【ラブライブ!】グラハム「ラブライブ優勝…フッ、望む所だと言わせて貰おう」 (316)

※ラブライブ!とガンダム00に登場するグラハム・エーカーを混ぜたSSです
 
今作は、第2期編となります まだ第1期編をご覧になってない方は
【ラブライブ!】グラハム「ラブライブへの水先案内人は、この私が引き受けた!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428665891/)
是非見ていただければと思います

このSSの注意事項は留意して欲しいことは前スレの>>1に明記してあるので
何か具申をするときは、一応読んでおいて貰えれば幸いです

予告通り、第二期編を書き上げましたので投稿させてもらいます
第一期編より、少しばかり完成度が落ちてると思われます

今更ですが、グラハムは一期のグラハムと、セカンドシーズンのブシドーが混ざった感じです

書き溜めているので、まったり更新していきます


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430538434


―――





「音ノ木坂学院は、入学希望者が予想を上回る結果となったため 
         来年度も、生徒を募集することになりました」

「三年生は残りの学園生活を悔いのないよう過ごし
   実りのある毎日を、送ってもらえればと思います」

「そして一年生、二年生は、これから入学してくる後輩たちの
   お手本となるよう 気持ちを新たに、前進していってください」



「理事長、ありがとうございました 続きまして生徒会長挨拶
             生徒会長、よろしくお願いします」



スッ…


「…」 パン パン パン―――


「新、生徒会長… 高坂穂乃果」


「君は、大きくなったな」







「皆さん、こんにちは! この度、新生徒会長となりました、スクールアイドルでおなじみっ!」


「高坂穂乃果と申します!!」





「えーー………」







――――――


――――――







穂乃果「どぅあああああああ、疲れたあああああっ…」

ことり「ホノカチャン、お疲れ様!」

穂乃果「生徒会長挨拶って緊張するねぇ…ライブとはぜんぜん違うんだもん…」

ことり「でも、ホノカチャンらしくてよかったと思うよ♪」


海未「どこがよかったのですか!!」

グラハム「全くだ」

穂乃果「ハム先生まで…」

グラハム「全校を代表とする生徒会長がこれではな…絢瀬絵里にどんな顔を向ける気だ」

穂乃果「そんな言うこと無いじゃないですかー!!」




海未「とにかく!!」ドサッ

穂乃果「うあ゛っ!?」

海未「今日はこれをすべて処理して帰ってください!」

グラハム「これもだ」ドスゥッ

穂乃果「音が違う!?」

海未「あとこれも!」

穂乃果「んー…?」


穂乃果「学食のカレーがまずい…アルパカが私に懐かない…二年の担任が変人…」

グラハム「この学校に変人がいると?」

穂乃果「いや、ハム先生でしょ」

グラハム「私か」


穂乃果「うぅっ…生徒会長って大変なんだねぇ…」


ガチャ

絵里「わかってくれた?」

グラハム「御機嫌よう絢瀬絵里、東條希」

希「私まだ入ってきてないやん 今入ったけど」

穂乃果「絵里ちゃん! 今日は何しに?」

絵里「特に用事はないんだけど、どうしてるかなって」

グラハム「君の想像する通りだと言わせて貰おう…」

ことり「仕事が山積みで、どうしようか考えてたんだぁ…あはは」



絵里「困ったことがあったらいつでも言って、なんでも手伝うから」

穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん…」





―――――――

―――――――


ファサッ



にこ「いい…?   特訓の成果を見せてあげるわ」


花陽「…!」

凛「…!」

グラハム「刮目させて貰おう」



にこ「にっこにっこにー! あなたのハートににこにこにー!
   笑顔届ける矢澤にこにこ~ ああっ!ドゥメドゥメーッ! にk
♪~♪♪

グラハム「私だ」

グラハム「何… 人革連上空にガンダムが出た!?」

グラハム「…ああ、 そうか… いや、いい… しからば」ピッ

グラハム「ガンダムが現れたそうだ」

にこ「知らないわよ!!!!!」

真姫「シラナイ」



ブーッブーッ

花陽「ん?」

グラハム「花陽のだな」ポイッ

花陽「ふわぁっとと!?」

グラハム「物のキャッチが上手いな、花陽」

花陽「あはは…どうも」ポチポチ



花陽「えっ    ええええ~っ!?」

凛「どうしたのかよちん?」

グラハム「ガンダムか!?」

花陽「ど、どうしましょうっ…!!」





―――――――

―――――――




海未「もう一度!?」

ことり「もう一度!」

希「もう一度!?」

絵里「ラブライブですって!?」

グラハム「何!?」

真姫「あなた一緒に居たのに知らなかったの?」


花陽「そうっ…!」

花陽「A-RISEの優勝と大会の成功をもって終わった第一回ラブライブ!」

花陽「それがなんとなんと、第二回大会が行われることが、早くも決定したのですっ!!」




絵里「すごいわね…」

花陽「すごいってもんじゃありません!」

絵里「えっ」




海未「つまり、人気投票による今までのランキングは関係ないということですか!?」

花陽「その通り!!!」

花陽「これはまさに、アイドル下克上!!」
  
花陽「ランキング下位のものでも、予選のパフォーマンス次第で本大会に出場できるんですっ!」


グラハム「またとない僥倖…!! この手を逃すわけにはいかないぞμ'sッ!!!!」

「おおおおおっ!!!」

真姫「やらない手はないわね」

にこ「そうこなくっちゃあ!!」ダキッ

真姫「うぇぇ…」

グラハム「…と、高揚するのはいいが、一つ肝心なことを忘れている」

「?」

グラハム「地区予選があるということは… 我らと同じ地区のA-RISEと当たる」


「あっ…」


花陽「終わった…」



海未「だからといって、やる前から諦めるのは」

絵里「そう、海未の言うとおり、ね… エントリーは自由なんだし 参加してみてもいいんじゃないかしら」




ズズズズ…

グラハム「…」



穂乃果「はあっ…」


穂乃果「出なくてもいいんじゃない?」



グラハム「…何?」



「「えええええええええええええっ!?!?!?」」


ことり「ハノケチュン…」


海未「穂乃果…いま何と?」


穂乃果「でなくてもいいんじゃないかな、ラブライブ!」





――――――


グラハム「高坂穂乃果ァァ!!!!!」

穂乃果「うお」

グラハム「…そのまっすぐで潔い心意気、気に入ったぞ!」

にこ「あんたは何言ってんのよ!!!」パァンッ!!

グラハム「うぐぉぁっ!!」



にこ「なんでラブライブ出ないのよ!!」

海未「そうです!何故でなくていいと思うのですか!?」

穂乃果「えーっ…」 グゥゥゥゥ



穂乃果「そうだ! 今日は寄り道していかない!?」

穂乃果「明日からレッスン始まるし、たまには息抜きも必要だよっ!」





グラハム「穂乃果、君はみんなで歌って踊って楽しくやりたい。そう言ったな」

穂乃果「うん」

グラハム「…それで良いのか?」

穂乃果「え」

グラハム「それでいいのかと聞いている」

穂乃果「えーっと…?」

グラハム「私は!!やるからにはとことんやるべきだと言っている!!」

グラハム「君の望みが唄って踊るなら、ラブライブに出るべきだと!!」

穂乃果「あーお腹すいたー…」グゥゥゥ

グラハム「聞く耳持たぬか…!」

―――――――

―――――――

カシャッ


穂乃果凛「にゃーっ!」

グラハム「ぐあっ!目眩ましか!?」

絵里「うわっ」


絵里「何…?これは」

グラハム「民間の公共施設にこんなものを置くとは…!!」

穂乃果「いやいや、プリクラだよプリクラ!」

凛「知らないのーっ!?」

絵里「あまりこういうところには来なくて…」

グラハム「右に同じだ」

……









絵里「穂乃果も、いろいろ考えてでなくてもいいって言ったんじゃないかしら」



海未「いろいろ…」




にこ「らしくないわよね」

真姫「あんたもね」

グラハム「にこもヒールを履くとはな」

にこ「何よ、悪い!?」

グラハム「だが私には、遠く及ばんな」

にこ「あんたは男、私はか弱い女の子なの!」

グラハム「身長は180cmだ」

カタギリ「僕は190cmあるよ」

真姫「…どこから」

カタギリ「いま来たところだよ」


花陽「でも、このままじゃほんとにラブライブ出ないってことも…」


凛「それは寂しいなぁ…」

希「にこっちはどうしたいの?」


にこ「私は… 出たい! ラブライブに出たい!」

グラハム「…当然だな」


―――――

―――――


にこ「穂乃果!!」

穂乃果「…!  どうしたの?」

グラハム「矢澤にこと、真剣なる戦いを所望する!!」

にこ「そう!!」

穂乃果「…しょうぶ?」



・・・・



にこ「私が勝ったらラブライブに出る! あんたが勝ったら、出ない!」


穂乃果「…わかった」


にこ(なんとしても出てやるんだから…)



にこ「いちについてよーーーーーーー」

グラハム「私が合図を仕切らせてもらおう」


にこ「ちっ…」






グラハム「…」

にこ「…」

穂乃果「…」


ヒュゥゥウウッ…

グラハム「始めっ!!!」


にこ「ぬおおおおっ!!!」

穂乃果「うおおおおおっ…!」






にこ「うわっ…!?」


バッ――…


グラハム「危なかったな」グイッ

にこ「く…地面ギリギリよ… てかあんた、下に居たのに昇ってこれたの…?」

グラハム「如何にも」

穂乃果「にこちゃん! 大丈夫?」

にこ「ええ、この馬鹿のお陰でね…」

グラハム「聞き捨てならんな」

穂乃果「ずるするからだよー…」

にこ「ずるでもなんでもいいのよ  ラブライブに出られれば…」

――――


グラハム「3月になれば、絢瀬絵里、東條希、そして矢澤にこは卒業となる」

にこ「…」

絵里「私達だって、スクールアイドルを続けたい でも、続けられるのは在学中だけ…」

絵里「ラブライブにこの9人で出られるのは、これが最後…」


花陽「私達だってそうです… たとえ予選で落ちちゃったとしても、9人で頑張って足跡を残したい!」

凛「凛もそう思うにゃ!」


穂乃果「ことりちゃんは」

ことり「私は、穂乃果ちゃんの選ぶ道なら どこへでもっ♪」




グラハム「ぜひとも、見届けたいものだな 君たち9人が、満足感にあふれる笑顔で…旅立つのを」

穂乃果「ハム先生…」





グラハム「穂乃果、君が唄った詩を忘れたか?」


穂乃果「…え」




「だって、可能性感じたんだ――」

「そうだ、進めー…」

「「後悔したくない目の前にー…」」


穂乃果「僕らの、道がある…――!」




穂乃果「よおおおし!!出よう!ラブライブ!!」


グラハム「その言葉を待っていた!!!」







穂乃果「雨、止めーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!」






――………

ピクッ

グラハム「…! なんだ、今のは…?」




にこ「嘘…!?」




穂乃果「本当に止んだっ!! 人間その気になれば、なんだってできるよ!!」

穂乃果「ラブライブに出るだけじゃもったいない!  この9人で出せる、最高の結果!!」

穂乃果「優勝を目指そう!!!」


グラハム「… その言葉…しかとこの私の胸にも、μ'sにも届いたぞ!!!」

穂乃果「やろうよ… 全力で  私達、一番になろう!!!!!」



https://www.youtube.com/watch?v=7kLi0OwTQ8U
※2期OP アニメを見ながら書いてると
どうしてもこの盛り上がりを伝えたくなったので… もしよければですがどうぞ








――――

>>12の投稿訂正

――………




「雲がかかってやがる… 切り裂け、刹那!」

「了解っ!!」


ぶわぁっ…


「チャージ完了…狙い撃つぜ!!」





――………

ピクッ

グラハム「…! なんだ、今のは…?」




にこ「嘘…!?」




穂乃果「本当に止んだっ!! 人間その気になれば、なんだってできるよ!!」

穂乃果「ラブライブに出るだけじゃもったいない!  この9人で出せる、最高の結果!!」

穂乃果「優勝を目指そう!!!」


グラハム「… その言葉…しかとこの私の胸にも、μ'sにも届いたぞ!!!」

穂乃果「やろうよ… 全力で  私達、一番になろう!!!!!」



https://www.youtube.com/watch?v=7kLi0OwTQ8U
※2期OP アニメを見ながら書いてると
どうしてもこの盛り上がりを伝えたくなったので… もしよければですがどうぞ








――――

―――――――



ガタンガタン…  ガタン




ことり「わあーっ…  綺麗ー!」


希「空気が澄んでるねー…」

凛「流石真姫ちゃんだにゃー! こんなところにも別荘があるなんて!」

花陽「歌も上手いし、完璧だよねっ!」

真姫「と、当然でしょ! 私を誰だと思ってるの?」

にこ「フン、なに自慢してるのよ…」

真姫「自慢なんてしてないわよ! お願いされたから紹介してあげたんでしょー!?」

カタギリ「まあまあ… いがみ合いは時間の無駄だ」

真姫「居たのね…」


海未「そうです」ドスゥンッ


ことり「…海未ちゃん? なにそれ…」

絵里「ちょっと荷物多くない…?」

海未「当然です、山なのですからこれくらいは…」






凛「あれ?」

ことり「? どうしたの?」


凛「…何か、足りてない気がしないかにゃ?」

ことり「忘れ物?」

凛「忘れ物じゃないけど… 何か、足りてない気が…」

カタギリ「凛ちゃん、あれ」

凛「にゃ?」



グラハム「心配には及ばないな、星空凛」

凛「あ!そうにゃ!ハム先生がいなかったにゃ!」

グラハム「こちらもだ」ユサユサ

穂乃果「ん…んぅ…  あ… 凛ちゃんおはよう…」

凛「あーーーっ!!」

ことり「ホノカチャン…ずっと寝てたの…?」

穂乃果「そうみた… ふわぁっ…」

グラハム「自分で立て」

穂乃果「ふわぁい…」







海未「弛み過ぎです!」

穂乃果「だってー!みんな起こしてくれなかったんだもん!」

グラハム「私が起こしても起きなかったがな、仕方なく運びだしたが」

真姫「運びだしたって…どうしたのよ」

グラハム「至ってシンプル」


――――

ガタンゴトンガタンゴトン…

グラハム「そうだ…こういうのを待ち望んでいたッ…!」

ブオオオオオオッ

グラハム「列車が切る風!!写り行く風景…!」

穂乃果「zzz」

グラハム「生きていた甲斐が、あったというものッ!!!!!」バッ


――――


希「電車から飛び降りたん…?」

グラハム「如何にも」

穂乃果「私起きなかったんだ…」




―――…

―――…



「「うわぁーーっ…」」


グラハム「あえて言わせて貰おう… 実に立派だ」

真姫「前も聞いた気が…」

絵里「相変わらず大きいわねー…」

にこ「ぐぐぐぐぐ」




穂乃果「わーー!ピアノがある!」


穂乃果「そしてお金持ちの家でよく見るやつ!!」

グラハム「シーリングファンだ、もっとも…今の季節には無用の物だが」

穂乃果「そして暖炉!!」

凛「初めてみたにゃー!」

真姫「点けないわよ」

ほのりん「えーーーっ!」

真姫「まだそんなに寒い季節じゃないでしょ」


真姫「それに、冬になる前に煙突を汚すと サンタさんが入りにくくなるって、パパが言ってたわ」


穂乃果「パパ…」

凛「サンタさん…」


ことり「素敵ーっ!」

海未「優しいお父さんですね」

真姫「ここ煙突の掃除は私がしていたの 去年までサンタさんが来てくれなかったことはなかったんだから」

ほのりん「…あぁ」

真姫「証拠に、中見てご覧なさい」


「Thank you!」

ほのりん「あ、ほ、ほんとだー」

「ぷぷ…」

にこ「真姫が、サンタ…」

グラハム「黙れ矢澤にこォ!!!!!」

にこ「ひいっ!?」

グラハム「にこ、世の中にはついていい嘘、悪い嘘があるように 
   言っていいこと悪いことがある… それ以上口を開けば、命の保証は仕兼ねる!」

にこ「だ、だって…あの真姫が…」プルプル

穂乃果「にこちゃん!駄目だよ!!それを言うのは重罪だよ!!」

凛「そうにゃ!(便乗)」


花陽「絶対だめですっ!!」

絵里「それ以上は…!」



真姫「…?」

グラハム「西木野真姫…」

真姫「? 何?」

グラハム「今年はくる 私が保証しよう」

真姫「なんでわかるのよ?」

グラハム「極秘だ」

真姫「…そ」




――――

――――

絵里「それじゃ、レッスン始めるわよ!」

「「はいっ!」」




真姫「それじゃ私達は、作曲や衣装作りをしましょうか」

ことり「2階も広いねー…」


グラハム「…」スタスタスタ

真姫「何してんの?」

グラハム「どうも、落ち着かなくてな… ナンセンスだが、動かずにはいられないという訳だ…」

真姫「…あなたの部屋の分はあるから、後で教えるわ」

グラハム「すまないな」

真姫「どうする?あなたはまた相部屋でいいの?」

カタギリ「…そうだね、そのほうが迷惑もかからないし そうさせて貰うよ」




真姫「じゃあ海未はこの部屋ね 辞書とか詩の本とか準備しておいたから」

海未「ありがとうございます」

グラハム「ふむ…個室にしてもなかなか…」

真姫「ほんとにじっとしてられないのね…」



真姫「ことりはここ、ファッションの本とか、ミシンとかあるから参考にして頂戴」

ことり「うん、ありがとー…」


パタン


海未「…」

ことり「…」


「落ち着かないなぁ…」



―――

少し放置

レスくれ(乞食)

―――


凛「―っはぁ! 気持ちいいねー!」

希「やっぱり山はスピリチュアルパワー全開や…」

グラハム「私的にはセンチメンタリズムなものを感じるな」

希「あ、またそれー」

穂乃果「ぐがー」

凛「ね、寝てる…」

花陽「こう天気が良いと、眠くなっちゃうよねー…」

絵里「ちょっと、休憩は5分よ?」

にこ「わかってるわー」


グラハム「…ん?」


グラハム「にこ、あれを見ろ」

にこ「んー…何…って!!」


リス「?」リストバンドクワエー


凛「あー!可愛いにゃー!」

にこ「そうねぇー♡ って!そんなこと言ってる場合じゃないわっ!返しなさーい!!」







にこ「くっ…届かない」


にこ「あんたも手伝いなさいよ!!」

凛「えーっ?」





にこ「あと、少しっ…」


凛「もう限界だよぉっ…」

にこ「もうちょっとっ…」


凛「ううううっ…」

にこ「よし、とれ…」

凛「もう駄目にゃあああっ!!!」

投稿が落ち着くまで様子見してんじゃね?
前作も面白かったから今回も期待してるよ

バッ

グラハム「グラハムスペシャル!!!」ズザァァァッ


にこ「ぐふっ」ドシャッ


凛「あ、危なかったにゃ…」

グラハム「とんだ茶番だ… 練習に戻れ」

にこ「なんで私だけ転ばなきゃ…っ」



プゥゥゥンッ…

グラハム「ん… く、虫か!? 私の道を阻むッ…」


グラハム「ぶぇええっくしょいッ!!!!」パッ


凛「あ」

にこ「え」


グラハム「ううっ…くそ…  !? し、しまったァ!!!」




凛「と、止まらないにゃあああ!!!」

にこ「この坂いつまで続くのおおおおお!?!?」


「「だれか止めてええええっ!!!」」




――――――

>>23
なんとなくわかってたんですがレスがなくて見てもらってるか不安になってしまったみたいです
頭に入れて投稿続けていきます




にこ凛「へっくし!」

絵里「もう…無事だからよかったけど」

グラハム「面目ない…」ドス

絵里「いや、土下座までしなくても…」


にこ「あんたが離さなければなんともなかったのよ!」

凛「でもにこちゃん、自分の物の自己管理できてないにゃ!」

にこ「凛だけには言われたくないわね!!?」


グラハム「…申し訳が立たん そうだ、これを」

にこ「なに… って、私のリストバンド…」

グラハム「拾っては置いたが、汚れてしまっていたようだ」

にこ「まあいいわよ…」

花陽「お茶が入りましたー」




グラハム「私が海未とことりに持って行こう」

花陽「あ、そうですか?」

穂乃果「私行こうと思ったけど…ハム先生ごめーん…」

グラハム「なに、これくらいのことはな…」



コンコン

グラハム「園田海未、私だ」



グラハム「居ないのか?」ガチャ



「さがさないでください」


グラハム「な、何とっ…!!!」



グラハム「南!!!」バンッ


「タスケテ」


グラハム「くっ… 一体何を考えて…!」


グラハム「窓が開いている…?」バッ



ことり「はぁ…」ゲッソリ

海未「はぁ…」

真姫「…はあ」


グラハム「…何をしているんだ」



―――――

>>25
まきちゃん(心配するな見てる)

―――――



ことり「上手くいかなくて、予選敗退したらどうしようって思って…」

海未「同じ、です…」

真姫「私は…! そんなことなかったわよ!」


グラハム「ほう、譜面なしの曲とは、なかなか斬新だな?」

真姫「皮肉はやめて!てか見ないで!!」


グラハム「ならば手分けしよう 丁度9人だ 3人ずつ別れて彼女らを助ける寸法だ」

絵里「それね!」

にこ「しょおおおおおおがないわねえ!? 私としては、やっぱり私が作詞し

グラハム「ブシドー武士道を提案しよう」

希「却下やな、あとにこっちも」

にこ「ぐぐぐぐぐぐ」

グラハム「そうか…ッ!」


―――

>>27
ガンダム(ありがとう)

―――






にこ「って…なんで別荘あるのにここにテントたててんのよ!?」

絵里「そうじゃないと、離れた意味がないから…」

真姫「私はどうせ後でピアノのとこに戻るけど」



「ふむ、旨いな」

「はは、持ってきたもので作った割には、かな」


にこ「…? あいつ、なにして…」ガサッ


グラハム「しかし準備がいいな、カタギリ」

カタギリ「どうせ着く頃は昼だと思ったからね、別荘だから何も置いていないだろう?」


にこ「…」グゥゥゥゥ


絵里「にこ、どうかした?」

にこ「…」

絵里「…そういえば、お昼時だったわね」

真姫「…なんかいい匂いするけど…」


グラハム「ご一緒にどうかな?」

にこ「はっ!?」

グラハム「腹が減ってるんだろう」

にこ「べ、べつにぃ!?」

グラハム「カタギリ、おかわりを貰えるかな」

カタギリ「なかなか意地悪だね、グラハム」

にこ「食べるわよ! 食べてあげるわっ!!」

絵里「お言葉に甘えましょうか」

真姫「そうね」



にこ「普通に美味しい…」

グラハム「私の友だからな」

絵里「お、おいしい…」

真姫「…ほんとに」

カタギリ「そう言ってもらえると嬉しいな…」

グラハム「実に家庭的なやつだ にこの婿にいいのではないかな?」

にこ「私は家事出来るんだけど?」

グラハム「それは失敬」



――――

――――





ことり「…」サラサラ


ことり「…はぁ」


ことり「穂乃果ちゃーん…」


穂乃果「うーん…むにゃむにゃ…」





ことり「すぅーっ…   はぁ 気持ちいい…」


花陽「あ、ことりちゃん どう、進みそう?」

グラハム「捗っているかな、南ことり」

ことり「あ、花陽ちゃん、それにグラハムさん」


グラハム「昼食と言っては何だが、にこが作ったおにぎりだ」

ことり「わあっ…! いいんですか!?」

花陽「私もお腹すいちゃって途中で食べちゃった…あはは」


グラハム「しかし空気が美味いな、ここは」

ことり「はいっ… 水の音も聞こえてて…」

花陽「なんだかとっても…」

ことり「… うん♪」


グラハム「…程々にな」



―――――

―――――

凛「にゃああああああああっ!!!!」

グラハム「凛、海未!この手を離すなよォ!!!!」

海未「ご、めんなさいグラハムさん…私は置いて…」

グラハム「ならんッ!」

希「凛ちゃん、海未ちゃん!諦めたらいかんよ!」




希「雲がかかってきた…」

グラハム「…今日中に山頂は諦めるしかないようだ」

海未「…悔しいです!」


凛「うっ、うっ…」シクシク


凛「酷いにゃっ!凛はこんなとこぜんっぜん来たくなかったのにー!!」

グラハム「弱音を吐くな! 山は、生きるか死ぬかの場所だぞ!!」

海未「そうです!! とにかく、明日の朝出発でアタックをかけます…」


凛「まだ行くのーっ!?!?」

海未「当然です!何のためにここに来たのですか!」

凛「作詞のためだにゃああっ!!」

海未「!!!!!!!!」

グラハム「!!!!!!!!!!」


海未「さく、し…」

グラハム「…さくし!?」

凛「グラハムさんまでぇっ!!!」


希「まあまあ海未ちゃん、気持ちはわかるけどここまでにしとこ?」

海未「ですが…」

グラハム「…山とは」

グラハム「山へ挑む勇気より」

希「諦めるほうが雪がいるんよ」

海未「…希、グラハムさん」

希「凛ちゃん、下山の準備」

グラハム「待ったと言わせて貰おう」

希「?」

グラハム「カタギリ」

カタギリ「準備は出来てるよ」

海未「いつの間に…」

カタギリ「さっき着いたよ」

凛「ラーメンの匂いだにゃー!」

グラハム「しからば、先に下山をすることにする」

カタギリ「気をつけてくれよー」

凛「グラハムさん食べないのかにゃ?」ズルズル

グラハム「なに、気分だ」


絵里「…」

絵里「ねえ、このまま日を消したら、真っ暗になるわよね…」

にこ「なに、まずいの?」

真姫「もしかして、怖いの?」

絵里「…! ま、まさか… ちょっと、待っててね…」

グラハム「ypaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」

絵里「うひゃあああああああっ!?!?!?」

グラハム「作曲は進んだかな?」

絵里「び、びっくりさせないで!!」

グラハム「景気付けと言わせて貰おう」

にこ「うるっさいわね、あんたも… わわっ、! ふーっ、ふーっ…」

真姫「全く、こんな三年生のために曲作ってるなんてね…」

にこ「はぁ?」

グラハム「真姫、今何と言ったか…」

真姫「ええ? だったら何よ?」

にこ「どうせそんなことだと思ってたわ 曲はね、三年生のためにあるんじゃなくて…」

グラハム「皆で作るものだ」ガサガサ… ポイッ

パチッ、パチッ…

グラハム「曲や踊りは、いつも皆の為にある 歌う者、踊る者、聞く者、見る者全てだ」ガサガサ…

にこ「そうよ 私達のためじゃなくて、みんなの為に作りなさい」

真姫「な、なに偉そうに言ってんのよ!」


グラハム「焼けたな」ガサッ

にこ「ちょっと、私が入れたんだけど?」

グラハム「これ以上は焦げると見た」

にこ「もっと別のところでも気を利かせてよね…まったく あちち…」


グラハム「絢瀬絵里」バサッ

絵里「ひっ!?」

グラハム「怯えるな…  そこで焼いた物だ、どうかな?」

絵里「ご、ごめんなさい… いただきます」


グラハム「…」トポポポ

グラハム「飲むかな?」

絵里「あ、珈琲はあんまり…」

グラハム「…そうか、失敬」ズズズ…


にこ「焼き芋食べたわねー? 食べたからには、私を一番目立つようにしなさいよね?」

真姫「はぁ?なにそれ、台無し!」

にこ「台無しとは何よ!」

真姫「台無しだから台無しって言ったの!」


グラハム「ふっふふ… 彼女ららしい」ゴク

絵里「…ほんと」モグ





「はあーーっ…」


ことり「こんなところにお風呂があるなんてねー…」

花陽「気持ちいいねー…」

穂乃果「なんだか眠くなっちゃうよー」

ことり「またー?」

花陽「今頃、みんなどうしてるかな?」

ことり「どうだろう… 私、まだ出来てない…」

穂乃果「出来るよ!」

ことり「でも…」


穂乃果「だって!9人もいるんだよ!」バシャッ

ことり花陽「ホノカチャン!?」

穂乃果「誰かが立ち止まれば、誰かが引っ張る」

穂乃果「誰かが疲れたら、誰かが背中を押す!」



穂乃果「だからきっと予選も上手くいくよ!」

ことり「…うんっ!」

花陽「そうだねっ!」


―――

―――



凛「綺麗だにゃー…」

希「星はいつも自分を見てくれている… 星空凛って言うくらいやから、星も好きにならんとね?」

凛「うんっ!」

海未「星座も詳しいみたいですね」

凛「一番好きな星座とかあるの?」

希「そうやね…一番印象に残ってるのは、南十字星かな」



グラハム「私は無論、乙女座だな」

凛「あ、またグラハムさん来たにゃ」

グラハム「夜道の散歩と言った所だな」

海未「…まあ、グラハムさんなら乙女座と言うと思いました」

希「乙女座なら…」

グラハム「あれだな」





希「見つけるの早いなぁ…」

グラハム「私は乙女座だからな」


希「あ、流れ星!」




―――…


「目標を、駆逐する!!」バシューンバシューン


「が、ガンダム!? ぐああっ!」



シューン… シュバーン…


―――…

凛「すごいにゃ!ピンク色の流れ星がたくさんにゃ!」

海未「すごいですね…」


グラハム「…胸騒ぎがする、なんだ、これは…」



♪~  ♫―― ♪


海未「ピアノの音…」


グラハム「…真姫か」







―――――

―――――



グラハム「もっとキビキビ動かせっ!」パン、パン、パン、パン

穂乃果「はいっ!」

グラハム「笑いながら踊ってみろ!」

花陽「はいっ…!」


グラハム「そうだ、動きを尖らせろッ!!」

ことり「はいっ!」



にこ「ちょっと!あたしたちも入れなさい!」

グラハム「よし、途中から入って見給え 着いて来れるとは思えんがな…」

にこ「言ったわね?見てなさいよ!!」


―――――






グラハム「ここで集まり、汗を流した記念を残そうじゃないか」

海未「記念ですか?」

希「みんなで寄せ書きするとか?」

真姫「書くものなんてあるの?」


カタギリ「…ふう、いやぁお待たせ…」

グラハム「悪いなカタギリ この板に寄せ書きだ!」

絵里「わざわざ準備したの…?」

グラハム「如何にも」

凛「じゃあ凛はおっきく書こうかな!」

花陽「じゃあ花陽も…」

ことり「じゃあ私はー…」

海未「では私も…」






「張り切っていきましょう!」

「9人のチカラ」

「一生懸命」

「夢に向かって」

「皆で一つに」

「がんばろー!」

「ぜんりょくっ!・8・」

「ハラショー!」


「めざせ! ラブライブ優勝!!」



――――………

投稿間隔が適当な感じでしたが、一旦ここで切ります

折角のGWなので、休み一杯使って投稿しようかなと
早ければ昼前か昼ごろから更新していこうと思うので、見ている方が居ればよろしくです

では一旦お疲れ様です

御機嫌ようフラッグファイター諸君

謹んで、こんにちはと送らせて貰おう!!

僭越ながら、このグラハム・エーカーがSSの進行をさせて貰おう




穂乃果「へぇー…」

絵里「これが、ラブライブ専用のサイト…」

穂乃果「これは?」

花陽「ラブライブの予選が行われる各地のステージだよ」

花陽「参加するグループが多いから、好きなところでライブをするのが認められてるんですっ!」

グラハム「ほう… 望むところだと言わせて貰おう…」

絵里「グラハムさんが言うこと?」

穂乃果「まあハム先生はμ'sの一人みたいなものだし!」

グラハム「光栄だな」



……




海未「各チームの持ち時間は5分」

海未「それが、この画面で全国配信されて 良かったと思うチームに投票…」

海未「そして上位4名が決勝に進める…」

真姫「狭き門ね…」

グラハム「そのような門!!私の無理でこじ開ける!!」

絵里「こじあけるのは無理だとして、そこに食い込むかは私達次第って訳ね」

グラハム「押し通るしか無いということだな」

希「しかも、この東京区は、かなりの激戦区…」

花陽「それに、なんといっても…」


グラハム「A-RISE… いつかは倒すべき相手だということだ」

にこ「そう、既に彼女たちの人気は全国区… 4組の内の1組は決まったも同然ね」


穂乃果「そうだ、じゃあこの学校を会場にしない? そしたら緊張もしなくて済むし!」

ことり「いいかも!」

グラハム「甘いな高坂穂乃果」

花陽「そうですっ、中継の配信は一回勝負! そこでミスを犯せば、それが全国に配信されます!」

にこ「それに、画面の中で目立たないといけないから、目新しさも必要ね」

凛「奇抜な歌とか?」

ことり「衣装とか?」

希「例えばセクシーな衣装とかぁ?」

真姫「えぇ…」

グラハム「ならこの私の仮面を」

にこ「却下ね」

海未「無理です…」

穂乃果「海未ちゃん…」

ことり「こうなるのも久しぶりだね…」

希「えりちのセクシードレス、うち見てみたいなぁ?」

絵里「…!!」

グラハム「破廉恥だな」

海未「そ、そうです!!」

グラハム「しかし、数多くのグループの中から視聴者を釘付けにするには覚悟も必要… 私は賛同しよう」

海未「無理です…」

にこ「また言ってるし…」


海未「セクシードレス…」


真姫「こんなところで話してるより、やることがあるんじゃないの?」


穂乃果「やること?」





「お昼の放送で良ければ、いいですよ」

グラハム「校内放送か…」

真姫「彼女、放送部員なの」


真姫「これなら、本番の時の練習にもなるし いいと思うんだけど」

絵里「校内なら、迷惑もかからないし、漏れる心配も無いわね!」

ことり「みんなに応援してもらえるなら、心強いね!」


グラハム「しかし驚いたな…」

真姫「はぁ?」

グラハム「真姫が同クラスの生徒と仲良くするとは、関心するな」

真姫「なっ…!!」

真姫「べっ、別に!! ただ日直になって少し話しただけよっ!」

凛「よかったにゃー!」

花陽「うんうん」



―――

―――

プツッ…

<あーあーあー>

理事長「あら…」

「みなさんこんにちは!!」ゴツンッ

理事長「ええっ…?」




穂乃果「いったーーーい!!!!」

グラハム「しっかりせんか!」

穂乃果「じゃなかった…」




「私、生徒会長の… じゃなかった、μ'sのリーダーをやってます 高坂穂乃果です!」

「っていうのも皆さんは知ってますよね…」

「私達、またライブをすることになりました!」

「今度こそラブライブに出場して、優勝を目指します!」

「みなさんの力が、私達には必要なんです!」

「精一杯頑張るので、応援よろしくお願いします!」



穂乃果「高坂穂乃果でした! あと、他のメンバーも紹介!」


海未「あ… あ…」プルプル

花陽「ダレカタスケテダレカタスケテ…」






海未「あー… 園田…海未役をやっています… 園田海未です…」


にこ「なんであの三人なの?」

絵里「リーダと、本番で一番緊張しそうで、練習が必要そうな人よ…」


花陽「みゅ、μ'sの…こ、小泉花陽です…」


花陽「えっと、好きな食べ物は…」

真姫「…ボリューム上げて」

凛「かよちん!声だして、声ー!」

ガタンッ

グラハム「そしてこの私!!今年付で赴任したグラハム・エーカーを紹介しようッ!!!!」キーーーーーンッ


グラハム「…なんだ、今の音は?」




理事長「…っ、何、爆発…?」




グラハム「失礼した、どうやらボリュームを上げすぎていたようだ…」

グラハム「私は、本校のスクールアイドル、μ'sの顧問をやっている」

真姫「実際必要はないけどね」

グラハム「その通り… 何故μ'sの顧問をするか」

グラハム「あえて言うのであれば!私はμ'sの心意気に心奪われた男だッ!!!!」キーーーーーーーーーンッ





理事長「あ、あの人… 危ないわ…!」





グラハム「…という訳で、本校の生徒の応援が鍵となる訳だ」

グラハム「ぜひとも応援し、刮目して貰いたい  しからば」


穂乃果「長かったですね…」

グラハム「だが伝えるべきことは伝えた あとは準備と練習を万全にするのみ…」

グラハム「…後は、会場だな」



―――


絵里「屋上は前にもライブやったし…」




穂乃果「講堂も使ったし…」



ことり「テニスコートもやったから…」

穂乃果「使った所ばっかりだね…」

希「目新しさが必要なら、今までやったことがない場所じゃないとなぁ…」






海未「ここは人が多すぎますっ…」

にこ「秋葉原なんて、A-RISEのお膝元なんだから ヘタしたら喧嘩売ってるように思われるわよ」

穂乃果「そっか…」

――

――



「みなさんこんにちは! A-RISEです! ついに新曲が完成しました――」


穂乃果「凄い…」

海未「すごく、堂々としてます…」


スタスタスタ…




「こんにちは!高坂穂乃果さん!」


穂乃果「えっ あ、あああああっ……」


穂乃果「A-RISEの…!」

「しっ、言わないで ついてき…」パシッ


バッ


グラハム「μ'sの高坂穂乃果を誘拐でもする気かな?」

穂乃果「ぐ、グラハムさんこの人は…」

「あなたは」

グラハム「はじめましてだな…綺羅ツバサ」


ツバサ「…ええ、初めまして」


「えっ? 綺羅ツバサ?」

「おいもしかしてあれって…」

「ええっでも」


グラハム「ああああああっ!!あんなところにA-RISEとμ'sが!!!!」


「えっ!?A-RISE!?」

「μ'sって最近話題の!!」


ツバサ「…! 着いて来て!」



―――



ツバサ「ゆっくり寛いで、ここは高校のカフェスペースになっているから」


海未「は、はぁ…」

花陽「あの、さっきは騒がしくて、すみません…」

「いいのよ、気にしないで?」


グラハム「失礼、名前を伺いたいのだが」

「あら、ごめんなさい」

あんじゅ「優木あんじゅです、失礼しました♪」

英玲奈「統堂英玲奈と言います」

グラハム「失敬、グラハム・エーカーだ」


絵里「素敵な高校ですね!」

真姫「ふんっ…」

にこ「ちょっと、なに偉そうにしてるのよ…」

あんじゅ「うふふ、あなた達もスクールアイドルでしょう? しかも、同じ地区の…」

ツバサ「一度、挨拶をしてみたいと思っていたの…高坂穂乃果さん」

ツバサ「下で見かけた時、すぐあなただって分かったわ 映像で見るより、本物のほうが遥かに魅力的ね」


英玲奈「人を惹きつける魅力…カリスマ性とでも言えばいいのだろうか 9人居ても、なお輝いている」

穂乃果「はぁ…」

穂乃果(何言ってんだろうこの人)


ツバサ「私達ね、あなた達の事、ずっと注目していたの」

「「ええっ…!」」

あんじゅ「実は前のラブライブでも、一番のライバルになるんじゃないかって思ってたのよ?」

絵里「そ、そんな…」

ツバサ「あなたもよ」

英玲奈「絢瀬絵里、ロシアでは、常にバレエコンクールの上位だったと聞いている」

あんじゅ「そして西木野真姫は、ピアノの才能があり、園田海未の素直な詩とかなりマッチしている…」

ツバサ「星空凛のバネと運動神経は、スクールアイドルとしては全国レベルだし」

ツバサ「小泉花陽の歌声は、個性が強いμ'sの歌声に、見事な調和を与えている…」

英玲奈「牽引する穂乃果の対になる存在として、9人を包み込む包容力を持った、東條希」

ツバサ「それに…秋葉のカリスマメイドさんまでいるしね」

ことり「あっ…!」

ツバサ「いや、元と言った方が、いいのかしら」


にこ(来い、私!!)

ツバサ「そして矢澤にこ…」


にこ「…!!」




ツバサ「いつもお花ありがとう!」


「「ええっ!?」」

にこ「に゛ごっ!?」

ツバサ「昔から応援してくれているよね! すごく嬉しいよ!」

グラハム「矢澤にこ… μ'sとして活動を続けながら…」

にこ「いいじゃない!!応援くらいしたって…!」

にこ「それより、私の良いところは!?」

ツバサ「うふふ、μ'sに無くてはならない、小悪魔、ってところかしら?」

にこ「はわわっ…!」

ツバサ「それと、グラハムさん…だったかしら?」

グラハム「私か」

ツバサ「穂乃果さんや希さんと違って、μ'sを支えてくれる人物が居る…って噂にもあったけど、あなただったとはね」

グラハム「お褒めに預かり光栄だ」

絵里「でも、何故そこまで…」

ツバサ「これだけのメンバーが揃ってるチームは、そうはいない… だから注目もしていたし、応援もしていた」


ツバサ「…そしてなにより、負けたくないと思ってる」


海未「でも、あなた達は全国一位で、私達は…」

あんじゅ「それはもう過去のコト」

英玲奈「私達はただ純粋に、今この時、一番お客さんを喜ばせる存在でありたい」


英玲奈「ただ、それだけ」



ツバサ「μ'sの皆さん お互い、頑張りましょう そして、負けません」




穂乃果「…あのっ!」


穂乃果「A-RISEの皆さん、私達も負けません!」

穂乃果「… 今日は、ありがとうございました!」


ツバサ「…っふふ、あなたって面白いのね…」

ツバサ「ねえ、もし歌うステージが決まってないなら 私達の学校で歌わない?」

「「ええーーーっ!?」」

グラハム「面白いではないか」

穂乃果「え?」

グラハム「好意を受けるのも、また礼儀…」

穂乃果「…! うん、うんっ! やりますっ!!」



―――

―――






穂乃果「わぁーっ…」

希「うちの高校とは大違いやね…」





凛「あー!可愛いにゃー!」

にこ「当たり前でしょ… 今日が勝負なんだから」

花陽「もうたくさんの人が見てくれてたよ!」

ことり「でも、ほんとに良かったのかな… A-RISEと一緒で」

絵里「一緒にやるために、必死に練習をしてきた 私はそれで良かったと思うわ」


ツバサ「こんにちは、μ'sの皆さん」

ツバサ「今日は同じ場所でライブが出来て、とても嬉しいわ」

ツバサ「予選を突破できるよう頑張って、互いを高め合えるライブにしましょう」


穂乃果「はい!!」

――――



「 Dancing Danching Non stop dancing―――」



凛「直に見るライブ…」

花陽「ぜんぜん違う… やっぱり、A-RISEのライブには…私達!」

ことり「敵わない…!」

海未「認めざるをありません…」


グラハム「何を弱音を吐く!!」

グラハム「目の前に壁があるからと、それを避けるのか!!」

グラハム「その壁を越えようと思わないのか!! その壁を避けて歩く、そんなことで君たちは良いのか!!」

グラハム「A-RISEのツバサも言っていた!!『互いを高め合えるライブにしよう』と!!」

グラハム「約束を果たせ!! そして、勝て!己の為に!!」


穂乃果「…そうだよ!! A-RISEのライブが凄いのはあたり前だよ!」

穂乃果「私達も負けないくらい頑張って、後に続こう!! 壁を越えよう!」


穂乃果「それじゃあ行くよ! μ's…」


「「Music Start!!!」」



「夢の扉… ずっと探し続けた―」

「君と僕との――」

「繋がりを探してた―――」





グラハム「…カタギリ」

カタギリ「なんだい?」

グラハム「私は、着いて来て正解だった」

カタギリ「だろうね」

グラハム「彼女らは、どこまでも行く 終わりなどないように思える」

カタギリ「それまで、支えていかないとね?」

グラハム「なに、所詮私は添え物…」

カタギリ「そうかな… それはみんなに聞いてみるといいよ」




「ときめきへの、鍵はここにあるさ――」

「ユメノトビラ、 誰もが探してるよ 出会いの意味を 見つけたいと、願ってる」

「ユメノトビラ、ずっと探し続けて、君と僕とで 旅だったあの季節…」


「青春のプロローグ…―――」



グラハム「出会いの意味を、見つける…か」





穂乃果「ありがとう、みんな…!」

――――――――







花陽「いよいよですっ…!」

ことり「緊張するっ…」

穂乃果「あー、もうドキドキする…! 心臓が飛び出しちゃいそうだよ…!」


花陽「1チーム目は… A-RISE!」



花陽「2チーム目は…イーストハート…!」



花陽「3チーム目は…み…!」

「「み!?」」



花陽「ミッドナイトキャッツ…!」


絵里「最後は!?」



花陽「最後は…!!」


海未「聞きたくない…!聞きたくないです!!」




花陽「み…!」


「「み!?」」




花陽「ミスター…ブシドー…?」



グラハム「フッ… この私がμ'sを差し置いて予選突破をしてしまうとは… 自分が憎いな」



穂乃果「あ… あ、が…」



穂乃果「なんでえええええええええええ!?!?!?!?!?!?」





穂乃果「っていう夢を見たんだよ!」




穂乃果「あれ?」


「「夢だったんかーーい!!!」」








グラハム「にしても、それが正夢になるとはな…」

花陽「まだ結果見てないですから!!」


穂乃果「ていうか… 今夢と同じ状況だしいいいいっ!!」


にこ「ど、どこが同じ状況なのよ…」カタカタ


花陽「来ました!!!」


花陽「1チーム目は… A-RISE!」



花陽「2チーム目は…イーストハート…!」



花陽「3チーム目は…」

花陽「ミッドナイトキャッツ…!」


絵里「最後は!?」



花陽「最後は…!!」


海未「聞きたくない…!聞きたくないです!!」




花陽「み…!」


「「み!?」」






花陽「みゅうううううううう」


「「みゅうううう…」」



グラハム「…」ズズズ



花陽「ず…」



花陽「音ノ木坂学院スクールアイドル、μ's…!」


穂乃果「μ's…って私達だよね 石鹸じゃないよね?」

真姫「当たり前でしょ!」


絵里「ということは私達、予選突破出来たの…?」




「「やったああああああああ!!!!」」





ピンポンパンポーン…



「この私、グラハム・エーカー上級大尉が謹んでお知らせの放送をしよう」

「教師だよ…」ボソボソ

「なんとッ… わが校が誇るべきスクールアイドルμ'sがッ!!! ラブライブに出場決定したとの報告だァァァァ!!!!!!!」キーーーーーーーン




―――――



絵里「グラハムさんやりすぎです…」

グラハム「つい感極まってしまってな…すまない」ズズッ

真姫「また珈琲飲んでる…」

グラハム「…鼻をすすった」

真姫「あんたにも涙腺あるのね」




絵里「とにかく、ラブライブの最終予選は12月! そこで、ラブライブに出場できるチームの1つが決定するわ」

希「次勝てば、念願のラブライブやね!」

グラハム「狭き門がさらに狭まる訳だ… それに、A-RISEを超えねばならん」

花陽「A-RISEに勝たなきゃならないなんて…」

グラハム「だが今から悲観的になるのも無駄と言うもの しからば、全力で取り組む他ない」

海未「その通りです、なので、朝練の時間を一時間早めることにします そして日曜日には基礎のおさらい…」

凛「えーっ…起きられるかにゃ…」


穂乃果「とにかく、やるっきゃないよ! じゃあ皆いくよーっ! ミュー

ことり「待って!」

「?」

ことり「誰か、足りないような…」



希「うち、ことりちゃん、真姫ちゃん、えりち、海未ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん、穂乃果ちゃん、グラハムさん…」

凛「なーんだ、全員いるにゃ!」

穂乃果「では改めて!!」パッ


グラハム「矢澤にこ… そうではないかな?」



「「ああーーーーっ!!!!」」







グラハム「待ち給え矢澤にこォ!!!!」

にこ「う…」


にこ「大声で呼ぶんじゃないわよ!!」

グラハム「貴様…敵前逃亡は死罪だということを忘れたか!!」

希「敵もおらんしそんな約束もしてないから…」

にこ「…今日は用事があるのよ それに!最終予選までもうすぐなんだから頑張りなさいよ!!」

穂乃果「はいっ!!」



穂乃果「…って行っちゃった」











穂乃果「お店に入っちゃった…」

ことり「ここでバイトしてるのかな?」


真姫「違うみたいよ… 普通に買い物してるし」

穂乃果「なぁんだ…」

海未「でも、それだけで練習を休みますか…?」

花陽「最終予選まで近くて気合も入ってるはずだし…」


グラハム「興味以上の存在と言う事…好意を抱く相手が居ると見た」

凛「に、にこちゃんが!?」

花陽「ダメですダメです!!それはアイドルにとって絶対あってはならないことで…」



にこ「…」



「あ…」

タッタッタッ


穂乃果「逃げたっ!!」

にこ「なんでアンタたちが着いて来るのよ!!」


にこ「裏口使うしか…」






グラハム「流石と言ったところだ、μ'sの小悪魔矢澤にこ…!」

にこ「う、裏口にまで!?」

グラハム「私のこの手が光って唸る!!君を掴めと轟き叫ぶッ!! 君が欲しいィィッ!!!!!」ブワァッ

にこ「気持ち悪いのよ!!」スルッ

グラハム「君を求める!!果てしない程に!!!」ダッ






グラハム「待たんかァ!!!!」


にこ「うっさいわね中年のくせに大人げないのよ!!」タッタッタッタッ

グラハム「それを言うな!!!」タッタッタッタッ






グラハム「くそ…見失ったか… いや…感じる! 感じるぞ矢澤にこ!!!」ビシィッ

にこ「!? くっ、しつこいわね!」




にこ「この間なら通れないわね!」

グラハム「この程度…!私一人で押し返してみせるゥ!!!」ガンッ


タッタッタッ
希「!? グラハムさんなにしてるん!?」


グラハム「チェストォォォ!!!!」ドゴォォォォン

にこ「なんですって!?」


グラハム「青天の霹靂… いや、千載一遇の機会と言うべきか」ツカツカ


にこ「くっ…! こっち来んじゃ無いわよ!変態!中年!カフェイン中毒!

グラハム「まだ27だッ!!!!」

にこ「四捨五入って言葉知ってる? とにかく私は帰るのよ!!」タタタッ

グラハム「この動き…!  そうだ、これとやりたかった!!!」

希(周りに人が居なくてよかった… こっから見ればただのストーカーや)








グラハム「私としたことが…ロストしてしまった…」

穂乃果「でも、なんであんなに必死になるんだろう…」

真姫「にこちゃん、意地っ張りで相談とかほとんどしないから…」

凛「真姫ちゃんに言われたくないにゃー」

真姫「あなたねぇ…」



グラハム「…!! 何たる僥倖!! 矢澤にこ!見つけたぞ!!」

「ええっ!?」


海未「でも、ちょっと小さくないですか?」

ことり「確かに…」


凛「凛知ってるよ。にこちゃんは3年生の割にちっちゃ…」


凛「小さすぎにゃー!!!!」


「あの…何か?」


グラハム「…この娘、にこに酷似している…」

「あ、もしかしてμ'sの皆さんですか?」

絵里「知ってるの?」

「初めまして、いつもお姉さまがお世話になっております…」

こころ「妹の、矢澤こころです!」





希「にこっちに妹がいたなんて…」

真姫「しかも礼儀正しい…」

グラハム「正反対だな」


穂乃果「…にしても、何から逃げてるの?」

花陽「もしかしてにこちゃん、殺し屋に狙われてるとか?」

こころ「何言ってるんで


ツカツカ

「へっへっへ、見つけたぜ…」



花陽「…は」


穂乃果「…」


凛「に゛ゃっ」


海未「こっ、ここここここ…」


喧嘩番長「そうさァ!!!俺は喧嘩番長だァ!!!!!」


海未「け、けんかばんちょう…?」

こころ「こんなところにもお姉さま達の敵が!?」

喧嘩番長「へっへっへお嬢ちゃんたち… よくテレビでもネットでも、噂は耳にしているぜ…?」

喧嘩番長「俺様はなぁ!!そう言う女の子の青春ストーリーっていう寒いのが大嫌いなんだよ…! 話を聞くだけでも虫唾が走るんだ!!!!」

絵里「じゃあ聞かなければいいんじゃ…」

喧嘩番長「目に入るモンは入んだよ…!! こちとらいろいろあってイライラしてんだ…テメェらを捌け口にさせてもらうぜェェ!!!!」


「待ち給え!!」

喧嘩番長「あァ?」

真姫「…あんた、何処行ってたのよ」

グラハム「一部始終は見させてもらったぞ喧嘩番長とやら…」

希「じゃあすぐ来ればええやん」

喧嘩番長「なんだァテメェ!!俺の道を阻むんじゃねえKY野郎が!!調子乗ってると容赦しねェぞ!!!」

グラハム「そう…その通りだ… 私はKY、つまり空気が読めず すこぶる調子に乗っている…
     なおかつ我慢弱く、人の話を聞こうともしない 俗にいう嫌われ者だ!!
     しかしそのような私でも、吐き気のする悪はわかる!!」

喧嘩番長「ごちゃごちゃうるせェんだよ…!!! 容赦しねえぞKY野郎ォォ!!!!」

グラハム「今だッ!!ハムパンチッ!!!」バキィ

喧嘩番長「ぐふぉぁっ!?」

グラハム「ハムキックゥ!!!」ボゴッ

喧嘩番長「うぐぉっ!?」

グラハム「ハムチョップ!チョップ!!チョップッ!!!」バシィバシィバシィッ



喧嘩番長「ぐぁ… なんだァ…この、 理不尽なまでの… 強さは…」ドサッ

穂乃果「ハム先生!!」

花陽「怖かったですぅ…」

こころ「かっこいいですっ!」


グラハム「待ち給え、今とどめを刺す  でぇぇいああああああああああ!!!!!!!!」



「うふぉァッ!?」

「秩序を乱す…暴漢めッ!!」バキィ

「ぐあああっ!!」

「私は、暴力や喧嘩が大嫌いと来ているッ!!!」ドゴッ

「げほァッ!!!」

「石破!グラハムフィンガー!!!!」グシャァァッ

「うぐああああああーーーッ!!!!!」

「躊躇はしないッ…! 私のこの手が光って唸るゥ!!!」ボコォ

「お前を倒せと、轟き叫ぶゥ!!!!」バキッ


「名づけて、グラハムッ、スペシャルゥ!!!!!!!!!」グシャビチャァァァァッ


「ぐあああああああああああああああーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

「ふ… これが、フラッグファイターの実力だよ」


こころ「パパラッチですよパパラッチ! それに、バックダンサーのみなさんは顔がバレているので、来るときは事前に連絡をください…」

絵里「バック…」

希「ダンサー?」

真姫「誰がよ…」

こころ「あなたたちですよ スーパーアイドル矢澤にこのバックダンサー、μ's!」

こころ「よくお話は聞いています! 今お姉さまから指導を受けて、アイドルを目指しているんですよね!」

「ふっ…」

海未「状況は読めました…」

絵里「忘れてたわ…」

真姫「相手はにこちゃんだもんね…」

こころ「がんばってくださいね! 下手は下手なりに、8人集まればなんとかデビューくらいは出来るんじゃないかって、お姉さまも言ってました!」

真姫「何が下手は下手なりによ…!」

こころ「そんな顔しないでください! お姉さまを見習って、にっこにっこにー!ですよ!」


グラハム「矢澤こころちゃん、もしよかったら、矢澤にこに電話をさせてもらえると喜ばしい限りなんだが…」

こころ「いいですよ!」



prrrrrr....

「こんにちはぁ、矢澤にこでーす! 今ーニコは電話に出られなくて~…」

グラハム「御機嫌よう、μ'sのセンターを務める、スーパーアイドル矢澤にこ殿…」

グラハム「実は今、君の"バックダンサー"を連れて君を訪ねてきている… これを聞いているなら… 覚悟しておくんだな」

真姫「にこちゃん出なさいよっ!」

海未「バックダンサーってどういうことですかっ!説明して下さい!」







穂乃果「ここがにこちゃんの家…」


こころ「はいっ、あ、弟の小太郎です」

小太郎「…バックダンサー」ピコッ


ことり「あはは… こんにちはー…」





穂乃果「ここがにこちゃんの部屋…」


絵里「このポスター、私と入れ替えられてる…」

穂乃果「なんだか、涙ぐましいというか…」


ガチャンッ

グラハム「よくぞ戻ったな、フラッグファイター」

にこ「あんた達…なんで… てか何よそれ」


こころ「あ、おかえりなさいお姉さま! 実は、おねえさまのバックダンサーの方々がお話があると」

にこ「そ、そう…」

海未「すみません…すぐに済みますので…」

海未「…」キッ

にこ「…! こ、こころ…私、仕事で向こうのマンションに行かないといけないから… それじゃあね!!」

真姫「逃げた!」

グラハム「待たぬか!!!」


にこ「なんで二度も逃げなきゃいけないのよ!?」

グラハム「君が二度も逃げるからだッ!!!」




「うっ…なんだ、ここは… 体中が、痛い… ハレルヤ、君は…」


にこ「来んじゃ無いわよッ!!」グシャッ


「うぐあ!!!」

グラハム「逃がさんぞォ!!!」ベキッ


「うああああああああッ!!!!」




「うっ、は、ハレルヤ… >>1の…いや 世界の、悪が見えるよ…」



………

―――




ことり「でも、元から ってどういうことなんだろう…」

穂乃果「にこちゃんの家では、元から私はバックダンサー?」

希「多分、元からスーパーアイドルやったってことやろな」

海未「どういうことです?」

希「私達が一年の時、にこっちがスクールアイドルをやってたって話は、前にしたやろ?」

希「きっとその時、妹さんたちに話したんやろな  アイドルになったって…」

希「けど、ダメになったとき、ダメになったとは言い出せなかった…」

希「にこっちが一年の時から、あの家ではずっと、スーパーアイドルのまま…」

真姫「…もう、にこちゃんどんだけプライド高いのよ…」

凛「真姫ちゃんと一緒だね!」

真姫「茶化さないの…」

花陽「でも、プライドが高いだけなのかな」

花陽「きっと、アイドルに憧れてたんだよ… 私も、ずっと憧れてたから わかるんだ」


絵里「一年の時、私見たことある…」

絵里「その頃は、生徒会も忙しかったし、アイドルにも興味、なかったから…」


絵里「あの時、話しかけていれば…」




グラハム「矢澤にこは変わっていた… とでも言うか?」

絵里「…それは」

グラハム「前にも絵里は言っていた筈だ『責任を自分に押し付けるのは傲慢だ』と」

グラハム「…それとも、君がアイドルをやっていたかな、矢澤にこと」

絵里「… いえ、あの頃の私は…」


グラハム「そういうことだ。こう言っては悪いが… 矢澤にこは運命に沿って歩いてきただけ…」

希「…そうやね、やることやった結果、ああなってしまったんやもんね…」

グラハム「それが良かったかどうかは…  これからの私達次第だな それと、矢澤にこ次第かな…」






……





「痛い…体中が、痛いよ… ここはどこだろう、マリー…  刹那、ロックオン、ティエリア…」





―――――

―――――





グラハム「矢澤にこ!」


にこ「…何? 練習は出られないって… いいっ!?」

こころ「お姉さま!」

心愛「お姉ちゃん!」

小太郎「がっこー…」

にこ「なんで連れてきてんのよ!?」


グラハム「彼女らに、最高のステージの招待券を渡したまで…」

にこ「…ステージ?」







にこ「…これって」


絵里「にこにピッタリの衣装を、私と希で考えてみたの」

希「やっぱりにこっちには可愛い衣装がよく似合う!」

希「…スーパーアイドル、にこちゃん」


にこ「希…」


絵里「今、扉の向こうには あなた一人のライブを心待ちにしている、最高のファンが居るわ!」


にこ「絵里…」


絵里「さあ、皆待ってるわよ!」








にこ「こころ、心愛、小太郎 歌う前に、話があるの」

「え?」

にこ「実はね…  スーパーアイドル矢澤にこは、今日でおしまいなの!」

こころ「アイドル、辞めちゃうの?」

にこ「ううん、やめないよ これからは… ここにいるμ'sのメンバーと一緒にやっていくの」

こころ「でも、みなさんは アイドルを目指している…」

小太郎「ばっくだんさー…」

にこ「そう思ってた… けど違ったの! これからは、もっと新しい自分に変わっていきたい!」

にこ「この9人で要られる時が、一番輝けるの 一人でいるときより、ずっと、ずっと」


にこ「今のわたしの夢は、宇宙No.1アイドルにこちゃんとして、宇宙No.1ユニットμ'sとしてより輝いていくこと!」

にこ「それが、一番大切な夢… 私のやりたいことなの!」

にこ「だから、これが私が一人で歌う、最後の曲――」





にこ「にっこにっこにーっ!」







「うれしいから、君に会いに行こう 寂しいから、君に会いに行こう――…会いにいくよ」

「そんな気持ちになるんだ、進む時が悩むとき、繋がっているんだね、ずっと…――」



グラハム「…今日で、にこはスーパーアイドル矢澤にこを卒業、という訳だ」


グラハム「そして、今日から μ'sの矢澤にことして、歩き出していく…」


グラハム「…感動的だな」





「頑張ろうよ! 気分が晴れて 大空へ、舞い上がるよ――… どんな時だって」


「君を、見つめてるー…」





……――――――


という訳でここで一旦切ります

これで第五話だったかな?にこ回が終了しました

今日ってもしかしてレスつけたの誰も居なかったんじゃ…
ちと辛いね

乙です だがアレルヤに何の恨みがあるんだぁぁぁぁ!!

継続して投下しているからレスしていいのかわからんのだよフラッグファイター

こんばんは

外出していたので更新遅れました ある程度まで続けていきます

>>69
実際は、ガンダム00のドラマCDのハレルヤネタです

>>70
むしろレスをくれたほうが嬉しいですね

……――――――







穂乃果「海だ…!」



穂乃果「海だ…   海だあああああああーーーーっ!!!」



海未「もう、人の名前を何度も叫ばないでください!」

穂乃果「違うよ!海未ちゃんじゃなくて、海!!」ビシッ

ことり「綺麗だねー…」

海未「流石沖縄、青さが違います!」

穂乃果「ね!せーので入ろう! せーので!」


穂乃果「いっくよー!! せーのっ!!」







凛「ぷはぁーっ…」


凛「真姫ちゃんとかよちんもおいでよ!」

真姫「穂乃果たちが修学旅行だからって、対抗することないんじゃない?」

花陽「そうだよ、もう秋だよ?」


グラハム「…」


真姫「ていうか…あんた二年の担任なのになんで居るのよ」

グラハム「私としても非常に不服だが…」



理事長「グラハムさん… この学校を存続させてくれたμ'sを引っ張ってくれたことに感謝はしているのですが…」


理事長「教師としての自覚がなさ過ぎます」

グラハム「…私としては職務を全うしているつもりだ」


理事長「…修学旅行の下見、担任としての仕事、職員会議の欠席…」

理事長「どれもグラハムさんは…」

グラハム「私にも用というものはある」

理事長「最低限やってくれないと困ります」

グラハム「聞く耳持たぬ」

理事長「…それに定期テストの点数も出していませんから」

理事長「修学旅行明けにクラスの皆に返すようにしてください」

グラハム「私にかかれば一日で済むな…」

理事長「他の仕事もです」

……

……



花陽「で、修学旅行には行けなかったってことなんだ…」

凛「こんなとこに居ていいのかにゃ?」

グラハム「もう片付いた」

真姫「やるときはやるのに、なんでいつも…」

凛「というか、一人で泳いでてもつまんないにゃ! 真姫ちゃんとかよちんも!」

真姫「誰もいない市民プールで泳いで何が楽しいのよ…」

グラハム「貸切状態じゃないか 私は行かせてもらう」スチャッ

凛「じゃあ凛と競争するにゃー!」

グラハム「望む所だと言わせて貰おう…」





真姫「…じゃーいくわよー  よーい…」



花陽「スタート!」


バッシャアアアアン


グラハム「ぬぅおりゃああああああああッ!!!!!」ザバザバザバザバ


凛「にゃにゃにゃにゃぁぁっ!!!」ザバザバザバ



―――――

―――――






ザァァァァ…




凛「はぁーあ…止まないねー…」

真姫「そろそろ練習時間よ?」

凛「って言っても、今日もこの4人… もう飽きたにゃ」

にこ「…それはこっちのセリフ」

花陽「仕方ないよ凛ちゃん 二年生は修学旅行だし 絵里ちゃんと希ちゃんはその間生徒会フォローを…」

グラハム「ラブライブも予選を突破したとはいえ…こうも気が抜けていてはどうにもならんな」

ガチャッ
絵里「そうよ、気合が入らないのはわかるけど やることはやっておかきゃ」

グラハム「そうだ 兎に角、今日も私達だけになるな」ピラッ

真姫「今日も生徒会?」

絵里「まあね…」

絵里「あぁ、こんなところに… ありがとうグラハムさん…」

希「三人が戻ってから仕事しやすいように、仕事を整理するってえりちも張り切ってるんや」

凛「えーーっ! また凛たちだけー!?」

グラハム「今週末はあのイベントもある… 関係ないイベントとはいえ、手を抜くわけにもいかん」

真姫「まさか、ファッションショーで歌って欲しいなんて言われるなんてね…」

花陽「きっとモデルさんたちと一緒のステージに立つってことだよね… 気後れしちゃうね」

真姫「…そうね、絵里や希はいいけど」

グラハム「按ずるな」ポン

にこ「何よ!!!」

絵里「別に気にすることはないわ」

希「穂乃果ちゃんたちは、野生のちんすこう探しに夢中になってるやろうから、にこっちたちがしっかしせんとね!」

グラハム「何!? 野生のちんすこうだと!?」

にこ「馬鹿ね、冗談よ…」


凛「はぁーあ… 沖縄かぁ」

凛「今頃穂乃果ちゃんたち、楽しんでるだろうなぁ…」


―――

―――



穂乃果「ってえ! 何で雨なのぉぉぉっ!?!?」

ことり「台風、直撃するかもだってー…」

穂乃果「海は!?真夏の太陽はっ!?」

海未「諦めるしかありませんね…」

穂乃果「やだよ!!高校の修学旅行だよ!?一生に一度きりだよー!?」

ピリリッピリリッ


穂乃果「…グラハムさんだ もしもし?」

グラハム<楽しんでるかな、高坂穂乃果>

穂乃果「嫌味…?」

グラハム<気持ちの良い修学旅行など、問屋が卸さんようだ… 来週あるイベントのことなんだが…>



穂乃果「…うん   うん」


グラハム<絵里や希と話して決めた>

穂乃果「うん、うん!いいと思う!」







凛「えええええ!? 凛がリーダーっ!?」

グラハム「如何にも」


凛「で、でも…」

希「穂乃果ちゃん達にも連絡して、相談した結果なんよ」

希「うちとみんなも、みんな凛ちゃんがいいって! 二人はどう?」

真姫「良いんじゃない」

花陽「私も凛ちゃんがいいと思う!」

凛「ちょ、ちょっと待って? なんで凛? 絶対他の人のほうがいいよー…」

凛「あ、絵里ちゃんとか!」

絵里「私は生徒会の手伝いもあるし、今後のことも考えたら、一年生がやったほうがいいでしょ?」

凛「だったら真姫ちゃんがいいにゃ! 歌も上手いし、リーダーっぽいし!真姫ちゃんで決まり!」

グラハム「凛、話を聞いていなかったか」

凛「え?」

グラハム「皆で決めたことだ 皆も凛を推薦している」

凛「…でも凛は」

花陽「いやなの?」

凛「いやって言うか… 凛はそういうの向いてないよ」

にこ「意外ね、凛なら調子よくやるって言うかと思ったけど」

グラハム「引っ込み思案な星空凛…またひとついいことを知った」

にこ「いいことなの? それ」

真姫「特に自分のことになるとね…」


絵里「凛、いきなり言われて戸惑ってるだろうけど 皆、凛が適任だと考えてるのよ」

絵里「その言葉、ちょっとだけでも信じてみない?」

凛「でも…」


凛「…じゃあ、絵里ちゃんがそこまで言うなら」


グラハム「よし、決まりだな まもなくスコールも止む。練習を始めるぞ!」



……



凛「え、えーっと! では、練習を始めたいと、思います…」

花陽「わー!」パチパチパチ

真姫「そこ拍手するところじゃないでしょ」

凛「えっと、じゃあ最初に… ストレッチから初めて行きますわ!」

凛「皆さん… お広がりになって…」


凛「…それが終わったら、発声練習を… しますわ」

にこ「…なにそれ」

グラハム「畏まる事は無いぞ、普通にしろ」


凛「えーっと… じゃあ… ストレッチを、はーじめーるにゃー!」


真姫「…もう、ふざけてる場合じゃないでしょ」






花陽「…凛ちゃん、少し緊張してる?」グイッ

凛「少しじゃないにゃー…」





凛「ワン、ツー、スリー、フォー… ワン…ツー、スリー…」

グラハム「凛、ずれている」

凛「えええっと…にゃ… にゃっ! にゃにゃにゃっ…」パン…  パンパン

グラハム「…やれやれだな」



タンッ

真姫「ねえ、私はここから後ろに下がっていったほうがいいと思うんだけど」

にこ「何言ってんの逆よ!ステージの広さを考えても、ここは前に出て目立ったほうが良いわ!」

真姫「だからこそ引いて、大きくステージ使ったほうが良いって言ってるんじゃない!」

にこ「いいや!絶対前に出るべきよ!」

真姫「んんんっ…」

にこ「ぐぬぬっ…」

花陽「ちょっと二人共…落ち着いて…」

グラハム「…ここはリーダーに決めさせたらどうかな」

凛「えっ!凛!?」

にこ「そうよ、リーダー!」

凛「あ… 穂乃果ちゃんに聞いたらいいんじゃないかな…」

真姫「それじゃ間に合わないでしょ!」

凛「じゃあ…絵里ちゃん」

グラハム「凛、今の隊長は仮にも君だ。君が決めろ」

凛「ええっと…   あ…」


凛「明日までに…考えてくるよ」


…―――





凛「はぁ… 疲れるにゃ  やっぱり凛にリーダーは向いてないよ…」

花陽「そんなことないよ、きっとだんだん慣れていくよ」

真姫「そうよ、まだ初日でしょ?」

凛「二人共そんなこと言って、リーダーになりたくないから凛に押し付けたんでしょー?」

真姫「何言ってるの 本当に向いてると思ったから、凛を推薦したの」

花陽「そうだよ、私、穂乃果ちゃんが別の人推薦しても、凛ちゃんがいいって言ってたと思うよ?」

凛「えー、嘘だー! 凛全然リーダーになんか向いてないよー…」

花陽「どうして?」

凛「だって… ほら、凛…中心にいるようなタイプじゃないし…」

真姫「ううん」チョップ

凛「痛っ…  真姫ちゃん…?」

真姫「あなた、自分のことそんな風に思ってたの!?」

花陽「そうだよ!μ'sに脇役も中心も無いの!グループに居る限り、皆一緒だよ?」

凛「…それはそうだけど  でも  凛は別だよ…」

凛「ほら、全然…アイドルっぽくないし」

花陽「それ言ったら、私のほうがアイドルっぽくないよ!」

凛「そんなことないよ、だってかよちんは可愛いし…女の子っぽいし」

花陽「ええっ!?凛ちゃんのほうが可愛いよ!」

凛「そんなことないーっ!!」

真姫「よほどの自惚れ屋でも無い限り、自分より他人のほうが可愛いって思ってるものでしょ?」

凛「違うよ!! …凛は違うよ」


凛「引き受けちゃったし、穂乃果ちゃんたちが帰ってくるまでだから、リーダーはやるよ?」

凛「…でも、向いてるなんてことは、絶対ない!」タッ

花陽「凛ちゃん!」

真姫「凛!」



……

……


凛「はっ、はっ、はっ…  はあっ…」


グラハム「…そうやって自分を見下し、卑下し続け、逃げるのか」

凛「…!  グラハムさん…」

グラハム「…自分で向いていないと思うなら、他人から向いていると言われてそうだとは思わん」

グラハム「私も、かつてチームを組んでいた」

グラハム「…自ら隊長に志願した訳ではなく 他人に推薦された」


グラハム「…私は一度も自分が向いていると思ったことはない」

グラハム「だが私はそれを光栄だと思ったな」

凛「…どうして?」

グラハム「皆から信頼されていると言うことだ 少なくとも、任命した者には、な」

グラハム「君も他人から頼られて嫌な思いをしたことはないはずだ」

凛「そうだけど、それとこれとは…」

グラハム「同じだ」

グラハム「自分の為ではなく、他人の為に動いてみろ」スタスタ…


凛「グラハムさん…」


―――

すいませんここで更新切ります!
理由としては眠気が限界です 

急に現れて急に消えたりして申し訳ないです ではお疲れ様です…

先述した通り、投下中でもレスは大歓迎ですので、よろしければお願いします

乙です!

ちょうど見終わった後だからハムさんがどう絡むか楽しみです。

個人的にはハムさんがにこに電話を掛けたとこが好きだったり。

何!?CBだと......ト凛ザム!!


これなんでハムはガンダム調査隊じゃなくて教師やってるのよ

こんにちは

昨晩は早々と切り上げてしまったのでペースをあげようと思います

>>82
ありがとうございます!
あの辺りは上手く混ぜれたかなと思っていたので励みになります

>>84 ト凛ザムだと!?(意味不明)

>>85
前スレの>>1に一応書いたのですが

一応SSでのグラハムのキャラ設定
乙女座の若干二十代の男 独特な感性を持っており
μ'sのお節介役となっているが その真っ直ぐな性格でμ'sを導く(設定)
二年前からいろいろな理由があり、軍人から教師をしている
一応軍に所属している設定 詳しいことは架空のキャラなので多少はね?
好きなもの兼趣味はガンダム 狭い所が好き 両胸ポケットのワイシャツがかわいい

って言う感じの曖昧なものです
その「いろいろ」な理由は後に思いつけば明記します(決まってない)


―――







凛「…嘘!?」


絵里「ファッションショーだから、センターはこの衣装でって指定が来たのよ」

花陽「綺麗っ…! す・て・き…っ!」

希「女の子の憧れって感じやね」

凛「こ、これを着て歌う…? 凛が!?」

にこ「穂乃果がいないとなると、今はあなたがリーダーでしょ?」

グラハム「この衣装…まさに花嫁だ…」

凛「これを…凛が…!」


凛「あはは…ははは、ははは!」

にこ「!? なに笑ってんのよ?」

凛「シャーッ!」ブワッ

にこ「うわあっ!?」

真姫「凛が壊れた!!」

凛「あ!!野生のちんすこうが!」

希「どこ!?」

グラハム「何処だ!!」


凛「…! か、鍵が…!」ガタンガタンッ

にこ「何でだと思う…?」

凛「えっ!さ、さぁ…」

にこ「それはいつもあなたに…   捕まえられてるからよーっ!!!」ブワッ


凛「嫌ーーーっ!!」


グラハム「何処だ…野生のちんすこう」

希「こっちにはないよ…」







凛「無理だよ、凛には絶対似合わないにゃ」



希「…でも実際、衣装は穂乃果ちゃんに合わせて作ってあるから、凛ちゃんとなると手直しが必要なんよね」

凛「そうにゃ!やっぱり凛じゃないほうがμ'sの為にも良いよ!ね?」

グラハム「この中で体型が近いなら、花陽になるな」

花陽「私?」

凛「凛知ってるよ 穂乃果ちゃんとかよちんのスリーサイズの違いは上からB4-W2-H1なんだよね!」

花陽「なんで知ってるのぉ…」

凛「とにかく、かよちんがいいにゃ! 名前も『はなよ』だから『花嫁』ににてるにゃ!」

花陽「安直すぎだよぉ…」

絵里「リーダーだからって、全部凛に任せっきりっていうのもちょっと負担をかけすぎな気もするわね」

グラハム「… 不服だ」

絵里「え?」

グラハム「不服だと言っている 花陽がセンターということに」

凛「えー?なんでにゃー?」

グラハム「言う口持たん」

絵里「…花陽、どう?」

花陽「私は…」

凛「絶対かよちんがいいにゃ!」


花陽「…でも、凛ちゃん いいの?」

凛「いいに決まってるにゃ!」

花陽「本当に…?」

凛「もちろん!」

真姫「…凛」

……


海未「…! …!」←トランプタワー作ってる


穂乃果「天気?   うん、相変わらずだよ」

穂乃果「それより、イベントは大丈夫そう?」

絵里「ええ、センターは花陽で行くことになったわ」


穂乃果「花陽ちゃん?」


海未「だぁぁぁぁっ…  あぁ…!」バサーッ

ことり「わぁぁっ…!」

穂乃果「…そっか」


絵里「どうかした?」

穂乃果「あ、ううん、頑張ってね!」

……



凛「わーーーーっ!」

凛「かよちん綺麗ーっ!」

花陽「そ、そうかな…」

凛「やっぱりかよちんが一番似合うにゃ!頑張ってね、凛応援してるから!」

にこ「あなたも歌うのよ?」

凛「そっか、あはは…」

希「予想通りぴったりやね」

絵里「脇を少し絞ったほうがいいかもしれないわね」


凛「ね、グラハムさんもかよちん可愛いと思うでしょ!?」


花陽「…」モジモジ

グラハム「ああ とてもよく似合っている」

凛「やっぱりーーっ!」

グラハム「…」フッ

凛「どうかしたかにゃ?」


グラハム「…興が乗らん!」ガラッ



絵里「… あとは、やっておくから、皆は練習行って?」

凛「はーーい!わかったにゃーーっ!!」

にこ「はぁ… 急に元気になってんじゃないわよ」

凛「凛はいつも元気にゃー!」


スタスタ…  カタン

凛「…」

「この辺を絞ったほうがいいかしら…」

「そうやね、ここをもう少し…」

花陽「あ…」

花陽「…凛ちゃん」

凛「あっ… あはは…」フリフリ






………



凛「…やっぱり、凛には似合わないよ」




――――

ファッションショー当日

♪~♪♪~…


花陽「すごいねー…」

真姫「流石モデルね…」

にこ「…そ、そうね」


グラハム「凛!そろそろ準備にかかるぞ!」

凛「あ、うんっ!」



凛「じゃあ皆!着替えて最後に踊りをもう一度あわせるにゃ!」

「はいっ!」


グラハム「凛の衣装はそっち、花陽は…」

花陽「…わかってます!」

グラハム「…ああ」

シャッ

凛「えっ…」

凛「かよちん間違って…」

花陽「間違ってないよ」

真姫「あなたがそれを着るのよ、凛」

グラハム「…君が着ないで、誰が着る」

凛「だって凛は…」

グラハム「だってじゃない!!!」

凛「…!」

グラハム「前に言った そうやって君は逃げるのか、と」

凛「グラハムさんだって、かよちんが似合うって…」

グラハム「ああ、確かに花陽は似合っていた」

グラハム「だが一度も花陽で賛成とは言っていないな」

凛「そんな… 今までかよちんがセンターってことで練習も進めてきたし…」

絵里「大丈夫よ、今朝皆で合わせてきたから」

凛「ここまできてふざけないでほしいにゃ…」

にこ「ふざけて言ってると思う?」

花陽「凛ちゃん あのね、私凛ちゃんの気持ち考えて、困ってるだろうなって思って引き受けたの」

花陽「でも、思い出したよ! 私がμ'sに入った時のこと!」

花陽「…今度は私の番」

花陽「凛ちゃん…  凛ちゃんは、可愛いよ!」

真姫「皆言ってたわよ μ'sで一番女の子っぽいのは、凛かもしれないって」

凛「そ、そんなこと…」

花陽「そんなことあるっ!」

花陽「だって私が可愛いって思うもんっ!抱きしめちゃいたいってくらい可愛いって思うもん!」

凛「…!」


真姫「花陽の気持ちもわかるわ 見てみなさいよ、あの衣装」

真姫「一番似合うわよ、凛が」

トンッ…



凛「…」



グラハム「このファッションショーの主役は、最初からこうだと決まっていた」

凛「え…?」

グラハム「私がそう思ったからだ  乙女座だからな」

凛「ふふ… なにそれっ…」




――――



パチンッ



わあーーっ…


凛「初めまして! 音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!」


可愛いーっ…

綺麗ー…


凛「あっ…」

凛「え、いや… あはは」


グラハム「…正解だったな」

絵里「ハラショー…」

グラハム「さあ行って来い、μ's!」

「「 はいっ 」」


凛「ありがとうございます! えっと… 本来メンバーは9人… いえ、10人なんですが」

凛「今日は都合により、6人で歌わせてもらいます!」


凛「…でも 残り4人の思いも込めて歌います」


凛「それでは! 一番かわいい私達を、見ていってください!」

「― 憧れの瞬間を、迎える時が来たよ いいのかなこんなにも…幸せ、感じてるよ」

「光に誘われて、歩き出すこの道は― 未来へと続いてる、希望に満ちてるね――」


「誰でも可愛く、なれるきっと、なれるよ  こんな私でさえも…」「変身!」


「だからね、あげるよ元気 そのままの笑顔で 歌おう、歌おう あげるよ元気 悩まないで、夢を見よう」
「大好きなみんなとだから、新しいこと出来る 生まれ変わろう、これからもっと」

「広がるはず さあ、明日が見えてくる――  



「Love wing Love bell―――…」

https://www.youtube.com/watch?v=0asfl-GclA0」Love wing bellのTVサイズの動画です 

こうして映像も交えていかないと面白く無いと思うので目の保養にどうぞ

ハムのキャラソンが不意打ちでくるかと思ったけどそんなことはなかった



グラハム「来たな、凛!」


凛「えへ…」

花陽「…凛ちゃん!」

真姫「スカートも似合うじゃない」



凛「さあっ、今日も練習、いっくにゃーーっ!!」




――――

>>94
マイナーすぎて知ってる人が少ないと思いますけどねw

――――






穂乃果「ハロウィンイベント?」

絵里「ええ、皆もハロウィンは知ってるでしょ?」

花陽「ここに飾ってあるカボチャとかの?」

絵里「そう、実は今年、秋葉をハロウィンストリートにするイベントが有るらしくてね…」

絵里「地元のスクールアイドルであるA-RISEとμ'sにも出演依頼が来てるのよ」

グラハム「予選を突破してからというもの…随分と多忙になったものだな」

穂乃果「それだけμ'sが有名になった、ってことだよ!」

真姫「…それって歌うってこと?」

希「そうみたいやね」

真姫「ありがたい話だけど、この前のファッションショーと言い、そんなことやってていいの? 最終予選も近いんのに」

にこ「そうよ!私達の目標は、ラブライブ優勝でしょ!」

絵里「たしかにそうだけど、こういう地道な活動も重要よ」

グラハム「イベントにはテレビ局の取材が来ると言っていたな」

絵里「ええ」

にこ「ええっ!?テレビ!?」

真姫「態度変わりすぎ…」

花陽「A-RISEと一緒ってことは、皆注目するってことだよね…緊張しちゃうなー…」

凛「でも、それだけ名前覚えてもらうチャンスだよ!」

グラハム「その通りだ A-RISEに勝つつもりで、インパクトを出して引けをとらないパフォーマンスをし、ファンの視線を釘付けにする!」

穂乃果「おぉぉ… 真姫ちゃん!これからはインパクトだよ!!」

真姫「…ところで穂乃果、こんなところにいていいの?」

花陽「生徒会長の仕事は…」


グラハム「遅かったな海未、ことり」


海未「ええグラハムさん…連絡感謝します…」

ことり「探したんだよー…?」

穂乃果「ハム先生裏切ったな!私を売ったんだねっ!!」

グラハム「聞く耳持たぬ」




―――――

―――――





カボチャ「うーんインパクトか…」

お化け「でも、今回は大会じゃないよね、優劣つけるものジャナイシ、そんなのキニシナクテモ…」

骸骨「何言ってるのォ! もう勝負は始まってるのよッ!」

ゴーレム「に゛こちゃん゛の言うとおり…」

スサノオ「採点も順位も関係ない…だが、最終予選も予選も同じ、ファンの投票で結果が付くというもの…」

ゴーレム「そ゛しで目を引きつ゛けたほうが多く゛取り上げられるし、お客さんの記憶にも残る…!」

カボチャ「なるほどぅー」

お化け「フムフム」

骸骨「つまり!最終予選も有利に働くってことネッ!」

スサノオ「如何にも」


絵里「それにA-RISEは前回の優勝者… 印象度では圧倒的に向こうのほうが上よ」

絵里「こんな大事な話をしなきゃいけない時に…! 一体何やってるのよ!!」


穂乃果「ちょっとハロウィン気分を…」

ことり「トリック・オア・トリート! …」

絵里「と言うか…グラハムさんのそれ、何…??落ち武者?」

グラハム「無礼な、型式番号 GNX-Y901TW…マスラオ改めスサノオの1/144の…」

絵里「あーはいはい…プラモデルね…」

グラハム「如何にも」


絵里「たとえ同じことをしても、向こうは前回の優勝者だから有利…」

絵里「取材する側だって、まずはA-RISEに行くわ」

ことり「じゃあ私達のほうが不利ってこと?」

絵里「そうなるわね、だからこそ印象的なパフォーマンスで、最終予選の前にその差を縮めておきたい…」

真姫「つまり前哨戦って訳ね…」ゴーレムギュッ


絵里「…かわいい」

真姫「ええ!?」

グラハム「私のスサノオも」

絵里「私、虫嫌いなんで」キッパリ

グラハム「ゴキブリと見なすか!?」

穂乃果「前哨戦…」

ことり「でも、A-RISEより印象に残るって…」

穂乃果「どうすればいいんだろう?」

にこ「だから何度も言ってるでしょ! とにかく大切なのは、インパクトよ!」



――――

――――



司会「さああ!という訳で始まりました!AKIBAハロウィンフェスタ!!」

司会「テレビの前の皆、はっちゃけてるかーい!!」


穂乃果「あの人、私達よりインパクトあるんだけど…」

凛「確かにはっちゃけてるにゃー」

にこ「ぐぬぬ…」


司会「ご覧のとおり、イベントは大盛り上がり、仮装を楽しんでいる人もたくさん!」


「どけっ!!この程度の人混み…私の無理でこじ開けるッ!!!」グイグイ

司会「おおおっとぉ!?陣羽織の袴を着たなにやら大きな男の人がッ!?!?」

ブシドー「フッ… 待たせたな」

にこ「別に待ってないわよ!」

凛「あれだれにゃ?」

穂乃果「グラハムさんでしょ…」


司会「そしてなんとなんと、イベントの最終日にはスクールアイドルがライブをしてくれるんだ!」

司会「うははwwやっほー!!!はっちゃけてるぅ?」

穂乃果「えああう…」

司会「ライブにかけての意気込みをどうぞっ!!」

穂乃果「せ、精一杯頑張ります…」

司会「よーーーし!そこの君にも聞いちゃうぞ!」

凛「ライブがんばるにゃん♪」

司会「うああああん!!かーわーいーいー!!!」スリスリ


にこ「じゃあ私も!にっこにっk

司会「さあ!という訳で音ノ木坂学院スクールアイドルでしたー!!」


司会「そしてなんとなんと!ぬああああんと、A-RISEもライブに参戦だァ!!!」


「私達は常日頃、新しいものを取り入れて進化していきたいと思っています」

「このハロウィンイベントでも、自分たちのイメージを、いい意味で壊していきたいですね」



ブシドー「…さすがはA-RISEといった所だ 意気込みやファンの盛り上がりも違う…」




―――――

―――――




にこ「もーー!A-RISEに完全に持ってかれたじゃない!」

穂乃果「にこちゃんがにこにーやろうとするからっ!」

にこ「やれてないし…!」

凛「そうだにゃー」パラパラッ

グラハム「それに賛同だ」パラッ


にこ「とにかくこれは問題よ!このハロウィンイベントを物にしないと、最終予選を勝ち抜くのは難しくなるわ」

にこ「あのお客さんの盛り上がり見たでしょ!?」

穂乃果「…確かに!」

凛「その通りにゃ、わかるにゃー」ペラペラ

にこ「あれだけの実績を残しながら、現状に満足せず努力している!」

グラハム「如何にも」パラッ

穂乃果「やっぱり、優勝するだけあるよね!」

凛「その通りにゃ!」

にこ「でも感心してたら、そこで終わりよ!」

グラハム「如何にもぉぉぉぉっ!!!!」

にこ「うっさいわね!それに凛も何読んでるのよ!」

グラハム「無論、漫画だ いやしかし、日本の文化というものは…」ブツブツ

凛「漫画は面白いにゃー」

グラハム「そっちも見せてくれ」

凛「どーぞー」


穂乃果「あはは…」


―――――

―――――




ことり「はぁー…」

穂乃果「インパクト、インパクト…」

海未「やはり、急に路線変更を考えるのは無理がある気が…」

グラハム「しかしな…A-RISEに勝つためには何か考えねば」

海未「それもそうですが…」


穂乃果「今の私達には、インパクトがない!!」

ことり「でも、インパクトって今までにないものというか…新しさってことだよね?」

グラハム「新しさ… なら私のこの仮面を」スチャ

ことり「そ、それはぁ…」

穂乃果「ないね」

海未「ええ」

グラハム「…そうか」




海未「とにかく!やるからには思い切って変える必要があります!」

ことり「でも、具体的には?」


海未「…そう、例えば」



――――


穂乃果「あなたの思いをリターンエース! 高坂穂乃果です!」

真姫「誘惑リボンで狂わせるわ! 西木野真姫!」

花陽「剥かないで!まだまだ私は青い果実… 小泉花陽ですっ!」

希「スピリチュアル東洋の魔女!東條希!」

海未「恋愛未満の化学式…園田海未です!」

ことり「私のシュートで、ハートのマークつけちゃうぞ♡ 南ことり!」

凛「キュートスプラ―ッシュ!星空凛!」

絵里「必殺のピンクポン↓ポン↑!! 絢瀬絵里よ!」

にこ「そして私!不動のセンター矢澤にこにこ~!」

壁ドンッ
ことり「ピャッ!?」

グラハム「君のハートを鷲掴み…グラハム・エーカー!!」キリッ


「「私達、部活系アイドル、μ'sですっ!!」」


にこ「って!!私顔見えないじゃない!!」

ことり「グラハムさんスーツ決まっててカッコいい~♪」

グラハム「全く…スーツは兎も角…私に生き恥を晒させるとは…」

穂乃果「ハム先生顔立ちいいから合うと思ったんだけどなーっ」

真姫「というかやる必要あったの?」

ことり「その場の流れだよねー」

希「いつもと違って新鮮やね!」

絵里「スクールアイドルってことを考えると、いろんな部活の服を着るというコンセプトは、悪く無いわね!」

穂乃果「だよねだよねー!!」

花陽「でも、これだとなんか…」

にこ「ふざけてるみたいじゃない!!」


凛<すい~っ すいすいすい~っ

穂乃果「そんなことないよ!ほら皆でもう一度!」

凛<す~いす~い

海未「…一ついいですか?」

穂乃果「なに?」

海未「私のこの格好は一体、何の部活なんでしょうか」

穂乃果「科学部だよ!」

海未「…では花陽のこれは?」

穂乃果「…多分演劇部?」

海未「…一応聞きますがグラハムさんは」

穂乃果「あれも演劇部じゃないかな?」

凛<グラハムさんスーツ似合うにゃー

グラハム<当然だな

凛<両胸ポケットのワイシャツ着てるのかにゃ?

グラハム<語るまでもないな

真姫「と言うか、そもそもこれでステージに上がるなんてありえないでしょ!」

絵里「確かに…」

――――



穂乃果「おはようございまーーす!  あっ…」

穂乃果「御機嫌よう…」

ことり「海未!はらしょー!」

穂乃果「絵里!早いですね!」

バッ

穂乃果ことり「そして凛も!」

海未「!!  無理ですっ!!」

穂乃果「ダメですよ! 海未、ちゃんと凛になりきってください!」

海未「うぅ…」

穂乃果「あなたが言い出したのでしょう?空気を変えてみたほうがいいと!」

ことり キリッ

穂乃果「さあ凛!!」



海未「うぅ…っく、にゃああああああああっ!!!! さあ、今日も練習、いっくにゃー!!」

凛「ナニソレ、イミワカンナイ!」

穂乃果「真姫!そんな話し方はいけません!」

凛「面倒な人!」

真姫「ちょっと凛!!それ私の真似でしょ!やめて!」

凛「お断りします!」

真姫「えっ…」

穂乃果「おはようございます、希?」

真姫「うぇぇ…」

海未「あーーっ!喋らないのはずるいにゃー!」

ことり「そうよ、皆で決めたでしょ?」

真姫「別にそんなこと…! 言った覚え…ないやん?」

穂乃果「おおっ!希!すごいです!」

ガチャン

花陽「にっこにっこにー! あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー! 青空もー…にこっ!」

穂乃果「おおっ!」

ことり「はらしょー、にこは、思ったよりにこっぽいわね」bグッ

花陽「にごっ!!」
パシッ

にこ「にこちゃーん?にこはそんな感じじゃないよーー?」

穂乃果「ことり!」


希「いやーーっ!!今日もパンが旨いっ!」モグッ

ことり「穂乃果、また遅刻よ?」

希「ごめーん!」

穂乃果「私って、こんな…?」

ことり「ええ」

絵里「皆の衆、少し集まるのが遅かったのではないかな?」

穂乃果「グラハムさん、おはようございます!」

ことり「様になっているわね!」

希「ハム先生はどうしたの?」


ガチャン


グラハム「お、おはようござぃ…ます…」(裏声)

にこ「ぶっ!!!!  くっくふふふふ…」

グラハム「に、にこちゃんなんで笑ってるのぉ!?」(裏声)

ことり「はっ…はらsy…うふっ」

グラハム「絵里ちゃんまでぇ!!」(裏声)

絵里「何故花陽を笑うか!! 堪忍袋の緒が切れた…許さんぞ!!!」





……



グラハム「」


穂乃果「ハム先生ー…」

グラハム「」

ことり「そっとしてあげよう…?」

絵里「ねえ、提案なんだけど 一度アイドルらしいってイメージから離れてみるのはどうかしら?」

穂乃果「アイドルっぽくないってこと?」

花陽「かっこいいとか?」

凛「あ、それいいにゃ!」

ことり「でも、かっこいいってどんなかんじ?」

真姫「…例えば、ロックとか?」

グラハム「私としては日本の大和撫子を提案しよう」

穂乃果「立ち直った!?」

グラハム「大和撫子…そう、それは美しく、清くあるもの!!」

グラハム「どうかな?」

真姫「いや、違うでしょ」

グラハム「…そうか、一度君たちに着させてみたかったのだが」


希「ロックか…もっと荒々しい感じとか?」

にこ「インパクトっていうのは、そういう根本のイメージを変えること… だとすると…!」




ガサァァッ!!!


「きゃあああああああ!?!?」


穂乃果「イエエエエイ!!  皆さん、お久しぶりィ!!」

穂乃果「我々はスクールアイドル… μ'sであるゥ!!」

穂乃果「今日はイメージを覆す… アナーキーで…パンクな!!」


「「新たなμ'sを見ていくがいいっ!!」」バァァァン



ジリッ…


「いやああああっ!!!!」

「きゃあああ!!!」


穂乃果「おお!これはインパクト大みたいだねっ!」

凛「いけそうな気がするにゃー!!」

グラハム「見事な変わり様だ… まさにインパクトの根源とも…」


「アイドル研究部、μ'sの皆さん 今すぐ理事長室に来てください」












理事長「…」


μ's「…」


理事長「説明してもらえるかしら…」

穂乃果「え、えーっと…  なんでだっけ」

海未「覚えてないのですか!?」

穂乃果「ううっ!!」

絵里「理事長!!違うんですっ!ふざけていた訳ではないんです!」

ことり「そうなの! ラブライブに出るためには、どうしたら良いかってことを皆で話し合って…」

海未「今までの枠にとらわれていては、新しい何かは生み出せないと思ったんです!」

グラハム「如何にもそうである!! 理事長、彼女らは本気なんですッ!!ならば、私がかわりに罰を受けて!!」


理事長「…わかったわ、じゃあ最終予選は、"それ"で出るということね?」

穂乃果「え゛」

理事長「それならば、今後その姿で活動することを許可するわ!」


グラハム「…そうか」




「「すみませんでした!!!!」」



―――――

―――――







花陽「あー…どうしたらいいんだろう…」

絵里「それはまた明日考えましょう、とにかく衣装作りだけでも始めていかなくちゃね…」

凛「あれ、穂乃果ちゃんは?」



穂乃果「…」

海未「穂乃果、置いていきますよ?」

穂乃果「あ…ごめん」


穂乃果「ハロウィンって、昼と夜とじゃ、全然印象が違うんだね…」


穂乃果「綺麗だなぁ…」


絵里「さあ行くわよ 遅くなるわ」

穂乃果「…うん」


――――

カタカタカタ…


花陽「あっ、ああっ… うぅ…あっ!」


花陽「ごめんなさい…間違えちゃった」

にこ「…おかしいと思うんだけど!」

にこ「何で私達が衣装作りやってんの!?」

グラハム「…嫌なら帰ってもいいぞ」チョキチョキ

花陽「他のみんなは、ライブの準備とかあるから…」

にこ「よく言うわ!くだらないことで、時間使っちゃっただけじゃない!」

グラハム「くだらないかは兎も角… 無駄ではなかったと思うがな」

にこ「はぁ?どこが?」

ことり「…私は楽しかったよ おかげで衣装のデザインのヒントも貰えた」

にこ「衣装係って役回りで、それに慣れちゃってるんじゃない?」

ことり「…私には私の役目がある 今までだってそうだよ?」

ことり「私は皆が決めたこと、やりたいことにずっと着いて行きたい」

ことり「道に迷いそうになることがあるけれど、それが無駄になるとは思わない!」


グラハム「左と右の道で、右に行ったら目的じゃない場所にたどり着いた…」

グラハム「そして、左へ行くのが正解だった…」

グラハム「だが、次その道に来たらどうか」

グラハム「そう、次来た時は左に進めばいい そうやって人は進む」

にこ「…あっそ あんたまでカッコつけてんじゃないわよ全く…」

花陽「というか、グラハムさんって裁縫出来るんですね!」

グラハム「しがない男一人暮らしだからな これくらい出来ねば」


―――――

―――――







司会「トリック・オア・トリートォォ!!!いやっほうう はっちゃけてるぅ!?」

司会「連日すごい盛り上がりを見せているAKIBAハロウィンフェスタ!」

司会「でもなんと、今日がイベントの最終日!残念!」

司会「でも落ち込まなくてOK 今日はスクールアイドルのスペシャルライブが見られるよ!お楽しみにぃ!!」





穂乃果「うぅ…いよいよライブ…緊張するねぇ…」

絵里「でも楽しんでいきましょう みんなもほら、楽しそうよ?」


「みてーほら!大きいカボチャー!」

「ほんとだー!」

「凛初めて見たー!」



穂乃果「…」

絵里「どうしたの?」


穂乃果「ううん   ねえ絵里ちゃん」

絵里「?」

穂乃果「私、このままでいいと思うんだ」

穂乃果「A-RISEがすごくて、私達もなんとか新しくなろうと頑張ってきたけど…」

穂乃果「私達は、きっと今のままが一番いいんだよ!」

穂乃果「だって、皆個性的なんだもん!」


穂乃果「普通の高校生なら、似たもの同士が集まると思うけど…」

穂乃果「私達は違う、時間をかけてお互いのことを知って、お互いのことを受け入れ合って、ここまで来られた」

穂乃果「それが一番、私達の特徴なんじゃないかな!」

穂乃果「私はそんなμ'sが好き!」


絵里「ええ、私も!」



……

……






司会「さぁ!皆さんお待ちかね、スクールアイドルのライブ・パフォーマンスでーーす!!」

司会「さあ、今年から徐々に名を挙げてきた、まだまだ発展途上のμ's!」

司会「一体どんなライブを見せてくれるのでしょうかっ!!」














♪~♪…――

「It's a magical… 不思議が偶然を招いてる?  会えたのは、会えたのは 素敵な運命」


「It's a magical… 流れる星は味方なの  願いましょう、願いましょう―― 明日の奇跡を…」




「もっともっと、踊らせて みんなみんなとまらない」

「今日だけ魔法使い どんな夢を見ようかな」

「もっともっと、踊らせて みんなみんなとまらない」

「涙は青春のダイヤモンド 君を飾る光…――――」



ワー!ワー! キャーッ!

穂乃果「よーーし!絶対にラブライブで、優勝するぞー!!」


「「おーーーーっ!!!」」





ブシドー「今回で、A-RISEに勝てたかはわからない…」

ブシドー「だが、勝った負けた、それ以上のことに気づけたのかも知れんな、μ's」



「あーー!落ち武者だー!!」

ブシドー「無礼な!!」






https://www.youtube.com/watch?v=qEwG31tpIew
いつもの目の保養の Dancing stars on me

―――


時間もいい感じなのでここで切り上げます!

GWを持て余しすぎて、GW中には終れませんでしたね 不覚

ぼちぼち更新を続けていきますので、読んでまた感想を残してくれれば喜ばしい限りです
 それでは今日はこの辺で… お疲れ様です

乙です!

マスコット談議にサラッとスサノオが混じっててワロタwww

つかエリチカはスサノオになんの恨みがあるんや!? スサノオかっこええやろ!

こんにちは、今からまた更新続けていきます!

>>113
女の子だから多少はね?
ぱっと見ゴキブリに見えなくもないからなぁ・・かっこいいんだけど

―――





穂乃果母「こんなことになっていたなんて…」

雪穂「これってまずいよね…?」

穂乃果母「ええ、まずいてもんじゃないわよ… もう手遅れね…」

雪穂「お母さん!!そんなぁっ!!」


穂乃果「おっはよーー!! あ、それ身体測定の紙、どこにあったの?」

穂乃果「封開けたっきりどっか行っちゃって…」

穂乃果母「…あなた、まだ知らないの?」

穂乃果「? 何が?」


穂乃果「身長157cm… 変わんないなぁ  それから体重…」


穂乃果「!!!!」

プルプル

穂乃果「これは…なんとかしなくちゃ…!」




―――――



穂乃果「ほっ、ほっ、ほっ…」

海未「弛んでいる証拠です 書類もこんなに溜め込んで、全てに対しでだらし無いからこうなるんです!」

穂乃果「ごめんごめん… でも、このランニングマシン何処にあったの?」

グラハム「私のだ」

穂乃果「ハム先生鍛えてるの?」

グラハム「軍人たるもの鍛錬を怠る訳にもいかないのでな…」

穂乃果「さっすがー… でも、練習であれだけ体動かして汗もかいてるのにまさかあそこまで増えているとは…」

ことり「身長は変わらないの?」

穂乃果「…うん、雪穂に怒られちゃった『そんなアイドル見たこと無い!』って」

グラハム「自己管理がなってないのは、予想がついていたが… 貰うぞ」バリバリ

ことり「どうぞー♪」

穂乃果「あ、それ オニオンコンソメ味!?」

グラハム「如何にも、新しく出た商品だ… 私としてはもはや"大好物"と言わざるを得ないな…」

穂乃果「食べたかったんだよねー! 一口ちょうだーい!」

パシッ

穂乃果「あいたたたた!!」

グラハム「ならん!!!」

海未「雪穂の言葉を忘れたのですか!?」

穂乃果「大丈夫だよ!朝ごはんも減らしてきたし、今だってほら…」


グラハム「どうやら…」

海未「現実を知ったほうがいいみたいですね…」

ことり「現実?」

グラハム「これを着てみろ」ポスッ

穂乃果「ファーストライブの時の衣装? なんで?」

グラハム「いいから黙って着ろ 現実を知り、自分の愚かさを感じるんだな…」

穂乃果「…? わかったー」


海未「私の目が間違っていなければ… わかるはずです」

グラハム「穂乃果の身に…何が起きているか」

ことり「ホノカチャンの…ミニ!?」

グラハム「身だ」


穂乃果「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」





花陽「収穫の秋!秋といえば、新米の季節ですっ!」

グラハム「私としてはコシヒカリが好物だと言わざるを得ない」モグモグ

花陽「!? そうですよねっ!?花陽も同じですぅ!!」

凛「いつにもまして大きいにゃー!」

真姫「…まさかそれ、一人で食べるつもり?」

花陽「だって新米だよ?ほかほかでつやつやの… これくらい味あわないと…あー…  ん?」

穂乃果「…」ジトッ


花陽「食べる?」

穂乃果「いいの!?」

グラハム「断固拒否。 干渉、餌付、一切無用!!」グイッ

穂乃果「持ち上げないでーー!というか餌付けって何!?」ジタバタ

海未「いけません穂乃果! こんなに大量の炭水化物を摂取したら、燃焼にどれだけかかるかわかってますか!?」

穂乃果「うううう……」

凛「どうしたの?」

真姫「まさか…ダイエット?」

穂乃果「うん、ちょっとね… 最終予選までに減らさなきゃって… と言うか降ろして!」

グラハム ストッ

花陽「んぐんぐ… それは辛い…新米の季節なのにダイエットなんてかわいそうっ… あーむっ…」

グラハム「さ、ダイエットの続きだ」

海未「行きますよ穂乃果」

穂乃果「酷いよ海未ちゃん!ハム先生まで!」

海未「仕方ないでしょう? 可愛そうですがリーダーたるもの、自分の体調を管理する義務があります!」

海未「それにメンバーの協力があったほうが、ダイエットの効率も上がるでしょうから!」

花陽「たしかにそうだけど、これから練習時間もふえるし 、いっぱい食べないと元気出ないよ? もぐもぐ」

海未「それについてはご心配なく」



凛「…」

真姫「…」

花陽「もぐもぐ」

凛「かよちん…」

花陽「?」

真姫「気のせいかと思ってたんだけど、あなた最近…」


グラハム「丸くなったな」






花陽「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああっ!!!!!!!!」




――


絵里「まさか、こんなことになってるなんてね…」

希「二人共、育ち盛りだからそれのせいもあるんやないかな?」

にこ「でもほっとけないレベルなんでしょ?」



グラハム「この私が直々にダイエットプランを考えた」バサッ


穂乃果「ゆ、夕飯これだけ…」

花陽「お米が…」



穂乃果「でも、よかったよ!」

花陽「?」

穂乃果「同じ境遇の、仲間がいて!」

花陽「…仲間」メソラシ

穂乃果「目逸らした…?」

ガチャン

「あのー、いま休憩中ですよね?」

「よかったらサイン頂けませんか?」


グラハム「…どうかな?」

穂乃果「うんうん!全然私達で良ければ!」


「わぁーっ!ありがとうございます!」

「私、園田先輩すごくスタイルいいのに憧れてて!」

海未「そんな、スタイルが良いだなんて…」

「私はことり先輩みたいにすらっとしてるのに憧れます!」

ことり「全然すらっとしてないよ…」

「私は穂乃果先輩の!!」

穂乃果「私の!?!?」


「…元気な所が好きです!!」

穂乃果「…そ、そっかぁあはは…」





穂乃果「はぁ…やっぱり他の人もそう思ってたんだね…」

ことり「さっきのはたまたまかもしれないよ?」

海未「これで余計やらねばと思ったでしょう」

穂乃果「人間そんな簡単に出来てないよ…」

ガチャッ


グラハム「穂乃果、予算会議の書類が届いてる 今日中に処理しろとのことだ」

穂乃果「きょ、今日中!?」

海未「そろそろ予算会議でしたね… あちらは私とことりでやっておくので、穂乃果はこっちをお願いします」

グラハム「私としては手助けしておきたいが…生憎用があってな…精々頑張るといい」

穂乃果「ううっ…」


「すいませーん 美術部なんですけどー…」

「急いだほうがいいと思ったので、直接予算申請書持ってきました!」



海未「…はい!問題無いです ではことり」

ことり「うん!」

「よかった…じゃあお願いします!」
    _____ 
つ  /_________/|
 パサッ| 承認 |/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

―――


―――


「もっともっと踊らせてー……」


「「すごーい!!」」


絵里「ものすごい再生数ね…」

海未「A-RISEに強力なライバル出現…」

真姫「最終予選は見逃せない…って」

希「どうやら、今までの私達のスタイルで行って、正解だったみたいやね!」

凛「よーし!最終予選も突破してやるにゃー!」


グラハム「それまでに、二人にはしっかりして貰わねばな」



「はぁ…はぁ… はぁ…」


花陽「なに… これ」

穂乃果「この坂…こんなにキツかったっけ…!!」

にこ「当然でしょ、あんたたちは体に錘着けて走ってるようなもんなんだから」

グラハム「よし、このままランニング5kmスタートだ」

穂乃果「えぇ…!?」

花陽「そんなっ…!!」

海未「それが終わったらもう一度階段ダッシュですね」パラッ

穂乃果「海未ちゃんの鬼…!」

花陽「グラハムさんは悪魔ですっ!!」

グラハム「なんとでも言うがいい」








花陽「ふっ、ふっ、はっ、はっ…」

穂乃果「ほっほっほっ…」







穂乃果「さあ行くよ花陽ちゃん!!」

花陽「はいっ!!!」


凛「頑張ってるにゃー!」

絵里「順調そうね、ダイエットも!」

海未「そうでしょうか…」

絵里「え」

グラハム「あんなに嫌がっていたランニング…ここ数日、どうも気が進んでいると見た」

ことり「気のせいじゃないかな…」

グラハム「私が見てこよう」

海未「お願いします」ピキッ



「ありがとうございましたー!」


穂乃果「ふーー… いやぁ、今日もおいしかったねぇ!」

花陽「見て見て!今日でサービススタンプ全部溜まったよ!」

穂乃果「ほんと!?」

花陽「これで次回はご飯大盛り無料!」

穂乃果「大盛り無料!? それって天国!?」

花陽「だよねだよねー!」

「アハハハハハ!!」

グラハム「ッハッハッハッハ!!!!!」

「!?」

グラハム「ランニングの休憩にしては随分と長かったな…穂乃果、花陽」

穂乃果「あぁ…これは、そのぉ…」

花陽「な、なんといいますか…」

グラハム「…」キッ

―――――

海未「ここまでのダイエットの成果を報告します」

海未「花陽は運動の成果もあって、元の体重までは戻りました」

花陽「・・・!」

穂乃果「じゃあ!」

海未「しかし穂乃果、あなたは変化なしです」

穂乃果「そんなぁ!!」

海未「それはこっちのセリフです 本当にメニュー通りトレーニングしてるのですか?」

穂乃果「してるよー!!」

海未「昨日ことりからお菓子をもらっていたという目撃情報があるのですが」

穂乃果「それは、一口だけ…」

海未「雪穂の話によると、昨日自宅でお団子も食べていたとか」

穂乃果「…!そ、それはお父さんが、新作作ったから味見してくれって…」

海未「そのあとのケーキは」

穂乃果「お母さんがもらってきたんだよ! ほら、食べないと腐っちゃうし!」

にこ「問題外ね…」

凛「穂乃果ちゃんかわいそう…」

真姫「海未は穂乃果のことになると特別厳しくなるから…」

凛「穂乃果ちゃんのこと嫌いなのかな…」

グラハム「それは違うな」

凛「あ、戻ってきてたにゃ」

真姫「なんで出て行った訳?」

グラハム「乙女の体重を耳にするわけにも、いかなくてな…」

グラハム「よく言うだろう、『愛のムチ』と…」

グラハム「ましてや彼女らは小さき頃からの幼なじみときている…嫌いなはずがあるまい」

グラハム「ことりも穂乃果も海未も三人信頼しあってる、そうではないかな?」

ことり「うんっ!もちろん!」



海未「私だってこう毎回ガミガミ言いたくないですよ!!」

ガララッ

「あのー…」


グラハム「どうかしたかね」

「それが…」







グラハム「何!?承認されただとッ!?」

「うん、美術部喜んでたよ?」

「予算会議前なのに予算が通ったって…」

グラハム「そんなはずは…海未、どういうことだ?」

海未「それは私にも…」


ことり「ああっ…」

グラハム「どうかしたか…    何!?」

穂乃果「承認されてる!?」

海未「どうして!?」

ことり「多分、私…あの時…!」


―――

海未「…はい!問題無いです ではことり」

ことり「うん!」

「よかった…じゃあお願いします!」
    _____ 
つ  /_________/|
 パサッ| 承認 |/
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

―――


グラハム「私がついていれば… なんてことだ…」

ことり「ごめんなさい…」

穂乃果「とにかく美術部に話しに行こう!」




「ええ!?そんな今更言われても… 皆に話しちゃったし…今更」

グラハム「困ったな…」

海未「ですから、あれは間違いで…」




―――――






真姫「…そろそろね、予算会議」

花陽「上手く行ってくれるといいけど…」



……



穂乃果「う… 空気が重い…」


穂乃果「あれ、にこちゃん、なんでここに?」

にこ「…当たり前でしょ!? 私はアイドル研究部の部長よ!」

にこ(それより、わかってるんでしょうね!? 部費アップ、頼むわよ!)

ことり「にこちゃん…」

穂乃果「頑張るよ…」


グラハム「…そろそろ始めて貰えるかな?」

穂乃果「え、ハム先生も?」

グラハム「立会だ」


穂乃果「あ…おっほん!」

穂乃果「それでは、各部の代表も揃ったようなので予算会議を始めたいと思います」

穂乃果「まず始めに私から…」


「はい まず、美術部の件について説明してもらえますか」

パチパチパチパチ…


穂乃果「…無い袖は触れません!」


にこ「…はぁ?」

ことり「穂乃果ちゃん…?」

海未「何を言い出すんですか!?」

穂乃果「え、ダメかな?」

穂乃果「…それでは、説明させていただきます」


穂乃果「美術部の予算の件に関しては、完全に生徒会側のミスです、弁解のしようもありません」

穂乃果「ですが、予算会議前に承認することは、やっぱりあってはならないことだと思います!」

穂乃果「ですので、謝罪とともに取り消しをお願いしたいと思います!」


穂乃果「…それで予算についてですが、音ノ木坂学院は今年廃校を免れた状態です」

穂乃果「…生徒の数も、去年に比べて少ないのが現状です」

穂乃果「そこで、勝手ながら 生徒会で予算案を作成させていただきました」

穂乃果「副会長、お願いします」



海未「え、えっと… 各部去年の予算と、今年度提出されている希望額から、暫定で振り分けてみました」

海未「各部とも、要求額に届いていませんが、すべての部で希望の8割は確保しています」

穂乃果「この予算案であれば、各部の今年度の活動に、支障は来たさないと考えます」

穂乃果「来年度、生徒が増えることを信じ、今年はこれでご理解いただければと思います」



穂乃果「生徒会として、精一杯考えました!」

海未「至らぬところもあると思いますが」

ことり「どうか…お願いします!」

「お願いします!」



グラハム「予算案に賛成のものは挙手を」



スッ…


ス…



穂乃果「…わあっ!」




――――

――――




花陽「ソレデヨサントオッチャッタノォ!?」

穂乃果「あぁ危なかったぁ…」

ことり「でも上手く行ってよかったね!」


海未「それより穂乃果はダイエットです!」

穂乃果「それがさ!さっき体重計ったら戻ってたの!」

海未「え?」

ことり「ほんと!?」

穂乃果「三人で頑張ってたら、食べるの忘れちゃって…」

凛「…わかりやすいにゃ」



真姫「あなたの言った通りね」

グラハム「…」

真姫「三人、信頼しあってるって」

グラハム「お互い、良いところも悪いところも分かり合って、成長出来ている」







希「生徒会、大丈夫そうやね」

絵里「…そうね」



サァァッ…―――




希「…」


絵里「今日も寄り道、していく?」


希「…そうやね」






―――

よし 今日はここまでにしようと思います

アニメで言うと、第7話「なんとかしなきゃ!」が終わった所になります

多分、次話からグラハムの混ざり方が雑…になっているような気がします

もし気づいた箇所があれば修正しながら投稿するので
食い違いが生じるところがあるかもしれませんが、指摘してくれれば幸いです

最後まで無事続けられればと思います ではお疲れ様です

こんばんは 出遅れました!
スピードいつもより上げ目でいきます

―――









司会「それでは!最終予選に進む最後のグループを紹介しましょーう!」

司会「音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!」


おーーっ…

わぁーっ…


司会「この四組の中から、ラブライブに出場する一組が決まります!」

司会「では一組ずつ意気込みを聞かせてもらいましょー! ではμ'sから!」


穂乃果「あ、はいっ!」

穂乃果「わ、私達は、ラブライブで優勝することを目標に、ずっと頑張ってきました!」

穂乃果「ですので!!」

穂乃果「私達は、絶対優勝します!!」


おおおおーーーっ!!


穂乃果「…あれ?」


司会「すすすすごい!いきなり出ました優勝宣言!!」

にこ「バカ…」

花陽「言い切っちゃった…」


グッ


希「…ついに」

希「ついにここまで来たんや…!」









グラハム「他のチームを差し置いて堂々と優勝宣言とは…」

穂乃果「いやぁ…つい勢いで」

真姫「でも、実際目指してるんだし、問題ないんじゃない?」

海未「確かに、A-RISEも…」





ツバサ「この最終予選、本大会に匹敵するレベルの高さだと思っています」






グラハム「あのA-RISEに認められている…か 面白い」

穂乃果「そっか、認められてるんだ、私達…」

絵里「それじゃあこれから、最終予選で歌う曲を決めましょう」

絵里「歌える曲は一曲だけだから、慎重に決めたいわね…」

花陽「勝つために…」

グラハム「その極みにある勝利を!!!」

にこ「うるさいわよ 私は新曲がいいと思うわ」

穂乃果「おおっ、新曲!」

カタギリ「予選も新曲のみだったから、そのほうが有利かもしれないね」

海未「…久しく見た気がするのですが」

グラハム「私もだ」

カタギリ「色々と仕事に追われていたからね、僕も久しぶりに見た感じだよ」

真姫「でも、新曲が有理かどうかなんて、わからないじゃない」

ことり「それに、前やったみたいに無理に新しくしようとするのも…」

希「…例えばやけど、このメンバーでラブソングを唄ってみたらどうやろか」


「「ラブソング!?」」

グラハム「恋唄か…胸が熱くなるな」

カタギリ「確かに、アイドルといえばラブソングが鉄板とも言えるかもね…」

花陽「そういえばアイドルにとってラブソングは定番なのに、それがいままでμ'sには存在していなかった!!」

絵里「…希」

穂乃果「でも、どうしていままでμ'sにはラブソングが無かったんだろう?」

グラハム「μ'sで作詞をしているのは… そう」

海未「な、なんですかその目は!?」

希「だって海未ちゃん、恋愛経験無いんやろ?」

海未「そ、それは… 何で決め付けるんですか!?」

穂乃果「じゃああるの!?」

ことり「あるの!?」

グラハム「あるのか!?」

カタギリ「あるのかい!?」

花陽「あるのぉ!?」

凛「あるにゃ!?」

にこ「あるの!? 答えなさい!!」

海未「な、なんであなた達まで…!」

穂乃果「どっち!?」

ことり「ウミチャン…(;8;)」

海未「それは…」

ヘタッ

海未「ありません…」

凛「なーんだ!」

ことり「びっくりしちゃったー!」

穂乃果「もー!!変に溜めないでよー!」ポンポン

グラハム「私の目測は間違っていなかったようだな」

カタギリ「ちょっと失礼だよ」

海未「なんであなた達に言われなきゃいけないんですか!? あなた達はあるんですか!?」

穂乃果「無いっ!」

ことり「…ないよ?」

グラハム「あるな」

カタギリ「あるかな」

「「えええええええええ!?!?!?」」

グラハム「フッ…カタギリ、君も隅に置けない男になったな…」

カタギリ「誰も現在進行形とは言ってないよ」

穂乃果「ハム先生あるの!?」

グラハム「ああ、現在進行形と言わせて貰おう…!」

ことり「誰!?誰なんですか!?」

グラハム「…ガンダム」

ことり「へ?」

グラハム「私は酷くガンダムへ固執している… その気持は恋…愛に似ている。 否、愛だ!!この気持は!!!」

真姫「…にしても、今から新曲は無理ね」

グラハム「諦めるのはまだ早いと思うがな」

絵里「そうね、まだ時間はあるわ」

希「そうやね!曲作りに大事なんは、イメージや表現力やろうし!」

海未「今までも経験してきたことだけを詩にしてきた訳ではないですが…」

穂乃果「でも、恋愛したことないのにどうやって想像をふくらませるの?」

グラハム「私によい提案がある」





タッタッタッ…


花陽「…!  っ… 受け取ってくださいっ!」


希「お、いい感じやん!」

海未「これでイメージが膨らむんですか?」

グラハム「こういう時に咄嗟に出る言葉というのは、自分らしさも表現でき、いいイメージに繋がると私は見る」

カタギリ「カメラで映されてるのを意識すればなおさらだね」

希「それに、記録に残してあとで楽しめるし…!」

にこ「明らかに後者が本音ね…」

グラハム「…真姫、やってみろ」

真姫「え!? なんで私が…!」






真姫「… はい、これ! いいから受け取んなさいよ…」

真姫「べ、別に…あなただけにあげた訳じゃ無いんだから、勘違いしないでよね!」フイッ


希「おおおっ…!」

花陽「すごいです!完璧です、パーフェクトです!」

凛「漫画で見たことるにゃー!」

カタギリ「いわゆる『ツンデレ』というやつだね」

ことり「あ!それ聞いたことあるっ!」

グラハム「…不機嫌そうに渡されても嬉しくないと思うが?」

カタギリ「グラハム、君は実に… なんていうか、ツボが違うね…」


真姫「別にあなたなんかに気に入ってもらいたくないわよ」

グラハム「言うではないか真姫…」

真姫「で、これで満足?」

にこ「ふん!なに調子乗ってるのよ!」

真姫「別に乗ってないわよ!」

希「じゃあにこっちもやってみる?」

にこ「ふふーん…全くぅ、しょうがないわねぇ…」

グラハム「やりたいと見た」

カタギリ「やりたそうだね」

にこ「聞こえてるのよ!!!」






シュルッ…



にこ「…どうしたかって わからないの…?」チラッ

にこ「やっ… 恥ずかしいから見ないで…」


穂乃果「…」ツメタイメ

海未「…」ツメタイメ

ことり「アルパカさんふわふわ~♪」

真姫「…」ツメタイメ

花陽「…」ツメタイメ

凛「…」ツメタイメ

絵里「…」ツメタイメ

希「…」ツメタイメ


グラハム「あぁ… シクラメンのかほりがする…。」

カタギリ「グラハム見てごらん、白鳥だよ」



にこ「…髪、結んでないほうが好きだって 前言ってたでしょ…?」

にこ「あげる…  にこにーから、スペシャルハッピーなラb

ピーッ

希「あ、バッテリー切れた」

にこ「ぬぅあんでよ!!!!」



ハムは女と空で空を取ったからな


穂乃果「結局何も決まらなかったね…」

海未「難しいものですね」

真姫「やっぱり、無理しない方がいいんじゃない? 次は最終予選よ?」

海未「…そうですね 最終予選はこれまでの集大成。いままでのことを精一杯やり切る… それが一番大事な気がします」

ことり「私もそれがいいと思う」

花陽「うん、私も」

絵里「でも、もう少し頑張ってみたい気もするわね」

真姫「絵里…」

凛「絵里ちゃんは反対なの?」

絵里「…反対って訳じゃないけど、でもラブソングはやっぱり強いし、それくらいないと勝てない気がするの」

穂乃果「うーん、そうかなぁ…」

海未「難しい所ですが…」

絵里「それに、希の言うことはいつもよく当たるから…」


穂乃果「じゃあ、もう少しだけ考えてみようか」

海未「私は、別に構いませんが」

絵里「それじゃあ今度の日曜日、皆で集まってアイディア出し合ってみない? 資料になりそうなもの私も探してみるから」

絵里「希もそれで良いでしょ?」

希「えっ? あぁ、そうやね…」




ズゾゾゾ

真姫「…おかしい」

花陽「おかしい?」

凛「絵里ちゃんが?」

真姫「変じゃない?絵里があそこまで率先してラブソングにこだわるなんて…」

花陽「それだけラブライブに出たいんじゃないかなぁ」

真姫「だったら逆に止めるべきよ! どう考えたっていままでの曲をやったほうが完成度は高いんだし…」

カタギリ「一理あるねぇ」

真姫「!?」

凛「カタギリ先生…」

花陽「い、いつから…」

カタギリ「前から居たけど、興味深そうだから聞いていたんだよ…」

カタギリ「まあ、簡単な推理とか、考えられることといえば…」

カタギリ「綾瀬さんがラブソングを作るのが夢だった…とか、好きな人がいるとか…」

凛「絵里ちゃんに!?」

花陽「好きな人がっ!?」

カタギリ「まだ憶測の話だよ… 僕としても、何か特別な理由があると思うね」

凛「希ちゃんの言葉を信じてるとか?」

真姫「あんなにこだわるところ、見たことある?」

花陽「…じゃあなんで?」

真姫「それはわからないけど…」

カタギリ「まあ理由を問い詰めるのも野暮な気もするけど、気になったものは仕方ないね…」

>>135
孤児ながら空を飛ぶことに憧れる少年だった設定大好きです





希「えりち!」

絵里「…? どうしたの?」

希「…いくらなんでも、強引すぎやない? 皆戸惑ってたみたいやし」

絵里「…いいの、わたしがそうしたいんだから」

絵里「ずっとやりたかったことなんでしょ じゃあね!」パシッ




希「全く…お節介やね、えりちは…」




グラハム「…」ズズズ



……





希「…!」




穂乃果「好きだッ!愛してる…!!」

グラハム「この気持…まさしく愛だ!!」



穂乃果「あああああっ!こんなんじゃないよねぇぇっ!」

グラハム「甘いな… 愛をどう表現するか… あえて言わせてもらえれば、周りくどいことを言えば良い!」

穂乃果「周りくどく…なるほど」



穂乃果「でもわかんないよおおおっ…」

絵里「ま、まあ…間違ってはないわよね…」


穂乃果「はぁ… ラブソングって難しいんだね…」

絵里「ラブソングは結局のところ、好きという気持ちをどう表現するかだから…ストレートな穂乃果には難しいかもね」

にこ「ストレートっていうより、単純なだけよ」

希「と言ってるにこっちも、ノート真っ白やん」

にこ「こ、これから書くのよ!」

ことり「まあまあ… じゃあ参考に、恋愛映画でも見てみない?」

穂乃果「恋愛映画かぁ…」






絵里「…うっ」ウルウル

花陽「ううっ…かわいそうっ」ウルウル

ことり「うん、うんっ!」ウルウル



えりことぱな「ああっ…! ああーっ!!」


真姫「…」

にこ「うううっ…何よ゛っ…安っぽいストーリーね゛っ…!」

希「涙出とるよ」


「ううっ…くぅっ…」


グラハム「どうかしたか、気分が悪いのか」

ことり「どうして隠れてるの?怖い映画じゃないよ?」

絵里「ぞうよっ…ごんな感動的なジーンなのにっ…」

海未「わかってますっ…! 恥ずかしい!」


\デデデデデデデーッ/

えりことぱな「ああああーーっ…!!」

海未「ああ…あああっ…!」


海未「うわああっ!?!?!」

グラハム「見ていろ」ガシッ

海未「いやっ…!嫌ですっ!!見たくないですっ!!」バタバタ

グラハム「おとなしくせんかっ… 彼女らの道をっ… 阻むなっ…!!」グイグイ


海未「ああああっ!!」ドンッ

グラハム「うぐぉっ!?」

ピッ 

えりことぱな「ああーーっ!!」

海未「見ていられません!!破廉恥です!!」

花陽「…そうかなぁ」

海未「そうですっ!」

グラハム「私が力負けするとは…火事場力か…」

絵里「…なかなか映画のように上手くいかないわね それじゃあ皆でもう一度言葉を出し合って…」

真姫「待って!」

「?」

真姫「もう諦めたほうがいいんじゃない? 今から曲を作って、振付も歌の練習もこれからなんて、完成度が低くなるだけよ!」

海未「…実は私も思っていました ラブソングに頼らなくても、私達の歌がある…」

穂乃果「…そうだよね」

にこ「相手はA-RISE…下手な小細工は通用しないわよ」

絵里「でも!」

希「確かに皆の言う通りや。 今までの曲で全力を注いで頑張ろう!」

絵里「希…」

希「今見たら、カードもそれがいいって」

絵里「待って、希…あなた」

希「ええんや 一番大切なんは、μ'sやろ?」

絵里「…」


穂乃果「…どうしたの?」

希「ううん、なんでもない! じゃあ今日は解散して、明日から皆で練習やね」






穂乃果「バイバーイ!」

凛「ばいばーい…   ?」

凛「真姫ちゃん、どうしたの?」


真姫「凛、花陽…先帰ってて」


グラハム「尾行かな」

真姫「…何よ」

グラハム「私は我慢弱い…気になったら突き詰めるのが私だ ナンセンスだが、動かずにはいられない」

真姫「大丈夫なの?あなた大きいけど」

グラハム「何、私とて軍人の端くれ…造作も無いな」






たったったっ…

|彡 サッ
真姫「…」

グラハム「…彼女らの自宅は何処に?」

真姫「さあ、知らないわ」





絵里「希、ほんとに良いの?」

希「いいって言ったやろ?」

絵里「…ちゃんと言うべきよ 希が言えば、ちゃんと皆協力してくれる」

希「…うちにはこれがあれば十分なんよ」

絵里「…意地っ張り」

希「えりちに言われたくないなぁ…」






真姫「…どういうこと?」

グラハム「ラブソングの真相は、希に関わる事らしいな…」





希「じゃ、また明日」

絵里「希…」



グラハム「…なっ 真姫!」


真姫「待って!」


希「…真姫ちゃん」

グラハム「やれやれ、尾行した意味が無くなったな」

絵里「グラハムさんまで…」


真姫「前に私に言ったわよね!『めんどくさい人間だ』って」

希「…そうやったっけ?」

真姫「自分のほうがよっぽどめんどくさいじゃない」

絵里「…気が合うわね、同意見よ」





パタン

真姫「…お邪魔します」

グラハム「失礼する」

希「遠慮せんと入って?」






希「お茶でええ?」


真姫「あ、うん」

グラハム「私にはお構いなく」

希「うふ、珈琲やろ?」

グラハム「…すまないな」


真姫「一人暮らし…なの?」


希「うん  子供の頃から、両親の仕事の都合で、転校が多くてね」

真姫「…そう」

絵里「だから、音ノ木坂に来て、やっと居場所が出来たって…」

希「その話はやめてよ…こんな時に話すことやないよ」


グラハム「…ここまで来たんだ、聞いておきたいことがある」

真姫「…そうよ」

絵里「隠しておいても、仕方ないでしょ?」


希「…別に、隠していた訳やないんよ?」

希「えりちが大事にしただけやん」

絵里「…嘘、μ'sを結成した時から楽しみにしていたでしょ?」

希「…そんなことない」

絵里「希…」

希「うちがちょっとした希望を持っていただけよ」

真姫「いい加減にして!」

グラハム「話が見えてこないな 私達にも分かるよう状況を説明して欲しいな」

真姫「…希!」

絵里「簡単に言うとね、夢だったのよ 希の…」

希「えりち」

絵里「ここまで来て、何も教えない訳にはいかないわ」

真姫「…夢? ラブソングが?」

絵里「ううん、大事なのは、ラブソングがどうかじゃない…」

絵里「9人みんなで、曲を作りたいって」

絵里「一人ひとりの言葉をつむいで…思いをつむいで、本当に全員で作り上げた曲…」

絵里「そんな曲を作りたい。 そんな曲でラブライブに出たい それが希の夢だったの」


絵里「だからラブソングを提案したのよ。  上手く、行かなかったけどね…」

絵里「みんなでアイディアを出し合って、ひとつの曲を作れたらって…」

希「…言ったやろ、うちが言ってたのは、夢なんて大それたものやないって」

真姫「じゃあ何なの?」

希「…なんやろうね」

希「ただ、曲じゃなくてもいい、9人が集まって力を合わせて 何かを生み出せれば、それでよかったんよ」

希「うちにとって、この9人は…奇跡だったから」

真姫「奇跡?」



希「そう、うちにとって、μ'sは…奇跡」






「今日からこのクラスに転校してきた、新しい友だちを紹介します みんな仲良くしてあげてね――」



「…転校ばかりで、友達はいなかった」



「当然、分かり合える相手も…」


……




絵里「皆さん、初めまして 絢瀬絵里といいます よろしく」



「…初めて出会った  自分を大切にするあまり、周りと距離を置いて、みんなと上手く溶け込めない」

「ずるができない、まるで 自分と同じような人に」



「思いは人一倍強く、不器用な文、人とぶつかって…」




・・・

「あのっ!」



絵里「…貴女は?」


「わ、私…」



「っ…」




希「うち、東條希!」





「それが、うちとえりちの出会いやった…」


「その後も、同じ思いを持つ人がいるのに、どうしても手を取り合えなくて…」

「真姫ちゃん見た時も 熱い思いはあるけど、どうやって繋がっていいかわからない…」


「そんな子が、ここにも、ここにも」



「そんな時、それを 大きな力でつないでくれる存在が現れた」



「思いを同じくする人が居て、つないでくれる存在が居る、必ず形にしたかった、この9人で何かを残したかった…」







希「確かに、歌という形になれば、よかったのかもしれない」

希「けど、そうじゃなくても、μ'sはもう既に、なにか大きなものをとっくに生み出してる」

希「夢はとっくに…    …!」






希「一番の夢は、とっくに」



希「だからこの話はおしまい… それでええやろ?」



絵里「って、希は言うんだけど…どう思う?」

グラハム「…実に傑作だな」

希「なにそれ、皮肉?」

グラハム「いいや…」


グラハム「素晴らしいことじゃないか 希望や夢を持つことは、なんと儚く、綺麗か…」

真姫「… ふふ」

絵里「ふふん」


希「まさか、ここに皆を集めるの?」

真姫「いいでしょ、一度くらい皆をここに招待しても」


真姫「友達、なんだから」













穂乃果「ええっ? やっぱり作るの?」

真姫「そ、皆で作るのよ」

ことり「希ちゃんって、一人暮らしだったんだね」

海未「初めて知りました…」


花陽「何かあったの?真姫ちゃん」

真姫「何にもないわよ」


グラハム「少し早めのクリスマスプレゼントだ μ'sの立役者の一人の女神様にな」




花陽「うーん、みんなで言葉を出し合ってかぁ…」


花陽「あ、これって…」

グラハム「…講堂の時のか」カチャッ

希「だめっ!」パシッ

グラハム「おっと… こっ恥ずかしいかな?」

にこ「そういうの飾ってるなんて、意外ね?」

希「べ、べつにいいやろ…?」

希「うちだってそれくらいするよ…  その、  友達…なんやから」



ことり「希ちゃんっ!」

凛「可愛いにゃーっ!」バッ

凛「おぶっ」ボフッ

希「もうっ!笑わないでよ!」

凛「話し方変わってるにゃー!」

ギュッ
絵里「暴れないの… たまにはこういうこともないとね?」


シンシン…

グラハム「…雪か」

穂乃果「え、雪!?」

(これハムいらんな)

ガチャンッ


あははっ ふふっ、あはは…







ギュッ…

穂乃果「…思い」



花陽「…メロディ」



海未「予感…」



凛「不思議…」



真姫「未来…!」



ことり「ときめき…」



にこ「空!」



絵里「…気持ち」





希「…すき」





グラハム「…決まったな」


穂乃果「…作ろう、皆の言葉で」

穂乃果「皆の思いを―――!」




――――

>>146
なんだか、二期の話は後半が濃すぎて、グラハムを混ぜるのが難しくなってしまって…
それが、先述した「雑になる」という事です

それに、ラブライブの物語にグラハムを混ぜる理由は「一切」無いことは熟知しています
ただのお遊びですが、付き合ってくれれば嬉しい限りです

今日はここまでで終了です
少し始めるのが遅かったので一話分しか投稿できませんでした

明日以降時間が出来そうなので、大体投下できれば良いかなと思っています
それではお疲れ様です

おもしろい
後半はシリアスではさむの難しいだろうね、がんばってくれ
それはそうと、フルブにブレイブ追加来なかったのは残念だ

お ま た せ
珈琲しかなかったけどいいかな?

>>159
ブレイヴはさすがに期待はしてませんでしたがやはり残念でしたね

連投兄貴ちょっと落ち着いて!

更新始めます

――――





シンシン…




雪穂「うわっはー!! 真っ白ー!」



雪穂「凄いねー…」

穂乃果母「もう、見てるだけじゃなくて手伝ってよ」

雪穂「お姉ちゃんは?」

穂乃果母「まだ寝てるんじゃない? 昨夜も早かったわよ」



グラハム「おはようございます!!」


穂乃果母「ん、ああ!グラハムさん…でしたっけ?」

雪穂「あーいつしかのへんなオジサン」

グラハム「グラハム・エーカーだ にしても凄い雪ですなぁ!」

穂乃果母「でも朝早くにどうしたんです?」

グラハム「あまりに楽しみで早起きしてしまいましてね… する事もないので散歩がてらといった所か…」

雪穂「あ、じゃあ私の代わりに雪かきやってよ!」

穂乃果母「あなたねぇ…」

グラハム「運動がてら丁度いい所だな… 手伝います」

穂乃果母「すいません…」







穂乃果「ううっ…寒い…」ズズッ




穂乃果「あと5分…」モゾモゾ



グラハム「高坂穂乃果ァ!!!!!!」

穂乃果「!!」ガラッ


グラハム「二度寝とは関心せんな」

穂乃果「なんでわかるの!?」

グラハム「乙女座だからな」ザックザック

穂乃果「…てか、なんでハム先生がうちの雪かきやってるの?」

グラハム「これもまた一興…」

グラハム「ついに今日が最終予選!! このグラハム・エーカー、最後まで見届ける所存だ!」

穂乃果「…うんっ!」

ことり「あ、おはようございますー!」

海未「おはようございます」

穂乃果「あらことりちゃん、海未ちゃん…」

グラハム「謹んで、おはようの言葉を送らせて貰おう」

ことり「あれ、グラハムさんまで?」

海未「どうしてです?」

グラハム「やれやれ… 今日はよく尋ねられる日だ」





穂乃果「雪か…」



穂乃果「…神様のいたずらかな」







………

………





「…」シュッ



亜里沙「お姉ちゃん!!」

絵里「あら亜里沙、おはよう」

亜里沙「おはようじゃないよ!行かなくていいの!? 穂乃果さんたちはもう出たって雪穂が…」

絵里「…穂乃果たちは、学校説明会があるから一度学校に行って、それから会場に来るのよ だから大丈夫」


絵里「ううんっ…  しかし、こんなに雪が積もるなんて、困ったものね…」


亜里沙「…お姉ちゃん」

絵里「?」

亜里沙「お姉ちゃん、緊張してる?」

亜里沙「バレエのコンクールの時と、同じ顔」


絵里「…そうかしら」

パシ
亜里沙「大丈夫! みんなお姉ちゃんの味方だよ!」

絵里「亜里沙…」

亜里沙「応援、行くからね!」

絵里「…ありがとう」

ピンポーン


絵里「…希! それに、グラハムさんも」

希「おはよ」

グラハム「生憎の寒空だな」

希「えりち、まだ着替えてなかったの?」

絵里「え あぁ… すぐ、準備してくるから」


グラハム「絵里」

グラハム「緊張しているか」

希「そんな顔してる」


絵里「…さっきまでね!」









凛「うぅぅぅ寒いにゃあああっ!!」

凛「これで本当にライブなんてやるのぉ…?」

花陽「予定通りあるみたいだよ」

サクサク
グラハム「いいじゃないか、実にロマンチックだと言わざるをえない…」

凛「あ、グラハムさんおはようにゃ!」

花陽「どうして?」

グラハム「…散歩だ」

グラハム「今日は昼から晴れるとカタギリも言っている」

凛「今寒いのが嫌にゃあっ!!」

花陽「…でも凛ちゃん、頑張ろうね!」

凛「…もちろんにゃっ!」


グラハム「おはようだなぁ西木野真姫!!」

真姫「朝から暑苦しいわね…」

グラハム「雪だがな」

凛「真姫ちゃん遅いにゃ!」

真姫「だから言ったでしょ、待ってないで先行っててもいいって」

パシッ
真姫「冷たっ!」

凛「待たせた罰だよっ…!」

真姫「離しなさいよもうっ!」

花陽「?」

グラハム「その手に持っているものは」

真姫「…お母さんが皆にって」

グラハム「だから何だ?」

真姫「… カツサンドよっ!!」


グラハム「っく…ハッハッハッハ!!! 実にお茶目な母上だ!」

真姫「そんな笑うとこ!?」

グラハム「ぜひ一度、顔を見てみたいものだな…」



……

……





ピンポーン




にこ「…」

にこ「なんでアンタたちが来るのよ…」

希「にこっち、おはよ!」

グラハム「おやおや、朝から良くない顔だ…朝食は済んだかな?」

ヒュッ ガンッ!!
にこ「!?」

グラハム「…と、私達を拒絶しようなど、問屋が卸さんようだ…」

絵里「希がね、三人で行きたいって」

にこ「なんでこいつがいるのよ…」

グラハム「散歩だ」

希「えりちの家のときも言ってたやん」

パシッ
希「…うちやないんよ、カードがそう言ってるんや」

希「一度くらい三人で行かないと後悔するって」

絵里「素直じゃないでしょ?」

にこ「…絵里もね 待ってて、すぐ準備するわ」


にこ「…寒いから、中入ってなさいよ」

グラハム「そうか、失礼する」ずかずか

にこ「図々しいのよ!!!」

グラハム「無礼講!」




―――――


「…ここは、私達に任せて?」

「穂乃果たちは、説明会の挨拶と、予選のことだけ考えてて ね?」




凛「わぁーっ!」

花陽「すごいっ… いまからここで歌うなんて…」

凛「綺麗だにゃ…」

グラハム「何たるスケール… ここまで努力をした甲斐があったというものッ…!」

真姫「本当にここが一杯になるの? この天気だし…」

絵里「きっと大丈夫よ」


ツバサ「びっしり埋まるのは間違いないわ」


あんじゅ「完全にフルハウス!」


「完全にフルハウス…」


「完 全 に フ ル ハ ウ ス」

グラハム「何だ…何だ、この脳裏をよぎるように痺れる語呂の良さは…!」

グラハム「完全にフルハウス… 完全にフルハウスッ!!!!!」


あんじゅ「…あの、や、やめてください」

英玲奈「どうやら、全員揃ってないようだが」

グラハム「彼女らは学校の用事があり遅れている このフルハウス状態の会場にな」

あんじゅ「」

絵里「本番までには、なんとか…」

ツバサ「そう、じゃあ穂乃果さんたちにも伝えて」

ツバサ「今日のライブで、この先の運命は決まる 互いにベストを尽くしましょう」

ツバサ「…でも   私達は負けない」


「無論!!」


グラハム「我々も負けるつもりで足は運んでいない」

グラハム「…どちらかが勝ち、どちらかが負ける…自然の摂理だ」

グラハム「だが敢えて言わせて貰おう!! 我々は、勝つ」


ツバサ「…そうでなくっちゃ、ね」

あんじゅ「私達だって、甘い気持ちでここまで来てないもの」

英玲奈「君たちの覚悟か、私達の覚悟かだな」


グラハム「…健闘を願う」


ツカツカ…

「完全にフルハウス…完全にフルハウス…」

「あんたまだそれ言ってるの…?」


あんじゅ「うぅ…//」


――――

――――



「理事長、ありがとうございました」

「続きまして、生徒を代表して生徒会長、お願いします」






穂乃果「皆さんこんにちは!」

穂乃果「生徒会長の、高坂穂乃果です!」





――――




希「雪、止まないね」

真姫「晴れるって言ってたのに…」

にこ「…で、穂乃果達は?」


絵里「えっ!?動けない!?」




ことり「そうなの…電車が止まっちゃったらしくて…」

絵里「…そんな、間に合うの?」

ことり「今、穂乃果ちゃんのお父さんに車出して貰おうと…」

穂乃果「ダメ!道路も全然動かないって!」

海未「ええっ? それでは移動手段が…」





真姫「…来られないの?」


にこ「…そういえば、あいつは何処行ったの?」

花陽「グラハムさんは、一応ここ更衣室だからって外に… 話してくるね」














グラハム「待ちかねたぞ、穂乃果ッ!!!!」

凛「穂乃果ちゃーん!!」

花陽「間に合ったっ!」

絵里「良かった…!」


穂乃果「間に合ったぁぁっ!!」


絵里「穂乃果っ!」

穂乃果「絵里ちゃああああんっ!!!!」

ギュッ

穂乃果「うわぁぁぁんっ!!  寒かったよ、怖かったよぉっ…」

穂乃果「これでお終いなんて、絶対に嫌だったんだよぉっ…!」

穂乃果「みんなで結果を残せるのはこれが最後だし、こんなに頑張ってきたのに、何にも残んないなんて悲しいよおっ!!」


絵里「…ありがとう」

穂乃果「うぇぇぇんっ…」ダラー

絵里「うぇぇっ!?!」

にこ「皆、泣いてる場合?」

希「目、うるうるしとるよ」

にこ「私は泣いてない  …希こそ」

希「…うん、ちょっと」


グラハム「…凄いな、これだけの生徒が」



穂乃果「みんなっ…!」


絵里「皆にお礼しなきゃね…」



穂乃果「…うんっ」


穂乃果「みんな!本当にありがとう、私たち、一生懸命歌います!」

穂乃果「今のこの気持をありのままに! 大好きを、大好きなのを、大好きって歌います!!」


穂乃果「絶対に、ライブ成功させるね!!」


グラハム「…まだ感動するのは早い!!」


グラハム「君たちの舞台は、この先だ!! この気持を無駄にせずに、勝利を掴んでみろ!!!」


「「 はいっ!!」」



ツバサ「…間に合ったようね」









「がんばれー!」 「いっけー!!」  「ファイトーっ!」


亜里沙「μ'sっ!!」

雪穂「お姉ちゃんっ!!」



穂乃果母「穂乃果ーっ!!」



「ことりちゃーーーんっ!」  「海未っ!!」  「花陽ー!!」  

「凛ちゃーーんっ!!」   「希ぃっ!!」    「にこにーっ!」 

      「絵里ーっ!」 「真姫ちゃーーんっ!」




穂乃果「皆さんこんにちは! これから歌う曲は、この日に向けて、新しく作った曲です!」


穂乃果「たくさんのありがとうを込めて、歌にしました!」


穂乃果「応援してくれた人、助けてくれた人がいてくれたお陰で、私達は今、ここに立っています!」


穂乃果「だからこれは、みんなで作った曲です!!」


「「 聞いてください 」」



絵里(…学校が大好きで)


真姫(音楽が大好きで)


にこ(アイドルが大好きで…!)


凛(踊るのが大好きで…)


花陽(メンバーが大好きで)


希(この毎日が大好きで)


海未(頑張るのが大好きで…)


ことり(歌うのが大好きで…)


穂乃果(μ'sが、大好きだったから…!)









「不思議だね、今の気持ち…― 空から、降ってきたみたい」


「特別な、季節の色が、ときめきを見せるよ…」



「初めて出会った、予感に騒ぐ 心のメロディ 止められない止まらない…― 何故?」


「届けて、切なさには  名前をつけようか…― "Snow halation"」


「思いが重なるまで 待てずに 悔しいけど、好きって純情!」

「微熱の中、ためらってもダメだね 飛び込む勇気に賛成…――  まもなくStart―!」




「届けて切なさには…―――」

「名前をつけようか、"Snow halation"」

「思いが重なるまで、待てずに 悔しいけど好きって純情」


「微熱の中、ためらってもダメだね」


「飛び込む、勇気に賛成! まもなくStart――!」













―――――


※動画「https://www.youtube.com/watch?v=D5WvS5gWSgU」 いつもの目の保養です

―――――









ゴーーーーン…



穂乃果「くかー…くかー…」


穂乃果「うぅ…ん… あ!!見逃した!!どっち勝った?紅、白!?」

雪穂「ふわぁー… ピンクー…」

穂乃果「…ピンク?」



穂乃果母「穂乃果、海未ちゃん達来たわよ」








穂乃果「あけましておめでとうーっ!!」

海未「穂乃果…」

ことり「まだ明けてないよ?」

穂乃果「え  じゃあ、よいお年を…?」

海未「…それは別れの挨拶です」

ことり「それより穂乃果ちゃん、その格好で初詣に行くの?」

穂乃果「え? あぁぁ、ごめんごめんごめん!ちょっとまってて、すぐ着替えてくるから…」

海未「はぁ…やっぱり、今年も最後まで穂乃果は穂乃果でしたね」

ことり「きっと、来年も穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんだと思うよ」カチャッ

ことり「あ」

海未「?」


ゴーーーーンッ

1月1日
0:00

海未「ああっ…!」

ことり「年が、明けちゃった…」




ゴソゴソ

穂乃果「んっ!?…   嘘!?」





……

……




穂乃果「うぅ…着替えてる途中に年が明けちゃうなんて…」

海未「ちゃんと準備しておかないからです」

穂乃果「新年早々怒らないで!」



「来たか三人!」

花陽「あ、みんな!」

穂乃果「あ!花陽ちゃん凛ちゃん…   と誰?」

グラハム「無礼な、私だ」

穂乃果「おおっ!グラハムさんか!袴着てる!」

グラハム「生まれて一度は着てみたいと思っていたものでな」

花陽「あけましておめでとう!」

凛「おめでとうにゃっ!」

グラハム「謹んで、新年明けましておめでとうの言葉を送らせて貰おう!」

海未「グラハムさんも相変わらずです」

ことり「昨年はお世話になりましたっ♪」



ことり「あれ?グラハムさん、何か腰に付いてる?」

グラハム「刀だ」

穂乃果「ええええーーーっ!!?」

グラハム「切り捨てぇ、御免!!!」バッ

穂乃果「ひええええっ!」


凛「そうはさせないにゃ!」

グラハム「白刃取りだと!?」

凛「でもこれプラスチックのおもちゃにゃ」グニャッ

グラハム「折られた!?」


ことり「凛ちゃんその服かわいいっ!」

凛「えへへ、クリスマスに買ってもらったんだ!」

花陽「凛ちゃん似合ってるよ!」

凛「ありがとー!」

やっぱりこの辺は駆け足になっちゃうか
ハムの攻撃を白羽取りするりんちゃんは変革してそう

「あら、貴女たち…」


ツバサ「…やっぱり」

穂乃果「あ…」


グラハム「明けましておめでとうだな、ツバサ、あんじゅ、英玲奈…」

穂乃果「あけましておめでとうございます!」

ツバサ「ええ、明けましておめでとう」

あんじゅ「おめでとうございますっ」

英玲奈「昨年は世話になったな」

ツバサ「初詣?」

海未「はい、A-RISEのみなさんも?」

英玲奈「ええ、地元の神社だしね」

穂乃果「…ですよね!」



ツバサ「…」



……
ツバサ「じゃあ、行くわね」

穂乃果「あ…」







ツバサ「…ねえ!」




ツバサ「優勝しなさいよ、ラブライブ!」



「「 はいっ!」」



グラハム「…良き友を持ったな?」

穂乃果「…はいっ!」

カタギリ「…うぅっ、寒いなぁ」

グラハム「カタギリ」

カタギリ「あぁ、やっぱり皆も来てたんだ あけましておめでとう!」

穂乃果「カタギリさん…おめでとうございます!」

海未「昨年はお世話になりました」

凛「相変わらず大きいにゃー!」

カタギリ「ううん、縮んでも怖いけどねぇ」



>>173
凛ちゃんは純粋(そのままの意味)種です

あれ?ハムがフラッグで迎えに来るんじゃないの?

>>176
走って数十分で着く会場にMSを出せと申すか!?






パン、パン




凛「かよちんは何をお願いしたの?」

花陽「秘密だよー…」

凛「ことりちゃんは?」

ことり「もちろん、ラブライブ優勝だよ!」

凛「だよねー! グラハムさんは!?」

グラハム「…」

凛「? グラハムさーん」

グラハム「…ん 何だ」

凛「何をお願いしたの?」

グラハム「私は…    無論、君たちの優勝だな!!」

凛「グラハムさんらしいっ!」

グラハム「…頑張るといい」

海未「さあ、後ろも支えていますからそろそろ…」


穂乃果「…」


<アッ、アレ?チョッ…ナガサレルー!

海未「穂乃果?」

凛「穂乃果ちゃん随分長いにゃ」

真姫「また欲張りなお願いしてたんでしょ?」

穂乃果「そんなことないよー! ただ、私達9人で、最後まで楽しく歌えるようにって!」

ことり「…そうだね!」

凛「でも長すぎにゃ」

穂乃果「だって一番大切なことだもん! だから念入りに…! お願いしまするぅ…」

真姫「あれ、そういえば花陽は?」


花陽「ダレカタスケテー!!!」

カタギリ「僕もどんどん流されていくよ…あはは」

グラハム「カタギリもか!?」

海未「よく目立ちますね」




穂乃果「あ、いたいた! 希ちゃーん!」


希「あら、あけましておめでとう」

穂乃果「おめでとう!」


ことり「忙しそうだね」

希「うふ、毎年こんな感じよ? でも、今年はお手伝いさんがいるから…」


にこ「希ぃ! これそっち~?」

グラハム「明けましておめでとうだな矢澤にこ!!!!」

にこ「うわあっ!? びっくりした! アンタたち来てたの?」

グラハム「無論だ」

にこ「…あんた誰?」

グラハム「何…!!」

にこ「冗談よ」


凛「可愛いにゃー!」

海未「巫女姿似合いますね!」

にこ「えっ、そう?」

凛「なんか真姫ちゃんと和風ユニットが作れそうにゃー!」

真姫「ユニット…?」


……

にこまき「うふっ♪」



にこまき「おいでやす~!」

パラパラパー

……



穂乃果「それだっ!」

真姫「それだじゃないわよ!」

にこ「そうよ!完全に色物じゃない!」

グラハム「にこと真姫なら良いと思うのだがな、どう思うカタギリ」

カタギリ「いいんじゃないかな、正反対な感じの二人だけど、良いと思うっ!」グッ

にこ「あんたいたのね、デカすぎてわからなかったわ」

カタギリ「はっはっは、にこちゃんが小さいだけじゃないかな?」

にこ「どーーせ真姫とかよりちっさいわよ!!」

絵里「あ、みんな!」

穂乃果「あ、絵里ちゃん!」

花陽「わああっ… かっこいいっ!!」

海未「惚れ惚れしますね…」

凛「絵里ちゃん、一緒に写真撮ってー!」

絵里「ダメよ、今忙しいんだから… 希も早く!」

希「はーいはい、じゃあまた!」



穂乃果「仲良しだね」

凛「兄弟みたいだにゃ!」

真姫「姉妹じゃなくて?」

花陽「でも、あと三ヶ月も無いんだよね…三年生」

海未「花陽、その話はラブライブが終わるまでしないとこの前約束したはずですよ」

花陽「…でも、わかってる   でも…」


穂乃果「三年生の為にもラブライブで優勝しようって言ってここまで来たんだもん!」

穂乃果「頑張ろう、最後まで!」


グラハム「三年生の為?」

グラハム「…私は違うと思うな!」

穂乃果「え?」

グラハム「…君たちは『μ's』だ 一年生とか、二年生とか三年生とかそんな壁はとうの前に取り払った筈…」

グラハム「だから、君たちは9人揃ってμ's その中の誰かを特別に扱うなどと、この私が認めん」


グラハム「…真姫にも以前言った」

グラハム「皆の為にやれと」


穂乃果「…そうだよね」

真姫「…急に語りだすんだから」

穂乃果「…じゃあ改めて 私達のために、頑張ろう!!」






亜里沙「お姉ちゃん!」

絵里「亜里沙、何をお願いしてきたの?」


亜里沙「私、音ノ木坂に合格して、μ'sに入れますようにって!」

絵里「… そう」

亜里沙「?   …じゃあ、雪穂が待ってるから行くね!」



希「やっぱり、一度皆で話したほうがええんやない?μ'sの事」

にこ「…そうね」







――――

ちょーっとあまりキリがよくないですがここで終わりにします

ね、寝ますよ…
話はまだ終わりじゃないので、是非最後まで見てくれればと思います

一旦お疲れ様です

只今戻りました

いつもより早めなのでゆったり更新いきます

――――


ガラガラッ

穂乃果「ううっ、寒っ! いってきまーす!」


穂乃果母「穂乃果、ほらこれ」

穂乃果母「あんた昨日手袋濡らして帰ってきたでしょ?」

穂乃果「…ありがとう じゃあ、いってきまーす!」






タッタッタッタッ
穂乃果「はっ、はっ、はっ、はっ…」

タンッ
穂乃果「よっと!」



穂乃果「綺麗…!」

「太陽に光に少女が一人… 綺麗なのは太陽だけではなかったようだ…」

穂乃果「…その言うのすら恥ずかしいような台詞を言ってのける声は…!」

グラハム「冬休みにもなって、関心だな」

穂乃果「だって、ラブライブも近いし!」

グラハム「…そうだな」


グラハム「…寂しいものだな」

穂乃果「ううん! むしろ全然楽しみ!」

グラハム「…そうか、君らしい」ズズズ

穂乃果「だって、夢だったんだもん!」


穂乃果「よーし!あと10往復!」






穂乃果「ふうっ!あったまってきたぁ!」

グラハム「むしろ暑そうだな」

穂乃果「うん、確かに熱いかなぁ… ふぅっ」

グラハム「…」シャカシャカシャカシャカ

穂乃果「な、何振ってるの…?」

グラハム「ご褒美だ」パシ

穂乃果「ココア? しかもあったかい…」

グラハム「冬の鍛錬も私はしているが、終わった後でも温かい物を飲むのが私流だ 差し障りなければ受け取ってくれ」

穂乃果「…うんっ!いただきます!」



穂乃果「ふぅー…あったまるー…」グゥゥゥ


穂乃果「…お腹も空いちゃった」

グラハム「朝食を摂る前か」

穂乃果「早起きしたからせっかくだからーって…」


グラハム「食事でも如何かな?」

穂乃果「え?」








穂乃果「おおっ!!本当に料理出来るんだ!!」

グラハム「無論だ」

カタギリ「…どうして僕まで」

グラハム(オッサンと女子高生が二人きりなど、見られたらマズいに決っている)ヒソヒソ

カタギリ(いやまぁそうだけど… うん、いいよ 朝食まだだったし)


穂乃果「なんだか凄いねぇ、ゲームソフトとかプラモデルが山積みだよ!」

グラハム「私の趣味だ」

カタギリ「グラハム、なんだかまずい気がするよ」

グラハム「私の飯は不味くない」

穂乃果「ハムせんせーお腹すいたー!!」

グラハム「時間を適当に潰していると良い」



穂乃果「わー、すごいゲームの数…  なにこれ、男の人ばっか―――」

カタギリ「穂乃果ちゃん、それ以上はいけないよ」スッ

穂乃果「ひっ!!  ハム先生…もしかしてこれ…やっちゃってる感じ…?」

グラハム「ああ、ヤっている…!」






穂乃果「いっただきまーーす!!!」


穂乃果「おいしい…っ おいしいよハム先生!!」

グラハム「語るまでもないな」

穂乃果「お漬物美味しいっ!漬けたの!?」

グラハム「勿論」

カタギリ「いやあ、君にはかなわないなあ…」





穂乃果「ごちそうさまでしたーーっ!!」

グラハム「さすがは高坂穂乃果…食いっぷりが良い」

穂乃果「いやぁおいしかったおいしかった…」

カタギリ「嬉しそうだねグラハム」

グラハム「そんな事は…  そんなことは…」ズズッ

グラハム「そんなことは断じてェェ!!!!」ズビズバーーーッ




穂乃果「…ハム先生、どうしちゃったの?」

カタギリ「自分の料理を美味しく食べてくれたことに感動しているんだよ…」




―――――






穂乃果「自由?選曲も?」

海未「はい、歌だけじゃありません 衣装も曲も踊りの長さも、基本的に自由です」

絵里「とにかく全代表が一曲ずつ歌いきって」

花陽「会場とネット投票で優勝を決める、実にシンプルな方法ですっ…」


にこ「いいんじゃないの、わかりやすくて… というか、なんで私があんたとストレッチしてるのよ」

グラハム「9人だと余ってしまうからな、そのうえ私は我慢弱い」

にこ「あっそ…」


花陽「それで、出場グループの間では如何に大会までに印象づけるかが重要って言われてるらしくて…」

穂乃果「印象づける?」

絵里「全部で50近くのグループが一曲ずつ歌うのよ? 当然一人ひとりが、一曲ずつ覚えてるとは限らない…」

にこ「それどころか、ネットの視聴者はお目当てのグループだけを見るって言う人が多いわ」

ことり「確かに、全グループを一度に見るのは辛いかも…」


海未「μ'sはA-RISEを破ったグループとして注目を浴びていますので、現時点では他のグループより目立ってはいますが…」

希「それも本大会のある3月までには、どうなってるかってことやね

穂乃果「でも、事前に印象付けておく方法なんてあるの?」

花陽「それで大切だと言われているのが…」





穂乃果「キャッチフレーズ?」

花陽「はい、出場グループはチーム紹介ページにキャッチフレーズを付けられるんです 例えば…」


「恋の小悪魔」

「はんなりアイドル」

「With 優♡」


絵里「なるほど、皆考えてるわね」

希「私達も付けておいたほうが有利ってことやね」

花陽「はい、私達μ'sを一言で言い表すような…」





穂乃果「でも、優勝したいって気持ちは皆一緒だよ!」

海未「…となるとキャッチフレーズは」



「「ラブライブ優勝!」」


海未「…何様ですか」




ことり「あれ?」





穂乃果「…ツバサさん」




ツバサ「話があるの」




―――――――

―――――――






ツバサ「…私達は最終予選で、全てをぶつけて歌った」


ツバサ「…そして潔く負けた」

ツバサ「そのことに、何の蟠りもない」



ツバサ「…と、思っていたんだけどね」


ツバサ「ちょっとだけひっかかってるの 何で負けたんだろうって」

穂乃果「…そう、なんですか」


ツバサ「理由がわからないのよ」

ツバサ「…確かにあの時、μ'sは私達よりファンの心を掴んでいたしパフォーマンスの素晴らしいライブだった」

ツバサ「結果が出る前に、私達は確信したわ」



ツバサ「…でも何故それが出来たの?」

穂乃果「え…?」

ツバサ「確かに努力はしただろうし、練習も積んできたのはわかる チームワークもいい」

ツバサ「だけどそれは、私達も一緒」

ツバサ「むしろ私達は、あなた達より強くあろうとしてきた それがA-RISEの誇り、強み、だから負けるはずがない」

ツバサ「…そう思ってた  でも負けた」


ツバサ「その理由を知りたいの! μ'sを突き動かしてる物って何? あなた達を支えているもの、原動力となる思い」

ツバサ「それは何なの?」


ツバサ「…それを聞いておきたくて」

穂乃果「えっ!? えっとぉ…」



穂乃果「ごめんなさいっ! 私、よくわからなくて!」


ツバサ「…ふふっ」








穂乃果「今日はごめんなさい… なんか、ちゃんと質問に答えられなくて」

ツバサ「気にしないで」

穂乃果「でも、A-RISEが居てくれたからこそ、ここまで来られた気がします!」

ツバサ「…」

穂乃果「…」




――――

――――

海未「μ'sを突き動かす原動力ですか?」

穂乃果<うん…>


穂乃果「私、上手く答えられなくて… 海未ちゃんはなんだと思う?」


海未「そうですね… 難しいですね  でも、それがキャッチフレーズなのかもしれません」

穂乃果「え?」

海未「μ'sを一言で言い表す言葉… それは多分、μ'sの原動力となる言葉でしょう」

穂乃果「…そっか」





ガラッ

穂乃果「こっちで勉強?」

雪穂「うん、部屋寒くて」

穂乃果「お風呂先入っちゃうよー」

雪穂「どうぞー」


穂乃果「あ、ねえ雪穂!雪穂から見て、μ'sってどう思う?」

雪穂「えぇ?何で急にそんなこと…  うぅん、そうだなぁ」


雪穂「心配」

穂乃果「はぁ?」

雪穂「頼りない、危なっかしい、はらはらする…」

穂乃果「…一応地区代表だよ?」

雪穂「わかってるよ  でもなーんか心配になっちゃうんだよね…」

穂乃果「そうかなぁ… じゃあなんで勝てたと思う?」

雪穂「…さあ?」

穂乃果「さあって…」

雪穂「でも、不思議と応援しなきゃって気持ちにはなるんだよね どんなグループよりも…」

雪穂「それは、お姉ちゃんがいるからとか、地元だからとかじゃなく…」

穂乃果「応援しなきゃ、か…」

ピリリリッ…

「ラブライブ応援してるよ、頑張ってね!」


穂乃果「ふふ…」



穂乃果「ああああああっ!!!」

雪穂「な、何?」

穂乃果「大事なこと忘れてた!お母さんは!?」

雪穂「台所だけど…」

穂乃果「お母さーーん!!!」




……

……


穂乃果母「はい、お待たせ!」


「「わぁーっ…」」

穂乃果母「ちゃんと出来るの?」

穂乃果「お父さんにちゃんと教わったもん!」

グラハム「餅は食べたことはあるが、突いているところは無かったな」

カタギリ「僕もだよ 日本の文化ってのは面白いねぇ、グラハム」


穂乃果「よっ!」

海未「はいっ!」


よっ! はいっ!



穂乃果「ふー、疲れた…」

海未「早すぎです!」

グラハム「ならこの私が代打を務めさせてもらおう」

穂乃果「おお!強そう!」

カタギリ「海未ちゃん、代わるかい?」

海未「はい…では」




グラハム「そりゃっ!!」ドゴンッ!!!

カタギリ「ちょっと強すぎじゃないかな…」

真姫「臼と杵が壊れるわよ?」


せいっ! ほっ! せいっ! ほっ! せいっ! ほっ!


グラハム「フフ…なかなか堪える…!」ゼェゼェ

凛「本気でやり過ぎにゃー 凛にもやらせて!」

グラハム「いいだろう、だがこの餅つき、そう浅くはない…」



真姫「でもなんで餅つきなの?」

穂乃果「予選終わってから皆にお礼もしてなかったし、みんなで集まればキャッチフレーズも思いつくかなって!」

花陽「思いつく…」

にこ「お餅つきだけに!!?」



「「ううっ…」」


凛「にこちゃん寒いにゃ…」

グラハム「いかん、餅が冷める」

カタギリ「これはいけないねぇ」

にこ「悪かったわよ!!ついよ、つい!!」



――――

――――







花陽「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」


真姫「はっ、はっ、はっ、はっ…」





花陽「はぁっ…あぁ、もうダメぇっ…」

真姫「私もっ…」


グラハム「よく頑張った 休憩して良い」



ことり「はぁっ…  はぁぁっ…」

穂乃果「ふはぁ… あー疲れた…」


海未「はっ、はっ…  ふぅ…っ さすがに…何か食べたあとは辛いですね…」

グラハム「穂乃果は自己ベストだ、君らも休むといい」

穂乃果「はぁっ… ほんと…?」


穂乃果「っ… よし!」







穂乃果「ぷはぁっ…  ん?」


穂乃果「わぁっ…!」

絵里「すごい数ね…」

海未「お正月明けですからね…」

カタッ
穂乃果「あれ… これ、音ノ木坂の生徒の…」

海未「こっちもです」


ことり「あっ、見て!」




雪穂「μ'sが、本大会で遅刻しませんように…!」


亜里沙「大会の日、晴れますように!」




穂乃果「…」




雪穂「危なっかしい、頼りない、はらはらする、でもなんか心配になっちゃうんだよね…」







穂乃果「そっか… わかった!! そうだ、これだよ!!」


スタスタ
グラハム「…ん?」


にこ「何なのよいきなり…」

穂乃果「μ'sの原動力!なんで私達が頑張れるか、私達が頑張ってこられたか!μ'sってこれなんだよ!」

花陽「これが?」

穂乃果「うん!一生懸命頑張って、それを皆が応援してくれて、一緒に成長していける!それが全てなんだよ!」

穂乃果「みんなが同じ気持ちで頑張って、前に進んで、少しずつ夢を叶えていく…」

穂乃果「それがスクールアイドル…! それが、μ'sなんだよ!!」


絵里「皆の力…」

海未「それが、μ's…」











  「μ's」

「みんなで叶える物語」






―――――

すいません!勝手な用事で投稿ペースがすごく開いてしまい 遅い時間になってしまいました

明日はもう少し早目の時間から初めてみたいと思います、グダグダで申し訳ありません

時間がきてしまったため、ここで終わりにさせてもらいます… 申し訳ありません

ラブライブ二期後半は、なあなかシリアスが多くグラハムを混ぜれなくなってしまいました
やはり難しい… 精進します  では、お疲れ様です

こんにちは、出来るだけペースを早めて今から投稿続けます



―――――





ワイガヤガヤワイ…




雪穂「…!」

亜里沙「…!」

雪穂「112…113…」


雪穂「…!! 118…!あった!!」

亜里沙「私もあったっ!!」

亜里沙「雪穂ぉ…」

雪穂「亜里沙…」

雪里沙「やったーー!!!!」


亜里沙「やったよ!これで音ノ木坂だよ!! 私達、音ノ木坂の生徒だよ!!」

雪穂「うん!」



亜里沙「μ'sだぁーっ!私、μ'sだーっ!!  お姉ちゃんっ!」

亜里沙「μ'sだよ!私、μ'sに入るっ!」


絵里「合格したのね!」





雪穂「μ's、か…」






雪穂「ただいまー」


穂乃果母「どうだった!?」

穂乃果「もう!メールしてよ!一緒にいくって言ったのに!」

雪穂「え? あぁ、うん 合格したよ」

穂乃果母「おめでとうっ!」

穂乃果「何でそんな冷静な訳? 合格だよ?万歳だよ?ばんざーい!」



雪穂「…ねえお姉ちゃん」

穂乃果「?」

雪穂「μ'sって、三年生が卒業したら…どうするつもりなの?」

穂乃果「あ…」



穂乃果「…」



……


海未「ラブライブの本大会まであと一ヶ月…」

海未「ここからは負荷の大きいトレーニングは避け、体調の維持に努めます!」

凛「練習随分少ないんだねー」

花陽「うん、完全にお休みの日もある」

海未「はい A-RISEの方にもアドバイスしてもらって、そういう日も設定してみました」

グラハム「だからと言って気の抜き過ぎは禁物だ」

海未「そうです なので、一日一日をしっかりやって行きましょう!」


グラハム「穂乃果 聞いていたのか」

穂乃果「あ、うん! ごめんなさい…」


真姫「そういえば、亜里沙ちゃんと雪穂ちゃん、合格したんでしょ?」

穂乃果「うん! 二人共、春から音ノ木坂の新入生!」

ことり「亜里沙ちゃん、ずっとまえからμ'sに入りたいって言ってたもんね!」

花陽「じゃあもしかして新メンバー!?」

凛「ついに10人目誕生!?」


グラハム「…凛」

凛「へ?」

真姫「ちょっと凛、そういう話は」

凛「あっ…」

花陽「卒業、しちゃうんだよね…」



希「ふふ、どうやろ? にこっちは卒業できるかどうか?」

にこ「するわよ!!」



「…」





グラハム「…何を気落ちしている」


グラハム「…ラブライブが終わるまでその先は話さないと約束したはずだ」

絵里「…さ、練習しましょう!」


穂乃果「…」


グラハム「穂乃果、現実を今すぐ受け入れろとは言わん だがな、これだけは覚えておくといい」

穂乃果「…?」

グラハム「終わりの来ない物は無い そういうことだ」

穂乃果「…うん、そうだよね」

グラハム「さあ、行くぞ!」

穂乃果「…はいっ!」









海未「何かあったのですか」

穂乃果「え?」

ことり「顔見たらわかるよ?」


穂乃果「…うん、雪穂にね 三年生卒業したらどうするのって聞かれちゃって」


ことり「そっか」

海未「穂乃果はどう思うんですか?」

穂乃果「スクールアイドルは続けていくよ、歌うのは好きだし、ライブも続けたい  でも…」

ことり「μ'sのままでいいかって、ことだよね」


穂乃果「…うん」



海未「私も同じです、三人が抜けたμ'sを、μ'sと言っていいのか…」

穂乃果「なんで卒業なんてあるんだろう…」

グラハム「…それが突飛した我が儘だな」

穂乃果「あはは…まあね」




にこ「続けなさいよ メンバーの卒業や脱退があっても、名前は変えずに続けていく それがアイドルよ」

ことり「アイドル…」

にこ「そ、そうやって名前を残していってもらったほうが卒業していく私達だって嬉しいの だから―

ボヨンッ

にこ「うわっぷ  痛ったぁ!」ドスッ


希「その話はラブライブが終わるまでしない約束よ?」

にこ「わかってるわよ…」



花陽「本当に、それでいいのかな」

絵里「花陽?」

花陽「だって、亜里沙ちゃんも雪穂ちゃんもμ'sに入るつもりなんでしょ? ちゃんと、答えてあげなくていいのかな…」


花陽「もし私が同じ立場なら辛いと思う…」

凛「かよちんはどう思ってるの?」

花陽「えっ?」

凛「μ's続けていきたいの?」

花陽「…それは」

にこ「なに遠慮してるのよ? 続けなさいよ メンバー全員が入れ替わるなら兎も角、あなた達6人は残るんだから」

花陽「遠慮してるわけじゃないよ? ただ、私にとってのμ'sは、この9人で…一人欠けても同じじゃないんじゃないかって」

真姫「私も花陽と同じ… でも、にこちゃんの言う事もわかる」

真姫「μ'sと言う名前を消すのは辛い だから、続けていったほうがいいんじゃないかって」

にこ「でしょう?」

希「えりちは?」




絵里「私は、決められない  それを決めるのは、穂乃果たちじゃないかなって」

絵里「私達は、必ず卒業するの スクールアイドルを続けることは出来ない だから、その後のことを言ってはいけない」


絵里「私はそう思ってる  決めるのは穂乃果たち  それが私の考え」




グラハム「… まだ練習は終わってないぞ」



絵里「… そうよ みんな、もうひと頑張り続けましょう」









……

……



穂乃果「じゃあね、海未ちゃん」

海未「穂乃果」

穂乃果「…ん?」

海未「自分に正直に、本心でどうしたいのか考え、ちゃんと話しあいましょう」

穂乃果「…うん」





「ただいまー」




雪穂「あ、おかえり」

亜里沙「あっ…!」

穂乃果「あ、いらっしゃい」


亜里沙「あのっ、穂乃果さん ちょっといいですか?」

穂乃果「ん?なになに?」


亜里沙「えっと…」




亜里沙「μ's! ミュージック、スタート!」


亜里沙「…どうですか? 練習したんです!」


穂乃果「… うん、バッチリだったよ?」

亜里沙「本当ですか!嬉しいです!」



亜里沙「私、 μ'sに入っても、問題無いですか…?」

穂乃果「え、っと…」


雪穂「亜里沙 お姉ちゃんは本番直前だから、あんまり邪魔しないの」


穂乃果「ごめんね、ゆっくりしてって?」

♪~♪♪~


亜里沙「おおっ、ハラショー! 雪穂、明日ここのとこ練習しよう?」

雪穂「…うん」

亜里沙「わぁぁっ…!」


雪穂「あのね亜里沙」

雪穂「亜里沙は、μ'sのどこが一番好きなの?」


亜里沙「雪、穂?」



―――――


―――――



「続けなさいよ?」







「三人が抜けたμ'sを、μ'sと言っていいものなのか…」






「決めるのは穂乃果たち、それが私の考え」






「…そうやね」







「μ'sに入っても、問題無いですか?」






穂乃果「……わからないよ」




―――――




雪穂「私は、そうしたらいいんじゃないかって思うんだけど… どうかな?」




亜里沙「…  うん!」





―――――

―――――





穂乃果「行ってきます」




穂乃果「なんか結局まとまらなかったなぁ…」



雪穂「お姉ちゃん」

穂乃果「…雪穂」

雪穂「ちょっと話があるんだけど、いいかな?」

穂乃果「え?」






亜里沙「あの、私!」




亜里沙「私…  μ'sに入らないことにしました!」


穂乃果「え…?」




亜里沙「昨日、雪穂に言われて分かったの… 私、μ'sが好き、9人が大好き、みんなといっしょに、一歩ずつ進むその姿が大好きなんだって!」

穂乃果「亜里沙ちゃん…」



亜里沙「私が大好きなスクールアイドル、μ'sに… 私はいない!」




亜里沙「私は私で、ハラショーなスクールアイドルを目指します! 雪穂と一緒に!」



雪穂「だから、色々教えてね… 先輩  …なんてね」


雪穂「ダメ、かな?」



ダキッ

雪穂「っ、お姉ちゃん?」



穂乃果「そうだよね… わかってた、わかってたはずなのに…」





穂乃果「頑張ってね!」


雪穂「うん!」

亜里沙「はい!」


―――――






穂乃果「よーーーーし!!遊ぶぞーーー!!!」

にこ「遊ぶ?」

絵里「いきなり日曜に呼び出して来たから何かと思えば…」

希「休養するんじゃなかったん?」

穂乃果「それはそうだけど気分転換も必要でしょ?」

穂乃果「楽しいって気持ちを持ってステージに上ったほうが良いし!」

海未「そ、そうですよ!」

ことり「きょう、あったかいし!」

花陽「遊ぶのは精神的な休養だって本で読んだことあるし!」

真姫「家に篭ってても仕方ないしね!」

凛「にゃ、にゃー!!!」


穂乃果「…そういえばハム先生は? あとカタギリさんとか」

絵里「…いつもいるのに、今日は居ないの?」

にこ「遅れてるんじゃないの」

グラハム「そうだ」ヌッ

にこ「うわぁっ!? いつから…?」

カタギリ「今だよ」ヌッ

にこ「うほぁっ!!?」

穂乃果「あ、やっと来た!」

グラハム「待たせたかな?」

カタギリ「グラハムがどうしても寄り道したいって聞かなくてね… 僕だけ行くのもアレだし」

穂乃果「全然待ってない待ってない!」

グラハム「しかし何故この期に及んで呼び出しをしたのか、聞いていなかったな」

穂乃果「ほら、μ's結成してから ちゃんと全員揃って遊んだことないでしょ?」

穂乃果「一度くらいいいかなーって!」

にこ「でも遊ぶって…何するつもり?」

凛「遊園地行くにゃ!!」

真姫「子供ね、私は美術館」

花陽「わ、私はまずアイドルショップに…!」

グラハム「私は靖国神社に…」

にこ「あんただけチョイスおかしいでしょ!?」

希「どうするつもりなん?」


穂乃果「うーーーーん  じゃあ全部!!」

穂乃果「みんな一人ずつ行きたいところを挙げて、全部行こう!」

にこ「何よそれ…」

希「でもちょっと面白そうやね!」

絵里「しょうがないわねぇ…」


……




穂乃果「凄い!これ全部μ'sだ!μ'sだよ!?」

海未「わぁぁっ…恥ずかしすぎです…!」

花陽「伝伝伝Blu-ray完全版の予約特典はぁっ!?」


真姫「だからなんであなたのがあるのよ…小さいやつだけど」

グラハム「興味以上の対象ということさ  私がな」


カタギリ「…」キョロキョロ



カタギリ(さすがに無いか…)





穂乃果「あああーーっ!負けたっ…!」

にこ「ふふん、これで宇宙No.1ダンサーは私よ!」

花陽「前に負けたのが悔しかったんだね…」



グラハム「君との果たし合いを所望する!!」

にこ「はぁ?」

グラハム「忘れたとは言わせんぞ… 私の顔に泥を塗った、あのシューティングゲームを!!!」

にこ「…あぁ、去年そんなこともしたわね あんた私に負けてたじゃない」

グラハム「リベンジマッチと行こうじゃないか…!」





グラハム「なッ…何だとッ…!!!」

にこ「やーーーーっぱりにこは最強ねっ!!何でも出来ちゃうんだから!!」

真姫「弱過ぎない…?」

グラハム「私としてはやはり格闘戦が…」




絵里「とおりゃっ!!!」

希「えーーいっ!」


カンッカンッカンカンカンッカン


ことり「エアホッケーってこんなのだっけ…?」

海未「ホッケーが飛んでますね…」



にこ「まだあんたとやるの…?」

グラハム「男としては負けられない戦いもあると言うことだ」

カタギリ「居合い斬り…そのまんまのゲームだね」

にこ「勝ち目が見えないんだけど!?」

グラハム「やってみなければわからない…」

カタギリ「大人げないねグラハム」

……





グラハム「水族館… 一度も来たことがないな」


穂乃果「見てみてーペンギンの真似ー!」ちゅんちゅん

ことり「・8・」

グラハム「!?」









カタギリ「フラミンゴかぁ…美しい片足立だ」

海未「流石片足立のプロですねっ…!」





………



ゴロゴロゴロゴロ…  カコーンッ!!


ストラーイク!


絵里「あははっ!ボウリングって楽しいっ!!」


グラハム「全くだな!!」ブオンッ


ドカバキィンッ


「お客様!ボウリング玉を投げないでください!!」


にこ「あいつバカなの…?」

真姫「バカでしょ」




……



凛「見てみてーおんなじポーズにゃー」

花陽「ぷっくふふふ…」

カタギリ「いい記念になりそうだねぇ」

グラハム「…私はあまり興味が無いな」

真姫「美術館はお静かに!」




……

……



りんぱな「やったーー!」


海未「穂乃果が右って言うから負けたんです!」

穂乃果「海未ちゃんが左に行くからだよー!!」



グラハム「く…やはり大の大人二人では窮屈だ…」

カタギリ「まずいよグラハム…水が入ってきた」



「何ィ!? 掻き出せカタギリ!!」

「冷たいから触りたくないなぁ…」



絵里「あの二人までやることあったのかしら…」

希「楽しそうやなー」



……



グラハム「雷門か…私としては一度ここに来てみたかった所だ」

カタギリ「大きな提灯だねぇ」


グラハム「…しかし希、彼女らは何をしているんだ」

希「あれは塗香って言ってな、煙を体に塗って煩悩を無くすとか心を綺麗にするって意味があるんよ!」

グラハム「煙を塗る…?実に不可思議だな」

希「スピリチュアルやね」




……





グラハム「来たか、靖国神社…」

凛「本当に来ちゃったにゃ」

希「スピリチュアルな何かを感じずにはいられんよ…ここ」



グラハム「…」スッ

にこ「お、お辞儀だけ?」


グラハム「私は残念なことにアメリカ生まれだからな… 近づくのは恐れ多い」

にこ「じゃあなんで来たのよ…」

グラハム「軍人にそれを聞くのは野暮と言うものだな」

穂乃果「じゃあ私はお参りしてこようかな」

海未「では私も…」

ことり「じゃあ私も!」


…………

…………





絵里「それで、あとは穂乃果の行きたい所だけど…」


穂乃果「私は…  海に行きたい!」

絵里「海?」


穂乃果「うん!誰もいない海に行って、9人しか居ない場所で、9人だけの景色が見たい!  駄目かな?」

凛「賛成にゃー!」

花陽「なんだか冒険みたいだね!」

グラハム「今から行くのか?」

穂乃果「行くだけ行ってみようよ!」








穂乃果「皆急いでー!電車行っちゃうよー!」


プシューッ

穂乃果「閉まっちゃう!?」


グラハム「私の無理でこじ開ける!!!!」ズガンッ



「ちょ、ちょっとあなた…困りますよ!」

グラハム「聞く耳持たぬ」




にこ「まあなんとか乗れたけど…」

希「間一髪やったねー…」

穂乃果「ふうっ…」



真姫「穂乃果」


真姫「心の準備、できてる?」



穂乃果「… うん」


ガタンガタン…  ガタン…



―――




ザザーン… 


「「 わあーっ…! 」」



凛「日が沈む所にゃー!」

グラハム「驚いたな よもやこのような場面が見れるとは…」

カタギリ「本当に、誰もいないね」



にこ「日頃の行いが物を言うのよね…こういうのは」





あははは…  ははは…





トンッ

穂乃果「…!」


グラハム「…」


穂乃果「…」コクッ

パッ… 



絵里「合宿の時も、こうして朝日見たわね…」

希「…そうやね」





穂乃果「あのね」





穂乃果「私達話したの あれから6人で集まって」

穂乃果「これからどうしていくか、希ちゃんとにこちゃんと絵里ちゃんが卒業したらμ'sをどうするか…」



穂乃果「そしたらね…  全員一緒だった!」


穂乃果「みんな同じ答えだった  だから… だから決めたの  そうしようって」



穂乃果「…言うよ! せーっ…  く、っ…  ごめん…っ  言うよ!   せーの!!」






「「 大会が終わったら、μ'sはお終いにします!!――――… 」」









穂乃果「やっぱり、9人なんだよ… この9人がμ'sなんだよ…」


海未「誰かが抜けて、誰かが入って…  それが普通なのは分かっています…」


真姫「でも、私達はそうじゃない」


花陽「μ'sはこの9人…!」


凛「誰かが欠けるなんて考えられない…」


ことり「一人でも欠けたら、μ'sじゃないの!」

絵里「…そう」

にこ「絵里!」

希「…うちも賛成だよ」

にこ「希…」


希「当たり前やん、そんなの…」


希「うちがどんな思いで見てきたか、μ'sって名前を付けたか… 9人しかいないんよ… μ'sは、この9人だけ…」




にこ「そんなの、そんなのわかってるわよ…! でも、…  でも、だって…!」

真姫「にこちゃん…」


にこ「私が、どんな思いでスクールアイドルをやってきたか、わかるでしょ…?」


にこ「三年生になって諦めてて…  それがこんな奇跡に巡り会えたのよ…!?」





にこ「こんな素晴らしいアイドルに…   仲間に出逢えたのよ…?」



にこ「終わっちゃったら、もう…」




真姫「だからアイドルは続けるわよ!」



真姫「絶対約束する!何があっても!!」

にこ「真姫…」



真姫「でもμ'sは私達だけのものにしたい!  にこちゃん達の居ないμ'sなんて嫌なの!」

真姫「私が嫌なの!!   ―っ…」



花陽「うっ… う、くっ…」



凛「かよちん、泣かない約束なのに…   凛、がんばってるんだよ…? なのに、もう…」


穂乃果「あーーーーっ!!!!」


「「えっ?」」



穂乃果「早くしないと、帰りの電車無くなっちゃう!!」


海未「えっ?」

ことり「穂乃果ちゃん…?」




……

……




絵里「電車は…   まだまだあるわよ?」



海未「えっ?」

穂乃果「えへへ…ごめん    だってみんな、泣いちゃいそうだったから…」


穂乃果「あのままあそこに居たら、涙止まらなくなりそうだったから… えへへ」


海未「穂乃果に一敗喰わされましたね…」

真姫「もう、本気で走っちゃったじゃない…」

にこ「体力温存って言ったのに、使っちゃったじゃないの」

凛「もうちょっと海見てたかったなぁ」


海未「でも良かったです、9人しか居ない場所に来られました」


絵里「そうね、今日あの場所で海を見たのは、私達9人だけ… 今駅でこうしているのも、9人だけ」


グラハム「私を忘れてもらっては困るな」


絵里「…ごめんなさい、10人だったわね」

穂乃果「…ハム先生も、μ'sの一人だよ」


グラハム「空気が読めなくて済まないな」



穂乃果「ねえ、記念に写真撮らない?」

花陽「あ、じゃあ携帯あるよ!」

穂乃果「そうじゃなくて、みんなでここで…記念に!」





「ちょっと…押さないでよっ…」

「いたたたた! 痛いにゃっ!」

「ま、待ってぇ…」


穂乃果「始まるよ!」



グラハム「さすがに私は入れそうにもないな…」

穂乃果「ハム先生も入ってって!」

グラハム「な、何…?」






――――

――――



穂乃果「…ぷっふふ… にこちゃん頭切れてる」

グラハム「結局私は収まってないな」

穂乃果「じゃあ今度改めて、ね?」



凛「ぷっ、あははは…真姫ちゃん変な顔にゃー!」

真姫「凛だって、こっちの顔しか映ってないじゃないでしょ!」


希「にこっちこれはないやん!」

にこ「敢えてよ、敢えて!」


ことり「これ、私の髪?」

海未「ふふ、なんですか、これ?」


絵里「ふっふふ…見て、この希…にこの髪がヒゲみたいになってる…」



「あはははは… 」



花陽「あははは…  あはっ、ふふ…  うっ、うっ…」


凛「かよちん泣いてるにゃ…」

花陽「だって、っ… おかしすぎて涙が…っ…」

凛「泣かないでよ、っ…せっかく笑ってたのに、泣いちゃヤダよ… うふっ、うぅ、っ…」


にこ「もう、やめてよ…   やめてって、言ってるのに… …!」



ポツ… ポツ


穂乃果「なんで、泣いてるの…?  へ、んだよ…」


ことり「穂乃果ちゃ、んっ…」



海未「うぅっ… うぅ…」


にこ「もうっ、なんで泣いてるのよ! めそめそしないでよっ!」

希「…にこっち」


にこ「泣かない!私は泣かないわよ…!  っ」バッ



にこ「泣かないんだからっ! …」

にこ「やめてよ… そういうの、やめてよ…っ」



「… うわぁーーっ…! あああぁぁっ…――…」






………

ビリー失踪事件




穂乃果「…これでよしっ!」


『 ラブライブ!優勝! 』


グラハム「今日も気張って練習をするとするか… μ'sッ!!!」





「「 はいっ!! 」」





……





――――

>>216(言わないで)

てなわけで今日はここまで

こんなスレでここのシリアスシーンを書いてぶっ壊しにしてしまうと思い
最初書くのを踏みとどまったのですが、恐縮ながら書かせてもらいました

何か気に入らないことがあるかもしれませんが、ご了承ください

では、今日のところはここまでです お疲れ様でした

こんばんは たとえ乙レスがなくても続けることをここに宣言します

――――













「エントリーナンバー11! 音ノ木坂学院スクールアイドル、μ's!!」


パチパチパチパチパチパチ…

わぁーっ…





スタスタ…




穂乃果「にこちゃん!」

にこ「へ?」

穂乃果「くじを引くのはにこちゃんだよ!」

にこ「ええっ!?わ、私?」

真姫「卒業するまでは部長でしょ?」

ポスッ
凛「そうにゃ!最後はビシッと決めるにゃ!」



にこ「…わかったわよ!」








にこ「…いよいよ来たのね」


穂乃果「…うん」



穂乃果「ラブライブ…!」





「代表者、どうぞ前へ!」








……

……


にこ「ぬふふふふふふっ…」ウズウズ





凛「にこちゃん凄いにゃー!!」

グラハム「何時しかのライブ場所のくじ引きとは大違いだな」

にこ「当たり前でしょ!!私を誰だと思ってるの!?」

バッ
にこ「大銀河宇宙アイドル!! にこn

グラハム「ぶえええっくしょい!!!!!!!」

にこ「なんでいつも遮るのよ!?」

グラハム「寒気がした」

にこ「それどういう意味…!?」


にこ「にしても、緊張した…」

真姫「でも一番最後… それはそれでプレッシャーね」

絵里「そこは開き直るしか無いわね」

穂乃果「でも!私はこれでよかったと思う!」

穂乃果「念願のラブライブに出場できて、しかもその最後に歌えるんだよ!?」

グラハム「最後となったら、ファンの脳裏に深く刻み込めるに違いないと言う訳だ… にこ…これほど嬉しく思ったことはない!!!」

希「そういうことやね、そのパワーをμ'sが持ってたんだと思う!」

にこ「ちょっと、引いたのは私なんだけど?」

真姫「はいはい…」

凛「偉いにゃ偉いにゃー」

にこ「雑!?」


絵里「さ、練習始めるわよ!」

「「 はーいっ! 」」


にこ「あ、ちょっと!」



にこ「…全く」




花陽「大丈夫だよ!」

にこ「花陽…」

花陽「みんなあんな事言いながら、すごい感謝してたから…」

にこ「ふふ、わかってるわよ」


にこ「最後まで、いつもの私達で居ようってことでしょ」

花陽「… うん!」

にこ「さ、練習よ!」






……

……



凛「じゃあいくよっ!」



「ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー…」


凛 \じゃじゃーん/




カタギリ「うん、目に見えて完成度が上がっているね」

グラハム「積み重ねれば重ねるだけ高くなるのと同じだな」

カタギリ「重ねすぎると崩れるって言いたいんだよね?」

グラハム「言うまでも無いな」




穂乃果「ふー…」

海未「暖かいですね」

グラハム「いよいよ春の季節だな」ポイッ

穂乃果「おっとと…ありがとーハム先生」

海未「すいません」

グラハム「私としては桜の開花が待ち遠しいな」

ことり「今年は桜の開花が早いって言ってたよ!」

グラハム「ほう… ならば花見も悪くない…」

穂乃果「そうなんだ… なんか気持ちいいねー!」




凛「次はこのポーズのにゃー!」

花陽「おぉーっ!」

真姫「良いんじゃない?」

グラハム「いや、こうだな」


真姫「…こうって」

凛「どう?」

グラハム「これだ」ドンッ

花陽「花陽知ってます!ガンバ○ターですよね!?」

グラハム「何?バスターガンダム?」

花陽「あれぇ…?」




穂乃果「…」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「?」

ことり「寂しくなっちゃ駄目。 今はラブライブに集中!」

海未「そうですよ」

穂乃果「…わかってるよ、ただ」

海未「ただ?」

スクッ


穂乃果「ぎゅーーーっ!!」

海未「なっ、何ですか?」

穂乃果「なんだか急に抱きしめたくなった!」

ことり「私もっ! ぎゅーーっ!」

海未「もう…苦しいですよ、ことり、穂乃果…」


―――



凛「あーあ、もう練習終わりなのかー」

絵里「本番に疲れを残す訳にはいかないしね…」

ことり「…そうだよね」


絵里「…じゃあ明日 みんな時間間違えないようにね? 各自、朝連絡を取り合いましょう」

海未「はい 穂乃果のところには私が電話しますね?」

穂乃果「遅刻なんてしないよー!」



花陽「あ…」

「?」


花陽「もしかして、皆で練習するのって これが最後なんじゃ…」


希「…そうやね」

真姫「って、気づいてたのに言わなかったんでしょ 絵里は」

花陽「そっか、ごめんなさい…」

絵里「ううん、実は私もちょっと考えちゃってたから」


にこ「ダメよ!ラブライブに集中!」


絵里「…わかってるわ!」

にこ「…じゃ、行くわよ」


「…」


にこ「なにいつまでも立ち止まってるのよ…」

………






「…」



にこ「これでやり残したことはないわね!」

花陽「うん!」

凛「こんなにいっぺんに色々お願いして、大丈夫だったかな?」

穂乃果「平気だよ! だって、お願いしてることはひとつだけでしょ?」


穂乃果「言葉は違ったかもしれないけど 皆のお願いって、一つだった気がするよ!」

絵里「そうね…」

希「じゃあもう一度!」


「「お願いします!」」




絵里「さ、今度こそ帰りましょう」


穂乃果「うん!また明日!」

真姫「そうね」


花陽「…」

真姫「もう、キリがないでしょ?」

にこ「そうよ、帰るわよ」





「…いこっか」
 
「うん」

「じゃあね!」

「バイバイ!」




真姫「さ、私達も」

凛「明日、また全員揃うよ」

花陽「…うん」













花陽「…あっ」



にこ「…なんでまだあんたたちがいるのよ」

真姫「それはこっちのセリフ」


穂乃果「あれ、みんな…」



凛「穂乃果ちゃん、どうしたの?」


穂乃果「あ、うん… まだみんな残ってるかなって」

花陽「だよねっ!」


真姫「どうするの?このままじゃいつまで経っても帰れないわよ?」

ことり「そうだよね…」

希「じゃあここで朝までいる?」

真姫「まさか…」


穂乃果「あ! じゃあさ、こうしない?」





……




グラハム「付きあわせて済まなかったな、カタギリ」

カタギリ「いいってことさ… 君は"友"だからね」

グラハム「言ってくれる…」



穂乃果「あ、ハム先生 それにカタギリ先生も」


グラハム「…何故ここにいる?」

穂乃果「いやぁ、実は…」






――――

――――






穂乃果「出来たーーっ!!!」


凛「学校でお泊りなんて、テンション上がるにゃー!!」


グラハム「私までいる必要は無いと見る」

穂乃果「えー!今更遠慮なんてしないでよー!!」グイグイ

グラハム「ならんッ!!私はこれでも男という性別であってだ…!」ズカズカ

希「えー!!帰っちゃやだ~♡」うりうり

グラハム「君という奴は…」


カタギリ「じゃあ僕は帰らせt」ガチャガチャ

カタギリ「あ、開かない…!どうして…」

ことり「どうしてだと思います~?」

カタギリ「えっ…!い、いやあ…」

ことり「帰らせたら悪いからですよ~?」

カタギリ「いや…僕はそういうの気にしないから…ホント、ホントに」

ことり「ことりたちが嫌なんですっ!!」グイグイ

海未「…まあ、カタギリさんだけ帰らせるのもなんというか」

凛「なんとなく悪いにゃ」




海未「でも、本当に良かったんですか?」

ことり「うん!お母さんに聞いたら…」


……



理事長「合宿申請は、2週間前には出さないと駄目よ?」

ことり「うーん…」

理事長「でも、もしかしたら 私が見落としていたのかも…」

ことり「…!」




……

ことり「って! ほら、申請書も…」

グラハム「料理担当はこのグラハム・エーカーが引き受けた!!」

にこ「あんたさっきまで嫌がってたじゃない!!というか料理は私が作りますけど!?」

グラハム「…仕様がない 昨年の合宿の代わりに花を持たせるとしよう」

にこ「癪に障るわね…!」









グラハム「夜食が出来たぞ! 少々家庭科室のコンロは火力が足りなかったがな」

にこ「私がつくったのにあんたが作ったふうに言うんじゃないわよ!」

穂乃果「おおっ、いい匂い!」

にこ「花陽!ご飯はー?」

花陽「炊けたよ~!」

希「いいやん!」



―――

カタギリがこんなに頑張ってるのにハワードとダリルは何してるんだ



希「なんか合宿の時みたいやね!」

穂乃果「合宿よりも楽しいよ! だって学校だよ、学校!」

凛「テンション上がるにゃー!」

にこ「全く、子供ねぇ…」


グラハム「…しかしカタギリ この状況、どう取る」

カタギリ「非常に良くないよ 社会的に僕らは今崖っぷちだ」

グラハム「全くだ…」モグ


グラハム「…旨いな」




穂乃果「あ、ねえねえ!今って夜だよね?」

にこ「? そうだけど?」



穂乃果「わーーーーっ!!!」ガラガラッ


にこ「何やってんのよ!寒いじゃない!」

穂乃果「夜の学校ってさ、なんだかワクワクしない? いつもと違う雰囲気で新鮮!」

絵里「そ、そう…?」

凛「あとで肝試しするにゃー!」

絵里「えっ!?」

希「あ、いいねぇ… 特にえりちは、大好きだもんねー?」

絵里「希…!」

穂乃果「絵里ちゃんそうなの!?」

絵里「えっ… いや、それは…」

パチン

絵里「…! うわぁぁぁっ!!」ガタンッ

グラハム「んぐっ…! ごほごほ!! 何だ絵里…」

絵里「あぁぁやだやだやだ!離れないで離れないで!!」

グラハム「何故私なのだ!!」

希「えりち大胆やね~?」

海未「もしかして絵里…」

花陽「暗いのが怖いとか…?」

希「ふふ、新たな発見やろ?」

絵里「希…!   真姫っ!」

真姫「はいはい…」


「離れんか…絵里!!」

「やだやだやだやだ」

穂乃果「あ、待って!」

穂乃果「…星が綺麗」

花陽「そっか、学校の周りは明かりが少ないから」

穂乃果「ねえ、屋上行ってみない?」

……


ヒュウウウウッ…

花陽「うううっ…寒いよ高いよぉ…」

グラハム「花陽、もう一息だ」スッ

花陽「すいませんっ…」パシ


花陽「うんっ… わぁぁっ…!」




グラハム「都会だからこそと言うべきか…」

カタギリ「星はあまり見えなくなっちゃったけどね…」




穂乃果「綺麗…!」

ことり「光の海みたい…」

海未「この光ひとつひとつが、誰かの光なんですよね…」

絵里「その光の中で皆生活してて、喜んだり、悲しんだり…」

穂乃果「この中にはきっと、私達と話したことも、会ったこともない 触れ合うきっかけもなかった人たちが、たくさんいるんだよね…」

にこ「でも、繋がった… スクールアイドルを通じて」


穂乃果「…うん  偶然流れてきた、私達の歌を聞いて 何かを考えたり、ちょっぴり楽しくなったり…」

穂乃果「ちょっぴり元気になったり、ちょっぴり、笑顔になったかもしれない… 素敵だね…!」


にこ「だからアイドルは最高なのよ…」

穂乃果「…うん!」







穂乃果「私!!スクールアイドルやって良かったーーーっ!!」


真姫「ちょっと、急にどうしたのよ?」

穂乃果「だって、そんな気分なんだもん! 皆に伝えたい…!」





穂乃果「みんなーっ!!私達、精一杯歌うから 聴いてねーーーっ!!」





「「  みんなーーーっ、聴いてねーーーっ!    」」





――――

今日はここまでにします!
このペースだと、あと2日か3日は掛かりそうですが、お付き合いいただければと思います

>>229 UNION基地でフラッグで演習してます(適当)

それでは、お疲れ様です

こんばんは、遅めの顔出しです
いつもどおりの感じで投稿していきます

――――






穂乃果「…   … ん、うぅ」





穂乃果「あーーーっ!!」




穂乃果「…いい天気!」



ことり「眩しいよ…」

花陽「閉めてぇ…」


穂乃果「起っきろーーーー!!!!」



海未「…穂乃果?」

絵里「何…?」


グラハム「何だ…」

カタギリ「もう朝かい…?」



穂乃果「朝だよ!! ラブライブだよっ!!」









「おおおおーーっ!!」


真姫「これが、会場…」

穂乃果「おっきいねー!」

絵里「さすが本選はスケールが違うわね…」

凛「こんなところで歌えるなんて…」

にこ「トップアイドル並に注目を浴びているのよ、ラブライブは!」

花陽「注目されてるんだ、私達…!」





―――

―――







雪穂「おぉぉっ、凄い! こんな大きな看板が出てる…!」

亜里沙「雪穂雪穂、写真!」

雪穂「はいはい!」

亜里沙「ここを目指す写真!」カシャッ

雪穂「遅刻しちゃうよー…」






フミコ「こんな大きな会場で大丈夫かな穂乃果たち…」

ミカ「優勝候補とか言われてるし…緊張してるかも」

ヒデコ「大丈夫よ… 誰もいない講堂に比べたらどうってことないでしょ?」

フミコ「そうだね…」

ミカ「って、時間大丈夫? 各校の入場時間って決まってるんでしょ?」

ヒデコ「ホントだ…」





ことり母「あの、使います?」



穂乃果母「ご心配なく!」バッ

穂乃果父 バッ





――――





シャッ


穂乃果「わぁーっ…   おおっ、皆可愛いっ!」

絵里「流石ことりね…!」

ことり「いままでで一番可愛くしようって頑張ったんだ!」

海未「素晴らしいと思います!」

希「行けそうやね!」

絵里「さあ!準備はいい?」


「「 はいっ!! 」」





ワァーッ…キャーッ



ことり「お客さん、すごい数なんだろうな…」


海未「…楽しみですよね  もうすっかり癖になりました たくさんの人の前で歌う楽しさが!」


花陽「大丈夫かな… 可愛いかな…」


凛「大丈夫にゃ! すっごく可愛いよ! 凛はどう?」

花陽「凛ちゃんもかわいいよ!」


希「うちは遠慮しないで前出るから、覚悟しといてね!」

穂乃果「希ちゃんが?」

絵里「なら、私もセンターのつもりで目立ちまくるわよ? 最後のステージなんだから!」

凛「おおっ、凄いにゃ! 真姫ちゃん、負けないようにしないと!」

真姫「わかってるわよ… 三年生だからって、ボヤボヤしてると置いてくわよ? 宇宙No.1アイドルさん?」


にこ「ふふん、面白いこと言ってくれるじゃない… 私を本気にさせたらどうなるか、覚悟しなさいよ!」




グラハム「やる気が違うな、μ's」


穂乃果「あ、ハム先生! どこ行ってたの?」

グラハム「なに、大した用事ではない」



グラハム「…我々は あの時講堂で君たちがライブをした頃から ここを夢見てきた」


グラハム「汗も流し、涙も流し 力を出しきり、ここに立った」

グラハム「無理だと思った壁も越えた あとは、君たちがゴールまで走り抜ける ただそれだけだ…」


グラハム「行け… 今一番輝くのは君たちだ」



穂乃果「…うんっ!」





穂乃果「…」

穂乃果「みんな、全部ぶつけよう」

穂乃果「今までの気持ちと、想いと…ありがとうを、全部のせて歌おう!」




スッ…




穂乃果「…っ」

海未「…どうしたんです?」


穂乃果「…なんて言ったらいいか、わからないや」

にこ「何よそれ?」


穂乃果「だって本当に無いんだもん… もう全部伝わってる… もう気持ちはひとつだよ!」


穂乃果「もうみんな、感じていることも、考えていることも同じ… そうでしょ!」





穂乃果「すぅっ… はぁっ」


穂乃果「μ'sラストライブ、全力で飛ばしていこう!!」



「1!」

「2!」

「3!」

「4!」

「5!」

「6!」

「7!」

「8!」

「9!」




穂乃果「グラハムさんっ!!」

グラハム「…久しくそれで呼んだな」

穂乃果「一緒に!」


グラハム「…   10!!」




「「μ's! ミュージック、スタート!!」」



http://www.nicovideo.jp/watch/sm23969154」ニコ動 KiRa KiRa Sensation








「どんな明日が、待ってるんだろう なんてね?」

「僕は、僕達は 少しずつ、手さぐりしてた」


「励まし合って、ぶつかり合った時でさえ」

「わかってた、おんなじ夢を見てると…―」



「目指すのはあの太陽 おおきな輝きをつかまえる…―」

「いつかの願いへと近づいて、光のなかで、歌うんだSensation!」




「奇跡、それは今さ、ここなんだ! みんなの想いが導いた場所なんだ…― 」


「だから、本当に今を楽しんで みんなで叶える物語、夢のStory!…」



「まぶしいな!」「いいな!」「おいでよ!」


「うれしいな!」「いいな!」「もっとね!」


「ひとつになれこころ…KiRa-Kira!  ―――」






時間も時間なのできりが悪いですがここで一旦終了です
後半になるにつれてレスが減るのは見入っているのか、そもそも見られていないのか…
前者であることを願います ではお疲れ様です


なかなか時間が合わないけど見てるよ

今北更新
>>241-244 ありがとうございます!




きゃぁぁーーーっ!!
わぁーーーっ…!!




穂乃果「…ありがとうございました!!」



「東條希!」

「西木野真姫!」

「園田海未!」


「星空凛!」

「矢澤にこ!」

「小泉花陽!」

「絢瀬絵里!」

「南ことり!」



「高坂穂乃果!!」



「音ノ木坂学院、スクールアイドル μ's!」



「「 ありがとうございました!!! 」」










アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!









「このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない…」

「応援なんて全然もらえないかもしれない …」

「でも、一生懸命頑張って、私達が兎に角頑張って届けたい!」

「今、私達がここにいる、この想いを――!!」





https://www.youtube.com/watch?v=OvzmTfN-toc
 Youtube 僕らは今のなかで



「真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ…―」

 「本気でも、不器用 ぶつかり合うこころ」


「それでも見たいよ、大きな夢は ここにあるよ、始まったばかり」


わかってる―…

「楽しいだけじゃない、試されるだろう」

わかってる―…

「だって、その苦しさも、ミライ」

行くんだよ―…

「集まったらつよう、自分になってくよ」

きっとね―…

「変わり続けて… We'll be Star!」



「それぞれが好きなことで頑張れるなら」

「新しい、場所が ゴールだね」

「それぞれの好きなことを信じていれば」

「ときめきを、抱いて 進めるだろう――!」


「怖がる癖は捨てちゃえ! とびきりの笑顔で」

「跳んで跳んで、高く!  僕らは今のなかで…」



「輝きを待ってた…――!」










……


――――

――――


※余談
 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23841774
KiRa KiRa Sensationと僕らは今のなかで の流れている逆の曲(BGM)で聞くとあっているらしいです












穂乃果「出来たっ!!」

穂乃果「出来た出来た、出来たっ!!」



ガラッ|彡



穂乃果「出来たよ!!」


雪穂「…何が?」

穂乃果「送辞だよ!卒業式の送辞!」

穂乃果「あぁっ…やっと出来た…ずっと悩んでたんだー!」




ガララッ

穂乃果「いってきまーーす!」









亜里沙「…穂乃果さん、私達の服」

雪穂「完全に気づいてなかったよね…」


ドタタタタタタタ



穂乃果「ごめん!言いそびれた!」

穂乃果「二人共、すっごく似合ってる! ファイトだよっ!」





サァァッ…


穂乃果「わあっ!桜並木が綺麗!」





グラハム「あぁ…桜のかほり」スンスン

穂乃果「あ、ハム先生おっはよーーー!!!」

グラハム「…ん お早う!! 気持ちの良い朝だな!」

穂乃果「ハム先生遅刻しちゃうよー!! お先にー!」

グラハム「重々承知!!」










凛「おーーい!」

花陽「穂乃果ちゃんおはよう!」

穂乃果「おはよー!! みんなは?」

真姫「私達も今来たところよ」

花陽「あっちにはにこちゃんも…」



こころ「あっ、穂乃果さん!」

心愛「久しぶりっ!」

コタロウ「みゅーずー…(ねっとり)」


穂乃果「みんな、久しぶりっ!」


凛「にこちゃんおはよっ!」


「? あら!」

凛「にっ…  にこちゃん…   じゃないにゃー!!」

「初めまして!」

花陽「私たちのこと、知ってるんですか!?」

「もちろん!」

にこ母「にっこにっこにー! の、母ですから」

穂乃果「ええええーーーっ…!?」

花陽「は、初めましt

にこ「ママぁぁぁっ!!!!」ダッ

花陽「!?」


ダキッ
にこ「なにしてるのよーっ!早く来てよーー!! 見せたいものがあるんだからーー!ねぇママぁぁ!!!早くぅぅぅぅぅ!!!」



グラハム「まあ、なんだ… 母子共に仲睦まじいのは非常に…その、ブフッ」

穂乃果「にこ…ちゃん?」

にこ「うあ゛あっ!?」

凛「あ、グラハムさんおはようにゃー」

花陽「あー、おはようございます」

グラハム「…謹んで、おはようの言葉を送らせて貰おう 矢澤にこ!!」




にこ「おほんっ…  …  おはよう」







凛「にこちゃんの意外な一面、発見にゃー」

にこ「悪い!?」

グラハム「結構な事だ」








にこ「じゃあ行くわよ! 良い?」ガチャッ



パチッ
にこ「じゃーーん!!」


にこ「見て、これが!!」


バサッ

にこ「優勝の証よ!!」

[Love Live!  ―VICTORY―]


こころ「…凄いですっ!!」

心愛「きれーっ!!」

コタロウ「うぃなー…(ねっとり)」


花陽「私達、勝ったんだよねぇ…っ!!」

凛「優勝にゃーーっ!!」

真姫「もう…まだ言ってるの?」


にこ「ね、ね? 本当だったでしょ!?」


にこ母「…おめでとう!」


にこ母「でも、これ 全部あなたの私物…?」

にこ「えっ!? いや、あの…」

グラハム「立つ鳥跡を濁さず…」

にこ母「皆さんのためにも、全部片付けていきなさい」

にこ「…   はい」


グラハム「ところで穂乃果 そろそろ行くべきでは?」

穂乃果「え?」

グラハム「生徒会役員は二時間前に生徒会室に集合と…忘れたとは言わせない」


穂乃果「…! わ、忘れてない!! 今思い出したっ!!!」ダッ








ガチャッ
穂乃果「ごめぇぇんっ!!」

海未「…卒業式に遅刻ですか?」

穂乃果「違うよ!学校には来てたの! …ちょっと色々あって」

海未「色々…」

ことり「海未ちゃん…卒業式の日にあんまり怒っちゃ駄目だよ?」






海未「それで、送辞のほうはちゃんと完成したのですか?」

穂乃果「うん!もちろんバッチリ!」

ことり「ほんと!?」

穂乃果「ポケットに入ってるから、二人も見てよ!」


ピッ

グラハム「成る程… やるときはやるようだな」

穂乃果「い、いつの間に…」

カタギリ「へぇ 思っていたよりしっかりしている」

ことり「い、いつの間に…」

カタギリ「今だよ」


ことり「ふむふむ… ふふ、穂乃果ちゃんらしいね?」

穂乃果「うん! 皆も協力してね!」



……
しまった暫く来てないうちに
二期のが来てたのか!?



ねー、こっちこんな感じー?

  うんー、そうそう!




穂乃果「おおっ!いい感じ!」

ヒデコ「うん、任せてよ! あぁ、そうだ… 去年の卒業式の記録ってない?」

穂乃果「… 多分」

ミカ「どうも照明が上手く行かなくて…」

海未「生徒会室に行けばあるかと…」

ことり「去年どうだったかわかればいいってことだよね!」

穂乃果「わかった!ちょっと見てくるよ!」



……



穂乃果「あ、希ちゃん!」

希「…ん、穂乃果ちゃん これ、どう?」

穂乃果「うんうん!すっごく似合う! 希ちゃん髪綺麗だよねー!」

希「そんなに言われたら照れるやん…」

穂乃果「でもほんとにそう思うよ!」


穂乃果「じゃあ、またあとで!」

希「あ、えりち知らない?」

穂乃果「え? 知らないよ?」

希「てっきり穂乃果ちゃんたちと一緒かと思ったんだけど…」

穂乃果「…そっか! 見つけたら言っておくね!」





グラハム「…綺麗だ」

希「わっ! びっくりした…」


希「うち、ここ好きなんよ… 花がいっぱいで、すごく綺麗だし」

グラハム「違うな」

希「?」

グラハム「東條希と言う、目の前に綺麗に咲き誇る花のことだ」ピシッ

希「…もう、急にどうしたん?」

グラハム「髪型が似合っていると思っただけだ… しからば」



……

>>253
遅いぞフラッグファイター!

……




絵里「…」



ガチャッ

絵里「あ…」

穂乃果「絵里ちゃん どうしたの? 希ちゃん探してたよ?」

絵里「別に、用があった訳じゃないんだけど… なんとなく足が向いて」

絵里「式の準備は万全?」


穂乃果「うーん…万全ってほどじゃないけど… でも大丈夫! 素敵な式にするから楽しみにしててね!」

絵里「…ありがとう」

穂乃果「…? 心配事?」

絵里「…ううん でも、ちょっとだけ」

絵里「昨日、アルバムを整理してたら 生徒会長だった頃の事を思い出してね…」

絵里「あの頃の私は、何かに追われてるような感じで… 全然余裕がなくて、意地ばかり張って…」

穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「振り返ってみると私、みんなに助けてもらってばかりだったなぁ、って」



ぎゅっ

絵里「…穂乃果?」

穂乃果「絵里ちゃん、私達がラブライブに間に合わないかもしれない時、こうやって受け止めてくれたよね…」

穂乃果「私達も同じだよ? 生徒会長になって、ここに居て 絵里ちゃんが残していったものをたくさん見た…」

穂乃果「絵里ちゃんがこの学校を愛していること… そして、皆を大事に思っていること…」



穂乃果「絵里ちゃんの想いが、この部屋にたくさん詰まっていたから 私は生徒会長を続けてこれたんだと思う!」


穂乃果「… 本当にありがとう!」



絵里「…もうっ、式の前に泣かさないでよ」

穂乃果「えへへ… じゃあ、行くねっ!」

ガチャ

穂乃果「あ、希ちゃん!」

希「やっぱりここやったんやね」

絵里「希…」


穂乃果「じゃ、またあとでー!」






絵里「… 大きくなったわね」

希「そうやね  もう、立派な生徒会長やね…」


パチパチパチパチパチパチ…








理事長「音ノ木坂学院は、みなさんのお陰で来年度も新入生を迎えることが出来ます…」

理事長「心より、お礼と感謝を述べるとともに、卒業生の皆さんが輝かしい未来に向けて羽ばたくことを祝福とし、挨拶とさせていただきます…」


理事長「おめでとう!」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ……




「続きまして、送辞。 在校生代表、高坂穂乃果!」


穂乃果「はいっ!」



穂乃果「送辞。在校生代表、高坂穂乃果!」

穂乃果「先輩方、ご卒業おめでとうございます! 実は、昨日までここで何を話そうか ずっと悩んでいました」

穂乃果「どうしても、いま想っている気持ちや、届けたい感謝の気持ちが言葉にならなくて 何度書きなおしても上手くかけなくて…」

穂乃果「それで気づけました! 私、そういうのが苦手だったんだって!」


あははは…


絵里「穂乃果…?」



穂乃果「子供の頃から、言葉より先に行動しちゃうほうで 時々周りに迷惑もかけたりして… 自分をうまく表現するのが、本当に苦手で、不器用で…」


穂乃果「でもそんなとき!私は歌と出会いました!」

穂乃果「歌は気持ちを素直に伝えられます!歌うことで、皆と同じ気持になれます!」

穂乃果「歌うことで、心が通じ合えます!私はそんな歌が好きです! 歌うことが大好きです!」


穂乃果「先輩、皆様方への感謝とこれからのご活躍をお祈りし、これを送ります」





※文字で表現するのが難しい&恐れ多いので
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23898505」動画でご覧いただければと思います

………






凛「凄いにゃー… ほとんど空っぽ…」

真姫「じゃあ、ここにあったのって 本当ににこちゃんの私物だったってこと?」

にこ「努力の賜物よ! それに!ここにあったのは、私のを特別に貸し出していたの!」

真姫「貸出…」

凛「物は言いようにゃー」

花陽「でもここに何も無くなったら ちょっと寂しくなるね…」

にこ「アイドル研究部なんだから次の部長が家にあるものを資料として持ってくればいいでしょ?」

にこ「もちろん部長は…」

にこ「花陽!」

花陽「へっ?」

にこ「頼んだわよ」

花陽「あっ… え゛っ   ええええええーーーーーっ!?!?」





花陽「無理無理無理ぃ!ダレカタスケテー!!」

にこ「まさか生徒会長を兼任させる訳にはいかないでしょ?」

凛「凛だってμ'sのリーダーやったんだよ! かよちんなら出来る!」

真姫「そうよ、一番適任でしょ?」

花陽「で、でも…」

にこ「…出来るわよ貴女なら  こんなに、助けてくれる仲間が居るんだから!」



花陽「にこちゃん…」

にこ「もっともっと賑やかな部にしておいてよね!また遊びに来るから!!」


真姫「花陽!」

凛「かよちん!」

「「 花陽ちゃん!! 」」

花陽「ううっ…  うん!うんっ!!」


花陽「じゃあ、副部長は真姫ちゃん!」

真姫「ええっ!?なんで私が!」

花陽「私が部長なら!凛ちゃんがリーダー、真姫ちゃんが副部長だよ!」


パチパチパチパチパチパチ

絵里「皆、頼んだわよ!」

真姫「ちょ、ちょっと待って! 私はまだ…」

ジー


真姫「ううっ…   もうっ!!別にいいけどっ!!」



希「さ、これでもう必要なことは全部終わったね じゃあ、うちらはそろそろ行こっか」

穂乃果「えーっ!もう行っちゃうの?」

絵里「せっかくだし、校舎を見て回ろうと思って…」

穂乃果「だったら私達も行くよ! だって、ほら…みんなでってのは、これが最後だし…」





穂乃果「…あれ?」



凛「言ったにゃーー!!」

ことり「最後って言ったらジュース一本って約束だよ!」






穂乃果「ううっ…」スッカラカン


絵里「穂乃果の奢りのジュースは…おっいしいなー!」

希「穂乃果ちゃんありがと!」


穂乃果「どういたしまして…」


真姫「そういえば最近あんまりパン食べてないわね」

穂乃果「うん、ラブライブもあったし我慢してたんだ」

海未「それでも結局ダイエットしましたけどね?」

穂乃果「いや、あれはその…」



―――

完走しきろうと思ったけど出来なかったフラッグファイターは私です

明日か明後日までに終わらせたいです(願望)
遅れてきたフラッグファイターも、初めて見るフラッグファイターも
みんなフラッグファイターだ(意味不明)

おやすみなさい

いつもより遅めの顔出しになりました 更新続けます

―――



ことり「久しぶり~! もふもふ~♪」

アルパカ「ふぇぇ」


絵里「ヒエッ…」

アルパカ「フーッ…」

海未「…どうかしましたか?」

絵里「…いやっ」


凛「でも随分太ったにゃー」

海未「…言われてみれば」


真姫「待って!」




真姫「… これってもしかして、赤ちゃんじゃ…」


花陽「わぁぁっ…  これでまた賑やかになるねっ!」



………




穂乃果「おおおっ… 久しぶりに立つと、やっぱ広く…   ない?」


海未「…一番初めの頃とはもう違いますから」

花陽「まだ信じられないよね…ほんとに」







………

………








ガチャン


絵里「最後はやっぱりここね!」

穂乃果「うん!」

海未「この屋上を練習場所にしたのは… えっと」

ことり「たしか、グラハムさんじゃ?」






ほのことうみ…。o O ○



――――



―――



グラハム「このグラハム・エーカーが、直々に練習場所を用意しておいた!」

穂乃果「ハム先生、気が利くぅ~!!」

ことり「でも屋上…」

海未「雨が降ったら練習出来ませんよ?」

グラハム「雨が降ったら練習出来ないと誰が決めた…」

海未「そ、それもそうですが…」


―――



―――――



穂乃果「あ、あぁ~!!!」

海未「そういえば…」

ことり「最初、よく決めてなかったのに講堂の許可も取ったりしてたよね…」

凛「前から相変わらずなお節介焼きにゃ」



ことり「毎日、ここに集まって…」

真姫「毎日、練習した…」

穂乃果「出来ないことみんなで克服して…」

絵里「ふざけたり、笑ったり…」

にこ「全部ここだった…」





穂乃果「あ、そうだ!」






ガタンッ

花陽「穂乃果ちゃん…?」

穂乃果「見てて!」



穂乃果「えーーいっ!」


穂乃果「よっ! ほっ!…っと」



穂乃果「…出来た!」



   μ's


花陽「…μ's」

真姫「でも、この天気だからすぐ消えちゃうわよ?」

穂乃果「いいんだよ、それで…」







「「 ありがとうございましたっ!! 」」





……



穂乃果ちゃーん!待ってー!


穂乃果「…!」




「穂乃果、いつも言っているでしょう?」

「あはは、ごめんごめん…」

「いつも同じ所でタイミングがズレている… 何故理解しないッ!!」

「そんな無茶苦茶だよハム先生までっ!」

「聞く耳持たぬ」






「寒いってどういうことよ!!」

「正直に言っただけでしょ!」

「にこちゃんは相変わらずにゃ!」






「あと30秒!」

「ほら、もう少しよ 頑張って!」

「は、はいぃ…!」




「さ!休憩が終わったら、ステップの確認を始めますよ!」

「園田海未、私が合図を取ろう」

「ありがとうございます!」

「もうっ!海未ちゃん疲れたよー…!」






あはははは… ははは…






穂乃果「…」






「ねえ、ことりちゃん 海未ちゃん」



「やり遂げようね! 最後まで!」





穂乃果「やり遂げたよ、最後まで…!」







穂乃果「…そういえば、ハム先生は?」

海未「…そういえば、卒業式から見ていませんね」

絵里「…お礼言うの、忘れてたわね」

希「職員室行こっか」









先生「いや、それがな…」





穂乃果「えっ? 居ない?」

先生「…理事長に聞けば何か分かるかも」







バタンッ

ことり「お母さん!」

絵里「理事長!」



理事長「どうかした?」


花陽「グラハムさんがいないんです!」

凛「職員室の先生も探してたんだにゃ!」

真姫「心配しすぎじゃない?きっとその辺歩いてるわよ」

理事長「…やっぱり、言ったとおりね」


穂乃果「へ?」




理事長「…グラハムさんは、辞表を私に突きつけて出て行ったわ」



海未「辞表…?」


理事長「手紙…  読むわね」



………







「μ's諸君へ」

「突然の手紙を送ってすまない」


「まず、この言葉を三年生の絵里、希、にこに送らせて貰おう  卒業おめでとう」

「君たちはそれぞれの道を歩み、それぞれの人生を生きていくことだろう」

「…だが、この一年間は 一致団結をし、共にμ'sで歩んできた一年だということを忘れないで欲しい」

「そして一年生の花陽、凛、真姫 二年生の穂乃果、ことり、海未」

「進級おめでとう、と言うわけだ」

「君たちは学校を支える上級生という存在になる」

「これからも苦しいことや、嫌なことがあるだろう」

「だが、それも人生」

「困難と言う壁を今までいくつも乗り越えてきた君たちなら、出来る」


「さて、私がどうして辞表を出したかを説明すると… 軍復帰と言わせて貰おう」

「丁度キリがよく、一年の終わりにその届けが来た 名残惜しいが 君たちと別れることになった」

「君たちにとって私はどういう存在だったかは… 私としては、心の中で勝手に想像するとしよう」

「だが、私は君たちと出逢えて、君たちを見てきて 実に楽しかった それだけは間違いないという事だ」

「私はこういう柄では無いのだが…  とても寂しく思う」


「まだμ'sが穂乃果、ことり、海未だった頃は ただの少女たちの悪足掻きとしか思えなかった」

「だが1stライブの時、君たちの心意気の心奪われたと言わせて貰おう」

「そこから、μ'sは今の形へと成っていったな」

「私は さようなら とは言わない …代わりに また会おうと、送る」

「そして、謹んで、この言葉を送らせて貰おう  ありがとう!!  
 
                      Graham Aker」


理事長「…ふふ、照れ隠し、なのかしら」



理事長「軍復帰、ということなんだけど… これは嘘」

理事長「実は、あなた達がラブライブの最終予選…辺りだったかしら その頃から戻れって言われてたのよ」

理事長「そうしたら、あの人はなんて言ったと思う?」

理事長「聞く耳持たぬ、ですって ふふ…」

にこ「あいつらしいわね…」


理事長「…あと、9枚の個人宛ての手紙も入ってるわ」



穂乃果「…そっか、いなくなっちゃったんだ」


凛「最後に、さよならくらい言いたかったけどな…」

花陽「…また会えるよ」

真姫「…どうして言い切れるのよ?」

花陽「だって、さようならの代わりに、また会おうって言ってるから…」


絵里「…そうね」

希「このままお別れ、ってのも後味よくないしな」

ことり「いつになるかはわからないけど…」

海未「きっといつか、ですね」













絵里「…じゃあ、行くね!」


♪~ ♪~

花陽「…あれ」

真姫「何よ?こんな時に…」

花陽「ごめん…」




花陽「え」


花陽「えええええええーーーーっ!?!?」





絵里「…花陽?」

にこ「どうしたのよ?」





花陽「大変ですっ!!!」

穂乃果「どうしたの?」

花陽「ここでは言えませんっ!!部室に戻らなきゃ!!」

穂乃果「ええええーーーっ!?」


絵里「ちょっ、何なのよいきなり…」


希「うふっ、なになに?教えてー!!」

絵里「ちょ、希!!」




花陽「大変ですっ!!!」

海未「今度は何ですか!?」

凛「にゃーーーーっ!!(意味不明)」

ことり「まだ終わってないってこと!?」


真姫「なにそれ、意味分かんない!」

にこ「行って確認してみるしかなさそうね!」

真姫「ええっ!?」

絵里「ちょっと!今日卒業式なのよっ!?」



穂乃果「よーーーしっ、皆続けーーー!!!」


本編終了です! よし、なんとかやり切れました 皆さんのお陰です

元はといえば、好きなもの(ラブライブ、グラハム)を合わせてSSを作ったら という出来心でした

実際やってみて思いましたが… あまり良い出来になったとは思いづらい結果でしたが、意外と楽しく書くことが出来ました

ほとんど、ラブライブのSSでしたが… その辺りは反省点です もし次にやる時があれば、しっかりとしたものを書きたいです



【おまけ】



真姫「はぁ…」

真姫「もうクリスマス、か…」

真姫「ラブライブも近くて、気を抜いてられないわね」

真姫「…」チラッ

カレンダー「12月25日」


真姫(でも少し意識しちゃう自分が嫌ね…)

真姫「…来てくれるのかしら あの人が保証する、とか言ってたけど」




真姫「…どうせ来ないわね」

真姫(μ'sの皆に、あんまりいい態度とってないし、いい子にはしてられなかったわね…)


朝 ・8・ちゅんちゅん


真姫「…   んっ」


真姫「!!」ガバッ



真姫「…無いか」クルッ

プレゼント「おはよう」

真姫「ヴぇぇ!!?」




真姫「ほ、ほんとに来ちゃった…」

真姫「しかもすごく大きいし 開けてみようかしら…」







真姫「…なにこれ、板?」




真姫「いや…」


真姫「組み立てる前のピアノ…?」







真姫「パパー!!!」















真姫「そしたらね、とっっても有名な海外メーカーのピアノだったのよ!」

グラハム「ほう」

真姫「何よ、興味ないならいいわよ…」

グラハム「私もそのピアノなら知っている ---という所で作っているんだったな?」

真姫「…!! そう! よく知ってるわね! あそこのメーカーはー…うんたらかんたら」



―――



「くっ…なかなか重い…」


「だが、少女一人の笑顔が見たい…それだけッ!!!」

「このグラハ… いや… サンタクロース・エーカー、参る!!!」ドッシドッシ

という訳でお疲れ様です!

何か思いつけば更新すると思うので、依頼はまた少し経ってからにしようと思います

こんばんは

流石にこのまま終わるのは味気なかったので、小話程度ですが上げてみたいと思います
多分このSSを見てて一度は思ったことがあるであろうお話です

【おまけ2】




にこ「…ねえ真姫」

真姫「? なに、にこちゃん」

にこ「あいつ、変だと思わない?」


「穂乃果!!誰が休んでいいと言った!!」

「えーーっ!!もう疲れたよハム先生!!」

「甘えは断じて許さん!!立て!!」

「お・ね・が・い?」

「立てと言った!!!」

「は、はいっ!!!」



真姫「いつも通りっていうか、元が変だから変と感じないけどやっぱり変ね」

にこ「周りくどいわよ… あたしの言ってる意味わかってないでしょ」

真姫「…何よ?」

にこ「欲よ!あいつの!」

真姫「…欲?」

にこ「そう!!仮にも私達はぁ…華の女子高生!言わばJK! それに色目を使わないなんて、普通考えられないでしょ~??」

真姫「にこちゃんはどうか知らないけど、確かにそうかもね」

にこ「くっ…」

真姫「無欲なんじゃなくて、未成年だからとか…色々あるんじゃない?」

にこ「色々で済まされたら気が済まないのよ! こうなったらやるしかないわね…」

真姫「頑張ってね」

にこ「真姫もよ!」

真姫「えぇ…」








にこ「まずは色気… 今は夏だから、それを生かさない手は無いわ…!」

真姫「はぁ…」


にこ「はぁっ…ねぇ、真姫…なんだか暑くない?」

真姫「え? そりゃ夏だからそうでしょうけど…」


したっ

真姫「!!!!!」


にこ「ボタン、外そうかな…」プチッ、プチッ


真姫「ににににこここここおちゃちゃtyyちゃっyぐyty」



にこ「どう?バッチリでしょ」

真姫「え」

にこ「首筋を滴る汗の一滴からの然りげ無いボタン外し!! これで落ちない男は見たことないにこ!」

真姫「お、おほんっ…   落としたこと、あるの?」


にこ「さあっ、やるわよ!!」

真姫「…」










グラハム「所でにこ」

にこ「んー、何ー?」

グラハム「何故君だけしか居ない?」

にこ「さーねー 皆遅いわねー」

グラハム「…」





真姫「って訳だから…ちょっとだけ付き合ってあげて」

海未「破廉恥です… 見てられません!」

ことり「面白そー!」

希「確かに、ちょっとだけうちも気になったことあったんよなぁ…なんでなんやろ?」

穂乃果「えー、なになに、どうしたの?」

凛「何か面白いことでもあったのかにゃ?」

花陽「あああっ、にこちゃん…そんなこと男性の前でだなんて…アイドルとして」ブツブツ

絵里「しょうもないわね…」








にこ「はあっ…ねえ、なんだか暑くない?」

グラハム「そうだな だが夏は嫌いではないな」

したっ


真姫(出た!都合よくすぐ出る汗!)


グラハム「換気をするか」スクッ

にこ「ちっ…」


真姫(あ!いいタイミングで!)


ガララッ

グラハム「これで多少は涼しくなるだろう」


にこ「ふぅ…それでもちょっと暑いかなぁ… ボタン外そ…」プチプチ


真姫(で、出たーーー!!!!!!!!!)







グラハム「にこは暑がりだな…扇風機をここに貸し出せるよう上に進言しよう」


にこ「… あ、そ、そう… ありがとう」





―――

―――




にこ「なんで!?なんでなのっ!?」ドンッ

希「まあまあにこっちそんな怒らんで」

凛「にこちゃんだからじゃないかにゃ?」

にこ「どういう意味…?」

真姫「こんな事観察して何になるのよ…」

穂乃果「じゃあこんなのはどうかな!」






たったったっ


どすんっ

穂乃果「うわぁっ!」

花陽「ひゃあっ!」バササーッ

穂乃果「ご、ごめん!花陽ちゃん 手伝うよ!」ヒロイヒロイ

花陽「あ、ううん!こっちこそごめんね…」ヒロイヒロイ

パッ

穂乃果・花陽「あっ…」


穂乃果「ご、ごめんっ!」ヒロイヒロイ

穂乃果「はい!ごめんねっ、ほんとに… じゃ、じゃあっ!」タタタタ

花陽「ホ、ホノカチャン…」





穂乃果「とか!!!!」


ことり「ありがちだけど、以外にときめく展開だよね~!」

花陽「偶然に触れ合ってしまったからには、意識せずにはいられないからね!」

穂乃果「じゃあ…誰がやる?」



「はい!」







グラハム「…く、久々に職員室に赴いたら、大量の書類か… 荷が重いな」

希(お、きたきた)

穂乃果(希ちゃん、頑張って!)

希(まかしとき!)

真姫「なんで希が…」

海未「希はそういう役ではない気がしますが…」




タタタター


希「わわっ!」ぼすっ

バササーッ

希「あーごめんっ!うち、急いでたから… ごめんねー、拾うの手伝うよ!」

パッ


希(よし、どや!?)


絵里「えっ///」


希(…あれ?)

絵里「のののの希… い、いやややいや、その…ごめんね!私もよく見てなかったから…あ、ありがとう!」ヒロイヒロイ

絵里「じゃ、じゃあね!」ドヒューン


希「…」


グラハム「よっと… ん? 希、どうかしたか?」

希「なんでや…」

グラハム「はて?」






にこ「希、しっかりしなさいよ…」

希「ごめんな…ほんとによく見とらんかったわ…」

絵里「び、びっくりした… この事だったのね…」

にこ「なんで照れてたのよ」

絵里「えぇいやぁ、…」

真姫「面倒ね、もう終わりでいいんじゃない?」

にこ「まだよ!まだ終わらないわ!」

凛「でも、もう下校時間にゃ」

花陽「そうだね…花陽も興味あるけど、明日に…」

にこ「いいや!まだチャンスは一度だけあるわ!! ずばり、一緒に帰るのよ!!」







凛「なんで凛がこの役なのーー??」

にこ「いい? 元気良くよ!元気良く!」

凛「早く帰りたいにゃー…」

花陽「大丈夫!グラハムさんはいつも早帰りだから大丈夫だよ!」


にこ「ほら、来たわよ!」

凛「むむ… ここまできたら、やるっきゃないにゃ!」







グラハム(…今日の夕食は何にしようか)

凛「あっ、ぐーらはーむさんっ!」ピョンッ

グラハム「どうした、凛 帰っていたのではないのか?」

凛「えへへー、実は待ってたんだよ!たまには、一緒にお話しようと思って!」

グラハム「はは、そうか なら途中までだが付きあおう」

凛「やったー!」

凛(ここからどうすればいいにゃ!?)チラッ

にこ(成り行きよ!)







スタスタスタ


凛「…」

グラハム「…」

凛(ど、どうすればいいんだろう… 何か話、話…)

凛「…! ねえねえ!グラハムさんは家で何してるの?」

グラハム「私か? そうだな… もっぱら趣味だな 模型を作ったり、トレーニングもしている」

凛「そ、そーなんだー…グラハムさんらしいやっ!」

グラハム「…! そうだ、料理もする!」

凛「料理?」

グラハム「実は昨日初めて作ってみた物があるのだが…味見をしてはくれないか? どうも自分で評価するのは違うと思ってな…」

凛「えっ、凛が?」

グラハム「…都合が悪いなら構わない」シュンッ

凛「い、いいいやっ??凛全然暇だよっ!!」

グラハム「そうか!」パァッ

凛「う、うん!」




にこ「馬鹿… 逆にときめいてどうするのよ…」

真姫「帰っていい?」

にこ「いいや、ここからが見どころね…」

真姫「どうしてよ」

にこ「だって!大の大人が家に女子高生を連れ込むのよ!しかも夏!! 期待せざるを得ないわ!」

真姫「や、やめてよ、そういうの…」

にこ「行くわよ!!」






凛「…」ソワソワ


グラハム「これだ」コトッ

凛「!!」

グラハム「…何を驚いている」

凛「なんでもないにゃっ!  …へぇーっ、やっぱり料理出来るんだねー」

グラハム「無論だ 一口で構わない、率直な感想を聞きたい」

凛「う、うんっ! いただきまーす…  はむっ」



凛「… うん、おいし…」モグモグ


グラハム「そうか!!」

凛「もう一口…」

グラハム「大いに構わない」


凛「…」モグモグ


凛「うん、やっぱりおいし…」グッ

凛「!!」


グラハム「…どうした?」


凛「ごほごほっ… ちょっとつっかえた…」

グラハム「落ち着け… しかし、嬉しいな」サスサス

凛「けほけほ… ありがと… ってええええええ」

グラハム「大丈夫か」

凛「…だだだだだだだいじょぶ!!だいじょぶ!!」





にこ(ほんっと馬鹿ね…)ノゾキ

真姫(完全に私達不審者じゃない…)





………


凛「ごめんにゃ…」

にこ「逆に乗せられてどうするのよ…まったく」

穂乃果「凛ちゃんも駄目だったのかぁ…」

にこ「…こうなったら、色物はやめにしましょう」

ことり「じゃあどうするの?」

にこ「…海未!!」

海未「ええっ!?」


……


海未「どうして私が…」

にこ「ただ素直なこと言えばいいだけよ!」


ヒュウウッ…


穂乃果「おおっ… 綺麗な髪が靡いてすごく綺麗だよ海未ちゃん!」

ことり「海未ちゃん素敵~!」


海未「やめてください!」

にこ「来るわよ! ほら隠れて!」




ザッザッ

グラハム「…海未、私に用があると聞いたが」


海未「あ、は、はい!」



海未「…今更かしこまって言うのも変ですけど、μ'sを代表して、お礼を言いたかったんです」

ヒュウウッ



海未「…本当に、感謝しています」



グラハム「少々照れくさいな、 どういたしましてと言わせて貰おう」

グラハム「私は好きで付いて回ってきたようなものだ」


グラハム「海未、感謝しているぞ」

海未「え、ええっ?」

グラハム「お返しだ それではな」ザッザッ



海未「…   ううっ」ポロッ


にこ「ちょ、なんで泣いてるのよ!」

海未「な、なんだか感極まってしまったのと緊張が解けて…」

穂乃果「う゛うっ… ハムぜんぜぇ、いいひどだよぉ…」ズルズル

ことり「泣かないでファノケチェン…」

……

……






にこ「はぁ… 結局駄目… 一体どうすればいいのよ」

真姫「もういいでしょ? 私達に興味が無いのよ、きっと」

にこ「はいはい、もう諦めるわよ さ、帰りましょ」

真姫「そうね」












にこ「はー、ほんと時間の無駄だったわね」

真姫「ほんとよ… 元はといえばにこちゃんが」

にこ「あ、あれ」

真姫「え?」








グラハム「少年、良い顔をしているな 君は何をしているんだ?」

「え… あ、いや特に何もチョリッス」

グラハム「好きな食べ物はなんだ? 私は料理が得意でな」

「チョリッス!」

グラハム「成る程…好きな食べ物はチョリソーか…いいだろう、今日ご馳走しよう」

「遠慮しておきまチョリッス!」

グラハム「そう言わず…」








にこ「あぁ…」

真姫「そういう…」

おまけ終わり また更新するかもしれません

こんばんは 最後の更新をしようと思います

グラハムがμ's一人ひとりに送った手紙です
出すか出すまいか迷ったのですが、せっかくなので出します

一から書き上げたものなので、サムい内容になってるかもしれませんが、もしよければ目を通してくれればと思います

「Dear 高坂穂乃果」

「水臭い手紙を残しておきながら、図々しくも手紙を送ってすまない」

「君はここまで、μ'sを引っ張ってきた」

「あの時、初めてスクールアイドルをしようと言っていた時の目の輝きは、今も忘れられない…」

「手紙にも書いた通り、ただの遊びかと思っていたが、全く違った 今の姿を想像もしていなかった」

「君と過ごしていた時間は、私も楽しかった  出来ることなら、再び顔を合わせたいものだ」

「Dear 南ことり」

「このように、君に言葉を送るのは今まで無かったな」

「君は、いつも穂乃果と一緒だったな」

「穂乃果の無茶なことにも、一生懸命着いて行く… 意外と根性がある奴だと、思い返してみて今気づいた」

「そこからも、一人で背負い込むこともあり、自分ということに悩んでいたこともあったな」

「だがそれも君の通ってきた道だ それでも迷ったら… 自分自身に聞くと良い」

不覚…! 更新の途中で寝落ちしてしまいました 続きは明日にします

乙ー
予告見る限り劇場版ラブライブの舞台はアメリカ、という事は…

こんばんは、ちゃんと今日中には終わらせます!

>>303
なに、と言う事は…って何… 何なんです!!

「Dear 園田海未」

「御機嫌如何かな、園田海未」

「…私が思うに 君は… 穂乃果より、いや μ'sで飛び抜けての努力家だと私は見る」

「あの頃の穂乃果の無茶ぶりにも、率先して周りを正してくれた」

「そして、人一倍 皆への思い遣りがあったからこその君だと思う」

「しかし驚いたものだ 君は弓道部と両立しているのにもかかわらず ここまでやって来れたとは…」

「やはり、私が見込んだ通りの女性だったという訳だ…」

「無理をし過ぎず、いつまでもそのままの君でいると良い」

「Dear 小泉花陽」

「君は今、どんな顔で手紙を読んでいるかな?」

「君はいつも、周りに振り回されながら、頑張って皆に合わせてきていたな」

「μ'sに入るときも、凛や真姫に背中を押されたな」

「そんな中で、君はよく頑張っていた」

「μ'sに入ったことで、君を変えることは出来ただろうか」

「…自分だから、自分だからと引きずらず 思ったことは、口にしてみるのが一番」

「もし悩んだときは、すぐやってみろ やらずに後悔するなら、やって後悔だ」

「Dear 星空凛」

「元気が有り余るくらいの持ち主の二人目だと言わせて貰おう」

「凛は、自分が思って始めたことは 本当に最期までやり通す正直者だ」

「だが、反面他人に合わせるのは得意だが、自分を卑下してしまったこともあったな」

「君がリーダーを務めた時、思い悩んでいたが、君の一番の友、花陽に一言押されただけで 変われた」

「そして、あのステージでも胸を張って歌うことも出来たな」

「最初から結果の見える人間は居ないということを忘れるなよ」

「Dear 西木野真姫」

「真姫は最初から最後まで、素直になれない気むずかしい奴だと思っていた」

「だが、それも個性… 君は君だったということだ」

「なんだかんだ言いながらも、そのピアノの才能で、曲を作ってきていたことは 素直に感心…いや、賞賛を送らせて貰おう」

「なにか思い悩むことがあったら、相談をしてみろ」

「素直になれとは言わない  ただ、人を頼るのも必要ということだ」

「Dear 矢澤にこ」

「御機嫌よう、矢澤にこ」

「君と初めて出会ったのは…そう、まだ君がμ'sへ敵対心を抱いて居た時だったな」

「君を勧誘しようとし、ゲームに負けたのを私は鮮明に覚えている …射撃が上手かったな」

「アイドルへの情熱は人一倍 それに我慢強く、好きと思ったことには本気になる…素晴らしいことだ」


「君は初めから最後まで、私の名前を呼んでくれなかったな」

「少しばかり心残りだが… 次もし会った時は名前で呼んでくれることを願う」

「そしてその時、シューティングのリベンジを申し入れる!」

「Dear 東條希」

「御機嫌よう、希」

「君は初めて見た時から、只者じゃない人間だと私は見ていた…」

「あなかち見当違いではなく、君はμ'sの立役者と言っても過言ではないだろう」

「君が居なければ…ということもたくさんあっただろう」

「なかなか君と話す機会は少なかったが… 次会うときは、ゆっくり話をしてみたいな」

「Dear 絢瀬絵里」

「御機嫌よう、エリーチカ」

「今君は何をしているだろうか」

「君は随分この一年間で丸くなったと私は思う」

「…初めの頃、君はまるでライオンのようだった」

「気高く、学校のために動くだけ… そんな君だった」

「あの時、私からも言葉を送らせて貰ったが、君に響いたかはわからない」

「だが、いい方向に向いてくれたのだと 私は思っている」

「君は優秀な人間だ 器から飛び出してみるのもまた吉だ」

書き溜め分終わりです というかこれにて完結にしようかと思います

長々とくだらないSSにお付き合いいただきありがとうございました

またいつか、同じトリップで顔を出そうと思います その時はよろしくお願いします!(多分グラハムのSSなら自分です)
それでは、本当にありがとうございました! 

(一期編の方を依頼出し忘れてたことに最近気づいたのでそちらも一緒に依頼出そうと思います)

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