P「765プロ未解決事件特捜班」 season2(47)


2002年  growth  ふじおか 完結編

前回までは....P「765プロ未解決事件特捜班」 season2 - SSまとめ速報
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 千秋『どうせくだらないことだろ』

 マコト『南の彼氏』

 千秋『!?』

 千秋『何を言い出すかと思えばそんなこと・・・くだらない』

 マコト『いいさ、後悔することになるぞ』

 内田(千秋の彼氏・・・?)

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 内田『マコト君の反抗にも驚いたけど、千秋に彼氏がいたことのほうが衝撃だったよ』

 内田「千秋ってそういうことに興味なさそうだったから・・・」

 早苗「マコト君の言動から察するに、千秋ちゃんと彼氏さんとの関係はなにかあるみたいね」

 千早「脅せるだけの何かが」

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 古着屋

 マコト『いらっしゃいませー』

 マコト「って・・・お客さんじゃなさそうですね」

 千早「ええ。765署の刑事よ」

 早苗「02年の殺人の再捜査をしているんだよね。君の友達の南千秋ちゃんの事件」

 マコト「ああ・・・南か。よく覚えてるよ。お姉さんがとても美人さんなんだよ、元気にしてるかな」

 千早「毎晩枕濡らしてるわよ」

 マコト「・・・・そうですか。僕でよければなんでも」

 早苗「じゃあ、率直に言うけど、あなた今もっとも有力な容疑者になってるわ」

 マコト「お、俺が?!」

 千早「そう。あなた、千秋ちゃんを脅したそうね」

 マコト「まさか・・・そんなことするわけないだろ」

 早苗「でも、千秋ちゃんの彼氏をネタに脅してたって、証言があるんだよね」

 マコト「彼氏・・・?あー、藤岡さんのことか」

 早苗「同級生?」

 マコト「いいや、中学生。当時は2年生かな、すっごくかっこいいんだ」

 早苗「でも、年が離れすぎてるわ。相当なロリコンだったみたいね」

 マコト「あははは、だから言ってやったんだ、警察に言うぞって」

 マコト「でも、実際はそんなこと言えなかった。やっぱり、南には敵わなかったよ」

 千早「彼はよく南家に来ていたの?」

マコト「そうだね。よく南を膝にのせてたのを覚えているよ」

 早苗「2人のことはなんで知ってたの」

 マコト「見たんだよ、2人がマンションの階段でキスしてるのを」

 早苗「あなた以外に知っている人はいなかったの?」

 マコト「さあね、言いふらしたりはしなかった。でも、一人だけ見たんだ」

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当時俺は、南をぎゃふんと言わせたくて2人のことを付け回してたんだ。

 マコト(今日は公園デートか・・・割と普通だな・・・俺も春香さんといつか////)

 藤岡『      』アハハハ

 千秋『       』バカヤロウ

 マコト(てか、なんて言ってるかわからねぇ・・・特に収穫もないし、帰るか)

 帰ろうとしたときに彼女をみた。

 黒髪ロングで口元にほくろがあった。とてもきれいな人だったよ

 春香さんには敵わないけど。

 マコト(あの人2、人のことずっと見てる・・・)

 マコト(そういえば、中学の制服着ているってことは、藤岡さんの知り合いかな)

 ?『藤岡君が・・・・ロリコンだったなんて・・・』

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マコト「なんだか、絶望してたよ」

 マコト「藤岡さんのこと好きだったみたいだね。黒髪でロングで・・・きれいな人だった」

 マコト「たぶん、夏奈に聞いたらわかるよ。藤岡さんとのことは・・・知ってるのかな?」

 早苗「自分の好きな人がロリコンだった・・・・」

 千早「たぶらかした泥棒猫にはお仕置きが必要だったみたいね」

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 みなみけ

 夏奈「なにか進展はあったのか?」

 P「あぁ・・・聞きたいんだけど、千秋ちゃんに彼氏はいたかい?」

 夏奈「千秋に彼氏?まさか・・・あいつに限って」

 春香「もしかして、いたんですか!?」

 P「ええ、相手は・・・藤岡くんだそうです」

 夏奈「藤岡・・・・・へぇ」 

 夏奈「ちょっと、外に出てくる・・・」

 P「夏奈ちゃん、どうかしたのかな・・・・」

 春香「あの子と藤岡君は千秋が殺されたあとにしばらく、付き合っていたのよ」 

 春香「たぶん、心の支えがほしかったんでしょうね・・・・でも、あの藤岡君でも夏奈の心の隙間を埋めることはできなかったみたいね」 
 
 春香「夢にまで見た、夏奈との交際がこんなにも脆く終わるだなんてね・・・中学生にはかなり難しい状況だったみたいね」

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 藤岡宅
 
 藤岡『千秋ちゃんの件ですか・・・』

 藤岡「思い出すのもつらい」

 早苗「ロリコンだったから?」

 藤岡「なんですって?」

 春香「付き合ってたんですよね、あなた達」

 藤岡「それは・・・・」

 早苗「ばれるのが怖かったんでしょ?警察に」

 春香「ばれたら社会的に終わり、夏奈ちゃんとも会えなくなるしね」

 藤岡「南は・・・関係ない」

 早苗「だから、いっそのこと殺しちゃおって思ったんじゃないの?」

 春香「ばれる前に」

 藤岡「勝手なことを言わないでもらえますか」

 藤岡『僕らは・・・真剣だった』

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みなみけ

 俺はいつものように千秋ちゃんを膝に座らせてた
  
 藤岡『千秋ちゃんとこうしているとすごく安らぐよ』

 千秋『私もだ藤岡。その・・・もっとギュッってしてもいいんだぞ』

 藤岡『こんな感じ?』ギュッッ

 千秋『あ・・・うん・・・それでいい////』

 夏奈『・・・・・・』

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 藤岡「殺された後、しばらく南と付き合ってたんだ。でも、気づいたんだ・・・」

 早苗「彼女は千秋ちゃんじゃない」

 藤岡「仮にも一度は好きになった相手だったのに・・・なんだろう、満たされなかった」

 春香「それは立派なロリコンってことだよ」

 みなみけ マンションの外

      
 夏奈『・・・・・・』

 P「そんなところに座ってると服が汚れるぞ」

 夏奈「うっさい、関係ないでしょ」

 P「藤岡君とのことは残念だったね、まだ中学生だったし仕方ないさ」

 夏奈「あいつは最初は私のことが好きだったんだ。それがいつしか妹の千秋のほうに・・・」

 夏奈「私はというとあいつの気持ちに気づいていないふりをして逃げてた・・・その結果だよ」

 P「夏奈ちゃん・・・・」

 夏奈「そんなことより、私に聞きたいことがあるんじゃないの?」

 P「そうだったな。実は藤岡君のことを好きだった人がほかにもいたみたいなんだけど知らないかな。たぶん同じ中学だ」

夏奈「あいつはモテモテだったよ。だから女の子なんて腐るほど・・・・あ、そういえばいたよ」

 P「だれだい」

 夏奈「同じクラスのリコってやつ。あいつも藤岡のこと好きだったみたいだったよ。まあ、その頃はまだ藤岡は私のことが好きだったみたいだけど」

 夏奈「たしか、アルバムがあるから春香に言って見せてもらってきなよ・・・・わたしはもう少しここにいる」

 P「わかった。ありがとう、夏奈ちゃん」

 夏奈「・・・・・・」

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 コールドケース課

 P「アルバムをマコトに見せたら、夏奈ちゃんの言っていたリコって子に間違いないとさ」

 春香「調べたら、なんとストーカーで何度か警察のお世話になってるらしいです」

 千早「藤岡をストーカーしてるところに千秋ちゃんとの関係を知ってしまったら・・・」

 早苗「ちょっと、放っておけないよね」

 P「あり得るな。じゃ、早苗さんと千早はそっちに行ってくれ。俺と春香は千秋ちゃんの友達の一人の吉野って子に会ってくる」

***

 リコ宅

 リコ『・・・・・私が千秋ちゃんを殺したとでも言うのかしら』

 早苗「ちがう?」

 千早「あなたは藤岡のことが好きだった。だけど、彼はあろうことか小学生に恋をしていた」

 早苗「許せなかったんじゃないの、小学生ごときが私の藤岡君を誑かすだなんて」

 リコ「確かに、千秋ちゃんのことは羨ましかった。だから、しばらく目を光らせてたわ」

 リコ「でも、彼が春香さんの友達にちょっかいだされて、手を出す暇なんてないとわかって引いたわ」

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公園

 私はたまたま公園にいたの。

 リコ『あれ・・・藤岡君だ』 
   
 藤岡君がベンチに座ってソワソワしてたの、しばらくしたら彼女が来た・・・

 ?『藤岡くん、来てくれたんだね』

 藤岡『アツコさん・・・これっきりですよ』
 
 アツコ『うん・・・じゃ、行こう』

 2人は手をつないでそのままどこかへ行ったわ。

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早苗「てことは、千秋ちゃん以外にも彼女がいた?」

 リコ「そうかもね」

 千早「真剣って言っておいて、実は年上にも手を出してたなんて」

 早苗「お姉さんたちを騙した罪は重いわね」

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 吉野家

 吉野「いらっしゃいませー」

 P「すまないけど、俺たちは客じゃないんだ」

 吉野「はい?」

 春香「吉野さんですよね?」

 吉野「そうですけど」

 P「俺たちは殺人課の刑事だ」

 春香「千秋ちゃんの事件について再捜査をしてるの」

 吉野「あぁ・・・わかりました。あと1時間で上がりなんで、また来てください」

 ****

 吉野「それで、私に聞きたいことって?」

 P「千秋ちゃんについて。なにか周りでトラブルとかはなかった?」

 春香「敵がいたとか」

 吉野「マコトくんかな」

 P「脅しのことならもう話は済んでる」

 吉野「ちがうよ、別の話。彼の秘密についてよ」

 春香「どういうこと」

吉野「マコト君って、女装の趣味があったの」

 P「は?」

 吉野「うふふふ、しかもそれで千秋の家に遊びに行ってたの『マコちゃん』としてね」
 
 春香「意味が分からないよ!」

 吉野「本人に聞けばわかるよ。夜にこの名刺のお店に行けば会えるよ、マコちゃんに」

 P「これは・・・・女装クラブ!?」

 吉野「そう、今でも大問題だけど当時の2人の仲を考えると女装してたなんて知られたら」

 春香「マコトも黙ってないね」

****

 取調室

 早苗「あなた刑事に嘘ついてただで済むと思ってるのかな」ニコ

 藤岡「黙ってたのは・・・・聞かれなかったから」

 千早「千秋ちゃんがいるのにほかの女、しかもお姉さんの友達だなんて」

 早苗「ばれたら・・・終わりよね」

 藤岡「・・・・・」

 千早「ただでさえ、小学生に手を出してるんだから、必死よねあなたも」

 早苗「殺してまで、口を封じるだなんて」

 藤岡「違う・・・あれはそういうのじゃないんだ。しかもこのことは千秋ちゃんには・・・知られてない」

 早苗「どーゆーことなわけ、ん?」

 藤岡「アツコさんは頼まれてたみたいだった」

 千早「あなたと寝ることを?」

 藤岡「ええ」

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 ホテル

 藤岡『こんなこと・・・いつまでなんですか』

 アツコ『藤岡君・・・・聞いてほしいの。これはマキが・・・』

 藤岡『マキさんが?』

 アツコ『あっ・・・ううん、今のは忘れて』

 藤岡『どういうことです......?』


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 藤岡「結局なにもわからなかった、アツコさんとはそれっきり」

 早苗「きみ、マキさんとは何かあったの?」

 藤岡「いいえ、そこまで深い中でもないと思いますし・・・」

 千早「たしか、春香ちゃんの友達よね・・・・・気になるわ」

***

 女装クラブ

 P「なんというか、すごいなここ」

 春香「ええ、女装ってもっときれいなイメージだったんですけど・・・ピンキリですねこれは」

 あちこちから野太い声が聞こえる

 背の高い男「・・・・・・・」ジィーーーーーー

 春香「あっ・・・・」

 P「こんなところにいるのかね、マコちゃんは」

 春香「さ、さあ、いまわかってるのは小学生の時の姿だけ」 つ写真

 P「たしかに、これはかわいいが・・・10年も経てば多少はね」

 一人のおかまが話かけてくる

 オカマ「あら、あんたたち刑事かなにか?」

 P「よくわかったな、実はマコちゃんって子を探してる」


 春香「ここに来れば会えるって聞いたんですけど」

 オカマ「ああ、マコちゃんね。あの子は人気者よ、何度かあったことあるけど、あの子は別格」

 オカマ「たぶん上の階にいると思うわ、でも残念だけど上へは男性しか入れないの」

 春香「あ・・・じゃ、私ここで待ってるんで」

 P「・・・・・・」

 オカマ「安心しなって、急に噛んだりしないからさ・・・・」ニヤリ

 P「ああ。行きたくねぇ・・・」

***

 上の階

 上は1階と違って、静かな雰囲気が漂っていた

 P「なんだ、ぜんぜん普通のバーじゃんか」

 バーカウンターに近づいて、男に話しかける

 P「マコちゃんはいるか」

 髭の男(以下髭)「あんた刑事だろ、ここは健全だぜ」

 P「俺は 風紀課じゃない。だが、知り合いはいる」

 髭「わかったよ、マコちゃんならVIPルームにいる。呼んでくるから、待っててくれ」

***

 マコちゃん「あの・・・刑事さんが俺を呼んでるって・・・」

 P「ああ、そうだマコちゃん。いいや、マコト」

 マコト「え?!なんでそのことを・・・・」

 P「千早と早苗さんに会ったろ。俺は彼女らの仲間さ。にしても、小学校からの女装を今もやってるだなんて、親が泣いてるぞ」

 マコト「まってくれ、親にはまだ知られてないんだ!頼む・・・言わないでくれ」

 P「お前が女装していたことを千秋ちゃんは知っていたのか」

 マコト「知るわけないだろ!」

 P「意外とばれてるもんじゃないか、吉野とか」

 マコト「あ、あいつは・・・やっぱりばれてたのか。あいつは昔からそうだった。何考えてるかよくわからなくて」

 マコト「でも、あいつは黙っててくれたんだ。でなきゃ、小学生の時に人生終わってたよ」

 マコト「だから、あいつには感謝してるんだ。こんな俺を助けてくれた」

マコト「千秋とはいろいろあったけど、殺してなんかいない。」

 P「そうか・・・・そういえば、お前なんで女装を?」

 マコト「俺は当時春香さんのことが好きだった、でも千秋に嫌われたからもう遊びに行けない、そんなとき夏奈が・・・」

 P「夏奈ちゃんが?」

 マコト「夏奈が提案したんだよ。マコちゃんとして行けばいいって」

 P「ほう・・・夏奈ちゃんがね」

 マコト「まあ、バレれば夏奈も大変でしたでしょうから、いろいろ助けてくれましたよ」

 P「・・・・ふむ、夏奈ならやりなかないなw」

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 春香「あ、戻ってきた。プロデューサーさんどうでした?」

 P「収穫は特にないなぁ、千秋ちゃんにはばれてなかったみたいだ」

 春香「そうですか。あ、早苗さんから連絡でアツコは友達のマキに頼まれて藤岡君と関係を持っていたそうです」

 P「頼まれて?」

 春香「ええ、早苗さんたちはアツコの方に行くそうなんで、私たちはマキのほうへ行きましょう」

***

 アツコ宅

 アツコ『ええ、藤岡君ね・・・・』

 アツコ「もちろん、覚えているわ」

 早苗「中学生に手を出すなんて、とんだ痴女ね」

 千早「友達の妹の彼氏だなんて、なかなかないシチュエーションじゃない」

 アツコ「違います・・・たしかに、そういうことはしました。でもあれは・・・」

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マキ『自分に自信がもてない?』

 アツコ『うん・・・・マキならそういうの得意そうだと思って』

 マキ『ふふふ、当たり前でしょ!マキ先生に任せなさい!』

  そこでマキが提案してきたのが、藤岡君だった。

 マキが言うには、私にはまだ男の人と触れ合う経験がないから自信が持てない、と。

 だから藤岡君と遊んで経験を積もうと。

 最初は3人で遊んでいた。マキが気を利かせていろいろ考えてくれたみたいだった。

 男女の関係になるのは時間の問題だった。だけど、彼には千秋ちゃんがいるってわかった。

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アツコ「2人ともいけないことしてるって気づいたの、だからもう会わないって決めた」

 ***

 取調室

 マキ『・・・・・・・・』

 P「君は藤岡君にアツコちゃんをけしかけたそうだな」

 マキ「それで?私はだれも殺してない」

 P「理由は?」

 P「どうして、よりによって友達である春香ちゃんの妹の彼氏を選んだ?」

 マキ「それが千秋ちゃんの死となんの関係があるんです」

 P「質問に答えるんだ。なぜよりによって危険な相手を?」

 マキ「私は良かれと思って・・・・」

 P「何をだ」

マキ「藤岡君の目を覚まさせることですよ」

 マキ「その時はよくてもいずれは、問題にぶつかる。見つかれば終わり、そうでしょ?」

 マキ「そうなればみんな不幸になる・・・・春香だってそう。だから私はアツコの相談を受けるついでに彼を正気にもどそうとした」

 マキ「でも、それも藤岡君に気づかれて終わりよ」

 マキ「かなり怒ってた」
 
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藤岡『一体どういうことですか!』

 マキ『?』

 藤岡『とぼけても無駄ですよ。知ってるんですよ、あんたがアツコさんにさせたこと』

 マキ『藤岡君、あなたは間違ってるわ。わからない?みんな困惑してるわ』

 藤岡『みんな?みんなは僕らのことを祝福してくれてる』

 マキ『そうだとしても、あなたがしてることは社会的に間違ってるの。いずれは痛い目見るわよ』

 藤岡『僕らの邪魔はさせない。僕と千秋ちゃんは愛し合ってるんだ』

 マキ『そう言ってるけど、そもそも君たちって本当に付き合ってるの?』

 マキ『確かに君は好かれてるかもしれないけど、それはほんとに愛情?』

 藤岡『何が言いたいんですか』

マキ『君が勝手に勘違いして、そう思い込んでるってこと』

 マキ『千秋ちゃんから一度でも好きって言われたことはある?』

 藤岡『もういいです。あなたにはわからなくて結構です、僕が直接確かめればいいんですから』

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 マキ「その日に・・・・千秋ちゃんは。。。ううう」

 マキ『ちゃんと春香に相談しておけば・・・・こんなことに』

 P「藤岡君は直接確かめるって言ったんだね?」

 マキ「ええ・・・・」


 しばらくして


  取調室

 
 藤岡「なにかわかったんですか?」

 早苗「藤岡君・・・・きみはまた嘘をついたね」

 藤岡「どういうことです」

 千早「とぼけないでちょうだい」

 千早「あなた千秋ちゃんに確かめたそうね、愛を」

 早苗「その結果をきかせてもらえるかな?」

 藤岡「なんのことだかさっぱり・・・」

 早苗「彼女に事件の当日に会ったのはわかってるわ」


 藤岡「・・・・・」

 藤岡「ぼくは・・・・」
 
 藤岡「ただ、一言好きだって・・・・言ってくれれば・・・でも」

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 公園

 藤岡『やあ、千秋ちゃん』

 千秋『約束通りきたぞ、藤岡』

 藤岡『なにもいわれなかった?』

 千秋『だいじょうぶだ』

 千秋『にしても、急に呼び出していったいどうしたんだ?』

 藤岡『今日はちょっと、確かめたいことがあって・・・・』

 千秋『?』

 藤岡『好きだよ、千秋ちゃん』ギュッ

 千秋『なっ・・・・!?』

 千秋『な、なにするんだバカ野郎!!』ドンッ

 藤岡『いてっ・・・・千秋ちゃん・・・いったい』

千秋『藤岡、このことは春香姉さまにも夏奈にも黙っておいてやるから今日はもう帰ってくれ』

 藤岡『・・・・・言えよ』

 千秋『藤岡?さっきから何を・・・・』

 藤岡『言えよっ!・・・・・この!』ガシッ

 千秋『ぐっ・・・・・く、くるしい・・・ふじ・・・おか』

 藤岡『言え・・・・早く・・・・』グググググググ

 千秋『くぁっ・・・あ・・・・ぁ・・・・』グッタリ

 藤岡『はぁ・・・・はぁ・・・嘘だ・・・こんなつもりじゃ・・・』

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参考ED:https://www.youtube.com/watch?v=FGH9O-Qy2TU


 藤岡「・・・・・・」

 千早「ほら立ちなさい、行くわよ」

 藤岡「・・・・・・・はい」

   ***

 オフィス

 早苗「じゃあ、ここにサインを」

 マキ「はい」 
 
 千早「早苗さん、容疑者を連れていきます」

 早苗「ええ、頼んだよ」
 
 マキ『藤岡君・・・・』

 藤岡『・・・・・』


  ****

 アツコ「なになに、男心をつかむにはまず胃袋からかぁ・・・なるほど」

 アツコ『卵焼き喜んでくれるかなぁ』

 速水「なあに、アツコあいつにお弁当作ってあげる気なの?」

 アツコ「はい、喜んでくれるでしょうか」

 速水「さあねー、そんなことはいいからまずは作って私に食べさせて!」

 アツコ「あはは・・・」

****

 マコト「いらっしゃいま・・・えええ?!」

 内田『遊びに来たよ!マコちゃん!』

 吉野『久しぶりだね^^』

 マコト『ひぃっ・・・・吉野まで』

 冬馬「おまえ、まだ女装を・・・」

 マコト「冬馬まで?!」

 内田「今夜はとことん飲むからね!」

 吉野「もちろん、マコト君のおごりでね^^」

 マコト「なんでだああああああ」

***

 P『ふじおか・・・・お返しします』

 春香「ありがとうございます・・・プロデューサーさん」

 夏奈「ありがとな、プロデューサー」

 P『だって、言ったろ?いつでも電話かけて来いって』

 夏奈『ほんとありがとう・・・うう』ギュッ

 P『うんうん・・・ほんとに』

 春香『千秋・・・・』

 春香『・・・・ん?』

 千秋『・・・・・・春香姉さま』

 春香「ふふっ、おかえり」

 

 END

ようやく終えることができました

読んでくれた人たちはありがとうございます

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