提督「さみぃ」 (22)

艦娘達と和室の炬燵を囲って過ごす夜
眠れないから勢いで書いたものを投下。ヤマナシオチナシ

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提督「いや寒すぎだって夜」

矢矧「仕方ないじゃない冬なんだから。それに夜遅いし」

提督「だからってこたつつけてるよ?入ってるよ?なんで寒いの?」

矢矧「ストーブ壊れたんだから仕方ないでしょ。はいみかん」

提督「あ~ん…。んむうまい」

矢矧「そりゃどうも」

提督「…」モグモグ

提督「なあ矢矧」

矢矧「ん?」

提督「静かな夜だな」

矢矧「…静か?」

イキマスヨー!ファイヤー!
ワーコンゴウサン!シュホウハダメデスー!

提督「あぁ~!静かな夜だなぁ!」

矢矧「…そうね。ここは静かね」

提督「けど寒いねやっぱり」

矢矧「ドテラ着てるからあったかいでしょ」

提督「それでも寒いもんは寒い」

提督「なんでストーブ壊れるもんかなぁ…」

矢矧「みんなで使ってから寿命が来ちゃったんでしょ。結構古かったし」

提督「経費で新しいの買うか~」

矢矧「そうして頂戴。このままだとみんなから苦情が殺到するわよ」

提督「苦情か~…」

矢矧「……金剛も私も、あなたの事嫌いになっちゃうかもね」

提督「即日新品を頼んでおこう」

矢矧「そ。頼むわね」

提督「任されました」

提督「というわけでさあ矢矧」ポンポン

矢矧「というわけでって何……なんで横にずれてるの?」

提督「空いてるよ?」

矢矧「行かないわよ」

提督「なんで!こたつむりになりかつ肌を寄せ合えば暖かくなるではないか!」

矢矧「だからってそんな簡単に隣に座ったりしないわ」

提督「うむぅ…仕方ないこんごー!」

金剛「呼ばれて飛び出てあなたのワイフ金剛デース!」ガララーン!

提督「うむ金剛。こちらに座りんしゃい。矢矧はやなんだって」

矢矧「別に嫌じゃないけど寒いの」

金剛「提督の隣デスカー!?むしろこっちからダイブデース!」スザー

矢矧「埃舞うでしょやめなさい」

提督「おおー!会いたかったぞこんご…ってつめた!めっちゃ手つめたい!」

金剛「さっきまで駆逐艦の子達と雪遊びしてマシター!なのでめちゃ冷えデース」

提督「お外くらいのによ~やるよ。あぁ~手が真っ赤になっちゃってるじゃないか。ほらてぇ貸して」

金剛「おおー…提督の手はあったかいデース……癒されます…」

提督「仕事終わってからひたすらこたつに籠ってたからな。ほらもう片方も」

金剛「おっほー!これは……極楽デース」

矢矧「金剛もみかん食べる?」

金剛「いただきマース!」ヤッフーイ

矢矧「はい。あーん」

金剛「あ~ん」パクッ

金剛「んー!冬のみかんとこたつはやはりなくてはならないものデスネー!めちゃウマデース!」

金剛「あ、提督には私がむいてあげますネー」

提督「いいから、もうちょっと手があったまってからにしろ」

金剛「いやん。提督が手を放してくれないデスネー」

提督「はいはい。もうちょっと待ちな」

金剛「ハーイ」

矢矧「堂々といちゃいちゃするわね。もう少し自重しなさいな」

提督「できるわけないだろなぁ金剛!」

金剛「ソウデース!提督と私は、切っても切れない赤い糸で結ばれているんデース!」

提督「金剛…」

金剛「提督…」

提督「こんごぉぉぉう!!!」

金剛「テイトォォォク!!!」

長波「うるせぇ!!!ちったあ静かにしろ!みんな起きちまうだろ!」ガラッ!

提督「ヒッスイマセン」

矢矧「あら長波。もうみんなお休み?」

長波「さっきみんな寝たよ。そこにいる金剛含めてずっと外で雪遊びして疲れたんだ。すぐ寝ちまったよ」

矢矧「お疲れ様。ここ空いてるわよ」

長波「おっ。さんきゅー」

提督「おつかれー」

金剛「お疲れ様デシター」

長波「まったく。この二人は自重って言葉を知らないのか…」

矢矧「ほんとよね。みかん食べる?」

長波「おう。って、手がすげぇ黄色いけど…もしかしてずっと剥いてる?」

矢矧「この二人も食べるしかしないし。阿賀野姉も食べる専門だから、手が空いたら剥くのが癖になったわ。」

長波「そりゃ災難なこって」

提督「ほれ矢矧。これお手拭きに使いな」

矢矧「ありがと。二人もまだ食べる?」

提督「ん~…いや、この後メインディッシュが来るからこれだけにしとくわ」

矢矧「あらそう?なら私もその前に少し食べちゃおうかしら」

提督「やはぎやはぎ」

矢矧「?なにていと…んむっ!」

提督「おいしい?」

矢矧「…おいしいけれど、いきなり口に入れるのはやめて。びっくりしたじゃない」

提督「いや、矢矧も食べたいって言うから」

矢矧「そ。なら隣にもっと食べたそうにしてる子がいるからそっちに分けてあげて」

金剛「提督ずるいデース!私にもあーんてしてくだサーイ!」ワーン!

提督「わかったわかった。はいあーん」

金剛「あ~ん」パクッ

金剛「ん~…やっぱり提督に食べさせてもらうとめちゃウマですねー!」

提督「せやろせやろ?もっと食べな。あ~ん」

金剛「あ~」

長波「あむ!」バクッ!

提督「あ」

金剛「あ」

長波「ん…む。みかんの味だな」モグモグゴクン

金剛「な、長波…なんで私のみかん食べたデスカー!」

長波「いやぁ、いい加減目に余ってきたから…ちょっとね」

金剛「それは私のみかんだったんですからー!」

長波「まだまだあるんだからいいだろちょっとくらい。ケチケチしなさんなって」

金剛「むぅ~!そうデスけどぉ…」

ガラリラ

龍驤「ん?なんや今日は意外に人が多いなぁ」

提督「お、来たか」

長波「んぉ?龍驤さんじゃないですか。こんばんわ」

金剛「露骨に話をそらさないでほしいデース!」

龍驤「はいこんばんわ。喧嘩の前にこの鍋置かせてな~っと、長波引き戸閉めといて」

長波「へいへい」ガラリラ

矢矧「寝転がって閉めないの。おなか見えてるわよ」

長波「いやぁこたつに一回はいるともう出たくなくなっちゃってさ」

提督「矢矧みかんちょっと横にずらしてもらえる?」

矢矧「ええ。龍驤。ここに置いてもらえる?」

龍驤「ほいな~」ゴトリ

長波「龍驤さん。それなんですか?」

龍驤「なにって…鍋やけど?」

長波「鍋!?いきなりっすねぇ…なんでですか?」

龍驤「なんでって…この提督がさっき小腹空いたー!って言うからあまりものでちょいちょいっと」

提督「龍驤これ何鍋?」

龍驤「野菜と…豚肉も余ってたから昆布と一緒に適当に突っ込んどいたで」

提督「さすが」

長波「鍋か~いいねぇ。ちょうど腹減ってたんだよ~」

金剛「私もデース!」

矢矧「お皿とポン酢取ってくるわ」

金剛「手伝いマース」

提督「酒も出すかー…長波手伝ってー」

長波「ほーい。提督あれ開けていい?高そうなやつ」

提督「あれはだめ」

長波「ちぇっケチ」

提督「あれたっけーんだから却下」

龍驤「ほらはよ酒取ってきてーな。ウチは鍋作ってきたんやからあとは待っとるからな」

提督「へいへい」

提督「ではもろもろ揃ったところで…」

長波「意外とみかん剥いたの残ってたな」

金剛「でもみんなで食べると結構いけちゃいましたネー」

龍驤「まあ人も多くなったしな。ほな早速」

秋月「食べましょう!」

龍驤「おおう!一人増えとるやないかい!」

矢矧「さっきポン酢持ってくるときにばったり会っちゃって。お腹空いてるみたいだったから連れてきたわ」

秋月「御相伴にあずかります!」

龍驤「まあウチはかまへんけど…ってせまい狭い!うちのとこ秋月と長波でなんで三人やねん!もっとほかの人のとこ空いとるやろ!」

秋月「龍驤さんよそってくれるので!」

長波「いやぁ、龍驤さんに任せとけばいいかな~って」

龍驤「どつくで」

提督「秋月何飲む?とりあえず適当に持ってきた奴あるけど」

秋月「出羽桜の大吟醸ください!」

提督「たけぇよてかなんで俺の隠してる日本酒知ってるんだよ」

秋月「この前矢矧さんが教えてくれました!」

提督「おーまーえーかー」

矢矧「いひゃいいひゃい!ちょ、ちょっとやめて!」

矢矧「だってこの前飲ませてやるって言われてから音沙汰無いから…つい」

提督「つい!?ついで秘蔵の酒教えるのかお前は!」

金剛「まあまあ。今回は私のお酒出しますから許してあげてくだサーイ」

提督「俺の傷ついたハートはそんな簡単に癒えないぞ」

金剛「提督の好きな十四代を持ってきましたー!」

提督「ありがとう金剛愛してるぞ」

金剛「いやん。そんなこと言わなくてもわかってマース」

長波「いいから早く食おうぜ~腹へっちまったよ」

提督「さっきまでみかん食ってたのに…まあいいか」

提督「ほらみんな食べるぞ~。では」


「「「「いただきまーす!!」」」」

おわり
人選は今回のイベントで頑張ってくれた子達
冬に炬燵で鍋囲むとおいしいよね。
それではおやすみなさい

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