姉「男くーん、今日もチントレの時間っスよ!」男「明日やるよ…」 (71)

姉「え…」

男「疲れちゃってさ」ピコン…

姉「」

男「ほら。僕、チンチンを使った犯罪を取り締まる『自慰メン』になったじゃん」

姉「」

男「それで近々、他のオナニスト治安機関もたくさん参加するルーキー自慰メンの新人戦があるみたいでさ…」

姉「」

男「めちゃんこ訓練がキツいんだ。オナニーも最近は週15回くらいしかしてないよ…」

姉「」

男「あ、学校行くね。今日も訓練あるから帰り遅くなると思う…したらね!」

学校――

男「おはよー」

友「よう…男」

男「疲れた顔してるね」

友「お前もな。…昨日のチン立て伏せ200回なんざ地獄だったぜ。
何人か先輩方もやってたが、結局やり遂げたのはお前とDQNくらいだったからな」

男「勃起力には自信あるからね」

友「ハハハ、さすがは無敗のチャンピオンだったDQNと15ラウンド戦い抜いた男だな」

女「え?なになに?少年チャンピオンの話してるんですか!?」

男「いや、自慰メンの訓練がキツいって」

女「あー2人共、半年前にDQNとしたあの試合が目に留まって自慰メンになったんでしたね」

友「セコンドで指示を出してただけの俺はオマケで入ったようなものだけどな。正直キツいわ」

男「そんなことないよ。友と女さんの的確な指示がなかったら、3ラウンドも戦えてなかった」

友「ありがとよ。まぁでも俺はお前みたいに天性の勃起力があるわけでもなく、DQNのように総合力が高いわけでもないのは分かってるからな」

女「あはは、いいじゃないですかー。友はオナホ造りや知識量、頭脳面を買われたんでしょ?」

男「そうだよ、友。いつも頼りにしてるんだから、チンコバトルは任せてよ!」

友「センキュ。…期待してるぜッ」

女「それにクビになったらクビになったで、慰めるくらいはしてあげますから」

友「お優しいことで」

男「あはは!あ、授業始まるから戻るね」

友「おう」

女「じゃああたしは今週のチャンピオンでも読みますかねーっと」ペラ…

先生「であるからして、Dutch wifeは竹製の抱き枕である竹夫人を抱くオランダ人をイギリス人が皮肉って言ったのが語源であるという。
アジア圏ではダッチワイフといえば性玩具を指すことが多いが、英米ではダッチワイフといえば通常、この竹夫人を指す」

女「今週の浦安面白いな…」ペラ…

先生「性玩具としてのダッチワイフは、黎明期に誕生したのが有名な南極2号だな。
近年では脚線美を追求しつつも価格も手頃なエアドールが熱い。
いろんな体位が楽しめるラブボディakiを始めとする『女の子座り』の形を採用したメーカーは多いな。
ラブボディシリーズのヒットにより、後発組エアドールはラブボディを追いかける形になった。
専用のえあ☆たいつやえあ☆ますくによる改造を前提とするカスタマイズ性で差別化を図る空気少女えあ。
手触り重視かつパッケージも可愛いオンナノコのカラダ…パッケージが可愛いくうドール…」

女「錻力のアーチスト面白いです」ペラ

友「あとで読ませてくれ」

先生「先生の好きなオナホールメーカーであるトイズハートも透明少女を開発し…ん?もうこんな時間かよ。
はい授業終わりー。次は国語だからな。
最近、人間国宝に指定されて話題のクジラックス大先生の作品に入るから」

友「ふわぁ…やっと授業終わったぜぇ」

女「半分寝てましたねー」

友「あぁ、最近お疲れ気味でな。
次国語かぁ、しかしクジラックスの作品よりコミック百合姫の方が…」

女「何言ってんですか。少年チャンピオンこそ至高にして究極です」

男「…」ジー

友「おん?どうした?」

男「前々から思ってたんだけどさぁ」

女「?」

男「2人って…どういう関係?」

女「!」

友「どうって言われてもなぁ。ただの腐れ縁さ」

女「… やだなー。参っちゃいますね。こんなオナホバカ、友達以外に見えます?」

男「いや、凄い仲良いなーと」

女「ふーん…」

男「昔からの付き合いなの?」

友「この町に引っ越してくる前は家が隣同士だったぜ」

男「そういや友と女さんって転校してきたんだよね」

友「まぁな」

女「……」

男「前は北国にいたんでしょ?なんで引っ越してきたの?
いや、友ってあんまり自分の昔の話しないから気になっちゃってさー」

友「……」

女「……」

男「え?え?ご、ごめん!聞いちゃマズイことだった!?
そ、そうだよね…人には言えない事情が1つや2つは…」

女「…や、やだなーもう!そんな実は私は!みたいな展開あるわけないじゃないですかヤダー」

友「…あぁ。その通りだ。事情があって引っ越してきた」

女「!?」

男「…!」

女「な、何言ってんですか友!」

友「黙りねィ。聞かれたんだし、ちょうどいい機会だ。
いつかバレることだし、こいつはダチとして付き合ってくれてる。
…不義理だぜ。ずっと隠して言わないのはよぉ」

男「と、友…?」


友「――俺は昔、とある過ちを犯した。
そして……ここへ逃げるように越してきたのさ」


男「!?」

女「バカというか不器用というかバカというか君は!
…違うんですよ、男君…確かに友はそんなこともしましたが…ッッ」

先生「はい、席に着けー!授業始めるぞー」

男「と、友がそんな…」

女「違うんですよ男君!」

先生「コラそこ!私語は慎め!罰として朗読しろ!」

女「あーもう!!分かりましたよ!!
うまい。うまいでー沙織ちゃん」

先生「それはがいがぁかうんたぁだろうが!今日は1919ページのろりとぼくらの。だ!」

女「はいはい分かりましたよ!!」

女「学校や職場での昼休みなどに トイレの個室で食事をとる行為を、便所飯と呼ぶとかなんとか…」

友「(便所飯、か……)」

女「とっ とにかくっ 俺は好きでここで食ってるんだ。
ほっといてくれよ……」

男「嘘だね」

男「君、お弁当食べながら たまに泣いてんじゃん」

先生「2人とも心が込もってない!!クジラックス大先生が荒廃した世の為に描き示した偉大なる経典だぞ!!」

友「(そういや、あの日俺も…)」

―――――――――――

――――――――

―――――

友「高校に入学してから早数日…今日も便所で一人飯か」ムシャコラムシャコラ

友「まぁ、構わんがな…友達でも作って過去のことを根掘り葉掘り聞かれてみろ。
俺の噂でも広まっちまったら引っ越した意味もねぇ。引っ越しのサカイの努力も無駄になっちまう。
とにかく、3年間一人でやり過ごすのが得策だぜ」

友「…ぼっちだと本当独り言多くなるな」

??「ねーねー金貸してよー」

??「や、やめてくれよ…」

友「おん?…ムシムシ、面倒事はゴメンだぜ。
だいたい、普通ほっとくだろ。バカみてぇに正義感あるバカなんて今時いないし、流行らな…」

??「待ちねィ!」

友「(いたよ)」

不良先輩「あーん?なんだコイツ」

絡まれし子「ひぃ…たすけて…」

男「僕は男だ!カツアゲなんて泥棒だぞ!」

不良先輩「はww」

男「泥棒は絶対ダメっス!って姉ちゃんが…救命阿ッッ」ガラガラガッシャーン

不良先輩「ハッハッハ、なんだこの1年。チビだし、細っこいしなんで俺に挑んできたんだか」

友「(本当だよ。こんなストレートなバカは初めて見たな…)」コソッ

不良先輩「おら、ガキがオイ!」ゲシッゲシッ

男「う、うぅ…」

友「(……ムシムシ)」ムシャコラムシャコラ

不良先輩「1年ボウズが!」ゲシッ!

男「う…おぇ…」

友「だークソ!」ガチャ!

男「!」

不良先輩「なんだァ?」

友「やり過ぎだろ先輩…」ムシャコラムシャコラ

友「弱い者イジメが趣味なのか?」

不良先輩「は?なんだよお前!だったらどうした…救命阿ッッ」ガラガラガッシャーン

友「奇遇だな、俺もさ」

男「いたた…」

友「大丈夫か、お前」

男「大丈夫…って同じクラスの友君!?」

友「ん?あー(いたなぁ、こんな奴…クラスの奴なんてわざわざ覚えようと思わんし気付かんかった)」

男「ありがとう。君は恩人だよ!」

友「いいってことよ。好きでやったことだ」

男「それでも…」

友「いいから気にすんな。見返りなんて求めたり期待してやったわけじゃないからさ。
単なる食後の運動さ。軽い有酸素にもならなかったけどな。
…俺は帰るぜ。したらな」

友「(――そうさ。人に何かを期待するのは間違ってんだぜ)」

男「それでその時さ、姉ちゃんときたら起き抜けに何て言ったと思う?」

友「(俺は自分にも、もちろん他人にも自由を許してる…人間みんな一人だ。
俺はそれで納得してんだ。納得した上で自由に、好きに生きてる…)」

男「『ベルセルクが完結したっス』だってさ!笑っちゃうよね!
寝惚けてるにしてもさ、あはは!いくら何でもありえないって!」

友「(ところで…)」

友「俺はなんでお前と飯食ってんの?」

男「え?迷惑だった?」

友「いや、迷惑というか」

男「迷惑じゃないなら食べようよ」

友「なんだよ、お前友達いないのか?」

男「いるにはいるよ。僕、人見知りするから少ないけどね」

友「あー、なんか分かるわ。お前意外に頑固なとこあるだろ?
そんでもって、生真面目すぎてあんま深く仲良くはなれんタイプだ」

男「そ、そんなことないよ」ズボシッ

友「(ま、俺も人のこと言えないけどな。
前の街じゃソツなく人付き合いしてたとはいえ、とにかく浅く広くって感じだったし。
胸張って友達って言える奴なんかチャンピオン好きのアイツしかいなかったしな)」

友「ならそのお友達と食べるってのはどうだい?」

男「だけど…君と仲良くなりたくってさ」

友「はぁ?」

友「なんだお前…あぁ、分かったぞ。
またあの不良先輩に殴られた時の為に俺を味方に付けとこうという腹積もり…」

男「そんなわけないだろ!」ピコンッ

友「ハハハ、冗談だよ冗談」

友「(そんな器用なこと出来んわな。
恐ろしくバカで不器用だからな、コイツ…ちょっと面白いな)」

友「(…なんか、ほっとけねぇな)」

男「それに、なんかほっとけないよ」

友「はぁ!?」

男「だってさ、トイレで弁当食べてんだもん。しかも一人で」

友「俺は好きでここで食ってるんだ。ほっといてくれよ」

男「嘘だね」

友「はぁー、分かった分かった。いないんだよ一緒に食う奴が」

男「なら食べようよ」

友「お前、見かけによらず結構強引だな」

男「自分でもビックリしてるよ」

友「なんでだ?……会ったときも言ったがよぉ、俺は自由に好きにやってんだ。
だから、恩返しのつもりでやってんなら逆に迷惑……」

男「違うって!」

友「じゃあ、なんでだよ?」

男「ただ僕は…自由に好きにやってるだけだよ」

友「…へっ」

男「はは」

友姉「あわわわわ!」

友「なんだよ、朝っぱらからうるせぇ」

友姉「ご飯炊くの忘れちゃったー!ごめん、今から握力で炊くから…っ!」ギュウウウ…プシュゥ…

友「おう」

友姉「友くん、はい、お弁当っ」

友「……りがとよ」ボソッ

友姉「友くん、ちゃんとお友達出来た…?」

友「友達かどうかはともかく…」

友「…一緒に昼飯食う奴は出来たぜ」ニッ

「――とこ君。男君!」

男「!…は、はい!」

博士「なんじゃい、ボーッとして」

男「あ、いえ」

博士「まだまだ訓練の時間には早いのに、なんでラボの近くの公園にいるんじゃ?学校はどうしたんじゃ?」

男「い、いやぁ…博士はこんなとこで何を?」

博士「ワシ?コンビニ受け取りで頼んだエロゲーをとりに。皆には内緒じゃぞ」

男「は、はぁ…」

博士「……何かあるなら話してみなさい。ずいぶんと思い詰めた顔をしてるぞ」

男「……」

男「……博士は」

博士「うん」

男「友達が過去に道を踏み違えていたのを知ったら…どうします?」

博士「ほむ」

博士「長く生きとるとなぁ。色んなことがある」

男「…はい」

博士「ワシもな、共に理想や夢を語らった友人が道を誤った経験がある」

男「は、博士も?その人は…」

博士「……悪の道に墜ちたまま、帰ってこんかった」

男「!」

博士「若かりし頃のワシは当然、義憤に燃えた。
そして、無二の親友と刺し違える覚悟で戦った」

男「そんな…」

博士「しかしのう、男。ワシは今になってこうも思う。
……あの時、ワシは確かに間違ったことはしていなかった。それは今でも自信を持って断言出来る。
しかし、しかしじゃ…ただ正義を振りかざすことだけが正しいのか、と……」

男「?……僕には分かりません。
みんなが正しいことをしようとすれば、争い事なんか起こらないと思うし、いい世の中になるんじゃないですか?」

博士「正義とは諸刃の刃のようなモノじゃ。
人に平穏や勇気をくれることもあれば、悪戯に人を傷付けている場合もある」

男「正義感が人を傷付ける……?」

博士「ははは、いきなりワケの分からないこと言ってすまん。
……そうじゃ。軽く稽古せんかね」

男「えぇ!?なんです、いきなり」

博士「迷ったときはな、身体を動かすのがいいんじゃよ。
昼の公園にオナニストが二人……オナニーじゃろう」

男「で、でも」

博士「心配いらんよ。ワシはいま君が属してる自慰メン組織の創設者の一人じゃぞい。
習慣として修練も続けておる。若い頃は伝説とまで謳われてな……」

男「い、いや…僕はその、お年寄りと戦うなんて…」

博士「なんじゃい、なんじゃい、年寄り扱いしおって!ワシは傷付いたぞー!」

男「わ、分かりましたよ!気が進みませんが…!」

博士「よーし、男の子」ニヤリ

男「行きますよ!」

博士「きなさい」

男「ザーメンボンド!!」ドピュ!

博士「ザーメンボンド」ドピュ!

ドュパァン!

男「お、同じ技……!?博士もザーメンボンドの使い手か!」

男「なら!新技、タネマシンガン!」ドピュピュピュピュピュピュピュ!

博士「タネマシンガン」ドピュピュピュピュピュピュピュ!

ドュパパパァン!!

男「ま、また同じ技で相殺された!?」

博士「ほっほっほ…終わりかね」

男「くぅ……!」

博士「君の本気を見せてみなさい」

男「……分かりました。参りますッ!」シュシュシュシュシュシュシュシュシュ!!

シュシュシュシュシュシュ…ボッ!!

男「――オナフレイム!!」ゴオォォォオ!

博士「オナフレイム」ゴオォォォオ!

男「!?そ、そんなまさか…オナフレイムまで!」

博士「ワシは全てのオナ技が使えるのじゃよ」

男「!?」

博士「それとさっき出したオナ技はかなり加減した。
最大出力だと公園が消し飛ぶからのう。何の変哲もないザーメン1発でも」

男「!?!?」

博士「それと実を言うと、今のはオナフレイムではない。オナライターじゃ」

男「!?!?!?」

男「む、無敵じゃないですか!」

博士「そうかもしれんのう。同じ技……同じように力を振りかざせば、必ず強い方が勝つ。
この上ない必勝の方程式じゃ」

男「た、確かに!!」

博士「だが、覚えておきなさい。そのやり方ではいつか、自分以上に負けてしまうと」

男「あ……」

博士「力と力をぶつけ合わせるというのは、そういうことじゃ」

博士「……もちろん正義に力は必要じゃ。
だが、相手を理解しようとする心が無く、一方的に正義感で押さえつけるのは暴力と大差ないじゃろうな。
若い頃のワシにはそんなきらいがあったように思う……どこかで、周りを追い詰めていたのかもしれん。
奴が悪の道に墜ちる前に……ただ戦うだけじゃなく、もっと何か出来たはずだったんじゃ」

男「……正義感で人が傷付くって、どういうことなんですか?」

博士「画一的に正しいこと、を決めてしまうのは危うさを孕んでおるのじゃ。
その正しいこと、をしない人間は正義から外れている『悪』とみなされることもあるじゃろう」

博士「例えば、誰かが悪漢に襲われているとき…助けない人間は悪なのか?」

男「……じょ、女性や子供は……」

博士「では女性や子供以外は強者、だから、正しい行いを強要させられるのう」

博士「弱者保護の思想は否定せん。正しい行いをしようという心も尊いものじゃ。
しかしな、力や気が弱い男や、見た目からは分からなくとも病を患っていたり体が不自由な者もいる」

男「!」

博士「義務や責任という形で強者が弱者に負担を強いられるのが当たり前という風潮になれば、理不尽と感じる者も出てくるじゃろう。
その理不尽に刃向かっても、風潮が出来上がっていれば……
『アイツは一人だけズルい』と、自分も嫌々ながらやっているのだから相手もするべき…そんな同調圧力が生まれる。
ここまでくれば、善意からくる正義感ではなく、完全に別物になってしまっておるのが分かるじゃろう。あ、ごめん。オナニーしていい?」ヌギヌギ

男「どうぞ」

博士「正義は、いつの時代も曖昧…アイマイまいんちゃんじゃ。まいんちゃん…っ!
自己完結した正義感はともかく、人に正義を求めるのは難しい。
もしかしたらその正義は誰かを追い詰めているのかもしれんからのう」シコシコ

博士「世の中の息苦しい不条理というものは、そうやって、正義から作られているのじゃからな」シコシコ

博士「そして、不条理が時に『悪』をいつか本当の悪意に育ててしまうことがある。…分かるかね?男君」シコシコ

博士「正義が悪を生むのじゃよ」シコシコピュ

博士「ふぅ」

男「……仰ってること、何となく分かります」

博士「あ、あの雲の形エロいのう」シコシコ

男「聞いてないや……」

女「男君!」

男「あ、女さん」

女「もう、探しましたよ!うわ、何ですこの人!?通報しなきゃ」ピポパ

ウウウゥゥ…

警官「おら、お縄につけ!屑人がッ!」

ウウウゥゥ…

男「それより、なんで僕を探してたの?」

女「うん…友のことでなんですけど…」

男「!…うん」

女「ここじゃ何ですから、ちょっと座れる場所行きましょう。奢りますから」

男「わ、わっ!引っ張んないでよ!」

CoCo壱――

女「友は決して悪い人じゃないんです。それは分かってあげてください」

男「うん。それはよく分かってるつもりだよ」

女「…本当ですかー?」

男「本当さ」

女「まさか友の過去を言い触らしたりしませんよね?」

男「そんなことするはずないよ」

女「…マスター、男君に最高級カレーを」

男「いやいやいや!言わないからホント」

女「じゃあなんで学校抜け出したりしたんですか?」

男「い、いや…ごめん。なんか急な話でさ、心の整理が…
でもさ、別に友のこと嫌いになったりしたわけじゃないんだよ」

女「……」ジトー

男「ホントだって!」

女「……そうですよね。疑ったりしてごめんなさい」

少女店員「はーい御注文お決まりでしたら、私達が」

店主「承るぜッ!」

男「甘口ポークカレーで」

女「あたしはエビ香る春爛漫カレーを。辛さは3辛でお願いします」

店主「あいよっ!お待ちどう!召し上がれッ!」

男「ハフハフ…美味しいや」

女「ムシャコラムシャコラ…エビ美味しいでゲソ」ナポ…モニュ…モニュ…

男「ん…あ、あれは…!」

女「どうしたんですか?」

男「遊☆戯☆王だ!」

女「えぇ。現在公開中の映画、遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONSのポスターですね。
CoCo壱番屋では遊☆戯☆王とのコラボキャンペーンを行っているのです」

遊☆戯☆王のポスター『闘え、信じるもののために―。』

女「 原作者の高橋和希自らが製作総指揮を執り、キャストは「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」当時のメンバーが集結!
キャッチコピーは『闘え、信じるもののために―。 』
原作遊☆戯☆王のその後を描く、完全オリジナルストーリーなのです!」

女「キャンペーンは10辛よりも熱く、5月いっぱいまで実施してますからね!」ズビシッ!

男「……聞いてもいいかな」

女「……どうぞ」

男「友の過去には一体、何があったの?」

女「すみません、あたしの口からは具体的には…」

女「友は確かに……オナホの研究に没頭するあまり、冥府魔道を往っていました。
片栗粉を買い占めて市場価格に影響が出たこともありました」

女「でも、今は見ての通り、気のいいオナホールバカなんです」

男「うん、分かってる。友は不器用でバカだけど、いい奴だ。
間違っても悪人じゃないよ!」

女「男君…」ル…

男「友の過去は知らないけどさ…友の今は知ってる」

男「見くびらないでよ!友とは変わらず一番の友達さ」

女「男君……ッッ!」

ガシッ!

男「わ!?」

女「ありがとう…!友が君と友達になってよかったです!」

ブンブン!

男「う、うん」

女「いい奴ですねー男君は!」

男「そ、そんなことないよ」
女「あたしのカレーを一口あげましょう!はい、あーんっ」

男「辛いの苦手だから…」

??「あ、あれはっス……ッッ!?」

男「うん、分かってる。友は不器用でバカだけど、いい奴だ。
間違っても悪人じゃないよ!」

女「男君…」ル…

男「友の過去は知らないけどさ…友の今は知ってる」

男「見くびらないでよ!友とは変わらず一番の友達さ」

女「男君……ッッ!」

ガシッ!

男「わ!?」

女「ありがとう…!友が君と友達になってよかったです!」

ブンブン!

男「う、うん」

女「いい奴ですねー男君は!」

男「そ、そんなことないよ」

女「あたしのカレーを一口あげましょう!はい、あーんっ」

男「辛いの苦手だから…」

??「あ、あれはっス……ッッ!?」

ラボ――

男「上官、失礼します」

先生「おー、学校サボりやがってこの野郎」

男「すみません」

女「え…先生?」

先生「ん?なんだ女じゃねーかオイ。確かに先生でもあるが俺は…」

先生「オナニスト犯罪対策機関、Countermeasure onanist corps…通称『COCO』の第壱部隊隊長…先生たぁ、俺のことだぜ!」

男「僕と友は直属の部下なんだ」

DQN「おーす、6.5センチ」ドキュンッ!

男「DQN、早いね」

女「あ!ヤな奴が来た!」

DQN「なんで女がいるんだよ?今のうちから友の看病に来たのか?
今日は若手組は実践形式のトーナメントがあるみたいだからなァ」

男「え!?僕聞かされてないよ!?」チラリ

先生「あ…」

先生「まぁ、アレだ。実戦は日常の中にあるからホラ。
常在戦場の気持ちでいないと。な?真のオナニストはいついかなる時も最高のオナニーが求められるから。うん」

女「それより、友の看病ってどういうことですか?」

DQN「決まってんだろ?オレ様がブッチギリで強いとして…次にまぁ短小。
おまけで入った友が模擬試合なんてしたらボコボコにされんのがオチだぜ!」

女「キィー!嫌な奴ですね!!」ガルルー

DQN「ギャハハハ!まぁ、オレは参加しねぇから安心しろよ」

男「え?参加しないの?」

DQN「どうせオレとお前の一騎討ちになるのは見えてるしなぁ。
意味なんてないぜ…それに、やることがあんだよ」スタスタスタ…

先生「なぁ、所長…博士知らないか?」

女「さっき公園でパトカーに乗せられてましたよ」

先生「またかよ…」

男「僕も見学しよっかなぁ。公園でザーメン消費したし…」

先生「お前はダメ。学校サボったろうが!強制参加だぜ」

男「えー」

先生「それにな、この模擬試合はR20の自慰メンの地区大会に輩出する奴を決める為でもある」

男「はぁ…」

先生「大会で栄えある優勝を勝ち取ってみろ!!好きな女の子にモテモテ間違いなし!」

男「!」ピコン

男「『男くんカッコいいっス!』なんて言われますか!?」

先生「言われる!!」

男「『男くん優勝おめでとっス!おっぱい揉む?』なんて言われますか!?」

先生「言われる!!」

男「試合出ます!!」ピココンッ

先生「よーし、男の子!!」

女「はぁー…COCOの規模はかなり大きいみたいですね。基地自体、広いし。しかも地下には闘技場があるだなんて」

実況《スッポンの方角…COCO第3部隊から炎の虎が上陸だ!!
第3部隊、極チン会、モブAー!!》

\ワァァァアアア!/

自慰メン「モブAー!第3部隊の顔に泥を塗るようなオナニーはするなよー!」

実況《マムシの方角… オレたちは勃ち技最強ではないチンコバトルで最強なのだ!
同じく第3部隊、極チン会館、モブBー!!》

\ワァァァアアア!/

自慰メン「モブBー!チームメイトだからって手加減するなよ!」

女「はぁ…友も出るのかな」

DQN「さっき廊下でスレ違ったなぁ。出るみたいだぜ」

女「DQN!?」

DQN「お…決まったか」

実況《勝負ありッ!モブB、マグナムザーメン弾をモロに決めて2回戦進出!》

女「すぐ勝負が決まりましたね…」

DQN「……いや、実力差はほぼないな。モブBを見てみな。
勝ったとはいえ、チンコに力がねぇ」

モブB「……」ゼェゼェ

女「確かに」

DQN「普段の訓練で実力に差がないのは分かってたんだろうぜ。
消費の大きいマグナムザーメン弾で短期決戦に出たってとこか。
マグナムザーメンが外れていたら今頃2回戦に駒を進めていたのはモブAだろうな」ギャハハ

実況《スッポンの方角!ちいさぁぁぁぁあああい!!説明不要ッ!
COCO第一部隊、自慰現流、短小術、男ー!!》

\ワァァァアアア!/

先生「男ー!第一部隊の威信がかかってんだからな!聞いてんかコラー!」

実況《ムケチン対策は完璧だ!!COCO第4部隊、全日本包茎道!モブC!!》

\ワァァァアアア!/

女「男君、このブロックなんですね」

DQN「相手は包茎道の使い手か」

モブC「いくぜぇ……」

DQN「守りに定評のある包茎戦闘術をどう破るかだな」

女「……というか流派とかあるんだ」ドンビキ

男「お願いします!」ピコンッ

DQN「(あれから半年…見せてもらうぜ)」

モブC「(なんだ…マジで小さいな…あんなもんが全力で一撃を放ったところで、威力は知れてる…!)」

男「せや!姉しよッ!」

モブC「(来る…!俺の包茎で衝撃を受け流してから…)」

バチィンッッッ!

モブC「ぐあぁああああああ!!?」ガラガラガッシャーン!

審判「勝負ありッ!」

実況《い、一撃だァー!!す、凄い凄いぞ!このシスコンー!!これが男の本気だー!!》

女「す、凄いです…」

DQN「いや、違うな」

女「何がですか」

DQN「まだ奴は実力を出しきっちゃいねぇよ」

女「!」

女「うーん…中々試合見るの面白いかも。
会場も大盛り上がりです」

DQN「自慰メンの試合は一般公開して興行としても成り立ってるみたいだからな」

女「へー。でもオナニストの犯罪を取り締まるのにオナニスト同士で戦うんですね」

DQN「何にしても金がいるんだろ。それに宣伝効果もあるしな」

女「なるほど。強いオナニストがいるって対外にアピール出来ますもんね」

DQN「お…最後のブロックの最後の試合…面白そうだぜ」

女「!」

実況《スッポンの方角!チンコ戦闘術は実戦で使えてナンボのもん!
超実戦オナニー術!チン陰流!モブD!》

\ワァァァアアア!/

「若手内だとDQNに並んで最強と誉れ高いな」

「あーこりゃ決勝はモブDと男だな」

実況《マムシの方角!戦いたいからここまで来たッッ!キャリア一切不明!!
第一部隊のピット・オナホーラー!友ー!!》

\ワァァァアアア!/

「オナホーラーか」

「実戦形式だからな。性玩具の持ち込みはOKだ」

友「……」

女「あわわ…相手なんか強そうです」

実況《こ、これはー!片栗粉X!片栗粉Xです!》

モブD「!…貴様嘗めてるのかッッ」

ざわざわ…ざわざわ…

女「どういうことなんですか?」

DQN「オナホールは正規品を使うのが普通だからな。
プロは特殊用途の軍事用オナホールや戦闘用オナホールを使うくらいだし。
片栗粉Xなんて脆いもん使ったら、逆に弱くなるぜ」

モブD「……医務室に送ってやる!」

友「御託はいい…来いよ」

モブD「クラナドッッ」

バチィン!

実況《気合い一閃!モブDのおちんちんが唸りを上げるー!!》

モブD「ヨスガノ――」

友「チッ…!」

モブD「――ソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラソラッ!!!」

実況《友、あまりの猛攻に為す術無しかー!》

友「お前の敗因はただ一つだ…」

モブD「なに…!」

友「お前は片栗粉Xを嘗めたッッ!」

ドピュン!!!!!!

モブD「~~~~~~~ッッッ!?」

モブD「が……ま……」バタリ

ざわざわ…!!

実況《な、な、何が起きたんだー!?一撃!優勝候補の一角が一撃で倒されたー!!》

友「射精威力…早漏さ(スピード)…1.5倍上昇する貫通式、ヒダ状加工。
さっき仕上げたオーダーメイドの逸品だ」

「バ、バカな…!」

「射精威力を1.5倍上昇だと…!?高級オナホールでさえ1.3~1.4が限度…
1.5倍上昇なんて職人の作る最高級の業物クラスじゃ…」

友「まぁ、オナホ作りは得意だが…マグレ勝ちだな」ハハハ

「たまたまとはいえ、モブDに勝つとはなぁ」

「あぁ、あいつ中々やるな」

DQN「……ッ!!(いや…マグレじゃねぇ…!)」

女「わぁ、勝った!勝った!勝ちましたよ!」ピョンッピョンッ

DQN「やっぱりトーナメントに参加しない方が良かったな」

女「んー友けっこう強いじゃないですかー!
あれ、DQNどこ行くんですか?」

DQN「言ったろ?オレはやることがあるから行くぜ(ほぼ全ての自慰メンが観戦してて警備は手薄のはずだ…!今しかねぇ。例の噂を確かめてやるぜ)」

男「友!」

友「ん、男か。一回戦突破おめでとさん」

男「友こそ!強いじゃん、知らなかったよ!」

友「ハハ、マグレだマグレ」

女「友ぉー!やるじゃないですかー!」

友「なんでお前いるんだ?」

男「決勝戦で会おうね!」

友「まぁ、やれるとこまではやるよ」

DQN「ここが所長室かよ。イカくせぇな。AVとかエロゲーとか散乱してるし」ガサゴソ

DQN「自慰メンのファイル…これか!」

DQN「(……オレらの出身地や経歴…性趣向までこと細やかに書かれてやがる…あんま気分のいいもんじゃねえな)」

DQN「(友…友…あった、このファイルか)」

DQN「……」ペラッ…ペラッ…

DQN「!」

DQN「半信半疑だったが…噂はマジだったのかよ…ッッ」

実況《こ、これは驚きました…決勝戦は意外な形となりました》

実況《スッポンの方角。DQNと互角に戦い、更なる研鑽を積んだファイター…
彼の実力を疑うものはいないでしょう。
しかし…もう一人は実に意外!まさかの実力者!なぜ、今まで誰も彼に注目しなかったのでしょう!!》

実況《スッポンの方角!!ちっさなチンコに大きなパワー!男ォー!!》

男「まさか…こんな形で君と対峙するなんて…」

実況《マムシの方角!!オナホを作らせても使わせても天下無双ッ!!
天才オナホーラー!友だァー!!》

友「あぁ。人生何があるか分かったもんじゃねぇな」

女「ふ、二人が戦うなんて…!」

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