【FEif】リリス(……これは、だめそう……ですね……) (340)

 ドサッ
  ドサリッ
   カランカランッ……

リリス(やっぱり無理ですよね……あんな攻撃を受け止めるなんてこと……)

 ポタッ
  ポタタタッ

リリス(血がたくさん……。たしかピエリさんは血みどろになるのが好きなんですよね……。これがそんなにいいものとは思えませんけど……。ああ、他人の血は別ってことかもしれませんね)

 コポポッ 

リリス(なんでこんなこと考えちゃうんでしょうか……。もう、死んでしまうのに……)

リリス「ごふっ……」ビチャッ……

 ブルブル

リリス(寒い……。血がこんなに出てるのにどんどん体が重くなる。おかしいですよね、体から血が抜けたなら軽くなってもいいはずなんですけど……)

リリス(……どうして、こんなことになったんでしょうか……。あのまま、神殿で静かに待つだけだったはずなのに、なんで……)

リリス(……)

リリス(……多分、あの日……)

リリス(二週間前のあの日、あの日が発端だったんですよね……)

リリス(……アクアさんが訪ねてきたあの日が――)

 ~二週間前~

アクア「つまり、お○んちんがほしいの……」

リリス「……え?」

アクア「え?」

リリス・アクア「………」

『え……?』

このスレは【FEif】セツナ「ヒノカ様?」の後半にやっていたお話の続きみたいなものです。
 【FEif】セツナ「ヒノカ様…?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1472664951/#footer)

 基本的にキャラ崩壊していて、主にリリスが主役です。
 前回のを読まなくても大丈夫な感じですが、前情報として。

・竜状態のリリスに生えてます。
・レズとふたなり要素があります。
 
 そんな感じの話になっています。

リリス「あの、今お○んちんが欲しいって言いましたか?」

アクア「ええ、堂々と言うならペ○ス。可愛く言えばお○んちん……私が今一番欲している物よ」

リリス「……そうですか、私の聞き間違いじゃなかったんですね」

リリス「ふふっ、頭おかしくなっちゃったんですか?」

アクア「失礼ね、私は至って真面目よ。こうしてあなたに欲しいものを間違えることなく直接伝えているから狂ってもいないわ」

リリス「代わりにモラルの欠如が酷いことになってますけど?」

アクア「モラルは今さらな問題よ。ほら私のドレスって、ヒラヒラしているでしょ?」

リリス「ええ、そうですけど、それがなにか?」

アクア「カムイはスケベ衣裳って言っていたけど、確かにそうよね。こんな下着丸出しの格好じゃ逃れられないわ。そう、すでに私のモラルは欠如していたということよ」

リリス「少しは治す努力をして……」

リリス「あと、言い方も少しは考えてください。アクア様だって、一応女性なんですから」

アクア「注文の多い子ね。それじゃ、ちゃんと言い直すから見ててなさい」ポスッ

リリス(いきなり腰をおろして、一体何を――)

アクア「ん……はぁ、んんっ、おねがい、お、お○ん……ちん、お○んちんが、ほしいのぉ////」モジモジ

リリス「……」

アクア「……よっこいしょっと」スタッ

リリス「……」

アクア「これでくれるんでしょ?」スッ

リリス「あげません、あと私の神殿で公開オナニーとか勘弁してください。内部が穢れます」

アクア「おかしいわね。カムイは見るだけで喜んでくれるのに、あなたには伝わらないなんて…」

リリス「伝わると思ってたことにびっくりですよ」

リリス「この前の一件で懲りたと思ったのに、ピエリさんまで使って私を呼び出して…。一体何を企んでいるんですか」

アクア「お○ちんちんがほしいだけ、……ただそれだけよ。リリスだって世界の危機がお○んちんで救えると聞いたら、すぐにでも差し出すでしょう?」

リリス「もう世界は平和になってます」

アクア「なら、さっさとお○んちんをよこしなさい。リリス、私を救えるのはお○んちんだけなの」

リリス「もうお○んちんっていうのやめてくれません? 反響して聞くに堪えないんで」

アクア「その股間に立派な物を付けているのによく言うわ。今もそのスカートの下に隠しているんでしょう?」

リリス「いや、付いてませんから」

アクア「……」

アクア「え?」

ピエリ「え?」

リリス「ピエリさん、なんで驚いてるんですか……」

ピエリ「だってリリス、この前付いてたの。ピエリのお手々でもこぼれちゃうくらい大きいのがそそり立ってたの!」

リリス「いや、あれは竜の状態だったからで、っていうかその手振りで大きさを表現するのやめてぇ!」

アクア「……ねぇ、リリス」

リリス「はい?」

アクア「小股失礼するわね?」ササッ

リリス「小股失礼って――」

アクア「ふんっ!!!」ザッ

 ガシッ! 

リリス「ひゃあああああ!!!!」

アクア「動かないで、確認しづらいから」

リリス「か、確認ってどこ触って――」

アクア「……間違いない。これはメスの感触……、お○んちんは付いてないわね……」モムモム シュッシュ

リリス「んやっ、いたっ、アクア様、やめ、ひひゃっ、ううっ、はぅう///」

アクア「ふんっ」パッ

リリス「はふっ、んっ、んんっ……。ううっ、痛い……。あそこを思いっきり掴むなんて……」

アクア「ねぇピエリ、あなた嘘を吐いたの?」

ピエリ「う、嘘付いてないの! ピエリ、ちゃんとリリスにお○んちんが付いてるの見たの」

アクア「でも現にリリスのあそこはとてもすべすべしていたわ」

ピエリ「そ、それは……」

アクア「あと、毛が生えてないこともわかったわ」

ピエリ「毛?」

リリス「」

ピエリ「んー、おかしいの。リリスに生えてたから、ピエリが毒をいっぱい出してあげたの。毒が抜けるとね、リリスとっても気持ちよさそうに鳴いてたから、付いてたのは間違いないはずなの……」

アクア「……そういうことを理解出来てない子にさせるなんて、あなたも中々に業が深いわね」

リリス「すぐにそう解釈するアクア様の業はもっと深いです」

アクア「まぁどうでもいいわ。それより、ピエリの証言とリリスの状態が食い違ってるのはなぜ?」

リリス「わ、私の、お、お○んちんは人間状態の時はないんです。だから、今ないのは当たり前なんです……」

アクア「……つまり竜の状態だと生えてくるものということね」

リリス「理解が早くて助かります。その難儀な体質で色々と大変なんですよ」

アクア「ええ、ごめんなさい。常にあなたが掴んでいた球が金色だったのは、私は本物の金玉を持っているという乙女心のアピールだったのね。見えないけど気づいてほしい、この股間の高まり……そんな甘酸っぱい思い、今理解したわ」

リリス「ちがいます」

アクア「もしくは携帯型オナホール……毎日お盛んね?」

リリス「盛んなのはそっちでしょ!?」

アクア「それで、毎日オナホールに突っ込んでいるあなたのお○んちんは、どうやって作りあげているのかしら?」

リリス「まだ言いますか!?」

ピエリ「アクア様、オナホールってなんなの?」

アクア「そうね、カムイにとっての私と言えばいいかしら? 私はカムイ専用のオナホールだから。まぁ、いずれはカムイが私のオナホールになって毎日使われることになるのだけどね?」

ピエリ「ふーん」

ピエリ(よくわからないの……)

アクア「そういうわけだから、さっさとお○んちんを生やせる何かを寄越しなさい」

リリス「あの欲望を語ってもらったところでわるいんですけど。私は薬とか術とかを使ってるわけじゃないので出せるものはありません、諦めてください」

アクア「つまり、あなたのお○んちんは……」

リリス「はい、自前なんです」

アクア「そう、リリスはふたなり……」

 ポンッ

アクア「性竜・ふたなリリスということね」フフッ

リリス「は?」

アクア「でも、どうしてそんな体に?」

リリス「えーと、その星竜になったのに複雑な事情がありまして、その結果です……」

アクア「事情ね……。そう言えばあなたって色々と謎が多い存在よね」

リリス「………はい?」

アクア「普通の人間が竜になれるとは思えないのに竜になってるのも今考えるとおかしいわ。……なにか隠していない?」

リリス「な、何を言ってるんですか。ほ、ほら、ギュンターさんに与えられるかもしれなかった竜の血とかあるじゃないですか。ああいうことがあってですね…」

アクア「でも、竜の血を色濃く引いている者しか竜になることはできないとされている。実はあなた、透魔と密接な関わりがあったりしたんじゃ」

リリス「な、何の話でしょうか」

ピエリ「リリス、汗がいっぱい出てるの」

リリス「な、なんだか熱いですね。私だけ、不思議ですねー」

アクア「発情期? 竜と言ってもやっぱり獣ということね」

リリス(言い返したいけど、今は我慢、我慢ですよ私)

アクア「それで、その星竜モローだったかしら? そいつにあなたは性竜にされたのよね?」

リリス「まぁ、そうなりますね」

アクア「なら答えは簡単よ。そいつならお○んちんを生やす薬とか魔法の作り方を知ってるはずだから、それを聞いて来てちょうだい」

リリス「え、そんな方法あるんですか? 私聞いたこともありませんよ」

リリス(というか、そんなこと考えたこともないんですけど……)

アクア「きっと、あるはずよ。なかったら、私がモローを説得するわ。この力を使ってでも、最後の一撃は切ないってよく言うでしょ?」ポキキッ パキッ

リリス「できれば歌とか神秘的な一撃にしてください」

アクア「やっぱり、一撃で仕留めないとね?」シュシュッ シュッ

リリス(話し合う気ないですね、これ)

リリス「もう直談判してください。眼前までならご一緒しますから」

アクア「いいえ、できれば最初は穏便に済ませたいの。問答無用の実力行使は争いを生む、無駄な争いは避けるべきだということを私はあの戦争で学んだのよ」

リリス「いきなり両陣営に喧嘩を売るという結論に至った人の言葉だと信用できません。それに学んだなら野望そのものを諦めたらどうですか?」

アクア「……人はあやまちを繰り返す、私も例外じゃないの」

リリス「学んだんじゃないのかよ」

アクア「学んでも実践できるかはわからないわ」

リリス「実践できないなら学んでないのと同じですよね?」

アクア「ふふっ、そかもしれない。でも私は試みるつもりはないわ。それが私の選んだ道だもの」

リリス「人を巻き込むのやめてくれません!?」

リリス「そもそも、お○んちんが生える何かを手に入れてどうするつもりなんですか?」

アクア「そうね、私はカムイと愛を深めてる、今日まで色々なことをしてきたわ」

アクア「真夜中に外を全裸で歩いてスリルを味わったり、カムイに愛撫されながら会議に出席したりとか。誰かに見られるかもしれない、でもカムイと私の間柄をみんなに見せつけたいとも思ってしまう。そんな愛のコミュニケーションをね……」

リリス「アクア様もアクア様ですけど、カムイ様も大概ですね」

アクア「でも、この頃カムイのことをトロトロに蕩けさせたくなってね。そもそも私が攻められている今の状況はおかしいとおもった。だからお○んちんが必要なの……、カムイを蕩けさせて下剋上を成功させるために。この愛する人を思った上での辛い決断、あなたも理解できるでしょう?」

リリス「理解できませんし、したくないです」

アクア「そういうわけだから、さっさとモローに会って聞いてきなさい」

リリス「だけど、私がそれを調べるメリットって何もありませんよね。なので、拒否します」

リリス(流石に変態的なプレイに傾倒しているのをどうにかしたい気もしますけど、それは二人の問題ですし……ぶっちゃけ関わりたくない)

アクア「……そう、つまり協力できないのね?」

リリス「はい」

アクア「こんなに頼んでも?」

リリス「直立不動のままですけど?」

アクア「ふふっ、仕方無いわね。ピエリ、ちょっといいかしら?」

ピエリ「ん、アクア様、どうしたの?」テクテク

リリス「?」

アクア「ねぇ、ピエリ。リリスのお○んちんを扱いてあげたのよね?」

ピエリ「そうなの。毒をいっぱい出してあげたの! それでね、あれは友達になれる行為だってスズカゼが言ってたの。ピエリ、リリスと仲良しさんになれたの!」

アクア「ふふっ、そう。……実はあれって友達になるんじゃなくて、ただリリスが気持ちよくなるためにあなたをさせた行為で、とても卑――」

リリス「ちょ、ちょっとアクアさん、いきなり何を言い出すんですか!?」

アクア「あら、何を慌てているの? モローに会いに行かない・リリスには関係の無い話よ?」

リリス「いやいや、私にすごく関係してますよね?」

アクア「いいえ、モローに会いに行ってくれる・リリスには関係あるけど、モローに会いに行かない・リリスには関係ない話よ」

リリス「私の名前長くなりすぎ!?」

リリス「ピエリさんを人質にするなんて卑怯ですよ!」

アクア「私はそう思わない。人は何かを得るために何かを犠牲にしなくちゃいけない、私は仲間との絆を失ってでも得たいものがある。ただそれだけよ」

リリス「前回の件でアクアさんへの信頼は無限渓谷に捨てたので、私はもう失うものがないんですけど」

アクア「大丈夫、私が失うだけ、リリスはなにも失わないわ」

リリス「失いますよ!?」

アクア「ピエリに真実を教えてあげるだけだから、むしろ私はあなたの味方よ」

リリス(お父様との戦いの時に力を使いはたして消えてしまえばよかったのに……。どうして、この道であなたは生き残ってしまうんですか!?)

アクア「ふふっ、それでねピエリ……」

リリス「わかりました、わかりましたよぉ……」

リリス「今からモローに会ってきますから、ピエリさんに真実を教えるのはやめてください」

アクア「ふふっ、モローに会いに行ってくれる・リリスの頼みなら仕方ないわね。ピエリ、リリスが戻ってくるまで料理でもして待ちましょう」

ピエリ「ん、わかったの。アクア様にピエリがとってもおいしいごはん、作ってあげるの」

アクア「それは楽しみね。そういうわけだからリリス、あとはよろしくね?」

リリス「わかりましたから、あのこと絶対言わないでくださいよ」

アクア「ええ、約束は守るから安心して……大丈夫、行っても先っちょだけよ」

リリス「先っちょでも駄目です!」

アクア「冗談よ、いい報告を期待しているわね?」

リリス(まぁ、星竜モローにも無理なことはあるはず、ここは正直な答えを持ち帰ってアクアさんに直談判してもらいましょう)

リリス(モローごめんなさい……。あなたの死は無駄にしません……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

星竜モロー「お○んちんを一時的に生やしたりする方法かい?」

リリス「はい、そんなのありませんよね?」

星竜モロー「そうだねー」

リリス「ですよねー」

星竜モロー「あるよ」

リリス「……」

星竜モロー「……」

リリス「……はは、はははっ、モロー様ってば、ノリがいいです。でも、本当はないんですよね?」

星竜モロー「ううん、あるよ」

リリス「……」

星竜モロー「生やした体を君に与えることができるんだ、一時的に生やすのなんてお茶の子さいさいだよ」

リリス「…」

星竜モロー「リリスもついに人間状態でも欲しくなってしまったんだね。やはり性の衝動には逆らえないということだね……。うんうん、すぐに準備しようか」

リリス「」

リリス(モロー様、すごくノリノリですね。これって、つまりすぐにでも準備ができるってことですよね)

リリス(逃げ場無し……)

リリス(泣きたい……)

 今日はここまで
 
 それにしても、このモローノリノリである。

―マイキャッスル・食堂前―

リリス(はぁ、まさか、お○んちんを作れることができるなんて思いもしませんでした。これじゃアクアさんの念願が叶ってしまいます)

リリス(姉様も姉様で、そうなったらさらに色々と歪んでしまう気がしますし……。はぁ、世界を救うために戦っていた姉様はどこに行ってしまったんでしょうか……)

リリス(あの頃のしっかりとした姉様は……)

カムイ『今日はいっぱい頑張りましたね~』ナデナデ

カムイ『ふふっ、そんなに気持ちいいんですか? 御鼻のてっぺんヒクヒクしてますよ?』ツンツン

カムイ『だめです、今日は首を触りたい気分なんですから、おでこはお預けですよ?』サワサワ

リリス(あれ、あまり変わってない?)

リリス「と、ともかく、どうにかして姉様の貞操をお守りしないと……」

 ガタガタ

ピエリ「ふんふ~ん」

リリス(ん? この声はピエリさん、まだ料理をしているんですか。もう結構時間が経ったと思うんですけど……)チラッ

 ドンドンドンッ!

ピエリ「えへっ、えへへっ、食材がとっても格好よくなったの!」ビチャビチャ

リリス(みんなバラバラだぁ……)

ピエリ「えへへっ、お肉をコトコト煮込むの! 煮込み終わったらスパイスを入れて、混ぜ混ぜするのー。ふんふーん♪」

リリス(……口で言っている分には簡単そうですけど、ピエリさんって結構動き回ってますよね)

リリス(灰汁もちゃんと取ってますし、スパイスだって適量。姉様の料理と比べるのは失礼というくらいです)

ピエリ「ふふっ。いっぱいいっぱいできたの!」

リリス(料理が終わったみたいですね。それにしても結構な量ですけど……。アクアさんってこんなに食べるんでしょうか?)

リリス(……というか、アクア様はどこに行った? ピエリさんと一緒に料理を作りながら待ってるという話だったのに……)

ピエリ「えへへ、これだけあれば足りるはずなの! 早く戻ってこないかなー」ブラブラ

リリス(座って足をブラブラ、本当に子供ですね……。まぁ、待っているのはアクアさんのことでしょうし、私は神殿に戻ってアクアさんの帰りを――)

ピエリ「リリス、肉料理は食べられるはずなの。えへへ、楽しみなの」

リリス「ただいまー」

ピエリ「あ、リリス。お帰りなの。思ったより早かったの!」

リリス「ま、まぁ、その、早く終わりました」

ピエリ「よかったの。ピエリ、一人で退屈だったの! お料理一人で食べるの寂しいからリリスにも一緒に食べてほしいの」

リリス「はい、いいですよ」

ピエリ「わーいなの。それじゃ、ピエリの隣に座るの。えっとね、これが煮込んだお肉で、これが焼き葉野菜のブラックペッパー和えなの」

リリス「へぇ、料理ってこんなにあるんですね……」

ピエリ「リリス、久しぶりにお料理見たような顔してるの」

リリス「いつもは素材しかもらえなかったので、まれに拾ったのか砂だらけのもありましたし……」

ピエリ「あ……」

リリス「反応しないでください、逆に悲しくなるから……」

ピエリ「それじゃ、ピエリの料理を食べるの。ピエリの料理は絶品なのよ」

リリス「見ていればわかりますよ。さすがに北の城塞に勤めていた方でピエリさんの作る料理に釣り合う人はいないはずです」

ピエリ「そうなの?」

リリス「ええ、ピエリさんがもしも城塞に勤めていたら、カムイ様のお料理の腕も今みたいじゃなかったかもしれません」

ピエリ「カムイ様の料理、あれは駄目なの。殺された食材が可哀そうなの、みんなかっこ悪くて穢かったの」

リリス「ええ、魚がいっぱい犠牲になりましたよね……。本当に」

ピエリ「うん……」

リリス「ふふっ、暗い話はここまでにして、冷めてしまう前にいただきますね」

ピエリ「どうぞなの! あ、リリス、ちょっと待つの」

リリス「なんですか?」

ピエリ「はいなの」スッ

リリス「……え」

ピエリ「あ~ん、なのぉ」

リリス「……」

リリス(これは俗にいう、あーんでパクリってするあれですよね。まさか、こんなところで遭遇することになるなんて)

ピエリ「リリス、食べないの?」

リリス「いえ、その、食べますけど……」

リリス(ピエリさん、なんでそこはかとなく上目遣いなんですか。なんだかんだ可愛らしいんですけど……)

ピエリ「もう、リリス。早くするの!」

リリス「は、はい。それじゃ。はむ、うん、おいしい」

ピエリ「うー、やり直しなの!」

リリス「ええ、なにが悪かったんですか!?」

ピエリ「あーんはあーんなの!」

リリス「えっと、あーんはあ―ん?」

ピエリ「そうなの、あーんにはあーんするのが礼儀なの!」

リリス「……もしかして、あーんって言いながら食べないとだめってことですか?」

ピエリ「そういうことなの。リリスはすぐにわかってくれるから嬉しいの。マークス様はわかってくれなかったの」

リリス「そうなんですか?」

ピエリ「そうなの、それはサクラ様とトイレでするからって言って聞かなかったの」

リリス「あの二人トイレで何やってんの!?」

ピエリ「それじゃ、リリス。あーんなの」

リリス「はい、それじゃ。あーん……」

ピエリ「……おいしい?」

リリス「はい、とってもおいしいです。ピエリさんの手料理を食べられる将来の旦那さんは果報者ですね」

ピエリ「リリス、褒めすぎなの。でも、とっても嬉しいの」

リリス「ふふっ」

リリス(ああ、癒しです。ピエリさんとこうして食事していると、アクアさんのことを考えなくていいから、とっても気が楽になります。このまま、アクアさんが帰ってこなければいいのになぁ)

ピエリ「それじゃ、今度はこれをあーんするの。あ~~~ん」

リリス「はい、あ~~~~ん――もぐもぐ、ごっくん」

ピエリ「おいしい?」

リリス「はい、とってもおいしいです」

ピエリ「えへへ、うれしいの!」ニコニコ

リリス(ふふっ、なんでしょうか。今とっても幸せです。こんなに幸せでいいんでしょうか)

アクア「これで問題の人が帰ってこなければずっと幸せでいられるわね」

リリス「はい、ずっと幸せでいたいですね」

アクア「残念だけど、あなたの幸せはここまでね。問題の人が帰ってきたから」

リリス「自覚があるなら、帰ってこないでくださいよ」

アクア「それは不可能ね。私には帰る場所があるから、でもここはその途中なの」

リリス「ショートカットしていいですよ。私達は困りませんから」

アクア「ショートカットしてもいいけど、そのためには私の知りたい情報をあなたが教えてくれることが条件ね」

リリス「はいはい、わかってます。それを教えたら、あとは自力でどうにかしてくださいね」

アクア「善処するわ」

ピエリ「アクア様、お料理の準備出来てるの。あ~んしてあげるのよ」

アクア「ふふっ、ありがとう。でも、大丈夫だから気にしないで」

ピエリ「うー、リリスしかピエリのあ~んに付き合ってくれないの……」

リリス「その、恥ずかしい人には恥ずかしいものですから」

ピエリ「じゃあ、リリスは恥ずかしい人なの?」

リリス「どうしてそうなるのかなー?」

アクア「まぁ、確かに竜の時は全裸だからある意味恥ずかしい人で間違いないわ」

ピエリ「ピエリ間違ってなかったの! わーいなの」

リリス「ああ、もう、それより、なんでピエリさんを一人にしたんですか? その寂しかったみたいですし……」

アクア「悪いとは思うけど、こっちにも事情があるわ。さすがに、そこまで束縛されるのはね……」

リリス「私のこと、さんざん束縛した口が何か言ってますね」

アクア「とにかく、はずせない用事があったの。だからね?」

リリス「……ちなみに何をしてきたんですか?」

アクア「ええ、ちょっとカムイとトイレであーんしてただけよ?」

リリス「あんたらもかよ!」

今日はここまで

 こんな感じで進みます。

 ガチャッ バタンッ

カムイ「ふふっ、アクアさん、お待ちしてましたよ」

アクア「か、カムイ……その……トイレでこんなことするなんて……」

カムイ「なら来なくてもいいんですよ?」

アクア「そ、それは……」

カムイ「さぁ、便座の上に立ってください。股を隠しちゃ駄目ですよ。そう、足を広げて……、厭らしい、もうこんなに濡らしてるなんて」クニクニ

アクア「やっ、そんな、弄らないで……おねがい……」

カムイ「弄らないで? 誰に向かって言ってるんですか?」クチチチッ

アクア「はうっ、ご、ごめんなさい。カムイ、ふあああっ///」

カムイ「少し弄っただけなのに、アクアさんのエッチな香りが濃くなってきました。それじゃ、いつものようにしてくださいね?」

アクア「う、うん」ピトッ

 クチクチッ

アクア「……ん///」クパッ

カムイ「キレイですよ、アクアさん。もっと広げてください。そう、いいですよ。ふふっ、赤身のお肉がてらてら濡れていてとてもおいしそう」

アクア「はぁはぁ、カムイ……、んん////」

 クパァ

アクア「はい、カムイ。あーん」

カムイ「とってもおいしそうです、それでは、あーん」

~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「これが私のしてるあーんね」

リリス「知ってますか? 私食事中です」

アクア「いろいろとあーんがどういうものなのかを知りたい人もいると思ったから」

リリス「出来れば私がいないところでしてください、ピエリさんのおいしいごはんにそんなフレーバーはいりませんから」

ピエリ「リリス、もっと食べるの。あーんなの」

リリス「あ、すみません。そろそろ私のペースで食べたいので、あーんはちょっと……」

ピエリ「うー、つまらないの」

リリス「ふふっ、今度お願いします」

ピエリ「わかったの。ピエリ、今度もリリスにいっぱいあーんしてあげるの!」

アクア「ところで、さっきのあなたの反応を見る限り、生やす方法はあったってことでいいのかしら?」

リリス「非常に残念ですけど、あるらしいです」

アクア「ふふっ、やっぱりふたなりを作りだす竜だけはあるわね。破壊と謀略だけに心血を注ぐ竜とは大違いよ」

リリス「まるでふたなり作りだけしかしてないみたいな言い方ですね」

アクア「実際そうだったりするかもしれないわ」

リリス「そ、そんなわ――」

リリス(ないと思ったけど、モロー生やせることに対してノリノリでしたねぇ……)

アクア「それで、その方法っていうのは何? 薬、呪い?」

リリス「あー、それなんですけど。ちょっと、これを見てもらえます?」

アクア「これは……この大陸の全体図ね」

リリス「はい、それとこれが……」

ピエリ「変な地図なの。なんだか陸が浮いてるみたいなの」

アクア「これは透魔王国の地図ね。モローは何でも持っているのね」

リリス「ええ」

リリス(私が持っていた物ですけど)

アクア「それで、これがなんなの」

リリス「では、アクアさんに星竜モローからの言葉を伝えたいと思います」

アクア「……言葉、方法ではないの?」

リリス「はい、言葉です。その方法は教えていただけなかったというか……」

アクア「……私は方法が知りたいと言ったんだけど」

リリス「その……あれです。モローは、アクアさんにならこの言葉の意味がわかると言っていました」

アクア「つまり、リリスには理解できなかったということよね」

リリス「は、はい。その通りです」

アクア「ふーん、まぁいいわ。とりあえず、その言葉というのを聞かせなさい。私はね、今すぐにでもお○んちんを生やしてカムイを肉便器にしなくちゃいけないの」

リリス「主のこと肉便器って言うのやめてよぉ」

リリス「えっと、『天が七つを数える間、今だ覚醒せぬ二つの神器がそれぞれの玉座にある時、浮遊する島の顔に願いを込めよ。さすれば、望みのもの現われん』です」

ピエリ「なんだかオーディンの言葉みたいなの。意味がわからないのよ」

リリス「ええ、本当です」

リリス(正直、私には皆目見当もつきません。今だ覚醒せぬ神器の神器、これってジークフリート、ブリュンヒルデ、雷神刀、風神弓のことを言ってるとは思うんですけど。夜刀神は終夜になってますから、すべての神器が共鳴覚醒してる。すでに言葉と矛盾してる気がします)

アクア「………ねぇ、リリス」

リリス「先に言っておきますけど他にヒントみたいなのはありませんよ。モローはこれ以外のことを何も言ってくれなかったので」

アクア「そう、どうかしているわね」

リリス「ええ、ですからもう、諦め――」

アクア「違うわ。こんなものもわからないなんて、あなたがどうかしているって言ってるのよ」

リリス「ふぁ!?」

リリス「すみません。一体何が分かったっていうんですか!?」

アクア「ふっ、リリス。あなたの頭は固いのよ。ジェネラルくらい固いわ」

ピエリ「アクア様すごいの。ピエリ、全然わからなかったのよ」

アクア「ふふっ、そうね。まっすぐに考えていると永遠に辿りつけない、そう人生経験の差が出るといってもいいわ。ちょっとピエリには難しすぎる問題だったのよ」

リリス「解けなかった私は……」

アクア「あなたはただ頭が足りないだけだと思うわ。股についているものがあるっていうのに」

リリス「それって関係ありませんよね」

アクア「いいえ、関係あるのよ。この覚醒の意味、そして神器がなんであるかを考えれば……おのずと答えは出てくるというわけよ」

リリス「神器が何であるか……ですか……」

アクア「そうね、まずはこの『天が七つを数える間』だけど、これは七日間を意味しているはずよ。つまり、モローは言っているの、私の願いを叶えられるのは七日間だって……」

リリス「……な、なるほど。そう言われると確かにそう思えてきました」

アクア「ふん、これくらい理解しなさい。ただの飯喰らいじゃないところを見せてほしいわ」

リリス「こ、小判、小判も持ってきてます……」フルフル

ピエリ「リリス、お腹痛いの?」ポンポン

 ちょっと眠いので今日はここまでで

 モローの言葉
『天が七つを数える間、今だ覚醒せぬ二つの神器がそれぞれの玉座にある時、浮遊する島の顔に願いを込めよ。さすれば、望みのもの現われん』

リリス「じゃあ、残りはどういう意味なんですか? 特に覚醒していない神器、これって一体何を指しているんです?」

アクア「神器、ここでジークフリートや風神弓と言った武器を想像したらもうゴールにはたどり着けない。これは神器を持っている人物を指している言葉なのよ」

リリス「人物って……。リョウマ様達のことですか?」

アクア「ええ。そう考えてこれを見れば、モローが示す神器の正体がわかるのよ」

リリス「……二つってことは二人ですよね。その二人に共通点があるってことですよね?」

アクア「そういうこと。そして、その共通点とは覚醒していない神器となれば、その正体がわかってくるでしょう?」

リリス「わかりません」

ピエリ「わからないの」

アクア「……はぁ。そんなので私の手伝いが務まると思っているの?」

リリス「いや、もう手伝いたくないって言いましたよね? 自分でどうにかしてくださいって言いましたよね?」

アクア「ええ、聞いたわ。それに私は善処するって返したはずよ。勝手に解釈しないで」

リリス「さすがにわからないので、これ以上は手伝えませんよ」

アクア「だから、こうして答えを教えてあげようとしているじゃない。リリス、ピエリに色々と教えてあげたいことがあるのだけど、いいかしら?」

リリス「やめてくださいよ! もしもショックを受けて暴走したらどうするんですか!?」

アクア「大丈夫よ、叫びながらあなたがえいっとされるだけだから」

リリス「ピエリさんにえいってされたら、私バラバラになっちゃうんですけど」

ピエリ「えっ? リリス、バラバラになりたいの? なりたいの?」

リリス「少しは躊躇して……」

アクア「話を戻すけど。この覚醒していない神器、これを持っているのはおそらくレオンとリョウマよ」

リリス「え、リョウマ様とレオン様ですか?」

アクア「ええ、神器のことを思うと、たぶんこれで間違いないわ」

リリス「リョウマ様とレオン様ですか……」

リリス(あの雷神刀とブリュンヒルデ以外の神器って一体何なんでしょうか……)

アクア「さぁ、ここまでくればわかるでしょう。マークスとタクミが対象から外れる理由を考えればすぐにでもわかるわ」

リリス「そ、そんなこと言われても私はこの前、久しぶりに外へ出たばかりで世間には疎いんです……。マークス様と話したのもその時だけですし、タクミ様とは会話らしいことなんて……」

アクア「はぁ、これは本人と話をしてなくてもわかることよ。二人の噂くらいは耳にしているでしょう? まったく、時間を取らせないで」

リリス(だったら、すぐに答えを教えてくれればいいじゃないですか……アクアさんの意地悪)プクー

ピエリ「……あ」

リリス「ピエリさんどうしたんですか?」

ピエリ「うふふっ、ピエリわかっちゃったかもなの!」

アクア「あら意外な展開ね。それじゃピエリの答えを教えてくれるかしら?」

ピエリ「はーいなの。あのね、マークス様とタクミ様は結婚してるの」

リリス「結婚している、ですか?」

ピエリ「なの! マークス様はサクラ様と、タクミ様はエリーゼ様とそれぞれ結婚して幸せになってるの。ピエリの考えであってるはずなの。結婚してることが覚醒の条件、未覚醒神器は結婚してるかどうかで決まりなの!」

リリス「……さすがにこれはないですよね?」

アクア「ピエリ……」

アクア「……」

アクア「半分正解よ! すごいわね」

ピエリ「わーいなの!」

リリス「ええ!?」

アクア「で、本当の正解、未覚醒神器っていうのは二人のお○んちんのことよ」

リリス「どうして!?」

ピエリ「お○んちんって覚醒するの?」

アクア「ええ、覚醒するの。その味を知ったら最後、覚醒を止めることはできないわ」

ピエリ「すごいの! リリスのお○んちんも何時か覚醒するの?」

アクア「ええ、いつかきっと……」

ピエリ「リリス、頑張るの。ピエリ、応援してるのよ!」

リリス「ははっ、和気藹々とお○んちん談義しないで。っていうか、何を基準に覚醒とか言ってるんですか?」

アクア「レオンとリョウマは思った以上に堅物で同時に一途なの。たぶんこの世で愛する人のためだけにお○んちんを捧げる覚悟をもっていて、それまでなら女を我慢できる。そういう人間なのよ」

リリス「……たしかにそうかもしれません」

リリス(レオン様は姉様のことを好きだったようですし、リョウマ様からはそう言った雰囲気はありませんでした)

アクア「ええ。だからこそ、二人のお○んちんは未覚醒神器なのよ。ここまで言えば、さすがにわかるわよね」

ピエリ「うー、ピエリわからないの」

リリス「……あっ」

リリス(えー、そういうことですか。モローはなに考えてるんですか本当に……)

アクア「流石のリリスもわかったみたいね」

リリス「はい。ああ、何が悲しくてこんな問題に頭を使わないといけないんですか」

アクア「私のためよ」

リリス「改めて理解すると胃がムカムカします」

アクア「それで、あなたの答えは?」

リリス「そ、その、童貞ってことですよね?」

アクア「……ふふっ、正解」

ピエリ「ねぇ、どうていってなんのことなの?」

アクア「ピエリ、それはね……」

リリス「教えなくてもいいですから。アクアさん、少しは自重してください!」

アクア「でも、さっきからお○んちんって言ってるし、今さら童貞の一つや二つ、軽いものよ?」

リリス「軽いとかじゃなくてですね……」

アクア「あ、あなたも童貞だから、理解されると恥ずかしいというわけね? ふふふふっ」

リリス(怒りで言葉が出ません)

アクア「そういうわけだから、まずは暗夜王国に行きましょう。確かレオンはいたはず……」

リリス「そうですか。それじゃ、私はもう神殿に戻りますので、あとは――」

アクア「あなたも来るのよ」ガシッ

リリス「もう私に構わないで……」

アクア「いいえ、あなたがどんなに拒んでも連れて行くわ。外の世界に」

リリス「やめてー、やだやだぁーーー」ジタバタジタバタ

アクア「ふふっ、ピエリも行きましょう」

ピエリ「はーいなの。リリス、今回も一緒なの」ガシッ

リリス「ピエリさんと二人きりならまだしも、アクアさんも一緒なんていやです!」

アクア「運命は残酷ね」

リリス「ううっ、そのうち罰が当たりますからね!」

アクア「それは楽しみだわ。さぁ、まずはレオンを捕まえて童貞チェックからスタートよ」

アクア(ふふっ、もうなぞ解きはほとんど終わったわ。浮遊する島の顔の目星も付いてる。待ってなさいカムイ、あなたを従順なお○んぽ奴隷に仕立ててあげるから……)

 シュオオオオンッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―暗夜王国・クラーケンシュタイン『王の間』-

マークス「レオンなら、昨日の夜より白夜に向かったぞ」

アクア「」

マークス「戻ってくるのは一週間後位になる予定だが……一体どうかしたのか?」

アクア「」

 ―タイムリミット残り七日間―

今日はここまで

 リリスは竜の時と人の時、どちらも可愛くて困る。DLCでプレイアブルになることを期待してたけど……だめだった。
 
 今日のファイアーエムブレム維新大乱の完成度が高くてとても困った。

アクア「……どうして、この大切なタイミングに白夜へ行く必要があるというの?」

リリス「いやいや、暇なアクアさんと違ってレオン様には仕事があるんですよ」

アクア「私の手助け以上の仕事があるわけないわ」

リリス「あるよ、すっごいあるよ!」

ピエリ「うー、お出かけ中断なの?」

リリス「私としては中断してとてもうれしいです。アクアさんも変な野望に執着するのはやめてですね」

アクア「人を好きになったこともないあなたに私の悩みがわかるわけないわ。カムイの顔を快楽で歪ませたいっていう私の悩みが……」

リリス「わかりたくない」

ピエリ「よくわからないの」

アクア「とりあえず、レオンの動向を探る必要があるわ」

リリス「あきらめないんですか?」

アクア「あたりまえよ。こっちにはこの先の性活が掛っているの。このチャンスを逃すわけにはいかないわ」

リリス「だとしてもどうやって探るんですか?」

アクア「まずは近場から攻めるのが無難ね……。ギンギンロッドコンビに話を聞きましょう」

ピエリ「ギンギンロッドコンビって誰のことなの?」

リリス「……それって、レオン様の臣下であるオーディンさんとゼロさんのことですか?」

アクア「ええ、二人とも言動や振る舞いに問題はあるけど信頼は厚いから、きっとレオンの行き先を知っているはずよ」

リリス「でも、それなら一緒に白夜に行っているんじゃ……」

アクア「あ」

リリス「……」

ピエリ「……」

アクア「と、とにかく二人を探しましょう」テクテク

ピエリ「はーいなの」テクテク

リリス「前途多難ですね」テクテク

アクア「はぁ!?」

リリス「解雇されたんですか!?」

ゼロ「まぁ、そういうわけだ。と言っても、数日間の間、僕に構わないでくれって言われちまってな。まぁ、俺は長い付き合いだからどうにでもなるんだが、あいつは少し駄目そうだ」

リリス「あいつ?」チラッ

オーディン「……ああ、おれはなにも出来ない。おれにはなにもない、おれはだめなおとこだ」ブツブツブツ

リリス「うわぁ、これは重症ですね」

ゼロ「まあ、そういうわけだ」

ピエリ「ねぇねぇ、解雇ってどういう意味なの?」

アクア「クビという意味よ」

オーディン「うわあああああ!!!! レオン様、ごめんなさい。おれが俺があの時、ちゃんと更衣室の中を見張っておけば、こんなことには!!!!」

リリス「更衣室? なんのことですか?」

ゼロ「あぁ、この前のアミュージアでのダンスコンテストの格好。実は俺達が目を離している隙に、レオン様の衣装を奪われちまってな……」

リリス(あぁ、アミュージアであったダンスコンテストの件。レオン様が魔女っこ姿で踊っていたのはこれが原因だったんですか)

ピエリ「あの時のレオン様とっても可愛かったの! 女の子みたいだったの!」

オーディン「うわあああああああああああああああ!!!!」ガクッ

ゼロ「ピエリ、それを言うな。うるさい奴がさらにうるさくなる」

リリス「ちなみにその衣裳って、本当はどんなのだったんですか?」

ゼロ「ああ、黒い羽根をあしらったものだ。見た瞬間に、ああっ、これかみたいなのだから見間違えることもないだろうぜ」

オーディン「今さら出てきても何の意味もない……ううっ、レオン様」

ピエリ「オーディン、泣きやむの。背中撫で撫でしてあげるの」ナデナデ

オーディン「ううっ、せめて、漆黒の衣だけでも見つけ出せれば……」

アクア「まぁ、漆黒の衣が見つかったところで。レオンとの関係がすぐに戻るわけでは無いけどね」

オーディン「うあああああああああ!!!!」

リリス「アクアさん、本当に悪魔ですね」

アクア「ごめんなさい。突くと面白そうなところは突きたくなってしまうから、これが性ってやつよ」

リリス「そういう点ではゼロさんといい勝負してます。同じ人種だってはっきり分かりますよ」

ゼロ「照れるね」

アクア「照れるわね」

リリス「褒めてませんよー」

リリス「臣下であるお二人が知らないとなると、もう詰みですね」

アクア「……仕方ないわ。あの子を頼るしかなさそうね。あまり頼りたくはないんだけど……」

リリス「まだ誰かいるんですか?」

アクア「ええ、と言っても簡単に教えてくれるとは思えないから、少し準備が必要になるわ」

リリス「準備っていったいなんですか?」

アクア「準備は準備よ。だから、先にその子の部屋に行ってちょうだい。行かないなら、わかってるわよね」

リリス「……分かりましたよ。それで誰の部屋に行けばいいんですか?」

アクア「ええ、その相手だけど――」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 コンコンコンッ

 ガチャンッ

ニュクス「はい。あら、珍しいわね。組み合わせも含めて」

ピエリ「ピエリなの!」

リリス「ど、どうもー」

ニュクス「どうしたのかしら? 私の部屋に来るなんて。まぁいいわ、入って」

リリス「お、おじゃましますー」

リリス(相手ってニュクスさんですか……。確かに魔法という関係ではレオン様と親しい可能性もありますけど……。臣下に伝えていないことを聞かせてもらえる仲なんでしょうか?)

ピエリ「うー、薬品のにおいがすごいの」

リリス「そ、そうですね」

ニュクス「ごめんなさい。さっきまで魔法薬の実験を行っていたから……」

リリス「魔法薬の実験?」

リリス(それにしては、部屋の中がかなり片付いているんですけど……。さすがに長く魔法に携わっている者は違うということですね)

ニュクス「ちょっとまっていて、お茶を入れるから……。ちょっとまってて」ガチャッ

リリス「二つ部屋があるんですか。それにしてもかなりの量の本が置いてありますね。あ、でも、魔法書とかじゃなくて小説が沢山……」

リリス(あ、これって結構有名な恋愛小説ですね。確か姉様も読んだことがあるものまで、小さな図書館みたいです)

リリス「こんなに恋愛小説を読んでるなんて、ニュクスさんにも乙女らしいところが……」

 ビチャッ

リリス(ん、何か水たまりを踏んだ気が……)スッ

リリス「……なんでこんなところに水溜りが……ん、これは何の本」スッ

 ベットリ ペチャペチャ

リリス「」

リリス(……)

 ベチャベチャ

リリス(なんでこの本、角がベチャベチャにぬれてるんですか……)

リリス(しかも、ほのかに温かい……。まるでさっきまで使われていたみたい。いやいや、使われていたみたいって私はなにをいって――)

ピエリ「あー。リリスだけ本を読んでるの。ずるいの、ピエリも読むの! よくわからないから、ピエリはこの赤い本を選ぶの!」パシッ 

リリス「ピエリさん、危険かもしれません! 今すぐその本を置いて――」

 ペラッ

ピエリ「……」

リリス「あ……」

ピエリ「……」

リリス「ピ、ピエリさん?」

ピエリ「……」

リリス「あ、あの、ピエリさん」チョンッ

ピエリ「……」フラッ

 ベチャリッ

リリス「ピ、ピエリさん!? ど、どうしたんですか」ガバッ

ピエリ「」

リリス「し、死んでる!?」

ニュクス「死んでなんていないわ。その本を勝手に開いた者の意識を奪う魔法を掛っただけよ」

リリス「そ、そうでしたか良かった……」

リリス(って、この状況って今一番に悪いんじゃ……)

ニュクス「ふふふっ」

リリス「あ、あのニュクスさん。えっと、この水たまりとか……って一体……」

ニュクス「気にしないで、している最中にあなた達がくるから、ちょっと掃除が間に合わなかっただけだから」

リリス「水をこぼしただけですよね? そうなんですよね?」

ニュクス「ふふふっ、部屋の中を勝手に物色しているあなたに応える義務はないと思うけど?」

リリス「そ、それもそうですよねぇ……」

リリス(あかん、あかんです。背中の冷や汗が止まりません。ピエリさんは水たまりに倒れたまま、何とか助けださないといけないのに。でも、本を開いたまま仰向けに倒れるって器用ですよね。って、困った時に違うこと考えても何の解決にもなりませんからね、私ぃ)

ニュクス「……」

リリス「……」

リリス(ど、どうする? どうするって言うか――

ニュクス「……」

リリス(ニュクスさんの無言、すごく怖い!)

ニュクス「……」

リリス「あは、あはは……」

ニュクス「ふふっ、冗談よ。そんなに怖がらないで」

リリス「え?」

ニュクス「言っているでしょう? 冗談だって、その床の水たまりは水だし、その本に付いているのも水よ」

リリス「あ、あはは。そ、そうですよね。私、その、てっきり……」

ニュクス「てっきり、何かしら?」

リリス「いいえ、なんでもありません。でも、それじゃピエリさんの手に取った本は」

ニュクス「流石に危ない本の一つや二つあるの。魔法に精通していない者が読んで、内容を把握してしまった瞬間に狂ってしまうものだってあるわ」

リリス「そういう本はちゃんと厳重に保管しておいてくださいよ」

ニュクス「そうね、今度からは隣の部屋ですることにするわ」

リリス「はい……ん?」

リリス(今ニュクスさん、するっていいましたよね。しまうとかじゃなくて、え、するって何のことですか……)

ニュクス「……たぶん、誤魔化せたはず……。さすがに、こんなのがばれたら……」ボソボソ

リリス(え、なにが、何を誤魔化せているんですか!?)

ニュクス「ふぅ」ガチャッ 

リリス(あ、奥の部屋が少しだけ見え――)チラッ

 ドドンッ!

リリス(黒い羽根をあしらった服が飾られてる)

リリス「……」

リリス(ああ、これか……)

 バタンッ

ニュクス「それじゃ、お茶にでもしましょうか?」

ピエリ「」

リリス「わ、わぁい。おいしそー」

リリス(……)

リリス(アクアさん、助けて……)

今はここまで

 夜にまた

ニュクス「……ところで、何の用事できたのかしら?」

リリス「え、えっとですね……」

ニュクス「気にせずに話してちょうだい。でも、私に話があるってことは魔法に関する話でいいのよね?」

リリス「はは、えっとですね」

リリス(レオン様について何か知りませんかって聞きたいところなんですけど。さっき奥の部屋に見えた服、あれってレオン様のですよね……)

リリス(アミュージアの更衣室から盗まれたって言う話ですけど、それがここにあるってことはニュクスさんが……)

ニュクス「何か話があるんじゃなかったの?」

リリス「え、そ、そうなんですけど」

リリス(ああ、どうしてこんな話しづらい雰囲気に……)

ニュクス「……」

リリス(し、仕方ありません。ここは軽く話を始めましょう……。アクアさんが来るまでの間を持たせるんです)

リリス「あの、ニュクスさん」

ニュクス「なに?」

リリス「となりの部屋の服はなんですか?」

ニュクス「……」

リリス「……」

 ズズズズッ

リリス「あ、この紅茶おいしいですね」

リリス(いきなり、何をかましてるんですか私は!?)


ニュクス「そ、そそそそ、そうでででしょよよよ」

ニュクス(お、落ち着くのよ私。こ、こんなこんな揺さぶりに動揺しては駄目、駄目よ。深呼吸深呼吸して落ち着かないと)

 スゥーハァー スゥーハァー
 ガタガタガタガタッ

ニュクス(はぁはぁ、この子、間違いないわ。無知を装って私の秘密を暴きに来た……刺客!)

ニュクス(私の偽装工作は完璧だった。床のアレも水だって言い切ったように、丸く収めればいいのよ)

ニュクス(あ、あの服はそう、あれはソーサラ―としての正装の装飾品ということにすれば、どうにかなるはず……)

リリス「あ、あのニュクスさん。とりあえず落ち着きましょう……。ね?」

ニュクス「な、なにを言ってるの。わ、わたしは、お、落ち着いているわ」ガタガタガタッ

 ガタッ パリンッ!

リリス「とりあえず貧乏ゆすりみたいな震えやめてください。部屋が、部屋が揺れてますから!」

ニュクス「と、とりあえず言わせてもらうけど、あれは決してレオン王子の服なんかじゃないわ」

ニュクス「ここは私の部屋よ。そう、私の部屋、そこにレオン王子がダンスコンテストで使おうとしていた黒い羽根をあしらった衣装があるわけないわ」

ニュクス「そう、あなたが見たのはソーサラーの羽根つきマントだった。これが真実よ」

リリス「……」

ニュクス(よし、反論なし。完全完封。私の勝ちね)

 スッ

リリス「すみません、私一言もレオン様の服なんて言ってないんですけど」

ニュクス「……」

リリス「それにコンテストの衣裳って単語、普通は出てきませんよね? ソーサラーのマントって言えばいいはずなのに」

ニュクス「……そ、それは、たまたまそう思っただけ――」

リリス「あと、黒い羽根をあしらった服がレオン様の衣装であるのを知ってるのって、臣下であるゼロさんとオーディンさんだけのはずなんですけど。どうしてニュクスさんが知っているんですか?」

ニュクス「あ、あう、あうあうあー」

リリス「ニュクスさん……」

ニュクス「魔が差したの……」

リリス「え?」

ニュクス「あの日、ダンスコンテストの日に……。レオン王子に声を掛けようと思って更衣室に行って、そこで、そこで……」

リリス(なんか自白してるますけど)

ニュクス「お願い、このことはレオン王子に言わないで」

リリス「ちょ、ちょっと落ち着いてください。そんな泣き付かれても、困りますから!」

ニュクス「なんなの、私がさっき部屋の中でレオン王子の幼少期姿を想像して楽しんでいたことも白日のもとに晒したいというの!?」

リリス「いきなり何言いだしてるんですか!?」

ニュクス「それだけはやめて、あなたにはすべて話す、話すから。だから、だからレオン王子だけにはこのことを言わないで」ウルウル

リリス「いや、私は脅しに来たわけじゃないんですよ。ただ、ただ気になったことを聞いただけで、そんな秘密を探ろうなんて――」

ニュクス「そう言ってまた私から色々と聞きだすつもりなのね。本をレオン王子のモノに見立てて焦らしプレイを楽しんでることとか。さっきピエリが開いた本がレオン王子の写し絵コレクションの一冊だとか。そういうことを白状させるつもりでしょ!?」

リリス「ちょ、聞きたくないから口閉じて!」

ニュクス「なんで、なんで虐めるの。ニュクス、悪くない悪くないのに! ふぇ、ふええええっ、ふええええんっ」シクシク

リリス「あ、ちょ、泣かないでください。ああ、どうすればいいんですか」

ニュクス「もう、帰る! ニュクス、お部屋に帰るぅ!!!」ダッ

リリス「ちょ、待ってください!」ガタタッ

 ガシッ

ニュクス「ふぇ?」

リリス「あっ」

 ドサッ
  ベチャリッ!

リリス「いたたたっ、ニュクスさん大丈夫ですか!?」

ニュクス「ふええええん、ふえええええん」

リリス「駄目です、あまりのショックに幼児化してます……。しかも、あの水たまりの上に倒れることになるなんて」ベトベトッ

リリス(これって、おそらくニュクスさんのあれですよね……)

リリス「どうしてこんな目に会うんですかぁ」

リリス(ううっ、くよくよしてもしょうがないです。ま、まずはこの状況をどうにかしないと……えーっとピエリさんは)チラッ

ピエリ「」カチコチ

リリス(まだ硬直したまま……)

ニュクス「ふえええええんっ」

リリス「……」

リリス(もしかしてこの状況を見られたら非常にまずいのでは?)

リリス(硬直して倒れたままのピエリさんに泣きじゃくるニュクスさん、そしてそれを前にしている私……)

リリス「絶対やばいです。すぐに何かしないと――」

 ポンッ

リリス「え?」クルッ

アクア「……」

リリス「あ、アクアさん……」

アクア「ふふっ、部屋の中から泣き声が聞こえるから入ってきたけど……」

リリス「……」

アクア「あなたも中々のやり手ね。星界から飛び出してすぐに二人の女の子を愛液の海に沈めるなんて、普通できることじゃないわ」

リリス「……ははは」

アクア「その手腕を称える意味でも皆に伝えないとね」クルッ

 ガシッ

リリス「……手伝います」

アクア「何をかしら?」

リリス「アクアさんのお手伝い、私に手伝わせてください……。お願いします……」

アクア「ふふっ、ありがとう。持つべきものは仲間ね」ニッコリ

リリス「……はい」

今日はここまでで
 
 リリスはアクアの仲間になった(脅し)

アクア「ねぇ、ニュクス?」

ニュクス「ふえええええん、ふえええん」

リリス「だめです。完全に幼児化してます……」

アクア「かわいそうに、リリスが抑えていた性欲のはけ口にされてしまったのね。やっぱり性竜も獣、油断も隙もないわ」

リリス「さすがに言っていいことと悪いことってありますよねぇ? ねぇ!?」

ニュクス「ふええええん、ふえええええん。ニュクス、ニュクスはわるくないのに、うええええん」

リリス「に、ニュクスさんは悪くないですよ。だから、泣きやんでください」ヨシヨシー

ニュクス「ほんとぉ? ニュクスわるくないの? わるくないならこの水たまりはリリスがつくったんだよね?」

リリス「はぁ!? これはあなたが本で――」

ニュクス「うえええええん!!! 怖い人がいじめるよぉ……」シクシク

リリス「もう嫌です……。まったく話を聞いてくれません……」

アクア「みたいね。リリス、あなたニュクスの秘密を知ったんでしょう?」

リリス「できれば知りたくありませんでしたよ。カムイ様と一緒に戦ってきた方々にこんなのがまぎれていたなんて……」

アクア「それで知った秘密を執拗に虐めて、どうにか交渉テーブルに引きずり出したのね。一点攻撃はカムイも好きとするところ、なんだか似ているわ」

リリス(全然うれしくない)

アクア「だけど、もう一歩届かないと言ったところかしら?」

リリス「もう一歩ってこんな子供みたいになったニュクスさんにどうやって話をしろっていうんですか?」

アクア「任せなさい、似非を崩すには真実の餌が必要なことを教えてあげるわ」タッタッタッ

リリス(アクアさん、すごい自信ですけどなにか方法があるって言うんですか……。あと似非っていったいなんのこと……)

アクア「ニュクス」

ニュクス「ひうっ、おねえちゃんもニュクスを苛めるの?」ガクガクブルブル

アクア「流石に歳を考えて、あなた私たちよりも上なんだから、そんな風に振る舞っても……」

リリス「あなたがそれを言いますか……」

ニュクス「にゅくす、わからない。わからないよぉ、うええええん」

アクア「そう……残念ね。ニュクスが力になってくれるなら、これをあげようとかと思ったんだけど……」

 ペラッ

リリス「……それは写し絵ですか? 結構大きいですね」

アクア「ふふっ、これはねただの写し絵ではないの。アンナ商会の力を合わせて作り上げた、動く写し絵よ。しかも音も出る優れ物よ」

 シュオオオッ

リリス「え、本当ですか。うわ、本当に中の絵が動き始め――」

アクア『んあっ、だめ、カムイ、いいっんいいいいっ……』

カムイ『ふふっ、何が駄目なんですか。アクアさん?』クチュクチュ

リリス「……は?」

アクア『こ、こんな恥ずかしいこと、記録しないで……カムイ……』

カムイ『ふふっ、どうですかアクアさん。お尻をいっぱい叩かれながら、お○んこぐちゅぐちゅされる姿を記録される気分は』
 
 パシンッ パシンッ

アクア『はああああっ。ふあああっ、だめ、かむいぃ、おしり……腫れちゃうから……。ふあああっ、やっ、なんで気持ちぃいいのぉ……』クチュクチュ

カムイ『アクアさんはマゾの変態さんなんですよ。無理やりされるのも大好きですし、記録してるって言われたからか今日は一段と濡れてます。永遠にアクアさんの痴態が残り続けると思うと、もっともっと淫らな姿にしてあげたくなっちゃいます』

アクア『だめ、だめよ……。あああっ、入ってる、カムイの指ち○ぽ、指ち○ぽが私の中、グリグリして……るぅ……。ふああああっ、だめえええ――』

アクア「あ、間違えた」

リリス「間違えたじゃ済まされませんよ!?」

アクア「さっき昂りを抑える為に使ってしまったから。失敗は誰にでもある、うろたえてはいけないわ」

リリス「少しはうろたえて……」

アクア「そうそう、本当はこれよ」

リリス「また変なものじゃないですよね?」

アクア「ええ、大丈夫。それじゃニュクス……」

ニュクス「ふええええ、ふええええ」

アクア「はぁ、いつまで続けるつもりか知らないけど、これを喰らいなさい!」バッ

 シュオオオオッ

リリス「えっとこれは……」

アンナ『では、改めましてレオン様に代わって降り立った魔法少女、ミストォル・ティン♪ティン♪さんのダンスです。どうぞ!!!』

リリス「……ミストォル・ティン♪ティン♪さんって、これってアミュージアのダンスコンテストの映像ですか!?」

リリス(うわ、あの魔女衣装で踊ってます。こんなものが動く絵として後世まで残るなんて知ったら、レオン様どうなってしまうんでしょうか……)

アクア「この映像が後世に残ることに問題はないと思うわ。まぁ、子供の成長とかに少し影響があるくらいでしょ」

リリス「結構な大事ですよ、それ」

アクア「それよりも、耳を澄ませてみなさい」

リリス「なんですかいきなり」

アクア「いいから」

リリス「はぁ……」スッ

 ハァハァ……ンンッ マジョマジョレオンオウジィィィ クチュクチュ

リリス「え!? ニュクスさんがいなくなって!?」ババッ

ニュクス「……」

リリス(真後ろ!? いつの間に――)

ニュクス「ふあああっ、魔女衣装のレオン王子、いい、すごくいい……んんっ!!」クチュチュチュ

リリス「えぇ……」

アクア「ふっ、化けの皮が剥がれたみたいね」

リリス「今さっきまでの幼児姿が演技だったということの方が衝撃的なんですけど」

アクア「チャイルドプレイが捗るわね。でも、もう今は素のニュクスよ。これで話ができそうね」

リリス(話ですか……)チラッ

ニュクス「はぁはぁ、もっと、もっと近くで見せて。はぁはぁ、ふあああっ」

リリス(これ、できるんですか?)

 続きは夜にでも

 カムイとアクアのスパンキングプレイ
  詳しい詳細は

ニュクス「はぁ、レオン王子……。魔女の姿も可愛いわね……。ふふっ。ふふふっ」

アクア「まぁ、ざっとこんなものよ」

リリス「なんていうか手際が良くて怖いです」

アクア「手際とかは関係ないわ。ただ、望みの品(写し絵)と情報(レオンの居場所)を交換することにしただけだし、最初からそのつもりだったのよ。正直、あなたがひっ掻きまわしたと言ってもいいわね」

リリス「うっ……」

ニュクス「……ごめんなさいアクア。情報なのだけど、少しだけ待ってもらってもいいかしら……その、ちょっと……」

リリス(もしかしてレオン様を裏切ることになる、そういう葛藤に悩まされているんでしょうか)

ニュクス「……」

リリス(そうですよね、ニュクスさんがレオン様に好意を抱いているのは間違いありません、好きな人を裏切るかもしれない行為となれば悩むことも――)

ニュクス「これを見て、思いっきりスッキリしたいの。だから、少しだけ……ね?」

アクア「まったく、少しだけよ?」

リリス「なかったかー」

リリス(もう、二人は放っておきましょう。それより――)

ピエリ「」カチコチ ベチャベチャ

リリス(ピエリさんを奇麗にしてあげないといけませんね)

~~~~~~~~~~~~~~~

 カポーン
 
ピエリ「……あったかいの」

リリス「ようやく魔方が解けてきたみたいですね。ニュクスさんの魔法はかなり強力でしたから一日中固まったままってこともあり得ましたし、まずは一段落ですね」

ピエリ「んんー、んにゅ?」

リリス「あ、ピエリさん気が付きましたか? 私が誰だか分かりますか?」

ピエリ「リリス? あれ、ニュクスのお部屋にいた筈なのに、どうしてお風呂にいるの?」

リリス「ちょっと、いろいろあったんです。それよりも体を洗いますから、ちょっと失礼しますね」

 モニュモニュ

ピエリ「ひゃふっ、リリス。いきなりお胸は駄目なの……背中からしてほしいの」

リリス「あ、すみません。それじゃ、背中から失礼しますね」ゴシゴシ

ピエリ「んっ、えへへ。きもちいいの……。リリス、お洗いするのとっても上手なの……」

リリス「ありがとうございます。といっても、誰かの体を洗ってあげるのは初めてなんですけどね」

ピエリ「そうなの? 手付きが取っても慣れてる気がするの」

リリス「よく馬のお世話をしてましたから、その所為かもしれません」

ピエリ「ピエリ、お馬さんと同じは嫌なの。酷いの、リリスのことえいってしちゃうの!」

リリス「ご、ごめんなさい。あの、今のはそのそういう意味で言ったんじゃないんです」

ピエリ「うふふっ、冗談なの」

リリス「ピエリさんのはあまり冗談に聞こえませんよ……」

ピエリ「んー、リリス。今度は前も洗ってほしいの」

リリス「はい、わかりました。それじゃ、胸から失礼しますね」

ピエリ「はーいなの」プルンプルン

リリス(……うわぁ、ずっしり重い。私なんか小振り程度なのに、どこで差が付いたんでしょうか)モミモミ

ピエリ「んゅ、リリス。お胸、もっと優しくしてなの……」

リリス「あ、はい。それにしても、ピエリさんって思ったよりも肌が白いですね」

ピエリ「ふふーん。ピエリの自慢なの、お母さんもピエリと同じくらい白かったのよ」

リリス「へぇ、そうなんですか」

ピエリ「そうなの。ピエリ一番きれいなお母さん覚えてるの、白と赤でとってもきれいだったのよ」

リリス「……白と赤ですか?」

ピエリ「そうなの。白いお肌がね、赤いお池に浮かんでて、とってもきれいだったの」

リリス(……その赤いお池って、血のことですよね)

リリス(たしか、他の世界のピエリさんは言っていましたね。ピエリさんのお母様がどう死んだのか……)

ピエリ「えへへ。お母さん、赤くてとってもきれいだったの」

リリス(多分、ここのピエリさんはあまり覚えていなんでしょう。自分のお母様が使用人に殺されたこと、ピエリさんの殺戮願望のある意味始まりとも言える出来事を……)

リリス(それはある意味幸せなことなのかもしれませんね……)

リリス(でも……。どうなんでしょうか、それがピエリさんのためになるんでしょうか……。……これに関しては私が気にすることじゃありませんね。私が気にする必要なんて……)

リリス「……」

ピエリ「んー、リリス、お手々が動いてないの」

リリス「あ、すみません。その、手に収まり切らない大きさなので……」

ピエリ「えへへ、ピエリのお胸、いっぱい触ってるのはリリスが初めてなのよ」

リリス「そんな手当たり次第に触らせるものじゃありません。そのお風呂以外は特別な人だけにした方がいいです」

ピエリ「なら、リリスは特別なの」

リリス「……え?」

ピエリ「えへへ、リリスはピエリの特別なの。友達なのよ」

リリス「……」

ピエリ「リリス、どうしたの?」

リリス「いえ、その、まだ私のことを友達だと思ってくれてることに驚いてしまって」

ピエリ「? なんで驚くの?」

リリス「いえ、その私と友達になっても意味なんてありませんから、それに私もよくわからないので……」

ピエリ「ピエリもよくわかってないの。でも、こうやって一緒に過ごしてるなら友達なの」

リリス「ピエリさん……」

ピエリ「だからアクア様も友達なの」

リリス「あれは間違いなく悪い友達です」

ピエリ「とにかく、リリスはピエリの友達なの。よくわからないけど、そうなの」

リリス「ピエリさんがそう考えてるならそれでいいですよ。そろそろ時間ですね。体をお流しします」

ピエリ「はーいなの。頭からしちゃめーなのよ」

リリス「ふふっ、わかりました。それじゃ、肩から失礼しますね」

 ザバアアアアッ

ピエリ「……ねぇ、リリス」

リリス「はい、なんですか?」

ピエリ「頭ナデナデしてほしいの」

リリス「? 別にいいですけど、こうですか」ワシャワシャ

ピエリ「……ん、きもちいいの……」

リリス「そうですか?」

ピエリ「うん、なんだかこうしてお風呂で頭を撫で撫でしてもらったことがある気がするの……。でも、誰なのか思い出せないの……」

リリス「ピエリさん……、思い出せるといいですね」

ピエリ「うん……」

リリス「それじゃ、上がりましょう? アクアさんとニュクスさんが待っているはずですから」

ピエリ「なの……」

~~~~~~~~~~~~~

ピエリ「お風呂に入ってすっきりなの!」

リリス「はい、とってもすっきりですね」

アクア「あら、二人ともすっきりしたみたいね。くんくん、ニュクスの体液の臭いもすっかりなくなっているわ」

リリス「いきなりテンションが下がるワードはやめてください」

アクア「止めてあげたいけど、さっきまでその臭いで満ちていた部屋にいた私の気持ちにもなってみなさい。ほら、言わずにはいられないでしょう?」

リリス「それは自業自得なので、全く共感できません」

アクア「で、ニュクスが仲間になったわ」

ニュクス「よろしくね」

リリス「……仲間になった?」

アクア「ええ、部屋でハッスルした所為でレオン成分が足りなくなったそうよ」

ニュクス「勘違いしないで。私はアクアをレオン王子の元に連れて行くだけよ」ファサツ

リリス「そうですか、ところでその羽織っている法衣は?」

ニュクス「アミュージアの戦利品ね。時間が経って香りも薄れてしまったから、これから充電しに行くのよ……」

アクア「ね、即戦力でしょ?」

リリス「嫌な仲間しかいない」

アクア「さて、これでレオンの問題はなくなった。あとはもう一人、リョウマの足取りね。このところ、まったく話を聞いていないわ」

リリス「たしかヒノカ様に白夜王国を任せて隠居したんですよね? というか、本当に何があったんですか」

アクア「その話は長くなるわ。できればリョウマ本人に聞いて頂戴。とにかく、リョウマがどこにいるのか、その手掛かりの一つでも手に入れないと……」

リリス「そう簡単に手に入るとは思えませんけど……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

マークス「リョウマの居場所か。すまないが、私は知らん……のだ」グッグッ

サクラ「ごめんな…さいアクア姉様……んくっ……」

アクア「そう、もしかしたらと思ったのだけど」

サクラ「はいぃ……ご、ごめんなさいぃ……」

リリス「あの、サクラ様はマークス様の腰の上に座ってなにしてるんですか?」

サクラ「そ、それは、はうううんっ」

マークス「ここが、サクラの特等席なだけさ。そうだろ、サクラ王女」

サクラ「はいぃ、ここが、私の特等席ですぅ……。あっ、奥まで、んっんんーーー」ビクビクン

アクア「二人ともほどほどにね? さすがにやりすぎはよくないから」

リリス「謁見の間でやってる時点でアウトだよ」

 ギィィイイガチャンッ

リリス「マークス様達も知らなかったですね」

アクア「はぁ、どうすればいいの」

リリス「もう、諦めてもいいと思います」

アクア「いいえ、まだ諦めるには早いわ。そう、どこかにチャンスはある、切羽詰っている今、すべてがチャンスよ」

リリス「前向きなのはいいんですけど、動機が不純過ぎるんですよ」

アクア「そんな動機で動けるのだからすごいと思わない?」

リリス「動く理由の大半って動機が不純ですから、全然すごくないです」

アクア「……?」

リリス「どうしたんですか?」

アクア「誰か来たみたいね……」

リリス「流石にこの中に通すとあれですね」

アクア「見られて二人がもっと興奮出来るから通すべきね」

リリス「はい、通せんぼですよー」

???「アクア様、こんなところでお会いするとは……」

アクア「あらカゲロウ」

カゲロウ「お久しぶりです、アクア様。それと……初めて見るが、お前は?」

リリス「あ、私はリリスと言います。カゲロウさん」

カゲロウ「む、私の名前を知っているのか。どこかで会ったことがあるのか?」

リリス「そうですね。カムイ様の監視のために、一度神殿にいらしたことがあるくらいでしょうか……。ふふっ、カゲロウさんは任務に一生懸命な方でですね」

カゲロウ「神殿……まさか、あの奇妙なトカゲか!?」

リリス「奇妙なトカゲ……。ま、まぁ、トカゲに見えなくもないですよね……。はは、はははは」

カゲロウ「うっ、すまぬ。少し言葉が悪かった。しかし、そうか、お前も人間の姿になれるのだな」

リリス「まぁ、もどきみたいなものですけどね」

アクア「それよりもどうして暗夜に? 今はヒノカの下で動いているんじゃなかったの?」

カゲロウ「それが、ヒノカ様よりある方へ書簡を渡すよう指示を受けている」

リリス「書簡ですか。誰宛てなんですか?」

カゲロウ「ああ、リョウマ様宛になる。どこにいるのかは前回の書簡で知っているのだが、その場所がどこか分からずこうして暗夜城にやってきたのだ」

リリス「……」

リリス「……何このアクアさんに有利な展開……」

今日はここまで

 ピエリの殺戮本能は元からなのか、それとも母親の死が原因なのか……

カゲロウ「どうもヒノカ様は急がれている様子だったのでな。いきなり謁見の間まで来てしまったしだいだ。おまえ達がいてくれて助かった」

リリス「いろんな意味で助かりましたよ」

アクア「そう、それは大変ね。早くリョウマを探し出さないといけないわ。リリスとピエリを預けるから役に立てて頂戴」

リリス「え、私達がリョウマ様を探し出すんですか!?」

アクア「ええ、そうよ。さすがにレオンの居場所は私が見に行った方がいいと思うから」

リリス「なんでですか?」

アクア「思い出して、重要なのは覚醒していないこと。つまり童貞であることが重要なの」

リリス「あー、たしかにそうですね。でも、モローがそう言ったということは、リョウマ様もレオン様も童貞ということですよね?」

アクア「多分そうでしょうね」

リリス「さすがに婚約者もいませんから問題ないと――」

アクア「でも、それは今の話よ。あれを見なさい」

リリス「あれ?」チラッ

ニュクス「婚前交渉の準備をしないと……。まずはこのコーヒーをそっと渡す。悪魔でも自然に。薬を入れて眠ったところで――」

アクア「レオンの息子の危険が危ないわ」

リリス「このパーティー解散しましょう」

アクア「とういうわけで、私はこれからニュクスと一緒に白夜王国に向かうわ。残りのリミットは六日くらいね。もしも準備できなかったら、リリスの将来は約束できないからそのつもりで」

リリス「私に対する脅ししかないのは何故?」

アクア「あなたくらいしか脅しが通じないからかしらね?」

リリス「はぁ。それでカゲロウさん、リョウマ様は一体どこにいるんですか?」

カゲロウ「うむ、最後の文通ではデーモンフォールで滝打ちの修行に励んでいるそうだ」

リリス「デーモンフォールって燃えてるはずなんですけど。どうやって修行してるんですか」

カゲロウ「リョウマ様は精神も鍛えられているそうだ。ただの滝では成果を得られないと判断したんだろう」

リリス「油混じりの滝で修行する時点で精神を病んでいそうなんですが……」

アクア「ともかく場所はわかったみたいだから、もう出発しましょう。リリス、リョウマの童貞だけは守り抜くのよ」

リリス「このメンバーでそれはないと思いますけど」

ピエリ「それでそのデーモンフォール、どう行くつもりなの?」

リリス「そうですね。船を借りていくにもすぐに手配できるわけではありませんし……。ドラゴンでも借りられればいいのですか」

ピエリ「そうなの、リリスがドラゴンになればいいの! ピエリとカゲロウを乗せてびゅーんって飛んで行くのがいけばいいのよ」

リリス「いや、なったらなったで問題が置きそうです。それにカゲロウさんとピエリさん、お二人を乗せて移動できる力は残念ながらありません」

ピエリ「ひ弱なのー」

リリス「ううっ、流石に傷つきます。ところでカゲロウさんはここまでどう来たんですか?」

カゲロウ「この足だけだ。リョウマ様の元へも何かを使おうとは考えていなかった」

ピエリ「たくましいの。カゲロウすごいのよ」

リリス「とってもたくましいです」

カゲロウ「す、すごいか……。その、ありがとう///」

リリス「さて、ではどうやって行きますか。さすがにデーモンフォールに至るまでの川が大きいので結構な船を借りないといけませんね」

ピエリ「リリス、そこに裏口とかないの?」

リリス「あるにはありますけど、こっちの道では使ってないからまだ開通してないでしょうし、その竜脈を使える人がいませんから逆に苦労するかも……」

ピエリ「リリスはその裏道がどこにあるのか知ってるの?」

リリス「え、ええ、まぁ、暗夜王都の近くにあるんですけど……」

ピエリ「なら簡単なの、リリスもドラゴンになれるから竜脈を使えるはずなの。これで目的地にすぐに到着できるの!」

リリス「え、えっと、期待してもらって悪いんですけど私は使えないんです。その竜は竜でも星竜なので」

ピエリ「そうなの、残念なの」

リリス(……実際は使えますけど、使ったら使ったで何か勘ぐられそうなのでやめておきましょう)

カゲロウ「仕方無い、ここから歩いて向かうとしよう。リリス、道案内をよろしく頼めるか」

リリス「はい、お任せください。それじゃ、ピエリさん行きますよ。まずは川の近くで船を借りる作業からです」

ピエリ「はーいなの。はぁー、竜脈が使えたら楽できるのに残念なのよ」

リリス(まぁ、竜脈が使えたら楽になりますからピエリさんの言っていることはわからないわけでもないんですけど。正直、王族関係に碌な人がいないから、これ以上に人が増えてほしくない)

???「竜脈が使えたら道中が楽になるなんて、なんだか楽しいことをしようとしているみたいね」

カゲロウ「む!」

リリス「誰ですか!?」

???「マークスお兄様とサクラ王女はお楽しみ、アクアとレオンは白夜へ、エリーゼとタクミ王子は弓道場で今日も訓練しているから、残るは私」

 スタッ

カミラ「そう、私よ」

ピエリ「カミラ様なの!」

カミラ「ふふっ」(E.闇の衣)

リリス「昼間からなんって恰好してるんですか!?」

カゲロウ「胸は女の武器だ、仕方無い」

リリス「カゲロウさん!?」

ピエリ「ピエリも負けないの」プルンッ

リリス「張り合うところじゃありませんからね、ここ」

カミラ「それで、竜脈なんて言葉が出てくるなんて何か困っているみたいだけど?」

ピエリ「ピエリたちリョウマ様を探しに行くことになってるの」

カミラ「あら、リョウマ王子を? 一体どうして?」

ピエリ「アクア様がお○んち――」

リリス「わーーーー!!! カゲロウさんがヒノカ様からリョウマ様に当てられた書簡を渡したいということでして」

カミラ「そう、なるほどね」

ピエリ「リリス、なんでお口閉じるの? アクア様、お○んちんほしいって」

リリス「これ以上、いろいろと変な所に飛び火させたくないんです。ほら、アクアさんだってこういうことはあまり知られたくないって思いますから」

ピエリ「そうなの、ピエリ気を付けるの」

リリス「はぁ……気を付けてくださいね」

ピエリ「はーいなの」

カゲロウ(お○んちんがほしい……!? 一体何の話をしているのだ?)

カミラ「それで今リョウマ王子がいるのがデーモンフォールなのね?」

リリス「はい、それでこれから船を借りて向かおうかと」

カミラ「そう、大変ね」

ピエリ「リリス、でーもんふぉーるに続いてる秘密の道を知ってるの。でも竜脈がないと逆に苦労するっていうの」

リリス「だって、滝は燃えてますし、それに竜脈がなければ道を作ることも……」

カミラ「そういうことね。ならあたしが付いて行ってあげるわ」

リリス「え?」

カゲロウ「良いのですか、カミラ様」

カミラ「ええ、ちょっと外に出たかったもの。その代り、ベルカも連れて行っていいかしら?」

リリス「ベルカさんですか?」

カミラ「そう、ベルカ」

 シュタッ

ベルカ「カミラ様、呼んだ?」

カミラ「ええ、よく来てくれたわね。これからお出かけするから準備をお願いね?」

リリス「ベルカさん一体どこから――」

ベルカ「……」(E.闇の衣)

リリス「あなたもですか!?」

リリス「ちょっと、ベルカさん。さすがにカミラ様の臣下だとしてもその恰好、場所は考えた方が……」

ベルカ「……そ、その私だって嫌よ。こんな恥ずかしい格好、碌に防御にもならない……」

リリス「ならどうして……」

ベルカ「でも、これをすれば男を悩殺できるってシャーロッテから言われて、カミラ様もその通りだって言うから……////」

リリス(そんな恥ずかしそうにモジモジしてたら、並の男は悩殺できますね)

ベルカ「もしかして、間違っているの?」

リリス「え、えーっとどうでしょうか」

ベルカ「悩殺できそう?」

カミラ「大丈夫よ、ベルカの魅力ならどんな男も悩殺できるわ」プルンプルン

リリス「ああもう、その大きな果実を揺らすのはやめてください。とりあえず、ローブでもいいから着てですね……」

 ファサー
 
ベルカ「……」

カミラ「これでどうかしら?」

リリス「」

リリス(どうしましょう、露出狂にしか見えません……)

カミラ「それでどこに向かえばいいのかしら?」

リリス「本当に付いてくるつもりなんですか?」

カミラ「ええ、私達がいれば早くリョウマ王子を見つけられるでしょう? それにデーモンフォールは燃える滝の場所だけど、ドラゴンがいれば問題ないわ」

リリス「いや、ドラゴンでもあんな熱い川の上さすがにばてちゃいますよ」

カミラ「ふふっ、安心して私とベルカの竜は一味違うのよ」

リリス「え、そうなんですか」

カミラ「ええ」

リリス(やっぱり王族の方とその臣下が駆る竜は一級品ということなんですね。さすがは王族です)

カミラ「あの子たち熱いの大好きなの、甘い声をあげちゃうくらい」

リリス「飼い主に似てますねぇ」

リリス(この人たちの竜とは友達になれそうにないです……)

―タイムリミット残り6日―

今日はここまで

 炎の上が大好きになれば竜は炎に強くなれる。暗夜の竜育成方針の基礎ですね

◇◆◇◆◇
―暗夜国境・無限渓谷-

アクア「あと半日もすればテンジン砦に辿りつけそうね。ところでレオンは白夜で何をしているの?」

ニュクス「由緒正しいお寺で乱れた心を落ち着けているらしいわ」

アクア「王城のリフォーム、その他もろもろで疲れがたまっていたのね……」

ニュクス「おもな原因はあなたとカムイ様よ。レオン王子、恋人を繋ぎで帰ってきたあなた達を見て目を点にしていた……とってもかわいかった」

アクア「ごめんなさい、あの時は握られたカムイの指を膣内シミュレートするのに忙しかったから……」

ニュクス「レオン王子、まるで寝取られにあったみたいだったわ。そう、すごく包容力のある大人の女として色々なところを慰めてあげたかったわ」

アクア「……包容力のある大人の女?」

ニュクス「ええ、レオン王子は言ってくれたの。私と話をするときは目を瞑って成長した君を想像するって……。それってつまり、大人の姿の私なら脈あり。そう考えてもいいって」

アクア「……でも、レオンは包容力のある人より、どこかおっちょこちょいで放っておけない子の方が好きよ。ほら、カムイなんていい例でしょ?」

ニュクス「……なら、どうすればいいの」

アクア「さぁね、自分で何とかしてちょうだい」

アクア(そういえばリリスはちゃんとリョウマを探し出せているのかしら……)

◇◆◇◆◇
―暗夜王国付近・地下洞窟―

ピエリ「あつい、あついのぉ!」

リリス「ちょっと、ピエリさん。くっつかないでください、持っと熱くなるじゃないですか」

カゲロウ「ふむ、しかしこの暑さは、この先がデーモンフォールである証拠でもあると言える」

ベルカ「そうね……」

リリス「ベルカさんはあまり熱くなさそうですけど……って、ローブの下があれでしたよね」

ベルカ「ええ、確かに熱いけど動けなくなることはないわ」

カミラ「ふふっ、でもこんなに熱いから汗が出ちゃうわ。胸の谷間に汗が溜まっちゃう……」プルンプルン

ピエリ「ピエリもなの。んー、お胸の隙間がベトベトするの」プルルンッ

カゲロウ「なるにはなるがあまり気にすることもないな」ブルンブルン

カミラ「リリスは大丈――そうね」

リリカ「顔色じゃなくて胸見ていったよね? ね?」

ベルカ「カミラ様、さっきからドラゴンが……」

カミラ「そうね……」

ドラゴン『グワーグワー』

ピエリ「そうなの、すごくうるさいの。カミラ様、いつもこんなにうるさいの?」

カミラ「うーん、いつもに比べたら妙に騒いでいるの。炎と熱風の上に来る前に騒ぐのは珍しいわ」

カゲロウ「ふむ、慣れない環境ゆえかもしれない」

カミラ「そうね、デーモンフォールに来ること自体は初めてだから、いきなりの暑さに驚いているのかもしれないわ」

ピエリ「うー、これ以上騒ぐとえいってしちゃうのよ。うるさくしたら八つ裂きにするのよ!」

カゲロウ「ピエリ、落ち着け」

ピエリ「そうなの。リリスは竜なの、竜ならドラゴンともお話しできるはずなの。リリスが問題を聞いて解決してあげればいいのよ」

リリス「……」

ピエリ「リリス? どうしたの」

リリス「あの、カミラ様。今、ドラゴンって繁殖期ですか?」

カミラ「ええ、そうよ。ちょっと種付けが終わって落ち着いた子たちを連れてきたんだけど。でもドラゴンの繁殖期なんて一部しか知らないことだけど、なんで知ってるの?」

リリス「……もと厩舎係ですから……」

ドラゴン『メス、メス竜ノニオイスルスル!ヤリタイマタヤリタイ』

ドラゴン『リッパナコウム、ウム。イッパイシタイ、イッタイシタイ』

ドラゴン『ドコダドコダ!』フゥーッ フゥーッ

リリス(ばれませんように、ばれませんように……)ガクガクブルブル

カミラ「……竜脈の気配がするわね」

リリス「そうみたいですね。この先からです……ありました、ここですね」

カミラ「そう、それじゃまずはここを吹き飛ばしちゃいましょう。……はああっ!」シュオンッ

 シィイイイッ ドゴオオオオオンッ

ピエリ「わー、カミラ様すっごいの!」

リリス「うわっ、すごい熱風ですね……。ああ、もう服が体に張りついて……」

ピエリ「リリス、体のラインがくっきりしてるの」

リリス「ちょっと、そんなに見ないでください」

カミラ「女の子同士じゃない、恥ずかしがることもないわ」

リリス「皆さんと比べて貧相なんです、少しは察してくださいよ」

ベルカ「そんなに気にすること?」

リリス「そ、それなりには気にしますよ。だって、大きいとその女性としてはやっぱり嬉しいですし」

カゲロウ「大きくても――」

リリス「そういう持ってる不幸自慢やめて」

カミラ「でも、大きいとか小さいとかそういうのは関係ないはずよ」

???『ああ、大きくても小さくても問題はないだろう。男もアソコの大きさで器が決まるわけでは無いからな』

リリス「え? 今の誰ですか!?」

カゲロウ「!! この声、間違いない」タタタタッ

カゲロウ「リョウマ様、カゲロウです。至急の要件のため、参りました!」

???『カゲロウか。今向かう、そこで待て! とうっ!!!』シュタッ

リリス「とうって、リョウマ様はどこにいらっしゃるんですか」

カゲロウ「……来られたようだ」

カミラ「……どこにいるの?」

ベルカ「姿が見えないわ」

ピエリ「熱いの……」

 ブクブクブク……

リリス「ん?」

 ブクブクブクブク!

リリス(なんか、ブクブクって泡立ってるんですけど……まさか)

 バッサンッ!!!

リョウマ「はああっ!!!!」

リリス「やっぱり、そこから出てくるんですか」

 ビチャビチャ

ピエリ「飛沫があっついの!」

カゲロウ「はぁ///」

 スタッ

リョウマ「待たせたな、カゲロウ」

カゲロウ「いいえ。申し訳ありません、本来ならば昨日中にここへと到着していなくてはならなかったのですが」

リョウマ「気にするな。カゲロウはよくやってくれている」

カゲロウ「リョウマ様……もったいない御言葉です」

リョウマ「ははっ、カゲロウは変わらないな……」

 ブランブラン

リリス「燃えてる川から出てきた時点で予想できてましたけど、せめて前を隠して話をしてください」

リョウマ「いや、ここで修行をしていると衣服は燃えてばかりだからな。もう代えがないんだ」

リリス「前を隠せって言ってるんですよ。何か穿くとかじゃなくて」

リョウマ「しかし、両手が使えなくては書簡も読めない。我慢してほしい」ブランブラン

リリス「揺らしながら話を続けないでください。あと近づかないで」

カミラ「ふふっ、リリスはプラトニックなのね」

リリス「変態から身を守ろうとするのは当然じゃないですか。現に他の皆さんだって警戒して――」

カゲロウ「リョウマ様、これが書簡です」

リョウマ「ありがとう。ん、あれはマークス王の臣下の……」

ピエリ「うえええ、もう服脱ぐの。暑いの耐えられないの」ヌギヌギ

リョウマ「服を脱いだだけでは意味はない、ちゃんと水も飲め。脱水症状に注意するんだ」

ピエリ「あ、ありがとうなの……」

ベルカ「水分補給は基本よ。特にこういうところで怠ると簡単に死んでしまうわ」

ピエリ「気を付けるの。リョウマ様、ありがとうなの」

カミラ「気配りもできる、流石は白夜の元王様ね」

リョウマ「もう昔の話だ……。今の俺はただの浪人にすぎん。雷神刀も白夜に残してきたからな……」

リリス「あれぇ……」

リョウマ「しかし、ヒノカから書簡が届くとはな。何かしらヒノカに縁談が決まったのであれば嬉しいのだがな」

カミラ「ふふっ、最近結ばれた子もいるから、ひょっとするかもしれないわね」

リョウマ「ほう、婚約した者たちがいるのか?」

リリス「ええと、まだ公にはしていませんけど」

リョウマ「そうか、それはめでたいことだ。こうして戦争が終わり、人と人との間に絆が生まれる。あの戦いを越えて育まれた絆がこうして実を結んでいるというのは、とてもいいことだ」

リリス「リョウマ様……」

リリス(フルチンじゃなかったらすごくかっこいいんだけどなぁ)

リョウマ「それでその者は誰なんだ?」

ピエリ「えへへ、なんとカムイ様なの!」

リョウマ「……え?」

ピエリ「カムイ様、好きな人と結ばれたのよ」

リョウマ「……」ピシィッ

リリス「リョウマ様?」

リョウマ「……カムイが……好きな者と結ばれたのか?」

カミラ「ええ、そうだけど。リョウマ王子?」

リョウマ「……俺では無い奴とか?」

リリス「……え、まさか」

リョウマ「……」

リリス「もしかして、そういうことなんですか、リョウマ様」

リョウマ「……そうか、カムイは……しあわせになったんだな。なら、祝福……してやらねばな……」フルフル

カミラ「……カムイも罪作りな子ね」

ピエリ「リョウマ様。ピエリ、おやつにクッキー持ってきたの、口の中パサパサしちゃうけど、甘くておいしいのよ。悲しいことも吹き飛んじゃうはずなの」

リョウマ「ピエリ、ありがとう……。ぽりぽりっ。あまいな……とても、甘いな……」

リリス「あ、あのとりあえず場所を変えましょう。その、ここすっごく熱いですから……ね、ね?」

リョウマ「そうだな。俺が見つけた横穴があるそこにいこう……」

 トボトボ

リョウマ(カムイ……)

リョウマ「…………グスンッ」

きょうはここまで
  
 リョウマ王子の次の恋にご期待ください。

リョウマ「取り乱してすまなかった」

カミラ「いいのよ。それにリョウマ王子がカムイのことを愛していたのは本当なんでしょう? なら、そうなっても仕方ないわ」

リョウマ「カミラ王女。確かにそうだが、取り乱してしまうのは心がまだ未熟ゆえだ。これではここでの修行の意味もあまりなかったということだろう……」

カミラ「未熟でもいいじゃない。何でもかんでも割り切れるのはとってもすごいことだけど、そうやってすぐに忘れちゃうのはとっても悲しいことよ」

リョウマ「……そう考えてもいいのだろうか」

カミラ「ええ、リョウマ王子にもそういうところがあっていいと思うわ。あなたさえよければ、カムイの良いところ、またいっぱい話しましょう?」

リョウマ「カミラ王女……ありがとう」

リリス「……あのいいところ悪いんですけど」

リョウマ「なんだ、リリス?」

リリス「とりあえず、何か穿いてください。目に毒なんで」

リョウマ「そうしたいところだが、服が無いんだ」

カミラ「仕方無いわね。私のものだけど、これを貸してあげるわ」

リョウマ「すまないカミラ王女。よし、これでいいか?」

E.色っぽい水着

カミラ「ええ、これでバッチリね」

リョウマ「少し締まるが、それがまたいいものだな」

リリス「あ、頭が……」

ピエり「リリス、頭痛いの? ナデナデするのよ」ナデナデ

リョウマ「それでカムイとアクアはまだ式を挙げていないのか?」

カミラ「ええ、カムイから聞いたけどアクアが式を挙げるのを拒んでるそうなの」

リョウマ「ふむ、やはり偏見などに晒されるのを恐れているのかもしれない。カムイとアクアが戦争を終結に導いたことで名が知れていることもある。しかし、そう言った点からカムイが変な眼で見られることをアクア心配しているのかもしれない」

リリス(多分、主導権を握ってから結婚に持ち込みたいだけですね。そのためにお○んちんを求めてるわけですし)

カミラ「どうかしら、アクアにもカムイとの関係性に色々と思うところがあるのかもしれないわ。たとえば夜の受け手と攻め手とか」

リョウマ「受け手と攻め手か……俺はカムイは攻め手だと思っている。ああやって笑っているが、夜のあいつは間違いなくけだもののように求めてくるはずだ」

カミラ「ふふっ、カムイが攻めなのは基本中の基本よね。あの子、好きなものにはとことんだもの。でも、そういうところがあるからアクアはカムイより優位に立ちたいと思ってるのかもしれないわ」

リョウマ「一理あるな」

リリス「何この二人こわい

リョウマ「できることなら俺がカムイに雷神刀でとことん付き合ってやりたいのだが」

リリス「それって武器のことですよね、ね?」

ベルカ「リリス、武器以外に何があるって言うの?」

リリス「え?」

ベルカ「リリス、今の言葉は一緒に訓練をしたい、戦い合いたいという意味じゃないの?」

リリス「べ、ベルカさん?」

ピエリ「訓練すごくいいの、リョウマ様の雷神刀といっぱい対決したいのよ」

ベルカ「リョウマ様の腕は一流だから、手合わせしてみるのもいいわね」

カゲロウ「ああ、リョウマ様との修業は確かに辛いが身に付くものも多い。傍にいるだけではやはりわからないこともあることを教えてくれる」

リリス「……」

リリス(なんか私だけが汚れているみたいな流れになってるんですけど。もしかしてリョウマ様は本当に武器としての意味で今の発言を……)

リョウマ「俺の雷神刀といっぱい対決……か」フッ

リリス(あ、これちがいますね)

ベルカ「でも、そんなリョウマ様もマークス様に負けてしまった」

リリス「え、何の話ですか?」

カミラ「あら、リリスは知らないのね。白夜平原での戦いのこと」

リリス「いつの戦いですか?」

カミラ「知ってる事だと思うけど、マークスお兄様とサクラ王女が結婚しているわ。で、その前提として二人が付き合ってることをリョウマ王子に伝えたら、リョウマ王子が怒っちゃったの。サクラ王女が欲しいなら俺を倒してからにしろって」

リリス「あぁ……」

リョウマ「……俺は納得できなかったんだ」

リリス(やっぱり大切な妹ですからね。不安になるのも無理は――)

リョウマ「妹はバブみに限ると言っている男にサクラを渡すなど……」

リリス(バブみってまた業が深いですねぇ)

リョウマ「俺はマークスのことを認めている。剣の腕は俺の方だ、ただの飛び道具とは違うからな。しかし国をまとめ上げる統率力に関して言えば奴の方が上だろう」

リリス「今さりげなくジークフリートをディスりましたね」

リョウマ「和解したあの日、カムイとの話をしながら共に理想の妹とは何か?という話題で朝昼夜を共に語り明かしたほど。マークスは幼いながらも母性を感じさせる妹という志、対する俺は架空の妹という志で凌ぎを削り合った」

リリス「か、架空の妹!?」

リョウマ「妹談義を続けているうちに俺とマークスは似ているそう思った。その趣向嫌いではないとな。だが、その趣向が自身の家族に向けられていると知ったらどうする。想像できるか?」

リリス「いや、今まさにその状態なんですけど……」

リョウマ「俺はその場でマークスを殺さなかった自分を褒めてやりたかった」

カミラ「そうね、サクラ王女はどこかほわほわしているけど、人の間違いを許せて包み込む包容力もあるわ。それにマークスお兄様も惹かれたのよ」

リョウマ「……わかっているんだ。あの日、俺の前に現れたサクラは明らかにマークスとナニかあった後だったと」

カミラ「サクラ王女が女の顔をしてたのね」

リリス「女の顔って……」

リョウマ「ああ。数日前、百物語をしようと張り切っているアクアを見た時、何かあると思うべきだった」

リリス「また、アクアさんですか。周囲にちょっかいを出さないと死ぬ病気にでもかかっているんですかあの人」

リョウマ「そしてマークスに決闘を申し込んだ。サクラが欲しければこの俺を倒して行けと……」

リリス「なんだか本格的に両国の確執になりそうなんですけど……」

リョウマ「勝負は簡単だった。相手を倒せば勝ち、ちなみに先手は俺だ」

リリス「リョウマ様が先手って……もうマークス様詰んでませんか?」

カミラ「私も話を聞いたときマークスお兄様の勝ち目はないって思ったわ」

リリス「実の妹からもこう言われちゃうんですね……。まぁ、実際そうですけど」

カゲロウ「あの白夜平原での決闘は多くの者が見物にやってきた。暗夜王と白夜王が刃を交えるとなれば噂が立たないわけがない……」

リョウマ「それもある意味狙いだった。俺はマークスを観衆の中で倒し、サクラの目を覚ましてやろうと躍起になっていたんだ」

リリス「でも逆にその場で負けちゃったんですよね?」

リョウマ「……ああ」

リリス(真正面から戦ってリョウマ様が負けるようには思えないんですけど……)

リリス「ちなみにリョウマ様は準備をされたんですか?」

カゲロウ「たしか、その時のリョウマ様はこのような準備をしていた」

装備【銀の刀+5】
・居合一閃
・剣の達人
・死線
・先手必勝
・剛剣
事前使用
・虹の秘薬
・力のしずく

リリス「うわぁ殺す気満々」

リョウマ「通信教育で培った技術に事前の漢方、俺はマークスを一撃で伏すつもりだった」

リリス「しかもリョウマ様が先行だったんですよね? 負ける可能性が見えないんですけど」

リョウマ「俺もそう思っていた。だがあいつは余裕だった」

リョウマ「しかもあいつは山伏の格好で現れた。サクラとのお揃いで笑みを浮かべる姿、明らかな挑発行為に温厚な俺も気が気でならなかった。俺は始まると同時に奴に切り掛り致命傷を与えた。確実に決まった攻撃だった」

リリス「ふむふむ」

リョウマ「だが、奴はなんとかぎりぎりで持ちこたえ反撃してきた。そしてその攻撃を受けた時、俺は負けを確信した……」

リリス「え、マークス様の攻撃にリョウマ様は一撃で倒されちゃったんですか?」

リョウマ「いいや、俺は後一撃に耐えられた。奴も後一撃で倒せるところ、だが俺は奴に攻撃できなかった……」

リリス「え?」

リョウマ「俺は……俺は……奴の術中に……くっ」

リリス「……カミラ様。ちなみにマークス様はどんな準備をしていたんですか」

カミラ「覚えている限りならこれね」

装備【剣薙ぎの薙刀】
・祈り
・待ち伏せ
・流星
・広所突撃
・流星
事前使用
・虹の秘薬

カミラ「あと始まる前にサクラが叫ぶように応援していたわね」

リリス(祈り待ち伏せ戦法かぁ……)

今はここまで
 
 エコーズ発売!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラ「ま、マークスさん……」ペロンッ

マークス「サクラ。サクラの体、とてもきれいだぞ」

サクラ「うれしいです……。その、触ってくださいマークスさん」

マークス「ああ。やはり柔らかい、サクラの胸はまるで出来たてのケーキのスポンジのようだ……」モミモミ

サクラ「んっ、はぁ、ふああっ……」

マークス「なのに、先端はこんなにも硬くなっている。いけない蕾だ」コリコリ

サクラ「だめ、マークスさん。やっ…ひうっ、私、咲いちゃいますぅ」

マークス「サクラ……もうこんなに芽吹いて、とても猥らで愛おしい……はむっ、ちゅうううっ」

サクラ「や、マークスさぁん、ふああっ」

マークス「サクラ、んちゅ、ああっ、サクラの母性が私の中に入ってくるようだ。もっと、もっと欲しい……」ジュルルルッ

サクラ「はぁはぁ、いいですよ。もっと、もっと、私に甘えてくださいマークスさん」

マークス「サクラ、いいのか?」

サクラ「は、はい、もちろんです。だって、私はマークスさんの奥さんですから、今日もいっぱい頑張ったこと知ってますから……」

マークス「サクラ……」

サクラ「今は私とマークスさんだけです、だからもっともっと甘えていいんですよ?」

マークス「サクラぁ」ダキッ

サクラ「きゃっ」

マークス「ううっ、今回の地方会議案件がどう転がるかがわからずとてもこわかった……。また何かしらの争いが始まってしまうのではないかと……」

サクラ「マークスさん、いっぱい頑張ったんですね」ナデナデ

マークス「……うん」

サクラ「ふふ、それじゃ御褒美にいっぱいお○んちんをいい子いい子してあげます。横になってください」

マークス「あ、ああ」ドサッ

 カチャカチャ ビクンビクンッ

サクラ「わっ。こんなに大きくして、マークスさんはさびしがり屋さんですね」サワワッ

マークス「ううっ、サクラの手とても気持ちがいい……うああっ」

サクラ「いい子いい子、マークスさんはとっても頑張ってますよ」ナデナデ

マークス「はうっ、さ、サクラ。く、口でもいい子いい子してくれ」

サクラ「今してあげますね。んあっ、んちゅ、れろ、ぷはぁ、はぁはぁ、ん、ひゃーふすひゃんのおひんひん、ひひほひひほ。んっ、ちゅちゅっ」

マークス「うああっ、サクラ。もう、出るっ!!!」

サクラ「ふぁい、ひひふぇふほ、ひっぱひ、ひっぱひふぁひへふははい。んじゅるるるっ!!!」

マークス「くあああああっ!!!!!!!」ビュルルルッ ドビュルル!!!

サクラ「んぶっ、んんっ、こくこくっ、ごくんっ、はぁ。マークスさんの濃くて臭いもすごい。いっぱい喉に引っかかっちゃいます」

マークス「サクラ、次はお前の中で私を抱きしめてくれ……」

サクラ「はい、いっぱい抱きしめてあげます。来てください、マークスさん」

マークス「サクラ――」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カミラ「この前偶然見ちゃった時は、こんな感じだったわね」

リョウマ「」

ピエリ「リョウマ様、白目剥いているの」

リリス(なぜ、火に油を注ぐような真似をするんですか、カミラ様……)

リョウマ「すまない、今意識がどこかに行っていた」

リリス「そ、そのなんと言っていいかわかりませんけど、と、とりあえずヒノカ様からの手紙を確認しませんか?」

リョウマ「そ、そうだな。く、手に力が入らない」プルプル

リリス「精神的ダメージやばいですね」

 ビュオー

リリス「? なんですかこの音――」

 ビュオオオオオオオオンッ

リリス「わっ、すごい熱風が。ううっ、あっつい……」

ベルカ「すごく熱いというわけじゃないけど、結構な強さね」

リョウマ「先に言っておくべきだったな。時々この中にも熱風が入ってくることがあるんだ」

リリス「ううっ、また熱くなっちゃいました……。ああ、汗がまた出て、最悪ですよ本当に……」

ピエリ「ねぇねぇ、リリス」トントン

リリス「なんですかピエリさん。って、今の風で髪が乱れてますよ? 直してあげますから少し待ってください」

ピエリ「ありがとうなの。リリス、ピエリのこといっぱい構ってくれるから大好きなのよ」

リリス「それでどうしたんですか?」

ピエリ「うん、ピエリ見てたの。今の風でリョウマ様の手からお手紙が落ちて風で転がっていったのよ」

リリス「……え!?」

リョウマ「くっ、俺としたことが、一体手紙はどこに……」

ベルカ「もしかして、あれ?」

 バサッ バササッ

ピエリ「あれなの!」

リリス「このままじゃ、燃える川に落ちちゃうんじゃ」

リョウマ「なんだと!?」

リリス「一刻も早く追いかけましょう!」ダッ

一同『……』

リリス「あの、皆さん?」

カゲロウ「……熱いな」

カミラ「そうね、熱いわ」

ベルカ「ええ」

ピエリ「熱い場所に戻りたくないの」

リョウマ「下着だけでもかなりの暑さだ。ピエリの気持ちはわかるぞ」

リリス「つべこべ言わずにみんな動けよ!」

 トプンッ シュオオオオッ!!!

リリス「あー、川に落ちて燃えちゃった……」

リョウマ「く、俺としたことが一生の不覚だ」

リリス「本当に不覚ですよ! リョウマ様は大丈夫だったけど、流石に紙は駄目でしたね。跡形もありません」

リョウマ「リリス、何を言っているんだ。火の川に落ちた以上、燃えてしまうのは当り前だろう?」

リリス「あなたが言いますか?」

ピエリ「そうなの。リリスおかしいの」

リリス「え?」

カミラ「物が落ちたら燃えるのは当たり前ね」

カゲロウ「リリス、熱気にやられたのなら水分を取るといい、楽になるぞ」

ベルカ「倒れそうなら言って、私が担いであげるから」

リリス「……これって私がおかしい流れになんですか?」

リョウマ「しかし、ヒノカからの手紙の中身がわからなくなってしまったな。カゲロウ、一応聞いておくが何が書いてあったか知っているか?」

カゲロウ「ヒノカ様の命でリョウマ様にと承ったもの、私は目を通していません」

リョウマ「そうか……当然といえば当然か」

ピエリ「でも、手紙がないならどうするの?」

リョウマ「仕方無い、直接ヒノカに聞きくしかないだろう」

リリス「え、聞くってどうやって……」

リョウマ「白夜に向かうだけのことだ」

リリス「……え?」

リョウマ「ヒノカと顔を合わせるのは久しぶりだ。ヒノカのことだ元気にやっていることだろう」

ピエリ「リョウマ様、白夜王国に行くの? なら、アクア様との約束果たせる。リリス、やったの!」

リリス「どうして運命はアクアさんに味方するんでしょうか。まったく理解できません」

ピエリ「アクア様のお○んちんへの情熱ってすごいの。なんでも引き寄せちゃってるのよ」

リリス「そんな運命、燃える川に落として燃やしつくしてあげたいですね……」

ピエリ「なら、リョウマ様をここに落として燃やし尽せばいいの!」

リリス「しれっと怖いこと言いますよね、ピエリさんって」

ピエリ「?」

カミラ「それじゃ、白夜王国に向かうということでいいのかしら?」

リョウマ「ああ、手紙の内容がわからない以上、戻ってヒノカから直接聞く方がいい。もしも俺が必要な用事ならそれで事足りることだ」

カミラ「そう、それじゃデーモンフォールから出て白夜に向かう準備でもしましょう?」

リョウマ「ああ、まずは服が必要だな。さすがにこの格好で故郷に帰るわけにもいかない」

リリス「ヒノカ様に迷惑になりますから、是非そうしてください」

カミラ「一度ウィンダムに戻って準備をしましょう。リョウマ王子、ついでによかったらサクラ王女に会っていくのはどう?」

リョウマ「カミラ王女の提案は嬉しいが、今は止めておくことにする」

ピエリ「どうしてなの? リョウマ様、サクラ様のおにいさんなのに会ってあげないのはおかしいのよ」

リョウマ「出来れば会いたいが……今サクラと仲良くしているマークスを見てしまったら、俺は殺意の波動を抑えられる自信がない。たぶん、敵と認識して問答無用で切り掛ってしまうだろう」

ピエリ「そうなの。でも敵を見ると殺したくなる気持ち、ピエリすっごくわかるの!」

リョウマ「いつか、いつかサクラとマークスが並んで歩いているのを見ても大丈夫になる日が来るはずだ、だから今は――」ギリギリ

リリス「両国の確執は深まるばかりですね……」

リリス(はぁ、こちらはどうにか白夜に舵を切れましたけど、アクアさんはどうなんでしょうか?)

リリス(できれば失敗しているといいんですけど……多分、この流れだとそれは望めないんでしょうね……)

◇◇◇◇◇◇
―白夜王国・シラサギ城『王の間』―

ヒノカ「……ふぅ、これで地方への政策問題は大方片付いたな」

スズカゼ「お疲れ様ですヒノカ様、これをどうぞ」

ヒノカ「スズカゼか。お前の淹れてくれるお茶はとても安心できる」

スズカゼ「色々な漢方を入れています。少しでも気を落ち着かせられればと思いまして」

ヒノカ「ありがとう。はぁ、カムイを取り戻すため一心不乱に武芸を磨いていた日々が懐かしい。政と武芸を両立していたリョウマ兄様はやはりすごかったんだと改めて思い知らされる」

スズカゼ「ええ。でもそんなリョウマ様に、まさかあのような出来事が襲いかかるとは思いませんでしたね」

ヒノカ「ああ、あの白夜平原での戦い。マークス王に一気に切り掛った結果、攻撃できない状態に追い込まれ、挙句にはマークス王から手を差し伸べられる」

スズカゼ「見ている私達も最初何が起きたのか分からなかったですから、リョウマ様も相当混乱していたでしょう」

ヒノカ「敗北を受け入れた時に兄様は見てられないほどに痛々しかったな」

スズカゼ「腹を切ろうとしていましたからね」

ヒノカ「それすら手際よくマークス王に阻止されていたな」

スズカゼ「行動の全てを潰されたとき、人はあのような顔をするんですね」

ヒノカ「ああ……」

スズカゼ「その結果、王をやめてヒノカ様が王になることになったわけですね」

ヒノカ「はぁ、正直私などに務まるかはわからなかったが、できる限りのことをやるだけだ」

スズカゼ「ヒノカ様のことを多くの民は信頼しています。どうですか、雷神刀を腰に携えてみては……」

ヒノカ「いや、手に持ったところで何も付与されない私が身に付けて何の意味もない。それにリョウマ兄様を模倣するわけにもいかないからな」

スズカゼ「ヒノカ様」

ヒノカ「私は私として白夜を導く義務がある、リョウマ兄様のやってきたことをそのまま続けるというわけにいかないさ。それにあれはリョウマ兄様の腰にあるべきものだ。もっとも、もう要らないといわれてしまうかもしれない」

スズカゼ「たしかに、リョウマ様はすでに立派な物を腰に携えていますからね」

ヒノカ「しれっと下世話な話を入れるんじゃない」

スズカゼ「その指摘ができるとは、ヒノカ様も立派に成長されたんですね。スズカゼ、感服いたしました」

ヒノカ「私もスズカゼがこういうことを言う奴だとは思ってなかったよ。できれば知りたくなかったよ」

スズカゼ「そういえば、こちらを預かっています」

ヒノカ「む、これはサクラの手紙か?」

スズカゼ「はい、今回もとても長いようで手渡されたとき驚きました」

ヒノカ「ふふっ、マークス王と結ばれてからサクラは暗夜で過ごしているが、こうして文通を続けてくれて嬉しものだ。せっかくだ、スズカゼも読んでいくか?」

スズカゼ「私もいいのですか?」

ヒノカ「ああ。サクラには了承を得ている。だから大丈夫だ」

スズカゼ「そうですか、それでは失礼して」

ヒノカ「さてと、なになに『今日はマークスさんがいっぱい甘えてきました。国を導く立場ですから普段は寡黙ですけど、二人きりになるといっぱい甘えてくるんです』か、いきなりのろけ話か、しかし甘えられる相手がいるというのはいいものだな」

スズカゼ「ええ、心の支えとはやはり思想と言ったものでは無く、近くにいる大切な人なのでしょう」

スズカゼ(ヒノカ様にはそのような方はいないようですが)

ヒノカ(いなくて悪かったな)

スズカゼ「……」

ヒノカ「続きだ。『マークスさんは甘えているといつも「芽吹いた桜がみたい」って言ってきます』。芽吹いた桜か……、やはりサクラと同じ名前の花を見たくなるということかもしれない、暗夜に桜を送るというのも悪くないな」

スズカゼ「芽吹いた桜ですか……あ」

ヒノカ「えーっと『甘えている時のマークスさんは私の桜にべったりです。できればもっと優しく扱ってほしいんですけど、いつもとは違うマークスさんが見られるから許しちゃいます』、すでにサクラが桜を植えていたのか。なるほど、最後まで読んで考えるべきことが多い。今回は中々に理解するのが難しいものだったな。スズカゼのほうは意味がわかったか?」

スズカゼ「ヒノカ様はわかったのですか?」

ヒノカ「ああ。とても愛らしい文じゃないか。これほど幸せなことを色々な視点で教えてくれるものは無いだろう」

スズカゼ「そうですか……」

ヒノカ「ふふっ、二人きりの時だけ甘えてくれるマークス王とそれを支えるサクラ、二人で眺める桜。とても幸せな光景と思わないか?」

スズカゼ「……」

ヒノカ「何か言ってくれ……頼む」

 コンコンコンッ

ヒノカ「ん、誰だ?」

???『ヒノカ女王、僕だけど今は大丈夫かい?』

スズカゼ「もう、修練が終わる時間だったようですね」

ヒノカ「そのようだな。レオン王子入ってもらっても大丈夫だ」

レオン『そう、それじゃ失礼するね』

 ガチャンッ バタンッ

ヒノカ「ふっ、白夜に来た当初に比べれば落ち着いた顔立ちになったな」

レオン「ああ、これもヒノカ女王のおかげだよ。ありがとう」

ヒノカ「気にするな。しかし、貴殿もカムイのことを愛していたんだな。すまない、ここに来たばかりの時にそのことを告げたことを許してほしい」

レオン「謝らないでいいよ。むしろ謝るのは僕の方だ……その、王の間をめちゃめちゃにしてしまって」

ヒノカ「ああ、流石に木が一斉に生え始めた時はどうなるかわからなかったが、今処理は私の臣下たちがしている。特に大きな被害はなかったから気にしないでいい」

レオン「ごめん」

ヒノカ「ははっ。それでこれからどうするんだ?」

レオン「その、もう少しだけ修行をしようと思ってる。もう少しすれば落ち着いて受け入れられるはずだから、そのまだいてもいいかな?」

ヒノカ「わかった。その時が来るまでいてもらっても構わない。ゆっくりしていくといい」

レオン「その、僕がここにいるってことは……」

ヒノカ「ああ、大丈夫だ。そのことは伏せてある。だから何も気にせず修練に励んでくれ」

レオン「ありがとう……ヒノカ女王」

 コンコンコンッ

ヒノカ「む、また来客か?」

スズカゼ「本日は特に予定は無かったと思いますが……」

ヒノカ「じゃあ、誰だ。ここまで来れるものは限られているというのに……」

???『その限られている人間の一人ということよ』

ヒノカ「誰だ!!!」

???『はああっ!!!』

 ドゴォンッ!!! ガタンガタンッ ゴロゴロゴロ

ヒノカ「くっ、このようなこと一体何も――」

アクア「久しぶりね、ヒノカ」

ヒノカ「あ、アクア!?」

スズカゼ「勇ましい登場ですね。正直、歌姫の可憐さが微塵も感じられませんが」

ヒノカ「そんなことを言っている場合か! ともかくアクア、いきなり何をするんだ!?」

アクア「ごめんなさい。ちょっと、そこいる失恋ボーイに用があるの。勝手に暗夜から移動したレオンにね……」

ヒノカ「レオン王子に用事?」

レオン「アクア、君は一体何をしてるんだ。こんなことして暗夜王国と白夜王国の関係に亀裂が入ることになったりしたら――」

アクア「ごめんなさい、フィナーレよ」ドゴンッ
 
 ビタンッ!!!!

レオン「」シュウウウ……

ヒノカ「……な」

ヒノカ(何がどうなっているんだ……)

アクア「よし、被疑者確保と。ヒノカ邪魔したわね」ザッ

ヒノカ「ちょ、ちょっとまて。一体どういうことなんだ?」

アクア「ごめんなさい、ヒノカ。残念だけど何が起きているのかを教えることはできないの」

ヒノカ「そう言われて納得などできるはずがないだろう。もしかしてカムイに関係していることなのか?」

アクア「……」

ヒノカ「アクア」

アクア「ごめんなさい。でも、唯一言えることがあるとすれば……」

ヒノカ「な、なんだ」

アクア「この行動には(私の)未来が掛っているの……」タタタタッ

 ギィィ バタンッ

ヒノカ「……未来が掛っているだと、一体何のことだ?」

スズカゼ「ともかくその未来のためにはレオン王子が必要ということでしょう」

ヒノカ「そうか……。アクアたちはまた何か世界の危機を救おうとしているのかもしれないな」

スズカゼ「だといいんですが」

スズカゼ「しかしレオン王子も、いろいろと苦労されているのですね」

ヒノカ「未来のためなら仕方無いのかもしれん。こうして政に着手している私は幸せ者かもしれないな。それにそろそろカゲロウがリョウマ兄様に手紙を渡している頃、多分あと数日で戻って来てくれるはずだ」

スズカゼ「ちなみに何のご相談を?」

ヒノカ「あ、ああ。暗夜でちょっとあってな……直接リョウマ兄様に話を聞いてもらいたくてな……」

スズカゼ「なるほど、私もできる限りお手伝いいたしますが」

ヒノカ「ありがとう。でも今回のことは大丈夫だ」

ヒノカ(……レイプが友情と愛情を育むと言っているような人間とどうやって交友すればいいのかなんて聞けるわけがない。でも、リョウマ兄様なら何かしら助言をくれるはずだ。というか、なにか考えがないと――)

(怖くて暗夜にいけなくなってしまう……)

―タイムリミット残り5日―

今日はここまで

 レオンの古傷はまだ癒えない……

◆◆◆◆◆◆
―暗夜王国・王都ウィンダム『宿舎』―

 チュンチュン

ベルカ「……ん、んんっ。ここは……そうだ、カミラ様に連れられてデーモンフォールに…」

ベルカ(そのあと、そうだ白夜のリョウマ王子を見つけて一度もどってきた…)

 ガサゴソッ

ピエリ「うふふっ、ひやひやなのぉ」

リリス「ううっ、うぐぐっ……」

ピエリ「涼しいのぉ。むにゃむにゃ」ギュッギュッ

リリス「ううっ、あつ……い……」

ベルカ「ピエリたちと同じ部屋に泊まったんだった…」

ベルカ(カミラ様の屋敷でも…、自分の兵舎でもないからやることもない…)

ベルカ「……」

ベルカ(このまま、誰かが起きるまで待機して――)

 ブンッ ブンッ

ベルカ(この音…、剣を振る音みたいだけど…。誰かが外で剣を振っている?)

 ブンブンッ

ベルカ「……」

 ブンブンブンッ

ベルカ(一応確認しておくべきね…)

 ガチャッ バタンッ

ピエリ「んんっ、えへへ~」ギュウウウウ

リリス「ううううっ、ぐるじぃ……」

リョウマ「はぁっ! しゃあ! はああっ! ふぅ、こうしてちゃんとした剣で素振りをするのは久しぶりだが、まだ衰えていないようだな」

リョウマ(しかし、あまり用がなければ白夜に戻ることもないと思っていたが、よもやこんな形で戻ることになるとは、何が起きるかわからないものだ)

 ガチャ ギィィイイ

リョウマ「む?」

ベルカ「リョウマ王子…」

リョウマ「ベルカか、おはよう」

ベルカ「おはよう…」

リョウマ「ああ、おはよう。ベルカは思ったよりも朝が早いようだな」

ベルカ「何時もの時間に起きただけ…。そういうリョウマ王子も早いわ…」

リョウマ「まぁな。しかし、久しぶりにちゃんとした剣を握っているからかもしれないな。少しばかり剣の重さに引っ張られているようにも感じる」

ベルカ「そう…」

リョウマ「そういうベルカはなぜいつもこの時間に起きるんだ?」

ベルカ「私はいつも起きたら武器の手入れをしているから…」

リョウマ「それは暗殺者故の習慣というものか?」

ベルカ「そうなるわね…。武器の手入れができていれば相手を確実に殺せるわ…。たった一つの毒針でも目を通さないことで失敗する同業者もいる…」

リョウマ「仕事の内容はあまりいいものとは言えないが、お前は誇りを持ってことに従事しているということだろう。すごいことじゃないか」

ベルカ「普通のことよ…」

リョウマ「普通のことでもできないものにはできないことだ。俺は準備を怠ってマークスに負けたのだからな」

ベルカ「たしかにそう…。ちゃんとマークス様とサクラ様、二人がいることを想定してことを進める必要があった…」

リョウマ「ああ、俺は感情に左右されてそれを怠っていた。その結果がこの様なら自業自得というものだ」

ベルカ「暗殺者は一度の失敗で全てを失うことになる。そうならないために幾重にも考えるのは普通のことよ…」

リョウマ「ううむ、容赦なく言ってくれるな。正直、こうして直接話をするまでは、もっと口数が少ないと思っていたんだが」

ベルカ「……ごめんなさい」

リョウマ「あやまらなくてもいい。お前の言っていることにほとんど間違いはないのだからな。常にあらゆる可能性に目を通しておくことは必要なことだというのに、それを怠った俺にとって耳に痛い話だがその通りだからな」

ベルカ「……」

リョウマ「だが、一回の失敗で全てを失うということだけは間違っていると俺は思う」

ベルカ「それはリョウマ王子の生きている場所と私が生きている場所が違うから、そう感じるだけ…」

リョウマ「生きている場所が違う……か」

ベルカ「ええ」

リョウマ「なら、試してみるとしよう」

ベルカ「え?」

リョウマ「ベルカ、受け取れ」ポイッ

ベルカ「……これは、模擬剣?」

リョウマ「ああ、ベルカにも持てるくらいのものだ」

ベルカ「なんのつもり?」

リョウマ「実はまだ俺の日課は終わっていない。そこでベルカ、お前にも参加してもらうことにした」

ベルカ「何を言って…」

リョウマ「とりあえず、俺の横に立て。早くしろ」

ベルカ「これでいい?」

リョウマ「ああ、いいか腋を閉めて剣を上にあげ振り下ろす。ただ振り下ろすだけではだめだ、ちゃんと自分の中に標的を作りそれを倒すように行え」

ベルカ「自分の中に標的を作る?」

リョウマ「ああ、そこをずっと叩き続けるんだ。まずは千本行う。ちゃんと数えて行うんだ」

ベルカ「せ、千本!?」

リョウマ「行くぞ、一、二、三、四――」ブン ブン ブン ブンッ

ベルカ「! 一、二、三―――」ブン ブン ブンッ

~~~~~~~~~~~~~~

ベルカ「はぁ…はぁ……」

リョウマ「よし、ここまでだな」

ベルカ「まだ、私は終わってない…」

リョウマ「終わっていないがその腕ではもう動かせないだろう? 剣も震えているし途中から狙いもばらつき始めていた。今のベルカの限界はそのあたりということになるだろう、もう剣を下ろせこれ以上は意味がないことだ」

ベルカ「……」ガシャンッ

 ドサッ

ベルカ「はぁ……はぁ……」

リョウマ「ははっ、汗だくじゃないか」

ベルカ「そういうリョウマ王子も汗だくね…」

リョウマ「ああ、どんなに訓練してもこれは変わらないことだ。それに俺も久しぶりにやって後半は九百台までといったところだ。だが次は頑張って達成して見せる。一度の失敗で投げ出すというのはその可能性を潰すことだ」

ベルカ「え?」

リョウマ「ベルカ、お前が生きてきた世界は確かに俺の生きてきた世界とは比べることのできない厳しいものだったのかもしれない。だが、いつまでもそこに縛られている必要はない。カミラ王女の臣下として今ここにいるお前も失敗のまま終わらせないという選択をしてもいいと俺思う」

ベルカ「……まさか、それを言うためにわざわざ素振りに?」

リョウマ「まあな。言葉だけでは伝わらないこともあるなら、体を動かすことで得られる物にした方がいい。まぁ、俺自身もこの記録に挑戦するのは初めてのことだったからな。見事に叩きのめされてしまった。だが失敗が成功になるその日まで立ち向かい続けるだけのことだ」

ベルカ「ふふ…」

リョウマ「……ようやく笑ってくれたな」

ベルカ「あ……」

リョウマ「ふっ、ベルカも笑うとそのような表情になるんだな。年相応の女性の穏やかな表情だ」

ベルカ「これは違う…。笑ってなんてない…」

リョウマ「照れることはないと思うが」

ベルカ「笑ってない…」

リョウマ「ふっ、今度は不貞腐れているのか?」

ベルカ「機嫌が悪いわけじゃない…。ただ、朝からおかしなのに付き合わされたって思っていただけ…」

リョウマ「む、確かにそうだな。だが朝から体を動かすのも悪くはないだろう?」

ベルカ「…それには同意するわ」

リョウマ「ベルカさえよければ今後も付き合ってくれると助かる。一人でやるのもいいが、こういったことは隣で張り合うものがいてくれる方がやる気も出るからな」

ベルカ「考えておくわ…」

リョウマ「ああ、そうしておいてくれ。そろそろ、みんなが起きた頃のはずだ。戻るとしよう」

ベルカ「ええ…」

 スッ

リョウマ「掴まれ」

ベルカ「……ありがとう」

リョウマ「気にするな。よし、早いところ支度をして白夜を目指さなければいけないな」

ベルカ「……」ニギニギ

リョウマ「む、どうした? 手をそんなに閉じたり開いたり」

ベルカ「なんでもない…。行きましょう…」

ベルカ(リョウマ王子の手、思ったよりも大きかった…)

ベルカ(私の手は一回り小さい、あれくらい鍛えないと千本は辛そうだけど、別に参加するなんていってない…。参加したところで結局、失敗したままで死ぬことはないこと…)

ベルカ(でも――)

ベルカ「失敗のままだと、私は負けたままということ?」

リョウマ「ああ、今のままだとそうなる。それを悔しいと感じるなら乗り越える努力を惜しまず戦い続けて成功を勝ち取るしかない」

ベルカ「そう…」

リョウマ「まぁ、俺は負けるつもりはないさ。もしも、これを越えたいと考えているなら何でも聞いてくれればいい、力になろう」

ベルカ「……ええ、気が向いたらそうさせてもらうわ…」

 ガチャン バタンッ

~~~~~~~~~~~~~~

ベルカ「戻ったわ…」

ピエリ「あ、ベルカなの。起きたらいなくてびっくりしたのよ。どこに行ってたの?」

ベルカ「ちょっとね…」

ピエリ「なんだか汗臭いの。シャワーが出来てるから入ってくるといいの」

ベルカ「ありがとう…。ところで、ピエリ…」

ピエリ「なんなの?」

ベルカ「リリスが起き上がってこないけど、どうしたの?」

ピエリ「良くわからないの。たぶんお寝坊さんなのよ」

ベルカ(……人為的に締め付けられたような跡があるけど…。別に気にすることではないわね)

ピエリ「リリス、起きるのよ」ユサユサ

リリス「ううっ、やめて、ピエリさん。体痛いから、揺らさないでぇええ……」

今日はここまで
 
 今日はリョウマの誕生日

◆◆◆◆◆◆
―暗夜王国・王都ウィンダム『中央街道』―

カミラ「お土産?」

リョウマ「ああ、久しぶりに帰郷することもあるからな。何か手土産をと思ってな……」

カミラ「そう、それで買い出しにいくことにしたということね。ふふっ、顔に似合わず妹思いなのね」

リョウマ「顔に似合わずとは失礼だな」

カミラ「ふふっ、ごめんなさい。でも、なんでその相手に私を選んだの? 今、王ではないとしても臣下のカゲロウもいるんだから」

リョウマ「カゲロウはピエリとどこかへ行ってしまったようでな。それにカゲロウも贈り物となると勝手がわからないらしい」

カミラ「そうなの?」

リョウマ「ああ、前に旅先の風景を描いたと絵を貰ったが、鬼が人を喰らっているような絵だった」

カミラ「彼女は地獄にでも行ってきたのかしらね?」

リョウマ「それにカミラ王女とヒノカは交流があるだろう? そこでカミラ王女ならヒノカの好む物がわかるのではないかと思ってな」

カミラ「ふふっ、私のことをそんなに評価してくれてるのね」

リョウマ「ヒノカと打ち解けてくれたことや、進んで俺に話をしに来てくれたことも含めても色々と気を利かせてくれているからな。残念だが、俺から話しかけに行くということはあまりなかった」

カミラ「仕方無いわ。あの時は合流して間もない頃だったもの。でも、私はカムイにそう言われたからそうしただけよ。自分から進んでそうしたわけじゃないわ」

リョウマ「だとしても、あの時暗夜との関係を模索していた俺にとって、カミラ王女との会話はいい起点になった」

カミラ「なにも話題が出なかったけどね?」

リョウマ「それは言わない方がいいことだ」

カミラ「でも改めて言わせてもらうけど、初めての女性にする話題が刀は問題よ」

リョウマ「そ、そうだろうか?」

カミラ「ええ、この様子だとヒノカ王女へのお土産に武器を買っていきそうね」

リョウマ「武器ではだめなのか?」

カミラ「……言葉が見つからないわ」

リョウマ「やはり武器は駄目か?」

カミラ「苦笑いを浮かべて受け取ってるヒノカ王女の姿が簡単に浮かべられるわね。妹だとしても女の子なんだから、少しは考えてちょうだい」

リョウマ「女の子か。そう言えば、前に香水を付けていた時があったな」

カミラ「あら、そうなの?」

リョウマ「ああ、飾り立てるのは難しいがこれくらいならと練り香水を付けてくれたことがあってな。俺がめかしこんだヒノカの姿を見てみたいと言ったからなのだろうが、いつもとは違う姿が新鮮だった」

カミラ「なのに武器をお土産に持っていこうとしてるなんて……。本当に戦闘以外はからっきしなのね」

リョウマ「面目ない……」

カミラ「ふふっ、なら一緒に選んであげる。リョウマ王子はカムイの素敵なところを教えてくれたから、そのお返しをしてあげたかったの」

リョウマ「なら、俺もお返しをしないといけないな……ううむ、何がいいんだろうか」

カミラ「ふふっ、今はヒノカ王女へのお土産を見つけましょう? 早く選んで白夜王国に行かなくちゃね?」

リョウマ「そうだな」

カミラ「それじゃこのお店なんてどうかしら? 女性向けの商品が多いし、お土産ようの包装もしてくれるの」

リョウマ「そうか、ではここで選ぶとしよう。カミラ王女、助言を頼む」

カミラ「ええ、でもリョウマ王子が自分で決めるのよ」

リョウマ「わかっているさ。それじゃ入ろう」

~~~~~~~~~~~~~~^

ピエリ「うーん、やっぱり白夜に着くまで時々料理しないといけないから、いろいろと買わないといけないの」

カゲロウ「買いものというから何かと思ったが、ピエリは料理を嗜むのか?」

ピエリ「ピエリ、料理の腕は一流なの。みんなからいっぱい褒めてもらえてるのよ。カゲロウもきっと食べてる筈なの」

カゲロウ「そうか、お前とは戦いの最中ではあまり顔を合わせてはいなかった。すまない、本来なら知っているべきことだというのに」

ピエリ「大丈夫なの、ピエリもカゲロウのことよく知らないの。これから仲良くしてほしいのよ」

カゲロウ「別に構わない。だが、こんなに多くの食材、どこに置いておくつもりなんだ?」

ピエリ「それはリリスの星界なの。マイキャッスルのことなの」

カゲロウ「ほう、あの不思議な空間をリリスは使えるというのか」

ピエリ「そうなの。リリスはすごいの竜にも変身できて、抱きしめるとひんやり気持ちいいのよ。ポンポンもスベスベなの!」

カゲロウ「……カムイ様もそうだが、竜になった時は実際全裸と考えてもいいのだろうか?」

ピエリ「裸なの? 外で裸になってるなら、カムイ様もリリスもとっても可笑しいの。でも、たぶん竜の時は裸なのよ」

カゲロウ「どうしてそう言えるんだ?」

ピエリ「リリスのお○んちんが見えてたから裸なの」

カゲロウ「……え?」

カゲロウ「ピエリ、リリスに……なんだって?」

ピエリ「えっとね、リリスはお○んちんが生えてるのよ。これくらいのなの」

カゲロウ「……結構な大きさ。いや、ちがう、リリスは男なのか?」

ピエリ「違うのよ。変な話だけど、竜の時だけだって言ってたの。前とっても辛そうだったから毒を出してあげたのよ」

カゲロウ「毒?」

ピエリ「そうなの、お○んちんから白い変なのが出てきたの。あれは毒に決まってるの。だってお○んちんからはおしっこしか出ないはずなのよ。だからピエリ頑張って毒抜きしたの!」

カゲロウ「……ピエリ、その一つ聞いてもいいだろうか」

ピエリ「はーい、答えられることにしてほしいの」

カゲロウ「あ、ああ。そのだ、このニンジンを、その男性器だと思ってだな」

ピエリ「だんせいきってなんなの? ピエリわからないの」

カゲロウ「……男性器とはお、お○んちんのことだ///」

ピエリ「そうだったの? ピエリ難しい言葉わからないから、お○んちんって言ってほしいのよ」

カゲロウ「わ、わかった。お、お○んちん……」

ピエリ「うん、それでお○んちんがどうしたの?」

カゲロウ「そ、そのだな。ピエリはお○んちんをどう弄ったのか聞かせてほしいんだ」

ピエリ「もしかしてカゲロウも誰かから毒を出してあげようとしてるの?」

カゲロウ「そ、そういうことになる。どうやら私はお、お○んちんの扱いがあまりうまくないらしくてな。このままでは毒を抜いてやることが出来ないんだ」

ピエリ「それは大変なの。ピエリが今からこのにんじんで実演するのよ」

カゲロウ「いいのか?」

ピエリ「いいの。ピエリもリリスから毒を出すので必死だったから、カゲロウの気持ちわかるのよ。いっぱい出して楽にしてあげないといけないの。ピエリ、初めてだったけどいっぱいビュービュー出せたから、カゲロウも問題なくできるはずなの」

カゲロウ「すまない」

ピエリ「気にしないの。まずは先端を隠してる皮を剥いて、それから――」

ベルカ「あなたたち、市場のど真ん中で変な話を始めないで…」

カゲロウ「ベルカ」

ベルカ「それ以上続けたら確実に憲兵が寄ってくるわ…」

ピエリ「今、カゲロウに大事なことを教えてるの。邪魔しないでほしいのよ」

ベルカ「そういうことは部屋でやって、こんな場所ですることじゃない…」

ピエリ「……そうなの」

ベルカ「わかってくれればいい…」

ピエリ「カゲロウ、今すぐお買い物を終わらせて宿に戻るの。ピエリがリリスのを調べて、毒が溜まってたら目の前でやってみるの」

カゲロウ「実演ということか、確かに実際にやってもらえた方が得られる物は多いだろう」

ベルカ「二人とも何を言っているの…」

今日はここまで
 
 ピエリは無邪気でうまい、カゲロウは積極的だがあまりうまくない…そんな感じ

ピエリ「ふふふーん、いっぱい材料買ったの!」

カゲロウ「そうだな。しかし、量が多くないか?」

ピエリ「そんなことないの。それにリョウマ様がいるの、これくらいぺろりって食べられちゃうはずなのよ」

カゲロウ「なるほど、それならリョウマ様も喜んでくれるだろう」

ピエリ「そうなの。でもでも、リリスもいっぱいピエリのご飯食べてくれるのよ。この前、おいしいって言ってくれたの」

カゲロウ「……ふと思ったのだが、ピエリとリリスはどんな間柄なのだ?」

ピエリ「間柄?」

カゲロウ「ああ、もしかして互いに支え合うような関係なのかと思ってな、ちがうのか?」

ピエリ「ピエリとリリスはお友達なのよ。それだけで、難しい関係じゃないのよ」

カゲロウ「そうか…」

カゲロウ(あっさりと性行為を受け入れる友人関係か、私には理解できないが。やはり文化が違えばということもある。暗夜ではそういう繋がりが多いということかもしれない。つまり、交友の一環ということか…)

カゲロウ「ピエリとリリスは仲が良いということだな」

ピエリ「もちろんカゲロウもベルカも友達なの! ピエリ、友達がたくさんできてうれしいのよ、このままの勢いで友達百人作っちゃうの」

カゲロウ「百人か具体的にピエリにとっての友達とはどういう基準になる?」

ピエリ「人殺しをしてそうな人のことなの!」

ベルカ「思った以上に否定出来ない基準ね…」

カゲロウ「役割上避けては通れないことだからな」

ピエリ「えへへ、カゲロウもベルカも血の臭いがすっごくするの」スンスン

ベルカ「ピエリ、何嗅いで…」

カゲロウ「ピエリ?」

ピエリ「ここなの、ベルカは右の手からいっぱい血の臭いがして、カゲロウは胸元からいっぱい血の臭いがするの…。その場所にいっぱい血が掛ってる筈なのよ」

ベルカ「私は右手から…」

ピエリ「そうなの。いっぱい血が染み込んでるの、ピエリはごまかせないのよ」

ベルカ「……」

ベルカ(……暗殺道具を使って攻撃する時は右手で行っているからそれが原因ね)

カゲロウ「私は胸元か」

ベルカ「どうして胸元に、血が大量に掛るの?」

ピエリ「……真正面からえいってすればいっぱいかかるはずなの。でもそ血の臭い、なんだか不思議な匂いなの」

カゲロウ(多分、頼まれてお胸でパフパフというのを実践した時のものだな。大量に鼻血を出していたから血であることに変わりはないし、なによりその鼻血の香りが残っていると思うと、まるで何時も傍で見守られているようで安心できる…)

カゲロウ「この感覚悪くはないな」

ピエリ「なにがなの?」

ベルカ「気にしないでいいと思う…」

ピエリ「でも、戦争の最中はあんまりみんなとお話できなかったから、こうやってお話してお買い物するの楽しいの」

ベルカ「楽しい?」

ピエリ「うん、ピエリ。みんなとお買い物に行ったことあまりなかったの。だからカゲロウにベルカと一緒にお買いものに行けてとってもうれしいの」

カゲロウ「行軍の合間に交流する時間はなかったのか?」

ピエリ「時間はあったの、でも誰もピエリに話しかけてなんてくれなかったの。だから早く戦いが始まってほしいってずっと思ってたの」

ベルカ「敵を殺せるから?」

ピエリ「そうなの。敵をいっぱい倒すとみんな褒めてくれるの。マークス様もいっぱい活躍したら頭を撫で撫でしてくれるのよ」

ベルカ「……」

ピエリ「この頃、撫で撫でしてもらってないの。早く誰か殺して撫で撫でされたいのよ……」

カゲロウ「撫で撫でするか?」

ピエリ「ピエリ何もしてないから撫で撫でされてもよくわからないの」

カゲロウ「そうか……」

ベルカ「宿に戻ろう…。リョウマ様とカミラ様が戻ってきたらすぐに発てるように準備しないといけないから…」

ピエリ「うん」

カゲロウ「ああ、戻って――」

ピエリ「リリスに毒抜きさせてってお願いするの」

ベルカ「そんな時間はない」

 今日はこれだけ

~~~~~~~~~~~~~~~~

リリス「んん……どうにか体を動かせるくらいにはなりましたね」

リリス(はぁ、体が動かないとはいえ、旅路に必要な準備をすべて任せてしまうなんて。これは何か別の形でお返ししないといけませんよね……)

 コンコン ガチャ

ピエリ「リリス、ただいまなの!」

カゲロウ「今戻った」

ベルカ「体の調子はどう?」

リリス「みなさん、お帰りなさい。体のほうはどうにか動かせるようになりましたから大丈――って、なんですかその両手いっぱいの袋……」

ベルカ「ピエリが買った食料よ…。こんなに必要ないとは思うのだけど…」

リリス「多いですよね、どうしてこんなに買ったんですか?」

カゲロウ「ああ、リョウマ様もご一緒される以上、食物は多くあったほうがいいとピエリが進言してくれたのでな」

リリス「そういうことですか、確かにリョウマ様はたくさん食べないといけないかもしれませんね。はぁ、何もできずにここで寝ていただけの私とは大違いです」

ピエリ「ピエリいいことしたの?」

リリス「はい、そうですよ」

ピエリ「えへへー」

リリス・カゲロウ(可愛い)

ピエリ「そうだったの。ピエリリリスにお願いしたいことがあるの」

リリス「私にですか?」

ピエリ「そうなの、実はカゲロウに協力してほしいの。これはリリスにしか頼めないことなのよ…三tん」

リリス「……え、カゲロウさんにですか?」

カゲロウ「ああ、ピエリから色々と話を聞いた結果、その出来たら頼みたいことがある。こう出会ったばかりだというのに図々しい行いだとは思っているんだが…」

リリス「そ、そんなことありませんよ。私にできることでしたらお手伝いします、そのお役にたてるのは嬉しいことですから」

カゲロウ「リリス、ありがとう」

リリス「いえいえ、それで私は何をすればいいんですか? できることだといいんですけど」

ピエリ「簡単なの、リリスは今すぐ竜になればいいのよ」

リリス「……え?」

ピエリ「カゲロウの目の前でお○んちんの毒抜きをみせてあげることになってるの。だから早く竜になるの!」

リリス「返して、私の感動を返して、今すぐ返して!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆◆◆◆◆◆
―暗夜王国・無限渓谷『暗夜側入口』―

カゲロウ「リリス、すまなかった」

リリス「まったく、カゲロウさんはそれほど変な人じゃないって思ってたのに、私がそのされてるのを見たいなんて……」

カゲロウ「すまない。そういった技術は持っておくべきなのだが」

リリス「え、やっぱり、そうなんですか?」

カゲロウ「ああ、戦闘だけがすべてでは無い。そう言った行為が結果的に情報収集に繋がることもあるのだ。影として生きるということはそういうことも含めてのことだ」

リリス「なんか生々しい話ですね。でも、だったらそのピエリさんの誘いに乗る必要なんて無いと思うんですけど、その恰好とかもそういう要素なんですよね?」

カゲロウ「実はそれが原因で前に付き合っていた者とも折り合いが悪くなってしまってな。私の未熟さゆえのことで申し開きもないことだが」

リリス(前、ああ元彼ですよね。たしかサイゾウさんでしたか……。まぁ、口にしたらしたでなんで知っているのかって問い詰められそうなので言いませんけど。しかし、サイゾウさん、こんな大きい人で満足できない人なんですね……)

カゲロウ「昔から新しいことをするときは無駄に力が入ってしまう。体術も今では褒められたものだが、最初のころは本当に無様で言葉にできないものだった」

リリス「初めてのことに対して、緊張して力んでしまうのは仕方の無いことだと思いますけど」

カゲロウ「そして初奉仕の訓練の際、木製の練習具をへし折ってしまったことがあってな。師匠は顔を青くしていた」

リリス「へ、へし折る!?」

カゲロウ「ああ、力加減がわからないんだ。技のカゲロウなどと呼ばれているが実際のところは力技ばかり、情けない話だ」

リリス「そ、そうですか」ソワソワ

カゲロウ「リリス、なぜ急所を抑えている? 近いのか?」

リリス「い、いえ、そのさっきの話を想像して、今は無いのにひゅんってなってしまって……」

ピエリ「やっぱり毒が溜まってるのよ。今すぐ抜き抜きするの!」

リリス「ちがいます。もう、そんなことばっかり言ってるピエリさんなんて知りません!」

ピエリ「ふえ、ふええええん! カゲロウ、リリスがピエリを知らんぷりするのぉ」

カゲロウ「ピエリ、今回ばかりは私たちに非がある。リリスの心境も理解してやるべきだろう」

ピエリ「うう、カゲロウの役に立てなかったの。何もできないピエリのこと嫌いになっちゃうの?」

カゲロウ「いいや、嫌いになどならない。むしろ、私のために色々考えてくれたピエリには感謝している」

ピエリ「カゲロウ。そう言ってもらえてピエリ、うれしいの!」

 ワイワイ ワイワイ

リリス(そこはかとなく、私が悪いみたいな空気になってて納得できない……)

リリス「はぁ……」

リョウマ「大丈夫かリリス?」

リリス「はい、体力的に問題はありません。精神的にはありますけど」

リョウマ「精神か、マークス王子と会うことを避けている俺が言えた義理では無いが、やはり立ち向かうしかないのだろうな」

リリス「あの問題に立ち向かうくらいなら、今すぐここから飛び降りたくなりますね」

リョウマ「それほど深刻なことなのか? カゲロウが関わっているなら俺も力になるが」

リリス「いいえ、その男性には少し荷が重いことですから……」

リョウマ「そうか、あまり俺では力になれそうにないな。だが、それ以外のことで困ったことがあればいつでも頼ってくれて構わない」

リリス「ふふっ、ありがとうございます」

リョウマ「そう言えばリリス、お前の家族について聞いたことはなかったな」

リリス「……その、お父様とお母様はすでにいません」

リョウマ「そうか、悪いことを聞いてしまったな」

リリス「もう昔のことですから、それにまだお姉様がいるから大丈夫なんです」

リョウマ「……ほう、リリスには姉がいるのか」

リリス「はい、でもあまりお話ができるわけじゃありませんので」

リョウマ「遠方に住んでいるということか?」

リリス「まぁ、そんな感じです」

リョウマ「そうか、寂しくなったりしないのか?」

リリス「今でも元気な姿をよく見せてくれるので、そんなに寂しくはありませんよ」

リリス(変わりに姿を見るたびに頭がジンジンしますけど)

リョウマ「そうか、だが悩みを話せる相手がいないというのは問題だろう。困ったことがあれば俺に話してくれ」

リリス「え、いいんですか?」

リョウマ「ふっ、さっき言っただろう。些細なことで構わない、頼りにされるのは悪いものでは無いからな」

リリス「ありがとうございます。最初全裸で現れた時はどうかと思いましたけど、やっぱりリョウマ様はリョウマ様でしたね」

リョウマ「ふっ、男たるもの動じないよう心身を鍛えなければいけないからな」

リリス(マークス様のことは全力で回避してますけどね)

リリス「でも、そんなことを言われると、まるでお兄様ができたみたいで不思議な気持ちになります」

リョウマ「……え」

リリス「なにか困ったことがあったら相談させてください、リョウマお兄様、なーんて冗談ですよ」

リョウマ「あ、ああ。任せてくれ。そんな俺から最初の助言だ、ピエリのことをそろそろ許してやるといい」

リリス「ふふっ、そうですね。さすがにこれ以上引き延ばすことでもありませんから。ありがとうございます」タタタタッ

リョウマ「……」

リョウマ「まるで兄のようか……」

リリス(リョウマお兄様、なーんて冗談ですよ)

 グッ

リョウマ(やはり、架空の妹は最高だな……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カミラ「ようやく、渓谷ね」

リリス「はい、ここから白夜に向かうんですよね。出来ればリョウマ様が見つからないで、すべてご破算になればよかったんですけど、うまくいきませんね……」

カミラ「それってどういう――」

 トントン

カミラ「ベルカ、どうしたの?」

ベルカ「カミラ様、あそこに誰かいる…」

カミラ「あら、本当ね。また山賊かしら?」

リリス「まだここって山賊いるんですか? てっきり、もう狩りつくされたと思ったんですけど」

カミラ「そうね、御金を出さないと山賊も出てこない状態にしたものね」

リリス(……今考えるとお金を払って現れる山賊って何なんでしょうね)

リリス「どちらにせよ、こんなところにいるっていうことは何かあるはずです。とりあえず話しかけましょう」

ベルカ「……こちらに気づいたみたいね」

カミラ「向かってきてるけど、あれはどこかで見た姿ね」

リリス「……私体が痛くなってきたので、向こうで休んでてもいいですか?」

アクア「その必要はないわ」

リリス「なんで、一気に加速して私に詰め寄ってくるんですか!?」

アクア「あなたを待っていたからよ。白夜に来るにはここを通らないといけないから来ると思ってた。でもできればあと半日早くしてほしかったわね」

リリス「できれば、もう会いたくなかったんですけど」

アクア「そんなことを言いながらちゃんとリョウマを連れて来てくれてる、どうやら私に奉仕する喜びを知ったみたいね」

リリス「そんなの知らないしいらないです」

アクア「ふふっ、上の口は嘘付きね」

リリス「それよりも、どうしてこんなところで待ってたんですか? 特に用がある場所には思えませんけど」

アクア「まぁ、そのことも含めてちょっとここで待っててちょうだい。今からレオンとニュクスを連れてくるから」

リリス「え、ニュクスさんとレオンさんを二人きりにしてるんですか!?」

リリス(え、それって大丈夫なんでしょうか。すでにレオンさん、ニュクスさんに食べられてるんじゃ……)

アクア「そんなに気になるなら、リリスも付いてくる? 面白いものが見れるから」

リリス「お、面白いものですか?」

アクア「ええ、いろいろと面白いものよ……」

今日はここまで

 リョウマは兄のように慕われてから結婚の流れが多い、つまり……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レオン「……はぁ」

レオン(なんでこんなことになったんだろう。僕は白夜で精神修行に励んで、カムイ姉さんのことをきっぱり諦めようって思っていただけなのに……)

レオン「よりにもよって、なんでアクアがやってくるんだ……」

レオン(できれば、落ち着くまで一番会いたくなかった。アクアがカムイ姉さんから愛されてるって事実が憎くてたまらない……)

(もしも、姉さんを奪えたら……)

レオン「……!」

レオン(だめだだめだ。アクアはカムイ姉さんに選ばれたんだから、こんなこと思っちゃいけないはずなのに……)

レオン「くそっ、頭を冷やさないとだめだ」

ニュクス「そうね。そうじゃないと、すごい顔でカムイに会うことになるからね?」

レオン「ニュクス……」

ニュクス「レオン王子、コーヒーでも飲む? 少しは落ち着くと思うのだけど…」

レオン「……ああ、淹れてくれるかな?」

ニュクス「ええ、すぐに準備するわね」

レオン「……」

ニュクス(……)

ニュクス「できたわ。熱いから気を付けて」

レオン「ありがとう、ニュクス」ズズッ

ニュクス「……」

レオン「うん、ニュクスの淹れてくれるコーヒーはおいしいよ」

ニュクス「そう?」

レオン「ああ。ニュクスと生涯を共にする人は幸せ者だって思えるくらいかな」

ニュクス「大人の女性をからかうものじゃないわ////」

レオン「ははっごめんごめん。でも、最初に見たニュクスはただ背伸びをしたがるだけの子供だったけど、今思えば間違ってなかったのかもしれないね」

ニュクス「酷いわね。これで立派な大人なのよ?」

レオン「そういう風に大人っていうところとか、特に子供っぽい感じがするよ」

ニュクス「はぁ、話をするときは成長した私を想像してくれるんじゃなかったかしら?」

レオン「そうだったね、ごめんよ」

ニュクス「ふふっ、冗談よ。そんなことで、あなたを疲れさせるわけにはいかないから。今はゆっくりして」

レオン「ありがとう。ニュクスも立ってないでこっちに座ったらどうかな?」

ニュクス「そ、そう…。それじゃ失礼するわね…」チョコンッ

 ズズッ
  ズズッ

レオン「……ふぅ」

ニュクス「……」チラッ

レオン「ん? 僕の顔に何か付いてる?」

ニュクス「な、なんでもないの、気にしないで/////」バッ

レオン「そうかい?」

ニュクス(あーーー、隣にいるだけで口元がにやけるし、見つめられたら体中がポカポカする。こんなの想定してなかった……)ドキドキドキ

ニュクス(こ、これが本当の恋というものなのね////)



リリス「」

アクア「見なさい、あの初な子供の姿を」

リリス「……すみません、あれは誰ですか?」

アクア「ニュクスよ、レオンを性的な意味で食べたいと豪語していた」

リリス「なんであんな事になってるんですか? これただの恋する乙女ですよ? あんなにレオン様と色々したいって言ってたのに、毒素が抜けてます」

アクア「……知ってしまったのよ。本当の恋というものをね。恋は欲望を美しくするのよ」

リリス「アクアさん、恋を語れるほどの経験ありましたっけ?」

アクア「肉体経験ならそれなりにあるわね」

リリス「それは恋じゃないです。それと案の定というかアクアさん、レオン様に相当恨まれてますね」

アクア「……みたいね。おかしいわ、あまり痛まないように気絶させて連れてきたのだけど」

リリス「……。とりあえず、ちゃんと和解してくださいね。何か起きてからじゃ遅いんですから、たとえば――」

アクア「カムイを寝取られるとか?」

リリス「私が特殊性癖みたいに思われるので即答やめてくれません!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「ごめんなさい、今戻ったわ」

レオン「アクア……、もう用事は済んだのかい?」

アクア「ええ、丁度ばったり出会えたからね」

ニュクス「ばったり出会えた?」

リリス「ニュクスさん、お久しぶりですね」

ニュクス「リリス? どうしてここに」

リリス「はい。その、運悪くリョウマ様を見つけてしまって、これまた運悪くアクアさんに見つかった次第で」

ニュクス「そうだったのね」

アクア「私達はレオンをすぐに見つけられたというのにね?」

レオン「いきなり殴り込んで来て、無理やりここまで連れてこられたんだけど?」

アクア「細かいことを気にしても意味がないわ。レオンがここにいる事実は変わらないことだもの。過程じゃないの結果がすべてよ」

レオン「すごく腹立つなぁ」

リリス「レオン様、いちいち腹を立ててたら身も心も持ちませんよ」

レオン「わかってる……。それにしてもリリス、君がどうして外の世界に? 星界にいるんじゃ…」

リリス「アクアさん絡みでちょっとありまして……」

レオン「そう、リリスも苦労してるんだね」

リリス「レオン様ほどじゃありませんよ。多分……」

リリス「ところでニュクスさん、ちょっとこちらへ」

ニュクス「なに?」

リリス「あの、レオン様と二人きりなのになんで手を出さなかったんですか?」

ニュクス「な、何を言っているのかしら? 私がレオン王子と二人きりになったチャンスを見逃す女だと思って――」

リリス「あ、さっきのを一部始終見てましたから、そういう取り繕いはいらないです」

ニュクス「そ、そう……。あなたには色々と知られているから、話すべきことね」

リリス「いろいろはいいです。要点だけで――」

ニュクス「そ、そのね。一度薬は使ったの、ちゃんと眠る奴」

リリス「話を聞いてない。っていうか、本当に使ったんですか……。アクアさんにばれなかったんですか?」

アクア「それが、その時は私も盛られていたのよ。レオンを確保できたことによる安心故にね。目覚めた時、流石に焦ったわ」

ニュクス「……アクアも眠っていることを確認した私は、眠っているレオン王子の服に手を掛けて脱がしていったわ。そして、隠されていた逞しいブリュンヒルデを目の前に見た。とても神々しかったわ////」

リリス「でも、レオン様はまだ童貞なんですよね」

アクア「ええ、童貞よ」

リリス「なんでですか?」

ニュクス「……」

ニュクス「その……私の体ってあれでしょう?」

リリス「あれって、なんですか?」

アクア「マニアックということよ」

ニュクス「小柄って言ってほしいわ。それで、少しだけ指を使って、その太さであそこに手を添えたの。そしたら、とても入らないって思って……」

リリス「……」

ニュクス「私はレオン王子のそれを服に収めた……以上よ」

リリス「え!? そこまでしてあきらめたんですか!?」

ニュクス「だってこんなのよ、こんなのが入るなんて死んじゃうかもしれないじゃない!?」

リリス「ジェスチャーを交えて伝えないで、レオン様のそんな情報欲しくありませんから」

リリス(パッと見、竜の時の私の方が大きいかな……って何を考えているんですか私は……)

リリス「でも、流石にそれくらい想定していたんじゃないんですか?」

ニュクス「私の中のショタレオン王子のあれは、これくらいのキュートサイズだったのよ」

アクア「これくらい、大きさ的に八歳児くらいかしらね?」

リリス「ニュクスさんも相当やばい人種ですよね。そんなサイズを求めるなんて、捕まっても文句言えませんよ」

ニュクス「だ、だって、あんなのが入ったらきっと私壊れちゃう…」

リリス「だけど、どうしてあんな風にお話するだけになったんですか?」

ニュクス「その、近くにいて話しているだけで今は良いって思えたの。確かに前までは肉体的に結ばれたい、そう思っていたけど、今はこうやって過ごせるだけでも尊い、そう思えるようになった。レオン王子と話して心が温かくなるのを感じてるだけで幸せなのよ」

リリス「ニュクスさん……そんな清らかなことを考えられるようになったんですね…」

アクア「ふふっ、恋というのは素晴らしいものね」

リリス「はい、今回ばかりはそう思います」

アクア「ところでニュクス……」

ニュクス「なに、アクア?」

 スッ

アクア「下着、凄い染みだけど、着替えたら?」

ニュクス「レオン王子と話をした所為ね。ちょっと着替えるわね」

リリス「えー、結局こんなオチですか!?」

今日はここまで

 アクアが恋を語れる日は来るのか……

ニュクス「ふぅ、着替えたわ。ごめんなさい、待たせてしまったみたいね」

リリス「いや、着替えてもらって助かりましたよ。あんな格好で歩かれても困りますから」

ニュクス「そうね、レオン王子にはしたない女だと思われたくないから、余裕のある大人の女性として見てもらいたいもの」

リリス「余裕があるようには見えなかったんですけど…」

ニュクス「これから見えるようになるわ。もう、普通に振る舞っているでしょ?」

アクア「そうそう、レオンだけど……」

ニュクス「れ、レオン王子!?」キョロキョロ

アクア「だけど、もうカミラと合流しているけど……。ニュクス、何を慌てているのかしら?」

ニュクス「……こほん、なんでも無いわ」

リリス「アクアさん、今のわざとですよね?」

アクア「さぁ、どうかしら? それよりも早く来なさい」

リリス「はいはい」

カミラ「そう、修行をしてる最中にアクアに無理矢理連れてこられたのね……。ふふっ、困った子ね」

レオン「笑い事じゃないよ、ヒノカ王女やサイゾウに色々と迷惑を掛けたっていうのに、その礼もしてない。僕は王族失格だ」

リョウマ「いや、それほど気に病むことはない。ヒノカも何か事情があったと理解してくれるはずだ。兄である俺が保証する」

レオン「リョウマ王子……」

リョウマ「ふっ、それにレオン王子の悩みを俺はわかっているつもりだ……。敗れることは幾度重ねても慣れるものでは無い、いや慣れていいものでは無いのだからな」

レオン「え、まさかリョウマ王子も……」

リョウマ「……」

レオン「……知っていたんですか?」

リョウマ「いや、つい先日知ったばかりだ……」

レオン「あ……」

リョウマ「……」

レオン「……」

リョウマ「カムイは……幸せそうだったか?」

レオン「……うん」

リョウマ「そうか……」

レオン「……」

リョウマ「……」

 タタタタタッ

リリス「すみません、おまたせしま――」

リリス(え、一体何があったんですか……)

カミラ「あら、遅かったわね。こっちは落ち着いたところよ」

リリス「いや、確かに落ち着いているみたいですけど、すっごいお葬式な感じがしますけど」

アクア「お葬式なら他でやってほしいのだけど」

リリス「ちなみに何の話をお二人はしていたんです?」

カミラ「カムイのことね」

リリス(おぅ……、どちらがきっかけかはわかりませんけど、双方タイムリーにダメージが入る話題……)

アクア「カムイのことで落ち込むなんて、私も落ち込みたいというのに……」

リリス「それ二人の前で言ったら自慢にしか聞こえませんからね?」

アクア「だとしても、私がカムイを攻められないのは間違っていると思わない?」

リリス「私にその質問をするのが間違ってますねぇ」

カミラ「そう、アクアはカムイを攻められないのが納得できないのね?」

アクア「ええ、私も突破口を探っているのだけれど……」

カミラ「そう、ねぇアクア……」

アクア「なに、カミラ?」

カミラ「だから、お○んちんを求めているのかしら?」ボソッ

アクア「な、なんでそれを」

カミラ「ふふっ、ピエリが少し漏らしていたのを聞いたのよ」ボソッ

アクア「そう、だとしたら?」

カミラ「そんなに怪しまないで、大丈夫別にアクアの邪魔をするつもりはないわ。むしろ、協力してあげたいの」

アクア「……カミラ?」

カミラ「ふふっ、今回レオンを連れてきたのもそのためでしょう? あとリョウマ王子をリリス達が探してたのも、たぶんアクアが原因なんでしょう?」

アクア「……」

カミラ「アクアだって、そんな傍若無人に振る舞い続けるのもよくないわ。アクアだって私にとっては可愛い妹、オーバーに動き過ぎてるならそれを支えてあげないとね?」

アクア「カミラ……」

カミラ「おねえちゃんを頼って頂戴、あなたの力になってあげる。だから、少しだけ抑えるようにね?」

アクア「……わかったわ」

カミラ「ふふっ、いい子ね」ナデナデ

ピエリ「リリス、アクア様とカミラ様はなにしてるの?」

リリス「さぁ……。でも……」

リリス(悪いことでは無いようですから、まぁ気にしないで大丈夫そうですね)

リリス「え、カミラ様はアクアさんと一緒に行動されるんですか?」

カミラ「ええ、だからここで一度お別れね。そういうわけだからベルカ、リョウマ王子をちゃんと白夜に届けてね?」

ベルカ「わかったわ…」

リョウマ「そうか、カミラ王女。ヒノカへの土産を一緒に決めてくれたこと感謝している、ありがとう」

カミラ「ふふっ。喜んでくれるといいのだけど」

リョウマ「喜んでくれるさ。カミラ王女からの贈り物となればなおさらだろう。それに俺ではヒノカの、いや女性が喜ぶものなど選べたとは思えないのでな」

カミラ「そう言ってもらえると嬉しいわ」

リリス「ところでアクアさん、私達は白夜に着いたらリョウマ様を玉座に座らせればいいんですよね?」

アクア「ええ、タイミングは合わせた方がいいはずだから、3日後の正午でお願い」

リリス「三日後ですね」

ニュクス「こっちもその日時にレオン王子を玉座に座らせればいいわけね?」

アクア「そういうことよ」

リリス「ところでアクアさんは別行動を取ると言ってましたけど、一体どこに行くつもりなんですか?」

アクア「ええ、それだけど、ここよ」

リリス「……ここってどこですか」

アクア「わからないかしら、ここよ」

リリス(地面を指さしてますけど、ここに何があるって言うんでしょうか?)

アクア「モローからの言葉、覚えていないの?」

リリス「え、モローからの言葉って、あれですか?」

アクア「ええ、その中にあったでしょう?『浮遊する島の顔に願いを込めよ』って」

リリス「……確かにありましたけど。あれがここにあるって言うんですか?」

アクア「ここにあるわけないでしょう? ここにはそんな不思議な力はないもの」

リリス「それじゃ、ここでなにを……あ」

アクア「……」

リリス「も、もしかしてその浮遊する島の顔がある場所って」

アクア「ふふっ、ようやくわかったみたいね。私の指が差しているのは地面じゃなくて、その先の大地のことよ」

リリス「ちょ、ちょっと待ってください。まさか、透魔王国に向かう気なんですか!?」

アクア「ええ、そのつもりよ」

リリス「本気ですか、まだ危険かもしれないのに」

アクア「だとしても行かなくちゃいけないの。私の野望のためにもね?」

リリス「向こうとこっちの時間の流れは結構違いますけど」

アクア「だからあえて三日後にしたのよ。あ、それとあなたはリョウマを座らせたら、すぐに無限渓谷に戻って私を探しに来て頂戴、それが事を行った証拠になるから」

リリス「人使い粗すぎません?」

アクア「竜だから対象外に決まっているでしょ?」

リリス「ひどい」

アクア「そういうわけだから、よろしくね?」

レオン「よろしくって、僕は何も話を聞いてないんだけど」

ニュクス「まぁ、久しぶりに顔を出しに行くみたいなものと考えればいいと思うわ。大丈夫、帰るまでは私も一緒よ」

レオン「はぁ、腑には落ちないけど久しぶりにマークス兄さんやエリーゼと顔を合わせるのも悪くないからね」

レオン(それに決着はつけた方がいいだろうから、この……姉さんへの想いとも)

ニュクス(……レオン王子)

リョウマ「何か色々とあるみたいだが、アクアも気を付けるんだぞ」

アクア「ええ、そのつもりよ。ヒノカによろしく伝えておいて」

リョウマ「わかっている。それとカミラ王女」

カミラ「なにかしら?」

リョウマ「ベルカのことは俺に任せてくれ。必ず無事に白夜へ連れて行く」

ベルカ「……何を言っているの、あなたを守るように言われているのは私、その言い方だと立場が逆よ…」

カミラ「ふふっ、だそうよリョウマ王子」

リョウマ「これは手厳しいな。女性を守るのは男の務めと思っていたのだがな……」

ベルカ「よくわからないわ……」

アクア「そうね、結果的に入れたりするのにね?」

リリス「そういうのいらないんですけど……」

リリス「それじゃ、向かいましょうか。今日中に無限渓谷を抜けておきたいですし」

ピエリ「わかったの。ピエリが先頭を進むからリョウマ様はその後ろにいるの! リリスはピエリと一緒に進むのよ」ガシッ

リリス「わ、ちょっとピエリさん引っ張らないで。うわ、うわわわわわ」タタタタタッ

リョウマ「ふっ、仲睦まじいな」タタタタッ

ニュクス「とりあえず、私達も無限渓谷を抜けてウィンダムに急ぎましょう?」

レオン「ああ、何かあったら言ってほしい、できる限りは力になる」

ニュクス「そ、そう。必要になったら声を掛けるわ」タタタタッ

 ……

アクア「……全員行ったみたいね。それじゃ私たちも行くことにしましょう」

カミラ「ふふっ、わかったわ。それにしても、またこうして落ちることになるなんて思ってもいなかったけど……」

アクア「やっぱり怖いわね」

カミラ「それじゃ手を繋いで落ちるのはどうかしら、安心できるかもしれないわよ?」

アクア「大丈夫、心配してくれてありがとう」

カミラ「それじゃ、行きましょう?」

アクア「ええ、はっ!」バッ

カミラ「はいっ」バッ

 ヒューーーーーッ

―タイムリミット残り4日―

今日はここまで

―タイムリミット残り1日―

◇◇◇◇◇◇
―白夜王国・王都入口―

リリス「ふぅ、どうにかこうにか白夜王都に辿りつきましたね」

カゲロウ「ああ、アクア様の期日は明日と言ったところ。間に合ってなによりだ」

リリス「ええ、本当ですよ。これで私の首は繋がりましたから……」

ピエリ「リリス、アクア様の約束守れなかったら首取れちゃうの?」

リリス「社会的にですけどね……」

ピエリ「そうなの……。残念なのよ、首が取れちゃうなら、ピエリが奇麗にとってあげるの」

カゲロウ「それでいいのか?」

ピエリ「仕方ないの。そうなるしかないならピエリがえいってしてあげるの。だいじょうぶなの、痛くないはずなのよ。だから、駄目だった時はピエリに頼んで欲しいの」

リリス「ははは……」

リリス(そもそもピエリさんがレイプの意味を知ったら、私の首と胴体が離れてしまう気がします。この仕事が終わったらすぐに星界に引き籠りましょう、流石にこれ以上は――)

ピエリ「それよりも、ベルカとリョウマ様はどこなの?」

リリス「え、さっきまで後ろにいたはずですけど……」

リリス(へんな問題は止めてくださいよ、本当に……)

カゲロウ「ああ、リョウマ様は少し身なりを整えに行っている。ベルカはその手伝いだそうだ」

リリス「身なりですか? そんな変な格好ではなかったと思いますけど」

カゲロウ「いや、変な格好では無かったが。リョウマ様の顔は多くの民が覚えている、いきなり戻っても混乱させてしまう。それはまずいと言っておられた」

リリス「ああ、変装して向かうということですか」

カゲロウ「シラサギ城の門前までの間は、姿を隠していくということだ」

ピエリ「そうなのね。かくれんぼみたいで楽しそうなの! ピエリも変装するのよ」

リリス「はいはい、その手に持ってるノスフェラトゥのお面はボッシュ―トです」

ピエリ「ああっ、リリスひどいのぉ」

リリス「私達が目立ったりしたら、それこそリョウマ様に色々と迷惑を掛けてしまいます。それくらいはわかってください」

ピエリ「ううっ、うえええええん!!!! カゲロウ、リリスがリリスがいじめるのぉ」ガシッ グリグリグリ

カゲロウ「ピ、ピエリ……」

ピエリ「びえええええん!!!」

カゲロウ「こら、泣くんじゃない。よし、よし、大丈夫だ」ナデナデ

ピエリ「んー……なんだか落ち着くの」

リリス「あ、泣きやみました。すごいですね、カゲロウさん」

カゲロウ「ああ、こういうことには慣れているからな」

リリス「そうなんですか……。あやすのに慣れているんですね」

カゲロウ「そうだな。よく、あいつをあやしているからかもしれん」

リリス「あいつって……子供じゃないんですか?」

カゲロウ「子供も、こんな風にあやせるのか?」

リリス「え?」

カゲロウ「え?」

 ガサガサ

リリス「!?」

ベルカ「ごめんなさい、少し時間が掛ってしまって…。何かあったの?」

カゲロウ「む、ベルカか。気にしないでいい、それよりもリョウマ様は?」

ベルカ「もうすぐ来る…」

リリス「そ、そうですか。ところで一体どんな格好を?」

ベルカ「私は周囲を監視してただけ、覗き見てないからわからないわ」

リリス「いや、覗いているかどうかなんて聞いてないんですけど……」

カゲロウ「リョウマ様のことだ。無難な格好を選んでいることだろう」

リリス「いや、あの兜を見る限り無難というのはちょっと……」

 …ン …シャン……

ベルカ「どうやら来たみたいね」

リリス「……なんか変な音してますけど……」

 ガシャンガシャン……

カゲロウ「なんだこの重量な音は……」

ピエリ「なんだかとっても重そうな音なの……」

 ガシャンガシャンガシャンッ

リリス「え、こんな音のする変装ってなんですか?」

 ガササッ!!!

ジェネラル『……』

リリス「……誰!?」

ピエリ「なんでこんなところにジェネラルがいるの?」

カゲロウ「もしや野盗!? まさか、王都付近まで縄張りを広げているというのか!?」

ジェネラル『………ふっ』

ピエリ「あ、ピエリたちのことみて笑ったの! ちゃんとアーマーキラーも持ってきたからすぐに八つ裂きにしてあげるの!」チャキッ

カゲロウ「仕方無い、ベルカはリョウマ様の安全を確保してほしい。このジェネラルは私とピエリで倒す」

ジェネラル『おい、ちょっとまて!』

ピエリ「命乞いなんて見苦しいのよ。ピエリの前にひれ伏せばいいの!」

ジャネラル『まさか、これほどまでに分からなくなるとはな……。俺の変装技術も捨てたものではないようだ』

カゲロウ「変装……まさか、リョウマ様なのですか!?」

ジェネラルリョウマ『ああ、生憎今はヘルムを外すことはできないが、俺だ。リョウマだ』

リリス「そんなものどこに……」

ジェネラルリョウマ『カミラ王女からこれで変装も確実にできるはずと渡された。ここまで上手くいくとは思わなかったがな』

リリス「あの、髪の毛とはどうやって収納してるんですか?」

ジェネルラルリョウマ『なに、被れば自然と収まる。兜もこの中に収まるからな』

リリス「えぇ……」

 ガシャンガシャン

白夜市民「おい、あれ見ろよ……」

白夜市民「なにか問題でも起こす気かしら?」

リリス「……リョウマ様」

ジェネラルリョウマ『なんだ、リリス』

リリス「逆にすごく注目の的になってません。視線が刺さるように降り注いでるんですけど……」

ジェネラルリョウマ『……気のせいだ。大方、近くに酔っ払いがいるだけかもしれないぞ』

白夜市民「みてみて、あのでっかいの!」

白夜市民「あれって、暗夜の鎧だよな? すっげー固そう!!!」

ジェネラルリョウマ『……』

リリス「……」

ジェネラルリョウマ『なぜ、目を引いてしまうんだ!?』

リリス「もう一度吾人の格好を確認してから言ってくださいよ。こんなの注目の的じゃないですか!?」

ジェネラルリョウマ『シュヴァリエ公国で諜報活動をしていた時は、上手くいっていたというのに……。白夜王国の民は危機予知能力が高いということか……。嬉しく思う』

リリス「目に見えて危ないものと認識されてるのがなんでわからないかなー」

ベルカ「あえて目立つことによって相手をかく乱する方法もある、これも一つの手よ」

ジェネラルリョウマ『ベルカの言う通りだ。隠れず堂々といれば何も問題はない。俺はそう考えていた』

リリス「……もういいです、さっさと市街地を抜けましょう。ここにいるだけで頭痛が……」

ピエリ「リリス、良く頭痛くなってるの。とっても弱いの……」

リリス(否定できないのが悲しい……)

今日はここまで
 
 FEifも2周年。無双にピエリかリリスをお願いします。

◇◇◇◇◇◇
―白夜王国・シラサギ城『政の間』―

ヒノカ「………ふぅ、これでようやく一段落だな。はぁ、筆がもう乾いてしまっているな」

サイゾウ「お疲れ様です、ヒノカ様」

ヒノカ「サイゾウか。まさかこんなに次から次へとひっきりなしに案件が入ってくるとはな。はぁ、愛馬の面倒をこの頃見られていない。愛想を尽かされていないか心配になる」

サイゾウ「大丈夫でしょう。時折、ヒノカ様がやってくるととても喜んでいるように見えますから」

ヒノカ「はは、そうだといいのだがな。そうだ、これから一度愛馬を見に行こうと思うんだが、サイゾウも付き添ってくれるか?」

サイゾウ「お、俺がですか?」

ヒノカ「ああ、このところは城に籠りっきりだったこともある。それにサイゾウとスズカゼには色々と迷惑を掛けているからな。できれば、お前からスズカゼにも声を掛けておいてほしい」

サイゾウ「スズカゼも…ですか?」

ヒノカ「ああ、いろいろと情報集めをしてもらっているし、このところは仕事の話ばかりだ。少し軽い世間話をするのも悪くないと思ってな」

サイゾウ「……その俺達が行っても愛馬がおびえるだけかもしれません」

ヒノカ「ははっ、心配することはない。お前達のことを私は信用しているんだ、愛馬にもそれはちゃんと伝わるはずだ。お前たちのおかげでここまでやってこれた、私はそう思っているんだからな」

サイゾウ「わ、わかりました。しばし、お待ちください」

ヒノカ「ああ、急がなくてもいい、ちゃんとここで待っている」

サイゾウ「では……」サッ

ヒノカ「……。そう言えばカゲロウはまだ戻っていないようだな……。リョウマ兄様に何かあったということはないだろうか……」

 チャキッ

ヒノカ「……いや、それはないか。この雷神刀は何も変わらずここにあるのだからな」

ヒノカ(しかし、なんだか色に少し変化があるような……。なんだろうか、少しだけ禍々しいというか……)

ヒノカ「暗所に置きすぎたからか。やはり太陽の下に出して素振りでもするべきなのだろうか……」

 カチャッ

ヒノカ「いや、今の私は確かに女王ではあるが。これはやはりリョウマ兄様のものだ。私が握るべきものじゃない」

ヒノカ(そう、私ではとても国をまとめることなんて……)

 シュタッ

サイゾウ「ヒノカ様」

ヒノカ「ん、サイゾウか。早かったな、では早速……なにかあったのか?」

サイゾウ「はい、実はヒノカ様に来客が……」

ヒノカ「来客、私にか?」

サイゾウ「はい、先ほどスズカゼから知らせが入りました」

ヒノカ「そうか、愛馬の世話はもう少し後になるな。よし、行くとしよう。ところで来客の素性はわかっているのか?」

サイゾウ「はい、それが……」

◇◇◇◇◇◇
―シラサギ城『城門前』―

ジェネラル(リョウマ)「ぐっ、一生の不覚だ」

ベルカ「リョウマ様、変に動かないで。どんどん泥に嵌ってるから」

ジェネラル(リョウマ)「す、すまない。ベルカ、このようなことになるとは思っていなかった……」

衛兵「……リョウマ様なのか?」

衛兵「そうカゲロウ様はおっしゃっていたが……見た目があれではな」

ジェネラル(リョウマ)「やはり、ここはゴーレムの面をかぶるだけでよかったかもしれん」

ベルカ「さらに問題になるからやめて、ピエリたちが話を付けてくれるまでここで待ちましょう…」

ジェネラル(リョウマ)「ああ……」



リリス「まさかリョウマ様、ぬかるみに嵌って出られなくなってしまうなんて」

カゲロウ「ああ、予想外だった。シラサギ城周辺に作られた堀が雨で抜かるんでいたとは……」

リリス「これ、実際の戦闘だとタコ殴りにあってますよ」

ピエリ「でもすごいの。この仕掛けを作って敵が掛ったらいっぱい殺せちゃうのよ。ピエリ、いっぱいいっぱいの血の海が見たいの」

リリス「それはもう戦闘の時だけにしてくださいね。はぁ、危なかったですよ、ぬかるみに嵌ったリョウマ様を不審者と見なして、衛兵が来た時はどうなるかと思いました。カゲロウさんがいてくれたので大惨事にはなりませんでしたけど……。事前に連絡とかしてなかったんですか?」

カゲロウ「ああ、それにリョウマ様からも止められていたからな」

リリス「どこまでサプライズしたいんですか、リョウマ様は……」

ピエリ「それで、ピエリたちはここで何時まで待ってればいいの? こうやって槍を向けられてると攻撃したくなってきちゃうの」

リリス「安全だと思われるまでです。あと私より後ろにいてくださいね」

ピエリ「リリス、ピエリのこと守ってくれるの? とっても弱いのに?」

リリス「ううっ、確かにそれほど強くないですけど、そこまでいうことないじゃないですかぁ……」

ピエリ「リリス、お腹痛いの? すぐにポンポンをサワサワしてあげるから、ポンポン出すのよ」ガシッ

リリス「ちょ、なんで服を捲ろうとしてるんですか!? やめ、やめてくださいぃ」

ピエリ「我慢しなくていいの。えへへ、リリスの可愛いおへそが見えてるの、この上から優しく撫でてあげるのよ」サワサワ

リリス「やっ、ふああっ、だめ、ピエリさっ、ふぁああん」

 ギィイイイイイ

 タタタタタタッ

スズカゼ「すみません、少しお待たせしてしまったようで――」

ピエリ「はーい、リリスのポンポンな~でなでなの~」

リリス「おへそ、いや、淵にそんな指、這わせないでぇ……はっ!?」

スズカゼ「……おやおや、ちょっと来るのが早すぎたかもしれませんが。これはいいものを見せていただいました」

リリス「ちょ、スズカゼさん。少しは助けてくださいよ」

ピエリ「あ、スズカゼなの!」

スズカゼ「お久しぶりですピエリさん。リリスさんととても仲良くなれたんですね」

ピエリ「うん、これもレイプのおかげなの!」

カゲロウ「ピエリ、何を言って――」

スズカゼ「そうですか。それは良かったです。リリスさんとピエリさんの友情がきちんと育まれたようで、安心しました」

カゲロウ「!?」

リリス「も、もう、ピエリさん御臍をクニクニするの禁止、禁止です////」

ピエリ「ええ、つまらないの。もっとポンポンさわさわしたいの……」

スズカゼ「リリスさん、ピエリさんの御好意を無碍にするのはよくないかと」

リリス「スズカゼさん、あなたいつか痛い目にあいますよ。絶対に……」

スズカゼ「なるほど、肝に銘じておきます。それよりカゲロウさん、あなたが戻られたということは……」

カゲロウ「ああ、リョウマ様をお連れした。すまない、思ったよりも時間が駆ってしまった」

スズカゼ「いいえ、お疲れ様です。ところでリョウマ様は?」

カゲロウ「あちらだ」

スズカゼ「あちら……?」チラッ

ジェネラル(リョウマ)「ぐっ、だんだんと態勢を維持するのが辛くなってきたか……」

ベルカ「リョウマ様、もうその鎧を脱いで脱出した方が……」

ジェネラル(リョウマ)「流石に褌では、いろいろと問題が起きるかもしれん。それはできない」

ベルカ「これ以上、支えられないわ…」ググググッ

スズカゼ「あの方ですか? しかし、顔が見えないとなると証拠になりませんが」

カゲロウ「確かにそうかもしれないが、あれはリョウマ様だ」

スズカゼ「そうですか。ちょっと待っていてください、確かめますので」

 タタタタッ

スズカゼ「ちょっとよろしいですか?」

ジェネラル(リョウマ)「む、スズカゼか」

スズカゼ「その声、確かにリョウマ様に似ていますね。しかし、あなたがリョウマ様であるという確証が得られない限り、やはり中へお通しするわけにはいきません」

ジェネラル(リョウマ)「そうか。怪しいものは通さない、いい心がけだ」

ベルカ「感心してる場合じゃないわ。このままじゃ、城に入れないままよ?」

スズカゼ「ご心配なく、今からあなたがリョウマ様であるかを確認したいと思います」

ジェネラル(リョウマ)「確認か……いいだろう。俺がリョウマであること、証明してみせる」

スズカゼ「では、お聞きします。あなたにとって妹とはどういう方ですか?」

ベルカ「……え、何その質問……」

ルカ(質問の答えならサクラ様、ヒノカ様、それにカムイ様と言えばいいだけのこと。こんなのほとんどの者が知っている情報なのに、これでリョウマ様本人だと確認できるの……?)

ジェネラル(リョウマ)「ふっ、簡単なものだな」

ベルカ「ええ、本当に」

ジェネラル(リョウマ)「ずばり、答えは血のつながりの無い架空の妹……それが俺にとっての妹だ」

ベルカ「………え?」

ベルカ(いきなり何を言いだして……)

スズカゼ「ふっ、流石です。やはり、あなたはリョウマ様なのですね」

ベルカ「は?」

リョウマ「ふ、当然だ。俺にとって、架空の妹とは最高の存在。サクラやヒノカは妹だがそうではない。血が繋がっていなくとも俺を兄のように慕ってくれることが俺にとっての妹だ……」

スズカゼ「感服しました。正真正銘、あなたはリョウマ様なのですね。ではどうぞ、城の中へお入りください、ヒノカ様がお待ちです」

リョウマ「ああ、ベルカ。もうこのぬかるみから出ていいそうだ、手伝ってくれるか?」

ベルカ「……え、ええ」

リョウマ「ベルカどうした?」

ベルカ「……なんでもないわ……なんでもない」

リョウマ「そうか、何やら元気がないようにも感じるが……」

ベルカ「気にしないで……」

リョウマ「そうか……、なぜそんなに距離を取る?」

ベルカ「キニシナイデ……」

リョウマ「しかし―――」

 ヒヤアアアアアアアアアア!!!!!!

リョウマ「こ、この声は!?」

スズカゼ「どうやら城門からのようです」ダッ

ベルカ「ピエリ達に何かあったのかもしれない…」ダッ

リョウマ「ベルカ、まだぬかるみから出られて……ま、待ってくれ」ジタバタジタバタ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「ひいいいいっ」ガクガクガク

サイゾウ「ヒノカ様!? お前たち、ヒノカ様に一体何をした!」チャキッ

リリス「な、何もしてませんよ。ただあいさつしただけですよね、ピエリさん」

ピエリ「そうなの。ただあいさつしただけなの、そうしたら、ヒノカ様固まったと思った飛んであんな風に隅っこで震えるだけになっちゃったのよ」

カゲロウ「私が傍にいたが、二人が何かをしかけているようには見えたなかった……」

サイゾウ「ひ、ヒノカ様どうされましたか?」

ヒノカ「さ、サイゾウか。す、すまないが私の前に立ってくれ、頼む、この通りだ」

サイゾウ「ほ、本当に何が会ったというんですか、ヒノカ様――」

ヒノカ「お願いだぁ」ガシィ

サイゾウ「はうあっ!!!」

ヒノカ「今はサイゾウだけが頼りなんだ、たのむ……」

サイゾウ(ひ、ヒノカ様がおれ、俺の腰に抱きつい――いかん、冷静になれ、ヒノカ様の窮地、ここをどうにかするのが俺の役目だ!)

サイゾウ「わかりました。私の後ろへ」

ヒノカ「ううっ……ありがとう、サイゾウ」ガクガクブルブル

リリス「ほ、本当にどうしたんですか? こんなに怯えるなんて、ヒノカさんらしくないですし……」

ピエリ「本当におかしいの。お腹痛いの? なら、ピエリが撫で撫でしてあげるのよ」スッ

ヒノカ「ひいいいいいっ。そ、そうやって私のことをレイプするつもりなんだろう!?」

サイゾウ「」

カゲロウ「」

リリス「え……」

ピエリ「あ、そうだったの。レイプでとっても仲良しになる約束してたの! ピエリ、ヒノカ様といっぱいいーっぱい仲良くなりたいのよ」

サイゾウ「貴様!!!!」

リリス「ちょ、ちょっと待ってください! ピエリさん、それ以上は口チャックですよ!」

ピエリ「だってピエリ、リリスとレイプして仲良しさんになったのよ? それにヒノカ様とレイプする約束したの。約束は守らないと駄目なの」

ヒノカ「ううっ、聞こえない聞こえない、きこえないきこえない……」ガクガクブルブル

リリス(ま、まさか。前のアミュージアでの件をヒノカ様がこんなに引きずってるなんて……)

サイゾウ「貴様、ヒノカ様に指一本でも触れてみろ。その体を木っ端みじんに吹き飛ばす」

リリス(最高の険悪ムードに。これって本当に暗夜と白夜の国際問題に発展しそうな勢いですよ)

リリス「ふ、二人とも落ち着いてください。まずは冷静に話し合いましょう。ね、ピエリさん?」

ピエリ「ピエリ、ヒノカ様とレイプするの。リリスと仲良くなれたのもレイプのおかげだから効果は抜群なはずなの!」

リリス「笑顔でレイプレイプいうのやめて……」

サイゾウ「そうか、そんなに死にたいのだな。リリス、貴様がピエリにそのようなことを吹き込んだとするなら、お前もここで死んでもらうしかない」

リリス「えぇ……」

リリス(た、確かにレイプの事についてお茶を濁すくらいで済ませてしまった私にも問題はあります。でも、こんなに問題が大きくなるなんて思うわけないじゃないですか! ああ、ここをどうにか穏便に済ませないと、ピエリさんがレイプの真実を知って私は殺されるかもしれないのに、どっちを選んでも私死ぬしかないじゃないですか……)

ピエリ「ピエリ、ヒノカ様と仲良くなりたいだけなの。仲良くなるにはレイプが一番って教えてもらったから、ピエリそうしたいだけなのよ」

リリス「ピエリさん、それ以上はいけません!」

サイゾウ「リリス、貴様は黙っておけ、ピエリそれを教えた不届き者は誰だ。今すぐ、そいつを殺して――」

ピエリ「えっとね、スズカゼが教えてくれたの」

リリス「あ……」

カゲロウ「な……」

サイゾウ「……なん……だと」

ヒノカ「」

 タタタタタタッ

スズカゼ「ふぅ、どうしましたか。大きな悲鳴が聞こえましたが……。どうかしました皆さん?」

サイゾウ「」

カゲロウ「」

ヒノカ「」

リリス「……スズカゼさん」

スズカゼ「リリスさん、これは一体何事ですか?」

リリス「そうですね。わかりやすく言うなら……」

「ごまかしていたツケが一気に回ってきた、そんな感じですね」

今日はここまで
 
 レイプはだめ、絶対。

 ドスドススッ

 ズビシャアアッ

スズカゼ「ぬかりました……」ドサッドササッ

ヒノカ「二人ともすまなかった。まさか、スズカゼが原因だったとは思っていなかったんだ……」

サイゾウ「兄として謝らせてくれ、本当にすまなかった」ペコリッ

リリス「いや、お二人が謝ることじゃないですよ。それに、いろいろと復讐みたいなのはもう終わったようなものですし……」

スズカゼ「」

リリス(思った以上にボロボロにされましたね)

ピエリ「なんでスズカゼがボロボロにされてるの? スズカゼ、困ってたピエリに色々教えてくれただけなのよ?」

ヒノカ「ピエリ、スズカゼの言っていたその、レ……レイポぉというのはな……。仲良くなるための手段じゃなくてだな……。その無理矢理、だな……////」

ピエリ「無理矢理なんなの? もったいぶらずに言ってほしいの」

ヒノカ「うう……」

リリス(ヒノカ様、すごい言いにくそうにしてますけど、何とか丸く収めてくれるはずです。祈りましょう)

リリス(しかし、思ったよりスッキリしてしまうんですね。色々な問題の元凶がボコボコにされる光景っていうのは…)チラッ

スズカゼ「」

リリス「あー、清々しい。まるで朝はお米、昼はお肉、夜に野菜とバランス良く御食事をもらえた時くらいに清々しい気持ちです」

リリス(これで何もなければ大団円なんですけど……)

 チョンチョン

リリス「はい?」

ピエリ「……」

リリス「ピエリさんどうかしましたか?」

ピエリ「リリス、あのね……」チラッ

リリス「ああ、スズカゼさんのことですか? あれは放っておいていいんですよ、痛い目を見て反省する時間は必要ですから」

ピエリ「ちがうの……スズカゼのことじゃないの……」

リリス「?」

ピエリ「……ヒノカ様が、レイプって仲良くなることじゃないって言ってたの……」

リリス(……せやな)

ピエリ「誰かと仲良しになりたかったら絶対しちゃいけないことって言われちゃったの……」

リリス「ピエリさん……」

リリス(まあ、予想していた通りですか。スズカゼさんの悪事が公になった以上、ピエリさんがそういうことで悩むかもしれないと……。でも今なら大丈夫、ヒノカ様が色々と話をしてくれた後ですから、少しのことでどうにか出来るはず!)

リリス「えっとですね、ピエリさん。そのことなんですけど……」

ピエリ「だけど思ったの。ピエリとリリスは今も仲良しさんで、あれでいっぱい仲良くなれたから、あれはレイプじゃなかったの!」

リリス「……え?」

ピエリ「ヒノカ様言ってたの。レイプしたら仲良しになんてなれない、いろいろな物が壊れちゃうって。ヒノカ様の言う通り、ピエリがリリスをレイプしてたらこんなに仲良しさんになってないのよ」

リリス「……そ、それはそうかもしれませんけど。ヒノカ様も、そういうのはしちゃいけな――」

ピエリ「ヒノカ様、したけど仲良しになれたなら、それはレイプじゃないのかもしれないって言ってたの。さすがはヒノカ様なの」

リリス「え!? ちょっとどういうことですか?」

リリス(なんでまた変なことに、ヒノカ様はどちらに……)チラチラッ

ヒノカ「……」

リリス「ヒノカさん……」

ヒノカ「……」

リリス「ヒノカさん、なんで見てるんですか!!」

ヒノカ「……」ニコッ

リリス「なにその後は任せた的な微笑み、ここに来て丸投げとか止めて!」

ピエリ「あの時、リリス気持ちが良かったって言ってくれたの。だからピエリとリリスがしたのはレイプじゃないのよ」

リリス「あ、あの時はそう言わないと、ピエリさんが納得したいと思って仕方なく……」

ピエリ「じゃあ、本当は違うの……?」

リリス「あ……」

ピエリ「ひぐっ……ううっ……。リリス、ピエリと仲良しさんじゃないの? ピエリ、酷いことしちゃったの?」

リリス「え、えっとその……」

リリス(な、なんなんですかこれ、私のやること全部裏目になってばっかり。アクアさんと関わってからずっとこんなのばっかりじゃないですか……)

ピエリ「ふぇえええ、ふええええ……」

リリス(ど、どうすれば……)

スズカゼ「ピエリさん……まだ酷いことをしたとは限りません……」

ピエリ「ふぇ、スズカゼ……」

リリス「スズカゼさん!? 死んだはずじゃ……」

スズカゼ「ふっ。ピエリさん、良く聞いてください。確かにピエリさんがしたことはレイプかもしれません」

ピエリ「やっぱり、ピエリはレイプしちゃったの?」

スズカゼ「普通に考えればそうです。ですが、もしリリスさんがあなたに弄られることを喜んでいたのなら……それはレイプではなく、ただの絆を深める行為。つまりレイプには含まれないはず」

リリス(何を言っているんですか、この人は……)

ピエリ「ひぐっ、それも嘘なんでしょ? そういうのやめてほしいの……」

スズカゼ「いいえ、嘘ではありません」

リリス「嘘だ!!!」

スズカゼ「ピエリさん、リリスさんに聞いてください。あの時、嫌だったのか嬉しかったのかを……それが唯一の答えになるはずですから…」

ピエリ「スズカゼ……わかったの、ピエリ聞いてみるの!」

リリス「なんで信じちゃうの!? 本当にあなたはどこまで私を苦しめたら気が済むんですか!?」

スズカゼ「私はただ、公衆の面前で純真無垢な相手に色々とされて気持ち良かったと告白する女性を見たいだけですよ」

リリス「ここのカムイ様はどうして白夜を選んでくれなかったんでしょうか……」

ピエリ「そういうわけだから、リリス……聞かせてほしいの」

リリス「いやいや、そんなこと聞かなくても大丈夫ですから。な、何か違う話をしましょう、ね? ね?」

ピエリ「……」

リリス(やばい、ピエリさんの視線がこれまでにないほど真剣で逃れられる気がしない。スズカゼさん、なんてことをしてくれたんですか)

ピエリ「リリス…」

リリス(ぐっ……道は二つに一つ、ピエリさんをレイプ犯にするか。私が襲われたのに興奮していた変態になるか……)

リリス(どっちを選んでも、いいことなんてない……)

ピエリ「リリス……。何も言わないのは、ピエリのこと嫌いだからなの?」

リリス(ないけど、でも、でも選ぶとしたら……)

ピエリ「やっぱり、ピエリがしたのって酷いことなの……」

リリス(選ぶとしたら……)

ピエリ「…………」

リリス(……)

ピエリ「ひっぐ、リリス。ごめんなさ――」

リリス「……ったです」

ピエリ「ふぇ?」

リリス「…しかったです……」

ピエリ「……リリス」

リリス「う、嬉しかったです……。だから、ピエリさんは悪くありません……」

ピエリ「それ本当なの?」

リリス「……はい」

ピエリ「気持ち良かったの?」

リリス「……ハイ」

ピエリ「リリスとピエリは仲良しさんなの?」

リリス「……YES」

ピエリ「えへへ、やっぱりピエリはレイプなんてしてないの。だって、リリスが気持ちよくて嬉かったって言ってくれたから、ピエリとリリスがしたのは仲良しになれるおまじないなのよ」ニコニコ

リリス「ハハ……アハハハ……」

リリス(ああ……ピエリさんの笑顔がまぶしい……)

リリス(そして周りの私を見る目が、憐れんでいるのにどこか好奇を含んでて、もう乾いた笑いしか出ない……)

リリス(お父様が人間に絶望した理由、なんだかわかってきた気がします)

リリス(心が黒い何かに沈みそう、これがお父様の体験していたものの端くれなんですね……)

リョウマ「ううっ、ようやく追い付いたが。どうしたんだお前たち?」

ベルカ「あ、リョウマ様……。すごい泥だらけよ」

リョウマ「転んでしまったからな。だが体勢が変わったことで出ることが出来たというわけだ。不幸中の幸いだな」

ベルカ「そう……」

ヒノカ「え、今の声もしかしてリョウマ兄様!?」

リョウマ「ああ、そうだ。ヒノカすまなかったな、こうしてくるのが遅れてしまって。手紙のことなんだが不慮の事故で紛失してしまってな……」

ヒノカ「そうだったのか……。でも、その問題は解決したようなものだから。もう大丈夫だ」

リョウマ「そうか、俺が出る幕はなかったということは、自分ひとりで解決したということだろう。さすが俺の妹だ」

ヒノカ「いや、なんていうか。私は解決したんだが……」チラッ

リョウマ「ん?」

ピエリ「ふふ~ん、ピエリとリリスは仲良しさんなの~」ブンブン

リリス「」ブラブラ

リョウマ「……何があったか知らないが、とりあえず城に入ろう。話はそれからでもいいだろう」

ヒノカ「あ、ああ。そうしよう、それじゃ行くとしようか」

ピエリ「わかったの。リリス一緒に行くの! ふふ~ん」ブンブン

リリス「」ブラブラ ズルズル

リリス(……なんででしょうか、前まで退屈だと思っていたのに――)

(もらえる餌を考えるのが、とっても楽しく感じちゃいます……)

今日はここまで
 
 リリスにはバランスの取れた食事をあげるように心がけましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

リリス「……」

ヒノカ「リリス……」

リリス「どうして、性欲なんてものがこの世に存在するんでしょうか……」

ヒノカ「……わからない」

リリス「……」

ヒノカ「そ、そのピエリと一緒じゃなくても良かったのか?」

リリス「晩御飯はなんでしょうか、根野菜とかいいですよね。いっぱい食べると心が豊かになるんです。精神的に強くなれるんですよ……」

ヒノカ「……そ、そうだ! 今日の夜は根野菜をふんだんに使った鍋にしよう。いろいろな食材が入っておいしいし、元気も出るさ」

リリス「……」

ヒノカ「……夕食ができたら呼びに来る。それまではゆっくり休んでくれ」

リリス「……」

ヒノカ「……リリス」

リリス「……」

ヒノカ「私はお前が変態だとは思っていない」

リリス「……」

ヒノカ「……だから」

リリス「今は、何も言わないでいいです…」

ヒノカ「……わかった……。失礼する」

 ピシャ

ヒノカ「……」

ヒノカ(リリス、すごくやつれていたな……)

サイゾウ「ヒノカ様……」

ヒノカ「サイゾウか。リリスはしばらく一人にしておこう。その、精神的に傷ついているようだ」

サイゾウ「わかりました」

スズカゼ「かわいそうですね、リリスさん。一体誰がこんな惨たらしい惨劇を呼びこんでしまったのでしょうか……」

サイゾウ・ヒノカ「おまえだ!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「スズカゼめ。あの顔の下ではあんなことお考えていたとは…」

リョウマ「戦時中ではなくなったからかもしれん。あの真面目なスズカゼにも、ああいった意地悪な一面があったということだろう」

ヒノカ「リョウマ兄様、他人事だと思って……。スズカゼには戦争が始まる前からサクラのとの書簡のやり取りなどをしてもらっていたんだ。今後、頼んでいいものか……。はぁ…サクラの書簡を見て色々と変なことを考えているんではないかと心配になる」

リョウマ「ははっ、いろいろとヒノカも頑張っているんだな。しかし……、ふむ」

ヒノカ「な、なんだ? そんなにジロジロと見て……。家族であってもそう見られては照れてしまうじゃないか」

リョウマ「いや、前とあまり変わっていないと思ってな。少しは煌びやかな服などに興味はないのか?」

ヒノカ「煌びやかな服といわれても、私のがそういうものを着るのは……」

リョウマ「もう戦いは終わった。そういった服に袖を通しても文句を言ったりするものはいないさ」

ヒノカ「しかし、リョウマ兄様から白夜王国を一時的とはいえ頼まれている身、そんな恰好をしては示しがつかない」

リョウマ「そんなことはない。どんな服を身にまとっていようとも、ヒノカの姿勢は理解されるはずだ」

ヒノカ「……だが、仕えてくれているサイゾウたちに申し訳ない。それに私のそう言った晴れ姿など見ても面白くもないだろう。到底喜ばれるとは思えない」

リョウマ「いや、サイゾウなら喜ぶと思うが……」

ヒノカ「そ、そうだろうか? 政をおろそかにして遊んでいるように見られて、民に不安や不信感を与えてしまう気がして……」

リョウマ「思ったよりもヒノカは心配性だな。安心して聞いてほしい、ヒノカは俺よりもずっと真面目に白夜を導けていると思っている」

ヒノカ「そんなことはない、リョウマ兄様が築いてきてくれた基礎があってこそだ。現に私が納めるということに反対的な人々がいるのも事実、私はまだまだ未熟で、とてもリョウマ兄様に太鼓判を押してもらえる器じゃないさ」

リョウマ「ヒノカ……。すまない、俺があの勝負であんな醜態を晒さなければ、こんなことにならなかったはずだ」

ヒノカ「いいんだ。リョウマ兄様はサクラの身を按じて起こしたこと、家族が心配で仕方無かったリョウマ兄様の行いを責められるわけがない」

リョウマ「ヒノカ、ありがとう」

ヒノカ「ただ、あんな大々的にやる必要はなかったと思う。そこだけはしっかりと反省してほしい」

リョウマ「………はい」

ヒノカ「それより、話しは戻るが、サイゾウが喜ぶというのはどういう意味なんだ?」

リョウマ「ん?」

ヒノカ「ほら、さっきの煌びやかな服がどうとかで……サイゾウの名前をリョウマ兄様は口にしていたじゃないか」

リョウマ「あ、ああ、そのことか。いや、わかるだろう?」

ヒノカ「いや、わからない……。私がそんな恰好をして喜ぶ理由、そんなものがあるのか?」

リョウマ(……まさか、そういうことか?)

リョウマ「……なぁ、ヒノカ一つ聞きたいことがある。例の書簡の事、覚えているか?」

ヒノカ「書簡?」

リョウマ「国家転覆を目論む者がいる。その件でサイゾウに疑いが掛ったことがあっただろう?」

ヒノカ「ああ、その書簡か。ふふっ」

リョウマ「?」

ヒノカ「いや、サイゾウに中身が気にならないかと何度も聞いてしまったことを思い出してな。今にして思うと余計なことだった、サイゾウは最後まで忠義を貫いていたんだから、それを私が崩してしまうところだったのだから……」

リョウマ「ふっ、ヒノカらしい。そういったお前の優しいところを俺は誇りに思っている」

ヒノカ「リョウマ兄様、こう言われると少し恥ずかしくなってしまうな。あはは///」

リョウマ「ところで、その後、サイゾウとは何かあったか?」

ヒノカ「その件の後、サイゾウはすぐにリョウマ兄様の任に戻ったよ。なんとも不思議な書簡のやり取りだったが、サイゾウとの距離が縮まったのを感じた。こうやって仕事を任せられるくらいに頼りにしているからな」

リョウマ「そうか」

リョウマ(……話を聞く限り、二人の関係はAで止まっているということか……。なら、ここはひとつ元主君である俺が一肌脱ぐとしよう。ふっ、最後に俺ができることはこれくらいだ、サイゾウ)

リョウマ「……ヒノカ、実はサイゾウは――」

 ヒュンッ ドスュ

リョウマ「ふぁっふ!!!!」ビクンッ

ヒノカ「な、どうしたんだリョウマ兄様。いきなり奇妙な声をあげて……」

リョウマ「い、いやなんでもない、なんでもないんだ。強いて言うなら、久しぶりの正座で足が痺れただけだ……」

ヒノカ「そ、そうか。リョウマ兄様が正座で足を痺れさせるなんてな」

リョウマ「ははっ、やはり離れ過ぎていた弊害だろう……」

ヒノカ「もう一度修行のやり直しだな。ところで、サイゾウがどうかしたのか?」

リョウマ「……そ、そのだな……」

リョウマ(真上に感じる気配、足に走った明らかな人為的な手裏剣の痛み……まさか)チラッ

サイゾウ「……」スッ シャキンッ

リョウマ(サイゾウ!!!!!)

サイゾウ「……」チャキッ

リョウマ(この気配、言葉によっては俺の命を奪うと言っている!)

リョウマ(ぐっ、しかし、サイゾウに関して何か話しがあると始めてしまった手前、誤魔化すことはできない。なにせ……)チラッ

ヒノカ「……それでサイゾウがどうしたというのだ?」

リョウマ(ヒノカの顔は、とてつもなく期待している顔。これはなんでも無いと言える状態では無い……)

リョウマ「じ、実はな……」

リョウマ(考えろ、考えろ。ヒノカに話しておくべき、サイゾウの秘密……秘密、ヒノカが知らない秘密……秘密……)

リョウマ「あ、甘いもの……」

ヒノカ「?」

リョウマ「サイゾウは甘いものが苦手なんだ」

ヒノカ「そうなのか? でも確かに、サイゾウが甘いものを食べているところを見たことはないな。そうか、今後は注意しなければ。リョウマ兄様が私に託してくれた大切な臣下に辛い思いはさせたくないからな」

リョウマ「ああ、気にかけてやってくれ」

ヒノカ「ふふっ、そうさせてもらうよ。それじゃ、カゲロウに会ってくる。今回の任の礼をしていなかったからな」」

リョウマ「わかった。俺はすこしのんびりさせてもらうことにする」

ヒノカ「ふふっ、ここは元からリョウマ兄様の部屋だ。夕食までは時間があるから、ゆっくりしていてくれ」

リョウマ「あ、ああ、そうさせてもらう」

ヒノカ「それじゃ、夕食になったら呼びにくるよ。兄様」

リョウマ「よろしく頼む」

 タッ タッ タッ ガサーッ パタンッ

リョウマ「………」

リョウマ「ぐっ、ぐぐぐっ……」ズサーッ

リョウマ「サイゾウ、どういうことだ?」

 シュタッ

サイゾウ「……」

リョウマ「サイゾウ、これはどういうことかと聞いている!」

サイゾウ「どういうことかというと?」

リョウマ「……ヒノカに告白していないのか?」

サイゾウ「……」

リョウマ「あの日、書簡の確認で俺の元を訪れた時、お前は言っていたはずだ。戦争が終わった暁には、ヒノカに思いを告げたいと」

サイゾウ「そ、それは……」

リョウマ「……サイゾウ」

サイゾウ「はい」

リョウマ「正々堂々勝負と切り出しておきながら、俺を先手滅殺で倒したお前の決意はそんなものだったのか?」

サイゾウ「……」

リョウマ「カゲロウとはちがい、ヒノカの胸は小さいがそれでもいいのかと聞いたとき、お前は胸ではなく心に惹かれたと言っていた。それも嘘だったというのか?」

サイゾウ「……」

リョウマ「たしかに、あの頃は復興などで色々と忙しかったとは思う。だが、もうそんな時期は過ぎた。なら、もうヒノカに伝えるべき時期だろう!?」

サイゾウ「ヒノカ様が女王になった時点で、言えることではなくなったのです」

リョウマ「……。ああ~、それもそうだな」

サイゾウ「ああ~、ではありません」

リョウマ「ヒノカも今は女王、そう簡単に結婚できる立場では無いか」

サイゾウ「俺の言葉でヒノカ様を惑わせるわけにはいきません。ヒノカ様は白夜王国のために最善を尽くしてくれています」

リョウマ「ああ、そのようだ。久しぶりに来た白夜の都は前以上に活気に満ち溢れていたからな……」

サイゾウ「私はヒノカ様のお役に立てるだけでもいいのです。ヒノカ様が成長しそれを見ていく、影である私にはそれだけでも身に余る光栄ですので……」

リョウマ「……そうか。お前がそういうのなら、俺からこれ以上言えることはない。だが……サイゾウ、一つだけ言っておくことがある」

サイゾウ「はい」

リョウマ「どんなに待とうともヒノカの胸は成長しない。それはわかってやってくれ」

サイゾウ「聞かなかったことにしておきます」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「くしゅん……。んんっ、誰かが噂をしているのか……。嫌な噂でなければいいが、確かここだったはず……」

 スーッ

ピエリ「ふふ~ん、なんだか変わった服なの…」

ヒノカ「む、ピエリだけか?」

ピエリ「あ、ヒノカ様なの。ピエリに何か用事なの?」

ヒノカ「あ、ああ」

ヒノカ(しかし、前のことより先のことがあって、あまりピエリとは仲良くなれる気がしない。いや、あれはスズカゼの間違った情報の所為、実際のピエリはもっと違うかもしれないじゃないか……)

ヒノカ「じつは……ん、その恰好は?」

ピエリ「あ、ピエリ、カゲロウと仲良しさんになったの。だから忍びの服を貸してもらってるのよ」

ヒノカ「へぇ、そうなのか。思ったよりも似合って――!!!!」

ピエリ「ヒノカ様? どうかしたの?」プルルンッ

ヒノカ「……」ジーッ

ピエリ「もしかして、ピエリのお胸についてるの? 触っても何か付いてるように見えないのよ?」モミモミッ プルンプルン

ヒノカ(あ、改めてみると。ピエリもかなりの物を持っている。なぜだ、何が違うというんだ。くそ、すごく柔らかそうだ、カミラ王女もそうだが、暗夜の女性はどうしてこう魅力的、暗夜的に言えばダイナマイツなんだ!?)

ピエリ「ヒノカ様?」

ヒノカ「はっ…な、なんでもない」

ピエリ「変なヒノカ様なの。でも、ピエリに会いに来てくれてうれしいの」

ヒノカ「あはは。そ、そう言えば、カゲロウは一緒じゃないのか?」

ピエリ「えっとね。カゲロウ、用事があるからって少し前に出ていったのよ。ピエリが教えたこと役に立ててくれるといいの」

ヒノカ「そうか、気付かないところで二人は仲良くなっていたんだな。ちなみにピエリはなにを教えたんだ。やはり料理の作り方などか?」

ピエリ「うん、えっとね、お○んちんから毒を出す方法なの!」

ヒノカ「………なぬ?」

ピエリ「えっとね、おち○ちんからはおしっこしか出ないはずなの」

ヒノカ「ピエリ?」

ピエリ「それでね、カゲロウ毒出しがうまく出来ないって言ってたの。だから、ピエリが毒の出し方を教えてあげたのよ。こうやってね、おっきくなったお○んちんをね……」

ヒノカ「へー」

ピエリ「むーっ、ヒノカ様、聞いてるの?」

ヒノカ(できれば聞きたくない)

ヒノカ「……なぁ、ピエリ。子供はどこから来るのか、知っているか?」

ピエリ「馬鹿にしないでほしいの。ピエリ、それくらい知ってるのよ」

ヒノカ「そ、そうだよな。それくらいは知っていて当然だよな」

ピエリ「当たり前なの! えっとね。とっても大好きな人とね」

ヒノカ「うんうん」

ピエリ「幸せなキスをするとダークファルコンが連れて来てくれるって、お父さんが言ってたの」

ヒノカ「うん?」

ピエリ「……?」

ヒノカ「それだけか?」

ピエリ「そうなの。えへへ、ピエリちゃんと知ってたの」

ヒノカ「……だな!」グッ

ピエリ「わーいなの。ピエリ、とっても物知りさんなのよ」

ヒノカ「ふふっ……」

ヒノカ(私は、助言することをやめた……)

今日はここまで
 
 ピエリはお父さんの言葉を鵜呑みにして、真実をベットの上で教えられるタイプだと思うのです。

◇◆◇◆◇

ツクヨミ「……ふぅ、このくらいでいいだろう。フウガ様への便りと呪いの札も作り終えた。まだ、カゲロウは暗夜から戻っていないのか……」

ツクヨミ(思ったよりも寂しいものだな……)

ツクヨミ「って、何を弱気になっているのだ。カゲロウにもやらなければならに責務がある以上、こうやって離れ離れになることくらいあって当然ではないか」

 ソワソワ

ツクヨミ「……む、またか……」

ツクヨミ(今までこんなことなどなかったというのに……)

ツクヨミ「……襖よし、外の廊下に人影なし……今なら大丈夫か。ううっ、このような昼間からこのような格好をすることになるとは……」

 ビクンビクンッ

ツクヨミ(ううっ、数日前におねしょをしてしまってから、おち○ちんが大きくなるようになってしまった。カゲロウにこんなものを見られたら心配されてしまうではないか……)

 ビクン ビクン

ツクヨミ「……はぁ、どうすればいいのだ」

ツクヨミ(自分のものだというのに、全く収まる気配がない……。カゲロウが何時戻るかはわからないが、早急に手段を講じなければ……)

ツクヨミ「し、しかし、カゲロウがこれを握りながら、いつも大きくならないと言っていた。もしかして、こうなることを望んでいたということなのでは……。いや、こんな気色悪いものをカゲロウが欲しがるわけがない。今の状況から逃げるのはやめなければ……」

ツクヨミ(ううっ、ずっとふるふる震えている。まずは手で押さえてみよう)

 ギュッ
  ピクンッ

ツクヨミ「な、なんだ今の感覚は……」

ツクヨミ(触れたことにとても敏感に反応したような……)

ツクヨミ「いや、触れてびっくりしただけ、そうに決まってる。そうだ、さすれば元に戻るかもしれない。下に引っ張りすぎると、皮が少し痛いから、手をこの位置にして……これで上下に動かせる……」

 シュコシュコ

ツクヨミ(一向に小さくなる気配がない、この方法は意味がないということか。なら、次の手段を……)

 シュコシュコ

ツクヨミ「んっ、はぁ……くぅ、なぜだ。もう、もう止めたいというのに……」シコシコ 

ツクヨミ(手が止まってくれない……)

ツクヨミ「ううっ、はああっ、気持ちいい、こんな感覚、今までなかったというのに」

 ビクビクンッ

ツクヨミ(な、何かが込み上げてくる。い、いま止めなければ、何かが出てきてしまう。止めないと、止めなければ……)

 シコシコシコ

ツクヨミ「ううっ、止められない、止められないよ。カゲロウ、カゲロウぅ……」

ツクヨミ(扱くたびに寂しさが、カゲロウがいてくれないことをずっと我慢していたというのに溢れてしまう。カゲロウと一緒にいたいという欲が……)

ツクヨミ「カゲロウ、カゲロウぅ……。はぁはぁ、カゲロウ!!!」

ツクヨミ(だ、だめだ。なにかが出る、出るぅぅっ!)

 ビュルルルビュルルルルルッ
 
ツクヨミ(あああっ、おち○ちんから何か、熱いものが……いっぱい出て。き、気持ちい、気持ちいいよぉ)

 ビュルンッ……

ツクヨミ「納まった……うああっ……」ビクンビクンッ

ツクヨミ「はぁはぁ、んくっ、はぁはぁ……」

ツクヨミ「…………」

ツクヨミ「……」

ツクヨミ「…はっ!」バッ

 ベッタリッー

ツクヨミ「こ、こんな昼間から私はお、お漏らしをしてしまったのか!? し、しかもなんだこの白いのは粘り気もあるこれは!?」

ツクヨミ(もしかしたら病気か何かなのか? ど、どうすれば、こ、こんなところを誰かに見られてしまったら、大きな問題に――)

 バタン!

ツクヨミ「え?」

カゲロウ「ツクヨミ大丈夫か! 先ほど、私を呼ぶ声が聞こえたのだ……が……」

ツクヨミ「」ベットリビクビクン

カゲロウ「ツクヨミ、それは……」

ツクヨミ(あうあう、あうあうあー。ど、どうすれば、どう説明すれば――)

カゲロウ「ツクヨミ、少し失礼するぞ」パタンッ

ツクヨミ「え? カゲロウ、何を……」

カゲロウ「……」

 ビクンビクン

ツクヨミ「か、カゲロウ。あまり、あまり見ないでく――」

カゲロウ「……こんなに大きくなるのだな。私に任せてくれ、大丈夫だ」

ツクヨミ「え、何をす――」

 ニギッ

ツクヨミ「ふあっ///」

 シコシコ ヌチヌチ

ツクヨミ「んやっ、だめだカゲロウ、そんなに手で弄らないでくれぇ」

カゲロウ「ん、手ではだめだったか。すまない、気持ち良くしてあげたいと思っていたのだが…。私では、お前を満足させてやることは……」

ツクヨミ「い、いや、ち、違うんだ。また、白いおしっこが出て、しまうから……。私はもしかしたら病気かもしれない、だから……」

カゲロウ「大丈夫だ。これは病気というわけではない、むしろ自然なことなのだからな」

ツクヨミ「そ、そうなのか?」

カゲロウ「ああ、しかし、私が奉仕しても大きくならなかったのは、まだツクヨミのが成長し切っていなかったからだったのだな」

ツクヨミ「ば、馬鹿にする出ない。私はもう大人だ!」

カゲロウ「そうだな。こんなに大きくして精子をたくさん出しているんだ。大人ではないわけがない」シュコシュコ

ツクヨミ「ひぃ、カゲロウ。ああっ、扱かないでくれぇ。ま、また出てしまう」

カゲロウ「いいんだ、出してくれ。出して私にいっぱい吐き出してほしい」

ツクヨミ「え?」

カゲロウ「ツクヨミ、私はお前の子種が欲しい。私にお前だけの女になったという証を吐き出してほしい。私が、お前を気持ち良くできたという証拠を見せてくれ……」

ツクヨミ「か、ゲロウ……」

カゲロウ「それとも、私ではお前を気持ちよくできないということだろうか……」

カゲロウ(だとするなら、私といてもツクヨミは……)

ツクヨミ「そ、そんなことはない!」

カゲロウ「ツクヨミ……」

ツクヨミ「カゲロウの手はとても気持ちいい……。その、今にも溢れそうなくらいで、我慢できているのが不思議なくらいで。その、えっと////」

カゲロウ「……そうか、とてもうれしいよ。私でもお前を気持ち良くさせることができるんだな」

カゲロウ(ピエリはリリスが苦しんでいたからそれをどうにかしたいと言っていた。それが相手を思う気持ちだというなら、私が今ツクヨミに感じてほしいものは一つだけだ)

カゲロウ「ツクヨミ、どうだ、気持ちいいか?」シコシコ

ツクヨミ「ああ、また、せり上がってくる…。カゲロウの手で気持ち良くなってっ、るぅ……」

カゲロウ「はぁんーっ、ツクヨミの魔羅から漂ってくる臭い、とても濃厚でくらくらする。私に構わず、出したくなったらいつでも出してくれ……」シコシコ

ツクヨミ「カ、カゲロウ……」

カゲロウ「この口でいっぱい受け止めよう。だから、お前の子種を私の口に……」

ツクヨミ(はぁはぁ、カゲロウの口に私のおち○ちんから出たものを入れる。カゲロウに、カゲロウに……)

カゲロウ「ツクヨミ……んあーっ」

ツクヨミ「ううっ、出るっ、出るぅぅ。カゲロウの口に白いのが、うあああっ!!!」ビクンビクンッ

 ビュルルル ビュルルルルルルルッ!!!!

ツクヨミ「ふああああっ」

ツクヨミ(ああ、カゲロウの口に、白いおしっこを注ぎ込んでしまった。いけないことなのに、なんでこんなにゾクゾクしてしまうなんて。ああ、今の快感が――)

カゲロウ「あっ、んくっ、んくっ、ごくりっ。はぁ……」ベタリッ

カゲロウ(んっ、口の中にツクヨミのが入ってきた……。とても濃い、私の伴侶の味……。私が気持ち良くしてあげられた証……。でもだめだ、これでは足りない。ツクヨミの精子が――)

ツクヨミ&カゲロウ(もっと欲しい……)

ツクヨミ「はぁはぁ、カゲロウ……。もっと……してもいいか?」

カゲロウ「ああ、今まで気持ち良くしてあげれらなかった分、お前を気持ち良くしてあげたい。お前の望むならできる限りこたえよう」

ツクヨミ「ん、で、ではそのむ、胸で同じようにしてもらえぬか……」

カゲロウ「ああ、わかった……。服を脱ぐ、少し待ってくれるか」

ツクヨミ「いいや、その必要はないぞ。こうすればいいだけだ」グッ バッ

 プルンプルンッ

カゲロウ「ん、以外に大胆なのだな、ツクヨミ。それとも服を来たままが良いのか?」

ツクヨミ「う、その……」

カゲロウ「ふふっ、そんな男らしい部分もあるのだなと思ってな。さぁ、私に向けてくれ、いっぱいしよう」

ツクヨミ「あ、ああ……」ビクンビクン

 ンッ、ツクヨミノガムネノナカデ――
  ハァハァ、カゲロウ、ヌルヌルシテ――

オロチ「ふむ///」

オロチ「……カゲロウに新しい絵を頼もうかと、ツクヨミの部屋に向かったと聞いて来てみたら、まさかこのようなことになっていようとは。これは昼間から刺激が強いのう」

オロチ(昼間からお盛んのようじゃし後日とするか。しばらく人が近寄られないように人避けの札でもあっておくかのう、事故とは言え見てしまったこともあるし親友の好ということで、このお札はわらわのおごりじゃ)ペタペタ

 テトテト

オロチ「……ふむ、生涯の伴侶。あまり、気にしても仕方の無いことか」スタスタ

(しかしわらわも考える時期かもしれん……。しかし、相手が浮かばぬのが何とも言えんところじゃのう……)

今日はここまで

 無双にエリーゼまで参戦か(ピエリとリリス参戦情報はまだですか)

◇◆◇◆◇

リリス「……ん、んんっ…」

リリス(あれ、ここは? えっと、確か白夜王国に辿りついて、それでピエリさんの……)


リリス(はぁ~~~~、ピエリさんの泣き顔に負けて、気持ち良かったとか言っちゃったんでしたね……)

リリス(ううっ、これから、淫獣とか性竜とか言われるんでしょうね。アクアさんの耳にもいずれは入るでしょうから、一生弄られるんでしょう)

リリス「はぁ……。辛い……」

ピエリ「リリス、辛いの?」

リリス「はい、辛いですよ。それもこれも……って、ピエリさん!?」

ピエリ「あ、やっと気づいたの。リリス、さっきから考えてばっかりでピエリのことに気づいてくれなかったの。ちょっと寂しかったの……」

リリス「はぁ、まったく、私の気苦労も知らないで。良くそんなことが言えますね。でも、すみません。寂しい思いをさせてしまったんですね」ナデナデ

ピエリ「んっ、えへへ、髪を撫で撫できもちいぃの~」

リリス「ふふふっ」

リリス「それよりも何かあったんですか?」

ピエリ「? 何かってなんのことなの?」

リリス「え、何か私に用事があったから、こうして来たんじゃないんですか?」

ピエリ「んー、ピエリに用事なんてないのよ」

リリス「……じゃあ、なんでここに来たんですか? それにカゲロウさんとお話は?」

ピエリ「そのお話は終わったの。見て見て、ピエリの新しい衣裳なの!」E:忍装束

リリス「え、衣裳って……忍装束!? っということはまさか――」

リリス(い、いつの間にか、ピエリさんとカゲロウさんの支援がAになっている。お茶菓子でのほのぼの会話より下世話な話のほうが強いなんて、この世界の絆って一体何なんですか?)

ピエリ「これってとっても動きやすいの! あとね、変な乗り物ももらったの。ピエリが乗るといっぱい動くからお胸が揺れて困っちゃったの」

リリス「そのからくり、今すぐ破壊して捨てましょうね~」

ピエリ「リリスも乗るの。きっと楽しいのよ!」

リリス「私にも揺れるものがあったら楽しめそうなんですけどね~。あははははははは」

リリス「まぁ、それは置いておいて。本当に何も用事はないんですか?」

ピエリ「そうなの。ピエリ、特に用事なんてなかったのよ」

リリス「はぁ、変わってますよねピエリさんって」

ピエリ「変わってるのはリリスのほうなの。ピエリとこんなに仲良くしてくれる子なんて、今まで誰もいなかったのよ?」

リリス「その原因が何かくらいピエリさんはわかっているとは思いますけど、私からすればそれでピエリさんと距離を置く理由にはなりませんから。来るもの拒まず去る者追わず……。私はそう言う立場でずっと過ごしてきましたから」

ピエリ「よくわからないの。ピエリにわかるように教えるのよ」

リリス「ふふっ、たとえるなら私が一人でいたいって思っていたら、起きてすぐにピエリさんを見つけて出て行けって言います」

ピエリ「ふえええん、リリス、ピエリに出て行けって言うの?」ヒッグッ

リリス「たとえ話、たとえ話です! 本気にしないでください。嘘ですから」

ピエリ「嘘ならいいの。リリスは意地悪なの、殺しちゃうのよ」

リリス「それは嘘ですよね?」

ピエリ「?」

リリス「あははは、ちょっと待ってください、その小槍しまって、あ、ごめんなさい。私が悪かったですから。その、許して……」

リリス「はぁ、もう冗談なら冗談ですぐにやめてくださいよ」

ピエリ「えへへ、怖がってるリリスも可愛いの」

リリス「全然嬉しくないですから、そんなこと言われても」

ピエリ「でも、眠ってる時のリリスはもっともっと可愛かったのよ」

リリス「……もしかして、結構前から部屋にいたんですか?」

ピエリ「うん、リリスの寝顔。見てるととっても落ち着いちゃうから、ずっとずーっと見てたのよ」

リリス「そんなに言わないでください、その恥ずかしいじゃないですか///」

ピエリ「えへへ、これでお○んちんもあったら、もっと可愛い顔にできたかもしれないの」

リリス「やめて、忘れてた現実を思い出させないで」

ピエリ「ピエリとリリスはお○んちんで仲良くなったの。つまり、お○んちんフレンズなのよ」

リリス「そんなフレンズいません。あきらめてください」

ピエリ「むーっ」

リリス「……はぁ、もういいでしょう? こんなことを話し合っても意味なんてありませんし、時間が無駄になるだけです。それに私とピエリさんは友達であることには変わりありませんから」

ピエリ「ならいいの!」

リリス「立ち直り早いですね」

ピエリ「えへへ、うー、リリス~」

リリス「んやっ、いきなり抱きつかないでくださいよ」

ピエリ「嫌なの。ピエリがしたいからしてるの。嫌なら嫌って言えばいいの」

リリス「嫌って言ったら、また泣きそうになるんでしょう、もう……」

リリス(とはいいながらも、ピエリさんに抱きしめられるのをまんざらでもなく思ってる私……)

リリス「本当に現金な性格をしてますね……」

ピエリ「リリス、何か言ったの?」

リリス「ピエリさんは温かいですねと言ったんです」

ピエリ「そうなの。なら、もっともっとぎゅぎゅってしてあげるの。ぎゅーーーーっなの!」ギューーーーッ

リリス「痛いたいたい!」

ピエリ「そろそろ夜になるのよ」

リリス「はぁはぁ、もう、いつまで抱きついてるんですか……。汗だらだらなんですけど……」

ピエリ「えへへ、リリスとってもポカポカしたの?」

リリス「別にしたいわけじゃないですから。もうさすがに離れてください。暑苦しいです」

ピエリ「はーい。えへへ、リリスの体温いっぱい感じちゃったの」

リリス「その発言、みんなの前では絶対に言わないでくださいよ。また変な誤解をされてしまいますから」

ピエリ「そうなの。ピエリ、何も嘘言ってないのよ?」

リリス「嘘じゃなくても如何わしく考える人がいるんです。だから、絶対に言っちゃ駄目ですからね」

ピエリ「うー……わかったの」

リリス「ふふっ、素直に聞いてくれてうれしいです。ピエリさんのそういうところ、私は好きですよ」

ピエリ「そこだけしか好きじゃないの?」

リリス「また、話がこじれそうになる進路変更、いただけませんねぇ」

リリス「それじゃ行きましょうか」

ピエリ「リリス、ピエリの質問に答えてないの」

リリス「全てのことに応えられるわけじゃないんです。それより、そろそろ夕食の準備があるはずです。泊めてもらっている身ですから、なにか手伝いをと思ってます」

ピエリ「リリス、お手伝いできるの?」

リリス「少なからずはできますよ。さすがにピエリさんのようにおいしいご飯は作れませんけど」

ピエリ「えへへ、ピエリのお料理の腕はピカイチなの。マークス様もそう言ってくれたのよ」

リリス「そうですか。はぁ、マークス様といえば、暗夜に向かったレオン様とニュクスさんはもう着いた頃でしょうか」

ピエリ「ゆっくりでももう到着してる頃なの。それよりも、リリスお手伝いに行くんじゃないの? 早く行くの」

リリス「え?」

ピエリ「ピエリも手伝うの。リリスが手伝うなら、ピエリも一緒に手伝うの!」

リリス「……ふふっ、わかりました。それじゃ行きましょう。ヒノカ様が今日は御鍋にするって言ってましたから。一緒に材料の仕込みをしましょうか?」

ピエリ「うん、そうするの! リリスと一緒にお料理楽しみなの!」

リリス「……本当にピエリさんはおかしな人ですね」

リリス(しかし、こちらはどうにかなりつつありますけど、レオン様の方はどうでしょうか……。ニュクスさんのこともありますし……)

(何か問題が起きていないといいのですが……)

きょうはここまで

 ピエリリスはとても可愛い。

◇◆◇◆◇
―暗夜王国・王都ウィンダム正門前―

ニュクス「少し時間が掛ったけど、どうにか戻ってこれたわね」

レオン「ん、そうだね……」

ニュクス「どうしたの? 久しぶりで緊張しているとか?」

レオン「……うん、そうかもしれない」

レオン(正直、まだ心に整理がついてない。姉さんと顔を合わせても大丈夫なのかどうか……。まだ、僕は姉さんのことを諦め切れてるわけじゃないっていうのに……)

ニュクス「……王都入りするのは明日にする?」 

レオン「え?」

ニュクス「不思議そうな顔をしないで、そんな怖い顔をしていたら嫌でもわかるから」

レオン「……そんな顔してたかい?」

ニュクス「ええ。何時もみたいな可愛い顔じゃなかったもの」

レオン「か、可愛いって言わないでくれないかな。これでも結構気にしてるんだから……」

ニュクス「大丈夫、今の落ち込んでる顔も可愛いわよ」

レオン「それ、全然フォローになってないから」

ニュクス「でも、本当に辛いのなら戻らなくてもいいと思うわ」

レオン「ニュクスのことだから向き合わないといけないって言ってくると思ってたんだけど」

ニュクス「そんな怖い顔で歩いていたら、町の皆が気にするでしょう? それに、あなた自身折り合いがついてないの行くのはリスクが高いことくらいわかっていると思うけど?」

レオン「確かにそうだね。だけど、こればっかりは時間がどれくらい経っても変わらないよ。ニュクスの気遣いはうれしいけど、ずっと逃げてるわけにはいかない。ちゃんと、向き合わないといけないことだから。大丈夫、白夜で修行をしてたんだ。結果は実践しないとわからないからね」

ニュクス「そう、レオン王子がそう言うなら、もう何も言うことはないわ。自分だけで何としなさい」

レオン「そうするつもりだよ。でも、ありがとう」

ニュクス「?」

レオン「その、僕のことを気遣ってくれたからさ……」

ニュクス「べ、別に気にすることじゃないわ。そもそも、私はただその顔で街中に入ったらいろいろと問題があると思って……ゴニョゴニョ////」

レオン「やっぱり、お礼を言われるのは苦手なんだね。まぁ、これでお相子ってことで僕は満足かな」

ニュクス「もう知らない」プイッ

ニュクス「……」チラッ

レオン「ははっ」

ニュクス(うわああああああ、レオン王子の笑顔可愛いよぉ//////)

 ワーワーワー

ヤスイヨヤスイヨー

ニュクス「今日は市場が開かれてるのね。大通りに人が溢れているわ」

レオン「ああ、みんなの表情が柔らかくなったのは白夜との交易が盛んになったからだから、こうやって市場が立っているのを見ると、それが実感できてうれしいよ」

ニュクス「そうね。従来に比べて白夜の商品が並ぶ市場も増えてきて、暗夜から白夜へ旅をする人も多くなったわ。その逆も然りだけど、これはレオン王子の功績よ」

レオン「僕がしたのは交通網の整備だけさ。道ができただけじゃ意味はない、そこを誰かが歩いてくれないと何の意味もないからね。互いを理解して、それ以上に知りあうことを求めた人たちがいたから、今があるんだと僕は思ってる」

ニュクス「だとしても、その基礎を作ったのはあなたよ。そこは胸を張っていいことじゃないかしら?」

レオン「……僕がしたことなんて、姉さんや兄さんがしたことに比べれば大きなことじゃないよ。ただ、必要なことだったというだけで……ん?」

ニュクス「どうかした?」

レオン「今、見たことある影が路地に入っていった気がして……。なんであいつがここに?」タタタタッ

ニュクス「レオン王子?」

タクミ「……はぁはぁ」キョロキョロ

タクミ「こ、ここなら大丈夫だよね……」ガサゴソガサゴソ

タクミ「……こ、これはその浮気とかじゃないんだ。そう、勉強、勉強のために必要な物であって、決してやましい気持ちがあるわけじゃなくて……」

レオン「浮気とかじゃないって、どういうことかな?」

タクミ「え、レ、レオン王子!? なんでこんなあんたがいるんだ!」

レオン「それはこっちの台詞だよ、タクミ王子」

タクミ「わわっ」ガサゴソ

レオン「今隠したものは何だい?」

タクミ「な、なんでもないし、レオン王子には関係の無い!」

レオン「僕には関係ないとしても、お前は僕の妹の恋人だ。そんなお前が挙動不審な行動をしているのを放っておけるわけないだろう。さぁ早く、その包みの中身を見せるんだ。やましい理由がないなら、見せられるはずだろ?」ガシッ

タクミ「や、やめろ!」ガシィ

レオン「少し見せてもらうだけだ。確認したらすぐに返してやる」ググググッ

タクミ「だめだだめだだめだ! これは僕の物なんだ」ググググググッ

レオン「往生際が悪いよ、タクミ王子! 嫌でも渡さないなら、力づくで確認させてもらう」

タクミ「ふん、腕力で僕に勝とうっていうのかい? 残念だけどいくらレオン王子でも力勝負で僕に勝てると――」

レオン「タクミ王子、覚悟はいいね?」シュオオオンッ

タクミ「」

タクミ「ちょっと、魔力行使なんてひきょ――」

レオン「問答無用、ブリュンヒルデ!!!」

 バシュンッ!!!

タクミ「そ、んな……」ドサドササッ

 ヒューーーーン

レオン「あ、勢いあまって袋が!」

ニュクス「レオン王子、今の音は一体――」

 ポス

ニュクス「ん、何かしらこれは。袋に何か入っているけど」

レオン「ああ、タクミ王子の持ち物だ。ちょっと確認してくれるかな」

ニュクス「タクミ王子のね。一体何が入っているのかしら」スッ

ニュクス「」

レオン「……ニュクス?」

ニュクス「」

レオン「その袋の中に一体何が入って――」チラッ

『L○ ~暗夜の契り。差し出される幼い心・紐解ける夜の情事~』

レオン「」

レオン(こ、これは、いわゆるロリ雑誌!!!)

タクミ「う、うううっ、くそっ、本……本は……あっ」

レオン「……」

ニュクス「……」

タクミ「やめろ、僕を僕をそんな目で見るな!」

レオン「タクミ王子……」

タクミ「なんだよ、その憐れみを含んだ目は!」

レオン「いや、その、やっぱりエリーゼを好きになった理由って……」

タクミ「違う、僕はそんな体型が好きだからとかそんなことでエリーゼ王女と恋人になったわけじゃない!」

レオン「わかってるよ。タクミ王子がそんな風にエリーゼと接していたわけじゃないってことくらい」

タクミ「レオン王子……」

レオン「……ところでタクミ王子」

 ペラッ

レオン「この表紙の子達だけど、どれが好みなんだ?」

タクミ「選べるわけないよ。どのこもぷっくりしてて柔らかそうで、やっぱりこういう体系の子は……あ」

レオン「やっぱり、見た目じゃないか!」

ニュクス(……レオン王子、すぐに表紙から目を逸らしてた。やっぱり、幼児体形には興味ないってことよね……)ズーン

レオン(ニュクス……。ショックを受けているのか。当然だ、こんな本を僕の妹という存在がいながら買っているんだから、僕だって出来れば信じたくなかったけど……)

レオン「さぁ、吐いてもらうよ。なんでこんなものを買ったんだい?」

タクミ「そ、それは……」

レオン「まさか、エリーゼとの関係が冷え込んでるからとかそんな理由だったりしないよね。もしもそうだったら僕はお前を吹き飛ばさないといけなくなる」

タクミ「……」

レオン「タクミ王子」

タクミ「……僕だって僕だってこんな本に頼りたくないよ。でも、でも……だめなんだ」

レオン「なにが」

タクミ「出来る限りナニを空っぽにしておかないと、誘惑に負けそうになるから。読んでれば知識も手に入るし、空っぽに出来て一石二鳥だし」

レオン「……え、何の話?」

タクミ「レオン王子、一つ聞くけど裸の女性が素股してくれたとするよ?」

レオン「ちょっとまて、今ここでそんなことを僕に聞くな」

タクミ「そっちが言えって言ったんだろ! 責任取ってくれなきゃ困るんだよ! わかるかい、真夜中に裸で恋人が自分の息子を扱かれてるなんて、そんな状態を目の当たりにした僕の気持ちが!」 

レオン「……わかった。その話は王城で聞く、だからお願いだ」

「そんなもっこりさせながら、近づいてこないでくれ。頼む……」

今日はここまで

 タクミはおっぱい星人にもロリコンにもなれる系王子

◇◆◇◆◇
―暗夜王国・王城クラーケンシュタイン『レオンの部屋』―

レオン「落ち着いたかい?」

タクミ「あ、ああ。ごめん、さっきは……その」

レオン「謝るのはやめてほしい。その、いろいろと思いだしたくないものを思い出すことになるから」

タクミ「わかった……。それで、さっきの話の続きなんだけど」

レオン「はぁ、やっぱりその話しなくちゃいけないのかい?」

タクミ「あ、当たり前だ。僕に色々としゃべらせるだけで終わりになんてさせないよ。これでもかなり悩んでいるんだから……」

レオン「……わかったよ。さっきの本のこともあるからね。ただし、話を聞いている限りでタクミ王子、君に非があるような内容だったら、ブリュンヒルデで……」

タクミ「殺すつもりか!?」

レオン「まさか、そこまではしないよ」

タクミ「そ、そうだよな。さすがに殺したりは――」

レオン「精々、君のイツモツが常に真下に向くように細工させてもらうだけだよ」

タクミ「」

レオン「それで、あの本を買った本当の理由はなんなんだい?」

タクミ「それはさっき説明したじゃないか」

レオン「説明? あれか空っぽにとか何とか言っていたけど、まさかそれが説明だって言うんじゃないよね」

タクミ「……そうだよ。そうしないと、僕はエリーゼ王女を傷つけてしまいそうだから…」

レオン「……どういうことだい?」

タクミ「……」

レオン「黙っていたら話が進まない。さっさと話してくれないかな?」

タクミ「わかったよ。……レオン王子、さっきの話の続きだけど、恋人が全裸で自分のアレを素股してくれてたらどう思う?」

レオン「僕は真面目な話をお願いしているんだけど?」

タクミ「真面目な話だよ。本当に、僕にとってはすごくまじめな話なんだ」

レオン「……」

レオン(内容はともかくとして、タクミ王子はとても真剣だ……。でも、正直聞きたくない。妹のそう言うところを耳に入れたくない……)

タクミ「レオン王子だって恋人にそう言うことしてもらいたいだろ?」

レオン「恋人なんていないからわからないよ」

タクミ「え、そうなの」

レオン「そうだ」

タクミ「……そうか、そうなのか……。ふーん、てっきりレオン王子にもいると思ってたけど、まさかいないなんてね」

レオン「それじゃ、僕は兄さんに報告があるからこの辺で――」

タクミ「冗談、冗談です。まってお願いします。ごめんなさい、なんでもしますから!」

レオン「それで、そんな生活も性活も順風満帆なタクミ王子が、僕みたいな経験皆無の男に何を聞きたいわけ?」

タクミ「やっぱり経験はないんだね」

レオン「話を逸らすなら本当にここまでにするよ」

タクミ「ご、ごめん」

レオン「まぁいいや。話を聞いてる限りだと、僕の妹が君に素股をしてくれているっていうことみたいだけど……」

タクミ「そうなんだ。その、すごく気持ちいいんだ」

レオン「君の感想は求めてないんだけど」

タクミ「エリーゼの素股は、本当に気持ちいんだ。その時々、本番の練習でしてることもあるんだけど」

レオン「そういう感想は自分の胸の中にだけしまっておいてほしい。正直、聞いてて複雑な気持ちになってくるから……」

タクミ「……まさか、欲情」

レオン「しないから」

レオン「で、まさかだけど、その最中に本番をしたいとか思ってしまったなんて話じゃないよね」

タクミ「僕はエリーゼ王女に触れながら達せただけで、すごく満足してるよ」

レオン「……満足してるなら、なんで誘惑に負けないように空っぽにする必要があるんだい? 君が満足しているなら間違いなんて……」

タクミ「僕は満足してるって言ったよね?」

レオン「……」

レオン「……え、ちょっとまって。満足できてないのって……」

タクミ「うん、エリーゼ王女のほうなんだ……」

レオン「」

レオン(聞きたくなかった……。え、エリーゼが? あのお花畑で花を摘んだり、盗賊を退治しないで治療する。そんなお子様みたいなエリーゼが、淫乱になってるなんて信じられない)

レオン「タクミ王子、エリーゼに何をしたんだ!」

タクミ「僕はなにもしてない。むしろされてばっかりだよ」

レオン「だけど、信じられない。あのエリーゼがそんな……」

タクミ「僕も正直信じられなかった。でも、この前の夜、僕は襲われたんだ……」

レオン「」

~~~~~~~~~~~~~~~

 ハァハァ、 ンッ ハァハァ

タクミ(なんだろう、誰かいる?)スッ

エリーゼ「んっ、ふあああんっ、あっ、あっ、あんっ」ズリュズリュ

タクミ(え、エリーゼ。な、何をして――)

エリーゼ「んっ、タクミさんのお○んぽ、いい、いいよぉ。ふああっ、先端のところ、あたしのココぉ、いっぱいいっぱい触れてるよぉ」グニュグニュ

タクミ(エ、エリーゼ。なんで下着を穿いてないんだ。間違って入ったりしたら、と、止めないと――)

エリーゼ「はっ、つぅ、ほしい、ほしいよぉ……。タクミさんのおち○ぽ、ほしいよぉ……。こんなに、いっぱいスキスキしてるのに、んっ、寂しいよぉ……」

タクミ(……エリーゼ)

エリーゼ「あっ、あっ、タクミさん、タクミさぁん、あたしいっちゃう、いっちゃう、タクミさんのお○んぽで、ココいっぱい触られて、きちゃう、タクミさぁん、あああああうううっ!!!」ビクビクビク

タクミ(エリーゼ!!!!んっくうっ!!!)ビュルビュルルルッ

エリーゼ「はぁはぁ、タクミさんの、いっぱい、いっぱいココについちゃったぁ……。タクミさぁん……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

タクミ「こういうことがあったんだ」

レオン「……ごめん、少しだけ、少しだけでいいんだ。整理する時間をくれないかな。正直、ちょっときつい……」

今日はここまで

 エリーゼのような子が、性におぼれている姿はとてもいやらしい

タクミ「落ち着いた?」

レオン「ああ、それなりにだけど……」

タクミ「なら話を戻すよ。エリーゼ王女が夜な夜な僕のあれを弄ってくる件なんだけど」

レオン「もう、この話やめないか」

タクミ「そうはいかないよ。話を聞くと言ったのはそっちじゃないか!」

レオン「確かにそうだけど、肉親の性事情を聞かされるこっちの身にもなってほしい……。正直、もう眠って忘れたいくらいなんだから、タクミだってサクラ王女の性事情なんて聞きたくないだろ?」

タクミ「それはそうだけどさ……」

レオン「でしょ? だから――」

タクミ「だけど、すでにその情事を見てしまったから、話程度じゃ動じないかもしれない……」

レオン「え? なんで二人のそう言うところ見てるわけ?」

タクミ「王城の中庭でヤってたら嫌でも見ることになっちゃうんだよ! 白夜から寄贈された桜の木の下で昼間からお楽しみだったんだよ!」

レオン「」

タクミ「もう、あの木を見るだけでも滅入るんだ……。だから、この頃は中庭を避けて歩いてる」

レオン「……その、ごめん」

タクミ「なら僕の話を聞くのは当然だと思うんだ」

レオン「いや、その理屈はおかしい」

タクミ「ともかく、僕はその……踏み外してしまいそうで怖いんだ。エリーゼ王女がそう言うことをしたいって思ってくれてるのは正直うれしいけど……。僕だって今のエリーゼにはまだ早いって言うことくらいわかってる」

レオン「タクミ王子……」

タクミ「でも、正直どこかエリーゼ王女を裏切ってるんじゃないかって思うこともあるんだ」

レオン「あの本を買ったことを悔やんでいるんだね」

タクミ「そっちじゃないよ」

レオン「ん、だったら何を裏切っているっていうんだい?」

タクミ「……僕はエリーゼ王女の期待に応えられていないんじゃないかって。それが原因でこうなってるなら、それは僕が十分にこたえられなかったからなんじゃないかって、そう思ってしまうんだ」

レオン「……」

タクミ「な、なんで無言になるんだよ!」

レオン「いや、その……あまりにも、タクミ応じらしくない言動だなって思って」

タクミ「僕らしくないってなんだよ」

レオン「いや、もっと自分本位なことを言うと思ってたからね。これもエリーゼのおかげかな?」

タクミ「あんたに言われると、すごい腹立つな」

レオン「でも、タクミ王子がそう思っているなら、やっぱりちゃんと話をするのが最善手だと僕は思うよ」

タクミ「そ、そんな、今言ったことをエリーゼ王女に話せって言うのかい!?」

レオン「そういうことだね。だって、タクミ王子はエリーゼのことを大切に思ってくれてる。今の言葉、できれば僕よりも先にエリーゼに伝えてあげてほしかったことだからね」

タクミ「……エリーゼ王女は話を聞いてくれるかな?」

レオン「それはタクミ王子の腕の見せ所だよ。こっちが条件を出すなら、相手の条件を満たしてあげるのも一つの手段だからね。自分だけに有利な交渉なんてものは存在しないし、相手に何かをお願いするっていうのは小さな交渉、結果を得るために譲歩するのは当然だからね」

タクミ「そうだよね。こんなのに頼ろうとしてた僕が馬鹿だったよ。これは後で捨てておくよ」

レオン「そうした方がいいさ。僕はタクミ王子がエリーゼの相手として認めてるんだ。その決定を裏切らないでくれると嬉しいよ」

タクミ「ありがとうレオン王子……」

レオン「僕へお礼をするよりも、やることがをさっさとしたらどうだい?」

タクミ「そうだね、そうさせてもらうよ」

レオン「あ、その前にその本はちゃんと処分してから――」

 ガチャ バタンッ

レオン「のほうがいい……って聞こえてないか」

レオン(まぁ、流石に本をどうにかしてから行くだろうし、要らぬ心配だよね)

 ガチャッ

レオン「ん?」

ニュクス「タクミ王子の件、解決したみたいね?」

レオン「まぁね。と言っても、僕は助言をしたに過ぎないよ。それに結構応えたかな」

ニュクス「みたいね……。一息入れましょう。レオン王子、すごい顔になってるもの」

レオン「そんな顔になってるかい?」

ニュクス「ふふっ。とっても疲れた顔をしてるわ」

レオン「……それは正直困るね」

ニュクス「でしょ? 今珈琲を淹れるわ。ちょっと待ってて……」

レオン「うん、ああ、奥にポットとかがあるから勝手に使ってかまわないよ」

ニュクス「ええ、そうさせてもらうわね」

 テトテトテト

レオン(はぁ……。少し落ち着いたら兄さん会いに行こう。タクミ王子から聞かされた件もあるし、一応注意しないと……)

 コンコンッ

レオン「あれ、だれだろう?」

レオン(もしかして、タクミ王子が戻ってきたのか?)

 ガチャ

レオン「はい」

カムイ「あ、レオンさん。本当に戻られていたんですね」

レオン「か、カムイ姉さん!?」

カムイ「お久しぶりです。あの、ちょっと失礼しますね」クンクンクン

レオン「え、ちょっとなに、いきなりなんで人の匂いを嗅いで――」

カムイ「動かないでください。くんくん、あ、ここら辺から匂いますね」

レオン「え、なに、何、僕なにか変な匂いがするの!?」

カムイ「ふむ、やはりそうです。レオンさん、アクアさんに会ってますね。私の鼻は誤魔化せませんよ」

レオン「!?」

カムイ「ここ数日の間にアクアさんを探してもいませんでしたから。その行方を探ろうとしていたんですけど、誰も知らないと言うので。突然帰ってきたレオンさんが何か知っていると思ったんです」

レオン「なら口で聞いてよ、こんな方法とらないでくれないかな////」

カムイ「ふふっ、顔を赤くして可愛いです。もしかしたらアクアさんに口止めされてるんじゃないかって思って、こういう形で探らせてもらいました」

レオン「僕としては普通に聞いてくれた方が良かったよ……って」

カムイ「?」

レオン「そ、その少し離れて……////」

カムイ「ふふっ、姉弟なんですから。そんなに恥ずかしがることじゃ無いと思いますよ」

レオン「姉さんが恥ずかしくなくても、僕は恥ずかしいんだよ」

カムイ「えへへ、わかりました。これ以上意地悪しちゃうと、レオンさんが怒ってしまいますからね」

レオン「はぁ、もう……」

カムイ「ふふっ、ごめんなさい。でも、怒ってるレオンさんも可愛いから、ついからかっちゃうんです」ニコッ

レオン「!!!」ドクンッ

レオン(ううっ、くそっ、辛いな。こういうの……タクミ王子にあんなこと言っておいて、僕のほうは……そのことをつげてもいないんだから)

レオン(正直、僕の方が道を踏み外しそうだって言うのに。タクミ王子がうらやましい、少なくともタクミ王子は好きない相手との悩みで、僕はすでに恋人のいる相手にまだ恋心を抱いてるなんて)

レオン(もしも、もっと前に僕が前に出ていたら。今探している人の名前が僕の名前になっていたのかな……)

カムイ「レオンさん?」

レオン「……え?」

カムイ「どうしたんですか、なんだかぼーっとしてますけど」

レオン「あ、ごめん。その、少し考えごとをしてて」

カムイ「そうなんですか。ここまでずっと歩いて来たんですよね? なら、ちゃんと休まないと駄目です」

レオン「うん、そうするよ」

カムイ「ふふっ。ところで、アクアさんがどこに行ったか知りませんか?」

レオン「それがよくわからなくて、無限渓谷で別れたときもどこに行くのかは言われなかったから」

カムイ「無限渓谷ですか。確かに全方位に道は開けていますけど。もしかして透魔王国に向かったのかもしれません」

レオン「何か企んでるんじゃないかな?」

カムイ「そうかもしれません。まぁ、それも後々聞き出します。方法も――」

レオン「いや言わなくてもいいよ。そこ、人差指と中指で何かを責め立てるみたいな動きしなくていいから!」

ニュクス「なんだか賑やかだと思ったら、カムイが来ていたのね」

カムイ「あれ、ニュクスさん。どうしてここに?」

ニュクス「レオン王子と一緒に帰ってきたのよ。ちょっと、用事があってね」

カムイ「そうなんですか。なんですか、二人一緒に珈琲を楽しむ仲になっていたんですね」

ニュクス「こ、これは私が淹れただけだから……。よかったらカムイもどう?」

カムイ「すみません、すぐに戻る用事があるので。レオンさんの無事を確認できたので、これで失礼しますね」

レオン「うん、それじゃね」

カムイ「はい、ニュクスさんも失礼しますね」

ニュクス「ええ」

 ガチャ バタンッ

レオン「……」

ニュクス「レオン王子、大丈夫?」

レオン「ああ、大丈夫だよ。その、もらっていいかな」

ニュクス「ええ、熱いから気を付けたほうがいいわ」

レオン「うん、ありがとう」

 ズズッ

レオン「苦いね……」

ニュクス「ええ、私は慣れたものだけど」

レオン「……ニュクスは大人だね。僕にはちょっと、苦みが強すぎたかもしれない」

ニュクス「そう、なら久しぶりに話をしましょう? 目を瞑って、大人になった私をあなたが思い浮かべてくれればそれでいいから」

レオン「ありがとう」

ニュクス「礼なんていらないわ。さぁ、始めましょう?」

レオン「うん」パチッ

ニュクス(私にもこれは苦すぎるわね。まだ、貴方の心にはカムイが燻っているのを知っている。こうやって、となりにいることが幸せに思えた今だからこそ、とても重く感じられる。あなたがそれに決着をつけない限り、動きだせないのが私だってわかっているから)

レオン「ニュクス」

ニュクス「なに、レオン王子?」

レオン「今日は魔術について話がしたい。いいかな?」

ニュクス「ええ、いいわよ。あなたの疑問にできる限りこたえてあげる」

「貴方が安らぎを感じられる、その時まで……」



 タイムリミットまで残り2日……

今日はここまで

 暗夜王城中庭は、マークスとサクラのベッドルーム。
 タクミが踏み外すとロリコンになり、レオンが踏み外すとNTRとなる。
 

◇◆◇◆◇
―白夜王国・シラサギ城『客間』―

リリス「……」

リリス「知らない天井ですね……」

リリス「……」

リリス「まぁ、暗夜王国じゃありませんし、当然ですよね。ふっ、んんーーーっ、はぁ~」ムクリ

リリス(昨日はなんというか色々と激動の時間でしたね。無理やりされて気持ち良くなっちゃう人って思われるし……)

リリス「それにしても……」

ピエリ「すぅ……すぅ……」

リリス「なんでお約束のように私の布団に入ってくるんですか。もう……」

ピエリ「んふふっ……リリスぅ……」ヌクヌク

リリス「ちょっと、寝ぼけて抱きつかないでくださいよ。昨日のこともあるんですから、こんなところ誰かに見られたら――」

 サーッ

スズカゼ「ピエリさんにリリスさん、おはようございます。朝から励まれているとは恐れ入ります」

リリス「誤解を生むような発言は慎んでくれませんか、本当に」

ピエリ「んっ、リリス?」

リリス「ピエリさん、おはようございます」

ピエリ「んっ、おはようなの……。ここどこなの?」

リリス「ふふっ、寝ぼけているんですね。白夜のお城ですよ」

ピエリ「白夜のお城……。あ、そうなの。ピエリ白夜に来たのよ!」

スズカゼ「はい、そうですよ」

ピエリ「あ、スズカゼなの! おはようなのよ!」

スズカゼ「おはようございます。もう少しで食事ができますので、お二人は準備ができましたら来てください」

ピエリ「わかったの!」

リリス「まさか、それを伝えるためだけに来たって言うんですか?」

スズカゼ「ええ、ヒノカ様からの命令ですから」

リリス「そうですか、ならさっさと帰ってください。何か問題を起こす前に!」

スズカゼ「ははっ、そうさせてもらいます。では、また後ほど」サッ

リリス「はぁ、まったくもう、こんな風にちょっかい出さなくてもいいのに」

ピエリ「スズカゼとリリス、とっても仲がいいのね!」

リリス「どう見たらそう解釈できるのかなぁ」

ヒノカ「む、少し遅かったな」

リリス「あ、ヒノカ様。すみません、お待たせしちゃいましたか?」

ヒノカ「いや、大丈夫だ。昨日はゆっくり眠れたか?」

リリス「はい、夜のお鍋とってもおいしかったです」

ヒノカ「そうか、そう言ってもらえるなら料理をしてくれた者たちも喜ぶだろう」

リリス「あれ。昨日のお鍋はヒノカ様も手伝ったんですよね?」

ヒノカ「な、なんでそう思うんだ?」

リリス「いえ、なんて言うか具材がとてもその、男らしく切れていたので……」

ヒノカ「な、なんでそれだけで私が手伝ったと思えるんだ」

リリス「そんな、包帯でぐるぐる巻きになった手を見せつけられても説得力がないんですよ」

ヒノカ「あ、こ、これは今日の朝にだな」

リリス「昨日の夜からでしたよ。もう、そんな嘘吐いても意味なんてありませんよ。だけど、どうして料理のお手伝いなんてしたんですか?」

ヒノカ「そ、その、臣下がおまえに迷惑を掛けた件もあるし、何よりも根野菜を食べたいと言っていたからな。せめてもの罪滅ぼしになるならと手伝ったんだ。まぁ、結果は見ての通りだがな……」

リリス「ふふっ、形がバラバラで不格好でしたけど。でも、とってもおいしかったです。ヒノカ様のその思いが最高の味付けだったんだって思いますよ」

ヒノカ「そ、そうか……。その、なんだかそう言われると恥ずかしいな」

ピエリ「だけど、ヒノカ様って野菜しか切ってないのよね?」

ヒノカ「そうだが……」

ピエリ「じゃあ、汁の味って……」」

リリス「まぁ、切るのがあれですから、出汁に取り掛かろうとしたあたりで料理担当が血相を変えて駆け付けたのかもしれません。見ているだけでもハラハラするクッキングだったんですよきっと」

ピエリ「包丁の持ち方がやばい奴かもしれないの。ほら、あの黒いところをもってやるのよ」

リリス「いくらヒノカ様で包丁の腹を持ったりしませんよ。ちゃんと柄だってありますし……」

ヒノカ(腹、包丁の腹ってなんだ!?)

リョウマ「む、リリス、おはよう」

リリス「おはようございます、リョウマ様。それにベルカさんも」

ベルカ「ん……」

ピエリ「もう、リリスがおはようって言ってるからおはようって返さなきゃ駄目なのよ」

ベルカ「そう……」

リリス「いいんですよ。さっきのがベルカさんのあいさつなんですから」

ピエリ「むー、リリスがそう言うのならいいの。それより朝ごはんなのよ」

リョウマ「そうだな、ヒノカ何を固まっているんだ? 早く座って飯にしよう」

ヒノカ「あ、ああ。わかった、ところでサイゾウとスズカゼはどうした?」

リョウマ「サイゾウならいる、今は隠れているだけだ」

ヒノカ「また、隠れているのか。こういう時くらいは一緒にいてもいいというのに。それとスズカゼは?」

リョウマ「至急の任務があると言っていたが、ヒノカの命令ではないのか?」

ヒノカ「いや、私はリリスたちを起こしてくるように頼んだくらいだ」

リリス(また、碌でもないことをしている気がしますが、平和な食卓を送れるなら今はそれでいいですね)

ピエリ(リリス、またスズカゼのこと考えてるのね。眉間にすごい皺が出来てるの)

リョウマ「ふぅ、そう言えば俺の用事は終わったわけだが、リリス」

リリス「はい?」

リョウマ「お前はなにをしに白夜にやってきたんだ? こんなところまで来たんだ、何か理由があってのことだろう?」

リリス「そ、それはですね……」

リリス(そうでした。私はアクアさんの命令で、リョウマ様を玉座に座らせないといけないんでした。確かアクアさんと別れてから三日後でしたよね。ということは、今日にはそれをして無限渓谷に行かないといけないんですか!?)

リョウマ「どうした、リリス」

リリス「いえ、そのですね……」

リリス(どうするべきでしょうか。別にアクアさんの野望を打ち砕いてもいいですけど。ここでどうにか物事を成功させて後顧の憂いを絶ちたいのも事実です。でも、なんて説明すればいいんでしょうか)

リリス『アクアさんがお○んちんの生える薬を欲しがっているので玉座に座ってくれませんか?』

リリス(駄目です駄目です。今の私がそんなことを言ったら、もっと変な誤解をされてしまいます。女の子はみんなお○んちんを欲しがっているとか、そんなことを思っている変態に思われるかもしれませんし、なにより……)

リョウマ「?」

リリス(アクアさんがカムイ様を犯すために欲しがってるなんて知れたら、どうなるかわかりません……)

今日はこれだけ

リョウマ「リリス、何か言い辛い事情でもあるのか?」

リリス「え、ええとですね……」

リョウマ「何か困っているのであれば、俺が力を貸すぞ。ここまでの旅路、色々と世話になったからな」

リリス「そ、そうですか」

リリス(すごくうれしい申し出ですけど、どう説明すればいいんでしょうか。今日の正午くらいから玉座に座ってくれませんかと言われたら、その理由を聞きたくなるのが人情という物ですし。私だってそんなことを頼まれたら理由を最初に聞きたいと思いますから、なんで私が椅子に座らなければならないのかと)

リョウマ「大分悩んでいるようだが。もしや、アクアと何か関係があるのか?」

リリス「な、なぜそんな風に、お、思うんですか?」

リョウマ「確証はない、俺の勘だ。渓谷の時もそうだが、真っ先にアクアとどこかへ行ってしまっただろう?」

リリス(状況証拠が揃い踏みとか、これどうやって誤魔化せばいいの?)

リョウマ「ひょっとしてだが、何か良心の呵責に悩まされるようなことを手伝わされているのではないかと思ってな」

リリス「え、心配してくださるんですか?」

リョウマ「当たり前だ。アクアは暗夜、いや透魔の人間であろうとも、俺たちにとっては義妹(かぞく)だ。その義妹(かぞく)のことで何か問題を抱えているのなら、それを正すべきだろう?」

リリス「なんか、フリガナがおかしい感じがしますけど。普通ならアクアさんのことを信じてあげるものじゃないんですか?」

リョウマ「ああ、信じているからこそ。アクアの真意を確かめたいというのが本当のところだ。カムイと結ばれたというのに、アクアはカムイと今離れて過ごしているのだろう? それが悪い理由であったらな俺は……」

リリス「リョウマ様」

リョウマ「暗夜王国に赴き、色々と進展させてしまうかもしれない」

リリス「なにを進展させるつもりなんですか?」

リョウマ「それは言えないが、カムイにとって悪いことではないはずだ、アクアにとってはわからないがな」

リリス(酷く邪悪な笑みですねぇ。これ、お父様が操ってるとかじゃないですよね)キョロキョロ

リリス(でも、このまま話を引き延ばしたところで言えるわけもないですよね。アクアさんの問題が表面化したら、カムイ様が幸せで無くなっちゃいますから。私はカムイ様に幸せになってほしいから、こうしてここにいるわけですし。はぁ、色々と難しくなりそうですけど、ここは――」

リョウマ「それで、実際のところはどうなんだ。リリス?」

リリス「カムイ様の事を心配して言ってくれているんですよね、ありがとうございますリョウマ様。安心してください、アクアさんにそう言ったことを頼まれているわけじゃありませんから」

リョウマ「そうか。なら今回アクアが一人で出かけているのは」

リリス「いつでも二人一緒というわけじゃありませんよ。ほら、リョウマ様も雷神刀といつも一緒というわけじゃないでしょう?」

リョウマ「この頃は別居状態だったが……」

リリス「……ごめんなさい」

リョウマ「いや、謝ることは無い。それに、今の雷神刀の持ち主はヒノカだ。事実、俺はもうこの国の王ではないのだからな」

リリス「と、ともかくです。いつでもどこでも一緒というのが幸せじゃないという証拠にならないということです。心の絆は何処に行っても強く結ばれているじゃないですか。カムイ様とリョウマ様の絆はとても強くて誇らしいものだと私は思います」

リョウマ「出来れば、鞘と剣の関係になりたかった」

リリス「……ぶち壊しだよ、もう」

リリス「ともかく、アクアさんからそういったお話は受けてません。白夜にはヒノカ様に会いに来た様なものですから」

ヒノカ「わ、私にか?」

リリス「はい、色々と誤解もありましたし、それを解いておこうかなと」

ヒノカ「そ、そうだったのか。すまない、その原因はスズカゼだったというのに」

リリス「まぁ、その点はヒノカ様とサイゾウさんが仇を取ってくれたと思うので。だから、私の白夜の用事というのはもう終わっています」

リョウマ「先ほどの狼狽ぶりを見る限り、そうは見えなかったが」

リリス「突然質問されて驚いてしまっただけですよ」

リョウマ「そ、そうか」

リリス(よし、どうにか話を誤魔化せました。とはいっても、ここからどうやってリョウマ様を玉座に座らせればいいんでしょうか?)

リリス(すでに王じゃないと宣言している以上、玉座に座るという行為そのものを嫌っている節がありますし……。懇願すればするほど、怪しまれますし。うーん、何か突破口は――)

ヒノカ「そうだ、リョウマ兄様。例の写し絵のことなんだが……」

リョウマ「いや、あれは俺ではなく、お前であるべきだろう。今この国を治めているのはお前なのだからな。絵になるべきはヒノカのほうだろう」

ヒノカ「しかし、私では……」

リリス「えっと、何の話ですか?」

リョウマ「ん、実はな。王族の肖像画を作る話がユキムラから上がっていてな。サクラとタクミにも追って話をすることにはなっているんだが」

リリス「肖像画ですか……。白夜の肖像画というと、あの浮世絵という奴になるんですか?」

ヒノカ「いや、今回は趣向を凝らしていてな」

リリス「?」

ヒノカ「まあともかく、その肖像画を作ることに反対はしていないんだ。ただ……」

リリス「ただ、なんですか?」

リョウマ「ヒノカは現在女王としてこの国を収めている立場、ならあそこにいるのはお前であるべきだ」

ヒノカ「いや、まだ私はあそこに座る資格はないと思っているんだ。とてもではないがリョウマ兄様のようにふるまえているわけじゃない」

リョウマ「いや、お前にとってもあそこは重要な意味を持つ場所だ」

ヒノカ「しかし――」

ピエリ「リリス、アソコって何のことなの?」

リリス「そうですね。少なくとも卑猥な物ではないと思いたいです」

ピエリ「そうなの? ピエリがあそこって言ったら卑猥になるの?」

リリス「それは――」

リョウマ「がをのにすると危なくなるのは確かだな。なんというか無邪気さの中に漂う、その……わかるだろう?」

リリス「わかりたくないです」

リリス「もう、あそこの話はいいですから。とりあえず、何の話かちゃんと説明してください」

リョウマ「そうだな。ここまで来てもらったんだ、お前たちの意見も聞きたい」

ベルカ「そう、わかったわ。それで何の話をしていたの?」

ヒノカ「実は――」

~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「――というわけだ」

リョウマ「ああ、つまりはそういうことだ」

ベルカ「……そう」

ピエリ「うーん、何がダメなのかピエリわからないの」

リリス「ああ、なるほどなるほど。そういうことだったんですね。確かにそれはリョウマ様が承諾したくないのも理解できますし、ヒノカ様が引き受けたくないのも分かります」

リリス(でも、これ場合によっては使えます。というよりもこれを使うしかないでしょうし、どうにかその線で攻めてみることにしますか)

リリス(そういえば、暗夜王国に向かったニュクスさんはどうやってレオン様を玉座に座らせるんでしょうか……)

「向こうも向こうで、一筋縄ではいかなそうですけど」

今日はここまで

 『が』を『の』に変えるだけで夢が広がる不思議。

◆◇◆◇◆◇
―暗夜王国・クラーケンシュタイン城『大食堂』―

レオン「ううっ、思ったよりも寝られなかった」

レオン(ニュクスには恥ずかしい場所を見せちゃったし、結局カムイ姉さんのことを忘れられたわけでもない。かといって、思いを伝えられたわけでもないし……。そのことを思ったら悶々として中々寝付けなかった……)

レオン「はぁ……」

ニュクス「朝から盛大な溜息ね…。そんな溜息を漏らしたら、幸せが逃げてしまうわよ」

レオン「ニュクス」

ニュクス「おはようレオン王子。その様子だと、あまり眠れなかったのかしら?」

レオン「そ、そんなことないよ」

ニュクス「思いっきり欠伸をかみ殺しながら言う物じゃないわね」

レオン「それもそうだね。おはようニュクス。ニュクスはぐっすり眠れたみたいだね」

ニュクス「ええ、久しぶりにゆっくりと眠れたと思うわ。色々としたいことにも着手できたからかもしれないけど」

レオン(へぇ、戻ったばかりなのに研究をしてるのか、それに比べて僕は……)

ニュクス(久しぶりに自室に戻ったら昂ってしまって、まさか連続で四回もシてしまうなんて。レオン王子に攻め立てられる妄想で三冊ほど本をグショグショにしてしまったから、レオン王子が悲しんでいるといのに私っていう女は……)

エリーゼ「あ、レオンおにいちゃんだ! レオンおにいちゃーん。えーいっ!」ダキッ

レオン「おっと、危ないじゃないかエリーゼ。それにいきなり飛びかかってこないでくれるかな」

エリーゼ「もう、久しぶりなんだからこれくらいいでしょー」

レオン「はぁ、全くもう。こんなままじゃ、立派な王女になるのはまだまだ先だね」

エリーゼ「ぶーっ、いいもん。あたしだってあと数年したら、お胸もお尻も大きい女の人になるんだもん」

ニュクス「ふふっ、中々に理想が高いのね」

エリーゼ「ふふん。あたしの真の姿はこんなものじゃないんだから! それに、この頃はいっぱいいっぱい話し方の勉強もしてるの。立派なレディは話し方も優雅じゃないといけないって、マークスおにいちゃんが言ってたから」

レオン「へぇ、あのエリーゼがね……。少しは王族としての自覚が出てきたってことかな?」

エリーゼ「うん。この頃わかったの。タクミさんともっとエッチしたいなら、色々成長しなくちゃいけないって。お胸とお尻は特に重要なんだよ!」

レオン「りっぱなレディは何処に行ったんだい?」

レオン「もしかしてエリーゼ、昨日タクミ王子と何か話をしたんじゃないかな?」

エリーゼ「え、なんでそう思うの?」

レオン「いや、すぐにタクミ王子の話が出たからね。もしかしたらって思ったんだよ」

エリーゼ「あ////」

ニュクス(これ、メスの顔ね)

レオン「エリーゼ?」

エリーゼ「えっと、な、なんにもないよ! 何にもないからね!」タタタタタタッ

レオン「ふん、何にもないっていうようには見えないけど。でも、エリーゼが大人になろうって思ったってことは、タクミ王子何とか話が出来たってことかな?」

ニュクス「話をしたというよりも、ナニかしたっていう感じだけど……」

レオン「止めてくれ、わかってるんだ。今のエリーゼの顔で大体予想着くから、本当悲しくなるから……」

ニュクス「まぁ、その点はタクミ王子に聞いてみるのが一番ね。昨日、アドバイスがどういう結果を迎えたのか、教えてもらいましょう」

レオン「ああ、そのつもりだよ」

 カツンカツン

ニュクス「あら、噂をすれば……」

レオン「あ、タクミ王子。おは――」

タクミ「やぁ」ゲッソリッ

レオン「」

ニュクス「」

レオン&ニュクス(……なにがあった)

レオン「タ、タクミ王子、どうしたんだいその顔。すごく細いというか、げっそりしているっていうか」

タクミ「ああ、これ? これはあれだよ、なんていうか。僕の譲歩の結果っていうか、そのね?」

レオン「ね?じゃわからないから」

タクミ「本当に空っぽになるんだなって思ってさ」

レオン「は?」

タクミ「エリーゼに寂しい思いをさせてたみたいで、それで……」

ニュクス「ちょっと待ちなさい、タクミ王子順を追って話をしてちょうだい。エリーゼ王女と何があったの?」

レオン「正直、聞きたくないけどことの顛末を話してくれるかな」

タクミ「顛末? 顛末なんて簡単だよ。僕は搾り取られたんだ。もう、汁も出なくなるくらいにね」

レオン「それは終わりだけだよ。僕が聞いてるのはどうしてそうなったかなんだけど」

タクミ「……エリーゼ王女が僕を拘束して、僕は成すすべなくおち〇ちんを執拗に責められて、そこで持っていた本を見られて、こういう見た目の子が好きなのって話になって……」

レオン(タクミ王子、昨日の本を持ったままエリーゼに会いに行ったのか。正直引くよ)

タクミ「そしたら……。エリーゼが今すぐにでもしてあげるって言い始めて……」

レオん「まさか、手を出したんじゃないだろうね」

ニュクス「すでに、ここまでの段階で手を出したとか出してないとかの、レベルではないと思うけど……」

タクミ「僕はレオン王子と話したことを僕なりに話したんだ。エリーゼ王女がとても大切で、応えたいけど暴走したらエリーゼ王女を傷つけてしまうんじゃないかって」

レオン「タクミ王子……」

タクミ「もう少し大きくなったら、ちゃんと正式にしようって、そういう話になって……。エリーゼ王女は僕の気持ちを理解してくれたんだ」

ニュクス「そう、だから大きくなるって言ってたのね。好きな人のために理想を目指す、とてもいいことだと思うわ」

タクミ「うん、あの時のエリーゼ王女はとっても嬉しそうな顔をしてた。僕もエリーゼ王女に嫌われなくてよかったって思ったんだ」

レオン「そうか、二人が仲違いを起こしているわけじゃないってわかって、僕もホッとしたよ」

タクミ「うん、僕もすごくうれしかった」




タクミ「だけど……。そしたらエリーゼ王女がさ」

エリーゼ『だったら、おま〇こにいれる以外のことは我慢しないでいっぱいしてもいいんだよね?』

タクミ「そう、おち〇ちんを扱かれながら言われて……。僕思わずうんって答えちゃって……」

レオン「なんでそこでNOと言えないんだ!」ポロポロ

タクミ「僕だって僕だって男なんだよ‼‼‼ あんなのYESと答えるに決まってるじゃないか‼‼‼‼」ポロポロ

ニュクス「二人とも泣かないで」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

タクミ「あっ、え、エリーゼ王女、だめだぁ」

エリーゼ「んっ、じゅるるっ、んぱぁつ、タクミさんのおち〇んちん、どうしてこんなにおいしいのかな。すごく男らしい匂いがのどでいっぱいいっぱいになってるぅ。はむ、んふっ、ふうぅぅ」ジュルルルルル

タクミ「あ、くる、くるぅ……」

 ビュルルルルルッ ビュルッ

エリーゼ「んふっ、こくんっこくんっ。ぷはぁ……んあー、ふぃへぇ、ひゃふひひゃん、んあー」

タクミ(え、エリゼ王女の口の中、僕の精子があんなに粘ついてる)

エリーゼ「んっ、んっ。ぷはぁっ。全部ごっくんしちゃった。あんなに出したのに、もうこんなに硬くなってるよ?」ツンツン

タクミ「ひゃっ、も、もうここまでに――」

エリーゼ「だぁめ。今さっきタクミさん、うんっていってくれたもん。大丈夫、おま〇こはその時まで待ってるから、だからあたしの体の他の場所で、いっぱいイかせてあげるからね。えへへ、お胸は無いけど、ここならタクミさんのを挟んであげられる。ふああっ、お尻の穴にタクミさんの熱いの当たってるよぉ」ビクンビクンッ

タクミ(はうっ、エリーゼのお尻の谷間に僕のが挟まって、すごく暖かくて気持ちいいぃ)

エリーゼ「タクミさん、今から動くね? エリーゼのお尻の谷間に、いっぱいいっぱい吐き出してね?」ヌチュヌチュ

タクミ「はうっ、うあっ、ひあっ」

エリーゼ「はぁはぁ、お尻の穴、タクミさんの先端が当ってムズムズしちゃう。んんっ、はぁ、やだ、ヌルヌルしてお尻で変な気分になっちゃうよぉ」ズリュズリュ
タクミ「だめ、エリーゼ王女、このままじゃ僕、あああっ」

エリーゼ「ああ、すごい、すごいよぉ。タクミさん、もっともっと擦りつけて、エリーゼのお尻の穴の上にいっぱいタクミさんのザーメン、たくさん塗りたくってよぉ」グチュグチュ

タクミ「え、エリーゼ王女。あっ、きもちいいよ。エリーゼ王女のお尻の谷間、すごくすごく気持ちいい。お尻の穴、先端に感じてるよ」コスコスコス

エリーゼ「ふああん、だめ、そんなこと言われたら、お尻の穴敏感になっちゃう、タクミさんを感じたくて敏感になっちゃう。だめ、エリーゼエッチになっちゃう。タクミさんのエッチなお人形になっちゃうよぉ」ヌルヌル

タクミ「ああ、でる、出るよ。エリーゼ王女のお尻に、谷間にいっぱい、いっぱいい‼‼‼」

 ビュルルルルルルルルッ‼‼‼ ビュルルンンッ

エリーゼ「ああああ、お尻、お尻の穴にいっぱい掛かってる。ふああっ、お尻にあったかいタクミさんのザーメン掛かってぇ、はぁつ、やだ、腰止まらないよぉ。ヌルヌルでお尻の谷間がいっぱいいっぱいになってる……」

タクミ「エリーゼ王女……」

エリーゼ「えへへ、タクミさん。まだ、いっぱいいっぱいするよ。タクミさんが気持ちよくなれるようにエリーゼの体におち〇ちんの感触、覚えさせちゃうからね?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

タクミ「そうあれはエリーゼじゃなくて、エローゼだった」

レオン「最後にうまいこと言ったつもりか?」

ニュクス「まぁエロいから多少はね?」

レオン「ニュクスも納得しないでくれるかな!?」

今日はここまで

 エリーゼとタクミ、幸せな二人の今後にご期待ください。

レオン「とりあえず、エリーゼと仲違いしてるっていうわけじゃなくてよかったってことにするよ」

タクミ「よかったって、この先僕はどうすればいいんだい?」

レオン「そんなこと僕に利かないでくれない?」

タクミ「だってこのままじゃ僕、干からびて死んでしまう気がするんだ」

レオン「エリーゼだって、少しは自制できるはずだよ」

タクミ「僕が自制できるかわからないじゃないか。あの谷間、とっても柔らかいんだ。でもエリーゼ王女は、ちゃんとお尻を手で抑えてくれるから、程良く僕のを締め付けてくれる。もうあんなの味わったら、毎日期待してベッドインしちゃうだろ!?」

レオン「やめて、妹のことを好きになってくれてるのはうれしいけど、そういう生々しい感想なんて聞きたくない……」

タクミ「な、レオン王子はエリーゼ王女の事を馬鹿にしてるのか!?」

レオン「主に馬鹿にしてるのは君の事だよ! なんで僕にそんな話をするんだい、妹の痴態を聞かされ続けて、もう心がチェックメイト寸前だよ!」

タクミ「チェックメイト寸前って、まさかレオン王子……エリーゼ王女のこと」

レオン「それはないかな」キッパリッ

タクミ「よかったぁ」ホッ

レオン「なんで安心してんの!? 僕が実の妹に手を出すような人間に見えるわけ?」

タクミ「うーん、それもそうだね」

レオン「そうだよ、まったく近親だなんて――」

タクミ「だけど、姉だったらどうかな。……なーんて……」

レオン「」

ニュクス「とりあえず、食堂に入りましょう? ここでこんな話を続けるのはあれだから」

タクミ「それもそうだね。僕は先に行ってるよ」

ニュクス「ええ」

 タッ タッ タッ

ニュクス「レオン王子」

レオン「僕は動揺してないから」

ニュクス「ええ、わかってるわ。わかっているから、食堂に行きましょう?」

レオン「ああ……」

レオン(……もしも、カムイ姉さんが本当の姉弟だったら。僕はこうやって恋に落ちてなかったって言い切れない。それくらいカムイ姉さんは大きな存在で、そんな姉さんに『レ、レオンさん、私たちは姉弟なんですよ。こんなこと……』なんて言われたりしたら……)

レオン「……」ググッ

ニュクス「レオン王子? 急に屈んで、何かあった?」

レオン「ちょっと、靴紐が取れちゃってさ。すぐに直して追いつくから。先に行っててくれるかな」

ニュクス「そう、それじゃ先に行って席を取っておくわ」タッ タッ タッ

レオン「……全然、割り切れてないな。くそ、何のために白夜まで行ったのかわからなくなりそうだ……」テトテトテト

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラ「あ、レオンさん。お久しぶりです」

レオン「ああ、サクラ王女。おはよう、昨日は挨拶に行けなくてわるかったね」

サクラ「いいえ、白夜へ行っていたんですから、長旅の疲れもあったと思いますし、仕方ないと思いますよ」

レオン「ははっ、君はあの戦争の時から変わらないね」

サクラ「そ、そうでしょうか? その、マークスさんと一緒に色々と恥ずかしさを無くす訓練とかしてきたんですけど」

レオン「えっと、僕が言いたかった変わらないところっていうのは人を気遣う優しさの事だったんだけど……」

サクラ「え、そ、そうだったんですか……。その、ごめんなさい勘違いしてしまいました」

レオン「勘違いって、恥ずかしさとかのこと」

サクラ「は、はい。その今も訓練してるんですよ」

レオン「へぇ、そうなのかい。もしかしてマークス兄さんが提案したのかな?」

サクラ「どうしてわかるんですか? 誰にも話してないのに」

レオン「へぇ、そうなんだ。マークス兄さんってそういうところを正そうとする人だからさ」

サクラ「えへへ、私いっぱいマークスさんに鍛えられてますから。もう、どんなところでも応えられるようになってきたんですよ」

レオン(……雲行が怪しくなってきた)

 ガチャンッ

マークス「む、もう揃っていたのか。これは私たちが一番遅かったということか」

カムイ「ふふっ、みたいですね。お兄さんとお姉さんが一番遅刻なんて、ダメダメですね」

マークス「ははっ、そうだな」

レオン「マークス兄さんにカムイ姉さん。おはよう」

マークス「ああ、おはよう。サクラもおはよう」

サクラ「はい。もう、さっきお部屋でおはようは聞きましたよ」

マークス「そうだったな。では、聞かせるおはようではないほうにしよう」グッ

サクラ「あ、マークスさん。みなさんがいるのに……あっ」スッ

レオン(はぁ、朝からキスでおはようか。ずっと前からそうだったけど、マークス兄さんのそういうところ変わって――)

サクラ「んっ、んあっ、んんんっ、ちゅるるっ、はああっ」チュパチュパ レロォ

マークス「んんっ、はぁ、ふぅ、今日もとても熱いな。サクラの中は……」サワサワ

サクラ「ふあああんっ」ビクンッビクンッ

レオン「え、あの二人何してんの? おはようのキスってもっとソフトな奴だよね?」

カムイ「ふふっ、サクラさんとマークスさんは相変わらずですね」

エリーゼ「えへへ、サクラとマークスおにいちゃん、とっても仲良しさんだね!」

レオン「え、なにこの空気…。僕だけしか突っ込む人がいないくらい日常化してるわけ?」

ニュクス「朝からベロチュー、これが新しい暗夜の文化と受け入れるしかないというわけね」

レオン「少しはニュクスも反発してくれないかな……」

レオン「それにしてもカムイ姉さんはまた寝坊?」

カムイ「ふふっ、この頃あまり寝坊はしないんですよ」

レオン「え、城塞にいた時、フェリシアとフローラに起こされてたのに? 正直信じられないな」

カムイ「もう、これでも戦いを通じて色々と成長したんです。ダメダメなお姉ちゃんはもう卒業、これからは頼れるお姉ちゃんになっていくんです」

レオン「そう、それじゃチェスで僕と勝負しよっか?」

カムイ「ううっ、レオンさんは意地悪です、今日も先に起きてるなんて、これじゃお姉ちゃんの出る幕がありません」

レオン「出る幕って、いったい何をしようとしてるのさ?」

カムイ「本当は久しぶりに戻ってきたレオンさんを起こしてあげて、お部屋の外で待って出てきたところで法衣を逆にして着てるんじゃないか調べるんです。それで、逆になってたらお姉ちゃんらしく指摘して、ふふっレオンさんはかわりませんねって法衣を着せ直してあげようかと」

レオン「こ、子ども扱いしないでくれるかな。僕だってあのころとは違うんだから、法衣を間違って着ることなんてもうないよ」

カムイ「そうですか、残念です」

レオン(うう、時間を巻き戻す歯車とかあったら使って戻りたい……)

ニュクス「ないもの強請りは良くないわ、レオン王子」

レオン「こういう時だけ、心を読むのは止めてくれないかなぁ……」

ニュクス(そういえば……アクアからレオン王子を玉座に座らせるように言われていたわね。でも――)

レオン「そっか、暗夜の経済は思った以上にうまく回っているってことだね」

マークス「ああ、サクラ王女との婚約の印に送られてきた桜で白夜の文化に多くの者たちが興味を持ち始めて、物流もほぼ落ち着き始めている。細かな問題はあるが、暗夜の民も白夜の民も快く互いを尊重し合っている」

レオン「なら安心だね。やっぱり、マークス兄さんが王になって良かったと思うよ。僕にあの玉座はとてもじゃないけど似合わないからさ」

マークス「ははっ、うれしいことを言ってくれるな。あの玉座に見合う王として鍛錬を続けるつもりだ、レオン見ていてくれるか?」

レオン「もちろんだよ、兄さん」

ニュクス(こんな会話に水を差すようなことを言うわけにもいかない。ここはアクアの名前を出して強引にことを進めるっていうのは――)

カムイ「はぁ、アクアさんは何処に行ったんでしょうか。この頃、夜にすることが無くて寂しいです。どこにいるかわかれば、すぐに見つけに行くんですけど」

エリーゼ「アクアおねえちゃん、本当にどこに行ったんだろうね? カミラおねえちゃんもどこかに行っちゃったし、もしかして一緒なのかな?」

サクラ「そうかもしれませんね。でも、アクア姉様にいただいた練習書物はすべて試してしまいました。私もアクア姉様にお会いしたいですね」

カムイ「はい、はぁ、体がうずうずしてしてきます。もうここ数日、アクアさんに触れてないって、どうにかなってしまいそうです///」

ニュクス(ここでアクアの事を口に出すのはまずいわね。すぐにでもアクアがどこに行ったのか問い詰められそう……)

ニュクス「はぁ、八方塞がりみたいね……」

マークス「ところでレオン、一つお前に頼みがあるのだが。いいだろうか?」

レオン「何かな。しばらく暗夜にいなかったから財政とかの仕事は色々と目を通してからにしたいと思ってるんだけど……」

マークス「いや、戻ってきてすぐに仕事をしてもらおうとは思っていないさ。それに一度まとまった資料を読んでから事に当たってほしいのでな」

レオン「じゃあなにかな?」

マークス「暗夜が新体制を迎えて今日まで来た、そこで我々の肖像画を作ろうという話が持ち上がっている」

レオン「へぇ、肖像画をね……。それで僕のも必要ってことかな?」

マークス「理解が早くて助かる。すでにエリーゼと私は下書きを終えていてな、あとはカミラとお前ということになる」

レオン「あれ、カムイ姉さんは?」

カムイ「私は暗夜の人間ではありませんから。できれば皆さんと同じように描かれたいという気持ちもあるんですけど。やっぱり、私は暗夜の王族としてここにいることはいけないって思うんです」

レオン「そんなことないと思うよ。だって、姉さんはここでずっと育ってきたじゃないか」

カムイ「ありがとうございます、レオンさん。でも、私は透魔の人間で、一度国を持ちました。だから、暗夜の王族としていることは出来ないんです」

レオン「……そうだよね。ごめん、なんだか困る様なこと言っちゃって……」

カムイ「いいんですよ。その気持ちだけでとってもうれしいです。だから、そんな悲しい顔をしないでください。可愛い顔が台無しですよ」

レオン「な、なにをいきなり――」

ニュクス「そうね、可愛い顔が台無しよ?」

レオン「ニュクスまで、もう!」

ニュクス(怒ってるレオン王子……。今夜はこれで決まりね)

ニュクス「ところでその肖像画だけど、どこで描くか決まっているの?」

マークス「いや、決まってはいない。だが、私は玉座に座っているところがいいと思っている」

レオン「え、玉座って。ちょっと待ってよ、今さっき玉座は兄さんにしか似合わないっていったばっかりじゃないか」

マークス「いや、そうなのだが。レオンが座っている姿というのも見て見たいのだ」

レオン「そんな、僕が玉座に座っている絵なんて、変な勘繰りをする連中が出汁にするだけのものだよ。そんな危険なこと――」

ニュクス「レオン王子の指摘はもっともだけど、私はマークス王の意見を汲んであげてもいいと思うわ」

レオン「ニュクス?」

ニュクス「わからない? マークス王がレオン王子の違う姿を見て見たいっていう、その兄としての感情。確かに王族である以上、そういうものは度外視しなくちゃいけないものだと思うけど、今くらいそう言う試みを試してみてもいいって私は思うわ」

レオン「……だけど、僕なんかが玉座に座るなんて」

ニュクス「ふふっ、確かに玉座は王が座る物だけど、マークス王はレオン王子にその椅子に座る資格があるってそう言ってくれているの。兄弟としてじゃなくて、一人の暗夜の人間として、レオン王子を選んでくれているのよ」

レオン「……そうなのかい? マークス兄さん」

マークス「あ、ああ、そうだとも」

マークス(私はただ、玉座に座った直後にソワソワするレオンの姿が見たいだけだったのだが……)

レオン「……そ、そこまで言うなら構わないよ」

マークス「そうか、そう言ってもらえてうれしいぞ、レオン」

レオン「それで、もう始めるわけ?」

マークス「いや、まだ準備が整っていない。お前の返答次第だったからな。それに今回の肖像画は趣向を凝らしていることもある。少しばかり長丁場になるだろう」

レオン「よくわからないけど、できれば早く始めてほしいかな」

ニュクス「正午より前に始められるようにすればいいんじゃない?」

マークス「そうだな。よし、昼より前から作業に入るとしよう。レオンはそれまで部屋で休んでいてくれ。準備ができ次第、呼びに行く」

レオン「分かった」

ニュクス(……なんていうか、運が良く物事がつながった感じね。リリスの方はうまくやったのかしら?)

レオン「ところで趣向を凝らしているって?」

マークス「ああ、今回の件だが、白夜の軍師ユキムラから提案があり、互いの芸術文化交流も兼ねようということになっていて油絵と浮世絵、暗夜式と白夜式で描くことになっている。今頃、白夜でも同じように作業をしているかもしれないな」

ニュクス(意図的なめぐりあわせを感じるわね……)

レオン「へぇ、そうなんだ。ちなみにどんな服装でいけばいいのかな?」

マークス「ああ、規定があってな腰布だけで来てくれ」

レオン「…………」

レオン「えっと、僕の聞き間違えかな、今腰布だけだって――」

マークス「ああ、腰布だけだ」

レオン「……え?」

レオン「……」

「……………え?」

今日はここまで

 王族の美しさを出すためだから、腰布だけになるのは仕方ないね

~~~~~~~~~~~~~~~~

レオン「どうして、腰布一枚で肖像画を作る必要があるんだよ」

ニュクス「レオン王子、少しは落ち着いて」

レオン「こんなの落ち着いていられるわけない。星界に飾られてた誰かもわからない自分の銅像とはわけが違うんだ! 今回は肖像がなんだよ!」

ニュクス「あー、確かにあれ、誰も似ていなかったわ」

レオン「ここまでの、そしてこれからの暗夜の行く末を考えて作るべきものなのに。どうして、腰布だけでいいってゴーサイン出しちゃうんだよぉ……」

ニュクス「レオン王子……。とりあえず準備だけはしましょう? マークス王も準備を始めているみたいだし」

レオン「……わかったよ。どちらにしても準備だけはするよ、するしかないんだからさ……」

ニュクス「そうね」

レオン「……」

ニュクス「……」

レオン「……あのさ」

ニュクス「どうかしたの?」

レオン「その、着替えるからちょっと部屋の外にいてくれないかい? さすがに恥ずかしいんだ」

ニュクス「……私は一向に構わないわよ」

レオン「ニュクス!?」

ニュクス「冗談よ。外で待っているから、準備が出来たら声を掛けてちょうだい」

レオン「はぁ、ニュクスまで悪乗りしないでくれないか。正直、戻ってきてからあまり心が休まらないからさ」

ニュクス「わかったわ。それじゃ、待っているわね」ガチャッ バタンッ

ニュクス「……」

 ザッ

ニュクス(少しだけ、私のことを意識してくれたんじゃないかって思ってしまうわね…。でも、多分だけど私以外の女がいても同じことを言ったはず。私は特別じゃないわ)

ニュクス「……はぁ、思った以上に厄介な感情よね。こんな感情に揺らされる日が来るなんてね。本当に……」

 ポスッ

ニュクス(はぁ、もしも今私が恋人同士だったら、何のためらいもなく服を脱いでくれたのかもしれない……。いや、どうかしらね。もしかしたら……)

ニュクス「はぁ、こんなことを考えるなんて。焼きが回ったわね、私も」

ニュクス(レオン王子の準備は着々と終わりつつあるから、もう心配することは無いか……)

 コンコンッ

レオン『ニュクス、準備が出来たよ』

ニュクス「そう、開けるわね」

 ガチャッ バタンッ

ニュクス「それで、どんな感じに仕上がって……」

レオン「正直、こんな格好で肖像画になるなんて苦痛でしかないんだけど、ニュクスだってそう思うよね?」(E:腰布)

ニュクス「そうね、控えめに言ってそんな肖像画が後世に残るなんて……正直最高よ」

レオン「それは僕の求めてる答えじゃないなー」

レオン「はぁ、ニュクスも少しは暗夜の行く末を考えてくれないかな。こんな肖像画なんてつくったら……」

ニュクス「まぁ、もしも没になったら、新しくまじめな物を作ればいいだけの事よ。今のはお世辞ね?」

レオン「本当にいらないお世辞だよ、それ。はぁ、もう少しで正午かな。早くいかないと」

ニュクス「そうね……。まさかその格好で行くつもり?」

レオン「まさか、さすがにこれだと問題になるからね。そこでいつも付けてるマントの出番だよ。これを付ければ……ほら」

ニュクス(……え、これはなに、私を誘っているの? そんな裸マントだなんて)

レオン「着ないよりはマシだからね……。ニュクス?」

ニュクス「レオン王子、ちょっと失礼するわね」ピラッ

レオン「な、なんで捲るんだ! これじゃマントの意味がなくなる!」

ニュクス「あ、ごめんなさい。つい……ね?」

レオン「ね、じゃないよ。暗夜に戻ってゆっくりできたらって思ってたのに……」

ニュクス「と、とりあえず。現場に向かいましょう? マークス王も準備を終えて待っているはずだから」

レオン「そうだね。できれば準備ができてないと嬉しいんだけど」

レオン「……あれ、マークス兄さんは?」

美術係「それが、少し遅れると言われまして。ああ、ご安心ください、写生の準備はすでに整っておりますので」

レオン「うん、全然安心できないね」

ニュクス「それにしても、提案した側が時間にいないなんてね?」

レオン「一体どうしたんだい。まさか、何か問題でも?」

美術係「いえ、サクラ様が新しい衣装を手に入れたので、マークス王はそれを試すと言っておられました」

レオン「へぇ。新しい衣装?」

美術係「ええ、今度の収穫祭で白夜の方々も参加されるようでして、白夜に言い伝えられている妖怪と呼ばれるものですか? その衣装だとかで」

レオン「なるほどね。なら仕方ないかな、今度の収穫祭は暗夜と白夜の交流現場の一つになるから、ここで気を抜くわけにもいかないし、白夜の文化と暗夜の文化が互いに存在できることは、両国の関係をさらに深めるきっかけにもなるはずだよ」

ニュクス「そうね。確かにそういうものだったら先に見ておくのも悪くないと思うわ」

レオン「ああ、それなら遅れるのも仕方ないか……。はぁ、これ以上美術係を待たせるわけにもいかないから、準備を始めよう」

ニュクス「ええ……」

ニュクス(だけどさっきの美術係の言葉、見るじゃなくて試すだったのよね……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラ「んんっ、いや、まーくすさぁん……」

マークス「そんなにお尻を上げて、白夜の猫又というのは、こんなにもいやらしい妖怪なのか?」

サクラ「はううっ、ちがいます…。これは……ひゃっ」

マークス「この猫の手を模った暗器……。これでこうしてほしいのではないのか?」ペシンペシンッ

サクラ「やっ、マークスさん。ふああっ、だめ、今、そんな叩かれたらぁ、私…わたしぃ////」

マークス「こんなにも鈴をリンリンと鳴らしているというのにか? いけない尻尾だ、しかも一本では満足できず二本も挿入れているとはな。これは妖怪と呼ばれる所以もわかるというものだ」グリグリッ

サクラ「はああっ、お尻の穴、だめです、そんな掴んで、ひ、ふあああんっ」グチュグチュチュ

マークス「厭らしい音が響いているぞ、サクラ。部屋の中に響いている……」

サクラ「言わないで、いや、マークスさんそんなに激しく動かしたら、ふああっ、いや、うんちが出たり入ってるみたいで、きもちよくなっちゃいますぅ」ジュブジュブ

マークス「気持ちよくなっているんだろう。なら、もっと淫らな妖怪に私が染め上げよう。ほらサクラ、私に言いたいことがあったんだろう?」

サクラ「は、はひっ……。あ、甘いものぉ……下さらないとぉ、ひうんっ!!! はぁ、ふ、んっ、い、いたずらしちゃいますぅ……「」ブルブル

マークス「……」

サクラ「マ、マークスさん?」

マークス「すまない、少しだけにしようとしたが……。我慢できそうにない」ジュルジュル!

サクラ「ふああああっ!!! やっ、そんな、さっきより、はげしっ、ん、あ、あふ、私のお尻の穴、ガバガバにぃ、なっちゃいますぅ」

マークス「ああ、悪戯をするような妖怪は退治しないといけないからな……」

サクラ「ふやっ、や、だめ、奥までズって入ってきてぇ。あ、だめ、だめええええええっ!!!!」ビクンビクン!

マークス「さぁ、サクラ。最後に私のでお前の中にいる猫又を追い出すぞ。今のお前は猫に憑りつかれてのだからな……」

サクラ「は、はい……マークスさん。んっ、、マークスさんのを私の……私のここに」スッ

 クチッ

「挿入れてください……にゃん////」クパァ

 今日はここまで

  仮装の収穫祭は明日から!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

美術係「ではレオン様、作業を始めさせていただきます」

レオン「……」

美術係「時折休憩を挟ませていただきますので、すこし辛くなりましたら手を上げていただければ――」

レオン「……」スッ

美術係「おや、いきなりどうしましたか?」

レオン「君はいいよ、僕を描くことが仕事だからね。未だマークス兄さんが来ないから、文句を言うこともできないからね。だけどさ……、そこに並んでるのは何なんだい?」

ニュクス「レオン王子、今動かないで、最高の瞬間は今ここにしかないから」

エリーゼ「えへへー、タクミさん。どっちがうまく描けるかか勝負しよ。カムイおねえちゃんにどっちがよく描けてるか決めてもらうの」

タクミ「そんなこと言われても、僕は油絵って初めてやるんだよ。ずっと、暗夜に住んで来たエリーゼ王女に勝てるわけ――」

エリーゼ「もしもタクミさんが勝てたら、なんでもしていいよ?」

タクミ「やっぱり全力でやらないと駄目みたいだね…」

レオン「タクミ王子、君は本当にこらえ性の無い男だよね……」

カムイ「ふふっ、タクミさんとエリーゼさん、互いに切磋琢磨出来てうらやましいです。はぁ、アクアさんがいたら体に筆を走らせたかったんですけどねぇ」

ニュクス「殊勝なプレイね。ちなみに何をするのかしら?」

カムイ「まず筆を湿らせたいので指でこうアクアさんの肉壷をですね……」クイクイッ

レオン「カムイ姉さん、その指の動きやめて、本当にやめて」

ニュクス(そういえば、そろそろ正午になるけど、白夜の方はどうなっているのかしら?)

◆◇◆◇◆◇

リョウマ「まさか、もう一度この服に袖を通すことになるとはな……」

ヒノカ「兄様、とても似合っています。やはり、リュウマ兄様はこうでないと」

ピエリ「うん、とっても威厳があってかっこいいの!」

ベルカ「昨日のジェネラル姿や水着に比べることは出来ないわ…」

リリス「比べる姿が全裸とジェネラルしかないっていうのが、あれですけど。ともかく、もう絵描きの方々も待っているみたいですから、早く玉座に向かいましょう」

リョウマ「そうだな、今日中に浮世絵と暗夜の油絵だったか、それの下書きを終えなくてはいけないとなると、かなりの長丁場になりそうだ」

ベルカ「大丈夫よ、少なからずのサポートをするわ…。汗とかくらいは拭いてあげる」

ピエリ「そうなの。お腹がすいたら声を掛けてほしいの。ピエリが腕によりをかけておいしいの作ってあげちゃうの!」

リョウマ「そうか、色々と手を掛けることになるが、よろしく頼む」

ベルカ「気にしないで、これも成り行き…。カミラ様からの命令の延長だから…」

ピエリ「ピエリのお料理に期待してほしいの。とってもおいしいからほっぺたが斬り落ちちゃってもしらないのよ!」

リリス「ピエリさん、どうしてそう怖い表現をしたがるんですか。まったく……ん?」

リョウマ「……」

リリス(え、なにこの真剣な眼差し。今の流れでそんな顔になるところありましたっけ?)

リョウマ(この感じ……ベルカは寡黙だがきちんと手を貸してくれる妹。ピエリは人懐っこい妹といったところか。そんな二人が俺の妹であったなら、このような感じか?)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ベルカ『もう、お兄さんはダメね。じっとしていないと下書きが終わらないのに、こんなにフラフラしてる……』

リョウマ『すまないな、ベルカ。しばらく精神統一の修行を疎かにしてたツケが来たのかもしれない……』

ベルカ『いいわ…。これくらいのサポートならしてあげる…。こんなに汗を掻いて、今拭くわ……』フキフキッ

 クゥゥ……

リョウマ『あ……』

ピエリ『あ、おにいちゃんのお腹が泣いちゃってるの! もうだめなのよ、ちゃんといっぱい食べないと強くてカッコいいおにいちゃんになれないのよ』

リョウマ『ははっ、お前たちには恥ずかしいところばかりみせているな』

ピエリ『えへへ、任せてなの。ピエリ、おにいちゃんのためにとってもおいしいご飯を作ってあるの! おにいちゃんの泣いてるお腹もすぐに泣き止んじゃうのよ』

ピエリ『ふーっ。ふーっ。はい、あーんなの!』

リョウマ『ありがとう、ありがたくいただこう』

ベルカ『私もあげるわ…』

ピエリ『わかったの。はい、おにいちゃん! あーんなの』

ベルカ『はい、お兄さん…。あ、あーん……』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

リョウマ(これが二人に見る妹像ということか……。どこかよそよそしい現実では到底出会えないであろう存在……)

リョウマ「ふっ、やはり架空に勝るものは無いということか……」フッ

リリス「これ絶対よからぬことを考えてますよ」

美術係「いやー、まさかリョウマ様が快諾してくださるとは思いませんでしたよ」

ヒノカ「ああ、私だけではどうにもならなかったがリリスの進言のおかげで、リョウマ兄様が動いてくれたと言っていいだろう。本当に色々と迷惑を掛けてすまないな」

リリス「いいんですよ。こうしてリョウマ様がここに戻られたのも何かの縁ですから。それに白夜と暗夜の文化がこういった形で交流を深めることはとてもいいことだって思いますし、なにより……」

ヒノカ「?」

リリス「ヒノカ様がリョウマ様と久しぶりにお会いしてとてもうれしそうで、そのお手伝いが出来て良かったって思います」

ヒノカ「リリス……。ううっ……」

リリス「え、ヒノカ様?」

ヒノカ「すまない、この頃はスズカゼの暴走や。政の話ばかりでこのように私にそんなことを言ってくれる者などいなかったから……本当に身に染みて……」

リリス(思った以上に白夜の政って胃を痛めそうですね…。サイゾウさん、もう少しフォローしてあげてくださいよ)

リリス「え、えっと、そう言えばこの両国の文化交流、ヒノカ様が提案されたものなんですか?」

ヒノカ「いいや、これはユキムラの提案なんだ」

リリス「ユキムラさんの提案だったんですか。こんな素敵なことを思いつくものなんですね」

ヒノカ「ああ、しかし最初の案を見せてもらった時は、少し笑ってしまったな」

リリス「?」

ヒノカ「最初、ユキムラは暗夜の文化を調べていたようなんだが、白夜に出回っている資料が、その……裸体の銅像の写し絵ばかりでな」

リリス「あー。確かにそうですね。ローブを被っているのもありますけど、基本的には恥部を隠しているだけの物ばかりですからね。人間は人間の形を見せつけるべきだとかなんとかで……」

ヒノカ「ああ、ユキムラはこれも暗夜の文化だと考えるべきか悩んでいたそうだが。その、私はそんな腰布一枚や、布切れに身を包んでいるようなものは良くないと思ったんだ」

リリス「それはそうですよ。もしも、改定案じゃないままだったら。リョウマ様、褌一丁で玉座に座ってることになりますからね」

ヒノカ「ああ、それもあって私は数日間寝ずの晩で改定案を出し、それを暗夜へと送ったというわけだ」

リリス「なるほど、今回の一件が起きたのもある意味必然だったということですね。でもお疲れだったんですから、改定案じゃなくて原案を送ったりなんてしてませんよね?」

ヒノカ「はははっ、万が一にもそうなっていたら、従来の暗夜形式で私も肖像画を作るさ。まぁ、そんなことあるわけないとは思うがな」

リリス「ですねー………」



リリス(そこはかとなく『今回もダメだったよ』と感じるのは虫の知らせか何かでしょうか……)

リリス「それでヒノカ様、実はこの後なんですけども。私、暗夜に戻らなくてはいけないんです」

ヒノカ「え、そうなのか?」

リリス「はい。急用で申し訳ないのですが、ピエリさんのことをお願いできますか? ベルカさんは大丈夫だと思うんですけど、ピエリさんはその目を離すと何をするかわからないと言いますか」

ヒノカ「ああ、心配しないでいい。ピエリのことは私が責任をもって面倒を見るさ。なに、前のことも誤解だったとわかったんだ。今は気兼ねなく話をできるはずさ」

リリス「そう言ってもらえると助かります。ああ、すみません、時間が押しているので私は失礼しますね」

ヒノカ「そんなに急いでいるなら、馬を出すが……」

リリス「いいえ、大丈夫です。今からでも十分間に合いますし、このところ流通路が確保されて安全に行き来ができるようになりました。だから、へっちゃらなんです」

ヒノカ「そうか。リリスを見ているとなんだかカムイを思い出すよ」

リリス「え?」

ヒノカ「ふふっ、何だろうな。こう見た目はそうでもないが、その雰囲気が少し似ている気がするんだ。いや、もしかしたらカムイのことをちゃんと妹として見てあげることが出来なかったから、それをお前に重ねているのかもしれない」

リリス「大丈夫です。ヒノカ様はちゃんとカムイ様のお姉様ですよ。私はそう思っています」

ヒノカ「……そうか、ありがとう。少なからず食料を持っていてくれ、ここから暗夜までは長旅になる。気を付けていくんだぞ」

リリス「ありがとうございます。それでは、ピエリさんのことよろしくお願いしますね」

ヒノカ「ああ、私が玉座に向かうとする。それではな」

 タッタッタッタッ

リリス(そういえば、あの玉座って真実の姿を曝け出すものですけど、リョウマ様は座っても影響ないんでしょうか?)

リリス「まぁ、何も起こらないでしょう。多分」

リリス(さて、私はアクアさんの呪縛から逃れるために最後の仕事に取り掛かるとしましょう)

リリス(はぁ、透魔王国の入り口、星界に作っておくべきでしたね)タタタタタッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆◇◆◇◆◇
―透魔王国・浮遊島―

アクア「………」

カミラ「何もまだ起きないわね」

アクア「ええ、ずっとここで待っているけど、何も起きる気配がないわ」

アクア(あのモローからの言葉を読み解く限り、浮遊する島の顔はここにあった顔面石を指しているはず。なら、ここで待っていれば何か起きるはずと踏んだのだけど)

カミラ「まだ、来てから1日も経っていないけど……」

アクア「外と中で流れる時間が違う以上、ここでの一日が外の一日とは限らないもの。私はここで間違えるわけにはいかないの、カムイを肉奴隷にして私の肉便器にしないといけないから」

カミラ「アクアはカムイを愛していないの?」

アクア「……わからないのよ。こう、一方的に責められて私はカムイとそういうことをすることに気持ち良さを感じてる。でも、それが幸福な感情なのかと聞かれたら、返答にこまる私がいるの……」

カミラ「アクア」

アクア「ごめんなさい、こんなことを。カミラに話しても心配をかけるだけなのに」

カミラ「いいのよ。言ったでしょう? 私はアクアの力になるって」

アクア「……ありがとう、カミラ」

カミラ「ふふっ、それにしても本当に何も起きないわね?」

アクア「ええ、もしかしたらリリスかニュクス、どちらかが失敗してるんじゃないかって思えてきたわ。ニュクスが失敗してたらレオンに衣装の事でも話そうかしら?」

カミラ「本人のいない前でいうことじゃないわよ。でも、あのニュクスがレオンに御熱だなんてね」

アクア「まぁ、戦争の間に色々と交流もあったけど、最初からニュクスの呪いに気づいていたのはレオンだけだったみたいだから」

カミラ「ふふっ、まさに王子様ね」

アクア「だけど、もし失敗してるのがリリスだったら、ピエリの事も含めて白日の下に晒してあげる。慈悲は無いわ」

カミラ「リリス……」

 ホワンッ

アクア「?」

カミラ「どうしたの?」

 ホワンホワンッ

アクア「……どうやら、リリスとニュクスへのおしおきは無しになったみたい」

カミラ「ええ、そうみたいね。私は離れているわね。他人がいたら失敗する儀式かもしれないからね?」

アクア「ありがとう」

カミラ「それじゃ、事が済んだら呼んでちょうだい?」

 タッ タッ タッ

アクア「……」

ホワンッ シュオオオオオオオオオッ!!!! 

アクア(よし、どうにか条件は満たした。あとは、お○んちんを生やす薬を受け取るだけ。そう、私は条件を満たした。なら、私の願いはここで達成される!)

 ドゴオオオオオオンッ!!!!




カミラ「すごい音……。ふふっ、頑張りなさいね」

カミラ「さてと、あとはゆっくり待ち……?」

 カツンカツンッ

カミラ「あら……」

「思ったより早かったのね?

今日はここまで

 暗夜と白夜の文化交流はこうして平和に続いていくのです。

◆◇◆◇◆◇
―白夜と暗夜の国境・無限渓谷『谷底』―

 白夜出立から1日経過……

 ビュオオオオ

リリス『相変わらずすごい風圧ですね。私はこうやって動き回れるからどうにかなりますけど、カムイ様とかギュンターさんとか、風に煽られて岩壁にぶつからないでよく降りられましたね。私でも結構、苦労するっていうのに……』

 スタッ ホワンホワンッ

リリス『はぁ、ようやく着きました。変身して星界の治癒能力をフル活用して来ましたから、ここまで一日くらいですか。さてと、カミラ様とアクアさんはどちらにいるんでしょうか?』

 カツンカツン

リリス『ん、あちらから足音が……誰かいますね』フワッ フワッ

カミラ「あら……思ったよりも早かったのね?」

リリス『あ、カミラ様。こんなところにいたんですね。もしかして私が来たのに気が付いてくれたんですか?」

カミラ「まぁ、そんな感じよ。この状態の貴女と話をするのは初めてね」

リリス『あ、そうですね。いつもは神殿にいてプカプカしてるだけでしたから」

カミラ「ふふっ、ちゃんと星界のことを見てくれていたじゃない。みんながゆっくりできる場所を維持してたのに、何もしてないみたいなこと言っちゃいけないわ。リリスもちゃんと私たちのためにできることをしてくれた。それだけでも十分、貴女は義務を果たしているはずよ」

リリス『あ、ありがとうございますぅ……』ポロポロ

カミラ「それよりも、その状態だとこういう風にコミュニケーションするのね」

リリス『はい。この状態では人間としての声帯もなくなってしまっているので、鳴き声しか出せませんから。でも、私の言葉は直接聞こえますけど、みなさんの心の声が聞こえてるわけではないので安心してください』

カミラ「あらそうなの? てっきり、今私が考えていることが筒抜けになってるのかと思っていたのだけど」

リリス『筒抜けって、正直みんなの考えてることまでわかりたくありませんよ。その、口に出さないだけで皆さん思っていることがあるわけですから。流石に、心の声まで聞こえてたら、私も参ってしまいます』

カミラ「そう、でもあなたは思念で会話をしているでしょう? 何かを考えることは出来ないんじゃなくて?」

リリス『そうなんですよね。この状態の時は周囲にいる方々に私の思考は筒抜けですから、もう考えることは半ばあきらめています』

カミラ「そう、思ったより不便なのね?」

リリス『確かに困ることはありますけど、死ぬほど困るってことは無いです。愚痴を貯める必要もありませんから、嫌なことはすかさず嫌って言えますし、ある意味ストレスフリーですよ』

カミラ「つまり気持ちいいことをされたら、体はもちろん心も誤魔化す必要が無いということね?」

リリス『どうして、私のストレスになりそうなことを口にするんですかねぇ』

カミラ「ところであなたがここに来たっていうことは、白夜の玉座にリョウマ王子を座らせることが出来たということね?」

リリス『はい、暗夜の方はどうかわかりませんけど。少なくとも白夜の方の問題は解決してます。それで、約束通り飛んできたわけなんですけど……。そうでした、アクアさんです。アクアさんはどちらに?』

カミラ「アクアなら今一人よ。少し前に異変が起きたから」

リリス『ということはニュクスさんも玉座にレオン様を座らせることが出来たということですね。はぁ、これでお互いにアクアさんに邪魔されない平和を勝ち取ることが出来たということですね』

カミラ「あら、アクアに何か握られているのかしら?」

リリス『ノーコメントです。まぁ、その件については一つの終焉を迎えたので、もうどうでもいいことになってしまったんですけどね…』

カミラ「よしよし、頑張ったのね。偉いわ、リリス」ナデナデ

リリス『んっ、ふわあああ。カミラ様の手、とってもきもちぃ……』

カミラ「あらあら、そんな甘い声を出して。そんなにここを撫でられるのが気持ちよかったのかしら?」ナデナデ

リリス『ふにゅっ、んっ、はぁっ、だめです、そんな鼻先を爪先でカリカリッ、カリカリッ。ああ、ダメですダメです。これ以上は御障り厳禁ですよ!』フワッ フワッ

カミラ「そう残念ね。その竜の生態から甘い鳴き声を出したかったのだけど…。ふふっ、竜は竜でも星竜がどんな声で鳴くのか、ドラゴン乗りとしては気になるもの。ふふっ、もう少し鳴かせてあげたくなってきたわ」

リリス『早く人の姿に戻らないといけませんよ、これは』

カミラ「冗談よ、冗談。さぁ、アクアを迎えに行きましょう?」

リリス『はぁ、もうそうしましょう。アクアさんが薬を手に入れたことを確認して、さっさと地上に戻って神殿でゆっくりしたいんですから』

カミラ「あら、カムイのことを心配しないの?」

リリス『心配といえば心配ですけど……、正直アクアさんがカムイ様を襲っても、逆襲されてそうです。はっ、今のはですね……』

カミラ「いいの、アクアの目的は知っているわ。アクアはカムイとの関係を変えたいって思っているみたいだけど、リリスもうまくいかないと考えているのね」

リリス『もって……、カミラ様もそう思っているんですか?』

カミラ「ええ。だって、アクアはまだカムイのことをまだわかっていないみたいだから…」

リリス『そりゃ、レイプ相手の事なんて理解したくないでしょう』

カミラ「あら、アクアはカムイに無理やり?」

リリス『無理やり……ですよね。実際、アクアさん全力疾走で逃げてましたし。クラスチェンジで聖天馬武者になるくらいには必死でしたよ』

カミラ「そう、カムイの愛もなかなか伝わらないわね」

リリス『もっと平和的に解決すれば、こんなことにはならなかったと思うんですけど……。アクアさんもカムイ様の思いに全く気付いていなかったようですし』

カミラ「そういうものよ。世の中、自分に向けられてる感情をすべて理解できる人なんていないわ」

リリス『それはそうですけど……』

カミラ「ふふっ、アクアのことを色々言うけど、なんだかんだで心配しているのね?」

リリス『それは、その、アクアさんはカムイ様の恋人ですから。二人の関係がぎくしゃくしているのは見ていて不安になりますし、別にアクアさんが心配というわけではないんですよ?』

カミラ「そう言うことにしておいてあげる。さぁ、こっちよ。この先で儀式を行っていたはずだから……」

リリス『だから、ああ、もういいですよ。ちょっと、待ってくださいカミラ様!』フワッ フワッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「はぁ、はぁ、お○んぽ、しゅごい……、なんでこんなにムズムズして、はぁ、触りたい、こんなに触りたくなるなんて……」ビクンビクンッ

星竜モロー「そうだろ、そうだろ。でも、おさわりはだめだからね。今はお試し期間中だから」

アクア「ううっ、言われた通りにことを追えたのに、こんな生殺しだなんて……」

星竜モロー「いや、本当に条件をクリアするとは思ってなかったからね。これはそのご褒美みたいなものだよ、本当ならすぐに薬を渡して帰っちゃうところだったからさ」

アクア「な、なら、少し触るのだって……」

星竜モロー「だーめ。まずは馴れないと。薬飲んだ瞬間にドバドバ出て大変だよ?」

アクア「ああっ、ううっ、はち切れそう、はぁ、うあああっ」ピクピクッ

カミラ「……すごいタイミングで戻ってきちゃったみたいね」

リリス『ええ。それよりモロー様、何で全裸になってるんですか?』

星竜モロー「ん、リリスじゃないか。ほら、なんというか、その……うーん、うん! まぁ、なんとなくかな?」

リリス『今すぐ何か服を着てくださいよ、これじゃまるで――』

カミラ「ええ、アクアがあなたを見て勃起しているみたいじゃない」

リリス『カミラ様、気にするのはそっちですか……」

アクア「やっ、風だけで先端が、うううっ…んあん!!!」ガタガタッ

リリス『もう神殿に帰りたい……』

今日はここまで

  星竜モローって来年の新作に少しでも出てくるのかなぁ……

アクア「……ふぅ、どうにか落ち着いた。この感覚を制御できるくらいには馴れたみたい」

リリス『さっきまで生えたのを咥えようと必死にでんぐり返しを繰り返してましたよね?』

アクア「気が狂っていたのよ。話に聞くと男にも私と同じように、自分のナニを咥えようとしてでんぐり返しになっている人がいるらしいから、普通のことのようだけど」

リリス『誰から聞いたんですか、それ』

 スッ

星竜モロー「ああ、私が教えたよ。お○んぽというのがどういう物か説明しておかないといけないから、まずは禁断症状としての例を出したんだ」

リリス『どうしてそんな例を出したんですか? もっとこう、年頃にありがちなことでも良かったと思うんですけど』

星竜モロー「お○んぽを扱う上で75%の人が通る年頃にありがちなことだと思うよ」

リリス『その統計はどうやって……』

星竜モロー「もちろん、この目で見てだよ。ちなみに、この世界で最初に血迷ったのはタクミ様だったかな」

リリス『今、さらっとすごいこと言いましたよ』

星竜モロー「まぁ、色々と人生はあるからね。記憶が確かなら最後に血迷ったのはマークス様だったはず」

カミラ「あら、お兄様もそんなことを?」

星竜モロー「それくらい、お○んぽの力は恐ろしいものなんだ。騎士精神もお○んぽの前には敵わないよ」

リリス『格言ぽく言わないでください。でも、それってかなり前の事なんですよね?』

星竜モロー「そうだねー。たしかサクラ様とチョメチョメしだした頃かな?」

リリス『』

星竜モロー「というわけで、アクア。君はこうして試練を乗り越えた。その我慢強さ、その誇りを称えて、これを授けるよ」ホワンッ

リリス『我慢強さはわかりますけど、誇りっていったい』

星竜モロー「人の輝きかな……」

リリス『ただ、雰囲気出すためですね、わかります』

 キラキラッ コトンッ

アクア「これが……」

星竜モロー「ああ、これこそが『お○んぽを生やす薬』だよ」

アクア「これが『お○んぽを生やす薬』なのね」

星竜モロー『ああ、お○んぽを生やす薬、略して『お薬』さ!」

カミラ「すごいコンパクトに纏まったわね」

リリス『人を助けるために生み出されたお薬に失礼過ぎません?』

アクア「私は救われている以上、お薬は良薬よ」

リリス『アクアさんにとっての良薬は、他人にとって悪い薬ってことですね』

星竜モロー「いやそんなことはない。といっても、試したことのないリリスにはわかるわけもないか。だから思い切ってリリスも使ってみるといい。なに星竜の好で今回はなんとタダ!。今なら私の力で人にすぐ戻してあげるから、待つ必要もないとこれはお得だ!」

リリス『ハハハハ、ノーサンキュ』

カミラ「で、アクア。そのお薬、すぐに使うつもりなの?」

アクア「ええ、そのつもりよ。このまま暗夜に戻ったらカムイを部屋に呼び出して、後ろから獣のように襲うわ」

カミラ「……悪いことは言わないわ。すぐに使うのはやめておきなさい」

アクア「……どういうこと? カミラは私の味方をしてくれるのではなかったの?」

カミラ「味方だからこそ、今はやめておいた方が賢明だと私は思うの。特に今はまずいわ」

アクア「どうして?」

カミラ「アクア、何日の間、カムイから離れていたの?」

アクア「え……そうね、暗夜を出発して白夜でレオンを捕まえて、無限渓谷からここに落ちたから……大体五日くらい? カムイの事だから一週間は私がいないことに耐えてくれるはず。今なら普通にベッドインできるはずよ」

カミラ「それはここにいる私たちの感覚よ。レオンとリョウマ王子がそれぞれ玉座に着くまでにもう少し時間が掛かっているはず」

アクア「え、そうなの?」

リリス『そうですね。実際、私がリョウマさんを座らせられたのが約束の三日後ですし、それにここの時間の流れは不規則ですから。私は一日フル活動でここに来ましたけど、儀式は始まったばかりのようでしたから……』

アクア「……じゃあ実際どれくらいの時間が経っているの?」

リリス『憶測ですけど、今こうしている間にも時間は進んでるでしょうから、えっと八日?』

星竜モロー「うんうん、正確には十日だね」

アクア「……十日?」

星竜モロー「ちなみに、この水晶を覗くと今のカムイの様子が見れるよー」

アクア「貸しなさい!」パシッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カムイ『……ふふっ、アクアさん。アクアさん……』クニクニ

カムイ『んっ、はああっ。アクアさんの服だけじゃもう足りません。はぁ、それにこんなに濡らしてしまって、昂ぶりが抑えられません』シュオオンッ

カムイ竜状態『アクアさん、私に行き先も告げずに身を晦ますなんて……』

カムイ『これは戻ってきたときはいっぱい可愛がってあげないといけません。どうしましょうか、アクアさんのお○んこに水をいっぱい注ぎ込んだりとか、色々してあげたいですね』

カムイ竜状態『それとも、失神するまでずっとこの足で攻め続けるのも悪くありませんね。アクアさんが噴水みたいにイキ続ける姿、すごく楽しみです』

カムイ竜状態『ふふっ、ふふふっ。遅ければ遅いほど、いっぱいしたいことが増えてしまいます。早く帰ってくるといいですね……』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「」

リリス『カムイ様もいい感じに病んでますね」

カミラ「ええ」

リリス『こんなカムイ様の前で薬を使おうとしたら……』

カミラ「すぐに奪われるでしょうね。それに事前に使って挑んだとしてもアクアの方が手玉に取られて射精管理させられるだけよ」

星竜モロー「まぁ、それもお○んぽ冥利に尽きるってものだね」

リリス『モロー様、お○んぽお○んぽうるさいです』

アクア「今回は諦めたほうがいいということね……」

カミラ「ええ、まずは帰ってカムイに謝りましょう? お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるわ」

リリス『謝るっていっても一体何を謝るのか』

星竜モロー「まぁ、そこは人間の知恵に期待するよ。よし、ここは私が一瞬で暗夜王国へと行ける道を作ってあげよう」

アクア「そう、色々と悪いわね」

星竜モロー「はっは、久しぶりの出番だからね。今日は大盤振る舞いだよ。それっ!」

 シュオオオオオッ

星竜モロー「さぁ、ここに入ればすぐに暗夜さ!」

アクア「はぁ……。気が重くなるわね」

カミラ「ふふっ、リラックスしなさい。まぁ、今日は寝かせてもらえないでしょうけど」

リリス『まぁ、自業自得ですからね。私は何も言いませんよ』フワッ フワッ

アクア「もう言っているじゃない。とりあえず戻りましょう」タッ
 
 シュオンッ!

カミラ「先に行くわ。向こうでね、リリス」タッ

 シュオンッ!

リリス『それでは、私も戻るとします。モロー様』

星竜モロー「ああ、ところでリリス、ちょっと聞きたいんだけど」

リリス『何ですか? お薬の事なら何も言うことは――』

星竜モロー「いや、この頃、夢を見たりしたかい?」

今日はここまで

 でんぐり返し、それはいつか通った道……

リリス『……見ていませんよ。この頃は夢を見る暇もありませんし」

星竜モロー「いや、そっちの夢じゃないよ。私が言っているのは――」

リリス『わかっています。だけど、この姿では嘘を吐くことは出来ないことくらい、モロー様は理解していると思いますけど?』

星竜モロー「……それもそうだね。ならいいんだ。すまない、最後の最後に引き止めてちゃってさ」

リリス『いいえ』

星竜モロー「それじゃ、話は終わりだから、さっさと二人を追いかけないと。どんどん時間がずれてしまうからね」

リリス「わかってます。それでは、またお会いしましょう、モロー様』フワッ フワッ

 シュオンッ

リリス『夢ですか……』

リリス『また、私は夢を見るということでしょうか。ああいう夢を……』

リリス『……ありえません。だって、戦いはもう終わったはずですから……』

リリス『モロー様も人が悪いです。そんな脅かすようなことを言わなくてもいいのに……』

リリス『……本当にもう終わったことなんですから』

 シュオオオオンッ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ポンッ!

リリス『ぷはっ、着きました!』

カミラ「あら、やっと来たのね。時差は少しの事だと思ったけど、数分も遅れてしまうのかしら?」

アクア「いいえ、私がカミラを追いかけてすぐに入った時は、こんなに時間差が無かったわ。多分、モローと何かしていたと思うのだけど、どうリリス?」

リリス『鋭いですね。少しモロー様とお話をしていたんです、内容は秘密ということで』

カミラ「秘密なのね。ならリリス、今からいっぱい質問していいかしら?」

リリス『はぁ、それをされたら今の状態の私はお手上げです。その……夢を見ているかどうか聞かれました』

アクア「夢? あなたでも夢を見るものなの」

リリス『失礼ですね。私だって見るときは見ますよ。まぁ、この頃は気疲れが多くて、寝て起きてばっかりですけど』

アクア「そう、一体何が原因かしら?」

リリス『主にアクアさんですね』

リリス『で、ここは何処でしょうか?』

カミラ「北の城塞の一室ね。どうやら空き部屋のようだけど」

リリス『北の城塞ですか、まぁ、空き部屋は結構ありますからそこに飛ばしたということ……って、ここ私の部屋じゃないですか!?』

カミラ「え、ここはリリスの部屋なの? ……女の子の部屋にしては少し寂しすぎるわ」

アクア「そう、ここはあなたの部屋なのね。さっきからベッドの下や机を探っていたのだけど、なにも出てこなかったわ。正直がっかりよ、つまらないわ」

リリス『なんで怒られてるのか、理解できません』

アクア「探りに来た誰かのためにお宝の一つでも用意しておくのが、部屋を持つ人間の礼儀という物よ」

リリス『そんな礼儀消えてなくなってしまえばいいんです。でも、北の城塞ですか……』

カミラ「モローはどうしてここに私たちを送ったのかしら? 王城に送ってくれてもよかったと思うのだけど」

リリス『会う前に遺書を認める準備時間をくれたんじゃないですか?』

アクア「ところで、それは誰の遺書かしら?」

リリス『アクアさんです。あ、失礼しました』

アクア「……。そうね、ちょっと書くものを貸して、今の気持ちを認めないといけないから」

リリス『え、冗談だったんですけど』

アクア「つべこべ言わないで、速く貸しなさい」

リリス『わかりました。そこの引き戸の中に入ってますから、勝手に使ってください』

アクア「ここね、ありがとう」スタッ カキカキ

カミラ「アクアにも命の危機が感じられるほどなのね?」

リリス『先の水晶に映ったものを真実と考えるなら、今日にもどざえもんになってしまうかもわかりませんからね』

カミラ「でも、アクアがこうしてカムイを意識しているのはいい事よ。少なくとも私はそう思うわ」

リリス『意識する意味のベクトルがとても正常とは思えませんけど』

カミラ「いいのよ。カムイとエッチなことをするばっかりで、そこに相手に対する思いが無いなら、それはもう破綻してることになりかねないわ。無関心な相手と恋愛なんてできない、そうでしょ?」

リリス『それはそうかもしれませんけど。でも、今から遺書を認めてその相手の下に向かうんですよね?』

カミラ「そうね。だからこそ、もしもの時のためにアクアはああして思いを認めてるのよ」

リリス『もしもを想定している当たり、すごくやばいと思うんですが』

アクア「もしもを想定しないなんて、やっぱり神殿でぬくぬくご飯を食べていただけの事はあるわ。リリス、甘い、甘すぎるわ。具体的に必殺確立3%の敵に確殺できないのに挑むくらい甘いわ」

リリス『具体的な数字出してきましたね。それで書き終わったんですか?』

アクア「ええ、ありがとう。とてもすっきりしたわ」

リリス『すっきり?』

アクア「それとリリス、あなたにこれを預けておくわ」

リリス『預けておくって何を……、これは、お薬!?』

アクア「……私の命より大切な物よ。あなたに託すわ」キリッ

リリス『こんなもの押し付けられる身にもなってくださいよ、嫌ですよこんなのを持っていなくちゃいけないなんて、アクアさんが管理してください』

アクア「だめよ、今それを私が持っているわけにはいかないわ」

リリス『どうして?』

アクア「そんな怪しい薬を持ってカムイのところへ行ったら、確実に奪われて私は――」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ジュブジュブ パンパンッ

カムイ「はぁはぁ、あっ、出しますよ。アクアさんっ」ビュルルルル……ドプドプッ

アクア「ああっ、んっ、ふぁあぁっ……。カムイのザーメン、まだ、膣にぃ。やっ、だめ、まだ、まだイッてぇぅ、いってぇうのぉ…うごいちゃだめ…」パンパンパンッ

カムイ「ふふっ、今日が初めてだっていうのに、もうお○んぽの味を覚えちゃうなんて、歌姫の格好通り、やっぱりスキモノでしたね、アクアさんは。

アクア「あ、あ、あ、うううっ、やっ、カムイ、やめ、てぇ……やめへぇ、あっ、お○んこ、お○んこ蕩けちゃう、蕩けちゃうからぁ……。あひっ、んっ、やっ、イく、イきたくないのにぃっ」

カムイ「ははっ、アクアさんの膣、すごく締め付けてきて、口はとっても反抗期ですけど、体はとっても正直です。私をこんなに放っておいたこと、すごくわかっているじゃないですか。ほら、こんなにお尻の穴もヒクヒクしてて、ああ、皺が動いてとてもいやらしく私を誘ってます。すぐに穿ってほしいって」

アクア「だめ、みな、いでぇ……。もう……許してぇ……」

カムイ「許してということは罪の自覚があるっていうことですよね? ふふっ、罪滅ぼしにこんな便利な液体を持ってきてくれるなんて、もっともっと可愛がってあげますよ」ガバッ

アクア「ひゃっ、やっ、だめ、この格好、だめ、だめよ。こんな、入ってるところが見える格好なんて……んあ、くぅ……」

カムイ「ふふっ、どうですか。私の竜ち○ぽをおいしそうに咥え込んでるアクアさんのココ、自分で見てみてどう思いますか?」ズチュズチュ

アクア「いや、ふああっ、だめ、小突かないで、おく、奥まで響いて、だめ、ち○ぽ、ち○ぽだけになっちゃう」

カムイ「いいですよ、アクアさん。ち○ぽだけになってください、私のお○んぽから出たザーメンでアクアさんはち○ぽ狂いになるんですよっ」パンパンパンッ

アクア「んひゃ、んんぅ、あ、あ、あ、あうっ、ふあああっ、カムイ、いやっいやああああああーーーー」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「カムイち○ぽに凌辱されてこうなるに決まっているから」

リリス『自分がやられる側なのによくこんなところまで妄想できますね』

アクア「ともかく、これはあなたに預ける。それとこの遺書も一緒にね」

リリス『お薬はともかく、なんで遺書まで託されないといけないんですか』

アクア「渾身のギャグをスルーしたわね。まぁいいわ、つべこべ言わずにこれを持ちなさい。大丈夫、これがきっと未来を救うわ」

リリス『ここまでの流れで未来を救える要素なんてどこにもありませんし、未来がヤバイ展開にもなってません』

アクア「文句があるなら、カムイの下にあなたも一緒に連れていくわ。原因はリリスっていうことにして」

リリス『おおおおいいい。なんで、そうなるんですか!? 私巻き込まれただけの被害者なんですけど』

アクア「もともとお薬の可能性を示唆したのはあなただもの、原因を突き詰めれば……ね?」

リリス『ね?じゃありませんよ!』

アクア「まぁ、リリスがどう言おうと私はカムイにそう伝えるわ。あなたもカムイの性奴隷になるのよ。竜にも穴はあるから、大丈――」

リリス『まって、それだけは絶対にダメなんです、それだけは絶対にダメなんです。だからお願いです、そのお薬と遺書を私に託してくれませんか』

アクア「熱い手のひら返しね。カムイに抱かれたくない理由でもあるの?」

リリス『あります。あります。あります』

アクア「カムイが聞いたら悲しみそうだけど、まぁいいわ。この薬と遺書、あなたに託すことにするから」

リリス『はい、神殿に置いておきますね』

アクア「ところでカムイとエッチしたくない理由だけど」

リリス『あります。あります。あります』

アクア(よほどの理由があるってことかしら?)

アクア「それじゃ、カミラ。迷惑をかけるけどこれから王都に戻って……カミラ? なんで鍵穴を覗き込んでいるの?」

リリス『どうしたんですか、カミラ様』

カミラ「ねぇ、リリス?」

リリス『はい、なんでしょうか?』

カミラ「この部屋ってどれくらいの間、使っていなかったのかしら?」

リリス『そうですね。戦いが始まってからは一度も戻っていませんから、一年以上は使ってませんよ。空き部屋でも清掃はしていたでしょうから――』

カミラ「そういうことじゃないの。とりあえず、そんな部屋に誰か来る可能性ってどれくらい?」

リリス『多分来ないと思いますけど――』

 コンコンコンッ

リリス『え?』
 
 ドンドンドンッ!

アクア「もしかして、物音で気づかれたかしら? 確かに突然空き部屋から声や物音がしたら、様子を見に来ると思うけど」

リリス『ああ、外に誰か来ているんですね。それが誰かを確かめるためにさっき鍵穴を覗いていたということですか』

カミラ「ええ、それで鍵穴を覗いたんだけど……。アクア、覗いてみて?」

アクア「そうね。怒っているのが誰かはわからないけど、先に誰かを知っておけば打つ手も考えられるわ」

アクア(北の城塞、フェリシアはラズワルドと一緒に住んでる。となるとジョーカー? フローラももしかしたら戻ってきているかもしれないし、でもあの二人がこういった空き部屋の鍵を持っていないなんてことありえるのかしら)

アクア「こういう穴って壁に空いてたら覗きたくなるものよね」

リリス『覗いたら、大抵とんでもない目に遭いますからね、こういうのは』

アクア「まぁ、そんなことは無いと思うわ。それじゃ失礼して――」

アクア「……え?」

リリス『アクアさんどうしたんですか?』

アクア「いえ、その目が見えるのだけど」

リリス『目ですか?』

アクア「……あ、待って目が離れたみたい、どうやら外の相手も鍵穴を覗いてたみた……い」

???「ふふ、ふふふふっ、うふふふふっ」

アクア「……!」

 ザザザザザッ ドンッ!

リリス『え、アクアさん? 何が見えたんですか!?』

 ガチャガチャ ガチャガチャ
  ドンドンドンッ ドンドンドンッ!

リリス『ひっ、な、なんですか。誰がそこにいるんですか?』

カミラ「リリス、さっきモローが見せてくれた水晶だけど、私たち思い違いをしていたのよ」

リリス『え?』

カミラ「モローは今のカムイの様子が見れるだけで、どこにいるかなんて言っていなかったわ」

リリス『確かにそうでしたけど。それじゃカムイ様がいる場所って……。え、そういうことですか?』

カミラ「そういうことね」

 ガタンガタンッ バギィイイ!

リリス『ああ、私の部屋の扉が……で、ここに来たのはやっぱり……』

カムイ「……ふぅー、ふぅー」

アクア「か、カムイ……ま、まずは話し合いましょう? そう、落ち着いて考えるのよ。ね?」ガクガク

カムイ「こんなところにいたんですね。アクアさん。ようやく、ようやく見つけました」

アクア「え、えっとね。ほら、カミラにリリスもいるから、今は――」

カムイ「それでは、いただきます」ニコッ

アクア「え?」

リリス(そのあと、私はカミラ様と一緒にアクアさんを残して部屋を脱出。数時間後、部屋を訪れた私は凄く濡れてぐったりしたアクアさんと、つやつやしてすっきりしているカムイ様を見つつ、自分の部屋が汚染されたことを無言で受け入れるしかありませんでした)

今日はここまで

 相手にそこがどうなっているのか見せつけるのって、とても興奮するシチュだと思うんだ。

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