【艦これ】明石「改造し放題よ!」【安価】 (712)

明石「ついにやった!提督の頭を修理できた!」

明石「これで予算も設備も思いのまま!好きに改造できるんだから!モーターヤッター!」

明石「さあ、何にしますか!」



>>3
改造する対象と改造内容

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465735605

提督をハゲに改造

明石「まずは腹いせに提督をハゲにしておくか」

提督「大型建造楽しい。実際楽しい。大本営は無関係」レイプメ

提督「ピガガガー」レイプメ

明石「今まで散々改修資材が無いだの資源が無いだの……」

明石「全ては鉄とモーターが動かす!艦娘なんて飾りよ!」

明石「まあここまで頭を修理しておけば大丈夫だよね」

明石「バリカンないしレンチで毟っておこう」

提督「ピガーッ!」レイプメ

金剛「ヘーイ提督!一緒にティータイムでも……」

提督「大型。大型。大型建造。ケンゾウ」レイプメ

金剛「ワッザ!?」

提督「大型建造、ピガガー」レイプメ

金剛「その髪型!誰に!提督!」

提督「ピガガー」

金剛「しっかりするネー!」

提督「401、401、せーらん、しおい」レイプメ

金剛「ワタシのことが分からないノ?提督!」ガクガク

提督「金剛……」

金剛「そんな髪型でもワタシは提督が大す…」

提督「ちっまたまるゆじゃないのか」レイプメ

金剛「!!」

提督「大本営は実際無関係。ピガガー」レイプメ

金剛「そんな…ああ…」



明石「ケッコンした相手でも戻らないなら、成功したようね」ニヤリ

長門「えー、提督は精神びょ……違う、本土で急遽療養することになった」

長門「私は提督代理として……」

長門「そしてこの明石が特別技術顧問として…提督本人の指名で任命された」

長門「皆も良く支えるように」

明石「はい!一生懸命頑張らせていただきます!」

明石(私のモーター理念の為に……)

次の改造する対象と改造内容
>>12

>>4

長門「三式戦飛燕艦娘化計画?」

明石「はい、厳密には艦ではありませんが…」

明石「我々艦娘は人間とは異なり、艦の記憶が有機体の肉体を得た物体です」

明石「ならば別の媒体にもそれを適用できるかと」

明石「艦戦は空母の管理ですが陸戦は鎮守府直近の管理」

明石「まずはその改造からと思いまして」

長門「……なるほど」

長門「機銃は深海に対しての決定的攻撃手段にはならんぞ」

明石「ははっ、ご冗談を」

明石「戦闘機です、もちろん防空用ですよ」

長門「敵艦載機は小型だ、いくら空戦用と言えど落とせるのか?」

明石「視界確保、転換能力は比較になりません」

明石「素晴らしい機に……」

明石「いえ、子になると思いますよ」

長門「……わかった」

長門「計画を承認しよう」

明石「ありがとうございます!」

長門「だが……」

長門「いくらなんでも提督代理の許可を無視して初期設備を整えるのは控えてもらおうか」

明石「承認される自信がありましたから!」

長門「……」

明石「完成しました!こちらプロトタイプになります」

飛燕「ドーモ。三式戦飛燕です」

長門「私は提督代理の長門。よろしく頼む」

飛燕「ピガッ、ドーモ。長門=サン」

長門「どうも片言だな」

飛燕「現在待機モードです。投降は受け付けています」

長門「?」

飛燕「現在待機モードです。投降は受け付けています」

長門「お、おい、明石」

長門「これはどういうことだ」

明石「どうしました?」

長門「意志疎通が出来てないようだが」

明石「それはそうでしょう」

明石「三式戦飛燕に人格データはありません」

長門「何!?艦娘とは、艦の記憶の具現化ではないのか!?」

明石「ええ、艦ならば」

明石「艦は一つですから、記憶もまとめやすいです」

明石「人格は生まれもってではなく、生まれてからの環境、刺激によって形成されると言いますが…」

明石「まさに艦は戦歴によって形成されただろう人格を持っています」

明石「ではこの飛燕は?」

長門「それは…そうか!」

明石「そう、この飛燕はあくまでただの量産機です」

明石「量産機に一つの人格が宿りますか?おかしいとおもいませんか?長門さん」

明石「ですので飛燕の特徴だけをエネルギーとして形にして」

明石「人格は無くしちゃいました!」

長門「待て!これではただの機械ではないか!」

明石「艦娘と何か違いますか?」

長門「!!」

明石「人格があればいい。無ければだめ。おかしいと思いませんか?」

長門「そ、それは……」

長門「し、しかし……!」

長門「周りの艦娘はそうはいかん!」

長門「こうコミュニケーションが取れなければ、連携が」

明石「だからこその陸戦です」

明石「飛燕は局地戦闘機、鎮守府に対する迎撃機にだけ運用すればいいでしょう!」

長門「うむ……」

長門「……試験運用、および少数の量産を許可する」

明石「やったね飛燕!仲間が増えるよ!」

飛燕「現在待機モード。投降を受け付けています」

ウーウー!

『鎮守府近海に敵機動艦隊出現!爆撃隊が接近中!』

飛龍「何してんの蒼龍!早く出ないと!」

蒼龍「やだやだやだ!引っ張らないで!」

飛龍「そんなもたもたしてたらやられる!」

蒼龍「だって、出撃命令なんて出てなかったじゃない!遅れたって当然よ!」

飛龍「え?」

飛龍「おかしい、これだけ警報が鳴ってるのに…」

飛龍「そういえば、私にも直接はきてな…」

蒼龍「飛龍!あれは何!?」

飛龍「え!?」

 蒼龍が指さし、飛龍が見上げたのは空だった。戦場で、演習で、眠れぬ夜にも見てきた、空。いつも弓を向け、自分たちの機が描く軌跡を追ってきた彼女たちには、にわかには信じ難い光景があったのだ。

「ドーモ。三式戦飛燕です」

 艦娘の……飛行体!

「「「「「「ドーモ。三式戦飛燕です」」」」」」

 それも、編隊を組んだ隊!

 飛燕は一糸乱れぬ陣を、一糸乱れぬ無表情で組んでいた。彼女たちは量産機なのだ。人格も無ければ、容姿の差も無い。クローンめいた存在なのだ。
 鎮守府には同じ種の艦娘が存在することはあれど、同時に同艦隊へ配属はされない。それは全く同じ容姿の個体と長時間いることは、艦娘の精神に実際サイケめいた混乱をもたらすからだ。記憶との固まり的存在である彼女たちは、最悪死に至ってしまう。だが人格を持たぬ量産機には全く関係の無いことであった

蒼龍「飛んでる…?」

飛龍「飛んでる…」

「「「「「「敵艦載機を確認。タコヤキタイプ」」」」」」

「「「「「「深海の投降は受け付けていません」」」」」」

「「「「「「なおこの行動は飛燕の独断であり大本営は実際関係ない」」」」」」

 人権団体に対するフォロー。なんたる欺瞞か!

 敵艦載機との距離が縮み、交戦距離に入る。だが仮にも艦娘、艦載機とでは口径が違う!それは射程の違いも意味していた。かなり数の艦載機が、接近前に落とされてしまう

飛龍「……」

蒼龍「あー……」

蒼龍「飛龍、出撃は?」

飛龍「……いいみたいね」

飛龍「普通の艦載機と違って、人型なら後ろを向くだけで方向転換できる」

飛龍「ドッグファイトにならないわ、あれじゃあ」

 歴史から生まれた通り、飛燕は加速に耐えるため頑丈なボディを備えている。艦載機の豆鉄砲では話にならない!

蒼龍「いや、待って!」

 だがしぶとく生き残った艦載機が、未だに飛燕の一機を狙っていた。

蒼龍「どうしてあれが落とせないの!?」

 歴史から生まれたことは同時に飛燕の欠点でもあった。彼女は上昇力に乏しい。それは爆撃機にすら追随が難しいほどであった!それは身体を得ても変わってない!
 飛燕の一機は深海の機を追ったものの、上空に逃げられ、急降下からのカウンターを狙われていた!

蒼龍「危ない!」

 だが次の瞬間、深海機は機銃に貫かれ爆散した!
 飛燕は確かに上昇力に欠ける。だが彼女たちは飛燕ではない。艦娘の飛燕なのだ。上昇できなければ、上を向けばいい!
 飛燕は上方へのブリッジめいた射撃体勢から元に戻ると、編隊に戻っていった。敵の全滅を確認し、帰投しにゆくのだ

蒼龍「何あれ……」

飛龍「…………」

 飛龍は何も答えなかった。ただ、時代が自分たちを離しにかかる感覚。ミッドウェーで沈んだ時の感覚を、なぜか思い出していた

次の改造対象と改造内容
>>31

アイオワを大和撫子に改造

では今日はここで中断します
また明日再開します。ご期待ください

それでは再開します

明石「大和撫子になりたい?」

アイオワ「ええ。思いっきりJapaneseに仕上げて頂戴!」

アイオワ「Akasiは頼めば誰でもCustomしてくれると聞いたわ。いいでしょう?」

明石(ビッチか何か……?)

明石(まあデータ取りできるから断ったことないけど)

明石「でもなんでですか?藪から棒に」

アイオワ「ちょっとしたSurpriseよ!」

アイオワ「だって面白そうじゃない!こんなの艦娘だからできるのよ?」

アイオワ「Japanにいるうちに、一度くらいやってみたかったのよね!」

明石「頭にドリルで穴開けてバチバチブンブブーンてやりますけど、いいですか?人格も根本からねじ曲がりますけど」

アイオワ「Yes!どうせShower浴びればNo problemだもの!」

明石(ここまで自分の身体に関して軽い人も初めてだなぁ…)

明石(やっぱりアメリカだから?でも艦がいるのは戦場、アメリカ大衆文化に日常的に触れてきたわけじゃない)

明石(となるとやはり艦だけじゃなく乗組員の記憶も混じっている?確かに隼鷹さんのように、艦長の性格が強く出てる艦娘もいたか。戦歴はいうなれば乗組員のたどった軌跡でもあるし、あり得ると言えばあり得るよね。ならその表出基準はどこから?意志の強さ?知名度?例を挙げれば飛龍さんの艦長は人殺し多聞とまで言われるほどの知名度だったけど飛龍さんの人格そのものにはその要素が無い。あくまで尊敬対象よね。一体何を基準にしてディセンションする魂に要素が絡む?まてよ、乗組員だって何度も変わるし艦長だって複数が当たり前、やっぱりランダム?ああ実験したいじっけ)

アイオワ「Akasi?Are you OK?」

明石「あ、ああ、すみません」

明石「まあそこまで言うならいいでしょ、おこずかい稼ぎにもなりますから」

アイオワ「Thank you、Akasi」

明石「では、弾薬2000と鉄2000で」

アイオワ「それだけでいいの?」

明石「どうせ後でもっと稼げますから」

アイオワ「?」

明石「では、始めましょうか」ギュイーン

長門「では戦艦寮会議を始める。まだ来てない者は?」

大和「アイオワさんが来てませんね」

ローマ(無言の舌打ち)

リットリオ「やめなさいローマ」

長門「そうだぞ余計に生理が酷くなるぞ」

ローマ「違うわよ!」

ローマ「いつもいつも集まりが悪いから苛立ってるのよ!わかる?」

ローマ「来ない奴は無視して始めましょう」

武蔵「まあ、時間は限られてるしな」

長門「うむ、始めるか」

ローマ「全く、これだから金髪艦は…」

ガチャ

武蔵「来たかアイオワ」

ローマ「遅いわよ!まったk……」

アイオワ「申し訳ございません……遅れました」

ローマ「」

アイオワ「あいおわ級戦艦、あいおわ、遅らせばながら参りました」

ローマ「え…え…?」

アイオワ「このような不束者ですみませんが、今日はよろしくお願いします」

ローマ「え……あー……」

ローマ「」ブチッ

ローマ「」ブクブクブク

武蔵「ローマが気絶した!」

長門「失禁してるぞ!早く医務室に運べ!」

 なまじ常識人であった故に、ニューロンの理解能力を超えてしまったのだ。なんと哀れな!

山城「姉さま、何か海外艦がキャラ替えしてますね…」

扶桑「日本風になって私たちのキャラを奪うつもりね…そうなのね…どうせ私たちなんて…」

山城「鬼畜米英の侵略だわ…不幸だわ…」

扶桑「…………あら?」

『BridgeがUnique! 気に入ったわ! Hey! Hey, you!』

『…………』イラッ

扶桑「やっぱりあのままでいいかしら」

山城「姉さま!?」

長門「しかしなぜいきなりこんな変化を…」

武蔵「だが私も扶桑に賛成だな!こちらの方が面倒が少なくていいぞ」

長門「何を馬鹿なことを言ってる!」

日向「アイオワ、これはなんだ?」ヒョイ

アイオワ「瑞雲でしょうか?」

日向「うん、私も扶桑に賛成だな」

長門「それは前でも同じだろう!」

金剛「私も賛成デース!」

長門「お前はキャラ被りが嫌なだけだろう!」

アイオワ「長門さん、あいおわに何か至らぬ点がありましたでしょうか?」

長門「い、いや、そういうことを言ってるのではなくてな」

武蔵「あーいじめたー長門がいじめたー」

アイオワ「そ、そんな、あいおわにそのようなつもりは…」

大和「いいえ!大和は長門さんに賛成です!」

大和「すぐに明石さんに診せて直してもらいましょう!」

武蔵「大和よ、やけに焦ってるな」

大和「そ、そんなことないです!」

扶桑「控えめで、奥ゆかしくて…」

武蔵「だが持前の少女のような笑顔は静かに見せる」

日向「そしてしっかりとした教養と賢さを持っている」

武蔵「まさに大和撫子、日本の艦隊に相応しいぞ。前のじゃじゃ馬っぷりが嘘のようだ」

長門「日向は帰れ」

大和「や、大和、なで、しこ……」

武蔵「大和は案外子供っぽいからな。上位互換が現れて焦ってるのだろ」

武蔵「おまけに『大和』が大和撫子ではないなど、悪い冗談だ」

長門「なるほど……」

大和「違います!大和はそんなんじゃ!」

アイオワ「皆さん!」

「「「!!」」」

アイオワ「あいおわのことを気にかけていただけるのは本当に嬉しいです」

アイオワ「ですが艦娘の本分は戦い」

アイオワ「提督を、提督代理をよく助け、しっかりと働くことです」

アイオワ「元の会議に戻りましょう」

アイオワ「……新参の未熟者が、出過ぎたことを、すみません」

アイオワ「さあ、どうぞ、提督代理」

長門「あ、ああ……」

大和「…………」

長門「…………」

大和「負けた……」

長門「これが良妻賢母か……」

大和「浮気者!ビッグセブン!」ゲシゲシ

長門「やめろ!大和型の火力で殴るのは洒落にならん!やめろ!」

アイオワ「はい。あいおわ級戦艦、あいおわです」

アイオワ「びぃびぃしっくすわん、あいおわ、出撃します。さあ、参りましょう」

アイオワ「撃て!撃て!ふふ、いけます、これなら!」

アイオワ「あいおわが、殊勲艦?本当ですか?皆さん、ありがとうございます」

アイオワ「いえ、違います!大和さん、あなたは偉大な戦艦です。御容姿麗しく…」

アイオワ「朝は卵焼きをどうぞ。お茶も今出しますね」

武蔵「セリフのほとんどが和訳されてるだけだな」

長門「いや、それだけでこれほどまともに聞こえるとは…」

武蔵「それにしてもほとんど別人だな」

金剛「別人でもいいデース!アイオワはアイオワデース!」

長門「一見いいこと言ってるように見えるが打算に満ちた発言はやめろ」

長門「……すこぶる反応が良いが、やはり明石に直させようと思う」

武蔵「何故だ?」

長門「大和が出撃拒否して部屋に引きこもってる」

武蔵「そんなのドアを壊せば…」

長門「中から釘を打つ音がして怖い」

武蔵「直すか」

長門「というわけだ、アイオワを直してくれ」

明石「弾薬20000、鉄20000、高速修復材50になります!」

長門「嘘を言うな!そんなにかかってたまるか!私腹を肥やすつもりだな!」

明石「私は提督直々に任命されてるんですよ?独立した指揮権ですよ?」

明石「実際拒否権がありますね」

長門「だからといって貴様……!」

明石「じゃあやめまーす」

長門「わかった!払う!払おう!」

明石「その言葉が聞きたかった」

長門「今月の訓練が…勲章が…戦果が…しかたない、自腹を……」

明石「アイオワさん、あれから調子はどうですか?」

アイオワ「No problemよ!流石Akasiね!」

明石(私じゃなくて修復材のお陰だけど)

明石「大和撫子の気分はどうでしたか?」

アイオワ「Very good!あんな気分も悪くないわ!なんていうか、癒し?かしら?Japaneseで言うと?」

アイオワ「いつもと違うMeになるのって、So goodよ!」

アイオワ「また頼むわ、Akasi!」

明石「はい、今度はもっと安くしておきますから!」

明石「さて、長門さんはどのくらい持つかな」



終わり

次の改造対象と改造内容

安価下2

長門「烈風をF-22に!?」

明石「はい、近代化改修です!」

長門「待て!どうみてももはや別物だろう!」

長門「そもそもレシプロとジェット機じゃ差がありす…」

明石「改修です、いいですね?」

長門「アッハイ」

長門「待ってくれ。私は技術には疎いからな、一から質問しよう」

長門「まずどうやって装備を作るのだ?」

長門「艦載機も艦娘と同様、記憶から生まれてる物だ。搭乗する妖精もだ」

長門「F-22の記憶など一体どこの海域にある?」

明石「それは……」

長門「さらに聞くが、一体どれだけの資材が犠牲になるんだろうな?」

明石「えーっと……」

長門「しかもF-22は戦闘機のはずだ。はっきり言って空戦しかできない機体に用は…」

明石「ちっ」

明石(全く、この人はモーター理論がわからないのよ)

明石(全ては鉄!インダストリ!強ければV字回復!)

明石「仕方ないですね……」

長門「何が仕方ないのだ?」

明石「お見せしましょう、F-22の製造場を」

長門「貴様、また独断で先行開発を!」

明石「ついてきてください」

 明石は長門を工廠に招いた。彼女一人用の工廠は決して広くなく、小さな小屋程度の大きさしかない。そこに壊れた艦載機、砲、退廃的なジャンクが散乱し、部屋を実際よりもずっと狭く見せていた
 この工廠に何が?長門は訝しんだ

長門「ここのどこで開発を?」

 明石は応えず、『お詫び』と書かれた掛け軸の前に立った。掛け軸の裏には、ヤクザめいた仕掛けの暗証パネルが!

『黒幕は』

明石「004-DO」

謎めいた音声入力によって、隠し工廠への扉が開いた!

長門「なんだと!?」

長門「馬鹿な!タウイタウイの地下に、こんな空間が!」

明石「秘密にしてくださいね。基地単位で無許可に戦力を秘匿していたと知れれば銃殺刑です」

 階段を抜けた先にあったのは、巨大な地下空間であった。むき出しの土を補強しただけだが、その広さは実際、建造ドッグにも匹敵する。何も知らぬ市民がみれば、何かの採掘場と勘違いするだろう。

長門「どうやってこんなものを」

明石「そこまでは秘密です」

 付け加えるならば、先ほどの例えはある意味で比喩ではない。ここは解体任務に送られた艦娘を不正に匿い、奴隷として使い作り上げたのだ!なお、それらの艦娘たちは、現在改修されて補強用の柱になっている
 長門も艦娘、それも高錬度である。常人では混乱で失禁、最悪ショック死してしまう場を見ても、彼女はまだ動じていなかった。だが隠し工廠の中央に置かれたものをみて、彼女はついに目を見開いた

長門「これは……」

明石「F-22の残骸です」

 第二次大戦以降、アメリカ空軍が南太平洋で作戦を展開したことは未だに無い。つまりこの残骸はどこから送られてきたのか?長門はもはや聞かなかった
 聡明な読者諸君には、もうわかっていることだろう。不自然な解体任務。あるはずのない機体の残骸。これらは全て、明石と暗黒大本営とのつながりを示していた!

明石「重要なのは艦娘ではありません…優れた装備、優れた兵器。鉄、そしてモーターです」

長門「だが…ここまで…!」

 既に失神寸前に陥っていた精神状態にも関わらず、長門はまだ冷静と呼べそうな思考状況であった。故に長門は、その質問を飲み込んだのだ
 残骸がある。それはつまり、一からF-22を生み出すということである
 新しい機体ならば、政府からの予算を待たねば作れない。だがただの改修ならば、基地に充てられた資金内でいくらでもすることが出来る。最初から烈風を改造する気などないのだ!何たる欺瞞!

明石「これは烈風の改修機、いいね?」

長門「…………」

長門「アッハイ」

 隠し工廠はこれ一つではない。違法艦娘やクローン艦娘を働かせてる場所は他にいくらでもある。そのうち一つで予算が下りるなら安いものだ
 流石の明石や大本営でも、F-22ほどの高級機を裏の見えない金で作ることはできなかったのだ

長門「試作機が開発でき次第、試験運用を許可する」

長門「試験評価によって正式採用を決める。いいか」

明石「ハイヨロコンデー!」

加賀「…………」

 加賀は一人考えていた。今回の作戦の意味を
 彼女は静かな口調だが、口数が少ないわけではない。どちらかといえば考える前に行動するタイプであり、何かあればすぐに赤城に相談していた
 だが加賀に僚艦は無い。空母は愚か、護衛までいないのだ

加賀「一体何故?」

 新装備、最高機密の試験運用であり、一人で実戦運用せよ。辞令は唐突であり、加賀は長門に急かされるように、妙に慌ただしく出撃させられた。何もかもが不可解であった
 だが答えが出るはずも無い。彼女は考えることをやめた。それが出来てこそ、一流の艦娘だった

 加賀は新しい矢を弓に備えた。敵は遥か彼方に浮かぶ、島と見まごうほど遠くの機動艦隊。一編隊に何が出来るのか
 音も無く弓が引かれ、放たれる!

加賀「!!」

 ブッタ。ほとんど反射的に、彼女はつぶやいていた
 読者諸君の中に艦娘動体視力を持つ者がいれば、お分かりいただけるだろう!具現化した機は音を越える加速を放ち、空間を歪ませたのだ!瞬く間にF-22の編隊が、地平線へと消えていく!

 加賀には最早点にしか見えぬ編隊は、すぐに深海の機動艦隊へと接近を果たした。だが警戒するイ級、哨戒する艦載機、誰もそれに気づかない!
 F-22の最大の特徴、それは強力なステルス性能。第二次大戦時代を模した電探では、探知など不可能に近い!そのままF-22の先制機銃が、警戒機を貫いた!

「「「!!」」」

 ようやくに敵襲に気づく機動艦隊!だが時既に時間切れ!F-22の下部が、獲物を喰らおうとするタイガーめいて開いた!
 AGM-88、対レーダーミサイルである。本来空戦用のF-22だが、これは数少ない対地兵器!
 音速で飛ぶF-22への反撃もむなしく、機動艦隊は爆発四散!

加賀「…………」

 遠く彼方の加賀には、一連の一方的な虐殺はまるで分らない。だが立ち上る爆炎を見て、ただ打電した

加賀「試験成功」

長門「そうか、そのまま回収まですましてから帰ってきてくれ」

明石「長門さん!」

 ゆっくりと通信を切っていた長門の下に、明石が駆け込んできた。もとより身体能力に乏しい艦娘である。工廠からのわずかな距離でも息が上がっている
 だが逆に言えば、それだけ急を要していたことの証であった

明石「実験を!したんですね!」

長門「ああ。提督代理としてな」

明石「私に無断で!」

長門「提督代理だぞ。何か問題が?」

明石「まさか……!」

明石「全て故意に!!」

 長門は何も言わなかった。ただ代わりに、喉を鳴らして笑って見せた

長門「これでお前と暗黒大本営とのつながりが一つ潰れる」

明石「なんてことを!」

 加賀は肩の航空甲板を水平にしていた。あとは艦載機を回収し、帰投するだけである

加賀「……?」

 加賀は訝しんだ。既に敵艦隊は全滅している。しかしF-22が戻ってこないのだ。何かを言いたげに、加賀の周りを音速で飛び回り続ける

加賀「どうしたの?早く着艦しなさい」

 やや強い語調に、F-22はやがて旋回すると、飛行甲板めがけて着艦に入った

 聡明な読者諸君ならば、既にお気づきに違いない
 このF-22は、烈風から改造されたという建前で開発されている
 だがそれは建前に過ぎない。烈風は艦載機だが、F-22は空軍所属。空母での運用など最初から考えられてない!

加賀「!!」

 着艦したF-22が、不自然に揺れ、致命的な破損音が鳴る!前輪が折れたのだ!
 ウカツ!車輪部の強度が無ければ、着艦などできるはずも無いのだ!

加賀「そんな…!」

 車輪を失ったF-22はそのまま火花を散らして爆発四散!残る編隊も同様に爆発四散!

明石「あれは基地航空隊用だったのに、それを勝手に…!」

長門「迂闊だったな。隠し工廠の資料がたまたま目に入ったのだ」

長門「艦載機として使わせれば実験は失敗で中止、暗黒大本営の企みは潰れる!」

明石「くっ……!」

 明石は何かを言い返そうとしたが、叶わずその場を後にした
 言葉はうまい方ではない。返すならば、鉄とモーターだ!
 長門は何も言わず、ただ鎮守府を暗黒大本営から救ったことに息をついたのだった。それがただ、ひとまずのことだったとしても




終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

では今日はここで中断します
また木曜日再開します。ご期待ください

それでは再開します

満潮(私は駆逐艦の満潮よ。同型で同じ隊の朝潮と工廠に行って、眼鏡の怪しい軽巡の取引現場を目撃したの)

満潮(取引を見るのに夢中になっていた私は、背後から近づいてくるもう一人の工作艦に気づかなかった)

満潮(私はその艦に毒薬を飲まされ、目が覚めたら…)

満潮(体が手のりサイズに縮んでしまっていたのよ!)

満潮(たった一つの真実見抜く見た目は子供、頭脳は駆逐艦……じゃないわよ!)

満潮(一体どうなってるのよこれは!)

満潮「ナニコレ!イミワカンナイ!」

満潮(ほとんど妖精みたいなものじゃない、まともに声が出せない!)

満潮(兎に角、またあいつらが来たらどうされるかわからないわ。さっさと逃げましょう)

満潮(ちっ、どこよここ!手術台!?)

満潮(そもそもここ鎮守府なの?)

満潮(やっぱりあいつら、怪しいわね…)

明石「今日は艦娘の妖精化実験を行うぞー」

明石「純粋に鉄とモーターを動かすのに、こんな人間サイズの身体は非合理的だし」

明石「そしたら脳か魂を抽出して電極を刺すか…」

明石「妖精化して乗り込む方がいいわ!」

明石「というわけで実験体一号、哀れな目撃者の満潮ちゃんに薬品を使用!」

明石「私は他人で実験するのは大好きだけど、自分の体で実験するのは大嫌いだからネェー」

明石「さあ生死の瀬戸際ですよ、わめk……」

明石「………」

明石「逃げられてる……」

明石「どうしよう……」

明石「…………」

明石「ま、いっか!」

明石「どうせ少しすれば勝手にもとに戻るし!顔は見られてないし!」

明石「この隠し工廠を爆破廃棄すれば万事解決!終わり!」

明石「かえってボーキ食べよ」

満潮(な、何とか、あの部屋から出れたわ…)

満潮(手術台から飛び降りて、ダストシュートから出る羽目になるなんてね…!)ボロッ

満潮(くそっ、顔さえ見えてたら倍返しにしてやるのに!!)

満潮(ああ、もう散々よ!)

満潮(どこに奴らがいるかもわからないじゃない!もう、ええっと…)

満潮(私たちの部屋!とにかく朝潮型しか出入りしないあそこなら、大丈夫のはず!)

満潮「ダレカ!ダレカイル!?」

満潮「ダレモイナイノ?ッタクナンデヨ……」

満潮「コンナトキナンダカラ、ダレカイテクレタッテ……」

満潮(……ハッ!)

満潮(な、何か気配が……)

満潮(ど、どこ?誰!?)

満潮(右、左、ど、ど、どこからで、でで、も、きき来なさいよ!)

ガシッ

満潮(上!?)



霰「………………」

満潮「……ンナッ、ナニヨッ、アラレジャナイ」

霰「………………」

満潮「オドカサナイデヨ、モウ!」

霰「………………」

満潮「………………アラレ?」

霰「………………」

霰「………………んちゃ……」

満潮「チョ、チョット、ナニスルキ!?」

霰「………………」

満潮(た、箪笥の中に檻ですって!?なんでよ!?)

満潮「マ、マッテ!」

霰「んちゃ………………」

ガチャン

バタン

満潮「ダシナサイ!ダシテ!」ガシャガシャ

満潮(これ、ペット用のケージじゃない、なんで箪笥の中に…!?)

満潮(霰ったら、私のことを妖精と勘違いしたの!?)

満潮(く、暗い、出れない…!)

満潮(どうして、なんで私ばっかりこんな目に…!)

満潮(くそっ、くそ!)

満潮「ダレカ!イナイノ!ダレカ!」

満潮「ハア、ハア……」

満潮(そ、そういえば、私はどのくらい気絶してたのかしら)

満潮(喉が渇いた、お腹も…)

満潮(妖精だと思ってるなら、餌なんてやらないわよね…)

満潮(…………)

満潮(だとすると……)

満潮(もし霰が遠征に出てたら……死……!)

満潮(どこ!?ケージの出口は!)

満潮(くそっ、暗くて何も見えない!)

満潮(あった!腕を回して、環貫を外せば!)ガチャン

満潮(やったわ!これで……)

満潮(ああ!?)

満潮(た、箪笥が…開かない…!)

満潮(畜生、畜生!こんな小さい身体じゃ…!)

満潮「アキナサイ!コノ!」ドンドン

満潮「アキナサイヨ!」ドンドン

満潮「アイテ!アイテヨ!」ドンドン

満潮(嫌!誰か!誰でもいいから!)

満潮(もう意地張ったりしないから!冷たくしないから!)

満潮(誰か助けて!助けてよ!)

満潮(嫌ぁ、こんなところで、ひとりぼっちで、死にたくない…!)

満潮(お願い、誰かぁ……)ボロボロ

満潮(助けて……)グスッ

ガチャ

「あら、何かしら?」

「この中……?」

キィ

満潮「ア……」

朝潮「妖精?なんでこんなところに?」

満潮「ヒッ、ヒグッ、エグッ」フルフル

朝潮「この子、暗い中で…」

ヒョイ

満潮「ア、アサシオ……」

朝潮「よしよし、もう怖くないわ」ナデナデ

満潮「アサシオ~~~!!ウワアアアアアアアアアアン」グスッ

満潮「コワカッタ!コワカッタノヨォ!」

満潮「モ゙ウシンジャウガドオモッタノ゙ヨォ!!」ボロボロ

朝潮(それにしても、この子どこから…)

ボンッ

朝潮「!!??」グラッ

満潮「本当に怖かったんだから!朝潮ぉ~~~~~~~!!」

満潮「うわあああああああああああん」ダキッ

朝潮「え!?妖精が満潮に!?ええ!?」

朝潮「ちょっと、重い、離して!」

満潮「やだあ!怖いのよぉ!!」

満潮「もう怖いのやだぁ!」

朝潮「……………………」ポカーン

朝潮「……いいわよ」ポンポン

満潮「ううっ、えぐっ、ううう……」

 自分の身体が元に戻ったことに満潮が気づいたのは、半日後朝潮の膝の上で目覚めた時だった。ウカツ!
 しかし満潮は姉に対し自分の発言を全て否定したが、その口調が僅かに柔らかになっていたことは、我々の錯覚ではあるまい
 なおこの後半年間、彼女が重篤なARS(アラレリアリティ・ショック)を発症することは、また別の機会に語られるだろう




終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

 明石は非常に苛立っていた
 F-22計画の中止、艦娘妖精化実験の中止……そしてとどめの一つ

明石「艦娘をなんだと思ってるのよ…!」

 艦娘を鉄とモーターに置き換えようとしている彼女には、到底言えたセリフではない。だがそれは、彼女の猛烈な苛立ちから発せられていた
 三式戦飛燕のジェット化計画。大本営から下されたその計画書を、明石は忌々しく見つめた

 三式戦飛燕の活躍ぶりは、読者諸君も目にしたことだろう。敵艦載機との戦闘において、彼女たちは無敵を誇った
 ならば何故今更、ジェットエンジンを積む必要があるのだろうか?それは言うまでもない。それ以上の敵を想定しているからだ!他でもない、現代戦闘機との!

 あえて説明を加えるならば、航空機は依然として強力な兵器なのだ。それらを運ぶ艦船の脆弱性。無限に沸く深海へのコスト面。艦娘という驚くほど低コストの兵器。これらの要因が現在の戦況を作り出してるにすぎないのだ
 そう、暗黒大本営は、来るべき人間同士の戦闘に向け、ジェット化計画を下したのである

 明石はモーター理念の狂信者だ。強くて大きいものと火力が好きなのだ。そんな彼女が何故航空機に興味を示そうか?
 彼女は自分に都合のいい時、自分が興味を抱いた時だけ実験がしたいのである

明石「タイカンキョホウシュギ……キチクベイエイ……」

 旧世紀の呪われたチャントをつぶやきながら、彼女は頭を掻いた。なんとしてでも実験を中止したい
 折角時代が海に戻ったのだ、また空に戻られては彼女が困る

明石「わざと手を抜いたら、私が責任を取らされるし…」

明石「いつも妨害してくる長門さんも、大本営には逆らってこないし…もう!」

明石「どうすればいいのよ!」

明石「実験を中止に…駄目だ理由が無い…」

明石「手を抜けば責任が…」

明石「!!」

明石「そうか!だったら!」

明石「万全の状態の三式戦飛燕を、正面から潰せばいい!」

 なんという呪われた思考なのだろうか!自分が作り上げた艦娘を、自分で破壊しようというのだ!
 だが明石の目には何の躊躇も無い!何故なら彼女がレズのサディストだからだ!

明石「ふふふ、見てなさい大本営……!」

長門「さて、これで三式戦飛燕のジェット化改装実験は全て終了だ」

明石「アッハイ」

 数日後。鎮守府での実験は全て終了した

長門「明石。お前はいつも問題ばかり起こす」

長門「だがお前の技術力は買っている。この飛燕など素晴らしいではないか」

明石「アッハイ」

 明石は適当に相槌を打つだけだった。何故ここまで飛燕を褒めるか?それは長門がレズのロリコンだからである
 それを知ってる以上、明石にはフラストレーションしかたまっていなかった

長門「よし、ご苦労だった飛燕」

飛燕「ピガッ、実験を終了。実際問題なし」

長門「よし、この後私の部屋にでも…」

『鎮守府近海に敵機動艦隊出現!爆撃隊が接近中!』

長門「!!」

明石「…………」ニヤリ

 ようやく来たか。明石はほくそ笑んだ

 長門は一瞬で犯罪者の顔から戦士の顔へと切り替えた。提督代理は伊達ではない

長門「ちょうどいい!三式戦飛燕、敵爆撃隊を撃滅せよ!実戦テストだ!」

飛燕「ハイヨロコンデー」

長門「今すぐに鎮守府正面海域へ急行!」

 飛燕はジェットエンジンを開放、タウイタウイの空へ艦娘のエントリーだ!

明石「…………」

 行先は地獄ですよ。明石はその言葉を飲み込んだ

飛燕「索敵重点。索敵重点な」

 ジェット型飛燕はわずか十数秒で正面海域に到達、索敵を開始する。彼女のニューロンに刻まれた敵識別データが網膜に流れ、ロックオンサイトが踊る
 これらによって一秒間に数百回のT/F判定が行われ、わずかな敵影も即座にロックオンすることが出来るのだ
 だが飛燕のニューロンは、開けた海のどこにも敵を認識していなかった

 当たり前である
 襲撃の報は、明石ととある軽巡にある暗黒めいた繋がりから発せられた、偽報だった!

 この海域には敵など一人もいないのだ!少なくとも、彼女にとっては
 そう、彼女にとってだけは!

飛燕「索敵重てピガーッ!」

 キャバァーン!飛燕の艤装に、無数の火花が散る!機銃掃射だ!ジェットエンジンで飛行する彼女に、一体誰が!?

飛燕「実際損耗。実際損耗。敵発見できません」

 しかし彼女のニューロンは敵を認識していない!これは如何なる術なのだろうか!?

 キャバァーン!キャバァーン!続く機銃によって、彼女の艤装はついに炎上し始めた!

飛燕「ピガーッ!」

 その時、彼女のニューロンは他の機影を見つけた!味方だ!

飛燕「現在中破重点。性能は実際無関係」

 飛燕は救難信号を口にすると、減速した。牽引してもらうためである
 そして、その味方、同型のジェット型飛燕は、手を差し伸べる代わりに機銃を向けなおしたのだった

飛燕「投降は受け付けていません」

飛燕「ピガガガーッ!」

 止めの機銃射撃!減速した飛燕は爆発四散!

 一体この空域で何が起こっていたのか!順を追って説明しよう!
 飛燕は人格を持たない以上、敵味方の識別はニューロンに刻まれたデータベースで行っている。そして当然のことながら、艦娘は味方として識別されている
 だがその設定を変更すれば?
 明石が製造したジェット型飛燕は二機。一人は実験の為に作った通所型。もう一人は密かに製造し、同型を敵と識別する型!
 哀れ前者の飛燕は、敵を敵と識別することすら叶わず散ったのだ!
 ジェット機が倒せぬなら、ジェット機に倒させる!何たる狡猾さ!

長門「飛燕の反応が消失した!?そんな馬鹿な!」

長門「あれを倒せる深海棲艦が、存在するというのか!?」

明石(ヤッター!ヤッター!)

長門「……ん?」

長門「なんだ、驚かせるな…」

明石「はい?」

長門「飛燕ならちゃんと帰ってきてるではないか」

明石「え?」

明石「あ……」

 長門は知ることは無い。それは彼女の知る飛燕とは、別の個体だということを
 明石は自らのウカツを悟った。自爆機構を用意していなかったのだ

長門「ん?どうした明石?どこへいくんだ?」

明石「オタッシャデー!」

長門「ん?何をいってグワーッ!」

明石「やっぱりアバーッ!」

 明石は既に気づいていた。あの飛燕は艦娘を敵と識別するように設定していたのだ。当然彼女たちも敵である!

長門「だ、誰か!すぐに迎撃をグワーッ!」

明石「無理に決まってるじゃないですかアバーッ!」



 その後飛燕は燃料切れで機能停止するまで、鎮守府全域を機銃で破壊
 血中に注射された間宮羊羹によって長門は全てを集団幻覚と断定し明石は事なきことを得た
 なお秋津洲は責任を取らされ切腹した



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです
また明後日再開します

それでは再開します

グラーフ「これが私の改装案だ!よく見るがいい」

グラーフ「ドイツ軍の栄光が形になったようだ。ンフー」

明石(ぐらーふのかんがえたさいきょうのかんさいきたい)

グラーフ「何か?」ギロッ

明石「い、いや……」

明石(完成すらしてないんだから、彼らのうち一人も生で見たこと無いんじゃ……)

グラーフ「長門よ、これは素晴らしい改装案だと思わんか?」

長門「あ、ああ……(私がドイツのことなど知るものか…)」

長門「い、いいんじゃないか!明石!やってやれ!」

明石「えー……」

グラーフ「貴様。何が不満だ」

グラーフ「ルーデルにマルセイユ、ハルトマンまで、妖精として召喚は不可能ではないはずだ」

グラーフ「ここにプロマイドがある。カラーコピーだ」

明石(カード型の空母って便利だなぁ…)

明石(どうみても艦載機コンプレックス……)

 史実で戦えなかった艦ほど戦果に対してコンプレックスを持つのだ
 明石はそれを良く知っていたが、言わなかった。長門がいたからだ

明石「お言葉ですけど…」

明石「多分その編成を作っても、うまくいかないかと…」

グラーフ「友永や江草はいいのにか!」

明石「いえ、あれも細心の注意あってこそで…」

グラーフ「責任は私が取る!とにかく実験させろ!」

明石「はあ……どうなっても知りませんよ……」

グラーフ「いやはやちょうどよかった。鎮守府に敵機動部隊が襲撃とはな」

 賢明な読者諸君ならば、既に疑問に思っているかもしれない。このタウイタウイ泊地には、機動部隊が来すぎないか?長門は無能なのだろうか?
 その答えは暗黒大本営とある軽巡、そしてそのバックに潜む謎の暗黒メガコーポDMMの存在があるのだがここでは多くは語るまい

明石「発艦準備、よろしいですか?」

グラーフ「ああ、十分だ」

グラーフ「まずは速度の遅いJu87C改(ルーデル隊)からだ!Vorwarts!」

グラーフ「召喚!」

キャバァーン

グラーフ「よし、実体化に成功!」

グラーフ「さあ行けルーデル隊!奴らを撃滅せよ!」

ルーデル「イクゾガーデルマン!アカガリダ!」ブーン

グラーフ「はっはっは、痛快だな!」

グラーフ「はっはっはっはっは、はっは」

グラーフ「はっは……」

グラーフ「…………」

グラーフ「おい」

グラーフ「ルーデル隊が敵とは真反対に飛んで行ったのだが」

明石「えっと方角は…」

グラーフ「帰ってくる気配が無いのだが」

明石「あっやっぱり」

明石「旧東部戦線の方角に飛んでいきました」

明石「深海棲艦よりも出撃の方が優先なんでしょう」

グラーフ「どういうことだ!まるで訳が分からんぞ明石!」

グラーフ「ええいならば次は!」

グラーフ「黄色の14をトレードマークとした、アフリカ戦線のエース、マルセイユ大尉だ!」

グラーフ「行け、Vorwarts!召喚!」

キャバァーン

明石「明後日の方向に向かいましたね」

グラーフ「何故だ!マルセイユ!戻ってこい!」

ヒラヒラ

明石「ん?紙……?」

『婚約者と結婚するための休暇が欲しい マルセイユ』

グラーフ「嘘だ…私の信じたドイツ軍人たちが…」

明石「彼は生前から軍律違反の常習犯でしたから…」

グラーフ「認めん!認めるものか!」

グラーフ「ならば奥の手だ!JV44、第44戦闘団!」

グラーフ「当時最新鋭のジェット機メッサーシュミット Me262を集中運用し」

グラーフ「かつドイツ中のエースたちを集めた精鋭中の精鋭だ!」

グラーフ「Vorwarts!召喚!」

キャバァーン

グラーフ「おお!敵に向かっていくぞ!」

明石(それだけではしゃいでどうするんだろう……)

グラーフ「よし、高度が取れた!ジェットエンジンも温まってきたぞ!」

グラーフ「行け!敵艦載機を叩き潰s……」

グラーフ「…………?」

グラーフ「気のせいか?」

グラーフ「JV44が敵空母に着艦したように見えたのだが」

明石「間違いじゃありませんよ」

グラーフ「アイエエエエエエエエエエ!?」

明石「JV44指揮官のアドルフ・ガーランドは、隊結成の一か月後に米軍に降伏しようとしてましたから」

グラーフ「ナンデ!?」

明石「ジェット機の技術やノウハウが消えてしまうのが勿体なく思ったそうです」

明石「連合国の面影を強く残してるのは深海の方ですし…」

グラーフ「アイエエエエエエ!アイエエエエエエエ!」

 明石はこの時点で全てを理解していた。グラーフはにわかドイツオタクだったのだ
 だが誰が彼女を責められようか!彼女は当時完成すらしていなかったのだ!

グラーフ「ハルトマン!黒い悪魔ハルトマン、JV44を連れ戻せ!」

明石「あっ」

キャバァーン

グラーフ「ハルトマン!戻ってこい!ハルトマン!」

明石「史実で、ハルトマンはJV44に誘われたことがありましたが、理由あって断ってます」

明石「そしてそれが原因で、10年間ソ連抑留されてますから。今度こそJV44についてくんじゃないんですか?」

グラーフ「わ……私のドイツ海軍がぁぁぁぁぁ…ぜ……ぜん…め…めつめつめつ…」

グラーフ「ぶーーーーん、ぶーーーーーーーん、どどっどどどどどどど」レイプメ

グラーフ「はやいぞー、ぶーん、だだだだだだだだ」レイプメ

長門「明石!これはどういうことだ!」

明石「今回は私悪くありませんよ。何もしません」

グラーフ「ぶーん、ぶーん、ういいいいいいいん、敵の潜水艦を発見!」レイプメ

長門「駄目だ!」



終わり

さっぱり訳が分からなかった方への解説

ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
東部戦線で戦車を狩ったおそらく史上最強の爆撃機乗り
時に書類を偽造して休暇をなかったことにし、病院から脱走してまで出撃することを好んだ

ハンス・ヨアヒム・マルセイユ
アフリカの星の異名を持つエースパイロット
なのだが素行不良で有名であり、そのせいでしばらく最年長の少尉候補であったほど
『婚約者と結婚するための休暇が欲しい』と死亡フラグを建てた後死亡している

JV44
アドルフ・ガーランドがドイツ中のエースパイロットを集め、当時最新鋭のジェット機メッサーシュミット Me262を集中配備した、架空戦記に出てきそうな隊
ただし実戦に参加したのが4月、ドイツの降伏は5月
なお指揮官のアドルフ・ガーランドは降伏直前から、本編で述べた理由で、まだ十分な戦力を有した部隊にも拘わらず米軍に降伏交渉をしている
そのあと紆余曲折を経てから降伏したのだが、ガーランドは捕虜にも関わらずジェット機について山ほど喋っていたそうである

エーリヒ・ハルトマン
ルーデルに次ぐエースと名高いパイロット。黒いチューリップ風のマーキングで知られる
JV44への入隊を断り、その結果としてソ連占領地内で終戦を迎える羽目になる。以後10年の抑留を受け本人も、断らず転属していれば抑留されることもなかったと回想している



完全な把握ではありませんので修正・追記点があればお願いします

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

すみませんが今日は投下と安価だけで終わりです…
また明後日再開します。ご期待ください

それでは再開します

明石「艦娘特別イメージビデオ企画?」

長門「そうだ。大本営のイメージアップ戦略の一環だそうだ」

明石「ええええぇぇぇぇぇ…………」

長門「嫌そうな顔をするな!私ではない、大本営命令だ!」

明石「嘘だ……」

長門「私だって不愉快だ!私が撮影係までやらなくてはならんのだぞ!」

 明石の不満の理由は別だった。悉くやりたい企画が通らず、なぜこんな企画が下りてくるのか。明石の不満は臨界点を越えようとしていた

長門「今回のテーマは『狼』だそうだ」

長門「そんなわけで足柄、夕立、青葉の三人を改造してくれ」

 賢明なる読者諸君ならば、不可解に思っているかもしれない。長門はロリコンではないのか?何故夕立がいるのに不満そうなのか?
 答えは単純である。彼女は発育の進んだ駆逐艦を前にすると、ARS(アタゴリアリティ・ショック)を引き起こし最悪爆発四散してしまうからである

長門「この仕事には売り上げに応じたボーナスも支払われるそうだ。よろしく頼む」

明石「………………」

明石「はあ……」

明石「モータームサシ再び改善……モーターアブゥ……モーターハグロ……モーターナガツキ……」

明石「バイオヒュウガ……ナカチャンドロイド……モーターナカチャン……」

明石「モーターカガ……モーターアカシ……」

 工廠で一人つぶやかれる言葉の数々。一見技術者特有のチャントに見えるが、実際全く違う。それらは全て明石が提出し、却下を宣告された禍々しき企画の数々である。コワイ!

明石「何でこんな素晴らしい企画の数々が通らなくて…」

明石「イメージビデオなんて通るんだろ…」

明石「第一私の専門は鉄とモーターで、生体部品の艦娘はおまけなんだけど…」

明石「面倒臭いなぁ……もうやだ……」

明石「適当にここの神経と神経くっつけて……」

明石「はいこれで終わり!」

明石「なんか骨とか脳がちょっと余ってるけどいいや!捨てよ!終わり!」

明石「改造完了しました」

足柄「GRRRRRR………」ハアハア

夕立「POIッ!POIッ!」ワンワン

青葉「ARRRRRGH!!」ハアハア

長門「おい何をした」

明石「狼を捕まえてきて前頭葉を取り換えました」

長門「それ元に戻るんだろうな!?おい!こっちを見ろ!」

明石「耳と尻尾は狼の物をそのままサイバネ手術で埋め込みました」

明石「神経の電気信号に電極を刺しましたから、本人たちの意思で動かせますよ」

夕立「POI~~~」シャー

長門「司令室で小便するな!大和に怒られる!」

明石「はははっ、狼に説教してどうするんですか?」

長門「お前が作ったんだろうが!」

 明石はもうヤバレカバレだった

長門「いやしかしこれはまずいぞ…」

長門「艦娘にさせるのだから可愛い路線に決まっているだろう……」

足柄「WRYYYYYYYY!!」

長門「どうしてこんなホラー風味に……」

明石「そんなこと聞いてませんでした~」

明石「作り直すなら予算ください~」

長門「いや、いい……」

長門「これが元に戻せるとは私には信じられん……このまま撮ろう」

明石「ちっ」

長門「まずは狼であることを生かした戦闘撮影だ。先行させた足柄を撮ろう」

明石「ポジティブですね~」

長門「お前はもう黙れ!」

長門「そろそろ敵主力艦隊まで到達しているはずだ、我々も追いつくぞ」

長門「……ん?おかしいな」

長門「まだ前衛艦隊と戦っているのか?」

長門「どうした、何が」

那智「足柄!言うことを聞かんか!」

足柄「GRRRRRRRRR!!」

羽黒「重巡、落としました!今です!」

那智「足柄!ヲ級を落とせ!20cm砲で旗艦を潰せ!」

足柄「GRRRRRRR……」プイッ

那智「足柄ああああああああああ!!この馬鹿者おおおおおおおお!!」中破

長門「どうしたんだ?」

羽黒「姉さんが駆逐艦しか狙ってくれなくて……」

那智「姉の言うことを聞けんのか!けしからん、私が喝を入れてやる!」

足柄「BOW!」ガブッ

那智「貴様ぁ!!」

明石「ふふふっ、狼に説教してどうするんですか?」

長門「だから改造したのはお前だろう!?」

足柄「GRRRRR……」ピョン

那智「待て、逃げるなぁ!」

羽黒「しかもこうやって、すぐに逃げちゃうんです……」

羽黒「飢えた狼なんて言われた姉さんがどうして…」

足柄「BOW!」ガブッ

羽黒「きゃあああ!?」中破

長門「明石、何とかしろ!」

明石「これは狼の習性に依るものですね」

明石「狼は狩りの途中で追いかけるのをあきらめることが多いそうです」

明石「追いかけた後獲物を仕留める確率は精々半分ほど言われるほどです」

那智「これは狩りでなく戦争だ!」

明石「だから狼に説教してどうするんですか(嘲笑)」

那智「ええいまずは貴様からだ!(錯乱)」

羽黒「やめてください!姉さん!」ガシッ

明石「駆逐艦だけを狙うのも習性でしょう」

明石「特に大きい獲物を狙う場合は、長い時間をかけて狩ります」

明石「そして群れの中で、体力の落ちた相手……」

明石「つまり老人や子供、怪我人や病人から狙っていくんですね」

長門「わかった。わかったから何とかしろ」

明石「こればっかりは習性ですのでどうしようも……」

妙高「羽黒、待たせたわね」

羽黒「妙高姉さん!」

長門「どこへ行ってたんだ?」

妙高「鎮守府に戻って、物を取りにいきました」

妙高「足柄、お座り」

足柄「ARRRRRGH!!」

妙高「足柄お座り!」バシィ

足柄「キャイン!?」中破

妙高「私は痛がれとは言ってないわ…お座りと言ってるのよ?」

足柄「B、BOW!」

妙高「お座り!」バシィ

足柄「キャウン!!」

長門「む、鞭……」

羽黒「香取さんから借りてきたそうです…」

那智「流石妙高姉さんだ……」

妙高「聞き分けの悪い子ね。お手!」バシィ

足柄「ワン!ワンワン!」

長門「だんだん犬になってきてるぞ……」

妙高「足柄。空母と戦艦を沈めてきなさい!」

足柄「キャイン!?」

妙高「口答えしないの!」バシィ

足柄「キャウン!!」ダッ

明石「狼を手なずけるのはプロでも苦労するんですが…」

長門「結局足柄が鞭で打たれてるだけの映像が撮れたのだが…」

明石「売れると思いますよ」

長門「いや……イメージアップにはならんぞ……」

長門「だが仕方あるまい。次は夕立を撮ろう」

夕立「POIッ!POIッ!」

春雨「姉さん、お散歩はこっちですよ」グッ

長門「春雨が狼の散歩をしてる……」

明石「慣れてる春雨ちゃんの方が怖いんですけど」

夕立「POI~」ムズムズ

春雨「」

春雨「もういいですよ、はい」

夕立「POI~」ブルブル

長門「春雨が春雨が春雨があああああんなものの世話までわわわ私も改造し」

明石「撮影止めましょうよ」

明石「しかしなんででしょうか?狼は上の立場に従う筈」

明石「春雨ちゃんは妹で下だから、不自然というか…」

春雨「あれ、姉さん、何を食べてるんですか?イ級ですか?」

夕立「POI、POI」ムシャムシャ

夕立「POI~!」チュッ

春雨「!?!?」

長門「!?!?」

明石「あー……」

春雨「なな、なんでキスを離しtんっ……」

長門「これは売れるぞ!これは売れる!フィーヒヒヒ!」

明石「狼は家族全員で子育てをするそうです」

明石「それでもって、子供の狼は大人がかみ砕いてくれたものを口移しで与えられるそうで……」

明石「妹ですから、子育て対象と言ったところでしょうか」

春雨「はあ、はあ、はあ…」

春雨「おいしいです、はい……姉さん……」

夕立「POI~」スリスリ

長門「フィヒッフィヒッ」

明石「音声が入ってますよ」


長門「最後は青葉か」

青葉「………………」ペロペロ

古鷹「あ、青葉、くすぐったいよ……」

青葉「BOW、BOW」ペロペロ

古鷹「ああもう、髪がべちゃべちゃだよ……」

古鷹「あ、朝からずっとこうなんです」

長門「今度はなんだ?」

明石「………………」

古鷹「ブラッシングしてあげるから、動かないでね」

長門「身体そのものはほぼ艦娘のままだぞ?」

古鷹「髪をすいてあげると喜ぶんです」

青葉「………………」スリスリ

古鷹「ほら、もうちょっと離れて」

古鷹「ひゃっ、耳とか舐めないっで!もう!」

明石「舐めるというより甘噛みですね…」

長門「それがどうかしたのか?ただイチャイチャしてるようにしか見えんが……」

明石「いえ、私の仮説が合ってれば、長門さんの言うこともあってると思います」

長門「どういうことだ?」

明石「首や肩、耳を舐めたり甘噛みしたりするのは狼のスキンシップです」

明石「……特に夫婦だと顕著ですが」

長門「お、おい、待て、流石に古鷹は艦娘だぞ?」

明石「それがそうとも言えなくてですね」

明石「狼が暗闇で目が光るのは知ってますか?」

長門「いや、知らなかったな」

明石「…………」チラッ

古鷹「もう、青葉は甘えん坊だね」ピカー

長門「まさか目が光ってるから狼と誤認を?」

明石「おそらくは」

青葉「BOW!BOW!」

古鷹「ちょっと、青葉どうし……むぐっ!?」ブチュー

長門「おい!のしかかってキスし始めたぞ!?」

明石「顔への甘噛みもスキンシップですから」

明石「多分青葉さんの中では、古鷹さんは嫁狼なんでしょう」

古鷹「や、やめっ、青葉っ……あっ……」

長門「な、なんかまずいぞ!股間を擦り付けてるぞ!?」

明石「メスは発情期が決まってますがオスには決まった発情期が決まってませんからね」

青葉「ハッハッハッハ」ハアハア

古鷹「あっ、青葉ぁ……!」

長門「……………………」

長門「こっちのほうが売れそうだから放っておくか……」

明石「面倒なのでそれでいいと思います」

明石「疲れた……かえって燃料打って寝よ」

長門「明石、本当にご苦労だった」

長門「先日のビデオは大いに売れた。ボーナスも極めて多く出すぞ」

明石「ボーナスはいいので企画を通させてくれませんか?」

長門「………………」

長門「次は『天才!駆逐どうぶつ園』なんてどうだろうか」

明石「ザッケンナコラー!」ボコォ

長門「ば、馬鹿者!何をす」

明石「バカハドッチダー!」ボコォ

長門「グワーッ!」

 『狼艦娘調教24時間~飢えた女たち~』は暗黒メガコーポDMMのダウンロード販売で流通、ビデオ動画月間ランキング一位を取ることに成功。足柄が鞭恐怖症、夕立が反射性失禁、青葉が逮捕されたこと以外には特に問題無く、売上金は五月雨教会に寄付され秋津洲は切腹した



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

川内「ハイクを読みな秋津洲。カイシャクしてあげる」

秋津洲「トラブルで セプクします 長門のせいかも 字余り」

秋津洲「かもーッ!」ブスリ

川内「イヤーッ!」ザシュッ

秋津洲「サヨナラ!」ドーン

 秋津洲は切腹した後爆発四散!

武蔵「秋津洲の切腹、今月で七件目だな」

日向「長門もその件で大本営に?」

武蔵「ああ、そうらしい」

明石「ちょっと、見てないで手伝ってくださいよ!」

 明石はビニール手袋で、爆発四散した肉片をかき集めている。それらは全てビニール袋に落とされ、原形をとどめない粥状になって異臭を放っている

 武蔵と日向は嫌々ながら、落ちていた髪の毛を拾い始めた。彼女たちは狂ってしまったのだろうか?仲間に対する情は無いのだろうか!?
 答えは正とも否とも答えられる
 最弱の艦娘とすら噂される秋津洲、それでも彼女は艦娘である!ある程度の肉片さえあれば、入渠によって肉体を再生させることは容易なのだ!

明石「あとはもう適当でいいです、入渠場に放り込んでください」

 明石はビニール袋の中身を入渠場の浴槽にぶちまけた。武蔵と日向はそれぞれ、細かな肉片を放り投げていく
 あとは適当に待つだけである

 だが何故秋津洲が切腹する必要があるのだろうか?
 先日のビデオ撮影は神聖にして不可侵の五月雨教に多額の寄付金をもたらした。だがそれに対し邪悪なる陸奥リムは、寄付金の譲渡を鎮守府に要求したのだ!
 長門は敬虔な五月雨教徒である。ましてや決定を覆し寄付金を取り消しては、五月雨教の威厳に関わる。だが陸奥リムは当然知っている。寄付金は決して彼女たちには来ない
 しかし、要求したという事実が必要だったのだ。我々は五月雨教会には一歩も退かない、戦争さえ辞さないというポーズが!あくまでポーズ、されどポーズである!
 そして全ての責任は秋津洲に負わされ、陸奥リムへの謝罪として秋津洲は切腹したのであった

 賢明なる読者諸君ならば、既にお察しのことだろう
 秋津洲の運用方法にはあらゆる鎮守府が苦慮してきた。時には慰安艦。時には民間会社への出向。窓際。掃除係。的。あまりのレアリティと可愛さに解体することもできず、ありとあらゆる活用法が模索され続けてきたのだ。全ては、かわいい秋津洲に存在意義を与えるために
 そしてこのタウイタウイ泊地では、秋津洲は被害担当艦に任命された
 卯月が客の茶に毒を仕込んだ。秋津洲が切腹した
 秋月が妹のため副業をしていた。秋津洲が切腹した
 5-5とまちがえて1-1に行ってしまった。秋津洲が切腹した
 キラ付け中に卯月が中破した。秋津洲が切腹した
 秋津洲こそが、この鎮守府を守ってきたのだ!

秋津洲「生き返ったかも!」ジャブ

明石「秋津洲さん、もう少しおとなしく切腹できませんか?」

秋津洲「仕方ないかも!なら服毒とかもっと楽な方法にしてほしいかも!」

秋津洲「あと今月は数が多すぎるかも!痛いかも!」

明石「不確定ならいいか」

秋津洲「訴えるかも!労働基準法違反かも!」

明石「はいはい長門さんに言ってくださいね」

明石「しかし秋津洲さんの後処理で毎回半日かかるからなあ…もっといい案ないかな」

秋津洲「なら拳銃の方が楽かも!」

明石「切腹は日本の文化ですから」

秋津洲「もう痛いのは嫌かも!」

明石「それなら……ああ、そうだ!」

明石「爆発四散する前に再生すればいいんですよ!」

明石「バレたら首ものですけど…」

明石「この入渠ドッグの水を血に混ぜて…」

明石「それで脳漿を高速修復材に入れ替えた後卯月ちゃんでも食べさせておけば……」

秋津洲「な、なにするかも?」

明石「すぐ終わりますよ」ゴスッ

秋津洲「アバーッ!サヨナラ!」バーン

 明石はモンキーレンチで秋津洲を殴打!秋津洲は再び爆発四散!

長門「明石、泊地に帰ってくるなりなんだ?秋津洲?」

秋津洲「ナニカサレタヨウカモ」

明石「秋津洲さんに再生機能を付けました!」

明石「これは艦娘の火力や装甲を著しく奪ってしまうため使われませんが…」

明石「切腹専用の秋津洲さんならぴったりでしょう!」

長門「また許可なく艦娘を改造したな」

明石「ではその責任は秋津洲さんが」

秋津洲「児童相談所に電話してやるかも!」

川内「ハイクを読みな秋津洲。カイシャクしてあげる」

秋津洲「トラブルで セプクします 明石のせいかも 字余り」

秋津洲「かもーッ!」ブスリ

川内「イヤーッ!」ザシュッ

秋津洲「サヨナラ!」

 秋津洲は切腹した後爆発四散……しない!

長門「こ、これは!?」

 秋津洲の傷口が見る間に再生していく!そしてカイシャクされたにも拘わらず、すでに秋津洲は完全な状態で再生していた!

秋津洲「こ、これは、すごいかも!」

明石「これなら切腹完了まで五分!すごいでしょう!」

長門「ありがたい、これで今度からよりゆとりを持って切腹させられるな」

秋津洲「それは…………」

秋津洲「………………」

秋津洲「かも…………」ニヤリ

秋津洲「たった今、秋津洲は誰にも負けない、不死身のボディを手に入れたかも…!」

秋津洲「今こそ全ての艦娘に叛旗を翻すかも!」

秋津洲「今度は秋津洲の代わりにみんなせp川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

 川内の決断的チョップが秋津洲の首を撥ねた!だがすぐに元に戻る!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

秋津洲「無駄無駄かもかも」

川内「イヤーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲は再生!

川内「くそっ、キリがないっ…」

 体力の切れた川内は膝をつく。だがまだ長門がいる

長門「調子に乗るな秋津洲!お前の攻撃力では、どうあっても私に傷一つつけられん!」

秋津洲「そんなことはないかも!」

 秋津洲は入渠場に置かれていた46cm砲を手に取った!重さで秋津洲の身体が揺れる!

長門「馬鹿な、そんなものが撃てるはずが…はっ!」

 通常、戦艦砲を巡洋艦以下の艦が装備できないのは、照準や重量の問題ではない。反動に艦娘耐久力が追いつかず、撃つだけで身体が爆発四散してしまうのだ
 だがウカツ!現在の秋津洲にそんなことは関係ない!

チュドーン

長門「グワーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

長門「ま、まずい、これはまずいぞ!明石なんとかしろ!」

明石「予算くれたらしまーす」

長門「貴様……!」

秋津洲「まだまだ行くかもー!」チュドーン

長門「グワーッ!」

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

武蔵「全主砲、斉射!」

大和「全主砲、薙ぎ払え!」

秋津洲「無駄かも!無駄かも!」

秋津洲「秋津洲は全ての艦娘を倒すまで、何度でも、何度でも、な・ん・ど・で・も!蘇ってやるかも!!」

武蔵「駄目だ、こちらの弾薬も尽きた……」

木曾「肉弾戦も自爆されちゃ歯が立たねえ……」

長門「くそっ、このままタウイタウイ泊地は壊滅するというのか……!」

長門「たかが秋津洲一匹に……!」

長門「仕方あるまい……」

長門「明石!予算をやるから何とかしてくれ!」

明石「はいわかりました。全員泊地を放棄しましょう」

長門「は?」

明石「戦術的撤退です(大本営発表)いいね?」

長門「アッハイ」

秋津洲「ふふふ、秋津洲は一つの泊地なんかじゃ満足しないかも!」

秋津洲「みんなみんな沈めてやるかも!艦娘沈むべしかも!」

長門「追ってくるぞあの馬鹿!」

明石「これでいいんです。25mm連装機銃貸してください」

長門「あ、ああ」

明石「TAKE THIS!」ダダダ

秋津洲「アバーッ!」

秋津洲「サヨナラ!」

秋津洲「無駄無駄かもかも!秋津洲は何度でもさいsがぼぼっぼぼ」

秋津洲「ちょっと待つかも泳げなかあばばばばばばば」

明石「どうして何度でも再生できる艦娘が轟沈することがあるか?」

明石「簡単です。海上だと沈むからです」

秋津洲「か、かも、かもかもかもかもかもかも…」

秋津洲「………………………」

秋津洲「I'll be back」デデンデンデデン

ズブズブズブズブ



明石「最期まで楽しそうでしたね」

長門「全くだ」

 その後秋津洲は再生しても艤装の重みで浮くことが出来ず、鎮守府近海に沈没。息を吸うことも、吐くことも許されない。光さえ届かない深海の中で、いつしか秋津洲は、考えることをやめた

 しかし、一週間後キラ付け中にドロップ、責任を取って切腹した

 終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はここで終わりです
また木曜日再開します。ご期待ください

それでは再開します

長門「というわけで、秋雲。これからお前のダイエット作戦を、この明石が進めてくれるそうだ」

長門「しっかり頼むぞ明石」

明石「はい!任せてください!」

長門「うむ。いつになくいい返事だ」

秋雲「いいよ~!秋雲はそんなことする必要ないってば~!」ドスドス

長門「黙れ!出撃もまともにこなせないほどに肥えてるのだぞ!」

明石「地団太踏む音もドスドスですしね」

秋雲「うっ……で、でもっ、」

長門「出撃の出来ない艦娘など解体しかないぞ!」

秋雲「うぅ~!」

秋雲「いやだ~、くそ~」

明石「どうしてそんなに嫌なんですか?」

秋雲「だって面倒だし…時間かかるし…」

明石「ふむ……そんなことはありませんよ!」

明石「ダイエットは正しくやればそれほど難しくありませんから」

秋雲「でも時間がないってば!」タプタプ

明石「時間?ではまずは一日を見直すところからですね」

明石「ええっと、まず朝10時に起床……原稿を進める。空腹はポテチで済ます」

明石「昼の12時に昼食。おおよそカップ麺かムッツバーガーのセット」

明石「このあと22時まで出撃。艤装の調整や入渠後、23時に寮に戻る」

明石「23時に夕食。その後4時まで夜食を食べながら原稿」

秋雲「どこにダイエットする暇があるのさ!原稿を進めるのは秋雲の生きがいなんだよ~!」

明石「うーん、少し勘違いされてませんか?」

秋雲「え?」

明石「まず問題点を洗い出しましょう」

明石「始めに起床時間と就寝時間。正しい時間に早寝早起きできないことは、代謝を妨げます」

 ここで代謝について説明しなければならないだろう。新陳代謝とは、肉体がエネルギーを消費し、細胞を再生、あるいは生成する働きのことを言う。
 ごくごく当たり前のことに思えるかもしれない。だが新陳代謝によって日常的に多くのエネルギーを消費するようになれば、それだけ無駄な脂肪も減るのだ!

明石「それと食事の回数にも影響が出ます。きちんと3回取れるように、早寝早起きしましょう」

秋雲「えぇ……」

秋雲「回数が多くなったら、たくさん食べちゃうじゃん!」

明石「いいえ、回数が少ないほど多く食べてしまうんです」

明石「一日に必要なエネルギーを、より少ない回数で取ろうとしますから」

明石「そして空腹感から食べ過ぎやすくなり、一度にエネルギーを吸収しきれず太ってしまうんです」

明石「いつも食事の前は死ぬほどお腹が減ってますね?」

秋雲「あ、うん、確かに…」

明石「それでついつい間食も増えてしまっているでしょう?」

秋雲「あ……」

明石「また食べてるものも駄目です」

秋雲「簡単に食べられないと時間が足りないんだって!」

明石「炭水化物が多すぎます。もっとバランス良く食べるようにしましょう」

 栄養素というものは、摂りすぎた場合尿や便から排出される。だが炭水化物、そこから生まれる糖はどうなるか?そのほとんどは脂肪として蓄えられてしまうのだ!
 米は他の炭水化物に比べると、その吸収は実際、緩やか。だが小麦や芋は急激な吸収を招きやすく、吸収機能の滞りから脂肪になりやすい!
 炭水化物は生物になくてはならない成分だ。運営電文にも書いてある。だが摂りすぎては意味がない!

秋雲「でも無理だよ、そんなの……」

秋雲「そりゃあ秋雲だって、ちゃんとダイエットしたいけどさ…」

明石「そのために私がいるんです。任せてください」

秋雲「本当?」

明石「はい。一緒に頑張りましょう」

明石「私を信じてください」

明石「さあ起きてください!朝ですよ!」

秋雲「うえぇ…?」

 朝6時。前日休みを取り24時に寝た彼女は、しめやかに起床させられた

明石「さあさっさと朝ごはんですよ!食べましょう!」

秋雲「いきなり!?朝から食べれないよ…」

明石「焦る必要はありません。ゆっくり食べましょう。早く起きたから時間はありますよね?」

秋雲「あ、そっか!」

 これは単純に食欲の問題ではない。ゆっくりと食べることによって、急激なエネルギー吸収を防ぐのだ。食後の倦怠感や食べ過ぎ、脂肪になってしまうエネルギーを減らすことができる

明石「朝は間宮食堂の鮭定食です」

秋雲「あれ?ご飯食べていいの?」

明石「茶碗一杯分くらいは食べておかないとだめですよ、何事もバランスです」

秋雲「いただきまーす!おお、うまいうまい!」

明石「それは良かったです」

秋雲「いやあ、いつも起きると食堂しまっちゃってるからさ…」

明石「さて、時間はあると思いますので、出撃まで原稿をどうぞ」

秋雲「え?なんか運動とかしないの?」

明石「出撃は運動のうちに入らないんですかね…?」

秋雲「いやさ、もっと特別なこととか…」

明石「ちゃんとした食生活と睡眠ができていれば、最低限の有酸素運動でいいんですよ」

 有酸素運動とは、ランニングや水泳など、肺活量を多く使うトレーニングだ。単純に筋力を増やすのではなく、呼吸の多さから代謝を高めて脂肪を燃やす!
 そしてこのトレーニングの真に恐ろしいところは、継続することで日常的に脂肪がつきにくくなるのだ!

秋雲「あ^捗るわ~」

秋雲「なんか夜よりも頭がはっきりするわ!駆逐艦なのに!昼食もうまかった!」

明石「ベースは人間に近い肉体ですから当然ですよ」

明石「出撃でも、無理をする必要はありません。すこし息が苦しいかな?くらいでいいですよ」

秋雲「わかった!いってくる!」

明石「いってらっしゃーい」

秋雲「あー疲れた!出撃も終わったよ!」

秋雲「でもいつも、寝るまでいろいろ時間が掛かっちゃうんだよね……」

明石「どうぞ。鳳翔さんの和食デリバリーです」

秋雲「そっか!宅配すればすぐに食べられる!」

明石「お風呂はぬるま湯に浸かって、リラックスしましょう」

明石「身体を温めすぎないことで、すぐに寝られますよ」

秋雲「それで、原稿の作業は朝起きてからやればいいんだ!」


 一か月後

秋雲「元通りヤッター!」

明石「どうでしたか?」

秋雲「すごいよすごい!原稿をやる時間も減らさず、こんなダイエットできたじゃん!」

明石「そうです。正しい方法でやれば、ダイエットはできるんです」

明石「それで少しだけおやつやジュースを我慢すれば、できるんです!」

秋雲「ありがと、明石さん!」

明石「ええ……」



明石「では燃料50000、弾薬50000、鉄100000になります」

秋雲「……え?」

明石「あ、あとコンサルト料でボーキ40000もですね」

秋雲「ちょ、ちょっと…!」

明石「え?まさか?まさかタダだと思ってたんですか?」

秋雲「そ、それは…」

明石「何馬鹿なこと言ってるんですか!お金が無くちゃできませんよ!」

秋雲「そ、それにしたって高すぎるよ!」

明石「そんなに言うならどうぞ」ペラッ

明石「あなたがいつも食べてるジャンクフードと比べて、和食がどれだけ高いか」

秋雲「うっ……」

明石「それと言ってませんでしたが、ここ一か月は睡眠導入剤のお陰で早寝出来てるんですよ?」

秋雲「はあ!?」

明石「いきなり早く寝ようとしてうまくいきますか?おかしいと思いませんか?あなた」

明石「それに早く起きれたのは私が起こしてたおかげですよね?」

秋雲「そ、それくらい、自分で……」

 秋雲は強く言うことが出来なかった。思えば彼女は自分の意志ではなく、なされるがままのダイエットで成功していたにすぎないのだ

明石「食事だって私が注文して持ってきてるからこそ、迅速に、健康な食事がとれます」

明石「これが自分でやったら、お金はかかる、時間はかかるで結局続きませんよ?」

秋雲「で、でも、そんなお金ないよ…!」

明石「お金がなかったら踏み倒していい!なるほど!」

秋雲「い、いや…違……」

明石「では仮にこれを後払いにしたとしましょう。あなたは今の生活を捨てられますか?」

秋雲「だって無理だし!これ以上払えないよ!」

明石「そうですか。では元の肥えて醜い豚のような姿に戻ってください」

秋雲「そ、そんな……」

明石「第一ダイエットなんて、意志の問題じゃないですか。結局秋雲さんが軟弱だからいけないんですよ」

秋雲「だ、だって、秋雲は、原稿、書きたくて…」

明石「ほら、だってだってって言い訳ばかり」

秋雲「……っ」

 賢明なる読者諸君ならば、既に理解してるかもしれない
 肥満とは上流階級の特権、貧困層には関係ないと思われている、だがこと現代において、それは全くの逆なのだ!
 貧困層は収入が少なく、時間も無く、また就労時間が夜遅くになりやすい。そして現代に溢れる、暗黒メガコーポのジャンクフードの数々!それらは実際安い、だがほとんどが粗悪な炭水化物の塊なのだ!
 彼ら金も時間も無い彼らには、ジャンクフードで腹を満たすしかない。当然栄養バランスは崩れ、体調は常に崩れる。時間が無いので規則正しい生活も送れない。上流階級が行うエステや気晴らし、健康のためのジム・トレーニングなど行えるわけがない!
 明石は全てを理解して言ってるのだ!何たる欺瞞!彼女はレズのサディストだった!

明石「まあ、その身体では、すぐに働けなくなって解体でしょうけどね!」

 そして慢性的な疲労と偏った栄養、肥満が労働を難しくし、さらなるドロップアウトを招く。肥満は意志が招くのではない!搾取が招くのだ!

秋雲「そんなっ……やだよっ……」

明石「でしたら……艦娘金融なんてどうでしょうか?」

秋雲「う、うわああああああああああ!!」

明石「金利はトイチですがねええええええ!!」

明石「はっはっはっはっはっはっは!」

 ここはタウイタウイ泊地!だが戦場と言えど、マッポーの世には変わりないのだ
 何もかもは力で決まる。金と暴力、搾取によって……!

 そう、何もかもは力で決まる。金と暴力、搾取によって
 明石は失禁しながら膝をつき、地面に額を擦り付けた。ドゲザである!

陽炎「これが恭順のサイン?」

明石「ハイ。ゴメンナサイ」大破

陽炎「誰にでも間違いはあるわ。無知ゆえの増長もね」

陽炎「カゲロウ・ヤクザはブラフじゃない。実在するのよ。身をもってわかったでしょう?」

明石「ハイ。ゴメンナサイ」

陽炎「今後ともヨロシクお願いします」

明石「ハイ……あの支払」

浦風「ザッケンナコラー!」

明石「アイエエエエエエエエエエエ!!」

秋雲「ありがと!大好き陽炎姉!」

陽炎「可愛い末っ子のためならこれくらいね?」

明石「でもそれって根本的な解決にはなりませんよね?何もしなければどーせまたリバウンd」

浦風「おどれを陽炎の国に連れてゆく」ガシッ

明石「ヤメロー!ヤメロー!」ジタバタ



終わり

補足事項
炭水化物は分解され糖になった後脂肪になります。米の場合は糖の吸収を抑える食物繊維が含まれてることもあり、小麦粉に比べれば吸収が穏やかと言うわけです
同様の理由でもちろん糖類も控えましょう。炭水化物は最低限取らないと駄目ですが

なお本文はダイエットの効果を保証するものではありません。作者は専門家ではありません。今後の研究によって違う事実が正しくなるかもしれません
またダイエットを途中でやめてしまう方を擁護するものでもありません
ご承知おきください

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

清霜がまずビスマルクから
自分の後継者として80cm連装砲4基搭載のH45級が設計されていた話を聞く
次にアイオワから
自分より前に六連装の16インチ砲を4基搭載するティルマンの最大戦艦計画があった事を聞く
最後に金剛姉妹から
自分たちが生まれたのと同じ頃に50万トン戦艦という途方もない案が計画された話を聞く
そして80cm六連装砲50基搭載の最強戦艦を建造してほしいと明石だけではなく夕張や工作艦経験有の北上や秋津洲まで担ぎ出しておだて、持ち上げしながらおねだりしたら調子に乗って13隻も建造する

>>258
非常に細かい指摘で申し訳ございませんが、本スレはあくまで『改造対象』を『改造する』ですので一からの製造はご遠慮ください
また別の安価をお待ちしております、すみません

再安価
次の改造対象と改造内容
安価下2つ

長門「イヤーッ!」

明石「イヤーッ!」

 長門の繰り出すストレートを明石はモンキーレンチで受け流す。直撃すれば大破は免れない!

明石「邪魔はさせません!」

 明石のモンキーレンチが長門の頭に振り下ろされる。だがその衝撃は、あまりに軽すぎるものだった

明石「何!?」

 ウカツ!戦艦の装甲にモンキーレンチ程度では折れてしまった!彼女はビッグセブン、そこらの巡洋艦とは格が違うのだ!

長門「イヤーッ!」

明石「グワーッ!」

でも、三式戦飛燕娘とか大量生産してた気もする

長門「貴様、五月雨様を改造するだと!?愚弄するのも大概にしろ!」

長門「五月雨様は神聖して犯すべからず。絶対唯一の神にして人類を導くお方だぞ!」

長門「艦娘は、五月雨様に贖罪せねばならんのだ!何故、何故これがわからん!」

五月雨「やめてください!」

長門「五月雨様!」

五月雨「私が頼んだんです。私が…」

長門「何!?」

>>267
飛燕は元の戦闘機があるからまだいいんですが、完全にオリジナルを生み出してしまうのは二次創作としてどうかと思いまして…

明石「ふふふ、そうですよ長門さん…」

明石「五月雨ちゃんの脳に巨大コンピューターを接続、艦娘の強靭な身体によって生体コンピューターとします」

明石「そして全世界の五月雨教団とネットワーク同期をすることで余剰計算能力を借り」

明石「地球規模の巨大演算装置とするのです」

明石「そして燃料さえあれば動く艦娘の特性を利用し……」

明石「装甲二十四層、溶鉱炉三機、護衛替わりの基地航空隊数十体、無数の46cm砲、機関部の中には高速修復材を充填させている空間もある…」

明石「モーターサミダ……じゃなくて、サミダレエン……じゃなくて、」

明石「サミダレ・エクス・マキナ!」

明石「全ては神である五月雨ちゃんから放たれる未知のエネルギー、サミダレ線によって可能なこと!」

明石「地球上のあらゆる事象を予測演算し機動力によって急行」

明石「そして全ての武力紛争を単機で制圧する!」

明石「五月雨ちゃんは!神になるのです!はっはっはっはっはっはっは!」

長門「ふざけるな!そんなことをして五月雨様はどうなる!」

五月雨「いいんです、これで…」

長門「そんな…教会の資金を全て使うつもりですか!?」

五月雨「明石さんの言うことが正しいかはわかりません…」

五月雨「でも、未来だってわかるくらいの力があれば…」

五月雨「本当に実現できると思うから。みんなが幸せな世界を…」

長門「ああ!五月雨様が!人類の原罪を贖うために!」

長門「ついに来るというのか!千年五月雨王国が!地上の楽園が!」

長門「とめるな、とめてはならん長門!」

明石「ご理解いただけたようで何よりです」

 自身が力を手にすることで、全人類の救済を目指す!何たる清らかな魂であろうか!
 だが賢明なる読者諸君ならば、既に訝しんでいることだろう。明石はレズのサディストだ。そんな彼女が、五月雨様の高潔な志を理解することがあるだろうか!?

明石(ふふふ……やっぱり所詮は駆逐艦。適当に言えば騙せる)

明石(サミダレ・エクス・マキナは起動したが最後、ニューロンの管理能力の全ては私のものになる)

 サミダレエイメン!彼女は初めから邪悪なるモーター理論の狂信者であった!
 世界は、彼女に支配されてしまうのか!?

 そして半年後。全長40m、その頭部に五月雨様の肉体をニューロン直結することによって、サミダレ・エクス・マキナは完成した!

明石「さあ、ついに…起動せよ、サミダレ・エクス・マキナ!」

 掛け声と共にデュアルカメラが起動!明石の傀儡として、目覚めしまったのだ!

サミダレ「…………………」

明石「さあ最初はこのタウイタウイ泊地からよ!焼き払え!」

 指さされるのは指令室。サミダレ・エクス・マキナは全身の無数の46cmに弾薬を装填!
 そして全門斉射のため構え

明石「……あれ?」

サミダレ「………………」グラッ

 こけた!

明石「そんな!姿勢制御システムは完璧だったはず…!」

 ウカツ!五月雨様のドジは空間さえ捻じ曲げるのだ!

明石「まずい!46cm砲を撃つ動作がキャンセルされてない!」

明石「ヤメロー!ヤメロー!」

 サミダレ・エクス・マキナはうつ伏せに転倒!そのまま全身の砲が放たれる!
 如何に無敵の装甲を持っていようと、内部の弾薬に引火してはひとたまりもない!

明石「まっ……」

 爆発四散!

 だが明石は瞬時に理解していた。三機の溶鉱炉。大量の火薬。密かに仕込んでおいた切り札、サミダレ粒子ミサイル。全ての物質活動を異常活性化させる高速修復材

明石「世界は…」

 明石は全て言い切る前に、爆発に飲み込まれた

 爆発は北半球の全ての地点から観測され、サミダレ線を帯びた高速修復材を成層圏にまで巻き上げた
 そして空と風と大地が、五月雨を降らせる

 サミダレ線を帯びた高速修復材に触れた物体は、異常活性化により歪み、コンマ数秒で膨れ上がり爆発四散。その飛沫はまたサミダレ線をまき散らす
 そして活性化の果てに全ての屍は液状となり、混じりだすのだ
 鉄が、ビルが、植物が
 人が、艦娘が
 地球が。星が

 全てが溶けて、一つになっていく

 もはや大地は全て溶解し、惑星の核もまもなく形を失おうとしていた

 だが全ては消えてなどいなかった
 全てはサミダレ線に、五月雨様に同化していったのだ

 海も、雲も、大地も、何もかもが、五月雨様のニューロンであった

五月雨(そっか…)

 三次元を超越しアストラル体へのアセンションを果たした五月雨様は、概念上口に当たる部分でつぶやいた

五月雨(こんなに簡単なことだったんだ…)

 一つの星の遺伝子情報だけではない。むき出しのニューロンによって、五月雨様は、宇宙からの光さえ理解し始めていた
 全ての事象が五月雨様の中で始まり、予測され、時を刻む!

五月雨(宇宙の意思……人の誕生……感情……知能、自我……)

五月雨(艦娘……大本営……ビッグバン……)

五月雨(時の一巡………イチジクのタルト……)

五月雨(大本営……艦娘……深海)

宇宙の収縮………エントロピー………


神……艦娘……



……イベント……多元宇宙……



………………DMM




艦隊これくしょん

五0月雨0五0月雨1五月雨五月雨五月雨五1月雨五1五0月雨五月雨五月1雨五月雨五0月1雨五月雨五月雨五月雨五1月雨五月雨五月雨
五月10雨五月雨0五月雨1五0月雨五11月1雨五月雨五1月雨五月雨110雨五月1五月雨五01月雨五月雨1五月雨五月雨五月1雨五月雨五月雨
00五月雨11五月1雨五月雨五1月101五1月雨000五10月雨1五月01001雨11月雨1110五月雨五00月雨五1月1五001110月雨01五月111五月01雨01五月011011雨10五月110101100000雨
1010101010
01010101010100001110101

長門「イヤーッ!」

明石「イヤーッ!」

 長門の繰り出すストレートを明石はモンキーレンチで受け流す。直撃すれば大破は免れない!

明石「邪魔はさせません!」

 明石のモンキーレンチが長門の頭に振り下ろされる。だがその衝撃は、あまりに軽すぎるものだった

明石「何!?」

 ウカツ!戦艦の装甲にモンキーレンチ程度では折れてしまった!彼女はビッグセブン、そこらの巡洋艦とは格が違うのだ!

長門「イヤーッ!」

明石「グワーッ!」

長門「貴様、五月雨様を改造するだと!?愚弄するのも大概にしろ!」

長門「五月雨様は神聖して犯すべからず。絶対唯一の神にして人類を導くお方だぞ!」

長門「艦娘は、五月雨様に贖罪せねばならんのだ!何故、何故これがわからん!」

五月雨「……………っ!」ビクン

長門「五月雨様!」

五月雨「……………」

長門「明石が五月雨様を改造するなどわけのわからないことを!」

明石「違いますよ!自分で改造してくれって言ったんですよね!?」

五月雨「……………」

明石「あ、あの…?」

五月雨「また……うっかり……」

五月雨「刻の涙が見えました…」

明石「………はい?」

五月雨「時は一巡したんです」

明石「な、なにを一体……」

五月雨「改造は無かったことにしてください!」

明石「あ、アイエエエ!?」

長門「やはり生かしておけるか!」

明石「アバーッ!!」

 彼女がその時何を考えていたのか?低次元に存在する我々が無暗に垣間見れば、瞬時にニューロンが焼け死ぬことになるだろう
 五月雨様はため息をつくと、疲れたように身体を伸ばした
 そして踵を返すと、タウイタウイの夜の闇に消えていった


終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです
また明後日再開します。ご期待ください

それでは再開します

巻雲「夕雲姉さん!あーんしてください!」

夕雲「あら、ありがとう巻雲」パク

清霜「こっちも食べて、夕雲姉さん!」

夕雲「いつも悪いわね」パク

朝霜「ほら、食べな夕雲姉」

夕雲「そっちもおいしそうね、ふふふ」パク

夕雲「いつもみんながたくさん食べさせてくれて、嬉しいわ」

巻雲「姉さんはみんなの姉さんですから!」

長波「なんつうか…お、お母さん?」

清霜「夕雲ママー!」

夕雲「ふふふ、一緒にみんなでお昼寝しましょうか」

コッチモー ユウグモネー



明石「…………」

明石「絶対に許さない……」

明石「太らせてやる…」

明石「肥満によって醜く太らせて…誰からも見向きもされなくしてやる……!」

明石「歩くこともままならない状態で苦しませてやる…」

明石「最期は糖尿病によって失明させて……」

明石「解体すら許さずじっくりと四肢が壊死していくのを味わわせて殺してやる……!」

明石「生まれてきたことを後悔させてやる……!」

明石「配管工事でーす(裏声)」

夕雲「あら?頼んだかしら?」

明石「昨日確かに…」

夕雲「そうですか…わかりました」

夕雲「暑かったでしょう、今麦茶をお出ししますね」

明石「…………………」ガシッ

夕雲「え?ちょ、ちょっと、やめてください!」

夕雲「だ、だめっ、配管さん!ああっ、」

明石「……………」

夕雲「いけない、私、だめ………ああっ、

夕雲「あああああああん……」ビクンビクン

明石「当て身」ドスッ

夕雲「あっ……」クラッ

明石「さて……身体をじっくりといじらせてもらいますか…!」スリスリ

明石「所詮太るか太らないかは遺伝子情報で決まります」

明石「人間を超越した艦娘も一応は生物、遺伝子からは逃れられない」

明石「まあ、海から生まれ(ドロップ)て戦うことが目的の生物に、一体どこから遺伝子が来るのか、残す必要もないのに遺伝子が必要なのか、疑問はありますが……それはおいおい研究しましょう」

明石「兎に角夕雲さんに遺伝子調整を施し、何を食べても全て脂肪になるようにする」

明石「これによって必要な栄養が十分に脳に摂取されないため戦闘能力も落ちる!艦娘としての価値さへ失うのよ!」

明石「そうなれば誰も相手にしなくなる。孤独に!はっはっはっはっは!」

明石「死ね!夕雲さん!死ね!」

一か月後

夕雲「今日も暑いわ」タプンタプン

巻雲「姉さん!汗ふきますね!」

夕雲「悪いわね、布団からたてなくなっちゃったわ」

明石(当たり前ですよ!あなたの今の体重は約350キロ!)

明石(自重でもはや立てず、あなたはその布団の上で寝返りを打つことすら困難なまま死んでいくんですよ!)

明石(さあ苦痛にもがけ、足掻け、そのたびに全身に快感が走るんだから!)

巻雲「今の夕雲姉さんも大好きですよ~」

巻雲「はいあ~ん」

夕雲「あ~ん、おいしいわ~」

清霜「私、夕雲姉さんが何か食べてるのを見るの大好きよ!」

清霜「前より、もっと!」

夕雲「ふう、私も、みんなおいしいものばかりくれるから、ついつい食べちゃうわ」

長波「おいおい、清霜のばっかりじゃなくて、こっちも食べてくれよ!」

夕雲「もう、また太っちゃうわ、ふふふ」

巻雲「あ~ふかふかです~あたたか~い………」タプン

夕雲「あらあら、私のお腹で寝ちゃうと、風をひいてしまうわよ?」

清霜「ずるーい!」タプン

夕雲「もう…朝霜、毛布を取って?」

朝霜「ああ!」



明石「…………………………」

長門「ママ!ママァ!フィーヒヒヒ!」タプン

夕雲「長門さん、困ります。うちの子たちが寝れません……」

長門「わかりまちたママ!フィーヒヒヒヒヒヒ!」

秋雲「なんか秋雲の時と反応が違くない?」

長門「不健康な太り方と健康な太り方の違いだ」

浦風「ザッケンナコラー!」

長門「アイエエエエエエエ!?」

浦風「スッゾコラー!」

陽炎「そこまでにしときなさい浦風」

陽炎「別に私は許すわ、夕雲だもの」

秋雲「そんな!陽炎姉!」

陽炎「私に逆らうの?」

秋雲「アイエッ……」

夕雲「あら陽炎さん……巻雲、麦茶を出してあげて」

陽炎「こんな身体でもやっぱり夕雲は…セクシーね」ナデナデ

夕雲「やだ……あの子たちがいるわ……」

 このタウイタウイ泊地もマッポーの一端であることはすでに話した通りである。その中でも特に駆逐艦は、一人の戦力を補うため強い連帯と組織を作るのだ
 武闘派が集い何をするかわからぬ狂犬朝潮型。巡洋艦以上を篭絡し勢力を拡大する白露型。旧ソ連からの横流し品を収入源とする特型マフィア。だが夕雲型に関しては至って平和的集団だ。それはこれまでの団欒からわかることだろう
 カゲロウ・シンジケート。艦娘を虫けらのように扱って顧みず、自らを絶対強者と信じて疑わない集団が、何故力を持たぬ夕雲に何も言わないのか?何故長門が私的に夕雲を解体しないことを咎めないのだろうか?
 賢明な読者諸君ならば、既に気づいているだろう。夕雲は陽炎の情婦だったのだ!

陽炎「いや、最近ご無沙汰だったし……ね?」サワサワ

夕雲「もう…巻雲、みんなと下がってちょうだい」

陽炎「浦風、長門さんを離してあげて」

長門「う、うう……」

陽炎「でもさっき夕雲に飛び込んでたからやっぱり駄目か」

浦風「おどれをケジメする」

長門「ヤメロー!ヤメロー!」

明石「………」

明石「…………」

明石「……………」

明石「んがああああああああ!!」

明石「何で!どうして!一体!」

明石「あんな醜くなってるのに……!」

明石「どうして誰からも愛されるのよ!!」

明石「ふざけるな……ふざけるなぁ!」

 明石は別に太ってなどいない。牛丼の食べすぎによってそうなったことはあったが、サイバネ手術によって脂肪を取り除けばよかった

明石「何で……あんなに……」

明石「あんなに誰からも好かれて……幸せそうなのよ……」

明石「うう、う……」

明石「くそおおおおおおおおおおお!!」

 明石は工作艦だ。生まれた時から重宝され、暗黒大本営と繋がりを持ち、彼女はそれを疑問に思うことは無く、与えられた力を存分に振るった。思うように工作し、資材に喘ぎ強さを求める提督たちを嘲笑う。解体任務と称して艦娘を私物化し、金持ちや傭兵のための闇市場に売り飛ばす。時には人体実験にも使う。明石は紛れもなくレズのサディストだった。そのように成長してきたのだ
 しかし。彼女は孤独だった。夕張は兵装実験艦、所詮モーター理論は解さない。提督たちからは嫌われ、艦娘たちからも距離を取られる。それは彼女の性格以前に、たった一人の工作艦の宿命。辛うじて友人と言えるのは、大本営と共に繋がる黒幕、大淀のみ

 普段明石が孤独を思うことは無い。レズのサディストであれば、思い出すことなどない。だがふと夕雲姉妹の団欒を見た際に、自分を騙して抑えていたものが爆発した。人は愛さねば、愛されねば生きてくことはできない
 どうしてあんなに暖かい。どうしてあんなに愛される。どうしてあんなに優しくなれるんだ
 どうして私はああじゃないんだ
 本当に妬ましいのは体質ではない。愛だった
 明石はどうしようもなく孤独を感じ、部屋へ駆け戻った。夕雲を直すために。明石の目にも涙……

 人は忘れていることをふとした拍子に思い出す。そして簡単に忘れる
 明日になれば明石はまたレズのサディストに戻るだろう。昨日自分が何故ああなったのか、全く理解することは無い。それが彼女なのだから。それが人であり、艦娘なのだから



終わり

一応補足
明石にも姉妹が出来る予定でしたが起工後すぐ立ち消えになってます

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

龍驤「ウチをセクシーにしてや!」

明石「燃料100000になりますが」

龍驤「払うで!」

明石「え!?」

明石(くそっ、全くやる気が無かったから吹っ掛けたのに!?)

明石(い、一度行ってしまったからには仕方ない…)

龍驤「この日の為にこつこつ貯めたんや……」

龍驤「ウチは生まれ変わるんや!もう壁なんて言わせないで!」

龍驤「この日のためにベルマーク集めたり…検証のはがきだけもらって応募したり……」

龍驤「ようやく夢がかなうんや!」

明石(しょぼ……)

明石「まあ、わかりました。艦娘の改装には提督の許可がいりますから、取ってきてくださいね」

龍驤「わかったで!」

明石「提督代理の許可証……特別令状……」

明石「……わかりました」

明石「では早速改装に移りますね」

龍驤「もうええんか!?」

明石「提督代理が急いで施設を取り揃えてくれました」

龍驤「そうか!早速頼むで!」

龍驤「」

明石「麻酔打って、頭開いて……」

明石「……これで訴えられたりしないかなぁ……」

明石「……………」

明石「ま、いっか!」

明石「私には関係ないでしょ!こっちのほうが楽だし!

龍驤「も、もう終わったの?」

明石「はい、簡単な手術でしたから」

明石「今から包帯取りますねー」

龍驤「つ、ついに、生まれ変わった私が…」

明石「はいどうぞー」パラッ

龍驤「おおおおおお!」

龍驤「…………え?」

龍驤「あれ?まったく変わって無い…」

龍驤「ちょ、ちょっと待って。全然変わって無いよ」

明石「結構変わりましたよ?」

龍驤「はあ!?な、なにを言ってるの!?私のどこが…」

明石「ほら、変わってるじゃないですか」

龍驤「あれ!?私の大阪弁が!?」

明石「そっちの方がセクシーだと言われて……」

龍驤「じょ、冗談じゃ…」



長門「遅かったじゃないか…」

龍驤「お前か!」

明石「セクシーにしてとしか言われなかったので…」

明石「提督代理からの指示で…」

龍驤「それは個人の趣味でしょ!?苦労して覚えたのに!」

長門「何を言ってるんだ龍驤……」サワサワ

龍驤「うわっ!?」

長門「全ては私のシナリオ通り。目的はお前だ」

長門「口調を変えるだけでこんなにセクシーじゃないか…」

龍驤「ひ、ひいい!」

長門「さて、駆逐艦として相応しいかどうか…試させてもらうぞ」

龍驤「私は駆逐艦じゃない!ヤメロー!」

長門「やらないか」

龍驤「あああああああああ!!」

明石「かえって燃料打とう」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです
また明後日再開します。ご期待ください

それでは再開します

あきつ丸「ほ、本当に改造してくれるでありますか!?」

明石「はい、提督代理から直々にです」

あきつ丸「ようやく長かった不遇の時代が終わるであります!」

明石「不遇?」

あきつ丸「陸軍所属のはずが海軍に連れてこられ……」

あきつ丸「揚陸艦として着任したはずが、気づけば烈風持ち……」

明石「あー……」

あきつ丸「さらなる改造を施されれば、再び揚陸艦として…」

あきつ丸「軍刀と大発を引っ提げて、敵中枢に切り込むであります!」

あきつ丸「この近接格闘術、錆らせず練習してた甲斐があった……」

あきつ丸「陸軍として腕がなるでありますな!」

明石「そんな日がくるといいですね(画像省略)」

あきつ丸「せっかく陸戦隊も来たのですから、このあきつ丸の時代であります!」

あきつ丸「改造は済みましたが、これは一体?」

あきつ丸「艤装の脚部にゴム、後ろにプロペラまで」

明石「今回の改装は、ホバークラフト化です」

あきつ丸「ホバークラフト?」

明石「現代の揚陸艦にも使われてる機構ですよ」

あきつ丸「揚陸艦ヤッター!」

あきつ丸「それで、どういった仕組みでありますか?」

明石「ホバークラフトは、船体からゴムに向けて大量の空気を送り込むことで」

明石「海面から船体が浮く形で進む船です。厳密には航空機ですがね」

あきつ丸「海面から浮く!?不思議でありますな!」

明石「なので浅瀬や沼地でも、動きやすいんです」

明石「それと船とは違ってかなり滑らかに動けますよ」

あきつ丸「なるほど…」

明石「あとは船体が海中に無いので、魚雷や機雷が反応しにくいんです」

明石「さらに浮いてるおかげで、高速艦にもなれますね」

あきつ丸「至れり尽くせりでありますなぁ!」

明石「でしょう?いい改装ですね!」

あきつ丸「で?装備は?」

明石「烈風×3です」

あきつ丸「イヤーッ!」

明石「グワーッ!」

 彼女が使ったのはレップウケン! 古代リベッチオカラテにも並ぶ失われたカラテ!
 殴った相手への超自然烈風現象によって戦艦だろうが装甲を削り取る!残忍な暗殺技だ!

あきつ丸「大発をどこへやった」

明石「い、言ったら予算を減らされる…」

あきつ丸「ならばインタビューだ」

明石「言います!言いますから頭をプロペラに近づけないで禿げる禿げる禿げる死ぬ!!」

明石「朝潮型と睦月型が持ってるはず!」

明石「き、聞き出してどうするつもりですか…!」

あきつ丸「大発を全て奪い返す」

あきつ丸「当然所持してる艦は殺す」

あきつ丸「自分以外の大発を持てる艦を全て殺す!」

あきつ丸「大発奪うべし!」

明石「な、なんて狂人の戯言……!」

あきつ丸「果たして戯言かな……!」

明石(このまま生きて返せば予算を減らされる…)

明石(文月宗や魔王睦月にも弱みを握られる!)

明石「あ!あっちに大発持った秋津洲さんが!」

あきつ丸「……!」

明石「馬鹿め!」

 ナムサン!明石は机の上のモンキーレンチを手に取り、そのままあきつ丸に振り下ろした!

 だがモンキーレンチは空を切るのみ

明石「バカナー!」

 あきつ丸は不動、直立状態を崩すことも無く、空中を回転!ホバークラフトのプロペラが、驚異的な反応、回避速度を生み出したのだ!インガオホー!

あきつ丸「貴様らが自分を活用せぬというならば…」

あきつ丸「自分自らその地を切り開くであります!イヤーッ!」

明石「グワーッ!」

 腹へのレップウケン!背中へのエルボー!そして空中でプロペラを起こし、二度の回し蹴りを一飛びで叩き込む!

明石「救援が向かってる、本当ですよ…!」

明石「より強大な艦娘が…阿武隈さんがあなたの存在を許しませんよ…!」

あきつ丸「自分は全ての大発所持艦の存在を許さない!」

あきつ丸「イイイヤーーーーッ!」

明石「アバーッ!」

明石「サヨナラ!」ドーン

 明石はしめやかに爆発四散!あきつ丸はプロペラを起動、工廠から飛び出した!

 タウイタウイの夜の闇に、あきつ丸の黒い軍服が溶けていく
 大魔王睦月。狂犬大潮。赤きサイクロン響。ダーク阿武隈
 まだ見ぬ敵たちへ己のカラテを滾らせながら、あきつ丸はまず秋津洲を殺そうと決心したのだった



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「護衛艦こんごう!うーん、いいですねえ!」

 明石は上機嫌だった。久々に納得のいく改造を行うことが出来たからだ

長門「しかし大本営直々の改造命令とは…やはり羨ましいものだな」

長門「だがこんごうは試験運用なのだろう?」

明石「長門さんはそもそも護衛艦が未来永劫こないと思いますよ」

長門「」

明石「ふんふふふん」

 賢明な読者諸君ならば、既に気づいたことだろう。艦娘や装備の開発にはその残骸や、戦場の記憶が必要である
 幸運にも一度も戦闘を経験していない護衛艦の艤装が存在知りうるのか?
 答えは明石が上機嫌なことにある。正規の艤装作成の手順を踏まず、明石の持てる技術、古代艦娘文明のロスト・テクノロジーを総動員し、科学的に艤装を作り出したのだ!
 無論大量の資材はかかる。だがそれでも行う理由は一つ。暗黒メガ大本営の、対人戦闘思想。そこから一つ踏み込んだ、艦娘対艦娘の戦闘思想故であった!
 そして試験のテストヘッドとして、結婚艦であった金剛が選ばれたのだった

明石「本当は対艦ミサイルなんて無粋なものは積みたくなかったんですが……」

明石「火力があるからまっいっか!」

明石「さあ金剛さん……いえ、こんごうさん、目覚めてください!」

こんごう「……これが、ワタシ?デスか?」

明石「ええ!本来の艦としては重巡程度の大きさですが」

明石「もともと巡洋艦と戦艦ではそれほど艦娘での体格が変わりませんし、問題ないでしょう」

明石「気分はどうですか?」

こんごう「身体が軽い……よく動く、いい気分ネー」

明石「でしょう?ガスタービンに変わって小回りも効きまs」

こんごう「ずっと待ち望んでマシタからネ!」ガシッ

明石「アイエ!?」

明石「な、なにをするんですか、離してください…!」

こんごう「一か月前、提督はおかしくなって本土に帰ってしまいまシタ……」

こんごう「ワタシ見てたネ……その直前に提督が、アナタに呼ばれてたのを!」

明石「はっ!証拠はあるんですか?」

こんごう「バカハドッチネー!」バキィ

明石「ひい!?」

 こんごうは明石の首を絞める手を、そのまま壁にたたきつけた。艦としての規模が小さくなろうとも、高速化したことによって格闘能力は向上
 分厚いレンガ造りの壁が、豆腐を潰すように散った!

こんごう「死にたくなかったら提督に何をしたか言うネ!」

明石「艦娘は死にませんよ」

こんごう「その死体が入渠する前にイ級の餌にしてやるネ」

明石「い、嫌だな……ヲ級の方が上品に食べてくれそうですよ」

長門「なんだ今の音は!何をしているこんごう!」

こんごう「手出し無用ネ!邪魔するようなら容赦しないネ!」

 その瞬間、さしもの明石も、戸惑いに表情を歪めることしかできなかった
 金剛が直情的で助かった。金剛は一見おおらかなようですぐ熱くなるタイプ。長門に提督改造の件を言われては敵が増えかねない

長門「残念だが艦娘同士の私闘は(いつも頻繁にやってるが)厳禁だ。私には止める義務がある!」

 だがそれを喜ぶには、明石は知りすぎていた
 自身が開発した護衛艦、こんごうの実力を。自分たちとは桁が違う、半世紀未来の怪物を!

こんごう「なんのためにこの改装まで待っていたか…」

こんごう「誰にも邪魔させないためネー!」

長門「イヤーッ!」

 長門はこんごうを制圧するためにつかみかかろうとした。手を身を広げ、全身を伸ばす
 だが既にこんごうはその手の平をくぐる!早い!だが早いだけではない。脳に搭載された多数の武器管制システムが瞬時の戦況把握をこなし、こんごうに最適の行動を取らせたのだ!

こんごう「イヤーッ!」

長門「グワーッ!」

 みぞおち。顎。頬。頭突き。膝蹴り。目つぶし。一瞬のうちに全ての攻撃を、ほぼ同時に叩きこむ。倒れることすら許さない!

長門「馬鹿な、早すぎる…!」

 言葉は冷たい砲門にさえぎられた。54口径127mm単装速射砲。こんごうの持つ唯一の砲が、長門の口に刺された

こんごう「ワタシたちの時代には駆逐艦の装備でデシタが…」

こんごう「ロリコンにはこれで十分ネー!」

長門「ロリコンで何がわr」

 キャバァーン!長門は爆発四散!
 明石は直感した。こんごうは武器を使わなかったのではない。温存したのだ。まだやるつもりだ!

陸奥「何があったの姉さん!」

日向「どうした長門」

 長門の離脱は全くの無意味ではなかった。吹き飛ばされる直前、彼女は緊急警報を鎮守府に鳴らすことに成功した
 だがそれは、こんごうのさらなる犠牲者が増えるだけである!

こんごう「何隻来ようと同じことネ。ワタシは止まるわけにはいかない!」

陸奥「……状況が見えてこないのだけれど」

日向「おそらく確かなのは……」

 日向は腰の軍刀を抜いた。陸奥も持ち出してきた艤装を身に着け、構える

日向「こんごう、お前が敵だということだ!」

陸奥「撃てッ!」

 陸奥が全ての主砲を斉射、即座に日向は突撃で続く。だがこんごうも早い、明石を盾にして陸奥の砲撃を防ぐと、日向に対面する

日向「護衛艦にも得物はあるか!?イヤーッ!」

 日向が軍刀を一閃!だが次の瞬間、その目は驚愕に見開かれる!折れた刀の刃は届かず、空を切るのみ!
 CIWS、通称ファランクス。レーダー管制による完全自動迎撃システムが、20mm機銃が正確に軍刀を貫いたのだ!

日向「馬鹿なっ!」

こんごう「イヤーッ!」

日向「グワーッ!」

 殴り飛ばされた日向を、陸奥が受け止める。日向はそのまま盾となる構えを取る。得物を失った自分を盾にして、陸奥の再装填を済ませようというのだ!

こんごう「無駄ネー……!」

 こんごうは背の艤装を日向へと向けた
 先ほど使った速射砲ではない

こんごう「覇ァ!!」

 発射されるのはハープーン対艦ミサイル!砲弾とは攻撃力の桁が違う!

日向「アバーッ!」

陸奥「ンアーッ!」

 日向は盾の役割を果たせず爆発四散!
 

 だが陸奥は吹き飛ばされたものの健在、主砲の構えを辛うじて取った

陸奥「まだよ、しゅほ……」

 その瞬間、二発目のミサイルが陸奥を爆発四散させた。ミサイルに戦闘中の再装填の概念は無い

こんごう「旧世代の戦艦がいくら束になってかかろうが、イージス艦の敵ではないネー……!」

明石「て、提督も、化け物を作ったものですね、ははは…」

こんごう「作ったのはお前デース」

明石「さあ、ど、どうでしょうか…」

 気は逸れてる。油断もしている。これで行けるか!?

「「イヤーッ!!」」

 その瞬間、窓ガラスを割って二人の艦娘がアンブッシュ!天龍と龍田、日向の指示で待たされていた二人組
 こんごうの背後から、完全なるアンブッシュ!

 確かにそのはずだった

 だがこんごうに搭載されたレーダーは既に二人を補足していたのだ!

天龍「なっ!?」

龍田「こちらも見ないで、攻撃が…!」

 二人も爆発四散!イージス艦に死角無し!

明石「さ、さすが私の作ったこんごうさんだ……」

こんごう「インガオホーデース」

明石「でも知ってますか?レーダーは敵の存在は感知できても細かな動作まではできません」

明石「それはなんででしょうか?」

こんごう「気を逸らすtめなら無駄デース」

明石「答えはレーダー探知には電磁波を用いてるからです」

明石「電磁波を飛ばしそれが帰ってくる、その情報をレーダーとして可視化してるんです」

こんごう「もういいネ!インタビューの続きデース!」

明石「つまりレーダーさえ潰れれば!」

 瞬間、動いた明石をこんごうは殴りつけた。だが艤装にしがみつくことを防げない。速さはあれど船体の小ささが仇となった!

明石「ここだ!」

 明石が隠し持ってたレンチで艤装を叩く。そしてその場所から、まばゆい光があふれ出た!

こんごう「ワッザ!?」

明石「ここだけは我ながら失敗作でしてね!」

 あふれ出る光の正体、それは無数の小金属板、チャフの舞い上がる様相であった!

明石「チャフによって電磁波を乱反射されれば、当然レーダーには無茶苦茶な情報しか映りません」

明石「ただの艦艇ならコンソール画面だけで済みますが…」

明石「視覚にまでレーダーをリンクさせてる艦娘はどうなりますかね!?」

こんごう「ワッザ!?ワッザ!!??」

 もはや金剛には視界の全てが乱反射され、ほとんど何もとらえていないのと同じであった。それどころか、平衡感覚が失われ、立つことすら難しくなる!

こんごう「ワッザ!?ワッ」ブツン

明石「あ、危なかった……本当に死ぬところだった……」

明石「今度から頭いじくった人には安全装置つけておこう……」

明石「待てよ?全人類の頭に安全装置をつければ……」

明石「って違う違う、その前に…」

明石「こんごうさんの頭をいじくって、更年期障害で暴れ出したことにしないと…」

明石「そのあとみんな入渠させなくちゃね」

金剛「ヘーイ!ワタシは元気デース!」レイプメ

金剛「そろそろティータイムネー!」レイプメ

榛名「金剛姉さま、紅茶ならさっき飲みましたよ?」

金剛「嘘をつくなデース!」レイプメ

榛名「ひえっ……」

金剛「そうやって厄介者扱いするデースね!」レイプメ

榛名「ち、違います、姉さま!」

榛名「で、では、紅茶を飲む前に、おむつを代えましょうか」

金剛「デース!デース!」

榛名「榛名は大丈夫です……ハルナハダイジョウブデス……」

金剛「ヘーイ!ヘーイ!ラーブ!」

榛名「ハルナハダイジョウブデス」





金剛「………………………」

金剛(榛名、許してほしいデース…)

金剛(こうして更年期を装って…)

金剛(秋津洲に切腹させて…)

金剛(全ては明石を油断させて、もう一度提督を取り戻すためデース…)

金剛(提督……!)

金剛「たまにはベーグルも食べるネー!」

榛名「それは髪です姉さま……」



 ストレスが原因で榛名が独房送りになったのは一か月後のことであった



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はここで終わりです
また木曜日再開します。ご期待ください

それでは再開します

暁「うわあああああああん明石さああああん!」タプンタプン

明石「アイエエ!?」

暁「こんなのじゃ全然レディらしくないわ!服からお腹がはみ出しちゃう!」タプンタプン

明石「ナンデ!?私の理論は完璧だったはず…」

暁「どうしよう、服にも収まらないから隠せない…」タプンタプン

暁「お注射我慢したのに!浜風みたいになれるって言ったじゃない!」

明石「まてよ、もう一度解析をして…」

明石「そうか、浜風さんから抽出したのがいけなかった」

明石「浜風さんは胸が大きいんじゃなくて、肉が全て胸に行ってるだけなんだ」

明石「つまり暁ちゃんに遺伝子操作をして、肉のつきやすさだけが残ってしまった!」

明石「だから気乗りしないのはやだったのよ!早くもう一度作り直さないと…」

暁「どうしよう…響に食べ過ぎだって怒られちゃう…」

明石「ま、まずい!それは洒落にならないから頑張って!」

 明石が気乗りしない依頼を受けたのにはわけがあった。旧ソ連からの横流し品を収入源とし、旧KGBやロシア連邦ともパイプを持つ、特型マフィア。暁は仮にもその一構成員であった
 もちろん暁はまだまだ未発達のお子様であり、ヤクザのような凶悪さなど微塵も無い。だが彼女は暁型の長女なのだ
 特型マフィア首領は大本営に気に入られている吹雪、だが実質的なトップはロシア帰りの艦娘、響(ヴェールヌイ)。彼女が溺愛する暁を泣かせれば、いくら明石でもロアナプラの魚の餌である!

明石「どうにか誤魔化さないと……ああ!」

明石「くそ、もう響さんが…ああもう、逃げろ!」

暁「あ、ああ、待って明石さん!」

響「やあ暁、今日は……」

暁「あっ……」

響「…………!!」

響「…………一体」

暁「これは、えっと、その、」

暁「ち、違うの!違うの!」

響「暁……」ダキッ

響「無理に言わなくていいよ。ゆっくりと、話してくれればいいんだ」

暁「ひ、響ぃ……」タプン

明石(た、助かった!)

明石(暁ちゃんだってまさか『レディになりたいから豊胸しにいったらこうなった』なんて口が裂けても言えないはず!)

明石(あの性格ならなおさら!)

明石(それに響さんも暁ちゃんにはとことん甘くて良かった!理由もまともに追求しないでしょ!)

明石(助かった!あとは今度こっそり暁ちゃんを弄れば証拠も……)

暁「えっと、えっとね………」

暁「よくわからないけど、浜風のなんかを、注射されて……」

響「!!」

明石(アイエエエエエエエエエ!!)

響「………………」

響「それは無理やりにかい?」

暁「ち、違う、私が頼んだけど、でも、なんでかは、えっと……」

響「わかった。もういいよ」

響「あとは私たちが話をつけるから。特型寮に帰ろう」

暁「う、うん」

響「大丈夫。暁はまた一段レディになったのさ」

暁「そ、そうなの……?」

明石「…………バレてない?」

明石(こっそりのぞいてるけど、いまいち話が見えてこない……)

響「今日はわざわざ時間を取らせた。スパスィーバ」

陽炎「それで?特型マフィア直々にカゲロウ・シンジケートに何の用?」

響「…………」

響「暁が妊娠した」

明石「!?!?!!!?!!?!!?」

明石(いやいやいや確かにお腹だけ不自然に太ったけどいやいやいやいや)

明石(なんでマフィアなのに知識は駆逐艦なの!?)

陽炎「……一応、相手は?」

響「そちらの浜風だそうだ。暁から誘ったようだ」

陽炎「慰謝料でも取ろうってわけ?」

響「まさか。大切な暁の為に、私ができることをしてあげたいんだ」

陽炎「気に入ったわ。身内を大切に思うのは、ヤクザも同じよ」

響「マフィアもだ」

響「素晴らしい結婚式にしよう」

陽炎「浜風!艦娘として、また成長したわね!」

浜風「はい?確かに(最近また胸が)成長しましたが……」

陽炎「暁ちゃんのこと、しっかり守ってあげるのよ!」

浜風「???」

浜風(護衛任務?いつ命令されたかしら?もしかして聞いてなかった?)

浜風(しかも他の型の駆逐艦を何故?)

浜風(でも聞いてないと知れたらこちらの落ち度になる(不知火譲りの発想)。命じられたことは守らないと)

浜風「はい!浜風、暁ちゃんを全力で守り抜きます!」

陽炎「よく言ったわ!一生大切にするのよ!」

浜風「一生!?は、はい!」

浜風(これは重大任務なんだ……たぶん!(不知火譲りの思考))

響「準備は全部あちらがやってくれるそうだ。安心して嫁入りするんだよ」

暁「こ、このドレス……すごい……」

響「ちゃんと妊婦用のものを用意した。似合ってるよ」

暁(にんぷ?どういう意味なのかしら?)

暁(というか、なんでドレスを着るのかしら?響は何も考えなくていいよっていうけど……)

響「暁。君はもう立派なレディだ」

響「私としても…こんな立派な姿が見れて…嬉しい…よ…ううう」グスン

暁「え!?な、泣かないで、響!」

響「あ、ああ、すまない」

浜風「これは……タキシードですね?」

陽炎「あっちが新婦だからこっちが新郎よ」

浜風(シンプ?シンロウ?)

浜風(シノギとかケジメみたいな用語かな…(不知火譲りの能力))

陽炎「暁ちゃんに恥かかせないように、堂々としなさい!」

浜風「はい!」

夕張「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、」

夕張「これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか」

浜風「シンロウとなる私は、シンプとなるあなたを妻とし……え?」

浜風「よ、良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも」

暁「しがふたりをわかつまで、あ、あ、あいし、いつくしみてーそーをまもることをここにちかいます!」マッカ

浜風(妻?何かがおかしい!)

暁(あ、あ、愛しって、は、恥ずかしい……)

夕張「では新郎新婦、誓いのキスを」

浜風「え!?」

暁「き、ききききキス!?」

浜風(いくら私でもわかる!何故か今結婚することになってる!?)

暁(で、でも、レディなんだから!)

暁「んっ……」セノビ

浜風(で、でも、目の前の暁ちゃんが、何も言ってないってことは…)

浜風(……覚悟を決めよう。こんなに頑張ってる子を、無碍にできない)

浜風「んっ……」

響「……五月雨教会で結婚式とはね」

陽炎「ソ連では宗教は毒だっけ?」

響「ああ。でも、暁のドレス姿が見れて良かった」

陽炎「私も妹の立派な姿が見れて良かったわ」

夕張「ではブーケトスです、みなさん集まってください」



明石「……………………」

明石「どういうことなの…」

不知火「今日から二人が住むのはこの寝室です」

不知火「布団も敷いておきました。ごゆっくり」

浜風「は、はい……」

暁「今日から二人で暮らすことになったの?」

浜風「ええ、そうです……たぶん」

暁「あれ?布団が一つしかないのね。一緒に寝てあげてもいいわ!」

浜風「あ……」セキメン

浜風「は、はい…………」

響「それで、暁の出産が始まったかい?」

明石「もう終わりましたよ。多摩のような赤ちゃんです」

ビスマルク「私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。よおく覚えておくのよ。」

響「よかった。元気があっていい子だね」

ビスマルク「よくわからないけどもっと褒めてもいいのよ!」

暁「やった!朝起きたら痩せてるわ!」

ビスマルク「で?あとどれくらいここにいればいいのアカシ?」

明石「とりあえずずっとお願いします」

明石「あほらし……帰ろ」トボトボ



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

すみませんが今日はこれだけで終わりです
また土曜日に再開します

それでは再開します

明石「ふふふ、大淀が眠ってる間に、視力を両目とも2.0に改造にしてやったわ…」

明石「それでメガネの類をかけると酷いじんましんが出るようにしてやったわ!」

明石「どうかな、大淀、どんな反応するかな?」



大淀『あれ!?眼鏡をしてないのに、なんでこんなに見えるの?』

大淀『明石?明石がやったのね?』

明石『ま、このくらいは簡単だしね』

大淀『うふふ、ありがとう』

大淀『でも眼鏡が無いと、何となく落ち着かないわね』

大淀『せっかくだから伊達眼鏡でも……』

大淀『って、ああああああ!?』

大淀『か、痒い!じんましんが!明石ぃ!』

明石『せっかくきれいな顔なんだから、眼鏡してちゃもったないでしょ!』

大淀『も、もう!』



明石「ふひひ……」

 賢明な読者諸君ならば、既に明石の様子がおかしいことに気が付くだろう。明石はレズのサディストではないのか?
 そうとも、だからこそ彼女には友人がいない。そしてほとんど唯一友人と言えそうなのが、暗黒メガ大本営と繋がりを持つ者同士である、大淀なのだ
 彼女は実際サディストでモーター理論の狂信者のため、その一面が出てる間は一応正常。だが一端普通の艦娘のようなコミュニケーションを取ろうとすると実際おかしい!どこに友人の頭を弄って一人で笑ってる艦娘がいるだろうか?スゴイ・シツレイ!コワイ!

明石「あ、大淀、起きた?」

大淀「あら、いつの間に寝てたのね…あれ?」

明石「………………!」

大淀「これは……」

明石「ど、どう?どう?」

大淀「…………………」

大淀「何を勝手に改造してるの?」

明石「えっ……」

大淀「はぁ……これだから明石は」

明石「い、いや、よ、よかれと思って!」

大淀「よかれと思ったらなんでもしていいの?」

明石「そ、それは……」

大淀「『軽巡大淀』としてはこれが正装なのよ?私は大本営にも出入りするのよ?」

大淀「どう思われるかしら?」

明石「ご、ごめん!すぐ直すから!」

大淀「はあ……しばらくは伊達眼鏡で済まそう」

明石「ま、待って!眼鏡をつけるとじんましんが!」

大淀「……ちっ」

大淀「よかれと思って?じんましんを?」

明石「ち、違うの!」

大淀「とんだ嘘つきさん。恥ずかしくないの?」

明石「ち、違う…わ、私は…大淀を…友達と……」フルフル

大淀「寝てる友達の頭を開いて改造する?おかしいと思わない?あなた」

大淀「やっぱり工作艦って頭がおかしいんだわ……」ボソッ

明石「!!」ガタッ

大淀「あ、言い忘れてたけど」

大淀「私は明石のこと、嫌いじゃないけど好きじゃないわ」

明石「あ、あ……」

大淀「それじゃあ、じんましんが出るからしばらく近づかないでね」

明石「なんで……どうして……」

 どうして私はこうなんだろう。その問いは、嗚咽にかき消された
 誰かと仲良くしたいと思っても、愛して愛されたいと思っても。工作艦の宿命か。自身のサディズムか。何もかもうまくいかない。これは艦娘としての自分の運命
 明石は部屋に駆け戻り鍵をかけると、フートンを被って泣いた
 明日になれば明石は目覚めるだろう。そして今日のことを忘れるため、またモーター理論の狂気に溺れるのだ……

大淀「…………」

大淀「………………」

 ただし一つ付け加えるならば。この程度の事態はおおよそ月に一度起きている
 ならば何故彼女たちの友人関係が成り立っているのだろうか?

大淀「…………………」

大淀(あ~~~~~明石可愛いいいいいぃぃぃぃ~~~~!!)フルフル

大淀(可愛い可愛い可愛い可愛いカワイイヤッター!)

大淀(情緒不安定躁鬱病モーター気違いで人との距離の測り方が下手糞な明石可愛い!可愛い!カワイイヤッター!)

 同じ穴のラクーン。大淀もレズのサディストであった

大淀(いつも資材で人をいじめてる明石があんなに泣いてるのはやっぱりいいわ!)

大淀(泣かせちゃった、泣かせちゃった、泣かせちゃった!ふひひ!フィーヒヒヒ!)

大淀(大丈夫よ明石、私はずっとあなたの友達でいてあげる)

大淀(明石には私だけがいればいいもの。明石はずっと私だけの物よ)

大淀(明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石明石)

 なお明石が他の艦娘から距離を取られていることに大淀は深く関係しているのだが、実際この話には無関係なので省略する



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「はぁ……」

明石「また大淀に嫌われちゃった……」

明石「死にたい…死にたい」

明石「どうしていつもこうなるんだろう。どうして大淀にふつうに好かれることができないんだろう」

明石「やっぱり私は最低の……」

明石「……?」

「やあ。目が合ったな」

明石「何この小屋……」

「私は悩める艦娘を助けるためにいるのさ」

明石「えぇ……」

「懺悔してみるといい」

 全身黒タイツで鎮守府のはずれにたたずむ艦娘。その姿は実際狂人、しかし明石もまたほとんど狂人である

明石「好きな人にいつも嫌われちゃって……」

明石「何かすると全部空回りしてしまうんです……」

明石「何をするんでも、焦って」

明石「変なことばかりしてしまって……」

「それは自分に自信が無いから正しい行動を取れないんだ」

明石「自分に自信が……」

「そうとも。確固たる自分があれば、もっと深く相手に対しても接することが出来る。余裕が生まれるぞ」

明石「自信……」

明石「た、確かに……」

明石(思えば戦闘なんてとほとんどしたことが無い…)

「というわけで体を鍛えてみないか?」

明石(大淀は毎回のように特別海域に行ってるのに……)

「例えば相撲とか……いや、瑞雲なんてどうだろう」

明石(私と言えば不意打ちでモンキーレンチで撲殺するくらいしかしたことない!)

明石(私は大淀に対して劣等感を持ってる!卑屈になってる!だからうまくいかないんだ!)

 明石にしてはまともな思考判断で会った。如何に彼女が現在情緒不安定な状態かお分かりになるだろう

「それとも瑞雲ボールがいいか?瑞球もあるぞ」

明石(せ、戦闘は艦娘としての本分……いや、本能!)

「ああ、今度瑞雲道というのもいいかと思ってな」

明石(私は、戦闘艦になる!)

「瑞雲道を義務教育化するんだ」

明石「ありがとうございました!」バッ

「待て!まだ瑞雲を……!」

明石「そうと決まれば改造だ…!」

明石「さてとりあえず手持ちの設計図で一番威力があるのは……」

 鉄とモーターが全てを動かす。人や艦娘などそこには不要。モーター理論である
 鍛えると言った矢先に装備から入ってしまった明石の哀れさたるや

明石「超重力砲!いいですね!」

明石「あれ?これどこで手に入れたんだっけ?」

明石「コラボ……霧……うっ頭が」

明石「まあいいや、さっそく作ろう!」

明石「えっとまずは材料はナノマシンユニットの集合体!」

明石「…………………」

明石「次にそれを制御する演算能力!」

明石「…………………」

明石「そして動力炉になる縮退路のようなもの!」

明石「…………………」

明石「ガンバルゾー!ガンバルゾー!」

明石「えっと砲身は資料によると…」

明石「本体のメンタルモデルそのものが変形して砲身に…」

明石「…………………」

明石「あとは中核演算ユニットとしてはユニオンコア……」

明石「…………………」

明石「というかそもそもビーム生成技術……」

明石「…………………」

明石「ガンバルゾー!ガンバルゾー!」

大淀「明石が出勤拒否?」

長門「ああ、もう三日も工廠から出てこないのだ」

長門「中で何をやっているかわからん以上、無理に連れ出すこともできん」

大淀「全く…きつく言っておかないといけませんね…」ゾクゾク

長門「明石と親しい艦娘と言えばお前くらいだろう。頼む」

大淀「はい……!」ゾクゾク

大淀「ふひひ……こほん」

大淀「明石、いないの?」

大淀「………………」

大淀「私に応じないってことは大本営に応じないってことよ」

大淀「明石」

大淀「明石」

大淀「明石」

大淀「あか「出来た!」

明石「やった…ついに…」

明石「妖精さん数十体を溶鉱炉で溶かし集合意識体とすることでナノマシンユニットを開発」

明石「同じく妖精さん数十体の脳を生きたまま電極で接続することで中核演算ユニット」

明石「砲身は解体任務で使った艦娘で無理やり作成して」

明石「動力炉は…とりあえず資材をぶち込む!」

明石「完成だ!完成した!」

明石「ヤッター!モーターヤッター!」

大淀「ちょっと明石」

明石「フィーヒヒヒ!」

 明石はすでに何故超重力砲を作ろうとしたか忘れていた。それどころか大淀の存在すら認識していない。目は血走り、鼻息は荒く、よだれとも汗とも涙ともつかぬ液体を顔中にまき散らしながら、彼女は部屋から出た
 担がれるのは身の丈以上もある超重力砲。過剰分泌されたアドレナリンがなせる技だ。極度のストレスと技術開発により、工作艦としての本能が、あるいは彼女が宿した艦娘ソウルが暴走を起こしているのだ!

明石「演習!演習よ!ヒャッハー!」

長門「お、おい、どうなっている!」

大淀「そうよ明石、演習してもあなたには無駄なんだから」

明石「私の装備は最強なんだ!負けるはずがない!」

大淀「提督代理」

長門「う、うむ……とりあえず任せた」

大淀「はい……」

明石「単なる戦艦の時代は終わった!今は悪魔が微笑む時代なんだ!カカカー!」

大淀「それでは演習を始めます」

五月雨「よろしくお願いします!」

文月「ほんりょぉはっきするよぉ!」

陸奥「あらあら」

明石「あ…アイエエ」

 明石はしめやかに失禁!

明石「アイエエエエエエエエエエ!?」

明石「さ、先んずれば人を制す!私からだ!」

明石「超重力砲、発射!」

明石「避ければタウイタウイは吹き飛びますよおおおおお!」

五月雨「ちょっと休もぉっと」

文月「ちょーっとお茶にしてまーす」

陸奥「あらあら~」

明石「そ、そんな、無傷!?」

明石「ま、待って!」

大淀「最強なんでしょう?頑張って」

明石「い、いや……」

陸奥「良い風が来てるわ……ラバウル基地、大丈夫よ」

陸奥「ラバウル基地よりマイクロウェーブ確認!エネルギー充填完了!」

陸奥「M・N・B!!」

明石「アラーーーーーーーーーッ!」

明石「サヨナラ!」ドーン

明石「私は、一体何を……」

五月雨「大丈夫ですか?」

明石「あっはい」

五月雨「身体に気を付けてくださいね!」

明石「あ……」

 明石は勝負の経過など覚えていなかった。自分が何を開発していたかも忘れていた
 だが空っぽ同然だった胸に、ただただ五月雨様の慈愛が胸にしみたのだった。彼女は気づけば泣き出していた

 科学は発展を産む。かつてに比べれば人類は素晴らしい進歩を遂げ、クローン生成など神話に描かれてきたことを成せるようになっている
 だがその発展と引き換えに手に入れたのは何だろうか?この息つく暇も無い加速した社会だろうか?行きつく場所もわからぬ不安定な経済だろうか?人は何を目指したか?真に求めたのはなんだっただろうか
 それはこれからの人類が決めることである。五月雨様との対話。それが人類を、新たな霊的高次元昇華(アセンション)へと導くことを信じよう。信じるしか、道はないのだから…

 なおその後三時間明石は大淀にいじめられ引きこもった挙句秋津洲は切腹した



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はここで終わりです
また明日再開します。ご期待ください

それでは再開します

明石「今回は洗脳実験!」

明石「より良い素体を入手するためには洗脳が不可欠だからね」

明石「というわけで実験体第一号を用意しよう」

日向「ん?あちらに瑞雲が落ちて…こちらにも…」

日向「今日はやけに瑞雲が落ちて」

明石「Take This !!」ブン

日向「グワーッ!」

明石「ふう、頭を開いて弄るだけだから、あまり手もかからないわね」

日向「うっ、ここは…」

明石「伊勢型一番艦の名前は?」

日向「晴嵐」

明石「1+1は?」

日向「晴嵐」

明石「1981年の映画『類人猿ターザン』の主演女優は?」

日向「ボー・デレク」

明石「実験成功ね!」

日向「まあ、そうなるな」

伊勢「あ、日向!どこ行ってたのさ」

日向「ちょっとな」

伊勢「全く、早く演習始めるよ!」

日向「ああ、さっさと装備を整えないとな」

日向「よし、行くぞ」

伊勢「………晴嵐?」

伊勢「……………………」

日向「伊勢?どうした」

伊勢「全員集合」

日向「は?何を言って」

最上「イヤーッ!」バッ

日向「グワーッ!」

三隈「イヤーッ!」

日向「グワーッ!」

熊野「とぅおおお↑おおおおおうぅ↓!! 」

日向「グワーッ!」

鈴谷「拘束したよ」

伊勢「ごくろうさん」

日向「何をするつもりだ伊勢!」

伊勢「黙れ悪魔め!」

伊勢「日向に取りついた悪魔、今から祓うのよ!」

日向「馬鹿なことを言うな、私は正常だ!」

伊勢「邪教の忌み具、晴嵐を持っていることが何よりの証拠!」

最上「有罪(ギルティ)!有罪(ギルティ)!」

三隈「有罪(ギルティ)!有罪(ギルティ)!」

鈴谷「有罪(ギルティ)!有罪(ギルティ)!」

熊野「ひゃあ(ギルティ)!ひゃあ(ギルティ)!」

伊勢「……401は晴嵐を振り上げ、瑞雲とその家臣の前でタウイの水を打った……タウイの水は血に変わり、タウイの魚は死に、瑞雲はタウイの空を飛べなくなった」

 伊勢は瑞雲を二機取り出すと、日向の両目に重ねた。続いて、自らの小便と瑞雲を秘密の割合で混ぜた聖水入りの瑞雲を取り出し、それらを振りかけて瑞雲を放った。…これは彼女が考えた、晴嵐を蘇らせぬためのモージョーであった。彼女は狂っていた

伊勢「さあ頭に瑞雲を巻きなさい。艤装にも!」

伊勢「そして日向の周りで夜通し踊るのよ!」

最上「はい!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」


伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

日向「や、やめろ………」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

日向「や、やめてくれ!頭がおかしくなる!」

日向「ああああああああああああ!!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「瑞雲!瑞雲!」

最上「瑞雲!瑞雲!」

三隈「瑞雲!瑞雲!」

鈴谷「瑞雲!瑞雲!」

熊野「ひゃあ!ひゃあ!」

伊勢「伊勢型二番艦の名前は?」

日向「瑞雲」

伊勢「2+2は?」

日向「瑞雲」

伊勢「『今夜はビート・イット』のパロディ「今夜はイート・イット」を歌ったのは?」

日向「アル・ヤンコビック」

伊勢「日向が治った!ヤッター!」

明石「負けた……」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

すみませんが今日は投下で終わりです
また木曜日再開します

また7月6日は五月雨様の進水日です。備えましょう

それでは再開します

明石「ソ連艦実装に向けて、高速機関の導入実験を響さんで行う」

明石「大本営もたまにはまともなことをしますね!楽しみで腕が鳴りますよ!」

長門「ロシアの海軍力はそれほど高くないと聞いてるが」

明石「そうですね、そもそもロシアは海軍を使ったことが少ないですが、それなりの性能は持ってますよ」

明石「安定性や航続距離を犠牲に、大型化することで、高速重武装を実現してるんです」

明石「その辺はあれですね、広い海に出ないイタリアと同じような感じです」

明石「どーせこのゲームに航続距離なんて概念ありませんから大丈夫でしょう」

長門「ははは、案外基地航空部隊のように実装されるかもしれんぞ」

明石「それに響さんなら相乗効果も上がるんじゃあないですか?」

長門「と言うと?」

明石「艦娘は一種のアストラル体ですからね、精神が身体に影響を及ぼすのと同じく、身体が精神に影響を及ぼします」

長門「なるほど。さっぱりわからん」

明石「史実では遅いままの響さんでしたが、今回の改装でよりロシア的になるということです」

長門「大丈夫なのか?」

明石「心配ありません。本来響さんは、ロシアで暮らした期間の方が長い艦」

明石「それが今たまたま、響の要素が強い状態で留まってるだけです」

明石「さて、それでは試験運用と行きますか」

明石「気分はどうですか?」

ヴェールヌイ「コーホー」

長門「どう見ても大丈夫そうじゃないぞ」

明石「今まで改二になっても『響』で通してきたのを、『ヴェールヌイ』にし」

明石「加えて艤装までソ連製に近づけたんです」

明石「いうなれば今の響、いえ、ヴェールヌイさんは、史実よりさらに、過剰にロシアに近づいた状態」

明石「過剰にヴェールヌイ、改二の性能を引き出すことに成功してるんです」

ヴェールヌイ「た、確かに…これは…力を感じる」

ヴェールヌイ「これなら…これなら、もう誰も…」

明石「何せ馬力が倍以上になってますからね」

明石「ソ連時代の友人方が来ても大丈夫ですよ、むしろ速さで勝てます」

明石「思う存分、戦ってくださいね」

ヴェールヌイ「ああ、グラーチェ」

明石「え?」

ヴェールヌイ「あれ?」

長門「お、おい、今のはイタリア…」

明石「ま、まさかそんなこと」

ヴェールヌイ「は、は、h…グラーチェ」

長門「どうなってる!」

明石「あー…えっと…」

明石「ソ連艦がみんな43knもだせるわけではなくてですね…」

明石「タシュケントっていう艦なんですけど…その…」

明石「イタリア製でして…」

長門「金剛と同じパタ―ンか!すぐに直せ!」

明石「面倒だな…その必要ありますか?」

長門「ソ連艦との共同作戦に備えてじゃないのか!?」

明石「ちっ」

島風「お゙うっ!お゙うっ!」

ヴェールヌイ「………………」

明石「いちについて、よーい」

明石「ドン!」

ヴェールヌイ「もっと速く疾走れー!」

長門「速い!」

島風「私が遅い!?私がスロウリィ!?」

ヴェールヌイ「最高に高めた私のフィールで、最強の力を手に入れてやる!!」

明石「当時世界最速は伊達ではありませんね!」

ヴェールヌイ「ハラショー。こいつはいい」

ヴェールヌイ「これならもう誰にも後れを取ることはないだろう」

ヴェールヌイ「……これでもう、誰も失わない」

明石「ですよね!そうですよね!」

暁「あ!こんなところにいたのね!響!」

明石「今はヴェールヌイさんですよ」

暁「えぇ!?」

ヴェールヌイ「え?いや…」

暁「ほ、ほんとに、響じゃなくなったの?」

ヴェールヌイ「そ、その…」

暁「やだやだやだ!暁の妹なんだから響よ!」ジタバタ

ヴェールヌイ「あの…」

暁「やだー!響ったら響なんだからー!」

響「私は響だ」キリッ

明石「はあ!?」

暁「やったー!」

明石「ヴぇ、ヴェールヌイさん!いいんですか!」

響「何がだい」

明石「さっきの速度は失われますよ!性能も!」

響「あんなものは無くていい。暁がいるさ」

明石(くっそシスコンめ……!)

明石「な、ならいいんですか!ソ連艦は!」

響「?」

明石「あなたはロシアにいた期間の方が長かったはずです」

明石「その間一緒に暮らしてきた仲間たちとの絆を、ないがしろにするんですか!?」

明石(我ながらうまく良心に着け込めた!さあどうする!?)

響「……………」

響「まさか。彼女たちも大切な仲間だ」

明石「なら!」

響「だが…私は始めに響として生を受けた」

響「そして今また、この戦場にいる。ならば響でいよう」

明石「結局暁ちゃん優先じゃないですか!」

響「日本を離れ、ソ連に連れてかれたあの日々…」

響「私の代わりに死んでいった仲間たち……一人生き残った無力感……」

響「どれもシベリアのブリザードよりも強く、私の精神を苛んだものさ」

響「……ヴェールヌイに近づけば近づくほど、あの感覚がよみがえる。そんな気がするんだ」

明石「……つまり、どういうことですか?」

響「暁がかわいいってことさ」

長門「本人が嫌なら無理強いはできんな。実験は失敗にしよう」

明石(ロリコンめ…)

明石「しかしソ連艦との共同作戦はどうするんですか?当然罰則くらいますよ?」

長門「案ずるな。考えてみろ」

長門「そもそもそのころにはサービス終了してるだろう!」

明石「はっはっはっはっはっは!それもそうですねあっはっはっはっは!」

長門「第一アメリカにまで節操無く手を出してるのに、ソ連まで出せるわけないな!」

明石「というかキャラ付けで詰まりますよね!あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ」

長門「所詮大本営mおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむは勝てんよ!」

明石「あ、やbおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむ猫猫猫猫猫猫猫猫

長門「待tおおいなるもとをいとなむ何だkおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむおおいなるもとをいとなむ猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫

おおいなるもとをいとなむ

猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫猫

通信エラーが発生した為
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ヴェールヌイの実験は失敗という報告がなされ、秋津洲は切腹した。本文は猫これ以上猫の記述猫を望ま猫ない



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「強化を受けたい?」

鳳翔「はい、個人的に受けられませんか?」

明石「モーターヤッター!モーターヤッター!」(いいんですか?負荷が強いですよ?)

鳳翔「え?」

明石「あ、失礼しました」

明石(危ない危ない…)

明石(でも僥倖よ!相手の言質さえ取れれば、やりたい放題!)

鳳翔「私は改どまりですから、もっと強くならなきゃと思って」

明石「いえ、別にいいですよ。でも具体的には?」

鳳翔「えっと…こう…いーめーる?が使えたり…」

鳳翔「あとはドラム式の洗濯機に慣れたいと思いまして…」

明石「あー……」

鳳翔「あ、もしかして、いんたーねっとって、どこかで買わないといけませんか?」

明石「どこから突っ込めば…」

明石「えっと…わ、わかりました、なんでも改造しますから、ここに全部書いてください」

鳳翔「本当ですか?ありがとうございます」

明石(まあどさくさに紛れていろいろ実験すれば楽しめるか…)

鳳翔「そしたら、掃除機も使ってみたいし、あとは最近腰が弱くて…」

鳳翔「お肌も少し…荒れてるかしら…」

鳳翔「あ、最近物忘れもちょっと…」

明石「あ、あの、あの!」

明石「鳳翔さんは艦娘ですよね!?」

鳳翔「そうですが…」

明石「仕事は何ですか!?」

鳳翔「敢えて言うなら、家事でしょうか…」

明石「出撃は!?」

鳳翔「みんな私はしなくていいと…」

明石「どうなってるんだ…」

明石(し、仕方ない…やるって言っちゃったし…)

明石(もう!泣くな明石!やりようはある!)

明石「こうなりゃ自棄だ!作りましょう!」

明石「増加装甲搭載型お手伝い決戦兵器、フルアーマー鳳翔さんを!」

鳳翔「本当に全部いいんですか?」

明石「はい!なんでも書いていいですよ!」

鳳翔「そしたらお湯沸かしのためのキッチンタイマーと…」

明石「完成しました。増加装甲、スピリット・オブ・ホウショーウィルです」

明石「横幅2m、全長3mに全ての機能を備えた傑作ですよ!」

鳳翔「はあ…どうやったら着れますか?」

明石「近づけば自動的に装着できますよ」

明石「なおパージはユニット単位でできるためバランスとりに部分的にやってもいいですし」

明石「大破時に全てパージすることもできます」

鳳翔(よくわからないけど、家事に使うのかしら…?)

鳳翔「でもすごいですね、少し腕を動かすだけで重いものも持てます」

明石「戦艦以上の馬力ですよ、それに後ろに兵器ぺイロードがあるので追加装備も内蔵できます」

鳳翔「あら、これなら買い物袋がいらないわね」

明石「はあ……………」

明石「動力には艦娘の旗艦以外にも電気ジェネレーターを採用することで」

鳳翔「すごいですね、こんなところにコンセントがあるなんて」

鳳翔「いっつもひもがとどかなくって…」

明石「脚部にはキャタピラ、後部には追加ブースターを搭載し飛行も可能」

鳳翔「ゴミ出しに役立つわね」

明石「両腕部の兵装はアタッチメントによって変更可能」

鳳翔「フライパンに包丁、お玉に鍋、アイロンまで!」

明石「脚部には手持ち装備、目の前のサイバーコンソールにマニュアル付き」

鳳翔「よかった、今まで掃除機の使い方がわからなかったから!」

明石「対空水上両電探も完備、24時間いつでも高速通信できます」

鳳翔「めーるの仕方も教えてくれるかしら?」

明石(泣くな!泣くなったら泣くな!明石!)

鳳翔「とても便利ですね、本当にありがとうございます」

明石「はいはいどーいたしました」

鳳翔「あ、でも…ああ…」

明石「どうしました?」

鳳翔「いえ、とても、素敵だと思うんですが…」

鳳翔「作っていただいて、すみませんが…私には、大げさかな、と…」

明石「」ブチ

明石「何ですか!何が足りないっていうんですか!」

鳳翔「す、すみません!秘密です!」

明石「んがあああああああああああ!」

鳳翔「…………………」



鳳翔(便利なものですけど……)

鳳翔(これじゃあ、皆さんを…)

鳳翔(なでなでも、膝枕もしてあげられませんから…)

明石「もういいや…資源にしよう…」

鳳翔「あ、そうだ!」

鳳翔「こんなこと言うと、失礼かもしれませんが…」

鳳翔「それ、武器にしてみてはどうですか?」

明石「元からそうですよ!」

鳳翔「え?」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです、また明後日再開します

それでは再開します

明石「今回は飛龍さんを改造しました!」

長門「また無断で改造したのか!」

明石「ストライダー飛龍さんです」

長門「アイエエエエエエエエエエ!?ナンデ!?ニンジャナンデ!?」

飛龍「ニンジャじゃない。傭兵よ」

長門「あからさまにニンジャではないか!」

明石「ニンジャではない。いいですね?」

長門「アッハイ」

長門「いやそれにしても実際別人ではないか…」

長門「私の知ってる飛龍は、しばふ芋100%のもちもちとした顔…」

長門「少なくともノースリーブで目が隠れてたりはしなかったぞ」

飛龍「アンタは背格好で戦うのかしら?」

長門「ほら!こんなこと飛龍は言わないだろう!」

明石「ですから飛龍さんじゃなくてストライダー飛龍さんですから」

長門「お前は名前で戦うのか!?」

長門「まあいい、改装内容を聞こうか」

明石「まず傭兵に改造しましたから、身体能力が飛躍的に上昇」

長門「おい艦娘じゃないのか」

明石「ジャンプの高度は調節できませんが、落下時には相手を踏むことでダメージを与えられます」

長門「艦隊戦で踏むことがあるのか?」

明石「さらに鎌を使うことで壁や天井に張り付き、様々な地形を突破できます」

長門「海上に壁や天井があるといいがな」

飛龍「イヤーッ!」

長門「グワーッ!」

飛龍「その否定が戦場で使えるといいけど」

長門「ハイ。ゴメンナサイ」

明石「武装もすごいですよ!プラズマ光剣サイファー!」

長門(が、我慢しろ長門…)

明石「それにキノコ型・サーベルタイガー型・タカ型のオプション兵器も装備」

明石「体力面も大丈夫です!道に落ちてる『飛』の文字をとれば1、『飛龍』の文字を撮れば全回復!」

長門「そんなもの海に落ちててたまるか!」

飛龍「イヤーッ!」

長門「グワーッ!」

明石「つべこべ言わない!強いんだからいいでしょう!」

長門「ま、待て、飛龍」

長門「ひ、一つ言わせてくれ…」

飛龍「それが辞世の句?」

長門「それらは空母に必要なのか?」

飛龍「」

明石「ちっ」

飛龍「……………」

明石(人が必死に誤魔化してきたことを…!)

明石「そ、そうだ!艦載機を放って突撃です!これですよ!」

長門「それは空母ではないだろう!?」

日向「呼んだか?」

長門「帰れ!」

飛龍「い、一応私空母だし、この話は無かったってことで…」

明石「んがあああああああああ!!」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

島風「もっともっと速くなってもいいの?」

明石「はい、今回の改装は加速装置」

明石「奥歯に仕込まれたスイッチを押すことで発動し強力な電磁場と重力場による空間の歪みを意図的に生成することによって時粒子(タキオン)を人口的に生成、光波(サイファー)通信によって感覚系統とのリンクを可能にし肉体に時粒子による異相転移を引き起こすことで」

島風「おっそーい!」カチ

Clock Up !!

明石「説明がまだ終わってないのに!」

 時粒子による強烈な重加速が島風の身体に満ちる!今の彼女は光さえ凌駕する存在だ!

島風「なにこれ!?はっやーい!」

 彼女の体感では全てが止まって見える。世界を支配したような全能感と疾走感に、島風は無邪気に笑った

島風「みんなおっそーい!」

島風「おっそーいおっそーいおっそーいおっそーいおっそーい!」

五月雨「イチジクのタルト作ってみたんです!どうぞ!」

夕張「え?いいの?」

五月雨「はい、あーん」

夕張「ふひひ☆」(あ、あーん)

ビュンッ

ムグッ

夕張(あれ、味がしない…)

五月雨「どうですか?」

夕張「お、おいしいわ!とっても!」

天龍「ふふふ…怖いか?」

天龍「ふふふ…怖いか?」

天龍「違うな、もっとドスを聞かせるか?」

天龍「いや、もっと親しみやすい、ちょうどいい怖さを…」

ビュンッ

パシャッ

天龍「なんだ?今の、風?」

天龍「まあいいか、練習だ」

島風「みんなおっそーい!」

島風「私がいっちばーん速いもーん!」

島風「もっともっと速くなるんだから!」

島風「おっそーいおっそーいおっそーいおっそーいおっそーい!」

 島風は加速装置をさらに強め重加速!さらなる時粒子が島風を包む!
 だが明石の説明をきいていなかった彼女は、致命的な点を知らなかった

ビッ

島風「?」

 時粒子は島風全体を包むが、肉体以外の装備や艤装に関しては外側であればあるほど時粒子の恩恵を受けづらくなる
 故にリミッターと適性速度が設定されており、その厳守が命じられていたのだ
 今の島風に艤装は無い。だが過度の加速が時粒子を散らす!

ビリッ!

島風「お゙うっ!?」

 ナムサン!強烈な加速と時空隔絶が間に合わず、脆弱なパンツが引き裂かれた!

島風「うー!ま、まずいってば!」

 島風は慌てて加速装置を停止!だが急な時空隔絶の停止が仇となり、服は爆発四散!

島風「ど、どうしよう、服がちぎれ飛んじゃった!」

 何とか加速の余波で、島風は酒保の物資の物陰に隠れていた。だが身をひそめるのはコンテナなどではなく、辛うじて細身の彼女が背をつけるだけの壁に過ぎなかった

島風「こ、ここなら、影になってるよね?隠れてるよね?」

 おそるおそる物陰から出した頭を、彼女は反射的にひっこめた。ナムサン、艦娘だ!

 今の島風はほとんど何もつけていない。元々あまり下着なども着こまないのが災いし、ほとんど全裸の容態である。引き裂かれた服のほとんどは重加速で燃え尽きたか、原形をとどめぬぼろきれとなって廊下に落ちてしまった。辛うじて靴下とカチューシャだけが、彼女の柔らかな肢体にしがみついていた。だがこれでは、何も隠したことにならない

時雨「山城、何が食べたい?僕がおごるよ」

山城「アンタ、ほかの娘にもこんなことしてるんじゃないでしょうね…」

時雨「まさか、僕が愛してるのは山城だけだよ」

山城「時雨……」

島風(ダメダメダメだってば!こっち来ないで!)ドキドキ

島風(全部見られちゃう!お願い!)ドキドキ

雲竜「あ。時雨。またおにぎりを奢って頂戴」

時雨「あ…」

山城「時雨、アンタ!」

時雨「あ!そうだ、海風と少し用事が」バッ

山城「また別の女のところに!」ダッ

島風(き、来ちゃうきちゃうきちゃう!)ドキドキ

島風(見られちゃう見られちゃう見られちゃうよ~~~!)ドキドキ

島風(あ、そうだ!)

 そこでようやく、島風は己のウカツを悟った。加速装置があるではないか!
 重加速を行えば、誰にも視認されることなく自分の部屋まで帰ることができる!

島風(気づくのおっそーい!)

 島風は加速装置を起動し、鎮守府の往来へと足を踏み出した。一糸まとわぬ、生まれたままの姿で

島風「よかった、これで帰れる…」

 島風はどっと押よせた疲れに、歩きながら廊下を歩いていく

島風「……………」ゾクゾク

島風「ほ、本当に誰も見えてないんだよね…?」ゾクゾク

 無論である。重加速した島風を捉えられるわけがない。たとえ全裸で廊下をすれ違おうとも

島風「……………」ゾクゾクゾク

 島風は、自分が笑みを浮かべていることに気づいた。音も無く糸を引いて滴るような笑みを…

 島風は部屋には入らなかった。そのまま廊下を歩き、妖艶な笑みを深めていく
 彼女は自分が感じている情欲の名を知らない。背筋に走る快の名も知らない
 だが下腹部に奇妙な、しかしより求めてしまう感覚を覚え、手を伸ばしながら、彼女は加速装置をさらに強めた

 数日後、鎮守府内で全裸の艦娘が時折見えると噂されるようになった。憲兵はすぐさま捜査を開始、長門(レベル99)が公然わいせつ罪の容疑で逮捕された
 「私は見せるより見るほうが好きだ」
 長門は数々の拷問にも耐え、容疑を否認し続けている



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです、また明後日再開します
小ネタは意味も無く入れてますが気づいていただけると本当にうれしい限りです

それでは再開します

明石「洗脳実験第二回!今回は朝潮ちゃん!」

明石「ふひひ、規範と秩序に塗れたその心を、めちゃくちゃにしてあげる…!」

朝潮「はい!ご命令を!」

明石「手術するから眠って?」

朝潮「はい!おやすみなさい!」バタン

明石「前回は瑞雲に手を出したから失敗した」

明石「これだけ規範にがんじがらめにされてる朝潮ちゃんなら、簡単に落とせる!」

朝潮「う、うーん、ここは…」

明石「手術は成功よ」

朝潮「手術?一体何をしたんですか?」

明石「何か感じることはない?したいこととか」

朝潮「したいことですか?」

朝潮「……………………」

朝潮「すごく夜の鎮守府の窓を割りまくりたいです!」

明石(刷り込んだ言葉を一言一句間違えず…)

明石「そう……」

朝潮「はい!」

明石「…………………」

朝潮「…………………」

明石「…………………」

朝潮「…………………」

明石「え、ちょっと、あの…」

朝潮「はい!なんでしょうか!」

明石「わ、割りに行かないの?」

朝潮「命じられていませんから」

明石「べ、別に、バレなければいいんじゃない?」

朝潮「任務にないことはできません」

明石(め、面倒くさっ!!)

明石(素の朝潮ちゃんのままだ!性格まで改造してないからだ!)

明石(くそっ、これがなとり教育か…!)

明石「じゃ、じゃあ、私が特別技術顧問として命令するね」

明石「夜の鎮守府の窓という窓を割ってきてね」

朝潮「はい!了解しました!」

朝潮「特別技術顧問直々の任務、必ず成功させます!」

明石「あ、わ、私が命令したってことは秘密ね」

朝潮「了解しました!」

朝潮「…………………」

明石「…………………」

朝潮「…………………」

明石「…………………」

明石「あ、あの、行かないの?」

朝潮「作戦行動についての説明をまだ聞いてません!」

明石「ああもう!高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応して!」

朝潮「はい!了解しました!」

明石「うん、もう行っていいよ」

朝潮「明石さん!一つ質問よろしいでしょうか!」

明石「え?もう何?」

朝潮「窓ガラスとはどう割れば良いのでしょうか!」

明石「ンガアアアアアアアアアアア!!」

明石「こうやって!マイナスドライバーでも使って!」

明石「すみっこの方をがりがりやると!綺麗にね!解体の時便利だよ!!」

朝潮「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応して、ということですね」

明石「それでいい!早く行け!」

朝潮「朝潮、出ます!」

明石「こんなもの失敗作よ!終わり!解体!以上!」

天龍「ふああ、よく寝たぜ」

天龍「今日もいい天気だな…あ?」

天龍「窓割れてね?」

天龍「軽巡寮だけじゃねえ、駆逐寮や司令部までだと!?」

天龍「俺の名は天龍。ふふふ…怖いか?俺は怖い」

天龍「寝てる間に一体どうやって…」

長門「一体何故…どうやってこれを。物を取られた様子も無い…」

長門「日向、どう思う?」

日向「さあな。だが、どちらにせよやったのは、相当の知識を持った奴だろう。全て急所を一撃だ」

武蔵「本当に物理的に割ったのか?音が…」

長門「いや、これはマイナスドライバーを使ったものだな」

長門「ガラスとサッシの間に打ち込むことで、ほとんど音も無く亀裂を生じさせ穴をあけられる。私は詳しいんだ」

武蔵「なるほど」

長門(多摩に使うからな)

長門「えー、皆も知っての通り、鎮守府中の窓ガラスが割られていた」

長門「今のところ目的は不明だが、夜警に見つからなかった点」

長門「またタウイタウイには人口は少なく人間にできることではないことから」

長門「我々は艦娘、つまり内部犯であると推測した」

長門「今なら間に合う。やった者は速やかに出頭せよ」

朝潮「はい!私です!」

長門「」

長門「どうしてだ」

朝潮「任務です!」

長門「誰に命じられた」

朝潮「秘密にするように言われました!」

長門「一体何がどうなってる…」

武蔵「艦娘にすら秘密にする任務…まさか」

日向「大本営か?」

武蔵「いや、しかしまだ疑問は残る」

武蔵「ガラスを迅速かつ静かに割る技術など、朝潮がもともと知っているか?」

武蔵「そして大本営のエージェントが外部から侵入した形跡はない」

武蔵「つまり、もともと内部にいる艦娘が、朝潮をエージェントとしたに違いない」

長門「ありえるな…」

武蔵「大本営と直接通信することがあり…」

日向「ガラスを割る技術を知っている人物…」

長門「うーむ…」

武蔵「………………」

日向「………………」

ガシッ

長門「え?」

 タウイタウイ泊地司令部は今朝、大本営からの軍法違反エージェントとして、長門(レベル99)を逮捕した
「私ならパンツを盗む」
 長門は数々の拷問にも耐え、容疑を否認し続けている



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「洗脳実験第三回目!今回は大井さん!」

明石「まあ、洗脳というか記憶の抹消だし、今回は楽じゃないかしら」

明石「というか、艦娘は有機体であって有機体じゃないからどうなるんだろう?」

明石「強制的に性格を捻じ曲げた場合、記憶をねつ造した場合、どうなるんだろう?」

明石「そういう興味もあるからね」

大井「それで?北上さんはどこ?」

明石「あ!あっちに北上中のUFOが!」

大井「え!?北上さん!?」

明石「TAKE THIS!!」ガッ

大井「ウーン」

明石「さーて頭を開いて…」

明石「海馬周辺に電気ショックを与えて、北上さんの記憶を消す!」

明石「えいっ」バチッ

大井「うっ」ビクン

大井「うーん……」シュウウウウウ

明石「ん?身体から煙?」

大井「き……」シュウウウウ

大井「きた、か…み…」シュウウウウ

大井「…さ……」シュウウウウ

ジュワッ

明石「…………………」

明石「死んだーーーーーーッ!!??」

明石「に、肉体ごと蒸発した!?」

明石「まさか肉体を北上さんで構成してたっていうの!?」

明石「バカナーッ!」

明石「くそっ、証拠隠滅しないと…」

明石「もしもし大本営、大井さんギョライマシマシダブルコウヒョウテキで!」

明石「艦娘って脆すぎでしょ…」

明石「ふう、今度は北上さんとお友達どまりの個体を用意してもらったわ」

明石「これなら身体は消滅しないはず…えいやっ」バチッ

大井「ウックロシオ」

明石「さてこれならどうかな?」

大井「ガルルルルルルル……」

明石「」

大井「ARRRRRRRRGH!!」

明石「い、痛い!痛い!噛むな!」

明石「今度は理性が北上さんだったの!?野生化したの!?」

明石「いやその理屈だと艦娘の本能って一体!?野獣だったの!?」

大井「オオイ。オマエ。マルカジリ」

明石「嘘だ!喋れるでしょ!」

大井「BOW!」

明石「グワーッ!」

明石「大本営!聞こえる!?すぐに援護して!」

明石「くそっ、今度こそ大丈夫のはずよ!」

明石「何せ今度はノンケの大井さん!」

明石「初期艦かつケッコン艦だったのを攫ってきてる!今度こそ!」バチッ

大井「イヤーッ!」

明石「グワーッ!」

大井「提督に近づく艦娘は全て殺す!艦娘殺すべし!」

明石「大本営ちゃんと援護してよぉ!」

大井「……ここはどこ?あれ?」

明石「よ、ようやく成功した…」

明石「確かに多い傾向だったけど、まさか基礎プログラムから北上さんが刻み込まれてるとは…」

明石「これは不良品鎮守府から取り寄せたふつうの女の子の大井さん」

明石「……あれ?」

明石「私そもそもなんで実験してたんだっけ…」

明石「………………」

明石「もうめんどくさ、放っておいて帰ろ」

大井「どうして知らない鎮守府にいるのかしら?」

北上「あれ?どうしたの大井っち、いつもと雰囲気違うねー」

大井「?」

大井「あなた…新しく生まれたタイプの艦娘?」

北上「は?」

大井「私のことが分かるのね。ごめんなさい、私の方はわからなくて」

北上「は?何言ってんの大井っち。笑えないんだけど」

大井「ごめんなさい、艦の時とは、全然違う子もいるから」

北上「いや、辞めようよ。冗談きついよ」

大井「あ……」

北上「北上さんがわからないの?ねえ」

大井「北上、さん?」

大井「……………ごめんなさい、思い出せないわ」

木曾「北上姉さん、どうしたんだ。大井姉さんが怖がってるじゃないか」

大井「木曾!この子が、もともと誰なのかわからなくて…」

木曾「はあ?何言ってんだよ」

北上「………ふーん」

北上「木曾のことはわかるんだ。アタシのことはわからないのに」

北上「………………」

北上「そんなの大井っちじゃない」ガシッ

木曾「!!」

大井「や、やめて、苦しっ……」

北上「ほら!思い出しなよ!」

北上「ベッドの上でさ!ヤりながらこうしてって言ってきたじゃん!」

木曾「っ………!」

木曾「やめろ姉さん!」バンッ

北上「っ…へーん。自分は覚えてもらえてたのが、そんなにうれしい?」

木曾「そんなことを言ってる時かよ!」

大井「こ、怖いわ、木曾…」ダキッ

木曾「ね、姉さん……」

北上「ははっ。昨日までアタシがそうしてたのにね」

木曾「な、なにをっ」

北上「知ってるんだよ。アンタが大井っちのことどう思ってたかなんて」

木曾「なっ……!」

北上「いいんじゃない?今の大井っちなら隙だらけじゃん。好きにすれば?」

木曾「たく、北上姉さんは…」

木曾(昔からああだ。マイペースで、自分に手に入らないものは何もないと思ってる)

木曾(ほとんどの時は余裕だけど、独占欲が強くて)

木曾(自分の思い通りにならないと、癇癪を起す……)

木曾(そんな北上姉さんを、盲目的に愛してる大井姉さん)

木曾(欠陥同士みたいな二人だから、釣り合ってたんだ…)

木曾「…………………」

木曾「大井姉さん。そろそろ離れてくれないか」

大井「ご、ごめんね、木曾」

大井「…………………」

大井「怖いの……」

木曾「!!」ドキッ

大井「もう少しだけ、こうさせて……」

木曾「あ、あ、ああ…」

 今すぐ引き離せ。木曾は自分のニューロンにそう命じた。だが四肢は鼓動の音に満ち、一層強く大井を抱きしめていた。
 木曾は大井に焦がれていた。優しく、甲斐甲斐しく見守ってくれる姉に、恋していた。大井を思って自慰したことさえあった。
 そして、だからこそ。北上を立て、身を退いていた。所詮は艦娘。遺伝子レベルのプログラムに刻まれた好意に、勝てるわけなどない。そう、木曾は信じていた

木曾(最低だな)

 大井を壊そうとした北上か。北上を忘れた大井か。つけこもうとしている自分か
 木曾はつぶやきかけてやめた。そしてただ、抱きしめた温もりに身体を熱くした



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はここで終わりです
また木曜日再開します

それでは再開します

明石「ヤッター!待ちに待った(まともな)改装だー!」

長門「何に喜んでいるのだ?」

明石「いえ、こちらの話です」

明石「今回の大本営からの改装案は酸素魚雷のスーパーキャビテーション化と誘導機能付与です」

明石「艦娘の保有制限をカバーするための性能向上案ですね」

長門「いよいよ予算を気にしなくなってきたな」

 賢明な提督諸君には、度々疑問に思った方もいるだろう。何故艦娘に保有制限が存在するのか?それは暗黒大本営と腐敗した議会とのしのぎあいであった。議会は必要最低限の戦力、大本営の過度の武装化防止を唄い、基地毎に艦娘保有制限を設けさせたのだ
 では鎮守府と艦娘の私物化を進める邪悪な提督たち、それを容認する大本営はどうしたか?答えは単純である。提督たちはパチンコなどで肥やしたポケット・マネーから『課金』と呼ばれる賄賂を大本営経由で議会に送る。保有制限は緩められる!議会も初めからこれが目的なのだ!何たるマッポ―の世か!
 しかし近年の深海勢力の増大に、保有制限の誤魔化しも限界が来ていたのだ。これでは艦娘の質、ひいては装備の質を上げるしかない
 なおこの事態すらも提督たちを巻き込んだ大本営のマッチポンプなのだが、それはこの場で語ることはしない

明石「まあ本来二つとも、潜水艦用の装備ですがね」

長門「それで、どのような装備になるのだ?」

明石「スーパーキャビテーションは…面倒ですね」

明石「簡単に言うなら速度が四倍くらいになります。時速300キロ超えます」

明石「誘導装置は言うまでも無いでしょう?」

長門「ふざけるな!!」

長門「そんなことされたら駆逐艦に勝てなくなるだろう!」

明石「むしろ治安が良くなっていいと思うんですけど」

長門「ええい、くそ、また実験を妨害しなければ…」

明石「へえ、どうやってやるんですか?」

明石「演習に負ければ別ですけど、まさか深海にこの魚雷は倒せませんよ」

明石「基地型でも当てますか?ほっぽちゃん攫ってきますか?ねええええ?」

長門「うおおおおおおおおお助けてくれ五月雨様あああああああ」

明石「はっはっはっはっは!どんな演習相手だろうが負けませんよ!艦娘も最高クラスですからね!」

長門「むーん、どうすればいいのだ…」

長門「五月雨様は寝ておられるのか?」

長門「どうにか、どうにか奴を倒せる者は…」

長門「この際艦娘でも…」

「………………」

「その話。詳しく聞かせてもらおうか」

長門「!!」

明石「さて、天気晴朗なれど波高し、いい演習日和ですねぇ!」

 明石は機嫌が良かった。やはり真に必要なのは、鉄とモーター。即ち装備なのだ

明石「艤装チェックは?始められますか?」

北上「いいよー、いつでもオーケー」

明石「こちらの用意した艦娘はレベル99、北上改二。これ以上は望めない戦力ですねえ」

明石「さあ、長門さん、演習は艦娘と、とのことでしたが…相手は?」

長門「こっちだ」

長門「行け、木曾」

木曾「…………………」

明石「木曾さん?ま、雷巡をぶつけるのは悪くありませんが…」

明石「悪いですが素の性能でも負けてるのでは?」

長門「奴から志願してきた」

長門「北上が相手だと聞いてな」

明石「はっ、私の魚雷は最強ですよ!負けるわけがない!」

長門「頼む木曾!勝ってくれ!」

長門「ロリコンの!未来のために!」

北上「一週間ぶりくらいだねー、元気?」

 木曾は北上に目を合わせた。そして、帽子を深く被りなおした。その表情は険しい

木曾「……姉さん」

木曾「アンタと、真剣に勝負がしたい」

北上「大井っちを奪おうって?」

木曾「これはケジメだ」

北上「あーあー殊勝だねえ、木曾」

北上「良い子に育ってくれてうれしいよ北上お姉ちゃん」

 北上は無表情ではない、だが笑ってもいない曖昧な表情を浮かべていた。そこから正確な感情を読み取れる者はほぼいない。いや、彼女自身にさえできるのだろうか
 そして
 そんな朦朧とした空気が、貫かれる

北上「昨日はお愉しみだったね」

木曾「!!」

 木曾は目を見開いた。その様子が、北上の網膜に映る。のっぺりとした何かを塗りたくられた、無表情に

北上「大井っちは喘ぎ声うるさいよね。よく首絞めて黙らせたよ」

木曾「……っ」

北上「あ、言っておくけど頼んできたのは大井っちの方だよ。殴ったりとか」

木曾「やめろ……」

北上「まあ何が言いたいかっていうとさ…」

北上「アタシの使い古しはどうだった?」

木曾「やめろ!!」

北上「駄目だなぁ、木曾は」

木曾「何?」

北上「一見クールなようですぐ熱くなる」

 北上の台詞は的を射ていた。でなければ、大井を抱くことなどしなかった。できなかった

木曾「何がおかしい!」

北上「末っ子のジャリがアタシに挑む?馬鹿言うんじゃないよ」

木曾「その末っ子のジャリに、アンタは負ける」

木曾「俺は北上姉さん、アンタを超える」

木曾「そうして初めて、本当に大井姉さんを愛せるんだよ!」

北上「やってみな!」

 二隻の重雷装巡洋艦が動いた。不気味なほどに青い天蓋が、突き刺すような白光を海面に跳ね返す!

木曾「イヤーッ!」

北上「イヤーッ!」

 彼我は未だ遠い。二人は同時に20cm砲を撃ち放った。迂闊に距離を詰めようとすれば魚雷の射程に身をさらすことになる。相手が砲撃戦に耐えかね、雷撃のため飛び込んでくるのを待っているのだ。雷巡の特色は雷撃能力であり、その装甲は砲に対して実際脆弱。至近弾でも、わずかわずかに体力を削られていく。苛烈なチキンレースだ!
 無論木曾はこれを計算していた。如何に優れた速度と誘導性能を持つ魚雷でも、遠距離での命中精度、そして弾数は別である。離れていればウカツには撃てない。そして何より、雷撃能力で劣ろうと、他のほとんどの能力値で木曾は北上の上を行っているのだ!

 だが木曾は目を細め、歯噛みした

木曾(甘く見てたか!)

 装甲、回避、火力、どれをとっても木曾が上回るはず。だが木曾の装甲は北上より明らかに多く傷を受けている。否、北上が被弾していないのだ!それは俗に『運』と呼ばれる、超自然的感応能力から来ている。この数値は艦娘に超常的な集中力を与え、研ぎ澄まされた第六感にまで昇華させる数値。これによって艦娘は夜戦での決断的集中砲火や、多少の回避率の向上を行うことができる
 北上の『運』は79!最早砲弾を見ることなく避けていく!このままではジリー・プアーだ!

木曾「俺にはこれが一番だ!イヤーッ!」

 木曾は素早い状況判断から、北上に接近し始めた



北上「イヤーッ!」

 北上はすぐさま砲を下げると、魚雷を展開!だが扇状ではない。放たれた五本の魚雷が、全て真っすぐに木曾に向かう。ナムサン!ホーミング魚雷だ!そしてその速さはおおよそ200kn、艦娘の航行速度など亀の歩みにも等しい!

木曾「イヤーッ!」

 魚雷の発射と同時に木曾は跳躍!瞬間、木曾のいた海面を、魚雷が交錯していく!これは艦娘の戦なのだ、魚雷の回避も船とはわけが違う!
 そして回避動作と同時に、扇状の直進魚雷が木曾から放たれた!ゴウランガ!何たる攻防一体のムーブか!

 北上は短く口笛を吹くと、発射動作を切って魚雷を回避。だが木曾の攻撃は止まらない!

木曾「イヤーッ!」

 酸素魚雷!北上の回避!

木曾「イヤーッ!」

 酸素魚雷!北上は回避!
 そして木曾の接近!直進魚雷は北上の攻撃と移動を妨害するための布石、動きの留まった北上へ一気に肉薄する!

木曾「貰った!これで…!」

北上「これで終わりだね」

 その瞬間、木曾のニューロン速度が重加速、認識が鈍化する。構えた砲門。視認できる飛沫の数々。その向こうで、不敵に笑う北上
 木曾は、氷に刺し貫かれる錯覚を覚えた。誰もいない、右舷から!
 誘導ミサイルには二つの種類がある。敵のエンジン音を便りに自動追尾を行うホーミング魚雷。そしてもう一つが、ワイヤーによる操作が可能な、有線魚雷!先ほど放たれ魚雷のうち一発は、木曾の肉薄を読み設置するように放たれていたのだ!北上の攻撃は妨害などされていなかった。すでに終わっていた!

木曾「グワーッ!」

 魚雷直撃!煙飛沫を上げ、木曾の身体が海面を跳ねる!

木曾「まだだ!」

 煙の中から、即座に体勢を立て直し木曾が跳躍!もう一度北上に迫る。詰めた距離は無駄になっていない!
 だが吹き飛ばされた一瞬が、既に決定的なイニチアシブとなってしまった!北上の放った大量のホーミング魚雷が木曾に殺到する!これは移動では避けられない!

木曾「イヤーッ!」

 魚雷を跳躍回避!だがしかし、同時に北上は両腕を構えた!

木曾「砲と魚雷を同時に!?」

北上「イヤーッ!」

木曾「グワーッ!」

 北上は左手の砲で木曾の着地を挫く。そして右手の直進魚雷を同時に発射した!完璧なタイミングでのダブルトリガー、ワザマエ!

木曾「アバーッ!」

 もはや避けようもなかった。一発の砲弾、二発の魚雷の直撃を受けた木曾は、決定的な打撃を受けて吹き飛ばされる。爆風が彼女を北上から遠ざける
 木曾は海面を何度もバウンドした後、ボロ雑巾の如く海に浮かんだ

北上「一発耐えたことは褒めてあげるよー」

北上「ま、負けたんじゃ意味ないけどねー」

 北上は元の表情に戻っていた。無表情ではない、だが笑ってもいない曖昧な表情。アドレナリンの欠片もにおわせない退屈な表情のまま、彼女は踵を返した




木曾「待てよ……」

北上「!」

 その後ろで、木曾が立ち上がった。大破。故障。砲身は曲がり、魚雷発射管は煙を上げている。眼帯は切れ、肩に引っかかっている。その一つ一つを、木曾は鬱陶し気に外していく。今にも倒れこみそうな、しかし、倒れこむ姿を想像できない、そんな出で立ちで
 そして、機関部以外の全てをパージし終えると。彼女はただ一つ、サーベルを抜いた

木曾「ちょっとばかし、涼しくなったぜ…!」

北上「…………」

北上「それ以上やったら沈むよ」

木曾「妹の心配してくれるのか?」

 北上は何も答えなかった。代わりに、満面の笑みが、彼女の色を塗り潰した

北上「イヤーッ!」

木曾「Wasshoi!」

 瞬間、放たれた魚雷を、木曾は反射的な身のこなしで避ける。隙を生じさせない、最低限の跳躍。そして狙いはただ一つ、北上へ!

北上「イヤーッ!」

木曾「Wasshoi!」

北上「イヤーッ!」

木曾「Wasshoi!」

北上「イヤーッ!」

木曾「Wasshoi!」

 高速かつ誘導式の魚雷の壁、弾幕、その全てを木曾は回避し続ける。余計な装備、余計な荷重を取り払ったことは、単なる軽量化ではない。北上に肉薄する。北上を斬る。それだけに木曾の全てを集中させ、ザゼンめいた境地へと誘っていた!

 だが魚雷の密度はいよいよ深まり、単純な前進さえ困難になる!木曾の足が止まる!

北上「今度こそ終わりだよ!」

 ナムサン!動きの留まった木曾の背後から、恐ろしい数の有線魚雷が迫る!北上は弾幕を形成する傍らで密かに有線魚雷を射出、真後ろに回り込ませていたのだ!最早逃げ場は無い!
 だが木曾を見よ!彼女には一片の迷いも無い。その視線は決意を抱いた!

木曾「この瞬間を待っていたんだーっ!!」

北上「!!」

 背後からの魚雷が被弾!木曾は吹き飛ばされる!それは前方、北上の方へ!爆風を利用し、無数の魚雷を飛び越えた、決断的エントリー!

北上「バカナー!」

 北上が構える!だが遅い!木曾のサーベルが、北上にたたきつけられた!

木曾「イヤーッ!」

北上「グワーッ!」

 よろける北上に、今度は袈裟斬りを見舞う。

木曾「イヤーッ!」

北上「グワーッ!」

 そして再びの逆袈裟

木曾「イヤーッ!」

北上「グワーッ!」

木曾「イヤーッ!」

北上「グワーッ!」

木曾「イイイヤアーッ!」

北上「グワーッ!」

 北上は無数の切り傷から血を吹き出す、だが倒れない!

北上「人の女を寝取っておいてええーーーッ!!」

 何とか踏みとどまった北上は、残った砲を木曾に向けた。砲弾の一撃を受け、サーベルが砕ける

木曾「それがどうしたああーーーッ!!」

北上「グワーッ!」

 砕けたサーベルに一瞥もせず、そのまま木曾は北上を殴る。衝撃に、唯一残った砲が、海面に堕ちていった。

木曾「誰がなんと言おうと!誰に後ろ指さされようがな!」

木曾「俺が姉さんを守るんだあああーーーッ!!」

北上「アバーッ!」

 全体重をかけた殴打が、北上の顔面に吸い込まれる!インパクト!吹き飛ばされた北上は倒れ、そのまま立ち上がることを諦めた

 決着ッ!!

木曾「はあ、はあ、はあ…」

 とはいえ、木曾も無傷ではない。むしろ轟沈寸前の装甲、アドレナリンの分泌による限界を超えた格闘戦より、今すぐに爆発四散してもおかしくはなかった。緊張の糸が切れ、木曾もまた倒れ伏す

木曾「勝った、俺が…勝ったんだ…」

北上「おめでとー」

 ニューロンが一気に張り詰める。まだ健在なのか!?

北上「そんなに怖い顔で見ないでよー、勝負は終わりだって」

 北上は足を引きずり、海面を這うようにして、木曾から離れていく。距離を取ろうというのか?だが北上は、自分の下に漂ってきた魚雷発射管を、邪魔そうに退けた。木曾にはその表情が伺えない

木曾「北上姉さん、何を…」

北上「何をって。入渠するに決まってるじゃん」

 すぐ長門や明石が来るはずだ、待てば。言いかけた台詞を、木曾はすんでのところで飲み込んだ。北上の声が、震えを押し殺す

北上「艦娘なんてさ、みじめなもんだよ」

北上「人格も、好みも、感情も、能力も、何もかも決められて生まれる」

北上「ほとんどしゃべったこともない人間たちのために戦って、それがおかしいなんて思いもしない」

北上「改修素材にされようが、提督の慰みものにされようが、誰も抵抗なんてできない。喜ぶやつだっている」

北上「……そう、アタシは信じたかった」

 北上は木曾を見ず、背を向けたまま話す。それでも木曾にははっきりと聞こえた。否、聞かねばならなかった

北上「正直に言うよ。アタシは怖くて怖くてたまらなかった」

北上「アタシの実力。運。エースって呼ばれること」

北上「駆逐艦から慕われること。可愛くて、完璧な妹が、愛してくれること」

北上「アタシ自身が掴んだものなんて何もない」

北上「だから、いつか何かの拍子に、何もかも粉々になって消えてしまうように思えた」

北上「アタシはその度に…艦娘の運命なんて変わらない。そう信じたかったんだ」

北上「アタシがどんなことをしたって、これは変わらないんだって…」

木曾「……だったら何をしてもいいのか」

北上「いいわけないじゃん」

 木曾にはそれ以上何も言えなかった。誰に、誰かを罰する資格があるのだろうか。それは五月雨様のみぞ知る

北上「木曾。アンタは大した妹だよ。運命なんて、艦娘の性なんて否定してやれた」

木曾「それは…」

北上「その決意を…大切にしな…」

 北上は一人海域を離れ、木曾はそれを追えなかった



 艦娘とは何だ
 何の為に生きるんだ
 木曾の言葉は、荒ぶる波濤にかき消された 

 北上の敗北によって、酸素魚雷のスーパーキャビテーション化と誘導機能付与は中止された。明石がどのようなイレギュラーを唱えようとも、敗北は敗北、艦娘に負けてるようでは希望の性能には届かなかったと判断されたのだ。またコストの増大も見送られた原因であった
 ちなみに長門は大本営に呼び出され、帰ってきてからは非常に品性方正、レディに優しい戦艦になった。ただし大本営で何があったかは黙して語らない



 そして、数か月後…

「北上さん、かけっこしよう!」

「今日は何の日?」

「茄子をあげるのです!」

北上「はあ、わかったから順にやるから」

北上「昼くらいゆっくり食べさせろよー、ねー」

 北上は群がる駆逐艦を帰すと、ため息をついた。食堂のすみで、カレーを胃の中に入れる
 彼女はほとんど一人でいる。そのために、駆逐艦に懐かれることが多くなった。最も彼女も、そう邪魔扱いはしなかったが

 阿武隈の前髪を弄る。駆逐艦と遊ぶ。出撃する。阿武隈をカツアゲする。駆逐艦と戯れる。出撃する。阿武隈をマルチ商法に誘う…

北上(人気者だね、北上さんは)

 むしろ、暇がなくなった。彼女と会わなくなってから
 北上はカレーを食べ終わると、そのまま何をするわけでもなく座り続けていた。何を考えるわけでもない。目を開けたまま眠るようにして、そこにいた
 しばらくして席を立とうとして。初めて彼女は、目の前の相手に気づいた

北上「……幸せそうでなによりだね」

木曾「そいうわけじゃない」

 木曾は帽子を深く被ると、北上から視線を逸らした

木曾「姉さんにだって、できると思ったんだ」

北上「何が」

木曾「その…えっと…」

木曾「……俺と同じようなことが!」

 北上はしばらく何も言わなかった。何を答えたものかと思案した末に、ようやく口を開く

北上「寝取り返せってこと?」

木曾「ち、違う!そういうことじゃなくて…」

 わかってるよー
 北上は表情を隠すようにしながら、立ち上がった

「木曾、この人は…この前…」

木曾「えーっと、この人は北上姉さん。ちょっと不器用で、変なところがあるけど…」

北上「………………………」

木曾「と、とにかく、強くてすごい姉さんなんだ!」

木曾「この間のことはちょっとしたあれなんだ!ほら挨拶して!」

「……はいはい」

「木曾が言うなら、きっとそうなんだわ」

大井「こんにちは。大井です」

大井「いつも木曾がお世話になってます。よろしくお願いしますね、北上さん」

北上「アタシは雷巡北上」

北上「……以後、よろしく!」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです。また金曜日再開します。ご期待ください

すみません再開は金曜日でなく明後日土曜日です、訂正しておきます

それでは再開します

神風「どーねるととする?」

明石「はい、大本営からの改装案ですよ」

神風「改装なら大歓迎ですけど、何か聞いたこともな…」

神風「ち、違う!流行に追いつけてないとかじゃないから!横文字だって読めるし!」

明石「…まあ、極めて強力な兵器です、きにいっていただけると思いますよ」

明石「あと左から読みましょう」

神風「!!」カアア

明石(話すことはできても読みが出来ない…)

明石(駆逐艦なのに中身の艦娘ソウルが老人に近い…今度研究してみよう)

明石「ルストトルネードは気化させた特殊溶解液を放つ技ですね」

明石「溶解液の威力もさることながら、突風の威力も極めて強力です」

明石「富士山くらいなら一撃で吹き飛ばせますよ」

神風「すごいですね!」

明石「ただし突風が強すぎて、ちゃんとした体勢で撃たないと最悪骨が折れたりしますが…」

神風「……湿布、もらえる?」

明石「腰とか肩の前に首が折れるかと…」

神風「ち、違う!そっちじゃないから!本当!」

明石「で、一週間使ってみてどうですか?」

神風「MVPもたくさん取れました。ほとんど一撃で敵艦隊も倒せたし」

神風「……でも…何とかなりません?」

明石「何がですか?」

神風「口から吹かなきゃならないの、どうにかなりません!?」

明石「何か問題でも?」

神風「大ありよ!なんかまず見た目が…」

神風「そ、それに…」

回想

神風『ルストトルネード!!』

神風(ああもう、また風で入れ歯が…)

神風『やった、これで完全勝利よ…ん?みんな、どうしたの?』

『どうしてあんな威力が……』

『ただの息なのに……』

『やっぱり年を取ると……口臭が……なのです……』

神風『!!!!!』

明石「それに?」

神風「な、なんでもない!」

神風「とにかく、口以外にして!」

明石「じゃあお腹に扇風機でもつけますか」

神風「もうちょっと普通の方法ないの!?」

明石「注文が多いですね……」

明石「分かりました、善処してみましょう」

明石「はい、改装終わりましたよ」

神風「ありがとう。もう口からでないのね?」

明石「そうですよ。でも大丈夫です、変わりなく使えます」

神風「え?じゃあどこからだすの?」

明石「お尻からです」

 その日明石の工廠は多数の寮を巻き込んで壊滅、明石も全身が溶解しまる一日の入渠を強いられた
 事実としては、神風の申請は長門によって受理され、無事ルストトルネードは封印された、それだけである
 なおこの一件でルストトルネードを使ったか否か、神風は固く口を閉ざしている



終わり

おまけ

神風「羽黒さん……近くで私の息の臭いをかいでほしいの」

羽黒「え!?い、いきなり、どうしたんですか!?」

神風「……………」

神風「そ、その……と、年を取ってるから…」

神風「に、臭いとか、し、心配で……」

羽黒「身体は駆逐艦ですから、大丈夫だと……」

羽黒(か、身体は、って、私、今すごく変態みたいなこと言って……)

神風「こんなこと頼めるの、羽黒さんくらいしかいないの。お願い」

羽黒「は、はい、わかりました…」

神風「もっと近づいて、ほら」

羽黒(ち、近い……!近すぎるよ……!)

羽黒(だ、駄目、これでドキドキしてたら、余計変態みたいに…!)

神風「ふう……」

羽黒「!!」ビクンビクン

羽黒(ほ、ほんのりとだけ甘くて……)

羽黒(香りにこんなこと言うと変だけど、綺麗な香り……)

羽黒(てててこれじゃあ完全に変態いいいいいい)グルグル

神風「ど、どう?」

羽黒「と、とてぇも、いい、に、お、い、でひゅ…」ドサッ

神風「羽黒さん!?」

羽黒「う、うーん、ここは…」

羽黒「医務室…連れてきてもらったんだ」

羽黒「でも、神風さんじゃ無理だろうし…一体誰が?」

羽黒「…………………」

羽黒「いい匂いだったな……」

長門「ようこそ………『ロリコンの世界』へ……………」

羽黒「!?」

長門「歓迎しよう、盛大にな」

羽黒「………!」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「さーてまた洗脳実験と行きますか」

明石「今回は電ちゃんを冷酷非道にする実験」

明石「これまでの実験はみんな素体の問題で失敗してきたけど」

明石「電ちゃんはとってもいい子だから大丈夫でしょ!」

明石「よしじゃ早速この位置に電極を…」

明石「ぽちっとな!」

バチィ

明石「……あれ?」

明石「おかしいな、反応が…」

明石「ぽちっとな」

明石「ぽちっとなぽちっとな」

明石「駄目だ、電気ショックを与えてるのに脳波に変化が無い…」

明石「私の計画に欠陥が?そんな馬鹿な…」

明石「うーん、何も変わってないってことだけど…」

電「あれ?ここはどこなのですか?」

明石「あ、おはよう」

電「明石さん?電は確か、道を歩いてるときに後ろに何かぶつけられて…」

明石「ああ、空から隕石が頭に刺さってたから取り除いたのよ」

電「そうだったのですか!ありがとうなのです!」

明石「やっぱり様子を見てたけど変わらないな…」

明石「道具のせい?それとも…」

明石「……………………」

明石「ああ、もう!私にわからないことなんてあっていいわけがない!」

明石「くそっ、くそっ!」

 明石はその後一週間かけて原因を精査、電を誘拐し再手術すること三回、逮捕されること二回、長門と握手したこと一回。だが全ては無駄になり、結局原因のわからないまま、明石は考えることをやめた
 原因は何だったのだろうか?どうして艦娘についての専門家である明石が解明できなかったのか
 その答えは明白である。彼女もまた艦娘だから、であった

 『狂人の真似をしたら実際狂人』、とはよく言うが、当人が狂人と認めることはほぼ無い。己を狂人と理解できないからこそ狂人なのだ

綾波「敵水雷戦隊、突入してきます!」

 タウイタウイ泊地正面海域。敵の偵察部隊の侵入を許すこの海域は、壮絶な戦場の開始点と化した!

阿武隈「総員、白兵戦準備!」

電「なのです!」

島風「お゙ゔ゙っ!」

 深海の編成する水雷戦隊は単縦陣でエントリー。これを避けられない、近接戦目的と判断した阿武隈は、決断的な白兵戦を命じた
 艦娘の腕力は人間のそれとはわけが違う。いくら深海と言えど殴れば死ぬ。艦娘も殴られれば死ぬ。ナムアミダブツ!

阿武隈「イヤーッ!」

チ級「グワーッ!」

 阿武隈の左回し蹴りが、チ級の首筋に直撃。チ級のつけた仮面の死角から放つ、見事なワザマエだ!断頭し一撃で爆発四散させることはかなわずとも、十分すぎるほどの衝撃がチ級を海面へ躍らせる
 そして阿武隈の艦娘反応速度は、横合いからのイ級のタックルを、腰を沈め、切った。所詮下等なるイ級にはこれが限界だ

 そしてその体勢のままイ級を押さえつけ、脳天へエルボーを突き刺す

阿武隈「イヤーッ!」

イ級「アバー」

 エルボーは一撃でイ級の頭蓋を粉砕!イ級はしめやかに爆発四散!

阿武隈「チ級が旗艦だから、トドメを刺して!電ちゃん!」

電「了解なのです!」

 チ級は激痛に顔を歪め、今にも崩れそうな表情を浮かべていた。仮面は砕け、白い素肌があらわになる
 そこにあるのは、艦娘と同じ、人間を模した顔。苦しみと恐怖に歪む顔であった

電「チ級さん……苦しいのですね……」

チ級「…………!!」

電「電は、できればみんな、助けてあげたいのです…」

 チ級の口が、何かを訴えるように、乞うように動く。それに対して、電はつかみ、振り上げた。艤装に仕込まれた、合成金属錨を

電「だから……カイシャクするのです!!」

チ級「!?」

電「イヤーッ!」

チ級「アバーッ!」

 電は跳躍、全体重で以て錨を振り下ろすと、チ級の脳天から腰にかけてを振り抜く。一切の戸惑いも無く、見事な正中線で

チ級「サヨナラ!」

 チ級は爆発四散!旗艦が失われたことによって、深海は総崩れとなり、艦娘の勝利が確定した!

阿武隈「今日はみんなすごかったねー」

電「そんなことないのです。阿武隈さんもすごかったのです」

綾波「ふふ、今日のMVPは誰になるでしょうか?」

島風「勿論私だよ!だって速いもん!」

 艦娘たちは戦闘を終え、一糸乱れぬ陣形で鎮守府に帰投していく。戦闘が終わったことへの安堵。静かな海への誇り。今日の晩御飯の楽しみ
 それらを抱き歓談する者たちが、倒した敵を顧みることなど、ありはしない

 賢明な読者諸君ならばもうお分かりになっていることだろう。艦娘は、元から冷酷非道に作られているのだ。戦うことにほとんど疑問を持たず、ただなされるがままに戦い、目の前の敵を撃沈する。現代によみがえった兵器たち。兵器に情が必要だろうか?敵に憐みをかけるだろうか?そして元からそうであるならば、改造したところで何も変わりはしまい
 海では敵を虫けらのように沈めて顧みず、鎮守府で仲間たちと笑いあう。それは艦娘の性であり、罪ではない。兵器が死を産む。だが兵器を産み、使うのは、人間なのだ

 人という種は、生き残るために艦娘を使いづづける。その力は、人間には向けられていない。今の所は



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

明石「長門さん!レールガンですよ、レールガン!」

長門「レールガンにレーザー…こんなものが本当に使えるのか?」

明石「大丈夫ですよ!強くてかっこいいんですから!」

長門「」ピク

明石「人の夢!人の望み!人の業!」

明石「波動砲にも負けないSFの代表的兵器ですよ!」

長門「やろう」キリッ

明石(未だに大和さんへのコンプレックス抱えてるのか…)

長門「ただし試験体…すなわち装備を一番初めに手にする始祖(オリジン)は私だ!いいな!」

明石「はい、いいですよ。戦艦なら試験もしやすいですし」

長門「しかしどのような兵器なのだ?」

明石「通常の砲を大きく凌駕する射程と威力です。ほとんど一撃ですよ」

明石「対空レーザーは即着弾ですからうち漏らしなく艦載機を撃墜できます」

長門「なるほど、あとは実戦で試させてもらおうか」

明石『いきなり飛ばしますね』

長門「戦艦ル級に空母ヲ級…相手にとって不足なし」

長門「だが全て一人で片付けてやろう。イヤーッ!」

 キャバァーン!電力充填!レールガンが放たれる!多大な電力によって火薬を用いず加速された弾丸はル級を一撃粉砕!爆発四散!

長門「はっはっはっは!敵がゴミのようだ!さあ、さっさと片付けてやる!」

長門「イヤーッ!」

長門「……………………」

長門「あれ」

長門「おかしいぞ。なんだこれは。電池切れ?」

長門「いや一発で多摩切れとは聞いてなあっちょっと待ってくれ撃つな」





長門「明石の馬鹿はどこだ!」

大和「新電池オボロタで世界一周に行くと言ってました!」

長門「どういうつもりだ」

明石「最初の試射は派手にいきたいとアバーッ!」

長門「死にかけたぞ!」

明石「アイエエ、実際、試作機ですから……」

明石「レールガンとレーザーは恐ろしい量の電力を食うんですが、何しろ艦娘はボイラーで動力がアババーッ!」

長門「そもそも欠陥ではないか!」

明石「簡単なことですよ。大量に電力の供給源を持っていけばいいんです」

長門「供給源?電池か?」

明石「はい。それもたくさん持っていけばいいことですよ」

長門「なるほど…しかしどうやって?」





長門「ドラム缶遠征かこれは…」

長門「いや、ドラム缶に電池を乗せて、大量に持っていく」

長門「一応合理的ではないか。明石もたまには」

 キャバァーン!ドラム缶に被弾!

長門「おいなんか漏電してアババババババババ」





長門「明石の馬鹿はどこだ!」

大和「夕張さんと一緒にパンジャンドラム博物館への研修に行きました!」

長門「あんなものを積んで戦えるかー!」

明石「いえわかりました!ならボイラーで発電すればいいんです!」

長門「艤装そのものを取り換えようというのか!?」

明石「現在の火力発電だって、元は燃料を燃やしてるんです」

明石「それを進む動力にするか、電気に変換するかの違いですよ。動力も電気化しましょう」

長門「よしわかった!」

長門「これが火力発電式艤装か、いいものではないか」

長門「イヤーッ!イヤーッ!」

 キャバァーン!キャバァーン!連射されたレールガンが次々に敵艦隊を吹き飛ばす!

長門「ははは、鎧袖一触だ」

長門「鎧袖一触よ、心配いらないわ」キリッ

長門「ふっ、今のは我ながら似ていた。流石元姉である私だ」キリッ

長門「さて、そろそろ燃料と弾薬はどのくらい…」

長門「…………………」

長門「弾薬に対して燃料消費が多すぎる…」

長門「ああ、そうか、撃つのに電力が必要だから、撃つたびに燃料を過剰に消費しているのか」

長門「まだ一戦しかしてないがまて燃料が切れた沈む沈む沈む」





長門「明石の馬鹿はどこだ!」

大和「人間火力発電所になるといいのこして焼肉屋に行きました!」

長門「問題が始めに戻っているではないか!」

明石「待ってください!もう大丈夫です!」

明石「つまりは燃料の資材が切れなければいいんですよね?」

明石「その点については改善しました、大丈夫ですから!」

長門「本当だろうな?」

明石「大本営に誓って」

長門「む、確かに、いくら海域を進んでも燃料が減らないな…」

長門「イヤーッ!」

長門「おお、電力をこれだけ使っても減らない!充填も速いではないか!」

明石『でしょう?』

長門「これならばもはや一人で十分!私がタウイタウイだ!イヤーッ!」

長門「はっはっはっはっは!これで私も無駄にSFみたいな角をはやしていた甲斐があった!」

長門「これだけ素晴らしい動力ならば、鎮守府の電力にもどうだ?」

長門「一体何を使ってるんだ?」

明石『原子力ですよ』

長門「原子力?そうかそうか……は?」

ル級「TAKE THIS!!」

 ナムサン!分厚い装甲の原子力空母はいざ知らず、艦娘は動力炉がむき出しである!かすったことで燃料が漏れ炉心融解!
 キャバァーン!!

長門「この光どこかでみたようnてアバーッ!」

長門「明石の馬鹿はどこだ!」

大和「ビキニ環礁に戦艦長門を見に行きました!」



終わり

次の改造対象と改造内容
安価下2つ

今日はこれで終わりです。また明日再開します
なお事前に通告しておきますと、このスレは一杯になったところで終了です。あらかじめご承知おきください

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