科学者達の憂鬱 (15)


【二度なし現象】

※一度ある病原菌に感染すると、もう同じ病原菌には二度とかからない現象。パスツールにより再発見


パスツール「よし……そろそろ細菌の培養は終わったか。助手よ、そこにあるニワトリコレラの細菌をそいつに注射してきてくれ」ガタ

助手「えぇー?wwwそれニワトリちゃん死んじゃうじゃないですかぁーwwwwかわいそーですよぉーwwww」

パスツール「知らん、さっさと打ってこい」ゲシッ


助手「しょーがないなぁーwwwごめんねーwww恨むならこのオッサンを恨んでねーwwww」プスー

ニワトリ『コケェエエエエエエッ!!ゴゲェエエエアアアッ!!グォアアアアアアアッ!!』ジタバタ



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―――翌日―――


助手「なんか死んでないんスけどぉーwww」

ニワトリ『ギュォエエエエエエエッ!!』バサバサ

パスツール「は?……まさかお前、こっちの超古い方を注射したな?これは捨てる予定のやつだアホめ」

助手「メンゴ☆」コツン

パスツール「お前のスポンジ脳ミソに注射してやろうか?」イラッ

ニワトリ『ゴガァアアアアアアアッ!!』

パスツール「しょうがない……こっちの新しい方のニワトリコレラをそいつに打って処分してこい。どうせ殺す予定だったしな」

助手「わっかりやしたぁーwwww」プスー

ニワトリ『グボアアアアアアアアッ!!』ジタバタ

パスツール「あとさっきからうるせえよそのニワトリ!鳴き方が鳥のそれじゃねぇよ!」


―――翌翌日―――


助手「なんか死ななかったんスけどぉー」

パスツール「なぜだ」

ニワトリ「オギョオオオオオオオオッ!!」バサバサ


【スクラロース】

※砂糖の600倍の甘味がある甘味料。テイト&ライル社が開発


プルルッ…


学生『先生!砂糖をいじくってたらなんか変な物質ができました!』

先生『あ?なんだその曖昧な情報』

学生『どうすればいいんでしょう?』

先生『私に聞くなよ……とりあえず、いろいろテストしてみればいいんじゃないか?』

学生『テイストですね!分かりました!さっそく味見してみます!』ガチャッ

先生『えっ』


学生『すんごく甘かったです!』ガチャッ

先生『なにしてんのお前』


【ポリアセチレン】

※電気を通す高分子。日本人ノーベル賞の白川博士の研究の一つ


留学生「シロカワ博士!ポリアセチレンを作ってみたいデス!」

白川「うーん、黒くてぼそぼそしてるからあんまり見映えは良くないよ?でもやりたいんだったら手伝ってあげるけど」カキカキ

白川「はい、このメモの通りに触媒とガスを入れてね」ピラッ

留学生「ありがとうございマス!さっそく作ってきマス!」タタタ


白川「できたかい?」ガチャッ

留学生「アワワワ…」ダラダラ


<銀色に光るフィルム状の物体


白川「なんじゃこりゃーーーーっ!!」

留学生「じ、自分はメモの通りにやったデス!ちゃんとアセチレンガスが○○リットルと触媒が△△グラムを入れたデス!」アタフタ

白川「触媒は△△グラムじゃなくて△△"ミリ"グラムだよっ!1000倍も間違えてんじゃねーかっ!!」

留学生「しまったァーーーっ!?」

白川「えっ、でもすごい何これヤバい」


留学生「ここをこうすると……」

白川「つまり、この試薬でポリアセチレンを改良すると電気がもっと流れやすくなるはずなんだ」

留学生「わかりました!さっそく測定してきマス!」タタタ


留学生「でも流れやすくなると言ってもたぶん少しだけデスし、電流はこのくらいで十分デショウ!」ピッ


電流計『ビーッ!ガガガッ!ビッ!ガガッ!』ジジジ…


留学生「や、ヤベーデス!思ったよりも電流が流れやすかったデス!」ダラダラ

白川「どうしたの留学生くん?」ガチャッ

留学生「シ……シロカワ博士!まずいデス!電流が流れすぎてこのままだと……!」アワワ

白川「え――――」


ボカァァァンッ!!


研究者「何してんだテメェら!貴重な電流計を壊しやがって!!」

留学生「す、すみませんデシターーーっ!!」

白川(えっ、でもすごい何これヤバい)


【ナイロン】

※合成繊維。デュポン社より開発


研究者「研究室には私ひとり、上司はいない」

研究者「そして私の手には引っ張ると伸びる水飴状の物質……」




研究者「うっひょぉおおおおおおwwwwwww」ダダダ

研究者「なぁにこれェエエエエエwwwwwwすっげェエエエエエwwwwww」ダダダ

研究者「超伸びるゥウウウウウwwwww楽ちぃいいいいいwwwwww」ダダダ


上司「楽しそうだな。ところで何をしている」ガチャッ

研究者「次世代の新繊維を開発しました」キリッ


【ペニシリン】

※細菌に対する抗生物質。フレミングにより発見


フレミング「あー実験ダルいのう……こんなもん適当でいいじゃろうて」

研究者「先生、そんなにシャーレを窓際に置いてたら雑菌が混ざりますよ」

フレミング「フタ閉めてるから大丈夫じゃろ。今日はもう帰って寝るわい」


―――翌日―――


<青カビの生えたシャーレ


フレミング「なんじゃこりゃーーーーっ!!」

研究者「言わんこっちゃない……」

フレミング「仕方ないのう、これはもう捨てるしか……むっ?」

フレミング「こっ、これは!?菌が!」

研究者「菌がどうしたんですか?」


フレミング「全然生えてないぞい!ツルッツルじゃ!」ハァハァ

研究者「あ、今のセリフなんだかとても犯罪チックですね」


【バイアグラ】

※ED治療薬。ファイザー社が開発


祖父「これで本当にワシの狭心症が直るんかのう……?」

社員「いえ、まだ臨床段階での効果は認められていないので確実な影響が出るとは限りません」

祖母「あなた、私はあなたにはやく良くなってほしいわ」

娘「おじいちゃん、あんまり無理しなくていいのよ?」

祖父「ゴホッ……まあ老い先短い余生だしのう。こんな老いぼれでも人の役に立てれば十分じゃ」ゴクッ


祖父「む?……っ!?むぉおおおおおおあああああっ!!!」ビキーン

娘「キャアアアッ!?おじいちゃんのおじいちゃんがッ!!在りし日の青春を取り戻しているッ!?」

祖母「まあ、なんて逞しい……そのお姿を見るのも久しいですねぇ///


祖父「ばあさんッ!!ワシは今ッ!!滾っているぞォオオオオオオッ!!!」ガバッ



社員「なにこれ」


【FACS】

※筋肉の動きから人の表情を分析する記述法。エクマンが提唱


エクマン「なんということだ……人間の感情というのは電極で表情筋を刺激し、人工的に表情を作ることでも沸き上がるものなのか」

エクマン「つまり、この方法で任意の感情を作り出すことが可能というわけだ」

エクマン「…………」スッ


エクマン「ヒャッハァアアアアアアアアアアア!!!」ビリッ

エクマン「絶望したッッ!!!!」ビリッ

エクマン「アッヘェエエエエエエエエエエエエ!!!!」ビリッ




エクマン「やめよう」


【パウリ効果】

※物理学者パウリが機械に近づくと壊れる現象


パウリ「ハイトラー先生!さっきの講義で疑問に思ったことが……」バキッ

ハイトラー「ぬわーっ!急に椅子が壊れた!!」ガタタッ

ガモフ「パウリ効果だ!奴が椅子を壊したんだ!」


ガシャァァァン!

パウリ「うわーっ!私が足を踏み入れた瞬間的に望遠鏡のフタが落ちて粉々に!」

ガモフ「パウリ効果だ!奴が望遠鏡の蓋を落としたんだ!」


主催者(ククク……パウリがやって来たところでシャンデリアを落とす!これでパウリ効果は本物であることを実演するぜ!)ポチ

パウリ「今日は珍しく何もないな」スタスタ

主催者(な、何ィーーーっ!?装置が壊れてるだとォーーーっ!?)

ガモフ「パウリ効果だ!奴がシャンデリアの仕掛けを壊したんだ!」


ドォォォォォン!!


ガモフ「ゲッティンゲンの研究室で謎の爆発が起きた!だがパウリはどこだ?」プルルッ

パウリ『もしもしガモフ?いまゲッティンゲンだけど』

ガモフ「やっぱりパウリ効果じゃないか!!」

ネタ切れ
終わります

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