提督「なんだそれ?」榛名「招待状です」 (64)


今までのよりかは長くなりそうです。
娯楽物としてツイスターゲームで書いてみようとしたら自分の表現の限界に気づきました。


前回無駄に金剛出した辺りに、本当無駄に伏線張ってました。1行だけ。
↓前作です。読んでいると、あーここねってなります。
加賀「なんですか?」瑞鶴「勝負よ!」
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提督「招待状?」


榛名「はい、金剛姉様の別荘への招待状です」


提督「金剛の?あいつに別荘なんてあったのか…」


榛名「みたいです。それで今金剛姉様は別荘の方に行っていて是非提督も、と」


提督「え?マジで?だって俺金剛に酷い事言ってから話してないんだけど…秘書官もやってくれないし」


榛名「仲直りがしたいそうですよ」


提督「そ、そうなのか!じゃあ……お言葉に甘えようかな」


榛名「本当ですか!金剛姉様も喜びます!」


提督「やはり、秘書官は金剛でないとしっくりこないからな」


榛名「……提督は今の金剛姉様はどう思いますか?」


提督「? それはどういう意味だ?」


榛名「いえ…。では私はこれで。別荘の件宜しくお願いしますね」


提督「お、おお。またな榛名」


提督「…今の金剛ねぇ…」

----回想----

----海岸----


提督『金剛、急に呼び出したりしてどうした?』


金剛『来てくれてありがとうございマース。ちょっとお話があって』


提督『話なんていつでも出来るじゃないか。こんな夜遅くじゃなくても…』


金剛『Hey!テートク!こういう時は誰にも聞かれたくないって事…察して下さいヨ!』


提督『ああ、そうなのか。すまんすまん』ナデナデ


金剛『モー…』


提督『それで?話ってのは──』


----回想 終----

----別荘----
----朝----


提督「ここ、だよな?思ったよりでかい…3階建てだ」


提督「海辺の近くか、理想の別荘だ。俺もいつかは…」


霧島「あ、提督!良く来て下さいました!」


提督「やあ、霧島。今日は世話になるよ」


霧島「ええ、勿論です。さぁこちらへ」スタスタ


提督「ああ」スタスタ

----裏庭----


──ネー! デ-ス!


提督(お、金剛の声だ)


金剛「そこで私はこう言ったのデース!あ!霧島おか…──!?」


提督「よ、よう。久しぶりだな、金剛」


金剛「W…Why!?どうして提督がここにいるのデス!」


提督「どうしてって…お前が招待してくれたんじゃないか」


金剛「…?私が、提督を…?」


金剛「─!Hey!榛名!もしかしてもう一人呼んだっていうお客様って!」


榛名「ごめんなさい、金剛姉様」ペコ


榛名「提督と不仲のままで居てほしくなくて…。提督もそのつもりで来てくれましたから」


提督「まぁ…この事は聞いてなかったがな」


金剛「Really?提督は私と寄りを戻したいのデスか?」

提督「誤解が生まれる言い方をするんじゃない。まぁ、仲直りしたいのは本当だ」


金剛「そうデスか。でも許さないデース」


提督「簡単に許してもらえるとは思ってなかったさ。俺が悪いしな」


金剛「でも提督と不仲のままは嫌デス。ですから1度だけ私のお願いを聞いて下サイ」


金剛「そしたら、許しマス」


榛名「金剛姉様…!」


提督「ああ、いいぞ。金剛がそれで良いなら」


金剛「Yes!内容は考えておくので、それまでは楽しく過ごすデース!」


霧島「良かったわね、榛名」


榛名「ええ、霧島。ありがとう、提案してくれて」


霧島「いいのよ、私も金剛姉様と提督がギスギスしてるの見ていたく無かったしね──」


比叡「──皆さーん!カレーが出来ましたよー!」


比叡「あ!提督!来てくれたんですね!」


提督「おお、比叡じゃないか。お前がカレーを作ったのか?楽しみだ」


比叡「そうですよ!お口に合うかわかりませんが!気合入れて作りました!」

提督「それはさぞ美味しいんだろうな」


霧島「榛名…用意してる?」ヒソヒソ


榛名「ええ、任せて」スタスタ


比叡「あ、榛名ってばそんな急がなくても大丈夫ですよ!カレーは逃げません!」


榛名「比叡姉様のカレー楽しみなんです。先に行ってよそっておきますね」スタスタ


比叡「照れちゃいますよー榛名!ではお願いします!」


金剛「比叡、カレー作ってくれてありがとうデース」ナデナデ


比叡「こ、金剛お姉様…えへへ…」


金剛「では早速比叡のカレーを頂きに行きましょうカ」


比叡「はい!」

----リビング----
----昼----


提督「外から見たときも凄かったけど、中も凄いな」


金剛「Yes!ここまでRenovationするのは大変でしたケド」


提督「え?なんだって?リ、リノ…?」


霧島「要はリフォームしたって事ですよ、提督」


提督「ああ、なるほど。頑張ったんだな、皆」


榛名「今では良い思い出です。では早速頂きましょう」


提督「そうだな。いただきます」


提督「どれどれ、比叡のカレーは…」パク


比叡「ど、どうですか…」ジー


提督「…うん、美味しいじゃないか!比叡!」


比叡「ほ、ほんとですか!良かったー!」


金剛「ンー!Very good!比叡!美味しいデース!」


比叡「頑張って作った甲斐がありました~!」


榛名「霧島…」ヒソヒソ


霧島「心が痛むけど…皆を守る為よ…」ヒソヒソ


提督「ん?何かあったか?霧島、榛名」


榛名「い、いえ!比叡姉様!すっごく美味しいです!」


霧島「ええ。鎮守府の皆にも食べさせてあげたいですね」


比叡「え、えへへ…ありがとうございます…!」


比叡「今度間宮さんにお願いして、出してもらおうかなぁ……な、なんて」


提督「おお!良いんじゃないか!これは人気が出るぞ!」


金剛「デース!是非お願いしてみましょう!」


榛名「た…楽しみですね!」


榛名(それだけはやめて下さい…!比叡姉様…!)


霧島「え、ええ…!」


霧島(体調不良者続出必至…間宮さんに根回ししておかなければ…)


提督「こんな美味しいものが作れるんだ。比叡は良いお嫁さんになるな」

比叡「ひえっ!?私が…お、お嫁さん…ですか…?」


提督「ああ。比叡をお嫁に貰える人は幸せ者だ」


比叡「そ、そんなぁ…褒めてもカレーしか出ませんよ…」テレテレ


金剛「Hey!私の大切な妹を口説かないで下サーイ!テートクゥ!」


提督「い、いや!?別に口説いてないぞ!?思った事を言ったまでなんだが…」


霧島「たらしですか」


榛名「ですね」


提督「霧島に榛名までそんな…」


比叡「あ、あはは…。ほ、ほら!まだまだおかわりはあります!どんどん食べてください!」


提督「あ、ああ。そういえば、この後は何をするんだ?」


金剛「決まってマース!!」


提督「なんだ?」


金剛「もちろん!私のBeachに行きますヨー!」


提督「えっ──」

----ビーチ----


提督「まさかこんな事になるとは…」ソワソワ


提督(み、皆の水着姿か…どんなの着てくるんだろう…)


提督「ま、まだかな…」ソワソワ


金剛「ヘーイ!テートクー!お待たせしまシター!」


提督「お、おお。来た──かっ…!!」


提督(うおおおおお!!こ、これはぁぁぁ!絶景…!山が…いち、に…)


金剛「どうデスかー?テートクゥ。似合ってマスかー?」ポーズ


比叡「えへへ…いくら慣れ親しい提督といえど、これは恥ずかしいですね…」


榛名「あ、あんまり見ないで下さい…提督…恥ずかしいです…」モジモジ


霧島「提督、何処見てるんですか…。変態」


提督「なっ!違うわ!…み、皆とても似合っている!可愛いぞ…!」


金剛「ありがとうございマース!では、早速遊びましょうカー!」


提督「お、おお。何するんだ?」


比叡「ふっふっふ…コレですよ!提督!」ジャンッ


提督「ボール…ビーチバレーでもするのか?」


金剛「That's right!こっちデース!」グイッ


提督「わかったわかった…!引っ張るなって!」


----ビーチバレーのコート----

審判:霧島
チーム1:提督、榛名
チーム2:金剛、比叡


金剛「比叡!頑張りましょうネー!」


比叡「はい!お姉様!」


提督「榛名、よろしくな」


榛名「は、はいぃぃ…」モジモジ


提督「あれだ、俺前に居るから榛名は後ろを頼むよ、そうすりゃあんまり見えないからさ」


榛名「あ、ありがとうございます…提督…」


霧島「それでは始めます。あら、マイク音量大丈夫かしら?チェック、1,2…」


提督「…霧島ノリノリだな。マイクなんてどっから…」


霧島「お待たせしました!金剛姉様チームからのサーブです!」


金剛「覚悟して下サーイ!行きます!…ファイアー!」ポーン


霧島「金剛姉様による、優しいサーブです!受け止めるは榛名!」


榛名「わわ…はいっ提督っ」ポーン


霧島「大きく打ち上げたー!これは高ーい!」


提督「任せておけ…ふんっ!!」バシーン


霧島「提督による…強烈なスパイク!これは決まったかー!?」


比叡「させません!」ポン


霧島「おーっと!比叡姉様!凄ーい!」


提督「なっ!?捕っただと…!?比叡!中々やるじゃないか!」


金剛「Niceネ!…比叡!任せマシタ!」ポーン


霧島「トスが上がったー!チャンスです!」


提督「これは…」ダッ


比叡「はい!お姉様!…気合!入れて!…打ちます!」バシィィン


霧島「こちらもまた強烈!果たして捕れるでしょうか!」


榛名「えっ提督?…えっ!?きゃっ…!」ドンッ


提督「ん!?うわあぶn─おわぁっ!?」ドンッ


霧島「あーっ!これは連携ミス!提督と榛名がぶつかってしまったー!………おや?」


比叡「…ひえぇぇ…」


金剛「Hey!榛名!提督!大丈……ブッ!?」



提督(いてて……下にクッションあって良かった…ん?クッション?)ムニ


榛名「…榛名は…大丈夫です…」


提督「そうか……って!うわっ!」モミ


榛名「ひゃんっ!?…て、提督…あの…手…」カァァ


提督「こ、これは事故だ!わざとじゃない榛名!!」モミ


榛名「わ、わかりましたから…手を…手をぉぉ…」ワナワナ


提督「本当にすまん!榛名ァ!」モミモミ


金剛「いつまで触ってんデスかー!!」バチィーン


提督「ぎゃ!!」



----別荘・寝室----
----夕----


提督「いて!いてて…!…優しくして!」


霧島「ほら、動かないで下さい」


提督「…っはぁ。それにしても金剛の奴、思いっきりビンタしてくれたな…」


霧島「提督が悪いんですよ、榛名の胸を離さないんですから」


提督「頭ではわかってたんだけどな…身体は正直と言うか…」


霧島「ケダモノか。まぁ、仕方がないといえば仕方ないのかしら…」


霧島「はい、終わりです」


提督「お…ありがとう霧島。大分マシになった」


提督「今度何かお礼するよ」


霧島「いえ、気持ちだけで十分です」


提督「そうか。ありがとうな」


提督「榛名達は?」


霧島「下で姉様達と一緒に夕飯を作っていますよ」


提督「そうか。後で榛名にはちゃんと謝っておかないとな」


霧島「そうですね。それと……一つお伺いしたいのですが。いいですか?」


提督「なんだ?」


霧島「金剛姉様と喧嘩した理由…、私知らないんですよね」


提督「ああ…知りたいのか?」


霧島「ええ、まあ」


提督「お前達が聞いたら怒るかな…あまり言いたくないんだが。それでも聞くか?」


霧島「教えてください」


提督「そうか、わかった」


「簡単に言うと、だ。俺が今の金剛の事をだな」


「前の金剛と同じ様にしてしまったんだ──」





--------

 『ふぁぁ…おはよう~』ボケー


 『おはようデース。Break fastも出来てマース!』


 『金剛ー…』クイッ

 
 『え、て、提督?何するんデス?』キョトン


 『ん…何って…いつも朝してくれるじゃないか…』ボケー


 『…!?て、提督…私には、デキません…』バッ


 『え…いつもはしてくれるのに…』ボケー


 (……!)


 (いつも…デスか…。'私'は…提督といつもキスしていたんデスね……)


 『……今…ココに居るのは…私なのに……なんで…』ポロポロ


 『あ、あれ…?俺今何してた…こ、金剛?』ハッ


 (やばい!もしかしてクセでやっちまったか!?)


 『もう…いいデス…』トボトボ


 『え、ちょ!待ってくれ!金剛!』ガシッ


 『提督…痛いデス。痛いん…デス。離して下サイ…』


 『俺が悪かった!だから──』


 『離してヨ!!!』パンッ


--------








霧島「うわぁ……それは…金剛姉様も怒りますね」


提督「本当にな。馬鹿な事をしてしまったと思う」


霧島「提督は、前の金剛姉様の事は──」


提督「好きだったよ。ケッコンカッコカリの約束もしていた」


霧島「そうですか…。今の金剛姉様では駄目なんですか?」


提督「駄目ではない。ただ…俺が未だに整理出来ていないだけだ」


提督「まだ…あいつが、金剛が忘れられないんだ。…引きずるタイプなんだな、俺って」


霧島「…私達にとっては、前の金剛姉様も大切な金剛姉様ですが」


霧島「やはり、今の金剛姉様も金剛姉様であることには変わりません」


霧島「私達の、大切なお姉様です」


提督「……そう、だな。そんな簡単な事なのにな。俺は…」


提督「もしアイツがいたら、シャキっとしろって背中を叩かれてしまうな…」


提督「俺が不甲斐ないばかりにこんな事になってしまって、すまんな霧島」


霧島「こればっかりは提督次第ですからね、頑張ってください」


提督「ああ。霧島、ありがとう」


霧島「…いえ。そろそろリビングへ行きましょうか。あまり長居すると怪しまれますし」


提督「怪しまれるって…何かあるわけでもないのに─」


霧島「男女が同じ部屋で2人きりですよ。変な事が起きてもなんら不思議ではありません」


霧島「提督は何もしませんでしたけど」


提督「俺をなんだと…。さすがに、皆が下にいるんだし」


霧島「あら?もし居なかったら私は…押し倒されていたという事ですか?」


提督「はっ!?ち、違う違う!何もしないから!」


霧島「それは…私に魅力が無いって事ですか…」シュン


提督「そうじゃない!そうじゃなくて!」


霧島「自分で言うのもあれですけど、中々の物だとは思うんですけどね」ユサユサ


提督「胸を持ち上げるんじゃない!たしかに霧島は良いスタイルしてるよな…じゃなくて!」


提督「てか俺の目の前でそういう行動はやめろ!色々と駄目だろ!」


霧島「冗談ですよ。提督は素直ですね」


提督「ははは…俺だって男なんだ…勘弁してくれ…」


霧島「ふふ…先に下行ってますね。では」


提督「おお、下でな」


提督「──…はぁ。いい加減、ケリつけないとな…」ポリポリ



----回想----


金剛『…ちょっと、恥ずかしいデスけど…』


金剛『私はネ…提督の秘書官になれて本当に良かったデス』


金剛『提督のお手伝いは色々と大変デシタけど、それでも…』


金剛『毎日が充実していて…とても幸せデシタ…』


金剛『そしていつからか、私は提督に恋をしてしまいマシタ』


金剛『今ではもう、LikeではなくLoveに…』


金剛『提督……貴方の事を愛していマス』


金剛『だから…』


金剛『私と…』


金剛『結婚して下サイ…』


----回想 終----


----リビング----


提督「いただきます!」


榛名「どうぞ。お口に合えば良いですが」


提督「それにしても凄いな、榛名達が作ったのか?」


金剛「Yes!と言いたい所デスが、ほとんど榛名が作ってマシタ」


比叡「私も皮むきとか、簡単なお手伝いくらいしかしてませんからね」


霧島「榛名は家事全般は何でも出来るんですよ、見習いたいものです」


提督「そうなのか、榛名は凄いな」


榛名「い、いえ!そんな事…ないですよ…」テレテレ


金剛「榛名は本当に自慢の妹デース!」ナデナデ


榛名「金剛姉様ぁ…」


比叡「私にも今度料理を教えてくださいね!榛名!」


榛名「はい…!」


提督「仲良くて良いな、お前らは…。…おっ、この肉じゃが美味いな!」


榛名「本当ですか!良かった…」


比叡「どれどれ私も…あいたっ」


霧島「あら?比叡姉様怪我してます?」


比叡「あいたた…ちょっと手伝ってる時に利き手の指を切っちゃいまして…」


提督「そうなのか。どれ…食べさせてやろう」


比叡「ひえっ!?いやいや!これくらい大丈夫ですって!」


提督「無理するな。そんな箸の持ち方じゃ食べるのも大変だろ。ほら、口を開けろ」アーン


比叡「うぅ…わかりました…。あ、あーん…」パク


提督「よしよし、ちょっと恥ずかしいけど、まぁ平気だろ?」


金榛霧「……」ボーゼン


提督「ん?どうしたお前達…そんなこっちを見て…」


榛名「いえ、流石は提督です…」


霧島「わかっててやってるのか、わかってないのか知りませんが。本当に女ったらしです」


提督「なっ…!そんなんじゃないだろ!なぁ、比叡…」チラッ


比叡「……は、はいぃ」カァァ


提督「あ、あれ…。ほら…な?」


霧島「…はぁ」ヤレヤレ


金剛「テーートクッ」


提督「ん?なんだ金……剛?何してるんだ…?」


金剛「見ての通りデース。はい、アーンして下サイ」


提督「や、やめろ!俺は大丈夫だ!それに皆の前で、恥ずかしいだろ…」


金剛「自分もやっていたじゃないデスか。今更恥ずかしがる事はありませんヨ?」


提督「うっ…それは仕方なくで…。これは流石に恥ずかしいんだが…」


霧島「提督、女性からの好意は受け取らないと」


提督「き、霧島…」


金剛「そういう事デス。はい、提督。アーン」


提督「くぅ…。あ、あーん…」パク


金剛「フフフ…照れてる提督、可愛いデース」


提督「お前なぁ…」モグモグ


提督「次は俺の番だ、お前にも辱めを受けさせてやる。…ほれ、あーんしろあーん」


金剛「アーン」パク


提督「あれ、もっとリアクションとかないの…」


金剛「…美味しいデース!」ニコ


提督「くっ…!」


榛名(…本当にお二人はお似合いなのに…どうして…)



----寝室----
----夜----


提督「──…ふぅ」


提督「なんだかんだあったけど楽しかったな、今日は」


提督「帰ったら金剛にもう一度、秘書官をしてもらおう…」


提督(…あ、そういえば…)


提督(お願いって結局なんだったんだろうか…)




--------


『英国で産まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!』


『なっ…!』


(まさか…また金剛が来るとは…!くっ!)グラッ


『Hey?提督ゥ?大丈夫デースか?』


『い、いや…何でもない…歓迎するぞ、金剛』


『Yes!早速デスケド、質問してもいいデスか?』


『ああ。なんだ?』


『以前、此処に私、居マシタ───?』


--------




提督(…懐かしいな…)


──コンコン


提督「ん?誰だ?入ってくれ」


──ガチャ


金剛「失礼しマース」


提督「おお、金剛か。どうした?」


金剛「約束、覚えてマスカ?」


提督「ああ、丁度その事を考えていた所だ。それでどうするんだ?」


金剛「…ちょっと、出ませんカ?」


提督「? ああ、良いぞ」


---- 3階 バルコニー ----


提督「…おお、ここから見る夜景は綺麗だな」


金剛「デショ?私のお気に入りデース」


提督「それで?お願いってのは何だ?」


金剛「そう急かさないデ下サーイ。一緒に夜景でも見まショ」


提督「ん、そうか。…そうだな」


提督(なんだ?金剛が少し赤い…)


金剛「…提督」


金剛「どうして…どうして私を秘書官にしたんデスか?」


提督「いきなりだな……そうだな…。…可能性を感じたんだ」


金剛「可能性…デスか?」


提督「ああ。金剛がウチに来た時の事覚えてるか?」


金剛「イェース。覚えてマス。提督何か狼狽えてマシタネ」


提督「その時、金剛。お前が自分で言った事覚えてるか?」


金剛「確か……以前此処に……マサカ…」


提督「すまんな金剛。察しの通りだ」


提督「艦娘は、以前の自分の記憶を稀に引き継ぐ事があるそうだ」


提督「俺は、それに賭けていたんだ…」


提督「最低だろ?軽蔑してくれても構わないぞ…」


金剛「イエ…。ちょっとショックでしたケド…」


金剛「実は…時々、知らない提督と私の夢を見ていたんデス」


提督「なんだって?」


金剛「あ、期待はしないで下サイ。見たってだけで私は私デス」


金剛「でも、今言われて気付きマシタ…。いや、違いマスネ…気付いていたのに…」


金剛「私はきっと、認めたくなかったんデス。そして嫉妬もしていマシタ」


金剛「まるで恋人のような2人に…憧れ、私もそうなりたいと思って…努力したんデスけどネ」


金剛「ダメ…でした…。私じゃ…あの私には到底勝てません…」


提督「金剛…そんな事は──」


金剛「だから、私はズルい事をしマス。このお願いデ」


提督「な、なんだ?」





金剛「私はネ、提督。貴方の秘書官になれて本当に良かったと思ってマス」

  『私はネ…提督の秘書官になれて本当に良かったデス』


提督(──!!!)



金剛「提督の健康管理も含めて大変でした…提督は栄養が偏ってマシタからネ」

  『提督のお手伝いは色々と大変デシタけど、それでも…』


提督(──…やめろ)



金剛「それでも、毎日楽しかったデス…幸せデシタ…」

  『毎日が充実していて…とても幸せデシタ…』


提督(──…やめてくれ)




金剛「そして、私は、提督を好きになりマシタ」

  『そしていつからか、私は提督に恋をしてしまいマシタ』


提督(──…俺は…)




金剛「イイエ…多分もう、愛してしまっていマス」

  『今ではもう、LikeではなくLoveに…』


提督(──…金剛…)




金剛「提督……私は、貴女を愛してシマッタんデス」

  『提督……貴方の事を愛してしまいマシタ』


提督(──…また…俺は繰り返すのか?)





金剛「だから…」

  『だから…』


提督(──…違う、わかってるだろ…)




金剛「私と…」

  『私と…』


提督(──…今、俺の目の前に居るのは…)




金剛「結婚して下サイ…」

  『結婚して下サイ…』


提督(──… 金剛 だろ…)



続きます。
結末は2つを予定してます。どういう風に落ちるかはまだ決めてませんが。

遅筆なので次の投下がちょっとわからないです。
2つ書き終えたらまた来ます。

読んでくれた方ありがとうございました。

あ、それは誤字です。
よく間違えるなぁ…。

おつつ
あなたは旧すれに新スレ情報のっけなさいよ…おもしろいけど探すの面倒なのよ…

書いてみたら終盤だし、どっちともそんなに長くならなかった…。
完成したので投下します。

>>36
そうか…!投下終わったら載せてきます!

----受け入れない未来----


(──…ダメだ…)


(──…情けないな、俺は…)


(──…未だに覚悟が出来てないなんて…)


「金剛」


「ハ、ハイ!」


「すまん…その願いは…聞いてやれそうにない…」


「…そ…ソウデス…ヨネ…」


「すまん…」


「べ、別に大丈夫デース!」


「だって…これはズルいってわかってましたカラ…」


「だから…ほんと…気にしないで…下サイ」ツー


「こ、金剛…」


「あ、あれ…?ヤダ…。私ったら何で…」ツー

あ、やべ。
名前振り忘れてた。
出直してきます。

----受け入れない未来----


提督(──…ダメだ…)


提督(──…情けないな、俺は…)


提督(──…未だに覚悟が出来てないなんて…)


提督「金剛」


金剛「ハ、ハイ!」


提督「すまん…その願いは…聞いてやれそうにない…」


金剛「…そ…ソウデス…ヨネ…」


提督「すまん…」


金剛「べ、別に大丈夫デース!」


金剛「だって…これはズルいってわかってましたカラ…」


金剛「だから…ほんと…気にしないで…下サイ」ツー


提督「こ、金剛…」


金剛「あ、あれ…?ヤダ…。私ったら何で…」ツー

金剛「なんで…?なんでぇ……」ポロポロ


金剛「痛いデス…胸が痛いデス…!」ポロポロ


金剛「こんなに痛くなるなら…恋…ナンテ…」ポロポロ


金剛「……したくなかったデス……うわぁぁあん」ポロポロ


提督「金剛…!」バッ


提督(─待て…!)ピタッ


提督(くっ…!ここで抱きしめてやるのは、本当に優しさなのか…!?)


提督(残酷なだけだろ…!くそっ…!)


金剛「うううっ…うぅ……」ヒックヒック


提督(すまん…金剛…──

----寝室----
----朝----


──ガチャ


霧島「おはようございます。提督、朝ですよ。起きてくださーい」


提督「…あぁ、今起きたよ」


霧島「あら?あまり眠れませんでした?」


提督「いや、そんな事無いさ。ちょっと考え事してたら遅くなってしまってな」


霧島「…そう…ですか」


提督「準備したら下に行くよ」


榛名「霧島~?提督は起きましたか~?」ヒョコ


霧島「ええ。起きていたわ」


榛名「あ、おはようございます!提督!」


提督「ああ。おはよう榛名」


提督「──その…金剛は起きているか?」


榛名「? ええ、下で提督を待ってますよ?」


提督「そうか…。わかった、今行く」


提督(ちょっと気まずいが…行くしかないだろう…)

----リビング----



提督「…おはよう。金剛、比叡」


比叡「おはようございます!提督!」


金剛「オハヨウデース!テートクー!」


提督「お、おう…」


提督(あ、あれ…。考え過ぎかな…)


提督「…そういえば、この後の予定は?」


金剛「鎮守府へ帰りマース!」


霧島「さすがに2、3日も空ける訳にはいきませんからね」


提督「そうか…わかった」


金剛「あ!テートク!後でお話がありマース!」


提督「…!お、おお。わかった…」


榛名(…?なんだか提督がぎこちないですね…)

----帰路・バス車内----


提督(…話ってなんだろうか…)ボー


提督(…金剛も前の席で皆と話しているし…気になる…)


金剛「ちょっと席外しマスネー!」


金剛「盗み聞きしちゃ、NO!デスヨ?」


比叡「はーいお姉様!」


提督(…お、金剛がこっちに来た…)


金剛「Heyテートク。昨日はお恥ずかしい所をお見せしマシタ」ポスン


提督「いや…俺の方こそすまなかったな…何もしてやれなくて…」


金剛「その事はもう良いんデス。それよりデスネ…」


提督「ん?なんだ?」


金剛「お願い、まだ残ってマスよね?」


提督「…あぁ、確かに。そうだな」


金剛「ネ!それでお願い何デスけど…」





金剛「私をもう一度、秘書艦にして下サイ」





提督「─!?」


提督「金剛は…それで良いのか…?」


金剛「ハイ。例えもう叶わない事デモ…提督の傍に居させて欲しいデス」


金剛「提督にはツライ事でしょうケド」


提督「…いや、良いぞ。お願い聞くって言ったのは俺だからな」


提督(それに、お前が姿を見せなくなる方が嫌だからな…)


金剛「ホントデスカ!嬉しいデース!」ギュー


提督「こ、こら!人前で抱き着くんじゃない…!」グイィ


金剛「もー!何照れてるネー!」


──


提督<時間と場所をわきまえろよ…?


金剛<あー!それ私のセリフデース!


榛名「なんだか大丈夫そうですね」


霧島「ええ。何かあったみたいだけど良かったわ」


比叡「お姉様、元気出たみたいで良かったです」



----鎮守府・執務室----


提督「……」カキカキ


金剛「テートクー」


提督「ん?なんだ金剛」


金剛「前の私のお墓とかって…あるんデスか?」


提督「……あぁ、一応な」


金剛「何処デスカ?」


提督「なんだ?行くのか?」


金剛「ハイ、気持ちの整理をしてきマス」


提督「…そうか。墓は───」



----堤防----



金剛「えーと…ここら辺デスヨネ…」キョロキョロ


金剛「提督の地図わかりにくいネー」ムー


金剛「あ…」


金剛「……」スタスタ


金剛「これが…'私'の…」スッ


金剛「……」パンパン 南無~


金剛「…聞こえてマスか…?私」


金剛「私ネ、昨日提督にフラれちゃったんデスヨ…」


金剛「貴女なら上手く行ってたんデスかね。私は駄目デシタケド…」


金剛「……やっぱり悔しいデス…」



金剛「同じ私ナノニ…何で貴女は選ばれて、私は選ばれないのカ…」


金剛「…納得デキませんヨ…本当に…」


金剛「デモネ…もう大丈夫デス」


金剛「提督は…貴女の分まで私が守りマス」


金剛「ダカラ…貴女は提督のココロを支えてあげて下サイ…」


金剛「……ちょっと喋り過ぎマシタかね…」スクッ


金剛「また、来マスネ」ニコ


金剛「Bye…ワタシ…」スタスタスタ





   『頑張ッテ』





金剛「─!? 今のって……マサカ…」





金剛「……全く…私を侮ってもらっては困りマース」




金剛「言われなくても…諦めてなんかいませんヨ」




金剛「貴女は私で、私は貴女なんデスからネー!」




金剛「そろそろ戻りマース!」






金剛「もうすぐ Tea Time の時間デスカラ───。

1の未来、終わりです。
次投下します。

----受け入れる未来----


提督(そう…こいつは…金剛なんだ)


提督(あいつじゃない!ちゃんと向き合ってやるんだ…!)


金剛「……提督?」


提督「金剛」


金剛「ハ、ハイ!」


提督「今まですまなかった」


提督「俺はお前に、本当に酷いことをしていた」


提督「でも、もう…ちゃんと」


提督「金剛、お前と向き合うよ」


提督「結婚しよう」


金剛「───!!提督…!!」ギュー


提督「おわっ!」



金剛「テートク!テートク!テートクゥー!」グリグリグリ


提督「おいおい…痛いって。よしよし」ナデナデ


金剛「…大好きデス。もう私から離れないで下サイ…」ギュゥ


提督「1回離れて行ったのは金剛の方じゃないか…」


金剛「あれはテートクが悪いデース…」


提督「ははは…そうだったな。大丈夫だ、これからはずっと一緒にいる」


金剛「本当デスか?」


提督「ああ。本当だ。だから心配するな」


金剛「じゃ、じゃあ…その…」


提督「ん?なんだ?」


金剛「キ、キスして下サイ…」


提督「─!」


提督「ああ……いいぞ」グイッ


金剛「て、テート──んっ…──




----寝室----
----朝----


──ガチャ


霧島「提督、朝ですよ。起きてくだ──さ!?」


提督「……」スヤスヤ
金剛「……」スヤスヤ


霧島「一体何が…」


霧島(でも…抱き合って寝ているって事は、本当の意味で仲直りしたんですかね…)


榛名「霧島~!提督は起きましたか~?」ヒョコ


霧島「見てみなさい」


榛名「え?……わぁ…」


榛名「お二人とも…'仲'良く寝ていますね」フフ


霧島「でしょう。このままにしておきましょうかね?」


榛名「そうですね。それに…」


榛名「もう私達の後押しは、必要ないみたいですから」


霧島「ええ、そうね─…」



----後日----



金剛「Hey!テートクゥー!またそんなもの食べテー!」


提督「げぇッ!金剛!」


金剛「何がゲェッデスか!!」


提督「ち、違う!これは球磨の差し入れで…!」


金剛「全くモー!私が居るというノニ皆さんハ…」


金剛「テートクもテートクデース!」


提督「す、すまん…断りきれなくて…。せ、せっかく貰ったんだ。没収はしないでくれよ…?」


金剛「モチロン、しませんヨ」


提督「ご勘弁を!……え?今何て…?」


金剛「ですカラ、没収しませんヨ」


提督「え…どうした金剛…?熱でもあるのか…?」ピタッ



金剛「テートクの中で私は一体どういうキャラなんデスか…」


提督「それはもう鬼よm──」


金剛「ムッ!」キッ


提督「う、嘘です。それはもう……一番可愛い俺の嫁だ」


金剛「─!も、モウ…そう言えば良いと思っテ…」


提督「愛してるぞ、金剛」


金剛「む~~……ズルいデース」


提督「ははは…なあ金剛」


提督「……していいか?」


金剛「え…べ、別にしてもイイけど…時間と──」


提督「場所、だろ。大丈夫だ、誰も居ないだろ?」


金剛「そうデスけど…もぅ、仕方のナイ人デス…」目トジ


提督「そう言うな…──」




──ガチャ



球磨「提督~!さっきのお菓子どうだったクマ~!」


球磨「クマッ!?」


提督「……!!?」キスシタママ


球磨「し、失礼したクマ~…」


──パタン


多摩<あれ~?球磨どうしたにゃ?提督は?


球磨<な、何でもないクマよ!!とりあえず今は入っちゃ駄目クマ!


多摩<そうなの?


球磨<そうだクマ!


多摩<怪しいにゃ~。


球磨<駄目クマ!多摩にはまだ刺激が強すぎるクマ!


多摩<? ケチ~。


球磨<ほ、ほら!間宮に行くクマ!好きな物奢ってあげるクマよ!


多摩<ほんとに?何かわかんないけどラッキーにゃ。



提督「……」


金剛「見られちゃいましたネ…」


提督「いや、皆公認だから…不自然ではない…が」


提督「やはり恥ずかしいな…」


金剛「そう…デスね…」


提督「今度からはちゃんと、わきまえます」


金剛「ハイ。そうして下サイ」


提督「そうだ。金剛これ──」ガザゴソ


金剛「あ…ソレハ…」


提督「後で渡そうと思ってたんだけど。今、渡すよ」


金剛「やっとデスネ……嬉しいデス…本当に…」


提督「…愛してる、金剛」







提督「改めて……俺と結婚してくれ」






金剛「…ハイ」










私も愛していマス。提督───。

完結です。
もしこの世界線でまた何か続けるのなら、1の未来の提督になりますね。多分。
また何か思いついたら来ます。

読んでくれた方ありがとうございました。

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