俺「姉ちゃん!」にこ「はあ!?」 (17)

にこ「何よあんた? ニコ今プライベートなんだけど」プイッ

俺「姉ちゃんだ、本物の……っ!」ダキッ

にこ「っ!? あんたね、やっていいことと悪いことの区別が――」

俺「俺、虎太郎だよ」

にこ「はあ? 虎太郎は家にいるわよ」

にこ「それにあんたどう見たって私より年上だし」

俺「それは、未来から来たから」

にこ「未来から? 嘘つくんならもっとましな嘘をつきなさいよ」

にこ「とりあえず警察行くわよ。あんたのしたことは犯罪よ?」

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にこ「まあニコがかわいすぎるのがいけないんだけど。ニコったら罪な女よねー」

俺「71」ボソッ

にこ「っ!? あ、あんたそれをどこで!?」アセアセ

にこ「公式プロフィールには74って……」

俺「信じてくれる気になった?」

にこ「た、確かにちび達に愚痴ったことはあったわね……」

にこ「で、でもかまかけの可能性もあるしまだ信じないわよ」

俺「そっか、信じてくれないんだ……」

俺「でも、俺。姉ちゃんに会えただけで嬉しいよ」ニコッ

俺「じゃあね、姉ちゃん」ポトッ

にこ「待ちなさい、警察に――って、あれ?」

にこ「これって虎太郎の持ってるピコピコハンマーと一緒……?」

にこ「何年も前から使ってる形跡があるし……」

にこ「あんた、本当に……?」

俺「……信じてくれるの?」

にこ「………。半信半疑」

俺「半分は信じてくれてるんだ」

にこ「虎太郎が大きくなったらそうなりそうかなって思わないでもないし」

俺「半分でも信じてくれてうれしいよ」

にこ「それで、未来から来たってことだけど、私に会いに来たの?」

俺「うん、姉ちゃんに会いたかった」

にこ「虎太郎がその年だとしても私はいるでしょ? なんでわざわざ」

にこ「も、もしかして……。私もういないの……?」

俺「ううん、元気にアイドルやってる」

にこ「驚かせないでよ……」ハァ

にこ「あれ? でもだとしたらなんでわざわざ来たのよ?」

俺「姉ちゃん、アイドルの仕事で忙しくて会えないから」

俺「姉ちゃんに会えるのはライブかテレビの中だけ」

俺「姉ちゃんは俺にとって遠い存在になっちゃったんだ」

にこ「……そう。虎太郎おいで」

俺「? あ、俺虎太郎だったわ」

にこ「?」

俺「ど、どうしたの姉ちゃん」

にこ「ごめんね、寂しい思いさせちゃって」ギュッ

俺「っ!」

にこ「これだけは言えるわ。ニコは虎太郎が、こころが、ここあが大好き。ママが大好き」ナデナデ

にこ「だから、遠くになんて行ってない。きっと心では繋がってるから」ナデナデ

俺「ニコニーのちっぱいやべえ」ハァハァ

にこ「? 何か言った?」

俺「あ、む、昔姉ちゃんに抱きしめてもらった時と変わらないなって」

にこ「そりゃそうよ、ニコはニコだもん」

にこ「それで、何かしたいことある?」

俺「姉ちゃんに会えるだけでよかったから」

にこ「そんなこと言わずに。折角来てくれたんだから」

俺「じゃ、じゃあ」

にこ「じゃあ?」ジッ

俺「ね、姉ちゃんと風呂に入りたい!」

にこ「お、お風呂ぉっ!? あ、あんたまさか実の姉に欲情する変態!?」ササッ

俺「浴場だけに?」

にこ「うまくない!」

俺「そうじゃなくて、久しぶりに姉ちゃんと風呂に入りたいなって」

俺「昔俺のことを洗ってくれた姉ちゃんの優しい手が忘れられなくて……」

にこ「……。しょうがない、ニコも姉よ!」

にこ「入るわよお風呂!」

俺「っしゃ!」ガッツポ

にこ「ただし」

俺「え?」

にこ「ニコがいくら魅力的だからって、実の姉なんだから欲情しないでよね」

俺「それは約束しかねるかも」

にこ「なんでよ!」

――――
――


にこ「入るわよー」

俺「うん」

にこ「じゃーん、あんたが欲情しないように水着着てきてやったわ」フフン

俺「なんで――」

にこ「ん?」

俺「なんでスク水じゃないんだよ!」

にこ「ばっ! やっぱりあんた変態じゃないの!?」カアアアアアアア

俺「にk姉ちゃんにはスク水って相場が決まってるだろ!?」

にこ「誰が決めたのよ!?」

にこ「と、とりあえず洗うわよ」

俺「お願いします」

にこ「はあ、背中大きいわねー」ゴシゴシ

俺「そりゃあ男だからね」

にこ「で、あんた今推してるアイドルとかいるの?」ゴシゴシ

にこ「まあ未来のアイドル言われてもわからないけd――」

俺「矢澤にこ」

にこ「え?」

俺「俺は昔から、矢澤にこ一筋だよ」

にこ「……。ありがとう」ゴシゴシ

俺「ねえ、姉ちゃん」

にこ「何?」

俺「俺さ」

俺「姉ちゃんのこと、ずっと好きだった」

にこ「私も虎太郎のことは好きよ」

俺「そうじゃなくて、恋愛的な意味で、さ」

にこ「なっ!?」

俺「姉ちゃんは輝いててさ、いつもまっすぐだった」

俺「だから俺も応援できたし、みんなが惹かれていったんだって思う」

俺「気付いたんだ、俺の姉ちゃんに対する愛は普通じゃないって」

俺「俺、姉ちゃんが好きなんだって!」

にこ「……気持ちは嬉しいけど、ごめんなさい」

にこ「虎太郎は私にとって大切な家族だけど、そういう風には見れない」

にこ「だからごめんなさい」

俺「じゃあさ」

俺「俺が虎太郎じゃなかったら?」

にこ「え?」

俺「俺さ、虎太郎君じゃないんだ」

俺「ただのニコニーのファン」

俺「ニコニーのバストはネットでは噂だしピコハンは実家から出てきた」

にこ「……それ本当?」

俺「うん」

にこ「こころーちょっと110番してー」

こころ「はーいお姉さまー」

俺「え?」

――――
――


警察A「詳しい話は署で聞こうか」

俺「お、俺虎太郎なんですって、未来からきて――」

警察B「あーこれは精神検査も必要ですね」

真姫「ちょ、ちょっとニコちゃん。遊びにきたらなんの騒ぎ?」

にこ「ニコの可愛さは罪って話ニコ」ニコッ

真姫「キモチワルイ」カミノケクルクル

おわり

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