やよい「私がハイタッチする理由」 (10)


私は、気遣いが出来る子だとよく言われる。

人のことをよく見ているんだね、偉いねと。



私は、実を言うとそんなに相手の顔を見ていない。


なぜ気づくかというと、ハイタッチかなーって。






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数日前のある日―――。



やよい「おはようございます、ぷろでゅーさー!」

P「ああ、おはよう、今日は、春香と一緒の仕事だ。朝からだから春香が来るしだい現場に行くぞ。準備はしといてくれ」

やよい「分かりましたー!朝のハイタッチです!」

P「ああ」

やよい「いえい!」パチン



ぷろでゅーさーの手は、あったかくて大きい。

徹夜の時は、少し温度が低くなってる。昨日は、帰ったみたい。


やよい「今日も調子最高です!ぷろでゅーさーもですか?」

P「そうだな、俺も昨日は徹夜せずにすんだからな、調子はいいよ」

やよい「良かったです!この前みたいに、かろりーめいとばっかり食べてちゃだめですよ」

P「大丈夫だよ、もう夜はきちんと食べるようにしたから」

やよい「また作りますよ?」

P「そこまでしてもらわなくていいよ、やよいも大変なんだから」

やよい(ちょっと残念です)



―――――――ガチャ


春香「おはようございます」


P「おう、来たか春香。現場に行く準備しといてくれ」

春香「はい」


やよい「春香さん、おはようございます!」

春香「おはよう、やよい」

やよい「朝のハイタッチですー」パチン!





春香さんの手は柔らかくて、いつもちょうどいい温度・・・



やよい(今日の春香さんの手、少し熱い?)


やよい「春香さん!」

春香「何?やよい」

やよい「ちょっとおでこ貸してください」凸ピターン

春香「え?え?」

やよい「春香さん少し熱いです、小鳥さん体温計ありますかー?」

小鳥「熱でもあるの?」

春香「やよいいいよ。熱なんてないから」

やよい「ダメです!体が悪くなって倒れたら春香さん大変ですから!!」








温度計「37.6度だな」ピヨーピヨー!

やよい「微熱ありました」

春香「」のワの



小鳥「あらー、少し熱があるわね。仕事はちょっとPと相談してきなさい」

春香「はーい」




この日は、私たちもアイドルなので休むというわけにはいかず、春香さんの仕事を極力軽くするようぷろでゅーさーが調整してくれた。

代わりに、私が頑張り仕事は終えることが出来た。





P「春香、明日はレッスンだがこなくていいぞ、体をちゃんと休めておけ」

春香「はい、すみません」

P「謝ることはない。けど、無茶はしなくてはいけないこともあるが、無理はよくないからな」

小鳥「やよいちゃんのおかげね」

P「俺も気づかずに仕事に送り出すところだったよ、よく気づいたな。やよい」

小鳥「気遣いが出来るやよいちゃんだからね」

やよい「そんなことないです。たまたまです」





たまたまハイタッチをしたおかげ。


私が、相手を感じることが出来るハイタッチのおかげ。


終わりです。

簡潔に、短く終わらせました。読んで下さった方々、ありがとうございました。

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