凛・加蓮・奈緒「青春タイム」 (32)



※隠語・下ネタひかえめ


そんでもってキャラ崩壊



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とある地方の旅館にて


ガチャ


モバP「お前ら―、明日早いんだからなー、さっさと寝て疲れ取っとくんだぞー」


凛「はーい」


奈緒「あいよー」


加蓮「おやすみーPさーん」ひらひら


バタン





パチ、パチ、パチ


奈緒「あれ?ココってどうやって消すんだ?」


凛「近くにツマミ無いの?」

凛「…あ、ごめん、こっちだった。玄関にスイッチあった」カチッ

凛「うん、これで真っ暗」


奈緒「よーし、寝るか―!」ぼふっ


凛「おやすみ、奈緒、加蓮」



加蓮「…え、何言ってんの?」

加蓮「寝たらダメでしょ」



凛「…へ?」


奈緒「は?」







凛「加蓮…?」


加蓮「寝るなんてとんでもない」


奈緒「いや、お前…さっきPさんも言ってただろ、明日早いって」


加蓮「言ってたけど、でも、今寝るって絶対もったいないでしょ」


凛「…?」


奈緒「…?」


加蓮「いい?凛、奈緒、よく聞いて?」

加蓮「今現在置かれている状況をゆっくり考えてみて?」

加蓮「私達、どこで何してるの?」


凛「地方の旅館で…」


奈緒「…お泊り」


加蓮「でしょ?でしょ!?」

加蓮「それに、近くにおっきいお寺っぽいところあったでしょ!?」


凛「加蓮、さっきから何が言いたいわけ?」


加蓮「つまりね?」

加蓮「これ…修学旅行じゃない…?」



奈緒「…んー…?」


凛「まるでそんな感じ…って事だよね?」

凛「え、ちょっとまって、だから行きの時から無駄にテンション高かったの?加蓮」


加蓮「だって修学旅行だもん!!」


凛「いや修学旅行じゃないし」






奈緒「…どういう反応すりゃいいんだこれ」


加蓮「奈緒っ!修学旅行の夜といったら何!?」


奈緒「はぁ?」


加蓮「夜更かしして、コイバナして、いっぱい喋って、語り明かす!これで決まりじゃん!!」


凛「…まぁ…修学旅行だったら、つきものだけどさ…」


加蓮「せっかくの修学旅行なんだよ!?」


奈緒「いやだからあたしらはライブしに来たんだっつーの!!!」



ガチャ!ガラッ!!!


モバP「…?」



凛「…」

加蓮「…」

奈緒「…」





ちひろ「ちょっ、何いきなりアイドル達の部屋に入ってんですかっ!?だめですよ!!」ぐいっ


モバP「…気のせいか…?」


ちひろ「…はい?」


モバP「いや…なんか、ドア越しにこいつらの騒ぎ声が聞こえた気がして…」


ちひろ「…三人ともぐっすり寝てるじゃないですか、考え過ぎですよー」


モバP「…」ポリポリ

モバP「いくらこいつらでも、その辺はわきまえているか…」


ガラッ、バタン


ちひろ「そうだ、丁度良かった、聞いてくださいよ、相部屋のマストレさんなんですけど…」ボソボソ


モバP「へ?マストレさんがどうかしたんですか…」ボソボソ


ちひろ「…」ボソボソ







凛「…」

加蓮「…」

奈緒「…」






加蓮「もー奈緒ー…大声出し過ぎ」


奈緒「あたしのせいかよっ、これはそもそも加蓮が…」


凛「ほら、いい加減寝よ?布団かぶってんだし、明日ホント早いんだよ?」



加蓮「…ぅー」

凛「…」

奈緒「…」



加蓮「ふたりとも、聞いて?」

加蓮「私ね…今年、修学旅行…いけなかったんだ」


凛「…」

奈緒「…」


加蓮「忙しかったから…仕事と日程被っちゃってさ…」

加蓮「楽しみにしてたのに…」


凛「加蓮…」

奈緒「…」


加蓮「ちょっと思ったんだ…華の女子高生なのに…修学旅行いかないまま、私の貴重な一年は終わっちゃうのかなって…」

加蓮「そう思ったら…なんでもいいから、思い出が欲しくなって…気分を味わいたくて…」


凛「加蓮、気持ちはわかる、けど…」

奈緒「ばっかやろう…そんなの…」




奈緒「そんなの私もだよっ!!!!」


凛「奈緒ー!?」


加蓮「奈緒もー!?」



奈緒「あたしだってなぁ!雑誌の撮影で修学旅行が吹っ飛んじまったんだよーっ!!」


加蓮「仲間だー!!」ぎゅっ


奈緒「後になって『焼き増しして欲しい写真の番号書くやつ』受け取った時のあたしの気持ちが分かるか―!!」


加蓮「わかる!!すっごいわかる!!」ぎゅーっ


奈緒「どこ探したって…写真にあたしの姿は無いんだよぉ!」

奈緒「あたしが欲しいのは写真じゃねぇ!思い出だっ!!」


加蓮「そうだそうだー!!」


奈緒「加蓮、あたしたちの青春を取り戻そう!!」


加蓮「うん!」


奈緒「あたしだって、修学旅行しなきゃ年越せねぇよ!!」


加蓮「そのとーり!!」


奈緒「そうと決まれば早速…」



ダダダッ、ガチャ、ガラァッ!!!





モバP「<◎><◎>」ギロッ


凛「…」

加蓮「…」

奈緒「…」





ちひろ「だからプロデューサーさんっ!?」


モバP「…起きてる…こいつら…!」


ちひろ「なーに言ってんですか!!どー見ても寝てますって!!」


モバP「いや!確かに聞こえた…」


ちひろ「聞こえたって…」

ちひろ「まさかプロデューサーさん…自分だけ一人部屋で寂しいからって…三人が寝てる間に忍び込んで…」


モバP「いやいや違いますって!なにいってんすか!ほんとに聞いたんですって!加蓮と奈緒が騒いでるの!!」


ちひろ「…」じとー


モバP「…」だらだら


ちひろ「はぁ…きっとプロデューサーさんも疲れているんですよ…」

ちひろ「いつも仕事詰めでへろへろだから幻聴なんて聴こえちゃうんです」


モバP「幻聴…かなぁー?」


ちひろ「早いとこ寝ちゃってください。明日早いのはプロデューサーさんも同じでしょう?」


モバP「…わかりました」


バタン


モバP「そういえば、マストレさんの件ってどうなって…」ぼそぼそ


ちひろ「今も熱心に読みふけってまして…電気消せなくて…」ぼそぼそ


モバP「…」ぼそぼそ





凛「…」

加蓮「…」

奈緒「…」



加蓮「行った?」

奈緒「行った」



奈緒「…っぶねー…声出し過ぎた」


加蓮「なんかこういうのも、いいよね、ドキドキする」


奈緒「やたらと感の鋭い先生がいる的な」


加蓮「んふふっ、だねー」


凛「…」


凛「…加蓮、奈緒」

凛「実は、さ…私も…」


加蓮「ん?」

奈緒「凛…?」


凛「こういうの、わりと好き」



凛「学校の修学旅行って聞いて、私はちょっとピンと来ないんだけど…」

凛「でも、ユニットでどこか遠いところ行くと、本当にワクワクしてる自分があって…」


加蓮「…」

奈緒「…」


凛「でもね、例えばニュージェネの活動で、今と同じ状況になったこと、何回もあるんだけど」

凛「夜更かしって感じには、あんまりなれないっていうか…」


加蓮「…」

奈緒「…」


凛「ぽつぽつ話すんだけど、卯月は速攻で寝ちゃうからさ…『スヤァ…』って」

凛「卯月が寝たなら私達も寝ようかって雰囲気になって…あ、それが悪いってわけじゃ、全然ないんだ…」

凛「ニュージェネはわるいことする気にならないユニットっていうか…んー…うまく言えないんだけど…」


加蓮「…」

奈緒「…」


凛「今は…そう、今だけは、トライアドプリムスの凛だからこそ…」

凛「加蓮や奈緒と一緒に、私も…ちょっとイタズラっぽい子に、なっちゃいたいなぁって…」


加蓮「凛…!」


奈緒「…なっちまおうぜ」


凛「うん、ありがと…二人とも…じゃあ、しようか…!」



凛・加蓮・奈緒「夜更かしトーク!!」



ダダダッ、ガチャ、ガラァッ!!!





モバP「<◎><◎>」ギヌロッ


凛「…」

加蓮「…」

奈緒「…」




モバP「…」ピシャッ


バタン…



凛「…始めよっか」こしょこしょ

加蓮「うむ」うずうず

奈緒「おうっ」にこにこ





凛「…それがね、敷居跨ぐ音なのか、砂利踏んだ足音なのか、わからないんだけどね」

凛「ハナコが耳を、こう…ひくひくってして店の方向くの」

凛「その時は、降りて確認したら、来てるのは大っ抵プロデューサーでさ」


奈緒「ほぇー」

加蓮「覚えちゃったんだ」


凛「そーそー、もう可愛くって可愛くって」

凛「偉いぞ賢いぞハナコーってもふもふなでこすり」


奈緒「あー、アタシも飼いたくなってきたなー…お世話大変なのはわかるんだけどさー」


加蓮「それで、その日は何用で凛とこ来たの?」


凛「なんだったっけ…あ、そうそう衣装チェックだったと思う。部屋に上げることになっちゃって…」





加蓮「私はね、そのときプロデュース術とか、売ってく上でのチャームポイントとか関係なしに」

加蓮「Pさん自身は、どの髪型が好きかって聞きたかったのっ!!」


凛「あー」

奈緒「わかるわかる」


加蓮「なのにPさんったら…『カレンニハナンデモニアウナー』だって」


加蓮「そこで私考えました」

加蓮「聞き方変えてみました。Pさんにこう言ったの」


加蓮「Pさん、私の耳見たい?それともうなじ見たい?」


奈緒「なるほどっ!!」ぱちん

凛「搦め手だね」


加蓮「どこ出して欲しいの?ってねー」

加蓮「我ながら冴えてるなーって、自画自賛よ」


凛「それで、プロデューサーは何て言ったの?」


加蓮「おっぱい見たいって言われたから早苗さん呼んだ」





奈緒「なんでアタシいいアイテム引けないんだろーな」


凛「単純にハンドル捌き巧くて上位キープしてるからだと思うけど」


奈緒「いや!なんか意思感じるもん!アタシが5位の時とかでも緑コウラだもん!」

奈緒「そんな中で前走ってる加蓮がスター引いて見えなくなってったときはぶっ飛ばそうかと思ったわ」


加蓮「あははっ」


凛「てゆか何の話だったっけ」


奈緒「あーっと…杏がきらりに連れてかれちゃって、だからしばらく紗南と2Pで遊んでて…」







凛「完全に話脱線したよね」


奈緒「ま、まあ…相手…同じだし?」

奈緒「ノロケ話も、もう知ってることだったりしてな…雑談しか出てこねーや」


加蓮「でもさ、好きになったトコって三人それぞれ違ってるもんなんだねー」

加蓮「Pさんの魅力再発見、ってやつ?」


凛「あと奈緒が想像以上にベタベタな展開に弱いとかね」


奈緒「う、うるせっ」



加蓮「りーん、今何時ー?」


凛「んーと…」


奈緒「結構経ったんじゃねーか?」


凛「だね…そろそろ寝ないと本気でヤバイかも」


奈緒「いやー喋ったー…けっこう修学旅行気分、満喫できたんじゃね?」


凛「そうだね、ね?加蓮」



加蓮「…」



凛「加蓮?」



加蓮「凛、奈緒、次のステップ行ってみよっか」


凛「?」

奈緒「へ…?」


加蓮「こーなったら、いくとこまでいくよ…修学旅行!」




奈緒「なーに言ってんだよ、加蓮」


凛「そうだよ、もう思う存分コイバナ楽しんだじゃん」

凛「あと寝るだけだよ?」


加蓮「確かにそうかもしれない…でも思い出して?」

加蓮「修学旅行…コイバナってみんなやってたけど、中にはそれだけじゃなかった人がいたはずだよ」

加蓮「一人か二人くらいだと思うんだけど…更に一歩先を行った、もの凄いことやってた人いたでしょ?」


凛「…?」


奈緒「…?」







加蓮「好きな男子をこっそり部屋に呼んだ子…」


凛「!?」


奈緒「は、はァ!?」






加蓮「最後にそれ、やってみない…?」


凛「加蓮…!」


奈緒「お前ってやつは…!!」



加蓮「気になる男子、連れ込んでみようよ…!」




奈緒「そ、それはつまり…!」


加蓮「Pさんを…部屋に呼ぶ…!!」


凛「ゴクリ…!」


奈緒「で、でもどうやって…呼ぶんだ…?」


加蓮「簡単だよ。何回も来てるじゃん」


凛「…」

奈緒「…あ」


加蓮「ちょっと騒いで、Pさんの方から来てもらえばいいんだよ」


奈緒「なるほど…」


凛「…加蓮、その後は三人がかりで布団の中に引っ張り込むってことでいいのかな」


加蓮「当然」


奈緒「…そ、そしたらどうすんだよ…」


凛「…決まってるじゃない」


加蓮「奈緒、これは私たち三人の、甘酸っぱい青春の思い出づくりだよ」


奈緒「あ、あまずっぱ…」どきどき


凛「誰が最初にプロデューサーのpをPにするかはおいおい考えるとして…」


奈緒「pを…Pに…」どきんどきん


加蓮「独り占めはナシね、下の方とか、お口とか、手とか、一人ずつ順番に…」


奈緒「わ…わわわ…そんな…」ぽわぽわ




凛「残していこうか…私達のアイオライト・ブルー・スプリング…!!」







加蓮「足音…来た!」



ガチャッ!!!




加蓮「配置について!」

凛「うん!」

奈緒「お、おう!」


ガラッ!!!



凛「はっ!」がしっ

加蓮「とりゃー!」ぼふっ

奈緒「うおー!」ぼふぼふーっ




びったーん!!


ずるずるずるっ!!



加蓮「決まったあっ!」

加蓮「乙女の世界へようこそっ!プロ、デュ…」


ふにゅん♪


加蓮「え…何この、柔らか…」



マストレ「…」


凛「」

加蓮「」

奈緒「」





マストレ「…なんだと?」ピキピキ…


凛「」

加蓮「」

奈緒「」






マストレ「…そうかそうか。そんなに元気が有り余っているのか…貴様ら…」



マストレ「あれほど明日は早いと口酸っぱく言っていたのにもかかわらず、これか」

マストレ「もちろん明日の分の体力を温存したうえではしゃぎ回っているんだろうなぁー素晴らしいなぁー貴様らなぁー」


凛「」

加蓮「」

奈緒「」


マストレ「そうかそうか三人とも体力が着実についているんだなぁーいやはや私もすっかり見誤っていたようだよ」

マストレ「だったらもっともっとレベルの高いトレーニングを課しまくってもへっちゃらだろうなぁー」


凛「」

加蓮「」

奈緒「」


マストレ「そうだそうだ丁度良い。貴様らに相応しいトレーニングを思いついた」



マストレ「ライブ終わったら」




マストレ「一人残らず」





マストレ「楽しみに」







マストレ「しておけよ?」





凛「」

加蓮「」

奈緒「」





比奈「それから三人がどうなったかは推して知るべし…っス」


比奈「でも、ちょっぴり責任を感じているアタシが、すこしばかり補足を」


比奈「あの日、トライアドプリムスはすっごく運が悪かったっス」


比奈「運悪く、三人が行動を起こす時にはもう、プロデューサーは夢の中でした」


比奈「運悪く、四日ぐらい前にアタシがルキトレちゃんに貸していた『北斗の拳』がマストレさんの目に留まっていたらしく」


比奈「マストレさんは、それをTPの付き添い先にまで持ち込んでは、夜更かしするほど読みふけっていたようで」


比奈「追加の飲み物を買おうと部屋の前を通った時に、三人の騒ぎ声が聞こえてきたらしいっス」





比奈「そしてその後の三人なんですが…近くにあった観光地のお寺で…」


比奈「『ピラミッドの先端背負って階段のぼるアレ』をやらされたそうでス…」














比奈「杏ちゃんもなにか一言」


杏「怒られるまでが1セット」


おわり



こんな変なSSを読んでくれてありがとう

HTML依頼出した後は

もっともっと面白い話が作れるように修行してきます


よかったら過去作もどうぞ…(上から新しい順)


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マストレのせいで寝れないって部屋に潜り込むちひろはいないんですか

>>22


モバP客室


チュンチュン…



モバP「…んあ、ふあぁ…あ?」


ちひろ「すぅ…すぅ…」


モバP「な…なな、な…ちひろさんっ!?」がばっ



ちひろ「ん~むにゃ」

ちひろ「…んみゅ…??…ふあ!?」がばばっ!


モバP「なんでちひろさんがここにっ!?」


ちひろ「あ、あっちち違うんですプロデューサーさん!!」あせあせ

ちひろ「ホント私眠れなくて!それでっ…」


モバP「とにかく前隠してっ!はだけてますって!!」


ちひろ「え…ひゃああああっ!!」ばっ





ガチャ ガラッ


マストレ「プロデューサー殿っ?さっきの声は一体…」



ちひろ「」

モバP「」



マストレ「…」ピキピキ


モバP「ご、誤解ですマストレさ…」


マストレ「貴様に相応しい死に方を(ry」ゴッ


モバP「」



ほんとにおわり

今更ですがこれも置いときますね


探偵らんらんシリーズ

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熊本翻訳中…進捗8割くらい

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