安部菜々「ポカポカミン~」北条加蓮「ぽかぽかれん」 (30)

――温泉――

安部菜々「腰の辺りが……温まって、とろけるみたい……」

北条加蓮「あ~……溶けちゃいそお……疲れとか、ぜんぶ、外に出ていってぇ……」

菜々「あ゛ぁ゛~」

加蓮「はぁん……」



※単発作品です。
※これはモバマス側“のみ”でのお話です。

※作者のテンションはブチ抜けてますがお話自体はアホみたいにゆるいです。だらけてるだけです。
 ちょっとキャラが変なことになってるかもしれない。

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菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……なんて声出してるんですかねぇ加蓮ちゃんん~~……」

加蓮「菜々ちゃんこそ~……何今のぉ……? ハタチ越えて40歳くらいの声だったよ~……」

菜々「何言ってるんですかぁ……ナナはー、永遠の17歳でー」

加蓮「そーだねー、菜々ちゃんは17歳だよねぇ……」

菜々「あぁでも今はどうでもいい気がしますよ~……♪」

加蓮「他に誰もいないしいいんじゃないかなぁ……」

菜々「加蓮ちゃんも、とろけきっちゃってますねぇ」

加蓮「温泉だもんね~……しょうがないよ……」

菜々「温泉ですからねぇ……しょうがないですよねぇ……きゃはっ……」

加蓮「菜々ちゃん、きゃはっ、の覇気がないよ~……」

菜々「そんなの今いらないですよぉ……」

加蓮「私の好きな菜々ちゃんじゃないなぁ……」

菜々「加蓮ちゃんにきらわれましたかぁ、困りましたねぇ……」

加蓮「はふぅ……」

菜々「あぁ、とろける……とろけウサミンが出来上がるぅ……」

加蓮「溶けちゃえ~、溶けちゃえ~」

菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……いやぁ……アイドルって、いいですねぇ」

加蓮「急にどしたの~……?」

菜々「アイドルになる前は、こんなぜいたくできなかったし……」

加蓮「あ~……わかる……」

菜々「モバP(以下「P」)さんありがとうございます……ナナは幸せですよぅ……」

加蓮「Pさん、ありがとねぇ……。ここまで来れたのは、Pさんのお陰で……あぁ、夢みたい。夢なのかなこれ。アイドルになれて、温泉にこうしてゆっくり……」

菜々「加蓮ちゃんもですかぁ? ナナも……たまに、夢じゃないんかって……はふぅ……」

加蓮「やめてよ菜々ちゃん、私まで力が抜け……はぁん……」

菜々「もう抜けてるからいいじゃないですかぁ~……」

加蓮「もういいよねぇ……」

菜々「……」

加蓮「もう私、」

菜々「いやゴールしちゃ駄目ですからね加蓮ちゃんは」マガオ

加蓮「……? 急にどしたのぉ……? とろけてたんじゃないの……?」

菜々「いやぁ、今ちょっと在りし日のギャルg……じゃなくてウサミン星からの電波が来ちゃって」

加蓮「温泉に入ってる時も来ちゃうんだ。大変なんだね~……」

菜々「大変なんですよぉ……ナナ素っ裸だし……」

加蓮「ウサミン星のみんなに、菜々ちゃんの入浴シーン大公開だねぇ……」

菜々「大変ですねぇ……」

菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……意外でしたよぉ」

加蓮「何がー?」

菜々「加蓮ちゃん、温泉とかでもっとはしゃいでるイメージがありますし」

加蓮「あー……入るまではそれもいいかなって思ったんだけど……」

菜々「あ゛ぁ゛~……分かりますそれ。分かりますよそれ……」

加蓮「入ったら、もうどうでもいいやってなっちゃって……。菜々ちゃんいるし……。私今日はここで寝るぅ……」

菜々「溺れますよ~……」

加蓮「菜々ちゃんがいるからだいじょおぶ……」

菜々「きゃはっ……加蓮ちゃんに頼られちゃいましたねぇ……」

加蓮「なんでニヤニヤしてんの~……?」

菜々「加蓮ちゃんは……ほら、しっかり者ですし……頼られると、ナナの母性本能っていうか、そういう感じの物が……きゃはっ……」

加蓮「そっかー……。菜々おかあさぁん……」

菜々「もーなんですかー加蓮ちゃん、甘えてもおこづかいはだしませんよ~?」

加蓮「けちー……。ポテト買ってー」

菜々「ポテト、好きですねぇ~……」

加蓮「ぽてとー……」

菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……ん~~~~~~!」

加蓮「どしたの?」

菜々「いえっ、そろそろ“とろけミン”から“ウサミン”へモードチェンジしちゃおうと思って! キャハッ☆」

加蓮「そぉ……」

菜々「加蓮ちゃんも、さあさあご一緒に!」

加蓮「……何すればいいの……?」

菜々「モードチェンジですよモードチェンジ! ほらほら、JKらしくはしゃいじゃいましょうっ! JKらしく!」

加蓮「……」

加蓮「……いいよー、私だらだらしてるから菜々ちゃんテキトーにやってて~」

菜々「ノリが悪い!?」

菜々「あと、これだけは言っておきたいんですよぉ……」

加蓮「なにー……?」

菜々「ナナは加蓮ちゃんのお母さんじゃありませんからね~……」

加蓮「そっかー……」

菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……実際、調子狂っちゃいますねぇ」

加蓮「なにがー?」

菜々「加蓮ちゃんが静かすぎると、ナナ、なんだか調子が狂いますよ」

加蓮「失礼なー……私だって……とろけ、とろけ……とろけかれん? になる時だってあるよぉ……」

菜々「いや、だってほら、数日前だって加蓮ちゃん――」

□ ■ □ ■ □

~~~回想~~~

<バン!

加蓮「菜々ちゃんがへそ出しすると聞いて!」

菜々「わぎゃっ!? いいいきなり何ですかぁ!?」

加蓮「菜々ちゃんに温泉撮影が入ったって聞いてすっ飛んできちゃったよ」

菜々「って加蓮ちゃんでしたか。びっくりしたぁ。ナナ、心臓が止まりそうになりましたよ」

加蓮「あ、ごめんね驚かせて。つい同い年グループのノリで」

菜々「ホントですよ! ナナは――いやナナも加蓮ちゃんと同い年ですからね!? ほら、17歳ですし! じぇー・けー!」

加蓮「それはともかく教えてくれればいいのに。そしたら色々言えたのに」

菜々「それはともかく!? 言うって何を!?」

加蓮「温泉、撮影……つまり水着着用……!」

菜々「何を恐ろしいワードを並べてるんですか!?」

加蓮「ほら、私ちょっと前に水着のお仕事やったしアドバイスとかできるかなぁって」

菜々「ナナの仕事は水着じゃなくて温泉!」

加蓮「これはもうおへそを出してアピールするしかないよ。うん、それしかない。今こそおへそ解禁でファン倍増計画」

菜々「なくてもファンは増やせますよね!? う、ウサミン星人はへそ出しNG! 水着の時もさんざん言ったぁ!」

加蓮「ウサミン星人ってウサミン星に住んでるんだよね?」

菜々「な、なんですか突然。もちろんそうですよ! ウサミン星でみんななかよく暮らしているから、ウサミン星人――」

加蓮「でも菜々ちゃん、この前にお風呂がボロいから大家さんにリフォームしてほしいって愚痴って、」

菜々「げえっ!? なんでそれ聞い――あ、あれは下宿先の! そう、地球の下宿先の話です! ナナの故郷とは関係ありませんから~~~!」

加蓮「そういえばツイッターで『#ウサミン星人に広いお風呂を』的なの見たよ、この前」

菜々「なにそれナナ知らないんですけどぉ!?」

加蓮「で、なんでか藍子のアカウントにリプライが飛びまくってた」

菜々「なんで!?」

加蓮「どうやったらお風呂をプレゼントできますかって。すっごいガチな文の人とかいて面白かったなぁ」

菜々「あああああごめんなさい藍子ちゃん~~~~! というかどこから漏れたんですかこの情報!? いやホントにどこから!?」

加蓮「ウサミン星人、愛されてるね。……あ、ちょっぴり悔しいかも」

加蓮「私だってもっとファンから愛されたいのに! なんで菜々ちゃんばっかり!!」

菜々「逆ギレ!?」

加蓮「……私も星人やってみよっかなぁ」

菜々「第二第三の星人がそう簡単に生まれてたまりますか!」

~~~回想終了~~~

□ ■ □ ■ □

菜々「こんな感じだったじゃないですか」

加蓮「あー……だってさー、菜々ちゃんだしー……」

菜々「まったく。加蓮ちゃんには手を焼かされてばかりですよ」

加蓮「ごめんねぇ……ほら、私、菜々ちゃんのこと、好きだしさー……」

菜々「ミンっ!? あ、アハハ、それは嬉しいですけどさすがにナナ照れちゃう」

加蓮「あー、温泉気持ちいい……」

菜々「ま、手のかかる子でいいんですけどね。加蓮ちゃんが大人しくなったら逆にビックリですよ。何のドッキリか! って」

加蓮「そっかー……」

加蓮「菜々ちゃん、肌見せの仕事とか……撮影とか……ほとんどやってないじゃん……」

菜々「ミンッ?」

加蓮「私……ほら、露出多めのお仕事とか……撮影……多いし……でも入浴シーンは撮らないんだね~。ちょっぴり残念……はぁん……」

菜々「…………」

菜々「ま、ウサミン星人はあんまり肌を見せちゃダメですからね。だってウサミン星人だから!」ドヤッ

加蓮「はふぅ……」

菜々「ちょ、ちょーし狂う……!」

菜々「……」

加蓮「……」

菜々「……見せられない顔ですねぇ」

加蓮「だねー……」

菜々「極楽気分のナナ、Pさんにも見せられない~……あは」

加蓮「こんな顔見られたらさ~……もう顔は合わせられないよねぇ……」

菜々「加蓮ちゃん、Pさんのこと大好きですもんねぇ……」

加蓮「だってさー……Pさんだよー? Pさんがさー……Pさんだもん」

菜々「プロデューサーさんですもんね~……プロデューサーさんですもの~」

加蓮「Pさんだもんねぇ……」

菜々「Pさんの優しさが、心にも体にもしみわたる~♪」

加蓮「ありがとうPさん~……いつも面倒かけてごめんねぇ……。今日はゆっくり休んでほしいなぁ……」

菜々「あーそれナナが言おうとしたことですよ!」

加蓮「はぁん……」

菜々「……きっとPさんも、同じことを思ってますよ」

加蓮「きっとそうだよー。菜々ちゃん、いつもヘトヘトだって、Pさんが気にしない訳ないよ」

菜々「ナナじゃなくて加蓮ちゃんのことですよ~。でも、ナナのことも……なんて……キャハッ☆」

加蓮「やだよー……菜々ちゃんには渡さないからー」

菜々「今の加蓮ちゃんに言われても怖くありませんねぇ♪」

加蓮「がおー……」

菜々「キャハッ☆」

菜々「……」

加蓮「……」

加蓮「……モードチェンジ」

菜々「ミンッ?」

加蓮「ん、さっきの菜々ちゃんじゃないけど、そろそろ頭が覚めてきちゃった」

菜々「なに加蓮ちゃんになるんですか?」

加蓮「いつもの加蓮ちゃんで」

菜々「もうひとひねり!」

加蓮「あなたに育ててもらった名アイドル・北条加蓮だよ――」ドヤッ

加蓮「……何やらせんの」ベチ

菜々「ミンッ。いや勝手にやったの加蓮ちゃん」

加蓮「菜々ちゃんがやらせた」

菜々「キャハッ。もういつもの加蓮ちゃんですね!」

加蓮「うん。いつもの加蓮ちゃんだよ。菜々ちゃんの年齢ネタだってガンガンいじっていくし、自爆芸はぜんぶ拾い上げて延焼させるよ」

菜々「もうずっととろけ加蓮ちゃんのままでいいんじゃないですかね!?」

加蓮「あはは。そろそろ上がろっか?」

菜々「ん~~~~~~」

加蓮「名残惜しい?」

菜々「……あと100数えたら、出ますねぇ~」

加蓮「私もそうするー」

――温泉宿――

菜々「――で、上がってもとろけ加蓮ちゃんのままなんですよ。もう調子が狂って狂って! これどうしたらいいですかね藍子ちゃん?」(加蓮をおぶっている)

加蓮「はぁん……」(菜々におぶられている)

高森藍子「うーん……そっとしてあげていいと思いますよ。そのうち、いつもの加蓮ちゃんに戻ると思いますっ」

菜々「はぁ。……さっきからときどき色っぽい声を上げられるのでナナちょっと困ってるんですが」

藍子「あはは……。そういう菜々さんだって、今日はなんだか色っぽいですよ?」

菜々「ホントですか!? きっと温泉効果ですね! 肌もきっとつやつや――あっ待って藍子ちゃんじっと見ないで細かいところ見られるとさすがに誤魔化せない」

<いつもより色っぽい菜々さん、撮っちゃいましょう!
<キャハッ☆ 綺麗に撮ってくださいね!
<加蓮ちゃんも一緒に入れちゃっていいですか?
<もちろんですよぉ!

加蓮「ぽかぽか……れん……」zzz



おしまい。
読んでいただき、ありがとうございました。クリスマスメモリーズばんざーい!!





今回だけはあとがきで荒ぶることを許してほしい。今回だけ、ホント今回だけなんで。

デレステありがとう。マジありがとう。藍子と加蓮だよ。藍子と加蓮だよ。藍子と加蓮だよ!!
更新を見た瞬間に絶叫したよ。それから大泣きしたよ。ガチ泣きしましたよ。今でも時たま思い出し泣きしてるよ。
そしてモバマス側はウサミンだよ。温泉だよ。温泉に藍子と加蓮と、それからウサミンだよ。ステージはちょっと違うけど3人がまた揃ったんだよ。
ありがとう。ありがとうシンデレラガールズ。本当にありがとう。

ちなみに私の書く物は基本的にモバマス側の世界線ってことでお願いします。
……まぁまたそのうちこの3人やら何とかで色々書く予定ですので、もしそれっぽいのを見かけたら読んでやってくださいな。


で、迎えられたのかな

>>22
ウサミンは12%1発ツモでした。潰れた喉がまた潰れました。明日は喋れそうにありません。

藍子と加蓮ですが、もう少し冷静になってから回すことにします。
お恥ずかしいながら、11時間ほど経過した今でも「藍子と加蓮が同時登場したこと」にヤバイくらいに興奮しているんですありがとうデレステ。

でも、必ず引きます。必ず迎えます。

よしそのウサミンくれ(突然)

>>24
絶対やだ!!!

きっしょ


ウサミンおめでとう


クリスマス頃にクリスタルメモリーズでイベント曲出ないかなぁ

おつですー

作者さんの愛が伝わる……
加蓮藍子にも、愛が届きますようにー

もう1枚引かないといけませんねぇ

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