幽霊「「あ……見つかっちゃった」」男「(゜д゜ )」 (103)

「お前は家から出ていけ!」

「な、なぜですかお父様!?」

「うるさい!お前にお父様などと呼ばれたくないわ、鳥肌が立つ!いいか、お前が反省するまで我が家の敷居は跨がせんからな!」

「そ、そんな。それなら私はどこで生活すればいいのですか!?」

「そこは心配するな、ちゃんとお前の住む場所は決めてある。お前はそこで一人暮らしをするのだ。今日からな!」

「いきなり過ぎます!どうかお考え直しください、お父様!」

「ええい!寄るな、気色悪い!いいからさっさと荷物をまとめて出て行け!」

「ひ、ひどい!血の繋がった我が子にどうしてこのような仕打ちができるのですか!?」

「どうしてかだと?それはお前が……男なのに女の恰好をするからだ!!」

男「おのれあのクソ親父め、我が崇高なる趣味(女装)を理解できんとは」

執事「坊ちゃま、旦那様は坊ちゃまの将来を思って」

男「言うな、分かっている。しかし、それでも親父は頭が固すぎる」

執事「坊ちゃま……」

男「ここまで付き合わせて悪かったな、もう帰っていいぞ」

執事「え?いえ、しかしまだお荷物が…」

男「家財道具はあらかたもう運んで、部屋に入れてあるんだろ?荷物と言っても衣類ぐらいしかない、これぐらい一人で運べる」

執事「はぁ…そうおっしゃるのなら、私はこれにて失礼します。坊ちゃま、なにかお困り事があればいつでも私に連絡をください」

男「分かった。そのときは頼む」

執事「それでは……」

ガチャッ……ブロロロロロ……

男「……さて、荷物を運び入れるか」ヨッコイショ

男「しかし、ぼろいアパートだなぁ。親父の嫌がらせか?」

……

男「六畳一間に、押し入れ一つ。キッチン、バス、トイレつきか。見た目がぼろいから風呂なし共同トイレを覚悟していたから助かった」

男「部屋はぼろいのに用意されている家電は最新型のばかり、なんだこのアンバランスさは。こんなことするならもっとマシな部屋を用意しろよ」

男「分からない、親父が分からない」

男「しかし、新居住の挨拶いったときのアレはなんだったんだろう?みんなビクビクしていたというか、え?ホントの住むの?みたいな反応……」

男「まさか、事故物件だったりして……」

男「………」

男「は、ハハハハハハいやいやいやそれはないいくら親父でもそれはない」カタカタカタッ

……

トイレ

男「和式トイレか、苦手なんだよなー」ヌギヌギ

男「ふぅ……」

ジャーゴポゴポゴポ

男「へぇ、オート洗浄なのか」

男「…………いやいやいやいや!?」

男「そんなはずない、この見た目でそれはない!ま、まさか」

男「幽霊……」サァ…

男「いやいやいやいや!それもありえないから!きっと古くて壊れてるんだ、明日業者に修理してもらうよう頼まなきゃ!」

……

夕食

>闇に飲まれよ!

男「今度ゴスロリにも挑戦してみるか。…あれ?」モグモグ

男「残しておいた唐揚げがなくなってる」

男「…………いやいやいやいや!ないから!きっと無意識食べてしまったんだな!うん!」カチャカチャ

……

入浴

男「風呂せまい、頭洗ってて肘が壁に当たらないか心配するなんて初めてだ」ゴシゴシゴシ

ジャー…

男「冷たっ!?くそっ!これだか、ら」

男「」ゾクッ!

男「誰だ!?」バッ!

男「……今、後ろに誰かいたような」

男「…………いやいやいやいや!ありえないから!気のせいだから!寒気だって冷水に当たって冷えただけだから!」

ピチョンッ

男「ひぇ!?」

ザブーン!

……

就寝

男「布団で寝るのは久しぶりだな」ネグリジェ

男「今日は色々あったけど、全部俺の気のせいだよな、いきなりの一人暮らしに自分が思ってたよりも動揺してたんだな、きっと!」

男「でも一応、一応言っておくぞ。俺になにかあったら寺生まれの凄い先輩が容赦しないからな!分かったな!」

男「……別にビビッてるわけじゃないが押し入れの戸はちゃんと閉めてから寝よう」スーパタン

モゾモゾモゾ

……

男「……ぅ、ぐぐっ」

男(ね、寝苦しい、なんだこれは!?何かに圧し掛かられているような……これが金縛りというやつか、クソッ!)

男(ヒッ!なんだ、足元にひんやりしたものが、どんどん上がってきて虫のように這ってくる!ぁ、あ、ア)

男「破ァァァッッ!!」ガバッ!

男「ハァ!ハァ!ハァ!……あれ?なにもない?」

男「夢だったのか?はぁ……寝汗が凄いな、金縛りだと思ったのも水分不足のせいかも」スクッ

ゴクゴクゴクッ

フキフキフキ

男「ふぅ……、あれ?押し入れの戸が少し開いてる。ちゃんと閉めたはずなのに」

男「…………いやいやいやいや!そんなはずないから!きっとアパートが傾いてるとかそんなんで自然と開いちゃうようになってるんだろうきっと!」

男「まったく、これだから欠陥住宅は!」

男「…………」

男「いるわけないだろ、そんなの。いるとしてもドラ○もんくらいだよ」ガタガタガタ

スタスタスタ

男「ほ、ほら、誰もいなああああああいいい!!?」スパーンッ!

幽霊「「あっ……見つかっちゃった」」

男「」

バタンキュ~

……

チュンチュン

男「う、う~ん……ハッ!?」ガバッ!

男「ゆゆゆゆ幽霊ぃぃぃぃ!ってあれ?」

男「あ、朝?確か俺は押し入れを開けて、そして幽霊見つけて、意識が遠くなって……」

男「でも、ちゃんと布団で寝ている、掛布団も掛かって」

男「ということは、あれは夢?」

男「……ハァァ~~」バタン

男「クソッ!一人暮らし早々悪夢を見るなんて、それもこれも全部親父のせいだ!」

男「怒ったら、なんかお腹すいてきたな。布団片づけて朝食にしよう」

スー…

男「押し入れ中にはなにもなし、やっぱり夢だったんだ」ポイポイポイ

スーパタン

男「さて、朝食の支度にかかるか」テクテクテク

スー…パタン

ガチャガチャ

パカッ

ジュージュー

ジャー

フキフキ

チンッ

カチャカチャ

トポトポ

男「よし、できた」

ガラガラッ

ペッ
ペッ

カタッカタッ

スッ

スッ

男幽霊「「「いただきます」」」パンッ

男「…」

男「んんんんんんんんんんn!?!?!?」

幽霊「「むしゃむしゃ」」

男「Aieeeeeeeeeeeeee!?幽霊!?ナンデ!?」

男(幽霊だ!まごうことなく幽霊だ!なんか色素薄いし、足ないし!!)

男(ゆ、夢だと思ったけど夢じゃなかったんだ!昨晩、俺は幽霊を見つけていたんだ!!)

男「あ、ああ……」

男(や、ヤバい!腰が抜けて)

男(畜生!畜生!なんで幽霊なんか出てくるんだよ、しかも二体!?)

幽霊「「むしゃむしゃ」」

男「ゆ、幽霊が俺のベーコンエッグ食ってる!?」

幽霊「「まいうー」」

男「幽霊のリアクションが古い!?」

幽霊「「ゴクゴクゴクッぷふー。ごちそうさま」」

男「幽霊が手を合わせてる!?」

幽霊「「んんーん……」」クルリ

男「ヒェッ」

男(マズッ、こっち見てきた!)ガクガク

幽霊「「……」」パチクリッ

男「……」ゴクリッ

幽霊「「あなた、だーれ?」」

男「それはこっちのセリフだああああ!!」

ゆっくり進めていきます

・・・

男(ビビったり、騒いだりしてたらなんか落ち着てきた)

幽「私はユウだよ」

霊「私はレイ」

男「二人合わせって幽霊ってか。やかましいわ」

男(落ち着いてよく見るとこの幽霊変わっているな。体が半透明なのも、腰から下がなんか煙のようにうねってるのも幽霊のイメージそのままだが、うねってる部分が二人絡まって繋がっている。それに)

男「お前ら、双子か?」

幽霊「「そうだよ」」

男「やっぱり、どうりで顔がそっくりな訳だ」

男(双子だから繋がっているのか?絆とか血の繋がりとかシンクロとかそんなので)

男「お前たちはなんでここにいるんだ?」

幽「ここがお家だからだよ?」

男(なるほど。つまりここの住人だったコイツ等は、死んだあと成仏できずに地縛霊になったと。完全に事故物件じゃねえか!あの腐れ親父なに考えてるんだ!?)

霊「あなたはどうしてここにいるの?」

男「……ここが俺の家だからだよ」

男(このこと執事に相談するべきか、いやでもどう説明したらいいんだ……)

幽「じゃあ、家族だ!」

男「何故そうなる!?」

幽「同じお家に住んでる人を家族って言うんだよ?知らないの?」

男「いやいやいや」

幽「家族だ家族!新しい家族!」

霊「3人目の新しい家族」

男(3人目って、俺以外の二人は以前ここに住んでいて、コイツらを怖がって出て行った人達のことか?)

霊「あなたのお名前はなんて言うの?」

男「俺か?俺の名前は男だよ」

霊「おとこ?男……男、ちゃん…男さん」

男「できれば男君がいいんだけど」

幽「ハイハーイ!ママが良いと思いまーす!」

男「人の話を聞けよ!そしてなんでママ!?」

霊「ママ……うん、いい」

幽「でしょでしょ!良いよねママ!」

男「いや良くないから、俺は母親でもないし、ましてや女性でもないから」

幽霊「「???」」

男「な、なんだよ二人して首を傾げて」

幽「男の人はそんな恰好しないよ?」

男「グフッ!」

霊「男の人はおっぱいがない」

男「ガハッ!」

男(純粋な子供の言葉が胸に突き刺さる)グググッ

幽「どうしたのママ?」

霊「おっぱいが痛いのママ?」

男「もう、ママでいいです」

今日はここまでです

……

男「たく、なんなのよアイツ等」テクテク

男「いいじゃない、男が女の恰好したって!」

男「……はぁ」

男(親父に趣味のこととやかく言われようと、クラスメイトにバカにされようと気にならないのに、何故子供の言葉だとこう胸にくるんだろう)

男(例えばそう、親の前では平気でプ○キュアを見れるのに、子供の前では一緒にミラクルライトを振るのが恥ずかしく思えてしまう。そんな感じだ)

男「陰鬱だ。こんな気分のときはバカな奴と駄弁るに限る。アポなしだが、まあ夏休みだからといって外に遊びに出掛けるような奴じゃないし大丈夫だろ」

幽霊「「何処へ向かってるの?」」

男「友という奴の家だ。アイツとは小学校からの付き合いで、所謂幼馴染というやつだな。俺の趣味もアイツがきっかけで……」

幽霊「「どうしたの?」」

男「なんでついて来ているんだ!?」

男(コイツら地縛霊じゃなかったのかー!?)

・・・

友「なになに?親父殿に家を追い出され、昨日から一人暮らしをするようになった」

男「うんうん」

友「その用意された住居がボロアパートで、事故物件じゃないかと怪しんでいたら」

男「うんうん」

友「本当の事故物件で、モノホンの幽霊が出てきたと」

男「そうだ」

友「男殿、あなた疲れてるのよ」

男「憑かれてはいるがそっちの疲れてるじゃなーい!」

友「デュフフ、いやーしかし男殿が六畳間○侵略者にそれほど影響を受けるとは」

男「アニメの影響とかじゃないから!」

友「え?じゃあ黄昏乙女○アムネジアでござるか?確かにあれは個人的に傑作であったが」

男「だからアニメの影響じゃないっつの!ホントにいるんだよユウとレイって名前の双子の幽霊が!」

友「ぷよ○よフィーバー?」

男「俺もそう思ったが、こっちの幽霊は二人とも女だ」

友「うーむ、どうやらマジの様子。まさか三次元にそのような摩訶不思議なことが起きようとは」

男「俺も驚いているよ。幽霊なんてどうしたら良いか分からないから、お前に相談してるんだ」

友「んー、そうでござるなあ……」

友「とりあえずプ○キュアのDVDボックスをお貸しするでござる」

男「なんでだよ!?プ○キュアに除霊効果なんてないだろ!」

友「プ○キュアを見せれば女子はだいたい大人しくなるでござる」

男「それお前の偏見じゃないか?」

友「いらぬでござるか?」

男「いや借りるけどさ」

友「初代からスイートまで貸すでござる」

男「そんなに持って帰れるか、初代だけでいいよ。……ん!?」

幽霊「「ぶーんぶーん」」

男(アイツら!友のフィギュアで遊んでやがる!)

友「む、どうしたでござるか男殿?どこを見て――」

男「あ、ああ。紹介してなかったけどアレが俺が住んでいるところにいる幽霊d」

友「ぎゃひひひひいい!!せ、拙者のさくらちゃんがフライのカードを使っているでござるううう!!」

男「え?なに言ってんだよ、あれは幽霊が持ち上げて…」

男(まさかコイツ、幽霊の姿が見えてない?)

友「あばばばば!摩訶不思議アドベンチャー!」バタンキュ~

男「友?友ォォォ!!」

……

男「気絶した友を置いて帰ってきたけど大丈夫だよな」

男「しかし、幽霊の姿が友には見えないとは……お前ら、誰でも見えるってわけじゃないんだな」

幽霊「「……」」ジー

男「おーい」

幽霊「「……」」ジー

男「本当にプ○キュア見せたら大人しくなりやがった」

キュールルル

男「腹減ったな、そそろ昼飯作るか」

カパッ

男「あっ、昨日炊いたご飯が一人分しかねえ。しかたないアイツらはパンにするか」

男「塩を混ぜたご飯に鮭フレークと醤油を垂らした大根おろしを乗せて丸める」

男「それを昨日唐揚げ作ったときに残った油で揚げて……」ジュワー

男「はい揚げ握り完成」

男「汁物は鰹節、玉ねぎ、増えるワカメ、あわせ味噌で味噌汁を作って」

男「サラダは昨日のトマトレタスササミサラダでいいか」

男「さて、これからアイツらの昼飯だが、アイツら朝にベーコンエッグ食べてるんだよなー、つまりベーコンと卵は使えない」

男「そーなると、ああして…こうして…」

男「よし、なんとかイメージできた」

男「まず耳を切った食パンを薄く伸ばして、そのうえにレタス、チーズ、鮭フレーク、コーン、マヨネーズ、乾燥パセリ、をのっけて、巻く」

男「そしてそれを焼く」ボウッ

男「はい完成焼き巻パン」

男「切った食パンの耳も揚げてシナモンをかけておやつにする」

男「カロリー高めになっちまったな、昨日唐揚げだったのに」

男「ま、いっか。おーいご飯できたぞー」

幽霊「「……」」ジー・・・

男「おーい」

幽霊「「……」」ジー・・・

男「……」

ツムジズブ

幽霊「「ひゃあああっ!?」」

幽「なに!?えっ?えっ?」

霊「どつくぞーんか!?」

男「誰がドツクゾーンだ」

幽「アンタはポイズニー!」

男「あんなにけばくねーよ。昼飯にするから手を洗ってこい」

幽霊「「えー、でも…」」

男「一時停止しておいてやるから、ほら」

幽霊「「はーい」」スー・・・



幽霊「「いただきまーす!」」パンッ

男「幽霊が手を合わせるっておかしな光景だよな」

幽霊「「まいうー!」」モグモグ

男「リアクションはっやぱりそれなのね」

幽「おいしいよ!」

霊「うまうま」

男「そいつはよかった、思いつきで作ったがうまくいったな」

男(ん?あれ、なんで俺こいつら分まで作ってるんだ?幽霊に飯なんていらないだろうに)

幽霊「「はむはむ」」ニコニコ

男「……」

男(……そんな小さいこと…この笑顔が見てたら、どうでもよくなっちまうな)

……

男(昼飯食べ終わってからもプ○キュアを見て、ごろごろしてたらいつのまにか夜になっていたので夕飯食べてまたプ○キュアを見て過ごした)

男「お風呂が沸いたから入ってこい」

幽「ハーイ!」

霊「……」

男「ん?どうした霊?もしかして風呂が苦手なんていわないよな」

霊「一緒にはいる」

男「そりゃお前らくっつてるんだから一緒に入ることになるだろ」

霊「違う」

男「は?」

霊「ママと一緒に入る」

男「ブッ!?」

幽「あー!それいいかも、ないすあいでぃあってやつだよ!」

男「待て待て待て!なんで俺がお前らと一緒に風呂に入らなくちゃいけないんだ!赤ん坊じゃないんだから二人で入れ!」

幽「えー?でもきっと楽しいよ?」

男「駄目だ。それにお前らが子供だといっても女なんだから、男と一緒に風呂に入るなんて」

幽「ママはおっぱいあるから女の人でしょ?」

男「おっぱいがある男もいるんだよ!」

幽「んむー、ママの言ってること難しくてわからない」

霊「ごたくはいいから早く行こ」

男「御託とかどこで覚えた!?まさかプ○キュアか!?」

幽霊「「お風呂♪お風呂♪お・ふ・ろ~♪」」

男「わああ服をひぱっるな!俺はいかn力強ッ!?子供の力じゃねえ!?」ズルズルズル



男「服も無理やり脱がされてしぶしぶ一緒に入ることになったけど」

男「狭い!当たり前だよ、昨日一人で入ったときも狭かったんだから!」

幽霊「「……」」

男「ちょっとお前ら、どこ凝視してんだ」

幽「ママのおまたに変なのついてる」

男「変なの言うなこれが男の象徴だ」

霊「……」ニギッ

男「男の象徴を掴むな」

幽「ママは本当に男の人だったんだね」

男「だからそう言ってるだろ、俺はれきっとした男だ」

霊「……」モミッ

男「おっぱいを掴むな」

幽「ママー!頭洗ってー!」

男「男だと理解してもまだママなのね。ハイハイ」

霊「レイも」

男「分かったよ。ほら座れ」

チョコン

男「お湯掛けるから目を閉じてろよ」

ジャー

幽「ひゃー!」

男「こら幽騒ぐな」

幽「はーい」

男「じゃあ洗っていくぞ」

ゴシゴシゴシ

男(片手づつだと洗いづれえ、髪が短くて助かった」

霊「ンッググゥ……」

男「ん?どうした?あっ、お前目を閉じてろって言っただろ!ほら、もう流すぞ」ジャー

霊「うごごご」



幽「流したのにまた頭洗うの?」

男「今度はトリートメントだ」

幽「とり……?」

霊「ん……」

男「女の髪には必要なことだよ」



幽「今度はユウたちがママの頭を洗ってあげるね!」

霊「ワシワシ」

男「ああ頼むよ」

幽霊「「ほやー」」

ゴシゴシッ

男「おおっ」

男(そういえば、頭を2人に洗われるなんて初めての体験だな。四つの手が頭の上を這いまわるのは不思議な感覚だ)

幽「うわー凄いあわあわだー!」

霊「アワアワ」

男「もしかして、二人ともシャンプーを手につけたのか?」



幽「ママは男の人だからとりーとめんとはいらないの?」

男「俺は必要な男なんだよ」



カポーン

男「湯船に三人で入るのは無理があるだろ」ギュウギュウ

幽「狭い!」

霊「狭い」

男「これ出たらお湯が半分くらいになってるなきっと」

幽「でも温かいね」

霊「前入ったときはお湯がなかったから」

幽「初体験だ!」

男「お尻のっけながらそういうこと言うのやめてくれない?」

……

幽「ん……」ウツラウツラ

霊「……」コクコク

男(まだ9時だが、眠たくなってきたか。子供だもんな)

男「ほら布団引いてやるから、寝るなら布団で寝ろ」

幽「でもぷ○きゅあぁ…」

男「プ○キュアはまた明日見ればいいだろ」

霊「いつもは眠くならないのに」

男(多分プ○キュアを見続けたのと、はしゃいだのとで疲れたんだな)

男「はら、良い子はもう寝る」

幽霊「「うん……」」

ピッポッパッ プルルルルップルルルルッガチャッ

男「もしもし、爺やか」

執事「坊ちゃま、どうなされましたか?なにかトラブルでも、早急にそちらに向かい」

男「いやトラブルじゃないし、来なくてもいい。だが一つ頼み事がある」

執事「この老躯にできることならなんでもいたしましょう」

男「ん、ありがとう。実は俺よりも前の住居者を調べてほしいんだ。特に親子の住居者を」

執事「……分かりました。速やかに調査し、ご報告します」
男「頼んだぞ」

ピッ

男「……」

幽霊「「ZzzZzz……」」ムニャムニャ

男「そういえば俺はどこで寝ればいいんだ?」

……

チュンチュン

男「うぐぐぐっ熱い、重い、苦しい」

男「ハッ!!」

男「……」

幽霊「「ZzzZzz……」」

男「なんでこいつら俺の上に覆いかぶさってんだ……」

男(昨晩こいつらを端に寄せて同じ布団で寝たんだよなぁ。爺やが大きめの布団を用意してくれたから、床で眠ることにならず助かった)

男「ほらどけ、なに人の上で寝てるんだ」グイグイ

幽霊「「ん、ママぁ……」ムニャムニャ

男「ママぁじゃなくて」グイグイ

幽霊「「ちゅうちゅう」」

男「おっぱいを吸うな乳首をはむな起きろおおお!!」



男「食パンないし、コンビニで総菜パンでも買って朝飯にするか」

幽霊「ぁぁ~……」グググゥ~

男「買い物しに行くけど、ついて」

幽霊「「行く!」」

男「留守ば」

幽霊「「憑いて行く!」」

男「……はい」

……

男「二人ともこれでいいのか?」

幽霊「「うん!」」

男(ホットドッグ……。やっぱり子供はソーセージが好きなんだな)

男「ついでにアイスも買うか、二人とも好きなの選べよ」

幽「アイス!?」

霊「あいすってなんだっけ?」

幽「アイスはあれだよあれ!えーと…冷たくておいしくてとにかく冷たいの!」

男「それじゃ分からないだろ。霊はアイス食べたことないのか?」

霊「う~ん……」

男「これだよこれ」

霊「あっ!がりがりくん!」

男「なんだ知ってるんじゃないか」

霊「思い出してきた……。私これがいい」

男「これって、がりがりくん?」

幽「私もがりがりくんがいい!」

男「本当に良いのか?もっと高いの選んでも良いんだぞ?」

幽「ママ知らないの?がりがりくんの当たりを引くともう一本貰えるんだよ!」

霊「おとく」

男(当たり引かなくてもがりがりくんぐらい何本でも買ってやれるけど……まあ、いいか)

男(アイスの食べ過ぎるのも、子供を甘やかし過ぎるのも良くないからな)



店員「こちら袋を分けます、か?」ビクビクッ

男「? はい」

男(なにを怯えているんだ?)

幽「どっちが当たっても恨みっこなしだよ?」

霊「あっちが当たりだった気がしてきた」

男(あっ、こいつ等が見えない人には俺が虚空に話しかけるヤバい奴に見えてたのか)


店員「ありがとうございましたー!」ビクビクッ

男(もうこのコンビニ行けないかも……)



男「パンは家に帰ってから食べるぞ」

幽霊「「はーい!」」

男(そういえば夏休みの課題をやっていかなきゃな……)テクテク

>カンケリヤロウゼ!オマエカンナ
>ヤレルモノナラヤッテミロ
>ハァ!
>ザンゾウダ
>ナニ!?

男「小学生はこんな朝早くから公園で遊べるもんなんだな。若いね~」

男「まあ俺も高校生だけど……ん?」

幽霊「「……」」

男(幽と霊が子供達、というか公園を見て固まってる……)

男「おい、どうした?」

幽霊「「……」」

男「おーい」

幽霊「「……」」

男「……」

ツムジズブー

幽霊「「ひゃああああっ!?」」

幽「な、なに!?」

霊「どつくz」

男「ドツクゾーンでもポイズニーでもねえよ。何固まってんだ。あの公園になんかあるのか?」

幽「えっ…う、ううん。なんでもない……」

男「なら早く帰るぞ、アイスが溶けちまう」

霊「それは問題」

幽「急がなきゃ!」ビュー!
男「おーい、そんなに急いだら転ぶ、って宙に浮いてるのに転ぶもなにもないか。でも」

男「幽霊だけど、車には気を付けろよー!」タタタッ

幽霊「「はーい!」」

……

男(漢文って慣れると面白いよなぁ……)カキカキ

幽霊「「シュピーンキュピーン」」

(ただいま空中変身ごっこ中)

幽霊「「すたっ」」

幽「光の死者キュアホワイト!」
霊「光の死者キュアホワイト!」

男「二人ともホワイトなのかよ」

プルルルルッポチッ

男「もしもし、爺やか?」

執事「坊っちゃま、頼まれていた調査の報告をお伝えしたいのですが、今夜御伺いしてもよろしいいでしょうか?」

男「早いな。分かった、待ってるぞ」

執事「それでは失礼します」

プツッ


……

ホーホー

男(冷やし中華初めて作ったけどうまくいって良かった。あいつらも喜んでたし)カチャカチャジャーキュッキュッ

ピンポーン

男「来たか」ピッピッ

男「お前たち、お客が来たから大人しくしてろよ」

幽霊「「はーい!」」ソソクサスーパタン

男「いや押し入れの中に入るまでしなくていいんだけど」

執事「坊ちゃま、ご依頼された調査の報告をしにあがりました」

男「ご苦労だった。上がってくれ」

執事「調査したところここはどうやら事故ぶっ失礼、訳ありの部屋らしいのです」

男「うんまあそうだろうね。なんとなく分かっていたよ、なんとなくね」

男(本当は幽霊がいるからなんとなくもクソもないんだけど。どうせそのこと言っても見えないしなぁ)

執事「やはり気づかれていましたか、それで私目に調査の依頼を」

男「そんなところだ、それでどうだった?」

執事「はい。坊ちゃまがご入居する一つ前の入居者は謎の視線を感じる、金縛りにあうなどの理由から退居」

執事「さらに一つ前の入居者は物音がする、押し入れが勝手に開く、何者かがいる気配がするなどの理由から、退居しています」

男(十中八九あいつらのせいだな)

執事「そして二人が入居する前に居住していたのは、坊ちゃまが気にしていた親子の居住者でした」

男「!」ピクッ

執事「父親はおらず、母親が一人と双子の娘だったそうです」

男「もっと詳しくてくれ」

執事「はい。母親は30代の細身の女性。そして双子の娘ですが……」





執事「肌も髪の毛も真っ白な、太腿が繋がった結合双生児だったそうです」

登場人物

幽と霊:
双子の女の子の幽霊。幽霊特有の煙のようなところが二人繋がっている。
幽は天真爛漫、霊は幽よりも落ち着いているが時々突拍子もないことをする。
肌も髪の毛も真っ白なアルビノ。太腿が繋がっている結合双生児として生まれた。

男:
16歳の男の子。身長165cm、体重56kg、Eカップ。
中性的な顔立ちで、引き締まった体をしている。
中学一年生頃クラスで孤立しがちだったが、小学校から付き合いのある友が隣のクラスから遊びに来ていた。
中学二年生(当時Bカップ)の頃友が見せたアニメの影響で女装に目覚める。
アロマターゼ過剰症である。

友:
男の幼馴染。ござる口調のオタク。
顔はイケメン、言動は残念。黙っていればイケメンだが、オタク感が滲み出ているのであまりモテない。残念なイケメン。
コミケで男と一緒に女装コスプレしようと計画中。
幽と霊が見えない。

執事:
超便利キャラ。


今日はここまで

……

男「……」

男「……」スー・・・

幽霊「「あっ、お客さん帰ったの?」

男「なあ……」

幽霊「「ん?」」

男「……っ」

幽霊「「???」」

男「……いまから公園へ遊びに行こっか」

幽霊「「! 行く!行く行くー!!」」

……

幽霊「「ひゃー!」」スイー

男「滑り台って横になって滑るものだっけ?」

男(幽と霊。アルビノの結合双生児として生受けた子供)

幽霊「「あーあーあー!」シュイー

男「常に浮いてるのにターザンロープって楽しいの?」

男(5歳の時父親が死去。母子家庭で育てられ、貧しい生活を送る。湯船にお湯を溜めないはど、アイスが何かを忘れるほど)

幽霊「「逆上がりができない!」」グググッッ

男「頭を下に下げるよにしてみな」

男(ボロい部屋で母親は娘たちが好奇な目に触れないように隠しながら育てた。押し入れに隠し、公園に遊びに行くのも夜にして……)

幽「レイ、もうちょっと詰めて」

霊「これが限界」

男「足がないのにブランコを漕ぐのか」

男(そんな親子に悲劇が襲った。夜中公園で遊んでいると何者かに娘が誘拐かしようとしたのだ)

幽霊「「ママ押してー!」」

男「「はいはい」」

男(母親は娘たちを守るために抵抗したが、誘拐犯に殺害されてしまった)

幽霊「「ふいー!ひゅー!」」ギーギー

男(翌日発見された母親の遺体から誘拐犯ともみ合ったと思われる爪についた皮膚と血液により犯人が特定された)

幽「今ならあれ行けそー!」ギーギー
霊「行けるきがするね」ギーギー

男(警察は即座に誘拐犯のあじとに乗り込んだ。そこで目にしたのは、解剖されたような傷をおった娘たちの死体と怪しげな儀式を行う人々。誘拐犯はイカレた宗教団体の信徒だった)

幽霊「「いっくよー!いっせっのー!」」ギー

男(宗教団体の教祖と信徒たちはその場で警察に逮捕された。教祖と一部の信徒には死刑宣告されたそうだが)

幽霊「「プ○キュアのOPのあれー!」」ヒューーッ!!

男(死刑はまだ執行されていなってどこに飛んでいくじゃボケー!?」

書き貯めなくなっちゃった

何者かに娘が誘拐しようとしたって娘強いな

>>64ミスったにゃー

……

幽霊「「ひゃー!」」スイー

男「滑り台って横になって滑るものだっけ?」

男(幽と霊。アルビノの結合双生児として生受けた子供)

幽霊「「あーあーあー!」シュイー

男「常に浮いてるのにターザンロープって楽しいの?」

男(5歳の時父親が死去。母子家庭で育てられ、貧しい生活を送る。湯船にお湯を溜めないはど、アイスが何かを忘れるほど)

幽霊「「逆上がりができない!」」グググッッ

男「頭を下に下げるよにしてみな」

男(ボロい部屋で母親は娘たちが好奇な目に触れないように隠しながら育てた。押し入れに隠し、公園に遊びに行くのも夜にして……)

幽「レイ、もうちょっと詰めて」

霊「これが限界」

男「足がないのにブランコを漕ぐのか」

男(そんな親子に悲劇が襲った。夜中公園で遊んでいると何者かが娘を誘拐しようとしたのだ)

……

男「たく、どこまで飛んでったんだよ」タタタッ

男「確かにプ○キュア跳びは一度はやってみたくなるけれども」タタタッ

男「ハァハァ……」

「ちょっとそこの君」

男「は、はい?」

通行人「大丈夫かい?息を荒げてるようだけど」

男「だ、大丈夫です」

男(しまった、目立ってたか)

通行人「そうかい?それならいいけど。でも女の子がこんな夜中に一人で出歩いていたら危ないよ」

男「す、すみません」

男(心配かけちまったか……ん?なんでこの人夏なのにコート着てるんだ?」

通行人「あ、そのこととは別に君に声を掛けたのにはわけがあるんだよ」

男「え?」

男(この男の目、どっかで同じような目を見たことがある気がする……)

通行人「ちょっと頼み事があってね」

男「なんですか?」

男(そうだ。俺が女装するようになってから、血走った目を向けるようになった、性欲を持て余したバカな男子と同じ目)

通行人「見抜きさせてもらえないでしょうか…?」

男「」



通行人『あの、すいません、お願いが』

男『なにかな』

通行人『見抜きさせてもらえないでしょうか…?』

男『見抜き?』

通行人『はい』

男『あー』

男『判った、そういうことか…』

通行人『いいでしょうか?』

男『うーん』

男『たまってる、ってやつなのかな?』

通行人『はい』

男『しょうがないにゃあ…』

男『いいよ』

男「っていいわけあるかバカー!!」ウガー!

通行人改め変質者「お願いします!すぐ終わりますから!」

男「早さの問題じゃねえんだよこの早漏!」

変質者「準備はもうできてますから」バッ!マッパダカー

男「ぎゃあああ!?テメェ夏なのにコート着てた理由はこれかあああ!」

変質者「お願いします!」ズイ

男「ま、待て近づくな!お、俺こんな格好してるけど男だから!」

変質者「へ?男?」

男「そう男!だからあんたの期待にへ答えられないから!」

変質者「むしろ燃える」

男「変態だーーー!!」ダダダッ

変質者「待ってください!」ダダダッ

男「ヒィー!ブラブラさせたまま追ってくんじゃねえええ!!」ダダダッ

変質者「これは失敬」ニギッ

男「握れって言ってんじゃねえんだよ!」ダダダッ

変質者「ハァハァ」シコシコ

男「ひええええ!?!?誰か、助けてくれー!誰かー!あっ!?」コケッドサッ

変質者「ハァハァ」シコシコ

男「あ、あっ……」ビクビク

変質者「ウッ!もうイキそう」

男「ひいいい!この早漏めぇ!」

変質者「顔にかけてもいいですか?」

男「うわー!誰か、誰か助けてー!」

「「待てっ!」」バキッ!

変質者「グハアッ!?」

男「へ?」

幽「ママをいじめるな!」

霊「絶対許さない」

男「来た!プ○キュア来た!」

変質者「なんだ、見えない何かぶつかって!?」

男(幽と霊が見えないから何が起きてるか分からないんだ)

幽霊「「うおおおおおお!?」」ゴオオオオ!

幽霊「「ダダダダダダダダダダダッ!!」」ドガガガガガッ!

変質者「げふっ!がふっ!ごほっ!」

男「それはブラックの技だろ」

幽霊「「ダアーーーー!!」」ドガァ!

変質者「グボアァーッ!?」ヒューキラーン

男「あ、え?助かっ……た?」

幽霊「「ハァハァ!」」

幽霊「「大丈夫!?ママ!」」

男「お、おう」

幽「怪我してない!?」

霊「悪は滅んだよ」

男「あ、ああ。ありがとうな」ナデナデ

幽霊「「えへへっ」」

男「……って」

げん
こつ
!!

幽霊「「イッターイ!?」

男「勝手に遠くに飛んでいくんじゃねえー!危ねえだろうが!」グリグリ

幽霊「「ひゃー!ご、ごめんなさーーーいぃ!!」」

酉付けるのミスって酉変更になるなんて……。前作を貼っておきます。


男「ぬらりひょん?」女ぬらりひょん「そうじゃ」
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……

男「……」ポチポチ

幽霊「「ZzzZz…」」スピー

男「……」カチカチ

男「ここか……」

男「んん~」グググッ

男「ハァー……」

男「……」

モゾモゾ

男「……おやすみ」ナデナデ

幽霊「「ん……」」スピー

……

男「夏の早朝は寒いな……」

男「バスは、間に合うな」

幽霊「「むにゃむにゃ」」

男「……」

男「行ってきます」

ガチャッバタン

なんとかここまで進められた

……

男「ここが、幽と霊を殺した宗教団体が使ってた廃ビルか……」

男「……怖い」

男「……っ」

男「失礼しまーす……」テクテク

男「なんか出てこないよなぁ。お化けはアイツ等だけで簡便だぜ」

男「ケホケホッ…ほこりっぽいな」

男「思った以上に薄暗いな、懐中電灯持ってくればよかった」

男「あっ、スマホがあるじゃん」パッ

男「充電がもったいないから、あまり使いたくないけ……ど」

男「ッ!?」ゾクッ

男(なんだ、この扉を見た瞬間寒気が!?)

男(この扉の向こうに、何かがある……)ゴクッ

男「……」ドクドク

ギイィ

男(……寒い)

男(しかもなんか臭うな)

ブーン

男「おわっ!?」

男「なんだハエか。びっくりさせやがって……ん?」

男「この床、コンクリートに付いている黒い染み」

男「まさか、これって……。ここが、この場所が…!?」

「何者ですか?」

男「ッッッ!?」バッ

「この場所に人が訪れるとは」

男「お、お……!」

男(コイツ!この顔、間違いない!昨夜ネットで調べて、見た瞬間怖気が走ったコイツは!!)

「もしや××神に導かれてきた迷える子羊なのですか?」

男(幽と霊を殺した。宗教団体の教祖!!)

教祖「これはまさしく、××神の『繋がり』の力!!」

男(脱獄したっていうのか?死刑囚が。警察は何やってんだ!?)

教祖「一時は愚者により『繋がり』は断たれたと思いましたが。悪意に負けるほど私の信仰は弱くはない!」

男(何を言ってるんだコイツ?)

教祖「檻の中からでも祈りは届くのです。やはり××神と私は繋がっている」

男「何しに、出てきた?」

教祖「ん?おお、そうそう。私の教える信仰は『繋がり』に重きを置いていていましてね」

男「は?」

教祖「世の中は『繋がり』が大事です。人と人が結ばれ、繋がることこそが人間が生まれたときに与えられた使命なのです」

男(そんな話聞いていない)

教祖「親から教師から友から上司まで、あらゆる人がコミュニケーションが大切だと言うでしょう?」

教祖「それも××神が人間に『繋がり』を使命として与えられているからです」

教祖「××神は天にはいません。××神は私と貴方の間にいるのです」

教祖「高見の見物決めている愚かな神とは違います。人間と『繋がり』っているのです」

教祖「そして『繋がり』によってもたらされる平和な世の創造を目指しているのです」

男「そんなこと……」

男「そんなこと聞いてるんじゃない!!」

教祖「ん?」

男「俺は何しに出てきたって聞いてんだ!お前は刑務所の中で死を待つだけの存在のはずだ!」

教祖「私がここに来た理由ですか。あるものを取りにきたのです」

男「あるもの?」

教祖「ええ、とても大切なもので、愚書にこの場を荒らされた時にとっさに隠したのです」ガコッ

男(コンクリートの床がブブロック状に外れた!中に小さな空間を作っていたのか)

教祖「これですよ、我が信仰の聖物」

男(なんだ、あれ?石?いや、もっと生々しい……まさか)

男「骨、か?」

教祖「ええ、人骨です」

男「ッッ!?」

教祖「まさに奇跡でした。あのようなものが見つかるとは、あれこそまさに××神に捧げるにふさわしい」

教祖「あれほどの強い『繋がり』は見たことがあるませんでしたからねえ。××神もさぞお喜ばれになったのでしょう」

教祖「あの双子の供物は」

男「!? まさか」

男(それは、俺がここに来た理由。警察の捜査でも発見されなかった、アイツらの)

教祖「この聖物は××神に捧げた供物の、繋がった大腿骨の結合部を削り取ったものなんですよ」

男「―――――」

男「ッッッあああああああアアアアアアアアアァ!!?」

男「テメェェェッ!!」ガスッ!

教祖「ゲフッ!?」

男(こんなイカレ野郎のせいで、こんなイカレた思想のせいで幽と霊は死んだのかッ!?)

男「それを離しやがれっ!」ガシッ

教祖「っどうやら貴方も信仰に仇なす愚者のようですね」ボッ!

男「ガッ!?」ズザァ

教祖「貴方のような人がいるから世界は平和にならないのです」

男「ガハッゲフッ!」

教祖「神の『繋がり』を断とうという愚者は排除しなければ!」ギリリリッ

男「ぐぎっゅ、ゴッッ、ッッ!?」

男(い、息がっ!クソッ!手を離しやがれ!)ガスガス

教祖「排除!排除!排除おおお!!」ギリリリリッ

男(なんつう馬鹿力だっ!?駄目だ、意志、き…が……)

教祖「排z!?!?」バガンッ!

男「プハッ!ゲホゲホッ!!」

男「ゲホッ…なんだ、奴が吹っ飛んで!?」

教祖「グッ!?」

男「お、お前たち」

幽霊「「……」」

男(家に置いてきたのに、どうしてここに?)

教祖「ああ、なんたることかなんたることか!!何故貴方達がいるのです!貴方達は××神に捧げられたはずなのに!?」

幽霊「「……」」

男(コイツ、幽と霊が見えているのか!?)

教祖「クソクソクソッ!!あの時愚者が儀式の邪魔をしたから、完全には××神と繋がらなかったのですね!」

幽霊「「……オマエ」」

教祖「いいでしょう!今度こそ儀式を完遂して見せるのです!××神の元へ逝きなさああああい!!」

男「ユッ!」

教祖「ゲハアァ!!?」ドガンッ!!

幽霊「「オマエオマエオマエオマエオマエオマエガッ!!」」グンッ

教祖「グガッガッ!?」ギギギッ!

男(教祖が、見えない圧力に押さえつけられているみたいに壁に張り付けられている)

幽霊「「お前を……」」

幽霊「絶対許さないッッッ!!」」


幽霊「「ダダダダダダダダダダッッ!!」」ドガドガドガッ!!

教祖「ゲフッ!ゴホッ!」

男「なんてパワーだ。あの子供離れした力はサイコキネシスによるものだったのか」

幽霊「「許さない許さない許さないッ!!」」

教祖「ゴホッ!」ビチャッ

男(吐血!?)

男「お、おい。もうそのへんでいいんじゃないか?」

幽霊「「許さない許さないユルサナイ」」

男「幽!霊!もういい!!それ以上やるとマジで死んじまう!?」

幽霊「「ダダダDA、ダダダダDAダダダダだDDDDッッッ!!」」ズズズッ

男(アイツらの白い体が段々黒くなってっ!?)

幽霊「DDDDDDDDDDAAAAAAAAAぅぅぅぅッッッ!!」ズズズッ

男(駄目だ。なにがなんだか分からないけど、これ以上染まればアイツらが遠くに行ってしまう気がする!!)

男「幽、霊!!」ガバッ

幽霊「DA。DA…ダ…だ」ピタッ

教祖「」ドサッ

男「もういい。もう終わったんだ」ギュウウウ

幽霊「「あ、……まま」」スゥゥゥ

男(黒いのが引いて、もとに戻っていく。よかった……)

男「今、警察呼ぶからな」

ガザッ

男「!?」

教祖「××神のために、『繋がり』のために、平和のために」グググッ

男「コイツ、まだ動けるのか!?」

教祖「愚者を排除しなければ、殺さなければ!」ブンッ

男「おわっ!?」ヒュッ

男(コンクリート片を投げてきやがった!どこのそんな力が残ってるんだ!?)

男「化け物めッ!」

幽霊「「ママは下がってて」」

男「お前たち……」

幽「大丈夫、もうさっきみたいにはならないよ」

霊「安心して」

教祖「殺す!殺す!殺す!」ブンブン

キンキンキン

男「バ、バリアとかマジか」

幽「アイツを見た時、どうしようもなく怖くて、悲しくて、憎くて、ムカついたけど……」

幽「ママに抱きしめてもらったら、そんなのどうでもよくなるぐらい暖かくなって」

霊「嬉しかった」

男「幽……霊……」

幽霊「「ママ、ありがとう!」」

教祖「おおおおお!何故なぜなぜ!?何故死なない!?」

幽「闇の力のしもべ達よ!」ビシッ

霊「とっととお家に帰りなさい!」ビシッ

ギュッ

幽「ホワイトサンダー!」ピシャー!
霊「ホワイトサンダー!」ピシャー!

教祖「あ、ああああああああああああああ!?」

幽霊「「プ○キュア!!マーブルスクリュー!!」」ズガーンッ!!

男(辺り一面に純白の光が広がって、マーブルじゃねえじゃんとツッコミを入れる暇もなかった)







男(目を開けると、気絶した教祖と俺だけが残っており。幽と霊は純白の光と大腿骨とともに消えていた)

……

男(あの後、通報した俺は警察に事情を聞かれたり、親父と爺やに滅茶苦茶叱られたりした)

男(親父は家に戻ってくるように言ったけど、俺はあの部屋を出て行くはなかった)

男(双子の幽霊は、あれから見ていない。部屋にも戻っていなかった)

大家「こ、こんばんは」ビクビク

男「…こんばんは」

大家「げ、元気がないけれど、何か困ったことなぁい?例えば、部屋で変わったことが起きるとか?」ビクビク

男「いえ、なにもありませんよ。何も、ないです」

大家「そ、そう。ならいいのだけれど……」

……

グツグツグツ

男「……こんなにカレー作ってどうするんだよ」カチッ

男「プリキュアのDVD、友に返さないとな……」

男(幽…霊…やっぱり、成仏しちまったのか……?)

男「……」

男「……っ」ジワッ

男「っ!あれで良かったんだ、アイツは幽霊なんだから!」ゴシゴシ

男「……そういえば、アイツを最初に見たのは押し入れだったな」

男「もう、誰もいねよ」スー…

幽霊「「あ……見つかっちゃった」」

男「(゜д゜ )」

幽「あちゃー、かくれんぼ負けちゃった」

霊「隠れるとこが少ないのがいけない」

男「あ、AiEEEEEEEEEEEEEEEE!!??幽霊!?幽霊ナンデ!?」

幽「なんでってここ私たちのお家だもん」

男「いやいやいやいや!?」

男(ええええ!?成仏してなかったのかよコイツら!じゃあ消えたのはなんだったの!?しばらく現れなかったのはなんだったんだよおおお!!?)

男「」ホケー

幽「ママのお口からママが出ようとしてる!」

霊「まだ早いよママ」

男「ハッ!危ない、危ない。驚きのあまり闇に変えるところだった」

幽「ママ」

霊「ママ」

男「ん?」

幽霊「「ただいま!」」

男「……お」

男「おかえりだ!バカ娘たち!」


おわり






幽霊「「ママー、ご飯なぁに~?」

ママ「ふふっ…今夜は、カレーよ!」

幽霊「「やったー!ママ大好きー♪」

ママ「ご飯の前にちゃんと手を洗ってきなさーい」

幽霊「「はーい!」」




ほんとにおわり


駆け足になったけどこれで終わりです。なんだか人外娘ばかり書いている気がする。というか次回も人外娘書く気がする。ていうかもう設定できてる。

次回予定

蜜蟻娘「王女である私がこの様な辱めをっ!」男「クククッ」

男「狼男が出たぁ?」

のどれかを書きたいと思います。書けないかもしれないけど

教祖「あれほどの強い『繋がり』は見たことがあるませんでしたからねえ。

どっちだよww

>>94ミスったにゃー

教祖「私がここに来た理由ですか。あるものを取りにきたのです」

男「あるもの?」

教祖「ええ、とても大切なもので、愚書にこの場を荒らされた時にとっさに隠したのです」ガコッ

男(コンクリートの床がブブロック状に外れた!中に小さな空間を作っていたのか)

教祖「これですよ、我が信仰の聖物」

男(なんだ、あれ?石?いや、もっと生々しい……まさか)

男「骨、か?」

教祖「ええ、人骨です」

男「ッッ!?」

教祖「まさに奇跡でした。あのようなものが見つかるとは、あれこそまさに××神に捧げるにふさわしい」

教祖「あれほどの強い『繋がり』は見たことがありませんでしたからねえ。××神もさぞお喜ばれになったのでしょう」

教祖「あの双子の供物は」

男「!? まさか」

男(それは、俺がここに来た理由。警察の捜査でも発見されなかった、アイツらの)

教祖「この聖物は××神に捧げた供物の、繋がった大腿骨の結合部を削り取ったものなんですよ」

男「―――――」

男「ッッッあああああああアアアアアアアアアァ!!?」


因みにR板に書いた理由ってあるん?

>>97エロを書けってことですか?(深読み)

幽霊と男の遺伝子疾患の設定がちょっと際どいかなぁと思ってこっちに立てました

>>98
気を悪くしたんならすまん
てっきり冬休み回避とか素で間違えてるのかと

>>99いえ、気にしてませんよ。エロを期待されていたのなら申し訳ないなと思ったのです。

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