春香・響「がなはるトーク!」??「にゃあ」 (63)

天海春香「『がなはるトーク!』さぁ、始めましょう!」

我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ……」

春香「あれ? 元気ないね響ちゃん」

響「実はな、昨日遂に奴が出たんだよ……」

春香「奴?」

響「ほら、夏になるとよく出てくる黒い悪魔」

春香「ああ、エーリヒ・ハルトマンだね」

響「一個人が出没してたまるか! ゴキブリだぞ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469449945

響「はぁ、本当に最悪だぞ……」

春香「この時期になるとしょうがないよ」

響「自分あいつ大嫌いなんだ。何であんな生物が地球上に生まれてきたんだ?」

春香「でも、沖縄のゴキブリってこっちより数倍大きいんでしょ? それなのに響ちゃんゴキブリ苦手なの?」

響「春香は自分が何のために沖縄から出てきたと思ってるんだ?」

春香「アイドルになるためじゃないの!?」

響「とりあえずどうしたらいい? 奴を家から追い出したいんだけど」

春香「えーと……あっ、響ちゃんネコ飼ってたじゃん」

響「ああ、ネコ吉な」

春香「ネコ吉はゴキブリ食べないの?」

響「昔は食べてたんだけどな……こっちのゴキブリには興味が無いらしいんだ」

春香「そうなんだ。やっぱり小さいからかな?」

響「いや、何か味が好みじゃないらしい」

春香「味とかあるの!?」

響「そりゃご当地ごとにあるだろ」

春香「そんなストラップみたいに!」

響「うう、自分はどうしたらいいんだ……」

春香「覚悟を決めて帰るしかないんじゃない?」

響「そうだ! 春香の家に泊まればいいんだ!」

春香「いや、そんな急に言われても……」

響「春香、泊めてくれないか……? 今日はちょっと……家に帰りたくないんだ」ウルウル

春香「ひ、響ちゃん! わたしも家に帰りたくない!」

響「そうなったら意味が分かんないだろ」

春香「わたしも響ちゃんを泊めたいのはやまやまなんだけど、前もって言ってくれないと親の許可が取れないからダメだよ」

響「そうか……そうだよな……」

春香「まぁ、落ち込むのはそれくらいにしてさ。ゲスト呼ぼうよ」

響「そうだな。それじゃあゲストの方どうぞー」

前川みく「今日はよろしくにゃあ」

響「みくってゴキブリ食べれるよな?」

みく「出て一言目がそれって酷くない?」

みく「みくはゴキブリ食べられないからね?」

響「でも、みくってネコミミつけてるよな?」

みく「つけてるにゃ」

響「ネコしっぽもあるよな?」

みく「あるにゃ」

響「語尾に『にゃ』ってついてるよな」

みく「そうだにゃ」

響「じゃあゴキブリ食べれるぞ」

みく「何故!?」

響「だってネコはゴキブリが食べれる。みくはネコ。よってみくはゴキブリが食べれる。完璧な答えさー」

みく「みくはネコじゃないの! あくまでキャラであって本物じゃないにゃ!」

響「いや、みくはネコだ。その証拠にかわいい」

みく「何で話聞いてくれないの? 耳にサーターアンダギーでも詰まってるの?」

春香「ごめんねみくちゃん。響ちゃん今日ちょっとおかしいんだよ」

みく「ちょっとどころじゃないと思うにゃ……」

響「ゴキブリが出ておかしくならない人はいないだろ」

春香「はいはい、今度休みの日でも駆除しに行ってあげるから」

響「春香……!」

春香「相方のピンチは助けないとね」ニコッ

響「……ごめん、みく。やっぱり春香じゃないとダメみたいだ」

みく「えっ、何でみくが振られたみたいになってるの?」

響「やっぱり春香しかいないと思ってた」

春香「ふふ、そうでしょ? やっぱり響ちゃんの運命の人はわたしなんだよ」

響「ああ、まさか春香がゴキブリ食べれるなんてな」

春香「何で頑なに食べさせようとするの? そういう性癖なの?」

響「よし、それじゃあトークテーマを――」

みく「ちょっと待つにゃ」

響「ん? どうした?」

みく「ゴキブリに話を持ってかれすぎて肝心のみくの紹介がまだにゃ」

響「いらないだろ」

みく「いらないっておかしいにゃ! この際だから言わせてもらうけどみんなみくの扱いが――」

響「だってみくの事知らない人なんていないだろ」

みく「お、おぉ……急に褒めるのはやめるにゃ……どんな反応していいのか分かんないにゃ……」

響「ま、でも一応紹介するか」

春香「そうだね。今日のゲストは前川みくちゃんです!」

みく「改めてよろしくにゃあ」

春香「みくちゃんは『にゃん・にゃん・にゃん』というユニットを組んでます」

みく「そうだにゃ」

春香「それでそのユニットのにゃんを担当してるんだよね」

みく「どのにゃん!?」

響「それと『アスタリスク』というユニットの――」

みく「リスクは担当してないにゃ!」

響「先を読んだ素早いツッコミだな」

みく「だてにアイドルやってないにゃ」

春香「アイドルって何だっけ?」

響「でも甘いなみく。みくが担当してるのはタリスクだろ?」

みく「タリスクって何!?」

響「それで相方の李衣菜ちゃんが『アスタリスク』のアス(明日)を担ってるんだよな」

みく「そういう感じ!? みくも担ってるからね!」

響「よし、それじゃ紹介も済んだしトークテーマを引いてくれ」

みく「不満しか残ってないけどまぁいいにゃ。えーと……それっ!」

春香「それじゃあ今日のテーマをみくちゃんどうぞ!」

みく「了解にゃ! 今日のテーマは『この三人で休日を過ごすとしたら』にゃ」

『この三人で休日を過ごすとしたら』

春香「休日か……どこに行く?」

響「別にどこでもいいぞ」

みく「それじゃネコカフェに行きたいにゃ」

響「ネコカフェか。自分行ったことないなー」

春香「ちょっと心配だよね」

みく「大丈夫にゃ。みくは何度も足を運んでるからちゃんとエスコートできるにゃ」

春香「いや、ネコ料理が口に合うかなって」

みく「食べないにゃ、ネコ」

春香「ネコ食べないの?」

みく「当たり前にゃ! 春香ちゃんはネコカフェを何だと思ってるの?」

春香「ネコを食べるところ」

みく「もしそうだったらみくはネコちゃんの格好して趣味はネコカフェ巡りですって言えるわけないにゃ! そんな奴ただの頭のおかしい女にゃ!」

春香「だよねー。あはは」

みく「まったく春香ちゃんは冗談が――」

春香「だからずっと頭のおかしい女だと思ってたよ。みくちゃんのこと」

みく「うがー! 頭おかしいのは春香ちゃんにゃ!」

春香「でもネコカフェって聞いたら普通ネコを食べるところだと思わない?」

みく「思わないにゃ! そう思うのは世界中で春香ちゃんだけにゃ!」

響「そうだぞ春香。春香は本当に馬鹿なんだから」

みく「そうだにゃ! 言ってやってよ響ちゃん!」

響「カフェなんだからネココーヒーが出るに決まってるだろ」

みく「そうじゃないんだよにゃー」

響「あれ? みくは飲んだこと無いのネココーヒー」

みく「当たり前でしょ! みくを何だと思ってるのにゃ!」

響「あっ、そうかみくはイスラム教か」

みく「どういうこと!? 何で宗教の話に!?」

響「もしかしてみくは知らないのか?」

みく「知らないというか話についていけないにゃ!」

響「ジャコウネコっていう動物の糞から作るコピ・ルアクってコーヒーがあるんだ。結構な高級品だけどこれがまた美味しいんだ」

みく「そんなのがあるのかにゃ!?」

響「だからネコカフェではそのコーヒーを出すのかなって」

みく「へぇー初めて知ったにゃ」

春香「あれれー? みくちゃんそんなことも知らないでネコキャラを演じてたの? まだまだ甘いね!」

響「ちなみにネコってついてるけどジャコウネコはネコ科じゃないぞ。ジャコウネコ科っていうまた別の種類だ」

春香「……ごめんなさい」

響「春香はそんなことも知らないで頭にリボン乗せてるのか?」

春香「それは関係なくない?」

響「それでそのコーヒーは不浄だという事でイスラム教では飲むことが許されてないんだ」

みく「へぇー」

響「だからみくはイスラム教かなって思ったんだよ」

みく「響ちゃんは物知りだね」

響「まぁ、動物のことは大体分かるからな」

春香「さすが珍獣ハンターだよね!」

響「それ違う人」

みく「響ちゃんとネコカフェ行ったら楽しそうだね」

響「そうか?」

みく「うん。ネコのことよく知ってそうだし、それにネコにめちゃくちゃなつかれそうにゃ」

響「まぁ、自分は優しいからな。動物に好かれるのには納得だな」

春香「人類には厳しいのにね」

響「違う。春香だけ特別だ」

春香「ねぇ、みくちゃん。これって愛の告白だと受け取ってもいいかな?」

みく「知らない」

響「それじゃネコカフェには行くとして、それだけじゃ時間は潰せないだろうから他に何かある?」

春香「わたしはショッピングに行きたいかな」

みく「いいと思うにゃ」

春香「それじゃ二人は何が見たい?」

響「春香の醜態」

みく「春香ちゃんの痴態」

春香「敵しかいないや」

春香「そういうのじゃなくてさ。もっとあるでしょ。古くなったから買い換えたいものとか新しく欲しいものとか」

響「相方」

春香「どうもニュー春香さんです」

響「うわぁ! ニュー春香さんだ! すごいぞー! かっこいいぞー!」

みく「いや、何も変わってないにゃ……」

響「そんなことないぞ! ニュー春香さんは鼻からスパゲッティを食べることができるんだ!」

春香「どうもオールド春香さんです」

みく「変わり身はやっ!」

春香「冗談は置いといて、何か見たいものある?」

みく「あっ、サングラスを見にいかない? 変装用に」

春香「サングラスなんていらないよ。ばれる事ないし」

響「そうか? 町を歩いてたら声をかけられない?」

春香「えっ」

みく「春香ちゃんはないの?」

春香「わ、わたしも声をかけられたことぐらいあるし!」

響「街頭募金かな?」

みく「ティッシュ配りだと思うにゃ」

春香「職質だよ」

響「せめて宗教の勧誘とかにしてくれ」

みく「笑えないにゃ」

春香「そ、それにナンパもされたことあるし……?」

響「何で疑問系なんだよ。絶対ウソだろ」

春香「そ、そんなことないよ! 断ったら『それじゃあせめて友達紹介してくれよ』って言われてすごく困ったもん!」

響「友達いないもんな」

春香「そう! 親友しかいないの!」

響「このポジティブさを見習いたいよな」

みく「素直に凄いと思うにゃ」

春香「声をかけられるってことないと思うんだけどなー」

みく「町を歩いてたら『あっ、春香ちゃんだー』みたいなことない?」

春香「ないなー。みくちゃんはあるの?」

みく「まぁ、たまには」

響「ファミレスとかに入ったらザワザワされたこともあるな」

春香「あっ、わたしも電車でさわさわされたことはあるよ!」

みく「ただの痴漢じゃん!」

春香「何でわたしは声をかけられないの……」

みく「華がない……とか?」

春香「そんな! わたしだって華くらい――」

響「みく、春香は華があるぞ。そんな事は言うな」

春香「ひ、響ちゃん……! わたしを庇ってくれるの?」

響「自分は事実を言っているだけだ。みく、春香は華があるぞ」

みく「う……ちょっとした冗談にゃ。だからそんな目で見ないで欲しいにゃ」

響「まったく……冗談でも言っていい事と悪いことがあるぞ。ほら、春香の頭を見てみろ」

みく「頭?」

響「立派なお花畑だろ?」

春香「誰の頭がお花畑だって?」

春香「まぁ、この話は置いといて。サングラスを買いに行くんだね」

みく「そうだにゃ」

響「まだ時間あるよな。どこか行きたいところある?」

春香「わたしちょっとトランポリンしたいかな」

みく「トランポリン?」

響「別にいいけど何でだ?」

春香「実は次の仕事でトランポリンをすることになってね。少し前から練習してるんだ」

響「そうなのか。でも、相方の自分にはそんな話きてないぞ」

春香「実はわたしだけにご指名が入ったんだよ」

みく「トランポリンをする仕事っていうと、プロにコーチしてもらって大会で優勝を目指すとか?」

響「えぇっ!? ズルイぞ春香!」

春香「良かったら代わる? 『大学に合格して胴上げしてもらってる人の隣で一人トランポリンする』仕事」

響「あ、結構です」

みく「というかそれどんな仕事にゃ!」

春香「ということでトランポリンの技術が必要なんだよ」

響「何かその仕事のために協力するとなるとやる気削がれるな……」

春香「で、でもトランポリンは健康に良いしスタイルも良くなるよ!」

みく「ホント?」

春香「ホントだよ! ほら、わたしもトランポリン始めてボン・キュッ・ボンになったんだから!」

響「ボン・キュッ・ボン……?」

みく「そうは見えないにゃ」

春香「いやいや、もっとちゃんと見てよ! どこからどう見てもボン・キュッ・ボンでしょ!」

響「うーん……控えめに言ってスッ・ポン・ポンかな?」

春香「着てるよ服は!」

春香「二人にはこのパーフェクトなボデェーが見えないの?」

響「自分にはブタが見えるな」

みく「みくにはドラム缶が見えるにゃ」

春香「せめてビブラートに包んでよ!」

響「ふ゛た゛あ゛あ゛あ゛」

みく「と゛ら゛む゛か゛ん゛ん゛ん゛」

春香「どうしたの? 頭大丈夫?」

みく「春香ちゃんがビブラートで包めって言ったんでしょ!」

春香「とにかくお願い! 一人でトランポリンの練習しても面白くないから騙されたと思って一緒にしようよ!」

みく「まぁ、そこまで言われたら……」

春香「やったー! みんなでトランポリンマスター目指そうね!」

響「そうだな。どうやったらトランポリンマスターになれるのか分からないけどな」

春香「簡単だよ! トランポリンから落ちなきゃマスターだよ」

みく「随分簡単なマスターだにゃ」

春香「みくちゃん、わたしの転倒スキルとトランポリンの相性を考えてね?」

みく「春香ちゃんって最終的に事故で死にそうだよね」

響「閃いた」

春香「明日からタクシーで通勤・通学するね」

響「他にどこか行く?」

みく「うーん、こんなものじゃない?」

春香「そうだね」

みく「サングラス買ってネコカフェ行ってトランポリンをする。これがみくたち三人の休日にゃ」

響「何か凄い予定になったな」

みく「トランポリンの異質さが凄いにゃ」

春香「まぁまぁ、トランポリンも楽しいって。それじゃみくちゃん宣伝をお願い!」

みく「了解にゃ!」

みく「来週月曜○時、みくと李衣菜ちゃんが司会をしている番組『小さな星たち』が二時間でスペシャルが放送にゃ! 見ないと損だからみんな絶対見てね!」

響「それじゃまた次回で」

春香「またねー」

収録後

春香「――さて、響ちゃんの家に行きますか」

響「え? 何で?」

春香「何でって……ゴキブリの駆除でしょ?」

響「それは休日のはずじゃなかったのか?」

春香「思ったより収録も早く終わったし、早めに退治した方がいいでしょ?」

響「春香……今日は月がきれいだよな」

春香「? 月なんて出てないけど?」

響「よし、それじゃついでにみくを誘うか。春香一人じゃ不安だしな」

春香「ちょっと酷いよ響ちゃん。ゴキブリの駆除くらいわたし一人でもできるって」

響「いや、自分の貞操が心配なんだ」

春香「なるほど!」

響「やめろ! 納得されたら余計怖いぞ!」

――――楽屋――――

響「みくー入るぞ」

みく「響ちゃん? どうぞ」

響「みく、今から春香が家に来るんだけど襲われないか心配だから一緒に来てくれ」

みく「理由が凄まじいね……」

響「来てくれたらネコ吉を仰向けにして雄か雌か調べてもいいから」

みく「何だろ。すごく行きにくくなったにゃ……」

みく「まぁ、ネコ吉ちゃんと遊ばせてくれるっていうなら悪くないからついてくにゃ」

響「よし! 安全は確保できたな」

春香「何もしないのに……。というかみくちゃんネコミミとネコ尻尾つけないんだね」

みく「まぁ、さすがにプライベートじゃつけないにゃ」

春香「へぇー、そっか。可愛いのにもったいない」

みく「なんなら春香ちゃんもつけてみる?」

春香「いいの? ――ってうわ! 大量にスペアがあるんだね」

みく「当然にゃ! いつでも布教ができるようにしてるにゃ。はい、春香ちゃん」

春香「ありがとう。……ん? このネコミミ――」

みく「あ、気づいたかにゃ? それはみくが持ってる中でも一番手ざわりが――」

春香「いや、ここに『ハローキ○ィ(偽者)』って落書きがしてあるんだけど……」

みく「え゛」

みく「ちょっ、ちょっと貸して欲しいにゃ! ――ほ、本当に書いてあるにゃ……」ズーン

響「……ド、ドンマイみく。そんなに落ち込むなって!」

春香「そ、そうだよ。誰が何と言おうとみくちゃんが本物のハローキテ○で間違いないよ!」

みく「そうじゃにゃい! そこで落ち込んでるんじゃないにゃ!」

響「そうだぞ。マイメ○ディさんに謝れ」

みく「ネコですら!!」

みく「お気に入りの一品だったのに……」

響「ま、まぁ自分の家でネコ吉と戯れて元気だせって!」

春香「そ、そうだよ! 嫌なことは忘れて元気だそうよ!」

みく「うぅ……分かったにゃ……。こうなったら響ちゃん家のネコ吉をモフりまくってやるにゃ!」

響「そうだ! その意気だぞ!」

みく「モフってモフってモフりまくって摩擦で体中の毛がなくなるぐらいモフるにゃ!」

響「やめろ!!」

――――我那覇家――――

響「ようこそ我が家へ」

みく「お邪魔するにゃ」

春香「ここがゴキブリの根城か……」

響「そうだな。自分と春香の愛の巣だ」

春香「すごい良いお部屋だね! 全てが輝いて見えるよ!」

春香「それでゴキブリはどこで出たの?」

響「寝室だな」

春香「寝室!?」

みく「何で興奮してるの?」

響「危ないんだよこの子」

みく「寝室に出たってことは眠れなかったんじゃない?」

響「自分を甘く見るなよ。ちゃんと浴室で寝た」

みく「うわぁ……風邪引きそうだにゃぁ……」

春香「添い寝してあげよっか?」

響「寒気が止まらなくなるからいい」

響「よし、それじゃあ入るぞ。気をつけて――ってうわぁ!」

みく「ど、どうしたの響ちゃん!?」

響「足に何か変な感触が――ってうん?」

ネコ吉「ニャーン」

響「何だネコ吉か。一瞬ゴキブリかと思ったぞ」

春香「へぇー、沖縄のゴキブリってネコと間違えるくらい大きくなるんだね」

みく「そんなはずないでしょ!」

響「あ、ああ。実はそうなんだ」

みく「響ちゃんも恥ずかしいからって誤魔化さない!」

ネコ吉「ニャーン」

響「ネコ吉、自分たちは今から大切なミッションがあるんだ。あっちであのお姉さんと遊んできなさい」

ネコ吉「ニャーン」

みく「ネコ吉ちゃーん! こっちでみくと遊ぶにゃあ!」

ネコ吉「ニャーン」

みく「うりゃー! モフモフ!モフモフ!」

ネコ吉「ニャーン」

春香「……ねぇ、響ちゃん」

響「何だ? みくが羨ましいかもしれないが春香は今からこっちでゴキブリと遊ぶんだぞ」

春香「いや、ネコ吉の口……」

響「口? 口がどうし――ゴキブリの足が見えるな……」

春香「たぶんネコ吉が響ちゃんの怯え様を見て処理してくれたんだろうね」

響「なるほど……今度最高級のツナ缶を買ってやるか!」

春香「良かったね。良い家族をもって」

響「ああ!」

春香「さて、これで問題は解決かな?」

響「そうだな。ありがとう春香」

春香「ううん。わたしは何もしてないよ」

響「いや、来てくれただけでありがたいからな。 それとついでにもう一つの問題も解決してくれるか?」

春香「……まぁ、ほっとくわけにもいかないよね」

響「助かるぞ。それじゃ――」

ネコ吉「ニャーン」ペロペロ

みく「あはは! ネコ吉ちゃんくすぐったいにゃあ!」

春香・響「どうすればみくを傷つけずにすむのか……」

END

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

お目汚し失礼しました。

よろしければアスタリスクつながりでこちらも見てください。
春香・響「がなはるトーク!」??「ウッヒョー」
春香・響「がなはるトーク!」??「ウッヒョー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456315625/)

このSSの番外編的な感じで響と幸子のラジオって書いてもいい?

>>59
どうぞどうぞ
大歓迎です

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom