矢矧「ショートランドの紫煙事情」朝潮「その最後」 (63)

あまりの遅筆さに途中で過去ログに入っておりました。
途中で終わらせるのはあれなのでもう少しだけお付き合いください。
朝潮「休日」を再度載せます


下記のスレの続きです。
矢矧「ショートランドの紫煙事情」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438273133/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463354826

執務室

朝潮「お休み…ですか?」

矢矧「ええ。最近は遠征任務だったりよく働いてくれたから、提督と私からのご褒美」

朝潮「し、しかし私がいないと遠征艦隊の指揮がとれないと…」

満潮「そこは私が変わってやっておくわ」

朝潮「み、満潮!」

矢矧「後進の育成もしておかないと、何かあった時に対処できないから」

朝潮「し、しかし矢矧秘書艦!」

満潮「言ったでしょ。もう決まった事、それにこれは司令官からの命令よ」

朝潮「うっ……」

矢矧「事前に言えなくてごめんなさいね。」

朝潮「い、いえ!矢矧秘書艦のせいでは…」

満潮「…じゃあ私は遠征部隊と作戦室に行ってくるわ」

矢矧「ええ、今日はお願いね」

朝潮「あ、満潮…」

満潮「いいからあさし…姉さんは働きすぎなのよ。こういう時くらい休みなさい!」

朝潮「満潮…」

満潮「ふん!」

矢矧「ね?朝潮も妹を信じてあげて」

朝潮「矢矧秘書官…」

矢矧「妹って、どこかで姉に頼ってほしいと思ってるものよ?」

満潮「ちょ…!矢矧秘書官…!余計な事は言わないで!」

矢矧「ほらね?」

朝潮「……わかりました」

朝潮「朝潮!本日はお休みをいただきます!」

矢矧「ふふ、ええ、今日1日はゆっくり休んでて」

お昼 食堂

朝潮「………」

矢矧「あら、朝潮」

朝潮「あ…矢矧秘書艦!お疲れ様です!」

矢矧「ああ、お休みの日くらい敬礼はいらないわ」

朝潮「し、失礼しました!」

矢矧「それで、なんだかうな垂れていたようだけど、どうかしたの?」

朝潮「い、いえ!秘書艦のお手を煩わせるようなことではありませんので!」

矢矧「うぅん…そうは言っても心配なのよ。ね?話してみてくれないかしら?」

朝潮「…はい……」

朝潮「…………いんです…」

矢矧「え?」

朝潮「休み方が、分からないんです…」

朝潮「今まで丸1日お休みなどしたことが無くて、何をしていいのか分からず…」

矢矧「そう…午前中は何をしていたの?」

朝潮「午前中は整備妖精にお願いして、艤装の整備と点検を行っていました!」

矢矧「せ、整備?」

朝潮「はい!今回は時間がありましたので、午前中で万全の状態にすることが出来ました!」

矢矧「そ、そう。それで午後がなにも決まってないのね?」

朝潮「はい…艤装の稼働状態も見ようと思ったのですが、今は別鎮守府と演習を行っていましたので」

矢矧「確かに今日演習場は夜まで空いてないわね…」

朝潮「ここまですることが無いとは思いませんでした…」

矢矧「うぅん……あ、そうだ」

朝潮「?」

矢矧「朝潮は午後の予定は何も決まってないのよね?」

朝潮「は、はい。今のところは…」

矢矧「よかった。だったら午後の時間は私に付いてきてくれないかしら?」

朝潮「な、何かあるのですか!?」

矢矧「ええ、ちょっと散策をね」

喫煙所


朝潮「失礼します!」

矢矧「お疲れ様」

龍驤「ほい。お疲れ~ってあら?」

木曾「ん?朝潮じゃないか。喫煙所に来るなんて珍しいな」

イムヤ「お疲れ~」

朝潮「みなさんお疲れ様です!矢矧秘書艦と共に鎮守府内の見回りを行っている最中です!」

龍驤「そういう事か~…ん?遠征艦隊の指揮はいつも朝潮がやってたやろ。今日はほかの子がやっとるんか?」

朝潮「本日は司令官と秘書艦方のご厚意でお休みをいただき、遠征艦隊は私に代わって満潮が指揮しております!」

龍驤「休みかぁ…って!休みの日も見回りかいな!」

矢矧「今までちゃんとした休みを取ってなくて、休みの日の過ごし方が分からないそうよ」

木曾「休み方が分からない…?」

イムヤ「相当重症ね」

矢矧「それでみんながどんな休みを過ごしてるかも聞きたくて、いろんなところを見て回ろうって思ったのよ」

朝潮「ご教示の程、よろしくお願いします!」

木曾「それはいいけど…矢矧は秘書艦の仕事があるだろ…」

矢矧「提督にお願いしたら、『こころよく』私のお仕事変わってくれたわよ?」

龍驤「こころよくって…どうせあの提督のことや。上目使いに涙目のコンボでコロッと騙されたんやろ…」

イムヤ「それしか思い浮かばないわ…」

木曾「災難と言うか、自業自得と言うか…」

矢矧「いつも仕事をまかせっきりにしているからよ。たまには苦労すると良いわ」

矢矧「それで、3人はどんな休日を過ごしているの?」

龍驤「うぅん…ウチらは今が絶賛休み中やから、これがウチらの休みの過ごし方やねんけど…」

矢矧「いっぱいになった吸い殻捨てに、ビールの空き缶が詰まったゴミ袋が、休日お昼の過ごし方?」

龍驤「たまの休みやからな、おてんとさんが昇ってる時にがぁ~っと酒飲み、煙吸いながら仲間とくだらない話をするのがウチの休みや」

木曾「俺も大体そんな感じかな。あとは姉さん達と話したりするくらいで」

イムヤ「あたしもそんな感じ」

朝潮「なるほど…」

龍驤「いやこないな内容でメモ取られても、ちょっち恥ずかしいわ…」

すみません…
こちら艦娘が喫煙していますのでお気を付けください…

木曾「朝潮は今日休みだったんだよな?午前中は何してたんだ?」

朝潮「はい!午前は艤装の整備点検を行っておりました!」

イムヤ「休日に艤装のメンテ…」

木曾「まあ…休日の使い方はそれぞれだとは思う…が」

龍驤「点検は常日頃行ってるからなぁ…それを休日にやるんは…あれやな」

龍驤「んん…あぁ~!なんも思い浮かばん!」

龍驤「すまんなぁ朝潮。こないにふがいない事しか言えんで…」

朝潮「い、いえ!龍驤さん達のせいでは!」

イムヤ「それならあそこに行ってみたら?」

矢矧「あそこ?」

イムヤ「今日は任務も少ないから結構空いてると思うし、休みの子達も結構来てるの見た事あるから」

露天風呂


矢矧「それで、イムヤに言われたのがここ露天風呂よ。入渠以外で体を流す目的の子達はここを使っているわ。朝潮は使ったことはある?」

朝潮「いえ、私は室内の入渠用でしか入ったことはないです…」

朝潮「ところで、なぜ露天風呂なのに水着を着用するのでしょうか?」

矢矧「後でわかるわ。たぶんね」

清霜「やったぁ!清霜のかち~♪」

武蔵「ふむ、負けてしまったか」

長門「清霜もなかなかやるな。負けるとは思わなかった」

清霜「へっへ~ん!じゃあ今度、武蔵さんの艤装貸してくださいね!」

武蔵「あぁ、二言はない。また今度休暇の日に提督に許可をもらっておこう」

長門「私からは…間宮さんには話をしてあるから、ここを上がったらアイスをもらって来るといい」

清霜「え!ほんと!?わ~い!」

長門「ほら、これ以上入ってると逆上せるぞ。」

清霜「え、でも私まだ全然…」

武蔵「引き際を心得ているのも、戦艦の秘訣だぞ?清霜」

清霜「うっ、はぁい…」

長門「よろしい。ほら、早くアイスをもらってきなさい」

清霜「うん…じゃあ武蔵さん。約束だからね!」

武蔵「ああ、また休みの日にな」

清霜「あ、矢矧さん!こんにちわ~!」

矢矧「こんにちわ。清霜はもう上がるの?」

清霜「うん!私は戦艦になるから、ひきぎわをこころえてるの!」

矢矧「そう、流石ね…ほら、体が冷えちゃうわ。早く身体を拭いちゃいなさい」

清霜「は~い。朝潮もじゃあね!」

朝潮「あ、はい。お疲れ様です。」

清霜「アッイス~アッイス~勝者のとっけ~ん♪」

武蔵「む、矢矧ではないか」

長門「おお、矢矧…と、朝潮?珍しい組み合わせだな」

朝潮「武蔵さん!長門さん!失礼いたします!」

長門「ここは息抜きをする場だ。そんなにかしこまらなくても大丈夫だぞ」

矢矧「そうそう。ここでは秘書艦も、駆逐も、戦艦もないの」

武蔵「日頃の疲れを癒すために、提督殿が入渠ドックとは別にわざわざこしらえてくれたんだからな」

長門「そうそう。ありがたく使わせてもらうに限る」

朝潮「は、はい……ふぅ~」

矢矧「っっつ…はぁ~……やっぱりいいわね露天風呂って」

長門「ああ。朝潮もどうだ?」

朝潮「はい…これは……とてもいいものですね…」

矢矧「ええホントに…」

矢矧「…あ、そういえばさっき清霜が長門からアイスを勝ち取ったみたいな話をしたけど、お風呂場で賭け事してたの?」

武蔵「そんな大したことじゃない。清霜が防水のUN○を持ってきたからな、付き合ってた」

長門「風呂上りのアイスを賭けてな」

武蔵「私は今度艤装を貸してやることを賭けてな…そうだ秘書艦殿。少し相談があるのだが」

矢矧「分かってる…提督に許可をもらっておくわ。ただし、ちゃんと監督してよ?」

武蔵「もちろんだ。私が責任を持ってやる」

矢矧「それなら提督もいいというと思うし。大丈夫よ」

武蔵「そうか。助かる」

矢矧「それで、今日は二人だけ?」

武蔵「そっちの桶風呂にもう二人いるぞ」

照月「はぁい…」

初月「入ってるぞぉ…」

矢矧「あら、おつかれ…大丈夫?」

照月「だいじょぶでぇす…」

初月「この、程度なんてことは…ない」

矢矧「ゆでられてるわよあなた達…」

武蔵「存外に二人とも頑固でな…まだ出ないと言って聞かないんだ」

長門「どちらが長く入っていられるか勝負してるらしくてな」

朝潮「お、お二人とも大丈夫ですか!?顔真っ赤じゃないですか!」

照月「ま、まだ照月は…大丈夫…です……」

初月「僕もまだ…負けな…い」

朝潮「そんなこと言ってる場合じゃないです!ほら、早く出てください!」

長門「手伝おう。そろそろ出ようと思ってたところだ」

矢矧「私も行くわ。そのあとゆっくり入るから」

照月「あぁ~、初月より先に出ちゃうぅ…」

長門「諦める事だ。身体を壊してしまったら提督に怒られるぞ?」

照月「う…それは、嫌ですぅ…」

長門「なら大人しくしているんだ。な?」

照月「はぁい…」

長門「いい子だ」

初月「は、離せ…僕はまだ大丈夫だ」

矢矧「あなたもよ初月。提督は優しいけど、自分の身体を大事にしない人には厳しいわよ?」

初月「う…」

矢矧「ほら、身体真っ赤じゃない…朝潮、この二人を長門とちょっと看病してくるわ。あなたは先に入っててもらえる?」

朝潮「はい!分かりました!」

矢矧「武蔵はまだ入ってるかしら?少し朝潮と話でもしていてほしいのだけど」

武蔵「ああ、もう少し入っていようと思う」

矢矧「分かったわ。じゃあ朝潮のことお願いするわね」

武蔵「心得た。朝潮、体を冷やさないうちに入るとしようか」

朝潮「分かりました!」

武蔵「あぁ…やはり風呂はいいなぁ…」

朝潮「はいぃ…とてもいい感じです…」

武蔵「どうだ?修復以外の目的で露天風呂に入るのは」

朝潮「これは…良いものです…はい。とっても…」

武蔵「はっはっは!そうだろうそうだろう」

武蔵「…ところで、今日は珍しく矢矧と2人で行動してたみたいだったが、何か問題でも起こしたのか?矢矧が見張るなんて滅多なことじゃないぞ」

朝潮「うぇ!?い、いえ問題を起こしたわけでは!」

武蔵「冗談だ。」

朝潮「そのですね!……え、冗談、ですか?」

武蔵「うむ。戦艦ジョーク?と言うものだ。気にするな。悩みがあると矢矧から聞いたよ。」

朝潮「は、はぁ…」

武蔵「それで、なにを悩んでるんだ?」

朝潮「いえ、そんな大したことでは無いんですが………」

武蔵「なるほど、休みの過ごし方が分からずにいると」

朝潮「はい…お恥ずかしい限りです」

武蔵「なにを恥ずかしがる必要がある。それはお前が誰よりも職務に励み、誰よりも努力している証拠じゃないか。」

朝潮「ありがとうございます。しかし、休める時に休むのも軍人の職務。それを満足にこなせないようでは、朝潮はまだまだ未熟です。」

武蔵「…ふむ、大分悩んでいるようだな。」

朝潮「はい…あの、武蔵さんはお休みの日は何をなさってるか聞いても?」

武蔵「私か?ふむ…風呂に入ったり、清霜達駆逐艦と遊んだり…か?」

朝潮「な、なるほど…」

武蔵「あとはたまに大和に付き合って模擬戦をやったりしているな」

朝潮「大和型のお二人で模擬戦ですか…」

武蔵「ああ、大和には手加減は必要なく戦えるからな…たまにやって汗をかくんだ。そのあとの風呂がまたいい。その後の一杯もオツだがな」

朝潮「…やはりみなさんお休みを満喫しているようで…」

朝潮「ううっ、朝潮がお休みの日は一体なにをしたらいいのか…」

武蔵「…なあ朝潮、そこまで思い悩むことでも無いだろう」

朝潮「え?」

武蔵「なあ、今日は矢矧と鎮守府を回ってるらしいが、どうだった?」

朝潮「どう…と言いますと…まだ喫煙所とこの露天風呂しか来ていませんので、まだ何とも言えないのが本音です……」

武蔵「ふむ……そうか」

朝潮「すみません。こんなお返事で」

武蔵「いや、なら仕方ないさ。気にするな」

武蔵「だが、この後もいろいろ回ると思うが、その時は少し考えながら歩いてみるといいぞ」

朝潮「了解しました!」

提督「うむうむ。朝潮はちゃんと休んでいるようだな」

朝潮「はい!だいじょ…えぇ?司令官!?」

提督「ういお疲れ」

武蔵「提督よ。今日はいつもより遅いのではないか?」

提督「いやぁ、矢矧の仕事も一緒に終わらせてきたからちょっとかかっちゃったんだ」

武蔵「ほほう…いつもとは逆だな」

提督「まあたまにはやってあげないとね」

朝潮「し、司令官!どうしてここに…」

提督「いやだって、ここ混浴だよ?」

朝潮「こ、混浴!?」

提督「さすがに一人しかいない男用の露天風呂までは用意できないからな。ここを使ってる」

武蔵「まあ、この野暮ったい水着もその影響だ。いつ提督が入ってきても恥ずかしくないようにな。私は別に構わないのだが…」

提督「いや、それすると俺が怒られるから秘書艦に。やめてください」

朝潮「そ、そういうことだったのですか……」

金剛「ヘーイテイトクー!一緒にお風呂に入りましょー!」

矢矧「露天風呂はそんなに叫んじゃ駄目よ金剛」

提督「お、二人も来たか。外の照月達は大丈夫そうか?」

矢矧「ええ、身体も冷まして長門が念のため医務室に連れて行ってくれたわ」

提督「なら良かった。ほら、二人もこっちこい」

金剛「失礼しマース!」

矢矧「どう?露天風呂もたまにはいいものでしょ?」

朝潮「はい。いつも修復のために入っているドックもいいものですが…その、とても気持ちがよかったです」

矢矧「ふふっ、たまに提督が来るっていうのが難点だけど、それ以外はいいところだから。たまに行くといいわね」

朝潮「ありがとうございます!そうしようと思います!」

矢矧「ん。なら良かった…あ、もうこんな時間。次のところへ行きましょ」

朝潮「はい…次はどこに?」

矢矧「そうね…お風呂に入ってあたたまったから、冷たいものでも食べに行きましょうか」

ひとまず今回はここまでで
また週末に

長門「2人とも大丈夫か?足とかふらついたりしないか?」

初月「大丈夫だ。」

照月「だ、大丈夫です!すみません。医務室までついてきてもらって」

長門「気にするな。駆逐艦の面倒見は慣れているからな」

初月「むぅ、そう言われると…なんだか子供の面倒を見るみたいな感じだな…」

照月「こら初月!」

長門「はっはっは。私からしたら駆逐艦はみんなまだ子供だな」

初月「んむ…あまり頭を撫でないでほしいんだが……」

長門「お前達が大人になったらやめてやろう。それまでは世話を焼かせてくれ」

照月「あ……提督もよく撫でてくれるけど、長門さんのも良いですね…えへへ」

長門「そうか?提督も艦娘みなを甘やかす傾向があるからな。ほら、手を繋いで行くぞ。転ばないようにな」

間宮喫茶



間宮「いらっしゃいませ。あら、矢矧さんと朝潮さんですか。珍しい組み合わせですね」

矢矧「こんにちは。さっきも言われたわ。ねえ朝潮、お腹は結構空いてる?」

朝潮「は、はい。ある程度は」

矢矧「ならいつもよりちょっと大きいので良いわね。朝潮はパフェでいい?奢るわ」

朝潮「え!?そ、そんな気にしないでください!」

矢矧「いいのよ。提督からいつも頑張ってる朝潮にってもらってるから。提督の好意だから気にしないで」

朝潮「うぅ、なんだか申し訳ないです…」

矢矧「あとで執務室に寄るからお礼を言ってあげて。きっと喜ぶわ」

間宮「はぁい、それじゃあご注文は何にしますか?」

矢矧「私はチョコレートパフェで…朝潮は?」

朝潮「………この、特製デラックスいちごパフェを…」

間宮「はぁい。ちょっと待っててくださいね〜」

矢矧「デラックスパフェで大丈夫?もっと大きいのもあるけれど…」

朝潮「は、はい!これ以上大きいのは食べきれないと思いますし…私、いちごが好き…なので……これで」

矢矧「いちごが好きなの?」

朝潮「着任した時に、司令官にここへ連れてきてもらって、このパフェを食べたんですが…とても美味しかったので……」

矢矧「へぇ…朝潮も連れてきてもらってたのね。」

朝潮「はい…え?『も』って事は…その、矢矧秘書艦も?」

矢矧「ええ、着任した時に提督に連れられてね。その時食べた特製デラックスチョコレートパフェがとっても美味しくて、今でもたまに食べに来るの。小さい方だけどね」

朝潮「矢矧秘書艦もなのですね!」

矢矧「ええ、まあ提督は、新しく着任した子達はまずここへ連れてくるって言ってたわ。一航戦の二人もも連れて来てたわ」

朝潮「お二人を、ですか…それは……」

矢矧「提督ったらその時、汗だくになりながら『いっぱい食べる子は好きだよ…うん…』なんて言うから!…ふふっ。」

朝潮「想像に辛くないですね。」

矢矧「思い出すと笑っちゃうのよ。申し訳ないけど。ふふふっ…!」

矢矧「それに提督ったら……で、………ね?」

朝潮「それは………ですね!」

間宮「お待たせしました〜。チョコレートパフェと特製デラックスいちごパフェです。」

矢矧「あら、もう来たのね。ほら朝潮。溶けないうちにいただいちゃいましょ。」

朝潮「はい!…では。」

矢矧・朝潮「いただきます。」

間宮「はい、召し上がれ。」

朝潮「あぁむ……んん!」

矢矧「ん〜!やっぱり美味しいわ。流石よ間宮さん」

間宮「ふふふ〜。ブイッ♪自慢の腕前です。」

間宮「朝潮ちゃんもどう?美味しい?」

朝潮「…はい。すごく、美味しいです……」

間宮「よかった。朝潮ちゃんあんまり来てくれないから、もしかしたら口に合わなかったのかなぁって思っちゃってたから。」

朝潮「そ、そんなことないです!ぜったい!」

間宮「そう……なら、たまにでいいから食べに来てちょうだいね」

朝潮「はい!また食べに来ます!」

間宮「ふふっ。ありがとう…それじゃあごゆっくり〜」

矢矧「ほら、朝潮も早く食べないと溶けちゃうわよ」

朝潮「あぁ!は、はい!」

矢矧「んむ…っはあ。それで、お風呂の時だけど、武蔵と何か話をしてたの?」

朝潮「はむっ……んくっ。はい、これから矢矧秘書艦と見回りをするときは、もう少し考えながらついていくといい…と教わりました。」

矢矧「ん…そうね。朝潮が休日に何をしたいかの話を聞くためでもあるから、いろんな人に話を聞いてみるといいわ。」

最初で最後の安価です。
次に間宮に来るのは?

下2レス(一人1キャラ)

龍田と摩耶了解です。
また週末に

2週連続で週末が来ませんでした…
今週空いてますのでもうしばしお待ちを…


朝潮「はい…あむ…」

摩耶「だあああ!」

朝潮「ん゛っ、けふ!けふ!!」

矢矧「朝潮!?大丈夫?」

朝潮「けほっ…はい。びっくりしてしまって…」

摩耶「だぁから、最後のは私だったって!」

龍田「そ~お?じゃあそういうことにしといてあげる。私あんみつパフェね~」

摩耶「ちょっ、待てって!」

龍田「あ、矢矧ちゃんと朝潮ちゃんじゃなぁい。座ってもい~い?」

摩耶「聞けって!」

矢矧「ええどうぞ。朝潮も大丈夫?」

朝潮「あ、はい。大丈夫です」

龍田「じゃあ、失礼しま~す。間宮さん。あんみつパフェふたつ。おねがいねぇ~」

摩耶「だからぁ!……あぁ~もう!」

矢矧「なんでそんなに怒ってるのよ」

摩耶「怒ってるわけじゃねぇ!」

矢矧「じゃあなにがあったの」

龍田「は~い。摩耶ちゃんが余裕で勝てるって言うから演習で戦ってあげただけで~す」

矢矧「…あんみつパフェを賭けて?」

摩耶「だっ…!龍田が先にやろうって言いだしたんだよ!」

龍田「だってぇ…今日私非番なのに、演習しろって言うもんだからぁ…メリットがないとね~」

矢矧「はぁ…まあ、双方合意の上でならとやかく言わないわ」

龍田「さすが秘書艦の矢矧ちゃんねぇ。最初の頃とは大違いの優しさ。龍田うれしい~」

矢矧「ひっぱたくわよ」

龍田「あぁん。こわ~い」

朝潮「それで、お二方のどちらが勝たれたのですか?」

龍田「それはもちろんわたしよ~」

摩耶「いや、1対1じゃなかったじゃねぇか!」

龍田「そりゃあ、誰も1対1なんて一言も言ってなかったし~」

摩耶「それはっ!……そう、だけど」

龍田「摩耶ちゃんの方には金剛さんいたからいいでしょ~。私の方は暇してた川内ちゃんだし。」

摩耶「あの紅茶好き参加せずにティータイムの時間デース!とか言ってずっとお茶飲んでただけじゃねぇか!おかげで2対1だったじゃねぇか!」

摩耶「くっそぉ…ずりぃぞぉ……」

矢矧「ほらいじけないの…龍田もやりすぎ。反省しなさい」

龍田「はぁ~い…」

朝潮「あ、あの…元気出してください摩耶さん。私のイチゴ食べますか?とてもおいしくて、元気が出ますよ!」

摩耶「……優しいなぁ朝潮は。」

龍田「私の白玉もあげるから許して。ね?」

摩耶「………」

龍田「今度はちゃんと一対一でやりましょ。矢矧ちゃんを呼んで審判もしてもらえば公平でしょ?」

摩耶「……はぁ」

摩耶「わかったよ、許すよ。アタシも大人げなかったしな。」

龍田「ありがと。そうやってすぐ切り替えられる摩耶ちゃん好きよ~」

摩耶「ばっ…!離せって!」

龍田「まやちゃ~ん」

摩耶「は~な~せ~よ~!!!」

摩耶「あむっ…ふぅん…休みの、過ごし方ねぇ」

矢矧「食べるかしゃべるかどっちかにしなさい」

摩耶「いいだろ別に」

龍田「朝潮ちゃんが休んでるところって、確かに見たことないわねぇ」

朝潮「す、すみません…」

龍田「怒ってるわけじゃないのよぉ。頑張っててえらいってこと。よ~しよ~し」

朝潮「はい…あ、ありがとうございます」

矢矧「それで、みんなの休みは何をしてるのかを聞いたりしてるのよ。」

摩耶「……二人で?」

龍田「どうせ嘘の涙に上目遣いのコンボよ。あぁ罪な女ね~こわぁ~い。」

矢矧「言ってなさい…それで、二人は休みは何をしてるの?」

摩耶「アタシはもっぱら暇な奴集めて演習かな。後は姉さんたちに誘われてお茶したりもするかなぁ…」

龍田「私は…天龍ちゃんとお茶したり、近場のデパートにみんなでショッピング……みたいな感じねぇ」

朝潮「ショッピングですか…」

龍田「本土からいろいろ物資が届くようになったから最近再開されたのよぉ。天龍ちゃんがどうしても行きたいっていうから、この前行きたいっていう駆逐の子と一緒に行ったの」

朝潮「ショッピング、買い物ですか……」

矢矧「あら、気になる?」

朝潮「はい。ショッピングというものは行ったことがないので……少し」

龍田「なら今度一緒に行かない?朝潮ちゃんに似合いそうな服もあったわよぉ」

摩耶「ちょ、ならあたしも連れてけって!」

龍田「えぇ~…だって摩耶ちゃんあたしに負けたし…」

摩耶「それは今関係ないだろ!」

朝潮「あ。あのお二人とも落ち着いて…」

矢矧「はいそこまで。朝潮も困ってるわ。今度!3人でいってらっしゃい。ね?」

摩耶「ほら矢矧もこう言ってんだから」

龍田「うぅ~ん。もうちょっといじっていたいんだけど…しょうがないか」

摩耶「ちょ、おまえからかってたのか!?」

龍田「まあまあ。じゃあ朝潮ちゃん。今度の週末開けておいてね~」

朝潮「あ…り、了解しました!」

矢矧「ふふっ…良かったわね。今度の休日の予定が出来ちゃったわね」

朝潮「はい!矢矧秘書艦!ありがとうございます」

龍田「約束しただけでこんなに喜んでくれると、こっちもうれしくなるわねぇ」

摩耶「そうだなぁ…朝潮!アタシうまいデザート置いてる喫茶店知ってるからさ。そこにも行こうぜ!」

朝潮「デザート…はい!ぜひお願いします!」

提督「や~は~ぎ~…」

摩耶「うおぉっ!!ってなんだ提督かよ」

龍田「あらおつかれさま~」

矢矧「どうしたの?」

提督「どうしたもこうしたもないよ…お前俺に仕事全部渡しやがったな…」

矢矧「もちろんそのつもりでお願いしたわよ?それが何か?」

提督「おかげで今金剛から逃げてるんだよ!」

矢矧「今までの未承認分を纏めて持ってこさせただけよ」

提督「お前…新型LED電球の追加発注やら防寒設備の申請書まで持ってきてたぞ!あれお前たちでも承認できるよな!?」

矢矧「ちょうどいいと思って。たまってる申請出すなら今って教えただけよ。みんなに」

提督「この…覚えておけよ」

矢矧「提督ならちゃんとやってくれるって信じてるわ」

金剛「テーイートークー!!ドーコデース!!」

提督「ひっ…そ、それじゃあみんなまたな!」

摩耶「頑張れよ~無理だと思うけど」

龍田「期待してないけど応援してるわ~」

提督「みんなひどい…」

金剛「テートクー?コーコデスカー?」

提督「お、おれはそろそろ行くわ…っとそうだ朝潮」

朝潮「は、はい!」

提督「どうだ?自分の休みは見つけられたか?」

朝潮「……はい。先ほど龍田さんたちと今度の休日に買い物へ行く約束をしました!」

提督「お、さっそく次の休日の申請か」

朝潮「え…あ、申請…していませんでした!」

龍田「あら?まだ申請してなかったの?」

朝潮「はい…すみません司令官。とっさの事で頭から抜けておりました…」

提督「いい。いいよ。それくらいなら任せとけ。」

朝潮「で、ですが…!」

提督「いやぁ満潮と出撃前にもう一度顔を合わせたんだが。その時お願いされてな」

提督「週に1日でもいいから、朝潮に休みをあげてくれってね。その分のカバーは自分がするから…と」

朝潮「満潮が…?」

提督「ああ。あいつも今回の出撃の指揮も申し分ないし俺が許可した」

矢矧「というか朝潮休みの日今までなかったの?」

摩耶「提督…お前サイテーだな」

提督「違うって!」

朝潮「そ、そうです!私がお願いしたんです!」

矢矧「まあ、それにしたって…一人に押し付けるのはいろんな意味でダメね。1回反省して」

金剛「見つけたデース…」

提督「え?」

金剛「さあ!書類がまだ残っているんですカラ戻りますヨー!」

提督「あちょっと襟引っ張らないで…あぁ~!」

龍田「さよ~なら~。お仕事頑張ってね~。あ、私と天龍ちゃんに摩耶ちゃんの分。それと駆逐の子達の分も休暇申請よろしくね~」

提督「へ~い!」

次の休日


朝潮「ハンカチ…よし。道のり…よし、覚えてる。」

龍田「朝潮ちゃん準備できた?」

朝潮「あ、はい!」

龍田「開けるわね~…あら、か~わいい~」

朝潮「満潮が、外に出るならおしゃれしなきゃダメと用意してくれました。」

龍田「うん可愛い~。ちょっとぎゅーってさせて。ぎゅ~」

朝潮「あわ…龍田さん」

龍田「んふふ。かわいい~」

摩耶「おらなにしてんだ二人とも!ほかの駆逐も待ってんだからさっさと行くぞ!」

龍田「はぁい。ねえ見て摩耶ちゃん」

摩耶「あん?お、いっちょまえにおしゃれして。可愛いじゃねぇか」

朝潮「あ、ありがとうございます。」

朝潮「あ。司令官!」

龍田「じゃあ私たち先に行ってるわね~」

提督「おう。すぐ終わるから」

朝潮「…司令官。この度は急な申請を受理していただき…」

提督「ああ気にしない気にしない。今までの分ってわけにはいかないと思うけど。これくらいはな?」

朝潮「はい…それで、満潮は」

提督「さっき第2艦隊と一緒に出撃していったよ。最後まで朝潮を心配してたけどな」

朝潮「そうですか…満潮には今度お返しをしないといけませんね。」

提督「そうしてやってくれ。その服着ていったら喜ぶぞきっと」

朝潮「喜ぶ…でしょうか?」

提督「そりゃあ喜ぶさ。その服な、満潮がお前に似合うかうんと考えて選んだ服なんだ」

朝潮「満潮が…?」

提督「自分だけじゃ決められないと金剛に相談するくらいには本気だったな」

朝潮「満潮……」

提督「それで、今後は週に最低1日。可能な限り2日休むようにな」

朝潮「はい。了解いたしました!」

提督「それと、その間はあまり艤装などには触らずに、自分の事に時間を……」

朝潮「司令官。私はもう、ご心配されずとも大丈夫です」

朝潮「来週は武蔵さんと温泉に、再来週も次の週も…もういろいろな人と約束が出来ました。」

提督「そうか…心配してたけど大丈夫そうだな」

提督「…じゃあその次の休みには俺と一緒にご飯でも食べに行くか?いいところ知ってるんだけど」

朝潮「あ…その、その後なんですが…」

矢矧「私と一緒に見回りをするのよ」

提督「あれ矢矧いつの間に……見回り?」

朝潮「はい…この間矢矧秘書艦と二人で鎮守府内を見回りしたのが、その…いろんな人と話したり出来てすごく参考になるので、私からお願いしました」

提督「鎮守府の見回り…か。うんいいんじゃないか?」

提督「自分で見つけた休みの過ごし方なんだものな」

朝潮「はい!この朝潮…」




「自分だけの休日の過ごし方を見つけました!」

おわり
長い間お付き合いありがとうございました。
また会える時があれば
保守していただいた皆さんもお疲れ様でした。今度は時間かけ過ぎないように書き終えてから出します…

最後に突発で思いついたSSを投稿してしておりましたので、短いですがそちらもどうぞ

提督「さみぃ」
提督「さみぃ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480962309/)

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