・続き物です。
・前作は、 久「麻雀部限定、全国大食い選手権」 です。
・携帯で初めてSSを書いてるニワカで何も分かっていないので、何やら変なことをやらかす可能性があります。
・かなり遅筆です。よろしければ、お付き合いください。
~現在の状況のまとめ~
・インターハイ終了後の10月初旬、各出場校が再び東京に集まり、大食い大会に参加する。
・参加者は各学校から一人ずつ、計52名が、ABCの3チームに分かれて45分間の大食い競技に取り組む。
・各チームの上位3名、合計9名は本選に出場する。
・生放送でテレビ中継されている。
・選手のインタビュー、すこやんや三尋木さんのコメントなどが放送されたあと、試合が始まり、全員が一斉に食べ始めるところ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399551723
えり「5・4・3・2・1!」
「ドオーン」タイコナルオト
全員「「「「「いただきます!!!!!」」」」」
PM1:00
Bチーム
えり「さあ、ついに始まりました! 女子高生たちによる全国大食い選手権!
この夏のような陽射しの中、17名の選手が一斉にたこ焼きを食べ始めました!」
三尋木「いやー、なかなかすごい光景だねぃ」センスパタパタ
えり「選手たちの卓上には、調味料としてソース、マヨネーズ、醤油、それと、選手からの強い希望がありましてポン酢も急遽用意され、自由にかけて食べられるシステムになっています」
えり「醤油、それとポン酢を使って食べている選手が多いようですね。何もつけないで食べている選手もいます。」
三尋木「マヨネーズやソースはたくさんとるとクドいからね。ま、序盤はあんま関係ないと思うけど」シレッ
えり「では早速、選手に味の方を聞いてみたいと思います」
ワーワーギャーギャー
えり「ん?何かトラブルでしょうか」
セーラ「あほかぁ! たこ焼きのソースいうたらオタフク一択やろぉ!
なんでこのソース、ブルドックなんやねん!
たこ焼きにブルドックって、それのどこが『ほんまもん』なんや!
関西人なめとるんちゃうかぁ!」
セーラ「はよオタフク用意してくれやぁ!」
えり「江口選手!」
セーラ「? …なんやねん」
えり「食材に文句をつけるなんて、どういうつもりですか。用意をした人たちに対して失礼ですよ」
セーラ「…こんな物はたこ焼きに対する冒涜なんや…」
えり「そう思っているのは、ここではあなただけです。それ以上わがままを押し付けるなら、失格になりますよ」
セーラ「分かった分かった。ええわ自分で用意するから。おーい泉ぃ!」
泉「はいぃ?」カンキャクセキカラ
セーラ「オタフクソースこうてきてくれや。悪いけどダッシュで頼む」
泉「はあ?マジですか」アキレ
セーラ「200万が今お前の肩にかかっとるんや。ほれぇ、1000円渡すから、ちゃちゃっと行って来てくれや」ピラ
泉「はあもう、パシリなんか今回限りでお願いしますよ」ウケトリ
セーラ「やっぱ泉はたよりになるわー」オダテ-
‘Bチーム、開始1分50秒で、トップで森合愛美が一皿目完食。
そのあと続々とおかわりでる。
PM1:03
二皿目に入っているのは、愛美、穏乃、那岐とモブ6名’
PM1:03
Aチーム会場(オムライス・食堂)
みさき「こちらはAチーム会場です。開始3分、早くも2皿目に突入しているのは、片岡優希選手と宮永照選手です」
優希「ん~、おいしいじぇぇ~」モッキュモッキュ
照「・・・・」モクモク
みさき「片岡選手、3種類のソースを全部かけて食べてますね。本当においしそうに食べてます」
「ごちそうさまー!おかわりじゃー!!」
みさき「おや、元気のいい声。ゼッケンナンバー4番の佐々野いちご選手も2皿目に突入しました」
いちご「おいしいの~う。卵がトロットロじゃ~」トローン
ちゃちゃのん←カメラー
いちご「(お、キタ!)すんません、ちょっとちゃちゃのんの宣伝してもいいじゃろか~?」
みさき「はい?」
いちご「ちゃちゃのん実は最近、初めてシングルを出したんじゃ。ちょっとアカペラで歌わせてもらえんかのう?」
みさき「あ、はい。1コーラスだけならいいですよ」ニコッ
いちご「恩にきるんじゃー!」スクッ
いちご「みんなー!ちゃちゃのんのファーストシングルで、『ちゃちゃのん音頭』じゃー!」スプーンカマエル
「いちごのようにかわいくて~♪
いちごのように甘酸っぱい~♪
それがいちごの生きる道~♪
ベリーナイスな人生を~♪
産地直送送りたい~♪
・
・
まこ「とちゅうキンクリ」
・
・
ちゃちゃのん音頭~♪ ちゃちゃのん音頭~♪
それが私の~~~♪ 生きる道~~~♪」
いちご「ありがとうございましたじゃー」ペコリ
照「かわいい・・・//」ポーッ
白望「きれいな声… ダルくない…」モグモグ
史織「ちゃちゃのんの生歌聴けるなんて、得しちゃったなー」パチパチ
のよりん「オンチーッ」プップスプスー=3=3
みさき「・・・(がんばるのよみさき! 野依さん変わってるだけで、悪い人じゃないんだから・・・)」
優希「あたしも歌うじぇーッ!モグモグ」スクッ
みさき「はいっ?」
優希「おーい!カメラさんこっちだじぇー!今度は優希ちゃんが歌うじょ!」スプーンカマエル
みさき「片岡選手ちょっと勝手に…」
優希「満貫テンパリ リーチ振り込んで♪
トイメンにやり あぁ乗ってないっ♪
持ち腐れた宝に 逃げちゃう点数~♪」フリフリ
のよりん「ウッセェだまれぃ!!」=3=3
みさき「」
優希「じぇ… ひどいじぇ… モグモグ」ショボーン
{Aチーム PM1:04
トップの優希、ややペースダウン
1皿完食者は 片岡優希 宮永照 佐々野いちご その他モブ2名}
優希「じぇ… ひどいじぇ… モグモグ」ショボーン
{Aチーム PM1:04
トップの優希、ややペースダウン
1皿完食者は 片岡優希 宮永照 佐々野いちご その他モブ2名}
>>1です。すいませんダブりました。
「はまった」シリーズの人、勝手にちゃちゃのん音頭使ってごめんなさい。
あの歌大好きです。
16と17のAチームの時間を間違えました。PM1:04→PM1:05です。
PM1:05
Cチーム会場(リンシャン寿司)
「タイを2つくださーい!」
「アンキモとしゃこお願いします」
「キハダマグロ2つ…」
「クエがおいしーよもー!2つくださーい!」
「アジと…イシガレイ行ってみようかな」
「イクラ4つ…あ、すみません今は2つずつですね」
ワイワイ キャッキャッ
恒子「こちらCチーム会場リンシャン寿司です!
試合開始から、5分が経過いたしました!」
恒子「ご覧の通り、みんな満面の笑みで、楽しそうに好きなネタを選んで食べています」
恒子「ぜんっぜん試合ってかんじじゃないですね。女子高生たちの寿司パーティーってかんじですよこれ」ハハッ
健夜「開始15分くらいまで、こんなかんじだと思います」
恒子「さてさて、みなさんどのくらい食べているんでしょうかね…、
お、あそこで高々と空き皿を積み上げているのは…!
はい、麻雀界の川口能活といえばこの人ぉ!名門姫松の副将愛宕絹恵だぁぁ!!」
絹恵「はは…」テレワライー
恒子「愛宕選手は1・2・3・4… なんともう8皿完食していますね。これは速い。
だいじょぶですか?無理してませんか?」
絹恵「いえ、全然、普通に食べてますよ。もうおいしくて仕方がないです!
なんかチームのみんなに申し訳ない気持ちです。(真瀬先輩の目がさっきからちょっと怖い…)」
由子「(おいしそうなのよー、あたしも食べたいのよー)」ジーッ
半角小文字が見づらいし鬱陶しい。
擬音、説明書きも多すぎる。
もっと読み手に想像させる書き方にできないのかな?
>>21さん
状況をもっとシンプルに分かりやすく伝えていけるようがんばります。
今日は痔でお尻が痛い。
のんびり投下していきます。
恒子「えー、ただ今、新しい情報が入ってまいりました!」
恒子「こちらのお店に来るときに忽然と消えてしまっていた獅子原爽選手ですが、先ほど本部に連絡があったそうです。
何やらのっぴきならない事情があって、今別の場所にいますが、間もなく姿を現してくれるそうです」
同時刻
インターハイ会場近くのセブン○レブン前
誓子「爽、ここのコンビニにいるみたい。
外で待っててって、連絡がありました」
揺杏「はぁぁ、私、やめたほうがいいですよって声かけたんだけどな。言わんこっちゃない」
成香「爽さん、ああ見えて後先考えずに行動するとこありますからね…」
由日軍子「下剤は、お通じが悪い人用のお薬ですから」
コンビニ店内トイレ
有珠山高校最強の雀士・獅子原爽は、30分近く前からあぶら汗を流しながら便器に座り、猛烈な腹痛と闘っていた。
爽(いってえ…。
腹の中空っぽにしとこうと思って…
コー○ック買って飲んでみたら…
効きすぎだろこれ…)
爽(あたしの大腸にこんなにウンコあったのかよ…)
爽(試合始まってんのに、まだ止まんねえし、腹痛くて立てねえ…。
マジでやばいよこれ…)
ドア「こんこん」
爽(あ、また…。もうシカトはまずいね…。恥ずかしいけど声かけるか…)
爽「すいません…、あの、おなかが痛くて…、すみませんが別のトイレ行ってもらえませんか…?」
誓子「爽、私だよ! 大丈夫?」
爽「あ、誓子ぉ! 来てくれたんだ…、よかった…」ウルウル
爽「あたし、もうちょっと頑張るから、まだ外で待ってて…」
誓子「う、うん…。 いいけど、無理そうならもう棄権したら…?」
爽「いや、だいじょうぶ…もうちょいで出るから…」
誓子(頑固だから最後まであきらめないよね…)
誓子(トイレの神様、どうか爽をお守りください)オイノリー
PM1:07
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
オカワリオネガイシマーッス
アッチアッチ
ケッコーポンズイケルネー
ワイワイガヤガヤ
えり「はい、再びBチームの様子をご覧いただいてます。すごい熱気です。
三尋木プロ、見たかんじ、まだそんなに差はでてきていないですよね」
三尋木「そうだねぃ。3皿目に入った子がちらほらいるね。
それにしても、それぞれいろんな食べ方してるね」
穏乃「はっふはっふもみゅもみゅ」ムグムグ
えり「ゼッケンナンバー10番高鴨穏乃選手、常にたこ焼きを1口でぱっこぱっこ食べてます。
さっき聞きましたら熱いのも平気と言ってました」
三尋木「熱さに本当に強いのなら、けっこうなアドバンテージになるよ。でも火傷には気をつけてほしいね」
那岐「・・・」ホジホジ
那岐「ふーっふーっ、あむっ、んぐんぐ」ゴックン
えり「新免那岐選手は、必ず食べる前にはしでたこ焼きの外側を破いて開き、ふーふーして冷ましてから食べてます」
三尋木「ちょっと見た目悪いけど、ありゃいい食べ方だと思うよ」シランケド
愛美「氷くださーい!」
愛美「はくん、ず…っ、むぐむぐごくっ はくん、ず…っ、むぐむぐごくっ」
えり「森合愛美選手は、自分用にスポーツドリンクを持ちこんでいます。今ドリンクに氷を入れてもらいましたね。
たこ焼きをかじって、ドリンクをちょっと口にふくみ、そしゃくして飲み込む、というのを機械のように一定の
テンポで繰りかえしてます」
愛美「おかわりぃ!」イエーイ
三尋木「速いねぃ。もう4皿目いっちゃったよあの子。」
セーラ「・・・・・」ジーッ
えり「ただ一人、江口セーラ選手だけは、まだ一口もたこ焼きを口にしていません」
・
・
・
?「江口さん、江口さん」
セーラ「ん?」
セーラは右隣の少女にそっと声をかけられた。
セーラ「あんたは新道寺の… 花田煌やな」
煌「おお、フルネームを覚えていただけてるとは、すばらです!」
セーラ「…あんたの、準決勝での怜やチャンピオンを相手にしての大立ち回りはたいしたもんやったからな」
煌「すばらです。ところで江口さんは、二条さんが戻るまで召し上がらないつもりですか?」
セーラ「そうやで、察しの通りや。」
煌「江口さんは、たこ焼きに大変こだわりをもっているのですね」
セーラ「…」
煌「たこ焼きにとても愛着をもっているから、納得のいかない味付けでは食べたくないのでしょう」
セーラ「そうや。分かっとるやん」
煌「江口さん、二条さんがもどってくるまでの暇つぶしだと思って、私の話を聞いてください」
セーラ「・・・?」
煌「こだわりをもつということは、大変すばらなことだと思います。」
煌「なんのこだわりもなく、周りの考え、意見に迎合してばかりでは、その人がそこにいる意味がないというものです」
煌「しかし、こだわりを貫き守るということは簡単なことではありません」
煌「人に理解されず、否定されるということがよくあるからです」
セーラ「…何が言いたいんや?」
煌「…江口さん、私は、このすばらに美味しいたこ焼きを食べていて、これを作った方、用意した方たちの強くて熱いこだわりを感じるのです」
セーラ「…」
煌「御自身のこだわりは当然大事です。しかし自分以外の様々な方が、その人なりの信念・こだわりをもっていると思います」
煌「自分のこだわりを曲げる必要はありません。しかし、たまにはほかの方のこだわりにふれてみるのも、楽しいことだと思うんです」ニコ
セーラ「はぁはぁ分かったわ。要はちょっと食うてみいゆうことやろ?ポン酢でもつけて食ってみるわ」
煌「すばらです!」
パクッ
セーラ「ん…」
煌「どうですすばらな味でしょう?」
セーラ「オタフクが一番やけどな。まぁ、泉もどるまでのんびり食っとるわ」
【PM1:10
Bチーム完食数
森合愛美 4皿
高鴨穏乃 3皿
新免那岐 3皿
花田煌 2皿
江口セーラ0皿】
PM1:10
Aチーム会場(食堂・オムライス)
「おかわりください」
「おかわりだじぇ!」ウマーッ
みさき「開始10分ちょうど、宮永照選手と片岡優希選手が同時におかわりコール。
宮永選手はこれで3皿目、片岡選手はもう4皿目に突入です。」
のよりん「元気!!」プンスコ=3=3
みさき「片岡選手はさきほどちょっとペースダウンしているように見えましたが、また勢いよく食べています。3皿完食ですから、もう1.2kgのオムライスを胃袋におさめています」
みさき「片岡選手のとなりで、とってもつまらなそうに食べてる選手がいますね。 だいじょぶですか?おいしく食べてます?」
白望「すっごくおいしい。味わって食べないともったいない…」モムモグ
塞「シロはゆっくりだけど、食べ始めるととにかくずっと食べてるのよね」
胡桃「多分、神経も怠け者で満腹中枢はたらいてないんだよ」
いちご「おかわりじゃーい!」ンッマーイ
みさき「佐々野選手も2皿完食です。 佐々野選手、お味はどうですか?ちょっと食リポお願いできますか」
いちご「まかせるんじゃー!
まず卵がいい具合に半熟でふわっふわで、マーガリンと合わさった香りも最高なんじゃ。チキンライスには豚のミンチと玉ねぎとシメジがはいっちょるのう。歯ごたえよくて噛むたびにうまみが口の中に広がるんじゃー。ソースは…」ペラペラ
みさき「あ、あ、ストップストップ。 えと…マーガリンじゃなくてバターですね。あと豚のミンチじゃなくて牛のあらびき…、シメジじゃなくてマイタケです…。それと、鶏肉が入ってないとチキンライスとは言いません…」
いちご「いぇ、そうなの? ナハハハ、ちょっとまちがえたんじゃー!」
のよりん「めちゃくちゃ! 味オンチー!」プススー=3
みさき(今日の仕事きつい…)
史織「おかわりお願いしまーす」
みさき「水村選手も2皿完食です」
史織「やぁーんっ、おいしいけどちょっとあきてきたなぁー サラダとかもらえませんかぁ?あ、コンソメ!私コンソメスープ飲みたいですぅ!」ヘラー
みさき「…」イライラ
【PM1:12
Aチーム完食数
片岡優希 3皿
宮永照 2皿
佐々野いちご 2皿
水村史織 2皿
小瀬川白望 1皿】
またまったり投下していきます。
各選手の食事量や好みですが、
末原「絹ちゃんはぎょーさん食べるなぁ」
末原「お昼ごはんはお好み焼きですよ」
などのSSも参考にさせてもらってます。
PM1:12
Cチーム会場(リンシャン寿司)
トロサーモンオイシー!
ナマアジオイシイヨ、タベテミー
アガリオカワリクダサーイ
カニカマフタツクダサイ!
恒子「こちら再びCチームです!
見てください!
カウンターに、ものすごい寿司皿ビルの建設ラッシュが続いています!」
恒子「中の職人さんたちもフル稼働!
あらゆる海の幸が、次々と女子高生たちの胃袋に飲み込まれていきましゅ!」
恒子「あっと興奮しすぎて噛んじゃいました//」テヘッ
恒子「さてさて、中でも大きな寿司ビルは・・・ うぉ? 食べてますねー、剣谷の椿野美幸選手!」
美幸「んふぅ~、おいしいです~♪ このびんトロあぶりマジでやばいですよ~。ほっぺた落ちちゃいますもー!」ニコー
恒子「1・2・3…、もう10皿。いい調子ですね。 お、むこうにも大きな寿司ビルが?」スタスタ
恒子「建設者は巫女さんだぁ! 永水の滝見選手、1・2…11皿! おっと今12皿目を積み上げました!」
恒子「黒糖じゃなくてもこんなに食べるんですね。滝見選手いかがですか?」
春「貝と白身がおいし…」カンパチー
恒子「巫女さんがこんなにお寿司食べるとは思わなかったぁ!
あ、さっきまでイクラばっか食べてた明華選手、ネタを変えましたね。なんですかそれは?」
明華「あ、さっき中の職人さんがすすめてくれたんです。『とびっこ』の軍艦巻きだそうです」プチプチ
恒子「とびっこ?」
健夜「トビウオの魚卵の塩漬けです。ぷちぷち感はイクラ以上だと思いますよ」
恒子「さあ、あとは…、やはりこの人がいい調子だぁ! 姫松の愛宕選手、今14皿目を積み上げました!」
恒子「インタビューで優勝宣言するだけありますね!あ、応援に来ている姫松チーム発見!ちょっとインタビューしてみましょー♪」
・
・
洋榎「冗談抜きで、絹はうちの3倍以上食べるで。寿司なら、中2のときにはもう20皿以上食っとった。今日は50皿くらい食べるんとちゃうか?」
恭子「絹ちゃんと2人でス○ローに行ったことがあるんですけど、あんまりぎょーさん食べるんでびっくりしました。帰りのお会計のときに、店員さんに真顔で『あれ?何名様でした?』て聞かれましたwwww」
・
・
恒子「ふーむ数々の伝説を持っているらしい愛宕選手。これは強いかもですねー。
小鍛治プロ、序盤戦をご覧になって、どうですか? 気になる選手はいますか?」
健夜「そうですね。永水の滝見選手、無駄のない動きで淡々と食べていますね。ペースもほとんど初めから変わっていないように見えます。かなりの量いくんではないでしょうか。
あとやはり愛宕選手は注目ですね。でも、まだ序盤ですし、初戦ですから。何が起こるか分かりませんよ」
グギューーーニュ・・ ゴロゴロゴロ・・・
そのとき、突然リンシャン寿司店内に不気味な音が響きわたり、選手たちは、はしを止めて不安そうに顔を見合わせた
モブA「なに?かみなり?」
モブB「地鳴り…?まさか地震?」
モブC「怪獣・・・ これキングギドラじゃね?」
ギュオオオ・・・ ギュニイイイイ・・・
ゲギュウウウ・・・・ グルリュュュ・・・
恒子「なんでしょう、突然、ニワトリが絞め殺されるような変な音が聞こえてきました…」
美幸「なにこの音ー! 怖いよもー!」ヒーン
セ、センパイオチツクンデー・・・
ダイジョーブダヨミユキチャン・・・
グギィィ・・
恒子「お、お店の入り口のほうから聞こえてくるようです…」
そのとき・・・!
入り口「ガラッ」
はやり「やっほー!!☆ みんなお待たせ!はやりんの登場だよーん!!!☆☆☆」ぐぎゅるるるるるるぅぅぅ!!☆
一同(ハ、腹の音ぉぉ・・・???)
はやり「おーう、みんな食べてるねーっ☆ あったしもうおなかぺッコペコー!!☆」ごggっぎゅうuuuぐう~・・・!
恒子「は、はやりさん早かったですね…」(すげえええ・・・! 本当にはやりさんの腹の虫だよ・・!)
はやり「」トケイチラリ
はやり「まだ30分以上あるねっ! よーっしがっつり食べちゃうよおっ☆すいませんマグロとハマチ2皿ずつからくださーい☆」イススワリー
職人「へいおまちっ」
はやり「いよっしゃゃYAAAAAA!!!☆ うーんきゅんきゅんきゅいーん!! 萌え、萌ええーーーっっっ☆☆」アハーン
はやり「もわっふ、んっぐんっぐ、ばっくばっくふんみゅくっちゅんっく☆」ガツガツガツ
はやり「・・・んんn、んんんんんんん、んっんっん・・・・」プルプルガタガタ
はやり「ん、んっまいっ!っよおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!☆☆」ハヤハヤリンリーンッッ!!
はやり「しあわせーーーーー!!!☆
次カジキ、アナゴ、マダコ、ズワイガニ!全部2皿ずつ!どんどん持ってきてぇ!」モッキュモッキュ
一同「」ポカーン
漫(イタい… あのプロ、イタすぎる…)ワナワナプルプル
美幸(うるさいなーっもー!)
絹恵(うーん調子くるう…)
春&明華「……」モクモク
【PM1:15
Cチーム完食数
愛宕絹恵 16皿
滝見春 14皿
椿野美幸 12皿
雀明華 9皿
(獅子原爽 0皿)
>>1です。
書き込みあざす。
意見、感想、批判、なんでも歓迎です。
投下します。
PM1:15
Aチーム会場(食堂・オムライス)
「おかわりください」
みさき「開始15分。宮永照選手も3皿目を完食、1.2㎏です」
のよりん「ペース落ちない!」プンスコ=3=3
優希「モグモグ」ウマウマ
照(清澄の片岡。じゃっかんペースが落ちてきているが、もうそろそろ4皿目を完食する。
まだまだ余裕がありそうだ。強いな・・・
明日の本選を見越して、ここは鏡でヤツの力を計っておくか・・・)
照魔鏡「ポワポワポワ~ン」
照(どれどれ…、むぅっ? こ、これは・・・?)
照魔鏡データ 片岡優希
・胃力……15
・アゴ力…11
・忍耐力……6
照(胃力15・・・!! 私の1.5倍だとぅ?)
※…説明しよう! 照魔鏡は、大食いで最も重要な力とされる3つの力「胃力(いぢから)」「アゴ力」「忍耐力」がどのくらいあるのかを正確にはかることができるのだ!
ちなみに、数値は照の力を基準としている!
照の力を胃力10、アゴ力10、忍耐力10とした場合の相手の数値が、照魔鏡にあらわれるのである…!
照(くっ! 私は胃下垂で、普通の人の2~3倍は容量がある…! それの1.5倍とは、思った以上だな…。これは、 少し本気を出さないとまずいかもな。 まあ、もう少し様子を見るか)
みさき「トップツーは相変わらず片岡選手と宮永選手。それに続いて佐々野選手と水村選手。水村選手、佐々野選手を少しリードしている様子です。
小瀬川選手がさきほど2皿目を完食。じわりじわりと前の2人を追いかけています。」
のよりん「エルドレッド エルドレッド ホームラン~♪ エルドレッド エルドレッド 無限のパワ~♪」=3=3
みさき「野依プロ、することないからって野球の応援歌歌うのはやめてください」
いちご「野依プロもカープファンか! ちゃちゃのんもまた歌うんじゃー! 輝くゴールを目指し♪ 男は極めるべき時がある♪ どでかく赤い魂燃やせ♪」ルンルン
史織「コンソメスープくらいないのぉ~? やぁーんあたし口直ししたいんだけどなぁ~」
みさき(帰りたい…)
変人のよりんと、気ままでわがままな選手たちに振り回される真面目人間村吉。
しかし、このあと、彼女をさらなる災厄が襲うとは、このときはまだ誰も知る由はなかった・・・!
【PM1:17
Aチーム完食数
片岡優希 4皿
宮永照 3皿
水村史織 3皿
佐々野いちご 2皿
小瀬川白望 2皿】
PM1:17
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
オシボリクダサイッ
スイマセンコオリヲ・・・
ミズブッカケテモラエマスカ
オカワリクダサイ・・・
えり「こちらBチーム会場です。相変わらずの熱気です!
しかし、選手たちの食べるスピードは明らかに落ちてきていますね」
穏乃「あっちぃ~」フーッ
えり「現在2位の高鴨選手、いったん手を止めて、氷を直接おでこやほっぺたに当てて冷やしています。顔が真っ赤です」
愛美「おかわりください」
えり「トップの森合選手、6皿目を完食! たこ焼きをもう48個食べてしまいました。
しかし、ペースは落ちています。玉のような汗をひたいにうかべ、その表情にもじゃっかんの疲れが見えるでしょうか?」
三尋木「いよいよこれからは過酷な消耗戦が始まるかもねぃ。大食いの3つの力のうちの忍耐力が、ここで試されるよん♪」
えり「大食いの3つの力?」
三尋木「おや、えりちゃん、それくらい勉強してこないかんよ。しゃーない説明したげるわ。
大食いする時に最も必要な力は、「胃力」「アゴ力」「忍耐力」の3つだと言われているんだ」
三尋木「『胃力』は、文字通り胃の力、胃の容量のことさね。
そして『アゴ力』は食べ物を素早く噛みくだく力。
『忍耐力』は、こういう過酷な状況や満腹感に負けずに食べ続ける精神力のことさ」
えり「ふんふむ」
三尋木「でもねぃ、あたしはこの3つの力以外に、もう3つ、大切な力があると思うんだよね」
えり「と、言いますと?」
三尋木「まず、『飲み込む力』さ。そしゃくしたものを胃に送り込む力。ここが弱ってくると、胃に余裕があってもなかなか食べられなくなってくる」
三尋木「続いて、『嗜好力』と言えばいいのかね。要は好き嫌いなく食べられるかさ。
大食い競技ってのは、自分で食材を選ぶことはできない。出された物を、必ず食べなくちゃいかんのさ。
だから、極端な話、1口食べるのも嫌だ、てものが出されたら、どんなに実力のある大食いさんでもまず勝てないだろうね。その逆で、自分の大好物だったら、普段よりたくさん食べられるだろう?」
えり「そうですねー。私は焼肉が大好きなんですけど、いくら食べてもおなかいっぱいにはならないような気がしますね」
三尋木「そんで3つ目は・・・、『オカルト力』さ・・・」ニヤリ
えり「はい? おかるとぢから、ですか?」
三尋木「ふふん、えりちゃん、『咲』という漫画は、ただの萌え系麻雀漫画じゃないだろう・・・」
「『能力』と呼ばれる、オカルトチックな魔法の力があることが前提の世界だ・・・」
「この大食い競技においても、咲世界で行われている以上、オカルトな力を使ってくるヤツがいるだろうね。
それが、もしかしたら勝敗の分かれ目となることもあるかもしれないよ・・・」フフフ
えり「」ゾクゾクゾク
・
・
・
照「へくちっ」? ムズムズ
・
・
【PM1:19
Bチーム完食数
森合愛美 6皿
高鴨穏乃 6皿
新免那岐 5皿
花田煌 5皿
江口セーラ 1皿】
PM1:19
Aチーム会場(食堂・オムライス)
みさき「もう少しで、試合開始から20分になろうとしています」
みさき「Aチーム、トップは変わらず片岡選手で4皿完食。5個目のオムライスも、もう半分を胃袋におさめています が、序盤の元気は少しなくなってきたようですね。淡々と食べています。」
優希「・・・」ムグムグ
みさき「2位の宮永選手は3皿と、4分の3くらい食べてるでしょうか」
みさき「佐々野いちご選手は、無駄口を叩きながらも笑顔で元気に食べていましたが、先ほどから急に表情が真顔になり、食べるのもゆっくりになってきたようです」
いちご(なんじゃ・・・? 急に体が重くなって、食べるのがしんどくなってきたのう)
いちご(まだ2皿と半分くらい・・・ 量にして1㎏を超えたとこじゃろうか)
いちご(ちゃちゃのんはバイキングで1.5㎏食べても平気なんじゃぞ・・・? なんでこんなに早くしんどくなってくるんじゃ・・・?)
のよりん「満腹中枢!」=3=3
みさき「佐々野選手、バイキングでは1.5㎏食べると言ってましたが、今はひたすらオムライスだけを食べる大食い競技。佐々野選手の脳が、もうオムライスはいらないという信号を出しているのかもしれません」
みさき「追い上げてきていた小瀬川選手が佐々野選手に並びましたね」
のよりん「ほんとにキタ!」プンスコ=3
照「おかわりお願いしまーす」ハーイ
みさき「宮永選手、元気な声で4皿目を完食です。すごいですね、1皿5分ペースをまったくくずしません」
照「? ・・・・? おかわりくださーい!」コッチダヨー
みさき「あれ? おっと、調理場からのオムライスの提供が間に合っていません!
これはいけませんね。早くしてくださーい!」
のよりん「運ぶのも、大変!」プップス-=3=3
・・・その時だった。
オム皿の乗ったお盆を持ったスタッフが大急ぎで走ってきて、思わず足をもつれさせ、前につんのめった。
村吉アナは、一度照のほうを見ていたが、まだ来ないのを気にして調理場のほうに向き直った。
スタッフの持っていたオムライスは、勢いで皿をはなれ、弧を描いて飛んでいた。
村吉は一瞬だけ、空中に浮翌遊するオムライスを見た。
ベチャ
みさき「っっ・・・・・・・」グチャー
一同「あ・・・・・」
のよりん「ぷひーーーーーっひっひっひーーーーーっ いひーーーーーっ!!」=3=3ゴロゴロゴロ
オムライスは村吉のおでこあたりにヒットし、大量のケチャップライスと半熟卵が顔面と頭にぶっかけられていた。
>>了解です確認します
やべ、ミスった。
・「浮翌翌翌遊」とは、無機物が、まるで生きているかのように飛ぶことである。
今作った俺言葉。
フィルター気になるなら メ欄にsaga
って入れればいいよ 別に読めるからどうでもよいけど
浮遊
みさき「・・・」タマゴタラーッ
スタッフ「す、すいません!すいません!」
のよりん「よ、ようかい・・・ ようかいオム女・・・ 妖怪オム女・・・ ひーーーーーっwwwwwwww」=33ゴロゴロ
村吉アナは、微動だにせず、呆然と立ち尽くしていた。
しかし、奇声を発して笑い転げる野依プロを眺めているとき、村吉の我慢はついに臨界点を突破した。
みさきの神経「プチッ」
>>50さんあざす。
名前にsagaって入れちゃったww
よっしゃこれで大丈夫・・・のはず
【PM1:21
Aチーム完食数
片岡優希 4皿
宮永照 4皿
水村史織 3皿
小瀬川白望 2皿
佐々野いちご 2皿
PM1:21
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
泉「せんぱーい!」ハアハア
セーラ「! 泉ぃー!遅いやんかー! まったく、日が暮れてまうかと思ったで!」ホッ
泉「何言ってんすか・・・、コンビ二にオタフクソースなくって、スマホでスーパー探して買ってきたんですよ!」アセダラダラ
セーラ「スーパーまで行っとったんか・・・ おおきにぃ!泉ぃ!」ガシッ
泉「うっぷ、あついあつい・・・って、先輩! まだこんだけ(1皿半)しか食べてないんですか!」
セーラ「ん、そやで」
泉「大丈夫なんですか。けっこうみんな4皿とか5皿とか食べてるみたいですけど・・・」
セーラ「心配あらへん! まだ時間は半分以上ある。たこ焼きなら絶対に負けへん!
こっからは江口セーラの独壇上や。泉は大船に乗ったつもりで、俺がゴボウ抜きするのをむこうで見てな!
あ、あと、ソースのお釣りで、竜華たちの飲み物こうてやってくれや」
泉「ありがとうございます。先輩、がんばってくださいね!」
セーラ「おうっ!」
煌(江口さん良かったですね。しかし、これは真剣勝負。私だって負けませんよぉ!)スバラッ
PM1:22
インターハイ会場近くのセブン○レブン前
誓子「・・・」
成香「・・・」
由日軍子「・・・」
揺杏「・・・さっき、誓子さんが声かけてから、15分くらい経ったよ・・・」
誓子「う、うん、そうだね。私、もう一回声かけてくる」クルッ
ドア「ぎぃ」
爽「・・・」
誓子「さ、爽! 大丈夫?」
爽「うん、だいじょぶ・・・」
成香「全然大丈夫そうじゃないですよ! 顔白いし・・・ なんかやつれてますよ」
爽「だいじょぶだよ。みんな心配かけてごめん。お腹痛いの治ったし、ウンコも全部出たみたいだから・・・」
誓子「しょーもない人ですねまったく。取りあえず、軽い脱水症状起こしてるから、このポカリ少し飲みなさい。人肌に温めておきました。」
爽「ち、誓子ぉ・・・」ウルウル
揺杏「そのポカリ、ユキの胸の谷間であっためてたんだよ」
爽「マジ?!」ギラッ
由日軍子「ウソです」
由暉子だよ~
PM1:23
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
「おかわりや!」ターン
えり「千里山の江口選手、ようやく2皿目完食です。しかし、先ほど後輩の二条さんが持ってきたソースを受け取ってから、段違いのスピードで食べ始めました」
セーラ(ん~、これがほんとのたこ焼きってもんや。やっぱおたふくはちがうで~)パックパック
セーラ(しかし、泉にはあんなでかいことゆうたけど、今からトップ取るのはきついかもしれんな)モッグモッグ
セーラ(ここは一応、アレ使ったほうがいいかもな。
怜に、かたすぎるだの肉付きがわるいだの、さんざ文句言われながら、膝枕してチャージしてきたんやからな)
セーラ(ここに・・・、怜を感じる!)フトモモー
セーラ(出でよぉ! 江口セーラの新必殺技、枕神怜ちゃん!!)
ぽややや~ん
怜ちゃん「はいまいどー」ポヨポヨ
>>60さん。
すみません日へんに軍の「き」の字、出せないんです・・・ ちなみに口へんに永のうたも
セーラ「怜ちゃん!ちょっとばかりピンチやねん。いつもみたく未来予知して、アドバイス頼むわー」
怜ちゃん「おまかせあれー」
セーラ「福島の森合っていうねーちゃんと、阿知賀の高鴨がトップなんや。あの2人に追いつきたいんや」
怜ちゃん「あー、森合さんはもう限界近くてなぁ、そろそろ止まるんや。あとね、穏乃ちゃんも、途中で完全にストップするで」
セーラ「へ? そなの?」
怜ちゃん「セーラ、ええか、周りなんか気にせんで食べりゃええで。そのパックパック1口で食べるのもうやめとき。ずっとやってると火傷するんやそれ」
怜ちゃん「1個を2口か3口で、こまめに氷水を口にちょびっとふくんで流し込むんや。テンポよくな。1皿を2分弱で食べりゃええで。あんまり早くても、のどにつまらせたりして、かえっておそぉなるで」
怜ちゃん「あと、1皿に2分以上かかるようになったら、味変タイムや。オタフクに醤油を少したらして味を変える。そすれば一時的にまた早くなるで」
怜ちゃん「はっきり言ったる。 12皿や。 時間内に12皿完食すればトップやで」
セーラ「そっかー。うへへへ・・・ ビリけつからのゴボウ抜きでトップ・・・ やっぱ俺ってかっこええなぁ・・・」デレーッ
怜ちゃん「あほなこと考えとるヒマないで。ま、怜ちゃんのアドバイス守って集中して食べりゃ、セーラなら間違いなくトップになれる。んじゃ、遠くで見てるでがんばりや~」ヒューン
セーラ「おーう、おおきにな~」
※枕神怜ちゃんは、セーラと怜本人にしか見えません。
えり「さあ、時間はすでに折り返しを過ぎています。Bチーム、過酷なたこ焼き合戦が続いています!」
えり「トップは、森合選手と高鴨選手の7皿。しかし・・・、ここにきて、前半を快調に飛ばしてきた森合選手の手が止まり気味になってきました。」
穏乃「おかわりください!」ビシッ
えり「高鴨選手ついに8皿完食!たこ焼き64個!初めてトップが入れかわりました!」
穏乃「ふーっ」アッツアッツ
愛美(暑い・・・。 頭がぼーっとしてきた。 なんだろう・・・ たこ焼きが今までより大きく見える・・・
少し胸焼けもする・・・ ちくしょう、気持ちばかり焦って全然進まねえ・・・)モタモタ
セーラ「・・・」チラ
セーラ(怜ちゃんのゆうてた通りや。多分、満腹中枢も体力もやられとる。もうあいつはだめやな・・・)
那岐(・・・・・・)フーッフーッ
煌(・・・・・・)アセダラダラ
【PM1:25
Bチーム完食数
高鴨穏乃 8皿
森合愛美 7皿
新免那岐 7皿
花田煌 6皿
江口セーラ 3皿】
PM1:25
Aチーム会場(食堂・オムライス)
みさき「はいAチームです! さきほどと、あんまり変わってませんん! 全員のペースががた落ちしてます!
あんたたちもっとがんばって食べなさいぃ! 番組がつまんなくなるでしょ?」ヤケクソー=3
選手「・・・」
5分前にオムライスを顔面に浴びた村吉アナ。彼女は、おしぼりで顔をふき、髪についたケチャップライスを簡単に払 うと、頭にタオルをバンダナのように巻きつけ、すぐにマイクをにぎって実況を続けていた。そして、今までの鬱憤を 晴らすかのように、選手を叱咤激励していた。
いちご(なんなんじゃ・・・、そんなこと言うなら自分で食べて欲しいんじゃ・・・)
史織(やぁん、オム女になったらうざくなったぁ)
のよりん「あのネ♪ オム女はネ♪
頭に毛が三本しか ないんだよ♪
オム、オム、オム、オム、オム、オム、オム女はね♪
ようかいなんだ♪ ようかいなんだ~♪(「オバケのQ太郎」替え歌)」ルンルン♪
番組スタッフ「村吉さん、頭を洗ってきてください・・・ 服も着替えたほうが・・・」
みさき「生放送中に頭なんか洗いに行ったら、番組が終わってしまいます! だいじょぶです、オムライスの大食いなんですから、実況はオム女が適任なんですよ!」フン
みさき「私、興奮しているせいでしょうか! かなり暑くなってきました。ちょっと上着を脱ぎますね」ヌギヌギ
みさき「選手たちも、体の内側が熱いのでしょう! かなり汗をかいている選手が増えてきたようです」
史織「やぁん、汗で化粧が落ちちゃう~」テカガミー
みさき「水村選手、大食い競技のとちゅうだというのに、化粧直しを始めました」コンノ・・・
史織「ん~~~っ」マツゲホジホジ
史織「あっ」ポトッ
ツケマツゲ
↓
デミグラー
史織「やああああああああぁぁーん!!」エーン
みさき「おおおぉっと?? 水村選手!つけまつげをデミグラスソースの中に落としてしまっっったぁー!!
なにやってんだ水村ァ!!!」
のよりん「つーけまつーけまデミグラスー♪ デミグラスーかけかーけーてー♪」イェーイ=3=3=3
【PM1:27
Aチーム完食数
片岡優希 4皿
宮永照 4皿
水村史織 3皿
小瀬川白望 3皿
佐々野いちご 2皿】
>>1です。
今日はここまでにします。
書き込みしてくれた方ありがとうがざいました。
明日も多分16:00くらいからちまちま投下したいと思います。
今日も書きます。
まったり投下していきます。
PM1:27
Cチーム会場(リンシャン寿司)
恒子「こちらCチームぅ! いやすごいことになっています。 他の選手たちを大きく突き放し、ダントツで食べている人たちがいます!」
恒子「剣谷の椿野美幸ぃ!永水の滝見春ぅ!姫松の愛宕絹恵ぇ! 3人ともすでに20皿をオーバーしているぅ!」
恒子「AとBでは、かなりペースが落ちているということですが、この3人まったく止まる気配がない!速さも、序盤と大して変わらないように見えますね」
恒子「他の選手たちはまだ大体10皿前後といったかんじです。もう半分くらいの選手が戦意喪失かぁ!?3人の食べっぷりをあきれたように眺めています」
健夜「一般的な回転寿司では、1皿2貫の重さが60~80gくらいのところが多いみたいです。今選手たちが食べているのは1皿2貫で100gありますから、10皿も食べれば普通にお腹いっぱいだと思います」
明華「とびっこととろろ昆布くださーい」
恒子「お、雀明華選手も、ぷちぷち系ばっかりよくいきますねぇ。1・2…、16皿!年の数いっちゃいましたね~」
明華「あ、わたし6月生まれなのでもう17歳なんです」セブンティーン
明華「このとろろ昆布、中にとんぶりが入っていて、ぷちぷち感最高なんです~♪」
恒子「ヨーロッパの人は海の物、しかも生の物はほとんど食べないというイメージがありますけど、さすが明華選手、変わり者ぉ! 何皿くらいいけそうですか?」
明華「? あ、時間制限あるんでしたね! あらもう15分くらいしかないんですか?」
恒子「明華選手、何にも考えてないぃぃ! おう! となりの滝見選手、速いだけじゃない、食べ方がめちゃくちゃきれいだぁぁ!
寿司をはしでそっとつまみ、さかさにして醤油につける。そして、そのままネタ側を舌にのせて、2口、3口ほどでいただいてます。まったくシャリがバラけません!」
明華「滝見さんの食べっぷり素敵ですよね~。私見とれちゃいます。こんなかわいい子がおとなりでラッキーでしたー♪」
春「///」テレテレ
>>1です。
明華×春カプのSSってないすかね。
だれか書いてくださいぃぃ
はやり「ぱっこぱっくもっちゃもっちょんっくんっぐ☆」ガツガツ
恒子「…瑞原プロは途中参加なのに、もうトップの愛宕さんを抜いてしまいました。まああの人は放っておきましょう…」
…その時、選手たちはみな同時に、急に店内の気温がフッと下がったのを感じるとともに、背筋に何か冷たいものがふれたような気がした。
健夜「やっと来たみたいだね」
恒子「えっ?」
健夜「外だよ」
入り口「ガラッ」
誓子「皆さん大変遅くなり申し訳ありませんでした」ペコリ
爽「遅くなりました…」ゴオオオオオオオ・・・
はやり「ぱっこぱっくもっちゃもっちょんっくんっぐ☆」ガツガツ
恒子「…瑞原プロは途中参加なのに、もうトップの愛宕さんを抜いてしまいました。まああの人は放っておきましょう…」
…その時、選手たちはみな同時に、急に店内の気温がフッと下がったのを感じるとともに、背筋に何か冷たいものがふれたような気がした。
健夜「やっと来たみたいだね」
恒子「えっ?」
健夜「外だよ」
入り口「ガラッ」
誓子「皆さん大変遅くなり申し訳ありませんでした」ペコリ
爽「遅くなりました…」ゴオオオオオオオ・・・
すいませんダブりました
モブA(有珠山の大将、獅子原爽…)ゾクゾク
モブB(すげえプレッシャー… 空気がゆがんでる…)ビビリー
モブC(で、でも、今さら来てどうすんの…?)ヒソヒソ
恒子「獅子原選手だいじょうぶですか?」
爽「あ、大丈夫です。すみませんでした」スワリー
女性ドクターC「かなり汗かいてますね。体調が悪いのでしたら参加はやめたほうが…」
爽「いや、マジで平気っすから… えと、とりあえず赤だしください…」
爽(ここまで来て参加せずに帰れるかよ… でも…)
爽(ちくしょうまた腹が痛くなってきたよぉぉぉぉ)ゴゴゴゴゴオ…
【PM1:30
Cチーム完食数
愛宕絹恵 27皿
滝見春 24皿
椿野美幸 22皿
雀明華 17皿
獅子原爽 0皿】
PM1:30
Aチーム会場(食堂・オムライス)
優希「・・・」トンッ
みさき「片岡選手、5皿目の途中からペースが極端に落ちていましたが、今やっと完食。2kgの大台に乗せました」
照(片岡さん、胃にはまだ余裕があるはず。様子を見ているのかな?)モグモグ
優希「・・・」ゴソゴソ
優希は脇にあったバッグから、茶色い紙袋を取り出した。
みさき「おや、片岡選手、おかわりコールをしないと次のお皿が来ませんよ」
優希「もうオムライスはあきちゃったじぇ。タコスを食べて待っててもいいか?」
みさき「はい??」
優希「ドリンクや調味料の持ち込みオッケーって言われたじょ。タコスも同じようなもんだじょ」
照「おかわりください」(あきが来てたのか… これで単独トップもらいかな)
みさき「宮永選手も5皿完食で片岡選手に並びました… うーん、私としてはちゃんと競技の食材を食べて欲しいんですが…」
優希「タコス食べればまた食べれるようになるじぇ」
みさき「私だけでは判断できませんね… えーと、野依プロ…、途中で他のものを食べるなんて、前例はあるんでしょうか?(いちおうコイツの意見聞かないと…)」
Σのよりん「!?」=3=3
みさき「大食い競技の最中に、別のものを食べてたことってあるんですか?」
のよりん「…あ、ある!」プンスコ=3=3
みさき「え、あるんですか」
のよりん「て、天ぷらとか、アイスクリームとか!」=3=3
みさき「へぇ、そうですか。では、片岡選手のタコスも認めてあげるべきですかね」
のよりん「好きなもの、食べれ!」=3=3
みさき「わかりました。片岡選手よかったですね、許可おりましたよ!」
優希「もう食べてるじょオム女」ムグムグ
みさき「」
【PM1:31
Aチーム完食数
宮永照 5皿
片岡優希 5皿
水村史織 3皿
小瀬川白望 3皿
佐々野いちご 3皿】
>>1です。
書き込みあざした。
今日は終わります。
また明日かきます。
PM1:31
Cチーム会場(リンシャン寿司)
爽(ふーっふーっ)
爽(少し痛みおさまってきた…)
爽(でももう、20皿以上食べてるのが3人いる…)
爽(本選に出れるのは上位3名だから、今からあの3人に追いつかねえとここで敗退か…)
爽(ちくしょう、しかし寿司かよ… 冷たい物食べたらまた腹痛くなるかも…)
爽(あったかいネタってねえのかな。 ん、あれは…?)
ジューッジュー
爽(網でなんかあぶってる。とろサーモンに、白いのはアナゴかな。でもあぶらっこいのもちょっとイヤかも…)
爽「すんません、そのあぶってる白いのってなんですか?」
職人「これですか? 太刀魚とさんまです」
爽「! そ、それ、2皿ずつください(太刀魚なら、さっぱりしてるはず!)」
爽「それと、シャリを、あったかいままで作ってほしいんですけど」
職人「え、いや、それはダメです」
爽「はあ? なんでですか?」
職人「酢飯はあったかいままだと匂いがきついんです。だから冷やすんですよ。周りの選手の迷惑になるといけませんから…」
爽「むーっ、じゃあお兄さんの愛で少しでもあったかくにぎって出してください」
職人「は、はあ…」
ギュルルル・・・
爽(! はうあ! べ、便意がまた…)
爽(落ち着けわたし・・・。 ここでまたトイレに行ったら失格…! そう、こういうときは何かきれいな風景を思い出すんだ…)フーッフーッ
爽(そう、ここは静かな森の中の湖… おだやかに打ちよせる波… 小鳥たちのさえずり…)メイソー
ゴゴゴゴ・・・
爽(ん、なにやら空が暗く…)
ドドドドドドーッ ビューッッ
爽(と、突然嵐になったぁ!)
ピーッギュルルルルル・・・
爽(く、か、火山が… 火山が噴火する!)
爽(まだだぁ! うなれ私のアナルゥ!! ほえろ私の肛門括約筋ン!! おまえの力を見せるのはここからだぁぁ!)
由日軍子「先輩」
爽「ほぇ? な、なに?ユキ…」
由日軍子「・・・私、爽先輩のすごいところ、見てみたいんです・・・」プリンッ
爽「…」ハナジタラー
爽「うおおおおおおおおおおぉぉ!! まかせとけぇぇぇ!」フッカツー
揺杏(ナイスだユキ!)グッ
爽「」ガツガツガツガツ
恒子「有珠山の獅子原選手、ようやく食べ始めました!しかし、すでにもう3分の2の時間が過ぎています。ここからどこまでいくことができるのかぁ!?」
上位3名の絹恵、春、美幸はペースは落ちてきてはいるものの、止める気配は見せずに順調に食べ進めていた。しかし、健夜だけは、美幸の表情がくもってきていることに気づいていた。
明華「春ちゃん、このあと時間ある? 試合終わったら一緒に浅草行かない? 私案内してあげるよ」グッヘッヘ
春「うん・・・ チームのみんなに聞いてみる・・・///」モクモク
健夜(んにゃろ…)イラッ
【PM1:33
Cチーム完食数
愛宕絹恵 30皿
滝見春 27皿
椿野美幸 24皿
雀明華 18皿
獅子原爽 2皿】
PM1:33
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
宥「穏乃ちゃんがんばってー!」アッタカーイ
玄「そのままトップ独走ですのだー!」ファイトーッ
憧「・・・・」
玄「ん?憧ちゃんどうかしたの?」
憧「いや、ちょっとね… シズが心配で…」
玄「だいじょぶです! 確かにペースは落ちてますが、他の人たちも疲れてきてる! 2位の新免さんにも1皿以上差をつけてますのだ!」
憧「うーん、さっきまでは、きつそうな顔をしながらも元気に食べてたけどさ…
今たこ焼きを口に入れるたびに、一瞬だけ顔をしかめるのよね。
食べ方も、1個1口じゃなくて、たこ焼きをぼそぼそほぐしてから食べてるし…
水もやたらたくさん飲むようになったしさ」
玄「ふーむ言われてみれば…」
憧(シズ、口の中を火傷したんじゃないかしら・・・?)ハラハラ
穏乃(うおおおおおお!口の中いてえぇぇぇ!)アセダラダラ
穏乃(ちょっと前から少しヒリヒリはしてたけど…、さっきから急に痛くなった…)
穏乃(たこ焼き口に入れるたびに、爆発するようにいたくて… うまく噛めないよ…)
穏乃(しかも、だんだん痛みが強くなってきてる…)
穏乃(・・・だけど・・・)
穏乃(あきらめるわけがない!!)ドンッ
穏乃(まだ私はトップだし・・・)
穏乃(苦しいのは私だけじゃない!)
穏乃(あと10分ちょいなんだ・・・ 最後まで! 食べ切ってみせる!)カッ
えり「Bチーム、現在のトップは高鴨選手の10皿! それを2位の新免那岐選手が1皿差で追いかけています。前半ずっとトップだった森合選手は大きくペースダウン、まだ8皿です」
セーラ「おかわりやぁ!」ターン
えり「1番勢いがあるのは千里山の江口セーラ選手。すさまじい勢いです!今7皿目を完食しました。Bチーム、終盤になって、試合が混沌としてきました!いったい、どのような結末を迎えるのでしょうか?」
那岐(体が、重い…)
那岐(胃にはまだ容量があると思うけど…、この暑さで体力を消耗してきてるのと、ずっと同じ物食べてるから、胃が拒否してるかんじがする…。 のどをなかなか通っていかない…)
那岐(しかし、トップの高鴨さん、あれは多分口内に火傷をしている…。
新道寺の花田さんはずっとついてきてるし、千里山はどこまであの勢いでくるのか分からない)
那岐(多分ここが踏ん張り所…! 弱ってる高鴨さんを、抜きに行く・・・!)
セーラ「ふーっ あっついあっつい」パタパタ
セーラ(みーんなグロッキーになっとるな。怜ちゃんが周りは気にするなぁ言うとったけど、気になってまうわ。ま、俺は今のとこ順調やし、体力も十分や)
セーラ(でも、暑さだけはちょっと怖いで、早めに手ぇ打っとこか)
セーラ「すんませーん、ペットボトルの水くださーい!」スクッ
えり「うぉ? セーラ選手、席を立って、2ℓのペットボトルの水を頭からかぶっています」
三尋木「豪快だねぃ」
セーラ(ふーっ 目が覚めたかんじやぁ。あと4皿半、一気に行くでぇ!)
煌(江口さん、元気がいいですねぇ)
煌(私は…、必死に新免さんに食らいついてきましたが、どうも、限界が近いようですね…)
煌(腕がなまりのように重いです… それに、先ほどからおはしを持つ手がカタカタとけいれんして、止めることができません…)
煌(そうです、大食いの選手がお腹いっぱいになりそうなとき、イスの上ではねているのをテレビで見たことがあります)
煌(私もやってみましょうか・・・!)
ストンッ ストンッ
えり「おや?新道寺の花田選手、イスの上で体をはずませ始めました」
三尋木「ありゃ、大食い用語で『クマ落とし』ていう技だよ」
えり「なるほど、縦に体を動かすことで、胃の中の物を腸に送り出すのを助けるんですか?」
三尋木「いや、それはできないね。胃袋ってのはアルファベットでいうと、OではなくてJみたいな形をしているのさ」
えり「J?」
三尋木「ん。つまり胃袋の出口、幽門(ゆうもん)と言うんだけど、それは胃の真下にはないのさ。あんな風にはずんだところで、幽門が開くわけじゃあないよ」
三尋木「せいぜい、胃の内容物を少し下に押し込むくらいじゃないかな? 胃は常にぜんどう運動して、内容物をかきまわしてるから、それも無理かもだよ。どっちにしろ、素人さんがやっても効果ないんじゃないかな」シランケド
煌(ふう、ふう…。うーん楽になったかんじはしませんねぇ…。すばらくないです…。
まぁ、そんな甘いものではないですよね…)
煌(たこ焼き見るのもしんどいですね… はぁ、私はこんなところで一体何をしているんでしょう…)
セーラ「どうした花田、大丈夫か」
煌「江口さん…」
セーラ「大分しんどそうやな」
煌「ふふふ…、試合だというのに、他の選手を気にかけてくれる心意気、すばらですね…。 心配いりませんよ。ちょっと休憩をしていただけです」
セーラ「花田ぁ、お前の根性はこんなもんじゃないだろう。俺と一緒に、明日の本選に出るんだろう?」
煌「もちろんですよ。江口さん、私に気を取られていては、あなたが予選落ちしますよ?」
セーラ「はん、あほ抜かせ。まぁ、軽口たたけるなら、心配いらんな!」
煌「ふふふ・・・まかせてください」
煌(…とは言ったものの…)
煌(この状況が改善されるわけではありません…)フーッ
煌(しかし・・・)グッ
煌(しんどいだけで、私の口はまだ動くし…)
煌(重たいだけで、私の腕はまだ上がります…)
煌(それなら、前に進まないといけませんね…!)パクッ
【PM1:35
Bチーム完食数
高鴨穏乃 10皿
新免那岐 9皿
花田煌 8皿
森合愛美 8皿
江口セーラ 7皿】
お腹いっぱい感が生々しくて、想像すると苦しくなる。
>>94さん
すみません。ここから、長距離走の終盤戦のような過酷な勝負になっていきます。
全力での闘いを見守ってください。
PM1:35
Cチーム会場(リンシャン寿司)
爽「さんまのあぶり2皿ぁ! そのあと、すぐ金目鯛のあぶりも2皿ください!」ガツガツガツ
恒子「し、獅子原選手! 8皿目を完食しました! とんでもないスピードで食べてます!」
爽「」モキュモキュモキュモキュ
恒子「1皿を20秒で食べています! なんなんでしょうかこれは、もはや人間ではなぁい! 鬼のような形相でさんまにかじりついています!」
恒子「小鍛治プロ、なんなんですかあの速さは?」
小鍛治「いや、もうアホですねあれは」
恒子「獅子原選手! 大丈夫ですか? ちゃんと噛んでますか?」
爽「・・・噛んでるよぉ! お前も噛むぞぉ!!!」ガオーッ
恒子「かっ・・・わっ私の体を噛んでいいのはすこやんだけだよ!! て、何言わすのよもー!!///」バチコーン
健夜「痛い! なんで私をたたくの? わ、わたし噛んだりしないし…/// って、いや、なんか、ちがーう!!」カオマッカ
明華(春ちゃん、もしかして、SMとか興味あったりする…?)ヒソヒソハアハア
春(…///)モクモク
爽「太刀魚、さんま、金目鯛の順で、2皿ずつぅ!どんどんください!」ガツガツ
獅子原爽は必死だった。それは、急いで食べないと負けるから、ユキの前でかっこつけたいから、という理由もあるが、ある、悲壮な決意をしていたからである…
爽(べ、便意が引かねえよお! くっ… しかし、ここまで来てリタイアは絶対にできねえ! 私のアナル… たのむ!あと10分ふんばってくれ!)モキュモキュハアハア
爽(もし! もし… お前が力つきたなら! そのときは… そのときだ!!)
爽(わたしは!)
爽(たとえもらしても!)
爽(食べるのを!)
爽(やめないぃぃ!!)
獅子原爽は、18年間の人生の中で、今、自分が最高の集中力を出していることを感じていた。
その表情は、鬼というより、友人や家族のために戦地に赴くサムライのそれと同じであった…
のよりん「う、上は大トロ、下はスカトロ… ぷ、ぷひーーーーーーーっwww」=3=3
美幸(し、獅子原さんすごい…)モーッ
美幸(あんなペースが最後まで続くはずないけど…)
美幸(やばい… お寿司がのどを通らなくなってきてるよ、もー…)
美幸(なんか、最近こんなことあったような…)
美幸(そうそう、こないだ、友香と澄子に、神戸のお寿司屋さんに連れてかれたときだ)
美幸(あの時、2.5㎏の超特大海鮮丼を30分以内で、てやつにチャレンジさせられたんだよね…)
美幸(けっこう調子良くて、20分経過時点で、残りは400gくらいだった)
美幸(だけど、そのあと急に満腹感が来て、結局ぎりぎりで完食できなかったんだよね)
美幸(料金3000円もして、友香と澄子も1000円ずつ出してくれて、ちょっと申し訳なかったな…)
美幸(あの時の感覚と似てる)
美幸(やばいよ、止まるのが近いよ… どうすんでしょこれ、もー!)
美幸(獅子原さん頼むではよ止まって…)ノロイー
【PM1:37(残り8分)
Cチーム完食数
愛宕絹恵 32皿
滝見春 29皿
椿野美幸 26皿
雀明華 19皿
獅子原爽 13皿】
PM1:37
Aチーム(食堂・オムライス)
「おかわりください…」ダルー
みさき「Aチーム、宮守の小瀬川選手が4皿目を完食です。これでついに水村選手を抜いて単独3位!本当にジワリジワリ来ますねぇ」
のよりん「ケンジツ!」プンスコ=3=3
史織「お、おかわり、ください…」
みさき「水村選手、ペースががたーんと落ちていましたが、今ようやく4皿目を完食です」
のよりん「つーけまつーけま♪」=3=3
みさき「いやもういいですって」
みさき「佐々野選手は、まだ4皿目が1/4程度しか進んでいません。本選への出場権をかけた闘いは、小瀬川選手と水村選手の2人にしぼられたようです」
史織(はぁ、やっと食べ終わったと思ったら、また新しいの来たよぉ… ううううう、頭いたい… お腹はまだいっぱいじゃない気がするんだけど… とにかく、いくら噛んでものどを通っていかない…)
史織(あの銀色頭の人、食べ始めた時からまったく様子が変わらない。今も平気な顔で食べてる)
史織(全然勝てる気しないよ… つけま汚れちゃうし…)ハァ
みさき「さあ、トップは宮永選手の・・・って、な、何食べてるんですか宮永選手!?」
照「え、あの、アイス…」バニラー
みさき「あ、アイスなんてどこにあったんですか?」
照「誠子にダッシュで買ってきてもらいました。あの、野依プロが、アイスって、言ってたから…」
みさき「そんな、勝手に別の物食べちゃダメですよ! 野依プロはそういうことがあったと、例を言っただけで・・・って、野依プロ?」
のよりん「アイス、うまい!」チョコミントー=3=3
みさき「・・・」
照「あの、私のとなりに来て、ずっと見てくるから、欲しいのかなぁと思って」
優希「ずるいじょ二人とも! あたしもアイス食べたいじょ!」
のよりん「あげない!」プンスコ=3
いちご「ちゃちゃのんもアイス欲しいんじゃー!」
史織「アイスあるの? 私にも早くちょーだいよぉぉ!」
ワーワーギャーギャー
みさき「」ワナワナワナ
みさきの神経2本目「ブチッ」
みさき「いい加減にしなさいあんたたちぃ!!」
菫「おい亦野、お前いつのまにアイスなんか買ってきたんだ?」
誠子「サーッ! 上官の唇を読み、ダッシュでコンビニに行ってきました!サーッ!」ビシッ
菫「・・・なんかお前のせいで、大変なことになりそうだぞ・・・」
みさき「野依プロぉ! あなたのせいですよ! あなたがそんなふざけた態度だから、選手たちがつけ上がって調子に乗るんです!」
のよりん「!… ……!!」=3=3
みさき「私、これでも気を遣ってるんですよぉ? 野依プロが口下手なの知ってるから、それをフォローできるようにがんばろうって・・・ そ、それなのに、野依プロは、ぜ、ぜんぜん、私のこと、考えてくれな…」ウルウル
のよりん「・・・え、エルドレッド♪ エルドレッド♪ ホーm」=3=3
もさき「それはもういいんですよぉ!!」
みさき「野依プロ、歌歌うか、変なツッコミ入れるだけで、ほとんど解説の仕事してないじゃないですかぁ!」
みさき「しかも、私に変なあだ名までつけて… こ、これから、わたし、ネットでも『オム女』とか呼ばれるようになったら、どうすればいいんですか… 責任とってくれるんですか・・・?」ポロポロポロ
のよりん「…み、みさき! 泣くのダメ!」=3=3
みさき「誰のせいだと思ってるんですかぁ!!」
みさき「いくら私でも、堪忍袋の緒が切れますよ! …もういいです。 あとは私一人でやりますんで、野依プロは観客席でも行ってアイスでもなんでも食べててください」
のよりん「……!!…」プンスコ=3=3
みさき「なんですか、何か言いたいことがあるなら・・・」
のよりん「うっ、うっ…」=3=3
みさき「・・・?」
のよりん「うっうわああああああああああああぁぁぁん!!」ビエーン=3=3
みさき「」
失敬。
>>107
もさき ×
みさき ○
白望(泣いた…)
史織(泣いてる…)
いちご(泣かせた…)
照(かわいそう…)
優希(泣いちゃったじぇ…)
のよりん「うえええええええぇぇーん! うっうぅぅう…わあああああああぁあああーん!!」エーン=3
みさき「の、野依プロ? やめて下さい、お、おちついて…」アセアセ
のよりん「うっうっ… みさきに、嫌われた…」グスングスン=3=3
みさき「? き、嫌ってなんていませんよ… 分かりましたすみません、私もちょっと言いすぎました。 だ、だいじょぶですから、いっしょに最後までやりましょう」
のよりん「…お、怒ってない…?」ウワメヅカイ-
みさき「(あれ?かわいい…)ゆっ許してあげます。野依プロいないと、私も困りますから…」
のよりん「ホントに…?」ウルウル=3=3
みさき「怒ってませんって/// さぁ、これで涙ふいて下さい」ハンカチー
のよりん「グスグス」フキフキチーン=3=3
のよりん「じゃあ、証拠…」=3
みさき「はい?」
のよりん「怒ってない、証拠…」プンスコ=3=3
みさき「お、怒ってないって言ってるじゃないですか。証拠ってそんな…///」
のよりん「だめ、証拠…」=3=3
みさき「…どうすれば証拠になるんですか?」
のよりん「…で、でぇと…///」プンプンスコスコ=3=3=3
みさき「はいぃ? えと… あ! このあと、し、仕事終わったら、館内の喫茶店行きますか? け、ケーキでも、一緒に、食べましょうか?///」
のよりん「! …うん!」ニコー
みさき(な、何このかわいい生き物・・・)キューン
選手たち(((試合ほっとかれてるし・・・)))
【PM1:39(残り6分)
Aチーム完食数
宮永照 5皿
片岡優希 5皿
小瀬川白望 4皿
水村史織 4皿
佐々野いちご 3皿】
PM1:39
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
「おかわりください!!」
えり「元気な声です! 阿知賀の高鴨選手! ペースは落ちているものの、気迫には衰えがありません! ただいま11皿目を完食、たこ焼き88個です!トップの座を誰にも渡しません!」
三尋木「熱いねぇあの子。かなり苦しいはずだけど、見てて清々しい闘いぶりだねぃ」
穏乃(くそったれぇ!! キモイ! もう気持ちわりぃよ! それと、イタイィ!! 口が、意識が飛びそうなほどいてえ!! ・・・でも、でもあと5分とちょっとで、試合は終わるんだ! ・・・意地でも、意地でも最後まで食べ続けてやる!)
玄「あ、憧ちゃん… 穏乃ちゃん大丈夫かな?」オロオロ
憧「全然大丈夫じゃないわよ。試合が終わる前にぶっ倒れるんじゃないの?」
玄「も、もう止めたほうが・・・」
憧「止められるならとっくに止めてるっつーの! シズのあの顔見てみなよ…? 私たちが言ったところで、聞く耳なんか持たないわよ…」
玄「で、でも…」
憧「ふう、まったく、何をムキになってるのかしらね…」ハラハラ
「はいぃ!おかわりやぁ!」
「お、おかわりお願いします!」
えり「江口セーラ選手と新免那岐選手が同時におかわり!2人とも10皿です!江口選手、ついに2位に並びましたぁ!」
三尋木「千里山の子はすごいね。ここまで来てペースが落ちていない」
那岐(くっ 高鴨さん、止まらない…! 私はもう限界が近い。江口さんにもついに抜かれた…
しかし、ついて来てる花田さんは、もう今にも止まりそう。差も1皿以上あるし、彼女に抜かれることはないでしょう… このまま粘って、3位を死守で、予選を通過します!)
その時、白衣の女性が現れ、穏乃に近づいて声をかけた。
えり「おや? ドクターが… 高鴨選手の所に行きましたね。何かあったのでしょうか?」
ドクターB「高鴨選手、大丈夫ですか?」
穏乃「…だ、大丈夫です…」
ドクターB「…口の中を見せてください」
穏乃「いや、本当に、大丈夫ですから…」
ドクターB「いけません。口を開けなさい」
穏乃「・・・はい・・」アーン
ドクターB「!! ひ、ひどい火傷です。何箇所か皮がめくれていますよ!」
穏乃「・・・」
ドクターB「もう食べてはいけません! 今すぐリタイアしなさい」
穏乃「あ、あとちょっとなんです… 最後までやらせてください」
ドクターB「…大丈夫ですよ。失格になるわけではありません。試合終了時点で3位以内に入っていれば、本選に出場できます」
穏乃「いや、順位じゃなくて… 私は最後まで闘いたいんです」
ドクターB「ダメです。リタイアしないというなら、失格になりますよ」
穏乃「・・・わかりました・・」
ドクターB「試合が終わったら、私と一緒にすぐに病院に行きましょう…」
<PM1時40分12秒
阿知賀女子学院高等部1年 高鴨穏乃 リタイア
記録 11皿と2個(たこ焼き90個・2250g)>
えり「トップを独走していた高鴨選手、あと5分というところでリタイアとなってしまいました! 残念です!」
三尋木(火傷しとるのは分かってたけど、あの気迫で、ちょっと止められなかったんだよねぃ)
穏乃「・・・」
憧「シズ! ちょっと大丈夫!?」
灼「アイスノンもらってきた… ほっぺた冷やそ…」
穏乃「…ありがとうございます、灼さん…」ヒヤー
憧「まったく、なんだってこんな無理したのよ!」
穏乃「…自分に負けたくなかったから…」
憧「はぁ?」
穏乃「全力で闘ってた… 他の人たちも一生懸命食べてた… 苦しかったけど、あそこで妥協したり、怠けたりしたら、何かを失くしてしまうような気がして… うっ」イテッ
憧「ああ分かった分かった!もうしゃべらなくていいわよ。ゆっくり休みなさい」
玄「大丈夫です! あれだけ食べていれば、きっと3位以内には入れますのだ!」
宥「うん、安心して、ゆっくり休みなよ?」ニコ
穏乃(そうだけど・・・)
穏乃(なんだろう、どうしてこんなに、悔しいんだろ・・・?)ボロボロボロ
憧(シズ・・・)
「おかわり、お願いします」
えり「花田煌選手9皿を完食です。現在4位!本選に出るには、3位の新免那岐選手に追いつかなくてはいけません。しかし、かなりペースが落ちています。これはさすがにもう厳しいでしょうか?」
三尋木「んん~、最後まで分からんけどね。しかしここから3位に追いつくのは相当厳しいのは確かだね」
煌(トップの高鴨さんが、リタイアですか。すばらくないですね・・・ かなり無理をされていたんでしょうね・・・)
煌(しかし、私も、正直ブッ倒れそうですよ… さっきは手だけだったのに、今はもう全身がしびれてるような感覚です)
煌(ふう…そういえば開会式の時、『大食いは健康であれ』なんて言われましたけど…)
煌(こんなに体に負担をかけることが、健康に良いわけないじゃないですか・・・)
煌(こんな事に一生懸命にならなきゃいけないなんて、大食い競技とは、すばらくないものですね・・・)ハァ
泉「先輩、その調子です! がんばってくださーい」
セーラ「おーう」フリフリ
怜「まったく、あきれた食べっぷりやなぁ」
竜華「セーラぁっ、Cチームでは絹恵ちゃんがトップ独走しとるらしいでー! あんたもトップ取らなあかんでぇ!」
セーラ「何? 絹がかぁ? あいつには負けんぞぉ。ぶっちぎりのトップ取ったるで見ときぃー!」
えり「江口選手、歓声に応える余裕がありますね」
煌(ふぅ、江口さん、楽しそうですね… すみません、さきほどのあなたとの約束は、果たせないかもしれません…)
セーラ「おう、花田」
煌「…? なんでしょう、江口さん」ハアハア
セーラ「だいぶまいっとるやんけ」
煌「…」
セーラ「あー、一緒に本選行こうっていう約束なぁ、あんなん気にせんでええで」
煌「・・・?」
セーラ「いやぁな、お前なら予選を突破する力があるだろうと思っとったんだけど、俺の勘違いだったわ」
煌「!」
セーラ「無理難題なこと言って悪かったなぁ。もう食うのやめて大人しくしとけや」
煌「・・・!」ガタッ
煌はイスから立ち上がり、毅然とした表情でセーラをにらみつけた。
煌「言ってくれるじゃありませんか! 江口さん!」
セーラ「はいはい、だから無理すんなって」ヤレヤレ
煌「…いいでしょう。 私にとって、無理な事なのかどうか、今からあなたに見せてさしあげましょう」スワリ
セーラ「ふん、できるもんなら、な…」
煌(私としたことが、何を弱気になっていたのでしょう…)
煌(大食い競技の意義なんて、そんなのはこの試合が終わってから考えればいいんです)
煌(自分の都合の良いように、あきらめる口実を探していただけではないですか…!)
煌(ここは真剣勝負の場。最後まで全力で挑まなくては、他の選手の方々に対して失礼というもの…!)
煌(江口さん、あなたのおかげで目が覚めましたよ)ギラッ
煌(不肖花田煌! 必ずやあなたの鼻をあかしてみせましょう!!)カッ
セーラ(・・・)
煌(3位の新免さんまでの差は1皿、つまりたこ焼き8個分ある・・・)
煌(しかし、こんな時は、まず目の前のことに集中する… とにかく、このたこ焼き、1個だけ食べましょう…)スッ
煌「・・・うっ!?」
煌は、たこ焼きをかじろうと口元まで運んできたが、途中で手が止まり、ポトリと皿に落としてしまった。
煌「くっ・・ うぅっ・・!」ブルブルブル
煌(だ・・・だめ・・・! 体が、受け付けない!)
煌(も、もう1回・・・)スッ
煌「ん…っ」ブルブル
煌(だ、だめです・・・ 腕と口がしびれて、たこ焼きを口の中に入れることができません…!)
哩「花田・・・ もういいとよ・・・」
美子「花田さん、もう無理しないで…」ハラハラ
仁美「なんもかんも政治が…」チュー
姫子「いや絶対政治関係ないですから」
煌(む、無理です・・・ これはもう、物理的に・・・)
煌(人が空を飛べないように、もう、これ以上は、不可能・・・)ブルブル
煌「くっ!」ジワッ
煌「……! ---!!」ポロポロポロ
哩「は、花田が、泣いてる・・・?」
美子「ほ、ほんとだ。初めて見た・・・」
姫子「花田っ…」
えり「し、新道寺の花田選手、止まったまま涙を流しはじめました・・・!」
三尋木「・・・・・」
セーラ(だめやったか・・・)
怜「は、花田・・・?」
玄「花田さん…!」
この時、花田煌という人物を少しでも知っている人間は全員、彼女の涙を流す姿に驚愕した。花田煌は、誰かのために涙を流すことはあっても、自分のために涙を流すことはまずなかった。ましてや、自分が不甲斐なくて、くやし涙を流すことなど、まずありえないことだった…
煌「…んっ …んんんっ…!!」ポロポロポロ
彼女の、少しだけ青みがかった美しい瞳からは、とめどもなく涙があふれ出てきた。
そして、その場に居合わせた人間はすべて、もう、花田煌は無理、ここで終わりだと思った。
「超高校級の精神力」「形状記憶メンタル」などと呼ばれ、どんな困難にも常に果敢に立ち向かう「不倒不屈」を絵に描いたような花田煌でも、大食いの厳しさに打ち勝つことはできないのだ…と、そう思った。
煌「…」カタッ
煌自身も、はしを皿の上に置き、イスの背もたれに体をあずけ、観念したように両目を閉じた。
しかし・・・! その瞬間、煌の脳裏に、ある光景が電撃のように浮かび上がったのである・・・!
~煌の脳内~
煌(ん…? 麻雀打ってる人がいます… あれは…
永水の石戸さん、宮守の姉帯さん、清澄の宮永咲さん… そして…)
煌(姫松の末原恭子さん…)
煌(インターハイBブロック2回戦の大将戦… そうそう、優希と和が出る試合だから、会場まで見に行ったんでしたね…)
煌(でもなぜ、大将戦…? あっ)
豊音「おっかけリーチするけどー」リーチイッパツー
恭子「ぐっはあ!」
霞「絶一門! メンゼンチンイツツモイーぺーコー」バイマンー
恭子「へぶし!」
咲「カン!カン!もいっこカン!リンシャンカイホー!」モノクルパリーン
恭子「ぶべらぁ!」
煌(そうそう、末原さん、魔物みたいに強い3人に囲まれて、ボッコボコにやられていたんですよね… でも、最終的に彼女は…)
恭子「ポン、ツモォォォ! 1000・2000!!」
恭子「ツモ! リャンペーコー倍満! 4000・8000やぁぁぁ!!」
石戸(まくられた…!)
煌(3人の魔物相手に一歩も引かず、見事に2位通過してみせた・・・)
煌(一部の人は、あれは姫松が清澄の宮永咲の掌の上で踊らされていただけだと言ってましたが、私はそうは思いません・・・)
煌(末原さんはあの時、開局から終局の瞬間まで、常に全力で、どうしたら勝つことができるかを一生懸命に考えていました・・・)
煌(そのひたむきな姿勢が、難攻不落の魔物の牙城を突き崩したのです・・・!)
煌(もし、末原さんが、今の私と同じ状況にあったら、どうするでしょうか…?)
煌(きっと、勝つ方法を、必死になって考えるに違いありません…)
煌(! そうです…! 私はろくに考えもせず、簡単にあきらめてしまっていました…!)
煌(まだ! まだです…! 何か、この状況を打開する方法が、あるかもしれない…!)カッ
カッ
セーラ(おぉ?花田のやつ、気迫がもどった…?)
煌「・・・」ギラギラ
煌(うっぷ。やっぱり、たこ焼き見るだけできつい・・・ しかし、考えるのです! そもそも、なぜ見るだけでつらくなるのでしょうか・・・?)
煌(…それは、たこ焼きの映像情報を受け取った脳が、食べていなくても、たこ焼きの味や食感を思い起こしてしまうからです…)
煌(! ならば! 脳をだませばいい! たこ焼きではなくて、別の食べ物だと認知させればいいのです!)
煌(今、どんな物なら口に入るでしょうか・・・? う~ん、たとえばそう、プリン…。 そうです、プリンなら食べれそうな気がしますよ!)
煌(イメージするのです… 目の前にあるのはとろとろのプリンだと…!)
煌は、強力な自己暗示をかけはじめた。常人をはるかに凌駕している彼女の類稀な精神力は、自身を「超自己催眠」状態に導き、信じられない奇跡を起こす…!
煌(おや、あれ? 本当に目の前においしそうなプリンが現れましたよ…? これなら、今の状態でも食べられそうですね…)
煌「すみません、大き目のスプーンをいただけませんか?」
えり「おや、花田選手、スタッフにスプーンをたのみ・・・? ! ま、また食べ始めました!」
三尋木「おやぁ… なんだこれ?」マジデワッカンネー
煌(! やった! 食べられますよ! プリンなら…!)
煌(しかし、残り時間5分弱の現状では、いかに食べやすいプリンといえども、そんなにたくさんは食べられそうにありません…
やはり、このお腹がきついのを、なんとかしなくてはいけませんね…)
煌(私の胃袋は今、たこ焼きでパンパンになっています。このたこ焼きを、少しでも腸の方に送りこめれば、だいぶ楽になるはず…)
煌(体をはずませても、腸に送りこむことができないことは、さっき確認しました…)
煌(胃の中のたこ焼きが、まだ十分に消化されていないから、出口の幽門が開かないのでしょう)
煌(ならば!)
煌(胃袋の消化スピードを上げればいいのです!)ドン
煌(私の胃袋! 全速全開でたこ焼きを消化するのです!)
煌は、強力な自己暗示力により、自身の胃袋に特別な信号を送った。
煌の胃袋「オッス! オラ煌の胃袋! 今から、MAXスピードでたこ焼き消化しちゃうぜぇ!! 」
煌の胃袋「まずは胃壁の胃腺部隊! 塩酸とペプシノゲンの分泌量を5倍に増やせぇ!」
胃腺部隊「アイ・サー!」ジャバーッ
煌の胃袋「続いて幽門前庭部のG細胞! ガストリンの分泌量、最大までもっていけぇ!」
G細胞「おまかせあれー」プシャアーッ
煌の胃袋「胃壁部隊は全力でぜんどう運動だぁぁ! 筋肉痛怖がらずにMAXでいけーー!!」
胃壁部隊「OK!うっしゃあーっ!」フンフンフンフン
煌の胃袋「粘膜部隊は胃壁が消化されないように全力で守れぇぇ!!」
粘膜部隊「御意ぃ! 命がけでお守りいたすぅ!」スーパーガードー
煌(ふうふうふう… か、体が急に熱くなってきましたよぉ…)メラメラメラ
えり「花田選手、食べ始めたかと思ったら、体から何か蜃気楼のように…、湯気のようなものが立ちのぼり始めました!三尋木プロ、これは一体・・・?」
三尋木「いや知らんし。 何かオカルトの力が働いてんじゃねーかな」
煌の胃袋「よっしゃその調子だぁぁ! 幽門括約筋ン! 首尾はどうだぁー!?」
幽門括約筋「はい隊長! 少しならいけそうです!」
煌の胃袋「おっしゃあぁぁぁ! 十二指腸部隊に緊急連絡入れろぁぁ! 少しずつゆるめて送り込んでいけぇえぁぁ!!」
幽門括約筋「了解! ただ今より、幽門の開放を行っていきます!」ギュルギュルギュル
煌(!!)
煌(体が、急に軽くなってきました!)
煌(やりました! 幽門が開いたようです!)
煌(いける! これならいけますよぉぉ!!)バクバクバク
えり「信じられません!! 花田煌選手、ここに来て、食べるスピードがアップしています! 一体何が起こったのでしょうか!」
三尋木「いや、おどろいたね。信じられないけど、幽門が開いたとしか思えない。何か特別な力を使ったようだね」
那岐(は、花田さん、どうして…? どうしてまだ食べることができるんだ?)アセダラダラ
セーラ(花田ぁ!! お前はほんまにすごいヤツやぁ! 俺の予想すらも超えてきたぁ!)
【PM1:41(残り4分)
Bチーム完食数
高鴨穏乃 11皿
江口セーラ 10皿
新免那岐 10皿
花田煌 9皿
森合愛美 8皿】
投下していきます。
余談ですが、通天閣食いと言えば、大食い王決定戦3連覇の菅原初代さんが、カレーうどんでリアル通天閣食いと二丁食いをしてますね!
真似してラーメン食べてみたことありますが、すぐやめました。
三尋木「勝身煙… なるほどねぃ」
PM1:41
Cチーム会場(リンシャン寿司)
恒子「こちらCチームぅ! ただ今、残り時間は4分を切りましたぁ!長かったこの闘いもついに佳境ぅぅ!一瞬たりとも目を離せません!」
恒子「トップは変わらず姫松の愛宕選手! 34皿、にぎり寿司3.4㎏を胃袋におさめています! もう勝利は目前! あせらず悠々とお寿司を楽しんでいます」
洋榎「絹ぅ。お腹がぽっこりふくらんどるでぇ。ちょっとさわらせてーな」サスサス
絹恵「やーん、おねーちゃんくすぐったいわー」ケラケラ
由子「あたしもさわりたいのよー」ナデナデ
恭子「妊婦さんみたいですねぇ・・・ こらすごいわ」スリスリ
明華「春ちゃん… 私、お寿司はもういいから、あとはおもちが食べたいなー、なんて思うんだけど…」ジーッ
春「・・・///」モクモク
恒子(スルー…)「そして、30分を過ぎてから、猛然と食べ始めていた獅子原選手! なんと、もう23皿を完食しています! 勢いにも衰えがほとんど見られません!」
爽(明鏡止水・・・ 明鏡止水…はあはあ、南無妙法蓮華経観自在菩薩行深般若波羅蜜多時摩羅摩羅摩羅摩羅アーメンアーメン・・・)モキュモキュモキュ
恒子「しかし、剣谷の椿野美幸選手が、ここに来てついに大ブレーキだぁぁ! 27皿と1貫を食べたところで、完全に手が止まってしまいましたぁ!」
美幸(あーもー! お腹いっぱいになっちゃたよもー! 手はカタカタ震えてるし、さっきからあぶら汗だらだら出るし… 頭もボーっとしてきたし、なんか息苦しい・・・)ハアハア
美幸(獅子原さんの勢い止まんないよ… なんなんでしょうかあの人はもー!)カタカタ
恒子「椿野選手、はしを持ったままうなだれてしまいました…。 後ろからは、すさまじい勢いで獅子原が!ライオンのごとくせまって来ています! 椿野選手ここまでかぁ! カモシカのように獅子に捕食されてしまうのかぁ!」
美幸(うっせーなだまれなのよもー!)プルプル
友香「美幸先輩!! まだあきらめるには早いんでー!!!」
美幸(え、友香…?)
梢「美幸ちゃん、あとちょっとですよ! がんばって!!」
澄子「先輩!負けないでください!」
恒子「おお! 剣谷のメンバーから、椿野選手へ熱い声援だぁ! 青春です! これぞ青春だぁ!」
美幸(いや・・・、みんな何熱くなってんのよもー。恥ずかしいってばもー。 悪いけどもー無理だよ…)ハア
莉子「せ、先輩・・・」ポロポロポロ
美幸(! え、莉子・・・!? な、なんで泣いてるの?)
莉子「く、苦しいですよね・・・ で、でも、がんばってください・・・」ポロポロ
美幸「!!」
観客モブA「もう剣谷の子は無理だよね… 顔があきらめてるもん…」ヒソヒソ
観客モブB「うん、ありゃ有珠山に抜かされるね…」ヒソヒソ
友香「きさまぁ!!!」ガッ
美幸「!?」
友香「わたしの…、わたしの先輩は! こんなんで負ける人じゃないんだぁ!!」
友香「取り消せぇ! 今言ったことを取り消せぇ!!」ボロボロボロ
観客モブA「く、苦しい… 放してよ! じょ、冗談だって…悪かったわよ…」ゲホゲホ
美幸(・・・!? 友香…)
美幸(莉子も友香もなんでそんなに一生懸命なの…?)
美幸(あれ、そういえば最近こんな事あったような…)
美幸(そうだ、インターハイ2回戦で、最後に阿知賀にまくられて負けちゃったときだ…)
美幸(あの2人、号泣して、しばらく泣きやまなかったな…)
美幸(莉子は、ごめんなさいごめんなさいって、ずっと謝ってた…)
美幸(そうだ…。4月、新入部員が入ってきて…、あの2人が、なぜか私になついてくれたんだよね…)
~美幸回想~
4月 兵庫剣谷高校・麻雀部部室兼茶室
友香「ツモォォォ! 2000・4000でぇー!」
莉子「あぁー…、友香ちゃん速いねー」
友香「ふふーん」
プルプルプル
友香「あいっててててて… やっぱ、正座ムリでぇー!」
莉子「えー、東一でもう?」
アハハハ ケラケラケラ
美幸(友香は、帰国子女で雰囲気が派手で、みんな少し構えていたんだよね)
(でも、持ち前の明るさと友達思いで面倒見の良い性格で、すぐに部にもなじんで、ムードメーカーになってくれた)
(莉子は、少し神経質で生真面目な性格で、いつも練習に一番真剣に取り組んでいた)
(毎日ぎりぎりまで部室に残って牌譜の研究して、土日も、私たちが遊びに行ってる間、家でネトマしてるみたいだった…)
(そういえば、莉子を大将に推したのは私だったな…)
(ぽやんとした見かけによらず、状況判断に長けていて粘り強い麻雀が打てたからね)
5月
友香「先輩!私たちが、絶対インターハイに連れていってあげますからね!」
美幸「兵庫は全国屈指の超激戦区なんだよ。そんなに簡単じゃないよ?」
友香「大丈夫です!美幸先輩と部長は兵庫で一番強い!そして、澄子先輩に1年生最強コンビの私たちがいる!県予選くらい余裕でぇー!」
美幸「あはは、たのもしいねーもー」
莉子「私たちの夢は全国制覇ですからね!! 県予選なんかでつまずきません!」
美幸(県予選は、決勝で、中堅戦終了時で2位だったけど、あの2人が1位をまくってくれた)
(そして、私は3年生になって初めて、インターハイに出場することができたんだ…!)
(1回戦はすさまじい接戦になった… 中堅戦終了時点で、私たちは愛媛の大生院女子に負けていてやはり2位だった)
(そのあと、友香がトップへの差をつめて、莉子が劇的な逆転勝利をおさめた)
(強豪に勝利した私たちは、その勢いのまま2回戦に臨み、千里山と阿知賀に挑んだんだ…)
美幸(だけど2回戦、先鋒戦で、私は千里山の園城寺にボコボコにやられて、5万点近くもの差をつけられた)
(中堅戦終了時点で3位だったけど、友香が23000点を稼ぎ、ほぼ原点に復帰。2位に躍り出た)
(莉子も、オーラス時点で2位。準決勝進出は目前だった…。 そして、あの悪夢の振り込み…)
(あのとき、莉子の判断は、最初から最後まで安定していた。あの振り込みは交通事故みたいなものだった)
(だけどあの子は、チーム敗退の原因はすべて自分であるかのように、自分自身を責めた…)
莉子「先輩、友香ちゃん、本当にごめん・・・・」ボロボロ
友香「しょ、しょうがないんで… あの振り込みは予測できないよ…」
莉子「ううん、あれは防げた。状況が見えてなかった… 本当に、ごめん…」
友香「いや、莉子のせいじゃ… ううううううううううぅぅぅぅ」ボロボロボロ
莉子「先輩・・・あんなので、先輩たちの夏を終わらせちゃって、本当にごめんなさい…」
梢「何を言ってるんですか? 私が不甲斐ない結果だったからで、あなたのせいでは…」
莉子「…私のミスです… 先輩たちと一緒に闘えるのは、これが最後だったのに… 本当に、ごめんなさい…」ボロボロ
美幸(莉子は一時期、麻雀をやめる、退部すると言ってきかなかった。それをみんなで必死に引き止めたんだよね…)
(今も、部活には来るけど、以前のような明るさも覇気もない)
(大将は絶対にやらない、レギュラーも辞退すると言ってきかない)
(実際、最終的にチームの勝敗を決定する大将のプレッシャーというものは半端じゃない)
(しかし、友香は大将向きではないし、澄子は守りは堅いけど、オールラウンダーとしての力は莉子に劣る)
(やっぱりあんたが一番適任なんだけどなぁ、莉子!)
美幸(・・・ふぅ、あの2回戦…私は莉子より多く失点していたけど、自分のことは責めなかった。千里山のエースが相手だったから仕方ないって…)
(しかし、越谷の先鋒はあのときプラスの収支だったし、事前にもっと研究しておけば、もっとやりようがあった)
(どっちにしろ、エースの私は誰が相手でも力負けしてはいけないのに、1年生に尻拭いしてもらってばっかりだった・・・)
(こんな情けない私にはもったいないほど素敵な後輩たち…)
(一体、私はあの子たちに何をしてあげただろう…?)
美幸「!」カッ
美幸(せめて、あの子たちに、最後まで闘う私の姿を見せたい…!)モキュモキュ
恒子「おお! 椿野選手! 再び動き始めましたぁ! まだあきらめてはいないぞぉ!」
友香「先輩!」
莉子「先輩…! がんばって下さい!」
美幸(でも… 私の体はもう限界を超えている… できるだけ、のどを通っていきやすい物は… 甘エビだ! 甘エビしかない…!)
美幸「甘エビ…、2皿ください!」
恒子「次の皿も注文したぁ! まだまだやる気満々だ! これは、3位争いが分からなくなってきましたぁ!」
美幸「・・・莉子!」
莉子「!?…はい、先輩?」
美幸「私が、この予選… もし、通過することができたら・・・」
美幸「あなたは、来年も剣谷の大将をやりなさい!!」
莉子「!」
美幸「約束できる?」
莉子「・・・はい!!」
爽「…」モクモクモク
美幸(・・・獅子原爽・・!)
美幸(私は絶対にあなたには・・・・)
美幸( 負 け ね え !!)カッ
【PM1:43(残り2分)
Cチーム完食数
愛宕絹恵 35皿
滝見春 33皿
椿野美幸 27皿
獅子原爽 27皿
雀明華 21皿】
PM1:43
Aチーム会場(食堂・オムライス)
みさき「残り時間はあと2分を切りました!45分間の激闘もいよいよ大詰めです!」
のよりん「クライマックス!」プンスコ=3=3
みさき「ついさきほど、トップの宮永照選手がついに6皿目を完食!そしておかわりは拒否、静かに戦況を見つめています」
みさき「2位の片岡選手は相変わらずタコス食べています」
みさき「そして、小瀬川選手と水村選手の3位争いですが…
現在2人とも5皿目に入っていますが、小瀬川選手はもう3/4くらいを食べています。それに対して水村選手はまだ1/4程度しか食べれていません。
これはもう、勝負があったと見てよろしいでしょうか」
のよりん「絶望的!」=3=3
史織「うううぅ… 勝てないよぉ… あたしこんなにがんばったのにぃ・・・。
苦しいし、負けるし、もうサイアク…」ポロポロ
花子「くおら史織ぃ! へこたれてんじゃねーよ!」
ソフィア「情けねーぞ最後まで根性みせろぉ!」
玉子「しおりん、ファイトであーる!」
景子「史織殿!いざ、踏ん張りを見せるなり!」
史織「ええーんみんなありがとぉーっ あたしがんばるぅー!」フリフリ
みさき「水村選手涙ぐみながらも食べ進めています。チームメイトから温かい言葉がかけられました。高校生らしい美しい友情です!」
のよりん「みさきと理沙は、もっと、仲良し!///」プンスコ=3=3=3
みさき「ん、もう野依プロったら…///」テレテレ
鹿老渡次鋒「いちごぉ、がんばって!」
鹿老渡副将「佐々野先輩行っけー!」
鹿老渡大将「もうちょいや、しっかり食えぇ!」
鹿老渡先鋒「いちご!つらそうな顔すんじゃねえ!」
いちご(ちゃちゃのんはもう休みたいんじゃが… でもこの空気じゃ止まるわけにいかんのじゃ…)ムグムグ
【PM1:44
Aチーム完食数
宮永照 6皿
片岡優希 5皿
小瀬川白望 4皿
水村史織 4皿
佐々野いちご 3皿】
PM1:44
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
えり「お、追いつきました!」
えり「残り1分!Bチーム3位争いがとんでもないことになっています!花田選手がついに新免那岐選手をとらえました!今2人とも11皿目!残り個数も完全に並んでいます!」
那岐(ラスト1分、あとはもう気力の勝負だ! 1グラムでも多く、つっこむ!)モグモグ
煌(新免さん、すばらです! 先ほどからまた体が重くなってきました。 しかし! 私は負けるわけにはいかないのです! この勝負、勝たせてもらいますよぉぉ! )ハムハム
セーラ「おかわりやぁ!」ハアハア
えり「江口選手、12皿目を完食です! 高鴨選手の記録を完全に抜きついに単独トップに立ちましたぁ!
最後ぉ! Cチーム福与さんお願いします!」
Cチーム会場(リンシャン寿司)
恒子「Cチームぅ! これは戦場だぁ!! 驚異のラストスパートをかけた剣谷椿野ぉ!今ついに29皿目を積み上げたぁ! 獅子原もほぼ同時に29皿目を完食ぅ! ラスト30秒、この勝負一体どうなるんだぁ!!」
恒子「すごいです! すごいです!! 2人ともすごい顔だぁ! こんな、こんな女子高生がいるのかぁ! 鬼です!これは鬼だぁ! リンシャン寿司に2匹の鬼が現れたぁ!!」
爽(私のアナルぅ! よくもったぁ! ちくしょうしかしオーバーペースのつけがついに回ってきた・・・ 体中がしびれて、自分の体じゃねえみたいだ… しかしぃ! あと1皿ぁ! これだけは絶対食べ切るぅ!!)ウオオオオオッ
美幸(意識が! 飛ぶ! み、耳が遠くなってきた… わ、わたし今何やってんの…? 目がかすむぅ… 頭がぐるぐるする… とにかくぅ! こいつをぉ! 口につっこむんだぁぁ!! )ムアアアアアアッ
明華「はああああああ らっさいらっさいらっさいらっさいLAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
春「・・・・・」モクモク
恒子「あああ時間がないぃぃぃ!! カウントダウン! 5・4・3・2・1!」
タイコ「ドンドンドーン!」
恒子・えり・みさき「「「 終了です!!! 」」」
>>1です。
今日はここまでにします。
明日の夕方くらいから、結果発表を行っていきたいと思います。
投下していきます。
夢に池田が出てきた。
やっぱりうざかった。
PM1:45
Aチーム会場(食堂・オムライス)
みさき「終了です! 全員手を止めてください!」
みさき「スタッフが結果を確認しますので、選手はそのまま動かずに待っていてください」
ワイワイガヤガヤ
・
・
・
みさき「結果のほうが出ましたので、1位から5位までを発表していきます!」
みさき「まず第1位… 白糸台高校の宮永照選手! 麻雀以外の競技でも王者の貫禄を見せました! 結果は6皿ジャスト、2400gです!」
淡「テルーすごーい!」パチパチ
みさき「続いて第2位は、2人います。片岡優希選手と小瀬川白望選手! 2人とも5皿ちょうどで2000g。 小瀬川選手は終了寸前に5皿目を完食しました」
みさき「以上3名までが本選出場決定です。おめでとうございます!」パチパチ
久「まったくあきれた勝ち方ね、優希は」ヤレヤレ
咲「でも余力を残してるってことですよね、すごいよ優希ちゃん」
和「お昼にカツカレー食べてあれですからね… 本当に底が知れないですね」
みさき「第4位は越谷女子の水村史織選手。トラブルに見舞われながらも最後まで粘り強く闘いました。4皿と1/2で1800gです」
花子「よく頑張ったぞ!史織!」
ソフィア「なんか胸が熱くなったぜ!」
みさき「第5位は佐々野いちご選手!後半失速しましたが、3皿と3/4を食べました。1500gです」
いちご「うーん悔しい。 もっとがんばって、本物の大食いアイドルになっちゃる!」
みさき「以上、Aチームの結果発表でした。みなさんお疲れ様でした!」
パチパチパチ
のよりん「みさき! 喫茶店!」プンスコ=3=3
みさき「…その前に、私頭洗ってきますね…」ツカレター
【Aチーム最終結果
宮永照 6皿(2400g)
片岡優希 5皿(2000g)
小瀬川白望 5皿(2000g)
---------------------------------------------
水村史織 4皿と1/2(1800g)
佐々野いちご 3皿と3/4(1500g)】
PM1:45
Bチーム会場(屋外・たこ焼き)
えり「終了です! 全員手を止めてください!」
えり「はい、口の中に入ってるぶんは認めますよ! 動かないでください!」
フゴフゴモガモガ ゴチソウサマデシター
えり「スタッフが結果を確認いたします。もう少しそのままでお願いします」
アッツイ・・・ マジツカレター
・
・
・
えり「結果が出ました!ただ今から1位から5位までの選手を発表していきます!」
ゴクリ・・・
えり「まずは1位! 千里山江口セーラ選手!後半の猛烈な追い上げにより最下位からトップに浮上! 記録は12皿と3個!たこ焼き99個です!」
泉「すげーなほんとにやっちゃいましたね江口先輩!」
怜「しかしセーラはなんか浮かない顔しとるな」
船Q「多分100個に届かなかったのが悔しいんでしょうね」
竜華「まったくあきれたヤツやなセーラは」
えり「2位は阿知賀の高鴨穏乃選手。途中ドクターストップでリタイアしてしまいましたが、堂々の2位! 記録は11皿と2個、たこ焼き90個です」
パチパチパチ
ドクターB「良かったですね高鴨さん。車を用意してありますから、すぐに病院に行きましょう」
憧「あ、私たちも一緒に行きます」
ドクターB「かまいませんが、誰か一人は残ってください。このあと明日からの本選についての説明がありますから」
灼「あ、じゃ私が残る…」
穏乃「灼さんすみません、お願いします」
憧「よろしくね灼!さあ急ぎましょ!」
えり「続いて第3位…」
えり「新免那岐選手と花田煌選手のすさまじい3位争いが、終了の瞬間まで続きました」
えり「この激戦を制したのは・・・」
えり「新道寺花田煌選手! 記録は11皿ちょうど!たこ焼き88個です!」
えり「4位の新免那岐選手は10皿と7個。わずかに1個、およびませんでした!」
えり「みなさん、素晴らしい闘いを見せてくれたお二人に拍手をお願いします!」
パチパチパチパチパチ ワーワーピーピー
煌「」ムグムグ
姫子「花田のやつ、まだ両頬にたこ焼き入れてますね。ふふっハムスターみたい」
哩「さすが花田ばい。粘り強さであいつの右に出る者はいなか」
セーラ「花田、しゃべれるか?」
煌「ふぁい」ムグムグスバラッ
セーラ「すごいやないか。 驚いたで。俺、ちょっと感動してもうた…」
煌「ふふふ… 言ったでしょう?無理ではないと…」ムグムグ
セーラ「お前みたいなやつと闘えて楽しかった! 明日の本選!一緒に頑張ろうぜ!」ミギテアゲル
煌「もちろんです! 次は江口さん、あなたにも負けませんよぉ!」ハイタッチパーン
那岐「…」ポロポロポロ
煌(新免さん、大変すばらな闘いぶりでした…)
煌(私は自分のすべてをあなたにぶつけた… この闘いを私は絶対に忘れないでしょう)
煌(私は、あなたの思いも乗せて、本選を闘い抜いてみせます!)スバラッ
えり「第5位は裏磐梯森合愛美選手。前半はずっとトップを独走し、選手たちを牽引していました。記録は8皿と7個、たこ焼き71個です」
愛美「もうみんな強過ぎ! 上には上がいるんだな… でも楽しかった!」ピカチュ!
【Bチーム最終結果
江口セーラ 12皿と3個(99個・2475g)
高鴨穏乃 11皿と2個(90個・2250g)
花田煌 11皿 (88個・2200g)
----------------------------------------------------
新免那岐 10皿と7個(87個・2175g)
森合愛美 8皿と7個(71個・1775g)】
PM1:45
Cチーム会場(リンシャン寿司)
恒子「終了です! ストーップ! 全員はしを置きなさーい! 」
ガヤガヤガヤ
恒子「スタッフが皿数の確認に行きます! みなさんそのまま座って待っていてください!」ハアハア
爽(トイレトイレトイレトイレ・・・)カオマッサオ
・
・
・
恒子「お待たせしました! 結果が出ましたので、1位から5位までの選手を発表していきます!」
恒子「まず第1位ぃ! 試合開始から終了まで常にトップだったのはこの人ぉ! 姫松愛宕絹恵選手だぁ!」
恒子「まさにワンマンゲーム! 終始安定していました! 記録はなんと36皿、寿司3.6kgです!」
洋榎「圧倒的やったなぁ、さすが絹や」
漫「もう優勝まったなしですね」
由子「気が早いのよー」
恒子「続いて第2位! 我関せずでひたすらモクモク食べていましたぁ! 大食い巫女さん、永水滝見春ぅ!」
恒子「霧島神宮のエンゲル係数はどうなっているんだぁ! 記録は愛宕選手に肉薄する34皿!寿司3.4kgです!」
初美「はるる、満足そうですねー」
霞「普段はあんなにご飯作ってあげられないものねぇ」ウフフ
恒子「そして注目の第3位は… うんん? えーっとちょっとお待ちくださいね… 再確認をします…」
一同「・・・・・」
恒子「えーっと、すさまじいデッドヒートを繰り広げた獅子原選手と椿野選手ですが・・・、これは・・・」
爽「・・・」ハアハア
美幸「・・・」ボーッ
恒子「・・・皿数が…、まったく一緒ですね。2人とも30皿を完食・・・、そして、最後の皿に、シャリが3、4粒ほどついてるところまで一緒・・・ まったく優劣がありません」
爽・美幸「・・・!」
恒子「どうしましょう、第3位は、本選出場への当落ラインです。小鍛治プロ、これはどうすればいいんでしょうか?まさか延長戦・・・?」
健夜「…いや、これは… 仕方がありません。Cチームの予選通過者は4人にします」
爽・美幸「!!」
健夜「獅子原選手、椿野選手、両方ともを本選出場者とします!」
オオオオオオオ・・・・! スゲエエエ・・・パチパチパチパチパチ
爽「や、やった・・・」ホッ
美幸「ああああああああああああああああぁぁぁぁ…」ボロボロボロ
友香「せ、先輩… やった… ぐっう、うううう…」ボロボロ
莉子「先輩…!! ああああ…!」ダキッ
美幸「うっぷ、りっ莉子… お寿司出そう、離れて…」
莉子「あ、すみません!」
梢「美幸ちゃん、すごいよ… よくがんばったね…」ポロポロ
澄子「先輩…、お疲れ様でした…!」グスグス
美幸「莉子、友香、あなたたちが途中で声をかけてくれなかったら、わたし負けてた… ありがとう・・・!」
莉子「せ、先輩、私は、何も…」テレテレ
友香「やっぱり、先輩は、最高にかっこいいんでー…」グシュグシュ
美幸「そんな、大げさだよもー」ハハハ
莉子「あ、先輩やっと笑った…」
美幸「え?」
友香「そうそう、さっきまでものすごい顔して食べてたんでー」
澄子「さっきの先輩のすごい顔、写メ取っちゃいましたよ」ニヤ
美幸「え、えぇ~!? ちょっと、消して消して! 今すぐ消して!」アタフタ
澄子「冗談ですよ」
美幸「もー!」
アハハハ ケラケラケラ
美幸「・・・莉子、どう…? 約束、守れるかな?」
莉子「…!」
美幸「来年も、あなたが剣谷の大将・・・ できる?」
莉子「…はい! もちろんです!」
美幸「だいじょうぶ?」
莉子「私、何もかも怖かったんです、あのインターハイの後から・・・」
美幸「・・・・」
莉子「しょっちゅう、あの振り込みをしてしまう場面が夢に出てきて…」
莉子「つぶれそうでした…」
友香「莉子…」
莉子「でも、今の私は、もう何も怖くない・・・!」
莉子「先輩が、あんなに一生懸命闘っている姿を見て・・・!」ポロ
莉子「もう、なんでもできるような、気がするんです!」ポロポロ
莉子「剣谷の大将は、私にまかせてください!!」カッ
美幸「莉子…!」
友香「よっしゃーっ!来年こそは、阿知賀だろうが千里山だろうが、ギャフンと言わせたるんでーっ!」
梢「新部長、良かったですね…」ポン
澄子「…はい!」
莉子「美幸先輩」
美幸「ん?」
莉子「私、今日初めて知りました」
美幸「何を?」
莉子「涙って…、つらくて苦しい時も流れるけど…、
幸せで仕方ない時も、同じように、流れるんですね…
・・・涙って、こんなに、素敵なんですね!」ポロポロ
この10ヶ月後、剣谷高校は再びインターハイに出場する。先鋒友香、中堅澄子、大将莉子の布陣の剣谷高校は過去最高の大躍進を見せ、準決勝で阿知賀、千里山、臨海と対戦。大接戦の末、これを打ち破り、決勝戦に進むのである…!
爽「ふ~ 間に合った~ やっとスッキリしたぜ~」ジャバー
誓子「爽、落ち着いた?」
爽「ありがとう、もう大丈夫」
揺杏「まったく、途中ヒヤヒヤしたよ」
爽「え?私がもらすんじゃないかって?」
揺杏「いや、それもあるけど、ここまで来たのに負けるんじゃないかってさ」
爽「ごめんごめん、でもマジでやばかった。勝負も、ウンコの方も」
成香「飲食店でそんなこと言ってると追い出されますよ…」
爽「あの剣谷の子すごかったよ。もうダメかと思った」
誓子「ちゃんと体調整えて、明日はしっかり実力出せるといいね」
爽「ん。さて、では勝利の褒美の、ユキのおもちを…」ハアハアワキワキ
由日軍子「なんの話ですか」パチーン
爽「ぐぇ」
ーーー
ーー
ー
恒子「第5位は、臨海女子の雀明華選手! ぷちぷちした物ばかり22皿も食べてしまいました!」
明華「おいしかったです!ごちそうさまでした♪」
健夜「彼女は一番楽しんでましたよね、いろんな意味で・・・」
ネリー「ううう、200万円が…」ショボーン
智葉「何言ってる、お前に渡されるわけじゃないぞ?」
ハオ「寿司はやっぱりマグロが一番ですね」モグモグ
智葉「まだ食うな」バチコンッ
恒子「そして、これはまあ… 参考記録なんですが、途中参加した瑞原はやりプロですが、時間内にご、52皿を食べてしまいました…」
恒子「トップの愛宕選手の1.5倍近くです… これはもう次元が違いますね… 瑞原プロ… あれ? はやりさんどっか行った?」
健夜「たこ焼きとオムライス食べに、会場に戻ったみたいだよ」
恒子「まだ食べるんですか? 信じられませんねまったく…」
健夜「はやりちゃんは、芸能界で1・2を争うほどの大食いらしいよ。 まぁ、あの子少し妖怪じみてるからね…」
恒子(妖怪じみてるのはあんたもだけどねすこやん…)
恒子「さて、みなさんお疲れ様でした!
このあとですが、少し休憩してもらって、午後3時から、本選出場者の発表と、明日からの本選についての説明会を行います。時間までに、開会式をやった会場に再び集まってください。それではいったん、解散とします!」
【Cチーム最終結果
愛宕絹恵 36皿(3.6kg)
滝見春 34皿(3.4kg)
椿野美幸 30皿(3.0kg)
獅子原爽 30皿(3.0kg)
------------------------------------
雀明華 22皿(2.2kg)
・参考記録
瑞原はやり 52皿(5.2kg)】
>>1です。
今日はここまでにします。
次回から、本選に向けての話になっていきます。
本選の形式は予選とはまったく違います。
剣谷を強くし過ぎてごめんなさい。千里山と臨海にぎりぎり勝って、阿知賀と一緒に決勝ってかんじで…
「リンシャン寿司」のモデルは、東京高円寺の「桃太郎すし本店」で、大食いの登竜門と言われています。
ここの大食いの女性の最高記録は81皿(8.1kg)で、はやりんをはるかにしのぎます。
ちなみに男性では、キ○グ山本とジャイア○ト白田が100皿以上を食べています。リアルの大食いは恐ろしいですね…
書き込みなんでも歓迎です。本選編に向けての参考にさせて頂きたいので、意見・感想・批判など頂けると嬉しいです。
書き込みあざす。
本選の2回戦はスイーツオンリーの勝負なので、照とはるるが無双するかもしれません。
優希はメンタル面の弱さがどう響くか…ですね。
PM15:00
インターハイ会場
ザワザワガヤガヤ
はやり「みんなーっ予選おつかれさまー! 全員そろってるかなー?☆」オナカポッコリ
ナ、ナニ? アノオナカ! ヒソヒソ
ニンシンシテンジャネ? ヒソヒソ
フライデーヨバナキャ! ヒソヒソ
はやり「聞こえてるよー☆ 大丈夫、おなかいっぱいなだけだから、あと1時間くらいしたら引っ込むよっ☆」
はやり「みんな予選は楽しめたかな?☆ それじゃまずは、見事本選出場を果たした選手たちの発表いっちゃうよーっ☆」ハヤッ
はやり「まずAチームの予選通過者は、
白糸台宮永照! 清澄片岡優希! 宮守小瀬川白望! の3名!
Bチームは
千里山江口セーラ! 阿知賀高鴨穏乃! 新道寺花田煌! の3名! 讃甘高校の新免さんはおしかったね!
最後Cチームは
姫松愛宕絹恵! 永水滝見春! 剣谷椿野美幸! そして有珠山獅子原爽! Cチームは3位の皿数がまったく同じだったから、特別に4名が本選出場だよ!☆」
はやり「以上合計10名が本選出場者です!☆」パチパチパチ
はやり「では、みんな気になる本選の試合形式についての説明、いっちゃうよーっ☆」
はやり「本選では、全部で5回の大食い競技を行って、優勝者を決定します!☆」
はやり「1回戦は明日の正午から! そして2・3回戦は来週の土日に、準決勝と決勝は再来週の土日に行うよ!☆」
アトゴカイモシアイスルノカ、ダル・・・
ケッコウナガチョウバヤナー
イロンナモノタベレソウダジェー
はやり「各試合で、最下位の1名は脱落となります! 1回戦は2名脱落させる予定だけどね。 1回脱落したらもうそこまで! 敗者復活戦とかはないよ☆」
はやり「試合が進むごとにだんだん人数が減っていって、最後の決勝戦は5名で闘うことになります☆ そこで一番たくさん食べた人が、栄えある優勝者となります!☆」
はやり「各試合での食材は、予選の時と同じで、競技開始の直前まで内緒っ!☆」
はやり「ルール・マナーは基本的には予選と変わらないけど、各試合ごとに試合形式はすこーし違うからねっ☆」
はやり「あ、あとね、ドリンクと調味料の持ち込みは認めるけど、本選では『食べ物』の持ち込みは禁止となりました☆」
はやり「なんかAチームでトラブルがあったらしいねっ☆」
優希・照「・・・」
はやり「そんなとこかなー?☆ 何か質問ある人いる?」
・・・ハーイ
はやり「はい、新道寺の花田さん! 何かな?☆」
煌「はい、明日は場所はどこで行うんでしょうか?」
はやり「おっと、ごめん言い忘れてたねー。 えっとね、明日はこのインターハイ会場の地下にある特別アリーナで競技を行います!☆」
トクベツアリーナ? ソンナノアルンダ
ナニソレ、ドンナトコダロ
はやり「普段は入れないんだっ☆ まあ、明日のお楽しみってことで!」
はやり「明日は、選手の人たちは11:30に、この会場の正面入り口に集合してくださいっ☆ そこからアリーナに案内してあげるからね!☆」
はやり「明日もたくさんの人が見に来るし、テレビで生中継されちゃうからね! 気合入れて臨むんだよ!☆」
はやり「では、今日はこれですべて終了となります! あ、このあと、はやりは日比谷の音楽堂でライブイベントするから、良かったらみんな見に来てね!☆ じゃ、解散!おつかれさまでしたーっ!☆」ハヤッ
ハルチャン、ジャアイコウカ・・・?
ウ、ウン・・・///
ミサキ! ケーキ!=3
ハイハイ、ジャアイキマショウカネ
ーーー
ーー
ー
次の日
AM11:30
都内のスタジオ
恒子「ちゃちゃちゃちゃーっす! みなさんこんにちはー!さんまの美味しい今日この頃ぉ!いかがお過ごしですかぁ?」
恒子「食欲の秋ぃ! 今日は、みなさんに、食べて食べて食べまくる美しき野獣の闘いをお送りしちゃいますよぉ!」
健夜「こ、恒子ちゃん、野獣って、女子高生に対してそりゃ失礼だよ…」
恒子「いや、昨日の予選の食べっぷり、一部の子たちは、本当に第二形態に変身するかと思いましたよ私は!」
健夜「だ、第二形態って…」ナニソレ・・・
恒子「はい! 実況はわたくし! ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子! そして解説は!」ビシッ
健夜「え… す…すこやかじゃない小鍛治健夜でインターハイ情報を・・・じゃなくて、女子高生雀士たちの大食い選手権の様子をお伝えしていきます…」
恒子「さあ、52名で争われた昨日の予選を勝ち抜き、本日の本選1回戦に出場する選手は10名いますが、どうですか? 小鍛治プロ的に、誰か注目している選手とかはいますか?」
健夜「そうですね、結論から申し上げますと、10名すべての選手の実力はまだ未知数で、予測を立てることはちょっとできないですね」
恒子「え、そなの? 量でいったら、3.6kgを食べた姫松の愛宕選手がやっぱ強いんじゃないんですか?」
健夜「いや、そうとは限りません。確かに愛宕選手はAチームトップの宮永照選手の1.5倍の量を食べていますが、食材が違うので単純に比較はできません」
健夜「昨日現場で言ったように、Cチームの寿司というのは、ほかの食材に比べて圧倒的に食べやすい食材です。愛宕選手と宮永選手が、同じ条件で闘っていたなら、どっちが上だったかは分かりませんよ」
恒子「ほーほー、それじゃあ、各チームの選りすぐりたちが同じ条件で闘う本日の試合で、それぞれの選手たちの優劣が見えてくるでしょうか?」
健夜「そうですね。しかし、1回戦は10名中下位2名が脱落するだけですので、全員が本気の実力を出すかどうかは分かりませんね」
恒子「本当に強い選手は手を抜いてくるかもしれないと?」
健夜「いや、手を抜くというか… そもそも大食い競技というものは、勝敗や記録に徹底的にこだわるシビアな競技とは少しわけが違います。 物理的に胃袋にどんだけの食べ物をつっこめるか、を競うだけのものではないのです」
恒子「はあ、でも単純にたくさん食べた人が勝つじゃん。」
健夜「開会式のときにも言いましたが、大食いとは、『食』に対して全身全霊で向き合うということです。食べ物に対する最高の愛情表現でなくてはいけません。
たくさん食べることによって、その食材の美味しさ、食べるという営みの素晴らしさ、引いては自分自身のアイデンティティなどを表現できるものでなくてはいけないのです」
恒子「ふーむ、Bチームの勝負で、たこ焼きを水にふやかして食べると速いのではという意見がありましたが、そういったやり方が認められてないのは、食べ物に対する愛情が感じられないからですね?」
健夜「そうです。最後まで、食材に対する感謝と尊敬の気持ちを忘れずに闘ってほしいですね」
恒子「勝敗にはそんなにこだわるなということですか?」
健夜「いやいや、勝敗にはこだわって欲しいですよ。競技ですからね。一人で、誰もいないところで大食いをしてもむなしいものです。
他の人たちと競い合うことや、応援してくれる人がいることで、最高の大食いパフォーマンスができます。私は、予選では剣谷の椿野選手や新道寺の花田選手などから、『食』を越えたドラマを感じました。全力で闘わなければ、あのようなものは表現できないと思います」
恒子「なるほどぉ、この本選1回戦でも、数々のドラマを見ることができるかもしれませんね!」
健夜「はい。選手同士の駆け引きなんかも面白いと思いますが、まずは、楽しんで食べて欲しいですね」
恒子「えーっと、選手の実力はまだ未知数、ということですが、この1回戦の流れ、展開のようなものは予測できないでしょうか?」
健夜「うーん、ほとんどの選手は、ある程度の余裕を残して予選を通過してきたようです。その『余裕』がどの程度あったのかまでは分かりませんが。
椿野選手と花田選手は自分の限界を出していたようですが、大食いとは面白いもので、闘いを繰り返しているうちに『化ける』ことがあります。彼女たちも、まだまだ、何かしらの潜在能力を引き出して、予選で上位だった選手を『食う』こともあるかもしれません」
健夜「あと、それぞれの実力は分かりませんが、選手の『タイプ』は少し分かってきたかなぁ」
恒子「タイプ、ですか?」
健夜「大食いの選手には、様々なタイプがあるんです。辛いものにやたら強いとか、甘いものが苦手だとか、猫舌だとか、海鮮物が苦手だとか、かたい食材で強さを発揮するとか、そういう嗜好的なことと、どういうペースで食べるのか、ということです」
健夜「最終的に同じくらい食べた場合とかでも、選手のペース配分は大きく違うことがあります。大きく分けて、『先攻逃げ切り型』と『後半追い上げ型』の2つがあります」
恒子「ほほう」
健夜「清澄の片岡選手や阿知賀の高鴨選手は間違いなく『先攻逃げ切り』タイプですね。恐らく、前半はこのタイプの人たちがレースを引っ張る形になると思います」
健夜「そして、宮守の小瀬川選手や永水の滝見選手は『後半追い上げ型』ですね。おそらく前半はあまり目立たないけど、後半少しずつ追い上げてきて、先攻していた選手を苦しめるのではないかと思いますよ」
恒子「ふーむ、Cチームの闘いの、小鍛治プロの予測はばっちり当たっていましたからねぇ」
健夜「いえいえ、私も、3㎏以上食べる選手が4人も出るとは思ってませんでした。全体的にかなりレベルが高いみたいですね。 あと、さっき言ったようなレース展開も、食材によって全然ちがってきたりすることもあります」
恒子「そうそう食材! 1回戦は、選手たちはいったい何を食べるのでしょうか? カメラを現場に切り替えます!針生さーん!」
インターハイ会場地下・特別アリーナ
えり「はーい、こちら試合会場の特別アリーナに来ております針生です。本選1回戦の現場の実況は私が務めさせていただきます。現場解説は昨日Bチームの解説をしていただいた三尋木プロです。よろしくお願いします!」
三尋木「はいはいよろしくねぃ。 昨日と違って空調効いてていいわ~ここ」フリフリ
恒子『針生さん、ずいぶん広い所みたいですが、今回選手たちは何を食べるんでしょうか?』
えり「うふふふふ、ごめんなさーい食材はまだ内緒なんですよね」
恒子『はぁ? なんですかそれ、気になりますよー!』
えり「間もなく、選手たちが瑞原プロと一緒にこちらに到着するはずですので、食材はそのときに発表いたしますね!」
ーーー
ーー
ー
同時刻
インターハイ会場正面入り口
はやり「よーっし! じゃあアリーナに案内しちゃおうかな!みんなついてきてっ☆」
ゾロゾロゾロ
ピーッ セキュリティカイジョシマシタ
はやりは大きなエレベーターの扉をカードで開いた。
はやり「はいみんな早く乗って乗って!☆」
セーラ「ずいぶん大きなエレベーターやなー」
はやり「30人乗りだよ!☆」ポチッ
ゴウン・・・
穏乃(地下って… どんな所なんだろう?
あと、食材はなんなのかな。 病院の先生が『熱々の食材だったら棄権してもらうところでしたが、そうではないようなので、出場を認めましょう』って言ってたから、なんかそうめんとか、果物とか、デザート系とかかな?)
ゴゴ・・・
穏乃(まだ着かないのかな。 って…地下6階!? なんなんだこの建物は…?)
ゴトッ ピーッ
はやり「着いたよー、みんな降りて降りて☆」
ゾロゾロガヤガヤ
絹恵「広いなぁ サッカー場みたいなとこやな」
はやり「みんなこっちおいでーっ! ここが、今日みんなが1回戦を闘う会場だよ!☆」
選手たちは、観客席から、下の闘技場スペースをのぞきこんだ。
穏乃「な、なんだこれ・・・!?」
そこには、全長100m近くあるかと思われるほどの巨大な日本地図があり、地図上のあちこちにテーブルとイスが設置されていた。
爽「こ、ここで食べるのか…?」
白望「テーブルの上に置いてあるもの、あれは…」
照「うん、お弁当だね。『駅弁』だ…」
はやり「そう! 今回みんなが食べる食材は全国の駅弁!☆」
はやり「1回戦は
『日本縦断! 全国駅弁八種食べまくりツアー勝負!』
だよーーーーーーーっっっ!!☆☆」ハヤッ
>>1です。
予選編はこれにて終了です。お付き合いいただいた方々ありがとうございました。
本選1回戦の様子は下書きをきちんと作ってから、2日くらいで一気に投下したいと思っています。
大体3週間後くらい?に、 はやり「麻雀部限定、全国高等学校大食い選手権(1回戦)だぞっ☆」というタイトルで新スレを立てたいと思います。
スレを立てたらこちらにもリンクをはります。
それまで、このスレは残しておこうと思います。
これは清澄高校の総力を結集してタコスジュースを開発する流れですね
>>157
京太郎「優希! お前のためにタコスジュースを開発したぞ!」
優希「京太郎よくやった! お前はやっぱり使える犬だじぇ!」
タコスジュース… その発想はなかった。 うーん考えときます。ワクワク
今さらですが前作はこちら↓
久「麻雀部限定、全国大食い選手権」
久「麻雀部限定、全国大食い選手権」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399305486/)
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