春香・響「がなはるトーク!」??「ウッヒョー」 (40)

・キャラ崩壊、口調注意

・春香と響がユニットを組んでいるという設定です

・今回、765とシンデレラのキャラが絡みます

よろしくお願いします。

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天海春香「『がなはるトーク!』スタートですよー!」

我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ」

春香「響ちゃん、わたしたちって仲がいいよね?」

響「突然どうした?」

春香「まぁまぁ、いいから答えてよ」

響「……否定するほどではないかな」

春香「なるほど。つまり響ちゃんはわたしが好きだと!」

響「今の発言で友好度が相方から仇敵にまでダウンしました」

春香「フリーフォールばりの急降下だね!?」

春香「まぁ、とりあえず仲がいいとしよう。そうでないと話が進まないからね」

響「それでどうしたんだ?」

春香「やっぱりさ仲がいい子同士っておそろの物持つじゃない。おそろいのストラップとかキーホルダーとか」

響「あー、確かによく見るな」

春香「だからわたしたちも何かおそろいの物持とうよ!」

響「持たなくてもいいぞ」

春香「えー、いいじゃん別に。美希と伊織もおそろの物持ってるし」

響「そうなのか。二人は何を持ってるんだ?」

春香「ナマコのストラップだよ」

響「あいつらはナマコのどこに惹かれたんだ?」

春香「ピンチになると内蔵吐くところじゃない?」

響「目の付け所がサイコパスだな」

春香「だからわたしたちもおそろにしようよ。おそろのリボンとかどう?」

響「いいよ恥ずかしい……」

春香「そんなことないよ。二人で買い物行くときとか特別なときだけでいいから」

響「いや、リボンをつけるのが恥ずかしいんだぞ?」

春香「今わたしの存在が全否定されたね」

春香「じゃあ響ちゃんがおそろのもの決めていいからさ」

響「じゃあX染色体でいいだろ」

春香「人類全員が該当しちゃうよ!」

響「人類は皆友達だろ?」

春香「良いことを言った風にしてごまかさないでね?」

響「そもそも同じ物持っててどんな意味があるの?」

春香「少なくとも周りからは仲がいいなって思われるよ」

響「でも自分たちだけの秘密のほうが絆が深まらないか?」

春香「例えば?」

響「偽札とか」

春香「共犯って言うんだよ。それ」

響「ま、そんな物必要ないさー。自分と春香は仲がいいだろ?二入の気持ちが通じ合っていればいいんだよ」

春香「……それを言われちゃ無理強いはできないよ」

響「結局は当人たちの心持次第さー。ほら、ゲストを呼ぶぞ」

春香「うん、そうだね!では、ゲストの方どうぞー!」

多田李衣菜「ロックに参上!」

響「ロックってなんだっけ?」

春香「石だよ」

響「上に山が足りないな」

響「ということで今回のゲストは自称ロックアイドル多田李衣菜だぞ」

李衣菜「自称ってなに!?自称って!?」

春香「まぁまぁ、世間の反応を気にせず名乗ってるのってロックじゃない?」

李衣菜「確かに……それはロックだね!」

響「ロックってなんだっけ?」

春香「72だよ」

響「うっそだろ春香お前……」

李衣菜「実はこの番組出るの結構楽しみにしてたんだ」

響「そうなのか?」

李衣菜「うん。二人のアイドルらしからぬ掛け合いは最高にクールだよ!」

春香「これ褒められてる?」

響「褒められてるんじゃないか?」

李衣菜「あえて芸人の道に進まないところがロックだよね!」

春香「やっぱ喧嘩売られてない?」

響「本人に悪気はないからな。耐えるんだぞ」

李衣菜「?」

響「よし、それじゃトークテーマを引いてくれ」

李衣菜「よーし、――それっ!」

春香「何がでた?」

李衣菜「えっと、『挑戦したいこと』だね!」

『挑戦したいこと』

春香「あっ、ちょうどわたし考えてたのがあるよ!」

響「へぇ、それは何だ?」

春香「わたしプロデュースのお菓子を作りたいなって」

李衣菜「いいねそれ!」

響「砂糖の代わりに塩を使えば春香の特製ケーキの完成だぞ」

春香「三分クッキングより雑な説明をありがとう」

李衣菜「その塩ケーキを売り出すんだね。最高にクールじゃん!」

春香「そうそう。『天海春香プロデュース!芸能界は砂糖みたいに甘くない!流した汗をイメージした塩辛いケーキが堂々登場!』――ってバカっ!!」

李衣菜「ど、どうしたの?情緒不安定なの?」オロオロ

響「まずい!早く精神安定剤を!!」

春香「言いたいことが色々あるけど、とりあえずもうこの番組ではノリツッコミはしません」

春香「ほら、事務所とかにお菓子持って行ったらみんな笑顔で食べてくれるじゃない?だから、わたしのお菓子でみんなを笑顔にしたいなーって」

李衣菜「この前もらったけど、春香ちゃんのお菓子美味しいよね!何か特別な工夫してるの?」

響「隠し味にヘビの血入れてるんだぞ」

李衣菜「えっ!?」

春香「李衣菜ちゃん、ウソだからね」

響「そうだな。本当は蝙蝠の羽だもんな」

春香「響ちゃんのチョイスが魔女なんだけど」

響「ほら、この前金曜ロードショーやってたから」

李衣菜「何が放送されてたっけ?」

響「魔女宅」

李衣菜「キキのどこにそんな禍々しいものを感じたの!?」

李衣菜「でも、自分がプロデュースした商品を売るってなんだかいいよね!」

春香「でしょ?やっぱり自分の個性を活かしていきたいよね!」

李衣菜「リボンのシュガークラフトを乗せたりね!」

春香「そう!各所に赤色を散りばめたりね!」

響「で、値段はいくらにする?」

春香「今すっごい勢いで現実に引き戻された気がする」

響「でも、企画するならちゃんと考えなきゃいけないことだろ?」

李衣菜「まぁ、たしかにそうだね」

春香「うーん、お店の人に利益が出るくらいでかまわないよ」

李衣菜「でも、春香ちゃんプロデュースってだけで買う人はいると思うから少しは高くなるんじゃない?」

春香「でもわたしはそんな気にしないよ。皆の笑顔が見れればそれでいいから」

響「ぼったくりだな。錬金術でさえ等価交換だぞ?」

春香「わたしのお菓子は笑顔と等価じゃないの?」

響「苦笑いくらいだろ」

春香「くしょうっ!」

李衣菜「あっ、もしかして苦笑とかけてる?」

春香「ギャグの解説ほどえげつないもんはないよね」

李衣菜「響ちゃんはどう?」

響「うーん、恋愛映画の主演とかやってみたいかな?」

李衣菜「意外だね」

春香「もちろん相手役はわたしだよね?」

響「自分にそんな趣味はないぞ」

春香「わたしにはあるって言ったら?」

響「李衣菜、番組の途中に司会を殺すってロックじゃないか?」

李衣菜「さすがにそれはロックじゃないよ……」

春香「そうだよね」

李衣菜「ヘビメタの領域だし」

春香「少なくとも音楽の領域じゃないよ」

李衣菜「でも何で恋愛映画なの?」

響「ロマンスがありあまってるんだよ」

春香「真面目に答えてよ!そうでないと猟奇的なキスするよ!」

響「やめてよ!この市民野郎!」

李衣菜「二人ともふざけてたら両成敗するよ!」

春香「何でゲス縛りみたいになってんの?」

響「ゲスの極みがここにいるからだろ?」

李衣菜「響ちゃん、それは違うよ」

春香「そうだよね。言ってやってよ李衣菜ちゃん!」

李衣菜「春香ちゃんは乙女じゃないよ」

春香「そっちだったかー」

李衣菜「で、本当は何で?」

響「言わなきゃダメか?」

春香「話が進まないじゃない」

響「あー、なんというかだな……そういう映画って憧れるだろ?」

李衣菜「まぁ、気持ちはわかるね」

響「だからちょっとやってみたいかなって……」

春香「つまり響ちゃんはイケメンとキスがしたいんだね?」

響「李衣菜、よく見ておけよ。これがバカって言う人種だぞ」

李衣菜「どちらかというとアホじゃない?」

春香「李衣菜ちゃんに言われたらわたしもおしまいだよ……」

李衣菜「……?」

響「……今のはな、アホの李衣菜に言われたらわたしもおしまいだねってバカにされたんだぞ」

李衣菜「ちょっと!失礼だよ!」

春香「……なんか、本当にすみませんでした」

李衣菜「でも、響ちゃんに恋愛映画の主演似合うと思うよ!」

響「そ、そうか?ありがとうな」

春香「なんだかんだで乙女なところもあるしね!」

響「そうか?」

春香「この前手編みのマフラープレゼントしてくれたもんね!」

響「何でカメラの前で言うんだ!恥ずかしいだろ!」

李衣菜「いいなー春香ちゃん羨ましい!」

春香「でしょ?しかもメッセジーカードつきでね!」

響「くっ、殺せ!」

春香「で、今そのメッセージカード持ってます。『春香いつもありが――』」

響「やっぱり一人は寂しいから春香を殺して自分も死ぬぞ!」

李衣菜「おっ、今の恋愛映画みたいでいいね!」

響「バッドエンドかな?」

春香「その前にジャンルはラブロマンスじゃなくてサスペンスだと思うよ?」

春香「李衣菜ちゃんは何かある?」

李衣菜「うーん、私はやっぱり自分が作詞作曲した曲を作りたいかな」

響「おっ、いいなそれ」

李衣菜「だよね!ロックだよね!」

響「ああ、かっこいいと思うぞ」

春香「わたしは作詞はしたいと思うけど作曲は難しいかな……」

李衣菜「私は天から荷物を与えられてるからね!」

響「過酷な運命だな」

春香「主人公を張れるレベルだね」

李衣菜「?」

春香「それで具体的にどんな曲をつくりたいの?」

李衣菜「これが私だ!って曲を作りたいんだよね」

響「李衣菜だと前向きになれそうな曲ができるだろうな」

李衣菜「ありがとう!でも恥ずかしながらギターは練習中で……なつきちに教えてもらってはいるんだけどなかなか難しいんだよね」

春香「李衣菜ちゃんは努力家って話も聞くし、大丈夫だよ!」

李衣菜「とりあえずエアギターは完璧にできるようになったんだけどね……」

春香「李衣菜ちゃんが努力の方向音痴ってことが今回分かったよ」

李衣菜「でも、ギターを持ってるのにエアギターをするのはロックじゃない?」

響「ロックというかフールだな」

春香「あのギターはなんだろう?ってファンの皆は混乱すると思うよ?」

李衣菜「私のファンはそんなことじゃ混乱しないよ!」

響「あぁ、よく訓練されているんだな……」

春香「ある意味李衣菜ちゃんのカリスマが為せる業だよね」

李衣菜「やっぱり音楽は自分を表現するためにあると思うんだ」

春香「たしかにわたしたちの曲もわたしたちを意識したのが多いよね」

響「あの、春香の……なんだっけ?『赤信号みんなで渡れば怖くない』だっけ?」

春香「『急がばまっすぐ進んじゃおう』でしょ!?どこをどうやったらそんな間違いできるの!!」

李衣菜「というかよく分かったね……」

春香「なんだかんだ長い間いるからね」

響「腐れ縁ってやつだぞ」

李衣菜「なんだか羨ましいな……」

春香「李衣菜ちゃんだってみくちゃんと仲良いじゃない」

李衣菜「コンビ組んでるだけだよ。それによく喧嘩するし」

春香「それこそ仲が良いと思うけどね。喧嘩するほど仲が良いって言うし」

李衣菜「そんなもの慢心だよ!」

響「もしかして迷信か?」

李衣菜「そうそうそれそれ」

李衣菜「あっ、私今ならみくちゃんを罵倒する曲ができそう!」

響「どえらいもんが生まれそうだな」

春香「ちなみにどんな感じ?」

李衣菜「こう『猫キャラなのに魚食べれないのはおかしいよ~たしかに猫は肉食動物だけど~』みたいな感じだね」

響「ば……とう……?」

春香「すごく可愛いね」

李衣菜「そう?」

響「根が良い子なんだろうな。春香と違って」

春香「響ちゃん、李衣菜ちゃんは植物じゃないよ?」

響「つっこむところはそこじゃないと思うぞ?」

春香「あっ、残念ながらそろそろ時間だね」

響「そうだな。李衣菜よろしく」

李衣菜「了解!来週月曜○時から私とみくのコンビ『アスタリスク』がMCの番組『小さな星たち』がスタートします!注目の若手アイドルを紹介するロックな番組なんでみんな見てね!」

春香「どのあたりがロックなの?」

李衣菜「えっとそれは――ば、番組でのお楽しみということで!」

響(逃げたな……)

春香「それじゃまた来週!」

収録後

春香「お疲れ様ー」

響「お疲れ様だぞ」

李衣菜「お疲れ様!」

春香「李衣菜ちゃんこの後ショッピングに行くんだけど一緒に行かない?」

李衣菜「あー、せっかくのお誘いですけど遠慮しとくよ」

響「何か用事があるのか?」

李衣菜「うん、みくちゃんに食わせる料理を作らなくちゃいけなくて、これから一緒に買い物行くんだ」

春香「仲良いね!?」

李衣菜「そんなことないよ!作ってやってるのにみくちゃんがまずいとか文句言うんだよ!なので今日こそは美味しいと言わせてみせる!」

春香「うーん、仲良いと思うんだけど……」

響「結局は当人の感じ方だからな」

李衣菜「そうだ。何か料理を作るうえでのアドバイス欲しいんだけど何かある?」

春香「……李衣菜ちゃん、料理は心でするものなんだよ。相手の喜ぶ顔を想像して作ったら美味しい料理ができるよ」

李衣菜「おぉ……!」

響「騙されるなよ李衣菜。それっぽいこと言ってごまかしてるだけだからな」

春香「でも、わたしのお菓子が上手にできるのは喜ぶ顔を想像してるからだよ?」

響「そんなこと考えてるから砂糖と塩間違えるんだろ?」

春香「そのときは喜ぶ顔を頭の中で創造するから問題ないよ」

響「すごいな。現実世界で何も問題が解決してないぞ」

春香「まぁ、李衣菜ちゃんなら持ち前の努力でなんとかなるよ!」

響「ごめんな。自分たち頼りにならなくて」

李衣菜「大丈夫だよ」

春香「ところで何を作るつもりなの?」

李衣菜「魚料理だね」

春香「え!?みくちゃん魚苦手なんじゃないの?」

李衣菜「うん。でも、苦手な魚料理を美味しいと言わせてこそロックじゃない!」

響「それ、みくは食べるのか……?」

李衣菜「残すのはもったいないとか言ってぶつくさ言いながら食べてくれるよ。あっ、でも他に人がいるときは食べないな……何でだろ?」

春香「愛されてるね」

響「愛されてるな」

李衣菜「?」

春香「それじゃ、美味しいって言わせられるように頑張ってね」

李衣菜「うん、美味しいって言わせたら連絡するよ」

響「期待しないで待ってるよ。それじゃあな」

李衣菜「うん!また収録一緒になったらよろしく!」

春香「こちらこそね!」

響「さて、ショッピングに行くか」

春香「うん。でも響ちゃん、その前に一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

響「何だ?」

春香「いや、李衣菜ちゃんとの話で思ったんだけど、砂糖と塩を間違えたケーキをいつも文句言いながら最後まで食べてくれるのってもしかして――」

響「ち、違うぞ!それはあんな劇物を捨てて野良猫が食べちゃいけないと思ってだな!」

春香「うんうん、分かってる。分かってるよー♪」

響「絶対分かってないだろ!」

春香「たしか当人たちの心持次第だったよね?」

響「人が否定してるんだから理解してよ!」

春香「はいはい、分かったから♪」

響「分かってなあぁぁぁい!!」

END

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

お目汚し失礼しました。

後今まで自分が書いてきたの貼ります。

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