メイド「愛しております男様」男「三十路はちょっと…」(207)

メイド「三十路じゃありません!!まだ20代です!!」

男「四捨五入すれば三十路じゃん…」

メイド「男さんが小さい頃からお慕いしておりましたというのに…」およよよ

男(異性と言うよりお母さんの位置でしか見れないんだよな…)

年増ssはいかがですか

メイド「男様が赤ちゃんのころから面倒をみていましたのに…」

男(小さい頃はこの人が母親だと本気で信じてたし)

メイド「それがいつのまにかこんなに大きくなられて…」

男「まだ高校生ですけど」

メイド「私はお払い箱ですか!?」

男「そんな事ないから」

女「おーい男ー学校遅れるよー」

男「今行くよ、じゃあ行ってくるね」

メイド「若さですか!?若さなんですか!!」

男「あーもう、学校行くから」

メイド「ぐむむむむむ…!!!!」

違うよ

メイド「行っちゃった…」

メイド「男様はもう忘れているのでしょうか」

~回想~

ショタ男「大きくなったらメイドと結婚するー♪」

メイド「ふふ、約束ですよ男様」

ショタ男「うん!大好きだよメイドー!!」

メイド「私も大好きですよ男様」

~~~~~~

メイド「あの言葉はもうお忘れですか男様…」

~登校道~

女「メイドさんとまた痴話喧嘩?」

男「別に喧嘩じゃないけど」

女「あの人学生時代からあの屋敷の奉公に出てるんだっけ?」

男「両親が死んだからあの屋敷に流れてきたんだよ」

女「…なんか男と似てる境遇ね」

男「そうか?」

女「今の私達より小さいころから男の面倒見てるなんて今考えると凄いよね」

男「そりゃ感謝してるよ本当に」

女「…お母さんみたいな存在?」

男「うるせぇな…」

女「でもあの人いつ見ても綺麗だよね」

男「だろ!?」

女(なにこの食い付き…)

男「いや見た目全然若いし綺麗だし気がきくしで本当さいk」

女「…」じーっ

男「っ…えーと、まぁ良い人だよ」

女「男って…マザコン?」

男「ちげうよ!」

女「だとしたら年上スキー?」

男「ちげうって」

女「ふーん…」

女「…まぁ、別にいいけどさ…」

男「どした?」

女「…同年代だっていいと思うよ」

男「…は?」

女「…鈍チン」

男「意味がわからん」

女「あーもう!!ほら遅刻する!!行くよ!!」

男「…」

~屋敷~

男「ただいまー」

メイド「おかえりなさいませ男様」

男「…」

メイド「どうしました?」

男「…いやなんでもない」
(改めてみると本当に綺麗だな、全然見た目若いし)

メイド「?」

男「メイドはさ」

メイド「はい」

男「好きな人とかいる?」

メイド「男様しかおりません」きっぱり

男「…そっか」
(ここでの生活しか知らなかったんだからそうなんだよ)

メイド「?今日の男様は少し変ですよ体調でも崩したのなr」

男「いやなんでもない、部屋で勉強してくるわ」

メイド「…はぁ」

~自室~

男「はぁ、マザコンかぁ…」

男「…俺はどう思ってんだろ」

男「使用人…」

男「母親役…」

男「…それとも異性として…」

男「…」

~使用人部屋~

メイド「男様の様子がおかしい…」

メイド「今朝変な事を言ったのが原因…?」

メイド「主人の調子を崩すなんてメイド失格…」

メイド「…でも男様がそれで意識したり…なんて…」にや~

メイド「…馬鹿か私は!主人と使用人!!ありえないでしょ!!!」

メイド「…ありえない…か」

~自室~

メイド「男様、お夕飯の準備ができました」こんこん



メイド「…男様?」こんこん

メイド「…入りますよー男様」がちゃ

男「…すぅ…すぅ」

メイド「…男様が寝ている」

男「すぅ…ぅ…すぅ…」

メイド「…可愛い」じぃーっ

男「…むにゃ…むにゃ…すぅ…」

メイド「小さい頃はよく寝かしつけたのが懐かしいです」なでなで

男「ん…すぅ…すぅ…」

メイド「…」

男「すぅ…すぅ…」

メイド「…ん」ちゅっ

男「…っ」

メイド「…っ!?」
   (ヤバい!!起きた!?)

男「…すぅ…すぅ…」

メイド「…セーフ」

メイド「…ここで襲って既成事実を作れば」

メイド「男様の人柄なら責任をとってくれるでしょうね」

メイド「…」ごくり

メイド「…何考えてるんだ私は」

男「すぅ…すぅ…」

メイド「…」

がちゃん

男「…」

男「…まじかよ」

男「…既成事実っておい」

男「…」

男「そりゃあんな美人に迫られたら悪い気しねぇけど」

男「…父さんや母さんはどう思うんだろな」

男「その前に女に失礼だろ馬鹿か俺」

男「…はぁ」

~居間~

男「ごめん、少し寝てた」

メイド「お気になさらず、こちらにどうぞ」

男「お、旨そうな料理だ」

メイド「ありがとうございます」

男(…俺が起きてたことに気付いてない…な)じぃーっ

メイド「?」

男「えーと頂きます」

メイド(明らかな挙動不審…もしや…)

男「…ごちそうさま、美味しかったー」

メイド「ふふ、ありがとうございます」

男「じゃあ風呂入ってくるわ」

メイド「あとで寝巻をお持ちしますね」

男「あい」

~浴室~

メイド「お湯加減はどうですかー?」

扉の向こう

男「いいよー」

メイド「では寝巻をここに置いておきますねー」

男「あいよ」

メイド(これは…男様の履いていたパンツ)ごくり

メイド(…新しいのを買うためにサイズを確かめるだけです)

メイド「…」ひょい

メイド「…っ」だだだだだだっ!!!

~使用人部屋~

メイド「くんかくんか!!」

パンツ「…」

メイド「男様の匂いがする…たまんねぇ…」

パンツ「…」

メイド「この生暖かさがまた…」すりすり

パンツ「…」

メイド「はぁ…最高や…」

パンツ「…」

メイド「…こんなメイド見たらきっと軽蔑するだろうなぁ…男様」

26から29までの範囲をつけたら読む手の好みを縛らないかなと思ったんだけど




メイド「…パンツでしてしまった」

メイド「最低だ…主人の下着でするとか…」

男「メイドー」こんこん

メイド「ふぁい!?」びくっ!!

男「風呂あがったから次入ってー」

メイド「り、了解です…」どきどき

男「…?」

~浴室~

メイド「…男様の出汁」

メイド「…飲んだら人として駄目だろ私」

メイド「…あはははは」

メイド「…」

メイド「いや、マジで駄目でしょ私」

メイド「…ふふ、我ながら本当に男様しか見えてないなぁ…」

ちなみにこれエロあるべ

メイド「身寄りのなかった私は旦那様の計らいでこの屋敷に仕えたのが始まりでしたか」

メイド「今思えば学校を通わせてくれて本当にお世話になりました」

メイド「奥さまにも良くしてもらえましたし」

メイド「懐かしいなぁ…」

メイド「今思えばずっと男様の面倒見てきたんだなぁ…」

メイド「…旦那さまと奥さまは私は想いをどう思うでしょうか」

メイド「ふふ、使用人の分際で息子に色目を使うなって怒りますよね…」

居間

メイド「…おったまりましたぁ」

メイド「…まだ肌は水を…弾きますよね?」

メイド「…年は取りたくないなぁ」

メイド「いつか男様におばさんって言われるかも…」

メイド「…肌パックしよ」

男「お、上がった?」

メイド「お、男様!」

男「牛乳飲む?」

メイド「は、はい…」

男「どうぞ」

メイド「あ、ありがとうございます」

男「…」じぃーっ

メイド「そんなに見ないでください…」

男「あーごめん」
  (湯上りってどうしてエロく見えるんだろう)

メイド「どうかしました…?」

男「いや、別に」

あーこれ逃げたな

男「メイドはさ…」

メイド「はいなんでしょう」

男「ここにきて良かったと思ってる?」

メイド「…」

男「いや、俺の父さんの計らいでここで住み込みしてるわけじゃん?」

メイド「…」

男「それとはまた違う生活だったらとかね」

メイド「そうですね、この生活以外なんて考えられないです」

男「そうなのか?」

メイド「はい」

メイド「私は旦那様に拾ってもらえて幸せですよ、奥さまにも返しきれない恩義があります」

男「そっか」

メイド「はい、私はその恩義を男様に尽くすことで返しているのです」

男(恩義…俺はメイドにとっての義理でしかないのかな)

メイド「…男様?」

男「…いやなんでもない、おやすみ」

がちゃん

メイド「…男様」

~自室~

男「両親に受けた恩を返すために俺に尽くす…か」

男「でも俺にキスしたじゃん…」

男「既成事実とか言ってたくせに」

男「…どっちなんだよ」

男「…あーもう寝よ」

翌日

女「起きてるーおーい男ー」どんどんどん!!

男「…ふぁ」

女「入るわよー」がちゃん

男「んぁ…おはよぅ…」

女「全く…さっさと起きたら?メイドさんの手間取らせないの」

男「…おぉ…」

メイド「おはようございます男さん」

男「ん…あぁ、おはよ」

女「メイドさんは朝早くに準備してるのに男は全く…」

メイド「私はこれが仕事ですので…」

女「それでも主がこんなんじxy」

男「…着替えるから二人ともちょっと部屋出てくれる?」

~廊下~

女「メイドさんも大変ねぇ」

メイド「え?」

女「男を起こしたり料理したり…この屋敷だって管理しないといけないんでしょ?」

メイド「…私はこれが幸せですから」

女「…ねぇ」

メイド「はい?」

女「メイドさんは男の事どう思ってる?」

メイド「そ、それは」

女「主人と使用人?それとも…」

メイド「…私は男様の使用人ですから」

女「…そっか」
 (じゃどうしてそんな顔してるのよ)

女「…私ね、男の事今でも好きだよ」

メイド「…」

女「男の両親がなくなって婚約も解消された仲だけど、今でも好き」

メイド「…そうですか」

女「お父さんはあんまり良く思ってないけどね」

メイド「…」

女「メイドさんh」

男「着替えたぞー」がちゃん

メイド「っ…」

男「どした?」

女「なんでもない、ほら行くよ男」

男「おぉ」

メイド「ベッドを綺麗にしますからお先に降りていてください、料理ならもう準備できてますから」

男「あ、あぁ」

女「いくよ」ぐいっ

男「引っ張るなって」

メイド「…」

メイド「…主人と使用人…か」

メイド「…」

メイド「…はは、その通りですね…」

いってらっしゃいませー




男「…なぁ女」

女「なに?」

男「メイドと何か話したのか?」

女「なんでそう思うのよ」

男「いや、なんとなく」

女「…男は私との縁談がなくなった時どう思った?」

男「いきなりなんだよ」

女「…」

男「…それは俺の両親が死んで無くなった話しだr

女「…私はね」

女「小さい頃に親が決めたことで良く分かんなかったし、勝手に決めるな―って反感抱いてた」

男「まぁ…そりゃな」

女「あの時は全然男とも面識なかったしね」

男「いきなり俺の顔見て泣き出したもんな、こいつとなんか嫌だとか言って」

女「あははは、そうだっけ?」

男「笑いごとじゃねーっての」

女「…まぁそれでさ」

男「うん」

女「…今なら私…さ」

女「…男となら良いと思う」

男「…え」

女「私…男の事が…」

男「…」

女「…きだから」

男「女…」

女「…私先行くね…っ」たたたっ

男「…俺は」

きーんこーんかーんこーん

男「…結局あの後女と話すことなく学校終わった」

男「…」

男「…女の教室行くか」

~女の教室~

男「女いるかー?」

女「男!?」

男「お、おう…そんなに驚くなよ」

女「男が来るなんて滅多にないから…」

男「…朝の事なんだけどさ」

女「う、うん…」

男「…時間をくれないか?一度良く考えたいんだ」

女「…」

女「私に何か不満があるの…?」

男「いやそうじゃない…っ」

女「…」

男「その…なんていえば良いか…その…ごめん」

女「…返事を待たせるって凄く残酷なんだよ」

男「…ごめん」

女「明日…は聞かせてくれる?」

男「…あぁ」




男「じゃあここで」

女「…男」

男「?」

女「私は本気だから」

男「…ありがとう」

女「…また明日ね」たたたっ

男「…」

~屋敷~

メイド「♪~あ、おかえりなさいませ男様」

男「…あぁ、ただいま」

メイド「今日は男様の好きな八宝菜ですよー」

男「そっか」

メイド「?どうかされました男様、なんだk」

男「いやなんでもない、部屋に行ってくる」

メイド「…どうされたんでしょう」

~自室~

男「はぁ、何考えてんだ俺」

男「…女に告白されてメイドを思い浮かべるなんて」

男「…好きなのか」

男「異性としてメイドを?」

男「…」

メイド「あの…男様」こんこん

男「あ、あぁ!?」

メイド「…なにかお困り事でも…?」

男「…いやなんでもないよ」

メイド「…本当ですか?」

男「ホントホント」

メイド「…なにかお悩みなら私に相談してくださいね」

男「…ありがと」

メイド「…はい」

メイド(…私は使用人)

メイド(例え男様が誰かと愛を育もうとお傍で支えるのが役目)

メイド(私が男様に恋を抱いては旦那さまと奥さまに失礼だ…)

メイド(全ては男様の為…男様の幸せが最優先)

メイド(…でも、どうしてこんなに心が痛いんだろう)




男「ごちそうさま」

メイド「っ…お、美味しくありませんでしたか?」

男「…ちょっと食欲無くてね」

メイド「なにか夜食にお作りしましょうか?」

男「いや、いい…先お風呂入らせて貰うよ」

メイド「は、はい…」

ごめん出掛ける

帰って来いや

                          ___
          /___ .-┴-.   ──, /    \ ┼─``  ー--、.i   、  __
        /|  □|  二      / .| ^   ^ | / -─  ,     |   ヽ      ヽ
          |    亅  口 つ.    ヽ_ | .>ノ(、_, )ヽ、|/ ヽ_.  ヽ__.ヽ/   '    _ノ
                       __! ! -=ニ=- ノ!__

                ,,.ィ'''フ''''=、r'"~ ヽ`ニニ´/i,, `ヽr''"`ヽ、ヽ、

              ,r'"´ ノ"   )=、 ̄ ̄,,..ィ'"´i       ヽ、
            / ̄ ̄ ̄\  ノ  ´ ̄ `Y"´            i
          /   ⌒  ⌒ ヽ.        レ      _,,,,、       j、、
          /   ( ●)(●) |       J   ,,.ィ'"~  `'ヲ''ー-、ノ、 ヽ、   , -――- 、
            |    (__人__) }       ,,l、        ノt   ) `ヽヽ  /       ヽ
.         /、.    ` ⌒´  ヽ、      人       ,,イ  jt、 ヽ    i .| ノ  ー    |
        /            |ー--;::-ニ"_,ゝ=---‐''"    ノ ヽ、 ヽ  t、 |(.) (.)   |
    r/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、       | / 、 f"   `i´ ̄` Y  `ヽ /   ゝ-,ヲ'''   |  (      |
    /. ノ(  (;'。)/  ̄ ̄~ヽ ,| ノ ミi / ̄ ̄ ̄ ̄\   | /    ,r"    ftヽ O    人
   /  ⌒     ト、.,..     \丶 /;;::       ::;ヽ j''     ,,ト、,, ,,ィ ,ィ  >ー-― ´   ̄ ̄\
  彳、_   ____|__ ∴\    ヽ |;;:: ィ●ァ  ィ●ァ::;;|,/  _,,-;" '' ゛''" ゛';_./ / ̄ ̄ ̄ヽ     |
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  ノ( /    (●)  (●) \| |  /。 |;;::  __  ::;;;|  ,,'"|( d  /oノ ド゛ `ミ      |  |/  /
 ノ   |   、" ゙)(__人__)"  )|/゙U ヽ;;::  ー  ::;;/ r ";,| ▼    ド゛ `ミ      |  ト /
    \      。` ⌒/ ̄ ̄ヽ j゙~~|   \;;::  ::;;/  (`ヽ';ヽ_人__ノ  /  ,,ミ゛、    ヽ__/
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