赤松「王馬くんは総統」 (153)

注)
・このSSは「左門くんはサモナー」のパロディです

・キャラ崩壊や口調崩壊の目白押しです

・設定もある程度左門くんに合わせてあるのでV3と設定に違いがあります

・ストーリーも大体左門くんです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490340564


赤松(取り敢えずこういう時は、事の始まりから説明すべきだと思う)

赤松(心の声は私こと赤松楓)

赤松(この話をするに至って触れざるを得ないのが、教室に一人ニコニコしているこの少年)

赤松(王馬小吉。この編入して間もない転校生で)

赤松(強烈な人間性でクラスから完全に孤立していた)

赤松(彼が転校初日に言い放った言葉は今もなお鮮明に思い出せる)


王馬「初めまして! 王馬小吉です」

王馬「悪の総統やってます!! 趣味は世界征服のための悪巧みです!」

赤松(結果)


    孤

    立


赤松(中二病は罪ではない)

赤松(しかしここは才囚学園。既に高校生である同級生は)

赤松(王馬くんと交わす言葉を持たなかった……。まあ一部例外は居たけど)

赤松(ウチの学校変人奇人の集まりだもん。仕方ないよ)

赤松(あ、話がずれちゃったね。軌道修正するよ)

赤松(しかしそんな中、彼に余計な世話を焼いた人間が居た)


赤松『あ、王馬くん? 私、学級委員の赤松だけど』

赤松『王馬くんってどこか部活に入る予定はある? 時期外れだけど見学とかも出来ると思うよ!』

赤松『あ、自分で同好会を作るのも有りだから、同じ趣味の人を集めてさ!』

赤松『それとも他に好きなものはある? 有れば……』

王馬『オレは悪の組織の誘惑に屈する欲深い人間が好きだよ!』

王馬『これで同好会って作れるかな?』

赤松『うーん……。んーっ……。保証は出来ないかなー……』

赤松(同好の士用意できないよねそれ? という言葉を呑み込んだまだ王馬くんに対して遠慮している頃の私を殴り飛ばしたい)


男子生徒『すげーな赤松さん……』

男子生徒『流石仏のまっつんだ……』

男子生徒『赤松ってやっぱ天使だわ』

男子生徒『聖人だよあれは』

王馬『赤松ちゃんってさ。天使って呼ばれてるの? 何で?』

赤松『』

赤松(……一年前の社会科見学での事件だ)

赤松(皆が元気と興奮を持て余す行きのバス)

赤松(賑やかな車内で、しかし私の隣だけは……)


赤松(この顔である。画像は彼の名誉の為敢えて出さないが)

赤松(乗り物が大の苦手という最原くんである)


赤松(そして血も涙もない急ブレーキ。というか高速道路で急ブレーキってかなり危ないよね? 運転手さんは何を思って急ブレーキをかけたんだろ)

赤松(あ、また話が逸れちゃったね)

赤松(限界を迎えた最原くんから溢れ出るそれを)

赤松(私は咄嗟に)

赤松(素手でキャッチした)


赤松(軽いパニックに陥る車内。実際私も一言発するのが精一杯で)

赤松『最原くん、大丈夫?』

最原『おっふ……』

赤松(作品が違う。ただでさえギリギリなのにこれ以上は本気でまずい)


赤松(それはさておきこの出来事が気が付くと学校中に広まっていて)

赤松(いつの間にか私の事を天使だとか仏だとか言う風潮が出来ていた)

赤松(仏じゃないよ。死んでるじゃんそれ)

赤松(男子がよそよそしくなる中、最原くんなんて)

最原『赤松さんの家ってどっち方面だったっけ?』

赤松『えっ、え!? 何で!? と、突然どうしたの!?』

最原『いやあ……。今回の件で僕、一生赤松さんの足を向けて寝られないから……』

赤松(だから仏じゃないって。一瞬期待した私がバカだったよ)

ナニを期待したんですかねぇ

エタるのか

一生赤松さんの足を向けて寝られない

一生赤松さんに足を向けて寝られない

誤字してたヨ。ごめんネ

出来るだけエタらないようには気を付けるからよろしく頼むヨ


赤松(そして今日まで私の天使・仏弄りは続いている)

赤松『っていう一種のネタだからあんまり気にしないで?』

王馬『へぇ……』

王馬『良い人なんだねー。赤松ちゃんってさ』

王馬『にししっ。こういう偽善者の化けの皮を剥ぐのオレ大好きなんだよねー!』

赤松『』


赤松(流石の私も大混乱である。メ○パニってレベルじゃない)

王馬『オレってさー。悪の総統じゃん? だからキミの親切心がうっとおしくてね!』

王馬『心の中で何回オレが舌打ちしたか分かる? 102回だよ! あ、今103回に増えた』

赤松(楽○カードマンかよ!)


王馬『あ、これ全部嘘だから! 赤松ちゃんは気にしないでいいよ!』

赤松『いや気にするよ!?』

王馬『まあ色々お節介を焼いてくれたお礼にさ、オレもちょっと焼こうと思ってさ』

王馬『余計なお世話をね!』

赤松(王馬くんが指を鳴らすと何処からともなく人が現れた)

赤松(その人達は、全員が同じ模様の仮面を被っていて……)

赤松(その時私は、彼がガチの総統だったのだと理解した)

赤松(そして現在に至る―――)

原作知らないけど期待


王馬「いやあ優等生の赤松ちゃんが遅刻寸前なんて珍しい事もあるもんだねぇ!」

赤松「それはキミの部下の仕業だよね!?」

赤松「目覚ましの設定が全部めちゃくちゃになってるし! 携帯のアラームに至っては」

携帯『決闘者諸君、さあ時間だ、起床したまえ。これよりバトルトーナメントを開始する!』

赤松「目覚まし機能を度外視した社長ボイスに変更されてるし!」

王馬「あ、ごめんごめーん。それウチの部下の中でも機械に強いヤツの仕業だよー」

王馬「これは嘘じゃないよ!」

赤松「それ以外ないでしょ!? 分かってるよそれくらい!」


王馬「にしし……。しっかしアイツも中々つまらなくないことをするよね!」

王馬「まさか赤松ちゃんのスマホをハッキングして、目覚まし機能を度外視した社長ボイスをダウンロードするなんてさ!」

赤松「その無駄に高い技術力をもう少し別の所で発揮しようよ!?」

赤松「後、最近寝起きの眠気が異常なんだけどこれも王馬くんの仕業だよね?」

王馬「さあ? そこまではオレは知らないよ!」

王馬「オレの部下が赤松ちゃんの部屋の53か所に睡眠誘発装置を仕掛けたってことくらいしか知らないよ!」

赤松「知ってるじゃん!! 全部! 一から! 十まで!!」


王馬「あ、そう言えばオレなんかに構ってて大丈夫なの? そろそろ本気で遅刻しちゃう時間だけど」

赤松「やばっ! 今年まだ無遅刻なのに!」

赤松「って王馬くんはどうなの!? 王馬くんってお世辞にも運動が得意そうには見えないけど!」

王馬「ああオレ? オレは組織の力で何とでもなるから大丈夫だよー」


王馬「例えばこれ! 背中に背負えるジェットエンジン! これなら障害物も信号も関係ないからね!」

赤松(あの一件以来王馬くんは私の日常の至る所で組織とやらの力を見せつけるようになっている)

赤松「って遅刻遅刻~!!」

王馬「あはははは! 走れよ走れぇ! 学校に向かってよぉ!」

赤松「一体何様なの!?」


===お昼休み===


入間「おーい。赤松ー。学食行こうぜー」

赤松「あ、うん」

赤松(朝から走ったせいでお腹空いたなぁ……)

入間「ぐへへへ……オレ様はボリュームのB! B定食だぜ!」

春川「……太るよ? というかボリュームならVじゃん」

入間「お、オレ様は食べた分胸に行く体質だから……。って痛い! 無言で蹴らないでよぉ……脛がすっごく痛い……」


赤松(今日は男子向けのB定食でも良い気がしてきた……。お腹一杯食べたい……)

赤松(ああ……でも、我慢しなきゃ……。ここで食べ過ぎると後に響くだろうし……)

赤松(でも食べたい……どうしよう……)

王馬(赤松ちゃん、運動はいつでも出来るけどこの空腹は今しかないんだよ!)

赤松(そうだ……。運動なら帰り道にも出来るじゃん!)

赤松(今日はB定食に……)

赤松「って……」


赤松「王馬くん、何をしてるのかな……?」

王馬「にしし。バレた? 赤松ちゃんにだけ届くように指向性を持たせたメガホンで耳打ちしてたんだけど」

赤松「……王馬くん、ちょっと屋上行こうよ……」


~~~屋上~~~

赤松「なんで私を悪い方向に誘惑するの!?」

王馬「だってオレって悪の総統だし……。善か悪かって言われたら悪の道に進ませないと……」

赤松(そうだった! 被害的にはピンポンダッシュ並の嫌がらせばっかりだったから忘れかけてたけど!)

赤松「それにしても私一人に対して嫌がらせの層が厚すぎない!?」

王馬「オレって悪の総統だからねー。偽善者を見かけるとついやっちゃうんだよ」


王馬「自分の欲望に忠実に生きられるための手助けをさァ!」

王馬「赤松ちゃんが我欲のせいで身を滅ぼすようなクズに堕ちたなら……」

王馬「オレも赤松ちゃんの事を、少しは好きになれそうだしね。あ、これは嘘じゃないよ?」

赤松「」

赤松(私は王馬くんの事を誤解していたのかもしれない……。彼は正真正銘の)


王馬「それにさ、赤松ちゃんにやってる嫌がらせをするのも結構手間なんだよ?」

赤松「へ?」

王馬「毎度毎度ジェットエンジンを用意したり、睡眠誘発装置を交換したりさー」

王馬「この一週間だけで八桁は確実に使ったね!」

赤松「」

赤松(金持ちの道楽って怖いんだなー)


赤松「そんな無駄なことにお金を使うくらいならもっと良い使い道があるでしょ」

赤松「これ以上私に無駄なお金を使うって言うなら私にも少しは考えがあるんだか――」

王馬「ジャーン! これ、なんだと思う?」


王馬「ヒントは小型爆弾だよ!」

赤松「答えじゃん!」

王馬「ほら、ちょっと遠くに投げて起動すると……」


ドカーン!!


王馬「で、何か言った?」

赤松「ア、イエ……。ナニモナイデス……」

赤松(私は無力だ……!)


王馬「ま、オレに関わったのが運の尽きってヤツだね!」

王馬「オレが見たいのは欲に負けた上での惨めな末路だし」

王馬「赤松ちゃんが『良い人』から、オレの望むような欲塗れのクズになってくれるまで」

王馬「付きまとっちゃうよ? まあ頑張ってね、赤松ちゃん!」

赤松「ストーキング発言した本人が言うセリフじゃないよね!?」

王馬「まあ付きまとうってのは流石に嘘だよ!」

赤松「本当にそうであってほしいよ……」



第一章「王馬くんは私が嫌い」~完~

第二章「王馬くんはクズという名の道化に微笑む」に続く


今日の投稿はここまでだヨ

漫画原作をストーリー含めてSSにするのって想像してたよりも難しいネ……

基本このSSはV3に出たキャラしか出さない予定だから、次の投稿で恐らく一部のキャラがエグいくらい崩壊すると思うヨ。気を付けてネ

乙やで
これはイライラする王馬くん

まさに吐き気を催す邪悪!



原作が一体どういうストーリーなのか気になるわ

>>34
原作は王馬の嫌がらせのポジが悪魔によるものになってるヨ……

なかなか面白いな
期待

遅くなってごめんネ

これから投下していくヨ


第二章「王馬くんはクズという道化に微笑む」



赤松(王馬くんが転校してきてはや数週間)

赤松(なんだかんだ王馬くんの嫌がらせにも慣れて……)

入間「購買に新しく入荷したお菓子がクオリティ高いって評判でさー。昼休みに行列になってるらしいぜ!」

夢野「んあー……。ウチはわざわざ並んでまで買いたいほど甘味に飢えてはおらんからのぅ……」

赤松「あ、でも私はちょっと気になるか……」


ぐぅ~~っ!



赤松「……」

夢野「……」

入間「……大丈夫か? オレ様のおかずちょっと分けてやろうか……?」

赤松(慣れ……)

赤松「慣れるか!!」


赤松「お腹の音っぽい音を出す機械なんて無駄なものわざわざ作らないでよって何回も言ったよね!?」

赤松「あの入間さんに心配されちゃうなんて私どんだけ可哀想な扱いになっちゃってるの!?」

王馬「いやー。赤松ちゃんの不快な善人面が腹立たしくて」

赤松(王馬くんの事は未だにさっぱりつかめない)

赤松(ただ、ひとつだけわかっているのは)

赤松(相変わらず彼は私の事が)

王馬「知っての通り赤松ちゃんみたいな建前で本音を隠す様な人間が」

王馬「オレ、大嫌いだからさー」

赤松(らしい)


赤松(と、そんなある日)

赤松「とにかく! 人と私に迷惑をかけない範囲内でイタズラしてよね!」

赤松「王馬くんが総統っていうのは仕方ないとしてもやっぱり人に迷惑をかけるのはダメだと思うの」

王馬「わかってないなー赤松ちゃんは。悪の総統なんて誰かに迷惑をかけてこそじゃん!」



??「総統……? 今総統って言ったっすよね!?」




天海「転校生君! 確か王馬君でしたっけ?」

天海「キミはやっぱり本当の総統だったんすね!」

赤松「あっ」

王馬「……で、彼は誰なの?」

赤松「天海くんだよ! 同じクラスなんだから名前と顔くらいは一致させようよ!」

天海「ま、まあ話したことなんてないっすからね。天海蘭太郎っす。よろしくっす」

王馬「んー。よろしくねー」


赤松(っていうか良いの!? 総統だって他の人にバレっちゃったけど)

王馬(何が? だってバレるも何も初日の自己紹介でバラしちゃってるじゃん)

赤松(あ)

赤松(と言うかナチュラルに心の声で会話しないでほしいんだけど)

天海「?」


天海「ま、俺も最初は王馬君の言う事を信じちゃいなかったっす」

天海「でもたまたま見ちゃったんすよね……」

天海「屋上前の踊り場で誰かと一緒に居る王馬君の姿を」

天海「一目で確信したっす。俺は何かとんでもないものを目撃してしまったと……!」

王馬「あー、それは多分部下に屋上の鍵を開けてもらった時だねー」

赤松(ただのピッキングだった!!)


王馬「まあオレがやってもよかったんだけど夢野ちゃんを見てたら自分でやるのも面倒になっちゃってさー」

赤松(お前も出来るんかい!)
                          
赤松(というか、『遅刻遅刻ぅ~!』とか言いながら走る女子高生とか)

赤松(まあ私の事だけど)
          
赤松(屋上で話す学生とか)

赤松(まあ私たちの事だけど)

赤松(この学園で起きてる学園ドラマっぽいシーンって大体全部王馬くんの組織が絡んでるんだね……)

赤松(そう考えると身近に感じて来なくもないようね……?)

赤松(いやいや、それこそが王馬くんの罠なのかも……。ホントかウソかわからないのってこわ……)


王馬「それで? 結局天海ちゃんはオレに何の用なの?」

天海「そりゃもちろん組織の力を借りたいんすよ!」

天海「組織だか結社だかわかんないっすけど、何か凄そうじゃないっすか。知らないっすけど!」

天海「ちょっとした旅費稼ぎなんて簡単そうじゃないっすか!」


赤松(す、ストレートに欲望をぶつけてくるなぁ……)

赤松(王馬くんは、嫌がる私には色々嫌がらせとかイタズラをしてくるけど)

赤松(こういうグイグイくる人は王馬くん的にはどうなんだろ……)

王馬「(ニッコリ)」

赤松「めっちゃ嬉しそうな顔してるぅ!?」

赤松「ちょっ! 王馬くん!? その暗い笑みをどうにかしてよ!」

赤松「嬉しいのは分かったけど笑みの影が濃すぎてスライムみたいになってるよ!?」


赤松「や、やめなよ天海くん……」

赤松「ほら、このデビルスライムは基本的に人の役に立つようなことはしないから!」

王馬「よーし! なんでも言ってよ! オレが出来る事ならなんでもしてあげるよ!」

赤松(私が王馬くんから人以下の存在として見られていた事が確定した瞬間であった)

天海「な、なんでもっすか……」

天海「ちょっと待ってほしいっす!」


赤松「そうそう! 考え直した方がいいよ! 王馬くんに出来る事なんて精々ご飯を沢山食べるように誘導するくらいだし!」

天海「なるほど……。あ、有った!見てほしいっす! 良いのが見つかったっすよ!」

天海「今日夕方、隣の市でホットドッグの大食い大会っす! 賞金はなんと30万!」

天海「王馬君のその力が有れば楽勝っすよ!!」

赤松(何その無駄に豊かな発想力)


赤松「というかそんな超能力染みたのじゃなくて、あくまでお腹が空いてる時にカロリーを気にせず食べる方向に誘導してくるくらいだよ!」

王馬「……逸材だよ……!」

赤松(王馬くん、ターゲットロックオンの邪悪な笑顔)

王馬「赤松ちゃんにやってるしょっぱい嫌がらせじゃなくて、実際に物を沢山食べられるようにすることくらいなら出来るよ!」

赤松「だ、大体もうそろそろ夕方なのに隣の市までってどうやって行くの?」

赤松「間に合わなくない?」


天海「あ、そうっすね……。確かにそれは問題っすね……」

天海「けどきっと隣の市までひとっ飛びで行ける機械とか持ってるっすよね!?」

天海「王馬君!出してほしいっす! 俺達友達っすよねぇぇっ!?」

赤松(ほっといたら靴とか地面とか舐めだしそうな勢い!!)


赤松「い、いやぁ……流石にそんな都合のいい物なんてさぁ……。ね、ないよね? 王馬くん?」

王馬「(ニッコリ)」

赤松「そういえば忘れかけてたけど怪○キッドのアレが有ったねちくしょう!」

王馬「もー。ジェットエンジンだってばー。赤松ちゃんは忘れんぼさんだなぁ!」

赤松(出来れば言葉にも出したくないんだよ!!)



===飛行中===

~~~隣の市~~~

王馬「ん~っ! 着いたねー!」

赤松「なんで私まで……命綱なしであんなこともう一生したくない……」

天海「あ、ここはもう会場の目の前っすね! よし、行くっすよ!」

赤松「……それにしても王馬くんってこういうのに協力するんだ。ちょっと意外」


王馬「アレ? 意外? ま、天海ちゃんってオレ好みの人間だしね!」

王馬「それに、ああいうオーディションの時の百田ちゃんやの○太くんから凶暴性やら将来性やらを引き算したような人はね」

王馬「オレにとって最高のオモチャなんだよ……!」

赤松「メタ発言やめて!! 後ドラ○もんポジが邪悪すぎない!?」


天海「おーい! 二人ともー! 早く来てほしいっすよー!」

赤松(読めない……! 今回どうなるのかが全く……!)

赤松(場合によっては天海くんも大会も……私が守らなきゃ……!)


~~~大会会場~~~

MC「さあさあやってまいりました! 毎年恒例、第53回大食い大会!」

MC「今回はホットドッグの大食いとなっております!」

MC「今年も名のあるフードファイターが勢揃いしている中! ひとり勇気あるチャレンジャーが!」

MC「高校生の天海蘭太郎くんです! 応援の同級生二人も一緒です!」

MC「このニューフェイスがどう試合を魅せてくれるのか私は楽しみで仕方ありません!」


天海(ククク……! 俺には王馬君がくれた装置の力があるっす!)

王馬『この装置は頭に付けてると食欲のタガが外れてどれだけ食べてもお腹一杯にならない装置だよ!』

王馬『オレの部下を一人、光学迷彩服を着せて隣に配置しておくからそれも上手く活用してね!』

天海(今の内にせいぜい言ってればいいっすよ)

天海(俺には王馬君の食欲ブーストが効いてるっす!)


天海(今なら無限に食べられそうな空腹感っす!)

天海「王馬先輩マジパねぇっすよ! 負ける気がしないっす!」

赤松(先輩……?)

赤松「ね、ねぇ。天海くん。今でもまだ間に合うしやめよ?」

天海「えっ?」

赤松「こんなインチキやっぱり良くないよ。こういうのは正々堂々やらないと……」


天海「何言ってるんすか赤松さんは……?」

天海「俺は何か法に触れていたりするっすか……?」

天海「少し食欲が増す薬を服用してるようなもんすよ……!」

天海「言うなればサプリメント……! 胃に効くサプリメント……!」

天海「合法……!合法っす……!」

赤松「ジャンキーはみんなそう言うんだよ!!」


天海「へへっ……! 黙って見ててほしいっす。旅費を差し引いた賞金でジュースくらいなら奢るっすから」

王馬「いいねぇ! 聞く耳を持たないタイプの強欲だよー!」

赤松「嫌な予感しかしないんだけど……」


MC「では……!スタート!!」

MC「各選手一斉に……ん!? なんだこれは!」

MC「天海選手驚異の速度でホットドッグを平らげていくぅ!」

MC「これは思わぬダークホースかぁ!?」

赤松「す、すごいよ天海くん! これなら本当に勝っちゃいそうだよ!」


王馬「うーん……どうかなぁ?」

赤松「……えっ?」

王馬「オレの説明が雑だったせいで勘違いさせちゃったかもしれないけどさ」

王馬「あの装置はあくまで食欲のタガを外すだけで……」

王馬「本人の胃腸のキャパは全く増えないんだよねー!」

王馬「ほら、既に限界の顔してるでしょ?」

赤松「1レス挟んだだけで失速してる!?」


赤松「これでよく大食い大会に出るなんて言えたね……完全に王馬くん頼りだったんだなぁ……」

MC「おっとぉ!? 天海選手ペース配分を間違えたかぁ!?」

赤松「さ、さぁっ! もう棄権しよ? ほら、本職の人には流石に勝てないよ!」

赤松「天海くん? ちょ……食べるのやめなって」

赤松「天海くん!?」


天海「パンピーが本職に勝てないなんて道理はないっす……! 行くっすよ赤松さん! ホットドッグの貯蔵は十分っすか……!」

赤松「……かっこいい事言ってるつもりかもしれないけどやってることは物凄くかっこ悪いからね!?」

MC「これは凄い! 天海選手顔色に反して再びペースアーップ!」

赤松「!? 王馬くん! 天海くんに一体何が!?」


王馬「赤松ちゃんにしては良い質問だね~! これはあの装置の特性に秘密があるんだよね~!」

赤松(……王馬くんすっごく良い顔してるなぁ……)

赤松(私相手には嫌がらせレベルの事しかしてないから鬱憤が溜まってたのかなぁ)

王馬「あの装置はね、人間の満足中枢を破壊して、いくら食べても満たされない飢えを与えるんだよ!」

王馬「だから天海ちゃんはホットドッグで胃が爆発するまで食事を辞めないのさ!」

赤松「あの装置の特性こっわっ!!」


赤松「す、ストップ! 天海くん!! 死んじゃうよ!?」

赤松「30万のために命を捨てるなんてバカらしいよ!」

天海「俺は……。俺は……! 死んでもホットドッグを食うっす……!」

天海「金は命より重いんすよ……!」

赤松「目ぇ覚ませ! 少なくとも命は30万じゃ買えないよ!」


赤松「王馬くん! 王馬くん! 王馬くんならあの装置を止められ……」

王馬「あははー! これからこっちに来られるー?」

赤松(通話中ぅぅっ!!)

赤松(正気か!? 天海くんは今おかわりで文字通り死にそうになってるんだよ!!)

赤松(部下のおかわり用意してんじゃないよ!!)


MC「おーっと! 天海選手」

赤松「!」

MC「苦しそうな顔が一転悟りきった表情に!」

MC「ブッダだ! ブッダの表情だァ!」

赤松(涅槃が近ーい!!)


赤松(リアル仏になりそうなんだけど! 私の数倍やばいぞアレ!!)

MC「なんだァ!? 天海選手に見えない手が有るかのように複数のホットドッグが天海選手の口の中に突入しているぞォ!?」

赤松(部下の人の仕業だー!?)

赤松(わ、私が止めるしか……!)

赤松「あ、天海くん! もう無茶だよ!」


MC「天海選手を案じたセコンドが止めに入るゥ!」

MC「青春ドラマのワンシーンの様な光景が繰り広げられています!」

赤松(今繰り広げられてるのはどちらかというと『プレ○ター』だよ!!)

赤松(くっ……! もう手段は選べない……!)


赤松「天海くんごめんっ!」

MC「これは! ビンタ!ビンタです!!」

MC「無防備な天海選手ノックアウト! これはセコンドの判断で強制シャット……ギブアップでしょうか!?」

赤松(よし、荒っぽくなっちゃったけどこれで……)

MC「い、いや! どういうことだぁ!? 天海選手の口へホットドッグが吸い込まれていくゥ!」

天海「ヴッ! ヴッ……!」

赤松(部下の人天海くんを生かして返す気がなーい!!)

赤松「ここに居たら殺される……! 逃げるよ天海くん!」

天海「」


赤松「ほら、掴まって! 一緒にここから生きて抜け出そ……」

ドドドドドドドッ

赤松「部下の人超追いかけて来てる!!」

赤松「ていうか見間違えじゃなかったら、部下の人……」

赤松「天海くんを殺す為のホットドッグを装備してる……!」


赤松「起きて! 天海くん! このままじゃ殺されちゃうよ!」

赤松「『死因:ホットドッグ』になっちゃうよ!!」

赤松(あ……逃げられないなこれ……)

赤松(私もホットドッグの刑かな……?)


王馬「おやおやぁ~? お困りの様子かな?」

王馬「今この状況をなんとか出来るって言ったらどうする?」

王馬「助けは必要かな?」

赤松「王馬くん! いる!いるよ!むしろ助けだけでいい!」

王馬「そう……」


王馬「でもさー。天海ちゃんって別にさっきまで何の接点もない赤の他人だったんでしょ?」

王馬「本当に助けたいの?」

赤松「は? またそんなこと……!」

王馬「いや、まあ今日は物凄く気分がいいからさ、助けてあげてもいいんだけどね」

王馬「その前に一言本音を聞きたくてさ!」


王馬「ホントに助けたいの?そのクズのこと」

王馬「別に彼を放って一人で逃げても良いんだぜ?」

王馬「多分赤松ちゃんは無事逃げられるしそれでいいんじゃないの?」

王馬「こんな状況になったのは彼が原因だし赤松ちゃんが背負う必要なんてないでしょ」

王馬「オレに嘘は通じないからね。本音で……」



赤松「本音? 『ごちゃごちゃうるさい!』だよ」


王馬「は……はは……! 良いねぇ! そういう物の言い方好きだよ!」

王馬「赤松ちゃんも分かって来たじゃん!」

王馬「うんいいね! オッケーオッケー! 今日の所は合格にしといてあげるよ!」

王馬「それじゃあ……」

王馬「やれ」

赤松(王馬くんが一言言うと何処からともなく縄や手錠が飛び交い……)

王馬「呼んどいてなんだけどさ、ちょっとやりすぎだよねー」

王馬「しばらく頭でも冷やしなよ」

赤松(あっという間に簀巻きが出来上がった)

王馬「あー。楽しかったー。それじゃあ帰ろっか、赤松ちゃん!」


赤松(そう言ってにこやかに笑う彼は、年相応かそれ以上に幼く見えて)

赤松(彼もやはり総統である前に一人の少年だという事を再認識出来た気がした……)

天海「……は、吐きそう……」

赤松「もうちょい余韻に浸らせてくれてもいいんじゃないかな!?」


天海「去年はクラスが違ったんでよく知らないんすけど……」

天海「赤松さんって吐いたら手で受け止めてくれるんすよね……? 今エチケット袋持ってなくて……」

赤松「そのフォローがある前提で居られても困るからね!?」

天海「ちょ……もう……おろろろろろろ……」

赤松「ギャー―ッ!!」

王馬「あははははは!あっはっはっは!!」

赤松(この日からしばらく、王馬くんは何故だか凄く機嫌が良く、私への嫌がらせもほんのちょっとマイルドであったとさ)


天海「今度はもっと楽な旅費稼ぎを考えるっす……」

赤松「懲りろ!!」


第二章「王馬くんはクズという道化に微笑む」~完~

第三章「王馬くんは敵が多い」に続く


今日はこれで一旦投下はおしまいだヨ

九頭龍君ポジは百田君と天海君でかなり悩んだんだけどオーディションは嘘だと信じてる勢な >>1 にはクズ田君は書けなかったヨ……


くず図書面白いし、王馬の「やれ」が最高に好き
死因ホットドックはいやっすね


第三章「王馬くんは敵が多い」


赤松「いやー平穏って良いね!」

赤松「王馬くんの嫌がらせも最近何故か軽めだし」

赤松「今日は比較的和やかな一日になりそう……」

??「赤松楓さん……だよネ?」

赤松(ふ、不審者だッ……!)

赤松(そんな殺生な……。四行くらいしか続かなかった私の平穏を返して!)

赤松(油断した……。天国から地獄とはまさにこの事だよ……)

??「あの王馬君と親しいらしいネ」

赤松(やっぱり王馬くん関係だったかぁ! ホント疫病神だよ!)

ガッ!

赤松(ヒェッ! いきなり肩を掴まれた!? まさか誘か……)

??「……苦労してるんだネ……。お気の毒に……」


??「今まで一人でさぞ辛かったろうに……!」

??「でも大丈夫だヨ! もう泣き寝入りする必要なんてないのサ!」

??「これからは共に戦っていこうネ!」

赤松(……)

赤松(不審者が王馬くんの百倍優しい……)

赤松(世も末だなぁ……)


赤松「い、いやあビックリしましたよ……」

赤松(本当にね)

赤松「てっきり不審者さんかと……」

??「あァ……。ゴメンネ。自己紹介が遅れちゃったヨ」

真宮寺「僕の名前は真宮寺是清。見た目が不審者ってのはよく言われるから仕方ないサ」

赤松(自覚があるのならまず直せば良いのでは……?)

真宮寺「でも安心して。僕はキミの味方だヨ!」




真宮寺「僕も王馬君に苦しめられている身……。他人事とは思えなくてネ」

真宮寺「そんな僕は『王馬小吉被害者の会』の副会長も務めてるんだ」

赤松(入会したい!!)

真宮寺「王馬君の前では皆が平等に被害者なのサ!」

真宮寺「イナゴと同じようなものだヨ!」

赤松「そんな自然災害みたいな扱い……」


王馬「誰がイナゴだって?」


王馬「やあ! 真宮寺ちゃん、久しぶりー!」

真宮寺「王馬君!? 何時の間に……!」

王馬「それはこっちのセリフだよ」

王馬「赤松ちゃんの近くに不審者が出たって聞いたから来てみれば……」

王馬「真宮寺ちゃんかぁ~! 変な組み合わせだね!」


真宮寺「そんな事はどうでも良いんだヨ」

真宮寺「まァ、別に教えてあげてもいいけどネ」

真宮寺「仕事柄僕はキミのことを監視していることが多くてネ。その時赤松さんの存在を知ったのサ」

真宮寺「赤松さんの受けた責苦の数々には僕も怒りを覚えずにはいられなくてネ……!」

真宮寺「キミのような存在を王馬君から守る! それもまた僕達被害者の会の使命なんだヨ!」

赤松(この人が主人公で良くない?)

王馬「へぇ~? じゃあその使命に殉じて灰にでもなってろよ」

赤松(並べると小悪党感が際立つなぁ!)


王馬「……まあいいよ。で? 今日はどんな事をしてくれるのかな? シスコンサイコパスちゃん!」

真宮寺「ゲフォッ!!」

赤松「吐血したァ!?」

真宮寺「それとも塩とでも呼べばいいのかなぁ……?」

真宮寺「ゴバァッ……!」

赤松「なんでさっきよりも大量に吐血したの!?」

赤松「ど、どうしたの!? 真宮寺くん!?」


王馬「ちょーっと真宮寺ちゃんのトラウマを刺激しただけだから安心してよ!」

赤松「何がどうなったらその説明で安心できるの!?」

真宮寺「いや……。良いんだヨ、赤松さん……」

真宮寺「僕が今回何も対策を取らずにここに来たとでも思うのかい?」

真宮寺「今だヨ!」

赤松(真宮寺くんが合図を送ると物陰から、茂みから何処からともなく大勢の人が私たちと王馬くんを中心に取り囲んだ)

赤松「えっ。こんな大勢の人今まで何処に隠れてたの?」

真宮寺「彼らは全員僕ら被害者の会のメンバーだヨ」

真宮寺「キミの味方は皆無サ。大人しくしてもらおうか」

王馬「へぇー。数で取り囲むなんて真宮寺ちゃんにしてはつまらなくないやり方だね」

真宮寺「キミが僕達にしてきたことを覚えているかい?」

真宮寺「覚えてないと言うのなら、今ここで思い出させてあげるヨ!」


会員A『私は彼に騙されて全財産を奪われました!』(プライバシー保護のため音声は変えてあります)

会員B「ボクは彼に差別発言を連呼されました! そろそろ然るべき機関に訴えようかと思うレベルですよ本当に!」

会員C『わたしは彼に自分が企画した作品を台無しにされました!』(プライバシー保護(ry)

会員D『ゴン太はいつも王馬君に嘘をつかれてるよ! ゴン太は馬鹿だから嘘とホントの区別が良く解らないからやめてほしいんだ!』(プラ(ry)


真宮寺「と言った数多くの意見が寄せられてるのサ!」

真宮寺「言い逃れ出来るものならしてみなヨ!」

赤松「一人だけ声がそのままだった気がするんだけど大丈夫なの?」


王馬「へー。よくもまあこんなに集めたねぇ」

王馬「ほとんど覚えてないけどこのまま話を進めた方がつまらなくなさそうだし」

王馬「覚えてるって事にしてあげるよ!」

真宮寺「……そろそろ巫山戯るのもいい加減にした方がいいと思うヨ?」

真宮寺「僕らはもう我慢の限界に近いんだ」

真宮寺「僕なんてこの前突然呼び出されたかと思ったら光学迷彩を着せられて」

真宮寺「ホットドッグを限界まで目の前の男の口に詰め込めって言われたからその通りにやったのに」

真宮寺「突然簀巻きにされて懲罰房に連行されたヨ……」

赤松(あの部下の人真宮寺くんだったの!?)


赤松「というか真宮寺くんがあの部下の人だったってことは……」

赤松「えーっと、王馬くんと真宮寺くんの関係性が良く分からなくなっちゃったんだけど?」

王馬「あー。オレと真宮寺ちゃんの関係? 上司と部下だよ」

真宮寺「僕はキミを上司と思ったことは一度もないけどネ!」

真宮寺「大体キミは初めて会った時から何も変わって無いじゃないか!」

真宮寺「僕がたまたま黒いマスクを付けてたからって」

王馬『真宮寺ちゃんってさー。サイコパスみたいだよねー!』

真宮寺「これから尾ひれが付きに付いて最終的には『姉の為に女性ばかり狙う連続殺人鬼』だって話になってるし!」

真宮寺「僕が民族学に興味があってたまたま持ってた清めの塩を見つけた時には」

王馬『真宮寺ちゃんって陰陽師なんだってさ!』

真宮寺「結局いつの間にか付いたあだ名は『塩』だし! 本当に訳が分からないヨ!!」

真宮寺「陰陽師要素が完全に消し飛んでるじゃないか!」


真宮寺「最近は『お前スタイリッシュに塩かけてよ塩!』なんて言われるし!」

真宮寺「姉さんには『是清……? 姉さんは大丈夫だから無理にお友達を作ろうとしなくてもいいのよ……?』なんて言われたヨ!」

真宮寺「僕はサイコパスじゃないヨ! 信じてよ姉さん!」

赤松(抑圧されてたものが決壊しておられる……!)

赤松(不審者とか言ってごめん……)

赤松(でもシスコンなのは本当だったんだね……」

真宮寺「ガハァッ!!」

王馬「お、赤松ちゃんも中々やるじゃーん!」

赤松「やばっ! 声に出ちゃってた!?」


真宮寺「と、……兎も角……。これ以上王馬くんの被害者を増やすわけにもいかないからネ……」

真宮寺「赤松さんが受けた精神的苦痛は計り知れない!」

真宮寺「辛かったろうに……!」

真宮寺「でも大丈夫だヨ。僕達が付いているからネ!」

赤松(この塩ぬくもりティが半端ない……!)

真宮寺「聞いたかい? 王馬君。ここに居るのは全員キミの被害者だ」

真宮寺「この場でキミを糾弾しようじゃあないか!」

王馬「ZZZ……」

王馬「あ! ゴメン寝てた!」


赤松「」

真宮寺「」

王馬「いやーゴメンゴメン! 真宮寺ちゃんの声って聴いてるとすぐ眠くなっちゃうんだよねー」

王馬「ま、嘘だけど!」

王馬「で? 長々と能書き垂れてないでさっさと本題に入りなよ」

真宮寺「僕が要求するのはただ一つ! 赤松さんの解放だヨ!」

赤松「!? 真宮寺くんの悪評をどうにかするんじゃないの?」

真宮寺「僕の悪評に関してはもう歯止めが利かなくなってるからネ……」

真宮寺「そんな僕達より、今被害を受けている赤松さんを助けたいんだヨ!」

真宮寺「これは被害者の会の総意でもあるのサ」

赤松(被害者の会のぬくもりティも半端ない……! ちょっと泣きそう)

王馬「ふーん……。オレが今まで玩具を手に入れて手放したことがないって知ってるよね?」

真宮寺「あァ。知ってるサ。僕自身も被害者だったワケだからネ」


真宮寺「古来よりこういう物事では決闘という形で結果を決めていた……」

真宮寺「僕もこれに倣いキミに決闘を申し込むヨ」

真宮寺「僕が勝てば赤松さんと金輪際関わるのをやめてもらおうか」

真宮寺「……僕が負けたら」

真宮寺「もう僕はキミに逆らわないヨ」

王馬「ふぅん? 絶対服従を賭けるほど赤松ちゃんに価値があるとは思えないんだけど」

真宮寺「価値ならあるヨ。彼女は僕らの希望なんだヨ」

真宮寺「キミという絶望に立ち向かう希望……」

真宮寺「この希望を守るために僕は全てを賭ける覚悟がある!」

王馬「へぇ! 何それつまらなくないよ!」

塩からサイコパス要素を除くとこんなに良いヤツに…


赤松(なんで突然バトル展開になってるの)

赤松(さっきまでギャグやってたのに突然のバトル展開って○魂かREB○RNかな?)

赤松(というか決闘って何!? 一体何をするの!?)

赤松(あーもう! 話についていけないよ!!)


赤松「私のために争わないで!!」

真宮寺「」

王馬「」


赤松「あ」

赤松(うっわぁぁぁ!!!! 何言ってるの私!!)

赤松(いくらテンパってたとはいえこんな恥ずかしいセリフなんで言っちゃったの!!)


王馬「……っふ……」

王馬「っははははあはははははは!!」

王馬「私のために争わないで!っだってよォ!」

王馬「いつの時代の少女漫画だって話だよ! ひーっお腹痛い……!」

王馬「あー、興が削がれちゃったよ」

王馬「今日のところはこれで手打ちにしない?」

王馬「笑わせてもらったし、またしばらくは赤松ちゃんに手出しはしないからさ!」

王馬「男の約束だから嘘は言わないよ! ホントだよ!」


真宮寺「」

王馬「真宮寺ちゃんも戦える状態じゃなさそうだし、オレは帰るね!」

王馬「ほらほらどいてどいてー」

赤松(結果として争いを止められて良かったのかな……?)

赤松(まあ私の精神的ダメージは計り知れないし、根本的な解決ではないけど)

赤松「私もそろそろ帰るね。皆、親身になってくれてありがとう」

赤松「色々と頑張れる気がするよ!」

赤松(こうしてしばしの平穏が訪れたのであったとさ)



第三章「王馬くんは敵が多い」~完~

第四章「王馬くんは割と簡単に裏切る」に続く


真宮寺「……天使だ……。天使が舞い降りたんだヨ……」

約一名大丈夫じゃない人が居たり居なかったりしたのは秘密



これまさか元ネタの漫画も異能主人公がパンピーヒロインに嫌がらせする内容なの?
とてもじゃないが人気出るように思えないが…

>>115
>>1 の力不足ってのもあるけど、基本は大体こんな感じだヨ


けど、一応補足させてもらうと、元ネタの方は主人公?が悪魔召喚師、サモナーなんだけど

悪魔を私的な理由で使役しまくってたせいで一部の悪魔に嫌われて命を狙われてるんだヨ

で、ヒロインが主人公の近くに居たってことで巻き添えで命を狙われて(心が綺麗な人は悪魔にとって邪魔だからって理由も有る)

主人公はヒロインをクズにしたいから悪魔の暴力で殺されるのは不本意だって相対的に彼女を守ってる(時も有る)って話だネ

ざっくり表面をなぞるとこんな感じなんだけど

まァ、こんな設定が生きてたのは序盤だけで、それ以降は主人公の弱点が大量に露出したりで小物化して迷惑系おふざけコメディになってるヨ

例えば主人公とこのSSの天海君ポジの子が学園のライフラインを乗っ取ってクズ帝国を作ったりとかネ

>>1 はヒロインのキレッキレな突っ込みが大好きだヨ。左門くんって良いよネ……!


第四章「王馬くんは割と簡単に裏切る」


赤松「昼休みだー!」

赤松「ってアレ?」

王馬「あ、オレ宛ての手紙みたいだね」

赤松「手紙って普通教室の窓から飛んでくるものだっけ? まあいいけど」

赤松「ちょっと気になるなぁ。王馬くん、もしよかったら見せてくれない?」

王馬「別にいいよ。減るもんでもないしねー」


手紙『春日の候、木々の芽吹きに春を感じるこの頃ですが、いかがお過ごしであろうと死ね』

手紙『おかげさまで私たちは頭痛に悩まされる毎日を送っております。死ね』

手紙『この度心ばかりの品をお贈り致しましたので死ね。追伸、死ね』

赤松「死ぬほど死ねって書いてある!?」

王馬「要約すると『嫌がらせの品を送ったから死ね』ってとこかな」

赤松「嫌がらせなのか殺しにかかってるのか曖昧じゃないそれ!?」

王馬「まあどうせこの手の輩は直接殺しに来る度胸も無いから社会的に殺しに来るタイプばっかりだし」

王馬「別にどうでもいいよ」


赤松「手紙のインパクトに圧されて忘れかけてたけど、どうしてこんなのが送られてきたの?」

王馬「あー、まあこの前真宮寺ちゃんに会ったから分かってると思うけど」

王馬「オレって結構色んな所から嫌われてるんだよね~」

赤松「それはもう知ってるけど」

王馬「そんな中にはたまにオレに復讐とか報復しようとしてくるヤツらも居るからさ」

王馬「今回の件もオレに何か恨みがあるヤツの仕業だろうね」


赤松「ええ!? それって結構危ないんじゃ……」

王馬「そうでもないよ? だってホラ」

赤松「えっ」

王馬「さっきも言ったけどこの手の輩ってオレを社会的に殺そうとしてくるタイプなんだよね」

王馬「ってことはつまり何かしてくるなら目撃者の多い今この場でだよ」

赤松「全く安心できない情報をどうもありがとう!」

王馬「あ、噂をすれば何とやらだね」


ビターン!


赤松「へぶっ!!」

王馬「あーゴメンゴメン! 後ろから何かを投げつけられたからとっさに躱したら赤松ちゃんの顔面に直撃しちゃったね!」

赤松「詳しい説明セリフをどうもありがと……でももうちょっと早めに言ってくれると嬉しいかな……」

赤松?「」

赤松「へ?」

王馬「なるほどねー。こういう手段に出てきた訳か、中々どうしてつまらなくないね」

赤松「ちょっ、一人で納得されても困るんだけど」

赤松「この私そっくりさんは誰なの? あ、行っちゃった」

王馬「ああ、あれは見たところ相手そっくりの偽物に変身出来るタイプのロボットみたいだね」

赤松「へえ。それなら王馬くんの嫌がらせより害は無さげだね」


王馬「そうかなぁ? 確かあのタイプのコピーロボットには致命的なバグがあって……」

入間「おー赤松じゃねーか! 昼飯食いに行こうぜー!」

赤松?「誰だよ気安く話しかけんじゃねぇよデブ」

入間「ひぐぅ……」

王馬「思考回路と言動がコピー元と正反対になるらしいんだよねー! オレも初めて見たよ!」

赤松「早く言え!!!」

赤松「あ……! 逃げちゃった!」

赤松「い、入間さん……? 今のは……」


入間「じゃあテメーは痩せてるってか!?ああん!!」

赤松(存外キレてる!!)

赤松「入間さん! アレを言ったのは私じゃなくて……」

入間「あん? だったら誰だよ! オメーが始めた戦争だろうが!!」

赤松「せ、戦争だなんて大げさだよ……」

入間「横にデカい女は言葉も態度もデカいってか!! 言うじゃねえか!」

赤松「一言も言ってないよ!!」

赤松「兎に角これ以上被害が大きくならないうちにアレを捕まえないと……!」

入間「逃げんのかオラァ!」

王馬「にしし! 普段とのギャップで周りのリアクションも大きいね!」

赤松「笑いごとじゃないよ!!」


赤松「アレってどうやったら止められるの!?」

王馬「確か鼻の頭を押したら止まるはずだよ。……多分」

赤松「多分? ねぇ今多分って言わなかった多分って」

王馬「そんなことより偽松ちゃんが居たよ!」

赤松「えっ! どこどこ!?」

王馬「そこの曲がり角を曲がって行ったよ。このルートだと多分校舎裏に向かってる感じかな!」


~~~校舎裏~~~

赤松「あれ、居ない……もしかして王馬くんが嘘ついたとか?」

赤松「でも校舎裏なのに大勢の話声が聞こえる……。まさかタバコとか?」



最原「……ではこれより赤松さんファンクラブの定例会議を開始する!!」

男死「「「「「ウォォォォォォ!!!」」」」」

赤松(校舎裏でえらいもんを見てしまった件について)

最原「まずは報告!今日の赤松さんはどうだった!?」

「可愛かった!」「美少女だった!」「萌えた!!」

最原「そうだ!」

最原「それが真理だ……!」

赤松(どうしよう最原くんの頭がおかしくなっちゃった!)


赤松(あっ、でも最原くんが私のこと可愛いって言ってくれてるのは嬉しい……)

赤松(複雑な気持ちだぁ!)

最原「いいか皆。大事なのは赤松さんを信じることだよ……」

最原「そうすれば心には永久の平穏が訪れるんだ……」

最原「あと精神の安寧とか福音とかそういうのもろもろ全部訪れる」

赤松(訪れすぎじゃないかな)

赤松(やっぱり最原くんちょっとおかしいよ。後で頭を叩いたら治ったりしないかな?)

赤松(というかここにあの私の偽物が来たら最悪の惨……)

最原「赤松さん! 何故赤松さんがここに!? 普段通りなら今頃食事じゃ……? あ、もしかして昼食後の散歩かな?」

赤松(惨劇が始まるぅーッ!)


最原「や、やあ赤松さん! こんな校舎裏に来るなんて珍しいね……」

偽松「道端のタンカスの分際で気安く私に話しかけんじゃねぇよカス虫が」

最原「……ッ!!」

赤松(言葉の暴力に薙ぎ倒されたァ!!)

最原「き……キミは……あ……赤松……さんじゃ……ないね……」

赤松(正解だしかっこいい感じを出してるけど足がまるで生まれたての小鹿みたいになってる……)

最原「僕の信仰を試すために神が僕に与えた試練なんだね……! ああ素晴らしいよ!」

最原「僕に信仰がそんな陳腐な言葉なんかじゃ揺らがないって事をキミに見せてあげるよ……!」

赤松(こころなしか声がネットリしてきてるんだけど本当に大丈夫なの最原くん!?)

???「ン最原君の希望を信じる姿勢は本当に素晴らしいよホォ…」


偽松「ゲロくせぇ長台詞しゃべんな」

最原「オ”エ”エ”エ”エ”エ”エ”ェ”ェ”!!」

「最原がショックでゲロったぞ!」「お前の信仰グラッグラじゃねぇか!」「陰キャ野郎しっかりしろ!!」

最原「まだ……まだだ……僕はこんなものじゃ負けられない……!」

「耐えた!」「よくやった最原!」「頑張れ最原!」

偽松「あら? 今口から生み出したのはお子様ですか? お父様にそっくりの元気な汚物ですね?」

最原「オ”エ”エ”エ”エ”エ”エ”ェ”ェ”ッ”!!!」

「「「最原ァーッ!!」」」

「お。おい……最原のヤツ……息してねぇ……」「衛生へーーい!!」「担架だ! 担架持って来い!!」

赤松「あわわわあわあばばばあ……」


王馬「いやあ阿鼻叫喚だねぇ。最高につまらなくない状況だよ」

赤松「うわぁ! 王馬くん! いつの間に!?」

王馬「ずっと見てたよー。こんな面白いショーをオレが見逃すわけないじゃーん!」

王馬「あ、また……」

偽松「私ね、最原くんのこと世界で一番大っ嫌ーい! だからもう半径15000km圏内には近寄らないでね?」

最原「」

赤松「」

「最原ァ! 意識が無いはずなのに最原が謎の痙攣を!!」「最原に何の恨みがあるんだ……」「天使がここまで言うなんてコイツは一体どんな罪を犯したんだよ!!」


王馬「世界で一番大っ嫌いだってさ! あのロボットがああ言うってことはつまり赤松ちゃんは『逆の』……」

王馬「……ッ! ……ッッ!!」

赤松「声にならないくらいの笑い!? 流石にちょっと失礼じゃない!?」


王馬「いやあ、偽松ちゃんがあまりにもオレ好みの性格でついついはしゃいじゃったよ!」

王馬「あの自由奔放で自制心皆無な感じ最高じゃんか!」

王馬「普段の赤松ちゃんがミドリムシとして比較した場合……」

王馬「偽松ちゃんはカブトムシ……? オオクワガタ……いや、ヘラクレスオオカブト……?」

王馬「ダメだ。格差が有りすぎて適切な例えが思いつかないよ……。赤松ちゃんは暫定ユーグレナだけど」

赤松「人をミドリムシ呼ばわりしただけで話を切り上げないでよ! 私の気持ちがモヤっとしただけじゃん!」


王馬「ねぇねぇ、ホントに退治しちゃうの? あの偽松ちゃんを」

赤松「当たり前じゃん! じゃなきゃ私の学校生活が終わっちゃうよ!」

赤松「もしかして王馬くんは捕まえたくないの?」

王馬「当ったり前じゃん! だって偽松ちゃんってオレの理想の赤松ちゃんすぎるんだもん!」

赤松「あんなのを目指して私は嫌がらせされてたの!?」

赤松「スタート地点とゴールが隔絶されすぎてない!?」

赤松「王馬くんが手助けしてくれなくても私だけでどうにかしてやるんだから!」

王馬「そう? それはご自由にー」

偽松「フンフンフフーン♪」

赤松(よし、この曲がり角で一気に……)

赤松「捕まえ……!」


がしっ!


赤松「ん……?」

赤松「光学迷彩服を着た部下の人!? なんで!?」

赤松「真宮寺くん!? 真宮寺くんだったらちょっとどいて! アイツ捕まえられない!」

王馬「残念ながら今真宮寺ちゃんはオレの命令でコロンビアの奥地でヘラクレスリッキーブルーを捕まえに行ってるよ!」

赤松「真宮寺くんんーッ!!」

王馬「いやあオレが虫で例えたのも副総統が虫の話ばっかりするからなんだけどさー」

王馬「やっぱり話を聞いてると実物が欲しくなるじゃん?」

赤松「じゃん? じゃないよ! それ密輸じゃないの!?」

王馬「そんなことより良いの? 偽松ちゃんがどっかに行っちゃうよ?」

王馬「まあオレが捕まえさせるなんて事は絶対にさせないけどね!」

赤松「!?」


赤松「裏切ったの!? さっきは私に助言をしてくれたのに!!」

王馬「ゴメン……。最初はオレが撒いた種だしどうにかしてあげようと思ってたんだけどさ」

王馬「でも偽松ちゃんがオレの理想過ぎたのがいけないんだよ! そういう意味では赤松ちゃんにも責任の一端は有ると思うんだ!」

赤松「知るか!!」


王馬「だから、オレは偽松ちゃんの味方をする!」

赤松「ついに堂々と裏切ったァーッ!」

赤松「酷いよ……王馬くん……。私、信じてたのに……」

王馬「悪の総統を信じる方が悪いんだよー!」

王馬「さぁ偽松ちゃん! オレと一緒に逃げよう!」

赤松「何ちょっと愛の逃避行みたいになってんのさ!?」

王馬「でもね、考えてもみてよ赤松ちゃん」

王馬「折角生まれてきたこの子を無情にも消してしまうなんて」

王馬「そんなの可哀想じゃないか……!」

赤松「今この場で一番可哀想なのは私と最原くんだよ!!」

王馬「まあそれは置いといて、そこでしばらく大人しくしててよ!」

王馬「オレたちはオレたちで好きにやるからさ!」

赤松「あ! 待って王馬くん!!」


赤松(今までなんだかんだ嫌がらせ以上の事はしてこなかった王馬くんが……)

赤松(私の事を社会的に抹殺しに来たなんて……)

赤松(いつか来るんじゃないかとは思ってたけど、さよなら私の学校生活……)

赤松(これが……私の……絶……望……)


王馬「いやあホンットに愉快だよ! 本物の赤松ちゃんも偽松ちゃんくらいになってくれればいいのに」

王馬「まあ無理か。赤松ちゃんがクズになればなるだけ偽松ちゃんが聖人になっちゃうわけだし」

王馬「まあ別にいいや! 偽松ちゃんがオレ好みの性格だってことには変わりないし!」

王馬「そりゃあの赤松ちゃんの性格が反転した姿なんだからオレ好みになるに決まってるよね!」

偽松「ふぅ~ん?」

偽松「王馬くんって私の事好きなんだ? でも残念でした。私、キミのこと好きじゃないよ!」





王馬「」



王馬「……?」



王馬「!」



王馬「…………」


ドカーン!!


赤松「」

赤松「えっ、なに!? 何事!?」

赤松「あ、拘束がいつの間にか解けてる!」





王馬「『キミのこと好きじゃない』ってのはおかしいだろ?」

王馬「オレは赤松ちゃんを貶めようとしてる『敵』なんだからさ」

王馬「ちゃんと『逆』の事を言えよ」

赤松「王馬くん!」

王馬「チッ……。赤松ちゃんか」

赤松「ありがとう! やっぱり助けてくれたんだね……」

赤松「私は信じてたよ!」


王馬「……」

王馬「オレはさ、赤松ちゃんのこと大っ嫌いだよ」

赤松「何言ってるの? 知ってるよそんなこと」

王馬「……」

王馬「それなら良いんだ。じゃあ教室に帰ろっか」

王馬「もう昼休みも終わっちゃうよ」

赤松「あっホントだ……。結局今日もお昼抜きかぁ……」

王馬「ホラ」

赤松「うわっいきなり投げないでよね! ビックリするじゃん!」

赤松「っておにぎり?」

王馬「うん、今日の騒動が起きた時からこんな状況になるのは目に見えてたから部下に買ってきてもらったんだ」

王馬「これでも食べなよ。授業中に赤松ちゃんのお腹の音なんて聞いたらオレ、腹筋がつって保健室行きになりそうだし」

赤松「ホンット一言余計だよね王馬くんは!」


王馬「オレは諦めないからね」

王馬「いつの日か赤松ちゃんをどこに出しても恥ずかしいクズにしてあげるよ」

王馬「だから、その過程で必ず、オレを嫌ってくれよ……?」

赤松「? 王馬くん、何か言った?」

王馬「いんや、何も言ってないよ? 強いて言うならこれから赤松ちゃんにどんなことをしてやろうかって考えてたのが口から漏れちゃってたのかも」

赤松「そんな物騒な想像はやめて!?」

王馬「にししっ! やーだよー!」



第四章「王馬くんは割と簡単に裏切る」、赤松「王馬くんは総統」~完~


うん、パロネタは分からない人には分からないだけじゃなくて不快に思わせてしまうかもしれないネ……

今回は >>1 の表現力不足で不快な思いをさせてしまった方々、本当申し訳ないが無いヨ

ただ、 >>1 はダンガンロンパも左門くんもどちらも大好きな作品だヨ。不当にどちらか、あるいは両方を貶める意図は無いんだ。これだけは誓って本当だヨ


だから、今回はここでSSを一旦打ち切らせてもらうことにしたんだ

こんな >>1 のSSで良ければまた付き合って欲しいな

乙 面白かった。続きがあったら読みたい

王馬がちょっとデレてこれから面白くなりそうだったのにここで切るんかーい

不快な思いをさせてしまった方々、本当申し訳が無いヨ(リアルが忙しくなりそうなので打ち切ります)かもしれない

どっちも好きだからおもしろかった!
展開やセリフの変え方とか配役とかうまい!


せっかくデレてきたとこで切るんかい!
面白かったよ

>>1 だヨ

そう言ってもらえると本当に嬉しい限りだヨ

自分自身が納得出来る総統SSが書けたらまた第二部として再開したいと思うヨ

再開出来る日が早く来るといいなァ……。それまではまた別の題材でSSを書く予定だからまた読んで貰えると嬉しいネ

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