亜美「亜」

真美「美たちにかまわずに食べちゃえばいーじゃん」

やよい「またそういうこという！そしたら私がバナナを食べるときにわざわざリッチな気分に浸ってるといふことがばれちゃうじゃない！」

亜美「やよいっちはバナナを食べるときにわざわざリッチな気分になって」

真美「るの？」

やよい「！！なぜそれを知ってるといふの真美！」

やよい「うーうっ！私の汚点が青天の霹靂！」ﾀﾞｯ

亜美「どこへいこうというのかね！」

真美「そして今日は国語のテストしたのかね！」

やよい「やはり真美は某国のうめぼし！そんなことも知ってるなんて！危ないわ！去るべし！」ﾋﾟｭｰ

やよい「はぁはぁ……ここまでくれば彼女らにバレずにバナナをリッチにほおばれるのですわ……」

亜美「こらー！ほおばるなー！」

やよい「！？なぜここに！」

亜美「追いかけてきたんだよ」

やよい「！？なんて卑劣な！」

亜美「亜美、バナナの真ん中を舌で割って三等分してもちゃもちゃする派」

やよい「相容れ」

やよい「ぬ！」

真美「ということは亜美は真美の敵！」ｼｬｿｫ

亜美「うあ！？血迷ったか真美！」

真美「真美は……真美はバナナは口に含みつつ上下にちゅぽちゅぽしてとろめかす派！」

亜美「嘘だ！真美がそんなやらしいバナナの食べ方をしていたら亜美が恥ずかいじゃない！」

真美「そしてバナナにくぼみを作ってキノコみたいな形にしちゃうの！」

亜美「うあー！やめて真美！亜美を恥ずかちめないで！」

真美「ふははー！その顔が見たかったのだよ亜美諸君！」

亜美「なんてことだー！亜美はしょせん真美の手のひらの上で踊る君はまだシンデレラだったっていうのねー！」

やよい「なんだか亜美たちが戯言ってるいまのうち！」ﾋﾟｭｰ

やよい「はぁはぁ……ここまでくればよろしいでしょう！ではさっそくこのバナナをリッチに」

美希「がぶのー！」ﾋﾟｭｰ

やよい「うーうっ！」ﾊﾞﾁｰﾝ

美希「ひゃあ！？ねこだまし！」ﾋﾞｸﾝﾉ

やよい「なにをしにきましたか！」

美希「やよいの持ってるバナナをちょうだいしに馳せ参じたの」

やよい「つまり……敵！」

美希「ふっ。そうなるの」

やよい「問題！3たす6たす12たす95たす486たす76243は！？」

美希「じゃあこっちも問題！3たす6たす12たす95たす486たす76243は！？」

やよい「わかりません！」

美希「ミキの勝ちなの！さあ！バナナをよこすの！がおー！」

やよい「うぅ……ここまでか……！」

伊織「お待ちなさい」

美希「でこちゃん！」

伊織「コードネーム、アイリッシュ・ショコラとお呼びなさい」

やよい「伊織ちゃん！」

伊織「通り名である、愛しのホオジロ先輩とお呼びなさい」

美希「アイリッシュ・ショコラ！何のようなの！？」

伊織「あんたを成敗しにきたわ！さあ！お尻を出しなさい！」

美希「なぜそんな辱めを受けなくてはならないの！」

伊織「じゃあぱふぱふさせなさい！」

美希「しょうがないの……はい！」ﾊﾟﾌﾊﾟﾌ

伊織「デレェーェ」

やよい「あ、愛しのホオジロ先輩……私はどうしたら……」

伊織「先へ進むのよ！あなたには私の望む未来がある！」

やよい「！！わ、わかった！絶対！生きて帰ってきてね！愛しのホオジロ…さ、先輩！」ﾋﾟｭｰ

美希「なんということなの！追うの！」

伊織「引っかかったわね！」

ｶﾞｼｬｰﾝ

美希「な！頭上から鉄格子！」

伊織「おーっほっほ！これであんたはここから出られないわ！そして私もね！」

美希「出して！ここから出して！」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

伊織「誰か出して！お願い！漏れちゃう！ほらもう漏れた！」ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

やよい「伊織ちゃんのおかげで……ついに私はバナナをリッチに食せる……！」

やよい「本音を言うとぶりの照り焼きの方が好きなんですけどね」

あずさ「わかるわぁ……いいわよねぇ……ぶりの照り焼き」

やよい「私は騙されないぞっ！私はぶりなんかよりもバナナをリッチに食すことこそ使命なり！」

あずさ「もう二度とやよいちゃんの発言に同意したりしない！ほら見なさい！この有り様！」

やよい「ところであずささんはどうしてこんなところに？」

あずさ「私の芋焼酎とやよいちゃんのバナナをトレーディングするためよ」

やよい「そんなのするわけ」

やよい「はっ！こ、これは……なんという究極のにしゃたくいつ！」

やよい「私は未成年なので芋焼酎は飲めないが」

やよい「お値段てきに芋焼酎のがお得」

やよい「つまりはリッチに食す必要もない！元からリッチ！うっうー！」

あずさ「さあ……どうする……？」

やよい「トレーディングします！」

あずさ「いざトレーディングするとなると私はこの芋焼酎を選ぶわ」

やよい「私の心を弄んだのね！うーうっ！」

あずさ「くぴくぴ……うぃ～」

やよい「もう飲んでる！リッチさ半減！やはりリッチなのはバナナです！」

あずさ「強欲にもやよいちゃんのバナナを強奪するわ～」

やよい「これは私のバナナではありません！私のバナナです！私のバナナならあっちに！」ﾋﾟｯ

あずさ「まぁ本当！やよいちゃんのバナナ～」ｷｭﾑｰ

響「うぎゃー！？それは自分の紐パンの紐パンたる由縁である紐だぞー！？」

あずさ「うふふ。皮をむきむき～♪」

響「あずささーん！やめてー！甘響剥かれちゃいますー！」

やよい「響さんの犠牲はとふとい！いざさらば！」ﾋﾟｭｰ

響「待つよろしー！酒のつまみにつままれるー！？」

やよい「はぁはぁ……今日はわらわらと邪魔されちゃう日だわ！失礼しちゃう！」

律子「！！今私のことを邪魔と言ったのね！言ったのね！？」

やよい「はい」

律子「うっ……ショッキング……！そして今日の下着もショッキングピンク……！」

やよい「律子さんといえどこのバナナを狙うというのであれば基本的に我が宿敵！」

律子「別にバナナは狙ってないのだけどそこまで言うなら相手になるわ！」

やよい「まずい！律子さんを敵に回すとは！仕方ない！奥の手を使うまで！ゆけ！ハム蔵！」

ハム蔵「うーうっ！」

律子「なぜあなたがここに！」

やよい「さっき響さんの頭の上からそっとお手を拝借！」

ハム蔵「うーうっ！」

律子「やだ！ハム蔵ったら私のメガネを！」

貴音「うふふふ。あらやよい。そのバナナはとてもよいものです。寄越すのです！」

やよい「貴音さんがにこやかに現れてそして豹変したのでハム蔵をけしかけます！」