上条「オティヌスと一緒に禁書を再構成」 (56)

・これは『とある魔術の禁書目録』の再構成SSです
・上条さんとオティヌスがメイン
・台本形式
・3期希望


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オティヌス「おい人間。起きろ」

上条「……ん……」

オティヌス「さっさと起きろ」

上条「……オティヌス……?」

オティヌス「やっと起きたか」

上条「おまっ、体が元に戻ってっ!?」

オティヌス「どうやらお前も記憶はあるようだな」

上条「記憶? てか暑いな。冬なのに」

オティヌス「冬じゃない。今日の日付は七月二十日だ」

上条「…………は?」

オティヌス「どうやら私とお前の時間が巻き戻ったようだ」

上条「……え? 嘘だろ……?」

オティヌス「本当だ。ちなみに私が原因じゃないぞ」

上条「あ、ああ。他の魔神がやったのか?」

オティヌス「さあな。試しに元の時間に戻れるか試したが駄目だった」

上条「そうか。……試しにって魔神に戻ってるのか?」

オティヌス「そうだ。急いで海外からここに来たわけだ」

上条「オティちゃん、そんな上条さんに会いたかったのか」

オティヌス「寝言は寝てる時に言え。それでどうする?」

上条「どうするって……。元に戻れないんじゃどうしようもないだろ……」

オティヌス「そうだな。まあ、世界をループすることに関してはお前はベテランだからな」

上条「そんなベテラン嫌だ!! ……さて真面目な話をするか。魔神のままでいるのか?」

オティヌス「……いや、人間に戻るよ。魔神の座はオッレルスに譲るさ」

上条「そっか」

オティヌス「ただ戻るのはもう少し経ってからだな」

上条「何かあるのか?」

オティヌス「今日だろう?」

上条「……あっ、インデックスに出会う日か!!」

オティヌス「禁書目録から日付は聞いていたのか」

上条「ああ。経緯も全部な」

オティヌス「そうか。なら禁書目録を救ってから人間に戻るとしよう」

上条「……いいのか?」

オティヌス「構わない」

上条「悪い。助かるよ」

オティヌス「しかしこの身体だと、この部屋で三人で済むのは厳しいな」

上条「え? オティヌスもここに住むのか?」

オティヌス「……い、嫌なのか……?」

上条「そ、そんなことないのでございますよ!? ただ人間に戻ってやりたいことないのか、と上条さんは思っただけのことで!!」

オティヌス「やりたいことか……」

上条「……あっ、インデックスだけじゃない」

オティヌス「どうした?」


上条「『絶対能力進化計画』」

オティヌス「ああ。あのくだらない実験のことか」

上条「今日も実験は行われている可能性が高い。早く中止にさせねえと」

オティヌス「前の世界の流れを変えることになるがいいのか?」

上条「ああ。前の世界で死んでしまった『妹達』を助けて未来が変わるのかもしれない。けどそれを理由に助けられる命を見捨てていいはずがないだろ」

オティヌス「好きにしろ。なんなら私があの白髪を殺してやろうか?」

上条「殺しちゃ駄目だから! それに無能力者の上条さんが倒さないと実験は中止されないと思う」

オティヌス「そうだったな。それと『樹形図の設計者』も壊さないといけないんじゃないか?」

上条「そっか。確か御坂が言ってたな。……オティヌス、お願いしていいか?」

オティヌス「いいだろう。それと実験場所はどう突き止めるんだ?」

上条「オティちゃん、助けて」

オティヌス「お前っ! 本当に人任せな奴だな。……隣の部屋の住人に聞けばいいだろう?」

上条「土御門か!!」

5分後


土御門「んで俺に何の用だにゃー?」

上条「まず紹介するよ。魔神のオティヌスだ」

土御門「」

オティヌス「固まっているぞ」

上条「あれ?」

オティヌス「人間。少しは経緯を説明したんだろうな?」

上条「してないけど」

オティヌス「馬鹿か!!」

上条「す、すみません!!」

土御門「えっと、本当に魔神なのか?」

オティヌス「そうだ。人間に任すのは不安だから私が説明してやる」

上条「やっぱ説明好きなんだな」

オティヌス「後で右腕握りつぶしてやるから覚悟しておけ」

上条「やめて! 本番前に負傷させないで!!」

説明後


土御門「……」

上条「信じられないと思うが本当のことなんだ」

土御門「いや、これは信じるしかない。そうじゃなきゃ説明がつかないからな」

上条「さすが土御門。理解が早くて助かる」

土御門「それで『絶対能力進化計画』の実験場所を教えてほしいということだったか」

上条「ああ。出来るか?」

土御門「俺を誰だと思っている?」

上条「シスコン軍曹だろ?」

土御門「正解だにゃー。今夜の実験場所が分かり次第連絡する」

上条「すまん」

土御門「だが一方通行に勝てるのか? 前の世界で勝ったからといって今回も勝てるというわけじゃないんだぞ?」

上条「勝てる勝てないんじゃない。勝つんだ」

土御門「……そうか。なら俺から言うことはこれ以上ないぜい」

10分後


オティヌス「人間。私から提案してなんだがあの男に言ってよかったのか?」

上条「土御門なら大丈夫だ」

オティヌス「随分信頼してるんだな」

上条「まあな。あいつにも色々世話になったし」

オティヌス「そうか」

上条「オティヌス。俺が一方通行と戦ってる間、インデックスを頼んでもいいか?」

オティヌス「いいだろう。『必要悪の教会』の魔術師たちはどうする?」

上条「部屋で匿っていれば大丈夫だと思う。……もし手を出されたら正当防衛的な?」

オティヌス「つまり生きていればいいんだな?」

上条「その不穏な言い方はやめて!!」

七時


禁書「私はインデックスっていうんだよ! とうま、お家に入れてくれてありがとうなんだよ!」

上条「インデックス……」

オティヌス「……」

禁書「なんで泣きそうになってるの!?」

上条「何でもない。何でもないんだ」

禁書「大丈夫?」

上条「ああ。お腹空いてるんだろ。これでも食べてくれ」

禁書「ありがとう。助かるんだよ!」

オティヌス「……」

禁書「それとあなたのお名前は何て言うのかな?」

オティヌス「オティヌスだ」

禁書「オティヌス? 魔神と同じ名前なんだよ」

オティヌス「私がその魔神だ」

禁書「」

オティヌス「安心しろ。お前に危害を加えるつもりはない」

禁書「」

上条「おい完全に固まってんぞ」

10分後


禁書「そうなんだ。それじゃとうまは魔術のことも詳しいんだね」

上条「ああ。オティヌスからよく聞かされてるからな」

禁書「久しぶりにあった幼馴染が魔神だって凄い話なんだよ」

オティヌス「……」

上条「そ、そうだな……」

上条(結局、インデックスに本当のこと言えなかったな)

上条「それでお前を追ってる魔術師のことなんだけど」

禁書「私と同じイギリス清教の人間ってことだね」

上条「ああ。それと首輪のことなんだが……」

禁書「まさか私にそんな魔術が施されてたなんてね。……オティヌスは何でも知ってるんだね」

オティヌス「魔神だからな」

上条「そ、そう! 魔神だから!」

禁書「……本当に私を助けてくれるの?」

上条「当たり前だろ」

禁書「初対面なのに?」

上条「……そんなの関係ねえよ」

オティヌス「まあ、こいつの右手と私の力があれば問題ないだろう」

禁書「ありがとう。とうま、オティヌス、ありがとう!!」

オティヌス「……別に私は人間に頼まれてから手を貸すだけだ……」

上条「インデックス、こういうのをツンデレって言うんだぞ」

オティヌス「お前はさっさと補習に行って来い!」

とある高校


土御門「カミやん」

上条「実験場所わかったのか?」

土御門「ああ。○○にて21時決行だ」

上条「そうか。助かったよ」

土御門「……やはり雰囲気が違うな」

上条「え」

土御門「昨日までのカミやんと違うってことさ」

上条「そんなに違って見えるか?」

土御門「ああ。ま、人助けするところは全然変わってないようだけどにゃー」

上条「そうか。土御門」

土御門「ん?」

上条「多分これからもお前に迷惑を掛けることがあると思うがよろしく頼む」

土御門「……やれやれ。舞夏と過ごす時間だけは減らさないでほしいぜい」

21時 実験場所


一方通行「さァて、今日も楽しく実験やりますかァ」

9800号「よろしくお願いします、とミサカはお辞儀します」


上条「待て!」


一方通行「あン?」

9800号「あなたは?」

上条「『妹達』は殺させないぞ、一方通行」

一方通行「……おい、この場合はどうすンだ?」

9800号「……」

上条「一方通行」

一方通行「俺のこと知ってるよォだな」

上条「ああ。お前のことも、お前が行っている実験もすべて知っているぞ!」

一方通行(チッ。どこから情報が洩れやがったァ?)

上条「本当にこんな実験でレベル6になれると思っているのか?」

一方通行「……」

上条「本当はお前だって気づいてるんじゃないのか? ただ後戻り出来ないから流れ作業のようにこの実験を続けているんじゃないのか?」

一方通行「オマエ、何様だ? 関係ねェ奴はすっこンでろ!」

上条「それは出来ない。俺はこのいかれた実験を止めに来たんだ。これ以上『妹達』を殺させない!」

一方通行「殺させないねェ。こいつらボタン一つで出来るクローンってのを知っての発言かァ?」

上条「ああ。そうだよ」

一方通行「はっ。なンだァ? 実験動物のこいつらに欲情でもしちまったかァ? 外見だけなら第三位と一緒だからよォ」

上条「実験動物じゃねえよ。生まれ方が違うだけでこいつらだって俺たちと同じ人間だ」

一方通行「……あァ? 俺たちと同じだァ? こいつらはただの模造品だろうがァ!!」

上条「違うよ。御坂妹だって俺たちと同じくこの世界で生きている」

一方通行「……」

上条「一方通行、お前も最初から御坂妹たちのことを実験動物とは見てなかったんじゃないか?」

一方通行「……」

上条「けどこいつらは自分たちのことを実験動物だと思っている。いや、思いこまされている」

9800号(ミサカは全然に話に入っていけません、とミサカは傍観者に徹します)

上条「本当なら研究者やお前がそれを否定しなくちゃいけなかったんだ」

一方通行「オマエ、本当にうぜェな……」

上条「逃げるなよ、一方通行。お前がどんな事情で実験に参加したのはわからない。けどどんな事情があったからといって御坂妹たちを殺していい理由なんてならない!!」

一方通行「ほンっとにうぜェよ! オマエはァァァァァァァァァ!!」

上条「そうだよな。いきなりお前に俺の言葉が届くとは思ってないさ。だから拳でわかりさせてやる」

一方通行「……いいねェ。オマエもやる気満々ってことかよォ。けどいいのかァ? 俺は学園都市に七人しかいないレベル5の頂点だぜェ」

上条「御託はいいからさっさとかかって来いよ。三下」

一方通行「ブチコロス!!」ビュン!!

上条(昔と同じで頭に血が上ると直接向かってくるんだな)

一方通行「さっさと愉快なオブジェにしてやンよォ!」


ドスッ


一方通行「ぐぽぉ!?」

上条「悪いな。俺の右手はお前に届くぞ?」

一方通行「この!」

一方通行(なンで反射が!?)


バキッ


一方通行「がっ!!」ドサッ

上条「………………あれ?」

一方通行「……」

9800号「……………………え?」

上条「……」

一方通行「……」

上条「……あれ? もう気絶しちゃった……」

今回はここまで
次回はインデックスを助けます

上条さんが知ってる範囲の原作で死んだ人も助けます
フレンダとか

自宅


上条「ただいま」

禁書「おかえり、とうま!」

オティヌス「早かったな」

上条「ああ。思ったより楽に倒せたよ」

オティヌス「……無傷か。無傷で敵を倒したのは初めてじゃないのか?」

上条「そうだな。『妹達』はいつもの先生に預けてきた。後は土御門が何とかしてくれる」

オティヌス「これが投げっぱなしってやつか」

上条「言い方! それと明日オティヌスに付き合ってもらいたいところがあるんだけど」

オティヌス「なんだ?」

上条「『三沢塾』って言えばわかるよな?」

オティヌス「……どうする気だ?」

上条「明日になったら話すよ」

禁書「とうまとオティヌス、明日どこかに行くの?」

上条「ああ。悪いけど明日は土御門のところに行っててくれないか?」

禁書「私は行っちゃ駄目なの?」

上条「……そうだな。危険な場所に行くからインデックスには来てほしくない」

禁書「……わかったんだよ」

オティヌス「……ちょっと待て」

上条「どうした?」

オティヌス「人間。あのグラサンに『絶対能力進化計画』の後処理をさせて、禁書目録の子守も任せるのか?」

上条「そうだけど?」

オティヌス「……」

禁書「子守って私は子供じゃないんだよ!」

上条「ん?」

オティヌス「いや、何でもない」

オティヌス(あの男が可哀相に思えてきたな。私の叡智の力で借りを返しておくか)


翌日 三沢塾


アウレオルス「あ、唖然。なぜ魔神がここに……」

上条「アウレオルス、インデックスのことで話に来たんだ」

アウレオルス「そ、そんな……。魔神が来てしまっては私は……」

オティヌス「……」

上条「駄目だ。完全にパニくってやがる」

オティヌス「おい」

アウレオルス「ひっ」

オティヌス「一緒に禁書目録を助けるぞ。いいな?」

アウレオルス「い、インデックスを!?」

上条「そうだ。インデックスには魔術がかけられていてな。それを俺の『幻想殺し』で消せば記憶を消さなくてすむんだ」

アウレオルス「……しかし、私の力で、私だけの力でインデックスを……」

オティヌス「おい」ガシッ

アウレオルス「うぐっ」

オティヌス「返事はかしこまりましただ」

アウレオルス「カっっっ、じィ、KO、まっ、ィり、まぁあ、SHI、ィだっっっ…!?」

オティヌス「よし」

上条「」

土御門宅


上条「姫神だ。よろしく頼む」

姫神「姫神秋沙。よろしく」

土御門「」

上条「オティヌスの叡智の力で『吸血殺し』の能力は失ったみたいだから連れてきた」

姫神「まさか。こんな簡単になくなるなんて」

上条「オティヌスは魔神だからな」

姫神「魔神。凄い」

上条「つーわけで姫神の新しい住居が決まるまで居候させてやってくれ」

姫神「よろしく」

土御門「」

姫神「家事スキルは問題ない」

上条「インデックスにも家事覚えてもらうかなー。それじゃまたな」

土御門「」

自宅


禁書「そっか。私の先生だった人も助けてくれるんだ」

上条「ああ」

禁書「でもいいのかな。私は何にも覚えていないのに……」

上条「いいに決まってんだろ。アウレオルスはインデックスの記憶がないのを承知でずっと頑張ってきたんだ」

禁書「……」

上条「アウレオルスにとってインデックスはそれだけ大切な存在だったんだよ」

禁書「……そっか。私に愛されてたんだね……」

上条「ああ。神裂とステイルだってお前の友達なんだ」

禁書「うん。そういえば最近その二人と遭遇しないんだよ」

上条「俺とオティヌスが一緒にいるから様子を見てるんだろ」

禁書「そっか」

セブンスミスト


オティヌス「まさか私が人間の服を着ることになるとはな」

オティヌス(確かにいつもの恰好では目立って仕方がない。学園都市で生きるにはこの格好に慣れる必要があると言うことか)

オティヌス「……今度、雑誌でも見てみるか」


青髪ピアス「あ、あの、僕とティータイムでも!!」


オティヌス「消えろ」

青髪ピアス(なんて目をしてるんや! こんな目で罵倒さえたら僕、僕……っ!!)

オティヌス(ぬ、しまった。『樹形図の設計者』を壊すのを忘れていたな。帰りながら壊しておくか)

オティヌス(魔神の力とももう少しでお別れか。……ま、悪くないな)


神裂「あの」


オティヌス「……今度はお前か」

30分後 自宅


オティヌス「帰ったぞ」

上条「おう、おかえり」

禁書「おかえり、オティヌス」

オティヌス「声を掛けられたから連れてきたぞ」ズルズル

上条「え」

神裂「……」

ステイル「……」

オティヌス「逃げれないように足の指の骨を全部折っておいた」

上条「」

禁書「」

オティヌス「まったく私も丸くなったもんだ。なあ、人間」

10分後


オティヌス「そんなに怒らなくても……」

上条「やり過ぎだっつーの。てか聖人の骨を折るってすげぇな」

オティヌス「当たり前だ」

上条「それよりこの二人にインデックスの首輪のこと説明したんだろうな?」

オティヌス「当然だ。ただ反応が悪かったので連れて帰ろうとしたら抵抗されたのでな」

神裂「……」

ステイル「……」

上条「えっと、こいつが悪かったな。悪気はないから許してやってくれ」

禁書「悪気がなくて指の骨を折るって凄い神経してるんだよ」

オティヌス「私は魔神だからな」

禁書「褒めてないんだよ!?」

オティヌス「それでどうするんだ? 協力する気になったか?」

神裂「話はわかりました。ただ私たちが今更この子を助ける資格など……」

ステイル「……」

上条「資格なんて必要ねえだろ。俺とオティヌスなんて出会って一日だぞ?」

オティヌス「一応な」

上条「そこ黙ってて! 確かにお前らはインデックスを助けることを諦めた。けどこれからも諦め続けなきゃいけないわけじゃないだろ」

ステイル「しかし……」

上条「それにインデックスだって怒ってないぞ。な?」

禁書「うん。むしろ私のせいで二人に苦しい思いをさせてしまって申し訳ないんだよ……」

神裂「そ、そんなことっ! わ、私は……」

ステイル「君のせいじゃないさ。僕たちが魔術師のプライドを捨てることが出来なかったのがいけなかったんだ……」

禁書「かおり、ステイル、ありがとう。また私と友達になってくれるかな?」

神裂「当たり前じゃないですか!」

ステイル「ああ! ああ!!」

上条「……」

オティヌス「この三人に公園でサッカーさせたら、またお前の心の折れたりするか?」

上条「もう上条さんの心を折らないで!」

翌日 実験場


上条「ここなら大丈夫だろ」

オティヌス「第一位の実験場所か」

アウレオルス「」ビクッ

神裂「インデックス、必ず助けます」

ステイル「ああ」

禁書「うん。信じてるんだよ」

上条「それじゃやりますか」

禁書「何かノリが軽いんだよ!?」

上条「気のせい気のせい。はい、口あーんして」

禁書「あーん」


パキィーン!!


上条「……来るぞ!」

「……っ!」

自動書記「―――警告、第三章第二節――――」

オティヌス(そういえばまだ夕食を食べてないな)

自動書記「――侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。これより『聖ジョージの聖域』を発動します」


ズドォォォン!!


上条「このっ!!」ググッ

オティヌス「やはり幻想殺しでは掻き消せないか」

上条「……ああ! 頼む!」

神裂「七閃!」

ステイル「イノケンティウス!」

アウレオルス「禁書目録の魔術よ消えろ!」

アウレオルス(くっ、消えないか!)

オティヌス(腹が減ったな。終わらせるか)


ドォォォォォン!!


自動書記「…………ッ!?」

オティヌス「人間。行け」

上条「うぉぉぉぉぉぉぉっぉおおおお!!」ダダダッ


パキィィィィン!!


自動書記「―――警、こく。最終……章……再生不可……能……」

上条「……やったか?」

禁書「……」

オティヌス「上手くいったな」

上条「ああ。竜王の息吹が出る前に消すことが出来た」

神裂「……これで彼女はもう……」

上条「記憶を消さなくて済む」

神裂「あぁぁ」

アウレオルス「おぉぉ」

ステイル「……」

上条「ステイル」

ステイル「な、なんだい?」

上条「俺とオティヌスは先に帰るから。インデックスのこと頼むな」

ステイル「わかった」


帰り道


オティヌス「禁書目録が目覚めるまで待たなくてよかったのか?」

上条「ああ。俺はインデックスと一緒にいられるけど、あいつらはイギリスに帰らないといけないだろ?」

オティヌス「そうか。『インデックスが目覚めた時にそばにいるのが俺じゃないと』と思っているかと思ったが違ったようだ」

上条「おい」

オティヌス「冗談だよ。さて、私も行ってくるか」

上条「……本当にいいのか?」

オティヌス「ああ。魔神の力に未練はないさ」

上条「そうか。……なあ、オティヌス」

オティヌス「なんだ?」

上条「オティヌスも人間に戻るわけだが」

オティヌス「ああ」

上条「上条さんのことを名前で呼ぶべきだと思うんですよ」

オティヌス「……なに?」

上条「だってオティヌスも人間なのに上条さんのことを人間呼びってどうかと思うのですよ」

オティヌス「……」

上条「つーわけでオティヌスも名前で呼んでくれよ」

オティヌス「……善処しよう」

上条「それは善処するだけで実行する気がない奴が言うトーンだ!」

オティヌス「行ってくる」ヒュン

上条「あっ」

上条「……あいつ、また地球を移動させたりしてないよな……」

これで原作3巻まで終了!
もしかすると超電磁砲にも介入するかも

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年02月08日 (水) 09:50:26   ID: J-zLxp5l

おい

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