男「カロス地方…?」友「ああ」 (32)

ポケモンBWとXYが同じ時間軸と聞いて



イッシュ地方――ヒウンシティ

男「ついにこのイッシュから離れることが出来るのか」

友「ああ。お前はもとは被害者だし、事件後も模範的に復興に参加してたしな。」

男「よかった。またポケモンを使えるんだな」

友「あれ?他の連中みたいに許可自体は下りてたんじゃなかったのか?」

男「ああ、そうなんだけどさ。まだポケモントレーナーを名乗っていい気がしなかった」

友「けじめってやつか?」

男「許された気がしなかったんだ。彼の追い求めたものを考えれば、なおさらだ」

友「そうか。安心したよ、お前の心が強くてさ」

友「3日後に船が来る。それまでに挨拶とか済ませとけよ」

男「ああ、ありがとう。お前もジムトレーナーの仕事頑張ってな」

友「…お、…おう。」

男「…まだ気にしてるのか?ただの偶然だよ、お前が気に病むことはない。」

友「だが俺は…お前に取り返しのつかないことをしてしまったんじゃないかと」

男「だったらなおさらだ。俺がここで叶えられなかった夢を…叶えてくれよ、な」

友「…おう!」カイリュー、ソラヲトブ!


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あれから――プラズマ団はその形を変えた。

ゲーチスにより長年練られてきた世界征服の計画は、プラズマ団のNと少年トウヤの激闘の末、失敗に終わった。
国際警察により前線に出ていたプラズマ団のメンバーもしょっぴかれ、残ったメンバーはN派と脱走したゲーチス派に分裂した。

プラズマ団だった俺は自首した。Nとの接触経験やプラズマ団の情報、プラズマ団に入るまでの経緯。
それらの情報価値やボロボロになったイッシュの復興事業に参加した結果、ポケモントレーナーへの“復帰”が許可された。
条件は国交の問題により細部まで明らかになっていないカロス地方の情報収集を行うこと。

終わったはずの少年の旅が、続きからを許された。
またポケモンに触れられる。温かい涙がこぼれるのを感じた。

カロス地方――ヒヨクシティ

男「ここがヒヨクシティか…」


ティエルノ「モノレールにも乗れーるwwwwwwwwwwwwwwwwッフゥ!」クルックル


男「」

男「…そこの図鑑好きな少年、ちょっといいか」

トロバ「は、はい」

男「すまないがポケモンセンターの場所を教えてもらえないか」

トロバ「えっと、そこの駅からモノレールに乗って、ヒルトップステーションに出ればすぐですよ」

男「そうか、ありがとう」

ティエルノ「プラーズマーwwwwwwwwwwデーケデーケデーケデーデデーンwwwwwwwwwwwwww」プラーズマー

男「彼は知り合いか?」ビクビク

トロバ「すいません…あれでもまともなときはまともなんです…」

男「そうなのか…まあ旅をするには元気があったほうが良いしな」

男「では失礼するぞ、良い旅をな、少年」



トロバ「そんなに年離れて無さそうなのに変わった人だなぁ」

男「なんということだ…世界にはこんなにも静かで速い、快適な乗り物があったのか」

男「モノレールにも乗れーると言いたくなってくるな」

男「…綺麗な海だ」

男「…フタチマルが喜んで泳ぎそうだな」

男「あいつは元気かな、プラズマ団に捕まってからどうなったか分からんな」

男「いつかまた会いたい、そして謝って、今度こそ一緒に旅がしたい」

男「ごめんな、フタチマル」

男「ポケモンセンターに着いたぞ」

男「地図をくれ」

ジョーイ「はーい」

男「ふむ…西に12番道路」

男「泳ぎは教わってないからシャラシティには行けないな」

男「東に13番道路、その先には巨大都市ミアレシティか」

ジョーイ「13番道路は荒野ですよ、ポケモンも連れずに行くのは危険かと」

男「そうか。忠告痛み入る」

ジョーイ「(何この子)」

クイックボールヒトツセンエンニナリマース
アリガトウゴザイマシター

男「今日は遅いしホテルに泊まろう」

トロバ「あ、さっきの」

男「やぁ少年。ちょうど良かった、君に尋ねたいことがあるんだが――」

――翌日

男「というわけで最初の仲間のケンタロスだ」ガァーウアゥ

トロバ「…え?丸腰でケンタロスを捕まえたんですか…!?」

男「メトメガアウーシュンカンークイボ投げて捕まえた。12番道路の分布を教えてくれてありがとう、少年」

トロバ「(丸腰でポケモンを捕まえに行った…?ポケモンの生息数の多いあの12番道路に…?)」

男「朝早いが君のところのバクオングが目を覚ます前に出るとするよ、世話になったな少年」

トロバ「は、はい、お気をつけて!」



男「うん、お前の毛は心地よい手触りだな」ナデナデ

男「名前は何がいいか、ケンタロウかケンタくんかケンタッキーか最強牛か」

男「しばらくは二人になると思うけどよろしくな」

男「ケンタロス」ガァーウァァ

ティエルノ「お、船旅のあんちゃん」

男「!?」

ティエルノ「今日は突風が強い、このゴーグルを使いな」

男「!?」

ティエルノ「幸運を」

男「!?」



男「…双子か何かだろうか、よく似ているものだ」

男「しかしありがたい、今度会ったら礼をしなくてはな」

男はゴーゴーゴーグルを手に入れた!

――13ばんどうろ

ビュオォオオオォォ

男「うおぅ、砂が巻き上げられてるな」

男「ゴーグルのおかげで目は大丈夫だが視界が悪いな」

男「足元に気を付けて進もう」ザッザッ

ザッザッ

男「…ん?」

ザッザッ

身長3m
言っちゃなんだがホームレスのような恰好
腰まである白髪

男「!?」

AZにゃん「…フラエッテ…マッサージ…してもらおうな…」

AZ「…ショウヨウ…シティ…」

男「すごい存在感だ、そこらのポケモンよりひどいぞ」

男「しかし彼…ミアレから来たのだろうか、あの恰好で」

男「非常に発展した住みやすい街だと聞くが」

ザッザッ

ザッザッ


男「…お、着いた…………ファッ!?」

妙に暗いと思っていたが、天気や砂嵐のせいではなかった。
ゴーグルを外し顔を上げるとすぐに気付く。とんでもない高さの外壁が、…おそらくは街を包むようにぐるりと聳え立っている。

男「…いくらなんでも巨大すぎるぞ、ウォール・ミアレとか名付けてイッシュに報告しよう」

男「では入ろうか」


――ミアレシティ

男「…人が多いとは聞いていたが、ここまで高いビルで埋め尽くす必要があるのだろうか」砂パンパン

男「何やら中央部が騒がしいな、行ってみるとしよう」




ウオオオオオオオオオオオオオ
ドドドドドドドドドドドドド

男「…これは何だ…自転車レースか…?」

男「数えきれないほどの自転車が…広場をぐるぐると走り続けている…」

広場の外側にはこれでもかというほど出店が立ち並び、走り続ける者らを応援している。
そして広場の中心には…機械の樹が、ある。
走ってる者には自転車を降り、その機械の樹へ近づき、モンスターボールをどこかへ送る様子が見られる者もいた。

男「おかしいな…聞いた話ではミアレの中心には輝くプリズムタワーというポケモンジムがあるという話だったが」

セレナ「あら…そこのあなた。髪に砂がついてるわよ」

男「む?」

セレナ「取ってあげる。ヒヨクから来たの?」パンパン

男「あぁ、すまない。海の向こうからね」

セレナ「…海?ああ、あなたがイッシュから来たっていう」

男「知っているのか」

セレナ「ええ。イッシュとの船の行き来が始まったとは聞いたけど、じゃああなたがミアレに初めて踏み込んだイッシュの人間ね」

セレナ「私はセレナ。ポケモントレーナーよ」

男「これは親切にどうも。ポケモントレーナーの男だ」

セレナ「ちょっとカフェでお話しましょうか。ここは暑苦しいし」

男「そうしよう」

男(この地方の人間は自転車が好きなんだろうか?)

男(以前イッシュでもこんな光景が見られたが)

――フラダリカフェ

カランカラン

セレナ「こんにちは。コーヒーと軽食でも出してもらえるかしら」

店員「すぐにお持ちいたします。」

セレナ「フラダリさんは?」

店員「ラボにいらっしゃいます。お呼びしましょうか?」

セレナ「いえ、結構よ」


男「…不思議なところだな」

セレナ「そう?」

男「見るからに怪しい人間が無言で奥に入っていくし、店内には財政的に苦しそうな方ばかりだ」

セレナ「まあ確かに変ね。前者は従業員、後者は恵みを受ける方たちといったところだけど」

男「恵み?」

セレナ「お金が無い方にサービスしているのよ、このお店」

男「そうなのか。随分寛容なお店なんだな」

フラダリ「いや。みっともなく偽善を働いているだけだ」ドン

男「…すげー髪型…」

セレナ「あら、こんにちは。お邪魔してるわ」

フラダリ「いらっしゃいませ。コーヒーとケーキのセットをお持ちいたしました」コトッ

セレナ「硬くならないでいいわ。丁度いいし、一緒にどう?」

フラダリ「いや私は」

セレナ「彼は男、イッシュからの渡航者よ」

フラダリ「イッシュから?…そうか、船旅御苦労だな男くん」

男「いえ。あ、このコーヒー美味いっすね」ズズーッ

フラダリ「お口にあって良かった」

セレナ「これからいろんなお話をするの。あなたにもいてもらえると助かるわ」

セレナ「世紀の大悪人さん」

フラダリ「…そうだな。そうすべきだろう」

セレナ「そうね、男くん、何が訊きたい?」

男「ああ、とりあえずさっきの自転車レースと機械の樹なんだが」

セレナ「あーまあそれだよね。私はちょっと食べるからフラダリさん説明よろしく」

男(…そのために誘ったのか?)

フラダリ「あれは…新チャンピオンの方針だ。私と彼、そして元ミアレジムリーダーの協力によって作られた」

男「新?チャンピオンが変わったんですか?」

フラダリ「ああ。カルムという少年がポケモンリーグを制覇し、なんやかんやあって」

セレナ「フ レ ア 団 …という連中を倒して」

フラダリ「…オッホン。…並外れた行動力でこのカロスを変えていった」

フラダリ「その最大の功績が…あの樹、ポケバンクだ」

フラダリ「簡単に言えば巨大なパソコン。おそらくは世界最大の容量を誇る、ポケモンの収納施設だ」

男「何故そんなものが必要に?」

フラダリ「ポケモンバトルのインフレと」

セレナ「メガストーンのせいね」

男「??メガ??」

フラダリ「セレナくん、少し頼む。ラボから資料を持って来よう」

セレナ「オーケー。ポケモンの研究が進み、ポケモンのことがよく分かるようになったの」

セレナ「そうね…たとえば、そこの道端で寝転んでいる二匹のメェークル」

セレナ「男くん、あの二匹の違いが分かるかしら?」

男「いや…見た限りじゃ分からないが」

セレナ「右は1V。野生ね。左は4V…おそらく孵化余りが捨てられたのね」

セレナ「マイナーなの使おうとするくせにバンク課金もしない見下げた畜生トレーナーがいたものだわ」

男「…セレナ、その機械は?」

セレナ「ホロキャスターVer9.81よ」

セレナ「ポケモンの個体値、努力値、性格を即座に判別」

セレナ「種族値やタイプ相性といった基本情報も完備」

セレナ「機械が発達しすぎて、対戦時には使用禁止になるほどの高性能なの」

セレナ「これに加えてあるもののせいで、多くのトレーナーは少しでもいいポケモンを得ようと必死になるようになった」

男「あるもの?」

セレナ「後で説明するわ。とにかく、このホロキャスターの進化によって、トレーナーはより良いポケモンを求めて」

セレナ「ポケモンを卵から孵化させるために、自転車に乗って走っているの」

セレナ「もうその流れは止められなかった。孵化されたけど使われないポケモンたちが、弱いまま野生に捨てられ」

セレナ「野生の生態系も変わり始めた」

セレナ「そこでカルムたちは作ったわ…ポケモンを、守るための樹を」

セレナ「生まれてくるポケモンたちに、悲しい思いを、させたくない」

セレナ「せめて傷つけないようにと、籠の中に閉じ込めるように」

セレナ「私たちはあの樹へ、ポケモンを住まわせるの」

セレナ「樹の安全のために、ミアレの壁はさらに高く、堅牢になった」

フラダリ「待たせたな。これがメガ進化の資料だ」

セレナ「そしてこれがポケモン対戦の激化の原因の一つ。メガリングと…メガストーンよ」

男「つまりこのメガリング…キーストーンとメガストーン、それに対応するポケモンがあればメガシンカが出来て、ポケモンが強化されると」

セレナ「そんなところ。けどメガストーンもキーストーンも有限。トレーナー間で奪い合って争いが絶えない」

セレナ「メガストーンやメガリングを所持した人間は、常にそれらを賭ける決まりが出来た」

セレナ「周りはそれを狙って、ポケモンたちを強く…いえ、強いポケモンを選んでいるの」

男「怖い話ですね」

セレナ「えぇ…本当に怖い人たち」

男「いえ、メガシンカ自体がです」

フラダリ「怖い?メガシンカが?」

男「だって、まだメガシンカの詳細なメカニズムは解明されてないんでしょう?未知の力だ」

男「結果だけを見てメガシンカが必要とされて」

男「その過程に何が起こっているのか、どんな力が起こっているのか、その源がなんなのか」

男「誰も分からない」

男「それもポケモンの独自の進化形態の限界すら突破してる」

男「何の代償も無いとは、安全だとは、思えません」

フラダリ「…………」

セレナ「…優しいのね、あなたは」

男「優しい?」

セレナ「ポケモンのことを思いやってあげられてる。今のカロスには、きっと失われてしまった心」



男「いや…俺は彼らを傷つけた」



セレナ「え……?」

男「こちらもお話ししましょう、元プラズマ団員の物語を」

――数カ月前 カノコタウン

友「男!1X歳の誕生日おめでとう!」

男「おう!やったぞ友、これで旅に出られるな!」

友「はやくアララギ博士のところへ行こうぜ!」


男「しかし悪いな友、トウヤやチェレンたちはもう出発してるっていうのに待たせちまって」

友「ははっ、気にするなよ。旅立ちの年齢に無駄に厳格な田舎が悪い」


男「よろしくな、ミジュマル!」

――サンヨウシティ

男「サンヨウジムクリアっと…こっちは何だ?」

男「夢の跡地?」


プラズマ団「オラッ!今度こそ夢の煙 出せ!!」

男「何だ…?」

プラズマ団「おいそこのガキ、何見てんだゴラァ!」

男「くっ…いけっ、ミジュマル!」



友「男ぉ!た、助けてくれ!俺のツタージャが!」

男「何…?ポケモン強盗までするのかあいつらは!?」



プラズマ団「はっ…?え、N様!?」



N「そこの君。この子のトレーナーかい?」

友「え…?ツ、ツタージャ!!!」

N「ダメだよ、トレーナーはちゃんとポケモンを守ってあげるんだ」

友「あ、ありがとうございます!!ごめんな、良かったツタージャ…!」


男「ありがとうございます、助かりました」

N「…君たちのポケモン」

男「はい?」

N「いや。とても、幸せそうだ」ニコッ


友「男!トレーナーズスクールでしばらく勉強したことだし、バトルしようぜ!」

男「いいぜ、まだお互い手持ちは一匹だがな」

友「(タイプ相性はこちらが有利!つるのムチで押すぜ!)」

男「ミジュマル、きあいだめ」シュゥゥゥゥゥゥ

ミジュマルの攻撃!急所に当たった!

友「」


男「よーっし勝った、お疲れミジュマ…ル…!?」ハッ

友「お、おい、進化だ!」

デーデーデーデケデケッデッデーン!
おめでとう!ミジュマルはフタチマルに進化した!

男「お…おお…!改めてよろしくだ、フタチマル!」ガシッ

――シッポウシティジム

男「フタチマル!シェルブレード!」シュッ

男「あと一撃!」

アロエ「ミルホッグ!さいみんじゅつ!」

フタチマルは眠ってしまった!

アロエ「これで動けないね!」

男「ねむけざまし」

フタチマルは目を覚ました!

アロエ「それぐらい読んでるよ!さいみんじゅつ!」

フタチマルは眠ってしまった!

男「ク…ククク…」

アロエ「ハン、何がおかしいんだい?」

男「…この大量のねむけざましを見ても、同じことが言えますか?」

アロエ「!?」

アロエ「そんな…ここまで準備してくるトレーナーなんて…!」

男「サンヨウジムでバイトさせてもらったかいがありました」

男「さぁ…あと何回連続でさいみんじゅつを当てられますかね…?」

アロエ「くっ…!」

――ヒウンシティ

男「いやー、長い橋だったなァ」

友「広い街だなぁ、どうするよ」

男「俺はちょっと街を探索するよ、お前は?」

友「俺はジム挑戦だな」

男「じゃあしばらくは別行動だ、気を付けてな」

友「おう、お前もな」



ゲーフリ「実はですねぇ、この街にはイーブイが出るんですよ」

男「イーブイ?」

ゲーフリ「さまざまな姿に進化する可能性の獣…」

男「しかしこの街に草むらなんてあるのか?」

ゲーフリ「実は…」

――ヒウン地下水道

男「ふぅ。まさか子供の頃好きだったリンクばりのロープアクションで侵入することになるとはな」

男「普通じゃ侵入不可だから仕方がないが」

男「この先を抜ければ――」


男「やった…!イーブイを捕まえたぞ…!」

男「かわいいなぁ、お前はどんな姿になりたい?」モフモフ

男「今から楽しみだな、イーブイ」ナデナデ

男「さて、じゃあ街に戻って――」

男「ん?こんなところに部屋が…?」

プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!

プラA「見たな」ドン

プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!

プラB「オマエは犯してはならない領域に踏み込んだ」ドドン

プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!

プラC「ポケモンはいただこう」ズイッ

プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!

プラD「男だからな、働いてもらうぜ」

プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!
プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!
プラァァァァァァァァァァァァズマァァァァァァァァァァ!!!!

プラズマだんA~Z「嫌なら地下水道の幽霊にでもなれ」

男「…!!!!!!!」

男「イ、イーブイッ!!」

男「フタチマルッ!!」

男「待っ――」

ゴスッ

男「…ご…めん…」



――再び現在

男「その後のことは有名だしご存知でしょう」

男「プラズマ団は本格的に活動を激化」

男「プラズマ団はトウヤと伝説のポケモン・ゼクロムにより止められ」

男「最後にはトウヤとN、伝説のポケモン同士の衝突。ゲーチスの打倒により全てが終わった」

セレナ「……」

男「俺は…プラズマ団員として、Nを見てきた」

男「彼が必死に夢を追い求めるのを、見てきた」

男「彼のポケモンへの狂おしいまでの愛情と、苦しみと、優しさを」

男「彼があの場所を見たら、きっと怒るでしょうね」

フラダリ「………」



フラダリ「ああ。あの生命の樹に怒りを感じるものは、きっといるだろうね」



セレナ「…フラダリさん?」

フラダリ「作業に戻るよ。二人とも、お代は結構だからゆっくりしていきたまえ」

フラダリ「もう冷めてしまっただろうからコーヒーを淹れなおすように言っておくよ」

――再び現在

男「その後のことは有名だしご存知でしょう」

男「プラズマ団は本格的に活動を激化」

男「プラズマ団はトウヤと伝説のポケモン・ゼクロムにより止められ」

男「最後にはトウヤとN、伝説のポケモン同士の衝突。ゲーチスの打倒により全てが終わった」

セレナ「……」

男「俺は…プラズマ団員として、Nを見てきた」

男「彼が必死に夢を追い求めるのを、見てきた」

男「彼のポケモンへの狂おしいまでの愛情と、苦しみと、優しさを」

男「彼があの場所を見たら、きっと怒るでしょうね」

フラダリ「………」



フラダリ「ああ。あの生命の樹に怒りを感じるものは、きっといるだろうね」



セレナ「…フラダリさん?」

フラダリ「作業に戻るよ。二人とも、お代は結構だからゆっくりしていきたまえ」

フラダリ「もう冷めてしまっただろうからコーヒーを淹れなおすように言っておくよ」

投稿ミスっちゃった



男「…長くなったね。俺はその後、国際警察に自首し」

男「ボロボロになったイッシュの復興に協力…ある意味、保護されたんだ」

セレナ「そんな…」

男「…昨日、久しぶりに自分のポケモンと触れ合えたよ」

男「あの温もりを、ポケモントレーナーは忘れてはいけない」

男「破壊も奪い合いも必要ない…共存していかなくてはいけない」

セレナ「………」

男「実はね、セレナ。俺はフラダリさんとフレア団の事件について知ってるんだ」

セレナ「!?」

男「イッシュを出る前に、警察の人間から説明された。フラダリさんが何を思って何をしたのかも、聞いた」

男「その後は献身的に模範的に行動していることも」

男「パレードで救われた、伝説のオトコとフラエッタの話も聞いた」

男「今の俺は――過去の彼らにどこか、近いのかもしれない」

男「共存していかなくてはならないのに、今俺は、この街に対する怒りを抑えられない」

セレナ「お、男くん…?」

男「俺は、戦うよ」

男「カルムを倒し」

男「ポケモンのあるべき理想を」

男「トレーナーの真実を」

男「メガシンカという欺瞞を」

男「すべて」



「それじゃ…サヨナラ!」

さようなら、ごめん、ありがとう

N――

数年後――

奪われたNのボイドキューブの鍵穴とAZの鍵

そこにあった強大なメガストーンを使い、少年は最強のポケモントレーナーになる

生命の機械樹・ポケバンクのポケモンたちの命が利用され

最終兵器が使われた

兵器の光を浴びたオトコは

永遠を彷徨う






「フタチマル…イーブイ…」





最後の部分がよくわからんから説明あるとうれしい

>>29
・Nがぶら下げてたボイドキューブは完成させると鍵穴が現れるらしい
・AZがぶら下げてたのは最終兵器だけど“鍵”
・アルファベットはAが最初でNが中間でZが最後
・BWとXYは時間軸が同じ
・Nは古代のイッシュ王と共通する部分があり、AZは古代のカロス王

このあたりから想像して、現れるのはメガストーンじゃないかと思ってこのSSを思いついた

あとはXY劇中で言われてる「AZが作れてしまうポケモンの命を使う最終兵器」の設定を
孵化余りとなった悲しいポケモンと合わせた

男の心情については劇中のAZが「生き返ったフラエッタへの喜び<ポケモンを粗末にする世界への怒り」というのに合わせた
正直そこは雑だったと反省

男がこの先3000年を彷徨うのかどうかは想像に任せる

さぁポケバンクまで頑張ろうか

フラエッタとフラエッテがーぐちゃぐちゃになってたー
すいませんずっとフラエッタだと思ってたんです抜けないんです

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