女提督「たとえ理想が甘くても」 (973)

最終章だったり最終章じゃなかったり

女提督「甘えさせたり甘えたり」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1422373331

女提督「甘えてもいいんだよ?」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1429869385

女提督「甘い時間は溶けるように」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1447160420

女提督「甘すぎる…」
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssr&dat=1458901091

提督「うはぁー、疲れたぁ~…」ボフッ

瑞鶴「…………」ジー

翔鶴「瑞鶴、どうしたの?」

瑞鶴「…胸が大きい人って、うつ伏せになると苦しいって聞いたけど…提督さん苦しくないのかなって」

提督「あー…布団だと柔らかいから多少は楽かなあ…硬い床とかだと潰れて苦しいんだけど」

瑞鶴「ふぅん……」

翔鶴「ああ…仰向けの方が楽ですよね」

飛龍「わかるわかる、それかクッション挟んだりとかね」

蒼龍「でもそれやると頭の高さが合わなくてつらいからなぁー…」

提督「寝転ぶのにも結構気を使うよね…」

瑞鶴「…………」ペタペタ

瑞鶴「…大きいってそんなにいい?」

提督「いやそうでもないよ…可愛い下着とかなかなかないし、ブラウスですら合ったの見つけるのに苦労するし」

赤城「そういえば提督、この前胸元のボタンが弾け飛んだらしいですね」

提督「あはは…あったね」

飛龍「あーあったあった!あれリアルタイムで見てたから超ビックリした!」

蒼龍「まさか現実に起こり得るとは思わなかったよね」

提督「外じゃなくてよかった…」

翔鶴「でも、不便なことばかりではないですよね?ほら、行儀は悪いですが飲み物とか置いたり」

蒼龍「ああ、やるやる。提督もよく本読んでる時胸に本置いてるでしょ?」

提督「…言われてみれば、確かにいつもそうしてるね」

瑞鶴(会話に混ざれない…)

瑞鶴「でも…大きい人は肩が凝るっていうじゃない?その辺どうなの?」

提督「えぇ?私はそうでもないけど…もう慣れてるし」

赤城「私は生まれた時からこうだったので、慣れも何もなくて…やっぱり、机に乗せたりすると楽になりますね」

加賀「私もそんなところね」

提督「じゃあ艦娘のみんなも同じ感じなのかな」

瑞鶴「…やっぱり重いの?」

提督「そりゃあまあ」

瑞鶴「提督さんの胸、触ってみてもいい?」

提督「え……」

加賀「……………」

瑞鶴「あ、や、やましい気持ちはないのよ!?ほんの好奇心でね、ほら!」

提督「それは分かってるけど…まあ、ちょっとだけなら」

瑞鶴「では失礼して…」

誤送信したので加賀がなんでもします

瑞鶴「では失礼して…」スッ

ズシッ

提督「…………」

瑞鶴「おぉ…ただの脂肪の塊なのに特別な重みを感じる…」ユサユサ

飛龍「なにあの提督の超微妙そうな表情…」

蒼龍「ねえねえ加賀さん、夜提督とする時っていつもあんな表情してるの?」

加賀「……答える必要はないわ」

提督「…………///」

飛龍「聞こえてるよね…あの反応を見るにやっぱり…」

ガッ

加賀「忘れなさい」ギリギリ

飛龍「ひぎぃ!?わっ、忘れました忘れました!」

提督「あの…も、もういい?」

瑞鶴「えー、もうちょっと…なんなら乳枕でもしてもらおっかなー♪」

加賀「…………」ビキ

瑞鶴「じょ、冗談です…」

飛龍「でも羨ましいよね、提督のおっぱい枕」

提督「お、おっぱい枕って…」

蒼龍「ねー、駆逐艦の子達はよくあれで寝てるもんね」

提督「だ、抱っこしてたらいつの間にか寝ちゃって…」

赤城「たぶん、子供だから母性の象徴である胸で安心するんでしょう」

翔鶴「お母さんみたいなものですね」

加賀「…私もたまに遊んであげてた駆逐艦に顔を埋められたまま寝られることがあるわ」

赤城「あら、加賀さんもですか?」

飛龍「んー、私もあるなぁ」

瑞鶴「……ないわよ……そんな経験…」

提督「ま、まあまあ…女性の魅力は胸だけじゃないから…」

瑞鶴「さっすが提督さん、分かってるぅー!」ダキッ

加賀「どさくさに紛れて抱き着くのはやめなさい…」ズズ

提督「あはは…」

提督「さてと…そろそろ寝た方がいいんじゃないかな」

加賀「そうね、明日も早いもの」

飛龍「じゃあ豆電にするよー?」

蒼龍「はーい」

パチッ

提督「……翔鶴も横向いて寝るんだね」

翔鶴「え?ええ、なんとなくこの方がよく眠れるので…」

加賀「そういえばあなたはいつも丸まって寝てるわね」

赤城「ええ、今も…なんだかお腹にいる赤ちゃんみたいです」

提督「なんだかこうしてると安心して…」

飛龍「そういう寝方する人って割と甘えたがりらしいよ」

提督「そうなの?」

蒼龍「どう?一緒に寝てみる?今ならいっぱい甘やかしてあげるよ?」

提督「ふふ、どうしようかなあ」

加賀「ちょっと」

蒼龍「あはは、冗談ですよ」

「……………」

瑞鶴「……もう寝た?」

飛龍「寝たー」

蒼龍「寝たよー」

瑞鶴「起きてるじゃない…」

翔鶴「瑞鶴、眠れないの?」

瑞鶴「や、そういうわけじゃないんだけど…」

提督「zzz…」

瑞鶴「提督さん寝てるし…」

飛龍「うそ、はやっ」

加賀「……眼鏡…」カチャ スッ

赤城「寝顔、可愛いですね?」

加賀「………そうね」

瑞鶴「う~ん…なんか、こうして集まってると思い出すことがあるのよね…」

翔鶴「思い出すこと?」

瑞鶴「なんていうの…変な夢を見たことがあって…」

翔鶴「…夜中に呻いてた時の?」

瑞鶴「そう、それ!」

飛龍「しーっ、提督寝てるんだから」

瑞鶴「あ、ご、ごめん…」

翔鶴「あれは結局どんな夢だったの?」

瑞鶴「……えっと、ちょっと怖い話なんだけど…」

加賀「…………」バサッ

赤城「あ、閉じこもった…」

~~~

瑞鶴「………ってことがあって…」

飛龍「はあ…そりゃなんとも気味の悪い…」

翔鶴「でも、ただの夢だったんでしょう?」

瑞鶴「それがね、なんか…妙に現実感のある夢っていうか、夢にしては記憶が鮮明に残ってるっていうか…」

蒼龍「…でも、書斎には何もなかったんでしょ?」

瑞鶴「ええ、いつの間にか呻き声が聞こえるって噂もなくなったみたい」

飛龍「……なんか、夢にしてはあまりにタイミングが良すぎるというか」

蒼龍「怪しい、ね…」

瑞鶴「…………」チラッ

提督「すぅ……」zzz

翔鶴「でもこんな穏やかな人が怪しげな実験とかなんてするように見える?」

赤城「とてもそうは見えませんね…」

ズボッ

提督「んがっ……は、はふっ…」

翔鶴「こんなに優しそうな人なのに」

瑞鶴「翔鶴姉、遊んでない?」

翔鶴「うふふ、赤ちゃんみたい」ツン

提督「んにゃあ…」ゴロ

瑞鶴「翔鶴姉遊んでるよね?」

加賀「こら、寝てるんだからやめなさい」

翔鶴「ふふ、ごめんなさい」

飛龍「でも、もしそれが事実だとしたら何のためにそんなことしてるんだろうね?」

蒼龍「もしかして…世界征服とか!?」

瑞鶴「まさか。そんな子供じゃあるまいし」

蒼龍「じゃあ何してると思うの?」

瑞鶴「…夢とはいえ、あれはどう見ても異常だったからなぁ…ほんとに何をしてるのか見当もつかないわ」

飛龍「目に注射されたんだっけ?それから特に何かあったわけじゃないの?」

瑞鶴「ええ、違和感もなにも」

翔鶴「なら本当にただの夢じゃないの?」

瑞鶴「………そうかも」

飛龍「えぇ…もう、はっきりしないなぁ」

加賀「あなた達…そろそろ寝た方がいいわよ」

蒼龍「それもそうですね…じゃあ、おやすみなさい」

「「「おやすみー…」」」

瑞鶴「…………」

瑞鶴(みんな寝たかな…)

瑞鶴(もう二時…確か、あの時の夢もこんな風に…)

提督「…………」ムク ゴソゴソ

瑞鶴(……あ、あれ…?)

提督「ふあぁ…」

瑞鶴(あれあれ…な、なんか…デジャヴ…?)

提督「……ん?」

瑞鶴「」ビクッ

提督「…瑞鶴、起きてる?」

瑞鶴「……は、はい」

提督「眠れないの?」

瑞鶴「あ、いや…提督さんがごそごそしてたから、目が覚めちゃって…」

提督「あ…それは悪いことしちゃったね、ごめん」

瑞鶴「え、えぇ…ところで、今からどこかに行くの…?」

提督「え?うん、ちょっと催しちゃって…」

瑞鶴「…怪しげな実験とかじゃなくて?」

提督「じ、じっけん…?」

提督「ええと…寝ぼけてる?」

瑞鶴「んなっ…ま、真面目に言ってるの!」

提督「真面目にそんなこと言うって…熱でもあるの?明石に診てもらう?」

瑞鶴「そ、そういうのじゃなくて!もう!」

提督「はあ…で?なんの話?」

瑞鶴「だから、前に提督さんが変なことしてる夢を見て…それとこの状況が同じだったから、もしかしてって思って…」

提督「ふぅん…」

瑞鶴「で…ど、どうなの…?」

提督「……どう思う?」

瑞鶴「え…」

提督「…………ふふ…」

瑞鶴「……じょ、冗談でしょ…?」

提督「知られたからには…生かしておく訳にはいかないね…」ガシ

瑞鶴「ひっ!?」

提督「…………」

瑞鶴「…………」ガタガタ

提督「……ぷっ、あははは!」

瑞鶴「あ、ぇ…はっ…?」

提督「そこまで怯えるなんて、よっぽど怖い夢だったんだ?」

瑞鶴「ぁ…も、もう!本気でびっくりしたじゃない!」

提督「ふふふ、ごめんごめん。でも、あまりに気にしてるみたいだから…」

瑞鶴「だって…」

提督「大丈夫だよ、そんなことしてないから」

瑞鶴「そ、そうなの?」

提督「うん…まあ、証明はできないだろうけど…」

瑞鶴「い、いや…その言葉が聞けただけでも良かったわ…」

提督「それにしても、実験か…艦娘にはまだまだ不可解なことも多いし、調べてみれば色んな利益があるかも…」ブツブツ

瑞鶴「あ、あのー提督さん…?」

提督「…ん?なに?」

瑞鶴「トイレ…行かなくていいの?」

提督「え?あ、ああ!やばっ!」

バタバタ

瑞鶴「…一応私も行っとこうっと」

ガチャ

バタン

~~~

瑞鶴「ふー…」

提督「はーすっきり…」

瑞鶴「それにしても、普段騒がしいここが真っ暗でこんなに静かだと不気味ね…」

提督「そう?私は落ち着いた気分になるから好きだけど」

瑞鶴「提督さんは肝が据わりすぎなのよ…」

提督「でも幽霊なんて非現実的だし…見えないものよりも見えるものの方が怖くない?」

瑞鶴「例えば?」

提督「うーん…詐欺とか…通り魔とか…?」

瑞鶴「そういうのって普通暴漢とかヤクザとか言うもんじゃないの?」

提督「え?いや、私は別にどっちも平気だし」

瑞鶴「…そういやこの人めちゃくちゃ強いんだった…」

カタッ…

瑞鶴「」ビクッ

提督「どうしたの?」

瑞鶴「い、今…何か物音がしたような…」

提督「ラップ音かなにかじゃないの?」

瑞鶴「ラップ…何?なんでもいいけど、早く戻らない?なんか寒気がしてきた…」

提督「…意外と怖がりなんだね」

瑞鶴「ふ、普通よ!提督さんがおかしいだけだから!」

提督「…………」クス

瑞鶴「なんで笑うの!!」

提督「はいはい、静かにしようね」

瑞鶴「もー…調子狂うわ…」

瑞鶴「はー…布団あったか…」

提督「…なんでナチュラルに私の布団にいるの?」

瑞鶴「間違えた」

提督「先に私が入ったのに間違えるわけないでしょ…」

瑞鶴「固いこと言わないの、遠慮し合う仲でもないんだし」

提督「この場合遠慮するのは瑞鶴の方なんじゃないかな…」

瑞鶴「まあまあまあまあ」

提督「…怖くなったとかじゃないよね」

瑞鶴「そそそそんなわけないじゃないうふふふ」

提督(怖くなったんだ…)

提督「はぁ…もう寝るよ…」

瑞鶴「はーい」

提督「…………」

瑞鶴「zzz……」

提督(実験…怪しげな、ね…)

提督(…やっぱり隠してるつもりでもなんとなく分かるんだろうなあ)

提督(瑞鶴の言ってた夢とはだいぶ違うけど…それでも人に言えないようなことなのは確か…)

提督「…………」チラ

提督(……みんな、幸せそうな顔して寝てる…)

提督「……………」

提督(もう…時間がない…)

提督(私は……どうすべきなんだろう…)

~~~

飛龍「ふあぁ……朝だ~…」

蒼龍「あと5時間…」

加賀「冗談言えるくらいならもう目が覚めてるでしょう、早く起きなさい」

蒼龍「ふぁい…」

翔鶴「おはようございます…」ゴシゴシ

飛龍「…あれ?瑞鶴は?」

翔鶴「……あら?いない…?」

蒼龍「とりあえず提督起こす?」

加賀「そうね、布団をめくれば起きるでしょう」

蒼龍「てーとくー、朝ですよー」

バサッ

提督「……んぁ…?」

瑞鶴「ぐぅ……」

蒼龍「えっ」

飛龍「えっ」

加賀「は?」

翔鶴「あっ」

ガッ

瑞鶴「ぎゃあ!?なになに敵襲!?はっ加賀さん!?」

加賀「どういう訳なのか聞かせてもらおうかしら…」ズアア

瑞鶴(あっやば死んだこれ)

蒼龍「はい提督、眼鏡」

提督「…あぁ、ありがと…」スチャ

飛龍「浮気?」

提督「んん…?違うよ、瑞鶴が布団に入ってきただけ」

瑞鶴「ひいいぃぃ!!助けて翔鶴姉えぇ!!」

加賀「大人しくしなさい、死にはしないわ」

翔鶴「瑞鶴…ご愁傷様」

提督(…みんな、楽しそう…)

提督(そうだ……私は、この平和を守りたい…みんなで安心して過ごせる世界のために…この先どうなろうとも、あれはもういらないんだ…)

瑞鶴「待って待って加賀さん待って!直下式はやばいって!!」

加賀「布団の上よ、もし失敗しても死ぬだけだから安心しなさい」

瑞鶴「死ぬの!?あっ」

ドゴォ

飛龍「おお、一撃で沈んだ」

蒼龍「なんか、首が変な方向に曲がってる気が…」

瑞鶴「」ビクンビクン

翔鶴「明石さーん!!」

提督(……へ、平和なのかな…)

ホラー回収編おわり(?)
全然関係ないですが電のなのです掛け軸は提督の家宝になったそうです

19「提督、イクのこと呼んでみるのね」

提督「……?イク?」

19「んふふ、もっかい」

提督「イク」

19「大きな声で!」

提督「イク!」

19「もっと!!」

提督「イク!!」

19「叫ぶの!!」

提督「イクうううううううっ!!」

19「イク、イクのー!」

提督「イクのおおおおおおおっ!!!」

19「~~~~~~~/////」ゾクゾク

168(録音完了…)

提督「え…け、結局なんだったの?おーい、イク?イムヤ?あ、あれ…?無視ですか…」

以上、一発ネタでした
しょーもなさすぎたと自分でも

夕張「…前に、加賀さん達が提督の妹さんと会ったそうね」

明石「へー、提督って妹いたんだ」

大淀「てっきり一人っ子かと」

夕張「まあ、提督ってあんまり自分のこととか人間関係とか話そうとしないから仕方ないかもね」

明石「実際、出会って三年で初めて家族構成知ったしね…」

夕張「五つ下の妹と、そのもう一つ下に一人いるらしいわ」

明石「三姉妹か…」

大淀「…やっぱり、こう…そういう、姉妹での…的なエピソードはあるのかしら…」

夕張「さあ……金剛さんが言うには三女の方はガチだそうだけど」

明石「…ガチ?」

夕張「…つまりそういうこと。大井と同レベルに」

大淀「それは…大変ね…」

明石「しかし、提督が姉属性だったなんて…まああの家事スキルを見れば納得はできるけど」

夕張「………………」

大淀「…どうかしたの?」

夕張「いや……姉ということはやっぱり提督は妹萌えなんじゃないかって…」

明石「妹萌え?」

夕張「ほら、お姉ちゃんって呼ばれたら喜ぶみたいな…」

明石「姉だからってさすがにそれは…」

夕張「でも五月雨ちゃんにお姉ちゃんって呼ばれたくない?」

大淀「それはまた別の話でしょう…」

夕張「こほん…話が逸れたわね。でもあの提督ならあり得るわ」

明石「どうしてそこまで言い切れるの?」

夕張「だってほら、世の中の姉が妹を愛するのは当然のことでしょう?」

明石「…そうなの?」

大淀「さあ…」

夕張「……当然のことだと思うの」

大淀(修正した…)

夕張「実際、シスコンな姉はたくさんいるわ」

明石「例えば?」

夕張「某ウィッチのカールスラント軍人とか、西住流の後継者とか、某ごらく部の影の薄い子の姉の方とか…」

明石「全部アニメじゃない…」

夕張「ホントのこーとさー?」

大淀「あ、私サイレント・ヴォイスの方が…」

明石「ちっがーーーーーう!!!そーいう話じゃないでしょ!!」

夕張「あはは、ごめんごめん」

明石「じゃあ…調べてみる?それとなくだけど」

夕張「オッケー、データの収集なら任せて」

大淀「提督が姉だったら………」

明石「…朝起こしてくれそうよね」

大淀「ああ…ご飯ができる直前に?」

明石「そうそう、椅子に座ったらすぐお米よそってくれる感じで」

夕張「もうそれ姉っていうよりお母さんじゃない?」

大淀「二人暮らしの姉妹ならこうなるでしょう?」

夕張「あっそういう設定なんだ」

明石「学校行ったらわざわざ大学もあるのに忘れてた弁当持ってきてくれたりとか…」

大淀「良い……」

明石「他にも家では一緒にゲームしたりとか、耳かきしてくれたりとか、眠れない日は添い寝してくれたりとか…」

大淀「『いつまで経っても甘えんぼなんだから…♪』とか言って…」

明石「ああーめっちゃ良い…」

夕張(提督が姉というだけでここまで妄想できるこの二人が真のシスコンなのでは…)

~~~

夕張「ふー、疲れた…」

提督「あ、夕張。整備お疲れ様」

夕張「ええ、提督も」

提督「休憩?」

夕張「そうね、ひと段落ついたから」

提督「そっか…お腹とか空いてない?何か作ろうか?」

夕張(これはできるお姉ちゃん力…)

夕張「じゃあ…おにぎりでもお願いしようかしら」

提督「具は?」

夕張「うーん…梅」

提督「はいはい♪」

夕張「提督におにぎり握ってもらってるなう、と…」ポチポチ

提督「はい、とりあえず二つでいいよね?」コト

夕張「あ、ありがと」

提督「食べるときに携帯弄るの、行儀悪いよ?」

夕張「気をつけるわ…いただきます」

提督「ふー…」

夕張「疲れてるの?」

提督「ん…まあ、ここ最近色々あって…」

夕張「そういえば大本営に呼び出されたりしてたわね」

提督「うん…」

夕張「……何か始まるの?」

提督「あ…」

夕張「…?」

提督「…ごめん、聞かなかったことにしてくれる?」

夕張「え?ええ…」

夕張「あー…そうそう、そういえばさ」

提督「うん?」

夕張「フラッグがスローネアインのさ、ビームサーベル弾き飛ばしてキャッチしてから叩き斬るシーンあったじゃない」

提督「……ええと、ダブルオーだっけ」

夕張「そう。あれすごくカッコよかったわ」

提督「うんうん、分からなくもないかな」

夕張「ところで…提督って、どうしてそんな男の子みたいな趣味あるの?」

提督「え?あ、いや、私のじゃなくて…妹が見てたのを解説してもらいながらなんとなーく見てたっていうか…それでDVDももらったりして部屋に置いてあるんだけど」

夕張(妹の話を引き出せた…!)

夕張「へえ、そうだったの」

提督「次女なんだけど…小さい頃からよくロボットアニメとか見てるみたいで」

夕張「なるほど…というか、妹居たのね」

提督「あれ、言ってなかったっけ?」

夕張「ええ、初耳」

夕張(嘘ついてごめんなさい…)

夕張「へぇ…なら提督はお姉ちゃんなのね」

提督「」ピクッ

夕張(今明らかな反応が…)

提督「…うん、一番上のね」

夕張「そっかぁ…ふんふん…」

提督「…どうかしたの?」

夕張「ん?いや、ほら…私って一人っ子じゃない」

提督「ああ…そういえば」

夕張「だから姉としての立場って割と羨ましくて…」

提督「そっちか…」ボソッ

夕張「え?」

提督「ううん、なんでもないよ」

夕張「…………」

提督「ここの一番艦たちを見てるとあんまり姉が良いものとは言えないと思うけどね…」

夕張「あはは…」

提督「ところで…妹の立場には?興味とかない?」

夕張「妹?私が?」

提督「うんうん、お姉ちゃんに甘えても許される特権があるよ」

夕張「うーん…あいにくだけど、私はもう甘えるような精神でもないし…もう少し幼かったらよかったかもね」

提督「そ、そっか…」

夕張「…なに?もしかしてシスコンだったりするの?」

提督「なんで?」

夕張「え…いや、まるで妹にならないかみたいな口ぶりだったから…」

提督「そんなことないよ、少しくらい妹が増えても私は大丈夫だし」

夕張(根本的に噛み合ってないような気が…)

夕張「もう少しデータを集めようかと思ったけど、すぐ実験に移っても問題なさそうね…」

提督「…?新しく開発でもするの?」

夕張「ええ、まあ…」

提督「そっか、頑張ってね」

夕張「ふふ、ありがとう」

夕張(さてと、誰に協力をお願いしようかしら…)

~~~

夕張「……というわけで、提督をお姉ちゃん呼びしてほしいの」

敷波「は?」

夕張「提督を」

敷波「いや聞こえてるよ、なんでアタシがそんなことしなきゃいけないのさ」

夕張「提督が妹萌えか調べたいの」

敷波「そんなの他の誰かでもいいじゃん…」

夕張「提督との距離を縮めるチャンスよ?」

敷波「それはまあ、そうだけど……って別にどうでもいいよ、司令官のことは!」

夕張(ほんと分かりやすい子ね…)

夕張「でも提督、私にお姉ちゃんって言ってみただけで反応してたけど」

敷波「それがどうし…」

夕張「もし先に他の駆逐艦にお姉ちゃんって呼ばれたらハマっちゃって見向きもしてくれなくなるかも…」チラッ

敷波「!?」

夕張「ほら、暁型の子とかさ…提督、あの子達溺愛してるからイチコロかもよ?」

敷波「え……い、いや、でも…」

夕張「電ちゃんにお姉ちゃんって呼ばれたらそりゃあもう、ああああ電かわいいよおおおお!!妹にするううううう!!ってなるわね」

敷波「そ、そんなのただのロリコンじゃん!」

夕張「ロリコンでしょ」

敷波「そうだった…」

夕張「しかもシスコンよ?先手を打たないとすぐに取られちゃうわ」

敷波「……う、うぅぅ~……」

夕張「まあほんとに提督のことがどうでもいいなら好きにすればいいけどね、ふふん」

バタン

敷波「…………」

敷波「…あぁーもぉー!!どーすりゃいいのさー!!」ゴロゴロ

~~~

コンコン

「…司令官、今いい?」

提督「ん…いいよー」

ガチャ

敷波「失礼、します…」オズオズ

提督「どうしたの?」

敷波「えっと、その…暇ならでいいんだけどさ、時間があればでいいんだけどさ…あ、あの……」

提督「うん?」

敷波「…べ、勉強、見てほしくて…ダメ?」

提督「かわいい…」

敷波「へ?」

提督「あ、いや、勉強だっけ?うん、いいよ」

敷波「ほ、ホント!?」

提督「じゃあ、座学の教室に…」

敷波「あ…ま、待って!敷波の部屋、もう準備してるからそこでお願い!」

提督「そう?ならそこで」

敷波(よしっ…!)

バタン

敷波「か、鍵って閉めた方がいい?」

提督「え?」

敷波「あ!い、いや、なんでもない…よ、うん」

提督「う、うん…?」

敷波(ああもう!何言ってんのさあたし…)

提督「それで、見てもらいたい科目って?」

敷波「ええと…んーと、全体的に…」

提督「体育は?」

敷波「ん…それはいいや」

提督「はいはい。じゃあどれからやろっか?」

敷波「うーん…国語、かなぁ…」

提督「よし、なら始めようか」

敷波「うん」

敷波「んーーっ………はぁ…」ググ

提督「結構長いこと集中してたね…ちょっと休憩しよっか」

敷波「え、まだできるよ」

提督「人の集中力は1時間程度しか持続しないって言うし、根を詰めすぎると毒になるよ?」

敷波「…それ、いつもの司令官でしょ」

提督「あはは…ほら、私は大人だからいいの。敷波はまだ子供成長途中だし、ちゃんとした生活をしないとダメなんだよ」

敷波「……司令官って、いつもあたし達のこと人間扱いするよね」

提督「え?」

敷波「だって、艦娘なんてさ…そりゃ何もない時はこうやって人間らしく振る舞えてるけど、戦いになって艤装を背負えば敷波みたいな駆逐艦でも大人にだって勝てるくらいの力が発揮できるじゃん」

提督「うん」

敷波「でもそんなのって…普通の人から見たらとんでもない化け物でしょ…世の中に出ても怖がられるだけなんじゃないかって…」

提督「……私も少し前まではそう思ってたよ」

敷波「うん…」

提督「だからってさ」

敷波「…?」

提督「戦争が終われば、艦娘という兵器は必要なくなると思う?」

敷波「……それは…」

提督「…解体された艦娘はね、記憶を失ってどこにでもいるような普通の女の子に生まれ変わるんだって」

敷波「え…そ、そうなの…?」

提督「詳しい情報は公開されてないんだけどね。もしこのまま戦争が終わってしまえば艦娘はみんな解体されて、誰一人何も覚えてないまま色んなところに散らばっちゃうんだ」

敷波「…………」

提督「それでも敷波は兵器のままでありたい?」

敷波「…やだ…」

提督「うん…敷波はまだ子供だから。これからやりたいことをたくさん見つけて、色んなことを知って、恋をして…生きて行く一人の人間だよ」

敷波「うん…」

提督「…私も、敷波やみんなに忘れられるなんて嫌だから…絶対、なんとかしてみせるから。人であってほしいの」

敷波「……うん!」

提督「はぁ…なんか、休憩するって言ったのに難しい話になっちゃったね。喉渇いちゃった」

敷波「あ、冷蔵庫にオレンジジュース入ってるよ」

提督「そっか、じゃあ敷波の分も持ってくるね」ガタ

敷波「あ……敷波が行こうと思ったのに…」

提督「お待たせ」コト

敷波「あ、ありがと…」

提督「ふー…気付いたらもう3時かぁ…」

敷波「付き合わせてから言うのもなんだけど、お仕事…してなくてよかったの?」

提督「ん?うん、すぐ終わるから大丈夫だよ」

敷波「そっか…ならいいけど…」

提督「それにしても敷波、勉強できるのに見てもらいたいって珍しいね」

敷波「や…ほら、万が一補講になったら嫌だし追い込みかけとこうかなって」

提督「ふふ、いい心がけだね。深雪にも見習ってほしいな」

敷波「ていうか、司令官も勉強できるんじゃん…」

提督「ん?まあ、他の子のも見たりしてるからね」

敷波「…ふーん、そう…あたしだけじゃないんだ…」ボソ

提督「あはは、聞こえてるよ」

敷波「ッ……!///」ボッ

敷波「そ、それはいいとしてさ…司令官ってほんとよくできた人間だよね」

提督「そう?」

敷波「うん…勉強できるし、家事もできるし面倒見いいし…なんていうか、歳の離れたお姉ちゃんみたい、っていうか…」

提督「……………」

敷波(…あ、あれ…もしかしてハズレだった…?)チラッ

提督「…………」ポタポタ

敷波「っわああああぁぁ!!?は、鼻血!鼻血出てるよ!?」アセアセ

提督「……ん?出てない出てない」ドバドバ

敷波「いや出てるよ!!ちょ、じっとしてて!」

フキフキ

敷波「もう…興奮しすぎでしょ…」

提督「うわ!?なんでこんなに鼻血出てるの!?」

敷波「こっちの台詞だよ!!」

提督「いや…しかしあの破壊力はすごかった…まさか敷波からお姉ちゃん発言が出るとは…」

敷波「そ、そんなに…?」

提督「最近ちょっとお姉ちゃんって呼ばれてなくて…妹分が足りてなかったから危なかったよ」

敷波(妹分ってなんなの…)

提督「ふぅ…もういいよ、ありがとう」

敷波「うん、お姉ちゃん」

提督「ああああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」ブシャアア

敷波「うわあああああぁぁぁ!!??」

提督「ふっ…ぐ、ああぁ……これはっ…かなりの妹……」ピクピク

敷波「かなりの妹!?」

ガシッ ヒョイ

敷波「ひょわぁ!?」

提督「今すぐ市役所に行こう、血は繋がってなくても妹は妹だよ」

敷波「何を言ってるの!?っていうか下ろして!」バタバタ

提督「大丈夫だよ、妹は血縁や戸籍に捉われない概念的なものだから」

敷波「ホント何言ってるの!?」

提督「怖がらなくていいよ、全ての妹はお姉ちゃんに愛でられる義務があるんだから」

敷波「いやそもそも司令官の妹じゃないでしょ!?」

提督「妹に『実』も『虚』もない」

敷波「真面目な顔で意味不明なこと言うな!!ってかどこ連れて行く気!?」

提督「一応お母さんや風音達に紹介しておこうかと思って、これから家族になるわけだし」

敷波「はっ!?」

提督「それじゃ挨拶に行こうか♪」

敷波「ちょ、ちょっと!?あたしまだそんなこと一度も言ってないって!だ、誰かー!!」

ガチャ

加賀「…………」

提督「あ」

敷波「あ」

加賀「そこに座りなさい」

提督「あ、はい」ヒリヒリ

敷波(キレーな紅葉が付いてる…)

加賀「…で?何か言うことはある?」

提督「いや…あまりにも妹だったのでつい…」

加賀「は?」

提督「だって、こんなに可愛いんだよ?お姉ちゃんって呼んでくれたんだよ?それなら私の妹に違いなくない?」

加賀「今度はこっちに紅葉を付けてあげましょうか?」スッ

提督「あ、はい、ごめんなさい…」

加賀「はぁ…」

敷波(加賀さん、苦労してるなー…)

加賀「……そ、そんなに妹というものが好きなら…私が妹になってあげても…」

提督「え、それは別にいいや」

加賀「…………」

敷波(苦労してるなほんと…)

加賀「執務室にいないと思ったらこんなところで油を売って…早く仕事に戻りなさい」

提督「え、いや、私は敷波の勉強を…」

加賀「あれのどこが勉強と言うの?」

提督「うぐ……」

敷波「あー…あとは一人でもできるからさ、書類片付けてきなよ、うん」

提督「いいの?お姉ちゃんが見てなくて大丈夫?」

敷波「う、うん…ていうかお姉ちゃんじゃないでしょ…」

提督「もっかい呼んで」

敷波「えぇ…」

加賀「真面目に馬鹿をやるのはやめなさい、戻るわよ」グイ

提督「あー!わ、私の妹が…」

敷波「違うし…」

バタン

敷波「…妹じゃなくて恋人じゃダメかなー…」

敷波「…って感じだった」

夕張「ふむふむ…これは完全なるシスコンね…」

大淀「それも筋金入りの」

明石「筋金入りっていうかもはや変態の域に入らない?」

夕張「うーん…変態かどうかはまだ調べてみないと分からないわね…」

大淀「じゃあ、次は誰に任せるの?」

夕張「…………」チラッ

敷波「え…あ、あたしはもうやったでしょ」

夕張「むう…じゃあどうしようかしら」

明石「五月雨ちゃんは?」

夕張「絶ッ対ダメ!」

明石「あー、そうね五月雨ちゃんは純粋なままであってほしいですねー」

夕張「なに、その呆れた言い方」

大淀「なら誰にするの?」

夕張「無邪気で純粋で、駆逐艦で…」

大淀(駆逐艦は固定なのね…)

明石「…皐月ちゃんはどう?」

夕張「オッケー、ならけしかけてみましょうか」

敷波(ああ、こうして生贄になるのか…)

テレビ <明日は終日まで晴れが続き、良いお出かけ日和と……

提督「ん…洗濯物がよく乾くかな…」

コンコン

「しれーかん!」

提督「はーいー?」

ガチャ

皐月「お仕事終わった?」

提督「うん、ついさっき…ってまだ寝てなかったの?」

皐月「へへ、ちょっと夜ふかし」

提督「子供はもう寝る時間だよ?」

皐月「むー、まだフタヒトマルマルだって」

提督「私が小さい頃はその時間には寝てたけどなぁ…」

皐月「へー、司令官真面目だねー」

提督「あはは…」

提督「で、何か用?」

皐月「ん?特に何かあるわけじゃないけど…なんか、司令官が何してるかなーって気になってさ」

提督「私?私は今からお風呂に入るところだけど…」

皐月「ああ、だから寝間着持ってるんだ」

提督「うん……って皐月、まだ着替えてないってことはお風呂もまだなの?」

皐月「あ、バレた?」

提督「…悪ガキめ!」クシャクシャ

皐月「ひゃっ、あははっ!か、髪が乱れる~!」

提督「しょうがない子だなぁ、もう…」

皐月「えへへ、ボクも一緒に入っていい?」

提督「いいよ」

皐月「よっし!じゃあパジャマ取ってくるから待ってて!」

提督「ふふ…」

皐月「おー…誰もいない…」

提督「そうだね、だいたいみんな七時か八時くらいには済ませちゃうから…」

皐月「じゃあ司令官、いつも一人で入ってるの?」

提督「うん、そうなるね」

皐月「ふーん…なんか、寂しそう…」

提督「あー…確かに、あの浴場に一人はちょっと広すぎるかも…」

皐月「…ね、ボクで良ければいつでも一緒に入ってあげられるよ?」

提督「ふふ、気持ちは嬉しいけど…早く寝ないと大きくなれないよ?」

皐月「む、それは困る…」

提督「でしょ?同型の姉妹との時間も大切にしなきゃ、ね?」

皐月「そだね…寂しくなったらいつでも呼んでよ!」

提督「うん、ありがとう」ナデ

皐月「へへ~♪」

提督(ああ、可愛い…)

皐月「追いかけて逃げるフリをして~♪」シュル

提督「…………」ジー

皐月「そっと潜る……お?司令官、どしたの?」

提督「ん?ああ、普段の元気いっぱいの皐月もいいけど、こうして髪を下ろしてるのを見るとやっぱり女の子らしくて可愛いなって」

皐月「そ、そう?えへへ///」ポリポリ

提督(小さい子が自分を女の子だと認識する瞬間……ああ…良い…)モンモン

皐月「んふふ、ボクもそうかもしれないけど、司令官もかわいいよ!」

提督「そう?ふふ、ありがとう」

皐月「へへ…っくし!うー、風邪引いちゃう前に入ろっか!」タタタ

提督(…やっぱり若い子はタオル巻かないんだ…色々と丸見えで……うん、眼福…じゃない、健康的だなぁ…)

ガラッ

皐月「ひゃっほー!ひろーい!」パタパタ

提督「走ると危ないよー?」

バシャ-ン

皐月「ほらっ、司令官も早くおいでよ!」キャッキャ

提督「はいはい…」クス

チャプ…

提督「う……はあぁぁ~~~……染み渡る~……」

皐月「年寄りくさいね」

提督「ま、まだ若いから…」

皐月「へー、いくつ?」

提督「…危ない、機雷だ!!」バシャッ

皐月「おぷぁっ!?や、やったなー…!」

アハハハ バシャバシャ

バシャバシャ

皐月「どう?泳ぐの上手でしょ?」

提督「ふふ、速い速い」

皐月「へっへーん♪」

提督「皐月、ずいぶん元気だね」

皐月「だってこんなに広いお風呂滅多に体験できないよ!?泳がなきゃ損でしょ!」

提督「はは、そうだね」

皐月「司令官は泳がないの?」

提督「私はほら、あんまり見えないから…はしゃぐと危ないかなって」

皐月「ん、じゃあボクの顔も見えないの?」

提督「うーん…輪郭くらいしかわからないなー…」

皐月「ふーん、目が悪いって大変なんだね」

提督「うん…まあ、小さい頃からそうだし慣れたものだけどね…」

皐月「………むむむ…」ジー

提督「…どうしたの、そんなに唸って」

皐月「やー…ほんと、おっきいなって…」フニ

提督「結構邪魔になるんだけどね」

皐月「それにしたって羨ましいよ」プニプニ

提督「そうなんだ…」

提督(ボーイッシュというか、勝気な性格だと思ってたけど割と女の子らしいところもあるんだ…ギャップが可愛い…)

皐月「ボクもおっきくなるかなぁ…」

提督「なるなる、しっかりご飯食べてるとすぐだよ」

皐月「ほんと?」

提督「うん、ほんと」

皐月「ほんとにぃ…?」

提督「そこまで疑う…?」

皐月「だって…空母でも小さい人とかいるし…」

提督「あ、ああ…あれは、えーと…ふ、触れないであげて…」

皐月「う、うん…なんか、ごめん…」

皐月「へへ~♪」ポスン

提督「ん…もう泳がなくていいの?」

皐月「うん、司令官のそばが安心する」

提督「そっか、ふふ」ナデナデ

皐月「えへへ、なんかこうしてるとホントにお姉ちゃんができたみたい」

提督「おっ………」

皐月「ボク、姉妹はたくさんいるけど姉とか妹とかってよりも親友とか仲間の方が近いからさ…」

提督「うん……」

皐月「ね、司令官…ボクのお姉ちゃんになるのはイヤ?」

提督「いえ、喜んでお姉ちゃんにならせていただきます」

皐月「ホント?へへっ、ありがとう、お姉ちゃん!」

提督「うん」

皐月(……ん?なんか、お湯が赤くなってる…?)

提督「おっと…皐月、そろそろ身体洗おうか」ザバッ

皐月「あ、うん!」

皐月「~~♪」ワシャワシャ

提督「……………」

提督(幼女特有の起伏のない身体…)

提督(貧乳とはまた違う形の、これからの成長を期待させる胸…)

提督(慎ましくて可愛らしいお尻…)

提督(穢れを知らぬあどけない表情と純真…)

提督(そして……つやつやで、つるつる…)

提督「…やっぱり駆逐艦は最高だなぁ!」

皐月「ん?急にどうしたの?」

提督「え、あ、な、なに?」

皐月「なんか駆逐艦は最高だとか言ってたけど…」

提督「ああ…ほら、駆逐艦ってあまり力はないように思えるけど運用の仕方で活躍できるし、遠征でも燃費がいいからたくさん資材を手に入れられるからさ。可愛いし」

皐月「おぉー…お姉ちゃん、さすが!よくわかってる!」ギュッ

提督(ギュッてした!)

提督「皐月、身体洗ってあげようか?」

皐月「へ?自分で洗えるよ?」

提督「そう遠慮しないで、姉妹のコミュニケーションも大事だよ」

皐月「む、なるほど…じゃあお願いしよっかな」

提督「うん、じゃあ背中向けて?」

皐月「はーい」

提督「…………ウフフ」

ペタ…

皐月「ひゃあっ!?」

提督「ふふ、どうしたの?」

皐月「え、て、手で洗うの?」

提督「こっちの方が隅々まで綺麗に洗えるでしょ?」

皐月「そ、それもそうか…」クル

ヌリュヌリュ…

提督(すべすべだぁ…)

> 皐月「追いかけて逃げるフリをして~♪」シュル

> 提督(ギュッてした!)

アイマス成分がちょくちょく出てきてるのに笑ってしまった

井口裕香…(小声)

ゼノグラ面白かったですよね…雪歩がああなったのも後付けかと思ったらちゃんと伏線もありますし熱い展開もいっぱいで…
あ、そういう場じゃなかったですね、すみません…

ゼノグラ面白かったですよね…雪歩がああなったのも後付けかと思ったらちゃんと伏線張ってるし熱い展開もいっぱいで…声優も今なら実現不可能なくらい豪華だし…
あ、そんな場じゃなかったですね…すみません…

コシュコシュ…

提督「痛くない?」

皐月「う、うん…むしろくすぐったいかな」

提督「そう?ならもう少し強めにするね」ググ

皐月「あ、あぁ~……それ、結構気持ちいいかも…」

提督「ふふ、じゃあここはどうかな」グリグリ

皐月「うぎゃああっ!?いたっ、いたたた!痛いよ!」

提督「マッサージは痛いものだよ、それでも気持ちいいでしょ?」

皐月「え?う、う~ん…言われてみればそんな気もするけど…」

提督「まあ、マッサージなんて子供にするものじゃないからね…」

皐月「…そういうの、どこで覚えてくるの?」

提督「友達から盗んだ」

皐月(司令官の交友関係ってどんなのなんだろ…)

あれ、謎の連投になってますね
ごめんなさい

提督「んー…じゃあ、身体洗うついでに優しめのやつしてあげよっか?」

皐月「痛くないなら大歓迎だけど…」

提督「よーし、お姉ちゃんに任せなさい!」フンス

皐月(大丈夫かなぁ…)

提督「ほんとは寝転がってもらうのが一番なんだけどね」

皐月「? 寝転ぼうか?」

提督「あ、いや、それだとちょっと犯罪的…じゃなかった、簡単なものだから座ったままでいいよ」

皐月「う、うん」

提督「まずは…肩甲骨の間から…」グッ

皐月「おぉ…」

提督「肉体的な疲れはなかなか取れないからねー…寝るのとこうして刺激するくらいでしか…」

皐月「そう?ボクは一日寝たら次の日からまた元気になってるけど」

提督「あぁ…若いっていいなぁ…」

皐月「そう考えるとずいぶん歳の離れたお姉ちゃんになるね」

提督「だね…」

提督(お姉ちゃん呼び…やっぱり、良い…)ニヘラ

提督「どう?」ギュギュ

皐月「ん…なんかよくわかんないけど気持ちいいかも…」

提督「疲れてなくてもこうして身体を触られるのは結構気持ちいいよねー」

皐月「うん…」

提督「この人になら触られても嫌じゃない、っていうのは信頼の証らしいよ」

皐月「へー、じゃあそれは正しいことになるんだね」

提督「あはは、嬉しいこと言ってくれるね」ヌリュン

皐月「ひょあっ!?」ビクン

提督「どうしたの?」

皐月「え、な、なんだろ…あはは…」

皐月(変な感じになっちゃった…)

提督「…………」ポタポタ

提督「……………」サワサワ

皐月「ひっ…お、お姉ちゃん?」

提督「可愛い妹ちゃん、どうかしたの?」

皐月「へ、ヘンなところ触ってない…?」

提督「うん?そんなことないよ?」

皐月「でも…」

提督「大丈夫大丈夫、姉妹ならどこ触っても同じでしょ?」

皐月「え…そ、そうかな…」

提督「そうだよ」

皐月「う、うん…」

提督「だからほら、こ、こことか、大事なところとかちゃんと洗わないと…ふひひ」ヌルヌル

皐月「はわぁっ…!?」ビクビク

提督(YESロリータ、YESタッチ!)ワッショイワッショイ

提督(いやでも皐月は違法…手を出すのはいけない…)

提督(……と分かっていても私の中の悪魔が囁く!)

~~~

悪い提督「皐月は(チョコ越しとはいえ)キスまでした仲でしょ?Aまで進んだらB、Bまで進んだらC!やっちゃいなよ!」

良い提督「我慢はいけませんよ、欲望に素直になりなさい」

~~~

提督(ヤるしかないッ!)キリッ

皐月「お、お姉ちゃん…///」ハァハァ

提督「皐月…変な気分になっちゃった?」

皐月「う、うん…なに、これ…」

提督「怖がらなくていいよ、お姉ちゃんは全部知ってるから、ちゃんとしてあげるから」

皐月「……うん……」

提督(ここなら邪魔は入らない…いける…!)

提督「ーーう……」

「………かん!しれーかん!」

提督「ぁ……皐月…?」

皐月「司令官、大丈夫…?」

提督「あ、あれ…?私…」

皐月「司令官、急に倒れて…のぼせちゃったんだと思うよ」

提督「……そ、そうだったんだ…ごめん、わざわざ…」

皐月「うん、無事でよかった…」

提督(…さっきのは夢…?暴走しかけたような気がするけど…)

提督「えっと……ねえ、皐月…私が倒れちゃった時って何か…」

皐月「え…」

提督「…………?」

皐月「…………//////」ポッ

提督「えっ」

皐月「お…オトナって、あんなことするんだね…へへ…///」

提督「…………!!??」

皐月「……お姉ちゃん…♪」ピト

提督「えっ……」





提督「えっ………」


~~~

夕張「……これは……」

明石「ガチ犯罪じゃないの?」

大淀「でも、本人は嬉しがってるみたいだし…」

皐月「ふふっ…」

明石「なんか、ちょっと大人びて見えるのは気のせいよね…?」

夕張「き、きっとそうでしょ…さすがにナニまではしてないでしょ…ね?」

皐月「ん?ふふ、どうかなぁ…」

明石「…………」

大淀「…………」

夕張「ま、マッサージよね?」

皐月「司令官はマッサージだから何もいけないことはないって言ってたよ?」

夕張「……そ、そういうことにしておきましょう…」

明石「え、ええ…」

明石「………次…どうする…?」

大淀「どうって…ロリコンの毒牙にかかった犠牲者がすでに一人出てるけど…」

夕張「…やめる?」

明石「…続けたらまた提督の餌食になる子が出るだけだと思うけど…」

夕張「早霜ちゃんはなりたがってると思うけど…」

大淀「いや、提督を完全なるロリコンに目覚めさせてはいけないわ。ここで打ち止めにすべきよ」

明石「そうね、もう結論は出たし…提督は」

「「「変態メンヘラロリコン天然レズビッチシスコン」」」

夕張「はい、解散解散!お疲れ様でした!」

明石「お腹空いたし提督にたかりに行こうか…」

大淀「そうね…」

提督がシスコンでしかもロリコンだったなんてそんなバカなー(棒読み)
あっ、次はたぶん真面目な話になると思います、はい

電「…………」キョロキョロ

雷「…電、どうかしたの?」

電「あ…その、司令官さん、今日も来てないと思って…」

暁「…そういえば確かに、ここ最近全然見ないわね」

響「執務室にこもってるそうだけど…仕事が忙しいのかな」

電「でも食堂にも姿を見せないなんて…ちゃんと食べてるのか心配なのです…」

木曾「ああ、ちょうど俺もそう思っていたところだ」

暁「あ、木曾さん」

雷「みんなが寝てから食べてる、とかは?」

電「それは…分からないのです」

木曾「なら聞き込みでもしてみるか?気になることもあるしな」

電「は、はい!」

響「付き合うよ」

暁「響も心配なのね」

響「や、司令官っぱい欠乏症にかかって…」ワキワキ

雷(素直じゃないわね…)

電「あの、ちょっといいですか?」

隼鷹「お、なんだいお嬢さん。お酒かい?」

飛鷹「あんたじゃないんだからそりゃないでしょ…」

電「あ、でもお酒のことは関係してるかもしれないのです」

隼鷹「えっマジで?」

飛鷹「だ、ダメよ電ちゃん!グレたら提督が悲しむわよ!?」

電「ち、違います!聞きたいことがあるだけなのです!」

隼鷹「アルコール度数とか?」

飛鷹「あんたちょっと黙ってなさい」

電「その、最近夜にお酒を飲んでる時とか…深夜に司令官さんを見ませんでしたか?」

隼鷹「提督ぅ?うーん…ここ一週間も喋ってないような…」

飛鷹「私もそれくらい喋ってないわね…」

電「あ…そ、そうですか…ありがとうございます…」

瑞鳳「そうそう、彗星の整備とか…結構やることも多くて大変なのよ」

大鯨「へええ…空母も苦労してるんですね…」

電「あの、ちょっといいですか?」

瑞鳳「ん?うん、いいけど…どうしたのそんな大所帯で」

大鯨「あ…お腹が空いてるなら何か作りましょうか?」

木曾「いや、そうじゃなくてな…提督を見なかったか?」

瑞鳳「提督?……見てないなぁ」

雷「夜中とか、起きてきたりしなかった?」

大鯨「いえ…仕込みの時も会ってませんね」

木曾「そうか…」

瑞鳳「言われてみれば、最近出てこないみたいだけど…何してるんだろう…」

大鯨「確かに…心配ですね…」

電「今それについて調べてて…何かわかったら教えてほしいのです」

瑞鳳「うん、私の方でも聞いてみるね」

木曾「…ろくな情報がないな」

雷「うーん…なにか秘密にしてることでもあるのかしら…」

響「今までの傾向からすれば、大規模作戦の直前はいつも執務室にこもりっきりだけど…」

暁「でも何も聞かされてなくない?」

木曾「ああ、それが気がかりだな」

電「…むぅ…」

木曾「電、どうした?」

電「…もうこうなったら直接聞きに行くのです!」

雷「おお…アグレッシブね」

電「このまま聞き込みを続けてもなんの成果もないのならそっちの方が早いのです」

響「うん、私もそう思う」

木曾「なら行くか、執務室」

電「はい!」

電「…………」

雷「…入らないの?」

電「い、いえ!行くのです…」

コンコン

電「…………」

雷「…………」

暁「…………」

響「…………」

木曾「…………」

シーン…

電「…あ、あれ…?」

木曾「誰も居ないのか…?」

雷「まあまあ、とりあえず入ってみればいいじゃない」

ガチャッ

雷「失礼しまー……あっ」バッ

加賀「しーっ…」

雷「」コクコク

提督「zzz……」

加賀「…今、寝付いたところだから」

木曾「…子供みたいだな」

加賀「最近ろくに寝ていなかったみたい…」

暁「あ…ほんとだ、目の下にクマが…」

電「司令官さん…」

響「司令官…」フニ

暁「やめなさい」スパァン

木曾「…しかし、ここまで働き詰めるなんてな…何かあったのか?」

加賀「…………」フルフル

木曾「何も聞かされてないのか?」

加賀「ええ…はぐらかされてばかりね」

暁「秘書艦にも言えないことってなんなのかしら…」

雷「うーん…深刻な悩みとかじゃないといいけど…」

電「……あ、あの」

加賀「…?どうかした?」

電「電が聞き出してみるのです」

加賀「え?ええ…それは構わないけれど…大丈夫?」

木曾「電の方が長く一緒に居るからな…少しは口を開いてもらえるかもしれない」

電「は、はい…そういうことなのです」

加賀「…なるほど。じゃあ後は任せてもいい?」

電「はい!」

加賀「しーっ…」

電「あ、ご、ごめんなさい…」

木曾「それじゃ…頼んだぞ」

電「はい」

ゾロゾロ

パタン

提督「………」

電「………毛布…」キョロキョロ

電「あ…」

パタパタ

電「よいしょ…」

バサッ

提督「ん……」ゴロ

電「…ふふ…」

電(丸まって寝てるの…可愛いのです…)

電「…………」

提督「zzz……」

~~~

提督「……んん…」ゴロ

コツン

提督「…ん……?」

提督(眼鏡眼鏡…)

カチャ

電「すぅ…すぅ…」

提督「電…?」

提督(あ…もしかしてこの毛布、電が…)

提督「…………」ナデ

電「んにゃ…」

提督(…久しぶりに顔を見たような気がする…)

提督(……風邪、引かないようにしてあげないと…)

バサ

提督(いつの間に寝ちゃってたんだろ…外ももう暗い…)

提督(…書類、片付けないと…電気は…いいや、スタンドライトにしておこう…)

パチッ

提督「…………」カリカリ

電「んっ…」ゴソ

電「…あれ…?電……」

提督「ん…起きた?」

電「あ……」

提督「その毛布、電がかけてくれたんだよね?ありがとう」

電「は、はい…」

提督「…………」ペラッ カリカリ

電「…………」

提督「………?」ピタ

電「…………」

提督「…電?」

電「え?な、なんですか?」

提督「その、目が覚めたなら暁達のところに戻った方がいいと思うんだけど…もうそろそろご飯の時間だし」

電「あっ!ご、ごめんなさい、お邪魔でしたか!?」

提督「え、そ、そういうわけじゃないんだけど…お腹空いてるかなと思って…」

電(あ…違う違う!ここで引き下がったらダメなのです…!)

電「あ、あの!」

提督「うん?」

電「その、司令官さん…何か隠してますよね…?」

提督「…どうして?」

電「だって…!ずっと執務室にこもったままで、ご飯も食べてるか分からなくて…それにクマもできてるなんて…」

提督「ああ、これ…?…大丈夫だよ、そのうち治るから」

電「……違うのです」フルフル

提督「………?」

電「司令官さんが忙しいのは知ってます…けど、大規模作戦が控えてる時でも栄養と睡眠はしっかり摂っていたのも知ってるのです!」

提督「……!」ドキ

電「なのに誰にも何も言わずにこんなことを続けてるなんて…きっと、眠れていないのはお仕事のせいだけじゃないのです」

提督「…………」

電「…悩んでるんですよね?それも大変なことで…」

電「……どうなのですか」

提督「…………」

電「…司令官さん!」

提督「……まだ電は知らなくていいことだよ」

電「っ!」

スタスタ

パンッ

提督「つっ…」

電「電が知らなくていいなら誰が知ってるのですか!?加賀さんですか!それとも大淀さん!?」

提督「…………」

電「それとも、電じゃダメですか!?」

提督「………!」

電「司令官さんがここに来た時からずっと一緒にここまで鎮守府を大きくして、みんなを頑張って引っ張ってきたのに…!それでもまだ…電は…まだ、司令官さんを支えられるような存在ではないのですか…?」ポロポロ

提督「電…」

電「電のわがままだって分かってるのです…司令官さんには申し訳ないとも思ってるのです…でも…でも、それよりもずっと司令官さんのことが心配で、怖くて…このまま一人で抱えて潰れちゃうんじゃないかって…」グスッ

提督「……ごめん…」

ギュッ

電「あ…」

提督「ごめんね…私、みんなに迷惑かけちゃダメだって…全部一人でやろうとしてた…」

電「…はい…」

提督「でも、無理して倒れたらそれこそ迷惑になっちゃうね…電も私を助けたいと思ってくれてたのに…電の気持ち、全然分かってあげられなかった…」

電「っ…バカ…司令官さんのバカ…!」ギュウウッ

提督「うん…バカだけど…もう一人で悩まないよ。ちゃんと電のことも頼るから…一緒に悩んでくれる?」

電「絶対ですよ…?や、約束…」

提督「うん、約束」スッ

電「えへへ…」スッ

キュ

電「よかった…ちゃんと、目を見て言ってくれた…」

提督「?」

電「もう…ほんとの約束は、目を見てするものだって…司令官さんがい、言って…う…ううう…」ジワ…

提督「ああ…よしよし」ギュ ナデナデ

電「わああぁぁん…!しれいかんさあぁぁぁん…!!」ポロポロ

提督「うんうん…今は好きなだけ泣いていいから…」ポンポン

提督「ふっ……ふっ……」

電「…………」

提督「ほっ……ふっ……」

電「あ、あの…」

提督「ふっ……なに?」

電「ど、どうして腕立て伏せを…?」

提督「最近、ずっと、体動かして、なかったから…久々に、ねっ…」

電「は、はあ…重くないですか?」

提督「うん…あと二人くらいなら、余裕…」

電「…………」

提督「はあ…今、何回目だっけ…」

電「ええと…83回目なのです」

提督「よし…じゃあ、100回まで…」

提督「ふーっ…ああ、やっぱり体動かすと気持ちいいね…」グルグル

電「それで…悩んでたことってなんなのです?」

提督「ああ…ちょっと待って」

ゴソゴソ

提督「……まずはこれを見てみて」ピラッ

電「……?はい…」

電「…………」

電「………!こ、これって…」

提督「うん…大規模作戦発令の通達」

電「で、でも…深海棲艦の動向が収まっているうちに総攻撃を仕掛けるなんてまるで…」

提督「…そう。これが最後の戦いになる」

電「そんな…!」

電「も、もしそうなったら深海棲艦との和解は…」

提督「…できないね。むしろ私たち人間が大きな被害を被る可能性もある…この艦隊の支障だって避けられない…」

電「そんな…」

提督「……暗くならないの、そうさせないために私がいるんだから!」パン

電「司令官さん…」

提督「私があの子達と約束したの、知ってるでしょ?それとも私が約束を破ったことなんてあったかな?」

電「……はい、司令官さんなら…きっと大丈夫なのです」ニコ

提督「うん…もうあまり時間はないけど、きっと実現してみせるから…電も応援してくれる?」

電「はい!電にできることならなんでもするのです!」

提督「ふふ…じゃあ、今度は私から約束」スッ

電「えへへ…」キュ

提督「さてと…今なら食堂にみんないるだろうし、ちょうどいいかな…」

電「このことをみなさんに伝えるのですか?」

提督「うん、これは私だけが抱え込む問題じゃないってはっきり分かったから…電のおかげでね」ガチャ

電「………!」

提督「あ、大淀?……うん…うん。そうそう、みんなを食堂に集めて。うん、ありがとう。それじゃまた後で」

ガチャン

提督「よし、行こうか」

電「あ、あの…食堂まで手を繋いでもいいですか?」

提督「ん?うん、いいよ」ギュ

電「えへへ…あったかいのです…」

提督「ん~、最近冷えてきたからねえ…」

電(なんだか、とっても久しぶりに感じるのです…この温もり…)

~~~

提督「……ということで、大規模作戦が発令されました」

ザワザワ…

「はいはーい!」

提督「はい、質問ですか?」

「はい!大規模作戦ならもう侵攻を始めてる艦隊もいるんじゃないですか?」

提督「えー…本作戦は深海棲艦の本拠地…つまり中枢部への総攻撃です」

大淀「要するに、包囲戦を用いた物量作戦というわけです」

提督「うん、説明ありがとう」

「じゃあみんな一斉に出撃して叩くってこと?」

提督「そういうことです」

提督「作戦決行日は今から二ヶ月後…それまでに艦隊の練度向上や備蓄に努めてください」

提督「……と、ここまでが大本営からの伝令ですが…知っての通り、私が志しているのは深海棲艦との和解です」

提督「この作戦が決行されれば、それは叶わないことになるでしょう」

提督「でも、どちらかが滅びる…最悪の場合、共倒れになる可能性も考えられます」

提督「…私はあなた達艦娘も深海棲艦も、兵器だとは思っていません。悲しみ、怒り、そして友と笑い合うことのできる…みんな立派な人間の一人です」

提督「そんな人間が散っていくなんて絶対にあってはなりません…私は、この戦いを止めたい」

提督「皆さんが私と同じく平和を志す者なら、血の無き戦いに勝つためにどうか協力を!」

ワ- パチパチパチ

「いいぞー!」 「私も協力するよー!」 「地獄の果てまで付いていくぞー!!」

提督「…ありがとうございます」クス

大淀「提督、お疲れ様です」

提督「うん、ありがとう」

スタスタ

提督「ふぅ…っうわ!?」

武蔵「よう相棒!なぜもっと早く言わなかったんだ、水くさいな!」グイグイ

提督「あはは…ちょっと迷ってて…」

木曾「なんだ、お前らしくもない。俺たちが付いているだろう」

提督「…うん。こうなったらもうやるしかないからね」

加賀「ええ、旅は道連れね」

電「何はともあれ、司令官さんが元に戻ってくれてよかったのです」

提督「ん…ごめんね、心配かけたみたいで…」

響「司令官!」ガバッ

ボフッ

提督「わっ、と…よしよし、響も寂しかった?」ナデナデ

響「うん…」モミモミ

提督「…………」ギュムムム

響「いふぁいいふぁい」

ヲ級「テイトク…」

提督「あ、ヲ級ちゃん…」

ヲ級「…私ハ…コレカラモズットココニイル仲間タチト…貴方ト一緒ニ居タイ…」

提督「うん…私も」

電「えっ…!?し、司令官さん…」

提督「え?」

加賀「妻が見ている前でプロポーズを受けるなんて…いい度胸ね…」

提督「…!?あっ、ち、違うの!そういう意味じゃなくて!」

ヲ級「…?テイトク、私ト一緒ハ嫌…?」

提督「そ、それも違くて!い、一緒がいいよ、うん!」

ヲ級「本当?嬉シイ…♪」ギュ

提督「ちょ、ちょっとヲ級ちゃん…」

加賀「…………」ビキ

電「あぁ…」

木曾「これはもう近付かない方がいいな…」

武蔵「ああ、解散だな」

提督「あ、あれ…ちょっと、みんな?おーい?だ、誰か弁明を…」

加賀「さて…少し話をしましょうか…」ズアア

提督「ひいぃ!」

電(電は何も見ていないのです…)

この後めちゃくちゃおしおきされた
そういえば正妻であるにも関わらず加賀さんとの行為を書いたことがないような…い、いや気のせいだ…きっとそうだ…

提督「最近は…仕事が忙しくてなかなか外出する暇が…」ピッ ピピピ

プツッ

提督「あ…」

飛龍「ん?どしたの?」

提督「また携帯が切れちゃった…メール打ってる途中だったのに」

蒼龍「もうバッテリーが寿命なんじゃない?それ結構古いでしょ?」

提督「そうかなぁ…」

蒼龍「そうだよ、今時ガラケーなんて使ってるの提督ぐらいだよ?」

飛龍「そろそろスマホに買い替えた方がいいよ」

提督「うーん…まあ、携帯使えないのも困るし…次の休みにでも契約しに行こうかな」

飛龍「うんうん、買ってきたら色々教えるから!」

提督「ん…その時はお願いね」

後日………



ガチャ

早霜「司令官、私とナメクジのように濃厚なセッ……あら?」

加賀「あの子なら出掛けたわ」

早霜「そうですか…残念です…」

加賀「ところで、何を言おうとしたのかしら。変な言葉が聞こえたような気が」

早霜「ああ…司令官とナメクジのように濃厚なセックスをしたくて訪ねてみたのですが、不在のようなら仕方ありませんね……」

加賀「身もふたもないわね…」

早霜「ああ……伝言をお願いしてもいいですか?」

加賀「絶対に嫌」

早霜「いけず…」

その頃………




提督「うぅん…やっぱり買い換えるしかないのかな…」

雪菜「その方がいいって!今時の携帯ってすごいんだから!」

提督「…だそうですけど、どうなんですか?」

店員「ええ、なんでもできますよ」

提督「なんでも……たとえば、料理とか?」

店員「はい、こちらのアプリを起動して炎が出ている画面にして…ここにフライパンなどを乗せていただくと加熱できますね」

提督「おおお…!!」

雪菜「いやいやいや…」

雪菜「茶目っ気利かせすぎでしょ、面白かったけど」

店員「うふふ、すみません」

提督「なんだ、嘘だったんだ…」

雪菜「いやさすがに冗談って分かるでしょ…」

店員「でも簡単なチャットですぐに連絡を取ったり、インターネットや天気、地図も見られたりと便利なんですよ」

提督「へー…料理はできないんですか?」

店員「れ、レシピは見られますよ」

提督「…じゃあこれにしようかな」

店員「料理に食いつくんですか?」ヒソヒソ

雪菜「や、たぶんね」ヒソヒソ

提督「ちなみにいきなり爆発したりとかは…」

雪菜「中国産じゃあるまいしさすがにそれは…」

店員「あはは…」

~~~

提督「はー、ついに買っちゃった」

雪菜「あぁ、なんか携帯買うだけなのにすんごい疲れた…」

提督「……?これ、ボタンはどこにあるの?」

雪菜「ん?ああ、横。側面のここ」

提督「横!?前衛的すぎるよ!!」

雪菜「いや今はそれが普通なんだけどね…」

ポチッ

提督「おっ…おお…」

雪菜「これね、スライドしてロック解除するの」

提督「へええ、なんか未来的…」キラキラ

雪菜「や、だから今は…まあいいや、携帯になんか見られて困るようなもの保存しておくならちゃんとパスワード付けなよ。設定ってアイコンからできるから」

提督「見られて困るものなんてないんだけどね」

雪菜「…そう」

雪菜(学生時代、友達によく携帯見られて修羅場ってたくせによく言うよ…)

画像と動画が駆逐艦で埋まってて加賀さんにお仕置きされてしまうん?

カランカラン

「いらっしゃ……あら」

雪菜「おっすおっすー」

提督「お邪魔します」

店長「二人とも、久しぶりね~」ニコニコ

雪菜「いやー、店長さんも元気そうで何よりだよ」

店長「うふふ、実は私少し前まで風邪で大変だったのよ?動けないくらい辛かったんだから」

提督「え、そうなの?言ってくれたら看病しに行ったのに…」

店長「気持ちは嬉しいけど迷惑かけちゃうから…それに、風花ちゃんが一人で来たら私が何するか分かったものじゃないし」クス

雪菜「おおっと!この子を傷物にしたらあたしが悲しむぞ~?」

店長「うふふ、相変わらずゾッコンね」

雪菜「あっはっは、友達としてだよ」

提督「??」

雪菜「まあとりあえず座ろっか。奥の席でいい?」

店長「ええ、どうぞ」

提督「しかし相変わらずガラガラだね」

雪菜「ねー、こんなんでも続いてるってことは…なんか裏でやばいことでもやってんじゃない!?」

店長「おしぼりをどうぞ~」スパ-ン

雪菜「あっつぅ!?」

提督「あ、ありがとう」

雪菜「く…地獄耳め…」フキフキ

店長「ふふふ、雪ちゃんの声が大きいのよ?それで、ご注文は?」

提督「んーと…日替わりランチで」

店長「はーい。雪ちゃんは?水?」

雪菜「根に持ちすぎでしょ!同じのちょうだい同じの」

店長「はーい…茜ちゃん、日替わり二つねー」

<はーい!

提督「…ところでこの携帯、メールの設定とかは…?」

雪菜「んお、そういやそれもやんないとね」

店長「はい、コーヒー」

雪菜「あれ?頼んでたっけ?」

店長「うふふ、サービスよ~」

提督「いいの?」

店長「ええ、せっかく友達が来てくれたんだもの…はい、風花ちゃんにはミルクと砂糖もね」

提督「ああ…うん、ありがとう」

雪菜「それで、メアドの設定だっけ」

店長「あら…風花ちゃん、携帯替えたの?」

提督「うん、前の携帯がさすがに寿命になっちゃって…」

店長「…もしかして、ここで働いてた時から替えてなかったの?」

提督「そうそう、別にいいかなって思って」

店長「ふっふふ、そこまで長生きした方がすごいわね」クスクス

雪菜「って何ナチュラルに同じ席座ってんのさ、店番してなくていいの?」

店長「私以外にも従業員はいるでしょう?」

雪菜「や、そうじゃなくて…店長がそんなことしてていいのかなってさ…」

店長「あら、ここは私の店よ?」

雪菜(すごいプレッシャーを感じる…)

雪菜「というか今のご時世、メールってよりチャットの方が使いやすいんじゃない?」

店長「そうね、他の子達もそうしてるでしょうし」

提督「チャット?」

雪菜「そうそう。まずアプリをインストールして…」

提督「あ…お金かかったりしない?」

店長「大丈夫よ、基本的にこういうのは無料だから」

提督「でも勝手に変なサイトに飛んですごい請求が来たりとか…」

雪菜「一昔前のエロサイトじゃないんだから…」



ーーーーー



雪菜「……と、こんな感じでとりあえず設定は終わりかな?一回チャット送ってみるよ?」

提督「うん」ドキドキ

雪菜「なんでそんな緊張してんの…」

ピロン

雪:てすてすー

提督「あっ!」

雪菜「届いた?…うんうん、ちゃんとできてるっぽいね」

提督「へー、これで連絡が取れるんだ…なるほど…」キラキラ

店長「もしかして知らなかったの?」ヒソヒソ

雪菜「ほら、この子流行りには疎いからさ…」ヒソヒソ

提督「ん…?あれ、電話はできないの?」

雪菜「や、電話ってアイコンあるでしょ?そこに書いてある電話番号見せて」

提督「これかな…?…あ、それっぽい」

雪菜「どれどれ…んじゃちょっと掛けてみる」

ティロリロリン

提督「ああ、受信したみたい」

雪菜「まあとりあえずこんなもんでしょ、あと分からないことがあれば…鎮守府?の子達に聞けばいいし」

提督「これ、着信音は変えられないの?」

店長「うーん、アプリで作ることはできるけど…それより先に曲をダウンロードしないと…」

提督「なんだ、残念…」

雪菜「ちなみになんて曲入れたいの?」

提督「水の星へ愛をこめて」

雪菜「おっさんかよ…」

~~~

提督「…というわけで、携帯を買いました」

蒼龍「ひゅー!イカすー!」

飛龍「ふふふ…そんな提督にこれをプレゼントしよう!」サッ

提督「これは…イヤホン?」

飛龍「そうそう、音楽聞いたり動画見る時に集中できるでしょ?」

提督「いいの?」

飛龍「気にしないでよ、私と提督の仲じゃない!」

蒼龍「新しいの買ったからいらなくなっただけでしょ?」

飛龍「ちょ、こら!ほ、ほんとに善意であげたんだから!」

提督「あはは…まあ、なんにせよ嬉しいよ。ありがとう」

蒼龍「あ、そうそう。正規空母でチャットのグループを作ってて…」

提督「アプリの?」

蒼龍「もうインストールしてるなら話が早いかな。空母だけじゃなくて重巡や軽空母なんかもグループでチャットしてるから、もしよかったらどうかなって」

提督「えと、私提督だけど…混ざっても大丈夫なの?」

飛龍「いいよいいよ、そっちの方が色々教えてもらえるだろうし」

提督「ん…そういうことなら…」

【ひりゅーが提督を招待しました】

【提督が参加しました】

ひりゅー:やっほー

ずいずい:え、提督ってもしかして提督さん?

ひりゅー:そだよー、今隣にいる

天城:携帯、新しく替えられたんですね

提督:こんにちは

ずいずい:やっほー提督さん!

【そーりゅーが写真を送信しました】

天城:あら、本当に隣にいるんですね

ずいずい:いいなー 私も提督さんとツーショット撮りたい

提督:よろしくおねがいします

ひりゅー:タイプおそっ!

天城:まだ慣れていないみたいですし仕方ないのでは…

提督:かがやあかぎはいないのですか

ずいずい:いないよー スマホ持ってないみたいだし

シ:というか、なぜ敬語…?

・・・・・・

提督:へんですか

ずいずい:や、別に変じゃないけど…あれかな、顔が見えないと敬語になる人かな?というか変換したら?

天城:キーボードの上に候補が出てますよ

・・・・・・

提督:へんかん

提督:変換

ずいずい:おー、できてるできてる!

提督:ありがとうございませ

シ:あ、タイプミス…まだ慣れてないみたいですね

提督:し

提督:シ とは誰ですか

シ:あ、翔鶴です よろしくお願いします

ずいずい:言わなくても分かるだろうけど私は瑞鶴ね!

提督:把握しました

提督:葛城

ずいずい:?

天城:葛城がどうかしましたか?

提督:葛城や運流は

カツラ:呼んだ?

ずいずい:あ、居たんだ

カツラ:今見ました

提督:大鳳はいないのですか

シ:大鳳さんなら演習かと

天城:雲龍姉様は?

カツラ:まだ寝てる

天城:やっぱり…

提督:かつら

カツラ:あ、提督 携帯買ったのね

・・・・・・

カツラ:あれ?

ずいずい:反応がない

ひりゅー:葛城の名前見て笑い転げてるよ

そーりゅー:カツラが相当ツボだったみたい

カツラ:えー…

提督「あっはっはっはっは!ひっ、ひーーーっ……おっ、お腹痛いお腹痛い、ふっふふふふははは…!」ケラケラ

飛龍「笑いすぎでしょ…」

提督「だ、だって葛城がカツラって想像すると…」プルプル

~~~

葛城(ハゲ)「全力で行くわ!」キリッ

~~~

提督「………だーーーーーーっはっはっはwwwwwww」

蒼龍「うわあ、キャラ崩壊してる…」

飛龍「まあ、楽しそうだしいいんじゃない…?」

提督「ふぅ、ふぅ、ふぅ…あーくるしい、おなかいたい…」

飛龍「…………」

蒼龍「…………」

提督「……んふ」

提督「ふっ……あははははwwwww」

飛龍「ぶ、ふふひひひwwまだ笑うのwwww」

蒼龍「こんなしょーもないことで笑えて幸せそうね…」

飛龍「爆撃の勢いでカツラ飛んだりして」

蒼龍「ブハァッwwwwwww」

ギャーギャー ゲラゲラ…

数日後………

ピロン♪

提督「ん…」



サザビー:ぬわ疲

提督:遠征ですか

サザビー:Yes

提督:お疲れ様です

サザビー:ご主人SUMMER

提督:冬ですよ

サザビー:マジレス乙

提督:まじれす?

サザビー:てかブレウィ見ました?

提督:夕張が録画していました

サザビー:んじゃ後でお菓子でもつまみながら漣と見ましょうや

提督:わかりました

サザビー:ってかなんじゃこの名前!ぼのたそ許すまじ

提督:大佐 どいてください

サザビー:邪魔ですってやかましいわ

サザビー:ゆーびろんとぅみー

提督:詳しいですね

サザビー:メロンさんと一緒に見た

提督:ああ

提督:夕張ですか

サザビー:うむ んじゃまた後で お仕事がんば

提督:はい がんばります

サザビー:PS.ご主人様の名前νガンにしない?

提督:まだアクシズと一緒に消えたくないので結構です

サザビー:いけずぅ



提督「ふぅ…」

加賀「楽しそうね」ヌッ

提督「うわっ、びっくりした」

加賀「…それ、携帯?そんなに弄るようなものなの?」

提督「ああ、チャットの返信をしてて…」

加賀「ちゃっと?」

提督「そうそう、メールをもっと簡単にしたみたいなの」

加賀「へえ…前に使っていた携帯より使いやすそうね」

提督「うん、触る前はどうかなと思ってたけどいざ使ってみると快適だよ。加賀もどう?」

加賀「私?私、機械の類は…」

提督「大丈夫だよ、分からないことがあれば飛龍とかに聞けば教えてくれるし。それに市街の方に出かける時何もないと不便でしょ?」

加賀「まあ…それはそうだけど…」

提督「今度一緒に買いに行く?」

加賀「そ、そうね…ええ、分かったわ…」

加賀(デート、というののお誘いかしら…)ドキドキ

加賀「……ところで、このサザビーというのは何?」

提督「え?ああ、これは漣が名前を勝手に変えられたらしくて…ええと、サザビーっていうのはそもそも…」

加賀「…よく分からないわ」

提督「あー、だよね…あはは…」

加賀「でもこんな名前…やはり子供はみんなニュータイプなのね」

提督「いや絶対知ってるでしょ」

加賀「ふふ」

~~~

ピロン♪

提督「ん?」

スッ

う:おはよう

カツラ:またこんな時間に起きて

う:おなかすいた

提督:何か作りましょうか

う:提督?いつの間にこのグループに

ずいずい:いや数日前からいたでしょ…

う:ぼーっとしてたわ

ひりゅー:ほんと雲龍って掴み所がないというか…

そーりゅー:それこそ雲みたいだよねー

う:提督、おにぎり食べたい

提督:はい 食堂で待ってますね

う:愛してる

カツラ:うわっ!唐突な告白!

ずいずい:でも提督さんもう見てないみたいだけど

う:ならあとで個人で送ろうかしら

天城:姉様

う:ごめんなさい

それから数日後………


提督(とりあえず買う物は揃ったけど、ちゃんと待ってるかな…)

店員「…といった風に、現代人には欠かせない逸品なんですよ」

加賀「なるほど…それで、本当になんでもできるの?」

店員「ええ、できますよ」

加賀「野菜を切ったりも?」

店員「はい、もちろん!」

提督「あーっ!前と同じ人!」

店員「あら、眼鏡が素敵な人」

加賀「ちょうど良かったわ。最新の携帯電話は野菜も切れるの?」

提督「え?野菜…ああ、うんうん!そこらの包丁よりよっぽど切れるよ!」

加賀「へえ…」

店員(あっこの人意外とノってくるんだ…!)

~~~

提督「冗談とはいえあんなにほっぺたを好き放題されるとは…」

加賀「私の純情を弄んだ罪を知りなさい」

提督「………しかし、あれだね……」ジー

加賀「なに?」

提督「…こうして見ると、加賀も普通の人間と何ら変わりないね」

加賀「そう?自分ではよく分からないわ」

提督「艦娘は良いとして、やっぱり深海棲艦って怖い見た目してるし…こう、大衆の理解はもらえるのかなあ…」

加賀「…軍の情報は公にされているの?」

提督「いや、艦娘も深海棲艦も名前だけで写真とかが公開されたことはなかったんじゃないかな…」

加賀「それなら、敵意がないことをしっかりと証明できれば和解はすぐのはずよ」

提督「うん、私もそう思いたい…けど問題はやっぱり上の人間だよね…」

加賀「こればかりは私たち艦娘にはどうしようもない話ね」

提督「私が頑張るしかないよねぇ…ああ、気が重い…」

加賀「応援してるわ」

提督「うん………ところでそのパスタ何皿目だっけ?」

加賀「五皿目ね」

提督(……カードで支払おう……)

「にゃー」

提督「よしよし、おやつをあげよう…はい」

「…………」スンスン

モグモグ

提督「ふふ…」パシャ

ザッ

飛龍「あー、またご飯あげてる」

提督「うわっ!?」ビクッ

飛龍「野良に餌をあげちゃダメなんだよ?」

提督「むぅ…でも、この子は実質この鎮守府に住み着いてるようなものだし…」

飛龍「そうでもお刺身はダメ」

提督「違うもん…ちゃんと噛んで塩分吸ったもん…」

飛龍「子供の言い訳じゃないんだから…まあ、みんなで面倒見てるみたいだしいいけどさ…」

飛龍「ところで写真、撮ってたでしょ?見せてもらってもいい?」

提督「え、ば、バレてる…?」

飛龍「うん、シャッター音聞こえてたから」

提督「あぁ…これどうやったら消せるんだろう…」

飛龍「音無しカメラのアプリ、インストールしたら?」

提督「そんなのあるの?」

飛龍「無料のがね」

提督「そうなんだ…じゃあこれでバレずに撮影…ん?」

飛龍「?」

提督(バレずに、撮影…?)

飛龍(あ……一見真面目そうに見えて良からぬこと考えてる時の顔だ…)

~~~

提督:猫のかわいい写真がたくさん集まりました

ながもん:それは本当か?良ければ見せてくれ

むっちゃん:私も見たいわ

提督:少々お待ちを

師匠:瑞雲の写真はないのか

伊勢@インナーのおねえさん:そればっかりねほんと…

・・・・・・

提督が写真を送信しました

ながもん:どれどれ

伊勢@インナーのおねえさん:あっ…

むっちゃん:確かに可愛らしい子猫ちゃんね…

たけぞう:際どいな…

提督:まちがえ

師匠:大丈夫だ、君の趣味はもう知れ渡っている

提督:まってください

むっちゃん:あっ私ちょっと用事思い出したわ

伊勢@インナーのおねえさん:私も

提督:ちがうんです

提督「死にたい…今すぐ首を吊りたい…」ズーン

ピロン♪

提督「ん…?個人チャット…?」

ながもん:もっと

提督「………………」

~~~

かが:かがです

提督:というわけで参加しました

ひりゅー:わー!ようこそ加賀さん!

提督:まだ慣れていないそうなので色々と教えてあげてください

そーりゅー:なんでも聞いてね!

かが:よろしくおねがいします

ずいずい:あっはは、変換すらできてないし

・・・・・・

かが:五航戦の子ぶっ殺す

ずいずい:なんでいきなりレベルアップしたの!?

提督:打ってくれと頼まれました

ずいずい:そんなことしなくていいから…というか二人とも一緒にいるんだ

提督:はい 両手でスマホを持っているのが可愛いです

ひりゅー:ひゅー、お熱いねぇー!

う:提督

提督:はい?

う:今度あなたの部屋に脱ぎ忘れた靴下、取りに行くわ

そーりゅー:ん?

ずいずい:提督さんの部屋に靴下を…?

ひりゅー:脱ぎ忘れた…?

提督:誤解です

う:あ ごめんなさい、個人と間違えたわ

う:また今度会いましょう

ひりゅー:あちゃー…



加賀「…………」

提督「」ダラダラ

加賀「少し…話をしましょうか…」

提督「ひっ、ひいぃ!!」

提督「うう、ひどい目に遭った…まだ足ががくがくする…」

ピロン♪

提督「ん…なんだろ」

スッ



赤城:私も二航戦の子達と買ってきました



提督「あ!赤城も買ったんだ、よかったよかった…」



提督:それは良かったです あとで連絡先を交換しましょう

赤城:はい♪

赤城:あ、それと

提督:はい

赤城:昼間っからは控えた方がいいかと…



提督「…………」

提督「………!!///」ボッ



提督:かがにいいきかせておきます

赤城:あ、襲われたんですか…私からも言っておきますね

提督:おねがいします



提督「はぁ、恥ずかしい…」

提督:ぁさわはまこ、かまあゃあたさg307か

ずいずい:?

カツラ:日本語でおkってやつ?

提督:g@wd'&t.d5904ゃはさま、わは!らな

赤城:提督?

天城:何かあったのでは…

提督:あ

シ:あ?

提督:ごめんなさい

提督:目を離した隙にヲ級ちゃんがいじっていたみたいで

ずいずい:あー、あの子ね

赤城:子供みたいですね笑




提督「もう、ダメでしょ?勝手にいじったら」

ヲ級「…ダッテ、テイトク…最近ソレバッカリ…」

提督「それはそうだけど…でも、私にだってプライベートはあるんだからダメ」

ヲ級「……ヤダ」

提督「うぐぐ…」

提督(この子の前でスマホ触るのはやめた方がいいかな…)

提督(それにしても、最近はほんと人間らしくなってきたというか…子供を育ててるみたいな感覚になるというか…)

AOB:司令官、今暇ですか?

提督:大丈夫ですよ

AOB:金剛さんいるじゃないですか

提督:はい

AOB:アイオワさんと同じでよく英語話してるじゃないですか

提督:そうですね

AOB:やっぱり喘ぎ声も洋モノみたいなんですかね

・・・・・・

AOB:司令官?

提督:言ってる意味が分かりません

AOB:だから、エッチなことしてる時はオゥイエースとか言うのかって話ですよ

提督:なぜそれを私に?

AOB:いやあ気になるんですよねぇ

提督:はあ

AOB:確かめてくれません?

・・・・・・

提督:は?

AOB:はい

提督:一応聞きますが

AOB:はい

提督:金剛をその、抱けということですよね

AOB:まあそうなりますね

提督:嫌です

AOB:なんで?

提督:むやみやたらにそういった関係を作るのは良くないです

AOB:はあ

提督:それに私には愛する人もいます

AOB:浮気重ねた身で今さらそんなこと言われても

・・・・・・

提督:とにかくですね

AOB:はい

提督:私はもう加賀に釘を刺されたので金輪際こういったことはしないと誓っています

AOB:嫌って言ってもするんですよ、司令官の浮気を

提督:しません

AOB:電ちゃんの『お姉ちゃん』ボイスいらないんですか?

提督:考えさせてください

提督「……………」

提督「……確かに電のお姉ちゃん呼びは聞いてみたい…けど…」

提督「そのためだけに金剛の純潔を汚すのはあまりにも人道に背いている…」

提督「自分自身の欲望のために他人を弄ぶのはダメ…!そうだ!ダメに決まってる!」グッ

提督「ここはきっぱりと断ろう…」



提督:すみません やっぱり私にはできそうにないです

AOB:そうですか、断るんですね

提督:はい

AOB:別に構いませんけど 司令官のあんな画像やこんな画像がばら撒かれてもいいのなら

提督:えっ

AOB:引き受けてくれますよね?




提督「……………」





「青葉あああああァァァァーーーーーーーーーッ!!!!!」

~~~

提督「……………」



青葉『酔ったフリして甘えればイチコロですよ!あっ、録音は忘れないでくださいね!』



提督(とは言われたものの…気が重い…)

金剛「ンー…?テイトク、どうしマシター?」

提督「え?あ、ああ…ちょっと考え事を…」

金剛「むー、せっかく二人きりなんだからもっと楽しむネー」

提督「そ、そうだよね…うん」

金剛「良いwineも用意してマス!たまにはテイトクの飲みっぷりも見たいデース!」

提督(わ、ワイン…大丈夫かな…)

金剛「テイトクの!ちょっと良いとこ見てみたいー!」パチパチ

提督「どういうコールなのそれ…」

提督(…少しだけなら大丈夫だよね…)

グイッ

提督「はっ!!」ガバッ

チュンチュン…

提督「………あ、あれ…?」

提督(…夢……?)

提督(………な、なんだろう…すごく、青葉に変な要求を迫られたような……いやでも、夢…だよね…)

提督(…さ、さてと、せっかくいい天気みたいだしお布団干そうっと…)

バサッ

金剛「すぅ…すぅ…」

提督「」

提督(え?)

ゴシゴシ

提督「……………」パチクリ

金剛「ふぇへへ……テートク…」ムニャムニャ

提督(なぜ金剛が生まれたままの姿で私の布団に…???)

提督(…まさか、あのグラス…確か昨日は……)

提督「……………」

提督(夢…?青葉に唆されたのは夢じゃなかった…?)

提督(つまり私は、金剛を………)

金剛「ンー…」ゴロ

提督「」ビクッ

金剛「……あれ……テイトク…?」ムク ゴシゴシ

提督「こっ、金剛…」

金剛「………?? どうしてテイトクがワタシのroomに…?」

提督「え…い、いや、ここ私の部屋…」

金剛「………?」キョロキョロ

金剛「…………」ポクポクポク

金剛「…………!!」チ-ン

金剛「//////」カアアア

提督(あぁ、思い出したっぽい……)

提督「ええと…と、とりあえず前、隠した方が…」

金剛「え?…きゃあっ!!」バッ

提督(よく見たら首元に虫刺されのような痕が…あれ絶対私のだ…)

金剛「…………///」チラッ

提督「……あ、あー…」

>どことなく空気が重苦しい…

提督(何、今の字幕は…)

金剛「あ、あの…テイトク…」

提督「っはい!?」

金剛「その……これからは、darlingって…呼んでもいいデスカ?//////」

提督「……………」サ-ッ

※R-18な文はDISCにされて抜き取られました

カチッ

『……えへへ、こんごぉ~…』

『Oh、テイトクから甘えてくるなんて珍しいネー』

『ね~え、金剛…?』

『ハイ、どうしマシタ?』

『………可愛いね』

『そんな、お世辞なんて…テイトクらしくないデース』

『お世辞じゃないよ、本気』

『…what?』

『好きだよ…金剛…』

『!?』

『ドサッ』

『金剛……』

『わ…す、stop!だ、ダメです!』

『ダメ…?どうしてダメなの?』

『え?』

『私は金剛のこと、好きだよ?』

『え、あ、は、ハイ…』

『金剛は私のこと、嫌い…?』

『の、No!絶対にそんなことはありマセン!』

『なら大丈夫だよね…』

『え、ちょっ!?あ……』

『んん…ふぅ…』

『☆○%¥〒^♀∀$→~~!??!?』




『……ぷはっ…えへへ…』

『っは、はぁ、はぁ、はぁ…わ、ワタシの…first kiss…』

『そっか、私が初めてだったんだ……じゃあ…』

『へ……?』

『今からするのも初めて……だね』

『……!』

『あんっ!?だ、ダメ!だめぇ…』

『あはっ、すごいビクビクしてる…かわいー…♪』

『ひっ、ああっ…!んんんっ!?あ、あ、っ!そこっ……擦らないでぇ!ふああぁっ!?』

『ほら、舌出して』

『うぁ…むぅ!?んっ、んんー…!はむっ、ん、じゅる…』

『……ぷはぁ……はぁ…♪金剛のこんな乱れた表情知ってるの、私だけだね』

『て、テイトク…少し、やすませっ、て…』

『だーめ♪』

『あ、や、だ、だめっ、これ以上はああぁぁーーーーっ!!』

カチッ

青葉「あの、一言いいですか?」

提督「……………」

青葉「どこでこんな口説き文句覚えたんですか」

提督「青葉のせいでしょーが!!」

提督「人の弱みを盾にして!!人を駒のように使って!!どんどんネタを増やして!!そうやって自分だけ美味しい立場に立ってさあ!!」バンバン

青葉「……………」

提督「そりゃ簡単に話に乗った私だって悪いよ!?でも断れないような条件を引き合いに出して調査を強要するのはどう考えても卑怯でしょ!!」バンバン

青葉「……………」

提督「これでできた金剛との関係もお互いに他言しなくてもなぜか都合よくバレてどうせ加賀に怒られるんでしょ!!逆転裁判みたいにどんどん自分が追い詰められていく時間が大っ嫌いだばーか!!」バンバン

青葉「……………」

提督「どうせこのネタだってすぐ脅しに使われてまた新しいネタのために走り回らせられる無限ループが続くんでしょ!!だったらもう終身名誉青葉の小間使いとして生きてやるー!!」

バンッ

提督「ちくしょーめぇぇぇ!!!!!」

青葉「……………」

提督「はぁ…はぁ…」

青葉「……………」

提督「………あのさ……もうさ…」

青葉「……………」

提督「鎮守府のみんな、私のお嫁さんか妹にしてさ…終わりでいいんじゃない…?」

青葉「いや、さすがにそれは血迷いすぎだと思いますけど」

青葉「…いや、まあ。正直今回の件は青葉が悪かったです、すみませんでした」

提督「…いいよ、別に…ほら、金剛が抱きついたりしてきてもいつも通りって思われるからバレないでしょ…」

青葉「ダーリンと呼ばれる件は?」

提督「可愛いから良い…」

青葉「そ、そうですか…」

提督「……………」

青葉「…あー…その、金剛さんの…すごい日本人らしかったというか、可愛らしかったですね」

提督「うん…普段は攻めてくるけど受けに回るとダメダメ言いつつもされるがままで可愛いよ…」

青葉「それと……聞いてて思ったんですけど、なんていうか…とっても気持ち良さそう…」

提督「………したいの?」

青葉「えっ!?い、いやいやいや!!さすがにこれ以上司令官に罪を被せるわけには!!」ブンブン

提督「浮気の一つや二つも変わんないでしょ…ははは…」

青葉(うわっ、クズ化が深刻なレベルにまで達してる…)

提督「……あのさ、前々から思ってたんだけどさ」

青葉「はい?」

提督「どうして私こんなにモテるの?」

青葉「…嫌味ですか?」

提督「真面目な話だよ」

青葉「はあ…とは言いましても、青葉が知ったことじゃないですし…」

提督「じゃあ聞くけど、青葉は私のこと好き?」

青葉「ええ、もちろん」

提督「それはどのラインまで?」

青葉「どの、って…つまり?」

提督「恋愛感情は?」

青葉「………ありますよ、そりゃ……」

提督「それだよ」

青葉「なんですかこれ、罰ゲームかなにかですか」

提督「この際、女が女に惚れるっていうのは良いとしよう。愛の形は人それぞれだし、私はそれを否定するつもりもないし」

青葉「はあ、まあ加賀さんとお付き合いしてる時点でそうですしね」

提督「そもそもここは女所帯だし、自然とそういった欲求が友情を超えて同性に向くのも仕方ないと思うの。女の人が提督を務めてる他の鎮守府でもそういったことはあるみたいだし」

青葉「あー、司令官の知り合いにもいますもんね」

提督「だからといってさ、それが私にばかり向いてくるのはおかしいと思わない?」

青葉「…司令官を好いている青葉にそれを言うのは間違ってるような気もしますが…まあ、確かに」

提督「同じ女所帯なら私だけじゃなくて同型艦もいるじゃない?私が知らないだけで隠れてお付き合いとかしてたりする?」

青葉「いえ、青葉が知ってる限りそういったことはないですね」

提督「だとすれば、この鎮守府のほとんどの子が私に好意を向けてることになる…」

青葉(ほとんどっていうか全員だと思うけど…まだ気付いてないのかな…)

提督「…山城とかはどうなの?あれ、結構姉に特別な感情抱いてるように見えるんだけど…」

青葉「青葉的には単なる照れ隠しだと思いますけどねえ。異様に姉妹愛が深いってだけで」

提督「そうなの?」

青葉「はい、曙ちゃんや満潮ちゃんがキツく当たるのも照れ隠しだって姉妹の子が言ってましたし」

青葉(というか駆逐艦以外の人達を対象に行ったアンケート、司令官を恋愛対象として見ているが100%だったし…)

提督「あれ、じゃあ私が浮気するのも仕方ないことなんじゃ…」

青葉「さすがにそれを正当化するのはどうかと思いますけど」

提督「ごめんなさい調子に乗りました」

青葉「うーん…木曾ちゃんとか最上さんみたいなカッコいい感じの子も人気があるみたいですけど、さすがに恋愛対象となると話は違うみたいですね」

提督「えーっ、私からしたら絶対木曾みたいなカッコいい人の方がお付き合いしたいんだけどなぁ」

青葉「それ、問題発言ですよ?」

提督「…聞かなかったことにして」

提督「私ってお世辞にも人に好かれるような性格じゃないと思うんだけど…青葉から見てどう?」

青葉「あー出た出た、私が好かれる訳がないそんなことあるはずがないみたいな天然たらし思考だよこれ」

提督「えっ」

青葉「ああすみません、心の声が出ちゃいました」

提督「えっと…」

青葉「ほんとに自覚してないんですか?」

提督「な、なにが?」

青葉「だめだこりゃ…」

提督「ちょっ、一人で完結してないで教えてよ」

青葉「あのですね、自分が本気で人に好かれないとか思ってるのなら今すぐその考えは捨て去った方がいいですよ」

提督「…うそ?」

青葉「マジです。あなたみたいないい女がこの日本に何人いると思ってるんですか」

提督「………またまたぁ、お世辞なんt

青葉「それをやめろと言っとるんじゃあああああ!!!」クワッ

提督「ひいぃぃ!!」

青葉「過去に何があったかは知りませんがねえ、いい加減そのワタクシ人に好かれるような高尚な人間じゃないですゥ~みたいな精神をやめろっつってんですよこのスケコマレズビッチ!!!」

提督「ひどい!?」

青葉「………はぁ…すみません、取り乱しました…」

提督「う、うん…」

青葉「…少し聞いてくださいね」

提督「え?うん」

青葉「司令官、新しく入ってきた子にいつもご飯を振舞ってるじゃないですか」

提督「うん」

青葉「あれって相当クるんですよ」

提督「え、そうなの?」

青葉「青葉もそうでしたけど、あんなに美味しいものを食べて胃袋を掴まれたらまず司令官への第一印象がプラスになるじゃないですか」

提督「……確かに」

青葉「しかも司令官はここの指揮官ですし、何かと関わる場面が多いわけで。そんな人と一緒に過ごしたらどうなると思います?」

提督「…好きになっちゃう?」

青葉「エサクタ!」

青葉「司令官って、今まで艦隊の誰も沈めたことがないじゃないですか」

提督「うん」

青葉「それでいて誰が使えないみたいなことをするんじゃなく、一人一人に役割を与えてくれるじゃないですか」

提督「うん、まあ、そこは上の人からも評価されてるみたい」

青葉「青葉達艦娘からしたらそれって生きる意味を与えられるに等しいことなんですよ、あなたがいるから生きていけると言っても過言ではないんです」

提督「…おっ、な、なんかそう言われるとすごい恥ずかしい…」

青葉「そんな自分を大切にしてくれる上司がご飯作ってくれたり悩み事にも自分のことのように真摯に受け止めてくれたりしてたらそりゃ好きにもなりますて」

提督「はあ、なるほど…」

青葉「あとやっぱりその受け気質が起因してるところもあると思うんですよ」

提督「…と言うと?」

青葉「艦娘って戦う存在じゃないですか。だから闘争本能が強くて、言い換えれば大人しい子にも少なからず攻めっ気があるということですよ」

提督「ふむふむ…」

青葉「そこにこのネコ顔で眼鏡でおっぱいで赤縄が似合いそうな黒軍服ですよ。格好の獲物と言えますよ」

提督「赤縄って青葉の趣味じゃないの…?」

青葉「ぶっちゃけそうです」

青葉「ともかく、司令官は上に立つ人間なんですからその辺はしっかり弁えてください」

提督「でも、せっかく向けられた好意を無下にするなんて…」

青葉「その気持ちは分からないでもないんですけどね…司令官が優しいのは知ってますし、加賀さんもそれは理解してるんだろうけどやっぱり倫理観とか…」

提督「…あれ?でも私、自分から手出ししたのは木曾だけだよ?」

青葉「誘い受けも同罪ですし、一回でも浮気は浮気です」

提督「うっ、手厳しい…」

青葉「しかも聞いた話によると駆逐艦にも手出ししたそうじゃないですか」

提督「いや、それはノーカンでしょ」

青葉「うわあ…」

提督「えっ?」

青葉「何心底不思議そうな顔してんですか…はぁ、まあいいです。とにかく、慎んで行動してくださいね」

提督「はーい…」

ピロン♪

提督「おっと、チャットが…」ゴソゴソ

青葉「誰からですか?」

提督「…祥鳳から。一緒にご飯食べませんか、だって。ちょっと行ってくるね」

青葉(ホントに分かってるのかなこの人…)

それとなく提督を丸め込んでなぜか説教する立場になった青葉はやっぱりアオバワレェ、ということで浮気には気をつけよう!(注意喚起)
そういえばせっかくR18に移転されたのに一度もガチエロを書いてないような…そろそろ加賀さんと提督をイチャラブさせてもいいような…?

響「司令官…」

提督「なに?」

響「私…最近になって気付いたんだ…」

提督「…?うん」

響「この前、司令官が寝てる時にしばらくおっぱいを触らせてもらっていたんだけど…」

提督「……うん」

響「やっぱり…おっぱいを揉むのは相手の反応があってこそなんだって…」

提督「…そう」

響「というわけで失礼して…」モミ

提督「………!」ハッ

提督「ねえ、響」

響「なんだい?」

提督「私の揉んでもいいけど、代わりに響の胸を触ってもいい?」ハァハァ

響「えぇ…」

響「…司令官ってさ、最近ロリコンとしての側面がかなり滲み出て来てるよね」

提督「ロリコン?私が?なんで?」

響「自覚あるでしょ」

提督「違うよ、守備範囲が広いだけだよ」

響「それとんでもないクズ発言だね」

提督「ところで触らせてくれるって話は?」

響「却下。私にだって尊厳はある」

提督「え、私の尊厳は?」

響「司令官は大人だから」モミモミ

提督「仮にも上官なのになぁ…」

響「もう少し恥じらいを持ってくれないかな」

提督「じゃあお姉ちゃんって呼んでみて?」

響「……お姉ちゃん」

ガバッ

提督「やーーーんかーわーいーいー!」スリスリ

響(初めて司令官をうざったいと思ったかも…)

響「上官といえば、だ」

提督「うん?」

響「この鎮守府では司令官と艦娘の関係はかなりフランクだね」

提督「あーそうだね、上司と部下っていうより親友の方が近いかな」

響(愛人の間違いじゃないのか)

響「他の鎮守府ではどうなの?」

提督「んー…ここみたいに相当近しい関係を築いた提督も居れば、それこそ軍隊みたいに厳しい上下関係がある提督も居るみたい」

響「へえ…司令官はまるで軍人らしくないけどね」

提督「それ、提督成り立ての頃に散々先輩にからかわれたよ…」

響「でも司令官、剣術も柔術も一通りすごいんじゃなかった?」

提督「さあ、どうなんだろ…披露する機会なんてほとんどないからわかんないや」

響「ところで、どこでそんなの習ったの?我流?」

提督「まさか。小さい頃おじいちゃんに教えてもらったの」

響「祖父が?…昔軍隊に入ってたりしたの?」

提督「…あれ、どうだったかな…ごめん、その辺のこと詳しく聞いたことないからわかんない」

響「そう…」

響「……そういえば、提督成り立てって言ってたけど」

提督「うん」

響「その頃って海軍に入ったばかりなんだよね」

提督「そうだね」

響「だとしたら、階級は低いはずなのに提督はおかしくない?提督って将官を総じてそう呼ぶんでしょ?その辺はどうなってるの?」

提督「結構面倒な話になるんだけど…ほら、今って深海棲艦との戦いが続いてるじゃない?」

響「うん」

提督「だからいつでもどこでも人手が足りないみたいでさ、昔みたいに民間人を兵役に駆ることはないにしても常に募集はされてるわけ」

響「誰でもなれるの?」

提督「一応適性検査というか、試験みたいなのはあるんだけどね。それで、階級と提督という呼び方についてなんだけど」

響「うん」

提督「今は艦娘達を一人の司令官が指揮するっていう形を取ってるの。それで足りない人手っていうのはその司令官のことだから、階級が低かろうとみんな艦隊の総司令官に任命されるんだって」

響「はあ、なるほど。それで提督呼びされるんだ」

提督「私も詳しい話は忘れたんだけどね。緊急事態だから仕方ないんだって」

響「ふぅん…ところでその、艦娘と提督の風紀や上下関係は特に定められてないの?」

提督「戦いが始まった当初はそういうのもあったそうだけど、艦娘も感情を持ってるからね。より親しい関係になって守るべきものを抱いた方が戦果向上に繋がるから今は特に決まりはないよ」

響「ふむ。じゃあこんなことをしても怒られないのは上の人のおかげか」モミモミ

提督「……そうだね」

響「…あれ?ちょっと待った…」

提督「?」

響「そういうことって、大将より上の人が決めてるんでしょ?」

提督「うん」

響「でも、当時大将だったりした人はもう亡くなってるんじゃないの?」

提督「ん?うん」

響「なら今その立場にいる人って、どうやってそこまで…」

提督「…………」

響「…………」

提督「……た、たぶん知らなくていいことだよ…うん…」

響「そ、そうだね…ごめん…」

提督「いや…気にしなくていいよ…」

響「…………」モミモミ

提督「なんで揉むの…」

響「なんとなく…」

提督「そういえば響、私と話す時は帽子取るようになったね」

響「今さら?」

提督「あれ…いつからだっけ?」

響「改装してからだね」

提督「あー、記念にロシアも行ったっけ」

響「懐かしいな…」

提督「なんで帽子、取るようになったの?」

響「司令官にはありのままの私を見てもらいたいからね」

提督「胸を触りにくるのもありのままってこと?」

響「そういうことかな」

提督「うーん、嬉しいようなそうでないような…」

響「そういう司令官はよく人に帽子をかぶせるね」

提督「こう?」スッ ポスン

響「ん…なにか理由でもあるの?」

提督「響と一緒だよ、信頼の証」

響「はは、嬉しいな」

提督「でもね、大井にはもうやらない」

響「どうして?」

提督「思いっきり帽子の匂い嗅ぎながら全力疾走し始めたから」

響「ああ……」

提督「どうして私の周りには変人ばかり集まるんだろう…」

響「司令官も大概だよ」

提督「えっ…」

ガチャ

雷「司令官、ご飯の時間よ」

提督「あ、うん」

雷「ほらほら、二人とも乳繰り合ってないで早く立ちなさい」

響「今日のご飯は何かな」

雷「加賀さんが作ってくれたみたいよ?」

提督「えっ、加賀が?」

響「嬉しいの?」

提督「まあ、嬉しいんだけど…加賀って料理経験あったっけ…」

雷「他の人の見てるから大丈夫でしょ?」

提督「それもそうか…じゃあ行こうか」

雷「ええ!」

食堂




加賀「…………」

提督「…………」

雷「…………」

電「…………」

暁「…………」

響「…………」

提督「………これ、なに?」

加賀「………卵焼き」

提督「ダークマターの間違いじゃなくて?」

加賀「…………」フッ

提督「こっち見なさい」

提督「一応聞くけど、こっちは?」

加賀「肉じゃが…」

提督「ゲル状になってるけど」

加賀「…………」

提督「一人で作ったの?」

加賀「……作りました…」

提督「どうして誰にも言わなかったの!」

加賀「…………///」

提督「いやそこ赤面するとこじゃないでしょ!?」

暁「…………」

パク

暁「ッ……!!?うぇ…」

雷「こ、こら暁!ごめんなさい加賀さん、ちゃんと食べるから!」

パクッ

雷「ふぐっ……!?げっは、ごふぅ…!!」

提督「ほら!」

加賀「ごめんなさい…」

提督「途中でまずいと思わなかったの?」

加賀「いえ、美味しくなると…」

提督「そういう意味じゃなくて!」

飛龍「なになに、痴話喧嘩?」

蒼龍「昼間っからお熱いですなぁ~」

提督「あ、二人とも…」

飛龍「うぇ、なにこれ?炭?」

蒼龍「こっちはスライム?」

提督「加賀が作ったんだって…」

飛龍「え、加賀さん錬金術師だったの?」

蒼龍「へぇー、これで工廠にも務められますね」

加賀「ええ、そうね」

提督「いやいやいや!!」

提督「そうじゃなくて、今日のお昼どうするの?何もないよ?」

飛龍「これ食べちゃダメなの?」

提督「ダメっていうか…」

蒼龍「見た目が悪いだけで意外と味は大丈夫なんじゃない?」ヒョイパク

提督「あっ!!」

蒼龍「……ぐぇ!?な、なにこれ…!!」

加賀「だ、大丈夫?」

蒼龍「…な、なんていうんだろ…ただただ苦いというか…苦味以外が存在してない…」

加賀「」

飛龍「こっちは?」ヒョイパク

提督「え、勇気あるね…すごい…」

飛龍「……………」

提督「……あれ?なんともないの?」

飛龍「…え、ああ…うん、ほんとになんともないっていうか…」

提督「?」

飛龍「なんの味もない…不毛な大地に舌を付けたみたいな…」

加賀「」

提督「えぇ…」

提督「はぁ…もう、どうしよう…」

飛龍「え、ご飯ないの?飢え死に?」

赤城「話は聞きました。これは由々しき事態ですね」

蒼龍「赤城さん!」

加賀「赤城さん、私が作ったものが…」

赤城「無理です、私だってダイソンじゃありません」

加賀「」

蒼龍「ねえ提督、どうするの?」

鳳翔「今冷蔵庫を見てみましたが、食材が何もありませんね…」

提督「……仕方ない、出前でも取ろうか。せっかくだしお寿司にしよう」

「「「「やったーー!!!」」」」

ワ-イ ワタシトロタベタ-イ

マダカナ-

提督「これだけの人数でしかも特上かぁ…」

加賀「…お金、大丈夫なの?」

提督「ん?まあね、たまには散財しないと。みんなにも良いもの食べさせてあげたいし」

加賀「あの…ごめんなさい、私のせいで…」

提督「気にしなくていいよ、元はと言えば善意でやってくれたことだし」

加賀「でも…」

提督「いいって言ってるからいいの、それともこのことで責められたい?」

加賀「…いえ。ありがとう」

提督「でも、これから料理する時は必ず隣に誰かがいる時にしてね?危なっかしいから」

加賀「ええ」

提督「…ところであの肉じゃが、どういう味付けしたの?」

加賀「塩を少し…」

提督「塩だけぇ!?」

深雪「うおおぉぉ…!!すっげー、ネタが光ってるぜ!!」

叢雲「なにこれ!おいひい!」モグモグ

吹雪「司令官!これ!すっごく美味しいです!」キラキラ

提督「あはは、それは良かった」

提督(心なしかみんなキラキラしてるような…)

天龍「お?なんだ、トロ食わねえの?ならオレがもらってやろうか?」

提督「ん…ああ、うん。どうぞ」

天龍「マジ!?へへっ、サンキュー!」

龍田「あら、太っちゃうわよ~?」

天龍「へっ、食った分より動けばいいんだよ!」モグモグ

加賀「もういらないの?」

提督「うん、一通り食べたし私はいいかな。一応たくさん頼んでおいたけど加賀達なら食べられるでしょ?」

加賀「それはまあ…心配ないけれど」

提督「じゃあ私、まだ書類があるから執務室に戻るね。それじゃ、ごゆっくり」

スタスタ

加賀「…あの子、寿司は嫌いなのかしら」

飛龍「そんなことないと思いますよ、特に海老と貝が好きみたいでしたし」

加賀「それにしてはあまり食べていなかったような…」

蒼龍「太るのが嫌だったとか?」

加賀「…そうかしら」

赤城「提督のことですし、みなさんに優先して良いネタを食べさせてあげたかったというのもあるんじゃないでしょうか」

加賀「……そうね」

コンコン

提督「はーい?」

「電です」

提督「入っていいよー」

ガチャ

電「失礼します、なのです」

提督「お寿司、もういいの?」

電「はい、あとは大人のみなさんが楽しんでるのです」

提督「そっか、喜んでもらえてるみたいでなによりだよ」

電「少し休憩してもいいですか?」

提督「ここで良ければ好きなだけ」

電「はい………ふぅ」ストン

提督「…………はぁ……」ギシッ

電「どうかしたのですか?」

提督「いやあ、財布から諭吉さんが二十人以上も一斉に飛び立ったらね…ははは…」プシュウ

電(司令官さんから魂が抜けていくのです……)

電「ええと…司令官さん、戻ってくるのです」パン

提督「はっ…危ない危ない…今度お金おろしてこなきゃ…」

電「司令官さん、普段お財布にいくらくらい入れてるのですか?」

提督「だいたい10万くらいが目安かなあ…ほら、空母とか戦艦の子と出かけると一回の食事量がね…」

電「ああ…」

提督「あと、何かあった時に困らないよう私の部屋の金庫に100万入ってる」

電「100万もですか…」

提督「子供からしたら想像しづらいかな、やっぱり」

電「はい、100万円あったら……ええと、特上のお寿司がここのみんなで…五回?食べられるのです?」

提督「そうだね、ふふ」

電「で、でも贅沢は良くないのです」

提督「あはは、電はしっかりしてるね」ポンポン

電「はわわ…」

提督「……そういえば明日は電が出撃するんだっけ…」

電「はい、北方海域の方に…」

提督「まだ残党部隊は残ってるみたいだからねえ…これくらいしか言えないけど、気を付けてね」

電「はい、一緒に出撃する皆さんと頑張るのです」

提督「思えば、こんな年端もいかない子供が…しかも女の子が戦場に出るなんて酷い話だよね」

電「そう…ですか?電にはよく分からないのです」

提督「世の中には兵隊を仕事にしてる人もいるからね、その自由は本人にあるのに艦娘は戦うことを余儀なくされるからさ」

電「司令官さんとしてはそういうのは嫌ですか?」

提督「そりゃあね。戦いがない以上に平和な世界なんてないよ、電もそう思うでしょ?」

電「はい…電もできれば戦いたくはないのです」

提督「はあ…できることなら私が出撃してあげたいんだけどなあ…」

電「それはそれで…電が嫌なのです」

提督「もしもの話だよ、そもそも人間が艦娘みたいに海に出るなんて前例が………ん?」

電「?」

提督「…あれ?というか、誰もやろうとしなかっただけで本当は人間も海に浮けるんじゃ…」

電「はい?」

提督「艦娘が浮けるのは、船だからでしょ?」

電「はい、艤装があれば」

提督「昔から船には女性の魂が宿るって言うでしょ?」

電「そう…なのですか」

提督「男の人の提督が海に出られないのは分かるし、前例がないのはただでさえ少ない女の人の提督がそういう実験をしたことがないからじゃ?」

電「はあ……可能性はありそうなのです…」

提督「そうと決まれば早速確かめに行こう!」ガタッ

電「えっ…あ、ま、待ってください~!」

パタパタ…

明石「提督が海に出るぅ!??」

提督「そう、私でも艤装は背負えるでしょ?」

明石「いや、まあ、できなくはないと思いますけど…ほんとにやるんですか?」

提督「みんなにばかり負担を掛けるのは申し訳ないから、もしできることなら私だって」

明石「……この人、ほんと時たまよく分かんなくなるね…」ヒソヒソ

電「はい…」ヒソヒソ

提督「えーと…まずはどうしよう?」

明石「とりあえず…砲撃の練習から始めてみましょうか、弾を当てられなければなんの意味もありませんし」

提督「うん!」

明石「…なんかテンション上がってない?」

電「そ、そうですね…」

工廠内・射撃演習場




明石「じゃあ、とりあえずは……そうですね、普段夕立ちゃんが使ってるやつで」スッ

提督「あ、ありが…うっ、意外と重い…駆逐艦でもこんなに重いの持ってるの…?」

電「艤装を背負ってる時はそうでもないのです」

提督「そっか、逞しいね…」

明石「何はともあれ、とりあえず撃ってみたらどうですか?」

提督「そうだね、よーし…」ガシャン

電「真ん中の赤い部分を狙うのです!」

提督「………そこだっ!」

ドォォン!!

提督「うわぁっ!?」

ドシャッ

電「司令官さん!?」

明石「だ、大丈夫ですか!?」パタパタ

提督「いたた…こ、これ、思ったより反動が…」

電「大丈夫ですか?怪我は…」

提督「あ、それなら平気…ありがとう」

明石「駆逐艦の子が使うものとはいえ、近代兵器が通用しない深海棲艦に打撃を与える砲ですからね。それなりに威力はありますしその分反動も大きいですよ」

提督「電って普段からこんなの撃ってたの?」

電「はい、まあ…」

明石「…あ、でも提督、しっかり真ん中撃ち抜いてますね。射撃の素養はあるのでは?」

提督「ほんとだ。でも、撃つ度に毎回ああなってたら戦場でなんて…」

明石「電ちゃんが生身で撃ってもたぶん同じようなことになると思いますよ?」

提督「そうなの?」

電「ええと…はい、たぶん…」

提督「じゃあちょっと撃ってみて?私が後ろで支えてるから」

電「はい」ガシャン

ドォォン!!

提督「うわぁ!!」

電「きゃあ!!」

ドサッ

明石「仲良しですね…」

電「むぐぐ…」

提督「うう…電、大丈夫…?」

電「は、はい…あっ、ごめんなさい!」バッ

提督「はいはい。…よいしょっと」パンパン

明石「うーん…やはり艦娘といえど艤装がない状態だとまるで戦う力を持ってませんね」

提督「艤装を背負ってたら力が湧いてくるの?」

明石「そんな感じですね、普段は重い艤装がすーっと体の一部になってくるような感覚です」

提督「じゃあ電、ちょっと私を持ち上げようとしてみて」

電「は、はい……ふんっ!」グググ

提督「…………」

電「うぐ、ぐぬぬぬぅ…!」プルプル

提督(かわいい…)

明石「犯罪者の目をしてますよ?」シラー

提督「はっ…も、もういいよ、電」

電「は、はい…ふぅ、ふぅ…」

提督「じゃあ次は艤装を背負ってから持ち上げてみて?」

電「はい」ガシャン

グイッ

提督「おおっ」

電「えへへ、楽ちんなのです」

提督「軽い?」

電「はい、とっても」

提督「そっかそっか、ありがとう」

明石「…なんか絵面が不安定ですね」

電「こうしてるとなんだかお姫様みたいなのです」

提督「ふふ、ずいぶんと可愛らしい王子様だね」

明石「なにイチャついてるんですか…ほら、もういいでしょう」

提督「はーい…電、下ろしていいよ」

電「なのです」

ストン

提督「さて…どの艤装を背負ってみようか」

明石「重巡のとかでいいんじゃないですか?」

提督「いや、戦艦の子達は大人だし私も大人。ここは戦艦の艤装を背負うしかないね」スタスタ

電「大丈夫なんでしょうか…」

明石「さあ…」

提督「えーと、これは…扶桑のかな」グッ

提督「ふんっ…!」

明石「おぉ?」

提督「ぐぬぬぬぅ…!ぬりゃあああああ!!」グググ

電「全然持ち上がってないのです…」

提督「おおおおお!! あっ」グイーン

明石「あ」

電「あ」

ガシャーン

提督「あー!いっ、電!起こしてー!」パタパタ

電「はあ…」

明石「やれやれって感じね…」

提督「ふぅ、大変な目に遭った…」

明石「重巡のでいいんじゃないですかもう」

提督「うー…どうせならカッコいいのにしたかったけど、仕方ないか…」

ガシャン

提督「よい、しょっと……う、重い…」

明石「…あれ?」

提督「?」

電「電たちならもう今くらいには艤装が軽く感じ始めると思うのですが…」

提督「え?ずっと重いままだけど…」

明石「…やっぱり力が発揮されるのは艦娘だけなんじゃ…」

電「そうみたいなのです…」

提督「えー!?」

提督「なーんだ…やっぱり私には適性なんてなかったんだ…」

明石「まあ、根本的に艦娘とは違いますし…」

提督「………」ショボーン

電「あ、ええと…その、戦闘はできなくても遠征には出られるかもしれないのです!」

提督「……!そうだ、その手があった!」

明石「ええ、まだやるんですか?」

提督「もちろん!電、行こ!」

電「はい!」

パタパタ…

明石「はぁ…まあ、事故でもあったら良くないし一応付いていきますか…」

整備士「ん…明石さんどっか行くんすか」

明石「ああ、ちょっとだけ空けますね。あ…よかったらその主砲、片付けておいてもらえる?」

整備士「うっす」

明石「それじゃ、またあとで」

整備士「てら、っす」

整備士「……ふーん、これが普段艦娘が使ってるやつっすか…」

整備士「……あたしも一発ぐらいブチかましてもバチは当たらないっすよね」

ガシャン

整備士「砲雷撃戦、よーい…なんつって」カチッ

カチッ カチッ

整備士「……あれ?」

整備士「弾は………、入ってるっすね…」

整備士「……?」

整備士「あれ、これ人間には撃てないんすかね…」

整備士「……ま、いいや」

スタスタ

>>349
でも電ちゃんにお姉ちゃんって言われると犯罪者の顔になるんでしょ?
そういえばこの整備士ちゃんはどんな感じの娘なのか

>>353
整備士ちゃん(本名:望月葵)は提督の後輩で煙草とゲームと眼鏡っ子をこよなく愛するダウナー系で、名前に反して髪を赤く染めたポニテちゃんです

明石「と、その前に。いくら遠征中とはいえ唐突な敵襲の可能性は当然ありますよね」

提督「はい」

明石「艤装に順応できなくても最低限身を守るために弓くらい引けるように練習しておきましょう」

提督「はい!」

瑞鳳「……はあ。そういうわけでここに来たのね」

提督「お世話になります」ペコリ

瑞鳳「あ、こちらこそ」ペコリ

電「あの、電もやってみたいのです」

瑞鳳「うん、一緒にやろう?」

提督「この和弓を使えばいいの?」

瑞鳳「そうそう、それが練習用だから」

瑞鳳「じゃあ構えてみて?」

提督「うん。……ふー…」グッ

瑞鳳「……あれ?提督、綺麗にできてるじゃない」

提督「一応教えられてたから、基本くらいはね」

ガララ

飛龍「…お?提督?弓引いてる?」

蒼龍「え?あ、ホントだ。珍しい…」

瑞鳳「よし、と…それじゃ射ってみて」

提督「うん」

キリキリ…

飛龍「んん……なんか違和感が…」

蒼龍「………あ、胸当て。付けてない」

ビンッ

提督「ッ……!ッ……!!!」ゴロゴロ

瑞鳳「ああっ!?ご、ごめんなさい!忘れてたぁぁ!!」

飛龍「あちゃー…」

>>354
赤ピンク髪ポニテの(成人Ver)もっちー?

>>361
嵐と同じくらいの濃さのイメージで
気質はほんと望月と同じ感じです

提督「ふぅ…ふぅ…ち、ちぎれるかと思った…」

瑞鳳「ほ、ほんとごめんね…私が普段着けてないからその癖で…」サスサス

明石「でもまあ、弓は引けるみたいですしもし海に出ても自衛くらいはできるんじゃないですか?」

飛龍「うんうん、あれなら大丈夫そう」

蒼龍「提督、弓も引けたんだ。すごいね」

提督「おお、普段から使ってる人のお墨付きだなんて…」

瑞鳳「でも、ちゃんと狙いを定められるか見てないからもう一回やってもらっていい?」

電「あ…的に当たってないのです」

提督「うーん…でもこれじゃまた当たっちゃうし…」

蒼龍「ねー、着けてないと撃てないから不便よねー」

飛龍「わかるわかるー」

瑞鳳「……………」

提督「えへへへへへ」

飛龍「よかったね、加賀さんが貸してくれて」

加賀「そういう話なら私も協力するわ」

提督「加賀の匂いがする…」クンクン

加賀「この軍服もあなたの匂いがするわ」スンスン

明石「って何イチャついてるんですか、早く射ってください」

提督「はいはーい」グッ キリキリ…

ビュン

スコッ

提督「やったぁ!ほら、見て見て!ちゃんと当たった!」パタパタ

電「司令官さん、上手なのです!」パチパチ

加賀「超かわいいさすが私の嫁(まあ、及第点ね)」

蒼龍「本音と建前が逆ですよ…」

明石「これなら問題なさそうですし、桟橋の方に行きますか」

提督「うん!」

加賀「心配だから私も付いていくわ」

飛龍「私もやることないから行くー」

蒼龍「私もー」

電「瑞鳳さんもどうですか?」

瑞鳳「…え?ああ、私はこれから演習があるから…遠慮するね」

電「そうですか…頑張るのです」

瑞鳳「うん、ありがとう」

提督「さてじゃあ行こうか」

瑞鳳「あ、待って」グイッ

提督「うわっとと…な、なに?」

瑞鳳「胸、痛かった?」

提督「え?う、うん」

瑞鳳「…それが持つ者の痛みだから。噛み締めておいて」パッ

スタスタ…

提督「………??」

桟橋



深雪「えっ!?司令官も遠征ついてくんの!?」

吹雪「だ、大丈夫なんですか?」

提督「ふふん、心配いらないよ」

叢雲「艤装付ければ浮けるなんてまた単純な理屈ね」

提督「でも艦娘はそうでしょ?」

叢雲「あんた人間でしょうが」

提督「やってみなきゃ分からない!」

叢雲「あっそ、じゃあご自由に」

天龍「…てか、なんで加賀さんの服着てんだ?」

提督「大人でしょ?空母でしょ?そういうこと」ドヤァ

天龍「ふ、ふーん…で、なんで加賀さんは提督の服を?」

加賀「似合う?」

天龍「え、あ、ああ…うっす…」

提督「よいしょ、っと!」ガチャン

深雪「おー、結構様になってるんじゃない?」

提督「明石、これを着ければ海を歩けるんだよね?」

明石「はい、艦娘はみんなそうですよ」

提督「ふふん、私にもできる…はず!」

吹雪「ええと、それじゃ…行きますか?」

提督「…………」

天龍「ん?どうかしたのか?」

提督「いや、なんていうの…ほら、どうせならカッコよく出撃たいっていうか…そういう決め台詞とかあるじゃない?」

叢雲「えぇ…なんでもいいでしょそんなの…」

提督「よくない!」

叢雲「…あんたほんと変なところで頑固よね…」

提督「例えば…航空母艦狭霧、抜錨します!とか」

吹雪「狭霧は駆逐艦にいます…」

提督「あ、そうだった…じゃあどうしよう?」

加賀「…と言われても」

深雪「航空母艦狭霧、未来を切り開く!」

提督「お、いいかも」

明石「RHYTHM EMOTION流しながら出ます?」

提督「それもいいね」

天龍「ゼロシステムのサウンド付きでか?」

提督「いっそのこと背中に月光蝶のシルエット背負って出るとか!」

明石「あっそれいいですね!今度作りましょうか!」パチン

叢雲「いいから早くしなさいよ!!」

吹雪「いいんですか!?今下ろしたら、狙い撃ちされますよ!?」

明石「…………」

叢雲「…………」

深雪「かまわん、司令官の好きにさせろ…ですね?キャプテン」

叢雲「……ふんっ」

提督「キャプテン、ガランシェール隊のみなさん、お世話になりました」

提督「航空母艦、狭霧、行きます!」バッ

明石「パージ!」

提督「私は箱の鍵じゃない、人間だ」

提督「そしておまえは、人の力を増幅するマシーンなんd

ドボォーン

「あー!?」 「やべえ!司令官が轟沈した!」 「は、早く引き上げてー!」

叢雲「何よこの茶番…」

提督「げっほ、ごほ…っうぇ、思いっきり水飲んだ…」ハァハァ

加賀「大丈夫?」サスサス

提督「うん…ごめんね、服びしょびしょにしちゃって…」

加賀「それくらい洗濯すればいいわ、それより早く体を温めてあげないと…」

提督「へっ、くしゅん!」

電「この時期はさすがに寒そうなのです…」

叢雲「ちょ、ちょっと…ほんとに大丈夫なの?」

天龍「心配なのは分かるけどよ、そろそろ行かないと…」

叢雲「わ、分かってるわよ!あんた、この前みたいに風邪引いたら承知しないからね!」

提督「はいはい…行ってらっしゃい」

叢雲「ふんだ!」

ザザザ…

加賀「…さて、早くお風呂に連れて行ってあげましょう」

明石「あの、少し思ったんですけど」

加賀「なに?」

明石「どうせ濡れるなら………」チラッ

提督「?」

チャプン…

明石「はーっ…昼間っから入るお風呂もまた乙なもんですねぇ」

飛龍「はぁーあったまるー!」ボイン

蒼龍「全然人いないねー」バイン

加賀「ふぅ………」ドーン

電「…………」ストーン

加賀「…どうかした?」

電「…あ、いえ…」

加賀「………?」

電「くっ……電だって将来は…」ペタペタ

飛龍「そろそろかなぁ?」

蒼龍「どうだろ、着替えるだけだからそんなにかからないと思うけど」

ガララ

明石「あ、来たみたいですよ」

電「司令官さ……うわ」

提督(スク水)「……………」

19「お揃いなのー!」キラキラ

飛龍&蒼龍「「うわぁ…」」

提督「……………」

19「提督?どうしたの?」ヒョイ

提督「いや………私、なんでこの歳になってスク水なんて着ることになったんだろうって…」

加賀「に、似合ってるわ」

提督「嬉しくない…」

加賀「そ、そう…ごめんなさい…」

明石「私が頼んでおいて言うのもなんだけど、みんな脱いでるのに一人だけスク水だとそういうお店みたいね」ケラケラ

提督「」ピシッ

飛龍「提督が凍った!」

蒼龍「ちょっと明石ちゃん!」

明石「す、すみません」

19「ほら、提督も一緒に入るの!」ズズズ

提督「あは…あはは…あはははははは…」

電「…………」ジー

提督「あ……電……」チラッ

電「…………」(目逸らし)

提督「」ピシピシ ピキーン

19「冷たっ!?」

飛龍「提督が氷になった!」

提督「」シュワアアアアア

飛龍「おお、解凍されていく…」

蒼龍「提督、生きてるー?」

提督「…ん?あれ、なんで私お風呂に…?しかもなんでスク水…?」

明石「電ちゃんに拒絶された現実があまりに辛すぎて記憶が消えてるわね…」

加賀「それより、早く確かめた方がいいんじゃないかしら」

明石「そうですね。提督が潜水艦の子達みたいにうんと長く息を止めることができれば潜水艦に適性があるということになります」

提督「ん?よく分からないけど…はあ」

19「それじゃイクと一緒にどぼーんするのー!」ガバッ

提督「わぁ!?」

バシャーン

ブクブク…

明石「さて、どうなるかな…」

ゴボゴボ…

提督「…………」

19「…………」

提督「…………」

19「…………」

提督(…あれ?なんだかあんまり息苦しくないような…)

19「…………」トントン

提督「…………?」

19『く、る、し、く、な、い?』パクパク

提督「…………」コクコク

19「………♪」ニコ

提督(イクの目、綺麗な桜模様だなぁ…)

19「…………」ニヤリ

提督「………?」

提督(なんだろ、今の不敵な笑み…)

モミモミ

提督「~~~~~!??!!?」ゴボゴボ

ザバァ

提督「げほっ、ごほぁ!!うぇっほ、げほげほ…!」ハァハァ

明石「うわ!?だ、大丈夫ですか!?」

提督「また水飲んだ…もう!イク!」

ザバッ

19「ちょーっとイタズラしただけなの」

提督「ちょっとどころじゃない!」ムニィー

19「ごめんなふぁい…」

飛龍「でも、浮上してきたってことはやっぱりダメだったんじゃない?」

蒼龍「顔も真っ赤だし…息が続かなかったってことかな」

提督「いや、それはまた別の…まあいいけど…」

明石「うーん、やっぱり提督は人間ですね…どの艦種にも適性がなかったということで」

提督「はぁ…私じゃダメかぁ…」

電「でも、司令官さんには司令官さんにしかできないことがあるのです」

提督「うぅ…電ぁ…」

電「その姿でこっちに来ないでください」

提督「」ガーン

提督「ふぅ、ようやく普段通りの服に戻った…」

電「やっぱり司令官さんはその軍服が似合ってるのです」

提督「ふふ、ありがとう」

加賀「私の服、まだ乾いていないからあなたの服を借りてるわ」

提督「ん?ああ、うん、パジャマも似合ってるね。可愛いよ」

加賀「かっ…」

加賀(可愛い…可愛い………可愛い………)

加賀「…………」キュンキュン

飛龍「おぉー、これが彼シャツってやつですかな」

蒼龍「彼っていうか、カノシャツ?」

明石(ほんと息をするようにたらし台詞吐くなぁこの人…)

19「スカートは恥ずかしいの…///」モジモジ

提督「いや、常に水着の方が恥ずかしいでしょ…」

バサッ

ヲ級「…………」

提督「わっ、びっくりした…ヲ級ちゃんもお風呂?」

ヲ級「…………」フルフル

飛龍「なになに?」

蒼龍「どうかしたの?」

ヲ級「少シ、テイトクトオ話ガシタイ」

提督「私と?」

ヲ級「…………」コクコク

提督「……加賀?」

加賀「…ええ、構わないわ」

提督「うん…それじゃ、また後で。行こう?」

ヲ級「アア…」

スタスタ…

飛龍「よかったんですか?」

加賀「何が?」

飛龍「いえ、他の子と二人っきりにしてもいいのかなって」

加賀「……真面目な話みたいだから。そうでなきゃわざわざ匂いを追ってなんて来ないでしょう」

飛龍「ああ、そうなんですか…って、匂い?」

加賀「? あの子の匂い、辿れないの?」

飛龍(もしかして加賀さんも変態なんじゃ…)

スタスタ…

ヲ級「…………」ピタ

提督「ん、っと…話ってなに?」

ヲ級「……テイトク…」クルッ

提督「?」

ヲ級「…私達、オ別レシヨウ」

提督「………えっ?」

ヲ級「ソレヲ伝エタカッタダケダカラ…サヨナラ…」ダッ

提督「! ま、待って!」

ヲ級「アッ」ズルッ

提督「あっ」

ベシャ

ヲ級「…ウゥ…」

提督「えぇ…」

ヲ級「来ナイデ…オ別レダカラ…」

提督「い、いきなりそんなこと言われても…ほら、ゆっくりでいいから理由を教えてくれる?」

ヲ級「…………」

提督「それで…どうして急に?」

ヲ級「……テイトクガ死ヌノハ嫌ダカラ…」

提督「へっ?私が?」

ヲ級「ダッテ…私達ヲ庇エバ、テイトクハ他ノ人タチニ裏切リ者ダト思ワレテ、ソレデ…」

提督「ああ、そういうことね…」

ヲ級「確カニ戦イガ終ワルノハ嬉シイ…デモ、モシテイトクガ殺サレル可能性ガアルナラ、私ハ…」

提督「…………」

ヲ級「……私ハ…敵トシテ、アナタノ指揮スル艦隊ニ沈メラレル方ガイイ…」グッ…

提督「……聞いて、ヲ級ちゃん」

ヲ級「………?」

提督「確かに私が逆賊扱いされて、殺される可能性はある。けど、だからってそれは私が交渉をやめる理由にはならない」

ヲ級「ドウシテ…?」

提督「私は…私が死ぬよりも、ヲ級ちゃんもみんなも失ってしまう可能性の方が怖いから。あなたと同じ理由だよ」

ヲ級「…………」

提督「…私、小さい頃にさ…妹たちと離れ離れになったの」

ヲ級「……妹……?」

提督「大好きだった人達が家から居なくなって、とても寂しくて、失う辛さを知って…でも、それでも助けてくれる人が居たから今の私があるの」

提督「それはこの鎮守府にいるみんなもヲ級ちゃんも同じことで、みんなが戦いを終わらせたいと望むのなら提督という立場である私がやらなければいけないと思うんだ。例えそれが命を賭けるようなことでも…たくさん愛情をくれた、精いっぱいの恩返しだから…」

ヲ級「…ソウ…カ…」

提督「だからってお別れを止めるつもりはないよ。ヲ級ちゃんと会えなくなっても、私は絶対に戦いを止めるつもりだから」

ヲ級「……テイトクハソレヲ選ブノ…?」

提督「選ぶんじゃなくて、選んだんだよ」

ヲ級「…………」

提督「…あなたはどうする?」

ヲ級「………私モ…」

提督「うん」

ヲ級「私も……アなたト共にありタい…やっと出会えた、もう一人のワタシだかラ…」

提督「うん…そっか、わかった。それじゃ、これからもよろしくね」

ヲ級「アア…」

提督「……ところでさ、ずっと前から考えてたけど…ヲ級ちゃんがたまに言う不思議なことってもしかして…」

「あー!いたいた、提督ー!」

提督「!」

白露「ちょっと工廠まで来て!大至急!」

提督「う、うん!ごめんね、この話はまた今度!」

ヲ級「…ウン、頑張ッテ…」

パタパタ…

ヲ級「……妹…」

工廠



白露「連れてきたよー!」

提督「緊急の用事って?」

明石「いえ、ちょっと困ったことが起こりまして…夕立ちゃん?」

夕立「提督さん、これ…」スッ

提督「ん?……これは…12.7cm砲のB型?」

明石「先ほど提督が使っていたものです」

提督「これがどうかしたの?」

整備士「や、それがどうにも撃てなくなったみたいなんすよ」

提督「撃てなくなった、って…弾詰まりとかではないの?」

整備士「それはさっき調べてみたっすけど、特に異常はないっすね」

提督「うーん…ちょっとよく見せてくれる?」

夕立「ぽい…」

提督「……見た目も特に何もなさそうだね。他のは撃てるの?」

夕立「撃てたけど…これがお気に入りだったのに…」シューン

白露「まあまあ…ほら、新しい方にもすぐ慣れるって」ポン

夕立「ぽい…」

提督「あの、これ、もしかして…さっき私が壊しちゃったとかじゃないよね…?」

明石「まさか。人の手で触れただけで艤装がお釈迦になるなら葵ちゃんはとっくにお払い箱ですよ」

整備士「珍しく容赦ない言い草っすね…」

提督「だ、だよね…でも、どうして急に…」

明石「こんなこと今まで一度もありませんね…駆逐艦の主砲なら開発も簡単ですが、さすがに戦艦の主砲なんかがこうなるとまずいので調査しておきましょうか」

提督「うん、お願いするね」

整備士「ところでこれ、あたしも一度撃ってみたいんすけど」

提督「えー、危ないからやめた方がいいよ?」

整備士「ん?先輩、撃てるんすか?」

提督「え?うん」

整備士「あたしは撃てないんすけど…」

提督「えっ?」

明石「ど、どういうことですか?」

提督「わ、私に聞かれても…え、私、艦娘なの?」

明石「私に聞かないでくださいよ…そんなの知りませんし、さっき適性もないって分かったじゃないですか」

提督「そ、そうだよね…うん、ごめん…」

整備士「……よく分かんないことだらけっすね。とりあえずあたしはもう戻っていいすか、もっちーとFF15やるんで」

提督「あ、うん。お疲れ様」

整備士「先輩もどうすか」

提督「あとでお邪魔するね、それじゃ」

整備士「うっす」

提督「それにしても変な事件だね…」

明石「ええ…とにかく、調べたことはまた後日報告しますので。急に呼び出してすみません」

提督「いやいや、気にしないで。あんまり根を詰めないようにしてね」

明石「提督こそ。お疲れ様でした」

提督「うん…あ、これどこに置けばいい?」

明石「あー、分かりやすいところでいいですよ」

提督「はーい」

ピシッ

提督「…ん……?」

提督「……?こんなところにヒビなんて入ってたっけ…」

提督「…まあいいか、後は明石に任せよう」

~~~

加賀「うぐ……///」ボー

鳳翔「加賀さん、飲み過ぎですよ?今日のところはお開きにしましょう?」

加賀「……そんなことより聞いてください、鳳翔さん…」

鳳翔「いえ、ですから…」

加賀「やっぱり私なんてあの子のお嫁さんには相応しくないんですよ…」

鳳翔「は、はあ…あの、お開きに…」

加賀「私、こんなにも不器用で…恋人だというのに素直に想いを伝えることすら難しくて…」

鳳翔「……はあ…」

加賀「こんな意気地無しなら浮気されても仕方ないですよね…」ズーン

鳳翔(どうして加賀さんはお酒を飲むとネガティブになるのかしら…)

加賀「今日だって、あの子を喜ばせたくて料理をしたのに……あんなことになって…」

鳳翔「まあまあ…は、初めてなら誰だってあんなものですよ」

加賀「卵焼きすらろくに作れないなんて…とんだポンコツですよ……」ズーン

鳳翔「いいじゃないですか、加賀さんができなくても提督は料理上手ですし。昔の亭主はみんなそうでしたよ?」

加賀「でも、私がお嫁さんという立場ですから…」

鳳翔「そこにこだわるのは…どうなんでしょう、私はケッコンしていないので分かりませんが…まあ、加賀さんがよろしければ料理のことを教えてさしあげましょうか?」

加賀「いいんですか!?」ガタッ

鳳翔「ええ、構いません」

加賀「ありがとうございます…ありがとうございます…」

鳳翔「そこまで感謝されましても…ほら、しっかりしてください」サスサス

加賀「ううぐぅ……」

加賀「…でも…あの子、本当に私のことを愛してくれているのか不安になるんですよ…」

鳳翔「はい」

加賀「あの子の立場は分かっているつもりだけど、それでもやっぱり…他に本命がいるんじゃないかって…」

鳳翔「はあ…気持ちは分からなくもないですけど…」

加賀「……浮気三昧ですよ浮気三昧」

鳳翔「加賀さんは提督のことが好きなんですよね?」

加賀「…好きです、でなきゃこんな相談なんてしてません…」

鳳翔「で、ですよね…」

鳳翔(ああ、二航戦の子達がいてくれればもっと楽に話せるのに…)

鳳翔「でも、提督も加賀さんのことは好きだと思いますよ?」

加賀「…どうしてそう言い切れるんですか?」

鳳翔「その指輪、加賀さんにしか渡してないじゃないですか」

加賀「……これは、私の練度が一番高かったからで…」

鳳翔「でも最大練度の子は他にもいますよ?」

加賀「…きっと指輪がないんですよ、私じゃなくて他の誰かに渡してもよかったんです…」

鳳翔「先日の大規模作戦発令で、練度向上のためにと全ての鎮守府に大本営から指輪が届いているそうですが」

加賀「……え?」

鳳翔「それでも加賀さんにだけ渡しているということは、つまりそういうことなのではないでしょうか」

加賀「…………」

鳳翔「…………」

加賀「…………い、いえ。まだ確証に至るには早いです」

鳳翔(どうしてそこまで疑心暗鬼に…いえ、無理もないでしょうけど…)

鳳翔「では、たとえば……普段提督とはどんなスキンシップをしてますか?」

加賀「……?ええと………頭を撫でてみたり…」

鳳翔「提督の反応は?」

加賀「…くすぐったがります」

鳳翔「嫌がりませんか?」

加賀「ええ」

鳳翔「なら完全に加賀さんに心を許している証拠ですよ、私が撫でようとしても警戒しますから」

加賀「…そうなんですか?」

鳳翔「はい、よく武蔵ちゃんが撫でようとして手を払いのけられているじゃないですか」

加賀「…言われてみれば確かに…」

鳳翔「無条件で受け入れてくれるのは信頼の証ですよ」

加賀「…………」

鳳翔「提督の方から甘えてくることはありますか?」

加賀「そう、ですね…二人きりになると寄りかかってきたり、膝の上に乗ったきたり…」

鳳翔「あの、すごく申し上げにくいのですが、ラブラブです」

加賀「そうなんですか?」

鳳翔「少なくとも私は提督にそんなことをされた経験はないです…」

加賀「……え?じゃああの子は本当に私のことが好きなのでは…」

鳳翔「最初からそう言ってるじゃないですか、恋人なら信じてあげてください」

加賀「………結婚したい…」

鳳翔「してますよね?」

加賀「正式にしたいんです…」

鳳翔「ああ…法が変わるのを待ちましょう」

鳳翔「さあさあ、愚痴はこの辺にしてそろそろお開きにしましょう。飲み過ぎは毒ですからね」

加賀「はい……すみません…」

鳳翔「あ、言い忘れてましたが…今日加賀さんが作っていた料理、全部食べたのは提督だけでしたよ?」

加賀「え…?」

鳳翔「『お嫁さんが作ってくれたものだもん、美味しくなくても美味しいよ』ですって」

加賀「……………」

鳳翔「ふふ、いい人じゃないですか?」

加賀「……はい……」

ガララ

提督「加賀ー、いるー?」

鳳翔「はーい、こちらに」

加賀「……風花ぁ…」フラフラ

提督「あー、すっかり出来上がっちゃって…ごめんね鳳翔さん、迎えにくるの遅くなって」

鳳翔「いえいえ、気になさらないでください」

ボフッ

加賀「うぅ…」

提督「ほら、ちゃんと立って…ってなんで泣いてるの?」

鳳翔「さあ?ふふっ」クスクス

加賀「風花…好きよ…好きぃ…」グスッ

提督「は、はあ…」

加賀さんへの愛は本物なんです(浮気しないとは言ってない)
このあと提督はめちゃくちゃお腹の調子が悪くなって寝込んだ

吹雪「えー、新年!」

白雪「明けまして!」

深雪「おめでたい奴らだあああぁぁ!!!」

提督「ぶるぁああああああ!!!」

叢雲「新年の挨拶くらい真面目にやりなさい!」スパスパーン

深雪「いってぇ!どっから出したんだよそのハリセン!」

叢雲「あんたもさっきまで寝てた割に元気ね?」

提督「いやあ、大晦日まで書類が舞い込んできて…ちょっとはしゃいじゃった」

初月「大人だろう?」

提督「うっ」グサッ

吹雪「司令官、初詣行きましょう!初詣!」

初月「むっ、僕達と餅つきをする約束をしてたはずだろう」

飛龍「提督ー、お雑煮作ろお雑煮!」

叢雲「何よ、元旦から引っ張りだこじゃない」

提督「あはは…叢雲、分身できない?」

叢雲「いやするとしたらあんたでしょ…」

アイオワ「Admiral!見て見て!」

提督「ん?あ、おおー。綺麗だね」

アイオワ「ホーショーに着付けてもらったわ!どう?meのハレーギ!」クルッ

提督「うん、似合ってるよ」

アイオワ「ふふん♪」

提督「………アイオワ、ちょっとこっち来てもらってもいい?」

アイオワ「? yes」スタスタ

提督「失礼」バッ

アイオワ「Oh!?」

提督「やっぱり何も着けてなかった…なんでなの鳳翔さん…女の子としてダメだよそれは…」シクシク

鳳翔「ぶ、文化の違いというものでしょうか…」

アイオワ「Admiralったら…思ったよりboldなのね…///」ポッ

吹雪(普段露出狂みたいな格好してるのに何言ってるんだろう…)

提督「ええと、じゃあとりあえず…初詣は後にして餅つきから始めようか」

初月「ああ!みんなを集めてくる!」ダッ

アイオワ「モチヅキ?destroyerの?」

提督「ああいや、そうじゃなくて…もちつきね、もちつき」

アイオワ「…ムツキ型のnew face?」

提督「そ、そうでもなくて…お餅っていう食べ物があって、それを作るの。お正月に食べる物なんだよ」

アイオワ「ナルホド…でも、オモチを作るならモチツキじゃなくてモチツクリじゃないの?」

提督「あーーー……なんだろうこの語弊に語弊が重なる感じ…」

鳳翔「ま、まあまあ…百聞は一見に如かずと言いますし、やって見せた方が分かりやすいと思いますよ」

提督「そうだね…お雑煮の分も作らないといけないしアイオワもやってみる?」

アイオワ「よく分からないけど楽しいことなら大歓迎よ!」ワクワク

提督「うん、いいノリだね!」ワクワク

吹雪「司令官も大概お祭り好きですね…」

鳳翔「まあ昨日までお仕事があったそうですから…ストレス発散をしたいんでしょう」

初月「さあ、もち米を持ってきたぞ」ジャッ

アイオワ「rice?」

提督「そう、これを突けばお餅になるの」

アイオワ「突く…。………!」ピコーン

アイオワ「Oh!ホクトノケンね!」

提督「アイオワ、変な知識ばっかり覚えてるね…」

アイオワ「違った?」

提督「あー…まあ少し準備があるし、その間に簡単な説明しちゃおっか」

ポーラ「おー…?これがオモチー、ですか?」

提督「お、珍しくポーラが素面だ…ポーラも見ていく?」

ポーラ「ザラ姉様から聞きまして、興味もありますね~」

アクィラ「あら、なんですかなんですか?何かのイベント?」

提督「うわお、海外艦がぞろぞろと…」

提督「えー、まずは餅つきという行事の由来から教えましょう」

アイオワ「ヒュー!todayはadmiralじゃなくてteacherね!」

リベ「うわーい、オベンキョーだー!」

ウォースパイト「これがテトリ・アシトリというものなの?」

提督「いぇーす」

スパ「OK、学ばせてもらうわ」

ローマ「いいから早く始めなさいよ」

提督「はいはい…えー、まず、日本人は古来よりの農耕民族でした。稲を育て、野菜を収穫し、命を食べることにいただきますと感謝を述べて暮らしてきました」

サラトガ「meatは食べなかったのですか?」

提督「肉食はあったんだけど、時代によっては貴族だけが食べてたり平民も食べてたり割とややこしいみたい。…で、話を戻すと、その稲作で作られるのも、このもち米です」

ポーラ「普通のオコメとは違うんですか?」

初月「僕達が普段食べているのはうるち米というもので、それに比べて粘り気が強いのがもち米だ。もち米を突くと餅に、うるち米を突くとみんながよく食べているせんべいができあがる」

プリンツ「あー!あのショーユーが聞いたお菓子!」

初月「そうだ。ちなみにせんべいを漢字にすると煎餅、餅という字が入る」キュッキュッ

レーベ「へー…ヤーパンに来てからはそれなりに長いけど初めて知ったよ」

提督「解説ありがとう、初月」

初月「ああ」ニコ

提督「そしてこのお餅は長く伸びて切れないところから寿命も長くなる、という発想でハレの日…つまり特別な日やお祭りの日に食べられるようになりました」

グラーフ「ふむ、そういった風習はどこの国も似たようなものだな」

提督「三月にはひし餅、五月には柏餅、十月には亥の子餅。そして最も大事な年中行事である正月にもお餅を食べます」

ビスマルク「何よ、モチばかりじゃない」

アイオワ「そういうyouのところだってpotatoばかりじゃない」

ビスマルク「う、うるさいわね!」

ろー「ビスマルク姉さん、ちゃんと座って聞いてなきゃダメですって」

ビスマルク「う…ご、ごめんなさい」

リベ「提督さんのお話聞いてあげよう?」

アイオワ「Oh、sorry」

提督(なんていい子達なの……)ジュワアアア

初月「提督、浄化される前に説明を進めてくれないか」

提督「はっ…ごめんごめん」

初月(……同じ駆逐艦だというのになぜこうも)ムゥ

提督「えーそして餅つきですが、年末と年始に行うものがあります。年末のは秋月型がやってくれました」

初月「ふふん」ドヤ

提督「そしてこの年末の餅つきは、主に鏡餅を作るために行うものです」

リベ「はいはいはい!リベ、カガミモチ知ってるよ!ミカン乗せたやつだよね!」

提督「おぉ、よく知ってるね。勉強したの?」

リベ「えっとね、昨日ジュンヨーさんが胸にミカン乗せてカガミモチー!ってしてた!」

提督「……そっか。あとで隼鷹に私のところに来るように言っておいてね」

リベ「? うん」

提督「おほん…鏡餅というのは、歳神という正月に訪れる神様に捧げるお供え物です」

ローマ「ふぅん…無宗教の割に熱心なものね」

提督「日本には色んな神様がいるから信仰の対象を選ぶのも難しいのかもね」

アイオワ「聞いたことがあるわ、ヤオイの神よね!」

提督「えっ…」

アイオワ「ン?ヤマンバ?ヤンヤンマ?」

提督「や、やおよろず、ね?やおいはー……ええと、知らなくていいかな…」

アイオワ「そう言われると気になるわ。ヤオイis何?」ワクワク

スパ「私も知りたいわ」キラキラ

提督「あ、えー…は、初月…」チラッ

初月「やおいとはなんだ?」

提督「誰か助けて…」

提督「やおいの説明は……ま、またの機会にということで…」

初月(あとで調べておこうか…)

提督「それで、ですね。お正月に突く餅はそのまま食べたりお雑煮に入れて食べたりするもので、神様と同じものを食べることで神様の力を分けてもらおうという意味があります」

ローマ「ふーん、だから機械じゃダメなのね」

提督「そう、ちゃんと人の手で作ることに意味があるの。これでお餅についての説明は終わり」

ポーラ「なるほど~…ためになりますねぇ」

提督「最後まで聞いてくれたポーラにこれをあげよう」スッ

ポーラ「? これは…お酒ですか?」

提督「うん、お屠蘇っていう正月に長寿を祈って飲むお酒」

ポーラ「えーと…」

ザラ「いいんですか?」

提督「ふふ、正月くらいはね…まあ普段から呑んでるけど」

ポーラ「おぉー…ありがとうございます」キラキラ

吹雪「司令官、餅つきの準備ができたみたいですよ」

提督「ん、それじゃあまずはお手本を見せようか」

提督「じゃあ私が突いてみせるね。吹雪、上着持ってて」ヌギヌギ バサッ

吹雪「あ、はい!」

アイオワ「このhammerで作るの?」

初月「ああ、ここに蒸したもち米がある。とりあえず見ていてくれ」

提督「それじゃ行くよー?」

初月「ああ。せーのっ」

提督「ッッ……!!あ、危な!せーのじゃ同じタイミングになっちゃうでしょ!」

初月「あ、間違えた…」

サラトガ「そんなにdangerousなの?」

提督「下手すれば手の骨が砕けるね」

グラーフ「そ、そこまで危険なものなのか…」

提督「外国のお祭りも大概危険でしょ?」

ローマ「返す言葉もないわね」

提督「それじゃ、気を取り直して…いくよー」

初月「よし、来い!」

提督「よいしょっ!」ズンッ

初月「はっ!」ピチャ

提督「せいっ!」ズンッ

初月「ふっ!」ピチャ

提督「我が信念燃え果てるまでー!」ズンッ

初月「この正義貫き通すー!」ピチャ

ザラ「おおー、思ったよりも派手なんですね」

リベ「わー!リベもやりたーい!」

提督「ふぅ、ふぅ……とまあ、こんな風にこれをお餅になるまで突いて、初月がしてたみたいに適度に水分を混ぜていくの。誰か持ってみる?」

リベ「はいはいはいはい!やってみたい!」バッ

アイオワ「Meも!」バッ

アクィラ「やりたいです!」バッ

提督「じゃあまずはリベからということで」

リベ「わーい!」

吹雪(迷いなく駆逐艦を選んだ…)

リベ「意外と重い…」ググ

提督「こうして、ここを持ってちゃんと支えて…はいっ」ギュ

リベ「よいしょっ!」ペタン

ザラ「セイヤァーッ!!」ペチャ

リベ「てーい!」ペタン

提督(ああ、小さい手で一生懸命突いてて可愛い…天使だ…褐色ロリ万歳…)ポロポロ

アクィラ「提督、泣いてない…?」

グラーフ「ああ……まあ、気にしてやるな…いつものことだ…」

吹雪(司令官の上着……)クンクン

アイオワ「はいはいはいはい!nextはmeがやるわ!」

リベ「ふー、楽しかったー」

提督「リベ、お疲れ様」

アイオワ「見ていたからやり方は分かるわ…さあ、いくわよ!」

ビスマルク「来なさい!」

アイオワ「Fireeeeeeee!!!」

ドゴオオオオオ

提督「うわあぁぁ!!?」

初月「爆発ッ!?」

ビスマルク「げほっ…何本気でやってんのよカロリー女ァ!!」ボロッ

初月「あ、ああ…僕達の餅が…」フルフル

アイオワ「やりすぎちゃった☆」

提督「臼が…砕けた…」

ローマ「これはひどい…」

初月「う、うう…お餅…」グスッ

提督「ほ、ほら、初月!奇跡的に餅は無事だから!他の子達の臼を借りれば大丈夫だから、ね!」

初月「うん…」

アイオワ「Ah…ソーリー」

提督「さ、さすがに戦艦パワーで加減しなかったらああなるよね…うん、今のは忠告しなかった私が悪いよ…」

ビスマルク「死ぬかと思ったわ…」

提督「ま、まあああいう感じで餅を突く行事で…やり方は分かっただろうから、臼を借りてやってみよう?」

グラーフ「なら今度は私が突く側になっていいか?」

提督「あ、うん。じゃあ私は相手になるね」

レーベ(提督が突かれる側……)

そんなこんなで餅ができて……




提督「ふぅ、やっと食べられる……」

初月「まずは一般的な焼き餅からだな」

リベ「あ、それ知ってる!できる女はヤキモチを焼かせて振り向かせるんだよね!」

提督「どこでそんなことを…」

アイオワ「ねえ、これはsoy sauceに漬けて食べるの?」

提督「あ、醤油でもいいし…ほら、きな粉でもいいよ」

スパ「Wow、golden powder…」

提督「そうそう、お餅を食べる時は気を付けてね」

アクィラ「? どういうことですか?」

提督「下手をすれば死んじゃうからね」

一同「「「!!!!??!?」」」

提督「毎年人が死んでるからね、危険だよ」

グラーフ「な、なんだそれは…毒が入っているのか!?」

提督「ああいや、そういうわけじゃなくてね」

アクィラ「食あたりというやつですか?」

提督「それも違くて…まあ見てもらえれば分かるんだけど、お餅ってこう…」パクッ

アイオワ「?」

提督「んー…」

ニョーン

スパ「What!?」

マックス「の、伸びた…!?」

提督「こんな風に粘性が高くて伸びるから…それを喉に詰まらせて亡くなる人が多いの」モグモグ

サラトガ「な、なるほど。でも気を付けて食べれば大丈夫ということよね」

提督「うん、大抵は老人や一人暮らしの人が亡くなってるからね。もし喉に詰まってもみんながいるから大丈夫だよ」

リベ「それで、このオモチーは美味しいの?」

提督「そりゃあもう、数多くの人々が正月太りに悩まされるほどに…はい、あーん」

リベ「あーん…」パクッ

リベ「……ん!美味しい!」

提督「でしょ?みんなも食べてみて」

グラーフ「あ、ああ。いただきます」

アクィラ「………んん、美味しい!」

ローマ「ふーん…これは、なかなか…」

提督「きな粉に付けても美味しいよ、お菓子みたいな感覚で」

スパ「……delicious。これなら、たくさん食べてしまうのも頷けるわ」

アイオワ「Wow…止まらないわ!」モグモグ

提督「あはは、お気に召したようで何よりだよ」

ビスマルク「こんなに美味しいモノがあるなんて知らなかったわ…ヤーパンの食にかける情熱は計り知れないわね…」

レーベ「提督、そのオモチ、どこに持っていくの?」

提督「ん、ちょっと食堂の方にね。そっちでお雑煮を作ってるだろうからそれにもお餅を入れるの」

マックス「そのオゾーニというのも美味しいの?」

提督「もちろん!一緒に来る?」

ビスマルク「行くわ!!」ズイッ

提督「はいはい、ちゃんと飲み込んでからね」

厨房




提督「やっほー」

鳳翔「あら、提督。お餅、焼けました?」

提督「うん、お雑煮もできてる?」

瑞穂「ええ、バッチリです♪」

コマンダン「あ…Bonjour、提督」

提督「ぼんじゅーる!コマちゃんも手伝ってたの?」

コマ「はい、がんばりました」

提督「どれどれ…おー、綺麗にできてる!すごいよコマちゃん!」

コマ「Oui…///」カァ

グラーフ(まさか、もう落としてしまったのか…)

ローマ(早すぎる…)

提督「さて、お椀を出して…」

鳳翔「みなさん、この中にお餅を入れてくださいね」

アクィラ「オモチを浸して食べるんですか?」

コマ「オモチにこのツユを入れて食べるそう、です」パカッ

マックス「へえ、具沢山ね」

アイオワ「Carrot、spinach、shrimp、meatball…soupは…seafood?」

提督「おぉー、よく分かるね」

アイオワ「ふふっ、褒めてくれてもいいのよ!」スッ

提督(アイオワってこういうキャラだっけ…わざわざ屈むのは可愛いけど…)ワシャワシャ

レーベ「それじゃ、向こうに持っていこうか」

ビスマルク「ずいぶんと味が薄そうな色合いね」

提督「味噌汁とはまた違うあっさりした味だよ、きっと美味しいって」

ビスマルク「そ、そう…ふぅん、なるほどね…」ワクワク

提督「コマちゃん、ずっとお雑煮作ってたからお腹空いたでしょ?一緒に食べる?」

コマ「Oui…隣、座ってもいいですか?まだ、慣れなくて…」

提督「うん、いいよ」

コマ(提督のそばだと、安心…)ストン

グラーフ「では私はこちらに失礼するとしよう」ストン

ビスマルク「あ!あんた、狙ってたわね…」

グラーフ「さあ、なんのことか」フッ

ビスマルク「…まあいいわ、なら正面は私が」

リベ「提督さんの前座るねー!」ガタッ

ビスマルク「ッッ………!!」プルプル

スパ「子供に怒るのは大人気ないわ」

ビスマルク「うるっさい!」

提督「お好みでゆず胡椒を入れてみても美味しくて…ほら、私の食べてみて」

コマ「あむ…。……!これは、美味しい…です」キラキラ

提督「でしょ!やっぱりお雑煮にはゆず胡椒だよね!」

レーベ(提督は平常運転だなぁ…)

ローマ「しかしこの程度で太るなんて、ジャポネーゼは軟弱ね」

提督「さすがにこれだけじゃ正月太りはしないよ、ただ…」

リットリオ「ただ?」

提督「お雑煮や焼き餅にこたつとのコンボが危険なんだよね…」

グラーフ「!! ……コタツ…」

ビスマルク「ああ…あれは、人を堕落させる悪魔が生み出したとしか思えないわ…」

提督「ローマ、こたつでゴロゴロしながらお雑煮食べたりきな粉餅食べたりみかん食べたりの魔力に逆らえる?」

ローマ「………い、いえ…さすがに、キツそうね…」

提督「みんなも気を付けてね、一度嵌ったら最後だから」

レーベ「ヤー…」

ドタドタドタ

深雪「かーっ、腹減ったー!」

吹雪「あ、お雑煮!もうできてるんですね!」

叢雲「はぁ、お腹空いたわ…」

提督「あれ、みんな…その顔、もしかして羽根突きしてたの?」

深雪(アホ)「おう!まだ他のやつらもやってるぜ!」

アイオワ「ハネツキ、って?」

提督「正月にする伝統的な遊びでね、羽子板っていうラケットみたいなものを持って羽根を打ち合って落とした方の顔にこうやって落書きするの」

吹雪(無個性)「えへへ…」ポリポリ

サラトガ「まぁ、楽しそうですね」

提督「やってみる?みんなも外に居るだろうし」

ローマ「私はいいわ、寒いし」

提督「じゃあ寒い組は残って他の子は行こうか」

グラーフ「ふむ、スポーツか…腹ごなしになるな」

提督「………ん?」チラッ

叢雲(カーチャン)「……何よ?」

提督「…ぶふっ…」

叢雲(カーチャン)「な、なんなのよ!?」

鈴谷「SMAAAAAAAAAASH!!!!!!!!」パカーン

熊野「あうっ!?」ポコッ

鈴谷「あはは!また鈴谷の勝ちー!」

熊野「もう、少しは手加減したらどうですの…」

鈴谷「うーん、次はなに書いてやろっかな~♪」

最上「あ、提督」

提督「やっほ、みんな」

三隈「ずいぶんと大所帯ですのね」

鈴谷「お、提督じゃん!しかもめっちゃ海外艦ハーレム作ってるし!」

提督「同性だけどね…」

最上「それで、みんなも羽根突きしにきたの?」

提督「そうそう、せっかくだから日本の文化を楽しんでもらおうと思って」

鈴谷「なるほど、んじゃまずは私と提督でお手本見せちゃいますか!」

提督「え、私?まあいいけど…」

熊野「どうぞ、羽子板ですの」

提督「あ、ありがとう」

鈴谷「んじゃ、いっくよー!」

提督「はーい」

鈴谷「そーれっ!」パカーン

提督「ほいっ」パコッ

鈴谷「ていやっ!」パコッ

提督「よっ」パコッ

鈴谷「うりゃっ!」パコッ

アイオワ「badmintonと同じ要領ね?」

提督「そうそう、そんな感じ」パシッ

鈴谷「でもラケットと違って板だし、羽も結構飛ばないから難しいよー?」

スパ「OK、badmintonなら心得があるわ。racketをちょうだい」

提督「はいはい」スッ

三隈「バドミントンはインドから帰ったイギリス兵が国にその遊びを知らせたことから広まったそうですわ」

最上「へー、三隈、物知りだね」

鈴谷「ところでさっきの、提督が先に打つのやめたから提督の負けじゃん?」トン

提督「あれはノーカンだよ、説明するだけだもん」

鈴谷「ちぇっ、せっかく落書きできると思ったのに」

アイオワ「Ready?」

スパ「カモン!」

アイオワ「はっ!」ヒョイッ

スカッ

アイオワ「あら?」スコンッ

提督「ぶふっ…」

ビスマルク「下手くそじゃないの」

スパ「私がやるわ、羽を貸して」

アイオワ「意外と難しいのね…」

スパ「さあ、準備して!」

アイオワ「OK!」

スパ「Ready!」ヒョイッ

スカッ

スパ「あら…?」スコンッ

提督「………!!」プルプル

ビスマルク「いや、笑いたいなら笑いなさいよ…」

提督「ふ、二人揃って空振りって…は、始まらないし…いつまで経っても始まらないし…ぐっくくく、ふふははは……ww」ピクピク

鈴谷「提督、昔に比べるとよく笑うようになったけど相変わらずよくわかんないツボしてんね」

グラーフ「そうか?今のは面白かったと思うが」

鈴谷「んじゃあグラたんも変なツボしてるよ」

グラーフ「え…そ、そうなのか…?」

マックス「私に聞かれても」

アイオワ「あっはっはっは!!youもヘタッピじゃない!」ケラケラ

スパ「No…こんなはずじゃ…」ガーン

リベ「提督さん、次リベと一緒にやろ!」

提督「ああ、うん…いいよ」

アイオワ「ヤー!」パコッ

グラーフ「くっ、負けた…」

提督「ふふっ、結構頑張ったね」

リベ(タマネギ)「おーっ、提督さんつよーい!」

ビスマルク(ジャガイモ)「ちょっと、なんなのこの落書き!」

レーベ(ニンジン)「何か共通性を感じるね」

アイオワ(beef)「なになに?meはなんて書いてあるの?」

スパ(pork)「Beefよ」

コマ(おこめ)「オコメ…美味しいご飯…」

提督「さて、グラーフは総じてカレー、と」カキカキ

グラーフ(カレー)「か、カレー…」

ビスマルク「ぬうう…あなた、強すぎるわ!もうちょっと手加減しなさい!」

提督「いやぁ、私が上手いんじゃなくてみんなが下手なだけで…」

ビスマルク「余計に腹立つわ!見てなさい、私がその綺麗な顔を真っ黒にしてやるわ!!」

ビスマルク(真っ黒)「ぐっ……くっ、くそぉぉ…」

提督「あの、どちら様ですか?」

ビスマルク「あなたが真っ黒にしたんでしょうが!!」プンスカ

グラーフ「いや、ひどかったな…」

レーベ「うん、一度も勝てなかったね」

マックス「いくらなんでも無謀すぎるわ」

提督「まあまあ、墨汁だからすぐ落ちるよ。はい、タオル」

ビスマルク「くっ…どうにかして負かせないものかしら…」

グラーフ「ニホンの遊びなら同じ国の者が挑めばいいんじゃないか」

鈴谷「お?んじゃやってみる?」

ビスマルク「頼んだわ、スズヤ!」

提督「またやるの…まあいいけど」

鈴谷「つ、強い…」ガクッ

提督「ねえ、もう書くことないよ?」

最上「じゃあ三万円って書いとこうか」

提督「うん」

鈴谷「だあぁっ!?ちょっ、な、なにそれどういう意味!?なんかそういうキャラ付けみたいで嫌なんですけど!」

熊野「負けた者に発言する権利なんてありませんわ。さあ、提督」ガシッ

提督「おっけー」カキカキ

鈴谷「ちょっとぉ!?提督絶対意味分かってないでしょ!新年早々こんな屈辱があるかぁー!!」バタバタ

~~~~~

鈴谷(三万円)「…………」ズーン

提督「相当ショック受けてるみたいだけど、大丈夫なのあれ…」

鈴谷「鈴谷の価値って…三万なんだ…」ズーン

最上「大丈夫だよ、それっぽいから」

鈴谷「それっぽいって何!?」

鈴谷「だぁーもぉー!ちょー悔し恥ずかしなんですけどー!」

ビスマルク「私が言ったばっかりに悪いわね」

鈴谷「やー、それは気にしなくていいんだけどさ、このままじゃ終われなくない?」

グラーフ「ああ、負けっぱなしも気に食わないからな」

提督「えぇ、もう終わりにしようよ…」

鈴谷「提督は黙ってて!」

提督「えー…」

最上「提督も苦労してるね」

提督「書いてって言ったのは最上でしょ」

最上「そうだっけ?」シラー

提督(のらりくらり…)

ビスマルク「でも、提督を負かせる子なんているかしら」

鈴谷「んー、鳳翔さんは忙しそうだしなぁー…」

スタスタ

神風「司令官、お餅はどこにあるの?」

提督「ん、お餅はね…」

鈴谷「あーーーーっ!!」

提督・神風「「?」」

鈴谷「はいはいはいはい!かーみん、ちょっといいかな!」

神風「え?え、ええ…いいけど…」

鈴谷「提督と羽根突きしてくんない!?」

神風「へ?でも私、お餅を…」

鈴谷「あのね、提督に勝ったら貰えるから!」

神風「…………」

鈴谷「…………」ドキドキ

神風「なるほど、そういう遊びなのね!いいわ、やってやろうじゃない!」グッ

鈴谷(やった!丸め込んだ!)グッ

鈴谷「そういうことだから、頑張って!よろしく!」クルッ

提督「…………」シラー

鈴谷「っちょ、そんな目で見ないでって!一応謝るから!」

三隈「と、いうわけで」

神風「さあ司令官、真剣勝負よ!」ヌギヌギ

提督「…うん」

春風「司令官様、頑張ってくださぁい♪」シャッシャッ

神風「そこは私を応援するところでしょ!?」

朝風「神風姉も司令官も頑張るのよ!」

神風「…まあ、その方が燃えるわね!はい、上着預かってて!」ポイッ

提督(いまいち燃えない…)

神風「行くわよ、司令官!」

ビスマルク「やってしまいなさい!ぶっ潰すのよ!」

鈴谷「いいぞー!ブチコロセー!」

提督「その応援はどうかと思うけど…」

神風「ていっ!」パコッ

提督「おっ、と…」パコッ

神風「はいっ!」パコッ

提督「よっ」パコッ

提督(神風、小さい身体であんなに動いて…可愛い…)ホワンホワン

神風「やっ!」パコッ

提督「うわっ、危な…」パコンッ

神風「くっ、やるわね!」カンッ

鈴谷「おおー、熱い!」

アイオワ「エキサイティンッ!!」

ビスマルク「いいわー!そこよ!左フック!ストレート!」

グラーフ(それは違う競技だろう…)

提督(このまま負けて落書きされるのも嫌だし、本気でやらないと…)カンッ

神風(動きが変わった…!)

提督「ふっ!」パコッ

神風「やぁ!」カンッ

鈴谷「うおお、すっごいラリー…」

スパ「本場のbadmintonを見てるみたいだわ…」

ビスマルク「いつ終わるのこれ…」

グラーフ「ああ、だが見ていて飽きないぞ」

春風「あぁ、司令官様…素敵です…」

神風「はぁ、くっ!」カコン

提督「せいっ!」パコッ

提督(……あれ…?ずっと動いてるせいか、神風の着物が…)

神風「えいっ!」チラッ

提督「!!!???!?!??!?」

提督(胸が……胸が…慎ましやかな胸が……幼きもの……あっ桜色の何かが見え

バッチィィン

提督「ぶっっ!!?」

神風「あ、司令官!?」

鈴谷「やったーーーー!!!」

鈴谷「わーい!わーい!やったー!」

ビスマルク「やるじゃない!さすが大和撫子ね!」

神風「ええっ、ちょ…ど、胴上げなんて何もそこまで…」



提督「……………」

グラーフ「…ロリコン」

提督「っち、違うんだって!ちょっと足が滑っただけだって!」

ビスマルク「でも負けは負けよ!観念しなさい!」

最上「さーて、なんて書こうか」

鈴谷「年増!」

提督「は?」

鈴谷「…っていうのは、冗談で…」

鈴谷(めっちゃこえぇ…)

神風「もうお餅もらって行っていい?」

提督「ああ、うん…向こうで焼いたのがもらえるから」

神風「ええ、分かったわ」

パタパタ…

熊野「さて、どうしましょうか」

三隈「マルやバツなんてのもありきたりですし…」

鈴谷「……そういや提督、コートの下は珍しくスカートじゃん?」

提督「え?うん」

鈴谷「しかも生足じゃん」

提督「う、うん…」

鈴谷「…………」

熊野「…………」

最上「…………」

三隈「…………」

提督「…………」ジリ

鈴谷「確保ォーーー!!!」ガバッ

提督「いやああぁぁ!!?」

提督「うう…」

最上「三隈!」

三隈「はい」シュルリ キュッ

提督「……んん!?な、なに!?なんで今の一瞬で拘束されてるの私!?」

三隈「わたくしのネクタイですわ」

提督「こ、これ、今からされることって確実に落書きじゃないんじゃ…」

鈴谷「大丈夫大丈夫、大人しくしとけば痛いことはしないから。ただちょーっと辱めを受けてもらうだけだよ」

提督「はっ!?」

最上「では失礼して」ペロン

提督「きゃあ!?ちょっ、な、なにしてるの!?///」

最上「大丈夫だって、見えてないから」

提督「え…そ、そうなの…?いや、そういう問題じゃなくて!」

グラーフ(どう見ても覗ける角度だがな…)

鈴谷(あ、意外と大人っぽいの穿いてる…)マジマジ

鈴谷「よいしょ、動かないでねー」

提督「な、なに?そんなところに何を書くの?」

最上「いやまあちょっと正の字をね」

提督「せ、正の字?なんでそんなものを…」

三隈「まあ、肉便器ですの?」キラキラ

熊野「どういう意味かご存知ない?」

提督「え?ええと………あ…!」

鈴谷「お?分かった?」

提督「前に加賀が……その、イ……った回数を太腿に正の字で…///」カアア

鈴谷「あー…そっちか…」カキカキ

提督「あっ、ひゃ…んっ、く、くすぐったい…」ピクッ

三隈「一回千円も書いてくださる?」

鈴谷「おっけー」カキカキ

提督「っ、ふ……ぁ、やぁ…」フルフル

ビスマルク(なにこの絵面…)

グラーフ(妙に艶かしいな…)

最上「さて、そろそろ解いてあげようか」スルスル

提督「うー……」

三隈「手を貸しますわ」スッ

提督「……ありがと」グッ

最上「んー、やっぱ立ってみるとなんの変哲もないね」

熊野「でも、その下には…」

鈴谷「提督、スカートたくし上げてみて?」

提督「………イヤって言ってもどうせするんでしょ?」

鈴谷「まあね」

提督「……………ん……///」スッ

鈴谷「うわ、エッロ…」

三隈「完全に使い込まれた後ですわ」キラキラ

最上「背徳感が凄まじいね…」

鈴谷「これ写真に収めたら…」

パシャッ

提督「っ!??///」

鈴谷「うぉー、超スケベだ」

提督「ちょっ、け、消して!」ワタワタ

鈴谷「どうせ加賀さんとえっちなことしてる時の写真とか色々恥ずかしい写真あるっしょ?今更じゃん?」

提督「そ、そうだけど…じゃなくて!それとこれとは別で!」

鈴谷「負けた人間の言うことじゃないね!」

最上「そうだそうだ!」

三隈「提督に二言はありませんわ!」

提督「えっ、えぇ…な、なんで私が責められるの…」

鈴谷「というわけで、鎮守府のチャットに送ろ♪」ポチッ

提督「あぁっ!?す、鈴谷!」

鈴谷「うわ、既読の付く速度が尋常じゃない…」

提督「もう…またこんな目にばかり…」

最上「…ん?ちょっと待って…」

鈴谷「なにが?」

最上「このグループってスマホ持ってる鎮守府の人全員が入ってる…ってことは…」

鈴谷「?」

最上「加賀さんも……」

鈴谷「………あ………」

ピロン♪

かが:遺言があるなら書き残しておくことね

最上型「「「「……………」」」」

最上型「「「「逃げろっ!!!!」」」」

ドドドド…

加賀「ちっ、遅かったようね…」

提督「あ、加賀」

加賀「ああ、風花…大変な目に遭ったみたいね」

提督「え?まあ、うん」

加賀「…墨汁なら拭けば落ちるわね」ペラッ

提督「ちょっ!?///」

加賀「動かないで」フキフキ

提督「あ、あとでお風呂で流せばいいから…んっ」

加賀「それじゃ私が納得しないわ」フキフキ

提督「で、でもみんなが見て……んっ、あ…く、くすぐったいって…」ピクッ

アクィラ「何この絵面…?」

ビスマルク「どう見てもそういう画よね…」

グラーフ「今更だろう…」

提督「そういえばこの後新年会で艦娘対抗歌合戦あるけど、加賀は何を歌うの?」

加賀「私は歌わないわ」

提督「えー、加賀岬聴きたいのにぃ」

加賀「…あなたも何か歌いなさい、それなら歌うわ」

提督「私も!?…ええと…か、鐘を鳴らしてとかでいい…?」

加賀「何その選曲は…他にもあるでしょう」

提督「じゃあせっかくだし二人で歌おうよ、オリビアを聴きながらとかさ」

加賀「お別れの曲じゃない」

マックス「…どう見ても夫婦漫才ね」

レーベ「ね、なんだかんだ仲良しだね」

電「あ、司令官さん!」パタパタ

提督「おー電、どうしたの?」ギュ グイ

電「はわわ…」

加賀「わざわざ抱っこする必要はないでしょう…」

提督「いやいや姉妹ならこれくらい当然のことだよ」

加賀「…………」

提督「よしよし、可愛い電には…これをあげよう」スッ

電「あっ、お年玉なのです!」パアア

提督「ふふっ、好きに使っていいからね」

電「ありがとう、なのです!」

暁「あーっ、電だけずるい!」

響「私も欲しい…」

提督「はいはい、みんなの分もあるからね」

ワー オトシダマクレルッテー

キャッキャ

響「一瞬にして大人気だね」

加賀「子供達に囲まれてる時が一番嬉しそうね…」

響「……まあ、うん……」

提督「はい、望月の分」

望月「お?おぉー、あんがと」

提督「はい、漣の分」

漣「うっひょ、キタコレ!」キラキラ

提督「さてと、次は誰の……」

武蔵「むさしのぶんはー?」

提督「……何してるの?」

武蔵「むさしもおとしだまほしいー」

提督「……………」スッ

武蔵「ふっ、感謝する!」スタスタ

提督「…素………なわけ、ないよね…」

敷波「し、しきなみもおとしだまほしいー…///」カアア

提督(かわいい…)

整備士「ども、っす」

提督「葵ちゃん…もう子供じゃないでしょ?」

整備士「でも年下っすよ」

提督「毎年こうやって言いくるめられてるような…はい」スッ

整備士「へへ、先輩のそういうとこ好きっすよ」

提督「ちゃっかりしてるね、給料安くないでしょ?」

整備士「臨時収入は大事っすよ、それに給料なら先輩の方が遥かに高いっす」

提督「そう?」

整備士「その袋、いくら入ってるんすか?」

提督「全員平等に樋口一葉さんだよ」

整備士「あれ、意外としょっぱいっすね…」

提督「さすがに百人以上いるこの鎮守府で諭吉さんなんて入れたら私のお財布がね…」

整備士「……それもそうっすね」

整備士(……あれ?でも、一人五千円でも百人以上って相当……)

整備士「………先輩、養ってください」

提督「いきなり何!?」

整備士「いやだって、優しくて美人で性格良くて炊事洗濯掃除家事全般できて眼鏡でおっぱいで収入もあるって優良物件すぎるじゃないっすか…」

提督「そ、そう?」

整備士「浮気性なのがたまに傷っすけど」

提督「それは言わないで…」

整備士「あー、先輩が養ってくれたら毎日ゴロゴロしながらゲームだけして過ごせるんすけどねぇ…」

提督「プライドはないの?」

整備士「そんなもんとっくの昔に消えたっす」

提督「……そう。まあ、どうしても身寄りがなくなったらその時はおいで、面倒見てあげるよ」

整備士「まじすか」

提督「? 葵ちゃんが言い出したことじゃない」

整備士(…冗談でも言ってみるもんっすね…)

提督「ふぅ、一通り配り終えたかな」

加賀「おかえりなさい」モグモグ

提督「あ、お餅」

響「司令官にも一口あげよう」スッ

提督「あーん…おっ、砂糖醤油とは分かってるね」モグモグ

響「だろう?」

電「あの、司令官さん…」

吹雪「しれいかーん!」パタパタ

敷波「し、司令官!」

提督「うぇ、どうしたの三人とも」

吹雪「司令官、もう夕方です!初詣に行きましょう、初詣!」

敷波「は、初詣…とか、行かないの?」

電「その、電と一緒に初詣に…」

三人「「「…………」」」

雷「あれ、急に空気が重苦しく…」

加賀「…戦艦や空母じゃなくてよかったわね?」

提督「そ、そうだね…」

吹雪「…………」ムムム

敷波「…………」ムムム

電「…………」ムムム

響「一触即発だね。止めてきたら?」

提督「う、うん…」

ザッ

提督「さ、三人とも、喧嘩せずにみんなで行けば、ほら…」

三人「「「司令官(さん)は黙ってて!!」」」

提督「…は、はい…」

トボトボ

提督「ダメでした…」

加賀「弱すぎるでしょう…」

暁「一蹴されるって…」

敷波「初詣なら姉妹の子達と行けばいいじゃん」

吹雪「私は司令官と行くって言ってたもん!」

電「い、電だって司令官さんと行こうとしてたのです!」

敷波「それならあたしだってそうだし!」

吹雪「なら直接言った私の方が優先されるべきでしょ!」

電「でも約束はしてないのです!」

敷波「そーだそーだ!」

吹雪「ぐぬぬ…」



加賀「…この争いはいつになったら終わるの?」

提督「さ、さあ…」

電「あの、司令官さん!」

提督「ん?ど、どうしたの?」

敷波「司令官は誰と一緒に行きたいの!?」

提督「え?えーと…私は…み、みんなで仲良く行きたいな~…とか言っちゃったり、して……」

吹雪「…………」

敷波「…………」

電「…………」

提督「ひいぃぃ!!もうやだ!こわい!!」ヒシッ

加賀(ロリコンが負けた…)

吹雪「こほん…一旦落ち着いて、なんで司令官と一緒に行きたいかを表明してみない?まず電ちゃんから」

電「し、司令官さんと一緒に行けばきっと楽しいからなのです!」

吹雪「私は司令官のことが好きだから行きたいの、これなら私の方が上!」

電「!?」

吹雪「敷波ちゃんは?」

敷波「えっ!?えー、と…あ、あたしは……べ、別にいいじゃんそんなこと!わざわざ言う必要ある!?///」

吹雪「じゃあ私が司令官と一緒に行く権利を手にしちゃうからね」

敷波「はぁ!?ちょ、ちょっと待った!そんなのずるい!」

電「い、電は司令官さんのことが大好きなのです!」

敷波「あっ、あたしだって!司令官のことすっ、すっ…好き、だし!///」カアア

吹雪「私なんて大大好きだもん!」

電「電は大大だーーーいすきなのです!!」

ギャーギャー

加賀「どう思う?」

提督「ちょっと……まって……なんかうまくしゃべれない……うれしすぎてちょっと………」

加賀「でしょうね」

敷波「もー、いつまで経っても決まらないじゃん!」

吹雪「司令官、誰と一緒に行くのかさっさと決めてください!」

提督「え、えー…だってみんな一緒にっていうのはダメなんでしょ?」

敷波「…司令官ってさ、女の子なのに女心分かってないよね」

提督「そ、そうかな…」

整備士「何人もの女を誑かしてるのに気付かないって相当っすよね」

電「それで、誰と行くのですか?」ズイ

提督「い、電は暁達と行かないの?」

電「電は司令官さんと行きたいのです!!」クワッ

提督「ご、ごめん…」

提督「うぅん…私の人生で一番追い詰められている気がする…」ムムム

加賀「ずいぶんと余裕のある人生なのね」

提督「いったいどの妹と行けばいいのか…」

加賀「頭大丈夫?」

提督「辛辣だね、今日は」

敷波「ほら、早く決めてよ!」

吹雪「決定権は司令官にあるんですよ!」

電「司令官さん…」

提督「むむぅ…」

提督(誰か一人しか選べない…けど、一人を選べば他の二人が悲しむことになる…)

提督(しかも私にとっては三人とも可愛い妹のようなもの…順位を付けるなんて不可能に等しい…)

提督(どうしよう……)

ドドドドドド……

金剛「テーーーーートクゥゥーーーーー!!!」

提督「!?」

金剛「ワタシと初詣に行くネー!!」ガシッ ドドドドドド

提督「うわああぁぁぁ!!?かっ、加賀ー!!」

吹雪「あっ!?」

敷波「司令官が連れて行かれた!?」

加賀「」ダッッ

吹雪「うわっ、速っ!?」

電「追いかけるのです!」ダッ

敷波「司令官!」ダッ

吹雪「えっ、えぇ~!?」

パタパタ…

整備士「……元気そうで何よりっすね」

提督「うあー、疲れた…」ドシャ

鳳翔「うふふ、お疲れ様です」

金剛「大丈夫デスカー?」

提督「元はと言えば金剛が連れ出すからでしょ、吹雪達に追い回されて駆けずり回ったし…問い詰められるし…」

金剛「うー、sorryネ…」

提督「ああ、気にしてないから大丈夫だよ…」

鳳翔「この後早速新年会もありますが…」

提督「だよね…どうしよ…」

加賀「…一緒に歌わないの?」

提督「歌う!」バッ

鳳翔「ふふ、楽しみですね」

~~~

提督「こよーいー星のかけらを探しに行こう~♪」

加賀「舟はもう銀河に浮かんでる~♪」





飛龍「おー、二人とも上手ー」

蒼龍「あんまり歌いたがらない加賀さんも提督と一緒だと楽しそうねー」

翔鶴「しっとりとした曲を歌ってる時の提督、なんだか色っぽいですね」

瑞鶴「それ、本人の前で言ったら絶対恥ずかしがるやつね」

鳳翔「きゃ~♪提督~、加賀さ~ん♪///」チャッチャッ

赤城「こっちは出来上がってますね…」

飛龍「あはは…探照灯リウムまで振って…」

提督「いやー、加賀は歌が上手だねぇ」

加賀「…あなたも上手でしょう」

提督「そう?あはは」

鳳翔「提督~♪」バッ

提督「うわ!?ほ、鳳翔さん!?」

鳳翔「えへへぇ…」ギュウウ

提督「えーと…もしかして酔ってる?」

鳳翔「酔ってません!///」ポワー

飛龍「酔ってる酔ってる」

蒼龍「さっきからずっとこの調子だよ」

提督「ああ、うん…酔ってるね…」

鳳翔「酔ってませぇん…」ギュー

提督「う、うん…あの、とりあえず離してもらいたいんだけど…」チラッ

加賀「……………」ギギギ

提督(視線が怖すぎる…)

鳳翔「えへへへ…やわらか…」ムニムニ

提督「ちょ…ほ、鳳翔さん…ほら、加賀が見てるから…」

鳳翔「見せつけちゃいましょう?うふふふ」ムニムニ

提督「えぇ…」

加賀「…………」ギギギギギ




飛龍「あれ、いつもなら殴り飛ばしてでも止めるのに」

赤城「鳳翔さんが相手だからでしょうね」

蒼龍「ああ、頭が上がらないってやつ…それは私達も同じだけど…」

赤城「抵抗しない提督もどうかと思いますが」

飛龍「ですよね…提督ー!抵抗しないのー!?」

「えっ!?だ、だって怪我とかさせたら大変だし!」

飛龍「…だ、そうで」

赤城「うーん、これはたらしですね…」

提督「ど、どうしよ…とりあえず座ろうか…」

ストン

鳳翔「んふ~、えへへぇ~♪」ニコニコ

提督「あ、あの…膝の上に座るのは…」

鳳翔「ダメれすかぁ?」

提督「…いえ、お好きにどうぞ…」

飛龍(あ、折れた)

加賀「っ……ッ……」グビッ

赤城「加賀さん、ヤケになるのはやめた方が…」

鳳翔「私だってぇー、苦労してるんですよぉー?聞いてますかー?」プニプニ

提督「うんうん、聞いてる聞いてる」モグモグ

蒼龍(何この空間…)

突発的な所用で家を空けていてただいま戻ってまいりました…申し訳ないです
と、とりあえず今日は休もうと思います…

鳳翔「だからぁ、提督は本当に私の気持ちを理解してくれているのかって……~~~」クドクド

提督「ああ…はいはい、そうですね…」

シュルシュル ギュ

提督「わ…ヲ級ちゃん?どうしたの?」

ヲ級「テイトクガイタカラ…」

提督「他の子達と一緒に居ても……って、あれ…なんか、顔赤くない…?」

ヲ級「フフ……コノブドウノジュース、オイシイ…」ゴク

提督「それ、ぶどうジュースじゃなくてワインじゃ…またポーラかなぁ」

ヲ級「テイトク……」ギュ スリスリ

提督「ん、よしよし…猫みたいになっちゃって」ナデ

鳳翔「ん~…提督、わたしもぉ…」スリスリ

提督「あはは…二匹に増えた…」ナデナデ

「ハートが高鳴るのー♪」

「那珂ちゃんうるさい!」

「うるさくないもん!」

提督「………そろそろお開きかなぁ…」

~~~

提督「………ふぅ。悪いね、片付け手伝ってもらっちゃって」

加賀「いえ、気にすることはないわ。……そのくっつき虫も重そうだし」

鳳翔「すー…すー…」

ヲ級「ンンnafug$:=%○~……」

提督「あ、あははは…」ズルズル

加賀「…それにしても、いいのかしらね」

提督「何が?」

加賀「いくら新年とはいえ、こんな状況で遊んでいて」

提督「こんな状況だからこそ、じゃない?」

加賀「…そうね。あなたならそう言うと思っていたわ」

提督「あんまり緊張しすぎても疲れるだけだからね、それにもしダメなら…その時の覚悟は決まってるから」

加賀「…………」

提督「…ごめん、こんなこと言われても困るよね」

加賀「いえ…私も覚悟は決めているわ。この指輪をもらう前からずっと、最後まであなたについて行くと心に誓っているから」

提督「渡す前から?」

加賀「ええ。覚えてる?私があなたに助けられた日のこと」

提督「………もしかしてあの時の鶴…?」

加賀「そ、そういう話じゃなくて…ほら、二年ほど前の…」

提督「……ああ、あの時の!」

加賀「懐かしいわね…」

提督「そっか、もう二年も前かぁ…」

加賀「…あの日…あなたが居なければ私は沈んでいたわ…」

提督「そう…なのかな?」

加賀「ええ、私が倒れて、あなたが雨の中海に飛び込んできて、乗ってきた船から工廠までずっと名前を呼んでくれていたわね」

提督「うぅん…な、なんだか言葉にされると照れくさいな…」カリカリ

加賀「目覚めるまで暗闇をさまよっているように…意識はどこかにあったけれど、確かに聞こえていたわ…あなたの声が」

提督「あの時は、ほら…誰も失いたくない一心で…」

加賀「そうね。目が覚めたら、ベッドに突っ伏して私の手を堅く握ったまま眠っていたあなたが居たから驚いたわ」

提督「…………///」

加賀「兵器に感情なんて必要ない、代わりなんていくらでもいると思っていたけれど…その時からでしょうね。誰かのために、あなたのために生きようと思えたのは」

提督「や、やめてよ…照れるよ…」

加賀「いいえ、あなたのおかげで今の私でいられるのよ。本当に…ありがとう」ギュッ

提督「……うん……」ギュ

加賀「…暖かいわ」

提督「うん…」

加賀「…………」

提督「………私もね…小さい頃から守られてばっかりで、今もそうで…提督っていう立場にはいるけど、その実戦うのは艦娘のみんなで私は何もしてなくて…また小さい頃みたいに大切なものを失うだけなんじゃないかってビクビクしてたけど…」

加賀「ええ…」

提督「今…やっと、みんなを守ることが出来そうなの。友達を、家族を、この鎮守府のみんなを…加賀を…誰も犠牲になんてさせない、その覚悟ができたのも…大切な人ができたおかげだから……だから、ありがとう」ニコ

加賀「…………」スッ

提督「ん……」

提督「……ぷはっ…」

加賀「…………」フニ

提督「ん…ダメだよ、続きは…全部終わってから…ね?」

加賀「……そうね」

提督「…というか、今ここでしたら鳳翔さんとヲ級ちゃんになんて思われるか…」

加賀「そ、そうね…ごめんなさい…」

提督「もう、すぐ熱くなっちゃうんだから」

加賀「それはお互い様でしょう」

提督「あーあー、聞こえませーん!」

加賀「都合のいい耳をしてるのね」

提督「それより片付けは終わったし、もう寝よう?久しぶりに一緒なんだから」

加賀「ええ、そうね」

提督「そのためにはまずこの二人をどうにかしないと」ズルズル

加賀(提督をやっていると人はたくましくなるものなのかしら…)

新年の話をしていたらもう三月になっていたぜ!
次の次で話が終わるような終わらないような、そんな流れです

192:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 05:16:01.17 ID:C3Qgn93+o
体調崩してインフルかかったわ全裸待機も考えものだな

193:名無しNIPPER[sage]
2017/02/27(月) 09:45:10.25 ID:mN/pAbMHo
>>192
そのインフルエンザウィルスを、全身くまなくじっくりと調教してやるんだよ。
そして「もう二度とご主人様(の体内)で悪戯なんてしません」って誓わせろ。
そうすりゃこっちのもんよ。
(訳:ちゃんと治すんだぞ、お大事に)

『………女の子同士、なのに…どうしてこんなに好きになっちゃったんだろ……』

『……ごめんね、こんなこと言われても困るよね。うん…変わらなきゃいけないのは、私の方だから…』

望月「………」

整備士「………」

『なんで、だろう…好きになれば辛くて苦しいだけだって分かってるのに…分かってるはずなのに、嫌いになれなくて…どんどん好きになって、また辛くなって…』

『この気持ちを忘れてしまうまで待っていても、いっそのこと突き放されても、どっちを選んでも……こんなの…』

『……苦しいよ…』

望月「………」

整備士「………」

『…でも…今日、言おうって決めたから…たぶん、気持ち悪いって思われるけど…これだけは言っておきたいの…』

『……………』

望月「………」

整備士「………」

『私…あなたの事が好き…友達とか、家族としてじゃなくて…恋の、好き…』

『…あなたの好きが私と同じものじゃなくても、これから先どうなっても…私はあなたの事を好きでい続けると思う…』

『…それだけ。…ごめんね、変な事言って!ほら、今日はもう寝よう?明日も早いし、またいつも通り頑張らなきゃ!』

望月「………ッ…!ッ……!」

整備士「…………」

・抱き締める

望月「…………!!」ピッ

整備士「…………」

ギュッ

『え、っ……!あ、あのっ………だ、だめ、だよ…こんな、の………余計に辛くなるだけ…だから…』

『お願い……善意だけでしてることなら、今すぐ離して……』

・離さない

望月「ァ……アッ、ア…」ピッ

『……ど、どうして離してくれないの…?もしかして、ほ、本気…?冗談、だよね……?』

・好きだ

『っ、ぁ……ぇ……?//////』

『や……やめてよ…からかわないで…』

『……………』

『………ほんとに……ほんとに、好きでいてくれてるの…?』

『…あ……ごめん…嬉しくて……あ、あはは…涙、止まらないや…』

望月「ンッ、グウゥゥゥ……」ゴロゴロ

整備士「…………」

『……落ち着いた、かな…うん、ありがと…』

『それで……あの、私達…両想い…なんだよね』

『う、うん……その、私からも抱き締めてみたいなって…』

・いいよ
・全力でどうぞ
・むしろ抱き締める

ピッ

→むしろ抱き締める

『ひゃっ!?ぁ、ちょ……い、いきなりはずるいよ…えへへ…///』

望月「グァ、アゥ…司令官カワイイ……」ジタバタ

『……よかった…私があなたを好きで、あなたが私を好きで…本当に、幸せ……』

『ね……改めて言うね…』

『私、あなたの事が……』

『好き…』

『好きだよ……大好き』

望月「んああああぁぁぁぁ!!!この瞬間を待っていたんだぁぁぁ!!!」

整備士「すごいテンションの上がり方っすね」

望月「ここまで長かった…好感度上げやらCGコンプやらイベント回収やら終わらせてそして待望の100%クリア…」

整備士「やー、ほんとお疲れっす」

望月「はぁ…司令官これくしょん・かんこれ…いいゲームだった…」

整備士(眼鏡外してるCGが一つもないって何気にすごいこだわりっすね…)

バタバタ…

望月「…ところで、今日はやけに騒がしいね」

整備士「言われてみればそうっすね…なんかトラブルでもあったんじゃないすか」

望月「チャットで聞いてみるか…」スッ

もっちー:騒がしいけどなんかあったん?

AOB:なにかもなにも大事件ですよ!

アオイ:ついに赤城さんが食事の待遇改善を求めて反乱でも起こしたっすか?

AOB:そんなの比じゃないレベルです!実はですね……

~~~

提督「…………」カリカリ

大和「…………」ソワソワ

提督「…………」カリカリ

大和「……あ、あの~、提督?」

提督「……んー?」ピタ

大和「その……大和、成長に限界を感じてきたと言いますか…」

提督「うん」

大和「でも、まだまだ強くなれそうというか…」

提督「う、うん?」

大和「……さ、最大練度です!」

提督「うん…それは知ってるけど…」

大和「だから、そのぉ…うぅ…」

提督「…………??」

望月「はあ。指輪がもう一つある、ねぇ」

整備士「情報源はどこからなんすか?」

『鳳翔さんと加賀さんがお酒の席に居た時の話みたいですねぇ、盗み聞きした人がいたとかいないとか』

整備士「…青葉ちゃんのことじゃないんすか?」

『まさか。そういう時青葉はしっかり録音もしてます』

望月「それで今日はみんな騒がしいの?」

『みたいですねー、皆さん司令官とケッコンしたくて仕方ないから競争になっちゃってますね』

『特に、普段よく司令官にアピールをしてる方はすでにそれとなくアプローチを始めてるんじゃないでしょうか』

整備士「なるほど、まあそれなら誰かに取られるってことはないっすね」

望月「そうなの?」

整備士「昔からよく知ってるあの人のことっすから保証するっすよ」

望月「ほんとに大丈夫なの?思いのほか察しが良くてそのまま唆されてゴールインとかしちゃったりしない?」

整備士「まさか。『終電なくなっちゃった』って言われて『じゃあタクシー代渡すね』って返すような人っすよ」

『うわぁ…』

整備士「肩に寄りかかられて『今日は帰りたくないです…』って言われて真剣に人の家庭事情や何か嫌なことでもあったのか心配するとかもありましたね」

望月「とんでもない天然たらしだなー…」

整備士「ちなみに被害者は全部女の子っす」

『なおさらタチが悪い…』

整備士(後者は自分の経験談なんすよねぇ…)

望月「でもさすがに全員が動くとなると…色々と大変なことになりそうじゃない?」

『確かにそうですね…これは、波乱の予感…』

食堂



提督「うーん…」

加賀「どうかしたの?」

提督「いや……今日はやけにみんな騒がしいっていうか、落ち着きがないっていうか…」

加賀「そうかしら」

提督「今もすごい視線を感じるんだけど…私、見られてない?」

加賀「…………」チラ

提督「……どう?」

加賀「…確かに見られているみたいね」

提督「な、なにか変な事でもしたかな…」

加賀「特にそんな風には見えないけれど…」

提督「ところで加賀…そのご飯おかわり何回目だっけ」

加賀「五回目よ」モグモグ

提督(どういうお腹の構造してるんだろ…)

ススス…

翔鶴「提督、お隣失礼しますね」ストン

提督「ん、うん」

翔鶴「いただきます、と…」

提督「んー…それにしても、気になるなぁ…なんで見られてるんだろ…」

加賀「あなた…また女の子を泣かせたんじゃ…」

提督「さ、さすがにそれはないよ!…たぶん……」

加賀「言い切れないあたりが怪しいわね…」

提督「ほ、ほんとに最近は何もしてないって…仕事も忙しいし…」

翔鶴「そういえば提督、二つ目の指輪が大本営から届いているという話は本当なのですか?」

提督「ん?うん、本当だよ」

「「「…………!!!」」」ピキーン

加賀(……?急に空気が張り詰めた…)

提督「それがどうかしたの?」

翔鶴「いえ、もし渡すとしたら誰に渡すのかと…」

提督「あー…それがまだ決まってないんだよね…」

加賀「目星は付いているの?」

提督「それもまだ、最近入った子以外はみんな練度は最大になってるから人数が多いんだよね…それに」

翔鶴「それに?」

提督「…仮とはいえ、指輪を渡すっていうのは特別なことだから…安易に決めていいことじゃないと思うの」

翔鶴「そうですね…確かに、一番に渡した人への理由が理由ですから簡単に決めていいことじゃないですよね」

提督「というか、そもそも加賀以外の誰かに渡すこと自体を考えてなかったんだよね。その行為が裏切りになるかもしれないし」

加賀「…………」

提督「あれ、どうしたの?急に顔おさえて」

加賀「あなた……そうやって…そういうところが……」

加賀「好き………」

提督「は、え…?ど、どうも…?」

翔鶴「散々浮気を重ねた身でそんなことを言われても…」

提督「いや、そこだけは着けるべきケジメというか、ほら…な、なんていうの…」

加賀「…私は構わないわ、どちらかと言えばこの子が唆されて断れなくなってるだけだから」

提督「そ、そうとも言うかな…あはは…」

翔鶴(ケッコン艦がいる身でそうなるのが問題なのでは…)

翔鶴「…良いお嫁さんで良かったですね?もし真っ先に大井ちゃんに指輪を渡していたら海の藻屑となっていましたよ?」

提督「は、はい…反省します…」

翔鶴「本当に?」

提督「うっ…し、してます…」

翔鶴「ちゃんと目を見て言ってください」ズイ

提督「うぅ…」

加賀(姑みたいね…)

提督「そうだなぁ、もし指輪を渡すとしたら……駆逐艦の子にしようかな!」

翔鶴「うわ…」

加賀「………」

提督「じょ、冗談です…」

翔鶴「…何にせよ、決断は早めにした方がいいかもしれませんね」

提督「え、なんで?」

加賀「……ああ、なるほど。そういうことね」

翔鶴「提督も気を付けてくださいね、いつでも狙っている子はいますから」

提督「う、うん」

~~~

長門「なぁ武蔵、先に最大練度になったのはどちらだ?」

武蔵「言うまでもなく貴様だろうな、そもそも着任時期が違う」

長門「ならここでの先輩は私ということになる。その私に譲るべきではないか?」

武蔵「それなら貴様の妹である陸奥に譲るべき、という理論になるが?」

長門「………」

武蔵「それよりもこの鎮守府でどれだけの戦果を挙げられたかが問題だ、MVPの数は?」

長門「……100は超えている」

武蔵「ほう、私は150は超えているが?」

長門「ぐっ…だがな、その数で勝負するなら加賀に次いでMVPが多いのは飛龍だ!貴様が誇れることではないな!」

武蔵「………」ジリジリ

長門「………」ジリジリ

提督(どうしてこうなった…)

武蔵「なぁ相棒よ、この武蔵に指輪を渡すべきだろう?」

長門「いいや私だ!」

「「どっちにする!?」」

提督「えー…そんなこと言われても選べないよ…」

武蔵「なんだ、優劣をはっきりした方がいいか?」

提督「そういう問題じゃないと思うけど…」

長門「だが提督が選ばなければ決まることもない、そうだろう」

提督(そもそもなんでこの二人のどちらかが受け取る前提なんだろう…確かに練度は最大だけどまだ誰に渡すか決めてないことだし…)

提督「あー……じゃあ、腕相撲で決めたら?」

武蔵「なるほど、いいだろう」

長門「なっ…う、腕相撲か…」

武蔵「ふっ、怖気付いたか?」

長門「…いや!この勝負、受けて立とう!」

武蔵「そうこなくてはな!」

提督(元気だなぁ…)

武蔵「では提督よ、開始の合図を頼む」

長門「………」グッ

提督「うん」

提督(勝った方に渡すとも言ってないんだけど、単純だなぁ)

提督「…じゃあ、はい。スタート」

武蔵「ふんッッ!!」ガッ

長門「ぬおおッッ!!」ガッ

ギリギリ…

武蔵「ふっ…」

長門「何がおかしい…」

武蔵「この勝負…早めに下りるべきだったな、長門よ…」

長門「何…?」

武蔵「答えは単純明快!シンプルにして一つッ!!この武蔵に!馬力で勝てるとお思いかぁぁぁあ!!!」グググッ

長門「ぐああッ!!」

武蔵「ふっ、諦めろ…私に敵うはずもあるまい」ググ…

長門「ぐっ……た、確かにそうだ…大和型に馬力で勝てる艦もそうそう居るまい…」ギリギリ

武蔵(……なに!?お、押し返されるだと…馬鹿な!この私が!?)

長門「だがな、私には負けられないという意志がある!愛の力を以てこの勝負を受けたのだ!!」ズアッ

武蔵「ちいぃっ!!」

長門「ぬああああ!!!」ググググ

武蔵「この力、愛だというのか…!ならば私にも存在すべきものだ!うおおおお!!!」ググググ

「ぬああああ!!!」

「うおおおお!!!」

長門「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

武蔵「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…くっ、ここまでして決着は付かず終いか…」

長門「お互いに限界が来たようだな…」

武蔵「……だが、いい戦いだった!」

長門「…!ああ!全力を尽くしたな!」スッ

武蔵「ああ、貴様も素晴らしい健闘だった!」スッ

ガッシィ

長門「……で、指輪の行方だが…」

武蔵「ああ、結局は提督に決めてもらおうと……む?」キョロキョロ

シーン…

長門「…ん?んん!?提督!?どこに消えた!?」

提督「ふぅ……」

グラーフ「落ち着いたか?」

提督「あ、うん…ありがとう」

グラーフ「ふふ、お疲れのようだな」

提督「ああ、まあ…まともに付き合ってるとどうしてもね…」

グラーフ「確かにあの二人はな…」

提督「脳筋だよね」

グラーフ(オブラートにすら包まずに言ったな…)

提督「さっきからずっとみんなの落ち着きがなくてさ…そわそわしてるっていうか…」

グラーフ「無理もない、指輪もう一つあるとなればそれを巡ってしまうのもな」

提督「そんなに欲しいものかな…」

グラーフ「Admiralからの物なら特にな」

提督「ふぅん…」

「ニャー」ストッ

提督「ん、オスカー…よしよし」

オスカー「…………」ゴロゴロ

グラーフ「ふふ…ずいぶんと懐かれているみたいだな」

提督「可愛いよね、こうも甘えられるとついかまってあげたくなっちゃって…そういえばこの子って男の子なの?」

グラーフ「いや、メスだ。元はと言えばこの鎮守府に住み着いた猫をビスマルクがオスカーと名付けただけだからな」

提督「そうなんだ…じゃあ君も女の子なのに私のことが好きなんだね」ニコニコ

オスカー「?」

グラーフ(この光景は…癒されるな…)

オスカー「zzz……」

提督「……ふふ……」

グラーフ「Admiralはよく猫に懐かれるな。鎮守府中の猫と仲良くなっているだろう?」

提督「言われてみれば確かにそうかも…昔からよく動物には懐かれちゃって」

グラーフ「動物達も、貴女が動物を好きなことを分かっているんだろうな」

提督「あはは、そうかも」

グラーフ「ビスマルクが見たら羨ましがるな、きっと」

提督「ビスマルクも猫好きなの?」

グラーフ「ああ、だが撫で回したがる邪な気持ちが滲み出ているのか、いつも猫には逃げられているな」

提督「名付け親なのに逃げられるんだ…」

グラーフ「……そういえば、あの深海の子も動物に懐かれるな」

提督「ヲ級ちゃんのこと?」

グラーフ「ああ、よく触手で猫と戯れているのを見かける」

提督「この鎮守府に住み着いてる野良猫の、あすかって知ってる?」

グラーフ「あの真っ黒な猫のことか?」

提督「そうそう、あの子も最近ヲ級ちゃんと仲良くなったみたいでさ。あんまり私以外に懐かない子だと思ってたから、ちょっと浮気されちゃった気分」

グラーフ「はは、そうか…」

提督「私も君に浮気しちゃおっかな~…♪」モミモミ

オスカー「ウニャウミャ……」ゴロン

グラーフ(猫にも浮気するのか…)

提督「ところでグラーフ」

グラーフ「なんだ?」

提督「グラーフもさ、指輪欲しいって思ってたりするの?」

グラーフ「な……そ、それは…いや、隠す事も無いな…。ああ、指輪は、欲しい…///」

提督「……やっぱり、みんなそう思ってるのかなぁ…」

グラーフ「…当然そうだろうな…誰もが皆admiralから結ばれた証をもらいたいんだろう」

提督「うーん…でも、だからこそ迷う……簡単に決めちゃいけないことだよね…」ゴン

グラーフ「ゆっくり悩めばいいさ…少なくともここに居る間は」

提督「うん……ありがとう…」

グラーフ「…コーヒーでも淹れようか、admiralが好きな特別甘いものを」

提督「あ、お願い」

提督「………」ズズ

グラーフ「………ふふ…」クス

提督「……?どうしたの?」

グラーフ「いや、コーヒーが飲めないと言っていたadmiralがだな。私の淹れたものを飲んでくれているのを見ると嬉しいんだ」

提督「ああ、グラーフのコーヒーは美味しいから…でもこんなにミルクと砂糖を入れたものがコーヒーって言えるのかな」

グラーフ「元がコーヒー豆だからコーヒーという認識でいいさ、カレーには何を乗せてもカレーということは変わらないだろう?」

提督「あはは、確かに」

グラーフ「それに、大切なのは美味しい物をどう工夫して楽しむか、だ。型に囚われる必要なんてないぞ」

提督「そうだよねー…」

グラーフ「Admiralはコーヒー自体が苦手なわけではないのか?」

提督「ん、コーヒーっていうか…単純に苦いものがあんまり好みじゃないかなぁ」

グラーフ「だから甘くすると飲めるんだな」

提督「そうそう、どちらかというとコーヒー牛乳に近い感じのがいいかな。マックスコーヒーとか」

グラーフ「マックス…?」

提督「そういう名前の缶コーヒーがあるの、とっても甘いやつ」

グラーフ「なるほど、興味深い…」

スタスタ…

マックス(………ここね、提督とグラーフがいる部屋は)

マックス(グラーフに呼ばれて来たけれど、休憩でもしているのかしら…)

マックス(…そうよね、提督も疲れてるだろうし…たまには顔を合わせて話でも…ん?)

『単純に……じゃないかなぁ』

『だから…………るんだな』

『……そう、どちらかというと…………マックス………』

マックス(私…?……よく聞こえないわ、もっと近付いて…)スッ

『なるほど、好きなんだな』

『うん、好き。マックスは良いよ』

マックス「………!!?!??/////」ババッ

マックス(わ、私のこと…す、好き……、って…)ドキドキドキドキ

マックス(て、提督が……そんな、私を…こ、このタイミングで…ということは、指輪………)ドキドキドキドキドキドキ

ガチャ

マックス「し、失礼します……」

グラーフ「ん、来たか。コーヒーを淹れておいたぞ」

提督「マックスも休憩?」

マックス「え、ええ…そう…」スタスタ

ストン

マックス「…………」ドキドキ

グラーフ「で…それは美味しいのか?」

提督「うん、とっても甘くて疲れてる時に飲むと体に染み渡るの」

マックス「…………」チラ

提督「……うん?」

マックス「……!…………///」フッ

提督(あ、あれ…目を逸らされた…)

提督「……ねえ、グラーフ…」ボソッ

グラーフ「ん、なんだ?」

提督「マックスの様子、なんだか変だけど…何かあったの?」ヒソヒソ

グラーフ「……?」チラ

マックス「…………//」ポー

グラーフ「…言われてみれば、確かにそうだな…私には見当もつかないことだが…」ヒソヒソ

提督「どうしたんだろ、いったい…」ヒソヒソ

マックス(提督が…私の事を、好き…って……わ、私は……私も……)

グラーフ「何か悩みがあるのかもしれないな…相談に乗ってやればいいんじゃないか?」ヒソヒソ

提督「え、私?でいいの?」ヒソヒソ

グラーフ「こういう時は司令官である貴方が聞いてやるべき、だろう?」

提督「……それもそうだよね……よし!」

提督「ほら、マックス」スッ

マックス「……え?」

提督「コーヒー、飲むでしょ?」

マックス「あ、ええ…いただくわ…」

提督「……浮かない顔してるね?」

マックス「そう、かしら……いえ、あなたには分かるわよね…」

提督「そりゃあもう、付き合いも長いからね。何かお悩み?」

マックス「………その……///」チラッ

提督「?」

マックス「わ……私でいいの…?」

提督「…………?」

マックス「不安、なの…私に務まるのか…」

提督「はあ…」

マックス「好きだと言ってくれるのは嬉しい…もちろん、わ、私も……好き、だけど…」

提督「うん」

マックス「だ、だからこそ…隣に居られるのか、上手くやっていけるのか…それが不安で…」

提督「うん」

マックス「……あ、あなたはどう思うの?」

提督「え?えぇと…うん、マックスなら大丈夫だよ、きっと」

マックス「ほ、本当に…?」

提督「うん、マックスは優しくて強い子だから。上手くいくよ」

マックス「そ、そう……あなたにそう言ってもらえるのなら、何も心配はいらないわね…」

提督「あはは、力になれたようならよかったよ」

マックス「……それじゃあ…不束者ですが、よろしくお願いいたします…」ペコリ

提督「え?」

マックス「え?」

提督「どうしたの、急にそんな挨拶して」

マックス「いえ、これから伴侶として共に過ごすことになるから…間違っていたかしら…?」

提督「ちょ、ちょっと待った。伴侶として過ごすことになるって何?誰と?」

マックス「あなたと」

提督「私と?」

マックス「私が」

提督「マックスが??」

マックス「ええ」

提督「なんで???」

マックス「え?だって、私のことが好きって…」

提督「そんなこと言ったっけ…?いや、好きではあるけど…」

マックス「部屋に入る前にマックスがどうとかって…」

提督「………あっ……ああーーーー……」

マックス「?」

提督「……っていう話をしてて…」

マックス「なるほど、なら私の勘違いだったということね」

提督「うん…ほんとにごめん…」

マックス「いえ、私の早とちりだから気にしないで。笑い話で済んでよかったわ」

提督「そ、そうだね…あはは…」

マックス「あはは」






マックス「ちょっと外出てくるわ」ガラッ

提督「待ってぇぇぇええええッ!!!」

マックス「離して」

提督「ここ!ここ三階!!死ぬよ!?」

マックス「死ぬの、止めないで」グググ

提督「止めないわけがな……力強っ!?ちょっ、ぐ、グラーフも手伝ってぇぇ!!」ズルズル

グラーフ「やれやれ…」

提督「はぁー、どうなることかと思った…」

マックス「ごめんなさい、取り乱したわ…」

提督「あー、いや…気にしないで、うん」

グラーフ(天然たらしというよりもはや自然とこうなってしまう星のもとに生まれてきたのではないだろうか、この人は…)

提督「えーと…でも私、マックスのことが好きっていうのは本当だよ」

マックス「コーヒーじゃなくて?」

提督「うん、今みたいに飛び降りようとしたら悲しむくらいにはね」ポン

マックス「……相変わらずね、そういうところは…」フッ

提督「あはは、照れてる?」

マックス「て、照れてないわ」プイッ

提督「照れてるじゃない、顔赤いよ?」

マックス「ッ……もう……///」

グラーフ(いや、そんなことはないか…)

ガチャ

グラーフ「もういいのか?」

提督「うん、片付けなきゃいけない書類もあるから。コーヒー、ありがとうね」

グラーフ「ああ、また来てくれ」

提督「ふふ、楽しみにしてるね」

バタン

提督「ふぅー…結構長居しちゃったなぁ…」スタスタ

スタスタ…

提督「……ん?」クルッ

青葉「…………」

提督「……青葉?そんなところで何してるの?」

青葉「…………」

提督「…………??」

提督(…何も言わないし、どうしたんだろ…まあいいや、そっとしておこう…)スタスタ

青葉「…………」スタスタ

提督「…………!」ピタ

青葉「…………」ピタ

提督「…………」チラッ

青葉「…………」ジイィィ

提督「…………」パタパタ

青葉「…………!」パタパタ

提督「…………!」ダッ

青葉「…………!」ダッ

提督「ひいぃぃ!!?」ドドドド

青葉「しれえぇぇぇかぁぁぁぁぁぁん!!!」ドドドド

あの新ボイスとても可愛らしかったですね
「作れます」とドヤ顔で言った加賀さんだけど腕前を知ってる提督と鳳翔さんが監督のもとなんとか作り上げるけど翌日の花見で監督の二人は疲労困憊になってる話ですか分かりません

提督「なっ、なんで追いかけてくるのぉぉぉぉ!!?」ダダダダ

青葉「逃げる相手は追うに決まってるじゃないですかぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダ

提督「…じゃあ、私が止まれば青葉も…!」ズザザ

青葉「ぬおおおおおおお!!!ダダダダ

提督「いやああああああ!!!」

ダンッ

青葉「つっかまーえた!!」ガシッ

提督「ひっ、はぁ、はぁ……はぁ…」ゼェゼェ

青葉「はぁ…はぁ…はぁ…なんだか…卑猥ですね、この絵面……はぁ…」ゼェゼェ

提督「と…とりあえず、どいてもらいたいんだけど…」

青葉「ああ、ハイハイ…」スッ

提督(意外と素直…)

提督「ふぅ…それで、どうかしたの?」

青葉「いえ、指輪を渡す相手は決まったのかをお聞きしたいなと思いまして」

提督「…なんで追いかけられたの?」

青葉「逃げる相手は追いたくなるじゃないですか?」

提督(肉食獣か何かかな…)

青葉「それで、誰に渡す予定なんです?」

提督「まだ決まってないなぁ」

青葉「金剛さんはどうなんですか?」

提督「うーん…金剛かぁ…確かに好きではあるけど」

青葉「一夜を共にした仲じゃないですか」

提督「あれは…お酒も入ってたし、一晩の過ちだよ…」

青葉(唆しておいてなんだけどこの人いつ刺されてもおかしくないなぁ)

青葉「う~ん、このまま司令官が誰にも指輪を渡さないと暴動のひとつでも起きそうで怖いですねぇ」

提督「とは言ってもね…」

青葉「なら、司令官の好みの女の子ってどういうタイプですか?」

提督「好みの女の子って…」

青葉「どうせここには女の子しかいないじゃないですか」

提督「まあ、確かにそうだけど…」

青葉「じゃあまずはどういう性格が好きかお聞きしましょう」

提督「性格?性格はー……んー…どちらかというと落ち着いてる方がいいかなぁ…」

青葉「ふむふむ」

提督「あ、いや。落ち着いてるというよりは大人しい感じ、かな?」

青葉「大人しめ、ですね」

提督「こう、守ってあげたくなるというか…弱さを見せられると庇護欲が湧いてくるというか…」

青葉(ヒモを量産する女の人の台詞だ…)

青葉「それで、年上の方が好みですか?年下の方が好みですか?」

提督「同年代か年下、かな…」

青葉「まあ司令官の歳で年上が好きだと30超えちゃいますもんねー」カキカキ

提督「……………」

青葉「で、髪型はどんなのが好みですか?」

提督「どんなの、かぁ…そう言われると結構困るような…」

青葉「じゃあ短いか長いかで」

提督「うーん……長い方が好きかも」

青葉「そうですか。へぇ~」シュル

提督(露骨に髪下ろした…)

青葉「恋人になるのなら家事はできる方がいいですか?」

提督「んー、できるのに越したことはないけど私がやるからいいかな」

青葉「経済力は求めますか?」

提督「うーん、私が稼ぐから別に。働いてなくてもいいよ」

青葉「じゃあ何か見返りは求めないんですか?」

提督「愛してくれるだけでいいよ」

青葉「甘やかして欲しいとか」

提督「甘やかす方が好きかな」

青葉「……あの、司令官?」

提督「なに?」

青葉「どうやって今まで悪い男に引っかからなかったんですか?奇跡ですか?」

提督「えっ?」

青葉「ふむふむ…要するに年下で甘え上手で髪の長い子が好きなんですね」

提督「別に甘えて来なくてもいいことはいいけどね、一緒にいるだけで嬉しいから」

青葉「じゃあ、青葉なんてどうですか?」

提督「…ダイレクトに来るね」

青葉「甘え上手ですよ?ほらほら、うにゃー」

提督「はいはい…」ワシャワシャ

青葉「えへへ…」

提督「…でもまぁ、青葉とも付き合い長いよね」

青葉「ですねぇ、もう3年くらいですか」

提督「……………」

青葉「……え?ど、どうしたんですか、急に黙って」

提督「ねえ、青葉」

青葉「っは、はいっ!?」ドキン

青葉(な…なに、この、真っ直ぐな目…)ドキドキ

提督「青葉とも色々あったよね」

青葉「は、はい…」

提督「変な写真撮られたり、変なことに使いっ走りさせられたり、変なことされたり、変なことばっかりだね」

青葉「………そうですね」

青葉(司令官からの青葉のイメージって…)

提督「でも、青葉といる時間は悪くないっていうか、思い返してみればとっても楽しいものだったよ」

青葉「へっ?あ、ありがとうございます…?」

提督「……青葉は…私が指輪を渡したら、受け取ってくれる?」

青葉「…………はあぁぁっ!!!???」

青葉「まっ、まっ、ままま待ってください!!どうしたんでひゅかいきなり!?気を確かに持ってください!!///」

提督「気は確かだよ、青葉の方こそ落ち着いて」

青葉「ちょっ、え…いや、ああもう!なんでいきなりそんなこと言い出すんですか!」

提督「え、流れとしては悪くなかったと思うけど…」

青葉「ううう…い、いや、そうですね…青葉が全く予想してなかっただけでした…すみません…」

提督「…それで、返事を聞いてもいい?」

青葉「待ってくださいよ…そんな簡単に結論なんて出せませんし…」

提督「あはは、そうだよね…」

青葉「……そりゃ、青葉だって司令官のことは好きですよ…もちろん、恋愛的な方で…」

提督「うん」

青葉「でも…司令官はそれで納得するんですか…?」

提督「え?」

青葉「気持ちは嬉しいですけど…付き合いが長いとか、誰かに渡さないといけないとか、そういう義務感とかで指輪を渡そうと言うのなら…青葉は…受け取りません」

提督「…………」

青葉「だって…司令官は、青葉と一緒に居て、一度でも加賀さんと居る時のような気持ちになったことがありますか?」

提督「あ……」

青葉「分かってるんです、青葉のことなんて眼中にないんだって…そういう視線を向けられたことがないって、知っていました」

提督「…………」

青葉「だから…指輪は、ほかの子に渡してあげてください。司令官が納得する形で、司令官のことが大好きな子に」

提督「……うん。ごめんね、軽率にこんなこと言って…」

青葉「それが司令官の十八番じゃないですか、気にしないでください」

提督「…ほんとにいいの?」

青葉「はい、面と向かって言うのも変ですけど…青葉は自分の力で司令官を振り向かせてみせますから」

提督「……そっか。じゃあ、ちょっと考えてみるね」

青葉「はい、じっくり悩んだ方が意味も出ますから。それじゃ」

スタスタ…

青葉「……………」

青葉「格好つけずに素直に受け取ればよかったぁぁぁ……!!」ズーン

スタスタ…

提督「………」ピタ

金剛「………」キョロキョロ

提督(……嫌な予感がする…)

提督(別の方向から行こう……)クル

金剛「……あ!」

提督「…………」

ダッ

金剛「なんで逃げるデスカー!!!???」ドドドドド

提督「またこのパターンだよもおおおぉぉ!!!」ドドドドド

金剛「待つネー!!テイトクのバーニングラーヴをもらうのはワタシデース!!」ドドドドド

提督「くっ、そうそう何度も捕まる私じゃ……」

ダンッ

提督「よいしょっ!」

金剛「What!?」

提督「じゃあね!」ゴソゴソ

金剛「テートクゥー!?どこに消えたノォー!??」



提督「ふぅ……青葉が普段使ってる隠し通路がこんなところで役に立つとは…」ゴソゴソ

ゴンッ

提督「あいたっ…うー、狭いなぁ…早いとこ別の場所から出ないと…」

提督「私の部屋はこの辺かなぁ…ん?」

\あったー?/

\いや、見当たらないな/

\あの、本当にこんなことをしてもいいの…?/

提督「…………」ソーッ

那智「どう考えても駄目だろう。くだらないことはやめてさっさと引き上げるぞ」

足柄「イヤよ!先に誰かに指輪を取られたらどうするの!」

羽黒「でも、司令官さんが戻ってきたら…」

足柄「大丈夫大丈夫、さっき金剛さんに追いかけられてるの見たからしばらくは戻ってこないわ」ゴソゴソ

提督「…………」ストッ

羽黒「あっ…」

那智「どんな登場の仕方だ…」

提督「ねえ足柄、指輪は見つかった?」

足柄「いやーそれがなかなか見つからないのよねぇ、提督も探すの手伝ってもら…え……え?」

提督「」ニッコリ

足柄「…………」

提督「…………」

足柄「…………」ダラダラダラダラ

提督「…………」

足柄「お、お邪魔しましt

ガッ

提督「よしよーし、大人しくしようねー」グイッ ギリギリ

足柄「がああああ!!!」

提督「よいしょっと」ギュッ

足柄「痛っイイ!お…折れるう~~~~!!」パンパン

那智「どう思う?」

羽黒「自業自得かと…」

那智「だな」

羽黒(それ以上いけない、って言った方がいいのかなぁ…)

足柄「はぁ、はぁ、はぁ…ほ、本気で折られるかと思った…」

提督「足柄が男の人だったら本気で折ってたよ」

足柄「えっ…」

提督「冗談だよ冗談」

足柄「そ、そうよね…ははっ、あはははは…」

提督「あははは。それで、なんで勝手に私の部屋に入ってたのかな?」

足柄「そっ、それはー……そのぉ……」

那智「私は足柄に連れてこられただけだ」

羽黒「あ、私もです…」

足柄「ちょっと!?見捨てるの!?」

那智「事実を言ったまでだ」

提督「で、理由は?」

足柄「……ゆ、指輪をどこに隠してるのか…た、確かめたくて…」

提督「確かめて、どうしたかったの?」

足柄「………て、提督のお嫁さんを…名乗ろうかと……」

提督「そうなんだ。じゃああとで妙高に報告しておくね」

足柄(あ、人生終わった)

提督「さてと、ちょっと着替えたいから外に出てもらってもいい?」

羽黒「あ、はい。失礼します」ペコリ

那智「足柄が迷惑をかけてすまなかったな」

提督「ああ、うん…まあ、きつく言っておいてね…」

那智「ほら、行くぞ足柄」

足柄「え?なんで?提督の生着替え堪能したくないの?」

提督「那智、次の射撃演習の的にしていいよ」グイッ

那智「そうだな、賛成する」

羽黒「姉さん…」

足柄「ちょっ、何その侮蔑の目!?じょ、冗談だってば!」

提督「はいはい、いいから引き上げてちょうだい」グイグイ

那智「これ以上醜態を晒すな…」

足柄「あー!」ズルズル

提督「ふぅ、これでよし……と」

ガチャッ

提督「…………」キョロキョロ

響「誰もいないみたいだよ、司令官」

提督「うん……そうだね…」

提督「………どわぁっ!!?」ビクゥ

響「どうしたんだい?」

提督「ど、どうしたって…そりゃいきなり出てきたらビックリするよ…」

響「そう?」

提督「…というか、どこから出てきたの?今一緒に部屋の中から顔出してたよね?」

響「そりゃ部屋の中に居たからね」

提督「居たの!?」

提督「どこに居たの?」

響「二つめのクローゼットの中だよ」

提督「なんでまたそんなところに…」

響「いや…司令官を驚かせようと隠れてたんだけど、足柄さん達が来たから…出るに出られなくなっちゃって…」

提督「ああ…そういうこと…」

響「ちなみに司令官の生着替えもガッツリ見せてもらったよ」

提督「……この際、それはまあ良いけど…」

響「あと、こんなものが…」スッ

提督「!!!///」

響「スケスケのベビーd

提督「こ、こら!戻してきなさい!///」カーッ

響「はいはい」

響「司令官も意外と大胆だね。加賀さんに見せるの?」

提督「見せたよもう…というか、そんな知識どこから…」

響「オータムクラウド」

提督「やっぱり…」

響「ダメ?」

提督「ダメじゃないけど…まだ響には早いっていうか…」

響「どうして?私はもう金も女も知ってるよ」

提督「漢字の話でしょ?」

響「バレたか」

提督「う~ん…でもまあ、響は結構大人びてるしなぁ…そういうことに興味があるのも仕方ないかも…」

響「別に興味はないけどね。向こうから教えてくるだけだよ」

提督「……あとで秋雲シメるか…」

響「ところでその格好、市街の方に出かけるの?」

提督「ん?うん」

響「なんの用事?」

提督「ちょっとね」

響「誰と?」

提督「一人でだけど」

響「……怪しい」

提督「え、なにが?」

響「私もついて行っていい?」

提督「え?うん、いいけど…」

響(司令官に悪い虫が付くのは面白くないな…見張っておこう)

提督「早めに着替えてね、玄関口で待ってるから」

響「了解」

提督「それじゃ、ちょっと出かけてくるね。10時ぐらいには帰ってくると思うから」

大淀「ええ、分かりました。でも、どうしてまた急に?食材も備品もたくさんあるはずですが…」

提督「いやあ、ちょっとね…」

大淀「はあ…まあ、深くは聞きませんが…」

響「司令官、待たせたね」

提督「ん…じゃあ、後は任せるね」

大淀「はい、お気を付けて」

ガチャ

響「司令官、ほんとに誰とも会わないの?」

提督「うん、そうだけど…」

響「…もし外の人と浮気してたら怒るよ」

提督「う、浮気ぃ…?」

提督「…………」

響「急にどうしたの?頭を抱えて」

提督「いや……浮気浮気って聞き慣れたと思ったんだけど、まさか響みたいな小さい子に言われるとは思ってなくて…」

響「はあ、それだけ言われたんだ」

提督「こんな小さい子にまで追及されるとは…私もそろそろ終わりかなぁ…」

響「最初から終わってるじゃないか」

提督「うぐっ……ほ、ほら。車出すから乗って」

響「うん」

提督「よいしょっと…」

響「…それ年寄りくさいよ?」

提督「ぐううぅっ……!!」

響(クリティカルが出たかな)

ブロロロ…

提督「…………」

響「…あなたといると楽しい」

提督「ん?」

響「二つに並ぶ缶ジュース」

提督「…なんかもう嬉しすぎて?」

響「ほっぺにチュッてしたくなる、だけど今は運転中横顔を見つめていよう」

提督「よくそんな歌知ってるね」

響「とってもとってもとってもとってもとってもとっても大スキよ」

提督「あはは、こんな時にその曲を歌われるとなんだか照れるね」

響「上手?」

提督「うん、上手上手」

響「………」ンフー

響「窓、開けていい?」

提督「いいよ」

ウィーン

響「…風が気持ちいい…」

提督「あんまり乗り出すと危ないよー?」

響「……夕焼けが綺麗だ…」

提督「あ、ほんとだ…」

響「この前出掛けた時は朝早くで暗かったから何も見えなかったけど…車窓から見る海も良い…」

提督「ロマンチストみたいなこと言うね」

響「きっと司令官と一緒だから綺麗に見えるんだろう…」

提督「そう?」

響「そうだよ」

提督「…それはどうも」

響「…司令官」

提督「うん?」

響「また…司令官と一緒に出かけたいな」

提督「…うん」

響「二人きりでだよ?」

提督「うん、わかってる」

響「よし…」

提督「んしょ…降りるよー」

響「うん」

バタン

響「何を買いに行くの?」

提督「ん?ネックレスをね」

響「ネックレス?司令官が着けるの?」

提督「いやいや、私はあんまり貴金属は…」

響「ならどうしてまた…」

提督「ちょっとプレゼント用に」

響「…プレゼント?渡すの?誰に?」

提督「そんなに知りたいの?」

響「司令官が外に女を作ってるなんて…許せない」

提督「大丈夫だよ響も知ってる人だから」

響「………そうなのか?」

提督「うん、響とも仲良しだし」

響「……なら、いい…」

提督(子供ながらにしっかりしてるなぁ…)

「ギフトでしたら、こちらの…」

提督「はあ、なるほど…」



響「…………」

響(どれもこれもキラキラしてる…)

響(……けど、魅力はよく分からないな…)

提督「響も何か欲しいの?」

響「うわっ…い、いや。見てただけ。それよりもう終わったの?」

提督「うん、すぐ決まっちゃった」

響「そうか…」

店員「お子さんのものもお探しでしょうか?」

提督「ああ、いえ…見てるだけみたいなので…」

響「……司令官、行こう!」グイ

提督「うわっ、たっ、響!?あ、ありがとうございました!」トットッ

店員「え、ええ…またのお越しを…」

提督「もう…急にどうしたのさ」

響「子供扱いはまだしも、親子だと思われるなんて…失礼な」

提督「えぇ?でも、ほかの人からならそう見えるのも仕方ないんじゃ…」

響「良くない」

提督「そ、そう…」

響「まったく…」

提督(難しい年頃だなぁ…)

響「…司令官」スッ

提督「ん?」

響「手。繋いで歩こう」

提督「あ、ああ。うん」ギュ

提督(こうしてると余計に親子に見えるような…)

響「♪」

提督(…嬉しそうだしいいや…)クス

~~~

提督「よい、しょ…っと…」ギィ

鳳翔「あ、お帰りなさ……あら、ずいぶん大荷物ですね」

提督「あはは、響が買ってほしいって言うからつい」

鳳翔「ふふ、こちらの大きい荷物は甘えんぼうさんですね」クス

響「zzz……」

提督「あー…帰りの途中で寝ちゃったみたいで…」

鳳翔「お預かりしましょうか?」

提督「うん、お願い」スッ

鳳翔「ん、しょ…」ギュ

響「……ん…」パチ

提督「あ、起きた?」

鳳翔「降りますか?」

響「………司令官がいい…」ストン フラフラ

提督「響…」

響「司令官のおっぱいがいい…」ギュム

提督「…………」

鳳翔「あ、あはは…」

響「んん…」ギュウ

提督「ちょ、こら…」

響「……zzz」

提督「……もう」

鳳翔「ええと、荷物の方を運びましょうか?」

提督「うん、お願い…ごめんね」

鳳翔「いえいえ」

提督「じゃあ響を部屋まで送ってくるね」

鳳翔「はい、荷物は提督の部屋にまとめておきますね」

提督「うん……あ、そうだ!」

鳳翔「はい?」

提督「電、まだ起きてる?」

鳳翔「ええと……はい、先ほどご飯を食べたばかりなのでまだ寝てはいないかと」

提督「そっか、ならあとで桟橋の方に来るように言ってくれる?」

鳳翔「はい、お伝えしますね」

提督「ふふ、ありがとう」

~~~

提督「…………」スゥ

タタタ

電「司令官さん、お呼びですか?」

提督「ん、電……まあ、座って座って」

電「はい」

ストン

電「それで、用件は…?」

提督「ん?んー…」

電「…………」

提督「…………」

電「…………」

提督「……夜の海も綺麗だね」

電「へ?は、はい…」

提督「ごめんね、急に変なこと言って」

電「いえ、電は気にしないのです」

ザアア…

提督「…………」

電「…………」

提督「……変わらないね、あの頃と…」

電「え?」

提督「電と初めて逢った頃と、波の音も、私がここに居たら電も隣に居るのも、ずっと同じ」

電「……はい。司令官さん、悩み事や困ったことがあればいつもここに来てたのです」

提督「うん、なんだか海を眺めていると落ち着くから…」

電「……!も、もしかして何かお悩みなのですか?」

提督「あはは、今は違うよ」

電「そ、そうですか…なら良かったのです」ホッ

提督「電は優しいなぁ」ナデ

電「はわわ…」

提督「ほんと、色んなことがあったなぁ」

電「はい…司令官さんと初めて会った時は頼りなさそうだと思ったのです」

提督「え、そうなの?私はこんな小さい子が戦うなんて不安だなって思ってたよ」

電「今は…今も司令官さんは頼りなさそうなのです」

提督「うぇ、ひどくない?」

電「でも電は、司令官さんが優しくてとっても強いことを知ってるのです」ニコ

提督「電…」

電「えへへ…」

提督「…電にそう言ってもらえるだけで嬉しいよ、ありがとう」

電「はいっ」

提督「色々あったなぁ…最初はこの広い鎮守府に二人きりだったけど、だんだん仲間が増えてきて…初めて戦艦が来てくれた時なんて大喜びしたっけ」

電「司令官さん、いきなり抱きついてくるから苦しかったのです」

提督「え?あれは電から抱きついてきたんでしょ?」

電「ううん、司令官さんからなのです」

提督「そうだっけ…」

電「演習で高練度の艦隊に負けて、悔しくて泣いてた時も…司令官さんが慰めてくれたのです」

提督「あったね、それも…」

電「それから、それから……」

提督「うん…うん…」

~~~

~~~

電「ずっと……司令官さんと一緒に居た時間は、いつも楽しかったのです」

提督「うん、私も電と一緒に居ると楽しいよ。安心するっていうか、信頼できるっていうか…相棒っていうのかな」

電「えへへ…い、電も同じ気持ちなのです…///」テレテレ

提督「ねえ、電…」

電「はい?」

提督「私と結婚、する?」

電「………へっ?」

電「え、えぇぇっ!?///」

電「っけ、結婚って…!そ、その…あ、あの指輪を…電がもらう、ということ、で、ですよね…///」カアア

提督「うん、ここにあるよ」スッ

電「はわぁ!!?」

提督「イヤ?」

電「い、イヤなわけないのです!で、でも…こ、心の準備が…」

提督「電が受け取りたいと思ってくれた時でいいよ」

電「……ほ、他の誰かに取られたりとかは…しないですか…?」

提督「ん?うん、絶対電に渡そうって思ってるから」

電「…………///」カアア

提督(わかりやすい子だなぁ)ニコ

電「そ、それじゃあ……えっと……」

提督「うん」

電「すぅーー……はぁーー……」

提督「…………」

電「……電、司令官さんの大切になるのです」

提督「…うん。指輪、受け取ってくれる?」

電「はい!」ニコ

提督「ふふ、ありがとう…」ニコ

提督(小さくて可愛くて、それでもこの存在は私にとって大きい…大切な相棒)

スッ

電「………はあぁ…」キラッ

提督「サイズ、合ってるかな?」

電「…あ、はい!ぴったりなのです!」

提督「そっか、よかった♪」

提督「……えーい!」ムギュウ

電「はわわぁ!?しっ、司令官さん!?」

提督「んふふ、なぁに?」

電「そ、その…いきなり抱き着かれると、こ、困るのです…」

提督「えへへ、ごめんね、電が可愛くてつい」

電「うぅ…///」

提督(でも抵抗しないってことは嬉しいんだろうなぁ…可愛いやつよのう…)

電「……し、司令官さん…?」チラ

提督「ん?」

電「そ、その……ケッコンしたということは、やっぱり、あ、あの……そのっ…」

提督「?」

電「きっ、キス…とか、するのですか…?///」

提督「……………」ジーッ

電「……あ、あれ…?」

提督「する?」ズイ

電「へっ!?」

提督「キスだよ、キス。電が言ったんでしょ?」ズズイ

電「へえぇっ!?そっ、そんな…!」

提督「イヤなの?」

電「い、嫌じゃないのです!で、でも、その、電には…ま、まだ早いと思うのです…」

提督「……………」

電「……………」ドキドキ

ポン

提督「…そうだよ。電にはまだ早いの」ナデ

電「はわ…」

提督「口同士はもうちょっと大人になってからかな」クス

電「は、はい…」

提督「でも何もしないのも味気ないし……あ。電、手出してくれる?」

電「? こうですか…?」スッ

提督「うん、じゃあお手を拝借して…」クイ

チュッ

電「あ……///」

提督「今はこれだけで…ね?」

電「…はい………あ!い、電もするのです!」フンスフンス

提督「ふふ、どうぞ」スッ

電「し、失礼します…」オズオズ

チュッ

電「……こ、これで夫婦の証になるのです///」

提督「あはは、幼妻だね」

提督(…………)

提督(よく……よく我慢した、私……!)グッ

提督「あ、そうだ。もう一つ渡しておくものがあるの」ゴソゴソ

電「はい?」

提督「はい、これ」スッ

電「これは…ネックレス、ですか?」

提督「そうそう。それでね、ちょっと指輪預かってもいい?」

電「あ、はい」スッ

提督「ん、ありがと…で、市街の方に出る時はこれに指輪を通して首にかけるの。ほら、電くらいの歳の子が指輪なんてしてたら変に思われるからさ」チャリ

電「なるほど…わかりました」

提督「これからはきっと外に出ることも多くなるから、大切に持っててね?」

電「はい!」

「…ねえ、今何してるのよ」

「ちょ…お、押さないでって!」

「うわっ」

「ちょっ…!?」

ドサドサッ

提督「ん?」

暁「いたた…」

雷「うう……あ、やば!」

響「こんばんは」

電「こ、こんばんは…」

提督「響、起きてたの!?」

響「まあ、車の中で寝てたから」

加賀「バレてしまったようね」スッ

提督「加賀まで!…みんな見てたの?」

暁「まあ…電だけ呼び出されたら気になるじゃない」

加賀「誰に指輪を渡すのか気になったから」

提督「抜け目ないなぁ…」

雷「よかったじゃない、電!」

響「だね。おめでとう」

電「あ、ありがとうございます//」

加賀「一応聞いておくけど……やましい気持ちはないのよね」

提督「え?うん」

加賀「……ないのよね?」

提督「な、なんで2回聞くの!?ほんとにただ信頼の形として渡しただけだって!」

加賀「キスのくだりになった時はさすがに止めに入るか迷ったわ…」

提督(バレてる……)

加賀「まあ、納得できる形だから文句は言わないでおくわ」

提督「そ、それはどうも…」

加賀「というわけで、これからもよろしくお願いね」ポン

電「は、はい!」

提督(うんうん、仲良くやっていけそうで何よりかな…)

電「あ、あの…」

加賀「なに?」

電「か、加賀さんには…負けないのです!」

提督(……うん?)

加賀「ほう……」

提督(うん……??)

加賀「……甘くは見ないことね。正妻は私よ」

電「順番は関係ないのです!」

提督(…あれ、もしかして私、戦争を引き起こしたんじゃ…)

指輪戦争、終わり!正妻戦争、開幕!

もう次シリアスやって終わり、という形にしたいんですがまだ大まかな流れしか決まってないのでゆっくりゆっくり進めていきますね

やっぱりちょっとだけ日常話はさんでいいすか(小声)

加古「ぐぅ……」zzz

衣笠「そういえば、提督」

提督「なに?」

古鷹「えいっ!」

衣笠「提督って、駆逐艦の子達からものすごい人気あるって聞いたけどほんと?」

提督「え?えーと…懐かれてるとは思うけど…」

古鷹「あっ、危ない!ガード!」

衣笠「あ!ごめん、聞き方が悪かったかな。駆逐艦の子達にかっこいいって言われてるらしいけど、そこんところどうなの?」

提督「え、そうなの…?」

衣笠「提督も知らないの?」

提督「うん、今初めて聞いたよ」

古鷹「落とし穴と爆弾、設置しますね!」

衣笠「なんかね、駆逐艦の子達が提督を噂してるって噂を聞いたからさ」

提督「噂の噂って何さ…」

古鷹「あわわ…か、火球が…!」

衣笠「軽空母の人が話してるのを聞いただけだから、本当なのか確かめたくて」

提督「はあ、そういうことね…」

衣笠「でもその様子だと何も聞いたことはない感じかなぁ」

提督「うん、残念ながら」

古鷹「えーいっ!痺れなさい!」

衣笠「あ、ペイントつけ忘れちゃった」

古鷹「自動マーキングがあるから大丈夫!」

提督「ねぇ青葉、何かその辺の情報はないの?」

青葉「…ん?ああ、ありますよ?」

提督「あるの!?」

衣笠「なんで今まで何も言わなかったのさ!」

青葉「いやあ、狩りに集中したくて…」

提督「それで、どういう…」

青葉「噂が立ち始めた頃にですね、駆逐艦の子達にインタビューをしたんですよ。まあみなさん素直に喋ってくれますから、その音声がこちらにありまして」スッ

衣笠「録音までしてたんだ…」

提督「さすが…」

青葉「いやあ、それほどでも♪」

古鷹「次はどの弾を使おうかなぁ…」

ガガッ

青葉『はい、どうぞ!司令官のこと、どう思いますか?』

電『ええと、し、司令官さんは頼りになるというか…気配りが上手というか、みんなに優しくできるのが良いところだと思うのです。なんだか大切にされているとか、守られてるって感じがして…そ、そばにいると安心するのです//』

青葉『ふんふん、なるほど。では次どうぞ!』

望月『なんであたしがこんなインタビューされてるのか分かんないけど…まあ、適当でいっか。うーん…一応美人系の顔立ちしてるし、戦艦とか空母の人達からは守ってやりたいとか思われてるらしいけど…こう、意外とイケメンの資質があるというか…』

青葉『まあ、そうじゃなきゃここまでモテませんしねぇ』

望月『なんて言うんだろ…優男?っていうの?女だけど…その、抱かれた時にめちゃめちゃ優しくしてくれて、なんていうか…しょ、正直言ってときめいた…』

青葉『ほぉ…その話、あとで詳しく聞きますね。次!』

敷波『べ、別に司令官のことかっこいいとか思ったことはないけど…やっぱりほら、ふ、ふとした時に見せる横顔が良いとかそういうのはあるんじゃない?』

青葉『素直じゃないですねぇ』

敷波『ほ、本心だし!』

青葉『じゃあ司令官のこと嫌いなんですか?』

敷波『はぁ!?そ、そんなわけないじゃん!』

青葉『じゃやっぱり好きなんだ?』

敷波『好きに決まっ………ッ!!』

青葉『録音完了!』

敷波『ちょっ!?まっ、待てぇぇぇ!!!』

青葉「とまぁ、こんな感じでしたがいかがですか?」

提督「敷波が可愛い」

青葉「ですよねー、そう言うと思ってました」

衣笠「へぇー、やっぱり駆逐艦的には大人としての魅力とかそういう風に見えるのかな」

提督「衣笠から見たらどう?」

衣笠「うーん、頼りなさそうで弱そうで泣き虫そうかなぁ」

提督「ひ、ひどい言われよう…」

青葉「でも青葉、司令官と初対面の時は意外と引き締まった顔してるなって思いましたよ」

提督「青葉…」

青葉「実際のところは上官としての威厳も何もあったものじゃなかったですけどね」

提督「だよねー!絶対そういう流れになると思った!」

青葉「古鷹はどう思います?」

古鷹「え?うーん…色んな意味で危なっかしいというか、危険性を秘めてるというか」

提督「まともな評価が出てこない…」

衣笠「加古はどういう風に思ってる?かっこいいとか可愛いとか」

加古「んん…?ん~…よく分かんないけど提督の膝枕は最高だよぉ……」ゴロン

提督「ああ、こんな意見すらまともに聞こえる…」ナデ

衣笠(うらやましい…)

衣笠「う~ん、でも提督のかっこいい、っていうのはルックスっていうよりも頼りになる存在とかそういうのじゃない?」

提督「うん、私もそうだと思う」

青葉「駆逐艦の子達もまだまだ幼いですし、艦娘とはまた違った立場の司令官への憧れがかっこいいって気持ちに直結してる感じですかねぇ」

古鷹「でも気持ちは分かりますよ、提督の敏腕ぶりは私達が近くで見てきましたから」

提督「いやぁ、そこまで言われると照れるなぁ…」

衣笠「なんだかんだみんなに慕われてるじゃない、羨ましい限りよーこのこのー」ガシ ツンツン

提督「幸せ者でございますなぁ、あはは」

青葉「…でも…司令官って普段はぼんやりしてるというか、頼りなさげな印象ですけど…ちょっと失礼」スッ

提督「な、なに?」

カチャ

青葉「こうして眼鏡を外してみると……うん、やっぱり美形というか、引き締まって見えるというか…あ、か、かっこいい…」

提督「私は何も見えないんだけど…」

衣笠「おー、ほんとだ。あれかな、丸眼鏡だから柔らかい印象が出て…って、古鷹?」

古鷹「…………///」ポー

衣笠(あ、惚れ直したな…)

青葉「目元がキリッとして、途端にイケメンオーラが増しましたねぇ」

提督「見えない…」

衣笠「ねえ、これ男装させたら化けるんじゃ…」

提督「えっ」

青葉「おぉ、それは名案!ではでは、早速…ね、司令官!」

提督「ちょ、ちょっと待ってよ、男装なんて私…ふ、古鷹からも何か…」

古鷹「似合うと思いますよ!」キラキラ

提督(あっ、ダメだこれ)

青葉「ということです!ささ、奥の部屋へ!立ち上がってください!」

提督「わ、わかったから…その前に加古の枕を…あ、あった」スッ

加古「んぉ…」ポスン

衣笠「どんなのにしようか?」

古鷹「まず執事服は鉄板でしょ!」

青葉「キャップかぶせて現代風ファッションってのもありですねぇ!」

ワイワイ

提督(ああ、これおもちゃにされるやつだ…)

青葉「う~ん、こうして見ると普段の軍服からして男らしさはあるんですけどねえ」

衣笠「やっぱり眼鏡の存在がねえ」

提督「でも、これ外したら何も見えなくなるし…」

古鷹「コンタクトレンズはダメなんですか?」

提督「や…目に物を入れるってなんだか怖いじゃない」

衣笠「まあ気持ちは分かるけど」

古鷹「でもそれだとかっこいい男装はできないんですよ!?」

提督「え、いや、私は別に男装したいわけじゃ」

古鷹「私はかっこいい提督が見たいんです!!!」クワッ

提督「………はい……」

青葉(押しに弱すぎる…)

提督「でも、急にコンタクトなんて言われても…」

青葉「こんな時のために秘密兵器があるんですよね。じゃーん」

提督「…なにこれ?」

青葉「明石さん製の司令官用コンタクトレンズです」

提督「いつの間にこんなものを…」

青葉「司令官に男装させてみようって企画は前々からあったので、その一端ですね」

提督(私、そのうち改造人間にされるんじゃ…)

青葉「では、これをどうぞ」

提督「う、うん…」

提督「……………」

衣笠「………?どうしたの?」

提督「い、いや…やっぱり、目に入れるのって怖くて…」

古鷹「やらなきゃ始まりませんよ!?」

提督「そ、それは分かってるけど…」

提督「…よし!やるよ!」

青葉「頑張ってください!」

提督「…………」クッ

提督「…………!」ウッ

提督「………っふ……ふっ……!」クッ

提督「………う」

提督「う、う、う、ううわあああああああ!!!」ドタン

衣笠「ああっ!?て、提督!」

提督「こ、怖い…やっぱり怖い…」

青葉「だ、大丈夫です!一度入ってしまえばすんなりですから!」

古鷹「頑張ってください!あと少しです!」

提督「う、うう…うう…」

提督「はっ、はぁーーーーっ!!入ったぁぁぁ!!!」

青葉「おおおおお!!やりましたね司令官!!」

衣笠「おめでとう提督!!」パチパチ

提督「ん…お、おお…すごい、普段と変わらないくらい見える…」

古鷹「さて、あとは着替えるだけですね!」

提督「着替えるって言っても服なんてどこに…?」

青葉「言ったじゃないですか、司令官に男装させる企画はあったって」ガラッ

提督「ああ…そうだった…」

衣笠「安心して、コーディネートはしたげるから!」

提督「う、うん…よろしく…」

古鷹「どうなるかなぁ…」ドキドキ

衣笠「楽しみだねえ」

「着替え終わったよー」

青葉「おっ、準備は出来たみたいですね」

古鷹「じゃあ、出てきちゃってください!」

シャッ

提督「似合ってるかな?」

古鷹「お……おおおおおおおっ!!」

衣笠「わぁー、かっこいー!」

青葉「こ、これは予想以上に…一枚いいですか?」

提督「ん?うん?どうぞ」ニコ

青葉「あはぁ……///」

青葉「ふあ…執事服に髪を結わえるってありきたりですけど、だからこそ良いというか…ほ、ほんとにときめいてくるというか…」

提督「お嬢様にそう仰っていただけるとは、光栄です」スッ

青葉「え、な、あ、あ……///」ドキドキ

古鷹「はあ…いいなぁ…」

衣笠「それにしても提督、いつになく乗り気じゃない?」

青葉「や、やっぱりえっちな格好させられるよりはマシだからじゃないかな…」

提督「たまにはこういった召し物も良いかもしれませんね」クス

古鷹「うっぐうう…や、役になりきるのずるいですよぉ…ほんとにくらくらしてきます…」

青葉「でも…ちょっと失礼して…」

フニ

提督「はい?」

青葉「ふむぅ…やっぱりサラシを巻いてるとはいえ、この女性らしさは隠しきれませんね」

提督「あはは…結構窮屈かも…」

衣笠「どれ、チャットに貼り付けてみようかな」ポチ

ガッサ:提督の男装だよ~

古鷹「うわあ…既読の付く速度が凄まじい…」

提督「変とか言われてない?大丈夫?」

青葉「反応はかなり良好ですねぇ」

:抱いてほしい

:今すぐ嫁になりたい

:おっぱいのついたイケメン

提督「う、嬉しいようなそうでないような…」

衣笠「大丈夫だよ、ちゃんと褒められてるから!」ポン

加古「んぁー…お腹空いた…」ムクリ

古鷹「もう、昼過ぎまで寝てるから!」

提督「おはよう、加古」

加古「……………」パチクリ

加古「え…?だ、誰…?」

提督「ん?提督だよ」

加古「え、あ、ああ、提督か…眼鏡無いし服装も違うからびっくりした…」

提督「どう?似合ってる?」

加古「…んーむ……」マジマジ

提督「……………」

加古「……おお、なかなかイケてるんじゃない?キリッとしてるね」

提督「ふふ、ありがとう」ニコ

加古「………!!」ドキ

提督「ん、どうかしたの?」

加古「い、いや…なんでも…」

提督「そう?」

古鷹「……キュンと来たでしょ?」ボソ

加古「う……//」

提督「ふー…写真ももういいの?」

青葉「はい、バッチリです!」グッ

提督「じゃあそろそろ脱いでもいいかな?」

衣笠「えー、せっかくかっこいいのに。もったいない」

古鷹「そうですよう。このまま鎮守府を練り歩くくらいしないと」

加古「新しく男装提督として生まれ変わるのは?」

提督「いやあ…やっぱりほら、胸がきつくて…」サスサス

青葉「あー…なら仕方ないですね、あんまり司令官に無理させるのもいけませんし」

衣笠「まあ着せようと思えばいつでも着せられるし。提督も構わないでしょ?」

提督「うん、きわどいのを着せられるくらいなら」

青葉「それじゃ、着替えちゃってください」

提督「はーい」

シャッ

提督「ふぅ」

青葉「いつものに戻りましたね」

提督「うん、やっぱりこれが一番落ち着くかな。眼鏡も帽子もあるし」

ドドドドド…

衣笠「……ん?」

バンッ

足柄「イケメンの提督がいるのはここね!?」ハァハァ

羽黒「しし、司令官さんが男装してるって本当ですか!?」ハァハァ

古鷹「うわあ、何か来ちゃった…」

提督「え?私がどうかしたの?」

足柄「……あら?」

羽黒「……あれ?」

提督「え?」

足柄「提督はどこよぉ!?早く出て来なさい!!」

提督「いや、私はここにいるんだけど…」

足柄「ここ!?ここ!?それともここ!?」ガチャッ ガチャッ

提督「聞いちゃいない…ねえ羽黒、どうにかして止めてあげ…」

羽黒「執事服の司令官さんはどこですかぁ!!??」

提督「頭痛くなってきた…」

那智「ここか…」ゼェゼェ

提督「あ、那智…」

那智「落ち着け足柄!」ドゴォッ

足柄「げぶぅっ!?」

那智「羽黒もだ。冷静になれ」ポン

羽黒「え、あ、あ…?は、はい…」フッ

提督(足柄だけ当たりが強いような…)

那智「はぁ…すまないな、提督…二人ともチャットを見るなり古鷹型の部屋に突撃し始めて…」

提督「ああ、ううん…気にしないで」

那智「古鷹も。騒ぎ立ててすまなかったな」

古鷹「あ、いえ。お気になさらず」

提督「…………」ジー

那智「ほら、立て足柄。戻るぞ」

足柄「ま…まだクラクラする…」

羽黒「ご、ご迷惑をおかけしました…ごめんなさい…」ペコリ

スタスタ

提督「……んーむ…」

衣笠「提督、どしたの?」

提督「…ん?ああ、うん…とりあえず中に戻ろうか」

衣笠「? うん」

提督「…………」ジー

古鷹「………?」

衣笠「提督、どうかしたの?」

提督「…可愛い」ビッ

古鷹「へっ?」

提督「可愛い」ビッ

衣笠「ん?うん、ありがと」

提督「可愛い」ビッ

青葉「え?えへへ、照れますねぇ~」

提督「…かっこいい!」ビッ

加古「んあ?あたし?」

提督「そう、加古はかっこいい系に入ると思うの」

古鷹「気持ちは分かりますけど、どうしてまたいきなり?」

提督「いや、那智を見てて思ったけど…艦娘って女の子なのにかっこいい子がいるじゃない?」

衣笠「確かにね」

提督「なんていうかこう、そういうのって女の子らしさを持ちつつでもかっこいいギャップが良いじゃない?逆も然りで」

衣笠「擬似的に男の子として見られるってこと?」

提督「うん、そんな感じかな」

青葉「…要するに司令官はイケメンな女の子が好きなんですか?」

提督「え?いやぁ~まさか!そんなことはないよぉ!」ニッコニコ

青葉(好きなんだ…)

衣笠(絶対好きなやつだ…)

古鷹(好きなんだろうなぁ…)

加古(好かれてんのかなぁ…)

提督「こほん…つまり何が言いたいかというとだね」

青葉「はい」

提督「私よりもそういう子達を男装させた方が魅力的になるはず!いや、絶対に!」

加古「えー…あたしも男装すんの…?」

提督「ダメ?」

加古「いや、まあ…提督が喜ぶならやってもいいけど…」ポリポリ

衣笠「で、提督の見立てでは誰が候補に上がるの?」

提督「ん?うーん…」

古鷹「まずは駆逐艦からお伺いしましょう」

提督「駆逐艦かぁ~、駆逐艦ならやっぱり嵐がいい線いってるよね」

青葉「ふむふむ、確かに勝ち気で凛々しいですね」

提督「でもやっぱり女の子なんだなぁってところもあってギャップが……しかも駆逐艦だし!」

青葉「く、駆逐艦ならなんでもいいんですか…」

提督「まだわずかに残る幼さは感じるよね」ニヤ

青葉(真性だ…)

青葉「他にはどうなんですか?」

衣笠「最近入ったあの子、松風ちゃんは?」

提督「松風かぁ、確かに紳士らしさは感じるけどやっぱりまだ…」

古鷹「幼さを感じますか?」

提督「そう、メンタル的な男らしさがあっても可愛いなって気持ちが勝ってくるかな。同じ理由で皐月も候補には挙げられないかも」

加古「若葉も?」

提督「うん、立ち振る舞いは男の子らしいけどネクタイが緩いのとか上着崩してるのとかまだまだ可愛らしくて…直してあげたくなるよね」

青葉(ああ、こりゃヒモを量産しますわ…)

提督「ああ、あと初月もナチュラルにイケメンだよね」

衣笠「あー、確かに」

青葉「司令官、初対面で顔赤くなってましたよね?」

提督「いやあ、あの瞳で守ってやるなんて言われたら…なんかね…」エヘヘ

古鷹「特別男の子らしいっていうわけでもないのに不思議な魅力を感じますよね」

提督「でもどこか幸薄そうというか…多くを望まないというか…」

青葉「あ」

衣笠「どしたの?」

青葉「司令官のジゴロ製造スイッチが入った気がする」

提督「見返りを求めずに自己犠牲にするのがあまりにも慎ましすぎる!お願いだからもっと幸せになって欲しい!幸福を求めて欲しい!!初月に幸せになって欲しい!!!」

青葉「ほら」

衣笠「ほんとだ…」

衣笠「チャットでしてみたいこととか聞いてみたら?」

提督「あー、なるほど…じゃあちょっと呼び出してみようか」スッ



提督:初月さん

・・・・・・

にくだんご:なんだ?

衣笠「ちょっと待って、何この名前」

提督「ああ、初月は食べたいものを名前にしてるの」

青葉「可愛いところありますね」

古鷹「作ってあげましょうよ」

提督「もう作ってあげたよ。たぶんしばらくしたら別の名前に変わると思う」

提督:なにか欲しいものはありますか

にくだんご:欲しいもの?

・・・・・・

にくだんご:特にはないな。お腹も空いていない

衣笠「なんで空腹かどうかが出てくるの?」

提督「私がよく『大丈夫?お腹空いてない?』って聞くから…」

衣笠「過保護か」



提督:したいことは

にくだんご:特にない 本もお前からもらったのを読んでいる

青葉「ほんとに多くを求めない子なんですねぇ」

提督「うーん…私としてはもっと要望を言ってくれても構わないんだけどね…」

提督:ほんとうにだいじょうぶですか

にくだんご:ああ。お前と平穏に過ごせるならそれだけで幸せだよ



提督「~~~~~~ッッッ!!!//////」ゴロゴロ

衣笠「カウンター食らってる…」

提督「はっ、はぐぁっ…思わぬダメージを受けた…」

衣笠「大丈夫?」

提督「う、うん…まあ、なんだろ…初月は適度に甘やかしてあげることにするよ…」

青葉「きっとそのうち、たまに向こうから甘えて来ますよ」

提督「うん…」

青葉「それでは次、軽巡部門ですね」

古鷹「いつの間にかコンテストになってない?」

提督「そりゃあもう、軽巡なら木曾が一番だね!」

衣笠「おお、一番って言い切るんだ」

提督「だって他の艦種含めてもあんなかっこいい子滅多にいないよ!」キラキラ

青葉「まあバリタチって感じですよね」

提督「それでも甘いもの食べて喜んでたり、バレンタインの時はチョコも手作りで渡してくれたり女の子らしいところはあるんだよね」

加古「嵐と同じ感じだなー」

提督「そうそう。でもそれだけで終わりかと思ったら『お前も食うか?』って差し出してくれたりするのがポイント高いところ」

青葉「ギャップ萌えも完備してるとはやりますねぇ」

提督「あとね…意外とイイ身体してるんだよね」ニヘ ※2017年カレンダー7月参照

衣笠「この前お風呂で見たけど意外にもあるよね?」

提督「そうそう。抱き締めると柔らかいし!」フンフン

青葉「…抱き締めたんですね?」

提督「はっ」

青葉「抱き締めたというのは?どういう状況で?」

提督「ふ、二人っきりで」

青葉「時刻は?」

提督「夜…」

青葉「場所は?」

提督「私の部屋で…」

青葉「服は?」

提督「お互いに…半脱ぎで…」

青葉「何か言われましたか?」

提督「『や、やめろ…ダメだ、こんなこと…』って言われました…」

青葉「司令官はなんと?」

提督「『大好きだよ』と…」

青葉「素面でしたか?」

提督「はい…」

青葉「紛れもなく浮気ですね」

提督「いやあの、ちが」

青葉「何が違うんですか?」

提督「…………」

衣笠(提督…黙ってれば隠し通せるものを…)

古鷹(自白させられるのが当然になってるんだろうなぁ…)

青葉「どうでしたか?」

提督「………可愛かったです……」

加古(こんな見た目して食い荒らしてるの、悪魔としか思えない…)

提督「んっ、んん…まあ、この話は置いといて…」

加古(咳払い可愛いな…)

提督「軽巡は木曾だけかな。次は重巡に…」

青葉「ちょ、ちょっと待ってください」

提督「なに?」

青葉「天龍さんは?」

提督「天龍がどうかしたの?」

青葉「天龍さんはイケメンの部類に入らないんですか?」

提督「は?なんで?」

青葉「いえ、一応眼帯も刀もありますし、木曾さんと似通った部分はありますから…候補に入らないのかと…」

提督「いや、ああいうのはイケメンっていうよりバニー服とか着せたくなるでしょ」

青葉「そ、そうですか…」

衣笠(は?って…)

古鷹(意外な趣味が出たなぁ…)

青葉「では、重巡を…」

提督「重巡はやっぱり那智を推すね!」フンス

衣笠「まあ納得のいく人選だよね。同じ重巡から見てもかっこいいし」

提督「あの武人らしい性格とそれに見合った美人顔がいいんだよねぇ…職場にああいうキャリアウーマン的な先輩がいたら絶対惚れてたと思うよ」

古鷹(提督の好みって加賀さんや那智さんみたいに真面目でキリッとした人なのかな…)

衣笠「職場かぁ…基本的に提督は鎮守府に一人しかいないもんねえ」

提督「あはは…一応那智みたいな女性の先輩提督はいるんだけど、滅多に会わないからね…」

青葉「そういえば…司令官って、提督になる前は何をしていたんですか?ニート?」

提督「ち、違うよ!」

青葉「なら何をしていたんですか?」

衣笠「ま…まさか、ヒモ…」

提督「そ、それも違うって!」

古鷹「親元は離れていたんですよね?」

提督「う、うん。一応一人暮らしを…」

青葉「それで、どうやって生計を?」

提督「……高校の頃の先輩がね、喫茶店を開いてて。そこで従業員として働かせてもらってたの」

青葉「ほうほう。提督になるまでずっと、ですか?」

提督「うん。ほぼ厨房担当だったけど…」

衣笠「接客はしてなかったの?」

提督「したこともあったけど、料理の方が評判が良くて…閑古鳥を鳴かせないでほしいって店長さんに泣きつかれちゃって」

古鷹「なるほど。提督の料理スキルは少なからずそこで磨かれていたんですね」

提督「それもあるかも…あと、あの頃はまだ…気になることも残ってて…」

青葉「気になること?」

提督「…逃げるように家を出たから…母さんに寂しい思いさせてないかなって…わだかまりも解けてなかったし…連絡もほとんどしてなかったし…親孝行らしいこともできてないし…あはは…ほんとダメな娘だなぁ、私…あはは…」ズーン

青葉「うわぁ!?きゅ、急に暗くならないでください!?」

衣笠(ああ、鎮守府に来たばかりの提督は今よりずっと暗かったって電ちゃんが言ってたけど…このことがあったからかぁ…)

提督「笑顔はほとんど見せなかったって言われたし、相当接客は向いてなかったんだろうね…」

青葉「ま、まあまあ…それでもきっと色んな糧にはなったはずですし、ご両親には年末に司令官が顔を見せに行ってたじゃないですか。きっと安心されてますよ」

提督「そうかなぁ…」

衣笠「心配ならまた会いに行ってあげればいいじゃない?」

提督「……うん…」

加古「はいはい、これでこの話は終わり!本題に戻ろうぜ!」

青葉「そうですね。すみません、嫌なことを思い出させてしまって」

提督「ううん、気にしてないよ」

衣笠「大丈夫だよ、きっと提督の両親も大切に思ってくれてるから」

古鷹「そうですよ。こんなに優しくていい子なんだって、私たちが保証します」

提督「……ありがとう……」

提督(…私、いい仲間に恵まれたんだ…ほんとに…)ウルッ

加古(でも天然たらしのロリコンなんだよなぁ…)

提督「那智の話に戻るけど、割と天然ボケ気味なところもあって可愛らしいんだよね」

青葉「ほう、たとえば?」

提督「皿の模様を汚れだと思ってゴシゴシしてて、そのまま眺めてたら『提督!もっと強力な洗剤はないのか!』って聞いてきたり…」

衣笠「ンフッ…」

提督「一番笑ったのはラップしたままのご飯にふりかけをかけて食べようとしてた時かなぁ」

青葉「それはまた可愛らしいですねぇ」クスクス

提督「普段が普段なだけにね。本人は大真面目にやってることだし」

青葉「ギャップ…いいですねぇ…」

提督「あと……那智って飲みすぎると甘え上戸になるんだよね」

衣笠「ほうほう?」

提督「二人で呑んでる時だけなんだけどね、こう。額を擦り寄せてきたりとか、構ってあげなかったら『うー』『あー』とか唸ったり」

加古「それは可愛いな」

提督「でしょ!しかも全く覚えてないみたいで次の日にはもう忘れてるんだよね」

古鷹「言ってもよかったんですか?」

提督「ここだけの話ね」クス

提督「そんなこんなで重巡は那智を推すかな。あと加古もかっこいいよ」

加古「駄洒落?」

提督「本心だよ?」ニコ

加古「かっこいいって言われてもな~、なんか複雑なんだよねぇ」

提督「大丈夫大丈夫、寝てる時は可愛いから」

加古「へへへ、そう?んじゃもっかい膝枕してもらっていい?」

提督「もう、しょうがないなぁ…おいで」ポンポン

加古「いぇーい♪」ゴロン

古鷹(いいなぁ…)

青葉「さて、お次は軽空母ですけど…」

提督「うーん…」

青葉「やっぱり迷いますか」

提督「というか、軽空母は全体的に美形と可愛い系の二つに分かれるような…」

衣笠「う~ん、確かにそうかも」

古鷹「カッコいいというよりは落ち着いた魅力になってきますよね」

青葉「瑞鳳さんなんかはキリッとした顔してますけど、どうですか?」

提督「瑞鳳はダメ。どんな顔してても抱き締めたくなる」

青葉(このロリコンは…)

衣笠「隼鷹さんは?」

提督「隼鷹はー…まあ、カッコいいこともあるけどなにぶんアレだからね…」

古鷹「ああ…」

青葉「司令官…苦労してますね…」

提督「飲むなとは言わないけどほんと、ほどほどにしてほしい…」

提督「まあ…そういうことで軽空母からの候補はないかな」

青葉「う~ん、それなら仕方ないですね。空母n

提督「加賀!!!」バッ

青葉「………理由をどうぞ」

提督「まずね、気配りができる!ほとんど喋らないし仏頂面で無感情でほんとに心があるのかと疑いたくなるくらい冷たい印象を受けるけど実は優しいの!裏にある暖かな優しさがカッコいい!それでね、他に何がカッコいいかっていうとね、不言実行するところ!頼んでおかなくてもやってもらいたいことを確実にしてくれる!提督としてこれほど信頼できることはないよ!!あとね、あとね、アイス食べて喜ぶのとかすっごい可愛らしい!料理できないのも教え甲斐があるし私を喜ばせようと頑張ってくれるのが本当に奥ゆかしくて可愛いよ!!それを私に聞いてるのは本末転倒な気もするけどそんな抜けたところも可愛くてたまら」

青葉「はい、はい、はい。分かりました、もういいですから」

衣笠「完全に個人の意見だったね」

古鷹(提督も大概重いなぁ…)

青葉「加賀さん以外はどうなんですか」

提督「加賀以外?なら……うーん、グラーフか…瑞鶴…」

衣笠「納得のいく人選」

提督「二人ともキリッとしてる時の表情が絵になるんだよねー。加賀はもっと良いけど」

古鷹「は、はあ」

提督「でもやっぱり笑うと可愛い。特に瑞鶴はよく笑うからこっちも笑顔になっちゃう。加賀も笑うと可愛いけど」

青葉「一旦加賀さんのこと忘れません?」

提督「いや、無理」

青葉「……さすがに指輪渡してるだけのことはありますね」

衣笠「逆にそこまで入れ込んでるのになんで浮気するのさ?」

提督「浮気じゃないよ!私から手を出した分には全部本気だもん!!!」クワッ

一同((((うわぁ……))))

青葉「まあ、とりあえず…空母は加賀さんということで。戦艦はどうですか?」

提督「戦艦はー…長門か武蔵か…ビスマルクも堂々としててカッコいいとは思うんだけど…やっぱり、こう…」

衣笠「こう?」

提督「ポンコツじみたところがあるというか…」

古鷹「あー…」

提督「だからイマイチカッコいいに踏み切れないんだよね…なんだかんだでみんな子供に人気はあるし、凛とした魅力は感じるんだけど」

青葉「確かにそうですね…」

提督「うーん…そう考えると日向って結構いいかも」

青葉「ほう。渋いですね」

提督「やっぱりああいう風に落ち着いた人が好みかなあ。瑞雲キチなのがアレだけど…」

古鷹「あはは…」

提督「あとナチュラルなボディタッチが良いの、肩を叩いたりとか背中をぽんっとしてくれたりとか」

加古「…………」サワサワ

提督「だからといって胸を触れとは言ってないけどね」

加古「でへへ」

提督「それ以外は特に……うーん、候補となる子はいないかも…」

青葉「ふんふん…なるほど。結構なメンツですね」

古鷹「加古も入れていいですか?」

提督「え?何が?候補に?」

古鷹「はい!」

提督「う、うん。いいけど」

加古「…え?何の話?」

提督「さあ…?」

青葉「さてと…司令官!今度、この候補に挙がった子達に司令官の希望で男装させる企画を建てますから楽しみにしててくださいね!」グッ

提督「えぇー!?そ、そんな…!そんな……!!」




提督「そんなことをして良いと思ってるわけェーーー!?!?」グッッッッ

衣笠「本音が全部右手に出てる…」

後日開かれた艦娘男装ホストクラブによって提督は大変満足な一日を過ごしたそうです
余談ですが整備士の葵ちゃんはめちゃくちゃ提督の好みの顔してるみたいです

さて、お次は…時には昔の話をしよう(提案)ということで提督と電ちゃんの歩みをお送りしたいと思います
そういえば前々作の提督と電ちゃんの出逢いを読み返してて「提督は電ちゃんでロリコンに目覚めたのかもともとロリコンだったのか」というレスが目に留まったので今更返しますが提督のロリコンは先天性です。どうしようもないです

五代雄介式サムズアップです

そういえば今更なんですけどレスによって投げかけられる質問のようなものはできるだけ返した方がいいんですかね?
終わりも見えてるのにほんとすごい今更ですね

提督「電ー、おぉーい、電ー」

天龍「どうした、そんなに幼妻呼んで」

提督「ああ、天龍…電がどこに行ったか知らない?」

天龍「ん?あいつならさっき執務室で見たぞ」

提督「そっか、ありがとう」

天龍「なんか急ぎの用事か?」

提督「いや、ただ可愛い電を見たくなって」

天龍「そ…そうか…」

提督「執務室ね、うん、よし。ありがと」

天龍「お、おう…」

天龍(…いよいよ包み隠さなくなってきたな…)

ガチャ

提督「電ー」

電「あ、司令官さん」

提督「何してるの?」

電「ええと…アルバムを見てたのです」

提督「アルバム?」

電「はい。なんだか懐かしくて…この前の続きからなのです」

提督「あ、ほんとだ。私と雷と電の写真だね」

電「ところで司令官さんは何をしに戻ってきたのですか?」

提督「ん?んーふふ、電を可愛がるためかな!」ガバッ

電「わぷっ!?し、司令官さん…む、胸が…!苦しいのです…」ムググ

提督「あはは、ごめんごめん」パッ

提督「膝の上好きだねぇ」

電「えへへ…電の特等席なのです」

提督(可愛すぎる…)

ペラッ

電「あ…こっちには木曾さんもいるのです」

提督「あー懐かしいなあ。まだちっこくて可愛らしい…」

電「この頃の司令官さんはまだまだ暗かったのです」

提督「そ、そう?」

電「はい、木曾さんに『あんなのが指揮官で大丈夫なのか?』って聞かれたこともあったのです」

提督「そ、そんなにかぁ…」

電「電も電でたくさん迷惑をかけたりもしましたけど…」エヘヘ

提督「電もあの頃はまだ怖がりだったもんね。今は…」

~~昔~~
電「ひゃああっ!?く、空母なのです!ど、どうしよう…!」

~~今~~
電「なのですっ!!」ゴシャア

~~~

提督(……たくましく育ったということにしておこう…)ナデナデ

電「………?」

提督「懐かしいなぁ、あの頃はまだ静かだったけどだんだん鎮守府もにぎやかになっていったなぁ」

電「今は寮も増築するほど人が増えたのです」

提督「だねー、みんなと初めて会った頃のことも思い出すよ」

~~~

バタバタバタ…

ガチャッ

雷「しれーかん!朝よ!」

提督「んん……ん~…」ゴロン

雷「ほら、起きなさい司令官!」ユサユサ

提督「う~……あと90分…」

雷「ダメよ!今日は新規着任の人の挨拶があるって言ってたじゃない!」

提督「……そうだった……」ムク

雷「おはよう、司令官!」

提督「……おはようございます……」ボー

提督の名字と同じ名前の子が追加されましたね…

ガチャ

提督「ふあぁ…」

電「あ…司令官さん、おはようございます、なのです」ペコリ

提督「ん…ああ…電、おはよう…」

電「あ、司令官さん…ちょっと屈んでほしいのです」

提督「……?こう…?」

電「はい。……帽子が曲がっていたのです」スッ

提督「あ、ありがとう…」

電「それじゃ、電は先に執務室の方に行って…」

提督「あ…電!」

電「はい?」

提督「い…一緒に行かない?その、眠気覚ましにゆっくり歩きたくて…」

電「は…はい!」

提督(よかった…)

提督「新しく来るのって、どんな人なんだろう…」

電「軽巡洋艦の人、だと聞いたのです」

提督「ケイジュンヨウカン?」

電「ええと…電達みたいな駆逐艦よりは強いのです」

提督「そうなんだ…頼りになるといいね」

電「い、電のことも頼ってほしいのです!」グッ

提督「あはは…そうだね、電も頼りにしてるよ」ポン

電「えへへ…」

提督「さて…もう居るのかな」

電「お姉ちゃんの話し声が聞こえますね…待ってるみたいです」

提督「それじゃ、早く挨拶しちゃおうか」

電「はい」

ガチャ

「ええ、お世話になります」

雷「そうね!きっと司令官も歓迎してくれるわ!」

提督「お邪魔します…」ヒョコ

「あ。あなたがこの鎮守府の司令官ですね?」

提督「は、はい。ええと、あなたは…」

大淀「軽巡洋艦、大淀です。どうぞよろしくお願いします」ペコ

提督「あ、ええ。こちらこそよろしく…」ペコ

雷「司令官、もう一人来るわ!」

提督「え?そ、そうなの?」

コンコン ガチャ

「あ、ここですね!おはようございます!」

提督「お、おはようございます」

明石「工作艦、明石です!今日付でこの鎮守府に配属となりました!よろしくお願いします!」

提督「よ、よろしくお願いします」

提督「あの…大淀さん」

大淀「大淀でかまいませんよ。なんでしょう?」

提督「じゃあ、ええと…大淀。軽巡洋艦っていうことは駆逐艦より強いってことなんだよね?」

大淀「はい、基本性能では上回りますね」

提督「そ、そうなんだ!じゃあ電、艦隊戦で頼りになるかも…!」グッ

電「な、なのです!」グッ

大淀「あ…申し訳ありません。私、まだ艤装が見つかっていなくて、戦えない状態なんです」

提督「え?そ、そうなの?」

大淀「はい…ですが、任務や作戦指揮など提督のサポートをしますね」

提督「そっか…でも、まだ分からないことだらけだから助かるよ」

大淀「はい、お任せ下さい!」

提督「で、ええと…明石、さん」

明石「あ、私も呼び捨てで結構ですよ!」

提督「明石…は、強いの?」

明石「いえ、残念ながら…」

提督「そうなんだ…」ショボーン

明石「で、でも、装備開発や改装のノウハウはありますよ!私も工廠でサポートしますから!」

提督「うん…ありがとう、頼りにするね」

明石「はい!」

雷「挨拶も済んだし、朝ご飯にしない?」

提督「ん…そうだね。私が作るよ」

雷「手伝うわ!」ダッ

電「電もなのです!」ダッ

提督「あ、ありがとう…」

食堂



明石「わあっ!提督のご飯、美味しいですね!」

提督「う、うん、ありがとう…//」

大淀「提督、ここにいる艦娘は私達だけなんですよね?」

提督「え?うん…」

大淀「…ふむ…」

提督「…どうかしたの?」

大淀「いえ、鎮守府近海は比較的穏やかですが…別の海域まで行くと強力な深海棲艦も現れます。当然任務でそこに行かなければならないこともあります」

提督「もっと強い艦娘が必要、ってこと?」

大淀「ええ。駆逐艦も練度が高ければ軽巡洋艦にも勝りますが、まだ…」

雷「うーん、お世辞にも練度が高いとは言えないわよね」

電「そ、その通りなのです…」

提督「…なるほど…」

~~~

大淀「さて…今日はどうされますか?」

提督「何か任務は下ってないの?」

大淀「大本営からは鎮守府正面海域の解放をしろ、との通達が出ていますね」

提督「あれ?でも、敵は前に電が倒したんじゃ…」

大淀「…?ええと…もしかして、すぐに帰投しましたか?」

提督「え?うん」

電「…あ!あの時、駆逐艦しか沈めてなかったのです!」

大淀「提督、あの海域の主力艦隊の旗艦は軽巡洋艦です」

提督「要するに親玉を倒さないとダメってこと?」

大淀「そういうことです!」

提督「で、でも軽巡洋艦なんて…駆逐艦だけで勝てるの?」

大淀「先ほども言った通り、練度に差があれば駆逐艦でもどうとでもなります。幸いにも、確認されている敵軽巡洋艦の中では弱いクラスのようです」

提督「なら、勝機は…」

大淀「問題があるとすれば、やはりお二人の練度が高くないことでしょうか…」

雷「うー…」

電「ご、ごめんなさい…」

提督「あ、いや、電が悪いわけじゃないよ」ポン

大淀「どうされますか?」

提督「……ふむ……」

提督(正直、雷の練度は初期も初期…電も戦闘経験は実質一度だけ…無理に出撃させれば怪我をするかもしれない…)

提督(かといっていい装備があるわけでもない…資材も無駄にはできない…)

提督「…………」

提督「……よし。まずは前に電が出撃したポイントまで出てみよう。そこで雷には実戦の感覚を掴んでもらいたいの」

雷「ええ、分かったわ!」

提督「電、サポートできる?」

電「が、頑張るのです!」

大淀「提督、私も司令室でバックアップします」

提督「うん、ありがとう」

ザザ…

「こちら電、指定のポイントに到着したのです」

提督「雷、大丈夫?」

「ええ、ちょっと緊張してるけど問題ないわ!」

提督(……雷は物怖じしない子だ…このメンタルは心強い…)

「司令官、敵が見えるわ。まだ気付いてないみたい」

提督「よし……雷、艦だった頃の記憶を思い出して。人の身になってからの戦闘は初めてだろうけど、きっと勘は残ってるはずだから」

「心配しなくても大丈夫よ司令官、たった1隻の駆逐艦になんて負けないわ!」

「電もついてるのです!」

提督「あ…はは…」

大淀「ふふ、たくましいですね」

提督「よーし…二人とも、頑張って!」

「はい!」「ええ!」

ドオォォン

雷「やったぁ!」

電「司令官さん、やったのです!」

「うん、よかった…雷、どう?」

雷「手に馴染んできたわ。もう大丈夫そう」

「そっか…なら、一旦帰投して…」

電「………!」

雷「電?どうかしたの?」

電「待って…!あれは…!」

ザザザ…

雷「あ、電!?」

「な、なに?どうかしたの?新手!?」

「……いえ、敵性反応はありません。これは……」

「…………」

電「あの!そ、そこにいるのは…!」

「ん…?」

雷「あーっ!」

「…電に雷?」

電「響お姉ちゃん!」

響「やあ、二人とも」

「え?お姉ちゃん……って、姉妹の子?」

響「ん…もしかして司令官の方かな?」

「は、はい、そうです」

雷「どうしてこんなところに?」

響「さあ…気が付いたらここに居たよ」

「ええと…とにかく、一旦帰投して報告を…」

電「あ、はい!」

執務室



響「響だよ。よろしく」

提督「ええ、よろしくお願いします」

響「どうして敬語?」

提督「え?えーと…どうしてでしょう…」

響「そのままでいいよ、電達にもそうみたいだし」

提督「そ、そう…じゃあそうするね」

響「……………」ジー

提督「……?どうかしたの?」

響「いや、なんでも」

響(大きいな…)

提督「それより、気が付いたらあの海域に居たっていうのは…」

響「私にも分からない」

大淀「そういうものなんです。鎮守府で建造される艦娘も居れば、敵を撃滅した後に海に現れる艦娘も居る…詳しくはよく分かっていませんが、そういう子もいるみたいなんです」

提督「そうなんだ…」

響「で、私はどうすればいい?」

提督「…響も艦娘なんでしょう?なら、私達と力を合わせて敵を倒そう?」

響「…そうだね。それが私の使命みたいだし、手を貸すよ」スッ

提督「うん、これからよろしく」ギュ

雷「さて、これであと一人ね」

提督「あと一人?」

響「ん?暁はまだいないのか」

提督「暁?」

電「電達のお姉ちゃんなのです」

雷「私達、暁型って言ってたでしょ?いわゆるネームシップっていうやつよ!」

提督「なるほど…会えるといいね」

提督「さて、どうしよう…正面海域は抑えておきたいんだけど…」

電「電はまだまだいけるのです」

雷「私も元気よ!」

響「同じく」

大淀「やる気に溢れてるみたいですね」

提督「じゃあ…出撃、できる?」

電「はい!」

雷「もっちろん!」

響「命令とあらば」

提督「…よし、わかった」

提督「……え?損傷!?だ、誰が!?」

提督「…電が?い、雷も!?」

提督「魚雷、も、ダメ…?そ、そう…」

提督「………三人とも、すぐに離脱して!敵は1隻だから問題ないはず!」

提督「…………」

大淀「……ダメ、でしたね…」

提督「……みんな、無事かな……」

大淀「…敵は追ってきてはいません、きっと帰ってきます」

提督「…うん……」

~~~

電「うう…やられたのです…」ボロッ

提督「い、電!大丈夫!?」

電「ちょっと痛いけど…これくらいなら平気なのです…」ニコ

提督「雷も…」

雷「全然平気よ!」ボロッ

提督「響は…」

響「私より二人の心配をした方がいい」

提督「………ごめん……私が、慢心したから……」

電「し、司令官さんは悪くないのです!電が、敵を沈められなかったから…もっと、ちゃんと動けてれば…」

響「いいから。司令官、早く入渠の手配を」

提督「あ…う、うん!」

提督「……で、なんで私まで…?」

雷「大淀さんの話、聞いてなかった?」

提督「い、いや。聞いてたけど…」

~~~

大淀「駆逐艦の修理はすぐに終わるので。提督も一緒にお風呂に入ってあげてください」

大淀「子供だけだと足を滑らせるかもしれませんからね!」

~~~

提督(親戚のお母さんみたいな言い方だったなぁ…)

響「お先に」スタスタ

電「あ、電も!」パタパタ

提督「あ…走ると危ないよ」

雷「私も先に入ってるわね!」

提督「ああ、うん」

提督(……子供だし、恥ずかしがることもないよね…)

提督(一応タオルは巻いておこう…)

チャプン

提督「ふぅー…」

電「いたた…傷に染みるのです…」

提督「大丈夫?……って、あれ…もう傷が治り始めてる…」

雷「私達艦娘は入渠すればすぐに傷が治るのよ!」

提督「へえ、そうなんだ…すごいね…」

響「…………」ジー

提督「…あれ、そんなお湯に私が浸かってて問題ないの?」

電「人の体には影響はないって言ってたのです」

提督「ん……なら、いいんだけど…」

響「…………」ジー

電「電、体を洗ってくるのです」ザバァ

提督「うん、いってらっしゃい」

雷「私も洗うわ!」ザバァ

響「…なら私も」ザバ

提督(…響はクールに振る舞ってるけど、なんだかんだで姉妹が一緒に居るのが嬉しいのかな…)

提督(……姉妹か……)

提督(…ううん、やめよう…それより、あの軽巡洋艦をどうするか…)

提督(建造でこっちも軽巡を作れれば太刀打ちできるかも…コツコツと練度を上げるより確実だし…)

提督(そういえば……他の艦隊と演習もできるんだっけ…それで練度を高められれば…)

提督(……でも、そうなると他の提督にも挨拶しなきゃいけないんだよね……上手くやれるかな…)

提督(うーん……)

提督「うーん……」

提督「う……ぅぅ……」

ブクブク…

電「司令官さ………あぁっ!?」

提督「んん……んぅ……」パチ

電「あ……司令官さん、目が覚めましたか…?」

提督「……電……?」ムク

クラッ…

提督「う……」

電「ま、まだ起きちゃダメなのです!司令官さん、お風呂で急に沈んじゃって…」

提督「……ああ、そうだった…ごめんね、電…」

電「いえ…」

提督(そうか…私、のぼせて…考えすぎたのかな…)

電「司令官さん、ちょっと失礼するのです」

ピタ

提督「冷たい…」

電「のぼせた時は首を冷やすのがいいって明石さんが言ってたのです」

提督「そっか…」

電「…………」

提督「…………電……」

電「はい?」

提督「私、どうすればいいのかな…」

電「どう…って?」

提督「これから…」

電「え、ええと…漠然としすぎてて、なんて答えればいいのか…」

提督「…そうだよね……ごめん…」

電「……でも…」

提督「…………?」

電「なんだか、よく分からないけど…焦らずゆっくりやっていけばいいと思うのです。まだまだ始まったばかりなのですから」

提督「…そっか…そうだよね…うん、ありがと…」ポン ナデ

電「はわわ…」

その日の夜…


明石「さて、提督!建造が終わりましたよ!」

雷「新しい人!?」

電「来るのですか!?」

提督「うん、さっき頼んでおいたの」

明石「早速お披露目といきましょうか!」

パタパタ…

提督「ここ?」

明石「はい。出てきて構いませんよ!」

ザッ

「お前が提督か」

提督「は、はい!」

木曾「軽巡洋艦、木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる」

雷&電「おぉぉ……!!」キラキラ

提督「よ、よろしくね」

木曾「ああ」

木曾「…………」スス

電「…………?」

木曾「なあ、お前が秘書艦か?」ヒソ

電「え…?は、はい…」

木曾「ここの司令官はあの軍帽と眼鏡ので間違いないんだよな」

電「はい…」

木曾「一応聞くが…女が司令官なんて、本当に大丈夫なのか?」

電「む…司令官さんは信頼できるのです。それに電達だって女の子なのです」

木曾「それは確かにそうだが…」

電「大丈夫です、実際に司令官さんの下に付いてみれば分かるのです」

木曾「……そうだな…」

提督「ど、どうしたの?ケンカ?は、ダメだよ?」

木曾「あ、いや、そういうわけじゃないんだ」

電「い、電も怒ってなんてないのです!」

提督「そう?ならいいんだけど…」

木曾「さて。で、俺は何をすればいい?」

提督「うーん…今日はもう日も暮れちゃったし…」

大淀「任務も残っていませんね」

提督「じゃあ…ご飯にしようか」

木曾「飯か?」

提督「お腹、空いてない?」

木曾「いや、それなりには…」

提督「なら食堂で待ってて、すぐ作るから」

木曾(司令官が飯を作るのか。なんというか…緩い雰囲気の鎮守府だな…)

電「手伝うのです!」

雷「ほら、響も!」

響「ん、わかった」

パタパタ…

木曾「…………」

木曾(…まあ、ガチガチに張り詰めてるよりは良いよな…まだ子供も居るし…)

~~~

木曾(ん…美味い…)モグモグ

提督「美味しい?」

木曾「あ、ああ」

提督「そっか、よかった」

木曾(人の身になってから初めて食う飯がこれで良かったな…)モグモグ

大淀「提督、明日はどうしますか?」

提督「明日はね…別の鎮守府の艦隊と演習をしてみようと思うの」

電「え、演習…!」ゴクリ

提督「その方が練度も上がると思うから…大丈夫、胸を借りるつもりでやればいいよ」

電「は、はい!でも、やるからには負けられないのです!」

雷「ええ、その意気よ!」

響「そういうことなら、私も腕を奮おう」

木曾「もちろん俺も参加するんだよな」

提督「う、うん!私も頑張って指揮する!」

大淀(ふふ、士気が上がってきた…♪)

提督ならいっぱい貸せますね…

翌日………


カツン

別鎮提督「やあ、君がこの鎮守府の司令官か」

提督「は、はい!」

別鎮提督「はは、そんなに緊張しなくてもいい。今日はよろしく頼むよ」

別鎮提督(ふむ、可愛い子だ)

提督「こ、こちらこそよろしくお願いします」ペコ

提督(綺麗な人だなぁ…)

別鎮提督「おっと、自己紹介が遅れて申し訳ない。私は雲見紫織という者だ。以後見知り置きを」スッ

提督「あ、狭霧です」ギュ

提督(私以外にも女性で提督の人っているものなんだ…ちょっと、親近感湧くかも…)

雲見「狭霧くん、か…ふむ」

雲見(良い眼をしているな…)ニギニギ

提督「……?あの…」

雲見「ああ、すまない。さて、早速だが演習に移ろうか」

提督「は、はい!」

雲見「そう硬くならないでいい、実戦でもなんでもないのだから」

提督「は、はい」

雲見「……ふむ……」

雲見(緊張しきっているな…まあまだ新米、無理もないか…)

雲見(ここはひとつ、冗談でも飛ばしてみるか…)

雲見「狭霧くん…君のことが好きになれそうだ!」

提督「え………えっ!?」

雲見「はっはっは!私にも君みたいに新米の頃があったからね、君を見ているとつい懐かしい気持ちになるんだ」

提督「は、はあ…」

雲見「私もあまり硬いのは好きじゃなくてね。お手柔らかに頼むよ」

提督「あ…はい…」

雲見「ちなみに、好きになれそうだというのは本心からだ」ニコ

提督「えっ」

雲見「さあ、気を取り直していこうか」スタスタ

提督「…………//」

提督(なんだか、不思議な感じの人かも……でも、悪い人じゃない…)

提督(…すっかり緊張が抜けちゃった。私も行かないと)

~~~

提督「うう…ごめんね、電…」

電「ううん、違うのです…電がもっとちゃんと動けていれば…」

木曾「……くっ」

提督「木曾も…ごめん、初めての戦闘で負けるなんて…」

木曾「いや……お前が気にすることじゃない」

提督「でも…」

雲見「いや、その通りだ。狭霧くんの判断は間違っていなかった」

提督「雲見さん…」

雲見「正直…甘く見ていた。練度の差が無ければこちらの敗北も有り得た」

提督「そんな…そこまでは…」

雲見「自信を持ってくれ狭霧くん。指揮官である君が自分を信じられなければ、この子達は何を信じれば良いのか分からなくなるだろう?」

提督「……………」

雲見「君の腕は確かだ。天賦の才を秘めていると言ってもいい。ここで落ち込んでいたら、それも腐らせてしまう」

提督「……はい!」

雲見「よし。それでいい」

雲見(本当に、良い眼をしている…)

雲見「さて…演習も終えたことだし、そろそろ私達はお暇しようかな」

提督「あの…今日はありがとうございました。私にとっても、みんなにとってもいい経験になったと思います」

雲見「フフ、そうか。それならこちらとしても嬉しい限りだよ」

提督「あの、良ければまた演習を申し込んでもいいですか?」

雲見「もちろん。私の方こそ頼みたいところさ」

提督「じゃあ、また近いうちに…」

雲見「ああ。それと、狭霧くん」

提督「はい?」

雲見「私は君のような女の子が好きだよ」

提督「え、えーと…ありがとうございます…?」

雲見(フフ…意味が伝わってないな、これは…だがそれもいい…)

雲見「図々しいかもしれないが今度は君の手料理もいただきたいな。秘書の電くんから聞いたよ」

提督「え?ええ、それくらいで良ければいくらでも」

雲見「フフ、楽しみにしているよ。では、また」

提督「はい、本当にありがとうございました。また来てください」

雲見「ああ、君のラブコールならいつでも応えよう」

雲見さん、実はこの時点(提督25歳)で23歳、年下です

バタン

提督「…ふう」

大淀「お疲れ様です、提督」

提督「うん、ありがとう」

電「あの人の艦隊、とっても強かったのです」

提督「そうだね…電は、どう?強くなった気はする?」

電「ええと…正直、よく分からないのです…」

提督「あはは、そうだよね」ポン クシャ

電「はわ…」

提督「でも…きっといい経験になったはずだよ。みんなも、私の想像よりずっといい動きをしてた」

雷「これならもうやれるんじゃない?」

提督「え?早速?」

電「善は急げ、なのです!」

提督(なんだかキラキラして見える…これが戦意高揚状態ってやつなのかな…)

提督「……よーし。じゃあ、出撃にしよう!」

電「なのです!」

ザザッ

「電、聞こえる?」

電「はい、聞こえるのです」

「緊張してない?」

電「はい、大丈夫です」

「木曾、敵軽巡を叩いて。他は駆逐艦をお願い」

木曾「了解」

雷「任せて!」

響「やってみせよう」

ダァン

ヒュン

木曾「! もう撃ってきやがったか」

「一発や二発は当たっても痛いけど、大丈夫だから。避けるよりも防ぐことに集中してみて」

電「はい!」

電(防ぐ…)スッ

イ級「アー」ドォン

電「………!」

電(ううん…見える…避けられる…!)

サッ

電「えいっ!」ドンッ

ガァン!

イ級「アガ…」

「まだだよ!気を抜かないで!」

電「なのです!」ダァン

雷「沈みなさい!」ダァン

ドガガッ

イ級「」ブクブク

電「やった!」

ドォン!

響「甘いな」

イ級「ガ…」ブクブク

「よし、あとは旗艦だけ…!」

ホ級「ギギ…」

木曾「もう一息だな」

ホ級「ガァ…」ガシャン

木曾「! 危ない!」

電「っ……!」

ダァン!

電(あれ……なんだろう…弾道が読める…)

電(なら…防げば…!)ガシャン

「電!」

ギィン!

電「…無事なのです!」シュウウ…

木曾「おらっ、沈めぇ!」ドォン

バゴッ

ホ級「ガガ…」

ブクブク…

電「……やったぁ…!」

木曾「ふっ、頑張ったな、お前ら」

「…よし。みんな、帰投して」

ガチャ

電「司令官さん、ただいま戻……はわぁ!?」

提督「電ー!」

ガバッ

電「わっぷ…し、司令官さん…」

提督「よかったぁ、ちゃんと倒して、無事に帰ってきてくれて…」ギュー

電「し、司令官さん、苦しいのです…」エヘヘ

提督「ああ、ごめんごめん…ほら、雷も」スッ

雷「ええ!勝利の喜びを分かち合うのね!」ギュー

提督「響も!」

響「私もか」スタスタ

ギュム

提督「やったー!」ギュウ

響「お…」

響(これは……すごいな……)ムニュ

提督「木曾!」

木曾「お、俺もか?」

提督「…嫌?」シュン

木曾「…わ、分かったよ…そんな目で見つめるな…」スッ

提督「えい!」ムギュウ

木曾(い…いい匂いが…)///

提督「…というわけで、みんなお疲れ様!」

電「えへへ、頑張ったのです」

提督「祝賀会、っていうほどでもないけど…今日の夕飯は腕によりをかけるね!」

響「ほう。それは楽しみだ」

提督「ふふ、たくさん食べてね」

大淀「提督、報告は私の方からしておきましょうか?」

提督「うん、お願い。電、準備手伝ってくれる?」

電「はい!」

雷「私も手伝うわ!」

響「そういうことなら私も付き合おう」

木曾「お…俺も行った方がいいのか、これ」

提督「ふふ、じゃあみんなで作ろうか」

~~~

提督「……………」

木曾「ん…提督か」ザッ

提督「あれ、木曾…どうかしたの?」

木曾「いや、ただ外の空気を吸いたくなってな」

提督「そっか…お腹いっぱいになった?」

木曾「ああ。美味かったよ」

提督「ふふ、よかった」

木曾「お前は何をしてるんだ?」

提督「ん?んーと…ちょっと考え事を」

木曾「考え事?」

提督「うん…」

提督「…私達のやってることって、本当に正しいのかな…」

木曾「なに?」

提督「だって、戦争なんて…古い時代からずっと人間が行ってきたことでしょ?」

木曾「そうらしいが…」

提督「いろんな人達が資源や領土や権力を巡って、お互いにボロボロになるまで争って…もちろん、政治や思想、宗教とか分かり合えないものもあるんだろうけど…今はある程度平和な世界になってるじゃない」

木曾「そうだな。俺が艦だった頃からは考えられないくらいにな。平和ボケしてると言ってもいい」

提督「ようやく人間同士で分かり合えたのに今度は正体不明の怪物たちと争いになるなんて…」

木曾「…平和で居られないことを嘆かわしいと?」

提督「それもあるけど…深海棲艦とも、分かり合えないのかなって…」

木曾「正気か?」

提督「どうだろう。疑われるってことは、狂ってるのかも」

提督「でも……お互いに傷付いて痛め付けあって血を流すより、歩み寄って譲歩して…平和を分かち合う方がいいでしょう?」

木曾「…少なくとも、司令官であるお前が言うべき言葉じゃないな」

提督「…………」

木曾「そんなものは理想論だ。深海棲艦の目的がなんなのか、どういう存在なのかも分からないのに理解し合おうなんて夢物語でしかない」

提督「…どういう存在か分からないのは木曾も同じでしょ?」

木曾「え?」

提督「私も同じだよ。自分が何者かなんて知り得ないし、生きるのに夢はあれど目的なんてない。木曾は?」

木曾「俺は………」

提督「確かに知らないものは怖い、怖いものは遠ざけたい…けどそうしていると分かり合うことなんて出来はしないから。もし話せる機会があるのなら、怖くても対話の意思を見せたいの」

木曾「……ダメだ。そんなことは…危険すぎる…」

提督「その時は木曾が守ってくれる?」

木曾「………!?」

提督「私は信じてるよ、木曾のこと」

木曾「っ…あ、ああ…」

木曾「理想論、だが…お、俺は…そういうのは、嫌いじゃない…」ボソボソ

提督「ふふ……ありがとう」

木曾「お、お前がそれを望むのならそれに従うだけだ。俺はあくまで艦娘、司令官であるお前の部下だからな」

提督「えー、そんなお堅い頼みじゃないよ。私がやりたくてやろうとしてることだから、木曾の自由でもいいし」

木曾「…だからその自由をお前の好きなようにとだな」

提督「そう?それでいいならそうするけど」

木曾「ああ。そういうことだ」

提督「…じゃあ、そろそろ戻ろうか」

木曾「そうだ……なぁっ!?」ズルッ

提督「あっ!?」

ガシッ

提督(あ、だめ…止めようとしたけど、思ったよりも勢いが…)

ドシャッ

木曾「ぐえっ!?」

提督「あうっ!」

木曾「いてて…」

提督「うぅ…」

木曾「…うおっ!!?」

木曾(か…顔に、や、柔らかいものが……な、なんて大きさだ…)

提督「…あ。ごめん、重かった?」

木曾「あ、あぁ…///」

木曾(色んな意味で…)

提督「……木曾、どうかしたの?顔、真っ赤だよ?」

木曾「っい、いや!なんでもない!///」フッ

提督「ほんとに?」ズイ

木曾「な、なんでもいいから早く退いてくれないか…」チラチラ

提督「あ…ごめん、んしょ…」

木曾(し…心臓に悪い…)ドッキドッキ

後日……



響「司令官、建造が終わったよ」

提督「あ、終わった?どんな子?」

響「入っていいよ」

スタスタ

暁「暁よ!一人前のレディーとして扱ってよね!」エヘン

提督「…………」ナデナデ

暁「ひゃっ!ちょっ、どうしていきなり撫でるの!?」プンスカ

提督「あ、いや、つい…ええと、よろしくね」

暁「むう…わかったわ。これからよろしく」ギュ

提督「これで暁型全員が揃ったの?」

電「はい!」

提督「そっか、なら一安心だね」

提督「さてと…それじゃあ今日も張り切っていこうか」

電「頑張るのです!」

提督「暁、大丈夫そう?」

暁「ええ、もちろんよ!お姉ちゃんだもの!」

提督「…そうだね。期待してるよ、お姉ちゃん」

暁「ええ!」エヘン

提督「ようやく鎮守府近海を解放したし、この調子でどんどん進撃していこう!」

木曾「ああ!俺たちの戦いはこれからだ!」

木曾や響との馴れ初めはこんな感じで…
まだこの頃の若干病みが残ってる提督が書いてて楽しいです

さて…次で終わりにしようかと思いましたがどうしましょう、レス数足りるかなこれ…

そうですね、あっちも頑張って更新しないと…うぐぐぐ…

黒百合の方はこっちが終わったら進めていきます…

提督「可愛い駆逐艦の話をしよう」

加賀「何をまた唐突に…」

電「…司令官さん、熱でもあるのですか?」ペタ

提督「ああ、電はかわいいなぁ…」ムギュ

電「はにゃあぁー!?」ジタバタ

スッパーン

加賀「少しは自重しなさい…」

提督「いたい…家庭内暴力だ…」ヒリヒリ

加賀「それを引き合いに出すならあなたはいくつもの浮気で糾弾されることになるわね」

提督「なんでもないです、はい」

長門「…もういいか?」

提督「あ、長門!」

長門「提督に呼ばれて来たはいいが、なにやら取り込み中のようだったからな」

提督「入っていいよ、どうぞどうぞ」

陸奥「なんとなく付いてきたけど、私が居てもいい話なのかしら」ヒョコ

提督「うん、構わないよ」

長門「それで、なんの話なんだ?」

提督「可愛い駆逐艦の話をしようと思って」

長門「ほう…なるほど…胸が熱いな…」

陸奥「やっぱり帰ろうかしら…」

提督「まあまあまあ!ちょっと付き合ってくれるだけでいいから!」グイグイ

陸奥「暇なだけでしょ?」

提督「えへ、バレた?」

陸奥「はあ…しょうがないわねぇ」

提督「やった!」

長門「しかしだな、提督」

提督「なに?」

長門「可愛い駆逐艦ではなく、駆逐艦はみな可愛いだろう!」

提督「はっ…わ、私としたことが…」

加賀「…………」

陸奥「確かに駆逐艦は可愛いとは思うけど、あなたたちは私とは別種の感情を持ってる気が…」

提督「えぇ?そんなことないよ、プラトニックだよぉ?」

長門「ああ、もちろんだ」

加賀「プラトニックなら遊んでいる駆逐艦を見て涎を垂らしたりしないでしょう」

提督「じゃあ、まず敷波の話だけど」

加賀(無視された…?)

長門「敷波か。素直になれないところを見るとまるで猫みたいだな」

提督「外せないよね、やっぱり。出撃する時とか元気なのに人前に出たら急にもじもじし始めるとか…」

長門「人前?」

提督「え?何が?」

長門「いや、あの子は普段は普通に喋るぞ。照れるのは提督の前だけだ」

提督「そうなの?」

陸奥「気付いてなかったのね…」

長門(そろそろ真面目に向き合ってやった方が彼女のためだと思うが…この提督にはどだい無理な話だな…)

提督「…言われてみれば、初対面の時は今よりずっとラフな感じに接してくれてたような…」

長門「好かれているんだぞ」

提督「そ、それは分かるよ。だって…」

~~~

とある日のこと


提督「はぁ…」

綾波「司令官、どうしたんですか?ため息なんて吐いて」

提督「いや、ね…私、敷波に嫌われてるんじゃないかって…」

綾波「え?」

提督「え?」

綾波「それだけは絶対に無いと思いますけど…」

提督「そ、そうなの?」

綾波「はい。一度お話してみるといいですよ」

提督「でも、最近なんだか避けられてるみたいだし…」

綾波「あー…」

綾波(敷波が『司令官の顔まともに見れない、どうしよう』って相談してきてたなぁ…)

綾波(すれ違いってこうやって起こるものなのかなぁ)

綾波「どちらにしろお話できないままなのは困りますよね?一度二人きりで話してみるといいですよ」

提督「う、うん…」

綾波「それでは、敷波を呼んできますので」

提督(大丈夫かな…)

……………

コンコン

敷波「…失礼します」ガチャ

提督「あ、敷波…」

敷波「…司令官だけ?」

提督「う、うん」

敷波「……そ」プイ

提督(うう…やっぱり嫌われてるんじゃ…)

提督「…………」

敷波「…………」

提督(ど…どうしよう…何から話せばいいんだろ…)

敷波(せっかく司令官と二人っきりなのに…緊張して何も喋れない…)

提督「…………」

敷波「…………」チラ

提督「…………」ジー

敷波(っうわ!こ、こっち見てる…)///

提督(あ、目逸らされた…)

提督「…………」

敷波「…………」

提督(気まずい…)

敷波(気まずい…)

提督(お…思い切って言ってみよう…)

提督「あの…敷波」

敷波「へっ、な、なに?」

提督「その、ね…敷波、私のこと嫌いかな?」

敷波「…はっ?」

提督「最近避けられてるみたいだし、あんまり話してもくれないから…もしかしたら何か嫌われるようなことしちゃったかなって…」

敷波「や、ちょ」

提督「謝れることなら謝りたいし…もう話したくもないくらい嫌いなら、私も極力話しかけないようにするから…」

敷波「ちょちょちょ、ちょっと待って!なんでそこまでいくの!?」

提督「え、だって…」

敷波「嫌いなんかじゃないって!ただ、ちょっと…」

提督「ちょっと?」

敷波「て、照れくさかった…っていうか…///」ポリポリ

提督「うん…」

敷波(あぁー…あたし、司令官のこと不安にさせてたんだ…まだ不安そうな顔してるし…)

敷波(…は、恥ずかしいけど…やるしかないか…)ドキドキ

敷波「し、司令官。ちょっと」チョイチョイ

提督「ん?……来いってこと?」

敷波「ん」

提督「…………」スタスタ

ガバッ

提督「わっ!」

敷波「…………」ギュウ

提督「え、えー…敷波…?」

敷波「…なに」

提督「これはあの、どういう…」

敷波「い、言わなきゃ分からない?嫌いな人にこんなことしないでしょ!///」カアア

提督「え、あ、ああ…で、でもいきなり…」

敷波「あ、あたしだって恥ずかしいんだからね!それとも、なに…司令官はあたしのこと嫌いなの?」

提督「ま、まさか!そんなことあるわけないよ!」

敷波「そ、そう?へへへ…よかった//」

提督(か、かわいい…)

敷波「す…スキなら、ほら…ん」グイグイ

提督「? な、なに?腕引っ張って」

敷波「う~、司令官の鈍感…!」

提督「えっ、え?ご、ごめん」

敷波「他の子にもよくやってるでしょ、ほら!」

提督「…ああ、こう?」ギュウ

敷波「んっ、そう…そのままね」スリスリ

提督(うっ、く…いつにも増して可愛く見える…)

敷波「…これで分かった?」

提督「うん。敷波は可愛いよ」

敷波「んなっ…そ、そういうこと聞きたかったんじゃなくて!///」カーッ

提督(ああ、可愛い…)

~~~

提督「……ということがあって」

長門「なるほど、恋する乙女だな」

陸奥「はいはい、惚気話ね」

提督「何その反応…」

加賀「本当に駆逐艦が好きね…」

提督「違うよぉ、可愛い駆逐艦が好きなんだよ!」

陸奥「要するに全部じゃないの」

提督「いや、でもね、本当に全員純粋に好きかと言われたらそうじゃない子も居て…」

加賀「なに。邪な目で見てる子が居るとでもいうの」

提督「まま、まさかそんな…アハハ」

加賀「目を見て言いなさい」

電「まあまあ…」

提督「おほん…話を戻すと、好きなんだけど面と向かって言ったら大変なことになりそうな子がいるというか…」

長門「ほう。誰だ?」

提督「早霜…」

一同「「「ああ……」」」

陸奥「川柳を読ませたら『司令官 ああ司令官 司令官』になりそうなあの子が」

長門「冗談に聞こえないのが怖いところだな…」

電「へ?そんなにひどいのですか?」

加賀「ああ…あなたは見たことがなかったわね…」

電「な、何がです?」

陸奥「あの子ね、提督が絡まなければ基本的に気配りのできるいい子なんだけど…」

長門「提督が絡むと…というか文字通り絡むな、提督に」

電「そ、そうなのですか…」

提督「気付いたら近くにいるし、今も後ろに居そうで怖いよ…」ガタガタ

加賀(重症ね…)

提督「これはね…私のある体験談なんだけど…」

長門「何か始まったぞ…」

陸奥「ホラーみたいな導入ね…」

提督「ある日、私は仕事に疲れて休憩室でうたた寝してしまったの。その時のことで…」

~~~

提督「すぅ…すぅ…」

早霜「あら…?…司令官?」

提督「」zzz

早霜「…寝ているのかしら……こんなところで寝ていると風邪を引きますよ……」ユサユサ

提督「ん……んん…」

早霜「……寝ているのね…」

早霜「…………」

早霜「…………」

早霜「…………」ニコォ

チュッ…チュパッ、チュウウ…レロッ……

~~~

長門「開幕10割やめろ」

提督「ん…んぐ……」

早霜「!」バッ

提督「…あれ…私、寝てた…?」パチ

早霜「おはようございます…司令官……」

提督「んあ、早霜…?起こしてくれたの?」

早霜「はい……風邪を引いては大変ですので……」

提督「そっか、ありがとう」ポン

早霜「あっ……///」キュン

提督「ふぅ…仕事の続きしなきゃ…」

ガチャ

青葉「司令官、司令官」チョイチョイ

提督「ん、青葉…?」

青葉「すごいことになってましたよ」

提督「何が?」

~~~

長門「なるほど、それで発覚したのか…」

提督「迂闊にうたた寝もできない…したらまたすごいことになる…」

加賀「………!!」ビク

提督「? どしたの、加賀」

加賀「…扉」スッ

提督「え?」チラ



早霜「…………」ジイィィ



提督「ひぇ…」

長門「い、いつの間に…」

早霜「司令官が……私を呼んだような気がしたので……」スタスタ

提督「いや、まあ…確かに名前は言ったけど…」

早霜「はい、確かに……『愛している』と言ったような気がします……///」

提督「言ってない言ってない」

早霜「そんなに照れなくても……」

提督(話が通じない…)

早霜「司令官……」

提督「は、はいっ」

早霜「お隣、失礼してもいいですか……」

提督「あ、う、うん。どうぞ」

早霜「フフ、ありがとうございます…」ストン

提督(いつもこうなら可愛らしいんだけどなぁ…)

早霜「………♪」スリ

提督(猫みたい…)ニヘ

長門「話を続けようか」

提督「あ、はい。えーと、駆逐艦ではないんだけど…」

長門「まあ、構わない」

提督「ろーちゃんの話で」

長門「ほう」ニヤ

陸奥(あくまで幼女の話ばかりなのね…)

提督「元気いっぱい天真爛漫、子供っていうのはああいうふうにあるべきだと思うの」

長門「ああ、もっともな意見だ」

提督「でもね…」

加賀「でも?」

提督「……ユーちゃんの頃も、可愛かったよね」

長門「ああ…同意だ…」

陸奥「…まあ、言いたいことは分かるわ。確かにあの儚い雰囲気はなんていうか…」

提督「庇護欲を掻き立てられる…」

長門「皆に馴染んだ今では性格も変わったな。いや、元々ああいう性格だったのか」

提督「かもね…でも、ユーちゃんの頃は特にね…」

~~~

ユー「はじめまして、Admiral。ドイツ海軍のUボート、U-511です…」

提督「おお、君が…ええと」

ユー「ユー、とお呼びください…」

提督「うん、よろしく。ユーちゃん」スッ

ユー「はい、Admiral」ギュ

提督(可愛い子だなぁ…色白幼女…う、うへへ…)

ユー「………?」キョトン

提督「…ん、んんっ。えっと、とりあえず来たばかりで分からないこともあるだろうから色々と案内させてもらうね」

ユー「はい……よろしくお願いします…」

提督「じゃあ、ついてきて」

ユー「はい…」キュ

提督「!?」

提督(お…落ち着こう)

提督(今私の手にあるこの小さな感触は…)チラ

ユー「…………」

提督(うん、よし。ユーちゃんの手だ。よし)

提督「……あ、あの、ユーちゃん?」

ユー「…………?」

提督「その…どうして手を繋いで…?」

ユー「だめ……ですか……?」オドオド

提督「ダメじゃないよ!!うん!!なんならずっと握ってくれてていいからね!!」

ユー「は…はい……」ニコ

提督(か、可愛すぎる…)

提督「その、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、ここの人達はみんな優しいから」

ユー「はい……あの…」

提督「うん?」

ユー「Admiralも…やさしい人で、よかった…」

提督「………うん、ありがとう」

提督(あ、危ない…何かが壊れるところだった……)

提督(それからというもの…)



ユー「あ、提督…」タタッ

提督「ん、ユーちゃん。どうかしたの?」

ユー「あの……お邪魔じゃなかったら、一緒に居てもいいですか…」

提督「うん、かまわないよ」

ユー「Danke…」

ストン

提督(隣に来てくれるのは嬉しいけど…もしかして、他の潜水艦の子達と馴染めてなかったりするのかな…)

提督「あの…ユーちゃん」

ユー「なに…?」

提督「その、もしかして…ゴーヤたちと仲良くない?意地悪されてるとかはないかな?」

ユー「どうして…?」

提督「え、えっと…ユーちゃん、よく私のところに来るからもしかしたらって思って…」

ユー「ううん…そんなことはない、です…」

提督「そ、そっか。それならよかった」

ユー「はい。みんな、優しいです」

提督「でも…なら、なんで私のところに?」

ユー「ん……提督と居ると、安心するから…」

提督「ンッグ……」プルプル

ユー「提督…?」

提督「だ、大丈夫。なんでもないよ」

ユー「はい。提督と一緒、好きです…」

提督「んんんん……!!」

ユー「あの、めいわく…ですか?」

提督「ううん、そんなことないよ!私もユーちゃんと一緒、好きだよ!」

ユー「……!だっ、danke…!」パアア

提督(んんんっ…!やっててよかった提督っ……!)ガッツポ

~~~

提督「……といった感じで、いつも私の後ろを付いてくるように…」

長門「ああ、まるで親鳥と雛鳥だったな」

陸奥「今は?」

提督「今は手を繋ぐのが抱き着いてくるのに変わったよ、本当に可愛らしくてもう」

長門「ふむ、羨ましいばかりだ…」

加賀「……まあ、手を出さないうちは目を瞑ってあげましょう」

提督「あ、あはは…」

電「い、電だって…」クイクイ

提督「ああ、はいはい…電も可愛いよ」ヨシヨシ

早霜「私も…」スッ

提督「もう…」ナデナデ

陸奥(ロリコン八方美人…)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月09日 (水) 01:34:21   ID: 457DF3dd

提督、、、、、流石です!

2 :  SS好きの774さん   2017年02月16日 (木) 20:08:13   ID: Fz6TwnFo

ま~ん()

3 :  SS好きの774さん   2017年04月10日 (月) 09:26:40   ID: 4B28Of-f

いなだぼーえーだいじん

4 :  SS好きの774さん   2017年04月11日 (火) 14:05:59   ID: akhdsJti

このシリーズは相変わらず良いな

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