小山雅「阪神タイガースに入団?」【パワプロss】 (117)

あおい西武ssの人とは違います。
二番煎じです。
キャラ崩壊やオリジナル展開があります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460372139

〜阪神入団テスト〜

小山「ここが…鳴尾浜か……」

小山雅
今作の主人公。
青春高校では女の子のような見た目から男女問わず人気が爆発し、甲子園に出てないにもかかわらず一躍スカウトの目にとまった。
肝心の野球の方も安定した守備や意外性のあるバッティングで活躍した。

しかしプロの壁は厚く、ドラフトにかかるのは難しいとスカウトから言われる。

それでも諦めきれなかったかのじ……彼は久しぶりに行われる阪神タイガースの入団テストを受けることを決意する。

彼のマイライフが始まる…

ー8月ー

小山(阪神タイガースが久しぶりに一般公募の入団テストをするって聞いたから応募したけど…)

ガヤガヤ

小山(なかなか人が多いな…)

矢部「あれ?君は確か小山くんでヤンスよね?」

小山「あれ?矢部くん?」

矢部「久しぶりでヤンスね。小山くんも入団テストでヤンスか?」

小山「もちろん。」

矢部明雄
小山と同学年でパワプロ高校として小山の前に立ち塞がった。
走力に自信があり、チャンスには弱かった。
同級生にプロ注目の選手がいたはずだが、噂は聞かない。

受付「それではゼッケンを配りますので順番にお並びくださーい。」

矢部「いよいよでヤンス。」

小山(……諦めないぞ!)

小山ゼッケン『21』
矢部ゼッケン『22』

〜鳴尾浜〜

受付「では、まずは今回の趣旨について説明します。」

受付「一次テストでは50m走と遠投を行い、合格した人が二次テストへと進めます。」

受付「合格ラインは50m走は6.5秒以内、遠投は85mとします。」

矢部「フッフッフッ…どっちも楽勝でヤンス。」

小山(どっちも微妙だな…ベストタイムは6.4だけど一回だけだし、遠投は得意じゃないんだよね〜……)

掛布「ほぉ〜。なかなか良い顔触れですな〜。」

全員「!!」

矢部「か、掛布二軍監督でヤンス!!」

小山「ほ、本物だ…!」

掛布「今日は私も見させてもらいますからね〜、頑張って合格せえよ!」

全員「あざす!!」

掛布二軍監督の視察により、一段と場が盛り上がった。
そしてついに始まる。

………(50m走)

ピッ

ダダダダダッ

ピッ

受付「はい次。」

ピッ

ダダダダダッ

小山(よし!今日はコンディションがいい!)

ピッ

受付「次!」

………(遠投へ)

ビュゥゥゥゥン

受付「次。」

ビュゥゥゥゥン

受付「次。」

小山「よいしょっ!」ビュゥゥゥゥン

ポテッ

小山(うーん…いけたかな…)

掛布「……………」

掛布(影山の言うた通りやな。)

………………(結果へ)

受付「では結果を発表します。」

ゴクリ

小山(もしかしたら…ボクでもプロ野球選手になれるかもしれない…たとえボクでも………)

受付「1番、5番、9番、18番…」













受付「………21番…」

小山「や、やったーーー!」

受付「以上です。番号が呼ばれた方は二次テストへ進めます。」

矢部「え?オイラは?」

矢部「ふ、2つのテストはクリアしているはずでヤンスよ!!」

掛布「いくら結果出しても中身がなかったら一緒や。」

矢部「か、掛布監督!」

掛布「確かにお前の実力はスゴイ。せやけどそれだけや。将来性を感じひんのや。」

矢部「そ…そんな……」

掛布「ただ、実力は本物や。諦めんと頑張りや。」

厳しいがこれがプロの世界である。
たとえ実力があってもプロになれない人もいる。
実力がなくても努力でプロになる人もいる。

そして小山は矢部が不合格になり、プロの厳しさを知った。

小山「や、矢部くん…」

矢部「は、話しかけないで欲しいでヤンス………」

矢部の背中からは哀愁が漂っていた…

小山は矢部の無念を晴らすために二次テストへと進む。

続く!

掛布雅之二軍監督
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%9B%E5%B8%83%E9%9B%85%E4%B9%8B

>>10
ありがとうございます!

受付「では、只今より二次テストを開始します。」

いよいよ二次テストが始まる。
小山は自分がアピールできる守備を選択。
他の合格メンバーも各自がアピールできる項目を選択。

カキーーーーーーン

掛布「ええバッティングですな〜。」

やはり二次テストに進むだけあって各選手がアピールを成功させていく。

パシッ

シュッ

パシッ

シュッ

雅(丁寧に…かつ速く…!)

掛布「21番の子はもうちょいゆっくりでもええ。」

雅「あ、はい!」

雅(焦りすぎたかも…)

……………(結果へ)

受付「それでは結果を掛布さんに発表してもらいます。」

掛布「ワシがそんな勝手に決めていいもんなんか?」

受付「上層部と金本監督から掛布さんが良いと思った選手を取るとの事です。」

掛布「えらく信頼されとるな〜。緊張してくるわ。」

ゴクリ

ここで合格すればドラフトで指名してもらえるかもしれない…
夢のプロ野球選手に………
そんな思いが5人から溢れ出していた。

掛布「ここで不合格でも気を落とすことはないです。え〜、また次を目指したらええわけですから。」

掛布「ワシが欲しいと思ったんは……」















掛布「5番やな。」

雅「…………………」

阿畑「ホンマですか掛布さん!?」

掛布「ホンマや。ドラフト楽しみにしとき。」

阿畑「おおきに!!嫁さんに報告してきます!!!」

雅(やっぱり無理か…)

掛布「それと21番は育成として指名させたいんやけどええかな?」

雅「!!」

受付「上層部と話し合ってみます。」

掛布「小山くん…やったかな?」

雅「は、はい!」

掛布「君は焦りすぎだね。まだ若いんだから焦ることはないよ。」

掛布「そして守備は素晴らしい。あとはその他をウチに来て伸ばしていこう!な!小山くん!」

雅「あ、ありがとうございます!!」

雅(や、やった………ついになれるんだ………育成だけどなれるんだ…………)

掛布「けどな…」

掛布は小山の耳元に近づき、こう囁いた。

掛布「他は騙せるかもしれんけど、ワシやカネ(金本)は君の性別分かるから気をつけや。応援してますよ。」

雅「!!」

さすがミスタータイガースだ。
そう小山は思った。

球場を後にした小山はとある人物へと電話をかけた。

プルルルル

雅「もしもしみずきちゃん?」

みずき「ハロー!どうだった?」

橘みずき
聖タチバナ学園のエースとして活躍。
女性でありながら甲子園にも出場、中日ドラフト5位、しかも女性でプロ野球選手になった。
過去の例で言うとロッテに所属する早川あおいが女性初のプロ野球選手である。

雅「育成契約だって。これでみずきちゃんと一緒だよ!」

みずき「バカ!私は支配下登録でアンタは育成なんだからまだ一緒じゃないの!それに育成契約はいつクビになってもおかしくないんだから気を引き締めなさいよ!」

雅「ご、ごめんなさい…」

みずき「でも、これでアンタもプロ野球選手なんだからこれからは親友でもあり敵って言うのを覚えておくのよ。」

雅「ありがとう…グス……」

みずき「泣かないでよもう!女だけど男として生きていくんでしょ!」

雅「う、うん…グス。」

みずき「それじゃあそろそろ取材だからバイバイ。」

雅「バイバイ。」

みずきは雅が女である事を知っている唯一の友達である。
彼女らは高校時代に対戦した事があり、それ以来仲良くなった。

2人の絆は決して切れないはずだ。

いよいよプロ野球選としての一歩を踏み出した雅。
果たして支配下登録を勝ち取れるのか。
春季キャンプ編へと突入する!

つづく!

時は経ち、ドラフト当日。

『育成第二順選択希望選手…小山雅………青春高校』

カチッ

雅「…録音成功。」

カキカキ

雅「プロへの第一歩……やった。」

小山雅の趣味:アルバム作り

育成契約を勝ち取った雅は新人合同自主トレに参加することとなった。

〜新人合同自主トレ〜

カシャカシャ

雅「報道陣がすごいな〜。」

記者「高山選手!こっち見てくれ!」

高山「は、はい。」

カメラマン「いいねー!」

雅(うわぁ!大学No.1野手の高山選手だ!)

高山俊
大学では高山繁が持つリーグ安打記録を更新した化け物。
バットコントロールが抜群でいじるところがないぐらい完成された打撃と評判。
三拍子揃っていて去年チームを去ったマートンの穴は埋まるのではないだろうか。
性格は少しお茶目らしい。

雅(な、なんか嫌がってる…?)

雅「た、高山さん。向こうで職員さんが呼んでましたよ。」

高山「え?あ、うん。」

高山(だ、誰だこの人…)

記者「ちょっと高山選手!」

カメラマン「おい。あの子ってあの小山選手じゃないか?」

記者「…本当だ!!小山選手!!」

雅「今度はボク!?」

雅「逃げよう!」ダダダ

……………(数分後)

平田「えー。今日は金本監督が別の用事で来ないから代わりに私が来ました。阪神一軍コーチの平田です。よろしくよろしく。」

平田「今日は軽くトレーニングするだけだからリラックスしてくれ。メニューはこっちから用意するから各自トレーニングをこなしていってね。」

全員「はい!」

阿畑「お!小山くんやないか!」

雅「阿畑さん!!」

阿畑「無事指名してもらえたみたいやな。よかったよかった。」

阿畑やすし
ドラフト7位で阪神に入団。
社会人で培った巧みな投球術とオリジナル変化球の阿畑ボールで打者を翻弄する。
阪神の補強ポイントに当てはまる選手だ。

奥居「どうも!」

雅「あ、奥居さん。」

奥居「雅くんだよね?初めまして。奥居紀明です。よろしく!」

奥居紀明
ドラフト8位で入団。
平凡なピッチャー。
中継ぎ不足な阪神はこのどこにでもいそうな投手を指名してしまう。
だが、可もなく不可もない投球が売り。
逆に言えば特徴がない。

雅「初めまして。これから頑張りましょう。」

高山「あ、小山くん。」

雅「高山さん。」

高山「さっきはありがとう。助かったよ。」

雅「いやいや…」

高山「育成契約って聞いたけど一緒に上で活躍しよう。約束だ。」

雅「はい!」

阿畑、奥居、高山、平田と出会った。

時は過ぎ1月…

〜神社〜

雅「…支配下登録勝ち取れますように!」

みずき「小さいよ目標が!もっと大きく!」

雅「と、鳥谷さんからレギュラーを奪います!!」

みずき「オッケー!それぐらい目標はでっかく持たないとね!」

雅「みずきちゃんの目標は何?」

みずき「私はね、タイトルホルダーだよ。」

雅「目標でか!」

みずき「当然でしょ!男なんかに負けてられるか!」

雅「さすがみずきちゃんだね。」

みずき「…あんたのチームの内野事情はよく知ってる。今がチャンスだよ。」

雅「え?」

みずき「不動のショート鳥谷選手がいるとは言え、衰えも見え始めてる。それにセカンドには怪我持ちの西岡選手。サードは新外国人のヘイグ選手。はっきし言ってチャンスはある。」

みずき「あんたの実力なら一軍に入るまではできるはずだよ。あとはあんたの頑張り次第。このみずきちゃんが言ってるんだから自信持ちなさい。」

雅「…ありがとうみずきちゃん。」

みずき「さてと…自主トレでも始めましょうか!」

雅「うん!」

寒さが本格的にやってくる1月。
いよいよシーズンが近づいてきた。
小山の戦いが始まる!

つづく!

こんかいはここまで!
夜分遅くの更新でした。

平田勝男一軍チーフ兼守備走塁コーチ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E7%94%B0%E5%8B%9D%E7%94%B7

公開されたパワプロ2016髙山
http://www.nikkansports.com/baseball/photonews/photonews_nsInc_1630301-0.html

>>26
いつもありがとうございます

時は過ぎ2月…

〜安芸〜

小山は二軍キャンプからのスタート。

掛布「よっしゃ!みんな集まったかな?」

掛布「ワシが監督の掛布です。よろしく頼むわ。」

掛布雅之
言わずと知れたミスタータイガース。
あの伝説のバックスクリーン三連発の時の4番打者である。
今年から阪神の二軍監督に就任した。

古屋「チームコーチ兼守備走塁コーチの古屋です。よろしく。」

古屋英夫
日ハム、阪神に所属。
小柄ながら長打力を持ち合わせていた。
現役時代のあだ名はボンバー。

今岡「打撃コーチの今岡です。よろしく。」

今岡誠
2003、2005年の阪神の優勝メンバーの1人。
周りからは天才と呼ばれ、2005年には147打点という記録を残した。
今年から阪神のコーチに就任。

藤本「守備走塁コーチの藤本です。」

藤本敦士
今岡と同じく優勝メンバーの1人。
よく金本に可愛がられており、野村元監督が決めたF1セブンの1人でもある。
あだ名はモンキー。

平野「同じく守備走塁コーチの平野です。」

平野恵一
ヘッドスライディングなどのガッツ溢れるプレイが売り。
オリックス時代にフェンスに直撃し、選手生命に関わる大怪我をしたが、阪神に移籍後見事に蘇った。
とにかく守備が上手かったが、2010年には打率.350を残した。

雅(す、すごい…レジェンドたちが今目の前にいる…!)

掛布「お前らこんなとこでいつまでもおるんやないで。目指すは1軍や。そのためにビシバシ鍛えていくからな。よろしく。」

全員「はい!」

伊藤隼「おい小山。」

雅「は、はい!」

伊藤隼「お前の事はよく知ってるよ。分からないことがあったらなんでも聞けよ。」

雅「あ、ありがとうございます!」

伊藤隼太
大学時代に早稲田を倒して慶應を11季ぶりの優勝に導いた。
打撃は素晴らしいのだが、守備はイマイチである。

雅(…そうか。先輩だらけだけど全員ライバルなんだ……負けられないな。)

…………(ノック練習へ)

シュッ

パシッ

シュッ

パシッ

平野「小山!もっと腰を低くしろ!」

雅「はい!」

カキーン

パシッ

シュッ

パシッ

カキーン

パシッ

シュッ

パシッ

奥居「す、スゲェ…あんな速いノックを当然のように捌いてる。」

平野「はい次!」

雅「ふぅ〜。」

森越「おい小山。」

雅「あ、森越さん!」

森越裕人
中日を戦力外になり、阪神が獲得した。
内野は全てそつなくこなし、スーパーサブとして期待されている。

森越「なかなか守備上手いじゃないか。オレもウカウカしてられないな。」

雅「あ、ありがとうございます!」

雅(森越さんは最近結婚したばかりだから気合入ってるな…でもこの人でも1軍には上がれないのか。)

………(キャンプ初日終了)

雅「今日は疲れたな………」

シャワー中…(想像にお任せします…)

ピッ

アナウンサー「スポーツニュースのコーナーです。」

アナウンサー「まずは期待のルーキーに注目してみます。」

アナウンサー「巨人期待のドラフト1位猪狩守選手はいきなりブルペンに登場。背番号と同じ16球を投げ込み、周りをざわつかせました。」

アナウンサー「中日には早川あおい以来の女性選手が誕生。橘みずきはブルペンに入らず軽いウォーミングアップで初日を終了しました。それにも関わらずファンやマスコミが殺到。まさに橘フィーバーです。」

アナウンサー「日ハムは大型ショート友沢亮の加入により内野争いが過熱!パリーグ新人王最有力と言われています。」

アナウンサー「そして楽天には猛田慶次!この男は熱い!とにかく熱い!ソフトバンクの松田選手にも負けない熱男っぷりを初日から見せてくれました!」

雅「みんな頑張ってるんだ…ボクも負けないぞ!」

プルルルル

雅「ん?見たことない番号だ。」

ガチャ

雅「もしもし?」

金本「おう!小山か。一軍監督の金本です。」

雅「か、監督!?」

突然の金本監督からの電話に驚く小山。
果たしてなんの電話なのか。
次回、小山、何かを習得する!!

つづく!

こんかいはここまで!
次回はついに一軍選手が登場する!

金本知憲一軍監督
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%9C%AC%E7%9F%A5%E6%86%B2

>>37
いつもありがとうございます

雅「ど、どうしたんでしょうか金本監督!」

金本「特に何もないんだけどね。」

雅「え?」

金本「まぁ伝えておきたい事はあるよ。君は掛布さんが推薦した選手だから相当良い物を持っているはずだから次の紅白戦で拝見するのを楽しみにしてる。」

金本「もし使えそうなら支配下登録も考えてるから頑張ってください。」

雅「はい!!」


金本「良い返事だ。」

金本「それじゃあね。」

ガチャ

雅「か、金本監督と初めて喋った…」

雅「次の紅白戦……準備しないと!!」

金本監督と知り合った。

翌日練習後小山は1人特訓を行った。

ブゥン

ブゥン

雅「もっと踏み込まないとダメかな…」

上本「まだまだだね。」

雅「う、上本さん!?」

上本博紀
阪神のイケメンセカンド。
女性人気が高く、打撃面においてセカンドでは上位の打撃を誇る。
ただし、セカンドでは2年連続最多失策数を記録した。
ヒーローインタビューはすごく下手くそである。

上本「踏み込む足の位置がいつもバラバラだね。それじゃいつもバッティングフォームが崩れるよ。」

雅「踏み込む足の位置…」

上本「そう。踏み込む足の位置を同じにすればバッティングフォームは崩れないようになるはずだ。」

雅「こう…ですか?」

ブゥン

上本「……………」

雅「う、上本さん?」

上本「うん。それでいいと思うよ。」

雅「あ、ありがとうございます!」

上本「…練習熱心なのは良い事だけど、今日は休んだ方がいいよ。」

雅「あ、はい!もう少し練習して帰ります!」

上本「………そう。」

上本はそのまま帰って行った。

上本と知り合った。

1週間後には紅白戦。
アピールの場としては最高の舞台。
上本にとってここで活躍すれば開幕セカンドに大きく近づける。
西岡、大和、北條といったライバルの出現により、焦りを感じ始めた上本。
まだ育成枠の小山でさえ恐怖に感じているのだろう…

プロの世界は難しい。

同じポジションのチームメイトは敵でもあるのだ。

〜紅白戦当日〜

金本「集合!」

ダッ

金本「2軍のみんなとは初めてだね。一軍監督の金本です。今日は一二軍合わせての紅白戦です。紅組はオレ、白組は高代コーチが監督するからよろしく。」

全員「はい!」

若手中心の紅白戦。
ゴメス、鳥谷といった主力は参加しない。

紅組スタメン
1.右.横田
2.遊.大和
3.二.上本
4.一.陽川
5.捕.梅野
6.三.西田
7.左.緒方
8.右.中谷
9.投.秋山

白組スタメン
1.左.高山
2.二.北條
3.右.伊藤隼
4.中.江越
5.一.新井良
6.三.今成
7.遊.小山
8.捕.岡崎
9.投.岩貞

雅「よ、よし!何とかスタメンだ!」

高山「小山くん。」

雅「高山さん!」

高山「同じチームだね。頑張ろう!」

雅「はい!」

伊藤隼「…………」

雅「伊藤隼さん!」

伊藤隼「さっきのは高山か?」

雅「はい。」

伊藤隼「…そうか。」

ザッザッ

雅「どうしたんだろう?」

見事スタメンになった小山。

しかし、まだアピールの場に立っただけだ。
ここでアピールしなければ支配下登録は勝ち取れない。

次回、白熱の紅白戦!

こんかいはここまで!
次回から紅白戦プレイボール!

#4 上本兄
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9C%AC%E5%8D%9A%E7%B4%80

#51 伊藤隼太
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%9A%BC%E5%A4%AA

>>46
いつもありがとうございます!
そしてスタメンに右.横田と書いてますが、中.横田の間違いでした。

北條「あ、君って確か小山くんだよね?」

雅「北條先輩!」

北條史也
光星学院の4番として活躍。
決勝では同チームの藤浪を率いる大阪桐蔭と対戦。
だが、藤浪の前にノーヒットと完敗し、準優勝という結果を残した。
プロ入り後は課題の守備も上手くなり、鳥谷の後釜として期待されている。
登場曲はヒゲダンス。

北條「今日はよろしくね!そうだ!二遊間って連携が大事だし、今からちょっとだけ練習してみない?」

雅「は、はい!」

北條と軽く連携練習をする事にした。

シュッ

パシッ

北條「ちょ、ちょっと!君守備うますぎない!?」

雅「す、すみません!」

北條「褒めてるんだよ。こりゃあ負けてられないな。よし、オレもどんどん練習しよう!」

雅(北條さん明るくて良い人だな〜。)

北條と知り合った。

そして、いよいよ試合開始!

紅組先発は秋山拓巳。

一回表

秋山「…………」ボワァ

雅(なんかオーラが出てる…!)

対する白組1番はルーキー高山。

秋山(ルーキー相手に打たれるほどプロのピッチャーは甘くない!!)シュッ

カキン

秋山「!!」

雅「二遊間真っ二つだ!」

伊藤隼「いや、あれはアウトだな。」

雅「え?」

パシッ

シュッ

パシッ

審判「アウト!」

観客「大和スゲェ!」

雅「え!?」

高山「さすが…」

秋山「ありがとうございます大和さん。」

大和「気にしないで。ナイスピッチング。」

伊藤隼「あれが一軍でもトップクラスの守備力を誇る大和さんだ。」

大和
ピッチャーとキャッチャー以外ならどのポジションでも守れ、全てのポジションで素晴らしいプレーを見せ、全てのポジションでゴールデングラブ賞を獲得できるほどの上手さだ。
ただし、打撃には目を瞑るしかない。

伊藤隼「そしておまえのライバルでもある。」

雅「ライバル…」

北條「さて…いきますか。」

『ヒゲのテーマ』

ガヤガヤ

北條(狙うならストレート…と言いたいがカーブが来るかもしれない……)

秋山「フッ!」シュッ

北條(でも!秋山さんならストレートで先輩の意地を見せてくるはず!!)

カキン

雅「今度はさっきより右寄りの二遊間だ!」

雅「今度こそ!」

パシッ

シュッ

パシッ

審判「アウト!」

観客「また大和だ!!」

北條「そこ追いつかれちゃあどうしようもできない…」

金本「完全に大和の範囲内だ。やつらはすでに…」

金本「大和の網の中に捕まった魚状態だ。」

伊藤隼「…大和さんの頭さえ越えりゃ問題ないわけだ…」

雅「…………」

北條「どうしたんだ小山?」

雅「もしかしたら大和さんの守備を攻略する方法を思いついたかもしれません。」

北條「なに!?」

カキーン

伊藤隼「これは獲れないだろ!」

パシッ

上本「だったらそれをカバーすればいいだけの話だ。」

伊藤隼「マジか…!」

高代「伊藤め…あの2人にしてやられたな。」

スリーアウトチェンジ

北條「で、作戦とは?」

小山「次の回でボクに回ってくれば教えます…」

一回裏、岩貞が完璧に打者を抑え三者凡退。

二回表

江越が四球で塁に出塁。

新井良太が流れをそのままに空振り三振

今成がボールを叩きつけ進塁打を打つ。

そしてついに…

ガヤガヤ

小山「よし!」

ザッザッ

キャーーーーーーー

観客「雅くーん!こっち向いてー!」

北條「すごい女性人気だなあいつ…」

小山「どうしよう…緊張してきた…!」

小山(……ボクの力じゃ秋山さんのボールをスタンドに叩き込むのは難しい…だとすると内野を抜けるか抜けないかぐらいの打球が予測される…)

小山(だけどそのためにはあの二遊間を攻略する必要がある…)

小山(その策は…)


サッ

大和(バント!?セカンドのカバーに………)

シュッ

コツン

秋山・大和「プッシュバント!?」

小山(この瞬間だけ三遊間がガラ空きになる!!)ダダダダダッ

審判「セーフ!」

小山「よし!」

高代(今のは上本がファーストのカバーに行くため大和は若干右寄りになるのを逆手にとって三遊間へ絶妙なプッシュバント………良いね。)

金本「白組初ヒットは小山か…だが、ここでヒットを打ったのは間違いだな。」

金本「まぐれなヒットならまだよかったが…」

金本「計算されたヒットを打ってしまうと敵から警戒されるぞ。小山。」

上本「………………」

陽川「………………」

秋山「………………」

小山(み、みんながボクを見ている…)

紅組から完全に警戒された小山。

果たしてアピールは上手くいくのか。

そして、奥居の登板機会はあるのか!

つづく!

こんかいはここまで!
次回は紅白戦後半

観客「雅くーーん!」

雅「はは………」

五回裏を終わり両者無得点。
小山は2打数の1安打。
試合は7回までの予定。
ピッチャーは山本に変わっていた。

鳥谷「試合良い感じですね。」

金本「おおトリ。見てたんか。」

紅組ベンチ「と、鳥谷さん!?」

鳥谷敬
阪神不動のショート。
走攻守三拍子揃った選手。
安定した守備と球界で一二を争う選球眼で高い出塁率を誇る。
最近は攻守で衰えが見え始めてきた。

鳥谷「途中からです。」

金本「どうや?今んとこ。」

鳥谷「そうですね…みんな良い感じですが、僕が見てた中だとあの育成の子が良いですね。」

金本「どういう所が?」

鳥谷「目立たない所。」

金本「…さすがにお前やったら分かるか。」

鳥谷「まぁ一応ショートですから。」

雅「…中谷さんなら………」

カキン

パシッ

審判「アウト!」

鳥谷(中谷が引っ張るのを読んで右に動くことを意識していた…それプラス各打者に対してポジションを毎回変えている……ルーキーでは考えられない動きをするな…)

鳥谷「彼の打球判断能力はなかなかですね。」

金本「トリ、お前もウカウカできんな?」

鳥谷「まだショートを譲るには早いですよ。」

試合は7回裏へ

雅(ついに最終回…そして先頭打者はボク………)

ピッチャーは奥居に変わっていた。

奥居(残念だけど、ここで格の違いを見せないといけない場面だ小山くん。)

奥居(君は育成…オレは支配下登録……残念だがこれが現実だ!)

シュッ

奥居(すまない小山くん!ここは俺の前に凡退してくれ!)

カキィーーーーーン

奥居「!!」

北條「ま、まさか!?」

雅(…高めのフォークボール……しかも球威がない………ごめんね奥居くん。)

ボコン

雅「絶好球なんだ。その球…」

キャーーーーーーー

観客「雅くんかっこいい!!!!」

審判「ホームラン!!」

奥居「お、オレの開幕1軍の夢が…」ガクッ

高代「まさか小山が打つとは…!」

金本「トリ、どうや?…あれ?」

横田「鳥谷さんならホームラン見た後に練習に行きましたよ?」

金本「…まーそうなるわな。」

北條「小山!すごいじゃないか!!」

雅「た、たまたまだよ。」

北條「でも、気をつけろよ。」

雅「……だよね。」

雅「みんなの見る目がさらに怖くなった……ね。」

伊藤隼「………………」

上本「……………」

雅(仲良くしてくれていた先輩まで…)

金本「さて…戦力をもう一度見直すとしますか。」

高代「はい。1人一軍に欲しい選手が出ましたからね。」

金本「あとは…メンタルが耐えれるかどうかだな。」

紅白戦大アピールに成功した小山。
3打数2安打1HR。

しかし、この結果により阪神選手たちの目の色が変わった。

『たかが育成ごときに…!!』

はたして小山は支配下登録を勝ち取れるのか!

次回、オープン戦編に突入!

つづく!

早めに更新ですが、本日中にもう一回更新します。

ここでssとは関係ない話。
高山選手…無理して出場せずに手術して早く帰ってきてください…
ずっと待ってますので。

#1 鳥谷敬
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E8%B0%B7%E6%95%AC

>>63いつもありがとうございます!

〜オープン戦開幕〜

ブゥン

ブゥン

雅「……ダメだ。集中できない…」

最近先輩たちが練習に付き合ってくれず、1人での練習が続いていた。

雅「気晴らしにランニングでも行くか…」

…………(ランニング)

ドォン

雅「わ!あ、ごめんなさい!」

神童「いや…気にしないでくれ。」

雅「あれ?もしかしてカボスの神童選手ですか…?」

神童「………気のせいだ。」ダダダダダッ

雅「そ、そうですよね…」

雅(もう少しでメジャー開幕なのに日本いるわけないよね。)

…………(そのままランニング続行)

雅「はっ…はっ…はっ…」

北條「あれ?小山お前もランニングか?」

雅「北條さんもランニングですか?」

北條「なんだか眠れなくてな。」

北條「…いっしょに走るか。」

雅「はい!」

北條といっしょにランニングをした。
チームプレイ○を習得した。

そしてオープン戦当日。
首脳陣の間では会議が開かれた。

タッタッ

トントン

雅「監督。小山です。」

金本「どうぞ。」

ガチャ

雅「何でしょうか?」

金本「今日からオープン戦だが、お前には支配下選手としてスタメンで試そうと思う。」

雅「え?という事は…」

金本「今日からお前の背番号は01だ。」

雅「ほ、本当ですか!?や、やったーーーーー!」

金本「…そしてここからは男の戦いになる。女であるお前には大変だぞ。」

雅「やっぱり気づいてましたか?」

金本「当然だ。お前の投げ方は他の選手と少し違う。ソフトボールをしていた人によくあるステップだ。」

雅「…ですよね。」

金本「だが、俺にとって男女は関係ない。使えそうならバンバンスタメンで使っていく。小山、一軍に這い上がれ。そして女でもプロ野球で通用する事を身をもって証明しろ。」

雅「はい!」

………(電話)

ガチャ

雅「………出ないか。みずきちゃんには後日会うし、その時驚かそうっと。」

………(再び電話)

雅「こっちも出ないか。」

ピー

雅「お父さんお母さん、雅です。何とか支配下登録されました。お金は銀行に振り込みます。試合見に来てくださいね。身体には気をつけてください。では、試合行ってきます。」

ガチャ

雅「よし!」

カシャッ

雅「…記念すべき数字01…タイトルはこれでいこうっと。」

小山のアルバムに新たな1ページが刻まれた。

オープン戦開幕戦の相手は日ハム。
スーパールーキー友沢とアイドルフェイス小山の対戦という事もあってマスコミ、ファンが殺到していた。

カシャッ

カシャッ

カシャッ

記者「友沢選手はどこだ!探せ!!」

カメラマン「小山選手は!?可愛いからすぐ見つかるだろ!」

ガヤガヤ

雅「マスコミ多いな…」

友沢「……………」

雅「あ、友沢くんだ。」

友沢「ん?なんだ雅か。」

雅「なんで阪神側の通路にいるの?」

友沢「…………」

雅「もしかして迷子?」

友沢「違う!そうじゃない!ちょっと見に来ただけだ!」

雅「ご、ごめん。」

友沢「昔からお前は勘違いが多いぞ。気をつけろ。」

雅「わ、わかってるよ…」

高校時代、U-18で日本代表として選ばれていた2人は仲が良かったのである。
友沢は雅の事を普通に男と思っている。
なので、何度も風呂に誘っているが、断られている。

記者「いたぞ!!」

友沢「チッ…めんどくさい事になった…」

記者「しかもツーショットだ!!!!」

雅「あ、これめんどくさいパターンだ…」

雅「友沢くん!逃げよう!」ダダダダダッ

友沢「言われなくても分かってる。」ダダダダダッ

記者「追え!」ダダダダダッ

ついに始まるオープン戦開幕戦。

小山、友沢両ルーキーは活躍できるのか。

つづく!

こんかいはここまで!
次回は日ハムとの初対外試合

オープン戦開幕戦は日ハム対阪神

以下スタメン

日ハムスタメン
1.左.西川
2.二.中島
3.遊.友沢
4.一.中田
5.DH.近藤
6.三.レアード
7.右.杉谷
8.捕.大野
9.中.谷口
投.大谷

阪神スタメン
1.左.高山
2.遊.小山
3.中.横田
4.三.ヘイグ
5.一.陽川
6.捕.梅野
7.DH.ペレス
8.右.緒方
9.二.北條
投.藤浪

雅「今日は2番、しかも高山さんの後ろだ!」

高山「よろしくな小山くん。」

雅「はい!」

藤浪「北條、キャッチボールしてくれよ。」

北條「いいけど手加減してくれ。オレキャッチャーじゃないからいつもやる時手が痛いんだよ。」

藤浪「わかった。」

ビュッ

バシーーン

北條「だから痛いって!」

藤浪「ごめん。」ニコニコ

藤浪晋太郎
阪神の若きエース。
150km後半のストレートを武器に三振を奪っていく。
大阪桐蔭では現西武の森とバッテリーを組み、大阪桐蔭の黄金期を築いた。
インタビューは若手とは思えないぐらい落ち着いており、上本と一緒のヒロインでは天と地ほどの差があった。

観客「藤浪!今年も頼むぞー!」

藤浪「ありがとうございます。」

金本「藤浪、今日は2回で交代だからな。あまり本気を出すなよ。」

藤浪「はい。監督。」

雅「藤浪さんって本当に落ち着いてますよね。」

北條「ああ。そういえば高山も落ち着き過ぎだよな。ルーキーらしさが見えないもん。」

雅「ボクはどうですか?」

北條「育成からいきなりスタメン勝ち取るやつも落ち着き過ぎの部類だな。」

雅「す、すみません。」

北條「冗談だよ。とにかく活躍しような。」

雅「はい!」

一回表
ファイターズの攻撃
ワンアウト二塁でバッターは友沢。
友沢は右投げの藤浪に対して左打席に入った。

友沢応援歌
『夢を掴み取れ 僕らの 目指す未来は
必ず ここから続いているから〜
かっとばせー!友沢!』

友沢「…」チラッ

雅「…」ザッ

友沢(やっぱり…流打ちを警戒してるようだな。)

シュッ

スパーン

審判「ストライク!」

アウトロー低めのストレート。
友沢はこれを平然と見逃す。

雅「…」ザッ

友沢(そして流打ちがないと見るや、定位置に戻る…だが、それも罠。)

友沢(やつの本当の狙いは…)

藤浪「フッ!」クルン

西川「け、牽制!!」

友沢(普通のランナーならアウトになるタイミング…だが……)

ザァー

審判「セーフ!」

西川「ふ〜…」

友沢(俊足の西川さんなら悠々と帰れるはずだった…しかし結果はギリギリセーフ…)

友沢(なぜなら小山がまったく二塁に入る気配がなかったからだ。)

友沢(敵に回すといやらしい選手だ…)

シュッ

カキィーーーーーン

藤浪「!!」

藤浪が投げた2球目。
インローのスライダーを右方向に運ばれた。
ランナーは余裕でホームイン。
打った友沢はライトがもたついてるのを見るや二塁を回り、スタンディングスリーベース!
日本ハムファイターズ一点先制!!

金本(藤浪の球をまだ全力じゃないにしろ外野まで運ぶとは…そしてそのまま三塁に到達。ルーキーにしては完璧すぎる。)

雅(やっぱり友沢くんすごいや。負けてられないな。)

その後、中田の犠牲フライでさらに1点を追加。

日ハムは藤浪の立ち上がりを攻め、2点を先制する。

2回裏。
高山が粘って四球を選ぶ。
バッターは小山。
ピッチャーは160kmを投げる大谷。

大谷翔平。
一言で言うと怪物。
久しぶりに現れた二刀流選手。
投げては160kmを投げ、去年はタイトルも獲得した。
打っては10本のホームランを打ち、10勝10本塁打という信じられない成績を残した。
藤浪とは同級生でとても仲が良い。

シュッ

コキン

審判「ファール!」

雅「て、手が………」ビリビリ

雅(バントしようにも球が速すぎて手が痺れちゃう…!)

大野(ストレートは打てそうにないな…次も同じ球、インローで……)

シュッ

高山「…」ダッ

高山が二塁にスタートする!

パシッ

審判「ストライク!」

大野「させるか!」シュッ

ダッ

しかし、少し進んで高山は一塁に戻った。

大野「…フェイクか。」

雅「…」チラッ

高山「…」コクッ

大野(次は変化球、ボールになる球で様子を見るぞ。)

大谷(分かりました…)

シュッ

低めのフォークボール。
しかし、これを小山は狙っていた。

ダッ

高山が再びスタート!

大野「やはり!」

コキン

大谷・大野「!!」

大きく叩きつけた打球はピッチャーの頭上へ跳ね上がった。

ダダダダダッ

大野「大谷!ファースト!」

高山は二塁を回る。

大谷「くっ!」クルン

シュッ

しかし大谷は高山を三塁に行かせまいと三塁へ投げる。

ズサァァァァ

パシッ

審判「セーフ!」

その間に小山は二塁を伺おうとする。

クルン

小山は一塁へ戻る。

大谷「しまった…」

友沢(こうまで動かれるとどうしようもない…さすがの大谷さんと大野さんも手も足も出ない。注意すべきは小山だけど思っていたが、高山さんも注意しなければいけないな……)

中田「なかなかやるやないかお前。」

雅「ありがとうございます。」

大野(こいつらの次の打席は警戒しなければいけないな…)

阪神の1、2番の前に引っ掻き回された日ハムバッテリー。
次回、友沢が躍動する。

つづく!

こんかいはここまで!

こんかいはここまで!
次回はあのキャラが登場します。

なおもノーアウト一、三塁。
バッターには横田が入る。

横田「絶対に塁に出る絶対に塁に出る絶対に塁に出る…」

大野(大谷…ここはこれで…)

大谷「…」ブンブン

大野「!」

大野(ならこれか?)サッ

大谷「…」コクッ

大野(…分かった。投げてこい。)

シュッ

大谷が投げたのはインローのストレート!

横田「ストレート!」

カキン

横田「う!」

大野(打てるなら打ってみろ!このストレートを外野に飛ばすのがどれほど大変か分かってるならな!)

160km!!
オープン戦なのにこのスピード!
圧倒的球威!
横田の打球は弱々しく、ショートへと転がる。

友沢(さて…)チラッ

雅「!」

パシッ

シュッ

雅「粘らなきゃ!」

審判「アウト!」

一塁が塁を踏み、バッターの横田はアウト。
これにより小山はタッチアウトのみアウトが成立する。

ダッ

三塁ランナー高山がスタート!

中田「!」

中田「そうはさせ…」

友沢「中田さん!1点ぐらいあげましょう!ここは後続を断つ事が重要です。」

中田「…そらそうか。」

シュッ

パシッ

雅「あ!」

友沢「そういう事でアウトにさせてくれ。」

タッチ

審判「アウト!」

横田がゲッツーの間に三塁ランナーの高山が生還。

雅「もうちょっと点が取りたかったんだけどなー…」

一回の両者の攻撃は2対1で日ハムがリードした。

その後藤浪は何とか立て直し、2回表を三者凡退に抑え、2回2失点でマウンドを降りた。
対する大谷は2回裏をヘイグ、陽川、梅野を三者三振に抑える好投を見せ2回1失点でマウンドを降りた。

三回表、阪神は帰ってきた火の玉ストレート藤川球児がマウンドに上がる。

バッターには友沢。

友沢(球児さんだ…ストレートがどんな球か見てみたいな…)

球児「梅ちゃん、ストレートはなしでスライダーとフォークボールでいくよ。」

梅野「はい。」

球児(なーんて言ってみたけど、最後はストレートで仕留めよう。)

シュッ

クイッ

パシーン

審判「ストライク!」

初球アウトローにフォークボールが決まる。

シュッ

クイッ

パシーン

審判「ストライク!」

2球目はインローにスライダー。

カウントはノーツーとなり、友沢が追い込まれた。

球児(さてと…)サッ

梅野(ストレート!?)

球児(ごめんって梅ちゃん。一球だけ投げさせてくれ。)

梅野(は、はあ…)

友沢「…………」

梅野(でも、今日のリードだとここでストレートを投げるなんて思ってないだろう。)

シュッ

梅野(インハイのストレート…そして球児さんのストレートはここから浮かび上がってくる…!打てるはずがない。)

友沢「来た…」

梅野(え?)

カキィーーーーーーーン

球児・梅野「!?」

友沢「コース…球威…高さ…そして浮かび上がり具合……全てが一致した球だ。」

審判「ホームラン!」

梅野「狙ってたのか…?」

友沢「もちろん。じゃないと球児さんのストレートは打てないですから。」

球児「はは…久しぶりにプロの洗礼を浴びせられたな。」

友沢(ただ…もう1度あの球を打てと言われてもおそらく打てないだろうな…)

藤川球児、先頭打者友沢に被弾!
友沢は裏の守備で田中賢介と交代する。

友沢亮、2打数2安打1本塁打2打点。
ルーキーにしては満点の打撃内容だ。
試合後、友沢に対して栗山監督はインタビューでこう答えた。

栗山「彼の実力が分かったので賢介と交代しました。開幕スタメン?それはまだ分からないよ。ただ、最有力ではあるね。」

つづく!

こんかいはここまで!
久しぶりの更新でした。

5回裏

ピッチャーは鶴屋に変わる。

鶴屋勝
努力家で真面目なルーキー。
友沢と仲が良くなり、日ハムではよく2人で行動している。

鶴屋「友沢が活躍してるし、オレだって…」

雅「あ、鶴屋くんだ。鶴屋くーん。」

鶴屋「み、雅くん。」

鶴屋(雅くんがいるの忘れてた…)

鶴屋(苦手なんだよな雅くん…どうしても女の子に見えるから緊張しちゃう……)

シュッ

カキン

雅は鶴屋のストレートを簡単にライト前ヒット。

雅「よし!」

鶴屋(嫌なランナーを出してしまった…1塁が見れないじゃないか。)

金本「小山、上本と交代だ。」

雅「はい!」

金本監督は小山に代走上本を出す。
今日は3打数2安打。結果を残した。

雅「あとはお願いします!」

上本「あぁ…」

栗山「うーん…鶴屋がパッとしないな…」

友沢「それでしたらもう大丈夫ですよ。」

栗山「え?」

友沢「こっからあいつエンジンかかりますから。」

友沢(いつになったらあいつの雅苦手癖治るんだよ…)

鶴屋「よっしゃ!!」

大野「突然どうした鶴屋?」

鶴屋「い、いえいえ独り言ですのでお気にせず!」

大野「そうか…」

上本(小山、今日の活躍は素直に褒める…だけどな、オレだってプロだ。それに生活だってかかってる。だからオレはお前を認めるわけにはいかないんだ。)

シュッ

ダダダダダッ

一塁ランナー上本がスタートを切る!

雅「完全に盗んだ!」

北條「あ!マズイ!」

大野「鶴屋ナイス!」

パシッ

雅「読まれてる!?」

大野「オラッ!」

シュッ

上本「間に合え!」ズサァァァァ

パシッ

賢介「アウトだよ。」タッチ

審判「アウト!」

上本「く…」

鶴屋「ランナーが雅くんじゃないなら思う存分集中できるぜ。」

雅「そんな…」

この回、そして次の回を鶴屋は抑え、2回無失点。
セットアッパーとして栗山監督は期待をしているとコメント。

8回表、マウンドには奥居が上がる。

奥居「来たよ来たよ。この奥居のアピールの場が。」

雅「頑張れ奥居くん!」

奥居「黄色い声援(雅)を背に受け、いざマウンドへ!」

結果は…

カキン

カキン

カキィーーーーーーーン

中田「絶好球や。」

中田スリーラン!

奥居「ほへぇ〜…」

奥居1回3失点。
試合をぶち壊した奥居。
好ゲームに水を差す。
何しに来たんだ奥居!

9回表には阿畑が上がる。

シュッ

ブゥン

パシッ

審判「ストライク!バッタアウト!」

阿畑「阿畑ボール21号完成や!」

阿畑は1回無失点。
見事期待に応える。

9回裏のマウンドは増井が上がり、阪神打線は三者凡退。
結果は日ハム5ー1阪神。阪神の負け。

金本「試合には負けたが小山、今日は良かったな。」

雅「ありがとうございます。」

金本「そんなお前に試練を与えるぞ。オープン戦で3割をキープ出来たら開幕は1軍だ。」

雅「!!」

金本「期待してるぞ。それじゃあな。」

雅(よ、よし!少しずつ夢に近づいてきた!頑張るぞー!)

友沢「小山。この後ご飯食べないか?」

雅「あ、友沢くん。いいよ。」

友沢「それと今日は鶴屋も行く。」

鶴屋「よ、よろしく。」

雅「よろしくね。」ニコッ

鶴屋「ぐはっ。」バタン

雅「鶴屋くん!?」

友沢「まったく…」

着実に1軍への階段を上っていく小山。
しかし、そんな小山に壁が立ち塞がる。

次回オープン戦後半戦。

つづく!

こんかいはここまで!
今日は鳥谷大活躍でしたね!(打撃面)

オープン戦後半戦突入。

阪神は6位で折り返す。
小山は.325で3割をキープ。
阿畑は防御率2.35と好調。
奥居は2軍へ落ちた。

その他にもルーキー高山、若手の北條、横田が躍動。
ピッチャーも岩貞や秋山、鶴、歳内、榎田が好投を続けていた。

オープン戦後半戦の相手は中日。
自称キューティクルガール橘みずきがいる。

雅「ルンルン♪」

カシャカシャ

記者「小山選手!オープン戦絶好調ですね!」

記者「こっちを向いて!その可愛い顔をこっちに!」

記者「小山選手!今の意気込みを!」

雅「あわわわ…」

みずき「ハーイ!マスコミのみさなーん!こちらに注目〜!」

記者「あ!橘みずきだ!」

みずき「今ならみずきちゃんインタビューに答えちゃうわよー。」

記者「みずきちゃん!それじゃあ昨日のピッチングについて詳しく!」ダダダダダッ

雅「ありがとうみずきちゃん…」

みずき(後でお礼はたっぷりね!)パチッ←ウインク

…………(マスコミをまいた後)

みずき「雅〜!」モミモミ

雅「ちょ、ちょっと!太もも揉まないでよ。」

みずき「だって雅の太もも柔らかいんだもん。」

雅「う…うう…こしょばい。」

みずき「さっきのお礼でいいからさ!ね!」

雅「うん。」

みずき「今日もアタシは投げる予定だから対戦するかもね。」

雅「その時は打つよ。」

みずき「打てるものなら打ってみなさい。」

みずき(言えるようになってきたじゃん雅…)

中日ドラゴンズ対阪神タイガース
中日ドラゴンズスタメン
1.中.大島
2.ニ.荒木
3.三.高橋周
4.一.ビシエド
5.右.平田
6.左.ナニータ
7.遊.堂上
8.捕.松井雅
9.投.若松

阪神タイガーススタメン
1.左.高山
2.ニ.小山
3.中.江越
4.一.ゴメス
5.三.ヘイグ
6.遊.鳥谷
7.右.横田
8.捕.岡崎
9.投.能見

両者ともにベテランも入ったスタメンに。
ここで粘れるかで1軍への道が開かれる。

鳥谷「おい小山、今日はよろしくな。」

雅「よ、よろしくお願いします。」

鳥谷(どんな実力か間近で見させてもらおう。)

一回表

マウンドにはサウスポー能見が上がる。

能見篤史
阪神タイガースの左腕エース。
ベテランながら阪神の先発陣を支えている。
顔はエリートサラリーマンの様な整った顔立ち。
メガネをかけるとさらにエリートサラリーマンに見える。

能見は先頭の大島、続く荒木をフライに仕留め、簡単にツーアウトを取る。

能見「次は高橋か…ん?」

ゴゴゴゴゴゴゴ

雅「な、なんかネクストバッターの辺りからすごいオーラが…」

ビシエド「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

ビシエド
後にセリーグ(特に阪神タイガース)を恐怖に陥れる事となる怪物。
まだ、この時は実力がわからなかった…

シュッ

パシッ

審判「ボール!フォアボール!」

能見「ダメだ…次のバッターに目がいってしまう…」

ビシエド「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

能見「ええい!気にしたら負けだ!」

シュッ

グワガキァーーーン

能見「!!」

パシィーーン

雅「うわっ!」

バタン

審判「ア…アウト…スリーアウトチェンジ。」

…………

能見「…………助かった。」

鳥谷「大丈夫か小山?」

雅「あ、はい。何とか…」

鳥谷(と言いつつ、ボールはグラブのど真ん中でキャッチしている…最後までボールから目をそらさずにキャッチしている証拠だ。)

鳥谷(それも強烈なライナーを……)

雅「怖かった〜…」

鳥谷「怖いルーキーだ。」

その裏、中日のマウンドには期待の若手若松が上がる。

一回裏

高山が当然の様にセンター前ヒットで出塁。
バッターは小山。

コツン

シュッ

パシッ

審判「アウト!」

雅「よし。」

見事な送りバントを決めてバッターは江越。
その後ろにはゴメスも控えている。

しかし…

ブゥン

審判「ストライク!バッタアウト!」

江越「う!」

ブゥン

審判「ストライク!スリーアウトチェンジ!」

ゴメス「wao…」

江越、ゴメスを連続三振。
去年通りの実力を見せつけた。

試合は進み、若松は圧巻のピッチングで3回を無失点に抑える。
対する能見もうち取らせてとるピッチングで3回まで無失点に抑え、交代する。

2番手には中日岩田、阪神岩田のW岩田がマウンドに上がった。

岩田稔
糖尿病を患いながらも阪神のローテーションの一角を担っている左腕ピッチャー。
無援護負け運持ち。
顔がココリコの遠藤にすごく似ている。

シュッ

パシッ

シュッ

パシッ

岩田「おい小山。」

雅「はい!」

岩田「そっちに打たせていくからよろしくね。」

雅「こっちに?」

シュッ

コツン

雅「うわ!」パシッ

審判「アウト!」

岩田「次もいくぞ。」

シュッ

コツン

雅「え!?」パシッ

審判「アウト!」

岩田「ラスト!」

シュッ

コツン

雅「え〜………」パシッ

審判「アウト!スリーアウトチェンジ!」

雅(ど、どうしてボクのとこに打球が集まるんだ…?それも岩田さんの宣言通りに。)

岩田(よし、今日は調子が良い。全て小山のとこに打球を集めれた。勘絶好調!)

特に岩田は何も考えずに投げていた。

試合は両者進展なく6回表を迎える。

ブルペンではついにあの選手の姿が…

みずき「さてと…調子に乗ってるあの子を落ち込ませてやるか。」

次回、ついにみずきちゃん登場!
そして、あの捕手の姿も…

つづく!

こんかいはここまで!

またssとは関係ない話。
高山選手、素直にすごい。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月08日 (水) 22:35:09   ID: d2I6NrzA

面白いです!続き待ってます!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom