女「属性?」神「おう」(61)

冴えないハゲ「ああ…財布…落とした…」

冴ハゲ「どうしよう…」

女「…あのー」

冴ハゲ「はっはい!?」

女「これ……あなたのですか?」

冴ハゲ「ああっ!私のです!ありがとうございます!!」

女「いえいえ」

冴ハゲ「この恩は忘れません!!」

翌日

女「ふんふふーん」

神「こんにちは」

女「うわっ」

神「昨日あなたに助けられました、どうも神です」

女「はい」

神「お礼としてあなたに"属性”をプレゼントします」

女「属性」

神「はい」

女「属性というのは、例えば?」

神「メジャーな妹や姉から、女騎士や百合までそりゃもう幅広く」

女「妹属性になると?」

神「兄がいる風の女の子になり、クラスの男子から"守ってあげたい女子ランキング”でNo1は確実です」

女「ほう」

神「いきなりで困惑しているでしょう、3日間だけお試しをさせてあげます」

女「ほほう」

神「1日に1つ属性を決め、その属性で過ごしてもらいます」

神「周りの人の記憶が消えたりはしないのでご注意を」

女「わかりました」

女「…質問良いですか」

神「どうぞ」

女「神様パワーでも髪の毛は生えないんですか」

神「………」

神「………では1日目の属性を決めてください…」

女 (怒らせちゃったかな)

女「じゃあ………1日目だし、>>7にしようかな」

髪属性

女「髪属性にしてください」

神様「私への当てつけかな?」

女「意図したものではないです」

神様「まあいいや……髪属性になーれっ☆」

女 (腹立つ)ポワワーン

女「すごく長い…」

神「髪属性だからね」

女「サラサラでいい匂い…」

神「髪属性だからね」

神「じゃあこの辺でオイトマするよ…また明日来るからね」

女「はーい」

女「おはよう」

男「おは…?」

男「…誰だ」

女「女です」

男「……髪伸ばしたの?」

女「うん」

男「………」

男 (…何かがおかしい)

男 (1日であんなに伸びるわけないだろ)

女「……」

男 (大体俺はショート派なんだよ)

男 (もちろんロングも良い、黒髪だと尚の事映える)

男 (だがしかし、俺は断固としてショートを譲らない)

男 (可愛い女の子は全員茶髪ショートにするべきだ)

男 (黒髪ロングの女も悪くない、だけど俺は、俺は茶髪ショート派なんだよ)

男「…………」

女「………?」

男友「あ、おっすー」

男「……ん、ああ、おっす」

女「おはよう」

男友「ちょっと聞いてくれよ…さっき散歩してる犬がいてさ」

男「………」

男友「可愛いなーとか思ってたわけよ」

女「ふんふん」

男友「そしたらその犬がいきなり飛びついてきて……あれ?髪長くね?」

男 (遅い)

女「普通じゃない?」

男友「そうかな…?」

男友「まあいいや、そんでさぁ」

男 (!?良くないだろ馬鹿)

女友「おはよー」

女「あ、おはよ」

男「おはよう」

男友「おはー」

女友「何の話してたのー?」

男友「それがさ、来る途中に犬がいて…」

男 (そっちじゃねえよ!女の髪の話しろ)

女友「どんな犬?チワワ?レトリバー?」

男友「なんか胴体長いやつ」

女友「…………パグかー」

女「…ダックスフンドじゃない?」

女友「そっちだったかー」

男「それよりさ、女髪長くないか?」

男友「それさっき言ったじゃん?」

女友「……昨日と同じじゃない?」

男「流石にそれは言い過ぎだろ、50cmは伸びてるぞ」

女友「そうかなー…?」

女「ちょっと間違えて育毛剤使っちゃって……ね」

女友「なるほど!」

男友「そういうのたまにあるよな」

男「…………」

放課後

男友「帰ろうぜー」

男「おう、女達も待つか」

男友「おー」


女友「でさー、その時タコワサが爆発してね……あ」

女「帰るの?」

男「おう、一緒に帰ろうぜ」

女友「いいよー」

男 (おかしい)

女友「最近暑いね…」

男友「そうか?40度ぐらい?」

女「そこまで暑くないよ」

男 (おかしい)

男 (女の髪が…明らかに朝よりも長い)

男 (もう飛べるんじゃね?ってぐらい長い)

女友「女ちゃん髪綺麗だねー」

女「あ、わかる?シャンプー変えたんだ」

男 (おかしい)

男友「やっぱ女の子は黒髪ロングが一番だよなぁ」

男「いや、一番は茶髪ショートだろ」

男友「いやいや、ロングこそ女の子の可愛さが引き立つだろー」

男「そもそも何故髪が女を引き立てるのか、女と共に歩む髪では駄目なのだろうか?」

男友「いーや、髪は女を引き立てる、女>髪なんだよ」

男「おかしい!お前の言っていることは何かがおかしいぞ!」

女友「また難しい話してる…」

女「無視しようね」

女友「そうだね…」

女「ただいまあ」

神「お、帰ってきたね」

女「待ち伏せ?」

神「いやいやそんな」

神「髪属性はどうだった?」

女「なんか重いし手入れ面倒くさそう」

神「お気に召さなかった?」

女「あと男君が茶髪ショートが良いって言ってたからやめる」

神「くぅ……青春……だねぇ…」

神「じゃあ明日は何にする?」

女「うーん………>>24がいい、かな」

なんか台詞回しが好き
タコワサが爆発ってどういうことなの……

神「パグ属性…?」

女「はい」

神「……パグとは?」

女「犬」

神「……」

神「………………ああ!犬属性ってこと?」

女「全然違います」

神「………」

女「パグは犬ですが、犬はパグではありません。そうでしょう?」

神「訳がわからないよ」

女「パグ属性であり、犬属性でないものなーんだ?」

神「知らないよ…」

女「早くしてくれませんか?」

神「神に対してなんという…」

女「遅刻しちゃうでしょ」

神「はいはい………パグになれー☆」

女 (腹立つ)モワワーン

男「おはよ…う……」

女「おはよう」

男「…誰だ」

女「犬です」

男「…………」

男 (登校したら女の顔が犬っぽくなっていた)

男 (言い方は悪いが肉がダルダルしている)

男 (恐らくブルドッグ、もしくはパグのような…)

女「ワン」

男 (かわいい)

男「お、女…その顔、どうしたんだ」

女「……………ワン」

男「…………」

男友「おーっす…………ん?」

男友「なんか………………なんかおかしい」

男友「顔?」

女「ワン?」

男友「ワン?犬?」

男「犬らしい」

男友「どういうことよ」

男「しらん」

男友「犬………ドッグ………」

男友「なんかホットドッグ食いたくねえ?」

女「ワン」

男「朝食ってないのかよ」

男友「時間無くてさぁ…」

女友「おいっす!!うわ!!!ミニチアダッグス!!!」

女「ミニチュアダックス、ね」

男「!?」

男友「!?」

女友「ミニチアダックス!」

女「あと私はダックスでなくパグです」

女友「あちゃー」

男「喋れたのかよ」

男友「びっくりした」

女「ごめんワン」

女友「かわいい!」ムニムニ

女「……………」ムニムニ

男「……」

男友「………お前もムニってこいよ」

男「…………遠慮しとく」

女友「なにこれ?マスク?」ムニムニムニ

女「地顔だよ」ムニームニー

女友「なんで犬の顔なっちゃったの?」グググ

女「ちょっと転んじゃって」ッパーン!

男「転んでパグになるのか」

男友「そういう日もあるさ」

男「無い」

女「女友ちゃん顔引っ張らないで」グググ

女友「あ、ごめん」ッパーン!

男友「痛そう」

男「…ずっとしかめっ面に見えるから怖いな」

女「……バウ」

男 (かわいい)

放課後

女「男君は何犬が好き?」

男「え、うーん………柴犬かなぁ」

女「了解」

男 (了解…?)

女友「うわあああー」

男「なんだなんだ」

女友「チワワ飼いたい」

女「…パグは?」

女友「ぶちゃいくだから嫌」

女「………」

男友「じゃーなー」
女友「じゃねー」

男「おー」

女「ばいばい」


男「……でさぁ」

女「?」

男「その顔、どしたの」

女「…ちょっとメイクしたくなって」

男「メイク?…あー……特殊メイクってやつ?」

女「そう」

男「へー………」

女「………」

男「………」

女「……ワフン」スリスリ

男「!?」

女「…嫌?」

男「……全然」

女「………」スリスリ

男「………」

女「ただいまあ」

神「おかえりー」

女「不法侵入」

神「勘弁してくれ…」

神「パグ属性どうだった?」

女「不評」

神「そりゃあね……」

女「………」

神「……何?」

女「神様もパグ属性持ち?」

神「うるさいよ!」(´;ω;`)

神「明日で最後だけど、何属性にする?」

女「…最後だし、>>43がいい」

ありがたさ120%

女「ありがたさ120%にして」

神「属性ですらないけど」

女「ありがたさ120%属性」

神「……」

神「ありがたくなーれー」

女 (適当になってる)ピュワワーン

神「あああ!!!」

女「な、なに?」ビクッ

神「ありがたや…ありがたや…」

女「…………あ、そういうことか」

神「ありがたや……」

女「………行ってきます」

神「行ってらっしゃいまへぇ!!」

女「」ビクッ

女 (ありがたいって具体的にどういうことなんだろ…)

男「女ー、おはよ」

女「おはよー…」

女「……男君」

男「何?」

女「………ありがたくない?」

男「………何が?」

女「…なんでもない」

男 (ありがたい……?何のことだ)

男 (美しい私と話せてありがたく思いなさい!ってことかな)

男 (流石にそれは無い……と思うが)

男 (何がありがたいんだろう…)


女 (なんでだろう……ありがたく思われてない…)

女 (もしかして私嫌われてる?)

男友「おーっ……す………」

男「おーう」

男友「あ……あ……」

男「?……どうした」

男友「ありがたすぎる…」

女「…おはよう」

男友「あああ!!ありがたいお言葉!!!」

男「………よく分からんが、大体わかった」

男友「ほら!!お前も頭下げろ!!敬え!!!」

男「痛い痛い」

女「い、いいよ…そんな」

男友「はい!申し訳ありませんでした!」

男「…おすわり」

男友「………」

女「おすわり」

男友「ワン!」ザッ

男「………」

女友「おはおはー」

女「おはよう」

女友「……なんか……すごい……すごい」

男「曖昧だな」

男友「女様ぁ!」
女友「女様ぁ!」

男「…………」

女「ふふん」

男「…得意気だな」

女「そこ○○です」

先生「流石女様!」


女「A定食お願いします」

学食のおばちゃん「了解致しましたぁ!」


女「ばいばい」

同級生一同「「女様、さようなら!!」」

女「………」ドヤァ

男「…うーん」

男 (最近明らかにおかしいよなあ…)

男 (ツッコむべきなのか…?)

女「男君、ひざまずいてもいいよ?」

男「やらねーよ」

女「じゃあ伏せ」

男「やらん」

女「……お座り」

男「やらん」

女「…明日男君の家行っていい?」

男「なんだ?別にいいけど」

女「わかった、ありがとう」

女「じゃあね」

男「おう」

女「ただいま」

神「ははー」

女「…神様、命令します」

神「女様に命令して頂けるとはありがたや」

女「………私に神様の力を譲渡しなさい!」

神「よろこんで!…………え?」

翌日

神女「男君ー、来たよー」

男「おーう…………何か後光が…」

神女「男君は日頃の行いが良いのでご褒美をあげます」

男「ありがとうございます」

神女「……好きな"属性”をあなたにプレゼントします!」

男「……属性?」

神女「はい」

おしまい

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