雪乃「付き合っていただけるなら紅茶を」 (179)

※モバマスSS
複数P世界、安価スレ
連取・連投・エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
オリジナル設定注意
カフェイン注意

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美嘉「莉嘉に付き合ってくれてるかな…」
美嘉「莉嘉に付き合ってくれてるかな…」 - SSまとめ速報
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莉嘉「お姉ちゃんに付き合ってくれてるかな…」
莉嘉「お姉ちゃんに付き合ってくれてるかな…」 - SSまとめ速報
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時子「私を付き合わせるとはいい度胸ね」
時子「私を付き合わせるとはいい度胸ね」 - SSまとめ速報
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の続きです
穏やかに129作目
秋田アイドルはガードが固め(1人を除く)

夕方 事務所 茶話室



雪乃「……」コポコポコポコポ…

ティーカップ「内側は白。」

雪乃「どうぞ♪」スッ

音葉「……」ペコリ カチャ

雪乃「……」ジー

音葉「……」クイ…

雪乃「……」ジー

音葉「……」コト

音葉「繊細な華やかさ…涼風を伴う…安らぎの旋律……ヌワラエリア……フラワーオレンジペコーでしょう…?」

雪乃「ヌワラエリアのフラワーオレンジペコーでお間違いはありませんか?」

音葉「はい…」

雪乃「……」

音葉「……」

雪乃「……」

音葉「……」

雪乃「はぁ…音葉さんには易しすぎましたわね…」

音葉「ふふ…」

雪乃「お茶の違いを分かってくださるのはとても嬉しいのですが、こうも当てられてしまうと少し悔しいのですわ…」

音葉「味わいや風味…茶葉が開く音…香りでも分かりましたが……何より…雪乃さんならば、クオリティーシーズンのお茶を淹れてくれるでしょう……と。」

雪乃「あら、そこまで考えを読まれていたのですわね…ふふっ、私の完敗ですわ♪」

音葉「正解者は……何かを得ることができるのでしょうか…?」

雪乃「お茶によくあうクッキーがありますわ。」スッ

雪乃「お茶と一緒に召し上がってみてくださいな♪」

音葉「……」スッ ポリ…ト クイッ…

音葉「あら…これは素敵なハーモニー……とてもよく合うわ……」コトッ

雪乃「和三盆を使ったクッキーですわ。ヌワラエリアにはこう言った日本の味も合いますから。」

音葉「これからの参考にさせてもらいます…」ペコリ

雪乃「私たちは2人とも人を待つ身ですわ、同じ境遇にあると言えます♪」

音葉「同じ境遇にあるなら…話も弾むでしょう……心地の良い会話もまた…耳を楽しませる旋律です…」

雪乃「それぞれの待ち人を待ちましょう。お茶とお話を楽しみながら。」

音葉「はい…雪乃さんとのお茶は…楽しく安らぐものとなるでしょう……」

雪乃「私も音葉さんとお茶ができてとっても嬉しいですわ♪」

音葉「>>10

後は音楽が流れていたら完璧ですね

音葉「後は音楽が流れていたなら…完璧でしょうね…」

雪乃「私も丁度そう考えていたところでしたわ。」チラッ

音葉「ふふ…気が合いますね…」

雪乃「ふふふっ…」

音葉「あなたの望む旋律は……?」

雪乃「お任せしますわ♪」

音葉「わかりました…この場に相応しい旋律を……」

〜〜〜


蓄音機「〜♪」

雪乃「……」クイ…

雪乃「……ふぅ…」コトッ

蓄音機「〜♪」

雪乃「……♪」

音葉「柔らかな旋律でしょう…?」

雪乃「ええ…思わず聞き惚れてしまいますわ…」

音葉「音楽は安らぎを与えてくれます……耳に…心に…」

雪乃「優しい音ですわ……」

音葉「……」

音葉「……」

蓄音機「〜〜♪」

雪乃「やはり私は蓄音機の音が好きですわ…」

音葉「私もです…」

雪乃「まさか事務所の茶話室でレコードを聞きながらお茶ができるだなんて…わがままは言ってみるものですわね♪」

音葉「可愛いわがままは…聞きたくなるでしょう…?」

雪乃「ふふっ…どなたかの事を思い浮かべておられませんか?」

音葉「それは…どうでしょう…♪」
クイ…

雪乃「あらあら…♪」

音葉「……♪」

雪乃「>>16

あなたは今、誰を思い浮かべておられるのですか?

雪乃「あなたは今、どなたを思い浮かべておられるのですか?」

音葉「それは……」コト

音葉「ヒミツです…」

雪乃「あら、ヒミツですの?」

音葉「一応は…そう言うことです…」

雪乃「……ふふっ、分かりましたわ♪」

音葉「雪乃さんの想像の人と……私の思い浮かべた人は……同じ人、とだけ…」

雪乃「そして、音葉さんをお待たせしている方。」

音葉「ふふ……」

雪乃「私に音葉さんとお茶をする機会をくださった方とも言いますわね♪」

音葉「一度演奏に入ると…フィーネまで止まらない人なんです…」

雪乃「存じ上げておりますわ。日頃お世話になっていますから。」

音葉「あと1時間は…かからないと思いますから…」

雪乃「それは残念ですわ。私は1時間と言わず、音葉さんとお茶をしたいのですが…」

音葉「正式なお茶会はまた今度……ではどうでしょう…?」

雪乃「約束ですわよ?」

音葉「はい…約束です…」

雪乃「ふふっ…」

音葉「ふふ…」

雪乃「紅茶のお代わりをどうぞ。」
スッ

音葉「ありがとうございます…」スッ

雪乃「クッキーの方もいかがですか?」コポコポコポコポ…

音葉「……いただきましょう…」

雪乃「お気に召していただけたようですわね♪」コトッ スッ

クッキー「和三盆。」

音葉「>>22

いまクッキー喋りませんでしたか?

音葉「今…クッキーが喋りませんでしたか…?」

雪乃「クッキーは喋りませんわ。」

音葉「ですが…」

雪乃「ただのクッキーは♪」

クッキーマン「♪」ヒョコ

音葉「あらまあ……」

クッキーマン「……」ペコリ

音葉「……」ペコリ

雪乃「相原家に仕えてくれる者の1人ですわ。」ナデナデ

クッキーマン「♪」

音葉「と言うことは…」

雪乃「ふふっ…♪」パチン

紅茶道具's「♪」ヒョコ

雪乃「音葉さんに改めてご挨拶を。」

紅茶道具's「♪」ペコリ

〜〜〜


ティーポット「♪」コポコポコポコポ…

ティーカップ「♪」スウ…

雪乃「ありがとう。」カチャ

シュガーポット「?」

雪乃「少しだけいただこうかしら。」カチャ サクッ パラッ

シュガーポット「♪」

雪乃「お砂糖を入れると、また違った味が楽しめますわ♪」クイッ

雪乃「……ふぅ…」

音葉「音楽のようですね…例えるなら……ティーセットのシンフォニーでしょう…」

雪乃「ふふ…音葉さんにそう言っていただけるのは光栄ですわ♪」

紅茶道具's「♪」

音葉「不思議な光景…不思議な旋律です…慣れた今でも…おとぎの国へ迷いこんだようで…」ナデナデ

ジンジャーマン「♪」

雪乃「>>30

おとぎの国に行くならうさぎ...いえ、うさぎさんはふしぎの国でしたね

雪乃「おとぎの国に行くならうさぎ…いえ、うさぎさんはふしぎの国でしたわね。」

音葉「うさぎを追いかけた少女は…不思議の国へと誘われた……では…私はどこへ誘われるのでしょう…?」

雪乃「私はうさぎさんの様に慌てん坊さんではありませんから…」パチン

クッキーマン's「♪」ヒョコ

雪乃「お茶会へご招待させていただきますわ♪」

音葉「ふふっ…何でもない日を…祝いましょうか?」

雪乃「いいですわね、祝いましょう♪」

音葉「何でもない日を祝して…」

雪乃「楽しいお茶会の始まりですわ♪」

紅茶道具's、ジンジャーマン's「♪」

音葉「今日の雪乃さんのお茶会は……どの様なお茶会なのでしょう……?」

雪乃「胸がぽかぽかするようなお茶会にできたら、と思っていますわ。」

音葉「それならもう私の胸の中には……暖かな春風が吹いています…」

雪乃「これからもっと暖めて差し上げますわ♪」

〜〜〜


雪乃「…と言うことだったのですわ♪」

音葉「ふふふ…」

雪乃「胸は暖まってこられましたか?」

音葉「はい…美味しいお茶…優しい音楽…素適な光景…何より雪乃さんの楽しいお話……暖まります…」

雪乃「何でもない日の細やかな私からのプレゼントですわ♪」

音葉「ありがとうございます……しかし…もらってばかりと言う訳にもいかないでしょう…次は私が話をしましょう……」

雪乃「あら、私は気にしませんわよ?」

音葉「雪乃さんにも……暖まってもらいたいんです……それがお茶会でしょう?」

雪乃「ふふっ、そうでしたわね。」

音葉「何のお話にしようかしら……ああ…そうね…あのお話にしましょう……」

雪乃「どんなお話なのですか?」

音葉「>>36

安価把握

お休みなさい

再開します

音葉「かつて理想を目指しながら、アイドルに去られた……かわいそうな車輪の話……」

雪乃「………」

音葉「昔…あるところに車輪がありました……理想を抱き……そこに向かって進む車輪が……」

クッキーマン's「……」

音葉「車輪は……アイドルを運ぶ車輪でした……遠い場所へも車輪はアイドルを連れて行くことができた……新しい世界へとアイドルを運び続けた…」

音葉「車輪の理想とは……そのアイドルの幸せでした……車輪は来る日も来る日も……進み続けました……」

音葉「車輪は目的地を知りませんでした……目的地が存在しているのかも分かりませんでした……」

音葉「車輪は進み続けました……自分の行いが……理想を実現させる為のものだと信じて……」

紅茶道具's「……」

音葉「ある雨風が荒々しく吠える夜のことでした……車輪は急いでいました……大切なアイドルなアイドルが濡れてしまわないように……」

音葉「車輪は進み続けました……泥濘を…水たまりを…越えて……どんな苦難も理想の為には…苦難ではありませんでした…」

音葉「彼はアイドルのことが大好きでした…アイドルの幸せが…彼の幸せ……アイドルの喜びが…彼の喜び…」

音葉「車輪は進み続けました……しかし…激しい雨風の為に道を見失っていた車輪は……道を外れ……底なし沼へと落ちてしまいました…」

音葉「底なし沼に飲みこまれながら…車輪は考えました……このままでは自分の大切なアイドルまで…底なし沼に飲まれてしまう……理想が叶わない……」

雪乃「……」

音葉「雨風は強くなります……底なし沼は車輪とアイドルを飲み込んでいきます……沈みきってしまう……ところが…そのときに1人の男が現れました……」

音葉「アイドルの助けを求める声を……聞きつけたのです……彼はアイドルの手を掴むと、沼から引き上げました……」

音葉「アイドルは助かったのです………アイドルは…」

音葉「車輪を引き上げるのは……既に叶わない事でした……もう…底なし沼に沈みきってしまっていたから……しかし車輪は幸せでした……」

音葉「車輪には分かりました……その男こそが…アイドルを幸せにしてくれる相手だと……車輪の理想はいずれ男が叶えてくれるでしょう……車輪が実現できなかった理想を……」

音葉「車輪は今までの旅が無駄ではなかった事に喜びながら……沈んでいきました……車輪は幸せでし…」

雪乃「納得がいきませんわ!」

音葉「!」ビクッ!

雪乃「そんなの…悲しすぎますわ!車輪があまりに報われません!車輪は幸せなのかもしれませんが……」

音葉「ふふ…私も母からこの話を聞いたとき…雪乃さんと同じように思いました……車輪が…かわいそうだと…だから私には…この話はかわいそうな車輪の話…なんです……」

雪乃「あっ…」

音葉「母に感じたことを伝えたら……こう言われました……実はこの話には続きがある……けれども…それを考えるのは私……と…」

雪乃「…それはつまり、私もそのお話の続きを考えてもよいと言うことでしょうか?」

音葉「はい…聞かせてください…あなたの考える……話の続きを……」

雪乃「>>45

私にはまだわかりません

雪乃「私にはまだ分かりませんわ。」

音葉「あら……」

雪乃「ハッピーエンドにしたいのですが、何をもってハッピーエンドとするのか。ある意味ではその終わり方でもハッピーエンドですわ。」

音葉「考え方によっては……そうでしょう…」

雪乃「ですから、私にはそのお話の続きをどうするべきなのか分からないのです。」クイ…

雪乃「ですが…」コト

雪乃「どうしたいか、ならありますわ。それがハッピーエンドであろうとなかろうと、私は納得がいっていませんから。」

音葉「それを聞かせてもらう事は…?」

雪乃「お話の続きというほど形の整ったものでもよろしければ。」

音葉「構いません……全ての旋律は…音楽なのですから……」

雪乃「では、話させていただきますわ。」

音葉「どうぞ…」

雪乃「私がそのアイドルでしたら…その殿方に片手を持っていただき、もう一度沼へ入ります。」

音葉「底なし沼からもう一度出られるとは……限りませんよ…?」

雪乃「ふふっ、ご心配には及びませんわ。私がそのアイドルなら…私を幸せにしてくださるその殿方は、必ず私を引き上げてくださいますから♪」

音葉「コン・グラツィア?」

雪乃「ええ…優雅に気品を持った動作で必ず。…片方の手を持っていただきながら私はもう片方の手で車輪を掴みます、そしてそのまま引っ張っていただくのですわ。」

音葉「すると……車輪も引き上げることができるでしょう……」

雪乃「そう上手くはいかないでしょうが、そこはお話と言うことで♪」

雪乃「車輪を引き上げたなら、まずは近くで宿をお借りして車輪の泥をお湯で洗います。次に職人の方にお頼みして傷んだところを治していただきます。それから…」

音葉「それから…?」

雪乃「殿方と二人、車輪に乗せてもらってまた旅に出るのですわ。他の方たちにも幸せを届けに♪…お話としてはあまり出来はよくありませんが、これなら私は納得がいきますわ♪」

音葉「ふふ…私も納得がいきました…」

雪乃「?」

音葉「優しい音色がには……自然と惹きつけられてしまうでしょう……暖かな調べは……側にいると心地が良いでしょう……」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

音葉「あなたたちは……愛され、大切にされているのでしょう…?」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」
ピョンピョンピョンピョン!

音葉「愛する者は…愛されるでしょう……雪乃さんは……愛し、愛される者……自らを泥にまみれさせても車輪を救う…」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」
ピョンピョンピョンピョン!

音葉「>>52

あなたたちは幸せ者ですね

音葉「あなたたちは幸せ者でしょう…」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン!

音葉「私も感じる…雪乃さんが…この部屋を優しい旋律が満たすのが……」

雪乃「何だか照れますわ…」

音葉「ふふ……雪乃さんがお茶を入れる音までが美しい旋律に聞こえると言ったら……?」

雪乃「音葉さんの奏でる旋律もまた美しい、と返しますわ♪」

音葉「くすぐったい旋律です…」

雪乃「ふふっ…あっ、そうですわ!1つお頼みしたい事があるのですが…よろしいでしょうか?」

音葉「何でしょうか…?」

雪乃「一曲歌っていただけませんか…?みんな音葉さんの歌が大好きなのです。」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョン

雪乃「短い歌でもよろしいので、聞かせてあげてくださいませんか?」

音葉「……」スクッ

音葉「蓄音機を…少しの間止めましょう…」

雪乃「まあ、ありがとうございます!」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョン

音葉「ささやかながら…お返しです……私の歌が喜びを生めるなら……私もまた……何を歌いましょうか…?」

雪乃「……」チラッ

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

雪乃「音葉さんにお任せするそうですわ。」

音葉「ふふ…かしこまりました…」
ペコリ

雪乃「お茶のお返しとしては少しもらいすぎですわね、音葉さんにみんなのためだけに歌っていただくだなんて。」

音葉「聴きたいのは…あなたもでしょう?」

雪乃「気付かれていましたか♪」

音葉「必ずやご満足させてみせましょう…」ペコリ

雪乃「期待していますわ…なんて♪」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

〜〜〜


音葉「〜〜〜♪」

雪乃「……」

紅茶道具's、クッキーマン's「……」

音葉「〜〜〜♪〜〜……♪」ピタ…

音葉「……」フカブカ…

雪乃「……」パチパチパチパチ

紅茶道具's、クッキーマン's「♪♪」
ピョンピョンピョンピョン!!

雪乃「賞賛の言葉は送らせていただきませんわ。私では音葉さんの歌の素晴らしさを表現できませんから…」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョン !

雪乃「自らの表現力の足りなさを痛感しますわ…はぁ…素晴らしいと言う一語しか思い浮かびませんわ…」

音葉「雪乃さんの紅茶のおかげで…喉の調子がよく……気持ちよく歌えました…」

雪乃「それは…誇らしいですわ。私の淹れた紅茶が今の歌を構成する要素の1つとなれたならば。」

音葉「>>60

なりますよ

音葉「なりますよ……」

雪乃「…?」

音葉「紅茶もですが……雪乃さん自身の旋律が…私の旋律を支えてくれるでしょう…」

雪乃「えっと…」

音葉「……」スクッ スタスタスタスタスタ…

ガチャ

音葉P「待たせてしまったね。」

音葉「いいえ…」スッ

音葉P「ありがとう。」スッ ギュッ

音葉P「おや、いい匂いだ…お茶会をしていたのかね?」

音葉「はい…雪乃さんたちと一緒に…」

音葉P「…だそうだよ、雪乃P君。」

雪乃P「少しばかり残念ですな…ワタクシも是非ご一緒させていただきたかった…」

雪乃「お二人ともお疲れ様ですわ。」

音葉P「ありがとう。」ペコリ

雪乃P「ありがとうございます。」
ペコリ

音葉「こっちです…」スッ スタスタスタスタスタ

音葉P「ああ。…残念な思いをしているのは君だけではないのだよ、僕もこの場に居たかった…そしたら音葉君の歌を聴く事が出来たのに…」スタスタスタスタスタ

音葉「ふふっ……とても気持ちよく歌えました……私も音葉Pさんに聞かせられなかったのは…残念でしょう…ソファです…」スタスタスタ ピタ

音葉P「はぁ…先程の歌を是非近くで聴きたかった…」ギッ

音葉「先程の歌は……それ程のものだったでしょうか…?」ギッ

音葉P「ああ…とても損をした気分なのだよ…」

音葉「それは……ふふふ……」

雪乃P「お待たせしてしまい申し訳ありませんでしたな。紳士として、レディをお待たせした事を深くお詫びさせていただきます。」スタスタスタスタスタ…

雪乃「いえ、お気になさらないでください。雪乃Pさんがいらっしゃられない間に、美味しいお茶を楽しませていただきましたから♪」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

雪乃P「むむむ……」

雪乃「お隣をどうぞ。」

雪乃P「失礼させていただきますぞ。」
ファサッ ギッ

雪乃「ふふっ、とっても美味しいお茶でしたのよ?それはもうとっても♪」

雪乃P「>>66

それは何よりです。お前たち、戻ってこい(クッキーマンに)

安価把握

雪乃Pはシルクハットとステッキの似合う紳士然とした男をイメージしてください

一時中断します

カフェインを補給しながら

再開します

雪乃P「それは何よりですぞ。君たち、戻って来てください。」

クッキーマン's「!」
トコトコトコトコトコトコ…ピタッ!

雪乃P「何か起こりはしませんでしたかな?」

クッキーマン's「!」ケイレイ!

雪乃P「そうですか、それは一安心ですぞ。ワタクシが居ない間よくぞ雪乃さんと音葉さんの側についていてくれましたな。お礼を申し上げさせていただきますぞ。」

クッキーマン's「!」ケイレイ!

雪乃「もう…何かが起きるはずがありませんわ。この事務所にいらっしゃる方々は、みなさんお茶会のマナーを守れる方たちですもの。」

雪乃P「癖になってしまっているのです。お許しください。」

雪乃「お気になさらず。素適な紳士に身を案じていただけると言うのも…悪いものではありませんわ♪」

雪乃P「それはそれは…嬉しい事を仰ってくださいますな。」

雪乃「ふふっ、お仕事の方はいかがでしたか?」

雪乃P「それにつきましては…」

音葉P「僕から説明させてもらう。雪乃P君、構わないかね?」

雪乃P「ええ、そうしていただけると助かりますぞ。」

音葉P「ありがとう。いいかね、音葉君も雪乃君もよく聞き給え。これは君たち二人に関係のある事なのだよ。」

雪乃「私と音葉さんの二人に、ですの?」

音葉P「どの様な話かと言うとだね…」

音葉「ハーモニー…でしょう…?」

音葉P「おや……音葉君には僕の考えは既に露見してしまっているようだ。」

音葉「ふふっ……共に…シンフォニーを奏で続けてきましたから……分かります…」

音葉P「音葉君には隠し事が出来ないな…」

音葉「おあいこでしょう…?」

音葉P「ふふっ…」

雪乃「むぅ……」

雪乃P「…如何なされましたかな?」

雪乃「音葉さんと音葉Pさんは手を繋がれておりますわ…私、お仕事が終わるのを待っていましたのよ?」

雪乃P「それはつまり…こう言う事ですかな?」スッ

雪乃「はい♪」ギュッ

音葉P「やれやれ、雪乃君は相変わらず負けず嫌いだ。」

雪乃「ふふふっ、私は腕に抱きつかせていただいておりま…」

音葉「……」ギュッ

音葉「私もですよ…?」

雪乃「む……」

音葉「ふふ……」

雪乃「ならば私はもっと抱きつかせていただきますわ♪」ギュゥゥゥ…

音葉「私も…音色をより近く…♪」
ギュゥゥゥ…

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

音葉P「お互いに片腕が塞がってしまったね。」

雪乃P「ええ、実に困りましたな。」

音葉P「どうしたら良いと思うかね?」

雪乃P「待つしかないでしょうな。」

音葉P「>>77

てば待ってる間、どちらのアイドルがより可愛いか話し合いしましょう

音葉P「では、待つ間にどちらのアイドルが可愛らしいかについて話し合う、と言うのはどうかね?」

音葉「!」ピク

雪乃P「ほほう、それは良い考えですな。そのお誘い、乗らせていただきますぞ。」

雪乃「!」ピク

音葉P「まず音葉君も雪乃君も共に可愛らしい、これは間違いないね?」

雪乃P「ええ、お二人とも可愛らしく美しいレディです。」

音葉・雪乃「……」ソワソワ

音葉P「そうだね……音葉君は可愛らしい…いや、とても可愛らしい。」

音葉「……」///

雪乃P「雪乃さんもとても可愛らしいですぞ?ワタクシは雪乃さん以上に可愛らしいレディを知りません。」

雪乃「……」///

音葉P「それはあくまで君の考えなのだよ。僕に言わせてもらえば…音葉君より可愛らしい女性は存在しない。」

雪乃P「雪乃さんの方が可愛らしいですぞ。」

音葉P「音葉君の方が可愛らしい。」

雪乃P「紳士的な解決を望みますぞ。」

音葉P「僕は自分の音色を歪めるつもりはない。」

雪乃P「ワタクシにも誇りや気品の他にも譲れぬものがあります。」

音葉P「僕にも音楽に関することでなくても譲れぬものはある。」

雪乃P「雪乃さんは非常に可愛らしいです、気品を兼ね備えた可愛らしさです。」

音葉P「音葉くんはとても可愛らしい、和音のような可愛らしさなのだよ。」

雪乃P「可愛らしいだけでなく、仕草の一つ一つに気品があります。」

音葉P「音葉君にもそれは当てはまるのだよ。…音葉君は細かなところにまで気を配る事ができる。」

雪乃P「雪乃さんにも当てはまられすな。……雪乃さんは共にいるだけで心が満たされます。」

音葉P「それもまた音葉君にも当てはまるのだよ。……ふむ…」

雪乃P・音葉P「……」

音葉・雪乃「……」///ギュゥゥゥ…

音葉P「僕らはいつまで待てば良いのだろうね。」

雪乃「ふふふっ…こうしていれば、その間は褒めていただけるのでしょう…?」///

音葉「……」///

音葉P「……雪乃P君。」

雪乃P「何ですかな?」

音葉P「どうやら僕らは気長に構えた方が良さそうだ。」

雪乃P「ふふっ…ですな。」

〜〜〜


雪乃「言の葉もお茶の葉も温かな気持ちにさせてくれるのは同じ…なんて♪」コポコポコポコポ… スッ

雪乃P「ありがとうございます。ンー……実に良い香りですな。」

音葉P「ニルギリだね。」クイ…

雪乃「はい、お疲れだと思いミルクティーを淹れさせていただきました。(理由はもう一つあるのですが…)」

音葉P「舌で甘い音色を楽しむのも……悪くない。」

音葉(ストレートティーは……とても豊かな味わいなのだけど……)

ティーカップ「♪」ホカホカ…

音葉(淹れたては熱いでしょう…)チラ

雪乃(ミルクティーなら冷めるまで待つ必要がないですわよね♪)ニコ

音葉「……」ペコリ

音葉P「?」

音葉「>>86

話の続きはしないんですか?
しないんでしなら私たちでどちらのプロデューサーが素晴らしいかの話し合いをしますが

音葉「お話の続きはしないのでしょうか…?しないのでしたら…雪乃さんとどちらのプロデューサーが素晴らしいか…話し合いをしますが……」

音葉P「ふふっ、音葉君が僕を急かすとは珍しい事もあるものだ。待ち給え、この一杯を飲んだら……」クイ…

音葉P「………ふぅ……それではリクエストに応えて話の続きをさせてもらおう。」

雪乃P「お仕事の方をご用意させていただきました。」

雪乃「お仕事……あら、もしかして…?」

音葉P「雪乃君、音葉君と共演してはもらえないかね?」

雪乃「音葉さん言いかけられていたのは…」

音葉「私の旋律……あなたの旋律と重なり……新たな旋律が紡がれるでしょう…」

音葉P「ふと降りてきたんだ…雪乃君の音色と音葉君の音色……互いが互いの音色を引き出し……ああ、聴いてみたい!」

雪乃P「と、言うわけなのです。音葉Pさんがアイディアを得られましてな。」

雪乃「歌のお仕事…ですの?」

雪乃P「はい。」

雪乃「………」

雪乃P「雪乃さん?」

雪乃「普通なら気後れしてしまうのでしょうね。音葉さんと二人で歌わせていただくなんて……」

紅茶道具's「……」

雪乃「ですが…」スッ

クッキーマン's「……」

雪乃「私は生憎と気後れと言うものと無縁の人間なのですわ♪」スッ

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

雪乃「よろしくお願いしますわ♪」ニコッ

音葉「……こちらこそ…よろしくお願いします…」スッ

音葉・雪乃「ふふ……」ギュッ

音葉P「雪乃君ならそう言ってくれると思っていたのだよ。君は穏やかで暖かく、優雅で……それでいてしっかりとした音色の持ち主の君ならね。」

雪乃「こんなに楽しそうなお仕事、お断りする理由がありませんわ♪」

雪乃P「流石は雪乃さんですな。」

雪乃「>>93

ええ、ですから早く続きをお願いします

雪乃「はい、ですから早く続きを教えてくださいませ。」

音葉P「音葉君に続き雪乃君まで僕を急かすのかね?」

雪乃「楽しいものを前にしてそわそわしてしまうのは仕方がないのですわ♪」

音葉「私にも…早く続きを聞かせてもらえないでしょうか?期待のリズムが…体を巡って……」

雪乃「楽しみですわね♪」

音葉「はい…」

音葉P「ふふっ…君たちは……」

雪乃P「楽しげな物事を前にすると少々落ち着きと言うものを欠いてしまわれる。」

雪乃「淑女らしくありませんか?」

雪乃P「雪乃さんらしくはありますな。そしてワタクシは雪乃さんらしさと言うものが大変好きなのです。」

雪乃「あら……♪」

雪乃P「貴女にとっては大舞台もティータイムのようなものなのでしょうな。」

雪乃「どちらも楽しいと言う意味では、確かに同じようなものかもしれませんわね♪」

雪乃P「まったく…恐ろしいお嬢さんですな。」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」
ピョンピョンピョンピョン!

雪乃「私、気になりますわ!」

音葉「五線譜に…新たな小節を……」

音葉P「待ち給え、待ち給え…今から続きを話すのだよ。」

雪乃P「ふふっ…」クイ…

〜〜〜


音葉P「…以上が雪乃P君と共に考えたステージのメロディーだ。何か質問はあるかね?」

雪乃「いいえ、ありませんわ!」
ワクワク

音葉P「…僕らのメロディーをずいぶんと気に入ってくれたようだね。」

雪乃「とってもですわ♪」

音葉「どんな音になるのかしら……音と音が溶け合って……風になるでしょう……」

雪乃P「>>100

安価把握

お休みなさい

好きな飲み物はお茶の茜ちゃんを、紅茶好きにしましょう。(美味しくてもチョコ、お茶、紅茶などは適量にしておきましょう)

茜は午後ティーで十分(半ギレ)

>>104
美味しいから大丈夫、と言いたいところですが……毎日紅茶ばかり飲んでいると歯が尋常ないぐらい黄色くなります(実話)
雪乃さんは歯磨きを丹念にしているのでしょうね…

>>105
その一言が午後ティー派、紅茶花伝派、リプトン派による争いを引き起こす事になるとはまだ誰も知る由はなかった……



再開します

雪乃P「生かされるのも生かされないのも貴女方のご実力次第ですぞ。」
クイ…

雪乃P「尤も…」

雪乃「ご心配には及びませんわ♪」

音葉「プロデューサーさんの書かれたスコアを奏でるのが……アイドルでしょう…」

雪乃P「…お二人の仰られる通りですな。」

雪乃「ご期待には必ず沿ってみせますわ。」

音葉「それは……違うでしょう…?」

雪乃「?」

音葉「行くのなら……期待の上を越えて……そうでしょう…?」

雪乃「まあ…ふふっ、そうですわね。ご期待は超えるためにあるものですもの。」

音葉P「期待を超える…良い響きだ…音葉君と雪乃君の音色が重なれば……誰も予想出来なかった……音色が生まれるだろう…!」

雪乃「お試しになられますか?」

音葉P「今この場でかね?」

雪乃「私も早く音色を重ねたくてそわそわしてしまっているのですわ♪」

音葉P「成る程…音葉君。」

音葉「はい…」スクッ

音葉P「君たちの音色を聴かせてもらえるかね?」

音葉「音葉Pさんが聴きたいと…望まれるなら…」

音葉P「待ちきれないよ、早く聴かせてくれ給え。」

音葉「ふふ…わかりました……生まれたての音を…届けましょう…」チラッ

雪乃「薫り高く味わい深い歌をお聞かせしますわ♪」スクッ

雪乃P「これはこれは、思いがけぬ幸運に与かることができるようですな。」

音葉P「ふふっ、これもまたプロデューサーの特権と言うものなのだよ。」

音葉・雪乃「♪」ペコリ スタスタスタスタ…

雪乃P「如何様な旋律が生まれると思われますかな?」

音葉P「分からない、分からないこそ楽しみで堪らないんだ!」

雪乃P「未知とは可能性ですからな。」

音葉P「そうだ、よく分かっているじゃないかね!」

雪乃P「お褒めに与かり光栄です。」

音葉P「>>112

あぁ、こんなに楽しみなのはいつ以来だろうか

音葉P「あぁ、こんなに楽しみなのはいつ以来だろうか!」

雪乃P「ワタクシも胸の高鳴りが抑えられませんぞ。」

音葉P「衝動と戦わなければならないよ、湧き上がる旋律を曲にしたいと言う衝動と!」

雪乃P「何故我慢なされるのです?」

音葉P「決まっているじゃないか、高鳴りが最高潮に達するのを待っているんだ!最高潮に達した時、新たな旋律が僕に微笑んでくれる!」

雪乃P「ふふっ、そう言う事でしたか。音葉Pさんの生み出される曲はいつも素晴らしいものですが、この度はさらに素晴らしい曲が生まれそうですな。」

音葉P「生まれそう、じゃない!生まれるんだよ、確実に!二人とも早くしてくれ給え、僕が我慢できなくなってしまう!」

音葉「私たちの歌が終わったら……いつものでしょう…?」

音葉P「ああ、いつものだ!」

音葉「……よろしいでしょうか…?」

雪乃「はい、いつでも始められますわ♪」

音葉「曲は?」

雪乃「音葉さんのお好きな物を。」

音葉「では……」ヒソヒソ

雪乃「……」コクッ

音葉P「ノビレ…エレガンテ…グラチーレ…コン・グラツィア…!」

雪乃P「……」ボソッ

クッキーマン's「!」ケイレイ!

音葉・雪乃「……」ペコリ

音葉・雪乃「すぅ……」

〜〜〜


音葉「〜〜〜♪」チラ

雪乃「〜〜〜♪」チラ

音葉・雪乃「すぅ……〜〜〜♪…」

音葉・雪乃「………」

音葉・雪乃「……」ペコリ…

雪乃P「……」パチパチパチパチ…!

紅茶道具's「♪♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン!!

雪乃「ふふっ、いかがでしたか?」

雪乃P「素晴らしいとしか言えませんな!これ以上の賞賛を送らせていただきたいのですが、ワタクシには表現する方法がないのです…!」
パチパチパチパチ…!

紅茶道具's「♪♪」
ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン!!

雪乃「ありがとうございます…とっても楽しかったですわ!音葉さんの歌に呑まれてしまいそうで一時も気が抜けませんでしたが…」

音葉「ふふっ……加減は必要ないでしょう…?」

雪乃「>>119

雪乃「それもそうですわね。私たちは雪乃Pさんたちに喜んでいただくために全力を出したのですから。」

音葉「聞こえるでしょう……喜びが……」

雪乃「はい…みんなも喜んでくれておりますわ…」

音葉「歌の喜びが満ちる……旋律が溢れる……これが私たちの音楽……」

雪乃「まだですわ。」

音葉「?」

雪乃「これは今の私たちの全力…ここまで言えばお分かりになられますね?」

音葉「アイドルとして……歌手として……さらなる研鑽を積み…さらなる音楽を皆さんに……」

雪乃「本番までには時間がありますわ。それはつまり…」

音葉「練習を重ねましょう……私と…雪乃さんで……紅茶でのどを潤わせながら……」

雪乃「ふふっ、そう言うことです、楽しみがまた一つ増えましたわ♪」

音葉「ふふふ……音色が…広がっていく……」

雪乃P「同じ言葉の繰り返しになってしまうのですが、もう一度だけ言わせてください。……素晴らしかったですぞ。」

音葉・雪乃「……」スッ ペコリ

雪乃P「暫くは余韻に浸っていたいところですが……」

音葉P「………」

雪乃P「…音楽家の閃きを逃す訳には参りません。」

音葉P「………」スクッ

音葉P「音葉君。」

音葉「……」スタスタスタスタ…スッ

音葉P「……」スッ ギュッ

雪乃P「…」チラリ

クッキーマン「!」ケイレイ!

雪乃P「…作曲には矢張りピアノを使われるのですかな?」

音葉P「ああ……」

雪乃P「ふふっ…」パチン

ガチャ

クッキーマン's「♪」

グランドピアノ「400kg.」

音葉「あら……」

雪乃P「作曲が終わったら元の部屋に戻すと言う条件でお借りして来ていただきました。この部屋で曲は生まれたがっている、違われますかな?」

音葉P「そう…そうだ…そうなんだ…そうなんだよ!曲がグランドピアノの音色を聞いて喜んでいる!」

雪乃P「>>126

ピアノの方も喜んでいますよ。なにせ弾き手のいなかった楽器ですか
確か★グールドのピアノという名前だったかと

雪乃P「ピアノも喜んでいますぞ。何せ弾き手のいなかった楽器ですからな。確かグールドのピアノという名前だったと思われます。」

雪乃「このピアノは奏者を選びますの。」

音葉「奏者を…ピアノが…?」

雪乃「例えば私が鍵盤を叩いても音は出ないのです。自分が認めた音楽家がその鍵盤に触れたときのみ音が出る……と伝えられているそうですわ。」

音葉P「その言い方か推察するに、君たちはまだこの子の旋律を聴いた事がないようだね。」

雪乃「はい、故あって手に入った物なのですが…弾ける方にまだ出会えていなくて。」

音葉P「僕ならこの子が弾ける、そう考えているのかね?」

雪乃P「音葉Pさんに弾く事が叶われなければ、どなたが弾く事が叶うと言うのですかな?」

クッキーマン's「♪」トコトコトコトコ…ドシン

グールドのピアノ「……」

音葉P「やれやれ……」

音葉「……」スタスタスタスタスタ

音葉P「僕を何だと思っているのかね…」スタスタスタスタスタ…スト

音葉P「……」ナデナデ

グールドのピアノ「……」

音葉P「奏者を選ぶピアノだなんて、とてもじゃないが…」スッ

グールドのピアノ「♪」

雪乃P「おぉ…」

雪乃「まぁ…」

紅茶道具's、クッキーマン's「!」

音葉「……♪」

音葉P「個性の強い子に決まっているじゃないかね。ふふっ、君はこんな音色を僕に聞かせてくれるのか…」

グールドのピアノ「……」

音葉P「僕は君を弾く資格のある奏者かね?」

グールドのピアノ「……」

音葉P「そうか…ありがとう。」

グールドのピアノ「……」

音葉「>>135

グールドのピアノ……思い出しました、確か黒川財閥が管理しているプレシャスの一つでしたね?

安価把握

冒険は無限なのです

一時中断します

雪乃Pのイメージは、ネロ男爵の姿で顔は初老の紳士を思い浮かべた。

お茶も紅茶も素材は同じ、発酵具合で変化するから、雪乃がお茶を飲む事も?(劇場でユリユリがいらないって押し付けていたドリンク、あれほどカフェインの大量摂取はダメだと言ったのに、比奈ちゃんは・・・)

カフェイン摂取したいだけなら錠剤がいいよ

>>137
概ねそれからシャドーっぽさを半分にしたぐらいのイメージでお願いします

>>138
紅茶大好き雪乃さんですが、何より雪乃さんはお茶碗の時間そのものも好きなのだと思うのです
ですから緑茶と和菓子でのんびり、という事もあるかもしれません

>>139
これ以上飲む薬が増えるのは……



カフェインは弱い中毒性があるので注意が必要です(体験談)

再開します

音葉「グールドのピアノ……思い出しました…確か黒川財閥が管理している…プレシャスの一つでしょう?」

雪乃「あら、ご存知でしたか。」

音葉「千秋さんから聞いた事があるのを思い出して……つい最近…奏者を選ぶピアノを見つけた…と。」

音葉P「良いのかね、プレシャスであるこの子に僕が触れて。」

雪乃「グールドのピアノは…その子は今喜んでいますか?」

音葉P「ああ、喜んでいるよ。」

雪乃「そうですか……でしたらその子は音葉Pさんに差し上げますわ。」

音葉P「む…それは本当かね?」

雪乃「相原の名にかけて嘘は申しませんわ。ピアノとはショーケースに入れて飾るためではなく、奏者によって演奏される為にあるものですわ。」

グールドのピアノ「……」

雪乃「その子がこの上なく嬉しそうにしているのは私にも分かりますわ…その子は音葉Pさんに差し上げます、元よりそのつもりでしたの。……無論ただで、という訳には参りませんが。」

音葉P「…僕に何を求めるのだね?」

雪乃「その子を毎日弾いていただく事ですわ♪」

音葉P「それだけかね?」

雪乃「欲張らせていただいてもよろしいですの?」

音葉P「僕は今プレシャスを譲り受けようとしているんだ、好きなように条件を付け加え給え。」

雪乃「では……一つだけ付け加えさせていただきますわ。その子の音色を偶にで良いのでお聞かせくださいな。」チラッ

雪乃P「……」コクッ

雪乃「以上の二つをお守りしていただけますか?」

音葉P「ふむ…返せと言われても返さないよ?」

雪乃「私は一度交わした約束は決して覆しませんわ。」

音葉P「………」

雪乃「ふふっ…♪」

音葉P「分かった、条件を飲もう。その代わりにこの子は僕のものだ!……これからよろしく頼むよ。」
ナデナデ

グールドのピアノ「……」

雪乃「契約成立、ですわね♪」

音葉「ありがとうございます…」
フカブカ…

雪乃「当然の事をしたまでですわ♪」

音葉「この子があれば…音葉Pさんは……」パラ…

五線譜「……」

音葉P「…!!音葉君、始まりの時だ!」

音葉「…はい…♪」スッ

〜〜〜


音葉P「んう……」スヤスヤ…

音葉「お疲れ様です…」ナデナデ…

雪乃P「驚嘆しましたぞ…まさか三曲も記されるとは…」

音葉「今日は調子が…とても良かったのでしょう…」ナデナデ…

音葉P「音葉君……」スヤスヤ…

音葉「ふふ…」ナデナデ…

雪乃「>>148

音葉Pさんが人前で眠るなんて珍しいですね

雪乃「音葉Pさんが人前で眠られるのは珍しいですわね。」

音葉「疲れたのでしょう……新たな曲に命を吹き込むと言うのは……易しい事ではありません…」ナデナデ…

音葉P「フォルテシモ……」スヤスヤ…

音葉「お休みなさい…音葉Pさん……しばらくは吐息のリズムを……」
ナデナデ…

音葉P「音葉君……」スヤスヤ…

音葉「はい…」ナデナデ…

雪乃「音葉さんたちしかご覧になれない顔を見させていただいている…ちょっぴり悪いことをしている気分ですわ♪」

雪乃P「雪乃さん、そう寝顔を観察されるものではありませんぞ。」

雪乃「観察されながら言われましても、説得力がありませんわよ?」

雪乃P「ふふっ…」

音葉P「コーダ……」スヤスヤ

音葉「………」ナデナデ…

雪乃「ふふっ…もう少し観察させていただきたい気持ちもありますが、ここまでにしておきましょう。」

雪乃P「…ですな。」スクッ

雪乃P「お送りさせていただいてもよろしいでしょうか?」

音葉「お願いします…起こさないように……お願いできるでしょうか?」ナデナデ

雪乃P「紳士は女性の望みは必ず叶えるものです。」スタスタスタスタスタ…

音葉P「……」 スヤスヤ

雪乃P「そうでなくとも、この様に安らいだ眠りを取られている方を起こす事などできませんぞ。」

雪乃「外に迎えの車が来ています。今日は特に穏やかな運転を心がけていただけるよう、お頼みしますわ。」

音葉「ありがとうございます…」

雪乃P「グールドのピアノはクッキーマンたちに運んでいただきますぞ。」

クッキーマン's「!」ケイレイ!

雪乃P「ワタクシは音葉さんのお膝の上の音葉Pさんを……」

音葉P「んう……音葉君……」ギュッ
←裾を掴んだ

雪乃P「む…」

音葉P「………」スヤスヤ

音葉「>>155

お目覚めの時間ですよ

申し訳ありません
再安価とさせていただきます


再安価
>>157

まるで子供みたいですね

音葉「まるで…子供のようでしょう…」

音葉P「……」スヤスヤ…

音葉「……」ナデナデ

音葉P「んう……」スヤスヤ…

雪乃「あらあら……うふふ…♪」

音葉「少し…待ってもらえるでしょうか…?」

雪乃P「かしこまりました。」

音葉「……」ナデナデ…

音葉P「……」スヤスヤ…

音葉「何か…音の出るものは……」
キョロ…キョロ…

ティースプーン、ティーカップ「♪」
ヒョコ

音葉「……手伝って…くれるのかしら……?」

ティースプーン、ティーカップ「♪」
ピョンピョン

音葉「ふふ……澄んだ音を…もらうわ…」

ティースプーン、ティーカップ「♪」
ピョン キィン♪

音葉P「音色……」パッ

音葉「……」ナデナデ

音葉「………んぅ…」スッ…パタリ…

音葉P「……」スヤスヤ…

雪乃「音色が聴こえた方へ手を伸ばす…眠られていても音楽家なのですわね♪」

音葉「はい……」ナデナデ

音葉P「……」スヤスヤ…

音葉「……」チラ

雪乃P「……」コクリ ヒョイ

音葉P「ん……」

音葉、雪乃、雪乃P、紅茶道具's、クッキーマン's「!」

音葉P「………んぅ…」スヤスヤ

音葉、雪乃、雪乃P、紅茶道具's、クッキーマン's「……」ホッ

音葉P「………」スヤスヤ

雪乃P「後はお任せください。」

クッキーマン's「♪」ヒョイ

グールドのピアノ「……」

雪乃「みんな、帰りますわよ。」

紅茶道具's「♪」

音葉「目が覚めたら……家でしょう……」

音葉P「……」スヤスヤ…

音葉「ふふ……♪」

夜 帰路 雪乃の送迎車 車内



雪乃「無事に音葉Pさんをお起こしすることなく、お家へ届けられましたわ。」

雪乃P「一仕事を終えましたな。」

雪乃「ほっとしたのですわ……雪乃Pさん。」

雪乃P「何ですかな?」

雪乃「帰ったら紅茶を飲んで一息つきませんか?」

雪乃P「>>165

雪乃P「是非ともお供させていただきますぞ。今日1日を振り返りながら雪乃さんの淹れられた紅茶をゆっくりと楽しみましょう…」

雪乃「今日もたくさんのことがありましたわ…楽しいことがたくさん…」

雪乃P「話す内容には困りそうにありませんな。」

雪乃「はい……あっ、一つ大切なことを忘れていましたわ!私、今日も頑張りましたわ!」

雪乃P「……」ナデナデ

雪乃「……」///

雪乃P「今日もよく頑張られましたな。大切な事とはこれですな?」
ナデナデ

雪乃「はい……」///

雪乃P「雪乃さんは甘え上手でもあられますな。」ナデナデ

雪乃「ふふっ…まだまだですわ、帰ったらもっと褒めていただきます♪」///

雪乃P「分かっておりますぞ。」
ナデナデ

雪乃「今日はうんと褒めてくださいな♪うんと頑張りましたもの♪」///

雪乃P「かしこまりました、うんと褒めて差し上げますぞ。」ナデナデ…

雪乃「ふふ、帰り着くのが楽しみですわ♪」

紅茶道具's、クッキーマン's「♪♪」

雪乃「紅茶も甘いものを淹れて差し上げましょう、心も体も温まりますわ♪」

雪乃P「ふふっ…雪乃さんと居るといつも暖かですぞ。」

雪乃「私も雪乃Pさんと居るといつも暖かですわ、これからも共にあってくださいませ♪」

雪乃P「勿論ですぞ。」

雪乃「ふふふ……♪」///ギュッ…

雪乃P「おや、またしても左腕が…」

雪乃「帰り着くまではこれで我慢して差し上げますわ♪」///ギュゥゥゥ…

雪乃P「それはそれは……」

雪乃「……」///ギュゥゥゥ…

雪乃P「困りましたな…」ナデナデ

雪乃「♪」///ギュゥゥゥ…

紅茶道具's、クッキーマン's「♪」

深夜 音葉Pの家 寝室


音葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ…

音葉P「………」

音葉「すぅ……すぅ……」スヤスヤ…

音葉P「目が冴えて眠れない……」





ティータイム

同じ台詞でも言う人によって意味が変わるそうです

友紀「もう一杯」
雪乃「もう一杯」

平仮名に直した場合違いは一文字です

雪乃さんは素晴らしい物をお持ちにも関わらず防御は固め、だがそこがいい!
敢えて多くは語りません、ただ一言………「膝枕されたい」

カフェインは効果が出るまでに30分かかります
これを利用して少しだけ寝ようと言う前に飲んでから寝ると、寝すぎを防ぐことができます

音葉さんかわいい(次回もお付き合いください)

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1456141791

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月24日 (水) 03:24:47   ID: _4AmsSYD

俺ガイルタグ付いてるぞ

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