女「ノックスの十戒についてどう思う?」㊚「さあ?嘘っぱち理論だろ?」 (33)

女「ふむ、そう解釈するわけね」

男「そうもなにも、現実世界じゃあノックスの十戒なんてチート性能は使えないわけであって」

女「へぇ、ノックスの十戒は小説でしか出て来ないと?」

男「出てこないだろうな」

女「悪魔の証明、『男は現実世界における全ての事件についてノックスの十戒が成り立たないことは証明出来ない。よってその主張は無効』」

男「アンチミステリー論始めるのかよ」

女「うふふ、頑張って語ってみましょ」

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1犯人は物語の最初に登場していなければならない。
2探偵方法に超自然能力を用いてはならない。
3犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない。
4未発見の毒薬や難解な科学的説明を必要とする機械を犯行に用いてはならなない。
5中国人を登場させてはならない。
6探偵は偶然や第六感によって事件を解決してはならない。
7変装して登場人物を騙す場合を除き探偵自身が犯人であってはならない。
8探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。
9ワトスン役の登場人物は自分の判断を全て読者に知らせねばならない。
10双子などの一人二役は予め読者に知らされねばならない。

女「一つ一つ順番に考察しましょう」

男「ああ、じゃあ1つ目。『犯人は冒頭に登場しなくてはならない』」

女「まさに王道、このルールなくしてミステリーは真っ当な勝負が出来ないわ」

男「これは別になんの問題も無いよな」

女「あら? それでは語ったことにならないわ。なんとかしてイチャモンを付けるのよ」

男「別にイチャモンを付けられないわけじゃねぇよ。例えば、別に犯人が冒頭に登場しなくても事件は発生し、ミステリーを始めることができる。よってミステリーに必須要件なのは『死体若しくはそれに準じる痕跡』なのであって犯人ではない、とかな。」

女「美しい論破だわ、見かけ上はね」

logical error

男「ミステリーを始めることはできる」キリッ
女「美しい論破だわ」マンセー

あー痒い痒い痒い痒い痒い

立て逃げするつもりが思ってたよりレスが付いてガクブルしてる
言っとくがぽまいら俺の浅学なアンチミステリー論聞いてもなんの為にもならないぞ!

夜くらいにまた来るから続きをお楽しみに!

女「でも、『死体若しくはそれに準じる痕跡』がある以上必ず犯人がいるのではないかしら?」

男「そんなの当たり前だろ、ただ探偵側は犯人よりまず死体が必要だって話さ」

女「そう、じゃあ探偵は犯人がいるかどうかも分からない状況でべらべらとご高説たまわるわけね」

男「そいつは俺の感知するとこじゃないね、ノックスの十戒『犯人は冒頭に登場しなくてはならない』」

男「別に最後まで生きていなきゃいけないとは書いてない。途中で何らかの原因で死んで、その死体の前で謎解きする探偵小説も世界の何処かにはあるんじゃねぇの」

女「とんだ屁理屈王子様ね」

アンチミステリーというものはミステリーの土台に上にあって初めて成立するものであって、決してミステリーの根幹を揺るがすものではない。

男「ノックス二条、『探偵方法に超能力の使用を認めない』」

女「今度はどう切り返すのかしら」

男「別に切り返すも何も、俺は至極当然の物だと思うけどね。フェアなミステリー小説書くためには当たり前のことだろ」

女「あら? でも現実には超能力を利用した捜査が行われているわ。これをフェアじゃないと言うにはあまりに現代捜査を侮辱しているんじゃないかしら」

女「さらに、『超能力を利用した事件』が別に『超能力を利用する事でしか解決できない事件』と言ってるわけではないわ」

女「悪魔の証明、『超能力を利用し解決した捜査が全て一般科学捜査により解決出来ないことは証明出来ない。』」

女「どうかしら?」

男「なんだ、今度はお前からイチャモン付けてくるのかよ」

女「私もたまには責めに講じたいのよ、反論は?」

男「悪魔の証明ってのは強力だな、背理法の応用なんだろうが、背理法ってやつもかなりの難敵だ。」

男「コイツを正面突破するにはまったく付け入る隙がねぇよ」

女「うふふ、投了してもいいのよ? ノックス二条は負けましたって」

男「馬鹿抜かすなよ、じゃあ聞くが超能力を利用した正当でフェアな推理小説はあるのかよ」

女「そんなの知らないし興味もないわね、少なくとも江戸川乱歩とコナンくんには無さそうだわ」

男「そんな奴が悪魔の証明とは笑わせるぜ」

男「推論、『一般科学捜査で解決の兆しが見出せなかった事件が超能力捜査に回される』」

男「『従って超能力捜査により解決した事件を再考した時、改めて科学捜査により解決する可能性は極めて低い。但し先の悪魔の証明に抵触しない。』」

女「あら、帰納法的な見解ね」

男「これでお互いの説はきちんと立ってるだろ」

女「そうね」

男「反論は?」

女「ないわ、別にわたしの説が否定された訳では無いもの」

日本三大奇書は全て、アンチミステリーに分類される。
どれも独特で、難解で、奇妙奇天烈な物語である。
思うに、彼らは「ミステリーを内包しながらミステリーを否定する」点において既に矛盾した作ではないか。彼らはその矛盾を解く為に必死に独特で、難解で、奇妙奇天烈な文章を綴る。
日本三大奇書が全てアンチミステリーなのは当然である。彼らは単純な論理と複雑の思考思想の内に囚われた奴隷であるのだ。然るべき成果と言えよう。

内容はともかく投下が終わったのならそう書いてくれ

>>27
あ、すまん、終わりね

俺頭悪くて書いてて自分でも分かんなくなっちゃうのよ
頭痛くなってきた

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