男「現実は残酷なんだよ...」 (105)

_____物心つく前...いや、物心ついた後も、しばらくの間俺はいつもこう思って生きてきた

高校生ぐらいになれば、いつか俺にも漫画やアニメみたいな非日常が訪れるはずだ。その時に備えて今のうちから強くならなきゃ...

当時6歳の俺は、その思いを糧に空手やボクシングをひたすらやり続けた

努力のかいもあり、中学になった頃には全中の大会に県予選3位通過ではあるが出場できるぐらいにはなった



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だからといって、女子にもてたりしたわけじゃないし学校での立ち位置も特に秀でてるわけじゃない、見た目だって身体は自慢じゃないけどがっしりしてるが顔はどちらかというとおっさん顔だ

まぁそんなんでもそこそこ楽しい中学生活を送った俺は、空手のスポーツ推薦でそこそこ有名な私立高校に入学できた...ガキの頃からの漫画やアニメみたいな非日常、つまり主人公になるという夢と共に

そして俺は高校入学初日に主人公になる夢を失い主人公にあった















登校初日

男「(俺の名前は男、何処にでもいる普通の男子高校生...)」

などとお決まりの台詞を頭のなかで考えたりしながら俺は家の鍵を閉めた

最近のアニメの主人公なら、朝は妹に起こされ、玄関には幼馴染み、通学路で先輩や後輩とのフラグを乱立させつつ登校するのが登校初日の醍醐味だろう

...まぁ、俺には妹はおろか毎日向かいに来てくれる幼馴染みも中のいい女の先輩後輩もいないんだけどね..





















男「(たしか今日は入学式の後に推薦組は練習参加だったよな)」

うちの高校は私立にしては珍しく、推薦組の一年を入学まで練習には参加させないのが伝統らしい、だから先輩たちと顔を会わせるのも、同級生の部員と会うのもこれがはじめてだ

男「いけね、早く行かなきゃ登校初日から遅刻だ」

俺は少し駆け足で学校へと向かった...
勿論、曲がり角で女の子とぶつかったり、不良に絡まれた女の子を助けたりなんてイベントもなにもなく、片道20分の通学路をかけていった...
























下駄箱前

男「(俺のクラスは...一年六組か。知り合いは...いないよな。当たり前か)」

そう、この高校に俺には友達は愚か知り合いが一人もいない。理由は簡単だ、うちの中学に格闘技系の部活はないしやっていたのも俺ぐらい、空手、柔道、剣道などの武道系のこの高校に入る物好きは俺ぐらいだった

男「(友達、できるよね...ボッチはいやだいやだいやだ.....」

初日から憂鬱な気分で靴をはきかえ、俺は教室に向かうのであった。こんなんで主人公になれるのだろうか...







































俺の心配を他所に、入学式は以外とあっさり終わり俺は教室にもどった

担任「よーし、みんな席についたな。じゃあ自己紹介を始めるぞー、出席番号一番から始めロー」

自己紹介によるとこの担任、柔道部の顧問だそうだ...それにしても教師が学校にタンクトップって、それにビルダー並みの筋肉だし、どこの教官だよ。あ、今のアニメぽくねと一人で馬鹿みたいに考えてた俺は、次の次が自分の番だと気付き、自己紹介を考える























前の奴が言い終わり、とうとう俺の番が来た。
無難に、あいつ調子のってねって思われないように終わらせよう...!

担任「じゃあ次のやつー」

男「●●中出身の男です。趣味は筋トレで部活は空手部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします。」

よし、素晴らしい程の無難さだ!自分の奮闘を称えつつ席に座る俺、それから何人かの自己紹介が終わった...男子は後二人ぐらいだろうか?いや、男子と女子の間の席がひとつ空いている。たしかうちのクラスの男子は21人だから...一人足りないな、きっとあの席は遅刻か欠席の奴だろう、そう考えているうちに男子の自己紹介が終わり、担任が立ち上がる























担任「男子は一人欠席かー、よし次は女子いk_____」

??「遅れてすみませーーーーん!!!ちょっといざこざに巻き込まれて...」

そいつは突然現れた、服はボロボロ、顔には擦り傷があちらこちらに見える、見た目は中肉中背で結構なイケメンだ

担任「はぁー、まぁ入学初日だし色々あるだろう、今日は目をつむってやる。次回からは気おつけろよー」

男「(軽すぎだろ、教師だろあんた?!)」

??「ありがとうございます!えーと俺の席は...」

担任「お前の席はあの空いてる席だ、ちょうどいい、自己紹介もしてもらおうかー」

??「はい!■■中出身、イケメンです!趣味は楽しいことならなんでも、部活はまだ決めてません・一年間よろしく!」

かっけー...いや、本当にかっけー、男子の俺でもそう思うんだから、女子はもっとそう思うはずだろうな、ほーらちらほらちらほらきこえてくるぜ、女子のこそこそ声が...



















































担任「よーし、男子は全員終わったなー、じゃあ女子いくぞー」
よし、女子の自己紹介が始まる!待ってました!という下心を知ってか知らずか、教室のドアが開かれる

??「あー、男君と友くんはいるか?」

男「はい、俺です。」

友「俺です。」

??「担任先生、すみません。コイツらを借りたいんですがよろしいですか?」

担任「いいですよー」

??「じゃあ遠慮なく、二人とも来なさい。」

俺たち二人を呼ぶ体格のいい中年、思い当たる節がないわけではないが...と考えていると、一緒に呼ばれた友?が、小声で話しかけてきた

友「男君も、空手のスポせんだよね?」

男「そうそう、友くんも?」

友「うん、もしかして今から練習かな?」

男「そうっぽいな...」

こそこそ話しをする俺たちにしびれを切らした中年が口を開く

??「早くこい、置いてくぞ」

二人「は、はい...!」

ちくしょう、女子の自己紹介ききたかった...

??「わかってると思うが、俺が空手部の顧問の顧問だ。よろしく」

どうやら予想は当たりらしい




































男「押忍!一年、男です!よろしくお願いします!」

友「押忍!一年、友です!よろしくお願いします!」

顧問「おいおい、礼儀正しいのはいいが今は稽古中じゃない、普通でいいぞ、普通で。」

二人「は、はい!」

なんだかんだでいい人そうだな、いや、名門高校の顧問だ、優しいだけなハズがない...























顧問「早速だが、今からお前らに稽古に参加してもらう。知ってると思うが、うちは勉強1割部活15割だ。覚悟しとけよ」

なんだよ15割って...まぁ、勉強しなくていいのは好都合だけど部活でミスれば進路もぼーん、将来もぼーんだ、頑張らなきゃな

顧問「あそこが更衣室だ、胴着は頼んだやつがお前らのロッカーにある、これが鍵だ。じゃあな」

顧問は鍵を渡すとスタスタとどっかにいってしまった。

そうだそうだ、自己紹介を友にしてなかったな

男「友くんだよね?俺は男、よろしく!」

友「よろしくね!友くんじゃなくて友でいいよ!」

男「じゃあ友、よろしく!」

なんだかいいなーこういうの、それから胴着に着替えながら友とお互いに中学時代の話をし、武道館へと向かった



武道館に入口についた俺は、トントンと扉を叩いた

男「失礼します!」

友「失礼します!」

??「おっ?二人が来たってことは、これで一年全員かー」

そのようだ、見るからに年上の先輩たちが談笑してるなか、10人程の部員が正座をしている。

??「俺が部長の部長だ。よろしくなー」

二人「よろしくお願いします!」


部長「よーし、一年は一列になれー基本から始めるぞー、俺らのやるとおりにやれよー」

一年「押忍!」

どの練習もうちの道場よりも辛い練習だった、でもその分やりがいはあった

部長「一旦やめ!...お出ましだ...」

お出まし?何のことだよ?まさかあの顧問がくるのか?

先輩A「一年は先輩の指示にしたがいはじによれ!」

はじに?疑問を残しつつはじによる一年たち

男「友はなんか知ってるか?」

友「噂のはんちゅうでしかないけどね...」

男「その噂ってのは?」

友「うちの高校はたくさんの武道系の部活が中心でしょ?その中で男はどこが一番強いかしってるかい?」

男「すまん、調べてなかった...」

友「うちで一番強い部活、それは女子空手部さ...そしてそのなかでも群を抜いてるのが、うちの生徒会長の会長だよ。彼女はインターハイ2連覇の化け物さ。うちじゃ男女とわず誰も逆らえないそうだよ」

男「そうなのか...(どこの漫画の話だよ.. .)」

部長「そこ、静かに」

男「すみません」

部長「いいなみんな?失礼のないよう心がけろよ」

一同「押忍!」

トントン、扉をたたくおとが聞こえる

友「来るみたいだね」

男「ああ」ゴクリ

扉が開かれとうとうその姿が現れた、その姿は漫画によくいる才色兼備の生徒会長そのものといえるだろう

友「綺麗な人だね」

男「ああ、でもなんかすげー威圧感だな」


会長とともに、女子部員が武道館になだれこんでくる。そして、会長が部長の前に立ち話始めた

会長「部長?今から私たちがここをつかうけどよろしくて?」

部長「...どうぞ、お使い下さい...」

まじかよ部長?まだ練習時間あんのに...

会長「よろしい。じゃあさっさとどきなさいな。邪魔よ。」

部長「は、はい...」

アニメじゃよくある光景だけど、実際見るとイライラするな...でも、どうすることもできない...

部長「さぁ...、帰るぞ..」

部長が申し訳なさそうに指示を出す。申し訳ないと一番思うのは多分他の先輩たちだろう。
先輩たちの表情から、部長が会長にいわれるがままにされるのを、なんども見てきたのだろう。それでも助けられない自分達への憎しみと部長への罪悪感が感じ取れる

友「これからずっとこんな風に練習中断するのかな...誰かなんとかしてくれないかな?」

男「...」

ここでもし、俺が会長に向かって文句を言えばどうなるのだろうか?きっと、俺のなりたい主人公たちなら迷わず文句をいうだろう。そして、いろんな過程をへて、問題を解決するはずだ...なら、俺にそれができるか?文句を言ったあと、問題を解決することができるのか?
わからない。どうなるかはまったくわからない。でも、主人公になりたいなら結果がわからなくても、どんなに無謀でもやらなきゃいけない...その為に今まで頑張ってきたんだ...よし、言うぞ...言ってやr______

??「会長さんーー!!教えてくださいよー!」

俺が覚悟を決めた瞬間、男が一人現れた


会長「イケメンくん、あなたもしつこいわね。」

イケメン「そんなこと言わないで教えてくださいよー!今朝のあいつらなんなんですか?いきなり現れて襲ってくるは火は吹きだすは、まるでばけm______」

会長「だまりなさい?それ以上口を開けば[ピーーー]わよ?」

イケメン「会長さんはそんな人じゃありませんよ。だってこないだも今朝も俺を助けてくれたじゃないですか!」爽やかスマイル

会長「っ...あ、あれは貴方があまりにも惨めだったから仕方なく...」

なんなんだよこの茶番は?ハーレムアニメですか?なんとなく、モブキャラの気持ちが分かったは、そして会長ツンデレかよ...

イケメン「なら、どうしたら教えてくれるんですか?」

会長「そうね...いいこと思いついたわ。部長?男子の新入部員を貸しなさい?」

部長「か、彼らだけはおやめください!私ならなんでもしますから!」

部長!あんたやっぱいいやつだよ!

会長「心配しなくてもいいわ。なにもとって食おうってわけじゃないわ。ただ面白いゲームを考えてね」

部長「ゲーム...ですか?」

会長「ええ、ゲームよ」

イケメン「そのゲームに勝てば、教えてくれるんですよね?」

会長「ええ、約束するわ。」

友「ゲームっていったいなんだろうね?」

男「楽なことじゃないだろうな..」

イケメン「で、ゲームってどんなゲームですか?」

会長「ルールは簡単、イケメンくん?あなたと男子空手部12人で1対12の戦いをしてもらうわわ」

だめだ、この会長イカれてやがる

部長「お言葉ですが会長!危険すぎます!うちの新入生はみな全国レベルの選手たちです!多勢に無勢、彼に勝ち目はありません!」

イケメン「いいですよ!この人たちを倒せばいいんですよね!この人たちならなんとかいけそうです!」

あー、いったよこいつ...いいやがった...頭にきたよ...俺だけじゃない、みんなも目が完全に戦闘態勢だ




一年A「てめぇ、さっきからあんまちょうしこいてんじゃねーぞ」

イケメン「調子なんてこいてないよ、俺はしらなきゃならないんだ...あれがなんなのかを...」

一年B「お前がなにを知りたいのかは知らないが、本当に勝てると思ってんのか?」

イケメン「勝てるさ。君たちと俺じゃ背負ってるものが違う...!!」

会長「イケメンくん...」

こいつの言葉を聞いて無性にイライラする理由が今分かった。こいつは、俺のなりたい主人公像とは違うがなんらかの主人公に近い存在なんだ。今のアイツの台詞でぴんときた、どう考えても悪いのは俺たちではなくアイツだ。しかし、流れがアイツではなく、俺たちを悪にしようとしている。まるで、アニメによくある普通のキャラのせいで仲間が死ぬと、普通のキャラは責められ、けなされる。しかし、主人公のせいで仲間が[ピーーー]ば、責められず、けなされず、あげくの果てに死んだやつのせいにされる

そう、あいつは主人公なんだ...でもそれもここまで、あいつは今から主人公ではなくなる、主人公にはあってはならない敗北をきすことになる...皮肉な話だ主人公が主人公になりたがってるやつにらやられるなんて、主人公に憧れてたやつが、主人公を倒すなんて...

会長「さぁ、さっさと始めなさい。金的以外は当てていいわよ...部長?合図を。」

部長「...はじめ...!」

部員c「いくぞ!あのやろうに現実を教えてやれ!」

イケメン「はー...久しぶりの乱戦か...二年ぶりかな?」

なにいってんだこいつ?まぁいい、やるからには徹底的にやってやる...




5分ぐらいたっただろうか...たっているのは、俺と友の二人、そしてイケメンだった

そう、最初12人いた俺たちはたった1人にここまで追い込まれた。イケメンは、俺たちの攻撃を訳のわからん動きでかわし、訳のわからん技で倒していった。俺と友がたっているのもヤツの攻撃に耐えたからじゃない、ただアイツの標的にまだなってないからだ。

イケメン「さぁ、次は君の番だね...!」

イケメンの視線が友に向けられる...きっと友も諦めてるだろう、はっきりいって勝てる見込みなんかない

友「...!!こ、こい!!!」

男「?!」

俺の予想とは裏腹に、友はまだ諦めていなかった。

震える体をどうにか抑え、イケメンに立ち向かう友、勝てる見込みはもちろんない...

俺はそして理解した。あいつは、イケメンは本物だ。俺が今まで夢見てきた主人公そのものだ。主人公ならこんなところで負けることはない。俺たちを倒し、次の話に進んで行くだろう。主人公にとっては、俺なんか物語を進めるための踏み台でしかないのだ。



結局、俺の努力は無駄だったのだ...俺は、主人公どころか、第一話で主人公にやられるモブキャラでしかなかったのだ。俺がやられたあともあいつの物語は続くだろう...

考えてる間に、友がイケメンの技でたおれこむ、次はお前だと言わんばかりにイケメンがこちらをみる

会長「イケメン君?そろそろ身体は温まったでしょ?私にあれをみせてもらえないかしら?」

イケメン「そうですね!じゃあやりますか!!」

イケメンが先ほどとは違う構えをとる。あれっていうのはきっと必殺技だろうな...俺たちは主人公の物語のチュートリアルでしかなんだろう。で、お決まりの必殺技でフィニッシュか。






よくわからん動きをするイケメン
あれは、多分あれだな。気をためる的なやつだな。あんなのくらったら死ぬんじゃないの?

イケメン「はぁぁぁぁぁぁ...!!」

もういい、分かったよ神様。イケメンはすげぇよ。あれだろ?お前なんかが主人公になろうどか身の程知らずもほどほどにしろってことだろ?

イケメン「双雷拳!!!」

イケメンの拳が迫る...そうだ、俺は主人公になんかなれないんだ...だったら、そんな夢.. .

男「やめてやr_________」

言い終わる前に、イケメンの技が命中し、俺は気を失った


目が覚めると、友がその後のはなしをしてくれた。なんと、イケメンは会長へのお願いをやめ、男子空手部の練習時間を奪わないよう頼んだそうだ... おかげで会長も今後一切あんなことはしないそうだ...まったく、どんだけ主人公なんだよ

______あれから3ヶ月がたった
あの一件の後、俺は空手をひたすら頑張った。
別に、主人公になるのを諦めだからといって、空手が嫌いになるわけじゃない。部活漬けだがなかなかたのしい日々だった。


そんな日々の中でも俺はイケメンの噂をよ聞いた。幼馴染みを救うために、学校を一週間休んだとか、外国人の幼女と二人暮らしだとか、謎の黒服から、二年生の中でも一二を争う美少女を助けたりとか...聞いてるだけで羨ましいと思った。

でも、あの日以来俺は主人公になりたいなんて微塵も思わなくなっていた。そりゃ、あんだけ差を見せつけられたらやめたくなるだろ。これからも、俺はなんの変鉄もない日常をすごしていくんだろう...

そう思っていた俺だから、あんなことが起きるなんて、予想もしてなかった







そう、あの日は夏休み前日だった。明日から始まる夏休みに皆がうかれていた。まぁ、夏休みだからといって、自由なわけじゃない。部活はもっとキツくなる。ただ、なんとなく夏休みというだけでわくわくがわいてきた。

主人公になる夢を俺がまだ抱いていたら、恐らくもっと興奮していただろう。なにしろ、夏休みは漫画じゃイベントの宝庫だからな。きっとイケメンはそんな夏休みを送るんだろう...

そう思っていた

______放課後

友「男ー、部活一緒にいこう。」

男「おう。今日はたしかウェイトだったよな。」

こんな話を繰り返しながら、俺たちはいつものように、部活に向かっていった

夏休み前日ということで、部活のない生徒は全員帰宅したのだろう。残っているのは部活がある連中だけだ

友「ねぇ、あそこにいるのイケメン君たちじゃない?」

男「みたいだな...毎度の事だけどすげぇ面子だな」

友「ははっ...そうだね」




イケメンたちのグループ、生徒たちは四天王と呼んでいるやつらの紹介をしよう

まずは、イケメンからだ。眉目秀麗成績優秀知勇兼備の主人公の集合体みたいなやつだ

次は会長、まぁ才色兼備のテンプレてきなツンデレでイケメンにゾッコン。実家が神社らしいな

次は幼馴染み、イケメンの幼馴染みであり、どっかの大企業の社長令嬢らしい

最後に美少女、トンでもない美少女であり大人しい系だったがイケメンに惚れてからは人が変わったらしい

まぁ、他にも外国人の金髪幼女がいるらしいが
みたことはない

俺たちは物陰に隠れてイケメンたちの話を聞くことにした

イケメン「それは本当か、幼馴染み?」

幼馴染み「残念だけど...本当よ」

会長「それだけじゃないわ。この高校の敷地内にかなりの結界がはられるみたいね...」

美少女「そんなぁ..それじゃ私たち..,.まるで...」

イケメン「飛んで火に入る夏の虫だな。まんまとやつらの手に引っ掛かったわけだ。」

なにが飛んで火に入る夏の虫だよ...正直格好いいよ、1回ぐらいいってみてーよ。それに結界?あれですか、貴方たち魔術師かなんかですか?まぁ、イケメンの強さもそれなら説明がつくな

友「なんか、すごい話してるね」

男「ああ。普通あんな話してるやつらがいたら可哀想だと思うが、あいつらがいうとなんかな...」

友「うん。本当のことみたいに聞こえるよね。あ、イケメン君たちいっちゃったね」

男「そろそろいくか」

友「うん」

イケメン、頼むから俺たちに迷惑はかけないでくれよ。まぁあいつらならなにやっても解決すんだろうけどな

それから俺たちは、胴着に着替え、稽古に向かった

いつものように、武道館の扉を開いた俺がみたのは、いつものような稽古の光景ではなく、倒れている部員たちだった

男「部長!先輩!...」

友「大丈夫...気絶してるだけみたいだよ」

気絶は大丈夫だとは思わないんだが...とにかく部長たちがみんな気絶するなんて、なにがあったんだ?

男「いったい...なにがあったんだ....」

俺が考え込んでいると、誰かが武道館に入ってくる。そうイケメン達だった

男「....イケメンか、これはいったいなんなんd______」

会長「間に合わなかったようね」

俺の言葉にわって入ってくる会長。かんべんしてくれよ

イケメン「くそっ!!」

幼馴染み「落ち着くのよイケメン。あんたのせいじゃないわ...やつらの接近に気づけなかった家の会社の...いえ、私の責任よ...」

イケメン「いや、幼馴染みは悪くないよ...こんな時に取り乱しちまった俺の責任だ...ビックリさせて悪かったな。」

そういいながら、幼馴染みの頭を撫でるイケメン

幼馴染み「なっ!!あ、あんたはいつもいつもそうやって...ずるいわよ・」

その他女子「むっ!!」

そういうラブコメは頼むからよそでやってくれ
本当ムカつくから

イケメン「やつらの位置は分かるかい、美少女?」

美少女「はい。ここから南西に100m、第三体育館に反応ありです。」

いや、普通に第三体育館でいいだろ

イケメン「そうか...よし、みんないくぞ!」

男「いや、ちょっとまてって...」

自分でも無意識に言葉が出ていた

イケメン「...なんだい?」

男「何で部長たちがこうなったか俺らに説明してくれてもいいんじゃないか?」

イケメン「すまないが、それは言えない。君たちには関係のないことだからね」

男「関係ないって...今そこで倒れてんのはうちの部員なんだぞ!心配して当然だろうが!いいから教えてやg______

??「彼に生意気な口を聞くのはやめなさい。三下君。殺されたいのかしら」チャキ

おいおいまじかよ。たしかに突然きれたのは悪いかもしれないけど、刀を向けることないだろ。つーかどこから出したんだよ

男「...すみません..でした」

会長「今後はきおつけるようね。貴方には彼に楯突く権利なんかないわ」

イケメン「時間がない!いこう!」

一人、また一人と武道館から出ていくなかで、美少女が俺にこう言った

美少女「あなたにイケメンさんのなにが分かるんですか?最低の屑ですね、死んだらどうですか?てか[ピーーー]よ」

そういって武道館からイケメンたちはでていった。忘れていた、主人公に楯突いたものは、どんな理由があるとしても楯突いた時点で悪となることを...やべー、あんなに女に罵倒されたのはじめてだ...涙でてきた

友「大丈夫かい?」

男「傷ついたよ...精神的に」

友「イケメンくんたちならなんとかしてくれるよ。さぁ、そろそろ帰ろう」

男「そうすっか」

さっさと着替えをすませた俺たちは、校門へ向かった

校門に向かうと、5,6人の生徒が集まっている

友「どうしたんだろう?」

男「聞いてみるか。なぁ、どうしたんだ?」

帰宅部「聞いてくれよ!校門から出ようとするとなんかに弾かれるみたいでよ、でれねーんだわ!マジやばくね」

あー、たしかにまじやばいよ。しかし、こいつのはなしは本当みたいだ。俺たちはなんどか出れるか試したが無駄だった ・・ ・・

友「どうしよう...」

男「...まてよ?」

そういえばさっき、イケメンたちが結界がどうとか話してたな...あいつらならなんか知ってるかもしれない!よし、いこう!...みたいなことは、俺にはできない。さっきあんだけこっぴどく言われてるんだ。次はなに言われるか分かったもんじゃない。でも、こうしているだけじゃらちが明かないのも事実だ。

男「友はここでまっててくれ。あ、荷物頼む。なんか手掛かりさがしてくるよ」

友「う、うん。いってらっしゃい。」

俺は決めた。イケメンたちにバレないようなにかしら話を聞き出すと。そうすればこの結界をどうにかできるかもしれない。

イケメン「出てきたらどうだ!そこにいるのはわかっているぞ・」

え、まじ?バレたの!?どんな感知能力してんだよ!

イケメン「答えろよ...魔女!!」

魔女?あーよかった。俺じゃないみたいだ...
それより、魔女ってなんだよ

??「フフフフフフ....むきになっちゃって、可愛いわねー」

イケメン「黙れよ...女狐が!!」

魔女「ひっどーい。女の子に向かって女狐なんて...イケメンくんなんて大っ嫌いよ、ぷんぷん(^3^)/」

イケメン「いい加減にしろよ...このくずやろう!!」

イケメンってこんな熱血キャラだったの?てか、イケメンのやつ、なんか剣みたいなの突然だしたぞ?

イケメン「お前だけは許さない...ぶっ殺してやr______

会長「落ち着きなさい...イケメン君...冷静さをかけば、殺られるのはあなたよ。それでは彼女の仇もとれないわ。」

今にも魔女に斬りかかろうとするイケメンを説得する会長

イケメン「でも、あいつの...あいつのせいで幼女は...!」

幼馴染み「だーかーらー!あんたがやられちゃもともこもないでしょ?それこそ幼女もむくわれないし、あんたが死んだら私だって悲し...ってなに言わせんのよバカイケメン!!」

顔を真っ赤に染めながら、イケメンの顔をひっぱたく幼馴染み。こんなシチュエーション現実でみれるとは.....

イケメン「いつつ...容赦ないなぁ、幼馴染みは...ふふ、でもありがとう!お陰で落ち着いたよ!」

幼馴染み「べ。べつにあんたに感謝されたって嬉しくなんてないんだからね!」

美少女「.....」

魔女「そーゆーラブコメはよそでやってくれないかなー?...ぶっ潰したくなるから...ね・」

同感ですよ魔女さん...

会長「さぁ、イケメンくん。私たちの準備はいいわ...指示をくれるかしら?」

イケメン「わかりました!」

あれか、さっきのはボス直前でボスの言葉で冷静さをかいた主人公をヒロインたちがなだめるやつか...みてて思ったがよく魔女はああしているうちに攻撃しないよな...俺が魔女ならそうするのに...

そうこう考えている間に、イケメンが話し出す

イケメン「俺と会長は、前衛で魔女を抑えて必ず隙をつくる!幼馴染みはその隙を狙って攻撃を頼む・」

会長&幼馴染み「了解!!」

イケメン「美少女は、後衛で援護魔法を頼む・」

美少女「...わかりました」

イケメン「いくぞ、魔女...お前の野望もこれまでだ...」

魔女「くっさい友情ごっこみせやがって...いいわ、じわじわとなぶりごろしてあげる!」

イケメン「会長さん!」

会長「あなたにあわせるわ!」

息の合ったコンビネーションで魔女に攻撃する二人。つーかなんだよあいつら、なんでなんメートルもジャンプできんだよ。どこを支点に空中でさらにジャンプすんだよ

魔女「くっ?!ちょこざいな!!蜂の巣になりな!」

どっから出したかわからんが、半端じゃないりょうのナイフが空中に現れイケメン達を襲う

イケメン「美少女、頼む・」

美少女「はい!母なる光の精霊よ...我が求めに応じ、迫る悪意を払いたまえ!リフレクション!」

詠唱魔法かっけー!まじであいつらなにもんなんだよ!

イケメン「いいぞ、美少女!」

美少女の魔法により、反射されたナイフが魔女を襲う

魔女「ちょこざいな、ムカツクね!」

反射されたナイフを払いのけていく魔女

イケメン「今だ!幼馴染み!」

幼馴染み「言われなくたって...」

二メートルはあるであろう銃を構える幼馴染み

幼馴染み「わかってるわよ!!いっけぇぇぇ!!」

魔女「な、なに?!」

幼馴染みの銃から放たれた光線が魔女におそいかかる

魔女「くそがぁ!!」

光線を何かの障壁で防ぐ魔女。その瞬間、とてつもない爆発が起きる

そして、俺は気を失った......

男「ここは...そうだ、あの爆発に巻き込まれて石にぶつかって気絶したんだった.. 」

死ななくてよかった。俺は素直にそう思った。爆発で体育館はバラバラ、瓦礫の山になっている。それに対して俺は頭に軽い擦り傷と、何ヵ所かに打撲があるだけだった。もしかして俺めっちゃ運いいんじゃね?

そうだ、今は俺のことはどうでもいい。あいつらはどこにいったんだ?どのみちこんな瓦礫の山にいるのは危険だ。俺はその場を離れることにした

少し歩くと、なにか話声がきこえる。校庭の方からだ。

男「いってみるか」

それにしても、他の部活中の生徒はどうしたのだろう。どこにもいる気配はない。

男「友のやつ...無事だといいが。」

校舎内を歩き回り、ようやく校庭に降りる階段についた俺の目に、信じられないような光景がはいってきた。

普段であれば、陸上部やサッカー部が汗水垂らして練習している校庭...

そんな物はすでになく、あるのは辺り一面が真っ赤に染めあげられ、そこら中に手やら足やら首が転がっている、まさに地獄絵図だった

男「うっ!!」

凄まじい吐き気が襲ってくる。作り物ではない、画面を通して見るものでない死体は、これほどまでに人を言葉に変えがたい気持ちにさせるのだ

男「.....勘弁してくれよ...」

なんとか吐き気をこらえ、階段をゆっくりと降りていく...

男「いてっ?!」

最後の階段を下りようとした俺の身体がなにかにぶつかった

男「またワケわかんない壁かよ...ちっ...ふざけやがって...!!」

今まで無意識に抑えていたイライラが俺の中で爆発したのだろう。俺は拳を握りしめ...

男「いい加減に...しやがれ!!!!」

全力で壁を殴っていた

男「ふざけ!やがって!どいつもこいつも!なんなんだよいったい!」







いくら殴ってもびくともしない壁。
それに対して俺の拳は悲鳴をあげている。

男「いてーんだよチクショウ!!」

これで最後だと言わんばかりに、全力で殴った。

男「.....」

壁は壊れない。拳からは血が、そして目からは涙がでてくる

男「...なに泣いてんだよ。」

涙が出てくるのも頷ける...

高校初日に長年の夢がついえ、正しいと思ってやったことを否定され、挙げ句のはてにはこんな訳のわからん事態に巻き込まれたんだ...

男「俺って...なんなんだろう?」

どうしてこうなったか考えてみよう...

自慢じゃないが俺は結構真面目に生きてきたつもりだ。こんなことに巻き込まれる訳などない。まぁ、それは校庭に散らばっている彼らにも言えることだろう。

ならなぜ、なぜ神様はこんな地獄に俺を突き落としたのか?

イケメンたちのあんな戦いを見るかぎり多分神様も本当にいちゃったりするんだろう。

神様がそうした理由。多分これだろうな.....

俺の頭に考えが浮かんでくる....

俺はその考えを口に出していた

男「あれですよね?俺が調子こいてんのがわるいんですよね?ただのモブのくせに主人公になってやる!なんて...身の程知らずも大概にしろ!って話ですよね?」

男「...だから神様は、だから神様は、俺にそれをわからせるために...主人公には俺なんかには到底なれないってことを...俺がいかに無力かをわからせるためにこんな目に遭わせたんですよね!!」

そう言いきった俺は笑っていた...

そして、笑いながら俺は神にこう言った

男「ありがとうございました」

自分でも訳がわからなかった。俺は間違いなく神様に怒りを覚えていたはずだ。なのに、出た言葉は感謝の言葉だった...

俺は余計なことを考えるのをやめた

なんで感謝したのか考えたってらちが明かない

ありがとうございましたの後にやることはきまっている


俺は、頭を思い切り振り落とし、壁に頭突きをする勢いでお辞儀をした

あれ?これでもかって程の勢いで壁に頭をぶつけたのに痛みがあまりない

男「あれ?」

俺が目を開き壁を見ると、頭をぶつけた所からどんどんヒビが入っていた

男「なん...だと?!」

そういい終えたときには、壁は得たいの知れない光となって消えていた

男「.....」

 まさかの事態に困惑した...しかし、すぐに現実に戻された

??「結界が破られただと?!そんなはずはない!あれは内側からは決して破ることはできない代物だぞ!まさか、外にまだ貴様らの味方が!」

さっきまでは死体だけだったはずの校庭に訳のわからん化け物が騒いでいる

よくみれば、いけめんたちもいるじゃないか

イケメン「これで聖霊たちの魔翌力を使える!」

会長「あなたもこれで終わりのようね。魔女さん?」

まじかよ?あの化け物が魔女かよ!変身する前の美人さんはどこにいったんだよ?ざーぼんさんかなんかですか?

魔女「ぎゃひひひひっ!聖霊の魔翌力がなんだとってんだい?テメーらが魔装化したところで私に勝てるとでも!」

何ですか魔装って?メチャクチャ脚気ーんだけど。てか、誰も俺に気づかないのね...

イケメン「確かに魔装じゃかてないさ...」

魔女「わかってんじゃないのさ!ならば潔く死_____男「いくぞ!会長さん!幼馴染み!!」

二人「了解!!」

三人「魔翌力解放...魔装!!!!!」

あれ?一人足らなくない?

イケメン「正義というなの剣よ!勇気というなの盾よ!我が身に宿り、我が力となれ!」

イケメンのからだが光、なんかのパーツみたいなのがついていく。なんなの?あんた?変身ヒーローだったの?

会長「闇に沈みし混沌よ...聖に上がりし光よ...私に力をかしなさい?」

んで、あんたはプリキュアかなんかですね。

幼馴染み「魔装完了!」

あんたはなにも言わないのね...






魔女「とうとう頭までいかれたようなねぇ!魔装が無駄だってわからないのかい?おめぇらは私には勝てないんだよ!てめぇだってさっきみとめただろう?」

イケメン「ちょっと待てよ...たしかに俺は魔装じゃ勝てないっていったさ...」

魔女「あ?」

イケメン「でも、お前を倒せないとはいってないぜ!いくぞ!二人とも!」

三人がかりで魔女に攻撃するイケメンたち
素人目からしても、勝ってるわけではないのはわかる。しかし、そこまでおされているわけでもない。つーか、美少女さんはあれだったの?プリキュアでいう妖精さんポジションだったの?

魔女「はっ!なに様のつもりだい?」

イケメン「なーに、俺たちはただの時間稼ぎさ!」

魔女「なに?!ま、まさか!!」

イケメン「美少女!準備はいいか!」

美少女「あ、後...少しです...」

魔女「貴様!まさか!」

イケメン「いそげ、美少女!」

魔女「そういうかとかい...ぎゃひひひひ!!あんたも酷なことするねぇ!イケメン!!」

酷なこと?なんだそれは?

魔女「禁じられた魔術、fellow elevator...所謂道連れをつかうとはね...」

イケメン「....」

魔女「こいつは傑作だ!あれだけ正義だ人の命だ騒いでいたやつが!私を倒すためとはいえ味方の命をすてるとはねー!」

Fellow elevator?なんだよそれ?」

美少女「あ、あああああああああああああ!!イケメンさん!やっぱり私!」

イケメン「大丈夫だ!美少女!俺を信じろ!」

美少女「で、でも...」

魔女「fellow elevator...術者の魂と引き換えに、対象の魂も一緒に地獄に突き落とす禁術...なつかしいねー...」

ようするに、美少女と引き換えに魔女を倒すってか?イケメンらしくない考えだな...

魔女「イケメン?あんたの考えは読めたよ...私を地獄に落とした後、その子を地獄に落ちる前に助けようってことだろう?」

イケメン「....ああ!!」

魔女「美少女だっけ、あんた?」

美少女「は、はい.....」

魔女「馬鹿なことはよしな...イケメンにあんたを救うことはできない。あいつがそうだったようにね.....」

あいつ?なんのことだよ

イケメン「どういうことだ!」

魔女「そうかっかすんなって。1つ昔話をしてやろう」

魔女「むかーしむかし、ある王国に世界を2度も救った勇者様と従者であり恋人の魔法使いがいました。」

魔女「あるとき、二人に絶体絶命の危機が訪れました。それは、敵を倒すには魔法使いが犠牲にならなければならないと言うものでした。」

魔女「勇者はいいました。やつを倒したら絶対に君を助けにいく。だから信じてくれと.....」

美少女「......」

魔女「そうして、魔法使いは自分の命と引き換えに敵を倒しました。いつの日か、勇者がたすけにきてくれることをしんじて」

魔女「地獄に落ちてからの日々は想像を絶するものでした。絶え間なく続く痛み、恐怖、絶望。」

魔女「むかーしむかし、ある王国に世界を2度も救った勇者様と従者であり恋人の魔法使いがいました。」

魔女「あるとき、二人に絶体絶命の危機が訪れました。それは、敵を倒すには魔法使いが犠牲にならなければならないと言うものでした。」

魔女「勇者はいいました。やつを倒したら絶対に君を助けにいく。だから信じてくれと.....」

美少女「......」

魔女「そうして、魔法使いは自分の命と引き換えに敵を倒しました。いつの日か、勇者がたすけにきてくれることをしんじて」

魔女「地獄に落ちてからの日々は想像を絶するものでした。絶え間なく続く痛み、恐怖、絶望。」

魔女「それでも彼女は信じました。いつの日か勇者が助けにくることを...」

魔女「そんなある日、魔法使いの悲惨な姿をみかねた地獄の王が提案を出しました。」

魔女「勇者を待つのはやめなさい。そうすれば、天国へ連れていこう。」

魔女「しかし、魔法使いは断りました。」

魔女「いいえ、私は待ちます。勇者様を待ち続けます.....」

魔女「地獄の王はいいました。」

魔女「ならば、10分だけ現世に戻してやろう。勇者に会ってきなさい。」

魔女「よいのですか!感謝致します!」

魔女「魔法使いは歓喜の声をあげ喜びました。」

魔女「地獄の王はいいました。そんな姿でいっては勇者が驚いてしまう。どれ、これを着なさい。」

魔女「ありがたき幸せ!魔法使いはそう言い残すと、地獄の王の力を借りて現世へ赴きました。」

魔女「現世に戻った魔法使いは、剣の修行をしている勇者を見つけました。勇者に声をかけようとする魔法使いでしたが、あまりの嬉しさに声が出ません。」

魔女「やっと落ち着いた魔法使いが、勇者に声をかけようとしたとき、誰かが勇者に近づいていきました。」

魔女「誰だろう?魔法使いは思いました。その人物はよくみれば女性でした。その女性は勇者の側に駆け寄り、汗をお拭き下さいと、タオルをわたしました。」

魔女「なんだ、御世話の者か...。魔女はほっとしました。」

魔女「渡されたタオルで顔を拭く勇者を見て魔法使いは早く勇者と話したくて堪らなくなりました。」

魔女「魔法使いは目を閉じ、緊張する心をどうにか沈めました。」

魔女「ようやく落ち着いた魔法使いは、目をゆっくりと開きました。そして、魔法使いはみてしまいました。」

魔女「自分と永遠の愛を誓いあったはずの勇者が、さっきの女と口づけをしているのを。」

魔女「魔法使いは、目の前で起こっていることが理解できませんでした。」

魔女「手足を動かそうとしても、口を開いて言葉を出そうとしてもなにもできません。」

魔女「しかし、目と耳だけはいつものように、いや、いつも以上に働いていました。」

魔女「そして、勇者は口づけをやめ、女にいいました。」

魔女「女...結婚してくれ。女はいいました。それはできません。あなた様には魔法使い様が...と。」

魔女「しかし、勇者はいいました。彼女のことは気にしなくていいさ。どうせ地獄にいるんだ。バレやしないさww」

魔女「女は、そうですねと薄気味悪い笑みを浮かべ、勇者に抱きつきました。」

魔女「その光景を見た魔法使いの心は壊れました。どれだけ地獄で悲惨な目に遭っても壊れなかった心が、たった数分で木っ端微塵になったのです。」

魔女「魔法使いの心に様々な思いが溢れだします。」

魔女「愛していた。信じていた。愛していた。好きだった。いとおしかった。楽しかった。本当に愛していた...」

魔女「最初は勇者への愛でした。言葉では表せないほどの愛が魔法使いの心からあふれでていきました。」

魔女「そして、魔法使いの心に残ったのは愛とは全く逆の感情...憎しみでした。」

魔女「どうして。なぜ。愛していたのに。裏切った。約束したのに。裏切った。待っていたのに。信じていたのに。許さない。許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない.....

魔女「コロシテヤル...」

魔女「魔法使いは勇者たちの方へと歩いていきました。」

魔女「魔法使いは、勇者に声をかけました。」

魔女「裏切ったんだね...勇者...」

魔女「魔法使いの存在に気づいた勇者は悲鳴を挙げて腰を抜かし、その場にたおれこみました。」

魔女「魔法使いが勇者に近づくと、勇者は言い訳を始めました。俺は悪くない、こいつがわるいんだと、勇者はさっき自分から結婚してくれと頼んだ相手を責め立てます」

魔女「女は、狂ったように言いました。魔法使い様聞いてください。私は悪くありません。勇者様に無理やり...」

魔女「それからも二人はお互いに罪を擦り付け会う。魔法使いは思いました。私はこんなもののために...こんな醜いもののために生きてきたのか...これが人なのかと.....」

魔女「魔法使いはいいました。ならそんなモノはこの世からケサナクテハ...他の誰でもない、誰よりも人の愚かさを、醜さをわかっている自分がやらなければ...」

魔女「女は、狂ったように言いました。魔法使い様聞いてください。私は悪くありません。勇者様に無理やり...」

魔女「それからも二人はお互いに罪を擦り付け会う。魔法使いは思いました。私はこんなもののために...こんな醜いもののために生きてきたのか...これが人なのかと.....」

魔女「魔法使いはいいました。ならそんなモノはこの世からケサナクテハ...他の誰でもない、誰よりも人の愚かさを、醜さをわかっている自分がやらなければ...」

魔女「魔法使いが気づいたときには、目の前に二人の屍が転がっていました。」

魔女「魔法使いは二人を殺したというのにまったく罪悪感がないことに気づきました。」

魔女「そして理解しました。自分が壊れてしまったことを。」

魔女「なら話しは簡単です。壊れたならもっと壊れればいいのです。」

魔女「それから魔法使いは人をあやめ続けました。くる日もくる日もやりつづけました。」

魔女「いつしか魔法使いは、人々にこう呼ばれました...」

イケメン「まさか?!」

魔女「魔女と...」

イケメン「!?」

魔女「当然そんな魔女を引き戻すべく、地獄からの追っ手が毎日のように現れました。」

魔女「それでも魔女は人を殺し続けます。」

魔女「しかし、とうとう魔女は追っ手にとらえられ、封印されてしまいました。」

魔女「そして私は今ここにいる。あんたらが封印をといてくれたお陰でね。」

イケメン「くっ!」

魔女「どうだい美少女?それでもあんたはやるかい?その男を信じれるかい?」

美少女「わ、私は...嫌だ...いやだよぉぉぉぉ..」

彼女は泣き崩れてしまった
その姿はまるで、泣きじゃくる子供の様にも見える

イケメン「美少女...」

美少女「嫌だ嫌だ嫌だ...怖い怖い怖い...
どうして私ばっかり...」

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