冬馬「俺と765の恋愛事情」2スレ目 (49)

冬馬「俺と765の恋愛事情」の2スレ目となります
前回 冬馬「俺と765の恋愛事情」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410005181/)


注意!タイトルから察して有り余るは思いますが、この作品は冬馬が主人公の恋愛?物。
765アイドルとの恋愛描写があります。
さらに言うならドン亀更新です。


不穏な物を感じた方はバック推奨、アイマスに男はいらねぇ!方もバック推奨、亀更新?ふざきんな!な方もバック推奨です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460974929


冬馬「ん?おい、如月!」

千早「あ」

後輩女「如月千早さん!?あー、本物だ!」

千早「」

冬馬「お前、そういう素人みたいな反応はやめろよな……」

後輩女「す、すいません。えっと961プロ所属でアイドルやらせてもらってます、後輩女です」

千早「ふふ、よろしく」

後輩女「よろしくお願いします!」

冬馬「今日はどうしたんだ?お前もここの局で収録か?」

千早「えぇ。本当は水瀬さんが来る予定だったのだけれど、変わってもらってね」

冬馬「なるほどなぁ……ってあれ、じゃあ今日は俺と共演か」

千早「え?冬馬も出るの?」

冬馬「おう。しかしあれだな、真面目な音楽番組で共演するのなんて何時振りだ?」

千早「音楽番組では私がデビューした頃に一度と、その後すぐに一度で……二年ぶり?いえ、それ以上かしら」

冬馬「そんなになるのか。フェスでは良く同じ会場になったもんだが」


後輩女「あの、そろそろ時間なので向かいませんか?」

冬馬「あー、そうだったな」

千早「聞こえてしまったのだけれど、ランクアップフェスなんですって?」

後輩女「はい!」

千早「もし良ければ私も見学させてもらって良いかしら?」

冬馬「は?」

後輩女「はいOKです!いえ、むしろ来てください!!」

千早「じゃあ行きましょうか」

冬馬「おいおい待て待て、お前何を考えて」

千早「何って、そうね……敵情視察?」

冬馬「Cランクをわざわざか?はっ、冗談」

千早「うふふ、単純に見てみたくなっただけよ」

冬馬「単純、ねぇ」


後輩女「ーーー!!」No15

千早「……」ハァ

冬馬「……」

千早「貴方の後輩さん、良い感じね。光り方が美希に近いというか」

冬馬「誉め言葉をありがとう。でもどうだろうな、今の段階では良いとも言えるし、先を見て言うならまだまだとも言えるし」

千早「それで良いのよ。今が良いなら、次はもっと良くなるわ」

冬馬「そうか?」

千早「アイドルなんてそういうものでしょう?」

冬馬「ぬ……お前さ、本当に変わったよ」

千早「え?」

冬馬「いや、なんでもねぇ。気にすんな」

千早「?」


審査員「合格は2番と3番と15番。後は帰って良いよ」

千早「合格したわね、やっぱり」

冬馬「ふん、周りのレベルが低いんだよ。CP連中の方が余程良いもん持ってらぁな」

千早「CP……確か美波ちゃん?っていう人が居るのよね」

冬馬「美希から聞いたのか?」

千早「えぇ、えぇ、聞きましたとも。美人なんですって?」

冬馬「そ、そうだな、確かにあの人は美人だよ。性格も良いし、言うことなしの良い人だ」

千早「………そう」シュン

冬馬「(なんでコイツが落ち込んで……あぁ、そうか。そういうところも変わったんだな」

冬馬「変な言い方だが、安心しろ」

千早「?」

冬馬「お前も相当に美人だよ。特に、歌っている姿なんてハッとするくらい綺麗だ。俺が保障する」

千早「あ、あう、あうぅ……あ、ありがとう」//////テレMAX

冬馬「あはは、どういたしまして、だ(他人の容姿に嫉妬するたぁ、前のコイツからは想像できねぇよなぁ。照れてる姿はそれ以上に考えらんねぇけど」


後輩女「どうでした!?」

千早「とっても良かったわ。ご褒美にこれをあげましょう」スッ

後輩女「ご褒美?………あ!こ、これ、プチ765シリーズのちひゃー人形ですか?」

千早「えぇ」

後輩女「しかも、ビヨンドザノーブルス仕様!!うわぁ、ありがとうございます!!嬉しいです!!」

千早「どういたしまして」

冬馬「あんまり甘やかさないでほしいんだが……お前もだ、他人から物を貰うんじゃねぇ」

千早「うふふ」

後輩女「す、すみません」

冬馬「まぁ良いさ。パフォーマンスは横で見てたが、まぁ及第点だな。細かい所で指摘できるものがあったが、それでもたいしたマイナスにはならないから俺からは言わん。そういうのは自分で気付いて修正していけよ」

後輩女「はい!」

冬馬「後は、スケジュールはちゃんと空けとけよ」

後輩女「へ?」

冬馬「デザート奢ってやるって話だったろ。なんだ、いらないのか?」

後輩女「いりますいります!空けときます!!」

冬馬「ふっ、俺たちはそろそろ時間だから向こうに行くが、気をつけて帰れよ」

後輩女「はい!ありがとうございました!!」


千早「優しい先輩をしているのね、冬馬は」

冬馬「あん?優しい先輩だぁ?」

千早「ええ」

冬馬「ふん、それはあいつが後輩の中で一番の有望株だからだよ。だから気が向けば声も掛けるし、アドヴァイスの一つもする、飯だって……あぁあいつはデザートか、まぁそういうのも奢るさ」

千早「それだけかしら」

冬馬「それだけ?」

千早「いいえ、なんでもないわ………あの子、可愛かったわね」

冬馬「……お前、高槻だけじゃなくアレにも意味の分からん感覚を覚えているんじゃないだろうな」

千早「なんでそこで高槻さんが出るのかとか、言い方が不適切ではないかとか、言いたいことが沢山あるのだけれど……あるのだけれど!!」

冬馬「いやだってお前、高槻さん可愛いって良く言ってたし」

千早「そ、それはそうだけど。私が言いたいのはそういうことじゃなくて」

冬馬「なんだよ」

千早「その…………す、す、すき」

冬馬「あん?」

千早「冬馬はああいう元気な子が好きなのかしらって思っただけ!!」

冬馬「はぁ!?」


千早「そう思っただけよ!本当に!」

冬馬「そ、そりゃあ、ああいうやつは好ましいと思うけどよ、お前が言ってる好きって恋愛対象って意味だろ?ありえねぇ!ありえねぇぇ!!」

冬馬「俺はアイドルだぞ?そういうのはねぇよ」

千早「アイドルも人間よ?好き嫌いくらいあるじゃない」

冬馬「だとしても俺はそういうのは考えねぇようにしてるからな。せいぜい良いなってくらいだ」

千早「じゃあ私……みたいな女は?すっごく面倒な女だけど」

冬馬「はぁ?さっきまでアイドル云々言ってたのにそれかよ……んなもん前に言ったろ?お前みたいな女は好みだぜって」

千早「あ…………くっ」ノタウチガマン

冬馬「(また照れてやがる」

千早「そ、そろそろ控え室に行くわね。また後でー!」ダット

冬馬「……」

P「お、騒がしいと思ったら冬馬じゃないか」

冬馬「?あぁPさんか。如月の付き添いで?」

P「なんで知って……千早に聞いたのか?」

冬馬「さっきたまたま会ってさ」

P「なるほど」

冬馬「それにしても、仕事先で会うのは久々な気がするぜ」

P「あはは、最近は俺が着いていかなくても良くなったからな。美希とか美希とかあずささんとかあずささんとかだと現場に着かない、現場に居ないってザラだったし」

冬馬「あの二人だけじゃねぇか……まぁ改善されたなら良いことだが。双子はどうだったんだ?」

P「あいつらは現場でふざけて叱られるだけだったよ。仕事場にはちゃんと行ってたさ」

冬馬「それって……」

P「まだマシだよ、あぁマシだとも」

冬馬「(苦労してたんだなぁ」

P「それで、千早はもう控え室に行ったみたいだが、お前は行かなくて良いのか?」

冬馬「行くつもりだったんだけどなぁ?」

P「おっと、じゃあ俺が引き止めてしまったんだな、すまない」

冬馬「かまわねぇよ。じゃあな、また飯でも行こうぜ」

P「ああ」


千早「ま、まだ動機が治まらないわ」ドキドキドキ

千早「お、落ち着きなさい私。落ち着け……」ドキドキ

P「千早?入って良いか?」コンコン

千早「は、はい、どうぞ」

P「……調子はどうだ?」

千早「問題ありません。声も出てますし、振り付けもちゃんと」

P「あぁ、そのことなんだがな、千早」

千早「はい?」

P「今日と次の番組、振り付けは最小限で良い。というより、歌に全てを振り切ってしまって構わない」

千早「それは……」

P「そもそもがアメリカでシンガーとして売り出す前提での番組出演だ。演出も下から霧が出る程度に抑えてもらう」

千早「なるほど、歌で魅せろと?」

P「そうだ」

千早「分かりました。今日は全力で歌いたいと思います」

P「頼むぞ」

千早「はい」


司会「……というわけで、765プロダクションの如月千早さんが来てくれました。よろしく」

千早「よろしくお願いします」

司会「最近どう?」

冬馬「(いつも思うんだが、こういう質問って難しいよなぁ」ヒナダンウシロ

千早「そうですね、最近は仕事も落ち着いてきたのでゆっくりと家で音楽を聴いています」

司会「あはは。デビュー当時と比べたら丸い性格になったけど、やってることは変わらないねぇ」

千早「その、いつかはお世話になりまして……」キョウシュク

冬馬「(こいつ、なんかやったのか?」

司会「まぁまぁ若気の至りってやつだね。それで、なにか大事なお知らせがあるって聞いたけど」

千早「はい。実はアメリカでの大きな仕事が決まりまして、少しの間日本を離れて向こうで活動することが決まりました」

スタジオ「おおおおおお!」

司会「期間はどれくらいで?」

千早「今の段階だと詳しくは分からないんですが、短くて一年くらいかなと」

冬馬「(案外長いな」

司会「じゃあ日本での活動はもう少しで一先ず終わりになるんだ」

千早「そうですね。まぁあちらでの仕事が終わればまた此方に帰ってくるので、ぜひまた呼んでいただけたらなーっと思います」

司会「そのときはしっかり呼ばせていただきます。っと準備が整ったみたいなのであちらへどうぞ」

千早「はい」

司会「いやぁそれにしても本当に優しい感じになったねぇ………えー、それでは如月千早さんに歌っていただくのは発売したばかりの新曲「細氷」です。どうぞ」


千早「私、もがきながら歩き出すの。風に揺られモノクロの街も人も夢も朽ち果てて」

千早「もがきながらつまずいても立ち止まれない私に、悲しみや切なさのない光りが待っているよ」

千早「心燃やし尽くすため息 光りに変わるの」

千早「強く、強く。縛ってよ 心の中のスヴェート」

スタジオ「………」

P「」ウンウン

冬馬「(舞台袖でPさんがめっちゃうなずいてる……それもそうだよな」

千早「ありがとうございました!」

冬馬「(本当に、綺麗なもんだ」


春香「はぁ、ツイッターのトレンドに千早ちゃんがいたからアメリカ行きの話だとは思ってたけど」ソファデネコロビ

ツイ「マジ天使」

ツイ「アイドルというか歌姫だよなぁ」

ツイ「スタジオで直接聞いてたけど、本当に迫力が有ったわ。歌に全振りしてる感じが良かった……」

春香「話題になってるのはほとんど歌の方っていうね」

千早「アメリカ側関係者の目を惹くからこれで良いと、プロデューサーには言われたのだけれど」ニヅクリチュウ

春香「でもさぁ、日本を離れるんだからそっちに話題をもっと振って欲しいんだよぉぉ。それは、一生帰って来ないわけじゃないし、今時は結構な人が海外で活動したりするから目新しさはないかもだけどさ?一年って、普通に考えると長いんだからせめて惜しむとかさぁ」

千早「春香がそうやって寂しがってくれるだけで、私は嬉しいわ」ウォークマンシマイツツ

春香「……そっか。千早ちゃんが嬉しいなら私はこれ以上何も言わないよ」

千早「ふふ、ありがとう。春香」カメラヨウイok

春香「別にお礼なんて……ところで、向こうに行く前に優君のお墓参りはするの?」

千早「えぇ」アロマキャンドルモッテ

春香「なら決意表明だね!」

千早「え?」ジュンビカンリョウ

春香「アメリカでの活躍と、冬馬君へ告白をするっていう」

千早「ぜ、前者はともかく冬馬のことは言う必要はないわよね!?」


春香「でもこういう場面で決めないとさ、千早ちゃんは絶対に足を踏み出せないよ?」

千早「それはそうだけど」

春香「何日か前に言ったよね?千早ちゃんは冬馬君から色々貰ってるって……一字一句同じじゃ無いけどさ」

千早「趣味のこと?」

春香「そう」

千早「それとこれになんの関係が」

春香「冬馬君が手の届かない所に行っちゃった時、あの人が関わった物全部に今と同じように向き合える?」

千早「!」

春香「事務所に来てから二年以上親友やってる私が断言してあげる。千早ちゃんはそんな器用なこと出来ないよ」

千早「そ、そんなこと」

春香「違わない。そのアメリカ行きの荷物に入れたカメラもアロマも、そのヘッドホンだって冬馬君と良い物だ!みたいな電話を前にしてたし、家族のこともそうだね。冬馬君のお陰で優君のことも吹っ切れたんでしょう?だからお父さんともお母さんともまた会ってみたいって、関係を修復したいって思ったんでしょう?決裂したら、千早ちゃんは絶対そっちにも変な意識しちゃって、また行き辛くなるよ」

千早「……」

春香「私はね、千早ちゃんが冬馬君の仲が上手く行けば良いなって思ってる。けどそれは、千早ちゃんが冬馬君を好きなことを知っているからじゃなくて、私が千早ちゃんの事が好きだからなんだよ。千早ちゃんのことが大好きだから、千早ちゃんにこれから後悔をして欲しくない……ずっと優君のことで後悔してる千早ちゃんを見ていたし、私自身も後悔しているから、そう思うんだよ」



春香「時間が過ぎれば過ぎるほど、私の中でプロデューサーに好きだって言わなかった事を悔やむ気持ちが強くなってる。それはいつか薄れるのかもだけど、消えることは無いと思う」

千早「……」

春香「ねぇ千早ちゃん。臆病で何かを得ることはないよ。それが好きなものなら、尚更そうなんだよ。千早ちゃんは歌も好きで、冬馬君の事も好きだよね。好きな物の片方に手が届いたんだからさ、欲張ってもう片方にも手を伸ばしたほうが良いって。両手一杯に好きな物抱えられるなら、それって幸せなことだと思うから」

千早「春香……」

春香「……………今日は帰るね。次に泊まりにくるのは、千早ちゃんが帰って来たらかなぁ」

千早「……………それなんだけどね、春香。私はこのマンションを越すつもりはないけれど、一年以上ただ放置しておくのもあれだとおもって、その、貴女にこれを」スッ

春香「鍵?」

千早「この部屋の合鍵」

春香「え!?」

千早「出来れば、たまに来ていて欲しいとおもったのだけれど。駄目かしら」

春香「う、ううん!全然!喜んで来るね!掃除もしっかりしておくから!!」

千早「ありがとう春香………アメリカに行っても頑張るから。それに、冬馬のことも頑張るから!」

春香「ふふふ。両方期待してるね」


春香「なんて背中を押してみたものの……はぁぁ」ヒザマクラゴロゴロ

美希「千早さんに発破掛けるためって言っても、自分の傷をスライディングで悪化させる必要はなかったんじゃない?」マンガヨミヨミ

春香「だってさぁ、千早ちゃんは不器用だし、冬馬君を逃がしたら他の人に好意を持てないで、不幸になる気がしたんだもん。今が最後の説得の機会かなってさぁ、張り切っちゃうでしょう?」

美希「だからってその度に半泣きでミキのところに来るのやめて欲しいの……ハニーのことが今でも好きなら、今からでも告白すれば良いの」

春香「そうすると事務所に居辛くなる。ただでさえ、プロデューサーと会うたびに頑張って普段通りに振舞ってるのに……」

美希「ならそうやって振る舞い続けて入れば良いって思うな。女が嘘を貫き通せば、それは真になるんだから。ミキもね、一つや二つは通してる」

春香「うぅぅぅ、美希が大人になって嬉しいような悲しいようなぁぁぁぁぁぁ」スリスリ

美希「ミキだって高校生だし少しはねぇ。逆に春香は変わらないよね……大学、ちゃんと行ってるんだよね?」

春香「一応ねぇ…………はぁ、あの人が関わった物全部に今と同じように向き合える?なんて千早ちゃんに偉そうに言って自分はこうだもんなぁ」

美希「アイドルだからって高卒なんて許さないって言われて、ハニーに大学行きを決められてたんでしょ?去年の春先に」

春香「そう。あの時は「プロデューサーの母校に入る!後輩ですよ、後輩!!」とか言ってたなぁ……あの時の自分に、助走をつけてアバンストラッシュしたい」

美希「入社した時からハニーは小鳥に惚れてたって言うし、まぁ勝ち目無かったよね」

春香「うううう、私とプロデューサーが結ばれる世界線に行きたい」シクシク

美希「……」ナデナデ

今日から短いGWだ(社畜


千早「……(春香と話してからもう二週間。日本での仕事は終わってアメリカ行きも二日後だというのに」オハカノマエデテヲアワセ



千早『あの、冬馬?夜に会って、少し話せないかしら?』トオカマエ

冬馬『夜?悪い、ちょっと仕事の話があってな。ちょっと無理だ。時間が空くのも明日か明後日か……』

千早『そうなの、じゃあまた電話するわね』

冬馬『あぁ、またな』



千早『今日は時間があるかしら?』ムイカマエ

冬馬『あー、本当に悪い。別件が入っててなぁ』

千早『そ、そうなの。それならしょうがないわね』



千早『その……』キノウ

冬馬『本当っにすまん。色々立て込んでるんだ。しばらくは掛かりきりだ』

千早『う、ううん。ごめんなさいね、気を使わせちゃって。仕事頑張って』

冬馬『おう』





千早「(好きだって言おうと決めたのに、まず冬馬に会えないってどういうこと?時間的に明日がラストチャンスのはずだけど」ムムム

千早「(私はどうしたら良いのかしら……会いに行くのは論外、昨日しばらくは無理って言われたしこれ以上しつこいと嫌われそう……でも、時間を置いたら決心が鈍りそうで怖い」

千早「ううう、どうしようかしら……」

絶対唯一貴音神【お困りのようですね、千早】

千早「!?」


千早「え?え?四条さん?」

絶対唯一貴音神【私は四条貴音ではなく絶対唯一貴音神なのですが……いえ、そんなことはどうでも良いのです。千早、私は貴女の覚悟を見定めておりました。臆病な貴女が愛の告白をすることを決めるには、相当葛藤があったことでしょう】

絶対唯一貴音神【春香に背中を押されたとは言え、踏み出したその勇気に免じて私が手を貸して差し上げます】

千早「その、なぜ春香との事を知ってるんですか?」

絶対唯一貴音神【美希から聞きました!】ウソ

千早「(美希から?春香があの子に話していたなら納得だけれど」

絶対唯一貴音神【時間もあまりないですし、手短に言いましょう。千早、貴女は次に天ヶ瀬冬馬と会った時、必ず想いを伝えることが出来ますか?】

千早「え、えぇ」

絶対唯一貴音神【それが人前であっても?】

千早「出来ません……撮影でもされたら冬馬に迷惑が掛かりますから」

絶対唯一貴音神【私が報道や、一般人のカメラをふさぎます。それではどうです】

千早「なら、いけます」

絶対唯一貴音神【よろしい。では、あめりかへ出立するまでに貴女とあの御仁を絶対に会わせて差し上げましょう。貴女はその時に告白なさい】

千早「あの」

絶対唯一貴音神【はい?】

千早「どこから話しているんですか?」

絶対唯一貴音神【(はて、言われてみると、確かに私はどこから話しているのでしょうか)…………とっぷしーくれっと?でしょうか?】

千早「(何故疑問系なのかしら」

冬馬「一人暮らしするから荷造り手伝ってーとか言うから手伝いに来たのに、何の用意もしてねぇとか馬鹿なんだろうな、お前は」

翔太「あはは、もう三日も前からのことなのに小さいなぁ」

冬馬「……」イラ

北斗「良いじゃないか冬馬。どうせこの数日は暇だったんだろ?」

冬馬「まぁな。ただ、如月から何回か誘いがあったんだよなぁ。あいつももうすぐアメリカ行きだろ?なのに誘いを断りっぱなしで申し訳なかったぜ……」

翔北「え!?」

冬馬「なんだ、如月のアメリカ行きを知らなかったのか?」

翔太「違うよ!誘われてたことに驚いてるの!」

北斗「なんで行かないんだよ!」

冬馬「なんでって、こっちが先約だったからに決まってんだろ。じゃああれか?遊び行くから少し抜けるぜーとか言えば良かったのかよ」

北斗「一概にそれで良いとは言わないけどさ、千早ちゃんは……なぁ?」

翔太「ねぇ?」

冬馬「なんだよ」

翔北「いやなにも(冬馬(君)に惚れてるんだから、離れる前に話をしたかったんじゃないかなぁ……とは言えないしね」

冬馬「?」


北斗「あぁごめん電話だ……この番号誰だろう?携帯みたいだけど」ピピピピピ

冬馬「ストーカーからの無言電話じゃね?」

翔太「マルチの勧誘とか?」

北斗「怖いこと言うな!……はい、もしもって、貴音ちゃん!?う、うん今は時間あるけど……」

翔太「貴音さんだって」

冬馬「こいつ、口説いてたくせに電話番号もしらねぇのかよ」

翔太「脈なし?脈なし?」

北斗「黙ってろ!あー貴音ちゃんじゃなくってこっちの冬馬たちの話で……え?話が早い?冬馬に代われ?」

冬翔「?」

北斗「ほら冬馬」

冬馬「?………もしもし?」

絶対唯一貴音神【こんばんは、天ヶ瀬冬馬】

冬馬「よう、どうした?(こいつの声、どこかで聞いたことあるようなエコーが掛かってんな?」

絶対唯一貴音神【手短に申しますと、明後日の朝方に、少し時間をもらえましょうか?】

冬馬「明後日?ああ、良いぜ」

北斗「(千早ちゃんの出立日か?」

絶対唯一貴音神【そうですか、それは良かった。場所は前に会ったカフェ、要件はその時にお話いたしますのでこれにて失礼……あぁ伊集院北斗に、この番号を登録しても宜しいですよと、お伝えください。それと、一度此方に掛けてくるようにともお願いします】ガチャ

冬馬「……切れたな」

北斗「えぇぇ!?お前に話すだけ話して終わりって……」

翔太「やーい脈なしー」


北斗「……」

冬馬「落ち込むなよ。今の番号、登録して良いって言ってたぜ?んで、一度掛けて来いとも言ってたな」

北斗「マジで!?」

冬馬「おう」

北斗「な、長かった……実家の番号は教えてもらってたけど、携帯の番号知らなかったからそうそう予定合わせられなくって」サメザメ

冬馬「いや、実家の番号教えられてるほうが驚きなんだが」

翔太「それ、やよいちゃんの番号知ってる冬馬君の言うことじゃないよね」

北斗「家に掛けるとさ、すっごい威圧感のある声で「何用でしょうか、伊集院様」とか執事さんに言われるんだぞ?「デートのお誘いです」って言ったらガチャ切りされたことが何度も……」

冬馬「四条と話がしたいっていやぁ良いだけじゃねぇのかよ……」

北斗「俺もそう思って掛けるんだけど、電話口に相手が出るとなぜか正直に話しちゃうんだよなぁ……まぁ良いや。翔太、今日は終わりだろ?俺は帰って貴音ちゃんに電話しないといけないから帰るからな」

翔太「うん、ありがとう」

冬馬「じゃあ俺も帰るかね」

翔太「冬馬君もありがとね」

冬馬「おう。次は新居に呼べよ」

翔太「えー?」

冬馬「呼べよ!?」

冬馬「………」ズズズ

貴音「………モグモグ」

冬馬「おい、お前ら765プロの中では呼び出しといて本題を語らないのが流行ってるのか?」

貴音「はて、お前らとは?」

冬馬「Pさんのことだよ。あの人も、お前らの事務員と付き合い始めたって話をする時に中々切り出してこなかったんだ」

貴音「付き合い始め?となると、私達が結婚の報告をあの方から聞くよりも先に二人の関係を知っていたということですか」

冬馬「そうなるな」

貴音「(事が事だけにそうそう自分の担当アイドルに恋愛相談などは出来ないでしょうが、何故この男に……いや、私にされても困るといえば困ったでしょうが」

冬馬「で、本題はなんなんだよ。いい加減話しても良いんじゃねぇか?」

貴音「そうですね、そろそろといった所でしょうか」

冬馬「?」

北斗「あ、いたいた」

貴音「お待ちしておりました」

北斗「ごめんね、待たせちゃって」

貴音「いえ、時間通りですよ」


冬馬「北斗?なんでお前がここに?」

北斗「何でって言われてもなぁ」

貴音「今から私たちはでぇとですので」

北斗「!そ、そういうこと」

冬馬「……………色々と言いたいことはあるんだが、何から言おうか」

貴音「その皮肉を利かせた物言い、アイドル失格ですよ」

冬馬「どの面ー?どの面でそんなこと言うんだろうなー?」

北斗「あはは」

貴音「まぁ冗談はさておいて」

冬馬「冗談かよ」

貴音「えぇ。天ヶ瀬冬馬、貴方を呼んだのは他でもありません、これを」

冬馬「あん?なんだよ……小包?」

貴音「はい。実はこの荷物、早急に千早へと届けねばならないのです」

冬馬「で?」

貴音「貴方に運んでもらいたいのですが」

冬馬「いやいやおかしいだろ。昨日時間があったんだから渡そうとすれば渡せたんじゃねぇのかよ。てか、今から自分で行けよ」

貴音「これは貴方が届けねばならない物ですよ?」

冬馬「?」

貴音「ほら、バイクに乗っていますし」

冬馬「ますし?」

貴音「バイクに乗っていますから」

冬馬「バイクだけじゃねぇか!!」


貴音「むむむ、手ごわいですね」

冬馬「そもそも何がしたいんだよ、お前……」

貴音「ですからこの小包を」

北斗「話が進まないから貴音ちゃんは少し待って。冬馬、貴音ちゃんは千早ちゃんに気を使っているのさ」

冬馬「はぁ?気を使うだぁ?」

北斗「そう。ほら、千早ちゃんが冬馬に会いたがってたけど、冬馬がスルーするから」

冬馬「スルーなんてしてねぇよ」

北斗「会って無いんだし、同じような物だよ。千早ちゃんはこれから知り合いの居ないところへ行くだろう?その前に仲の良い人間と直接話したいと思うのが人情だし、貴音ちゃんがそれを仲介しようとするのだって人情さ。ならお前が今から会いに行くのも人情だ」

冬馬「なにが、なら、なんだよ……そりゃ今日は仕事ねぇし、誘いを断り続けてた引け目もあるから会いに行くのは良いさ。けどさ、飛行機の時間に間に合わないんじゃね?」

絶対唯一貴音神【貴方が行くまで機材とらぶるが起きますので大丈夫ですよ】

北斗「だ、だからそのモードになるのは止めてくれないかな!?」

冬馬「モード?つーか機材トラブルってテロでもするつもりかよ」

絶対唯一貴音神【てろ?はて、なぜかに起きてしまうトラブルなど、私にはあずかり知らぬ所なのですが?】

冬北「……」

絶対唯一モードに換装した貴音を見分けられるのはフェアリー組と北斗だけという。

更新ではなく恐縮なのですが……


新年度が始まって以来とんと具合が悪く、念のためにと病院で診てもらった結果、病気が見つかりましてしばらく入院することとなりました。
病院からでも【ネット環境的に】一応投稿はできると思うのですが、病気が病気だったことと、入る病室が大部屋であるためにセキュリティ的な問題も考慮して、そこは自重しようと思います。

ですので、このスレはここまでで閉じさせていただくことにしました。
いつになるかはわかりませんが、回復次第再びスレを建てさせてもらいますので、その時にまた感想などは頂けたらな、と思います。


ありがとうございました。

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