P「765プロ未解決事件特捜班」 season2(20)

2002年  growth  ふじおか

  小学5年生の南千秋が公園で絞殺体ではっけんされる。

 2002年 6月

 南家

 春香『千秋~、居間にお皿持って行ってくれる?』

 千秋『はい、春香姉さま』

 春香『あと、夏奈にも手伝うように言ってちょうだい』

***

 千秋『おい、バカ野郎』

 夏奈『なんだお』

 千秋『春香姉さまがお前も夕食の準備を手伝えって言ってるぞ』

 夏奈『やだ、私は今から先生と二宮君の再放送みるんだよ』

 千秋『録画すればいいだろ』

 夏奈『じゃあ、千秋がやってよ』ダラダラダラ

 千秋『それじゃ春香姉さまを手伝えないだろう、バカ野郎』

 夏奈『じゃあ、録画はしなくていいから、手伝いに戻ってどうぞ』

 千秋『はぁ・・・お前には絶望したよ』

 夏奈『それ、昨日も聞いた』

***

 ある日、千秋がぬいぐるみのふじおかを失くしてしまうが、無事に警察のほうに届けられていたので
 3人で取りに行くことに。

 警察署

 春香『あのー、すみません』

 P『こんにちわ、お嬢さん。要件はなんですか』

 千秋『私のふじおかがここにいると聞いて』

 P『ふじおか・・・?誰か拘留されたって報告は受けてないけど』

 夏奈『違うよ、おまわりさん。ふじおかっていうのはぬいぐるみのことだよ』

 P『あ~、あのクマのやつね。ってことはあなた達が南さん?』

 春香『そうです、私は春香、こっちが夏奈で・・・』

 千秋『千秋です』

P『はぇ~、美人3姉妹とはたまげたなぁ』

 春香『そ、そんなこと・・・////』

夏奈『春香って制服に弱いのな』

 千秋『は、春香姉さまを口説くなんて私が許さないぞ!』

 P『こりゃ、悪かったね千秋ちゃん。でも、お姉さんはモテると思うよ』

 千秋『ふんっ、私が認めた相手じゃないとだめだ』

 夏奈『おまえは親父か』

 P『ほらこれがぬいぐるみだよ』

 千秋『おー、フジオカ!』

 夏奈『良かったな、見つかって』

 千秋『うん!』


 夏奈『そうだ!私、警察の名刺がほしい!お兄さん、ちょうだい!ドラマでよく見るやつ』

 春香『ちょっと、夏奈!』

 千秋『どちらかといえば、お前は通報される側だろ』
   
 P『いいよ、ほら』つ名刺

 夏奈『お~、本物だぁ』

 P『何かあったら、いつでも電話していいから』

 それが3姉妹とPの出会いだった。

 だが、その4か月後、南千秋は近所の児童公園で絞殺体として発見される。

 通り魔やレイプ魔の仕業とみて捜査をしていたが、決定的な証拠がみつからず

 事件は未解決となる。

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2014年 7月

 繁華街

 喧嘩を起こした若者から指名があったとかで、Pと千早は現場に向かった。

 P「俺を指名だなんて、いったいどんな美女なんだろうな」

 千早「たしかに、女性だとは言っていたけど美女とは言ってないですよ」

 P「なんだよ、嫉妬か(笑)」

 千早「うっせぇ!!」ドカッ

 P「痛っ!?」

***

 ?「来たね、色男くん」

 P「お久しぶりです、早苗さん」

 早苗「変わってないみたいね。あれ、そちらの彼女さんは?」

※早苗さんはなんやかんやで復帰してました。

 千早「同僚の如月千早です」

 早苗「如月千早・・・どっかで聞いた気がする」

 千早「気のせいです」

 P「最近はいってきたんですよ、こいつ」

 早苗「そっかー」

 P「で、俺を指名した美女って?」

 早苗「あっちの娘」

 早苗「ずっとあんたのこと言ってたよ」

 P「ようやく、俺にも運が回ってきたみたいだな」

 千早「はぁ・・・」

***

 ?「あんた言ったよね、いつでも電話しろって」つ名刺

 P『君は・・・夏奈ちゃん』

 夏奈『そうだよ』

 千早「本当に知り合いだったんですか」

 P「ああ、ちょっとな。」

 P「で、なんで喧嘩なんかしたんだ」

 夏奈「あのホームレスが千秋のふじおかを持ってたんだよ!!きっとあいつが殺したに違いない」

 P「ふじおか・・・わかった話を聞いてくる」

***

 マダオ「俺はただ人形を持ってただけだよ!」

 P「いったいどこで手に入れたんだ。お前の趣味か?」

 マダオ「違うやい!拾ったんだよ・・・死体から」

 P「お前に殴り掛かってきた女の子はその人形の持ち主の姉だ」

 マダオ「そうだったのか・・・・だったら、返すよ」

 P「事件現場に、ホームレスがいたとはな・・・早苗さん、こいつうちに連れてきてください。話を聞くんで」

 早苗「わかったわ」

***

 千早「あの・・・プロデューサーとあの子の関係って?」

 P「南夏奈、妹は千秋で姉は春香。10年前失くしたぬいぐるみを届けてやったんだ」

 千早「はぁ・・・でも、どうみても紛失物を渡しただけの関係に見えないんですけど」

 P「その4か月後、千秋ちゃんは公園で殺された」

 千早「!?」

 OP:https://www.youtube.com/watch?v=F0nVAswNSn4

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 コールドケース課

 春香「へぇ~、なかなか運命的な再捜査ですね」

 千早「この事件当時、被害者の家の近所でたびたび不審者が見かけられたそうね」

 P「だから、その線で捜査してたらしいが何も見つからなんだ」

 春香「児童公園のベンチで発見。死因は絞殺。手で絞め落とすだなんてどんな感じなんだか」

 P「事件当時は雨が降っていて、足跡や証拠はなにも出ず」

 春香「最後に会ったのは姉妹の春香と夏奈。声もかけずに外に出てたそうですね」

 P「そんなことをするような子じゃなかった」

 春香「まあ、とりあえず人形を盗ったっていうマダオに聞いてみましょうかね」

 P「そっちは頼んだ。俺は夏奈ちゃんと春香ちゃんの所に行ってくる」

***

 取調室

 マダオ「だから言ってるじゃんよ、おれはただ盗っただけなんだよ」

 春香「そう、じゃあ窃盗罪でどっちにしろムショ行だよおじさん」

 マダオ「ま、待ってくれよ!俺には妻がいるんだ」

 千早「空気の入っているビニールは奥さんに入らないわよ」

 マダオ「ちげぇよ!情報をやるよ、情報。あの公園で見たことを」

 春香「へぇ、面白いわね。言ってみなさい」

 マダオ「言うから、ムショ行きだけは勘弁してくれ」

 千早「情報によるわ。くだらないやつだったら・・・わかるわね」

 マダオ「わかってる・・・見たんだよ人影を」

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 マダオ『人形・・・これくらいしかねぇか』

 マダオ『にしても、この子もかわいそうだな。まだ小学生くらいか・・・ん?』

 ?『・・・・・・っ!』タッタッタッタ

 マダオ『怪しいやつだな・・・』


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 マダオ『男が走り去るのを見た』

 マダオ「きっと、あの子を殺した奴に違いない」

 春香「そう、わかった」

 マダオ「なぁ、いい情報だったろ?放してくれよ」

 千早「10年遅かったわね。早苗さん、連れて行ってください」

 マダオ「なんだお!!」


 ***

 みなみけ

 春香『再捜査ありがとうございます』

 夏奈『解決しないと、春香のアイアンクローが炸裂するよ』

 P『任せて下さい。プロですから』

 春香「それで、千秋について聞きたいことがあるんですよね」

 P「ええ。彼女に人間関係などのトラブルはありましたか」

 夏奈「私はよくフジオカで殴られたよ」

 P「姉妹喧嘩以外で頼むよ、夏奈ちゃん」

春香「そうですね・・・よくうちに友達を連れてきてたんですけど、みんな仲良かったと思います」

 夏奈「内田が殺人なんかするようには思えないしね」

 P「内田さんって?」

 夏奈「あいつの友達だよ。よくうちに来てた。たしかに、扱いは雑だったけどね」

 春香「そうね、でも人間関係なら内田さんのほうが詳しいかもね」

 P「連絡先わかりますか」

 春香「ええ、確か年賀状が・・・今取ってきます」
 
 夏奈「Pさん、絶対解決してくれよ。春香はああやってしてるけど、今でも千秋のことを思い出して泣いてるんだ」 

 P「わかってるよ、あの人に泣き顔は似合わない」

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 コールドケース課

 P「男を見たねぇ・・・アバウトすぎるな」

 春香「あの辺りは治安がいいから、特に不審者の情報もなかったようです」

 千早「千秋ちゃんの友達の内田さんの居場所が分かったわ」

 P「そうか、じゃあ話を聞いてこい。一人じゃあれだから誰か助っ人を頼もうか」

 春香「でも、SVUの真達はいまおっきなヤマを抱えているらしいですよ」

 P「となると・・・あの人に頼むか」

***

 内田ユカ 自宅

 早苗「千秋ちゃんの周りで何か問題とかなかったかしら」

 千早(片桐さんか・・・この人・・・おっきい)

 内田「そうですね・・・千秋は毒舌なところあったけど、恨まれるような子じゃなかった」

 千早「恨まれなくても、腹を立ててた子はいたんじゃないの」

 内田「そういえば、一人・・・いました」

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 学校

 マコト『南ー!』

 千秋『なんだ、マコトか。うるさいからあっち行けよ』

 マコト『その言い方はひどいんじゃないのか!?』

 千秋『お前の考えなんて、お見通しだよバカ野郎』

 マコト『どういうことだ南』

 千秋『おまえどうせ、春香姉さまに近づきたいから、私の所に来るんだろ』

 マコト『ば、ばか!そんなんじゃないやい!』

 千秋『何を勘違いしてるのかわからないが、お前のようなバカ野郎には春香姉さまは渡さないぞ』

 マコト『言ってくれるじゃないか、南。俺にだって考えがあるぞ』

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