【咲-Saki-】京太郎「有珠山で過ごした記憶」【安価】 (1000)


あの時のことは、思い返せば今でも鮮明に蘇る。

毎日が輝いていて、充実していた。

そんな楽しい思い出。

俺が北海道で過ごした日々がこんなにも良い思い出になったのは、きっと皆が居たからで。

だから大切にしよう。

これまでも、これからも。


これは、そんな記憶の最初の1ページ。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438008560


・京ちゃんが主人公の安価スレ

・スレタイ通り有珠山メイン

・安価とコンマで育成したり恋愛したり

・このスレの京ちゃんは北海道生まれ

・期間は小学1年生から高校3年生まで

・と言っても流石に12年間しっかりやるのは不可能なのでキンクリ多め

・麻雀要素は多分薄め

・エンディングに行けるのは一人だけ、ハーレムはナシ

・単行本派なので14巻までの内容のみ反映しています

以上のことにお気をつけてご参加下さい


【時間の流れについて】

『中学3年の秋』までは基本的に一年につき『春』『夏』『秋』『冬』で4回の行動が可能。

つまり小学時代と中学時代で行動は合計35回。

『中学3年の秋』以降は流れる時間の区切りが1週間となり、これは中学3年10月1週目から高校3年3月1週目まで。

1週間の行動回数は基本的に1回ですがイベントなどがある場合は例外でイベント毎に行動回数及び行動内容が変わります。



【好感度と思い出】

中学3年の秋まで好感度は存在しません。

代わりにそれまでの間は女の子と行動すると、思い出が取得出来ます。

思い出には『○○との思い出』と『○○との大切な思い出』の二種類があり、コンマ判定で成功すると『思い出』が、大成功すると『大切な思い出』が取得できます。

尚失敗した場合は思い出は取得できません。

『思い出』と『大切な思い出』の個数によりそのキャラと京ちゃんの関係が変化し、中学3年の秋の時点でそれぞれ好感度に換算されます。

好感度に換算される数値は『思い出』が5、『大切な思い出』が10となります。

そして好感度が100を越えたキャラは『告白』が可能になります。



【告白と彼女】

好感度が100を越えたキャラに行う事が可能で成功するとそのキャラが彼女になってくれます。

ただし彼女に出来るのは一人だけ、複数人と付き合うことは不可能です。

まず京ちゃんの小学校入学時点でのステータスを決定します

すべてコンマ一桁で


体力 ↓1

学力 ↓2

雀力 0

雑用 ↓3



須賀京太郎

小学1年生

【ステータス】

体力 3

学力 7

雀力 0

雑用 2

続いて京ちゃんの家の場所を決定します


コンマ判定

01~20 真屋さんちの隣

21~40 牧場の近く

41~60 岩館さんちの隣

61~80 教会の近く

81~00 獅子原さんちの隣

↓3


揺杏「きょーたろー、ようちえんいくぞー!」

京太郎「ちょっとまってよゆあんちゃん!」

揺杏「はやくはやくー」


ゆあんちゃんはぼくのいえのおとなりにすんでいるいっさいとしうえのおんなのこだ。

とってもやさしくていつもようちえんにいくときむかえにきてくれる。

ようちえんではゆあんちゃんとなかのいいふたりのおねえさんのさわやちゃんとちかこちゃんもぼくとよくあそんでくれる。

ぼくたちはよくよにんであそびにいった。

ちかこちゃんのおうちにあるくるまにのってあそんだりさっかーややきゅうをしたりほんをよんだりした。

なかでもぼくはほんをよむのがすきでほんでよんだことをゆあんちゃんにいうとゆあんちゃんはいつもすごい!といってくれた。

ぼくはそれがうれしくてたくさんほんをよんだ。

それからじかんがたって、さわやちゃんとちかこちゃんとはようちえんであそばなくなった。

ゆあんちゃんはふたりはしょうがっこうにいったっていってた。

それからまたしばらくたってゆあんちゃんもようちえんにこなくなった。

ゆあんちゃんはさわやちゃんとおなじしょうがっこうにいくんだって。

ぼくもらいねんしょうがっこうにいくっておかあさんにおしえてもらった。

はやくしょうがっこうにいってみんなとまたあそびたいな。



『揺杏との大切な思い出』を取得しました。

岩館揺杏、獅子原爽、桧森誓子が幼馴染になりました。


京太郎が通う小学校を選択してください


1 近くの小学校

2 少し遠くの小学校

3 市立の小学校


↓から先に2票入ったもの


僕が通う小学校は少し遠くの小学校らしい。

揺杏ちゃんと爽ちゃんとは違う小学校なんだって。

二人と会えないのは寂しいけど、きっと小学校でも新しい友達と仲良くなれるよね!

僕は小学校に入学して最初に出会った女の子に話しかけた。


京太郎「はじめまして!僕は須賀京太郎って言うんだ」

???「は、はじめまして。京太郎……くん」

京太郎「君の名前は?」

???「私の名前は、真屋由暉子、です」

京太郎「そっか、それじゃあこれからよろしくね!由暉子ちゃん!」

由暉子「うん!」



『由暉子との大切な思い出』を取得しました。

真屋由暉子と小学校時代の同級生になりました。



とりあえず今日はここまで一旦終了

幼稚園の文は思った以上に読みにくくなっちゃったけど小学校からは漢字使うんでこれからは大丈夫なはず

続きはまた明日からってことで

それじゃおやすみ


>>3を少し修正


【時間の流れについて】

『中学3年の秋』までは一年を『春』『夏』『秋』『冬』の4つの季節に分割。

季節ごとに季節共通のステータスアップイベントと季節限定の思い出取得イベントの二つのイベントを行います。

つまり小学時代と中学時代で行動は合計70回。

『中学3年の秋』以降は流れる時間の区切りが1週間となり、これは中学3年10月1週目から高校3年3月1週目まで。

1週間の行動回数は基本的に1回ですがイベントなどがある場合は例外でイベント毎に行動回数及び行動内容が変わります。



【好感度と思い出】

中学3年の秋まで好感度は存在しません。

代わりにそれまでの間は女の子と行動すると、思い出が取得出来ます。

思い出には『○○との思い出』『○○との大切な思い出』『○○との苦い思い出』の三種類があり、コンマ判定で成功すると『思い出』が、大成功すると『大切な思い出』が、失敗すると『苦い思い出』が取得できます。

『思い出』と『大切な思い出』の個数によりそのキャラと京ちゃんの関係が変化し、中学3年の秋の時点でそれぞれ好感度に換算されます。

好感度に換算される数値は『苦い思い出』が3、『思い出』が6、『大切な思い出』が9となります。

そして好感度が100を越えたキャラは『告白』が可能になります。



【告白と彼女】

好感度が100を越えたキャラに行う事が可能で成功するとそのキャラが彼女になってくれます。

ただし彼女に出来るのは一人だけ、複数人と付き合うことは不可能です。


【ステータス】

体力……運動能力や力の強さを表します。

学力……学校での成績の良さ、頭の良さを表します。

雀力……麻雀の実力を表します。

雑用……掃除から料理や裁縫などの腕前を表します。


〈小学生時のステータスについて〉

・体力

1~5 インドアな男の子

6~10 普通の男の子

11~15 元気な男の子

16~20 運動神経抜群の男の子


・学力

1~5 ちょっぴりお馬鹿な小学生

6~10 普通の小学生

11~15 頭の良い小学生

16~20 天才小学生


・雀力

小学生の間は上昇しませんが経験は蓄積されます。


・雑用

1~5 猫の手程度

6~10 猫の手よりは頼りになるかな?

11~15 頼りになる

16~20 この須賀京太郎におまかせあれ!!


貼り忘れてたステータスの説明も貼った所で早速再開していくよー


須賀京太郎

小学1年生 『春』

【ステータス】

体力 3

学力 7

雀力 0

雑用 2


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 岩館揺杏

3 桧森誓子

4 獅子原爽

↓2


京太郎「おじゃましまーす」


僕は揺杏ちゃんの家に遊びに来ていた。

昨日揺杏ちゃんから、僕に見せたいものがあるから来て欲しいという電話があったのだ。


揺杏「いらっしゃい」

京太郎「揺杏ちゃん!」


玄関から入ると揺杏ちゃんが笑顔で出迎えてくれた。

揺杏ちゃんに案内されて揺杏ちゃんの部屋に行く。


京太郎「それで、見せたいものってなに?」

揺杏「今見せるから……あった!」

京太郎「なに?」

揺杏「じゃーん!」


揺杏ちゃんが僕に見せてくれたのは揺杏ちゃんが昔来ていたお洋服だった。

だけど、どこか変だ。


京太郎「あれ?こんなにたくさんボタン付いてたっけ?」

揺杏「ふっふっふ、これ、私が付けたんだ」

京太郎「揺杏ちゃんが付けたの!?」

揺杏「うん、すごいでしょ!」

京太郎「すごーい!!」


その後揺杏ちゃんは僕にもボタンの付け方を教えてくれた。

そして帰り際。


京太郎「揺杏ちゃん、じゃあねー」

揺杏「あ、京太郎!」

京太郎「なあに?」

揺杏「お裁縫、教えてあげるからいつでも遊びに来いよ!」

京太郎「わかった!それじゃあまたね!」

揺杏「うん!またね!」



雑用が1上昇しました


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

↓2


《1 花見》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


僕は家族とお花見に来ていた。

お昼御飯を食べ終わると遊んできていいよと言われたので一人で遊びに行くことにした。

満開の桜の中を走っていると女の子が目に入る。

桜のように綺麗なピンク色の髪のその子は桜を見上げながら言った。


??「すてきですっ!」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「何がすてきなの?」

??「ひぁっ!?」


後ろから声をかけると女の子は悲鳴を上げた。


京太郎「大丈夫?」

??「だ、だいじょうぶですううううう」


女の子はそのまま走っていってしまった。

怖がらせちゃったのかな。

もし今度会ったら謝らないと。


『??との苦い思い出』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《2 図書館》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「すずしー」


夏の図書館はとても涼しくてついつい来てしまう。

外で遊ぶのも楽しいけど僕は涼しい図書館で好きな本を読むほうが好きだ。

よーし、今日はどの本を読もうかな。


誓子「あ」

京太郎「え?」

誓子「やっぱり京太郎くん」

京太郎「誓子ちゃん!」

誓子「しーっ、図書館では静かに、ね?」

京太郎「うん、わかった」

誓子「ひさしぶりだね」

京太郎「そうだね」

誓子「京太郎くんも本を読みに来たの?」

京太郎「うん、だけどどの本を読もうか迷っちゃって」

誓子「だったら私が面白い本を教えてあげる」

京太郎「本当?」

誓子「うん、ついてきて」


そうして誓子ちゃんは僕に本を選んでくれた。

それから誓子ちゃんと一緒に本を読んだ。

誓子ちゃんはきりすときょう?の本を読んでるんだって。

僕にはまだよくわからないけどなんだかむずかしそうなことが書いてあってすごかった。

また誓子ちゃんと一緒に図書館に来たいな。



学力が1上昇しました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

↓2


《1 七夕》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「七夕かぁ」

由暉子「京太郎くんはもう短冊書いた?」


僕の学校では七夕の短冊を飾るらしくて今日がその期限日だ。

だけど願い事なんてなかなか思い浮かばなくて僕と由暉子ちゃんは名前しか書いてない短冊とにらめっこしていた。


京太郎「まだ、由暉子ちゃんは?」

由暉子「私も思い浮かばない」

京太郎「どうしよっか」

由暉子「どうしよう」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「あ!」

由暉子「どうしたの?」

京太郎「いいこと思いついた」

由暉子「短冊?」

京太郎「うん、由暉子ちゃん耳かして」

由暉子「わかった」


僕の顔に耳を近づけた由暉子ちゃんにこそっと思いついたことを伝える。

聞き終わった由暉子に「どうかな?」と聞くと、由暉子ちゃんはにっこり笑って「すっごくいいと思う!」と言ってくれた。

そして僕達は二人揃って先生に短冊を渡した。

先生は短冊を見るとにこにこ笑って「良いお願いごとですね」と言ってくれた。


7月7日。学校に飾られた短冊の中には青い短冊と赤い短冊が並んでいた。


『ゆきこちゃんとずっとなかよしでいられますように きょうたろう」

『きょうたろうくんとずっとなかよしでいられますように ゆきこ」



『由暉子との大切な思い出~七夕~』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


京太郎「爽ちゃんと揺杏ちゃん、なにしてるの?」

爽「麻雀だよ」

京太郎「まーじゃん?なにそれ」

揺杏「さわやー、これ何点」

爽「んー、役が無いからチョンボだな」

揺杏「えっ!?」

爽「残念だったな」

揺杏「チョンボってなに?」

爽「そこだったかぁ」

京太郎「なんか、むずかしそうだね」

揺杏「まあ京太郎には早いかなー」

爽「一コしか違わないじゃん」

揺杏「爽うっさい」



雀力に経験が1蓄積されます


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

↓2


《2 月見》


1 真屋由暉子

2 岩館揺杏

3 桧森誓子

4 獅子原爽

↓2


京太郎「ここが由暉子ちゃんのお部屋かー」

由暉子「うん」

京太郎「本当にベランダがある!」

由暉子「ね、言ったでしょ!」

京太郎「すごい!」


ここは由暉子ちゃんの部屋。

何で僕がここに来ているかというとそれは昨日の授業で先生が「明日は満月なので是非見てみましょう」と言ったことがはじまりだった。

それを聞いた僕達はこんな話をした。


由暉子「私のお部屋、ベランダがあるからベランダからお月様が見れる」

京太郎「ベランダいいなあ、僕もベランダで見たい」

由暉子「だったらうちに見にくる?」

京太郎「いいの?」

由暉子「うん、明日からお休みだからお泊りすれば大丈夫!」


そんなこんなで由暉子ちゃんの部屋に泊まりに、そして月を見に来たのだ。

だんだん空が暗くなってきた。

いつもはもう寝ちゃう時間だから欠伸が……。



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


由暉子ちゃんとお話して居たけどだんだん眠くなってきた。

話が途切れて少しぼーっとしていると由暉子ちゃんがもたれかかってきた。


京太郎「ゆきこちゃん……?」


返事は無い。というかぐっすりと眠っている。


京太郎「だめだよ、おつきさまみなきゃ……」


そう言って起こそうとしたけど由暉子ちゃんは起きてくれなくて、気付けば僕も眠ってしまっていた。



「あらあら、二人共寝ちゃったのね」


由暉子「ん……きょうたろう、くん……」

京太郎「むにゃ……ゆきこちゃん……」


「起こすのは……やめておきましょうか」



『由暉子との苦い思い出~見れなかった月~』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「よっ、ほっ、っとと」


サッカーボールを上に蹴り上げ、落ちてきたところをまた蹴り上げる。

学校の授業でやったけどみんなより上手く出来なかったので僕は公園で練習することにした。

手で落として、1回、2回、また変な方向に飛ばしてしまった。

転がっていくボールを追いかける。

と、その先にはよく知るあの子がいた。


誓子「サッカー?」

京太郎「うん」

誓子「はいっ」


誓子ちゃんは足元のボールを手に取ると僕に向って転がしてくれた。


京太郎「ありがと!」

誓子「ねえ京太郎くん」

京太郎「なに?」

誓子「見ててもいい?」

京太郎「良いけど、僕下手だよ?」

誓子「下手かどうかは関係ないよ」

京太郎「そうかな?」

誓子「そうだよ」

京太郎「それじゃ、見てて」

誓子「うん」


誓子ちゃんに見られながらボールを蹴る。

何回も失敗したけど、最後にたくさん蹴ることが出来た時誓子ちゃんは褒めてくれた。


誓子「がんばったね」

京太郎「うん!」

誓子「汗と泥でグショグショだね」

京太郎「ほんとだ」


無我夢中でやっていたから気付かなかった。

言われて気付いた僕を見ながら誓子ちゃんはカバンからタオルを出して言った。


誓子「おいで、拭いてあげる」



体力が1上昇しました


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

↓2


《4 バレンタイン》


1 真屋由暉子

2 岩館揺杏

3 桧森誓子

4 獅子原爽

↓2


ピンポーン


京太郎「はーい!」


お父さんとお母さんがちょうど出かけていて家に誰も居なかったので僕が出る。

扉を開けると誓子ちゃんが立っていた。


誓子「京太郎くん、暇?」

京太郎「暇だよ」

誓子「それじゃちょっと入ってもいいかな?」

京太郎「うん、入って入ってー」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「今日はどうしたの?」

誓子「んー、京太郎くんは今日が何の日か知ってる?」

京太郎「えー?知らないよ」

誓子「そっかぁ」

京太郎「何の日なの?」

誓子「今日はバレンタインって言ってね、女の子が男の子にチョコレートを渡す日なの」

京太郎「チョコレートを?」

誓子「そう、だから京太郎くんに持ってきたんだ。ほら」

京太郎「わぁ、美味しそう!」

誓子「でしょー」

京太郎「食べていいの?」

誓子「勿論」

京太郎「やった!いただきまーす!」

誓子「どう?おいしい?」

京太郎「うん!誓子ちゃんありがとう!」

誓子「どういたしまして」


『誓子との思い出』を手に入れました


須賀京太郎

小学1年生 『冬』

【ステータス】

体力 3→4

学力 7→8

雀力 0→0(+1)

雑用 2→3

【思い出】

『揺杏との大切な思い出~お隣さん~』

『由暉子との大切な思い出~同じ小学校の女の子~』

『??との苦い思い出~桜の木の下の女の子~』

『由暉子との大切な思い出~短冊のお願いごと~』

『由暉子との苦い思い出~見れなかった満月~』

『誓子との思い出~初めてのバレンタイン~』


一年目が終わったところで今日は終わり

小中の間はだいたいこんな感じで

季節のイベントはパッと思いついたそれっぽいの入れてるだけなんでこういうの見たいとか言ってくれれば追加するよ

それじゃおやすみ

チカちゃんとユキのヒロイン力高杉問題
どこから見てもダダ甘なのに苦い思い出とは…


>>123
まあ本人としては月見れなくて悲しかっただろうから……
それに苦い思い出って言ってもそんなに苦々しい話は無い予定なんで


それじゃこれから再開するのよー


まず2年生時のクラスのコンマ判定から


偶数 由暉子と同じクラス

奇数 由暉子と違うクラス

↓2 


京太郎「あ、由暉子ちゃん」

由暉子「京太郎くんは何組?」

京太郎「僕は2年1組」

由暉子「私は2組。違うクラスだね」

京太郎「そうだね。だけどクラスは違っても友達だよ!」

由暉子「うん!」


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《2 図書館》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「由暉子ちゃーんおはよー!」

由暉子「おはよう京太郎くん」

京太郎「ねえねえ、帰りに一緒に図書館に行かない?」

由暉子「図書館?いいよ」

京太郎「それじゃあ決まりっ!」


朝校門で見つけた由暉子ちゃんに声をかけて学校帰りに図書館に行く約束をする。

楽しみだなあ。


そして学校が終わると僕は急いで由暉子ちゃんの教室に行って二人で図書館に行った。


由暉子「これはなあに?」

京太郎「それはね、UFOって言うんだよ」

由暉子「ゆーふぉー?」

京太郎「うん、宇宙人が乗っててこれで宇宙を飛ぶの!」

由暉子「すごい」

京太郎「でしょ!」

由暉子「私この本借りる」

京太郎「それならこっちも面白いよ」

由暉子「わぁ、ありがとう!」

京太郎「どーいたしましてっ」


由暉子ちゃんはUFOが気に入ったみたいでUFOの本をたくさん借りて帰った。

由暉子ちゃんと本を読むのも楽しかったなあ。



学力が1上昇しました


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

↓2


《2 ホワイトデー》


1 真屋由暉子

2 岩館揺杏

3 桧森誓子

4 獅子原爽

↓2


京太郎「誓子ちゃんいますかー」

「あら京太郎くんじゃない、今呼んでくるわねー」


この前のバレンタイン、誓子ちゃんにチョコを貰ったとお母さんに話したら男の子はホワイトデーにお返しをするものだって教えてくれた。

それで昨日お母さんと一緒にクッキーを選んで誓子ちゃんに渡すために持ってきたんだ。


京太郎「誓子ちゃん、喜んでくれるかな」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


誓子「いらっしゃい京太郎くん」

京太郎「おじゃまします」


誓子ちゃんに案内されるままお家に上がる。

早く渡したくてここまで走ってきたから少し疲れたな。


誓子「それで今日はどうしたの?」

京太郎「誓子ちゃん、今日は何の日か知ってる?」

誓子「今日……?あ、もしかして」

京太郎「これ、ホワイトデーのお返し!」

誓子「わっ、嬉しい。ありがとう京太郎くん」

京太郎「早く開けて開けて」

誓子「うん、ちょっと待ってね」


誓子ちゃんは嬉しそうに小包を僕にも見えるように開けてくれた。


京太郎「あ……」


小包の中に入っていたのは粉々になってしまったクッキーだった。

そう言えば走ってくる時強く握ってしまったかもしれない。

僕の目はどんどんうるうるしてきて、ついには涙がこぼれ始めてしまった。


誓子「京太郎くん?何で泣いてるの?」

京太郎「だって、クッキーわっちゃったから」

誓子「そんなの気にしなくていいのに」

京太郎「でもぉっ」

誓子「あむっ、うん!おいしい」


泣いている僕の前で誓子ちゃんはクッキーのかけらを食べてそう言った。

そしてクッキーのかけらのうちの一つを僕に差し出した。


誓子「ほら、食べてみて?あーん」

京太郎「なんで」

誓子「いいから、ほら」

京太郎「あーん」

誓子「おいしいでしょ?」

京太郎「うん」

誓子「クッキーは割れちゃったけど、おいしく食べれるでしょ?」

京太郎「そうだけど」

誓子「それにね、私は京太郎くんがいっしょうけんめい持ってきてくれて、嬉しかったよ?」

京太郎「嬉しかった?」

誓子「そう。だから泣かないで?」

京太郎「……わかった」

誓子「よしよし。それじゃ残りのクッキー一緒に食べよっか」

京太郎「うん!」



『誓子との苦い思い出~ホワイトデー~』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「っしょ、よいしょっ」

由暉子「なにやってるの?」

京太郎「砂でお山つくってるの」

由暉子「お山?」

京太郎「うん」

由暉子「ほんとだ、お山が出来てる」

京太郎「由暉子ちゃんも手伝ってよ」

由暉子「手伝うの?」

京太郎「ここにトンネル掘るんだ」

由暉子「面白そう!」

京太郎「でしょでしょ、それじゃあ僕はこっちから掘るから由暉子ちゃんは反対側から掘って?」

由暉子「わかった」


僕達は砂で作った山を挟んで二人で夢中になって穴を掘った。

暑い日差しの中でどんどん掘り進めていくと。


京太郎「あっ」

由暉子「これって」


土の中から柔らかいものが飛び出してくる。

触るとひんやり冷たくて握るとそれも握り返してきた。

山越しに由暉子ちゃんと目を合わせるとぱぁっと顔を明るくして二人で同時に言った。


「「つながった!!」」



体力が1上昇しました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

↓2


《4 プール》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「プールだぁ!」


僕と由暉子ちゃんは休みだったお父さんに近くにある温水プールに連れてきてもらっていた。

学校のより大きくて色んな種類のあるプールに僕は大興奮だった。


京太郎「行こっ!由暉子ちゃん!」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


由暉子「待って京太郎くん」

京太郎「どうかした?」

由暉子「私、泳げないよ」

京太郎「そうなの?」

由暉子「うん」

京太郎「じゃあ僕と一緒だね!」

由暉子「え?」

京太郎「僕も泳げないんだー」

由暉子「だったら遊べないよ?」

京太郎「そんなことないよ、足のつくプールもあるってお父さん言ってたもん」

由暉子「そうなんだ……」

京太郎「だから大丈夫!ね?」

由暉子「うん!」


僕達は手を繋いで浅いプールに行った。

プールの水は冷たくて気持が良い。

由暉子ちゃんは怖がって入ろうとしない。

僕は恐る恐るプールに足をつけている由暉子ちゃんの手を握ると思いっきり引っ張った。


由暉子「きゃっ!?」


由暉子ちゃんはそのまま僕の上に倒れこんできてばしゃんと大きな音を立てて二人して転んだ。


京太郎「ぷはっ、由暉子ちゃん大丈夫?」

由暉子「もうっ、京太郎くんのばかっ」


水の中から顔を上げると僕に乗っかったままの由暉子ちゃんが頬を膨らませている。


京太郎「ていっ!」


そんな由暉子ちゃんの顔に向って水をすくってかける。


由暉子「わっ、京太郎くん!?」


由暉子ちゃんが驚いて飛び退いた隙に僕は立ち上がってプールの中を逃げまわる。


由暉子「まてーっ」


そうして二人で追いかけっこをして、すっかり疲れた僕達はプールサイドに並んで座って休憩した。


京太郎「ねえ由暉子ちゃん」

由暉子「なに?」

京太郎「また、来ようね」

由暉子「うん!」



『由暉子との大切な思い出~プール~』を取得しました。


今日はここまでで

書くの遅くて申し訳ないけど気長に付き合ってくれると嬉しい

最後のプールはなかなか思い浮かばなくて時間かかった割に微妙な気がするので明日の更新までに何か浮かんだら書きなおすかも

それじゃあおやすみ


由暉子と誓子人気だなー
それにしても某阿知賀スレを思い出す


>>191
このスレ立てるに当たってそのスレの影響を受けてるっていうのはある

あ、エロに関しては少なくとも小中の間は書くつもりないんで生乳JSみたいなことは無いよ
ただゾロ目が出た時ちょっとしたとらぶるが起こることはあるかもしれない

今のところユキとチカセンの思い出多めだけどまだまだ序盤だから

というか麻雀しただけの爽くんを思い出してあげて

あとすっかり入れ忘れてた誕生日を今回から追加しました

それじゃ再開していくデース


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「ふー」


公園を駆けまわって遊んでいた僕は少し休憩することにして、木陰のベンチに座って本を読んでいる誓子ちゃんの隣に腰掛けた。


誓子「疲れた?」

京太郎「ちょっとね」

誓子「そっか」


誓子ちゃんはそう言って僕に優しく微笑んでくれる。

そんな笑顔を見ながら僕は少しうとうとし始めた。


誓子「眠い?」

京太郎「すこし」

誓子「それじゃあ少し休んだら?」

京太郎「そうしようかな」

誓子「ほら、ベンチに横になって」


誓子ちゃんに言われるがままにベンチに寝そべると、誓子ちゃんが僕の頭を膝の上に乗せてくれた。


誓子「これなら頭痛くないでしょ」

京太郎「うん」


頭を優しく撫でられて、僕はゆっくり眠りに落ちていった。



体力が1上昇しました


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

4 お泊り

5 由暉子誕生日

↓2


今日は由暉子ちゃんのお誕生日。

由暉子ちゃんのお家で由暉子ちゃんのお父さんとお母さんと一緒にお祝いするんだ。

由暉子ちゃんが喜んでくれるようプレゼントも持ってきたし、友達の誕生日会なんて初めてだから楽しみだな。



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「ハッピバースデートゥーユー!」

由暉子「ふーっ」


暗い部屋の中で由暉子ちゃんがろうそくの火を吹き消していく。

火が消えきると由暉子ちゃんのお母さんが電気を点けて部屋を明るくしてくれた。


京太郎「はい、由暉子ちゃん。これプレゼント!」

由暉子「ありがとう京太郎くん。開けてもいい?」

京太郎「うん!」

由暉子「なんだろう……あ、これ私が欲しかった本!何で知ってるの?」

京太郎「えへへ、それは秘密ー」

由暉子「えー?」


本当は由暉子ちゃんのお母さんにこっそり聞いたのだけどそれは秘密にする約束だ。

由暉子ちゃんは喜んでくれたみたいで目を輝かせながら本を見ている。


京太郎「由暉子ちゃん、お誕生日おめでとうっ!」


僕はもう一度そう言うとにっこり笑った。



『由暉子との思い出~誕生日~』を取得しました。


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


京太郎「またまーじゃん?」

爽「そーだよ。あ、揺杏それロン」

揺杏「え、何点?」

爽「親で倍満だから24000だな」

揺杏「そんなに点棒無いんだけど」

爽「飛びだな」

揺杏「うへえ」

京太郎「爽ちゃんつよいの?」

爽「揺杏よりはね」

京太郎「そうなんだ」



雀力に経験が1蓄積されます


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

5 雪

6 京太郎誕生日

↓2


《6 京太郎誕生日》


1 真屋由暉子

2 岩館揺杏

3 桧森誓子

4 獅子原爽

↓2


早すぎた?再安価にした方がいいかな?


安価出す間隔短かったし出してから5秒から>>221が大晦日のつもりの2だったら悪いかなと思ったんだけど

そのままで大丈夫なら今回はそのままで行くね


京太郎「揺杏ちゃんそれなに?」


ある日揺杏ちゃんに呼ばれて揺杏ちゃんのおうちに行くと箱を揺杏ちゃんが包装された箱を持って待っていた。


揺杏「ああ、今日は京太郎の誕生日でしょ?だからプレゼント」

京太郎「え、本当!?」

揺杏「本当本当」

京太郎「やった、開けていい?」

揺杏「いいよ」

京太郎「何が入ってるかなー」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2

流石にユキを贔屓しすぎるのは如何なものかと


京太郎「手袋?」

揺杏「ああ、本当は自分でつくろうと思ったんだけど間に合わなくってさ」


そう言う揺杏ちゃんの手を見るとたくさんの絆創膏が貼ってある。


揺杏「だからお店で売ってるのだけど、黄色くて京太郎に似合うと思ってさ」

京太郎「着けてみていい?」

揺杏「いいよ」

京太郎「わっ、あったかい……ありがと揺杏ちゃん」

揺杏「どういたしまして、それとまだ言ってなかった」

京太郎「へ?」

揺杏「誕生日おめでとうってさ」



『岩館揺杏との思い出~誕生日~』を取得しました


須賀京太郎

小学2年生 『冬』

【ステータス】

体力 4→6

学力 8→9

雀力 0(+1→+2)

雑用 3

【思い出】

『揺杏との大切な思い出~お隣さん~』

『由暉子との大切な思い出~同じ小学校の女の子~』

『??との苦い思い出~桜の木の下の女の子~』

『由暉子との大切な思い出~短冊のお願いごと~』

『由暉子との苦い思い出~見れなかった満月~』

『誓子との思い出~初めてのバレンタイン~』

『誓子との苦い思い出~砕けたクッキー~』

『由暉子との大切な思い出~二人のプール~』

『由暉子との思い出~楽しい誕生日会~』

『揺杏との思い出~あったかい手袋~』


>>231
誤解されるような発言したのは悪かった
でも単純に自分が安価を出すのが早すぎたのかなと思っただけなんだ
有珠山はどの娘も大好きだし贔屓するつもりはないからそこはわかってほしい
ややこしいこと言ってごめん



小学3年のクラスのコンマ判定


偶数 由暉子と同じクラス

奇数 由暉子と違うクラス

↓2 


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


爽「また揺杏の飛びだな」

揺杏「爽強すぎだって」

爽「そうかー?」

揺杏「そうだ京太郎、爽がイカサマしてないか見張っとけ」

京太郎「イカサマ?」

揺杏「ズルってこと」

京太郎「どうやったらわかるの?」

揺杏「えーっと、どうしたらわかるんだ爽?」

爽「いやそんなこと聞かれても」

揺杏「あーもういいよ、次は勝つからな」

爽「よし来い」

京太郎「がんばれー」



雀力に経験が1蓄積されます


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

5 誓子誕生日

↓2


京太郎「あ、いた!」

誓子「え?」

京太郎「誓子ちゃん来て来て!」

誓子「ちょ、ちょっと?京太郎くん?」


公園の木陰のベンチに行くといつも通り誓子ちゃんが本を読んでいた。

そんな誓子ちゃんを見つけた僕は手を引っ張って走る。

僕の家に行って、誕生日のお祝いにお母さんが用意してくれてるお菓子を食べるんだ!



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


誓子「きゃっ」


後ろから誓子ちゃんの悲鳴が聞こえて僕の手の中から誓子ちゃんの手がするりと抜ける。

慌てて振り返ると誓子ちゃんは何かに躓いたのか転んでいた。


誓子「いたた」

京太郎「大丈夫!?」


駆け寄って見ると誓子ちゃんは膝を擦りむいていた。

すごく痛そうで、誓子ちゃんもちょっと泣きそうだ。


京太郎「ごめんなさい……」


僕はぽろぽろと涙をこぼしながら誓子ちゃんに謝った。

誓子ちゃんは僕を優しく抱きしめると自分も涙声になりながら慰めてくれた。

しばらくして落ち着いた僕は涙を拭くと家に帰ってお母さんに誓子ちゃんの怪我の手当をしてもらった。

その時はもう誓子ちゃんは笑っていたけど僕はたくさん謝った。



『誓子との苦い思い出~誕生日~』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「えいっ」

由暉子「わぁっ」


ブランコに乗った由暉子ちゃんの背中を押してブランコの高さを上げる。

そしてまた戻ってきた由暉子ちゃんの背中を押して今度はもっと高くまで上げる。

繰り返すうちにどんどんブランコは早くなっていき最初は喜んでいた由暉子ちゃんはだんだん怖がり始めた。


由暉子「も、もうストップー!」

京太郎「わかったー」


押すのをやめても加速したブランコはなかなか止まらない。


由暉子「とめてえええ」


公園に由暉子ちゃんの絶叫が響き渡り、しばらくして止まったブランコから降りた由暉子ちゃんは泣きながら僕に抱きついてきた。


由暉子「こわかったあ」

京太郎「ごめんごめん」



体力が1上昇しました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

6 揺杏誕生日

7 爽誕生日

↓2


京太郎「爽ちゃん誕生日おめでとう」

爽「ありがとなー」


爽ちゃんに誕生日のプレゼントを渡してお祝いをすると爽ちゃんのお母さんがケーキを運んできてくれた。

色んな種類の小さいケーキがあってどれも美味しそうだ。


爽「京太郎、好きなの選んでいいよ?」

京太郎「いいの?やった!」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「じゃあ僕はこのチョコレートケーキ!」

爽「それなら私はこのイチゴのショートケーキにしようかな」


それぞれケーキを選んで一口食べる。


京太郎「おいしい!」

爽「うまい!」


声を揃えて感想を言った僕らは顔を見合わせて笑った。


爽「そっちのケーキ一口くれよ」

京太郎「わかった、はいあーん」

爽「あーんっ」

京太郎「おいしいでしょ?」

爽「ああ、こっちもなかなかだなー。京太郎も私の食べるか?」

京太郎「うん」

爽「ほい、あーん」

京太郎「あーん」


爽ちゃんが食べさせてくれたショートケーキはとっても美味しい。

「これもおいしいね」と言おうとした時、爽ちゃんが僕の顔を見て言った。


爽「あ、京太郎ちょっと動くな」

京太郎「へっ?」


何かあったのかと思ったのもつかの間、爽ちゃんの顔が急に近づいてきて

ぺろっ

僕の口元についていたクリームを爽ちゃんの舌が舐めとった。


京太郎「ななっ」

爽「んー、やっぱりショートケーキの方がうまいな!」


キメ顔でそう言う爽ちゃんを見ながら僕の頬が熱くなるのを感じる。


京太郎「爽ちゃんのばかぁっ」



『爽との大切な思い出~誕生日~』を取得しました。


今日はここまでで終わり

まさか四回連続で誕生日が来るとは……

ちょっとこのまま誕生日で回ってくようなら誕生日はナシにするかも

それじゃおやすみ


誕生日に関してはそのキャラが小学生の間に1回だけ選択可能

中学に入ってからは季節のイベントとは別枠で1年に1回個別で用意する

ってことにします、そうすればちょうど小5から中3で5人分出来るんで

その他のイベントは同じキャラで同じイベントを取ってもOKのまま

だけどあんまり偏り過ぎないよう配慮して貰えると書く側としては有難い


それじゃ今日は小3終わりまでやる予定ってことで始めて行くよー


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《2 図書館》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「今日は何を読もうかなー」


本棚を見ながらふらふらと図書館をうろつく。

何か面白そうなものはないかと普段はあまり読まない種類の本の置かれた場所を歩いていると、

『どうぶつ』

という文字が目に留まった。

早速本のタイトルを見て品定めをしていると隣に女の子がやってきた。

ちらりと目をやると綺麗な桜色の髪の毛。

あれ?この子どこかで……?

そう思った次の瞬間、僕の頭の中には入学したての頃の桜の木の下での出来事が蘇る。


京太郎「君、あの時のっ!」


思わず大きな声を出してしまい女の子がびくりと肩を震わせる。

女の子は口に手を当ててなんとか悲鳴を抑えながら恐る恐るこちらを見た。


京太郎「驚かせてごめん」


我に返った僕は今回こそは逃げられないよう先手を打って謝る。

女の子は少し困ったような目をしながら図書館の出口を指さした。

きっと外で話をしようというメッセージだと僕は受け取り、二人で一旦図書館を出た。


京太郎「急にごめんね」

??「ううん、それよりあなたは……?」

京太郎「僕は須賀京太郎。2年くらい前に桜の木の下で声をかけたんだけど、覚えてないかな?」

??「桜の木?」


そう繰り返して女の子は少し考え込んだ後に、


??「ああっ!あのときの!」

京太郎「思い出した?」

??「ええっと、あの時は驚いて逃げちゃってごめんなさい」

京太郎「いや、僕も驚かせちゃってゴメン」

??「そっか、お花見の時の……あ、まだ名前を言ってませんでしたね。私は本内成香、小学4年生です」

京太郎「小学4年生?ってことは僕のひとつ上だね」

成香「それじゃあ京太郎くんは小学3年生なんだ」

京太郎「うん、よろしくね成香ちゃん」

成香「はい」


そうして僕らはまた図書館に戻るとそれぞれ本を選び始めた。

成香ちゃんは読む本を決めていたのかすぐに何冊か本を手に取ると本棚とにらめっこしている僕の耳元に口を近づけて囁いた。


成香「動物の本、探してるなら私が教えてあげるよ?」



学力が1上昇しました


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

4 お泊り

↓2


《1 運動会》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「運動会、楽しみだね!」

由暉子「そうだね」

京太郎「そう言えば由暉子ちゃんはリレー何番目に走るの?」

由暉子「たしか15番目、かな」

京太郎「なら僕と一緒だ!」

由暉子「本当?」

京太郎「うん、一緒に頑張ろうね!」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


運動会当日。

僕らの出るリレーが始まり、僕の前の子までバトンが回った。

そしてついに僕の番がやってくる。

バトンを受け取り、全力で走る。

少し前まで運動は苦手だったけど、公園で遊ぶようになってからはみんなと同じくらいに走れるようになった。

由暉子ちゃんは僕の前を走っているけど、この距離ならギリギリ追いつけそうだ。

全力を出して大地を蹴る。

少しずつ由暉子ちゃんの背中が近づき、バトンを渡す直前でなんとか並んだ。

僕たちは多分ほぼ同じくらいにバトンを渡した。

そして隣を見た瞬間、由暉子ちゃんがつまづき、宙に浮いた。


由暉子「きゃっ」

京太郎「由暉子ちゃんっ!」


僕は咄嗟に身体を動かしていた。

倒れこむ由暉子ちゃんの前に飛び込み受け止める。

地面に叩きつけられるはずだった由暉子ちゃんの顔は僕の胸にぶつかし、代わりに衝撃で僕のおしりが地面に激突した。

だけど由暉子ちゃんは無事だ。

何が起きたのかわからずきょとんとしている由暉子ちゃんに笑いかける。

数秒間僕と見つめ合っていた由暉子ちゃんは急に顔を真っ赤にするとさっと立ち上がり、


由暉子「ありがと……」


と小声で言うと自分のクラスの方へ走って去っていった。



『由暉子との大切な思い出~運動会~』


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「すごい!本当に牧場だぁ!!」

成香「すごい、かな?」

京太郎「すごいよ!おうちが牧場だからあんなに動物の本も詳しかったの?」

成香「別に詳しくないけど、動物が好きなのはこの子達が居たからかな」

京太郎「そうなんだ」

成香「京太郎くんは動物好き?」

京太郎「うん!」

成香「じゃあちょっと待ってて?」


成香ちゃんはそう言うとどこかに走って行き、しばらくしてから息を切らしながら戻ってきた。


成香「京太郎くん、こっち!」

京太郎「ええっ?」


成香ちゃんに手を引かれて進んでいくと、そこには牛が居た。


京太郎「牛だ!こんなに近くで見るの初めてっ」

成香「お母さん、京太郎君連れて来たよ」

成香母「いらっしゃい京太郎くん」

京太郎「こんにちは!」

成香母「はい、こんにちは」

成香「京太郎くん、牛のお乳搾りしてみない?」

京太郎「えっ、いいの?」

成香母「良いわよ。ただし、成香の言うとおりにするなら、だけどね」

京太郎「します!ちゃんと!」

成香母「よしよし、それじゃあ成香教えてあげて」

成香「うん、京太郎こっち」


成香ちゃんに導かれて牛のお乳を握ると僕の手の上に成香ちゃんの手が添えられる。

握り方を教えてもらい、成香ちゃんと一緒に絞る。


京太郎「ほんとに出た!すごい!!」

成香「上手だよ、京太郎くん」



雑用が1上昇しました


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

5 雪

6 成香誕生日

↓2


京太郎「それじゃあまた来ます!」

成香「あっ」

京太郎「どうかしたの?」

成香「あのね、もうすぐ私の誕生日なんだ。だから、良かったら来てくれないかな?」

京太郎「いいの?」

成香「いいよね?お母さん?」

成香母「ええ、是非いらっしゃい。二人の為に美味しいご馳走用意するわ」

京太郎「ありがとうございます!」

成香「来てくれる?」

京太郎「うん!」


あれから何度か牧場のお手伝いをさせてもらった僕は成香ちゃんとすっかり仲良くなり誕生日にお呼ばれした。

楽しみだな、成香ちゃんのお誕生日。



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


その日は朝起きてみると凄い大雪でお母さんから外に出るのはやめなさいと言われた。

成香ちゃんの誕生日だからと駄々をこねたけど危ないから駄目なんだって。

お母さんに電話でそう伝えなさいと言われたので成香ちゃんの家に電話をかける。

コールが1回鳴って、すぐに成香ちゃんが出る。


成香『もしもし京太郎くん?』

京太郎「もしもし、僕だよ」

成香『私も今かけるところだったんだ』

京太郎「そっか」

成香『それで……』

京太郎「えっと、ごめん。今日は行っちゃ駄目だって」

成香『……うん』


電話口の成香ちゃんの声はすごく寂しそうだ。

何て返せば良いのかわからず何も言わないまま時間が経っていく。


京太郎「ゴメン」

成香『京太郎くんのせいじゃないから、しょうがないよ』

京太郎「でも」

成香『それより、また天気がよくなったら遊びに来てね?』

京太郎「わかった、絶対遊びにいく!」

成香『うん、待ってる』



『成香との苦い思い出~誕生日~』を取得しました


須賀京太郎

小学3年生 『冬』

【ステータス】

体力 6→7

学力 9→10

雀力 0(+2→+3)

雑用 3→4

【思い出】

『揺杏との大切な思い出~お隣さん~』

『由暉子との大切な思い出~同じ小学校の女の子~』

『成香との苦い思い出~桜の木の下の女の子~』

『由暉子との大切な思い出~短冊のお願いごと~』

『由暉子との苦い思い出~見れなかった満月~』

『誓子との思い出~初めてのバレンタイン~』

『誓子との苦い思い出~砕けたクッキー~』

『由暉子との大切な思い出~二人のプール~』

『由暉子との思い出~楽しい誕生日会~』

『揺杏との思い出~あったかい手袋~』

『誓子との苦い思い出~誕生日の怪我~』

『爽との大切な思い出~口元のクリームの味~』

『由暉子との大切な思い出~しっかり抱きとめて~』

『成香との苦い思い出~行けなかった誕生日~』


今日はここまでってことで、それじゃお疲れ様


ただいまやゆきこちゃん

ちょっと今日はしんどいのともう遅いんで更新は無しで


というか、やっぱり有珠山はユキが人気なのかな?

ちょっと気になったんでアンケートをば

有珠山で誰が一番好きか教えて下さい

ついでにどこが好きとかこんなシチュエーション見たいとか添えてくれると嬉しいかも

時間があれば多かった子かすばらなシチュエーションや理由があった子で小ネタ書くかもなんでもしよければご参加下さい

それじゃおやすみ

ユキかな~一生懸命で一途なとこが、小学校の洞爺湖湖畔キャンプで夜星空観測して未確認飛行物体を見つけるなんてどうかな?

>>339
こういうのはやめたほうがいいと思う
確実にID変えて水増しするだけの結果になるし


   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ    /
.  /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/      ふ
  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
 {//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′  る.     る .る (
.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
.  | ::!::|ハト.乂__ノ       ー '  | :::<    |
 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{

みんなありがとう、思ったより多くてびっくりしたよ

そこまで由暉子に人気が偏ってるわけでもないのかな

まあこのスレもまだ始まったばっかりだから今のところあんまり出番の無い娘にもまだまだチャンスはあるので奮ってご参加下さい

こっから少しずつ原作のキャラに近づけてくから巨乳好きな京ちゃんとかイタイ子ユキちゃんはもう少し待ってなー

揺杏との家事とかは友達の家で予定してたり

小ネタは個人的に>>347が凄い良さそうだと思ったんでそのうちこれで書きます

>>360
ありがとう、だけど今回のは単純にこのスレ読んでくれてる人の好きなキャラとか知りたかっただけで小ネタもアンケートに参加してくれたお礼って気持なんで
こういうの読むとモチベ上がるし、出来るだけ読んでくれてる人の好みに合ったものを書きたいから
まあそれを表現する文章力があるかはまた別なんだけど
そういうわけでこういうのはやめるつもりはないかな
ID帰れるのはわかってるけど単純な多数決じゃないから水増ししてもそんなに影響はないと思うし
その辺りは特別大きな問題にならない限りはみんなの良心を信じる方向でいきたいしね


というわけでアンケート参加してくれた人は本当にありがとう

それじゃ本編再開してくよー


4年生時のクラスのコンマ判定

偶数 由暉子と同じクラス

奇数 由暉子と違うクラス

↓2 


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


京太郎「麻雀かあ」

揺杏「お、京太郎もやる気になった?」

京太郎「いや全然」

揺杏「ちぇっ、鴨になると思ったんだけどなあ」

京太郎「鴨ってなんだよ」

揺杏「さあね」

京太郎「おい、絶対バカにしただろ!」

爽「まあまあ京太郎もそのへんで……あ、揺杏それロン」

揺杏「またかよっ!?」

京太郎「人のことバカにしてるからそうなるんだよーだ」

揺杏「うっせー」



雀力に経験が1蓄積されます


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

↓2


《1 花見》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


毎年恒例の家族でのお花見。

今年も適当に桜を見て周ることにする。

綺麗だなあと眺めていると突然肩を叩かれる。


京太郎「おれに何か――」

由暉子「久しぶりですね、京太郎くん」


振り向くとそこに居たのは眼鏡をかけた由暉子ちゃんだった。

久しぶりに会って少し雰囲気が変わっている、眼鏡をかけているから喋り方が大人びたからか。


京太郎「久しぶり由暉子ちゃ……」


そこまで言いかけて止まる。

由暉子ちゃん、はなんだか少し恥ずかしいし学校の友達に聞かれたら笑われそうだ。

何か他に良い呼び方は無いか。少し考えて、決めた。


京太郎「久しぶり、ユキ」

由暉子「ユキ……?」

京太郎「ああ、おれが考えたアダ名」

由暉子「アダ名ですか」

京太郎「それより眼鏡かけたんだな、あとその変な喋り方どうしたの?」

由暉子「これは急に目が悪くなってしまって、って変!?」

京太郎「うん、変なカンジ」

由暉子「そんなことないもんっ、大人な感じでかっこいいもん!」

京太郎「そ、そうかあ?」

由暉子「それに京太郎くんだっておれとか言ってるし」

京太郎「うぐ、それは」



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


由暉子「それは?」


ユキが詰め寄ってくる、ていうかそんなに怒らなくてもいいじゃん。


京太郎「みんなそう言ってるし僕は子供っぽいだろ」

由暉子「私のこと言えないじゃん」

京太郎「悪かったって、ごめん」

由暉子「別にいいけど」

京太郎「あと、口調戻ってるぞ」

由暉子「あっ」

京太郎「せっかくだから一緒に桜見て周ろうぜ」

由暉子「……いいですよ」


口調が戻ってたのが恥ずかしかったのかユキは顔を赤くしながら付いて来る。


京太郎「人が多くなってきたな」

由暉子「ですね」


周りに人が増えてきて進みにくくなる。

おれはいいけどユキはついてこれないだろうしちょっと目を離したらはぐれちゃいそうだ。

仕方がないのでユキに手を差し出す。


由暉子「京太郎くん?」

京太郎「はぐれたら困るだろ」

由暉子「そ、そうですね」


ユキが俺の手をしっかり握る。

女の子と手を握っていると思うと少しドキッとする。

これまでもこういうことはあったけど、友だちとそういう話をするようになったせいかそれとも久しぶりにあったユキが少し大人びて見えたせいか。

多分きっと両方だな、などと思いながら人混みを縫って歩く。

時折振り向いてちゃんとユキが付いてこれてるか確認する。


由暉子「きゃっ」


大分人が少なくなってきた周りを見て歩いていると突然ユキと繋いでいた手が引っ張られた。

慌てて振り返るとどうやら木の根っ子につまづいたらしくユキが思いっきり地面に膝を打ち付けていた。


由暉子「いたたっ」


ユキの膝からは真っ赤な血が流れ出し目にはうっすらと涙が浮かんでいる。


京太郎「立てるか?」


そう問いかけてみるがユキはフルフルと首を横に降る。

人混みから離れることに必死だったせいかまわりに大人はいない。

今にも泣き出しそうなユキの顔を見て、おれは決めた。


京太郎「おれがおんぶしてやる」


それだけ言ってユキの前に背を向けてしゃがむ。


京太郎「ほら、はやく」

由暉子「う、うんっ」


おれはユキをおぶると今来た方向へとUターンして母さん達が待っているところへ駆け出した。

運動が得意な方では無いがユキが転んだのはおれが急ぎすぎたせいだ。

それに、泣き顔は見たくない。

だから俺は全力で走った。

母さんの元へ辿り着いてユキを下ろすとおれは汗びっしょりで息もあがっていた。

そんなおれを見て母さんは「がんばったわね」とだけ言うとカバンから出した消毒液と絆創膏でユキの手当をしてくれた。

手当が終わった後、ユキはおれの耳元で「ありがとう」とだけ囁くと帰っていった。

帰る時のユキの顔は何故かすごく嬉しそうで、がんばってよかったと思った。

そう言えばユキを背負っていた時は必死で気にしていなかったけど、あの時背中にあたっていた柔らかいものって……。

顔が熱い。

あれがユキの……。

いや、駄目だ。考えるのはやめよう。

そうは思っても簡単に忘れることは出来ないわけで、しばらく背中の感触にドキドキしながら桜を眺めた。

ユキも、女の子なんだな……。



『由暉子との大切な思い出~花見~』


今日はここまででー

あんま進めてないけど明日は早めに始めれる予定なんで

あと夏のイベントの後にチカちゃんのイベントも予定してるんでお楽しみにー

それじゃおやすみ


ユキと会ってる頻度については男女でクラス違ったらこんなもんじゃないかなと

頻繁に顔を合わせてよく遊ぶって感じの幼馴染キャラ決めは最初のコンマ判定なので5人の中じゃ揺杏がそういうポジションだったり


それじゃ今夜も再開してくのよー


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《2 図書館》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


成香「それでこっちの豚さんはですね……」


おれはなるちゃんに色々な動物のことを教えてもらっていた。


成香「京太郎くん?聞いてますか?」

京太郎「聞いてるよ」

成香「そうですか」

京太郎「それにしても、なるちゃんは動物のこと詳しいよね」

成香「はい、うちの子達のことをもっと知ろうと調べていたら自然と」

京太郎「そっかー」

成香「まだ知らないことの方が多いんですけどね」

京太郎「じゃあさ、おれも一緒に勉強するよ。そんで二人でもっと詳しくなろ!」

成香「それは、とってもすてきです!」



学力が1上昇しました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

6 揺杏誕生日

↓2



《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「そういや誕生日おめでと揺杏」

揺杏「おー、さんきゅーな」


夕日が差し込む部屋の中、二人でTVゲームをしながら誕生日の話題を出す。

揺杏はあまり気にする風もなくさらっと話題を流した。

プレゼント、いつ渡そうか。


揺杏「っしゃー!私の勝ちぃ」

京太郎「ああっ」


考えこんで動きが鈍った隙を突かれた。途中までは優勢だった分余計に悔しい。


京太郎「もういっかい!」

揺杏「よーし、かかって来い」


そうしてついついゲームにのめり込み、気付けばすっかり日が暮れていた。


揺杏「あー、そろそろ帰んなきゃ」


ポツリと呟いた揺杏の言葉でおれはプレゼントのことを思い出す。

やばい。誕生日プレゼントは今日渡さないといけないのに。

しかし何だか切りだすのが恥ずかしくて、結局プレゼントは渡せないまま揺杏は帰ってしまった。


夜、おれは揺杏に渡すつもりだったプレゼントを抱えて窓の外を覗いていた。

おれの部屋の窓からは揺杏の窓が見え、少し危ないが屋根伝いに行き来することも出来る。

今頃家族でケーキを食べているのだろうかと想像していると揺杏の部屋に灯りが点いた。

カーテンで中は見えないが揺杏が来たのだろう。

俺はプレゼントを持って窓から出ると屋根を伝い揺杏の部屋の窓に移動した。

コンコンと窓をノックするとすぐに窓が開いて揺杏が顔を出した。


揺杏「なんだよこんな時間に」

京太郎「中、入っていい?」

揺杏「ん、別にいいけど」


OKが出たので揺杏の部屋に入り込む。


揺杏「それで?」


揺杏がおれに近づいて問いかけてくる。

揺杏との距離感が近いのはいつものことだが今夜はお風呂あがりだからかいつにもましていい匂いがする。

……じゃなかった。おれは後ろ手に持っていたプレゼントを差し出して言った。


京太郎「これ、プレゼント」

揺杏「あ……さ、さんきゅ」


揺杏はそれを見て少し目を丸くした後恥ずかしそうに笑いながらそう言った。


揺杏「開けていい?」

京太郎「いいよ」

揺杏「それじゃ早速」


揺杏が包みを開ける。

おれが用意したのはぬいぐるみだ。


揺杏「これ……私が欲しかった……」


それも、揺杏が玩具店に行くといつも眺めていたもの。

自分の小遣いでは足りなかったのでお母さんにお願いして少し出してもらったけど。


揺杏「ありがとな京太郎」


揺杏は照れ隠しかおれの頭をクシャクシャと撫でる。

後で聞いた話では今年はプレゼントは貰えないのかもと落ち込んでいた所だったらしい。

渡しに行けて、よかった。



『揺杏との思い出~誕生日~』を取得しました


『桧森誓子 イベント』


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「伊達市小学生麻雀大会?」

誓子「そう!」


チカ姉が持ってきたチラシによれば次の日曜日に麻雀の大会があるらしい。


京太郎「がどうしたの?」

誓子「私それに出ようかと思って」

京太郎「チカ姉が?」

誓子「うん、麻雀の腕には覚えがあるし」

京太郎「そっか」

誓子「それでね、京太郎くんには応援に来てほしいなって」

京太郎「いいよ、どうせ暇だし」

誓子「やった、それじゃ日曜日絶対来てね!」


チカ姉とそう約束を交わし、そして当日。

あろうことかおれは大寝坊をしてしまった。


目を覚まして時計を見るととっくに昼を過ぎている。

何度か時計を見返した後、おれは寝坊したことに気付き慌てて飛び起きた。


京太郎「しまったあっ」


きっと自分が出るわけでもないのに緊張して昨日眠れなかったのが原因だ。

というか何でこういう日に限って起こしてくれないんだお母さん!

心の中で叫びながら階段を駆け下りて食卓に向かうとそこには

『朝から買い物に出かけるわね、お昼は適当に冷凍食品でも食べて お母さん』

と書かれたメモと食パンが置かれている。


京太郎「タイミングわりいいい」


食パンを詰め込んで会場まで走る。

息を切らして辿り着くと、モニターにはチカ姉が映っている。

間に合った!

と思ったのも束の間、画面にはオーラスという文字。

爽と揺杏たちがやっているのを見ていたからそれがどういう意味かはわかる。

そして無慈悲に告げられる「ツモ」という台詞。

おれがちょうど来た瞬間、チカ姉の負けが決定した。


誓子「そっかあ、まあしょうがないよ」


会場の外のベンチでチカ姉とジュースを飲みながら寝坊したことを打ち明けるとチカ姉は笑って許してくれた。


誓子「朝京太郎くんの姿が見つからなくて心配だったから、何事もなくって良かったよ」

京太郎「ごめん」

誓子「もう、気にしなくていいってば。それにほら見て、ベスト8!すごいでしょー?」

京太郎「うん、すごい!」


誓子「ホントは見てて欲しかったけど……」


小さな声でポロッと口からこぼれたその言葉はきっとチカ姉の本音で、その時のチカ姉の顔は寂しそうで。

おれは何か言おうとしたけど言葉が詰まって何も言えなかった。


誓子「なーんてね、それよりもうすぐ決勝始まるから見に行こう」


次の瞬間チカ姉はまたいつもの笑顔に戻り、おれの手を引いて会場の中へと歩き出した。

もしおれが来れていたら、チカ姉を心配させること無く応援出来ていたら、チカ姉はあそこに居たんじゃないだろうか。

そんな自惚れた考えが邪魔して素直に決勝戦を楽しむことは出来なかった。

次、チカ姉が何かの大会に出る時は絶対応援しに行こう。

そう、強く心に決めた。



『誓子との苦い思い出~大会~』を取得しました 


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


ユキの家にお呼ばれして遊んだ。

遊ぶと言ってもSF小説やUFOの話をするだけだったが。

こういう話をしている時のユキの目はとても輝いていて話していてすごく楽しい。


由暉子「晩御飯、食べて行きませんか?」


もう暗くなってきてそろそろ帰ろうかと思っているとユキからそんな提案があった。

ユキのお母さんも良いと言ってくれているので家に電話を入れて今晩は真屋家でごちそうになることにした。


京太郎「じゃあおれ手伝います!」

由暉子「私もお手伝いします」


食べさせて貰うだけなのも申し訳ない気がしたしすることも無かったのでおれとユキでお手伝いすることにした。

ユキのお母さんは子供にも出来そうなことを選んでおれたちにやらせてくれた。

食器を運んだり冷蔵庫から野菜を出したり。

邪魔だったかもしれないが自分たちが手伝ったという達成感は大きく、頑張った後に食べるご飯は美味しかった。



雑用が1上昇しました


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

4 お泊り

↓2


《2 月見》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


満月の夜。そろそろ寝ようかと思っていると窓を叩く音が聞こえてきた。

窓を開けてみるとそこには揺杏がいる。

揺杏はジュースのペットボトルをおれに見せて言った。


揺杏「屋根の上で月見しよーぜ、月見」


屋根に降りると揺杏が用意したのかジュースとコップ、それにお菓子が用意されている。


京太郎「揺杏これ」

揺杏「しー、うちの親には秘密な」


どうやらこっそり用意したらしい。

そんなわけで揺杏と一緒に屋根に腰を下ろしてお菓子をつまみながら月を眺める。


揺杏「いやー、なんか雰囲気あっていいね!」

京太郎「揺杏にしては良い考えだな」

揺杏「うっせ」


揺杏がトンっとおれの肩を軽く押す。

軽くではあったが全く構えていなかったおれは不意に身体のバランスを崩し、その表紙にジュースの入ったコップが手から滑り落ちた。

着ていた服にジュースがかかり、コップはそのまま屋根から転がり落ちてしまった。


京太郎「あっ」

揺杏「やっべー……」


しばらく顔を見合わせたおれたちはどうするか決めることにした。


揺杏「やっぱ謝ったほうがいいかなー」

京太郎「流石に隠せないでしょ、落ちたコップは割れちゃったしおれの服もベタベタだし」

揺杏「だなあ……」

京太郎「なんか、ゴメンな」

揺杏「いや、押した私も悪いからさ」


そういうわけでおれと揺杏はそれぞれの両親に白状した。

おれも揺杏もこっぴどく叱られ、説教が終わってからはまた屋根の上に座り二人で愚痴をこぼしあった。

おれも結構怒られたが揺杏はもっと厳しく叱られたようで、何だかすごく申し訳なかった。

ごめんな揺杏。暗くてわかりにくいが泣き腫らしたと思われる揺杏の目を見ながら、胸の内で何度も謝った。



『揺杏との苦い思い出~月見~』


今日はここまで

何故か爽の誕生日が明日だと思い込んでてそれが間違いだったと今日知った

爽くんごめん!

あ、今回のチカちゃんのイベントは全員分あるんで

明日は爽くんのイベントから

それじゃおやすみー


再開するよー

今日は爽のイベントから


『獅子原爽 イベント』


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


それは揺杏と爽と三人で近くの公園に野球をしに行った時のこと。

おれと揺杏は二人で公園に向っていたけど揺杏が忘れ物をして家に戻ったのでおれは先に公園に行くことになった。

バットを持って階段を駆け上がると誰かが言い合いをしている声が聞こえてきた。

何事かと思い音を立てないように公園を覗きこむと爽が男の子達に囲まれて何か言い争っている。

遠くて何を言っているのかはわからなかったが様子を見るに喧嘩しているらしい。

見たところ年上の男の子のようでおれは怖くて出ていけなかった。

どうしようかとおろおろしていると突然男の子のうち一人が爽に殴りかかった。

驚いていると爽も爽で殴りかかって来た男の子の股間に蹴りを入れて返り討ちにした。

それを機に周りの男の子達も爽に襲いかかり本格的な喧嘩が始まった。

爽も善戦したものの人数差は大きく羽交い締めにされてしまう。

助けに行かなきゃと思うものの足が震えて動き出せない。

揺杏が来るのにはまだかかりそうだし爽を助けに行けるのはおれしかいない。

そうは思っても年上相手に挑む勇気は無くて。

そうこうしているうちに男の子うち一人が爽の右頬を思いっきり殴った。

おれはそれを見た瞬間、歯を食いしばって恐怖を押し殺し、全力で地面を蹴った。


京太郎「うあああああああああああっ」


叫び声を上げながら手に持っていたバットを振り回して集団の中に突っ込む。


京太郎「爽から離れろおっ」


上級生たちに向けてバットを振るう。

爽を取り囲んでいた男の子達は驚いておれから距離を置いた。


「な、なんだこのチビ」

「あぶねえ!」

「どうすんだよこれ」

「チッ、めんどくせえ」


上級生達は暴れまわるおれを見ると去って行った。

上級生の姿が見えなくなり、公園に居るのがおれと爽だけになるとおれはへなへなとその場に座り込んだ。


爽「京太郎……」


右頬を赤く腫らした爽が心配そうに覗きこんでくる。

爽の顔を見ると目に涙が浮かび視界が歪んだ。


京太郎「爽ぁっ」


堪え切れず泣きながら爽に抱きつく。

怖かった、すごく怖かった。

爽に抱きしめられながらおれはわんわん泣いた。


そんなおれを爽は優しく撫でてくれて、おれが泣き止むと爽は微笑みながら言った。


爽「ありがとな京太郎、カッコ良かったぞ」

京太郎「おれ……」

爽「ちょっと目瞑って?」

京太郎「め?」

爽「ああ」

京太郎「わかった」


爽の言うとおりに目を閉じる。

すると柔らかい物がほっぺに触れる。


爽「私を助けてくれた王子様へのお礼、ってとこかな」


目を開けたおれに爽はそう悪戯っぽく笑いかけた。


揺杏「あれ、なにやってんのー?」


後ろから揺杏の声が聞こえてくる。おれは慌てて涙を拭った。


爽「ああ、ちょうど今京太郎がカッコ良いトコ見せてくれてさ」

揺杏「なにそれ、見たかったんだけど」

爽「もっと早く来れば見れたのに、残念だったな」

揺杏「マジで?気になるんだけど」

爽「んー……秘密」

揺杏「えー、なんだよそれ」

爽「私と京太郎だけの秘密だ。な、京太郎?」

京太郎「……う、うん」



『爽との大切な思い出~喧嘩~』


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


成香「今日はうちで取れた牛乳を使ってアイスをつくりましょう!」

京太郎「いえーい!」

成香「それじゃあ始めましょう」


なるちゃんのお母さんが見守る中おれたちは二人でアイス作りをしていた。

お母さんが用意した材料をなるちゃんが入れておれがかき混ぜる。

そして混ぜ終わったら冷凍庫に入れて冷やす。

待っている間はなるちゃんの小さい時のアルバムを見せてもらった。

牧場の動物と一緒に写っている写真が多く、可愛いねというとなるちゃんは少し照れくさそうだった。

そうしているうちにアイスも出来上がり早速食べることにした。


成香「それでは、いただきます」

京太郎「いただきまーす」


しっかり合掌してスプーンでアイスを掬い口に運ぶ。


京太郎「美味しい!」

成香「本当です!」


作った分をぺろりと平らげる。

簡単だったのに美味しかったなあと思っているとなるちゃんが言った。


成香「アイス、また一緒に作って食べたいですね」

京太郎「うん!」



雑用が1上昇しました


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

5 雪

↓2


《5 雪》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「雪すごいなあ」

由暉子「そうですね」


窓の外に広がるのは見渡すかぎりの銀世界。

暖房の効いたユキの部屋でぬくぬくと暖まっていたおれたちは手持ち無沙汰になっていた。


京太郎「雪でなんかして遊ぶ?」

由暉子「なんかって何ですか」

京太郎「そうだなあ」


雪と言えば……そうだ!


京太郎「雪だるまをつくってユキの眼鏡をつけてユキだるま!なんてごふっ」

由暉子「ふざけないでください」

京太郎「そんな分厚い本の背表紙で叩かないでくれよ、それにふざけたつもりは」

由暉子「ふざけたつもりは?」

京太郎「何でもないです」


高々と本を振りかぶる由暉子様には逆らえない。


京太郎「んー、じゃあかまくら作りなんてどうだ?」

由暉子「かまくら……いいですね」


あ、今ちょっと目が輝いた。多分秘密基地みたいでカッコいいとか思ってるぞこいつ。


由暉子「何してるんですか、早く行きますよ」


気付けばいつのまにやら耐寒装備が万全になったユキが呼んでいる。

慌てておれも準備をするとユキの後を追って外へ出た。


由暉子「出来ましたね」

京太郎「ああ、これはなかなか」


近くの公園に降り積もった雪をかき集めて出来たかまくらはなかなかの出来栄えだった。

早速中に入ると結構広い。

おれたちは二人並んで座ると顔を合わせて笑いあった。

二人で何か作り上げた達成感と言うのはかなりのものだ。


由暉子「ふふっ」

京太郎「どうした?」

由暉子「秘密基地みたいで、楽しいですね」

京太郎「ぷっ」

由暉子「へ?」

京太郎「秘密基地みたいって、絶対そう思ってると思った!」

由暉子「なっ……もうっ、京太郎くんなんて知りませんっ」


ユキの呟きに対してつい笑ってしまうと拗ねたのかユキはぷいとそっぽを向いてしまった。


京太郎「ごめんユキ、機嫌直してくれよー」


謝ると口を尖らせて振り向いたユキが言った。


由暉子「じゃあ約束してください」

京太郎「約束?」

由暉子「ら、来年も一緒にかまくらを作るって……そしたら許してあげます」

京太郎「ああ、約束する。来年はもっとデカイのつくろうな!」

由暉子「はいっ」



『由暉子との大切な思い出~雪~』


須賀京太郎

小学4年生 『冬』

【ステータス】

体力 7

学力 10→11

雀力 0(+3→+4)

雑用 4→6

【思い出】

『揺杏との大切な思い出~お隣さん~』

『由暉子との大切な思い出~同じ小学校の女の子~』

『成香との苦い思い出~桜の木の下の女の子~』

『由暉子との大切な思い出~短冊のお願いごと~』

『由暉子との苦い思い出~見れなかった満月~』

『誓子との思い出~初めてのバレンタイン~』

『誓子との苦い思い出~砕けたクッキー~』

『由暉子との大切な思い出~二人のプール~』

『由暉子との思い出~楽しい誕生日会~』

『揺杏との思い出~あったかい手袋~』

『誓子との苦い思い出~誕生日の怪我~』

『爽との大切な思い出~口元のクリームの味~』

『由暉子との大切な思い出~しっかり抱きとめて~』

『成香との苦い思い出~行けなかった誕生日~』

『由暉子との大切な思い出~背負い駆け抜けた桜の木~』

『揺杏との思い出~ギリギリ渡せたプレゼント~』

『誓子との苦い思い出~間に合わなかった麻雀大会~』

『揺杏との苦い思い出~満月の夜に叱られて~』

『爽との大切な思い出~上級生との喧嘩~』

『由暉子との大切な思い出~かまくらは秘密基地~』


今日はここまで

なんかあったら遠慮なく言ってね

それじゃおやすみ


爽君のケンカの原因が気になります

成香さんの思い出悲惨やな

確かに成香が数少ない上に全部苦いだからなぁ。

5年生ではユキちゃんと同じクラスに……


>>502
公園で仲の悪かった同級生の男子と鉢合わせて「俺達が使うから女は帰れ」的なことを言われてカッとなった爽が挑発して~みたいな感じかな?


>>506>>507
ま、まだ小中のイベント半分も終わってないから

>>508
三連続で違うクラスを引いているという現実
結構な確率だと思う


今夜も再開してくよー

少し体調悪いんで早めに切り上げるかもだけど

まずはクラスのコンマ判定からでー



5年生時のクラスのコンマ判定

偶数 由暉子と同じクラス

奇数 由暉子と違うクラス

↓2


京太郎「お」

由暉子「おはようございます京太郎くん」

京太郎「おはよ、ユキ。同じクラスだな」

由暉子「ですね。一年間よろしくお願いします」


そういやユキと同じクラスになるのって一年生の時以来だなあ。

ユキとしばらく喋ってから自分の席に戻るとクラスの男子達が集まってきた。


「須賀!」

京太郎「どうした?」

「お前もしかして真屋と付き合ってんのか!?」

京太郎「はあっ!?」

「おい、どうなんだよ!」

京太郎「ち、ちげえよ」

「本当に?」

京太郎「ああ、本当だ」

「なーんだ、つまんねえの」

京太郎「うるせえ!」


ユキとおれが付き合ってる……?

みんなからはそんなふうに見えるんだろうか……。


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「あー、腹減った」

揺杏「だなー」


二人並んで寝転がりながらテレビを眺める。

今日はおれの親も揺杏の親も出かけていて家に居ない。

こういう時は大抵どちらかの家で遊んだ後揺杏が昼食を作ってくれる。


揺杏「しっかたねーな」


揺杏がのそっと立ち上がりキッチンへ向かう。

おれも揺杏の手伝いをするべく後を追った。



揺杏「でっきあっがりー」

京太郎「おおー」


揺杏の手際が良いお陰でおれが手伝うことがほとんど無いまま料理が出来上がった。


揺杏「んじゃ食うか」

京太郎「いっただきまーす」

揺杏「いただきまーす」

京太郎「うん!やっぱ揺杏の料理美味い!」

揺杏「お世辞言っても何も出ないぞ」

京太郎「本当だって、揺杏はきっといいお母さんになるな」

揺杏「バッカ、そういう時はいいお嫁さんだろ」

京太郎「ああそれそれ、揺杏はいいお嫁さんになるよ」

揺杏「まったくお前は……」


何故か揺杏の顔が赤いけどそれよりも今はご飯ご飯。

いやー、揺杏の料理は美味しいなあ。



雑用が1上昇しました


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

↓2


《4 旅行》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


ゴールデンウィーク。おれの家族はユキの家族と一緒に旅行に行くことになった。

旅行先は奈良。一通り観光をして日が暮れる頃にある旅館に着いた。

今日はここで泊まるらしい。

どんなところか不安だったがなかなか良い感じの旅館のようで安心した。

部屋に案内される途中でマフラーに手袋着用のどう考えても季節外れな容貌の女の子と何故かユキの方に尋常では無い熱い視線を注ぐ女の子が居たことを除けば、だが。


「お部屋はこちらになります」


案内された部屋は二つ、大きめの部屋と小さめの部屋。

おれたちの家族は両方共三人家族だ。大きい方は広すぎるし小さい方は少し狭い。

そう思っているおれの顔を見て察したのかお父さんが言った。


「部屋割りは子供二人と大人四人だからな」

京太郎「へ?」

「その方がお前もユキちゃんも良いだろ?もう小学五年生だし、そのくらい大丈夫だろうしな」

京太郎「ありがとう父さん!」

「だからって変なことするなよ?ユキちゃんがしっかりしてるからあまり心配はしてないが」

京太郎「大丈夫だって」

「じゃあ夕飯の時間になったら呼びに来るからな」

京太郎「うん」


お父さん達はそう言って大きい部屋の方に入っていった。おれたちも自分の部屋に入ることにする。


京太郎「二人でお泊りって、なんかワクワクするな!」

由暉子「そうですね」


子供二人で使うには少し広く感じる部屋でおれとユキははしゃぎ回った。

いつも自分の家で見るのとは違う番組がやっているテレビを見たり窓から見える大自然を堪能したり。

楽しい時間はあっという間に過ぎて晩御飯の時間になった。


京太郎「ふーっ、ご飯美味しかった!」

由暉子「温泉も気持ちよかったです」


晩御飯は凄い御馳走だった。さっきの女の子がご飯を運んできた時には驚いたが話によるとこの旅館の娘さんらしい。

おれと一歳しか違わないのにしっかりしてて家の手伝いもしてて偉いなあ。ただやっぱり視線はユキに向けられてたけど。

その後は大きな温泉に入って部屋に戻ってきた。

おれの方が早く出たらしくおれが戻ってしばらくしてからユキが戻ってきた。


由暉子「お布団敷きましょうか」

京太郎「うん」


布団を引っ張り出してきて二人分くっつけて敷く。

ずっとはしゃいでいたせいか疲れて眠い。

でもすぐに寝てしまうのはなんだか勿体無い気がしておれとユキは電気を消して布団に潜り込んでからもしばらく話していた。

会話が途切れて辺りが静まり返る。


由暉子「京太郎くん、まだ起きてますか?」

京太郎「まだ起きてるよ」

由暉子「そうですか」

京太郎「うん」


ユキの方に顔を向けるとユキもこっちを見ていて自然と目が合った。

月明かりに照らされて見えるユキの笑顔はなんだか綺麗に感じた。

そう言えば、眼鏡を外したユキを見るのって久しぶりかも。

ユキのことを見つめているとユキは静かに口を開いた。


由暉子「楽しかったですね」

京太郎「うん。でもまだ明日もあるよ」

由暉子「ふふ、そうでした。じゃあ早く寝ないと」

京太郎「そうだね」

由暉子「……また、来たいですね」

京太郎「うん」



『由暉子との大切な思い出~旅行~』

『由暉子との大切な思い出~旅行~』を取得しました


ちょっと早いけど今日はここまでで、それじゃおやすみー

続き、始めてくよー



『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「えいっ!!」


虫あみを全力で振り下ろして中を確認する。

居た。

後ろを振り返り少し興奮気味に叫ぶ。


京太郎「捕まえたよー!」

成香「本当ですかっ?」


駆け寄ってくるなるちゃんにおれは虫あみの中を見せた。


成香「蝶々、綺麗です」


おれが捕まえたのは蝶々。

なるちゃんが捕まえたことが無いと言うので捕って見せたのだ。

捕まえた蝶々を虫カゴに入れるとなるちゃんは目を輝かせながら蝶々を観察し始める。


成香「すてきです……」

京太郎「ふつーのことだと思うけどなあ」

成香「そんなことないですよ!私じゃ捕まえれませんでしたし」

京太郎「そっか、まあなるちゃんが喜んでくれたならそれでいいけど」

成香「はい!ありがとうございます京太郎くん!」



体力が1上昇しました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

↓2


《3 肝試し》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


7月も終わりが近づき夏休みが始まろうと言う頃、学校ではある噂が流れ始めた。

何でも、出るというのだ。

出るって何がと聞かれれば勿論お化け。

隣のクラスの嫁田くんの友達の知り合いが学校近くの墓地で見たとかなんとか。

おれは全く興味が無かったが小一からの友人はノリノリなようで。


由暉子「京太郎くん、是非行ってみましょうっ」


なんてことをピュアな笑顔で言ってきたのだ。

結局おれたちは夜こっそり家を抜けだして見に行くことになった。

危ないとは言ったけどこうなってしまってはおれの言うことなんて聞きやしない。

一人で行かせて何かあっても気分が悪いのでついていくことにしたのだ。

そういえばコイツ昔からこういう話大好きだったな……。


そして当日の夜。おれは両親の目を盗んで家を出ることに成功、急いでユキの家に向かう。

親に内緒で真夜中に家を出て外を走っている非日常の空気。もしかしたらこれからスゴい体験をするんじゃないかという期待。

それらが混ざり合って「お化けなんて」と冷めた考えだったのがまるで嘘だったかのようにおれは興奮していた。


由暉子「京太郎くん」

京太郎「ユキ!」


ユキと合流して目的地である墓地に向かう。

墓地に着くとおれは懐中電灯を、ユキはカメラを片手に持ちそろりそろりと足音を立てないように探索を開始した。


由暉子「……」

京太郎「いないな」

由暉子「そうですね」


墓地をぐるぐると何度か回ったがとうとうお化けが現れることは無かった。

期待を裏切られてガッカリしながらユキを家に送る。

ユキが家に入るのを見届けて帰ろうとすると後ろから物凄い怒鳴り声が聞こえた。

あれ、ユキのお父さんの声だよな……。

あーあ、知らないぞおれ。

見つかってしまったユキを憐れみながら自宅に帰り着くとそこには鬼の形相をしたお母さんが仁王立ちしていた。



『由暉子との苦い思い出~肝試し~』を取得しました


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


京太郎「これなんだっけ、タンヤオ?」

爽「違うなー、これはチャンタだ」

京太郎「あれ、そうだっけ」

揺杏「へー、爽チャンタなんだ。じゃあこれは通るっと」つ五萬

爽「ロン」

揺杏「へ?」

爽「ロン」

揺杏「いやチャンタって」

爽「捨て牌くらい見ろバカ」

揺杏「なっ、騙された!?」

爽「あ、今のはタンヤオであってるぞ京太郎」

京太郎「わかった、ついでに揺杏が弱いってことも」

揺杏「おいっ!?」



雀力に経験値が1蓄積されました。


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

4 お泊り

↓2


《3 紅葉狩り》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「うわあ、真っ赤だ」

成香「すてきですっ!」


燃えるような赤一色の景色に包まれておれとなるちゃんは歓声を上げた。

連れてきてくれたなるちゃんのお母さんはお店で待っているから二人で好きに探検してきなさいと言ってくれた。


成香「綺麗……」


紅葉を見つめてそう呟く女の子はなんだか普段と違って見えて、いつの間にか見惚れている自分に気づく。


京太郎「なるちゃん」

成香「はい?」


思わず声に出して呼んでしまい胸の鼓動が一気に早くなる。

振り返った少女に視線は吸い寄せられ言葉が詰まる。


成香「京太郎くん?」


二度目の問いかけでハッと我に返ったおれは慌てて頭に浮かんだ言葉を口にした。


京太郎「しゃ、写真撮ろうぜ」


そう言ってからおれはお母さんに借りたカメラをポケットから取り出してなるちゃんに見せた。


カメラを起動してなるちゃんに向けようとすると近づいてきたなるちゃんに取り上げられてしまった。


成香「撮るなら一緒に撮りましょう」


向けられた笑顔にぎこちなく首を縦に振るとなるちゃんはおれの隣に立ってカメラをこちらに向けながら前に付きだした。


成香「撮りますよー」


そんな撮り方をするのかと戸惑っているうちにシャッターが押されて一枚目の写真が撮影される。


成香「うーん、もっと拡大して……」


カメラとにらめっこしながら調整を終えたらしいなるちゃんは再びおれの隣に並んで立つ。

だが今度はさっきよりも距離が近く、なるちゃんはおれの腕を抱えるようにしながら俺の肩に頭を乗せている。

さっき少し意識してしまったせいでなんだか恥ずかしい。


成香「もう一回撮ります」


カシャッと音がして二度目の撮影が終わる。

撮れた写真を見せて貰うと真っ赤な紅葉の背景をバックににこやかに笑うなるちゃんと紅葉程ではないが頬を赤く染めたおれが写っていた。


成香「すてきに撮れましたっ」


自分の表情は少し恥ずかしかったが喜んでいるなるちゃんを見れば余り悪い気はしなかった。



『成香との大切な思い出~紅葉狩り~』を取得しました


今日はここまで

小5の残りは揺杏→冬→成香の順番でイベントがある予定

それじゃおやすみー


今日も始めてくよー

まずは揺杏のイベントからで



『岩館揺杏 イベント』


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「うー、寒かったあ」


手をこすり合わせながら揺杏の部屋に転がり込む。

そんなおれに私の家なんてすぐ近くだろと笑いながら揺杏がココアを出してくれる。

ココアを飲んで温まりながら早速ゲームを始める。

二人ともが特に何も無い日はだいたいいつもこんな感じだ。

ゲームをしている揺杏にチラリと目を向けると揺杏の手に目が留まった。


揺杏「ん?どうかしたか?」

京太郎「その手、またなんかしてんの?」


数多くの絆創膏が貼り付けられた手を指して聞く。


揺杏「あー、気にしなくていいから」

京太郎「でも」

揺杏「それより続きやろうぜ」


揺杏はそう言ってゲームを再開すると結局指の絆創膏の理由について語ることは無かった。


その日から数日後の夜。

もうそろそろ寝ようかと読んでいた漫画を閉じると窓をドンドンと叩く音がした。

こんな時間に何の用だ?

そう思いながらカーテンを開けるとなんだかすごく嬉しそうな顔をした揺杏が窓の外に立っていた。

用件は後にしてとりあえず部屋に上げることにする。


揺杏「いやー、寒かったわー」

京太郎「こんな時間にどうしたんだよ」

揺杏「ああ、明日にしようかとも思ったんだけど我慢出来なくてさ」

京太郎「何が?」

揺杏「まあまあ、ちょいと目閉じてくれる?」

京太郎「いいけど……」

揺杏「そんじゃよろしく」


なんだかよくわからないまま揺杏の言うとおりに目を閉じる。

すると首に何か暖かくて柔らかい物が巻きつけられる。

これって……。

巻きつけられた物が何かうっすらと気付いたところで揺杏から目を開けて良いよと言われる。

目を開けてそれをしっかり確認する。

揺杏がおれにくれたのはマフラーだった。


揺杏「どう?」

京太郎「あったけえ」

揺杏「そっかそっか」


そう答えると揺杏は嬉しそうにニッと笑い自分の部屋に帰っていった。

外してよく見てみるとところどころ少し不格好で市販の物とは思えない。

広げてみるとマフラーの端にメッセージカードがくくりつけられているので外して読んでみる。


『寒そうだったからさ あんまり上手に編めなかったけど 良かったら使ってよ』


きっと面と向かって言うのが恥ずかしかったんだろう。

自分でマフラーを巻き直して顔を埋めるとうっすらと揺杏の匂いがする。


京太郎「ありがとな、揺杏」



『揺杏との大切な思い出~手編みのマフラー~』


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《4 友達の家》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


由暉子「あ、京太郎くんそこの本取ってください」

京太郎「どれ?」

由暉子「あの本棚の一番上の」

京太郎「あー、これか」

由暉子「ありがとうございます」

京太郎「でもどうやって置いたんだ?ユキじゃ届かないんじゃない?」

由暉子「とっ、届きますよっ!」

京太郎「えー、うっそだあ」

由暉子「本当です!それじゃあ届くって証明してみせます」

京太郎「あんま無理すんなよー」

由暉子「くぅっ、あとすこっ……し……きゃうっ」


ぴょんぴょんと飛び跳ねて一番上の段の本を取ろうとするユキ。

危なっかしいなと思いながら見ていると着地の際につるっと滑っておでこから本棚に激突した。


由暉子「いったぁ……」


おでこを抑えながらうずくまるユキの上に揺れた本棚から本が何冊も落ちてくる。


京太郎「ユキ、大丈夫か……?」

由暉子「うぅ」


涙目のユキが無事なことを確認して床に出来上がった本の山を見下ろす。


京太郎「片付けるか……」



雑用が1上昇しました


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

5 雪

↓2


《3 正月》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


京太郎「年賀状年賀状っとー」


1月1日の朝。ポストに届いていた年賀状から自分宛てのものを取り出して確認し始める。


京太郎「あ、チカ姉からだ。そう言えば最近会ってないなあ」


確か小4の夏の麻雀大会以来ほとんど会っていない気がする。

あの時は寝坊しちゃったんだっけ。

そんなことを思い出して苦笑いしているとふと疑問が頭を過ぎった。

おれ、チカ姉の年賀状出したっけ?

思い返せば書いた覚えが無い。

不味いと思って慌てて余っていた年賀状にメッセージを書くとおれは家を飛び出した。



朝早起きしたのが幸いしまだ時間は早い。

もしかしたらまだ起きていないかもしれないと思いながら町を走る。

見えた、チカ姉の家だ。

そしてポストに辿り着くと丁度玄関の扉が開き出てきたチカ姉と目が合った。


誓子「あけましておめでとう?」


チカ姉は状況が飲み込めないのか息を切らして立ち尽くしているおれに向けて新年のあいさつをして歩み寄ってくる。


京太郎「あー、これ年賀状」


そう言って年賀状を手渡すとチカ姉は一瞬きょとんとした後優しく微笑んで言った。


誓子「ありがと」


なんだかバツが悪くてどうしようか困っているとチカ姉はおれを家に招いた。

おれが戸惑っているとチカ姉は笑顔のままこう言った。


誓子「年賀状を渡しに来てくれたの、嬉しかったよ?」

誓子「あと、今年最初に顔を合わせたのが京太郎くんだったことも、ね」



『誓子との思い出~正月~』を取得しました


『本内成香 イベント』


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


今日は2月2日。おれの誕生日だ。

おれはずっとこの日を心待ちにしていた。

何故かと言うとお父さんに頼み込んである動物おペットとして飼わせて貰う約束をしたからだ。

その動物とはなんとカピバラ。

テレビで見てずっと飼いたかったんだ。

おれはカピバラにカピと名づけることにした。

そして我が家に来たカピバラは可愛くておれは誰かに自慢したかった。

おれの知り合いで最初にカピを見せる相手。

しばらく考えてなるちゃんに見せることにした。

電話で家に来れるか聞くと明日なら大丈夫だそうだ。

早くなるちゃんに見せてあげたいな。

そう思いながら膝の上に乗っかったカピを撫でてやるとカピはキュルキュルと可愛らしく鳴いた。


成香「何ですか?見せたいものって」

京太郎「それは見てからのお楽しみ!ほらこっちこっち」


おれはなるちゃんを部屋まで案内すると扉を開けた。

なるちゃんはそっと部屋を覗きこむとわっと歓声を上げた。


成香「この子、カピバラですか!?」


興奮しているのがよくわかる。その様子を見ておれも嬉しくなりながら答える。


京太郎「そうだよ、昨日うちに来たんだ」

成香「すてきですっ……触ってみてもいいですか?」

京太郎「うん、いいよ」

成香「それじゃあ」


なるちゃんがカピに触ろうと手を伸ばして近づく。

するとカピは突然ゴッ!と威嚇した。


成香「ひうっ」


驚いて手を引っ込めるなるちゃん。


京太郎「カピ?」


おれが声をかけて近づくとカピは部屋の隅に逃げていってしまった。


京太郎「えと、ごめんねなるちゃん」

成香「いえ、きっとまだこのお家に来たばかりで慣れてないんだと思います」

京太郎「うん……」

成香「また今度カピちゃんと遊びに来ますね」


そう言ってなるちゃんは帰っていった。

カピにもなるちゃんにも悪いことをしちゃったかな……。



『成香との苦い思い出~カピバラ~』


須賀京太郎

小学5年生 『冬』

【ステータス】

体力 7→8

学力 11

雀力 0(+4→+5)

雑用 6→8

【思い出】

『揺杏との大切な思い出~お隣さん~』

『由暉子との大切な思い出~同じ小学校の女の子~』

『成香との苦い思い出~桜の木の下の女の子~』

『由暉子との大切な思い出~短冊のお願いごと~』

『由暉子との苦い思い出~見れなかった満月~』

『誓子との思い出~初めてのバレンタイン~』

『誓子との苦い思い出~砕けたクッキー~』

『由暉子との大切な思い出~二人のプール~』

『由暉子との思い出~楽しい誕生日会~』

『揺杏との思い出~あったかい手袋~』

『誓子との苦い思い出~誕生日の怪我~』

『爽との大切な思い出~口元のクリームの味~』

『由暉子との大切な思い出~しっかり抱きとめて~』

『成香との苦い思い出~行けなかった誕生日~』

『由暉子との大切な思い出~背負い駆け抜けた桜の木~』

『揺杏との思い出~ギリギリ渡せたプレゼント~』

『誓子との苦い思い出~間に合わなかった麻雀大会~』

『揺杏との苦い思い出~満月の夜に叱られて~』

『爽との大切な思い出~上級生との喧嘩~』

『由暉子との大切な思い出~かまくらは秘密基地~』

『由暉子との大切な思い出~旅館での一晩~』

『由暉子との苦い思い出~お化けなんて嘘さ~』

『成香との大切な思い出~真っ赤なツーショット~』

『揺杏との大切な思い出~手編みのマフラー~』

『誓子との思い出~年賀状を出し忘れて~』

『成香との苦い思い出~カピバラの威嚇~』


キリも良いので今日はここまでで

それじゃおやすみー


チカセンと成香はコンマが奮わないね

それじゃ再開



6年生時のクラスのコンマ判定

偶数 由暉子と同じクラス

奇数 由暉子と違うクラス

↓2


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《1 公園》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


京太郎「いくぞー!」

由暉子「はいっ」

京太郎「それっ」

由暉子「ととっ……い、いきますよ」

京太郎「よーし、こい」

由暉子「えいっ」


ユキが投げたボールは明後日の方向へと飛んでいった。

二人で出来ることということでキャッチボールを始めたがユキがなかなか上手くボールを投げれず既につまらなさそうにしている。


京太郎「えっと、投げ方教えるよ」


お父さんから教わったようにユキにボールの投げ方を教えるよう試みる。


京太郎「こう持って」

由暉子「こ、こうですか」

京太郎「そうそう、それで……こう投げるっ」

由暉子「なるほど」


ユキの腕を持って動かし方を再現する。


京太郎「それじゃもう一回投げてみて」

由暉子「わかりました……えいっ!」


そうしてユキの投げたボールはなんとかおれのグローブの届く範囲に飛びかろうじてキャッチに成功する。


由暉子「上手く投げれましたっ!」


その後はなんとか形になったキャッチボールが出来て、ユキも笑顔で帰っていった。



体力が1上昇しました


『春』

1 花見

2 ホワイトデー

3 梅雨

4 旅行

↓2


《3 梅雨》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


その日は昼ごろから急に雨が振り始め学校が終わる頃には土砂降りになっていた。


京太郎「すっげえ雨だなー、傘持って来といて良かった」


おれは朝お母さんに天気予報を聞いて傘を持ってきていたがそうじゃない子も多いだろうなあ。

雨の中を駆けていくクラスメートを見ながらそんなことを考える。

靴を履き替えて傘置き場に行くと見知った女の子が必死に傘を漁っていた。


由暉子「ない……なんで……」

京太郎「ユキ?」

由暉子「きゃっ」

京太郎「おおう、大丈夫か?」

由暉子「京太郎くんだったんですか、びっくりしました」

京太郎「それで、どうかしたのか?」

由暉子「ええ、傘を持ってきたはずなんですが見当たらなくて」


傘置き場を覗きこむともうほとんどの生徒は帰ったのか傘は数本しか残っていない。

とりあえず自分の名前の貼ってある傘を手に取り他の傘も見るがどれもユキのものでは無いらしい。

誰かが間違えて持っていったのか、それとも……。

いや、深く考えてもしょうがないな。


京太郎「ユキ、行くぞ」

由暉子「へ?」


おれは傘を広げるとユキの手を掴んで傘の中に引き込んだ。


相合傘というやつだ。

少し恥ずかしいがもう皆が帰ってから結構時間が経っていて人も少ないし、何よりユキを濡れて帰らせるのは気が引ける。


由暉子「京太郎くん、これって」

京太郎「あんまり離れると濡れるぞ」


ユキの横顔が少し赤い、やっぱり恥ずかしいのかな。

このくらいの距離、小さい頃は普通だったし平気平気……と思おうとしたがおれの心臓の方も少しドキドキしてきた。

どこがとは言わないが昔と違いユキの体つきも女の子らしくなって否が応でも意識してしまう。

ユキには雨がかからないよう傘を持ちながら少し距離を取ることにする。

傘から出てしまったおれの右肩が雨に濡れているが仕方ない。


由暉子「京太郎くん、濡れてますよ」


おれを雨に濡れさせまいと近づいてくるユキ。

思わず逃げてしまうおれに対してユキは少し悲しげな顔をして言った。


由暉子「い、嫌なら無理に同じ傘で帰らなくて良いんですよ?私は走って帰りますから」

京太郎「別に嫌って訳じゃ」

由暉子「本当ですか?」

京太郎「ああ、それにユキを濡れて帰らせるわけにはいかない」

由暉子「それじゃあ私も京太郎くんを濡れて帰らせたくないです」


そう言うと同時にユキはおれの腕に抱きつくようにくっつきおれが離れられないようにした。

ユキの顔が近くて余計にドキドキするし肘の辺りに何だか柔らかい物が当たっている気が……。

どうして良いか分からずユキの方を見るとユキはユキで真っ赤になっていた。

二人して顔を赤くして無言のまま歩いているとユキの家についた。


由暉子「それじゃあ私はここでっ」

京太郎「お、おう」

由暉子「ありがとうございました京太郎くんっ」


ユキはそう言い残して小走に家の中へ入っていった。

残された俺はぽつりと呟いた。


京太郎「やわらかかったな……」



『由暉子との大切な思い出~雨~』を取得しました


北海道に梅雨が無いことすっかり忘れてたわ、すまん

正直北海道って行ったこと無いから知らないことの方が多いし今回みたいにど忘れしてることもあるんで他にもそんなわけねーだろってことあったら指摘してくれ

蝦夷梅雨ってのもある?みたいだけどあんまり詳しくないし変えても特に支障は無いので『梅雨』は『雨』に変更ってことで


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


揺杏「ツモ!初めて役満和了った!!」

爽「和了られちゃったか」

京太郎「すげー」

揺杏「すげーだろ」

京太郎「何て役なの?」

揺杏「国士無双って名前」

京太郎「なにそれかっけえ」

揺杏「だろー?」

爽「そう言えば京太郎は麻雀やんないの?」

京太郎「うーん、見てるだけで楽しいし今はいいや」

爽「そっか」

揺杏「やりたくなったら言えよ、私が教えてやるから」

京太郎「その時はお願いしようかな」



雀力の経験値が1蓄積されました


『夏』

1 七夕

2 夏祭り

3 肝試し

4 プール

5 キャンプ

↓2


《4 プール》


1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓2


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


揺杏「あっつー」

京太郎「とけるー」


夏休み中家でゲームしていると流石に飽きてしまい、外に出て遊んでみようということになった。

そういうわけで近くの公園に来てみたものの暑すぎてとても遊ぶ気になれない。


揺杏「あー、なんか身体動かして遊べて暑くないとこないかなー」

京太郎「そんな都合のいいとこあればこんなとこいないよ」

揺杏「だよなー」

京太郎「あ」

揺杏「なんだよ」

京太郎「プールとか」

揺杏「それだッ!!」


翌日、おれと揺杏はバスに乗って近くの大きなプールにやってきた。

早速着替えてプール内で揺杏と合流することにする。


京太郎「揺杏遅いなぁ……」

揺杏「お待たせー、ちょっと着るのに手間取っちゃって」


声のした方を見るとそこには見慣れたスクール水着姿の……スクール水着じゃない!?


京太郎「なっ」

揺杏「ん?どーした?」

京太郎「いやその水着……」

揺杏「ああ、どう?似合ってる?」


揺杏が着ていたのは見慣れたスクール水着ではなくビキニタイプの水着だった。

初めて見る露出度の高い幼馴染の姿に動揺を隠せない。


京太郎「き、綺麗だと思うっ」

揺杏「はあっ!?」


何か答えようとして思ったことを口に出してしまうと揺杏も赤くなる。


揺杏「あ、あんまジロジロ見んなよ」


恥ずかしくなったのか両腕を胸元で組んで頬を赤らめる揺杏。


京太郎「ご、ごめん」

揺杏「いいから行くぞっ」


目を逸らして謝ると揺杏はおれの腕を引っ張って走りだした。


プールの水は冷たくて気持ちよかった。

揺杏の水着姿も最初はできるだけ首から下に目線を向けないようにしていたけど遊んでいる少し見ても大丈夫なくらいには慣れた。

二人でいっぱい遊んで回って疲れ果てて、夕暮れのバスの中でおれは眠っていた。

目を覚ますとおれは揺杏にもたれかかっていて揺杏はおれの頭を優しく撫でていた。


揺杏「楽しかったよ、京太郎」


揺杏の独り言を聞きながらおれは再び心地良い眠りへと落ちていった。



『揺杏との大切な思い出~プール~』


今日はここまで

明日は更新無理そうなんで次回は明後日の予定


安価の出し方、変えた方がいい?

直下にするか範囲でコンマが高いキャラにするとかしか思い浮かばないけど

何かあったら言ってもらえるとありがたい


それじゃおやすみー


とりあえず安価に関しては↓3で様子見でコンマ判定も↓4で同時に行うことに変更

これで問題があるようならまたその時考えるってことで


それと感想ありがとう

スレ立て初めてであんま自信無くて不安だったけど楽しんでもらえてるならちょーうれしいよー

直したほうが良いとことか有れば言ってくれれば極力改善するのでそういうのも有れば是非お願いします


あとユキのイベントについてなんだけど暗い話ってやめた方がいい?

本編の回想に繋げるためにいじめの話を入れたいんだけど不評っぽいならマイルドにするか無しにしようかなと思ってるんでご意見頂ければー


今日やるって言ったけどやっぱ無理そうなんでお休みで

明日こそ必ず更新するんで許してください

それじゃおやすみー


ユキのイベント内容はいじめのままでいくことにする

言うほど暗くならないと自分では思ってるしマイルドになるよう努力するけどもし胸糞になっちゃったらごめん

それじゃ再開するよー


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓2


《2 図書館》

1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓3


成香「ありましたよカピバラの本」

京太郎「おお、ありがとうなるちゃん」

成香「いえいえ、私もカピちゃんのことたくさん知りたかったので」

京太郎「結構たくさんあるんだね」

成香「そうですね、私もびっくりしました」

京太郎「よーし、頑張って読もう!」

成香「はい!」


成香「京太郎くん、見てくださいこれ……って、寝ちゃいましたか?」

京太郎「うぅん、なるちゃん……カピ……」

成香「ふふっ、かわいくてすてきです」

成香「でもこんなところで寝たら風邪引いちゃいますよ?えいっ」

京太郎「いてて……あれ?おれ寝てた?」

成香「おはようございます」

京太郎「お、おはよう」



学力が1上昇しました


『秋』

1 運動会

2 月見

3 紅葉狩り

4 お泊り

↓3


《2 月見》

1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓3


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓4


揺杏「よっ」


満月の夜、叩かれた窓を開けるとニッと笑った幼馴染が立っていた。


京太郎「月見?懲りないな揺杏も」

揺杏「いやいや、今年はジュースもお菓子も持ち出してないからセーフだって」

京太郎「そういうことじゃないと思うんだけどなあ」


そう言いながらも揺杏と一緒に屋根に腰掛けているおれもおれだ。

でも、ちょっと楽しそうだからしょうがない。


揺杏「綺麗……」


いつもの幼馴染らしくない純粋な呟きにちらりと横を見る。

そこには月明かりに照らされた少女の横顔があった。

中学生になって見た目も可愛いから綺麗へと変わりつつある幼馴染に視線が吸い寄せられられる。

いつも一緒に居た彼女が少し遠くに行ってしまったような寂しさを感じると同時に少しばかり大人びた彼女の雰囲気に惹かれて心を奪われる。


揺杏「どした?」

京太郎「べ、別に」


いつの間にかおれの視線に気付いていた揺杏に聞かれておれはやっと目を背けた。


京太郎「そ、そういえば中学はどうなの」


こっ恥ずかしい気がして慌てて話題を帰る。


揺杏「それがさー、授業は難しいし宿題は多いしでちょー大変なんだよね」


その問いかけがきっかけとなって揺杏は溜め込んでいた不満を爆発させるかのように愚痴をこぼし始めた。

担任が小うるさいとか部活の先輩が厳しいなんてことを延々と吐き出し続ける揺杏。

そんな彼女の愚痴に相槌を打ちながらおれは安心していた。

揺杏はやっぱり揺杏なんだな、と。



『揺杏との思い出~月見~』を取得しました


『真屋由暉子 イベント』


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


それは学校で友だちと遊んでいる時のことだった。

偶然見つけて拾った傘は折れ曲がっていて、取っ手の部分には俺のよく知る名前が書いてあった。

一緒に居たうちの一人が俺が手に持った傘を見て言った。


『真屋ってなんか嫌われてるらしいぜ』


彼は俺と違うクラスで、ユキと同じクラスだった。

その彼に聞いて、そこで俺は初めて知ったんだ。

ユキがいじめられていたということを。

その時の俺は素直に信じられなかったし受け入れられなかった。

でもそれは確かに事実で、だけど当時の俺にいじめをやめさせるような力は無くて。

どうしようもなくてどうすれば良いのかわからなかった。

ただ、それからの俺はユキのことを気にかけるようになった。

そして俺は見つけることが出来た。

ユキが泣いているところを。


教室を覗き込むと一人でユキが泣いていた。

何かがあったんだ。

すぐにそう思ったけどおれはしばらくそこから動けなかった。

どうして良いかわからなかったし何より関わって知ることが怖かった、逃げ出して忘れてしまおうとさえ思った。

でもおれは逃げなかった。

大切な友だちのためになけなしの勇気を振り絞って教室の中に入っていく。

机に伏せて泣いているユキの目の前に立つとユキが恐る恐る顔を上げた。


由暉子「京太郎、くん?」


涙でぐしゃぐしゃになった顔でおれを見つめるユキの隣の席に座る。


京太郎「なんかあったか?」


そう聞くとユキは黙りこんでしまった。


京太郎「ユキ」

由暉子「……なんでもないよ」

京太郎「なんでもないわけないだろっ」

由暉子「でも……私……」


おれは立ち上がると話そうとしないユキを抱きしめて言った。


京太郎「大丈夫だから、俺が付いてるから」

由暉子「……うん」


そうしてユキは何があったのか話し始めた。


ユキはいじめられたことについてはあまり気にしていなかったらしい。

ただ、わからなかったそうだ。

何故こんなことをされるのか、何故自分なのか。


そしてユキは聞きに行った。自分をいじめている女の子のグループのリーダーとその取り巻きに。

『なんでこんなことをするんですか?』と。

ユキが傷ついていないと知ってその女の子達はそれもまた不愉快に思い、心ない言葉を吐いた。


『お前なんか嫌いだ』

『UFOとか気持ち悪い』

『いいこちゃんぶってウザい』

『お前なんか全然可愛くない、その大きい胸も気持ち悪い』

『死んじゃえばいいんだ』

『いなくなっちゃえ』


並べられた言葉たちはユキを否定するもので。

それを聞いたユキは泣いて、それを見た女の子達は逃げていった。


由暉子「私は、死んだ方が、良いんですか?」


嗚咽しながら絞り出された問いかけをおれは即座に否定する。


京太郎「そんなわけないっ」

由暉子「でも……でもっ……」


ユキを強く抱きしめて言う。


京太郎「ユキはおれの大切な友達だ」

由暉子「京太郎くん……」

京太郎「だから死んだ方がいいなんてこと、絶対ない」


ユキはおれの腕の中で泣いた。

でもその涙の理由はきっとさっきまでとは違うはずだ。

そしてユキが泣き止むとおれたちは学校を出た。

二人並んで、お互いに強く手を握り合って。



『由暉子との大切な思い出~いじめ~』を取得しました


今日はここまで

書いては消し書いては消しで全然筆が進まなくって予想以上に時間がかかってしまった

もっと上手く早く書けるよう精進せねば……

それじゃ続きはまた明日ってことで

おやすみ


今日は小学校卒業までやって最後に中学を安価決めて終わりの予定

それじゃ始めるよー


『季節共通』

1 公園

2 図書館

3 児童館

4 友達の家

↓3


爽「京太郎ももうすぐ卒業だな」

京太郎「うん」

揺杏「勉強難しいから大変だぞー」

爽「いやー、京太郎は頭いいからな」

揺杏「うーん確かに」

爽「そう言えば部活とかは決めてんの?」

京太郎「あんま考えてないけど、二人は麻雀部とか?」

爽「いや、ウチは麻雀部無いんだよね。あ、それロン」

揺杏「げっ……まあ男子は運動部が定番だよな」

京太郎「運動部かー」

爽「まあ特に考えてないなら中学入ってから決めればいいさ」

京太郎「そうだね」

揺杏「お、ロン!」

爽「フリテンだぞ」

揺杏「うえ、本当だ!?」



雀力に経験が1蓄積されました


『冬』

1 クリスマス

2 大晦日

3 正月

4 バレンタイン

5 雪

↓3


《5 雪》

1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓3


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


誓子「あ、もうこんな時間!って言うか真っ暗になっちゃったね」


チカ姉が持っていたスマホで時間を確認して辺りを見回す。

夕方偶然出会ったおれたちは近くの公園で少し話していくことにしたのだ。

久しぶりに会ったということも有りついつい時間を忘れて話し込んでしまった。

チカ姉も元気そうで何よりだ。


京太郎「そろそろ帰ろっか」


そう言ってベンチから立ち上がる。

ここからチカ姉の家はおれの家とは反対だからここでお別れだ。

と思っていたら。


誓子「もう暗いし危ないから私が送っていくよ」

京太郎「えっ、でも」

誓子「いいからいいから、私の方がお姉さんだし、ね?」

京太郎「別にいいけど」


この歳になって送ってもらうというのは少し恥ずかしい。

でも、チカ姉と居る時間が増えるのは、嫌じゃない。

そうしておれはチカ姉と一緒に帰路に着いた。


誓子「うー、寒いっ」


チカ姉はそう言いながら手をこすり合わせていたが突然何かに気付いたような顔をした後、ニッコリ笑顔になって言った。


誓子「京太郎くん、手貸して?」


おれが答える前にチカ姉はおれの手を握っていた。


誓子「これならあったかい」


おれの手がチカ姉の柔らかい手に包み込まれる。

寒いどころか頬が熱くなってきた。

手を引っ張って抜こうとするがチカ姉はしっかり握って離してくれそうにない。

どうしたものかと思っていた矢先、チカ姉の手から力が抜けてふっと離れた。


京太郎「チカ姉?」


逆に驚いたおれが見た先には。


誓子「雪……」


降り始めた雪とその中に立つ金髪の少女が居た。

胸の前で両手をくっつけて雪をすくうようにして立つその姿は流石教会の娘というべきかとても様になっている。

暗くなった町に静かに降る雪。

そんな神秘的な景色はとても美しかったが。


誓子「綺麗だね……」


おれの隣で微笑む彼女はもっと綺麗だった。



『誓子との大切な思い出~雪~』を取得しました


《小学校卒業》

1 真屋由暉子

2 本内成香

3 岩館揺杏

4 桧森誓子

5 獅子原爽

↓3


《コンマ判定》

01~32 失敗

34~65 成功

67~98 大成功

ゾロ目 大成功+α

↓2


卒業式が終わった。

周りでは皆泣いていたけどおれは泣かなかった。

先生たちと友だちとお別れして、おれは校門を出た。

卒業祝いに御馳走に連れて行って貰い、家に帰ってきて布団に入る。

そこでこれまでの6年間のことを思い返した。

いろんなことがあった。

つらいことも楽しいことも嬉しい事も悲しいことも、たくさん。

思い出していたらなんだか胸が熱くなって、気付けば枕が濡れていた。

自分で自分に驚いていると、窓の開く音がした。


揺杏「おっす、卒業おめでとー京太郎!」


揺杏がおれの部屋に入り込んでくる。


揺杏「あれ?もしかしてもう寝ちゃった?」


揺杏はおれの布団へと近づいてきて、おれの顔をのぞき込んだ。


京太郎「ぁ……」

揺杏「えっ」


目と目が合う。

見られてしまった、泣いているところを。


揺杏「あー、なんかゴメン」

京太郎「べつに……」


きまりが悪そうに頭を掻く揺杏。

しばらくの間は困った顔でそうしていた揺杏だったがおれの横に座っておれの頭を撫で始めた。


京太郎「ゆあん?」

揺杏「まあ、私も泣いたしさ」


揺杏はそう言いながら作り笑顔を向ける。

いつまでそうしていたのかは覚えていない。

途中で寝てしまったのか気付けば朝になっていて、部屋の中に揺杏の姿は無かった。

なんだか酷くカッコ悪いところを見られてしまった気がして恥ずかしかった。



『揺杏との苦い思い出~卒業式~』


《中学》


1 ユキと同じ中学

2 爽と揺杏の中学

3 誓子と成香の中学


↓5


爽と揺杏と一緒の中学に決まったところで今日はここまで

中学編は2スレ目からにしてこっちは書けなかった小学生時代の小ネタでも書くように残しておこうかなとか思うけど、そういうのって大丈夫だよね?

まあ何かあれば言ってもらえれば有難いです

それじゃおやすみー


小学校の時はあんまり考えてなくてなんとなく多数決で出しちゃったんだけど

選ぶ人が一人でも居るならどのキャラにも選ばれるチャンスがあるようにしたいから多数決は基本的にしないつもり


ユキが一人なのは人数の兼ね合いとユキには同じ学年って言うアドバンテージがあるからこの三択が一番バランスが良いって判断したのと原作の回想を踏まえて決めただけでユキを不利にしたかったって訳では無いです

学校が同じか違うかで多少関係が変わるけどそれによって仲が大きく変化することはないので

ちなみに言うとユキと同じ中学でもユキは原作の回想みたいになる予定だったというか、京太郎が人間関係に加わるけど大筋を変えるつもりは無いからその辺は原作通り


苦い思い出って言うのはあくまでも京太郎にとって苦いと感じるってだけで二人の思い出であることに変わりは無いです

変換される好感度も恋愛感情って意味の好感度なのでそれが高い低いにかかわらず既に5人とも京太郎にとっても相手にとっても大切な友人だったり


中学編のシステムでちょっと調整したい部分があるのと前行ってたキャンプの小ネタとかも書きたいんで今日はおやすみで

なんか意見とか質問とか有れば返事するし書いて欲しい小ネタとか有ったら拾うかも

小ネタのリクエストはあんまり細かくなくていいんでたくさん貰えるとありがたいです


それじゃまた明日ー

小ネタっていうか苦い思い出の大成功バージョンに興味があるかな

それより今まで同学年のアドバンテージって存在したか?
違うクラスばかりだから意味なかったような気がする
>>1>>398って言ってるし


>>900
中学が一緒の場合

ユキは三年間一緒で同じクラスになる可能性がある
揺杏と成香は二年間一緒で先輩になる
爽と誓子は一年間一緒で先輩になる

って感じで学年によって同じ学校でも差が出ると思います
そういう意味でのアドバンテージです


それに小学校の時を見ればわかると思うけど学校が同じか違うかでそんなに差は出ないので

ただ関係が同じ学校のとか同じクラスのってなってイベントもそれによって少し変わる程度ってくらいで


小ネタはちょっといろいろあって書けなかったんで又の機会に

それでは次スレ立ててきます

次スレ
【咲-Saki-】京太郎「有珠山で過ごした記憶」由暉子「2ページ目ですね」【安価】
【咲-Saki-】京太郎「有珠山で過ごした記憶」由暉子「2ページ目ですね」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439556204/l50)


夏休みのある日。

夜空の下に張られた沢山のテントのうちの一つにおれは居た。

中には寝袋が二つ用意されていてもう後は寝るばかりだ。

同じテントで一緒に寝るはずの少女がトイレに行ったまま帰ってこないので明かりを点けたまま待つ。

今日はたくさん遊んで疲れたしもう早く寝たいなあと思っているとガサガサと音を立てて少女が飛び込んできた。


京太郎「ユキ?そんな慌ててどう……」

由暉子「きょっ、京太郎くんっ!ゆっ、ゆゆゆっ」

京太郎「な、なんだよ」

由暉子「とにかく来てくださいっ!」


ユキは俺の腕をつかむとテントの外へと引きずりだした。

何が何だかわからず顔を上げると目の前には満天の星空が広がっている。


京太郎「おおー」


綺麗だなあと感嘆の声を上げる、さっきも見たばかりだけど何度見てもすごく綺麗だ。

そんなおれの腕を掴んだまま更にユキが引っ張る。


由暉子「そっちじゃありませんっ!あっち!あれっ!!」


ユキが必死で指差す方角に視線を向ける。


そこには先ほど見ていたのとそんなに変わらない星空が……あれ?


京太郎「あれ、なんだ?」


夜空に瞬く星達の中に一つ、おかしな物が混ざっている。

それは星の中に紛れて怪しく光を発しながら揺れ動いている。


由暉子「あれ、UFOですよね!?間違いありませんっ!!」


普段は落ち着いているユキが珍しく興奮している。

というかこんなにテンションの高いユキを見るのは初めてだ。

今は夜空の一点に視線が張り付いていて見ることが出来ないがおそらくSFの話をする時みたいに目を輝かせているに違いない。

いや、もっと凄いかも。

呆然とそれを見つめながらそんなことを考えていると突然それは一瞬強く光り忽然と姿を消した。


京太郎「あっ」

由暉子「ああっ」


思わず声を上げるもののおれたちはまだそれがあった場所を見続けていた。

もしかしたら凄い物を見てしまったかもしれない。

そんな興奮でさっきまでの眠気は吹き飛んでいた。

不意に横でくちゅんっと小さな可愛らしいくしゃみの音がする。

横を見ればユキが鼻の辺りに手を当てて身体を震わせたところだった。


京太郎「とりあえず、テントの中に入るか」

由暉子「そう、ですね……」


名残惜しそうに空を見続けるユキのひんやりとした手を握ってテントの中に入る。


明かりを消して寝袋に入ってもおれはなかなか眠れなかった。

あの謎の物体はなんだったんだろう、そう考えると眠れない。

それはユキも同じだったようで結局おれとユキは再び明かりを点けてあれが何だったのかについて二人で朝まで語り明かした。

そういった分野の本を読みあさっていたユキとそれに付き合わされていたおれの知識量は小学生にしてはかなりのもので、UFOのことから何度も脱線はしたものの話題が尽きることはなかった。

朝になっても結論が出ることは無く、おれとユキは眠い目をこすりながら朝食に向った。

キャンプに来ていたおれの友達や引率の先生に昨日の夜のことを話したが信じてくれる人は誰も居なかった。

むしろ朝まで起きていたことが引率の先生にバレて大目玉を食らってしまった。

その後ユキとおれは二人で話し合った。

そして、『おれたちは未確認飛行物体を見た』と確認しあいこのことは二人の秘密にすることにした。

例え誰も信じてくれなくても、あの夜おれとユキはこの目で見たんだ。

だからUFOは絶対に存在する、そう信じている。


とりあえず>>347の小ネタ

正直100も使いきれる気がしないんでどんどんリクエストしてくれ

そんじゃ2スレ目の方で昨日の続きやります

おつよー

リクエスト...
成香と生命の誕生についてお勉強(KENZEN)


由暉子「あったかいね」

京太郎「うん」


温かい日差しが降り注ぐ中、柔らかい芝生の上で僕と由暉子ちゃんはひなたぼっこしていた。

二人で手をつないで寝転んでいるとぽかぽかして気持ちがいい。


由暉子「ねえ京太郎くん」

京太郎「なに?」

由暉子「こうしたら、もっとあったかいよ」


そう言って由暉子ちゃんは僕に抱きついてきた。

お日様の光を浴びていた由暉子ちゃんはぽかぽかしていてあったかい。


由暉子「京太郎くん、あったかい」

京太郎「由暉子ちゃんも」


僕と由暉子ちゃんはぎゅーっと抱きしめあって、日が暮れるまでそうしていた。


とりあえず書けたのを一本投下

>>894
全部はちょい時間かかりそうなんでリクエスト消化しきったらまた順番に書こうかと
特に見たいのとか言ってもらえれば優先して書くよー

リクエストはまだまだ受付中なんでじゃんじゃん下さい

他のはまた書けた時に随時投下しに来ますー


京太郎「なるちゃん何の本読んでるの?」

成香「保健の教科書ですよ、今日授業でやったんです」

京太郎「へー、どんなこと勉強してるの?」

成香「あっ」

京太郎「ぼっき?って何?」

成香「それは、私もよくわからなくて」

京太郎「授業でやったのに?」

成香「やったんですけど先生もあまり説明してくれなくて、お風呂で見たお父さんのはこんな風になってませんでしたし」

京太郎「じゃあこの教科書が間違ってるのかな」

成香「そんなことは無いと思いますけど……そう言えば刺激を与えるとこうなるって言ってたかもしれません」

京太郎「刺激……じゃあ、試してみる?」

成香「へっ?」

京太郎「だっておれ男だし、やってみたらわかるかも」

成香「はっ、恥ずかしくないんですか?」

京太郎「ちょっと恥ずかしいけどなるちゃんなら別にいいかなって、それに気になるし」

成香「京太郎くんがそう言うなら、試してみましょうか」

京太郎「わかった……はい、パンツ脱いだよ」

成香「わっ、ちょっとまっ……」

成香(これが京太郎くんの……お父さんのよりも小さいし毛も生えてなくてちょっとかわいいかも……)


京太郎「なるちゃん、そんなに見つめられると恥ずかしい」

成香「は、はひっごめんなさいっ」

京太郎「それで、刺激ってどうするの?」

成香「わかりません……触ってみるとかでしょうか?」

京太郎「じゃあ、お願い」

成香「はい……えいっ」

京太郎「んっ」

成香(わ……つっついたら少しびくってしました)

成香(やっぱり可愛いかも)

成香「ど、どうでしたか?」

京太郎「なんか、変な感じだった」

成香「変?」

京太郎「大丈夫だから、もっとやってみて」

成香「はい、それじゃ次は握ってみます」

京太郎「うん」

成香(京太郎くんの、あっつい……手の中でドクドクしてます)

成香(って、あれ?何だか大きくなって……)

京太郎「なに、これ……変だよぉ……」

成香「これが勃起……?」

成香(急に大きくなって……な、なんだか怖いですっ)

成香(このまま触ってたら「射精」って言うのもするのかな……)

京太郎「あっ……なるちゃんっ……それ、だめ……」

成香「へ?」

京太郎「なんか、変なのがっ……やばいっ……」

成香「ご、ごめんなさいっ……大丈夫ですか?」

京太郎「……平気、みたい」

成香「ごめんなさい京太郎くん」

京太郎「ううん、おれの方こそごめん」

成香「こ、ここまでにしましょうか」

京太郎「そ、そうだね。そうしよう」


>>911のリクエストをー

ちょっと内容が変わった気がするしやり過ぎた気もするけど反省はしていない

このスレはとってもKENZENなスレ、いいね?


基本小ネタで書いた話も思い出として好感度に換算されないだけで実際に起ったことって扱い

ただ今回みたいな小ネタは完全なIFのお話として楽しむってことでよろしくお願いします

次からは酉の前にIFって入れるようにするけど今回は忘れてたのでー


え?ユキの生乳?

いやー書くつもりは無いけどもしリクエストが来たりしたら書かないわけにはいかないからなー(棒)


まあ冗談は置いといてリクエストは出来る限りお答えするつもりなので遠慮なくどうぞー

すまん……


>>855から分岐


揺杏「おっす、卒業おめでとー京太郎!」


揺杏がおれの部屋に入り込んでくる。


揺杏「あれ?もしかしてもう寝ちゃった?」


揺杏はおれの布団へと近づいてきて、おれの顔をのぞき込んだ。


京太郎「ぁ……」

揺杏「えっ」


目と目が合う。

見られてしまった、泣いているところを。


揺杏「やっぱりかー」

京太郎「え?」


上半身を起こして揺杏の顔を覗きこもうとすると不意に俺は抱きしめられた。

揺杏は俺を抱きしめたままゆっくりと腰を下ろして布団に座り込む。


揺杏「寂しいよな、泣いていいんだぞ」


幼馴染の優しい声音による囁きで抑えていた感情が一気に溢れ出す。

目からは大粒の涙がこぼれ落ち口からは嗚咽が漏れる。

そんなおれを揺杏はやさしく、でもしっかりと抱きしめて背中をさすってくれた。


京太郎「うっ、うああっ」

揺杏「よしよし」


揺杏はおれが泣き止むのをずっとそうしながら待っていてくれた。

おれが泣き止むと揺杏はおれを布団に寝かせてから自分も布団の中に潜り込んできた。

そして有無を言わさず再び抱きしめられる。

でも、恥ずかしいとか、嫌だとか、そういう気持ちにはならなかった。

ただただ暖かくて、優しくて、おれは揺杏の胸に抱かれて眠りに落ちた。


カン!


>>51から分岐


京太郎「何がすてきなの?」

??「ひぁっ!?」


後ろから声をかけると女の子は悲鳴を上げてバランスを崩し、尻もちをついた。


京太郎「ご、ごめん。驚かしちゃった?」

??「大丈夫……」

京太郎「立てる?」

??「うん」


転んでしまった女の子に手を差し伸べると女の子も僕の手を握る。

引っ張って起こして女の子が立ち上がったところで僕は自己紹介をした。


京太郎「僕は須賀京太郎。君は?」

??「私は本内成香。よろしくね」

京太郎「成香ちゃんか、うーん」


僕の視線は成香ちゃんの髪に吸い寄せられた。


成香「私の髪?何か付いてる?」

京太郎「ううん。ただ、桜みたいで綺麗な髪の毛だなって」

成香「綺麗……?」

京太郎「うん、すっごく」

成香「そっか……えへっ、ちょっと嬉しいな。ありがとう京太郎くん」

京太郎「それじゃ僕行くね」

成香「あ、待って」

京太郎「なに?」

成香「あの……私と、お友達にならない?」


もいっこカン!


今日はなるちゃんの牧場で何かさせてもらえるらしい。

何かは聞いたけど教えてくれなかった。


成香「いらっしゃい京太郎くん、私に付いて来てください」


そう言うなるちゃんに連れられて牧場の中に入って行くとなるちゃんのお母さんが待っていた。


京太郎「それで、何をするの?」

成香「ちょっと待っててください……おいで、こっちですよ」


なるちゃんが連れてきたのは大きな馬。


京太郎「わっ、でっか……」


その迫力に思わず後ずさりしてしまう。


成香「こわいですか?」

京太郎「ちょっとだけ……なるちゃんは怖くないんだね」

成香「こわくないですよ、とっても可愛いくてすてきですっ」

京太郎「そっか」

成香「じゃあ京太郎くん、乗りましょう」

京太郎「え?」

成香「乗馬体験です」

京太郎「えええええっ!?」



なるちゃんのお母さんに手伝ってもらってなんとか馬に跨る。

おれの前にはなるちゃんが居て二人で一頭の馬に乗る形だ。

ただ乗ったは良い物の怖くて目を開けられない。


「京太郎くん、目開けてみて」


なるちゃんのお母さんにそう言われるがなかなか難しい。


成香「大丈夫です、落ちたりしませんから。それでも不安なら私に掴まっても大丈夫ですよ」

京太郎「わ、わかった」


なるちゃんの腰に手を回して恐る恐る目を開ける。


京太郎「わぁ……」


そこからはいつも見るのとは違う景色が見えた。

馬に乗ると、こんな風に見えるんだ。


成香「どうですか?」

京太郎「すごい!」

成香「ふふっ、それはとってもすてきですっ」


京太郎「すごいや……」


そう感嘆の声を漏らしていると。


成香「それじゃあ歩かせますよ」


なるちゃんがそう告げて馬がゆっくりと歩き始める。

少し怖いけどなるちゃんもついてるし、平気だ。


成香「大丈夫ですか?」

京太郎「うん」

成香「それじゃあもっとしっかり掴まってください」

京太郎「こ、こう?」

成香「はい、離さないでくださいね」

京太郎「わかった」


なるちゃんの背中にぴったりと密着する。

そして馬が歩く速度をだんだんと上げて、走り始める。

気持ちいい。

なるちゃんと二人で風になったみたいだ。

楽しい時間はあっという間に過ぎておれたちは馬から降りた。


成香「どうでしたか?」

京太郎「最高だった!!」


カン!


これはある夏の夜のテントの中、もし少女があるものを見なかったら起こったかもしれない、そんな出来事のお話。

テントの中では少年と少女が寝息を立てていた。

だが少女は暑さに目を覚ましてしまった。

寝ぼけた少女はふらふらと移動しながら徐ろに服を脱ぐとまた眠りについた。

少女が眠りについたのは少年が寝ているすぐそばだった。

さっき脱いでしまったために小学生らしからぬ少女の胸を隠す物は何もない。

そんな状況で少年は寝返りを打った。




むにっ。


ほっぺたに何かやわらかいものが当たっている感触で目が覚める。

眠い目をこすりながらそれが何か確かめようとするが寝起きでぼーっとしていて頭が働かない。

おれはとりあえずさわってみることにした。

むにむに。

もちもちしていてやわらかい。それに白くてすべすべしている。

何かに似てるような……。

そうだ、確か今日食べた雪見大福だ。

でもこんなに大きい雪見大福なんて見たこと無いし……。

そっか、これは夢なんだ。

それじゃあ食べても怒られないよね、いただきますっ。


京太郎「はむっ」


おれは口を大きく開けて雪見大福を食べようとした。

が、なかなか上手く食べれない。

でも舐めるなら出来そうだな。

ん……なんか変な味。


由暉子(んぅっ、にゃにこれぇ)

由暉子(胸が、変な感じ……って京太郎、くん?)


舌を動かしていると何かぷっくりしたものに触れた。

なんだ、これ?

そう思った瞬間、雪見大福がびくっと揺れる。


由暉子「んぁあっ」


京太郎「由暉子ちゃん?」

由暉子「はぁ、はぁ……京太郎くんぅ」


由暉子ちゃんの声を聞いて急に現実に引き戻される。

夢じゃ、ない?

じゃあこれって雪見大福じゃなくて由暉子ちゃんの……。

そこまで頭が回ったところでハッとして口と手を離す。


京太郎「ごっ、ごめんっ」


顔を離したことで状況を完全に理解した僕は慌てて謝った。

だけど由暉子ちゃんは僕の手を掴み自分の胸に押し当てた。


由暉子「もっとぉ……」

京太郎「え?」

由暉子「気持いいのっ、もっとしてくださいぃ」


僕はもう止まれなかった。

由暉子ちゃんの大きなそれを両手で掴む。


京太郎「すご……」

由暉子「んぅっ」


無心で指を動かしてその柔らかさを楽しむ。

力を入れる度に由暉子ちゃんは声を上げて、その声を聞いているだけで変な気持ちになってくる。


僕は一度揉むのをやめて舌を使ってみることにした。

由暉子ちゃんの綺麗なピンク色のちくびをぺろっと舐める。


由暉子「あぁっ、そこぉっ」


さっきまでよりも大きな由暉子ちゃんの反応。

ここ、気持ちいいんだ。

それならばと更に激しく舌を動かす。


由暉子「あっ、ああっ、もっとっ、もっとぉっ!」


舌を動かすのが疲れてきたけど由暉子ちゃんに頭を押さえつけられて顔が離せない。

それならと舌を動かすのはやめ、僕は思い切り吸い付いた。


由暉子「ひうっ、あっ、だめっ、あっあああああっ」


由暉子ちゃんは叫び声を上げるとふっと力が抜けて動かなくなった。

それに驚いて僕は正気を取り戻した。

なんだか物凄いことをしてしまったんじゃないだろうか。

由暉子ちゃんは……すうすうと息をしている。

気を失っちゃったみたいだ。

僕は由暉子ちゃんに服を着せて元の場所に寝かせると自分も眠ることにした。

だけど目が冴えてしまって全然眠れない。

結局そのまま朝になった。

何事もなかったかのように起きた由暉子ちゃんは何も覚えていなかったみたいだ。

これは、僕だけの秘密にしておこう……。




もいっこカン!


多分これでリクエストは消化した、はず

漏れがあったらごめんなさい、言ってもらえれば書きます

ユキと成香以外の三人のに関しては一応考えはしたけどちょっと保留で

あんまりそればっかりになっても良くないと思うんで

2スレ目の方の余りも来るならリクエスト用にしようかなと考えてるんでスレの残りとか気にせず言ってください

リクエストで小ネタ書くのも結構楽しいんで


>>933
お気になさらずー
いつも更新楽しみにしてますよー


それでは今日はここらへんでー


揺杏「京太郎」

京太郎「なあに?」


僕は幼馴染の部屋に泊まりに来ていた。

電気の消えた真っ暗な部屋の中、同じ布団で寝ている揺杏の方に顔を向けた。

僕らの顔と顔との距離は近くて揺杏の息が顔にかかってくすぐったい。


揺杏「キスって、したことある?」

京太郎「キスってちゅーのこと?」

揺杏「うん」

京太郎「したことないよ」


ちゅーはお父さんとお母さんが毎朝しているけど僕はしたことがない。

あんまりどういうことかわかんないし少し興味はある。

お母さんに聞いたら大切な女の子とするものだって言ってたけど……。


揺杏「あ、あのさっ……私と、してみない?」

京太郎「揺杏と?」

揺杏「うん」

京太郎「いいけど、なんで?」


確かに僕にとって揺杏は大切な女の子だと思う。

でもどうして揺杏は僕とちゅーしたいと思ったんだろう。


揺杏「それは……前に学校でキスしたことあるかって話になって」

京太郎「うんうん」

揺杏「結構皆してるらしくて、だから私もしてみたいなって……その、京太郎となら……嫌じゃないし……」


よくわかんないけど揺杏も僕のことを大切だと思ってるってことでいいのかな。

だったら、ちゅーしてもいいんだよね。


京太郎「じゃあしよう」

揺杏「お、おうっ」


僕がずいっとさっきまでよりももっと顔を近づけると揺杏はぎゅっと目を瞑った。

ぶつからないようゆっくり揺杏のくちびるに僕のくちびるを合わせる。

僕のくちびるが揺杏のきれいなピンク色のくちびるに触れる。

初めてのちゅーは、なんだかやわらかくて、あったかくて、とってもドキドキした。

揺杏が抱きしめてきて、僕も抱きしめ返す。

時間が止まったような気がして、気がつけば息をするのも忘れていた。

苦しくなって思わず顔を離す。


京太郎「ぷはっ」


深呼吸をしながら目の前の揺杏の顔を見つめる。

揺杏も火照った顔で見つめ返してきて僕らは無言で見つめ合う。

最初に口を開いたのは揺杏だった。


揺杏「ど、どうだった」

京太郎「よくわかんないけど、きもちよかった」

揺杏「私も……」


それから会話が続くことはなく、揺杏が僕から急にぷいっとそっぽを向いて手を離して僕らは密着していた身体を離した。


揺杏「もう寝るぞ」

京太郎「うん」


なんだか少し恥ずかしい気がして僕らは背中合わせに横になる。

僕は眠りに就くまでくちびるに残った感触が忘れられなかった。



カン!


爽「え、キス?」

京太郎「うん」


揺杏とキスをしてからしばらく経ったある日。

僕はあの夜のことが忘れられなくて、もっとしてみたいという気持ちでいっぱいになっていた。

だけどまた何だか恥ずかしくて揺杏には言い出せなくて、だから僕は一緒に遊んでいた爽に打ち明けてみた。


爽「マジで?揺杏とキスしたの?」

京太郎「し、したよ」


目を丸くして爽は僕の顔を見ている。

すごく、恥ずかしい。

話さない方がよかったのかな……。


爽「どんなふうに?」

京太郎「えっと、くちびるとくちびるをちゅーって」

爽「そうなんだ」


でも言い出してしまった手前途中で辞めるわけにもいかなくて僕は爽の質問に答える。


爽「それで京太郎はまたキスがしたいんだ?」

京太郎「うん……」


なんだか顔があっつい。

じっと僕の顔を見つめてくる爽と目が合って、それがなんだかすごくむずむずする。


目を合わせないよう視線を泳がせていると爽が言った。


爽「それじゃあ私としてみる?」

京太郎「何を?」

爽「キスだよ」


爽はそう言うと僕のほっぺたを両手で押さえてぐいっと爽の顔に近づける。


爽「揺杏の時よりもっとすっごいキス、教えてあげるからさ」


その言葉に僕は思わずごくりと唾を飲み込んで恐る恐る頷いた。

すると爽の顔がゆっくりと近づいてきて僕はぎゅっと目を瞑る。

爽のくちびると僕のくちびるが重なる。

でも爽のキスはそこで終らなかった。

口を押し開けてぬるりと何かが入り込んでくる。

もしかして爽の、舌?

びっくりして顔を離そうとしたけど爽の手でしっかりと抑えられていて離せない。

最初は驚いたけど、嫌じゃない。

というか、すごくきもちいい。

僕も舌を動かして爽の舌とねっとりと絡め合った。

気持ちよすぎて、何も考えられない。

頭が真っ白になる。


気が付くと爽とのキスは終わっていた。


京太郎「ふぁあ……」

爽「はぁ……はぁ……」


爽は顔が火照っていて息も荒い。

きっと僕もそうだ。


京太郎「爽は、他の人ともキスしたことあるの?」

爽「今のが初めてだよ」

京太郎「そう、なんだ」

爽「私がキスするのはきっと京太郎だけかな」

京太郎「僕だけ?」

爽「そう」

京太郎「なんで?」

爽「それは秘密」

京太郎「えー」

爽「私にこんなキスさせたんだから、ちゃんと責任とるんだぞ?」

京太郎「責任って?」

爽「いつかわかるよ、きっと」


そう言って笑うと爽は僕にもう一度、今度は触れるだけのキスをして帰っていった。



カン!


誓子「えっ?それ本当?」

京太郎「ほんとだよ」


あれから爽の言っていた責任について考えたものの結局よくわからず、爽に聞いても教えてくれないので誓子ちゃんに聞くことにした。

誓子ちゃんは僕の話を聞くと何度も何度も本当か確認した後難しそうな顔をして考えこんでしまった。


京太郎「誓子ちゃん?」

誓子「その、京太郎くんは爽と揺杏のこと好きなの?」

京太郎「うん」


勿論即答する。みんな大事な友達だ、大好きに決まってる。

なのに誓子ちゃんはその答えを聞くとなんだか悲しそうな顔になった。


誓子「そう、なんだ……」

京太郎「どうかしたの?」

誓子「あっ、な、なんでもないよっ」

京太郎「でも」

誓子「そうだっ、確かチョコがあったはずだから、取ってくるねっ」


誓子ちゃんはそう言うと部屋を慌てて出て行った。


しばらくして箱を抱えた誓子ちゃんが戻って来た。

だけどその箱はなんだか高級そうで食べても良いのか不安になる。


京太郎「それ、食べていいの?」

誓子「いいのいいのっ」


そう言ってチョコをパクパクと食べる誓子ちゃんの声は鼻声で目が赤い。

もしかして、泣いてたのかな?

だとしたら何でだろう。

そう考えている間も誓子ちゃんはどんどんチョコを食べている。

このままだと誓子ちゃんが全部食べてしまいそうだったので急いで自分の分を取ると口に放り込んだ。


京太郎「これ、なんか変な味する?」

誓子「きのせーらよぉ」


なんだか誓子ちゃんが変だ。顔も赤くなってまるで酔っ払っている時のお父さんみたいだ。

不意に誓子ちゃんがゆらりと立ち上がった。

ふらふらと僕の方に近づいてきて座っている僕に覆いかぶさるように前から倒れこんできた。


京太郎「ちかこちゃん……?」

誓子「……か」

京太郎「え?」

誓子「京太郎くんのばかぁ」


誓子ちゃんは僕の胸に顔を埋めて泣いていた。


びっくりしたけどなんだか頭が回らない、ぼーっとして身体もふわふわする。


誓子「わたしらってきょうたろうくんのことすきにゃのにぃっ」

京太郎「どういう、こと?」

誓子「だってぇ、きょうたろうくんはゆあんとさわやがすきなんでしょぉ」

京太郎「ぼく、ちかこちゃんもすきだよ」

誓子「……うそ?」

京太郎「ほんとう」

誓子「わらひのこと、すき?」

京太郎「うん、だいすき」

誓子「……ゆあんとさわやよりも?」


その時の僕はなんだか普通じゃなくてしっかり考えられなかった。

そして涙目で僕のことをじっと見つめながらそう聞いた誓子ちゃんに気付けば僕は頷いていた。


誓子「そっか……えへへ、きょうたろうくんぅ」


急に泣き止んで笑顔になった誓子ちゃんは僕のほっぺたに自分のほっぺたをくっつけて頬ずりし始めた。


京太郎「んぇ?」

誓子「しゅきぃ、きょうたろうくんだいゅきぃい」


ほっぺた、むにむにしてやわらかい。


誓子「じゃあ、わらひともちゅーする?」

京太郎「でもちゅーはせきにんが……」

誓子「ちゅーしてぇぇ……おねがいぃ」


鼻と鼻とがくっつきそうな距離で誓子ちゃんがそうねだる。

その甘い声が僕の頭に響いたと思うといつの間にか僕らはキスしていた。

したのは誓子ちゃんじゃなくて、僕だ。

もう何がなんだかよくわからない。

でも気持ちいい。

もっとこうしていたい。

舌と舌とを必死に絡ませあって。

キスが終わったかと思うと誓子ちゃんが僕の顔をぺろぺろと舐める。

そんなことをずっと続けて、疲れたのか誓子ちゃんは僕の上に乗ったまま眠ってしまった。

急に眠気が襲ってくる。


京太郎「おやすみ、ちかこちゃん……」


そうして僕と誓子ちゃんは二人で眠りに就いた。



カン!


「……くん、京太郎くん」


体を揺さぶられて僕は目を覚ました。

あれ?僕確か誓子ちゃんとチョコを食べて……それからどうなったんだっけ。

意識が朦朧としていてよく思い出せない、考えられない。

よくわからないまま顔を上げるとそこにいたのは。


京太郎「なるか……ちゃん?」

成香「あっ、起きましたか?」


僕の視線は成香ちゃんの唇へと吸い寄せられた。

成香ちゃんは何か言ってるけど頭に入ってこない。

ただ成香ちゃんの唇が欲しい。

それだけで頭がいっぱいになって、僕は成香ちゃんの唇を奪った。


成香「なんで京太郎くんがチカちゃんの部屋にっ、んむっ!?」


驚いたのか成香ちゃんは目を大きく見開いて僕を押しのけようとする。

こんなに気持ちいいのに、何で止めようとするんだろう。わからない。

でも、すごくドキドキする。

僕は成香ちゃんの肩をぎゅっと掴むと成香ちゃんの口の中へと舌を滑りこませた。


成香「んっ……ふぁあ……」


舌を絡ませていくうちに驚いていた成香ちゃんの顔がとろけていく。


いつの間にか成香ちゃんは僕の腰に腕を回してぎゅっと抱きしめながらキスに応じてくれている。

キスを終えると成香ちゃんはさっきまでの感触を確かめるかのように唇に指で触れる。

うっとりとした表情の成香ちゃんの瞳は潤んでいるように見えた。

そんな成香ちゃんが口を開く。


成香「京太郎くんがその気なら、私……」


どの気、だろう。

ダメだ、頭が働かない。


成香「京太郎くんっ」


成香ちゃんが頭を僕の胸に当てて擦りつけてくる。

そんな成香ちゃんを僕は無意識に優しく撫でていた。


成香「んぅ……」


気持ちよさそうな声だ。

聞いているこっちも気持よくなってきて、僕はずっとそうしていた。



カン!


ガタッ


突然後ろで音がした。

振り返ると口をぽかんと開けた誓子ちゃんが呆然と立ち尽くしている。

誓子ちゃんを見てこれまでの記憶が蘇り始めた。

それと同時にまったく働いていなかった頭が回り始めて僕の中で状況が整理されていく。

そうだ、確か誓子ちゃんとチョコを食べて、それから何だかおかしくなって誓子ちゃんとキスをしたんだ。

それから眠っちゃって、起きたら成香ちゃんが居て。


誓子「京太郎……くん?」


誓子ちゃんの口からこぼれ落ちた言葉を聞いて僕は咄嗟に逃げ出した。

ここに居たらまずい、そんな気がする。


誓子「ど、どこにいくのっ!?」

成香「待ってください京太郎くんっ」


家を出て必死に走る。

どこに向かっているかもわからないままとにかく早く、もっと早く。

後ろを振り向くと二人はまだ追いかけてきている。

どうしよう、そう思って角を曲がると公園が見えた。

何も考えずに公園に突っ込むと、そこには何やら気まずそうに話し込む揺杏と爽が居た。


京太郎「へっ!?」

揺杏「京太郎?」

爽「なんか汗だくだけどどうしたんだよ」


二人は僕に気づいてそれぞれ問いかけてくる。

だけど今は答えてる余裕が無い。

僕は二人の間を突っ切ると遊具の置かれている方へと走る。

すると上の方からまたしても聞き覚えのある声が聞こえてきた。


由暉子「あっ、京太郎くん!」


驚いて上を見上げると由暉子ちゃんがジャングルジムに登っていた。

ってスカートでそんなのに登ったらっ。

慌てて目を覆おうとした瞬間僕は見てしまった。

僕に向けて手を振るために両手を離した由暉子ちゃんの足がジャングルジムを踏み外す瞬間を。



由暉子「きゃあっ」


由暉子ちゃんが悲鳴と共にジャングルジムから落ちる。

丁度そのすぐ下に居た僕は足を止めて落ちてくる由暉子ちゃんを支えようとして……。



重たい。

それに体が痛い。

でも、それとは別の不思議な感触がある。

唇に柔らかいモノが当たる感触。

目を開けるとそこには由暉子ちゃんの顔があった。

ということはこの感触は……キス?


由暉子「うぅん……」


目を開けて体を起こす由暉子ちゃん。

よかった、大事は無さそうだ。

そう思って僕も体を起こすと由暉子ちゃんと目が合う。

由暉子ちゃんは頬を赤らめて視線をそらすと言った。


由暉子「き、キスしちゃいましたね」

京太郎「う、うん」

由暉子「私達、結婚しなくちゃ……」

京太郎「えっ?」


ケッコン?それって結婚?お父さんとお母さんがしてる?

由暉子ちゃんの言葉に困惑する。


由暉子「キスするのは大好きな人とで、大好きな人と結婚するってお母さんが」

京太郎「え、うそ……」


それを聞いた僕は真っ青になった。

皆とキスしちゃった……どうしよう。


由暉子「で、でも!私は京太郎くんとなら結婚しても、いいかな……」


どうしようどうしようどうしよう。

揺杏と爽と誓子ちゃんに成香ちゃん、そして由暉子ちゃん。

僕は……。


誓子「はぁっ、やっと、追いついた」

揺杏「これは……」

爽「五人目ってことかな?」

成香「す、すてきじゃないです……」


京太郎「えっと……」



それから僕はこれまでの経緯を皆に話した。

キスの意味がわかってなかったことも、チョコのせいでおかしくなっていたことも。


爽「なるほどねえ」

揺杏「えぇ、なにそれ」

由暉子「???」

誓子「じゃ、じゃあ私のことは好きじゃないってこと……?」

成香「私も……」

京太郎「ち、ちがうよっ!」


爽「じゃあ誰が一番なの?」

京太郎「それは……」

由暉子「京太郎くんが一番好きな人がお嫁さんになれば解決ですね」

京太郎「うぐっ」

揺杏「で、誰なの?」

誓子「教えて京太郎くん」

成香「教えてくださいっ!」

京太郎「僕が好きなのは……っ」


京太郎「皆、じゃ駄目……?」



揺杏「あー」

由暉子「みんな?」

爽「まあ、そんなことになるとは思ったけど」

誓子「はぁ……良かったような良くなかったような」

成香「フクザツです……」

京太郎「あ、あはは……」

爽「まあ皆でもいいんじゃない、今は」

揺杏「そうだねぇ」

由暉子「良いんですか?」

京太郎「よかったっ」

爽「いつかは決めてもらうけどね?」

京太郎「はい……」


誓子「そういうことならっ」

京太郎「誓子ちゃん!?」

成香「チカちゃん一人だけくっつくなんてズルいです!」

京太郎「成香ちゃんもっ」

爽「じゃあ私もっ」

揺杏「ちょっ、私も混ぜろよっ」

京太郎「揺杏と爽までぇっ」

由暉子「それじゃあ私も……ちゅっ」

京太郎「んうっ」

爽「ほぉ、なかなか強敵みたいだな」

揺杏「うっわ、すっげ」

誓子「ってそうじゃなくて!」

成香「ズルいですよっ!!」


そうして僕は五人の女の子達に揉みくちゃにされた。

どさくさに紛れて変な部分も触られた気がする。

でもまあこうなったのは僕のせいだし、皆には本当に悪いと思ってる。

まだ今は決められないけど、いつかはしっかり一人を選んで、その一人を幸せに出来たら良いな。



カン!


これで小ネタも終わりってことでー

もう書かないと思うんでこのスレは埋めちゃってくださいー

今後はしばらく非安価何本か書こうかなと

息抜きに短めの安価スレやるかもですが

それにしても非安価で書きたいキャラが多すぎる、時間さえ有れば全員書きたいくらい

なんで埋めついでに好きな咲キャラとか書いてくれたら優先するかも

まあ実際に書けるかどうかはちょっとわかんないんですが

ちなみに次書くのは京咲の予定

それじゃあ2スレ目の方は依頼出して来ます

ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございましたー

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