にこ「にっこにっこにー♪」その3【ラブライブ!】 (1000)

・にこ中心でいきます

・書き溜め無しです、すみません

・恐らくゆったりペースになります

・時折安価が出ます


前スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396944454

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398759586

穂乃果「前回のラブライブ!」
(本編の穂乃果とはなんら関係ありません)


穂乃果「自分は一体誰が好きなのか、真剣に考え始めたにこちゃん!」

穂乃果「だけど、思い浮かぶのはμ’sのみんなのことで」


にこ(……ダメだ、μ’sのみんなの顔ばっかり浮かぶ…)


穂乃果「そのことを、自分には好きな人がいないんだって解釈したにこちゃんだったけど、」


絵里『にこって…μ’sのみんなのことが好きなんじゃないの?』

にこ『……もう一回考えてみるわ』


穂乃果「というわけで、結果的にまた返事を先延ばしすることにしちゃったにこちゃん」

穂乃果「だけどその間にもさらにμ’sメンバーとの関係は進展していって…」


花陽『にこちゃんとの噂、嫌じゃないから』

穂乃果『私、多分にこちゃんが思ってるよりずっと、にこちゃんのこと好きだよ』

凛『えへへ、やっぱり面と向かって言うのは恥ずかしいにゃ』


穂乃果「なんかもう、収集がつく気がしない!」

前回のラブライブいらない気がしましたが、気にしないでください

では、次から本編はじめます



にこ「これでよし、と……あとはママたちが帰って来て温めればオッケーね」

ガチャ

にこ「って、すごいいいタイミング」

こころ・ここあ「にこにー、ただいまー」ギュッ

にこ「はい、おかえりー」

にこ「ところで二人とも、にこにーちょっと二人にお話があるんだけど」

ここあ「なーに?」

にこ「携帯のこと。…心覚え、あるわよね?」

ここあ「……………あっ!」

にこ「忘れてたのね…」ガクッ


―――――

にこ(ここあとこころを少し叱って、ようやくパスワードを解除することができた)

にこ(ついでに花陽と凛の待ち受けも変えて……変え……)

にこ「…にしても、この写真可愛いわね」

ここあ「なにが可愛いの?」ヒョコッ

にこ「うわっ! び、ビックリした…」

こころ「あ、はなよちゃんとりんちゃんの写真。かわいーよね」ニコー

にこ「そ、そうね」

にこ(ああ、また変えるチャンスが……、にこのバカ…)

にこママ「あ、そうだ、にこ」

にこ「なに?」

にこママ「今週の日曜日なんだけど、暇でしょ?」

にこ「確定系で聞かないでよ……まぁ暇だけど」

にこママ「ママね、日曜日にお休みもらえることになったの!」

にこ「へー珍しい」

にこママ「けどね、それと同時に、こころとここあはお出かけしちゃうの…」

にこ「え、なんで?」

こころ「あのね、お友達のおたんじょうびかいに呼ばれてるの」

にこ「あー、なるほど。それは仕方ないわね」

にこママ「だからね、にこと二人じゃ寂しいし、多分退屈だから」

にこ(酷い言われよう…)

にこママ「にこのお友達をお家に呼んでほしいの」

にこ「……はい?」

にこママ「だって、高校生になってから一度もお友達と会わせてもらったことないし…」

にこ「いや、この歳ならみんなそんな感じだと思うけど…」

にこママ「でも心配なのよ。どんな子と付き合ってるか知りたいじゃない」

にこ「いや、知ってるじゃない。μ’sのこと知ってるでしょ?」

にこママ「けど、私が知ってるのはライブしている様子だけなんだもの」

にこ「それはそうだけど……」

にこ(確かにママにはアイドル研究部のときとかに色々心配かけちゃったし……)

にこ「分かったわ。じゃ、日曜日に誰か呼ぶから」

にこママ「ありがとう!」

ここあ「えー、いいなーママ」

にこ(どうせなら土曜日だったらよかったのに…)


―――――

こころ「むにゃ……」スースー

ここあ「にこにー…きーっく…」スヤスヤ

にこ(にこにーキックってなに…)

にこ(しかし、友達って言われたって……うちじゃ呼べる人数も限られてくるし……かといって誰にするか選ぶのもなんか心苦しいし…)

にこ(どうしよう……)


どうやって決めますか?

>>10

一番身近にいて欲しいひと

にこ(んー……ママと一緒となるとなんか疲れそうだし、気を使わない相手がいいわね。身近にいてほしい人とか)

にこ(…って、なんかこんな言い方すると変な感じだけど)

にこ(……とりあえず、明日決めればいっか……なんか最近やけに眠い…)

―――
――



こころ「にこにー、早く行こーよー」

にこ「ちょっと待ってー。今髪型の最終チェックを…」


ピーンポーン


にこ「え、こんな朝早くにお客さん?」

ここあ「ここあが出るー!」ダッ

にこ「あ、ちょっ…」


ガチャ


にこ(まぁいっか。宅配便とかだったら呼んでくれるだろうし)

ここあ「にこにー」パタパタ

にこ「あ、やっぱり宅配便だった?」

ここあ「にこにーのお友達!」

にこ「へ?」

にこ(お友達って一体……)


>>17

誰が来たか(お友達でお願いします)

のんたん

希「やっほー、にこっち」ヒラヒラ

にこ「希? え、なんでこんな朝早くに?」

希「いや、今日は神社の掃除が早く終わったから、暇やなぁって思ってぶらついてたら、にこっちの家の近くに来たから」

にこ「で、わざわざ?」

希「うん。あと、これもついでに」ス

にこ「なにこれ……箱?」

希「まぁ箱やけど。朝神社でよく一緒になるおばあちゃんにケーキもろたんやけど、ウチ一人暮らしやし、あんまり食べへんからにこっちたちにお裾分けと思って」

にこ「嬉しいけど…いいの?」

希「もちろん」

こころ「…にこにー、お友達?」ヒョコ

ここあ「ここあたちも挨拶したい!」ヒョコ

にこ「あー……ごめん、希、付き合ってくれる?」

希「ええよー」

希「じゃぁ、自己紹介しよか」シャガミ

希「東條希、いいます。にこっちとはクラスメートでお友達。よろしくね」

こころ「よろしくお願いします。矢澤こころです」ペコリ

ここあ「矢澤ここあです。よろしくお願いします」ペコリ

希「うん、こころちゃんとここあちゃん。二人とも良い子やね」

こころ「えへへ…」

ここあ「のぞみちゃんは、にこにーと仲良し?」

希「うん、仲良し。やんな?」

にこ「あ、うん。仲良し仲良し」コクコク

にこ(って、今更そんなこと言うのも恥ずかしいわね…)

前スレ埋めてもらってありがとうございますー

修羅場とハーレムが最後にあってちょっと焦りましたが、無事円満になってよかったです
本編もなんとか頑張ります

ここあ「じゃぁここあものぞみちゃんと仲良しになるっ」ギュッ

希「ほんま? 嬉しいわー」

ここあ「えへへー」

にこ(にしても、うちの子ってほんと人懐っこいわよね……にこの友達だって分かってるからなのかしら)

希「…よし。じゃぁにこっち、ウチもう行くな」スク

にこ「え? いや、どうせなんだから一緒に行けばいいじゃない」

希「一緒に登校するのはちょっと」

にこ「なんで?」

希「にこっち、耳」チョイチョイ

にこ「なに?」スッ

希「にこっちの噂が四股になったら困るやろ?」ヒソ

にこ「……余計な気使い過ぎよ」

希「いやー、性分やから。それに、ちょっと他に用事もあるし」

にこ「なら無理にとは言わないけど…」

ここあ「え、のぞみちゃん一緒にいかないの?」

希「うん、ごめんね。また今度」ナデ

ここあ「うんっ」

こころ「…」

にこ(いや、ここあが人懐っこいだけかも…)

希「こころちゃんも、またね」バイバイ

こころ「……うん」バイバイ

希「じゃ、にこっちは…また学校で、かな」

にこ「なんかすごい間抜けな感じだけどね」

希「せやね。じゃぁお互い遅刻しーひんようにしよね」ヒラヒラ

にこ「はいはい」

にこ(……しかし、本当にただケーキを届けに来てくれただけなのね。なんか悪いことしちゃったかな…)

ちょっと更新止めます
時間があれば夜に再開します

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました


―――――

ガラ


希「あ、にこっち、おはよー」

にこ「おはよう、希…って、希!?」

絵里「ど、どうしたの、そんなに驚いた顔しちゃって」

にこ「いや、だって、用事があるって…」

絵里「用事?」

希「ああいやいや、こっちの話」

絵里「そう?」

希「うん。ほら、にこっち、早く席着きや」

にこ「うん」

にこ(…用事がなくなったのかしら?)

すみません先に書くの忘れてました
ゆったり再開します

絵里「…あれ?」

にこ「なに?」

絵里「にこ、体操服は?」

にこ「え? ………あっ! 忘れた!」

絵里「えぇー…」

にこ(ちゃんと玄関に置いておいたはずなのに……ああ、そっか。希が来たから……って、希のせいにしたいわけじゃないけど…!)

にこ「ど、どうしよう!」

絵里「どうしようって……」

希「借りに行くしかないんちゃう?」

にこ「借りにって……にこ、μ’sのみんな以外に友達が……って、あ、そっか。別に後輩に借りてもいいのよね」

絵里「まぁそうね」

希「にこっちのサイズなら、一年生でも大丈夫やろうしね」

にこ(く、悔しいけど事実だわ…)

にこ「じゃぁにこ、ちょっと誰かに借りてくる!」ダッ

希「はーい、急いでなー」

絵里「遅刻しないようにねー」


にこ(あ、でもよく考えれば、みんな体操服を持ってきてるとは限らないのよね……けどとりあえず行くだけ行ってみましょう)

にこ(えぇーっと……誰に借りにいこう…)


>>35

(絵里・希以外の誰かでお願いします)

凛なら胸も変わらないし

にこ(よし、凛にしよう。凛なら胸のサイズも変わらないし、背も……ま、まぁ、他のメンバーに比べればあんまり変わらない)

にこ(そうと決まればすぐさまダッシュ!)ダッ



―一年教室―


にこ「失礼しまーす」

凛「あ、にこちゃーんっ」ギュッ

にこ「わぁっ……と、凛…」

凛「どうしたのこんな時間にー?」

にこ「あ、いや、凛たちのクラスって体育ある?」

凛「あるけど、それがどうしたの?」

にこ「じゃぁ悪いけど体操服貸してくれない? 三時間目、体育なんだけど忘れちゃって…」

凛「うん、いいよー」

にこ「ありがとう!」パァッ

凛「ただし、一つ条件があるにゃ!」

にこ「え、じょ、条件?」

にこ(何だろう……ま、まさかお金…な、わけないわよね。ただ、変なのは勘弁してほしいけど…」

凛「ていっ」ギューッ

にこ「な、なに?」

凛「凛にぎゅーってされるのが条件!」

にこ「安っ」

凛「にゃ?」

にこ「あ、ごめん、思わず……そんなことでいいんだなぁと思って…」

凛「凛はこうやってくっついてるだけで満足にゃー」スリスリ

にこ(…ほんと猫みたいな子ね)ナデナデ

凛「えへへー」

にこ(…可愛い、和む)ギュ

凛「おぉ、にこちゃんから抱きしめ返してくれるなんて珍しいねー」

にこ「まぁたまにはね。凛ってペットみたいだし」

凛「ペット…喜んでいいのかにゃー…」

真姫「……ちょっと」

にこ「!」ビクッ

にこ「ま、真姫ちゃん」パッ

凛「あ、真姫ちゃん。それにかよちんも」

花陽「り、凛ちゃんたち、教室の入り口で抱きつきあってるから、みんなに見られちゃってるよ?」

にこ「え」チラ


ヤッパリヤザワサンッテ、リンチャンノコトモ…

ヤダ、ヨンマタ…?


にこ(……しまった…!)

にこ「い、いや、これは、ただじゃれてるだけというか…!」

凛「そーだよー。あ、にこちゃん、体操服だったよね? ちょっととってくるにゃー」テクテク

にこ「え、ちょ、凛…」

真姫「……」ジロ

にこ(ま、真姫ちゃんが、音が出そうなくらいにこっちを睨んでる…)

花陽「ところでにこちゃん、体操服ってどういうこと?」

にこ「あ、実は体操服忘れちゃって、凛に借りに来たの」

花陽「そうだったんだ。あ、凛ちゃんが抱き付いてたのって、そのせいかな」

にこ「え?」

花陽「凛ちゃん、いつも人にものを貸すときにぎゅーって抱きつくの」

真姫「謎の行動ね…」

花陽「なんかね、人の体温が落ち着くんだって」

にこ「本当に猫みたいね…」

花陽「可愛いよね」

にこ「ま、まぁね」

真姫「……ま、凛らしいわ」

にこ(あ、真姫ちゃんの表情が緩んだ……さすが花陽……いや、無意識なんだろうけど)

テッテッテッテッ


凛「はい、にこちゃん、体操服。凛たちは五時間目が体育だから、昼休みに返しに来てもらえると助かるにゃ」

にこ「了解。ありがとね」

凛「いえいえー」

にこ「えっと、じゃぁ…」チラ

真姫「…」

にこ(うん、多分もう真姫ちゃんは怒ってない、はず)

にこ「じゃぁまた昼休みに来るわね」

凛「うん、待ってるにゃー」ヒラヒラ

花陽「またね、にこちゃん」

真姫「…」


にこ(とりあえず体操服は借りられたけど……噂のほう、大丈夫かな…)


―――――

希「で、結局凛ちゃんに借りたんやね」

にこ「うん。背丈もちょうどいいだろうと思って」

希「…でも、ちょっと大きめやねんな」

にこ「う、うるさいわね。にこは成長期なのよ」

希「まぁにこっちの成長期はさておき…なんか凛ちゃんの体操服、ちょっと大きい気もするね」

にこ「身長伸びるの見越して大きめの買ったんじゃない?」

希「ああ、なるほど」

にこ(にこも一年の頃は同じことしてたし。…おかげさまで、今も変わらずぶかぶかだけど)

にこ「……しかし、胸元に自分以外の苗字が入ってる体操服って、なんか変な感じね」

希「せやねぇ」

にこ(それになんか…なんだろ、においもいつもとは違う感じ。洗剤のせいかしら)クンクン

希「にこっち、犬みたいやで」

にこ「犬って…」

絵里「……」

にこ「というか、なんで絵里はさっきから黙ってるの?」

絵里「別に何でもないわよ」

にこ「ならいいけど…」

「では、授業を始める前に、好きな人同士で二人一組になってストレッチを始めてください」

にこ(好きな人同士で二人一組……この言葉が世界で一番嫌いだわ)

にこ(…絵里と希は組んだりするのかしら……んー…)

にこ(…どうしよう…)


>>58

1.希を誘う
2.絵里を誘う
3.他の人を誘う

3

にこ(うん、やっぱり空気を読んで別の人と組もう)テクテク

絵里「あ、ちょっと、にこ、どこに…」

にこ(えっと……あ、あの子ならまだ少し話したことがあるから誘いやすいかも)

にこ「あの、よかったら一緒に組まない?」

「え? いいよー。けど珍しいね。会長たちとじゃなくていいの?」

にこ「まぁたまにはね」


絵里「……」

希「え、エリち、元気出して」

絵里「別に…落ち込んでないわよ…」ズン…

希「う、うん」


―――――

にこ「はぁ……疲れた…」グッタリ

希「にこっち、大丈夫?」

にこ「う、うん。……あっ!」

希「ど、どうしたん?」

にこ「にこ、変なにおいしない?」

希「へ? 変なって……ああ、汗とか?」

にこ「うん。これ、このあと凛も着るから」

希「んー…大丈夫やと思うよ」

にこ「ホントに?」

希「ホントやって。なぁエリち」

絵里「え?」

にこ「にこ、汗くさくない? 大丈夫?」ズイ

絵里「え、ええ、大丈夫だと思うけど…」

絵里「にこはいつも、いい香りだから…」ス

にこ「ならよかったー」テクテク

絵里「……」

希「にこっち、意外と気にするんやね」

にこ「そりゃそうでしょ。アイドル…というか、女の子なんだから」

にこ(とりあえず脱いだ体操服は丁寧に畳んで、と)オリオリ

にこ(服を着て…)

にこ(……ほんとに汗くさくないわよね?)

にこ(……ダメだ、やっぱり自分じゃよく分からない)ギュ

希「……にこっち、人の体操服を抱きしめるときは、人の目に触れへん場所でやったほうがええよ? なんかちょっと変態くさいから」

にこ「……そうするわ」

―――――


―昼休み―


にこ「じゃぁ一年の教室に行ってくるわね」

希「いってらっしゃい」

絵里「…お昼ご飯は教室で食べるのよね?」

にこ「うん。ささっと行ってささっと帰ってくるから」

絵里「待ってるからね」

にこ「はいはい。じゃ、いってきます」タタッ



―一年教室―


にこ「えっと…」ヒョコ

凛「あ、にこちゃーんっ」

にこ(…なんかいつも凛が見つけてくれるわね)

にこ「体操服、ありがとう」

凛「ううん、どういたしましてー」

凛「あ、せっかくだから一緒にお昼食べてかない?」

にこ「いや、今日は遠慮しとくわ。教室にお弁当おいてきちゃったし」

凛「そっかー。なら仕方ないにゃ」

にこ「じゃ、また部室でね」

凛「うん、ばいばーい」


にこ(あとは普通に教室に帰って、と)テクテク

コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=誰にも会わず教室に帰れた

5.6.7.8.9=誰かに会う

にこ(このまま帰れば余裕で昼ご飯食べられるわね)

「あ」

にこ「え? あ、>>73


(人物名でお願いします)

まきちゃん

にこ「真姫ちゃん? え、あれ? なんでこんなとこに?」

にこ(さっき一年の教室に行ったときは凛しか見てなかったけど……真姫ちゃん教室にいなかったのね)

真姫「お昼買いに来た帰り。今日はパンだから」

にこ「あ、そうなんだ。…えっと、じゃぁにこはこれで」

真姫「…ちょっと待って」パシ

にこ「なに?」

真姫「一緒に食べましょうよ、ご飯。凛と花陽も一緒に」

にこ「あー、いや、にこ教室で食べる予定だから」

真姫「…エリーと一緒に?」

にこ「希も一緒だけどね」

真姫「……まぁそれならいいけど」

にこ「あ、いいんだ」

真姫「…なに? 嫌だって言って駄々こねてほしいの?」

にこ「いやいや、そんな滅相もないです」

真姫「……明日」

にこ「え?」

真姫「明日のお昼、一緒に食べない?」

にこ「え、えっと…」


>>81

1.食べる
2.食べない

にこ「うん、いいよ」

真姫「え、ほんと?」

にこ「そりゃそれくらいなら」

真姫「じゃ、じゃぁ、明日楽しみにしてるから」

にこ「ん。じゃ、教室戻るわね」

真姫「う、うん。えっと、また部室でね」

にこ「うん、また」タッタッ


にこ(…真姫ちゃん、すごい嬉しそうな顔してたなぁ。あれだけ分かりやすいと、逆にこっちが照れるけど……でもちょっと可愛かったかも)


ガラ


希「あ、にこっちおかえりー」

にこ「うん、ただいま」

にこ「…って、あれ? 絵里は?」

希「エリちは購買部でジュース買ってくる言うてた」

にこ「え、なんでわざわざ?」

希「持ってきたお弁当がサンドイッチやったから」

にこ「中身知らずに持ってきてたのね…」

にこ「…あれ? けどにこ、購買部のほうから来たんだけど…絵里には会わなかったわよ?」

希「んー…すれ違ってしもたんやない?」

にこ「そうね。じゃ、先に食べてていいわよね」

希「うん」

―――――

にこ(さて、今日こそ五時間目の授業中に寝ないわ…! この時間帯ってご飯食べ終わった後だし、ちょうど眠くなるのよね)

にこ(とりあえず寝ないように外の景色でも見ておこう……って、あれ? 凛たちだ。…あ、そっか。五時間目が体育だって言ってたっけ)

にこ(……うん、なんか楽しそうね)

にこ(やっぱり一年生は見てて和むわ……、……)

―――――

希「にこっちー」

にこ「……はっ!」ガバッ

希「おはよう」

にこ「ま、また寝てた…?」

希「それはもう、ぐっすりと」

にこ(学習能力なさすぎでしょ…)

希「さて、もう放課後やし、ちゃんと部室行きや」

にこ「ん。…って、希たちは行かないの?」

希「ウチらは今日も生徒会寄ってから行くわ。エリちはもう行ってしもたし、ウチも行ってくるな」

にこ「うん、いってらっしゃい」

にこ(……にしても、眠い。中途半端に寝るのもあんまりよくないわね…)コシコシ

―――――

にこ「……」テクテク

ガチャ

にこ「…あれ? まだ誰も来てない…珍しいわね」

にこ(……この間に、日曜日のこと考えとこう)

にこ(ママともそれなりに合いそうで、身近にいてほしい人っていうと……んー…)


>>87

(単体でも複数でもどちらでも)

えりちとのんたん

にこ(……やっぱり同級生の二人よね。絵里と希を誘ってみよう)

にこ(とりあえず二人が来てから……というか部活終わった後でいっか)

にこ(よし、日曜のことも決まったし、とりあえず練習着に着替えて、みんなを待っとこう)

―――――

にこ(…しかし、今日はみんなやけに遅いわね。……なんかだんだん眠くなってきたし…)

にこ(なんでこうお昼を食べた後って眠くなるのかしら……というか、最近やけに眠い……)ウツラウツラ

にこ「…」

にこ「……」スースー


―――――

ガチャ


にこ「ん、……」スー

>>91「あ………って、寝てる…?」

(・8・)

ことり「……にこちゃーん」ヒラヒラ

にこ「……」スー

ことり「ホントに寝てるみたい…。この間のことといい、疲れてるのかなぁ…」

ことり「というより、まだ誰も来てないの?」キョロキョロ

ことり「穂乃果ちゃんは日直で海未ちゃんは弓道部に寄っていくって言ってたから一人で来たけど……まさかにこちゃんしかいないなんて…」

ことり「しかも寝てるし…」

にこ「…む、にゃ……」スー

ことり「…可愛い」ナデナデ

にこ「ん……、?」パチ

ことり「あ、ごめん。起こしちゃった?」

にこ(……ことり…?)

ことり「にこちゃん? 大丈夫?」

にこ「あ、うん……ごめん、眠くて…」コシコシ

ことり「最近ずっと眠そうだよね。夜ちゃんと寝てる?」

にこ「んー、寝てるはずなんだけど……なんか、深い眠りにつけないっていうか…」コシコシ

ことり「そっか……なんか心配だなぁ」

にこ「まぁそんな心配しなくても大丈夫よ。そのうちよくなるから」

ことり「そうかな…」

にこ「そうよ。それより、ことり一人なの?」コシコシ

ことり「あ、うん。穂乃果ちゃんは日直で、海未ちゃんは」

にこ「弓道部?」

ことり「うん」

にこ「海未も大変ね」コシコシ

ことり「そうだね……あの、にこちゃん?」

にこ「ん?」コシ

ことり「目、こすりすぎじゃない?」

にこ「いや、なんか眠気とれないから、気を紛らわそうかと思って」コシコシ

ことり「そんなにこすったら目赤くなっちゃうよ?」

にこ「大丈夫よ。にこの目って元々赤みがかってるし」コシコシ

ことり「そういう問題じゃなくて……ああ、もう、こすっちゃダメだってば」

にこ「いや、でも眠いし…」コシ

ことり「だからこするの禁止」ギュ

にこ「……分かったわよ。手、離して」

ことり「もうこすらない?」

にこ「こすらないこすらない。眠いけど、我慢するわ」

ことり「……前に誰かから聞いたけど、びっくりしたら眠気はとれるんだって」

にこ「へー、そうなんだ」

ことり「……目、瞑って?」

にこ「え? うん」キュ

ことり「…」チュ

にこ「!?」パチッ

ことり「どう? 目は覚めた?」

にこ「さ、覚めたけど……ちょ、今、ほっぺに…」

ことり「あ。あと五秒くらいで来るよ」

にこ「え?」

ことり「穂乃果ちゃん」

タッタッタッタッタッタッ

ガチャ

穂乃果「ことりちゃーん、お待たせーっ」

穂乃果「あれ? あ、にこちゃんも来てたんだ!」

にこ(な、なんて正確なタイミング……ことり、すごい…)

にこ「って、そうじゃなくて! あんた、今…!」

穂乃果「ほぇ? にこちゃん、どうかしたの?」

にこ「あ、いや、なんでも…」

にこ「……」ジロ

ことり「あはは…ごめんね。なんか寝ぼけてるにこちゃんが可愛くて」

にこ「…次勝手にやったら怒るからね」

ことり「うん。気を付ける」

にこ(…まぁおかげで目は覚めたけど)


―――――

にこ(とはいっても…やっぱり眠いわね。夜、ちゃんと寝てるはずなのに…)コックリ、コックリ

穂乃果「…」ジー

にこ「……」ウツラ、ウツラ

穂乃果「……」ジー

にこ「……」スー

穂乃果「あ、寝ちゃった」

凛「にこちゃん、やっぱり疲れてるのかにゃー?」

海未「この間から様子がおかしかったですしね」

花陽「けど、夜はちゃんと寝てるって言ってたけど…」

希「うーん…寝てはいるけど、深い眠りにはつけてへんのちゃうかなぁ」

ことり「あ、それさっきにこちゃんも言ってた」

真姫「…けど、そういうのって気の持ちようだし、どうしようもなくない?」

絵里「んー…リラックスできる形で寝れば、少しはマシになる気がするけど」

穂乃果「リラックスかぁ………あっ、そうだ!!」

「「「「?」」」」


―――
――


穂乃果「というわけで、はい、どーぞ、にこちゃん!」スッ

にこ「え? なにが、というわけなの?」

穂乃果「にこちゃんのお泊まり企画だよ!」

にこ「え? え?」

海未「ええっと…つまりですね、にこは最近、寝不足気味ですよね」

にこ「寝不足かは知らないけど……眠いのは確かね」

ことり「それでね、穂乃果ちゃんが考えたの」

穂乃果「ズバリ、人肌があればぐっすり眠れるんじゃないかって!」ドヤァッ

にこ「……はい?」

穂乃果「いや、前にテレビでやってたんだよ。人の体温って快眠効果?っていうのをもたらすんだって!」

凛「確かに凛も、かよちんをぎゅーってして寝るとよく眠れる気がするにゃー」

花陽「そうだね。あながち間違いでもないのかも」

にこ「いや、たとえそうだとしても、それがなんでお泊まりとかになるの? 人肌でいいなら、妹を抱きしめて寝るけど」

穂乃果「私がやりたいから」

にこ「ええぇー……」

穂乃果「さ、にこちゃん、くじ引いてー」

にこ「いや、引いてって……このくじ、なんなの?」

穂乃果「誰の家に泊まってもらうかのくじ引き」

にこ「いやいや…」

穂乃果「大丈夫だよ。泊まるっていっても、眠ってもらうだけだから」

にこ「いや、だけって…」

穂乃果「とりあえず引いてみてよーねーねー」ユサユサ

にこ「あああもう……」グラグラ

にこ(まぁいいや。とりあえずいったん穂乃果のノリに付き合えば、満足するでしょ)

にこ(穂乃果以外のメンバーはそんなにノリ気じゃないだろうし)

にこ「じゃ、引くわよ」

穂乃果「うんっ」

にこ「じゃぁこれ」ヒョイ


>>106

結果(メンバーの名前でお願いします)

真姫

にこ「えっと…真姫ちゃんね」

真姫「!」

穂乃果「あー…やっぱり八分の一じゃ当たらないかぁ…」ガックリ

にこ「はいはい。じゃ、遊びはこれくらいにしてさっさと帰るわよ」

穂乃果「遊びって…結構本気で考えたのにー」

にこ「気持ちはありがたいけど、とりあえず今夜は妹と一緒に…」

真姫「ちょっと」

にこ「ん? なに? 真姫ちゃん」

真姫「なに?じゃないわよ。私が当たったんだから、今日は私の家に来てもらうから」

にこ「え、いや、けどこれって穂乃果の遊びじゃ…」

真姫「穂乃果も今言ったでしょ。一応みんなで本気で考えたんだから。遊びじゃないわ」

にこ「でも、いきなり泊まりとか言われても…」

中途半端ですが今回の更新はここで止めます
次はまだ未定ですが早いうちに再開したいと思ってます

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございます

アライズも出したいのですが、ご指摘のとおり収集がつくかどうかが…
出るとしてもリーダーのツバサだけだったりするかもしれませんが、そのときはご了承ください


では、ゆったりと再開していきます

絵里「…そうよ。いきなり泊まりだなんて言ったって、妹さんのこともあるでしょう」

穂乃果「あ、そういえばそうだったね。うっかりしてた…!」

希「確かに、にこっちのお母さんはいつも帰ってくるの遅いらしいし、それまで小さい子が二人でお留守番いうんはあんまりよくないかなぁ…」

にこ「そういうわけだから、ごめん真姫ちゃん。気持ちはありがたいけど…」

真姫「………まぁ、家族の事情なら仕方ないわね」シュン

にこ(な、なんかすごい罪悪感が……)

穂乃果「けどこのままじゃにこちゃん、ずっと眠いままなんじゃない?」

にこ「あ、いや、だから今夜は妹と一緒に寝

穂乃果「よし、こうしよう!」

にこ(人の話聞きなさいよ!)

穂乃果「にこちゃんのお母さんって、いつも何時くらいに帰ってくるの?」

にこ「え? えっと……その日によって違ったりもするけど、大抵は深夜辺りね」

穂乃果「朝は何時くらいに出て行くの?」

にこ「にこたちが起きる前にはもう行ってるから……五時くらいかしら」

海未「すごいですね…」

ことり「一体なんのお仕事してるの?」

にこ「それは…って、それは今どうでもいいでしょ。穂乃果はなにが言いたいのよ」

穂乃果「にこちゃんが誰かの家に泊まるのが難しいなら、にこちゃん家に泊まりに行けばいいんじゃないかなって思って」

にこ「……えぇ…」

穂乃果「あ、嫌そうな顔」

にこ「いや、嫌っていうか……寝るためだけに来てもらうのは、さすがに気が引けるというか…」

穂乃果「なんだ、そういうこと。私はそれくらい全然平気だよ。にこちゃんには元気になってもらいたいし」ギュ

にこ「穂乃果……」

にこ(気を使ってとかじゃなくて、本気で言ってくれてるんだろうなぁ……やっぱり穂乃果はμ’sのリーダーね)

穂乃果「というわけでにこちゃん! この案どうかな?」

にこ「どうかなって……」


>>132

1.いいんじゃないかと思う
2.やっぱり申し訳ない

いち

にこ「い、いいんじゃないかなって思う、けど…」

にこ(なんかこの言い方、偉そうね…)

穂乃果「やった、じゃぁ決まり! 早速今日いってもいい?」

にこ「え?」

真姫「ちょ、ちょっと! その案を採用するとしても、今日は私でしょ」

穂乃果「あ、やっぱり? 勢いでいけるかなって思ったんだけど…」

真姫「ダメに決まってるでしょ」

穂乃果「ちぇー」

真姫「……にこちゃん、今日行ってもいい?」

にこ「え、えっと……」

にこ(どうしよう……真姫ちゃんの厚意はありがたいけど……でもママに何の連絡もなく友達を泊めるのも…)

にこ(この間のときと違って、ママに友達を見られる可能性もあるわけだし……いや、別にだから困るってことはないんだけど)

にこ(それよりもむしろ、真姫ちゃんの親御さんに申し訳ないわよね……いきなりお泊まりとか…)ウーーン



どうしますか?

>>136

おいでおいで

にこ(……まぁ、ちゃんと連絡入れてもらえばいっか。それより真姫ちゃんの厚意を無碍にするほうが嫌だし……さっきみたいな顔はあんまり見たくないしね)

にこ「じゃぁ、えっと…来てもらってもいいかな」

真姫「うん。行きたい」コクリ

穂乃果「なら今日は真姫ちゃんがにこちゃん家にお泊まりってことで決定だね」

にこ「そうね」

凛「じゃー決まったところでそろそろ帰りたいにゃ。凛の見たいテレビがもうすぐはじまっちゃう」ソワソワ

にこ「あ、ごめん、付き合わせちゃって…」

凛「ううん、それは平気! あーあ、でも真姫ちゃんもにこちゃんもうらやましいにゃー。凛もお泊まりしたーい」

凛「あっ! かよちん、今日はかよちんの家に泊まってもいい?」

花陽「うん、いいよ」

凛「やったー!」ピョン

にこ(凛と花陽のお泊まり…なんか微笑ましいわね)

凛「あ、かよちん、ついでに英語の宿題手伝って!」

花陽「うん。ただ、ちゃんと自分でもやらないとダメだよ」

凛「やったぁ!」

真姫「花陽……、凛を甘やかしすぎじゃない?」

花陽「そ、そうかな?」

希「まぁあれやね。凛ちゃんってこう、助けてあげたいオーラが出てるしなぁ」

にこ「花陽は幼なじみだし、特にそういうのに弱いんでしょ」

ことり「その気持ち、すっごく分かる気がする」チラ

海未「私もです」チラ

穂乃果「え? なに?」

ことり「いや、なんでも」

にこ(にしても、英語かぁ……確かにこのクラスでも英語の宿題があったっけ)

にこ(そういえば、あの宿題まだやってないなぁ……提出いつだっけ。もうすぐよね、確か)

希「そういや、ウチらのクラスも英語の宿題出てたよね?」

絵里「……そうね」

希「う、うん」

にこ(…? なんか絵里の声低いけど……風邪…な、わけないわよね。なんかあったのかしら)

希「あの宿題の提出明日やけど、にこっちちゃんとやってる?」

にこ「…………えっ!?」

希「にこっち……まかさ忘れてたん?」

にこ「わ、忘れてなんてないわよ!」

希「ならええけど…」

にこ(ヤバい、すっかり忘れてた……)

海未「…ちなみに、私たちのクラスも明日提出の数学の宿題がありますが」

ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

穂乃果「えええっ!? あ、明日提出だっけ!?」

海未「穂乃果…」ハァ

海未「どうしてあなたはいつもそうやって忘れてしまうのですか。いいですか、日ごろからきちんと意識していれば、物事を忘れることなんてそうそう

穂乃果「あー、わ、分かったから。ね、もう帰ろうよ。ほら、凛ちゃんも急がなきゃなんでしょ?」ガチャ

凛「そうだったにゃ! みんな、早く帰ろー」ダッ

花陽「り、凛ちゃん、廊下は走っちゃダメだよ!」ダッ

真姫「そう言う花陽も走ってるけどね…」

花陽「あっ」

―――――

にこ(まぁでも、今日やればなんとかなるわけだし、思い出せただけマシよね…)テクテク

にこ「………、………あっ」

にこ(英語のノート、教室に置きっぱなしだった…)

希「にこっち、どうかした?」

にこ「ご、ごめん、にこちょっと教室にノート忘れたからとってくる! みんなは先帰ってて、後で追いつくから!」ダッ


―――――

にこ(はぁ……宿題の提出日も忘れて、ついでにノートも忘れるなんて……やっぱり眠気のせいで頭が回転してないのかしら…)テクテク

にこ(……まぁ、元から忘れ物は多いほうだけど)

ガラ

にこ(さすがに教室には誰もいないわね)

にこ(…誰もいない教室に一人って、なんか久々かも。μ’sに入る前は割とどこでも一人だったけど。希が絡んでくるとき以外は)

にこ「って、今更なに昔のこと思い出してんのよ…」ブンブン

にこ(えっと、机からノートをとって、鞄に入れて、と)ガサゴソ


カタン。


にこ「!?」ビクッ

にこ(な、ななななに今の物音……後ろから?)クル

にこ「…え、あれ? >>143? みんなと一緒に先に帰ったんじゃ…?」

えり

にこ「絵里がなんでここに? ……あ、もしかしてあんたも忘れ物?」

絵里「違うわ」

にこ「まぁそうよね」

にこ「けど、ならなんでここに?」

絵里「…にこを迎えに来たの」

にこ「迎えにって……えっと、なんかわざわざ悪いわね」

絵里「気にしないで。……私がそうしたかっただけだから」

にこ「…そう」

にこ(やっぱりなんか、絵里の様子がおかしい気がする…)

にこ(何かあったのかもしれないけど……気軽に聞いていいものなのかしら)

にこ(そもそも、様子がおかしい気がするってのも、にこの勘違いかもしれないし……)


どうしますか?

>>147

1.どうしたのか聞く
2.聞かない

1

にこ(…ちょっと心配だし、聞いたほうがいいわよね)

にこ「絵里、どうかしたの?」

絵里「…何が?」

にこ「いや、なんか様子がおかしいように見えるから。なにかあったのかなーって思って」

絵里「……よく分かったわね」

にこ「いや、そりゃ分かるわよ」

絵里「にこは鈍いから、気づかないかと思ったわ」

にこ「あのね……いくらにこでも、絵里の異変にくらい気が付くわよ」

絵里「……それって、私のこと見てくれてるってことよね?」

にこ「み、見てるっていうか……そりゃ、同じクラスだし、友達だし…」

絵里「そう。…嬉しいわ」

にこ「と、というか、まだ最初の質問に答えてもらってないわよ」

絵里「ああ……、どうかしたのかって質問だったわね」

絵里「…今日、真姫を家に泊めるのよね?」

にこ「うん、まぁ」

絵里「それで、明日は真姫と仲良くお昼ご飯」

にこ「…え? なんで絵里がそのこと知ってるの?」

絵里「購買に行く途中で、たまたま二人の会話を聞いちゃったのよ」

にこ「あー…なるほど」

にこ(なら声でもかけてくれればよかったのに)

絵里「…最近、やけに真姫と仲がいいわよね?」

にこ「そりゃ真姫ちゃんは可愛い後輩だし」

絵里「それだけ?」

にこ「え?」

絵里「……真姫に、何か特別なこと、言われたんじゃないの?」

にこ「なにか…?」

にこ(特別ってことは……ひょっとして告白のこと…?)

にこ「……なんでそう思うの?」

絵里「にこはともかく、真姫はわざとなのか分からないけど、かなり分かりやすいもの。意識して見ればすぐ分かるわ」

にこ(…まぁ確かに、最近の真姫ちゃんってたまに優しかったりするし、分かりやすいのかもしれないけど)

絵里「…尋ねといてなんだけど、別に言いたくないなら言わなくていいわよ。にこの性格なら、真姫のことを思って答えづらいだろうし」

にこ「助かるわ」

にこ(…って、正直このやりとりがもうすでに答えを教えてるようなものよね…)

絵里「ただ、これだけは教えて」

にこ「なに?」

絵里「真姫と付き合ってるの?」

にこ「つっ……、い、いや、つ、付き合ってないわよ」

絵里「…そんなにつっかえられると、不安になるんだけど」

にこ「あ、いや、まさかそんなこと聞かれるとは思わなかったから」

絵里「なんとなく話の流れで察してよ……やっぱりにこは鈍いわ、色々と」

にこ「………悪かったわね」

にこ(やっぱりもう少し鋭くならないとダメよね……いや、こういうのって、なろうと思ってなれるものでもないんだけど…)

絵里「…私、にこを諦めないから」

にこ「え?」

絵里「他の誰がにこのことを好きでも、きっと私がにこのこと一番好きだから」ギュッ

にこ「え、と……あの、絵里」

絵里「何も言わなくていいから。しばらく抱きしめられてて」

にこ(えええっと……)



どうしますか?

>>155

1.離れる
2.しばらくそのままでいる

2

にこ(…まぁ、絵里の気の済むまでこうしててもいっか。変に拒絶するのもなんだし…)

にこ(……しかし、穂乃果の言ってたことって正しいのかもね。なんかこうやって抱きしめられてると眠くなってくるわ……さすがに寝るわけにはいかないけど)

絵里「…やっぱりにこって小さいわね」

にこ「突き飛ばすわよ」

絵里「やだ怖い。けど、いいじゃない。小さくて可愛いんだし」

にこ「あんたみたいなルックスの奴には一生分からないと思うわ」

絵里「でも、全体的に細いし、アイドルとしてはいい体型だと思うけど」ナデナデ

にこ「まぁ身体の細さは自信あるけど……というか、背中撫でるのやめてくれない?」

絵里「じゃぁ手握ってもいい?」

にこ「はあ…まぁ、それくらいなら…」

絵里「ありがとう」ギュ

絵里「……にこの体って温かくて小動物みたいね」

にこ(やっぱり突き飛ばそうかな…)

寝る前にこれ読むのが毎日の楽しみだ
他にも何か書いてるの?

>>159

ありがたきお言葉感謝です
現行で書いてるのはこのssだけです


―――――

にこ(結局抱きしめられてたのは五分くらいね)

絵里「ありがとう、にこ。ワガママを聞いてくれて」

にこ「いや、別に。…それより、早くみんなに合流しましょ」

絵里「ええ」

絵里「……そういえば前に、町中でくっついているところを海未に見られたことがあったわね」

にこ「あー…あったわね…」

絵里「今回は見られてないといいわね」

にこ「嫌なこと言わないでよ…」



コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=見られてた

5.6.7.8.9=見られてない

>>160
ごめんごめん、過去作を聞きたかったんだ
ログ漁ってて見つけたけどメンバー全員に告白するSSも>>1だったのか
あれも楽しく読んだよ

ガラッ

にこ「…」キョロキョロ

絵里「そんなに警戒しなくても、誰もいないわよ」

にこ「あんたが変なこと言うからでしょ」

絵里「悪かったわ。ほら、早くみんなのところに行きましょう」

にこ「ん」

―――――

穂乃果「あ、にこちゃん、絵里ちゃん」

にこ「って、穂乃果? え? なんでみんな校門に?」

穂乃果「いやー、やっぱり二人のこと待ってようってことになって」

にこ「先に帰っててもよかったのに…。凛はテレビ大丈夫なの?」

凛「んー…まぁいいかなぁって思って。それよりにこちゃんと一緒に帰りたかったし!」

にこ(そう言ってくれるのは嬉しいけど……にこのせいでテレビを見逃したのかと思うと、ちょっと悪い気がする…)

>>165

過去作のことでしたか、申し訳ない

前に書いたにこにーメインのssは、その読んでもらえた告白のやつと、にこにーの生活費が云々って感じのssです

ことり「それにしても、絵里ちゃんが忘れ物なんて珍しいね?」

にこ「え?」

絵里「まぁ私もたまには忘れ物くらいするわ」

にこ(…嘘ついて来たのね)

穂乃果「絵里ちゃんったらおっちょこちょいだな~」アハハ

海未「ついさっき、宿題の提出日を忘れていたのは、誰でしたっけ?」

穂乃果「よし、帰ろっか!」

海未「穂乃果…」ハァ

―――――

にこ(…そういえば、一応ママに今日何時に帰るか聞いといたほうがいいかな)

にこ(万が一早かった場合、真姫ちゃんと鉢合わせちゃう可能性があるし…)

にこ(ちょうど今、みんなはお喋りに夢中だし、メールをうつこともできるけど……)

にこ(どうしようかな…)


>>170

1.今送る
2.後で送る

2

ああ生活費の人か
あれはおもしろかった

>>171

ありがとうございますー
読んでもらえて嬉しいです

にこ(やめとこ。友達と一緒にいるときにメールするのはあんまりよくないだろうし)

真姫「……にこちゃん」ヒソ

にこ「ん?」

真姫「今夜のことだけど、何時くらいに行けばいい?」

にこ「あー…えーっと……うちは何時でも大丈夫だけど。というか真姫ちゃん、夕飯はどうするの?」

真姫「どうするって?」

にこ「うちで食べるか、真姫ちゃんの家で食べてくるか」

真姫「……、…………」

にこ(なんかすごい真剣に考えてる…)

真姫「……我慢、するわ」

にこ「う、うん?」

真姫「夕飯は食べてから行く。時間はいつでもいいのね?」

にこ「うん。…あ、あと、うちの妹たち、ちょっとテンション高めだったりするかもしれないけど、その時はごめんね」

真姫「それは平気。にこちゃんの妹だし」

にこ「そう言ってもらえると助かるわ」

真姫「うん」コクリ

凛「にこちゃん、真姫ちゃん、なにひそひそ話してるの?」ヒョコ

真姫「何でもないわ」

凛「ええー、怪しいにゃー」

真姫「なにが怪しいってのよ」

凛「凛だってにこちゃんとお話ししたいのに、真姫ちゃんずるいにゃー」ギューッ

真姫「って、な、なんで抱きつくのよっ」

凛「なんとなく? 真姫ちゃんあったかーい」

真姫「まったく…」ハァ

にこ(仲良いなぁ。……あ、仲良いで思い出した)

にこ(日曜日、絵里と希をうちに誘わなきゃいけないんだった)

にこ(すっかり忘れてた……にこってこんなに忘れっぽかったっけ…)チラ


絵里「そういえば希、あの書類のことなんだけど…」

希「ああ…あれがどうかしたん?」


にこ(なんか難しい話してるし、また今度誘おう)


ピリリリッ


にこ「ん?」

にこ(メールだ……誰からだろ)


>>176

1.メールを見る
2.メールを見ない

1

にこ(ちょっと気になるし、見るだけならいっか)スッ、ピッ

にこ(…あ、しまった。待ち受けそのままだった)

>>179「?」ヒョコ

海未

海未「にこ、携帯がどうかし……た、のですか…?」

にこ「う、海未!?」ビクッ

にこ(え、いつから隣に? さっきまで穂乃果たちと話してたのに…)

海未「…あの、その待ち受けは…?」ヒソ

にこ「いや、あ、これはね、違うの。あのおまじないとは一切無関係で…」

海未「おまじない?」

にこ「え? ひょっとして海未、知らないの?」

海未「えっと……よく分からないのですが…」

にこ「いや、今学校で流行ってる恋のおまじないとかいうやつの話。好きな人の写真を待ち受けにして、三週間誰にもバレずにいたら両想いになれる、みたいな」

海未「へえ、そんなものがあるのですね……知りませんでした」

にこ「一、二年の間ではもうだいぶ話題だったらしいけど…」

にこ(希の情報が間違ってたのかしら…)

海未「私は恋云々とはあまり関わりがないですから。そういう噂を耳にすることが少ないのかもしれません」

にこ「あ、なるほど」

にこ(確かに海未は女子によくモテてるけど、当の本人はパッと見、あまり興味なさそうな感じだもんね)

にこ(……まぁ、今は変な噂が流れちゃってるけど…)

海未「…あの、ところでそのおまじないというものが関係ないとしたら、その待ち受けは一体…?」

にこ「え、ああ、これはね…」



海未「なるほど。可愛らしい妹さんたちですね」クス

にこ「時々生意気だけどね」

海未「いいじゃないですか。うらやましいですよ」

にこ「じゃぁ土曜日に来た時に思い切り遊んであげて。多分すごい喜ぶから」

海未「はい。私なりに精いっぱい、頑張らせてもらいます」

ご飯食べてくるので、ちょっと間隔開きます

食べ終わったらまた再開します

というかこのおまじない確か…
BADしか見えねえ

>>186-187
元ネタが盛大なBAD ENDで有名なゲームだからです
と、便乗して書いてしまいましたが、おまじないの話だけは元ネタが存在しております


では、ゆったりと再開していきます

穂乃果「海未ちゃーん! 数学の宿題手伝って!」ヒシッ

海未「ダメですよ、自分でやらなくては」

穂乃果「無理だよー助けてよー」ビエエェーン

海未「こ、こんなことでマジ泣きしないでくださいよ」

にこ(海未も大変ね…)

にこ(あ、そうだ。メールを見るんだった)ピッ

にこ(えっと……あ、ママからだ)

にこ(なになに……って、は?)

―――
――



―矢澤さん家―


にこ「ちょっとママ! 今日遅くなるってどういうこと?」

にこママ『仕事の途中でたまたまママの昔の友達に会ってね、一緒に食事でもってことになったのよ』

にこ「それはいいけど、なんでそれにここあとこころも付き合わせるわけ?」

にこママ『だって今から行くお店、前に二人がおいしいって言ってた洋食店だから』

にこママ『それに、日曜日はあの二人とあまり一緒にいてあげられないから。せめて今日だけでもって思って…』

にこ(それを言われるとなにも言えなくなる…)

にこママ『ごめんね。あ、今からでもにこを迎えに行きましょうか?』

にこ「いや、まぁ……いいわよ。どうせにこも、今日は友達を泊める予定だったし」

にこママ『あら、そうなの? じゃぁ帰ったらぜひ挨拶したいわ』

にこ「まぁそれはまた帰って来た時にね。じゃ、夕飯作るから切るわね」

にこママ『うん。お留守番よろしくね』

にこ「はいはい」ピ

にこ(……まさかこんなことになるなんて…)

にこ(真姫ちゃんが来るまで、にこ一人……)

にこ「……まぁ、寂しくなんてないけどね」

にこ(…真姫ちゃん、早くこないかな…)ハァ


―――
――


にこ(……暇)


ピーンポーン


にこ「!」スクッ

にこ(真姫ちゃんかも!)タッタッタッ


ガチャ


真姫「あ、にこちゃん、こんばんは」

にこ「真姫ちゃん、いらっしゃい。待ってたわ」

真姫「うん、おじゃまします」

にこ「あがってあがって……って、手になに持ってるの?」

真姫「あ、これ、お土産。妹さんたちに。マドレーヌとかクッキーとか、家にあったもの適当に持ってきたから、気に入ってくれるか分からないけど…」

にこ「なんかわざわざごめんね」

真姫「ううん。で、妹さんたちは?」キョロキョロ

にこ「あー……ごめん、真姫ちゃん。ちょっと色々あって、妹たちの帰り遅くなるみたいで…」

真姫「え?」

真姫「…にこちゃんのお母さんは?」

にこ「ママも妹たちと一緒。三人でそろって出かけちゃってさ」

真姫「そ、そうなの」

にこ「一人でちょっと退屈だったから、真姫ちゃんが思ったより早く来てくれて助かったわ」

真姫「……そう」

にこ「あ、なにか飲む? 今朝もらったケーキとかもあるけど」

真姫「にこちゃんに任せるわ」

にこ「了解。じゃ、座って待ってて。準備するから」

真姫「うん」

真姫「…………二人きりなのね」ポソリ

にこ「え? なにか言った?」

真姫「う、ううん、なんでもないわ」

にこ「?」


―――――

にこ「はい、お待たせー」カチャ

真姫「ありがと」

にこ「そういえば真姫ちゃん、本当に来るの早かったわね」

真姫「そう?」

にこ「うん。寝るだけなんだし、もうちょっと遅いのかと思った」

真姫「確かに目的は一緒に寝ることだけど……少しくらい何か話そうかと思って」

にこ「話す?」

真姫「にこちゃんと二人きりなんて珍しいから」

にこ(そうだっけ……いや、そうだったかな)

にこ「じゃぁ寝るまで何か話そっか」

真姫「ん」コクリ

にこ(……なんか、本当に最近誰かと話してばっかりね)

にこ「真姫ちゃんはなにか話したいこととかある?」

真姫「ううん、特には。ただ、にこちゃんの好きな話聞きたいなって思っただけだから」

にこ「にこの好きな話……っていうと、アイドルの話になるけど、いいの?」

真姫「ええ。にこちゃんの好きなものなら、私もよく知りたいから」

にこ「そっか。じゃぁじゃぁ、今にこがおすすめしてるアイドルの話してもいい?」

真姫「もちろん」

にこ(久々にアイドルの話ができる…!)パァッ




にこ「…と、いうわけなのよ!」

真姫「にこちゃん、休まずにもう三十分は語ってるけど……喉乾かないの?」

にこ「カラカラよ」

真姫「ジュース飲みなさいよ…」

にこ「うん」コク

にこ「なんかにこばっかり話してごめんね」

真姫「いや、別に……聞きたいって言ったのは私だから」

にこ「じゃぁ聞いてくれたお礼に、次は真姫ちゃんの好きな話していいよ」

真姫「だから私は別に…」

にこ「なんでもいいのよ。話題がなかったらしたいことでもいいし」

真姫「……じゃぁ、」



>>199

なにを話すかorするか

(ざっくりしたものでも大丈夫です)

最近の寝不足について

真姫「にこちゃん、最近寝不足だって言ってたけど……」

にこ「って、にこの話なのね……まぁいいけど」

にこ「学校でも言ったけど、ちゃんと寝てはいるのよ。ただ疲れがとれないだけ」

真姫「………それって、私のせいだったりする?」

にこ「え? なんで?」

真姫「…私が、あんなこと言ったから」

にこ「あんなこと?」

真姫「……にこちゃんが、好きだってこと」

にこ「あ……ああ、そ、そのことね、うん」

真姫「そのことでにこちゃんが悩んでるんだとしたら…私……」

にこ「い、いや、そのことは別に……気にしてないって言ったら嘘になるけど…とにかく、真姫ちゃんのせいではないから」

真姫「…ほんとに?」

にこ「ほんとほんと」コクコク

真姫「……ならいいんだけど」

にこ(……真姫ちゃんや他のみんなに心配かけないために、早くこの変な眠気を吹き飛ばさないとね…)

真姫「それにしても、にこちゃんのお母さんたち、遅いわね」

にこ「あー…友達と会ったって言ってたから、多分話が盛り上がってるのよ」

にこ(まぁこころとここあがいるし、そんなに遅くなりはしないだろうけど)

真姫「……けど、私はちょっと嬉しいわ」

にこ「え?」

真姫「…にこちゃんと二人きり、だから」

にこ「え、あ…うん」

にこ(そっか。そういえば二人だけなんだっけ……意識してなかった…)



コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3=このまま何も起こらず二人きり

4.5.6=メールが届く

7.8.9=電話が鳴る

にこ(ま、まぁ、二人きりだからって別に何かがあるわけじゃ…)

ピリリリリッ


にこ「わっ……び、ビックリした……にこの携帯ね…」

真姫「電話?」

にこ「うん。誰だろ」ス


>>206

電話の相手

μ'sとは限らないし…

にこ「ママから? なんだろ……真姫ちゃん、ちょっとごめん、向こうで電話してくる」

真姫「うん」


ピッ

にこ「もしもし? ママ?」

ここあ・こころ『にこにーっ』

にこ「え、あ…ここあとこころ?」

ここあ『うんっ、にこにーの声聞こえるー』

にこ「まぁそりゃ電話だからね。というか、急にどうしたの?」

こころ『えっとね、ひまだったから』

にこ「ママたちは?」

ここあ『なんかね、昔のお話してるー』

にこ「あー…なるほど」

にこ(昔話に花が咲いちゃってるのね…)

にこ「ママたちに言っといて。あんまり遅くならないようにって」

ここあ『はーい』

こころ『にこにー、一人でおるすばん、さみしくない?』

にこ「あ、いや、一人じゃないの」

こころ『え? そうなの?』

にこ「うん。今ちょっと友達が遊びに来てるから」

ここあ『えーっ、いいないいな、ここあたちも会いたい!』

にこ「家に帰ってきたら会えるわよ」

ここあ『やった!』

にこ「じゃぁ友達待たせてるからそろそろ…」

ここあ『あ、聞いて聞いてにこにー!』

にこ「な、なに?」

―――――

にこ(結局二十分くらい話してしまったわけだけど……携帯代…あ、家族割引あるから平気ね)

にこ(と、そんなことより真姫ちゃん待たせてたんだった)



にこ「ごめん真姫ちゃん、妹たちからだったんだけど、なかなか切らせてくれなくて…」

真姫「いや、そんなに待ってないから大丈夫」

にこ「いや、結構待たせたと思うんだけど…」

真姫「ううん、平気。にこちゃんなら、いくらでも待つから」

にこ「そ、そう? まぁそう言ってくれると助かるけど…」

にこ「……えっと…」

にこ(どうしよ……なにすればいいか分からない……何か話をふるべきなのかな…)

にこ(それとも真姫ちゃんが何か言うのを待つべき…)チラ

真姫「……」

にこ(…なんかジッとこっちを見てるだけだし、何も話しだしそうにない…)

にこ(やっぱりにこから動かないと…うん)


どうしますか?

>>215

(行動でも言動でも)

お風呂どうする?

にこ(……あ、そうだ)

にこ「ねぇ、真姫ちゃんってお風呂入って来た?」

真姫「え? あ…いや、まだだけど…」

にこ「そっか。じゃぁうちで入るのね」

真姫「うぇっ!?」

にこ「え、いや、そりゃそうじゃないの?」

真姫「そ、そうよね……、すっかり失念してたわ…」

にこ「真姫ちゃん、それは女の子としてどうなの…?」

真姫「仕方ないじゃない…にこちゃんの家に行くってだけで、すごく緊張してたんだから」

にこ(確か前にも来たことはあったような気が……まぁあれはノーカウントなのかな)

真姫「……あの、にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「すごく、言いにくいんだけど………私、パジャマ持ってくるの忘れちゃって…」

にこ「」

にこ「ま、真姫ちゃんにしては珍しいわね」

真姫「ごめん……」

にこ「いや、謝られても」

真姫「今から取りに帰るのもなんだし……この服を着回すことにするわ」

にこ「なに言ってんのよ。それこそ女の子としてどうなのって感じじゃない」

真姫「じゃぁ取りに帰れって言うの?」

にこ「いや、にこの貸してあげるわよ」

真姫「……、は?」

にこ「は?じゃなくて。貸してあげるってば」

真姫「い、いや、だって、サイズ…」

にこ「パジャマはほとんどゆったりめのだし、多分真姫ちゃんでも着れるわよ」

真姫「…いいの?」

にこ「わざわざ泊まりに来てくれたのに、同じ服を着させるわけにもいかないでしょ。それに、そんな服で寝たら起きた頃には服がしわしわになっちゃってるわよ」

真姫「そ、それもそうね」

真姫「……じゃぁ、お言葉に甘えて、借りさせてもらうわ」

にこ「うん。あ、ならついでにお風呂わかしてくるわね」

真姫「ん」

にこ(…あ、お風呂場に行くんだから、携帯は置いてったほうがいいわね)コト

―――――

にこ(お風呂がわくころにはママたちも帰って来ればいいんだけど)テクテク

にこ(しかし、真姫ちゃんと二人って微妙に気まずいわね。なにをしたらいいか分からなくなるわ)

にこ(二人でトランプやっても真姫ちゃんは楽しくないだろうし、折り紙とかでも遊ばなさそうなタイプだし。というか、真姫ちゃんじゃなくても高校生になって折り紙はキツイものがあるわね)

にこ(やっぱり何か適当な話するのが一番よね)

にこ(とりあえずなにを話すか、浴槽を洗ってる間に考えましょう)シャー


―――――

にこ(…うん、結局思いつかないまま戻ってきてしまった…)テクテク

にこ(我ながら情けない…)ハァ

ガチャ


にこ「真姫ちゃん、お待た……せ?」

真姫「……」

にこ「ま、真姫ちゃん、なんでにこの携帯見てるの?」

真姫「……携帯が鳴ってたから。また妹さんたちからの電話だったら知らせなきゃって思って…」

にこ「そ、そっか。それで、電話だったの?」

真姫「ううん。ただの携帯ショップからのお知らせメール」

にこ「なんだ。ならよかった」

真姫「………よくないわよ」

にこ「え?」

真姫「…なによ、この待ち受け」

にこ「え、えっと……」

にこ(本当になんでにこは、この待ち受けをさっさと変えなかったんだろう…)

真姫「なんで凛と花陽なの?」

にこ「あ、いや、これには訳があって…」

真姫「訳ってなに? にこちゃん、あの二人のことが好きなの?」

にこ「いや、そうじゃなくて」

真姫「確かに凛も花陽も優しい良い子だけど……でも…」

にこ「ま、真姫ちゃん、とりあえず落ち着こ、ね? ちゃんと説明させて」

真姫「……説明って、何をよ」

にこ「いや、つまりこの待ち受けにしてるのには訳があって……って、さっきも同じこと言ったけど」

真姫「訳って……どうせあれでしょ? クラスで流行ってるくだらないおまじない」

にこ「それとは全然関係ないのよ」

真姫「……じゃぁなんで」

にこ「えっとね…」



にこ「…と、いうわけなの」

真姫「……」

にこ「わ、分かってもらえた?」

真姫「……理解はしたわ」

にこ「よ、よかった」

真姫「…でも、今の話が本当なら、待ち受けにするのは誰の写真でもよかったんでしょ?」

にこ「まぁ…うん」

真姫「だったら何も凛と花陽じゃなくても……いや、他の人でも嫌だけど…」

にこ「いや、この写真にしたのはただの偶然で、深い意味は…」

真姫「…だったら変えて」

にこ「へ?」

真姫「変えてよ、今すぐ」

にこ「べ、別にいいけど……元からそのつもりだったし。じゃぁスタンダードに戻すわね」ピッ

真姫「………」

にこ「…あの、そんなにジッと見なくても、ちゃんと変えるってば」

真姫「……ねぇ、にこちゃんって反抗したりしないの?」

にこ「え?」

真姫「だって普通なら、私に変えろなんていう権利ないじゃない」

にこ「ま、まぁ、そうかもしれないけど…」

にこ「…別に、本当に嫌なことなら反抗くらいするわよ」

真姫「………そう」

にこ「……はい、変えれたわよ」ピッ

真姫「ん。……ねぇ、にこちゃん」

にこ「なに?」

真姫「本当に嫌なことなら、ちゃんと抵抗してね」

にこ「え?」

真姫「じゃないと私、本当に何するか分からないから」

にこ「え、真姫ちゃん、それってどういう…」

真姫「ごめん。ちょっと家に電話してくるから、待ってて」テクテク


ガチャ


にこ「……何するか分かんないって、なに…?」


―――――

ピー、ピー


にこ「あ、お風呂わいた。……けど」チラ

真姫「…」

にこ(さっきのやりとり以降、なんか気まずいのよね…。とはいえ、このままでいいはずもないし…出来るだけ普通に)

にこ「真姫ちゃん、先に入ってくる?」

真姫「……ん」スク

にこ「えっと、じゃぁちょっと待って。今パジャマ出すから」ガサゴソ

にこ(一応、一番大きいパジャマを選んで、と)

真姫「……」ジ

にこ(えっと…これでいいかな)

真姫「……」

にこ(…ま、真姫ちゃんの視線が痛い。なんだろう、怒ってるのかな…)

にこ「はい、真姫ちゃん。パジャマ。もし小さかったら言ってね。最終手段として、ママの出してくるから」

真姫「…うん。ありがとう」

にこ「じゃぁ温まってきてね」ヒラヒラ

真姫「………ん」コクリ

にこ(……やっぱりなんか、様子がおかしいのよね…)

―――――

にこ(真姫ちゃん、お風呂あがる頃には元に戻ってるといいなぁ…)

にこ(……さて、真姫ちゃんが上がるまで何して時間をつぶそうかな…)



>>244

1.寝る
2.メールを打つ(相手再安価)
3.電話をかける(相手再安価)
4.テレビでも見る

2

にこ(ちょっと眠いけど、まさか真姫ちゃんが来てるのに寝るわけにもいかないし…)

にこ(メールでもうとっかな…)ピッ

にこ「……って、誰に送ろう…」


>>246

送る相手

また中途半端ですが、今回の更新はここまでにします
次はまだ未定ですが、出来るだけ早くに再開します

お付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございます

ゆったり再開していきます

にこ(…そうだ、希に今朝のお礼しないと)ピ、ピ

にこ(えっと……今朝はケーキありがとうっと。…なんかこれじゃ寂しいから絵文字散りばめとこう)

にこ(よし、送信)ピッ



ピリリリリッ

にこ(あ、返信きた)ピ

『どういたしまして~。それより今日は真姫ちゃんとお泊まりやろ? どんな感じ?』

にこ(どんな感じって……割と普通な感じだけど…)

にこ(……あ、真姫ちゃんの様子がおかしいこと、希に相談してみようかしら…)


>>270

1.相談してみる
2.相談しない

にこ(よし、相談してみよう)

にこ(何故か真姫ちゃんの様子がおかしいんだけど……どうすればいいかなっと)ピ、ピ

にこ(送信)ピッ

ピリリリッ

にこ(あ、今度は返信早い。えっと…)

『様子おかしいって、どんな風に? にこっち、なんかしたん?』

にこ(どんな……うーん…そっけないというか、いつも以上に無口な感じかな)ピ、ピ

にこ(なにかっていうと……やっぱりあの待ち受けが見られたことよね)ピ

にこ(送信)ピッ

ピリリリリリリッ

にこ「早っ……って、電話? 希から…」ピッ

にこ「もしもし?」

希『に、にこっち、大丈夫?』

にこ「はい?」

にこ「大丈夫って、なにが?」

希『いや、真姫ちゃんに何かされてへんかなぁと…』

にこ「いや、されてないけど……なんで?」

希『だってあの待ち受けがバレたって…』

にこ「バレたけど、元に戻させられただけで特に何もなかったわよ」

希『なんや……よかった…』

にこ(なにを心配してたのよ…)

希『あ、でも真姫ちゃんの様子はおかしいねんな?』

にこ「うん。なんかあんまり話してくれなくて、ちょっと気まずいの」

希『まぁ原因はどう考えても、あの待ち受けやろうね』

にこ「やっぱそうよね…」

にこ(けど、ちゃんと誤解は解いたはずなんだけど…)

にこ「どうすれば真姫ちゃんの機嫌がなおるのかしら…」

希『そりゃぁ……うーん…』

にこ「なに?」

希『いや……んー………どうしても真姫ちゃんの機嫌なおしたい?』

にこ「まぁ、うん。このままじゃ寝るときに気まずすぎるし」

希『それもそうやんな。んー……あんな、多分真姫ちゃんはショックやったと思うねん、あの待ち受け』

希『おまじない云々以前に、真姫ちゃんからすれば一年生の中で一人だけハブられたようなものやん?』

にこ「ハブるって……そんなつもりは…」

希『真姫ちゃんの目にはそう見えてしまうんやて。やから、いったん真姫ちゃんの画像を待ち受けにしてみたらええんちゃう?』

にこ「え、いや、けどそれは色々と誤解を…」

希『妹さんたちに見られたとき用ってことにすればええやん』

にこ「あー……なるほど。けど、そんなことで機嫌なおしてくれるかしら…」

希『多分大丈夫やと思うけど。まぁやるかどうかはにこっちに任せるわ』

希『ちなみに、あんまりおすすめはしぃひん』

にこ「じゃぁなんで提案したのよ…」

希『ウチなりに解決策を絞り出した結果。まぁ自分の力で機嫌とるのが一番やと思うよ』

にこ「それが出来れば苦労しないわ」

希『にこっちなら出来そうな気もするけど……とりあえず頑張って』

にこ「努力はするけど…」

希『ん。ファイト』

にこ(正直、出来る気がしない…)

希『…あ、じゃぁそろそろ電話切ったほうがいい?』

にこ「え?」

希『いや、話すべきことは話終わったし。というか、今真姫ちゃんどこにいんの?』

にこ「お風呂入ってる」

希『ああ、なるほど。じゃぁ早めに切ったほうがええね』

にこ「いや、まだ上がってこないと思うけど。それに暇だし…」

希『んー……じゃぁ、どうする?』


>>280

1.通話を切る
2.続ける

1

希『やっぱり切ったほうがええね』

にこ「まぁそこまで言うなら…」

希『電話してるとこ真姫ちゃんに見られでもしたら大変やしねぇ…』

にこ「大変?」

希『やっぱりにこっちはもうちょっと鋭くなったほうが身のためやで』

にこ「…?」

―――――

にこ(しかし、希との電話が思いのほか早く終わっちゃったから、また暇に…)

にこ(…真姫ちゃんお風呂長いなぁ……って、まだ数分しか経ってないけど)

にこ(どうしよう…)


>>283

1.寝る
2.電話をかける(相手再安価)
3.テレビでも見る
4.ひたすら待つ

あえて2

にこ(ヒマだし、誰かに電話かけてみよっかな)

にこ(誰にしよう…)


>>285

かける相手

また戦争がしたいのか、あんた達は!

にこ(……特に話したい人も思いつかなかったし、誰でもいっか)ピ

にこ(適当に誰か……絵里でいいや。アドレス帳、一番上だし)

にこ(……我ながら、どうかと思う決め方だけど…)ピッ


ピリ、ピッ


絵里『も、もしもし?』

にこ「早っ……ワンコールもたってないけど…」

絵里『えっと……ちょうど携帯使ってたから』

にこ「なるほど」

絵里『それで、どうしたの? にこから電話なんて珍しいじゃない』

にこ「あー、いや、ヒマだったから」

絵里『暇って……真姫は? 今日は…泊まりでしょ?』

にこ「今お風呂入ってる」

絵里『…ああ、そう。それで私で暇をつぶそうと思ったのね』

にこ「まぁ言い方は悪いけど、そういうことね」

絵里『それで?』

にこ「え?」

絵里『どうせ電話かけただけで、なに話すかも決まってないんでしょ?』

にこ「………ご名答、です」

絵里『にこっていつも考えなしで行動してるわよね』

にこ「悪かったわね……頭使うのはあんまり得意じゃないのよ」

絵里『別に悪くはないわ。そういうところも好きよ』

にこ「あ、そう…」

絵里『…それに、にこが考えて行動するタイプだったら、こうして私に電話なんてしてくれなかっただろうし』

にこ「え?」

絵里『なんでもないわ』

にこ「そう…、?」

絵里『まぁそれはさておき。話題がないなら私が提案してもいい?』

にこ「そりゃいいけど…」

絵里『じゃぁ、>>296の話とか』

夜真姫とどうすごすのか

絵里『真姫の話とか』

にこ「え、真姫ちゃん? 珍しいわね、絵里が真姫ちゃんの話なんて…」

絵里『そう? …まぁそうかもね。真姫の話といっても、正確には今日の話なんだけど』

にこ「今日?」

絵里『今日の夜、真姫とどう過ごすの?』

にこ「へ? いや、どうって……普通にだけど」

絵里『普通って?』

にこ「そんなこと聞かれても…別に予定なんて決めてないわよ」

絵里『なにも?』

にこ「うん」

絵里『そう。ならいいけど。……変なことしちゃダメだからね』

にこ「変なことって…するわけないでしょ」

絵里『にこにその気がなくても、真姫のほうは分からないじゃない』

にこ「いや、ありえないでしょ。あの真姫ちゃんよ?」

絵里『にこの目には真姫がどう映ってるのよ…』

にこ「どうって……素直じゃなくてツンケンしてて…プライド高い子って感じだけど」

絵里『…にこのこと大好きだなぁとか思わないわけ?』

にこ「いや、思わないけど。そもそも、そんなこと思ってたらなんかうぬぼれてるみたいじゃない」

絵里『……こんなこと言いたくはないけど、にこはもう少し自分を見つめ直したほうがいいわ』

にこ「言ってる意味がよく分からないんだけど…」

絵里『でしょうね。ともかく、変な空気になったらすぐに大声出して逃げるのよ。真姫が何するか分からないから』

にこ「絵里こそ、真姫ちゃんを何だと思ってるのよ…」

絵里『何というか、真姫はいろんな意味で同類だと思ってるわよ』

にこ「同類? ……ああ、確かにちょっと似てるとこもあるかもね」

絵里『好みとかもね』

にこ「好み? でも絵里が好きなのってチョコだけど、真姫ちゃんはトマトでしょ? 全然違うじゃない」

絵里『……うん、まぁ、そういうことでいいわ』

絵里『…それにしても、やっぱりうらやましいわ』

にこ「え?」

絵里『私もにことお泊まりしたい』

にこ「え、えっと…」

にこ(なんて言えばいいのよ…)

絵里『……ねぇ、今度私の家に泊まりに来ない?』

にこ「へ?」

絵里『私、よく亜里沙と一緒に寝るんだけど、結構好評なのよ』

絵里『にこの寝不足、私がなおしてあげる』

にこ「い、いや、けど…」

絵里『……ダメ?』

にこ「えっと…」


>>306

1.ダメ
2.ダメじゃない

1

にこ(……家に泊まるのですら気が引けるのに、にこの事情で泊まらせてもらうなんてもっと申し訳ないわね…)

にこ「気持ちはありがたいけど、遠慮するわ」

絵里『……そう。まぁ、無理強いはしないけど』

にこ「ごめんね。せっかく提案してくれたのに…」

絵里『別に気にしないで。…まぁ、穂乃果の作ったくじで私が当たればそれでいいしね』

にこ(え、あのくじってまたやるの…?)

絵里『それより、もう少し何か話しましょう』

にこ「あ、うん。いいけど……なんの話するの?」

絵里『にこの好きな話でいいわよ』

にこ(さっきも真姫ちゃんに同じこと言われた気がする……やっぱり似てるのかも)

にこ「じゃぁ…えっと、アイドルの話を」

絵里『ええ、いいわよ』

にこ(…にこって、アイドルの話しかすることないのね…)


―――――

にこ「で、そこでその子が歌った歌っていうのがまたよくて!」

にこ(それにしても、どれだけ語っても語りつくせないアイドルのすばらしさ…!)

絵里『…あの、にこ? この話、もう十分ほど続いてるんだけど…』

にこ「あ、ごめん。疲れた?」

絵里『いや、そうじゃなくて……真姫は大丈夫なの?』

にこ「え?」

にこ(あ、そっか。よく考えたら、真姫ちゃんがお風呂からあがったのにいつまでも絵里と話してたら失礼よね)

にこ(えっと…)チラ


コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=あがってる

5.6.7.8.9=あがってない

真姫「……」

にこ「!?」ビクッ

にこ「ま、真姫ちゃん…いつからそこに…」

真姫「……さっき。気づかなかったの?」

にこ「う、うん、ごめん」

絵里『…真姫があがったの?』

にこ「あ、うん。今」

真姫「……誰と電話してるの?」

にこ「へ? あ、絵里だけど…」

真姫「エリー?」ピク

絵里『…にこってバカ正直よね』

にこ「なによそれ、どういう意味?」

絵里『そのまんまの意味』

にこ「そのまんまって…」

真姫「……にこちゃん」パシ

にこ「な、なに? …あの、腕、痛いんだけど…」

真姫「…私と話してるのに、エリーと話さないで」

にこ「あ、ごめん」

真姫「……ちょっと貸して」サッ

にこ「ちょ、にこの携帯…」

真姫「…もしもし、エリー?」

にこ(…会話が聞こえない)

真姫「今日は私が泊まってるって知ってるのに、電話してきたの? ……は?」

真姫「……にこちゃん」

にこ「は、はい」

真姫「にこちゃんからエリーに電話したってほんと?」

にこ「あ、うん。ヒマだったから」

真姫「……ああ、そう。まぁ私がお風呂に入ってたし、一人だったからよね」

にこ「う、うん」

真姫「じゃぁ、もうエリーと電話する必要はないわよね」

にこ「ま、まぁ」

真姫「じゃぁ切って」ス

にこ「へ?」

真姫「にこちゃんの手で切ってよ。エリーに言って。私と一緒にいるからって」

にこ「う、うん…」

にこ(真姫ちゃんの目がなんか怖い…)

にこ「あー…あの、絵里?」

絵里『聞こえてたわ。…真姫の独占欲ってすごいわね』

にこ「それとはまた違うような気も…」

絵里『それ以外に何があるっていうのよ。……とりあえず真姫の言う通りにしたら? 逆らうと後が怖いし』

にこ「あ、うん。えっと…じゃぁ、切るわね。また明日」

絵里『ええ、また明日。…愛してるわ、にこ』

にこ「な、なに言って………って、切れてるし…」

にこ(最後の一言は必要ないでしょ…)

真姫「…切れたの?」

にこ「あ、うん」

にこ(にしても、にこのほうから電話したのにあんまりな切り方になっちゃったわね…今度謝らないと)

真姫「………、怒ってる?」

にこ「え?」

真姫「…だから、今の、電話のこと。…無理やり切らせちゃったことよ」

にこ「ああ……いや、まぁビックリはしたけど…」

真姫「……にこちゃんって、怒りもしないわよね」

にこ「え?」

真姫「私、にこちゃんに怒られたことあまりないわ」

にこ「……怒ってほしいの?」

真姫「別にそういうわけじゃないけど……そういう態度のままだと、本当に何するか分からないわよ」

にこ「さっきも似た会話したと思うけど、よほどのときはにこだって怒るわよ。聖人君子じゃないんだから」

真姫「…よほどって?」

にこ「それは……考えたことないけど」

真姫「……たとえば、今私がにこちゃんを抱きしめたら?」

にこ「へ?」

真姫「怒る?」

にこ「えっと…」


>>335

1.怒る
2.怒らない

2

にこ「別に怒らないけど…」

にこ(絵里にも似たようなことされたし)

真姫「…怒らないの? 本当に? いいの?」

にこ「お、怒ってほしいの?」

真姫「いや、違うけど。……じゃぁ、抱きしめるから」

にこ「え、いや、別に実行しなくても…」

真姫「にこちゃん」ギュ

にこ「……え、えっと…」

真姫「にこちゃん、にこちゃん」ギュー

にこ「あ、あの、真姫ちゃん、ちょっと痛い」

真姫「あ、ごめん。……にこちゃんってやっぱり小さいわね」

にこ(真姫ちゃんといい絵里といい、喧嘩うってんのかしら…というか、言うこと一致してんじゃないわよ)

にこ「見てなさいよ。にこだってそのうち成長すんだから」

真姫「…にこちゃんは今のままで十分可愛いわよ」

にこ「小さいって言葉がなければ嬉しかったわ」

真姫「小さいだって褒め言葉だもの。私はこのままのにこちゃんが好きだから」

にこ「……ああ、そう」

にこ(…しかし、いつまで抱きしめられてればいいのかしら…)

すみません、ちょっと間隔あきます
帰ってきたらまた更新再開すると思います

寝るまでの間、更新再開します
眠気によっては極端に短い更新になるかもしれませんが、ご了承ください

無理しないでください

>>352
ご心配ありがとうございます
でも本当に眠くないだけなので、大丈夫です

真姫「……」ギュ

にこ「……あの、真姫ちゃん?」

真姫「ん?」

にこ「そろそろ離れない?」

真姫「……嫌」

にこ「いや、けど熱いでしょ? ほら、真姫ちゃんお風呂から上がったばっかりだし…」

真姫「平気。…にこちゃんがいいって言ったんでしょ」

にこ(いいとは言ってないんだけど……まぁ気が済むまで待った方がいっか)

にこ(これで真姫ちゃんの機嫌が戻れば、万々歳だし)

真姫「…ねぇ、にこちゃん」

にこ「んー?」

真姫「これだけ抱きしめても怒らないってことは、嫌じゃないってこと?」

にこ「まぁそりゃ…嫌ではないけど」

真姫「……だったら、もっと別のこともしていい?」

にこ「別のことって?」

真姫「…たとえば、キスとか」

にこ「」バッ

真姫「……分かりやすい反応をありがとう」

にこ「い、いえ」

にこ(さすがにこればっかりは流されるわけにはいかないしね…)

真姫「…抱きしめるのはよくても、キスはダメなのね」

にこ「程度が違うじゃない」

真姫「どちらも触れ合うという意味では変わらないじゃない」

にこ「いくらなんでも暴論でしょ…」

真姫「……なら、どこまでならいいの?」

にこ「え?」

真姫「キスは諦めるから。…どこまでならにこちゃんに触れていい?」

にこ「ど、どこまでって…」

にこ(どういう意味よ…)

真姫「…にこちゃん。私、本当ににこちゃんのこと好きなのよ」

にこ「い、いや、それはもう何度も聞いたから」

真姫「だったらあんまり無防備にしないで。優しすぎると調子に乗るわよ」

にこ「調子に乗るって……普通自分でそういうこと言う?」

真姫「事実だもの。ほら、最後のチャンスだから」スッ

にこ(ま、真姫ちゃんの手が首に……って、なんで首…? しかもなんか、撫でられてるし…)

真姫「…私に触られるのが嫌なら、ちゃんと言って」


>>361

1.嫌だと言う
2.言わない

1

にこ(……)

にこ「……じゃぁ、お望み通り言ってあげるわ」

にこ「にこは、真姫ちゃんにそういう風に触られるのは嫌だと思う」

真姫「……そう。…私のこと嫌いなのね」

にこ「そうじゃなくて、にこの勝手な事情よ」

真姫「…事情ってなによ」

にこ「にこはまだ気持ちの整理が出来てないから。そんな状態で真姫ちゃんと…その、触れ合うっていうの? そういうのはなんかおかしい気がするし」

真姫「……」

にこ「まぁ言い訳がましいわよね」

真姫「……、別に。本当のことなんでしょ」

にこ「あ、信じてくれるんだ」

真姫「信じてほしくないわけ?」

にこ「いや、そんなことないけど」

真姫「……私、絶対にこちゃんに好きになってもらうから」

真姫「…そしたら、キスだけじゃなくてにこちゃんにいっぱい触れるから。それまで待つわ」

にこ(………なんて返せばいいか分からない…)

真姫「…あ、けど抱きしめるのはいいのよね?」

にこ「え? いや、それは…」

真姫「さっきもしたじゃない。今更なしとか言っても聞かない」

にこ「でもあれは真姫ちゃんが無理やり…」

真姫「じゃぁ今度も無理やりってことでいいから」グイ

にこ「ちょ、真姫ちゃ――


ガチャ


にこ・真姫「!?」


タッタッタッ


ここあ「にこにー! ただいま!」

こころ「ただいまー」

にこ「あ、な、なんだママたちか…」

にこ(一瞬泥棒かと思った…)

ここあ「あっ、にこにーのお友達!?」

真姫「え、ええ…」パ

にこ(あ、さすがに腕離してくれた)

真姫「えっと……」

ここあ「にこにーの妹の、ここあですっ」

こころ「こころです。よろしくお願いします」ペコリ

真姫「あ、西木野真姫です、よろしく」

ここあ「まきちゃん! よろしくね!」ニコッ

真姫「………にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「可愛い……!」

にこ「そ、そう…よかったわ」

にこママ「あら、その子がお友達?」ヒョコ

にこ「あ、ママ」

真姫「…!」ピシッ

にこ(なんで急に背筋を伸ばしたんだろう…)

真姫「あ、あの、西木野真姫です。にこちゃんとは、その……あの…、…っ…」

にこママ「えっ…そんな言えないような関係なの…?」

にこ「そ、そんなわけないでしょ!? 先輩と後輩よ! 真姫ちゃん一年生なの!」

にこママ「あら、そうなの? 最近の子は随分と発育が……いや、うちの子が特別なのね」

にこ(実の親にまで言われるなんて…)

にこママ「まぁいいわ。ゆっくりしていってね、真姫ちゃん」

真姫「は、はい!」

にこ(真姫ちゃんもさすがに大人相手だと緊張するのね…)

にこママ「じゃぁここあ、こころ、手洗いうがいに行くわよ」

こころ・ここあ「はーいっ」



真姫「………はぁ」

にこ「緊張した?」

真姫「そりゃするわよ。にこちゃんのお母さんだもの。……将来のことも考えると、気に入ってもらいたいし」

にこ(将来ってなによ…って、ツッコんだら負けな気がする…)

―――
――


真姫「妹さんたち、よかったの? 一緒に寝たがってたけど…」

にこ「いいのよ。あの子たちがいたら、騒がしくて眠れるものも眠れないわ。だから今日はママのとこに預けた」

真姫「そう。……まぁ、私はにこちゃんと二人のほうがいいから、構わないけど」

にこ「じゃ、さっさと寝ましょ。明日も学校だし」

真姫「ええ」

にこ(…………あれ? なんか忘れてるような……まぁいっか)モゾモゾ

にこ「はい、真姫ちゃんも隣にどうぞ」

真姫「……え? 一緒の布団で寝るの?」

にこ「そりゃ、そのために今日来てくれたんでしょ?」

真姫「そ、そうだったわね。じゃぁ…失礼します」モソ…

にこ(……しかし、やっぱり眠気は全然あるのよね…)ウツラ、ウツラ

にこ(なのになんで疲れはとれないのかしら……謎だわ)

真姫「…にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「その、人肌云々っていうなら、ちゃんと密着しないと、効果ないわよ」

にこ「そうなの?」

真姫「そうでしょ。ほら、抱き枕みたいな要領で」

にこ「あー…なるほど。…こう?」ギュ

真姫「っ……う、うん」

にこ(眠い…)

にこ「じゃぁ、おやすみ…」

真姫「…うん。おやすみ」

にこ(……やっぱりこういう場合って、その相手が信頼できる相手であればあるほど、効果が出るものなのかしら)

にこ(…疲れ、とれてるといいなぁ…)

真姫「…にこちゃん」

にこ「んー…なに、真姫ちゃ……」スースー

真姫「って、早……もう寝たの? ……さすがにこの状態じゃなにも出来ないじゃない」

真姫「…ま、まぁ、するつもりもなかったけど。さっき待つって言ったばかりだし」

にこ「……ん…」モゾ

真姫「……おやすみなさい、にこちゃん」ギュ

―――
――



(にこちゃんの寝不足解消具合)


コンマ(一桁)安価↓1


・1から数字が大きくなるごとに、解消具合が高まっていく

・合計が10になったら完全解消


―――
――


にこ「ん……朝…?」パチ

にこ「起きなきゃ……って、ん?」

真姫「……」スースー

にこ「…真姫ちゃんって意外と起きるの遅いのね」

にこ「……どうしよう」

にこ(寝る前はにこが真姫ちゃんに抱き付いてたはずなのに、気が付いたら逆になってて、起きれない)

にこ「…」チラ

真姫「……にこ、ちゃ…」スー

にこ(すごい気持ちよさそうに寝てるし、起こしづらいわね…)

にこ(……まぁもう少しこのままでも…)


ガラッ


ここあ「にこにーっ、まきちゃん! 朝だよ!」

真姫「ん…?」パチ

にこ「あーあ……」

にこ(というか、ここあ、やけに起きるの早いわね…)

真姫「……にこちゃん…?」

にこ「あー、うん。おはよう、真姫ちゃん」

にこ(なんか目がぽけっとしてる…まだ寝ぼけてるのね)

真姫「………おはよう」

にこ「うん。えっと、手離してくれない? 起きれないから」

真姫「……嫌」ギュ

にこ「ちょ、ちょっと真姫ちゃん」

真姫「…にこちゃん、好き…」

にこ「な、なに言って…」

真姫「……」スースー

にこ「って、寝てるし……」ガクッ

ここあ「…」ジー

にこ「あっ、こ、ここあ、今のは真姫ちゃん、ちょっと疲れてて…」

ここあ「まきちゃんもにこにーのこと、大好きなんだね! ここあたちと一緒!」

にこ「あ……そ、そうね」

にこ(よく考えれば、これが普通の反応よね……なに心配してたのかしら…)

すみません、眠いので更新止めます

今日は金曜日なので、また夜だか夕方だかにでも再開すると思いますので、そのときはよろしくお願いします


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございます
ゆったりと再開していきます

にこ「というかここあ、なんで今日はこんなに起きるの早いの?」

ここあ「なんとなく!」

にこ(…ま、子供ってそんなものよね)

にこ「ママは?」

ここあ「さっきお仕事にいったよ。あ、にこにーたち見て、仲良しねーって言ってた!」

にこ(真姫ちゃんと一緒に寝てるとこ、ママに見られたのね……)

ここあ「ねーにこにー、お腹すいたー」

にこ「はいはい。ちょっと待ってね」

にこ(とりあえず真姫ちゃんを起こさないとなんだけど……、ええい、ごめん、真姫ちゃん)

にこ「真姫ちゃん、起きて、真姫ちゃん」ペチペチ

真姫「……ん、……?」パチ

にこ「真姫ちゃん、朝」

真姫「…………うん、朝ね…」ウト…

にこ「二度目になるけど、手、離してくれない?」

真姫「……」

真姫「………」ハッ

にこ(あ、目覚めたかな)

真姫「ご、ごめっ……ごめんなさい!」バッ

にこ「いや、そんなに勢いよく離れなくても…」

にこ「にこは朝ごはんの準備してくるから、真姫ちゃんは学校に行く支度でもしといて」

真姫「あ、う、うん…」

真姫「…あの、にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「その…体調はどう?」

にこ(体調って……ああ、寝不足のことね)

にこ「えっと……うん、この間よりはマシになったかも」

真姫「ホント? …少しでも役に立ててよかったわ」

にこ「ん。ありがとう真姫ちゃん」

真姫「いや、こっちこそ…」

ここあ「とりゃー!」ドーンッ

真姫「わっ……と、あ、危なかった…」

にこ「ちょ、ちょっとここあ! いきなりタックルなんてしたら危ないでしょ」

ここあ「だって、にこにーとまきちゃん、二人でお話してるからつまんないんだもーん」

にこ「まったく……ごめんね、真姫ちゃん」

真姫「あ、いや。…じゃぁここあちゃん、朝ごはんが出来るまで私と遊びましょうか」

ここあ「うんっ!」パァッ

にこ「いや、別にかまわなくてもいいのよ」

真姫「私が遊びたいのよ。小さい子と遊ぶ機会なんて、あんまりないし」

にこ「でも…」

真姫「いいから、にこちゃんは朝ごはん。私はここあちゃんと一緒にこころちゃん起こしてくるから」

ここあ「じゃぁいこ、まきちゃん!」グイッ

真姫「はいはい。引っ張らなくてもついてくわよ」

にこ(…ここあも楽しそうだし……申し訳ないけど、ここは真姫ちゃんの厚意に甘えとこう)

―――――


真姫「……」チラ

にこ「……」

真姫「……」チラ

にこ「…あの、真姫ちゃん。さっきからチラチラこっち見てるけど、なにか言いたいことでもあるの?」

真姫「あ、いや、そういうわけじゃなくて……ただ…」

にこ「ただ?」

真姫「…にこちゃんと一緒に登校できるなんて、嬉しいな、って…」

にこ「………、そ、そっか」

にこ(やっぱり素直に言われるとどう返したらいいか分からなくなるわね……)

にこ(そう思うと、真姫ちゃんは少し素直じゃないくらいほうが接しやすいのかもしれない…)



コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=途中で誰かに会う

5.6.7.8.9=誰にも会わず学校に着く

にこ(……それにしても、昨日の夜にも思ったけど…やっぱりなんか忘れてる気がするのよね…)ウーン

真姫「なにか考え事?」

にこ「あ、いや、なんでも。なんか最近物忘れが激しくて…」

真姫「お年寄りみたいなこと言わないでよ…」

にこ「にこだって言いたくないけど、現に…」

>>405「あ」

にこ「え?」

ことり

ことり「にこちゃん、真姫ちゃん、奇遇だね」

にこ「ことり……って、本当に奇遇ね。…穂乃果と海未は?」キョロキョロ

ことり「海未ちゃんは弓道部の朝練。穂乃果ちゃんは…その……」

真姫「…なにかあったの?」

ことり「全然起きないから先に行っててって穂乃果ちゃんのお母さんから言われちゃって…」

にこ「割といつものことじゃない」

ことり「あはは……まぁそうなんだけどね。真姫ちゃんはにこちゃんのお家からお泊まり帰りだよね?」

真姫「ん」コクリ

ことり「そっかぁ。いいなー、お泊まり。ことりもにこちゃんのお家に泊まりたいなぁ」

にこ「ま、まぁ、そのうちね」

にこ(…今思えば、微妙に気まずい組み合わせなのよね…)

ことり「あ、ことりも学校まで一緒に行っていいかな?」

にこ「うん。せっかく会ったんだし」

真姫「……」

にこ(真姫ちゃんの目が痛いけど、ここで断るほうが不自然でしょ…)

ことり「ありがとう。ごめんね、真姫ちゃん」

真姫「いや、別に」

にこ「……」


にこ(……三人で登校することになったのはいいけど、なにを話せばいいか分からない…)ズン…

にこ(そういえばことりって、穂乃果たちと一緒にいるときは結構話してるけど、基本的に大人しいタイプだったわね…)

にこ(真姫ちゃんは喋らないのがある意味平常運転だし…)

にこ(ここは、にこがなにか話題をふるしか…)グッ

にこ(たとえば、>>409とか)


(話題内容。ざっくりしたものでも大丈夫です)

作曲や衣装作りなどの創作について

にこ(ここは平和的かつ、二人が話しやすい話題ってことで…)

にこ「そういえば前に、海未がそろそろ新曲を作りたいって言ってたわよね」

ことり「うん。もう大体のイメージは決まってるよ」

にこ「えっ、そうなの? いつの間に…」

ことり「この間、メールで色々話したの。ね、真姫ちゃん」

真姫「そうね。みんなに伝えるのはもうちょっと形になってからにしようってことになってたけど」

にこ「へー…。前から気になってたんだけど、やっぱり作曲とか衣装作りって大変なのよね」

ことり「んー、ことりは好きでやってることだから、あんまりそう思ったことはないかなぁ…」

ことり「あ、ただ期限までに間に合いそうになかったりとかしたときは、徹夜でやらないといけないから、それはちょっと大変かも」

にこ「今思えばμ’sの衣装作りって全部ことりに任せてるしね…」

ことり「そんなことないよ。みんなちょくちょくアイディアくれるし、色々参考にしてるから。ことり一人じゃ絶対無理だもん」

にこ(謙虚というか、慎ましいというか…)

にこ「真姫ちゃんのほうは?」

真姫「…まぁ、私もことりと同じよ。好きなことだし、苦に思ったことはないわ」

にこ「なんかすごいわね…」

ことり「別に、割と普通のことだと思うよ。にこちゃんだって好きな…えっと、アイドルとかかな。それに関わることなら、大抵は楽しく思えるでしょ?」

にこ「……確かに」

ことり「だからことりや真姫ちゃんにとってもそれと同じことなんだよ。ね、真姫ちゃん」

真姫「そうね。大体、好きじゃなきゃこんなことやってないし」

ことり「うん。それにことりは、自分が作った衣装をみんなが着てくれるだけで嬉しいから」

にこ(…なんか、こういう普通の会話って心が洗われるわ…)

ことり「あ、特に最近はにこちゃんに着てもらえるのがすごく嬉しいよ。今度の衣装も期待しててね」

にこ「ええ。まぁにこならどんな衣装でも可愛く着こなしちゃうんだけどね」

ことり「うん。きっとすごく可愛いと思う」

にこ(…ツッコミがないとちょっと恥ずかしいわね…)

真姫「……私も」

にこ「ん?」

真姫「私も……自分が作った曲、にこちゃんに歌ってほしい」

にこ「そんなことわざわざ言わなくても歌うに決まってるじゃない。にこも真姫ちゃんの作る曲好きだし」

真姫「………そ、そう」

ことり「うん。じゃぁ海未ちゃんも合わせて、三人で頑張ろうね、真姫ちゃん」

真姫「ええ」コクリ


ピョンピョコピョンピョン! カーワイイッ♪


にこ「!?」

ことり「あ、ごめん。メールだ」ピ

にこ「ちょっ、な、なんでことりまでそんな着信音使ってんのよ!?」

ことり「穂乃果ちゃんから音源もらったから。可愛いよね」

にこ「いや、可愛いけど…」

真姫「にこちゃん、自画自賛はどうかと思うわ」

にこ「そのツッコミ、今更すぎない…?」

ことり「あ、穂乃果ちゃんからのメールだったみたい」ピ

にこ「なんて?」

ことり「えっと……今起きたみたい。あと、宿題してたから寝るのが遅くなっちゃったんだって」

真姫「ああ、そういえば昨日、そんなこと言ってたわね」

にこ「まったく、穂乃果はだらしないわね」

にこ(………ん?)

にこ(あれ? 宿題って……そういえば、にこも………)

にこ「ああっ!!!」

真姫・ことり「!?」ビクッ

―――――

希「で、急いで教室にやって来た…ってことやね」

にこ「その……とおり、よ……」ゼェハァ

希「今のにこっち、アイドルとしてあるまじき表情になってるで」

にこ「全力疾走できたから……息が切れたのよ…」ハァ

希「とりあえず深呼吸して呼吸整え」

にこ「うん……」スーハー

希「…しかし、まさかまた宿題の存在を忘れてしまうなんて、さすがのウチも予想外やったわ」

にこ「にこも、まさか自分がこんなに間抜けだとは思わなかったわ」

希「で、どうするん?」

にこ「なにが?」

希「宿題の提出がある授業、一時間目やで」

にこ「……の、希…一生のお願いだから、うつさせて…」

希「ウチもそれを聞いてあげたいんはやまやまやけど…」

にこ「やけど?」

希「残念ながら、多分間に合わへんと思う。ノート五ページ分くらいあるし」

にこ「」

にこ(終わった……)ズン…

希「ど、どんまいやで、にこっち」

にこ「あの教科の先生、確かものすごく厳しいのよね…」

希「うん……多分、宿題忘れた人は…その宿題の倍くらいの課題を出されると思う」

にこ「にこ、今日は休むわ」

希「いやいや、それはさすがに…」

にこ「……仕方ない。覚悟を決めるわ」

希「ん。ファイト」

にこ「はぁ……。あ、ところで絵里は?」

希「エリちはまだ来てないよ」

にこ「そうなの? 珍しい……って、いや、今日はにこが早く来ただけね…走って来たから」

希「せやね」

―――
――


―一時間目終了後―


にこ「……」ズン…

絵里「ひどい落ち込みようね…」

にこ「だって、放課後居残って課題しろなんて、あまりに横暴じゃない…」

希「まぁクラスで忘れたのがにこっち一人っていうんが、逆に先生の怒りを煽ってしもたんやろね」

にこ「にこは早く帰って妹たちのご飯作ってあげなきゃならないってのに……」

希「あー…そっか。どうする? 先生に言いに行く?」

にこ「そんな事情をくみ取ってくれる先生なら、無理やり居残れなんて言わないわよ…」

希「それもそうかなぁ……んー…どうしよ」

絵里「…なら、私が何とかしてあげるわ」

にこ「なんとかって?」

絵里「それはまぁ、練習のときにでも言うから。にこは心配しなくていいわ」

にこ「…?」

―――――

―昼休み―

にこ「さて、と…」ガタ

希「ありゃ? にこっち、どこ行くん?」

にこ「真姫ちゃんとこ」

希「真姫ちゃん?」

絵里「……今日は真姫と食べるんですって」

希「あ、そ、そうなんや。珍しいなぁ」

にこ「あ、よかったら希たちも一緒にどう?」

希「にこっち」ガシ

にこ「ん?」

希「あんな……あんまり、変なこと言わん方がええよ」

にこ「変なこと…?」

希「とりあえず、真姫ちゃんとこ行ったげ」

にこ「う、うん」

絵里「…いってらっしゃい」ニコ

にこ「い、いってきます」

にこ(…ほんとに、変なことって何なのかしら)

にこ(……まぁいっか)テクテク


ピリリリリッ


にこ「ん? …あ、真姫ちゃんからメール。えっと……中庭に来て? ああ、中庭で食べるのね。了解っと」ピッピ



―中庭―


にこ「あ、真姫ちゃーん」ヒラヒラ

真姫「にこちゃん、ごめん、待った?」テッテッテッ

にこ「ううん、全然。真姫ちゃんは今日パンだから、購買部に寄ってくるって分かってたし」

にこ「というか、にこがもう一つお弁当作ってもよかったのに。せっかく泊まりに来てくれたんだから」

真姫「…嬉しいけど、あんまりにこちゃんの負担になりたくなかったのよ」

にこ「負担って……そんなこと思うわけないでしょ」

にこ(そもそも、にこのほうが色々みんなに迷惑かけちゃってるし…)

真姫「…にこちゃんのそういうところ、好きよ」

にこ(どういうところよ…)

真姫「けど、負担……じゃなくて。迷惑だったらちゃんと言ってね」

にこ「それは分かってるけど…なんか真姫ちゃん、昨日から似たようなことばっかり言ってるわよね。抵抗してとか、怒ってとか」

真姫「…何事にも歯止めって必要でしょ?」

にこ「う、うん? まぁ、そうね」

真姫「そういうことよ」

にこ(どういうことよ…)

真姫「まぁとりあえず、食べましょう」

にこ「あ、うん。いただきます」ペコリ

にこ(…しかし、課題のことを考えると楽しいはずの昼食も気が重くなるわね…)パカ

真姫「……」パリッ、パク

にこ(そもそも量がおかしいでしょ……なによ、ノート十ページ分って…ふざけてるの? …いや、元々は宿題忘れたにこが悪いんだけど)

真姫「……にこちゃん、なにか考え事?」

にこ「あ、いや、なんでも」

にこ(さすがに後輩にこのことを説明するのは恥ずかしすぎる…)

真姫「そう。ならいいけど」パク

にこ「……ところで真姫ちゃん、それなに食べてるの?」

真姫「トマトサンド」

にこ「挟んであるのは、トマトと?」

真姫「トマトだけ」

にこ「そ、それは栄養的にどうなの…?」

真姫「大丈夫よ。私、トマト好きだから」

にこ「どういう理屈なのよ…」チラ

にこ「あ、さすがに他にも何か買って……って、全部トマトサンドじゃない!」

真姫「好きだから」

にこ「いや、だからって……これは、どうなの…?」

真姫「仕方ないじゃない。昔から好きになるとそれに一直線になるタイプなんだから」

にこ「一直線過ぎでしょ……これじゃ栄養偏っちゃうわよ」

真姫「平気よ。パンのときはいつもこれだし」

にこ(どれだけトマト好きなのよ…)

にこ「もう少し栄養に気使ったほうがいいわよ」

にこ「はい」ス

真姫「……?」

にこ「にこの野菜炒め、妹たちには結構好評なの」

真姫「……食べろってこと?」

にこ「そんな強制的ではないけど」

真姫「…もらうわ」

にこ「ん。じゃぁ、はい、あーん」ス

真姫「………あの、にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「こういうこと、誰にでもするの?」

にこ「そんなわけないでしょ」

にこ(友達…というか、μ’sのメンバーくらい親しい人じゃないと絶対無理だろうし)

真姫「……じゃぁ、ありがたく、いただくわ」パク

真姫「………、…おいしい」

にこ「ん。パンにするときも、一応バランスくらいは考えたほうがいいわよ。トマトが好きっていうのは分かるけど」パク

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「あ、いや……なんでもない。分かったわ」

にこ「まぁ今日はにこのせいでパンになっちゃったわけだから、偉そうなことは言えないけど」

真姫「いや、別に……、むしろ嬉しいわ。私のこと、心配してくれてたんでしょ?」

にこ「まぁそうだけど…」

にこ(やっぱり真姫ちゃんが素直なのは、なんか調子狂う…)

真姫「……」ジ

にこ「……あの、真姫ちゃん」

真姫「ん?」

にこ「早く食べないと、昼休み終わっちゃうわよ?」

真姫「大丈夫よ」ジ

にこ「…あの、こっちをジッと見るのはやめてほしいんだけど…」

真姫「……やっぱり私、にこちゃんが好き」

にこ「は……い、いや、真姫ちゃん。ここ学校だし…他の人に聞かれたら困るでしょ」

真姫「私は困らない」

にこ「いや…」

真姫「……にこちゃんは困るの?」

にこ「えっと…」


>>430

1.困る
2.困らない

1

にこ「…そりゃ、困るわよ」

真姫「……そう」

にこ「ただでさえ今は変な噂があるんだから、変に油を注ぎたくないし」

真姫「………それもそうね」

にこ(…目に見えて落ち込むのはやめてくれないかしら…)

にこ(どうしよう……なんとか元気を出させたいけど…)

にこ「あ、あー……真姫ちゃん」

真姫「…なに?」

にこ「よかったらにこのお弁当、食べない?」

にこ(…って、こんなことで機嫌がとれるわけ…)

真姫「食べさせて」

にこ「へ?」

真姫「…あーんって、して」

にこ「う、うん」

にこ(改めて言われると恥ずかしいものがあるわね…)

にこ「えっと……はい、あーん」ス

真姫「…あーん」パク

にこ(……よく考えれば、これもどうかとは思う光景よね…)

真姫「……」モグモグ

にこ(…まぁ、真姫ちゃんも表情もやわらいでるし、別にいっか)


コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=二人だけで昼休みが終了する

5.6.7.8.9=誰かと鉢合わせる

真姫「…にこちゃんって本当に料理上手ね」

にこ「まぁ唯一の趣味みたいなものだしね。美味しい?」

真姫「うん」

にこ「ならよかった」

真姫「…あ、よかったらにこちゃんもトマトサンド食べる?」

にこ「いや、にこはそんなにトマトは…」

真姫「……」シュン

にこ「い、いただこっかな!」

真姫「うん」パァ…ッ

にこ(まぁ、可愛いけどね…)

にこ「…」パクッ

にこ(…あ、結構おいしい)

真姫「……」ソワソワ

にこ「どうかした?」

真姫「いや……今日は本当に二人きりなんだなぁと思って」

にこ「あー…そういえば最近、誰かと偶然会ったりする機会多かったしね」パク

にこ(正直、なにかに憑りつかれてるんじゃないかってレベルで)

にこ「たまにはこうやって落ち着いてるのもいいわね」

真姫「うん。…私も嬉しいわ」

にこ「あ、真姫ちゃん卵焼きいる? 今日のは絶妙な焼き加減なのよ」

真姫「にこちゃんがいいって言うなら、遠慮なく」

にこ「じゃぁはい、あーん」ス

真姫「…うん」パク

にこ(…こうして食べさせてると、真姫ちゃんがいつも以上に子供っぽく見えて、なんか変な感じ)ジ

真姫「……どうかした?」

にこ「あ、ああ、いや、なんでも」

真姫「?」

真姫「…あ、そういえば」

にこ「ん?」

真姫「今朝、急いで学校行かなきゃって言って走っていっちゃったけど、何かあったの?」

にこ「あー…あれね。まぁ、ちょっと用事を思い出して…」

真姫「ふーん。…そういえば、あのあと穂乃果と合流したんだけど、無事宿題終わらせられたらしいわよ」

にこ「そ、そっか。よかったわね」

真姫「うん。………あれ? そういえば昨日、にこちゃんも

にこ「あー! ほら、真姫ちゃん、はい、あーん! にこ、もっと真姫ちゃんにお弁当食べてもらいたいなぁ!」

真姫「う、うん。にこちゃんがそう言うなら、もらうけど…」

にこ(なんとかごまかせた…)ホッ

―――
――


―放課後―


凛「んーっ……今日の練習も疲れたにゃー」ノビー

花陽「そうだねぇ。けど明日は土曜日だし、少しは楽かな」

凛「だねー」

穂乃果「よし、じゃぁ穂乃果の番だね!」

にこ「?」

穂乃果「はい、にこちゃん!」スッ

にこ「……?」

穂乃果「くじだよー。もう忘れちゃったの?」

にこ「…ひょっとして泊まる云々のやつ? それなら昨日もうやったじゃない」

穂乃果「いや、だってにこちゃん、まだ全快じゃないでしょ?」

にこ(……穂乃果のくせに変なところで鋭いわね)

絵里「あ、穂乃果、そのことなんだけどね」

穂乃果「ん?」

絵里「今日は私がにこの家に泊まろうと思うの」

穂乃果「え、なんで?」

絵里「実は今日、にこが居残りくらっちゃって」

にこ「ちょっ!」

にこ(せっかく秘密にしてたのに!)

絵里「だからね、私が先に家に帰ってご飯作って待っててあげようと思って」

にこ「いや、それ初耳なんだけど…」

絵里「今初めて言ったもの」

にこ(なんとかするって、こういうことだったのね…)

絵里「妹さんたちのことも面倒みるし、一石二鳥でしょ?」

にこ「いや、けどそれはあまりに悪いし…」

絵里「だから気にしなくていいってば」

にこ「でも…」

穂乃果「じゃぁじゃぁ! 私が作りに行ってあげる!」

にこ「え? いや……穂乃果って料理できるの…?」

穂乃果「ちょっとはできるよ!」

ことり「あ、じゃぁことりも…」

海未「え、そ、それなら私も…」

凛「じゃぁ凛もーっ」

花陽「えぇっ…り、凛ちゃんまで…」

真姫「…どうすんのよ、にこちゃん」

にこ「ど、どうするって言われても…」

穂乃果「よし、ここでくじの出番だね!」スッ

にこ「えええ……」

にこ(いや、けど、この場合は引いたほうがいいのかしら…)

レスありがとうございます

くじはコンマのほうがいいというご意見いただきましたが、人数によってはコンマの数(0~9までの10個)があまっちゃったりするので、とりあえず選択制でいきたいと思います


では、ゆったりと再開していきます

にこ「……じゃぁ引くわ」

穂乃果「やった! あ、ちなみに真姫ちゃんは一度当たったから、抜いてあるからね」

真姫「………まぁ、仕方ないわね」

にこ「えっと……じゃぁ、これ」ヒョイ


>>454

結果(真姫以外のメンバーの名前でお願いします)

穂乃果ちゃん

にこ「……穂乃果ね」

穂乃果「えっ、ほんと!? やった!」

にこ「……」

穂乃果「な、なに? その目?」

にこ「…ご飯、ちゃんと作れるわよね…?」

穂乃果「バカにしすぎだよ!」

にこ「ごめんごめん、冗談よ。じゃぁ悪いけどお願いするわ」

穂乃果「うんっ、任された!」

ことり「いいなぁ、穂乃果ちゃん」

凛「凛もお泊まりしたいにゃー」

穂乃果「えへへー」

絵里「……」

真姫「……」

海未「……」シュン

希「よ、よし、じゃぁ練習はじめよか!」

花陽「なんか希ちゃん、今日は張り切ってるね」

希「ま、まぁね。あはは…」


―――
――


穂乃果「じゃぁにこちゃん、お家で待ってるからね!」

にこ「うん。あー…でも、妹たちには一切事情説明してないんだけど…」

穂乃果「大丈夫! 私、子供と接するの得意だから」

にこ「ああ……うん、そんな感じよね。じゃぁ妹たちのこと、よろしくね」

穂乃果「うんっ」

―――――

ガラッ


にこ「さて、と……」

にこ(一人で居残り、かぁ…)ハァ

にこ(ま、仕方ないんだけど。とりあえず自分の席に座って、と…)

にこ(……十ページ分の課題とか、絶対終わらない……けど、課題提出するまで帰っちゃダメって言われてるし…仕方ない。頑張ろう)カリカリ


にこ「……」カリカリ

にこ「……」カリカリカリ

にこ(……疲れた)

にこ(そろそろ、生徒数も少なくなってきたわね。外も暗くなってくるし、さっさと終わらせないと)カリカリ


ガラッ


にこ「?」クル

>>461「あ、えっと」



(穂乃果以外のメンバーの名前でお願いします)

絵里

にこ「絵里? どうしたの?」

絵里「いや、にこが困ってるかなぁと思って」

にこ「…ひょっとして宿題手伝いに来てくれたの?」

絵里「うん」

にこ「ありがとう! 助かるわ」パァッ

絵里「いえいえ。で、どこまで進んだの?」

にこ「あーっと……ここまでは出来たんだけど、この部分が分からなくて…」

絵里「どこ? ……ああ、ここはね、」ガタ



絵里「…で、だからこうなるの。分かった?」

にこ「うん、分かった。やっぱり絵里は教えるの上手いわね」

絵里「そんなことないわよ」

にこ「いやいや、すごく助かったわ」

にこ「それにしても、なんでわざわざ戻ってきてくれたの?」

絵里「…本気で聞いてるの?」

にこ「え? うん。……あ、一人だとにこが課題やらないと思ったからとか?」

絵里「……まぁそれでいいわ」

にこ「それでいいって…」

絵里「それより、早く課題終わらせちゃいましょ」

にこ「あ、うん」カリカリ

絵里「……」

にこ「……あの、もしかして終わるまで付き合ってくれる気?」

絵里「そりゃ、せっかく戻って来たんだし。最後まで付き合うわ」

にこ「悪いわね」

絵里「いいのよ。…好きでやってるんだから」

にこ「じゃぁちゃっちゃと終わらせるから」カリカリ

絵里「………うん」

―――――

にこ「終わったー…」グダー

絵里「お疲れ様。頑張ったわね」

にこ「明日一日勉強しないでいいくらいには頑張ったわ」

絵里「まぁ明日は土曜日だけどね」

にこ「あ、そういえばそうだっけ…」

にこ「じゃ、これ職員室に返してくるわ」

絵里「うん。いってらっしゃい」ヒラヒラ



にこ(…にしても、絵里が戻ってきてくれて助かったわ…)テクテク

にこ(にこだけじゃ、いつ終わるか分からなかったし)

にこ(……そういえば、穂乃果は大丈夫かしら。あの子のことだから、こころやここあに嫌われるってことはないだろうけど。むしろあの二人が穂乃果に迷惑かけてないかが気になるわね…)

にこ(…どうしよう)


>>469

1.電話をかけてみる
2.かけない

かけよう

にこ(ちょっと心配だし、電話かけてみよう)ピッ


ピリリリリッ、ガチャ


穂乃果『はーい、もしもしにこちゃーん?』

にこ「あ、穂乃果? もう家についた?」

穂乃果『うん。とっくにー。あ、今ね、二人と一緒にご飯を……って、うわああ! ここあちゃん、それ砂糖じゃなくて塩! 塩だから!』ドタドタ

にこ(一緒にご飯作ってるのかしら…)

ドタバタドタ

穂乃果『ご、ごめん、にこちゃん……待たせちゃった』

にこ「いや、大丈夫。それよりそっちこそ大丈夫? なんか、ここあが変なことしたみたいだけど…」

穂乃果『あー、うん。なんとか。砂糖で塩を中和したから』

にこ「えっ……中和って…」

穂乃果『それより、なにか用だったの?』

にこ「あ、いや、そういうわけじゃないんだけど…ちょっと気になって」

穂乃果『あー、妹さんたちのこと? 大丈夫、私のこともにこちゃんの友達だって信じてくれたみたいだし』

にこ「うん、それもなんだけど……穂乃果に迷惑かけてないかなぁと思って」

穂乃果『え? 全然大丈夫だよ。二人とも良い子だし』

にこ「そう。ならよかった」

穂乃果『……私のこと心配してくれたんだね』

にこ「そりゃそうでしょ」

にこ(ただでさえ迷惑かけちゃってるわけだし)

穂乃果『そっかー…えへへ、嬉しいな』

にこ「そんな喜ぶことでもないでしょ」

穂乃果『十分喜ぶことだよー』

穂乃果『あ、ねぇにこちゃん、課題はもう終わった?』

にこ「ええ。今提出終わったから、もうすぐ帰るわ」

穂乃果『ほんと? じゃぁ待ってるね!』

穂乃果『美味しいごはん期待しててね!』

にこ「ええ」

にこ(砂糖で塩を中和っていうのが、すごく気になるけど)

にこ「じゃ、またね」

穂乃果『はーいっ』

ピッ

にこ「さて、と……確認も済んだし、早いとこ戻らないと絵里を待たせることになるわね」テッテッテッ


―教室前―


にこ(やっぱりこの時間は誰もいないわね……っと、ん?)

絵里「……」

にこ(絵里、なにしてるのかしら…)ヒョコ

にこ(……ここからじゃ背中しか見えないけど、携帯いじってるのかな。…なんか絵里が携帯いじってる姿見るのも新鮮ね)

絵里「……」

にこ(にこには気づいてないみたいだけど……どうしよう。なんかこう、後ろから覗き見たい衝動がすごい。にこも希のことバカにできないかも)


どうしますか?

>>476

こっそり近づいて覗いてみる

にこ(…よし、にこも希を見習ってやってみよう)ソロソロ

にこ(……そーっと近付いて……、あれ? あんまり指動かしてないような気が……なにかの画面を見てるだけ?)

にこ(一体なんの……)ソロー…

にこ「…………えっ?」

絵里「ひゃっ!?」ビクッ

絵里「え、なっ……に、にこ!? いい一体、いつからそこに…」

にこ「あ、ごめん。なんか携帯見てたから、つい覗き見たくなって…」

絵里「希みたいなことしないでよ…」

にこ「ごめん。……えっと……か、帰りましょうか、うん」

絵里「…ちょっと待ってよ」

にこ「な、なに?」

絵里「見たんじゃないの? 私が何を見てたか」

にこ「……えっと…」

にこ「…に、にこの写真?」

絵里「うん」

にこ「……が、その、待ち受けに…」

絵里「うん」

絵里「……にこって、今はやってるおまじないって知ってる?」

にこ「えっと…その……」

絵里「正直に答えて」

にこ「う、うん……知ってる」コクリ

絵里「……で、私はたった今、そのおまじないが破られたの」

にこ「……すみませんでした…」

絵里「…もうすぐ三週間だったのに」

にこ「え、そ、そんな前からやってたの?」

絵里「そうよ。…結局、またやり直しね」

にこ(やり直しって……それをにこに言ってもいいものなのかしら…)

絵里「……」ハァ

にこ「…あ、あの、本当に悪かったわよ。その、おまじない云々はさておき、覗き見とか、あんまりよくなかったわ」

絵里「…本当に反省してる?」

にこ「そりゃ、すごく…」

絵里「じゃぁ、態度で示してみせてよ」

にこ「態度って…どうやって?」

絵里「…一つだけ、私の言うこと何でも聞いて」

にこ「え」

にこ「何でもって……えっと…」

にこ(あんまり変なこと言われると出来ない可能性があるけど……でも、にこが勝手に携帯見ちゃったから、絵里は落ち込んじゃってるわけで……なら、絵里が望む通りにするのが一番なんだろうけど…)

絵里「…そんなにビクつかなくても、私と付き合えとか、そういうことは言わないから安心して」

にこ「あ、いや……そんな心配はしてなかったけど…」

にこ「えっと……なら、うん、分かった」

絵里「え、ホント? いいの?」

にこ「まぁ、そんなに無理なことじゃなければ、だけど…」

絵里「そ、そう……じゃぁちょっと待って。考えさせて」

にこ(考えてないのに提案したのね…)

絵里「……」

にこ「……」

絵里「……」

にこ(すごい真剣に考えてる…)

絵里「…思いついたわ」

にこ「あ、うん。なに?」

絵里「>>486

唇じゃなくてもいいからキスして

絵里「キスして」

にこ「は…き、きすって…」

絵里「あ、唇じゃなくてもいいから。どこでもいいわ。にこからキスしてくれれば、それで」

にこ「えええ……」

にこ(自分からキスなんてそんなの、したこと……あ、いや、罰ゲームで真姫ちゃんにしたことあったっけ)

絵里「…ダメ?」

にこ「………ま、まぁ、なんでもするって言っちゃったし、それくらいなら…」

絵里「ほんと?」パァ

にこ「う、うん。……どこでもいいのよね?」

絵里「ええ」

にこ(…や、やっぱり無難にほっぺたかな…)

絵里「にこ」ス

にこ「……その手はなに?」

絵里「にこの背中に回す手だけど」

にこ「あ、ああ、そう」

にこ「えっと……じゃぁ、失礼します」

にこ(絵里の肩に手を置いて…)

絵里「……にこ」ギュ

にこ「あ、あんまりこっち見ないでよ。ただでさえ恥ずかしいんだから」

絵里「いいじゃない。こんな時間なんだし、誰もいないわ」

にこ「いや、そういう問題じゃなくて……」

絵里「ところで、場所も私が指定していい?」

にこ「へ? あー……うん、いいけど」

にこ(まぁ、普通に考えればほっぺただろうし)

絵里「じゃぁ、>>497



(さすがに服を脱がなくてもいい箇所でお願いします)

足の甲にしよう

ごめんなさい、これどっちにすればいいんでしょうか…
足の甲かおでこか

絵里「じゃぁ、足の甲で」

にこ「」ドンビキ

絵里「冗談よ、冗談。そんなにヒかないで」

にこ「…正直、ダッシュで帰ろうかと思ったわ」

絵里「おでこでいいわ」

にこ(おでこでいいって言い方するってことは……ひょっとして本気で足にさせようと思ってたんじゃないでしょうね…)

にこ「…しかしおでこって、また嫌味な場所ね」

絵里「どうして?」

にこ「にことあんたの身長差じゃ、どうしたって厳しいものがあるでしょ」

絵里「大丈夫よ。ちょっと屈んであげるから」

にこ「その気遣いがまた苛立たしいわ…」

にこ(絶対背伸びで届かせてやる…)グッ

絵里「…」

にこ(………くっ)プルプル

絵里「…そんなに無理しなくても、屈むわよ」

にこ「と、届くわよ! バカにしないで」

絵里「バカにはしてないけど……まぁ、にこがそう言うんならこのままにしておくわ」

にこ(…も、もうちょっと……!)フルフル

絵里「……」チュ

にこ「!?」ズサッ

絵里「あ、ごめんなさい」

にこ「ちょ、あ、ああああんた、今、く、首に…、き、き…!」

絵里「いや、だって目の前に首が見えたから」

にこ「その理屈はおかしいでしょ!」

絵里「だから謝ったじゃない」

にこ「そういう問題じゃ…」

絵里「それよりほら、早く帰らなきゃ穂乃果たちが待ってるんでしょう」

にこ(お、覚えてなさいよ…)

にこ「…」ガシッ

絵里「…さっきより肩の掴み方が強くない?」

にこ「苛立ってんのよ。ほら、屈んで」

絵里「扱いがぞんざいになってる…」

にこ「そりゃそうでしょ。めちゃくちゃビックリしたんだから」

絵里「…ビックリしただけ?」

にこ「それ以外に何があるってのよ」

絵里「……別に。はい、屈んだわよ」

にこ(なんか身長差をまざまざと見せつけられてる気がするけど……まぁいいわ。もうそんなプライド捨てた)

にこ(とりあえず前髪あげて……くっ、サラサラしてるのが余計に苛立たしい…)

絵里「…なんか、にこの顔が怖いんだけど」

にこ「気のせいでしょ?」ニコッ

絵里「まぁいいけどね」

にこ(……しかし、慎重差がうまったらうまったで、恥ずかしいものがあるけど…)

にこ「……じゃ、じゃぁ、いくわよ」

絵里「うん」

にこ(……と、とりあえずなにも考えずに…無心で…)ソロ…

にこ(…なんか近づくといいにおいするし、どこまでも腹立たしいというか、うらやましいというか…)

にこ「…」チュ

にこ「こ、これでいいでしょ!」バッ

絵里「…ええ、ありがとう。けど、そんなに勢いよく離れなくてもいいじゃない」

にこ「さ、さっさと帰りたかったのよ」

絵里「…顔赤いけど、気づいてる?」

にこ「………夕日のせいでしょ」

絵里「その言い訳、本当に使ってる人初めて見たわ」

にこ「と、とりあえず帰るわよ!」

絵里「うん。…ねぇ、にこ」

にこ「なに」

絵里「好きよ」

にこ「っ……そ、そんなに何度も言わなくても知ってるってば」

絵里「何度でも言いたくなるのよ。…じゃ、一緒に帰りましょうか」ギュ

にこ「…なんで手繋ぐの?」

絵里「気分」

にこ「気分って………まぁいいけど…」

絵里「ところで」

にこ「ん?」

絵里「今の光景は、誰にも見られてなかったらいいわね?」

にこ「えっ」




コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=見られてた

5.6.7.8.9=見られてない

にこ「…い、いやいや、今回ばかりは騙されないわよ」

絵里「いつも騙すつもりなんてないけど」

にこ「大体、今は放課後中の放課後よ?」

絵里「放課後中の放課後ってなに?」

にこ「だいぶ時間が経った放課後ってことよ。もう生徒の数もまばらだし、こんな時間にわざわざこの教室に来る人なんて、いるわけないじゃない」

絵里「まぁそうだといいんだけど」


>>525

見てた人(穂乃果は距離的に無理なので穂乃果以外で)

驚異のエンカウント率

すみません、二連続で申し訳ない…
この場合は海未か希かどっちになるんでしょうか…

では、今まで何回かしてきたとおり、安価下でいきたいと思います


ガラ


海未「あっ…」

にこ「」

絵里「あ、海未」

海未「え、えっと、こ、こんにちは」

にこ「こ、こんにちは」

絵里「こんにちは」

にこ「……」

海未「……あ、あの、で、では私、ちょっと野暮用を思い出しましたので…し、失礼しまっ

にこ「ちょ、ちょっと待って!」ガシッ

にこ(さすがにこれは誤解されたままはシャレにならない…)

海未「へ、平気です、わ、私はその……み、見なかったことに……出来ますから…」

にこ「いやいやいや…」

絵里「というより、海未はどうしてここに?」

海未「…にこが、課題で困ってないかと、心配になって…」

絵里「私と一緒ね。一人で来たの?」

海未「はい。…一度家に帰ってから、戻って来たので」

にこ「な、なんかごめんね、わざわざそんなことさせて…」

海未「いえ……私のほうこそ、すみません……覗き見のようなことを…」

にこ「あの、ところでどこから見てた?」

海未「………絵里が、にこの喉に、キスをするあたりから…」

にこ「ああー……えっと、これにはわけが…」

にこ(…って、そうか。事情を話すには、おまじないの話をしなきゃいけないわけで……そうすると、絵里がにこのことを好きだってことを、海未にバラすことになるんだ…)

にこ(かといって、おまじないの話なしで事情を説明できるとは思えないし……ど、どうしよう…)チラ

絵里「…」

にこ(絵里はあんまり気にしてなさそうな表情だけど…)


>>535

1.正直に話す
2.ごまかす

2

にこ(け、けど、やっぱり出来ない……。真姫ちゃんのときのこともあるし、絵里の気持ちばっかり簡単に話すわけにはいかないし…)

にこ「あ、あのね、海未」

海未「はい」

にこ「今のは、その……罰ゲーム、なの」

海未「罰ゲーム…?」

にこ「そう。課題を何分で終わらせられるか、賭けをしてたの」

海未「か、賭け、ですか」

にこ「うん。で、にこが負けたの」

海未「……それで、罰ゲームを?」

にこ「う、うん」

海未「……ホントですか?」チラ

絵里「にこがそう言うなら、そういうことなんじゃないかしら」

にこ(なんでそんな言い方を…)

海未「………ホントなんですよね?」

にこ「う、うん」

海未「……。…じゃぁ、信じます。にこの言うことですから」

にこ(…胸がすごい痛む)

絵里「…じゃぁ海未もせっかく来てくれたことだし、一緒に帰りましょうか」

海未「あ、はい」

海未「……あの、ところで」

にこ「ん?」

海未「二人は…どうして手を繋いでいるんですか?」

にこ「」

にこ(忘れてた…!)パッ


―――――

絵里「それにしても、海未は友達思いなのね」

海未「え?」

絵里「だってわざわざにこのために戻って来たんでしょう?」

海未「は、はい、まぁ……絵里だって同じじゃないですか」

絵里「それもそうね。……同じなのよね」

海未「?」

にこ(なんかさっきの罪悪感とかもろもろ含めて、胃が痛くなってきた…)キリキリ

絵里「そういえばにこ、今日は穂乃果とお泊まりなのよね」

にこ「あ、うん」

海未「ずっと気にかかっていたんですが…穂乃果の料理は、その、少しだけ挑戦的なので気を付けてください」

にこ「挑戦的って……」

絵里「まぁでも大丈夫でしょ。なんだかんだいっても、和菓子屋さんの娘なんだから」

海未「だと、いいのですが…」

にこ「あんまり不安になること言わないでよ…」

絵里「…そういえば、土曜日はどうするのかしら」

にこ「え?」

絵里「にこの寝不足が穂乃果でも解消できなかったら。あのくじってまだ有効なのかなって」

にこ「いや、土曜はさすがに……」

海未「どうなんでしょう。…恐らく全部穂乃果が決めてしまうと思いますが」

にこ「…でしょうね」

絵里「…もし次があるなら、今度こそ私を引いてね」

にこ「いや、引いてねって言われても……そんな意識的に引けるものじゃないし」

絵里「にこなら気合いをいれれば何とかなるわ」

にこ「なによその根拠のない自信は…」

海未「……」クイ

にこ「…海未? どうかした?」

海未「あ、あの……私も、その…待ってます…」

にこ「…だから、あの、くじ引きって基本的に運任せなんだけど…」


―――
――


にこ(なんか疲れた……。海未には悪いことしちゃったわね…明日謝ろう…)


ガチャ


にこ「ただいまー」

こころ「にこにー」トテトテ

こころ「おかえりー」ギューッ

にこ「ただいま、こころー」ギュー

にこ(和む…)

にこ「あれ? ここあは?」

こころ「ここあはね、あっちでほのかちゃんと遊んでる」

にこ「穂乃果と? この短時間で随分仲良くなったのね」



にこ「穂乃果、ごめん、今帰っ……」


ここあ「正義の味方・にこにーがセイバイしてやる!」トビゲリーッ

穂乃果「ていっ」サッ

穂乃果「ふ、その程度の攻撃でこのホノカーンが倒せると思ってるのか! 片腹痛いわぁ!」

ここあ「くそっ、こうなったら最終必殺技だ!」


にこ「……あんたら、男の子みたいな遊びしてんじゃないわよ…」

穂乃果「あ、にこちゃん、いつの間に帰ってたの?」

にこ「ついさっきよ」

ここあ「あーっ、にこにーおかえりー!」ギュッ

にこ「はいはい、ただいま。ここあ、家の中で跳び蹴りはダメだって言ったでしょ」

ここあ「はーい」

にこ(ホントに分かってんのかしら…)

にこ「ごめんね、穂乃果。変な遊びに付き合わせちゃって」

穂乃果「いやいや、私も楽しかったし」

穂乃果「それより。……こほん。おかえり、にこちゃん!」

にこ「? ただいま」

穂乃果「へへへー……いいよね、こういうの!」

にこ「どういうのよ」

穂乃果「おかえりーって言ったらただいまーって返ってくるやつだよー。なんか家族みたい!」

にこ「はあ…」

ここあ「ほのかちゃん、にこにーと家族になるの? だったらここあとも家族!」

穂乃果「そうだよー。今日からお姉ちゃんって呼んでねー」ナデナデ

ここあ「おねーちゃん!」

にこ「小さい子相手に嘘ついてんじゃないわよ。本気にしたらどうすんのよ」

穂乃果「そのときは本当にすればいいんだよ」

にこ「いや、どうやってよ…」

穂乃果「結婚しよう」キリッ

にこ「手洗ってくるわ」

穂乃果「わ、見事なスルー…」



にこ(にしても、ここあは随分穂乃果に懐いてたわね。…性格が微妙に似てるからかしら。そういえば、こころも花陽にちょっと似たとこあるしね)テクテク

にこ(まぁ、懐いてくれるにこしたことはないんだけど)ジャバジャバ

穂乃果「にーこちゃんっ」ポンッ

にこ「っ……ビックリした……急に後ろから声かけないでよ」

穂乃果「ごめんごめん」

にこ「こころとここあは?」

穂乃果「テレビ見てるよ。ちょうど見たいやつが始まったらしいから」

にこ「ああ……もうそんな時間なのね」

穂乃果「そろそろ夕飯の支度する?」

にこ「そうね。…ところでなに作ってくれたの?」

穂乃果「肉じゃが!」

にこ「定番ね」

穂乃果「まぁねー。こころちゃんとここあちゃんにも手伝ってもらった力作だよ!」

にこ「それは楽しみね。じゃ、支度始めましょうか」

穂乃果「うんっ」


―――――

穂乃果「にこちゃんお皿どこー?」

にこ「その中」

穂乃果「あ。あったあった」カチャ

にこ「あ、ついでにコップもとって」

穂乃果「はいはーい」カチャカチャ

穂乃果「はい、どうぞ」

にこ「ありがと」

穂乃果「…新婚さんみたいだね」エヘヘ

にこ「あーそうねー」

穂乃果「すごい棒読み…」

にこ「それより、肉じゃがってこの鍋の中よね?」

穂乃果「うん」

にこ「じゃ、盛り付けるわね」パカ

にこ(あ、意外と見た目はいい感じに出来てる……って言ったら失礼だけど)

穂乃果「あ、そうだ、にこちゃん。菜箸ちょっともらうね」

にこ「ん?」

穂乃果「じゃがいもをつまんでっと…」

穂乃果「はい、にこちゃん、あーん」スッ

にこ「……なに?」

穂乃果「味見」

にこ「ああ、なるほど。じゃぁ、あーん」パク

にこ(………)モグモグ

にこ(っ……!?)

穂乃果「どうかな?」

にこ「……醤油と、砂糖と、塩が仲良く喧嘩してるような味」

穂乃果「それ、褒めてる?」

にこ「ま、まぁ、うん」

穂乃果「よかった~」

にこ(正直、まずくはないけど、肉じゃがの味とはだいぶかけ離れてるわね…)

穂乃果「作り終わった後にこころちゃんとここあちゃんに味見してもらったんだけど、そのときも美味しいって言ってもらえたんだよ!」

にこ「そ、そう」

にこ(…まぁ、おいしいって言えばおいしい味だけど。…これ、本当になに味なのかしら…)

―――
――


こころ「ごちそうさまでしたー」

ここあ「ほのかちゃん、おいしかったよ!」

穂乃果「うん、ありがとー。二人が手伝ってくれたからだよ」

ここあ「えへへ」

にこ(…穂乃果の社交性の高さは見習うべきものがあるわね)

穂乃果「ね、にこちゃんはどうだった?」

にこ「え? あ、うん。美味しかったわよ。ありがとう」

穂乃果「…うん。どいたしまして!」

ここあ「ほのかちゃん、むこうの部屋でさっきの続きしてあそぼ!」グイッ

にこ「ちょっと、ここあ。あんまり迷惑かけちゃ…」

穂乃果「あ、いいよいいよ。私ああいう遊び好きだし」

にこ「ああいうって…」

にこ(あれってヒーローごっこよね…?)

穂乃果「じゃ、ここあちゃん、いこっか。こころちゃんはどうする?」

こころ「んー…にこにーとここにいる」キュ

穂乃果「そっか。じゃぁにこちゃん、ちょっとここあちゃん借りるねー」

にこ「はいはい。ここあ、あんまり乱暴なことはしちゃダメだからね」

ここあ「はーいっ」


パタン。


にこ(ほんと、男の子並の活発さね…)

こころ「にこにー」クイ

にこ「ん?」

こころ「眠い」

にこ「えっ、なんで?」

こころ「んー…わかんない」

にこ(…あー、ひょっとしたら穂乃果やここあに合わせて動いて遊んでたのかしら)

こころ「ちょっとだけ、寝ていい?」

にこ「ん。いいわよ」

こころ「うん。朝までには起こしてね」テクテク

にこ(多分起こしても起きないだろうけど…まぁいっか。明日は土曜日だし)

にこ「……さて、一人になって暇になっちゃったわけだけど、どうしよう…」


>>550

1.寝る
2.メールを打つ(相手再安価)
3.電話をかける(相手再安価)
4.テレビでも見る

3

にこ(暇だし、誰かに電話でもかけよっかな…)ピッ

にこ(けど、誰にしよう…)


>>553

(シュールになってしまうので、穂乃果以外でお願いします)

かよちん

にこ(……花陽でいいかな。さっきなんとなく思い出した繋がりで)ピッ

ピリリリリ、ガチャ


花陽『はい、小泉です』

にこ(家の電話みたいな出方するわね…)

にこ「あ、花陽?」

花陽『にこちゃん? どうしたの、急に電話なんて』

にこ「あー……えっと、ちょっと暇で」

花陽『暇? でも今日は確か穂乃果ちゃんが泊まりにきてるんじゃ…?』

にこ「それが穂乃果は妹にとられちゃったのよ」

花陽『よく分からないけど……暇なら私が話相手になるよ?』

にこ「ありがとう。花陽ならそう言ってくれると思ってたわ」

花陽『うん。私もにこちゃんと話すの好きだから』

花陽『けど、話っていっても、なんの話する? 明日の天気とか?』

にこ「い、いや、明日の天気はさすがにちょっと…」

にこ「んー……たとえば、>>560の話とか」



(ざっくりとしたものでも大丈夫です)

かよの好きな人の話

すみません、安価ふっといてなんですが、今日はここで更新止めます
また明日に再開したいと思いますので、よろしくお願いします

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

IDかわってるかもしれませんが、>>1です
普段使っているパソコンがちょっと不調気味なので、他のパソコンから更新してます

レスありがとうございます
では、ゆったり再開していきます

って、IDかわってなかったですね、すみません

にこ「花陽の好きな人の話とか」

花陽『え? す、好きな人って……えっと、普通に好きな人ってことだよね?』

にこ「そりゃ普通に好きな人ってことだけど」

にこ(むしろ普通じゃない好きな人ってなに…?)

花陽『じゃぁμ'sのみんなのことかな』

にこ(まぁ花陽と話すならやっぱりそのことよね。それか、アイドルの話)

花陽『あ、そういえば最近、凛ちゃんがすごく楽しそうなの』

にこ「凛は割といつも楽しそうじゃない?」

花陽『そうなんだけど……最近特にそれが目に見えるというか、なんというか』

にこ「なにかあったのかしら」

花陽『どうなんだろう………あ、そういえば真姫ちゃんも最近、すごくご機嫌なときがあるの』

にこ「真姫ちゃんが? …それは珍しいわね」

花陽『だよね。なにかあったのかなぁ…』

にこ「さあ…?」

にこ(にこが真姫ちゃんを不機嫌にしちゃうことなら多々あるけど…)

にこ(あの真姫ちゃんがご機嫌なんて、よほど嬉しいことでもあったのかしら)

にこ「まぁ、機嫌がいいにこしたことはないし、いいんじゃない?」

花陽『それもそうだね。ところで、にこちゃんのほうは大丈夫?』

にこ「なにが?」

花陽『寝不足のこと』

にこ「あー……うん、今日はいつもよりは少しマシ」

花陽『そっか。…もう聞き飽きたかもしれないけど、あんまり無理しないでね』

にこ「ありがと。さっさと解消しないと、ますます練習に遅れちゃいそうだしね」

花陽『あはは……大丈夫だよ。にこちゃん、私よりは体力あるし』

にこ「正直どっこいどっこいって感じだけどね…」

にこ「にしても、他のみんなはなんであんなに体力無尽蔵なのかしら」

花陽『ん~……凛ちゃんが陸上部だった頃は、毎日走りこみしてたけど…』

にこ「走りこみね……にこたちも一応してはいるけど、それじゃ足りないってことなのかしらね」

花陽『かもしれないねー』

にこ「けど、今の練習だけでもヘトヘトなのに、毎日走るとなると……それこそ倒れちゃいそうよね」

花陽『じゃぁ、ちょっとずつでいいんじゃないかな』

にこ「ちょっとずつ?」

花陽『いきなりじゃ倒れちゃうかもしれないから、一週間に一回とか、それくらいのペースから始めてみるとか』

にこ「なるほど…」

にこ(かといって、一人で黙々と走り続けるのも寂しいものがある……いや、普通はそういうものなんだろうけど)

にこ(…あ、この流れなら花陽を誘えるかも……けど、花陽が走りこみしたいと思ってるとは限らないし……)



どうしますか?

>>577

1.花陽を誘う
2.誘わない
3.他の人を誘う

1

にこ(……ダメ元で、誘うだけ誘ってみよう)

にこ「あー……あの、花陽?」

花陽『ん?』

にこ「よかったらだけど、一緒にやらない?」

花陽『なにを?』

にこ「走りこみ」

花陽『……えっ、わ、私でいいの?』

にこ「え? うん、そりゃ、花陽が一番適任……っていうと、失礼だけど。花陽もにこと一緒で体力に自信ないんでしょ? だからちょうどいいかなって思ったんだけど……」

にこ「あ、無理なら普通に断ってくれていいからね」

花陽『無理なわけないよ。私も自主練したいなって思ってたから、ちょうどよかった』

にこ「じゃ、決まりね。えっと、やっぱり朝に走るのが定番なのかしら」

花陽『そうだね……凛ちゃんはいつも平日の朝に走って、そのまま学校に行ってたよ』

にこ「じゃ、そうしましょうか。じゃぁ来週の月曜日でもいい?」

花陽『うん』

花陽『時間は何時くらいにする? あと、集合場所とか…』

にこ「そうね。じゃぁ時間は……」


―――――

花陽『それじゃぁ月曜日、楽しみにしてるね』

にこ「ええ……って、楽しみにするようなものでもないけど」

花陽『楽しいよ。にこちゃんと一緒なら、練習だって楽しくなるもん』

にこ(なんていうか、可愛いこと言ってくれるわね……)

にこ「じゃ、にこも楽しみにしてるわ」

花陽『うんっ』

にこ「あ、そうだ。この間……


ガラッ


ここあ「にこにー! ほのかちゃんが倒れた!」バタバタ

にこ「……ごめん、花陽。ちょっとトラブルみたい」

花陽『う、うん、今聞こえたけど……穂乃果ちゃんが心配だから早く行ってあげて』

にこ「ん。じゃぁまた月曜日にね」

花陽『うん、またね』

にこ(本当はもうちょっと話してたかったんだけど…)ピッ

ここあ「にこにー、ほのかちゃん!」グイグイ

にこ「はいはい。穂乃果がどうしたの?」

ここあ「あのね、ここあがね……その、とびげりしたら、ほのかちゃんにあたっちゃって……」

にこ「ここあ……にこにーが言ったこと、覚えてる?」

ここあ「……乱暴なことは、しちゃダメって……」

にこ「あとでお説教だからね」

ここあ「はぁい……」シュン

にこ「で、穂乃果は?」

ここあ「だから、倒れちゃったの」

にこ「……倒れちゃったって、まさか気絶したってこと?」

ここあ「うん、多分」コクリ

にこ「あちゃー……」


―――
――


穂乃果「ん……?」パチ

にこ「あ、起きた?」

穂乃果「にこ、ちゃ……? あれ? 私、何してたんだっけ…?」ムクリ

にこ「覚えてない? ここあの飛び蹴りが当たって、気を失ったらしいんだけど……」

穂乃果「……あ! 思い出した! いやー、あれは良い蹴りだったよ」ウンウン

にこ「あの、ごめんね……ここあもかなり反省してたわ」

穂乃果「いやいや、私がちゃんと避けなかったのが悪いんだし。それより、ここあちゃんたちは?」

にこ「もう寝たわ。穂乃果が起きるまで寝ないって言ってたけど、あんまり夜更かしするのもなんだから、無理やり寝かしつけた」

穂乃果「あー、私そんなに寝ちゃってたんだね。ごめん」

にこ「いや、あの子たちの寝る時間が早いだけの話」

にこ「それより、どこか痛むとことかない? パッと見、怪我はないみたいなんだけど…」

穂乃果「んー……うん、大丈夫。ぴんぴんしてるよ」

にこ「そう。ならよかったわ」ナデナデ

穂乃果「…えへへ、なんかにこちゃん、優しいね」

にこ「そりゃね…」

にこ「あ、なにか飲む? お茶かジュースくらいしかないけど」

穂乃果「じゃぁジュース!」

にこ「了解。ちょっと待っててね」

穂乃果「うんっ」


にこ(ともかく、穂乃果に怪我がなくてよかったわ…。ここあはかなり反省してたみたいだし、これを機に飛び蹴りはやめてくれると助かるんだけど)カチャ

にこ(…ジュースって、りんごとオレンジ、どっちがいいのかしら。……オレンジでいっか。カラオケでも頼んでたし)トポトポ

にこ(ああ、あとお菓子とか……いや、夜にお菓子食べるのはどうなのかしら…)

穂乃果「にこちゃんっ」ギュー

にこ「…待っててって言わなかったっけ?」

穂乃果「お手伝いしたくてー」スリスリ

にこ「じゃぁほっぺたすり寄せてないで、コップでも運んでって」

穂乃果「はーい」

穂乃果「んー……ねーにこちゃん?」

にこ「なに?」

穂乃果「私、にこちゃんのこと好きなんだけど」

にこ「は? なによいきなり……そんなの知ってるわよ」

穂乃果「そうだよね…んー…」ギュ

にこ「……どうしたの? 急に腕なんて掴んで」

穂乃果「んー? ……うーん…」

にこ「なによ、さっきから唸ってばっかじゃない」

穂乃果「いや、まぁいいや。あとで言うよ。コップ持ってくね」ヒョイ

にこ(…一体なんなの?)



穂乃果「さて、じゃぁせっかく二人きりなんだし、なにかお話でもしよっか!」

にこ「あー……うん」

にこ(本当に話してばっかりね、最近…)

穂乃果「じゃぁさ、>>588



(提案する話題。ざっくりしたものでも大丈夫です)

明日のお弁当の話

あれ?安価とっといてなんだけど設定上次の日って何曜日だっけ

>>589
次は土曜日ですね
ですがせっかくなのでお弁当話で進めていきたいと思います

穂乃果「明日のお弁当の話しよう!」

にこ「……あの、穂乃果。明日は土曜日よ…?」

穂乃果「知ってるよ?」

にこ「じゃぁなんでお弁当?」

穂乃果「あ、そっか。まだ言ってなかったっけ。ここあちゃんとこころちゃんにね、お弁当作ってあげるって約束したの」

にこ「なんでまたそんな話に…」

穂乃果「成り行きかな。二人が肉じゃが美味しいって言ってくれたから、つい」

にこ(二人ともそんなに気に入ってたのね…)

穂乃果「あー……それでね、悪いんだけどにこちゃんのお家で作らせてもらってもいいかな?」

にこ「それはもちろんいいけど……いくらなんでも迷惑じゃない? ここあたちには、にこから言っておくし、別に断ってくれても…」

穂乃果「ううん、私が作りたいの。人にお弁当作って欲しいなんて言われたの初めてだったし、嬉しくて」

にこ「…まぁ、穂乃果がいいならいいけど…」

穂乃果「というわけで、明日は早起きして、お弁当作ってから家に帰るね」

にこ「え、朝ごはんは食べていかないの?」

穂乃果「お弁当作るのに材料使わせてもらうし……朝ごはんは遠慮しとくよ」

にこ「いやいや、だってそのお弁当食べるのはここあたちなわけだし…」

穂乃果「そうだけど、やっぱり今回は遠慮しとく。土曜日はいつもお父さんの朝の仕込み手伝ってるから、早く帰らなきゃいけないの」

にこ「ああ、なるほど……それなら無理強いはしないけど。…なんか悪いわね。忙しそうなのに、お弁当とか頼んじゃって…」

穂乃果「平気だよ、私が好きでやってることだもん」

にこ「でも、ここあたちが無理言ったせいで…」

穂乃果「だから違うってばー。……あ、じゃぁさ、こうしよう」

にこ「?」

穂乃果「にこちゃんが私に悪いって思うなら、その代わりに、にこちゃんが私を褒めて」

にこ「褒めるって……そんなことでいいの?」

穂乃果「私にとっては十分なことだよ。あ、できれば頭も撫でてくれると嬉しいな」

にこ(頭って…なんだかんだで、にこのこと先輩だと思ってくれてるのかしら)

にこ「えっと、じゃぁ……」

にこ(穂乃果の頭に手を乗せて、と)ポン…

にこ「い、いいこ、いいこ」ナデナデ

にこ(…って、褒めるってこれであってるの…?)

穂乃果「へへ…いいこいいこなんてフレーズ、久しぶりに聞いたかも」

にこ「う、うっさいわね。それしか思いつかなかったのよ」

穂乃果「にこちゃんらしくて可愛いけどね」

にこ「バカにされてる気しかしないわ…」

穂乃果「そんなことないよー」

にこ「…ま、それならいいけど」

にこ(確かに、さっきの言葉は自分でもどうかと思ったしね…)

にこ「……今日は、穂乃果が来てくれて助かったわ」

穂乃果「え?」

にこ「ご飯作ってくれて、妹達の面倒見てくれて、本当にありがとう」ナデナデ

穂乃果「………うん、どういたしまして」ヘニャ

にこ(…こんな風に、本当に嬉しそうに笑われると、なんか逆に照れるわね…)

にこ「…じゃ、明日朝早くに起きるんだったら、そろそろお風呂入って寝ましょうか」

穂乃果「そうだね。…あ! にこちゃん、一緒にお風呂入

にこ「入らない」

穂乃果「ちぇー…」

―――
――


にこ「……ねぇ、本当に一緒の布団で寝るの?」

穂乃果「うんっ」

にこ「狭いと思うんだけど…」

穂乃果「大丈夫だよ~。海未ちゃんやことりちゃんとも、時々一つのお布団で寝たりするけど、平気だもん」

穂乃果「それに、にこちゃんのサイズなら…ね?」

にこ「殴るわよ」

穂乃果「じょ、冗談だよ。ほら、早くお布団はいろーよ」モゾモゾ

にこ「……ま、いいけどね」

にこ(穂乃果相手なら、緊張することもないだろうし)

にこ「……」モソモソ

にこ「じゃ、おやすみ」クル

穂乃果「えぇっ、なんでそっち向くの? 背中しか見えないんだけど」

にこ「向き合って寝るとか、普通に嫌でしょ」

にこ(恥ずかしいし)

穂乃果「嫌って……。あ、ひょっとしてドキドキするから?」

にこ「それはない」

穂乃果「ええぇー……なんで?」

にこ「なんでって……そりゃ、まぁ、穂乃果だし」

穂乃果「…そっか」

にこ(しかし、さすがに一緒の布団となると、そんなにくっついてるつもりがなくても温かいものね)

にこ(特に穂乃果って体温高そうだし……まぁとりあえず、早く寝よう)

穂乃果「……ねぇ、にこちゃん」ギュ

にこ「なによ。というか、なんで抱きついてんの」

にこ(いや、身長差的には抱きしめてるって表現のほうが……まぁいっか)

穂乃果「……にこちゃんって、穂乃果のこと嫌いなの?」

にこ「は? いや…嫌いなわけないでしょ」

穂乃果「…じゃぁ、やっぱりそういう対象には入らないだけ?」

にこ「そういうって?」

穂乃果「恋愛対象」

にこ「きゅ、急にどうしたのよ」

穂乃果「急にじゃないもん。…ずっと考えてたんだよ。にこちゃん、穂乃果相手には全然照れたりしてくれないし…」

にこ「いや…」

にこ(たまにはしてるんだけど……穂乃果のときは顔に出てないのかしら。…いや、穂乃果が人の顔色うかがうのが苦手なだけかも)

穂乃果「ねぇ、にこちゃんは何したらドキドキしてくれる?」

にこ「い、いや、そんなのにこに聞かれても…知らないわよ」

穂乃果「じゃぁ、穂乃果が探す」

にこ「探す?」

穂乃果「にこちゃんがドキドキしてくれること、頑張って見つけるから」

にこ「えええぇ……」

穂乃果「じゃぁ、」


>>603

(穂乃果がする行動or言動。ざっくりしたものでも大丈夫です)

わしわし

穂乃果「わしわしする!」キリッ

にこ「いや、それだけはやめましょう」

穂乃果「えー、いいじゃん。にこちゃん、希ちゃんにされてるとき、顔真っ赤だし」

にこ(あれは怒りで赤くなってんだけど…)

穂乃果「とりあえず、やってみれば分かるよ」スッ

にこ「ちょ、ちょっ、ほんとにやるの!?」

穂乃果「だって、にこちゃんのこと好きだもん」

にこ「それとこの行為となんの関係があるのよ!」

穂乃果「にこちゃんをドキドキさせられれば、そのまま好きになってもらえるかもしれないでしょ」

穂乃果(えっと……ところで、わしわしってどうするんだろ)

穂乃果(とりあえず、にこちゃんの胸に触って、と)フニ

にこ「っ…」ビクッ

穂乃果「あ、ちゃんとやわらかいんだね」

にこ「…あんた、ぶっ飛ばされたいの?」

穂乃果「冗談だよー」アハハ

にこ(…穂乃果はこういうこと言うから、ドキドキとかしないんだと思う…)

穂乃果(…希ちゃんっていつもどうやってたっけ……ま、いっか。穂乃果なりで)フニフニ…

にこ「…っ…あ、あの、穂乃果」

穂乃果「んー?」

にこ「な、なんか…力加減がおかしいと思うんだけど…」

穂乃果「そう?」

にこ「いや、ほら、希はもっとこう、豪快にやるじゃない。それこそ、くすぐりと同じような要領で」

穂乃果「あんまり痛がらせたくないからと思ったんだけど……これじゃあんまりドキドキしない?」

にこ(…むしろ変に優しく触られるほうが恥ずかしいんだけど…でもそれ言ったら絶対調子のるから、やめとこう)

にこ「まぁ…そりゃ、胸触られてドキドキとか、変態くさいでしょ」

穂乃果「えー……、…まぁいっか。じゃぁもうちょっとだけ続けてから次いくね」フニフニ

にこ「…って、なんでやめないよ」

穂乃果「いや、思ったよりさわり心地よかったから」

穂乃果(ちゃんとやわらかいし、……それに、なんか触ってると気持ちいいし。…もうちょっと強くしてもいいかな…)

にこ「ぁっ」ビクッ

穂乃果「ふぇ?」

にこ「っ……、い、いや、今のは違…」

穂乃果「にこちゃん、今ビクってしなかった?」

にこ「し、してないわよ」

穂乃果「えぇー、絶対したよー。それになんか声も変な感じだったし」

にこ(ほ、穂乃果相手に一瞬でも変な声あげたなんて……割とショックだわ…)

にこ「と、とりあえず、これはもうおしまい! これ以上触ったら本気で怒るわよ!」バッ

穂乃果「あ……まぁいいけどさ…」ムゥ

にこ「というか、もう寝ましょうよ、ね?」

穂乃果「…やだ。まだドキドキしたって言ってもらってないもん」

にこ「なんでそんな頑固なのよ…」

穂乃果「にこちゃんが好きだから」

にこ「あああもう、分かったから」

穂乃果(…次こそ絶対ドキドキしたって言わせてみせる…)

穂乃果「…じゃ、次は、」


>>612

(穂乃果がする行動or言動。ざっくりしたものでも大丈夫です)

耳元で愛を囁く

穂乃果「よし!」

にこ(何が、よし、よ)

穂乃果「にこちゃん」ギュ

にこ「はいはい、なに?」

穂乃果「好きだよ」ポソリ

にこ「な、なんで耳元で喋んのよ」

穂乃果「なんとなく」

にこ「ああ、そう…」

にこ(…なんか、人に耳元で話されるとムズムズする)

穂乃果「あのね、穂乃果、あんまり真面目じゃないから、伝わりづらいかもしれないけど…本当ににこちゃんのこと大好きなんだよ」

にこ「…いや、それはもう分かってるってば」

穂乃果「…じゃぁ少しは穂乃果のこと見てよ。穂乃果、にこちゃんのためならなんだってしてあげるよ」

穂乃果「にこちゃんのしたいこと、やりたいこと、全部に付き合うから。だからもうちょっとだけでいいから、穂乃果のことそういう目でちゃんと見て」ギュッ

にこ「っ………わ、分かったから。耳元で喋んのやめなさいってば」

穂乃果「…じゃ、こっち向いて?」

にこ(……まぁ、このままでいられるよりは…)クル

にこ「…これでいいの?」

穂乃果「うんっ。…やっと顔見れた」ギュー

にこ(……このままじゃまた変なことされるかもしれない…)

にこ(というか…正直、穂乃果のことまったく意識してないってわけではないんだけど…)

にこ(それを言ったらやめてくれる気がするけど……どうしよう)


>>615

1.素直に言う
2.言わない

1

にこ「……あ、あのね、穂乃果」

穂乃果「ん?」

にこ「…あんたがあまりに鈍いから、一応言っとくけど」

穂乃果「鈍いのはにこちゃんのほうでしょ」

にこ「そ、それはともかく」

にこ「……に、にこは、あんたのことまったく意識してないわけじゃないわよ」

穂乃果「え?」

にこ「そりゃ、常日頃からドキドキしてるってわけではないけど……す、好きとか、そういうこと言われた時は、さすがにちょっとはドキドキするわ」

にこ(これ、自分で言うのはかなり恥ずかしいんだけど…)

穂乃果「…ほ、ほんと?」

にこ「こんな恥ずかしいこと、嘘で言うわけないでしょ」

穂乃果「!」パアアアァッ

穂乃果「にこちゃん、大好き!!」ギュゥッ

にこ「ちょっ、ほ、穂乃果、し、しめすぎ!」

穂乃果「にこちゃん、にこちゃんっ」ギュゥゥゥー

にこ「聞きなさいよ!」

穂乃果「あ、ごめんね。嬉しくてつい…」パ

にこ「ま、まぁ、いいけど……元々はにこが悪いんだし…」

にこ(…って、別に悪くはないような気も…まぁいっか)

穂乃果「ねぇ、にこちゃん」スッ

にこ「なによ……ってか、この手はなに?」

穂乃果「私、これからもっと頑張るからね。にこちゃんに絶対好きになってもらうから」

穂乃果「そしたら、今度はにこちゃんからしてね」チュ

にこ「っ……」

穂乃果「えへへ、ほっぺくらいならいいよね?」

にこ「や、えっと……」

穂乃果「にこちゃん、顔真っ赤。…これだけ近いと、暗くても分かるもんなんだね」

にこ「べ、別に赤くなってなんか……」

穂乃果「赤いよー。大丈夫、可愛いよ、すごく。…ね、もう一回キスしてもいい?」

にこ「だだダメに決まってんでしょ! さっさと寝るわよ!」バッ

穂乃果「ちぇー。…おやすみ、にこちゃん」ギュ

にこ「………おやすみ」

にこ(…正直、恥ずかしすぎて死ぬかと思った…)


(にこちゃんの寝不足解消具合)


コンマ(一桁)安価↓1


・1から数字が大きくなるごとに、解消具合が高まっていく

・合計が10になったら完全解消

(ただいまの解消度……3)


―――
――


にこ「…ん…」パチ

にこ(朝…)ムクリ

にこ(……結局昨日は、しばらくドキドキして眠れなかったわね…)コシコシ

にこ(穂乃果相手に……なんか複雑…)

にこ「…あれ? 穂乃果は?」キョロキョロ



ガラ


穂乃果「あ、にこちゃん、おはよー」

にこ「……」

穂乃果「どうしたの? ぼけっとして…」

にこ「あ、いや……なんか、新鮮な気分だなって」

穂乃果「新鮮?」

にこ「起きたとき、誰かにおはようって言われることってあんまりないから。こころたちは寝てるし、ママはもう出かけてるし」

穂乃果「あ、なるほど」

にこ「穂乃果って意外と朝早いのね」

穂乃果「土日はね。お手伝いすることが決まってるから、早めに起きる癖みたいなのがついてるんだよ」

にこ「なるほど…」

にこ「……というか、そのエプロン、にこのよね?」

穂乃果「うん。ごめん、借りてる」

にこ「いや、いいけど」

穂乃果「でもこれ、可愛いね。にこちゃんっぽい」

にこ「そう?」

穂乃果「うん。ほら、この背中にあるハートマークとか」クルッ

穂乃果「あ、あと、この胸のとこにある模様も可愛い。それとこの横のひもとか」クルッ

にこ(クルクルしてる……可愛い……い、いや、エプロンがだけどね)ブンブンッ

穂乃果「にこちゃん、どうしたの? 急に頭ふって…」

にこ「い、いや、なんでもない。それよりお弁当作るの手伝うわ」

穂乃果「ありがとー」


―――――


穂乃果「あ、そうだ!」

にこ「なに?」

穂乃果「にこちゃん、寝不足はなおった?」

にこ「あ、あー……う、うん」ソワソワ

穂乃果「…嘘だよね?」

にこ「……よく分かったわね」

穂乃果「まぁソワソワしてたから」

穂乃果「けどまだかぁ……私が治してあげられたらって思ったんだけどなぁ…」

にこ「いや、ちょっとはよくなったし、穂乃果にも感謝してるわよ」

穂乃果「ほんと? えへへ、だったら嬉しいな!」

穂乃果「よしっ、じゃぁ仕方ないけど、くじひこっか」

にこ「は? いや、けど今日は土曜日…」

穂乃果「夜だけだし、大丈夫だよ」

穂乃果「にこちゃんのママさんにも、ちゃんと許可とったし」

にこ「え、ママに?」

にこ「いつの間に…」

穂乃果「にこちゃんが起きてくるちょっと前。ついでに挨拶しといたよ」

穂乃果「にこちゃんのことが大好きってことも、ちゃんと言っといたから」ニコッ

にこ「な、なんてことを…」

にこ(絶対今度からかわれる…)

穂乃果「で、そのときにお泊りの許可もとったの。さすがに、泊まらせてもらってるのになんの説明もないのはまずいかなぁと思って」

にこ「…穂乃果って結構しっかりしてるわね」

穂乃果「そんなことないよ。…あっ、でもにこちゃんがしっかりした私が好きっていうなら、もっと頑張るよ!」

にこ「あー、はいはい」

穂乃果「相変わらず冷たい返し…」

にこ「でも、にこの家がよくても、他のメンバーが都合悪かったら迷惑になるんじゃない?」

穂乃果「そのときはそのときで、くじをひき直せばいいよ」

にこ「いや、まぁ、そうかもしれないけど…」

穂乃果「というわけで、レッツくじびき!」サッ

にこ「……一体どこから取り出したのよ」

穂乃果「あらかじめ用意してました」

にこ「ああ、そう…」

にこ(……まぁ穂乃果は、にこのこと心配して提案してくれてるんだろうし、素直に乗ることにしましょう)ス

穂乃果「あ、真姫ちゃんと私の分は無しにしてあるから」

にこ「分かってるわよ」

穂乃果「でも、にこちゃんがどうしてもっていうなら、もう一回私が泊まっても…」

にこ「はい、じゃぁこれ」ヒョイ

穂乃果「聞いてよ!」ガーンッ

穂乃果「もー……で、誰だった?」

にこ「えっと…」

>>634

結果(真姫、穂乃果以外のメンバーの名前でお願いします)

にこ「凛ね」

穂乃果「じゃ、凛ちゃんに電話しよっか」ピッ

にこ「いや、こういうのって普通にこが直接頼むものじゃない?」

穂乃果「あ、それもそっか。じゃぁにこちゃんが出て」ス

にこ「ん」

ピリリリリ、ガチャ

凛『ふわあ~……穂乃果ちゃーん、こんな時間になにー?』

にこ(すごい眠そう…)

にこ「ごめん、もしかして起こしちゃった?」

凛『にゃ? ……あっ、もしかしてにこちゃん?』

にこ「うん。ちょっと穂乃果に携帯借りてるの」

凛『そっかー。それで、どうしたの?』

にこ「えっと、実はね…」



にこ「…って、ことなんだけど。凛は今日の夜、予定とか大丈

凛『大丈夫っ!』

にこ「う、うん、すごい即答ね…」

凛『だってにこちゃんとお泊りしたかったし…すっごい嬉しい!』

にこ(こう純粋に喜んでくれると、こっちも素直になりやすいわね)

にこ「にこも楽しみにしてるわ」

凛『うんっ! あ、何時くらいに家行けばいいか、あとでメールで教えてほしいにゃ』

にこ「了解。じゃ、また今夜ね」

凛『うん。あ、にこちゃん』

にこ「ん?」

凛『にこちゃんって、その……スカートとズボン、どっちが好き?』

にこ「え? えっと…スカートだけど」

にこ(私服もほとんどスカートだし)

凛『そ、そっか。うん、分かった。じゃぁまた今夜ねー』ピッ

にこ(…最後の質問の意味ってなんだったの…?)

穂乃果「通話終わった?」

にこ「うん。泊まりにきてくれるって」

穂乃果「そっか、よかった。でもいいなぁー、凛ちゃんとにこちゃんのお泊り、私も参加したいくらいだよ」

にこ「さすがに二連続で泊まってもらうわけにはいかないでしょ」

にこ(穂乃果に悪いし)

穂乃果「まぁにこちゃんがそう言うなら仕方ないけど。じゃぁお弁当も作り終わったし、私は大人しく帰ることにするよ」

にこ「ん。家まで送っていきましょうか?」

穂乃果「…にこちゃんってたまに、恋人みたいなこと言うよね」

にこ「別にそんなことないでしょ…。今のはただ穂乃果が心配だったから言っただけだし」

穂乃果「そういうことばっかり言ってるから、にこちゃんのこと好きになっちゃうんだよ?」

にこ「いや、そんなこと言われても…」

穂乃果「まぁいいけどね。私にだけ言ってくれるなら、いつでも大歓迎だからっ」ギュッ

にこ「ほ、ほら、玄関まで見送るから、さっさと行くわよ」グイ

穂乃果「はーい」



穂乃果「じゃぁ、おじゃましました」

にこ「ん。お弁当ありがとう」

穂乃果「いえいえ。ここあちゃんたちにもよろしく言っておいてね。あと、寝てる間に帰っちゃってごめんって謝っといて」

にこ「了解。じゃ、気をつけて帰りなさいよ」

穂乃果「ふふ、そんなに心配しなくても大丈夫だよー」

穂乃果「じゃ、またね」タタッ

にこ「また」ヒラヒラ

―――――

にこ(穂乃果が帰ったことを伝えると、こころも残念がってたけど、ここあの残念がりようがすさまじくて、なだめるのに大分時間がかかった…)

にこ(……で、今日は海未が家に来る日なわけだけど…)

にこ(さすがにまだかなり時間があるわね)

にこ(こころとここあは今、テレビを見てるし……暇だわ)

にこ(………、…ん? なんか忘れてるような気が……)

にこ(……ああぁっ! そうだ! 絵里と希に日曜日のこと言ってない!)

にこ(ま、まずい、もう明日なのに……早く連絡しないと予定入っちゃうかも…)ピッ

にこ「えっと……どっちから連絡しよう…」


>>648

1.希
2.絵里

1

にこ「とりあえず、希からでいいや」ピッ

ピリリリリ、ガチャ


希『もしもしー?』

にこ「あ、希? 今ちょっといい?」

希『ええけど、穂乃果ちゃんは大丈夫なん?』

にこ「穂乃果はもう帰ったわよ」

希『そうなん? 随分早いね』

にこ「ちょっと用があったらしくて。それより、明日って暇?」

希『へ? えっと…ちょっと待ってな。予定確認する』トテトテ

にこ(もし暇じゃなかったらどうしよう…)ソワソワ

希『あ、うん、暇やった』

にこ「よかった…。じゃぁさ、悪いんだけどにこの家に来てくれない?」

希『にこっちの家に? なんで? 遊ぶん?』

にこ「いや、実は……」



希『あー……なるほど。うん、そういうことなら協力するよ』

にこ「ありがとう、助かるわ。ママも多分、同級生のほうがホッとするだろうし」

にこ(よく考えれば、真姫ちゃんと穂乃果は既に紹介済みみたいなものだし、会わせてないのは同級生だけってことになるし)

希『うん。…あ、ちなみに他に誰か呼ぶん?』

にこ「一応絵里を呼ぼうかと……今から電話かけるから、予定が空いてるかは分からないけど」

希『エリちだけ?』

にこ「え、うん。……あ、もう何人か呼んだほうがいい?」

希『いやいやいや、二人でいい。二人がいい』

にこ「そ、そう? じゃぁ絵里だけで」

希『うん』

にこ「時間とかはまたメールするから」

希『りょーかい。じゃぁ明日、楽しみにしとるね』

にこ「ん。よろしくね」

ピッ


にこ「さて、次は絵里ね」ピッピ


ピリリリリ、ガチャ


絵里『もしもし?』

にこ「絵里、今ちょっといい?」

絵里『いいけど……どうしたの?』

にこ「明日って空いてる?」

絵里『空いてるわよ』

にこ「え、いや…予定とか確認しなくてもいいの?」

絵里『いいの。にこの用事なら、よほどのことがない限り、優先するから』

にこ「そ、そう。えっと、明日ね、にこのママに会ってほしいんだけど…」

絵里『え? …どうして?』

にこ「えっと…」



にこ「と、いうわけなんだけど、協力してくれな

絵里『するわ』

にこ「あ、うん。ありがとう」

にこ(返事が早い…)

絵里『じゃぁ明日、にこの家に行くから』

にこ「うん。よろしく」

絵里『…ねぇ、これから暇なら少しだけ話を…』

ここあ「にこにー、テレビ終わったー!」タッタッタッ

こころ「終わったー」テクテク

にこ「あ、ごめん。絵里、また明日ね」

絵里『…う、うん、また明日』ピッ

ここあ「ひまーっ!」ギュー

にこ「はいはい。もうすぐにこにーのお友達来るから、それまで適当に時間つぶしましょう」ナデナデ

ここあ・こころ「はーい」

ここで今回の更新止めます
次の再開は多分今日のいつかになると思います

日曜がまるまる暇なので、もしかしたらドン引きされるくらい更新してるかもしれませんが、鼻で笑ってやってください


では、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございます

まだ朝ですが、ゆったりと再開していきます


―――――

ピリリリリッ

にこ「ん? 電話? ……あ、海未からだ」ピッ

海未『あ、園田海未ですが』

にこ「いちいちフルネームで名乗らなくても、分かってるってば…」

海未『す、すみません。あの、今にこの家の近くに来ているのですが、このまま伺っても大丈夫ですか?』

にこ「うん、全然平気」

にこ(というか、いちいち確認とってくるなんて、どんだけ律儀なの…)

海未『では、今から伺いますね』

にこ「はーい」

ピンポーン

にこ「早っ! え、まさか家の近くって、玄関の前ってこと!?」

海未『はい』

にこ(そこまで来てるなら、電話での確認いらなくない…?)

ここあ「お客さん!」タッタッ

にこ「あ、ちょっとここあ、待ちなさいってば」

にこ「ごめん、海未、今から行くから」

海未『あ、はい』

ピッ

こころ「お客さん、にこにーのお友達?」

にこ「うん。ちょっとお出迎えにいってくるわね」

こころ「はーい」

にこ(同じ双子でこうも反応が違うって、なんか不思議な感じね)


―玄関―

ここあ「にこにー、ドア開けてもいい?」

にこ「ちょっと待って。ここあじゃ重いかもしれないから、にこにーが開けるわ」

ここあ「はーい」

ガチャ


海未「あ、おはようございます」ペコリ

にこ「ん。いらっしゃい、海未」

ここあ「……」ジー

海未「…あ。あなたが、にこの妹の…」シャガミ

ここあ「矢澤ここあです!」

海未「ここあちゃんですね。私は園田海未と申します。にことは学校で色々とお世話になっています。よろしくお願いします」ペコリ

ここあ「えっと…よろしくお願いしますっ」ペコリ

海未「ふふ、礼儀正しい妹さんですね」ナデナデ

ここあ「えへへー」

にこ「じゃ、いつまでも玄関じゃなんだし、上がってよ」

海未「はい。おじゃまします」

―――――

にこ(こころとも無事挨拶をかわしたわけだけど……)

ここあ「うみちゃん。うみちゃんは、なんの遊びが好き?」

海未「そうですね……家ではよく花札などで遊びますね」

こころ「はなふだ?」

にこ(さすがに花札は難易度高いわね……というか、にこの家にないし)

海未「二人はなにをして遊びたいですか?」

こころ「うーん……こころはなんでもいいかなぁ…」

ここあ「はいっ、ここあはね! 外行きたい!」

にこ「えっ、いや、でもわざわざ家に招待したのに?」

ここあ「ここあたちは、ただにこにーのお友達に遊んでもらいたかっただけだから。場所はどこでもいいもん。ねー、こころ」

こころ「あ、うん」

にこ「ああ、そう…」

にこ(とはいっても、外って……せっかくお菓子とか用意したのに)

にこ(……どうしよう)


>>673

1.外に行く
2.家で遊ぶ

2
外に行くとエンカウントするんで

にこ(やっぱり外出はやめよう。外にいったほうが体力使いそうだし、海未にも申し訳ないし)

にこ「ここあ、外に行くのはまた今度ね」

ここあ「えぇー、どうして?」

にこ「今日はお家で遊ぶって決めてたから。お菓子とかもちゃんと買ってきたし」

ここあ「お菓子!」パァッ

ここあ「じゃぁお家でいいや!」

にこ(我が妹ながら、微笑ましくなるくらい単純ね…)

こころ「にこにー」クイクイ

にこ「ん?」

こころ「こころ、ジュースいれてくる」

にこ「あ、そっか、忘れてた。じゃぁにこも一緒に…」

ここあ「いいよー、今日は二人でやってくるから、にこにーはうみちゃんと待ってて! いこ、こころ!」タッタッタッ

こころ「うんっ」テクテク

にこ(いつの間にあんな気の使える子たちに……嬉しい)

海未「妹さんたち、可愛いですね」

にこ「ま、まぁ、にこの妹だしね!」

海未「口元、緩んでますよ」

にこ「…気のせいよ」

海未「そういえば、にこのお母様は今日もお仕事ですか?」

にこ「ええ。朝起きたときにはもういなかったわ」

海未「そうですか。……えっと…」

にこ「言っとくけど、ママがいないのなんていつものことだし、別に気なんて使わなくていいわよ」

海未「はい、すみません…」

海未「……にこはすごいですね」

にこ「なにが?」

海未「私は……その、あまり一人でいることに耐性があるほうではないので」

にこ(ようするに寂しがりってことね)

にこ「まぁそういうのは人それぞれだし。それに、平気なだけで寂しくないわけじゃないのよ。ただ、こころとここあがいるから平気なだけ」

海未「ああ……その気持ちは何となく分かります。私も家族がいないときは穂乃果やことりに頼んで一緒にいてもらっていましたから」

にこ「あんたたち、ホント家族並みの仲の良さね…」

海未「はい。本当にいい幼馴染です。…昔はお互いの間になんの隠し事もない関係でしたし」

にこ「そう……って、ん? 昔は? 今もそんな感じじゃないの?」

海未「まぁそうなんですけどね。…最近少しだけ、違和感を覚えることがあるんです」

にこ「違和感?」

海未「はい。何か大切なことを隠されているような……そうでもないような…」

にこ「大切なこと、ね…」

海未「…まぁ気のせいかもしれませんけど」

こころ「うみちゃん、うみちゃん」テクテク

海未「あ、はい。どうしましたか?」

こころ「ジュース、みかんとりんご、どっちがいい?」

海未「ではりんごでお願いします」

こころ「うん、分かった。ここあー、うみちゃん、りんごー!」タッタッ

―――――

にこ「で、結局なにをして遊ぶ?」

ここあ「あ、うんとね、ここあ考えた!」ハイッ

にこ「ヒーローごっことか、危ないのはダメだからね」

ここあ「分かってるよー」

ここあ「えっとね、>>681!」


(話題でも行動でもなんでも)

ポッキーゲーム

にこ(まぁ昨日のこともあるし、変なことは言わないでしょ。オレンジジュースおいしい)コクコク

ここあ「ポッキーゲーム!」

にこ「!?」ゲホッゲホッ

こころ「に、にこにー、大丈夫!?」

にこ「だ、だいじょ……へ、変なとこ入った…」ゲホッ

にこ(しかもジュースちょっと吹いちゃったし……かっこ悪い…)

海未「ま、まぁ今のは驚きますよね。ティッシュでジュース拭きとりますから、顔こっち向けてください」

にこ「あ、いや、自分で拭けるけど…」

海未「そう言わずに。穂乃果の影響もあって、こういうことは慣れてますので」フキフキ

にこ(あの子、いつも拭いてもらってんの…?)

海未「……はい、綺麗になりましたよ」ニコ

にこ「あ、ありがとう…」

にこ(とてつもなく年下扱いされた気がする…)

にこ「で、ここあ。ポッキーゲームって……あんた、意味分かってて言ってる?」

ここあ「うんっ、前にね、お友達のおにーちゃんが、恋人さん?とやったって話聞いたから!」

にこ(なんて余計なことを……)

ここあ「でね、そのときにすごく楽しかったって言ってたから、ここあたちもしたいなぁと思って」

ここあ「ダメかな…?」

にこ「う………え、えっと…」チラ

海未「…わ、私は別に、どちらでもいいですよ?」

にこ(まぁ、ここあの割には平和的?な提案だし……)

にこ「じゃ、やりましょうか」

にこ(にこと海未がやらなきゃ、問題ないわけだしね)

ここあ「やった!」

こころ「んー……ね、ここあ」クイ

ここあ「なぁに?」

こころ「ポッキーゲームってどうやるの? こころ、やりかたは聞いてないんだけど…」

ここあ「ふぇ? ここあも知らないよ?」

にこ・海未「えっ」

ここあ「けどきっと、にこにーたちが知ってるよ! ね、知ってるよね?」

にこ「えええぇっと……」

にこ(どどど、どうしよう……)


>>688

1.正直に教える
2.誤魔化す

1

にこ(……こころやここあには、人に嘘をつくような人にはなってほしくないし…だったらここでにこが嘘をつくのは間違ってるわよね…)

にこ(それに、説明を聞けば、やめようって思うかもしれないし)

にこ「えっと、ポッキーゲームっていうのはね……」

―――――

ここあ「やりたい!」キラキラッ

にこ「じゃ、じゃぁやりましょうか…」

にこ(考えが甘かった……ここあは面白そうなことはなんでも実行したがるタイプだったわ…)ガックリ

ここあ「ね、うみちゃん。うみちゃんも一緒にやろうね!」

海未「あ、は、はい。やりましょう」

こころ「でも、そのポッキーゲームって、二人でやるものなんだよね? どうやって二人をきめるの?」

にこ「あ、それは挙手制で…」

にこ(これなら海未を回避できるだろうし)

ここあ「あみだくじつくろ!」

にこ「」ガクッ


ここあ「あっみだくじ~♪」カキカキ

こころ「あっみだくじー♪」カキカキ


海未「……微笑ましいですね」

にこ「ポッキーゲーム云々がなければね…」

海未「そ、そうですね……しかし、にこも妹さんには甘いんですね」

にこ「ま、なんだかんだで可愛いし。よほど無茶なこと以外は聞いてあげたいとは思うわ」

海未「……」

にこ「どうかした?」

海未「あ、いえ……なんだかにこがお姉さんに見えて…」

にこ「にこは最初から海未よりも年上なんだけど…」

海未「それはそうなんですが……いや、そういう意味じゃなくて…」

にこ「?」

ここあ「にこにー、うみちゃん、あみだできたよー」ジャーンッ

こころ「やってみて!」

にこ「じゃ、やるわよ」

ここあ・こころ「はーいっ」

にこ「えっと……」



結果

>>692>>693
(かぶった場合は安価下)

ついににこちゃんの唇が

うみ

ここあ「あ、にこにーとうみちゃんだね」

にこ「そ、そうね…」

海未「……あ、あの、やっぱりやめますか?」

にこ「えぇっと…」

こころ「え、どうして?」

海未「あー……その、実は私、ポッキーが苦手で…」

こころ「あ、そうなんだ…ここあ、それなら無理強いしちゃダメだよ」

ここあ「んー…そうだね!」スクッ、タッタッタッ

にこ「ここあ、どこ行くの?」

ここあ「台所ー」

にこ(なんで台所? まぁでも、これでポッキーゲーム回避できるかも…。多分苦手っていうのは嘘だろうけど、さすがに海未も気まずいってことなんだろうし…)

海未「……」チラ

にこ「? どうかした?」

海未「あ、い、いえ、なんでも…」サッ

にこ「…?」

ここあ「うみちゃん、うみちゃん! サラダ味のお菓子は平気?」ヒョコッ

海未「へ? まぁ、平気ですけど…」

ここあ「じゃぁこれでやろう!」ジャーン

海未「……プリッツ…」

にこ(ああ、なるほど…その手があったか……って、感心してる場合じゃないけど…)



こころ「はい、にこにー、プリッツ」スッ

にこ「う、うん。ありがとう」

にこ「…えっと」

にこ(とりあえず、これをくわえればいいのよね……というか、これってもうポッキーゲームとは言わないような…いや、ああいう行為をポッキーゲームっていうんだから、なにを使ってもポッキーゲームはポッキーゲームなのかしら)

海未「で、では、その、よ、よろしくお願いしますっ」ドゲザッ

にこ「う、うん」

にこ(こうかしこまられると、すごくやりづらい…)

こころ・ここあ「……」ジーッ

にこ(かといって、妹達の手前、やると言ったからにはちゃんとやらないと…)

にこ(ま、途中で折っちゃえばなんの問題もないわけだし)パク

ここあ「あ、先に折ったほうが負けで、罰ゲームだからね!」

にこ「!?」ペキッ

こころ「あ、プリッツ折れちゃった」

にこ「ご、ごめん」モグモグ、ゴックン

にこ「というか、罰ゲームってなによ…」

ここあ「お友達のおにーちゃんが、そういうのつけると、もっと楽しめるって言ってたから!」

にこ「そのお兄さん、今度ぶっ飛ばそうかしら…」

海未「ま、まぁまぁ。ところでここあちゃん、罰ゲームってなんですか?」

ここあ「えっと、確かおにーちゃんは…>>702をしたって言ってたよ」

キス

ここあ「キスしてたって言ってたよ」

にこ「よし、やっぱりぶん殴ってくるわ」

海未「お、落ち着いてください」

こころ「ここあ、けど、きすって好きな人とやるものなんだよ?」

ここあ「でもにこにー、うみちゃんと仲良しなんだよね?」

にこ「そりゃ、まぁ……。けど……あ、あの、どうする?」チラ

海未「え、えっと……じゃぁ、頬に、ということにしましょうか」

にこ「そ、そうね」

にこ(自分からするのは恥ずかしいけど、でも普通に考えて折るのはにこのほうからよね…)

ここあ「じゃぁにこにー、早く早く。はい、プリッツ」スッ

にこ「う、うん」パク

にこ(…まぁ、グダグダ考えるより成り行きに任せたほうがいいかもね)

にこ(恥ずかしいのはお互い様みたいだし…)チラ

海未「……」ソワソワ

にこ(すごいソワソワしてる…。ここあたちに付き合わせちゃってるわけだし、早く済ませてあげないと)パク

にこ「ん」

海未「っ……で、では、失礼します」ソー

こころ・ここあ「……」ジー

にこ(…せめてこころたちが何か言って気を紛らわせてくれればいいのに、何故か黙ってこっち見てるだけだし…)

海未「……っ」パク

にこ(えっと……とりあえず食べ進めていけばいいのよね)サクッ

海未「!」ギュッ

にこ(な、なんで目つむんのよ……まぁいっか。とりあえずある程度まで食べて、折ってしまおう)サク、サク

海未「……」フルフル

にこ(…めちゃくちゃ震えてるし、なんか悪いことやってる気分になってくるわね)サク

にこ(にしても、海未って近くでも整った顔してるわね……というか、μ'sってホントレベル高いわね…)

にこ(にこもこういう綺麗系な顔だったら、もっと楽な戦略もあったかもしれないけど)

にこ(海未とか絵里とか真姫ちゃんとか、まさに理想系な顔立ち。ああ、でもことりや花陽みたいな可愛い顔もうらやましい。…まぁ、穂乃果とか凛とか希も普通に可愛いんだけど)

にこ(……って、しまった。食べ進めないと)ハッ

海未「……」フルフル

にこ(ま、まだ震えてる……しかも顔赤いし、なんかこんなに照れられると、逆にこっちは平気になるというか…)

にこ(…というか、こうしてると海未って、結構可愛いとこも…

カシャッ

にこ「!?」ペキッ

ここあ「あ、にこにーの負けー」

海未「へ、あ、わ、私勝ったんですか?」パチ

にこ「いや、それより、今カシャッて……というか、ここあ! なんでにこの携帯持ってんのよ!」

ここあ「だってにこにーもうみちゃんも、ずーっと止まっててつまんなかったんだもん」ムゥ

海未「すみません……私はちょっと恥ずかしくて…。…そういえばにこも、最初は進んでいたのに途中でいきなり止まっていましたが…何かあったんですか?」

にこ「あ、えっと、別に…」

にこ(見惚れてたとか絶対言えないわよね…)

にこ「い、いや、それより携帯もってるのはどういうことなのよ」

こころ「ここあ、だから邪魔しちゃだめって言ったでしょ」

ここあ「だって暇だったから」キリッ

にこ「いやいや…」

にこ「ちょっと携帯返してもらうわよ」サッ

海未「というより、今のカシャッてなんの音だったんですか?」ヒョコ

にこ「………うん、まぁ、普通に写メよね…」

ここあ「上手に撮れてるでしょー?」

にこ「いや、確かに上手に撮れてるけど……」

にこ(ポッキーゲームしてるとこ撮るとか、どこのバカップルよって話よね…)

海未「……」

にこ(海未もヒいちゃってるし……)

海未「に、にこ、この写真…」

にこ「あ、うん。ごめんね、消すから」

海未「あ、っと、あ、あの!」

にこ「なに?」

海未「え、えぇっと……その…」

海未「……これ、あの、わ、私に、いただけませんか」

にこ「えっ」

ここあ「いいよー」ニコニコ

海未「あ、ありがとうございますっ」

にこ(って、なんでここあが了承しちゃうのよ……いや、まぁ撮ったのはここあだけど…)

ここあ「じゃぁちょっと待ってね。メールで送るから」ピッ

にこ「ちょっ、にこの携帯………まぁいっか…」ハァ

にこ(無理に止めても、変に思われそうだし)

海未「…あの、にこ。すみません、わがまま言ってしまって…」

にこ「あー、いや、別にいいんだけどね…」

海未「えっと、絶対に誰にも見せませんから」

にこ「うん。…さすがにあれはにこも恥ずかしいから」

こころ「にこにー」クイクイ

にこ「ん?」

こころ「罰ゲーム、残ってるよ」

にこ「……正直忘れてたわ」



にこ「えっと…じゃぁ、ちゃちゃっと済ませちゃいましょう」

海未「は、はい」

にこ(結局にこが負けたから、にこからすることになるのよね…)ハァ

にこ(まぁ前に真姫ちゃんにもしたことあったし、あのときよりは緊張もしないけど)

にこ(よし、とりあえず、海未の肩に手を置いて、と)ポン

海未「っ…」ビク

にこ「な、なんでビクつくのよ」

海未「あ、すみません……にこに触られるのは、あまり慣れてないので、ドキドキしてしまって、その…」

にこ「……そ、そう」

にこ(あああせっかく緊張しないようにしてたのに…)

海未「えっと、では、よろしくお願いします!」キュッ

にこ「う、うん」

にこ(……)チラ

こころ・ここあ「…」ジー

にこ(…なんかもう逃げたい…けど、そんなわけにもいかないし、とりあえず無心、無心で!)チュッ

海未「っ……あ、ありがとうございます…」

にこ「い、いや、お礼言われるのは違う気も……ほ、ほら、罰ゲームだし! 仕方なくしただけだから!」

海未「あ……そうですよね…」シュン

にこ(…あー…今の言い方はさすがにひどかったかも…ごめん、海未)


―――――

にこ(結局、あのあと組み合わせ変えてあの二人が飽きるまでポッキーゲームをやったわけだけど……さすがに妹相手なら照れることもないし、さすがにキスするのはなんだから適当なとこで負けたけど、罰ゲームも可愛いものだったわ。海未も似たような対応だったし)

にこ(けど、なんかドッと疲れた…)ハァ

海未「…にこ、大丈夫ですか?」

にこ「あー、うん、大丈夫。海未のほうこそ平気? 変なことに付き合わせて、ごめんね」

海未「いえ、私は全然。小さい子と遊ぶのは新鮮なので、楽しいです」

にこ「そう言ってもらえると助かるわ」

ここあ「にこにー、うみちゃん! ここあ、やりたいこと決まった!」ガタッ

にこ「って、またここあが提案するの? こころは?」

こころ「こころは、ここあがしたいことしたいから」

にこ(良い子ね…)

ここあ「あのね、>>718したい!」



(話題でも行動でもなんでも)

結婚式ごっこ

ここあ「結婚式ごっこしたい!」

にこ「なんで今日はそんな変なのばっかり提案してくるのよ…」

ここあ「だって、飛び蹴りとか戦ったりとかはダメなんでしょ? だったらこういうのしか思いつかないんだもん…」

にこ(こんなことなら、体を使う遊びのほうがまだマシだったかも……いや、海未のことを思うとそれはダメかもしれないけど)

海未「結婚式ごっこですか……可愛い提案ですね」

にこ「ああ……海未、こういうの好きそうだもんね」

海未「べ、別に好きじゃありません! 確かに小さい頃はよくおままごととかしていましたが…それは小さい頃の話で…」

にこ「はいはい。まぁ海未とこころがいいって言うなら、にこも文句はないけど」

こころ「うん。こころもここあに賛成だよ」

にこ「こころ…少しはここあに反抗するってことを覚えたほうが……いや、あんたはそのままでいいのかも」ナデナデ

こころ「?」

にこ「というか、結婚式ごっこって、どんなことするの?」

ここあ「えっと……んー…なんだろ…?」

にこ「特に決まってなかったのね…」

にこ(まぁ結婚式とか行ったことないし、なにするものなのかもよく分からないしね)

海未「結婚式といえば、やはり花嫁さんが行う両親への感謝の手紙などが鉄板じゃないでしょうか」

にこ「確かにそうかもだけど……遊びでそれやって楽しい?」

海未「いえ、恐らく楽しくはないでしょう」

にこ「よね」

こころ「うーん……やっぱり、誓いのキスとか、そういうのじゃないかな」

にこ「あー……確かにそういうのはよくドラマとかで見るわね」

にこ「けど、それを遊びでやるのはさすがにちょっと…」

ここあ「じゃぁ誓いあいっこしよう!」

海未「誓い合いっこ?」

ここあ「神父さんの前で永遠の愛をーってやつ! 前にテレビで見た!」

海未「ああ、なるほど」

にこ「それってやって楽しいの…?」

ここあ「うんっ」

にこ「ならいいけど…」

にこ(多分あんまり楽しくないと思うけど……本人がこう言うなら、いっか)

こころ「じゃぁ、お嫁さんとおむこさんと、神父さんと……えっと、あと一人なにやるの?」

ここあ「あ、それはちゃんと考えてあるから大丈夫!」

こころ「?」

にこ「で、誰がなにをやるの?」

にこ(まぁ、にこは神父さんか…あとなにか一つ余った役か、どっちかやれればいいや)

ここあ「えっとね、お嫁さんはにこにーでおむこさんはうみちゃん!」

海未「えっ」

にこ「はっ!?」

ここあ「ダメ?」

にこ「いやいやいや……だって、この遊びを提案したのは、ここあよね?」

ここあ「うん」

にこ「なのに自分はお嫁さんとかお婿さんとかにならなくていいの?」

ここあ「うんっ」

にこ(そうなってくると、本当に何がしたいか分からないんだけど…)

こころ「けど、どうしてうみちゃんがおむこさんなの?」

ここあ「背が高いから!」

にこ「すごく分かりやすい理由ね…」

海未「はは……まぁ可愛いですけどね。…じゃぁ、やりましょうか、にこ」

にこ「へ? あー…うん」

にこ(なんかやけにノリノリ……やっぱりこういう遊び好きなのかしら)

―――――

にこ「で、花嫁さんの気分を出すために、にこはレースのハンカチを頭に被ったのはいいけど……」チラ

にこ「海未はなんでポニーテール?」

海未「さ、さあ…?」

ここあ・こころ「カッコいいからだよー」

にこ「カッコいい…の?」

海未「私に聞かないでください…」

にこ(どっちかというと、可愛いほうだと思うけど)

海未「とりあえず…えっと、こころちゃんが神父さんなんですよね?」

こころ「うん、そうだよ」

にこ「で、ここあは結局なにをするわけ?」

ここあ「えへへー」ニコニコ

にこ「いや、笑ってるだけじゃ分からないんだけど」

ここあ「あとで分かるから大丈夫だよ!」

にこ「そ、そう」

こころ「じゃぁ、いきます。…こほん」

こころ「えっと……うみちゃん」

海未「あ、はい」

こころ「うみちゃんは、にこにーのことを……えっと…やかなときも…めるときも? ……読めない!」

にこ「あー…そっか。さっき携帯で調べたのはいいけど、ふりがなうつの忘れてたわね」

海未「じゃぁ今うちますね」

こころ「お願いします」ペコリ



こころ「えっと……うみちゃんは、にこにーのことをすこやか?なときも、やめ…やめる?ときも、止める?ときも、貧しいときも、愛すると誓いますか?」

にこ(他の言葉は疑問系なのに、貧しいだけはやけにハッキリ言えたわね…)

にこ(というか、これ本当に楽しいの…?)

海未「はい、誓います」

こころ「じゃぁ、にこにー」クル

にこ「あ、うん」

こころ「にこにーは……あ、文章一緒なんだね。じゃぁえっと、さっきのこと、誓いますか?」

にこ(略した…!)

にこ「う、うん、誓います」

こころ「うん。…えっと……?」

にこ(…うん、この後どうすればいいのか、さっぱり分からないわよね…)

にこ「ここあ、この後どうすればいいの?」チラ

ここあ「!」サッ

にこ「……今、なにか隠さなかった?」

ここあ「なんでもないよ!」

にこ「…あのね、あんまりにこにーに隠し事すると、しまいには本気で怒るわよ?」ニコッ

ここあ「うぅ………ご、ごめんなさい…」シュン

海未「にこ、そんな風に脅かしたら可哀想ですよ」

にこ「けど、たまにはガツンって言わないとダメでしょ」

海未「そんなものですか…。……あの、ここあちゃん」シャガミ

ここあ「ん?」

海未「今、なにを隠したんですか?」

ここあ「……これ」スッ

にこ「って、にこの携帯……またいつの間に…」

ここあ「にこにー、隙多いから…」

にこ(妹に隙が多いって言われるなんて…)

にこ「で、まさかまた写真撮ったの?」

ここあ「ううん、まだ。今から撮ろうと思ってた」

こころ「ここあ、写真撮るの好きなの?」

ここあ「んー……だって、にこにーだから」

にこ「?」

ここあ「にこにー、アイドルだし……可愛いから、いっぱい写真とって、色んな人に見せて、ここあのお姉ちゃんなんだよって自慢したいから…」

にこ(な、なんて怒りづらい理由…)

海未「つまり、ここあちゃんはにこのことが好きだから、たくさん写真が撮りたかったってことですね」

ここあ「うん……ごめんなさい…」シュン

海未「そういうことならいいんですよ。…にこも、怒ってませんよね?」

にこ「う、うん…まぁ、そういうことなら…」

ここあ「ほんと…?」

にこ「ホントよ。まぁにこもアイドルだし、撮られるのは嫌いじゃないし……ここあがにこのこと、自慢って思ってくれてて嬉しいわ、すごく」ナデナデ

ここあ「…にこにーっ」ギュッ

にこ(……やっぱりなんだかんだで、うちの子が一番可愛いわね)ギュ

ここあ「あ、じゃぁにこにー! 写真とってもいいっ?」キラキラッ

にこ「もちろん」

ここあ「わーいっ。じゃぁうみちゃんとこころもも一緒に!」

海未「あ、はい。では、こころちゃんが真ん中にどうぞ」

こころ「うんっ」

―――――

にこ「…結局、何十枚も撮っちゃったわね」

海未「はい。けど、こころちゃんもここあちゃんも楽しそうでしたし。ほら、写真もこんなに笑顔で」

にこ「ま、そうだけど。……ちょっとはしゃぎすぎたみたいね」チラ

こころ・ここあ「……」スースー

海未「ぐっすりですね」

にこ「あんまりこういう時間に寝るのはよくないんだけどね…まだ朝だし」

海未「まぁもう少し寝かせてあげて、あとで起こしてあげたらいいんじゃないでしょうか」

にこ「それもそうね」

海未「……あ、あの、ところで、にこ」

にこ「ん?」

海未「今日撮った写真、私の携帯にも送ってもらっていいですか?」

にこ「あ、うん。いいわよ」

海未「ちょっと待ってくださいね。今携帯を…」ガサゴソ

海未「あ、ありました。では早速……って、あれ?」ピッ

にこ「どうしたの?」

海未「先ほど、にこ…というより、ここあちゃんから送ってもらったメールが届いてないんです」

にこ「え? けどちゃんと送ったの確認したんでしょ?」

海未「はい、恐らく」

にこ「恐らく?」

海未「いえ、あまり人の携帯を覗くのはよくないかと思いまして、あまり覗かないようにしていたんです。……前のトラウマもありましたし」

にこ(トラウマ…?)

海未「でも、送信完了の文字は見せてもらったんですけど…」

にこ「そうなの? おかしいわね……ちょっと待って。送信ボックスから調べるから」ピッピッ

海未「はい」

にこ「えっと……、ん?」

にこ(一番最新のメールが海未宛じゃない……え、まさかここあ、間違ってメール送ったの…? 普通間違える…?)


>>741

間違って送った相手(海未以外のメンバーでお願いします)

穂乃果

にこ「……ここあ、間違えて穂乃果に送ってるわ」

海未「え、えぇっ!? な、何故穂乃果に…」

にこ「よく分からないけど……園田海未のすぐ上に高坂穂乃果があるから、間違えたのかしら…」

海未「そ、そうですか……あの、メールって送信取り消しとか出来ましたっけ?」

にこ「…出来ると思う?」

海未「思いません」

にこ「しかし、穂乃果から何の返信もないわね。メールとかすぐ返してきそうなタイプだけど」

海未「恐らくまだ家の手伝いをしていて、見ていないんだと思います」

にこ「あ、なるほど。じゃぁ今のメールは間違いだったってもう一通送っといたほうがいいわね」

海未「そうですね」

にこ(……しかし、この写メは見られるのかと思うと…軽く死にたいわ…)ピッピッ

にこ「で、ついでに海未のほうにも写真送って、っと……はい、送信」ピッ

海未「あ、きました。ありがとうございます」

にこ「いえいえ。……さて、じゃぁどうする?」

にこ「こころとここあは寝ちゃったし、二人で何かする?」

海未「えっと……では、>>748



(話題でも行動でもなんでも)

結婚式ごっこの感想

海未「……あの、さっきの結婚式ごっこのことですけど」

にこ「あー、あれ。すごいグダグダになっちゃってごめんね」

海未「いえ、そんな。……にこは、ああいう遊び、よくやってるんですか?」

にこ「よくやってたら、あんなグダグダにならないと思う」

海未「それもそうですね…」

にこ「ここあがああいう遊び提案してくるのは珍しいし、初めてやったわよ」

海未「そ、そうですか……初めて…」

にこ(…なんで赤くなってんのかしら)

にこ「逆に海未は結構ああいうことやってそうよね」

海未「そうですか?」

にこ「穂乃果…はともかく、ことりとかもそういうの好きそうだし」

海未「ああ…なるほど。確かにそうかもしれませんね。小さい頃からごっこ遊びはよくやっていました」

海未「おままごととか、恋人ごっことか。…何故か私はいつも男役でしたけど…」

にこ「ああ…」

にこ「まぁ、海未はパッと見カッコいい系だしね」

海未「やはりそうなんでしょうか…」ハァ

にこ「…女役のほうがいいの?」

海未「そりゃ、私だって女の子ですし…」

にこ「それもそうね。……まぁ、海未も結構可愛いとこあるし、女役でも全然似合いそうだけど」

海未「か、かわっ!?」ビクッ

にこ「そんなに驚かなくても…。自覚がないわけじゃないでしょ」

海未「あ、あるわけないじゃないですか! それに、その…可愛くなんてないですし…」

にこ(ええー……な、なんなの…みんな鏡で自分の姿見たことないの…? それともこれが普通の反応…?)

にこ(まぁ、にこは昔からアイドルになるのが夢だったから、無理やりにでも自分は可愛いと思い込んで生きるようにしてたけど…)チラ

海未「っ……」カアアァッ

にこ(可愛い…)

にこ「じゃ、次なにかするときは、にこが男役で海未に女役やらせてあげるわ」

海未「えっ……い、いや、でも…」

にこ「なに? にこじゃ不満なの?」

海未「そ、そんなこと…あるわけ、ないじゃないですか……」

にこ「まぁとは言っても、いつの機会になるかわかんないけどね」

にこ(というか、そんな機会あるかもわかんないけど…)

海未「…でも、そう言ってくれただけで、本当に…」ギュ

にこ「?」

海未「………あ、あの、にこ」

にこ「ん?」

海未「……ありがとうございます」

にこ「いや、別にお礼なんていらないわよ。にこも男役ってのに憧れてるし。それにほら、海未ほどの美人なら相手役にふさわしいし」ウン

海未「……それでも、すごく、嬉しいです」キュ

にこ「う、うん」

にこ(……なんか、こっちまで恥ずかしくなってきた…)

にこ「えっと……あ、ジュースのお代わりとかいる?」

海未「あ、はい。いただきます」

にこ「じゃぁとってくるわ」スクッ

海未「すみません」

にこ(…海未って、恥ずかしがるくせに結構ストレートなこと言うから、なんか他の人とはまた違った照れくささがあるというか、なんというか…)テクテク



コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3=このまま何も起こらず時間が過ぎる

4.5.6=メールが届く

7.8.9=電話が鳴る


―――――

こころ「んー…」パチ

海未「あ、おはようございます」

こころ「おはよー……にこにーは?」コシコシ

海未「昼食の準備中です。私はそのお手伝い中でした」カチャ

こころ「ん……こころも手伝う」

海未「それは助かります」ナデナデ

こころ「えへへ…。あ、ここあも起こすね」

海未「そうですね。そろそろお昼も出来上がりますし、起こしてあげてください」

こころ「はーいっ」


にこ「あ、こころたち起きた?」

海未「はい。顔を洗い終わったら、手伝ってくれるそうです」

にこ「そう。…といっても、もうほとんど出来たから、あとは運ぶだけなんだけど」

海未「…いい焼き色のオムライスですね」

にこ「でしょ。オムライスはあの子たちの好物だから、結構作るのよ」

にこ「あとはこのケチャップで……ほら!」

海未「わ、すごい、上手ですね……こころちゃんですか」

にこ「正解。で、次はここあで……っと」

海未「人にはなんでも特技というものがあるんですね…」

にこ「海未、それは何気に失礼よ…」

海未「あ、すみません」

にこ「まったく……はい、で、これが海未」

海未「……可愛いですね」

にこ「自画自賛?」

海未「ち、違います! そうじゃなくて、この周りのハートとか、色々」

にこ「海未っていえばハートだしね。ほら、あのラブアロー

海未「そそそそそのことは言わないでください!!」

にこ(あれ、キャラ付けとしてはいいと思うんだけど…)


―――
――


海未「すっかり長居してしまい、申し訳ありません」ペコリ

にこ「いや、そんなかしこまらなくても。にこも楽しかったし」

にこ「こころとここあも……まぁ今はまた昼寝しちゃってるけど」

にこ(結局あの後、ここあの望んだ体を使って遊ぶ遊びばっかしてたしね。プロレスごっことか……海未めちゃくちゃ強くて体折れるかと思ったけど)

海未「まぁ寝る子は育つといいますから」

にこ「よかったらまた来てね。二人とも喜ぶだろうし」

海未「はい、ぜひ」

海未「……あの、今日の写真、大切にしますから」

にこ「あ、う、うん」

にこ(一枚目のやつは出来れば消して欲しいけど)

海未「では、また学校で」ヒラヒラ

にこ「ん。ばいばい」ヒラヒラ

海未「……」テクテク、ピタ

にこ「?」

海未「あ、あの、にこ!」

にこ「ん?」

海未「本当は黙っていようと思ったんですが……すみません。私、にこの著作権を侵害するかもしれません」

にこ「ちょ、ちょさ……?」

海未「あ、で、でも、悪用はしないので、心配しないでくださいっ、ではまたっ!」ダッ

にこ「へ、あ、海未…」

にこ(著作権って……どういうこと?)


―――――

にこ「さて、と……」

にこ「凛がくるまでは大分時間があるわね…」

にこ(こころとここあを起こすのも忍びないし…)



どうしますか?

>>765

1.誰かにメールする
2.電話する
3.外に出る

3

エンカウント系の安価でツバサってのは無し?

>>767
基本的にアニメ版(またはsid)ラブライブの中に登場するキャラであれば誰でも大丈夫です

肖像権じゃなくて著作権ということはにこにーにこちゃ(ry

>>769
あああ普通に間違いました、ごめんなさい
肖像権のほうが意味的にあってると思います、すみません

にこ「……外でもいこっかな。ここあたち、一度寝たら何時間は絶対起きないし」

にこ「でも念のため置手紙をして、と」カキカキ

にこ「これで、よし」

ガチャ

にこ「……とはいっても、行くとこなんて特にないのよね」

にこ「まいっか。この辺適当にぶらついて、しばらくしたら家に戻ろう」

にこ「……」テクテク

にこ(そういえば前にもこんな風に適当に歩いてたら、知り合いに会うことがあったけど……まぁこの町って広いようで狭いしね)

にこ(それにしても、こうやって暇な今こそ、誰かに遭遇すればいいのになぁ、なんて)

>>774「あ」

にこ「えっ」

にこ(まさか本当に誰かと会うなんて…)クル

ことり

ことり「にこちゃんっ」パァッ

にこ「あ、ことり」

ことり「どうしたの? こんなところで……って、そっか。ここ、にこちゃん家の近くだったね」

にこ「うん。ことりは…買い物帰りね」

ことり「うん。この間話した新しい衣装の材料買いにいってたの」

にこ「へー……見てもいい?」

ことり「いいよー」

にこ(…あ、可愛い。さすがことり)カサ

ことり「……えへ」

にこ「…なに?」

ことり「あ、いや、今日はにこちゃんと会えないと思ってたから、嬉しくて…」

にこ「そ、そう」

ことり「にこちゃんは…えっと、暇つぶしかなにか?」

にこ「そうだけど…よく分かったわね」

ことり「多分だけど、穂乃果ちゃんなら今日もあのお泊りくじびき実行してるだろうなぁって思って。その相手がくるまでの時間、暇だったのかなって」

にこ(さすがことり…穂乃果の行動を熟知してるわね)

ことり「それにしても、ことりはまた外れちゃったんだね」

にこ「はずれというか、なんというか…」

ことり「ことりも、にこちゃんとお泊りしたいなぁ」ソ

にこ「っ……あ、あー! それより、ほら! このレース、可愛いわね!」バッ

ことり「…うん、そうでしょ。それね、お店で見て一目ぼれしちゃったの」

にこ「さすがことり、いいセンスだわ」コクコク

ことり「えへへ……頑張って可愛い衣装作るからね」

にこ「ん、任せたわ。にしても、衣装はことりに頼りっぱなしで申し訳ないわね」

ことり「申し訳ないなんて、そんなこと。ことりはほら、好きで作ってるんだし」

ことり「…みんながことりの作った衣装を着て、もっと可愛くなってくれたら嬉しいなって思うだけだから」

にこ(なんというか、ことりは花陽とかとはまた違った意味で良い子よね……一緒にいるとたまに変なこと言うからドキドキするけど…)

にこ「まぁそれならいいけど…なにか手伝えることがあったらなんでも言ってね」

ことり「うん、ありがとう。頑張って作るよ」

にこ「……というか、この買ってきたものって……ひょっとしてそれぞれのイメージにあったブローチ?」

ことり「うん。胸元につけたら可愛いかなぁって」

にこ「へー…こってるわね………って、これ八個しかなくない?」

ことり「あ、それはちょっとお金が足りなくて……ことりの分は買えなかったの」

にこ「え、それなら他の人の分も買うのやめればよかったのに…」

ことり「でもほら、それつけるとみんなの衣装がより可愛くなりそうだったから」

にこ「…ことりのは?」

ことり「か、買えなかった、けど…」

にこ「……じゃ、にこの分、ことりにつけてよ」

ことり「え、いや、けど…」

にこ「大体、ことりは自己犠牲が激しすぎんのよ。みんながみんながって、少しくらい自分を優先に考えなさい」

ことり「……でも、ことりは、そういう性格だし」

にこ「性格って…」

にこ(…まぁ、それを無理に変えろってのは酷な話なのかしら)

にこ「…じゃ、ことりの代わりに、にこがことりのこと労わったげるわ」

ことり「ふぇ?」

にこ「ことりがことりをいたぶるなら、にこがその分ことりを労わってあげるって言ってんの」

ことり「い、いたぶるって……大げさだよ」

ことり「……けど、ありがとう。嬉しい」

にこ「ん。あと、ブローチは今度にこが買ってきたげる」

ことり「えっ、い、いや、いいよ、悪いし」

にこ「いいから。八人分の負担に比べれば、軽いものよ」

ことり「……にこちゃん」

にこ「ん?」

ことり「なんでそんなに優しくしてくれるの?」

にこ「いや、だって、あんたたちだって、にこに優しくしてくれるでしょ」

ことり「…それだけ?」

にこ「まぁ、うん」

ことり「そっか。…喜んでいいのか、ちょっと複雑かも」

にこ「?」

ことり「……ね、にこちゃん。この後もまだ暇なら、ことりと…

ピョンピョコピョンピョン! カーワイイッ♪


ことり「あ、ごめん。メール」ピッ

にこ「……うん、なんかもう、なにも言わないけどね」

ことり「あ、ママからだ」ピッ

ことり「えっと……あー……ごめん、にこちゃん。ママが夕飯作るの手伝ってって言ってるから、帰らなきゃ」

にこ「そう。じゃぁまたね」

ことり「……にこちゃん、全然寂しくなさそうだね」

にこ「へ?」

ことり「まぁそんな関係じゃないからだけど……ことりはにこちゃんのこと、大好きなのに…」

にこ「い、いいから、ほら、早く帰らないと待たせることになるわよ」

ことり「はーい。…じゃぁにこちゃん、またね」ギュ

にこ「う、うん、また…」

にこ(最後に手を握ったのはなんだったのかしら…)

にこ(………はぁ。今度ちゃんとブローチ買いに行かないとね)

にこ(…さて、ことりとは話したけど、どうしよう…)


>>782

1.家に帰る
2.もう少しぶらつく

あれっ、ことりちゃんも

にこ(あんまり遅くなって、こころたちが起きたら大変だし……帰ろう)


コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=誰にも会わず無事帰る

5.6.7.8.9=途中で誰かを見つける


―――――

にこ「ただいまー」ガチャ

こころ「あ、にこにーおかえりー」

にこ「って、こころ? 起きてたのね……ごめん、勝手に外出てて」

こころ「ううん、大丈夫。あ、ここあはまだ寝てるよ」

にこ「そう。じゃぁしばらく二人でテレビでも見る?」

こころ「見るーっ」

こころ「あのね、今テレビ見てたんだけど、よく分からなくて」

にこ「へー、どんなのかしら…」テクテク


「ひどい! あなた二股かけてたのね!」

「ち、違うんだ、僕は…!」

「もう知らない! あなたなんて、あなたなんて…!」グサッ

ギャアアアァァーッ


にこ「」

こころ「ね、どうしてこの男の人、刺されちゃったの?」

にこ「さ、さあ……」

にこ(なにこの昼ドラみたいなドラマ…)

にこ「こういうのはあんまりよくないから、違うのにしましょうね」ピッ

こころ「はーい。あ、にこにー、ふたまたってなに?」

にこ「こころの人生には関係のないことだから、気にしなくていいわ」ナデナデ

こころ「?」

にこ(二股か……二股で刺されるってことは、やっぱり恋人同士っていうのは一対一が普通なのよね)

にこ(……好きな人が複数人いるかもしれないなんて、変よね…)

こころ「あ、そうだ。にこにー、これ」ス

にこ「にこの携帯? これがどうかしたの?」

こころ「メールきてたよ」

にこ「ああ、なるほど。ありがとね」

こころ「うん。メールお返事おわったら、一緒にテレビみよーね」ニコー

にこ「ん」

にこ(メールって誰からかしら…)ピッ


>>792

差出人

穂乃果

にこ(あ、穂乃果から。今朝の返信だろうけど……こんな時間までずっとお手伝いしてたのかしら)ピ

にこ(えっと……)

『なーんだ、間違いだったんだね。最初見たとき、なにかと思ってビックリしちゃったよー。にしても、ここあちゃんたちに頼まれたからって、海未ちゃんがこんなことするなんてめずらしーね!』

にこ(無事どっちのメールも見てくれたみたいね。変な誤解もされてないみたいだし)

にこ(しかしこれ、返信すべきなのかしら……もしかしたら穂乃果は店のお手伝いで忙しいかもしれないし…)

にこ(どうしよう…)


>>796

1.返信する
2.返信しない

1

にこ(…いくらなんでも無視するのはひどいし、返信しよう)ピッ

にこ(えっと……とりあえず今日のことでも書いとこ。穂乃果たちってお互いのこと好きだし、海未のこと多めで)ピッピッ

にこ(よし、これで送信)ピッ

こころ「メール終わった?」

にこ「ん、一応ね。また返信きたら返すかもだけど」

こころ「じゃーそれまで一緒にテレビ見よ」

にこ「うん」

こころ「にこにー、お膝座ってもいい?」

にこ「もちろん」

こころ「わーいっ」ストン

にこ(可愛いなぁ…)ホッコリ

ちょっと夕飯食べてくるので更新止めます
また今日中に再開できたら再開します

お付き合いいただきありがとうございました

レスありがとうございます
ゆったり再開していきます


―――
――


にこ(結局、穂乃果からのメールはあれ以降返ってきてないけど……ま、返しても返さなくてもどっちでもいいような内容だったしね)


ピーンポーン


にこ「あ、凛かも」

ここあ「ここあがでてくる!」ダッ

にこ「あ、ちょっと、ここあ待ちなさいってば!」トテトテ

にこ(って、なんかいつもお客さんが来た時はこのやりとりやってるような気が…)


ガチャ


ここあ「いらっしゃいませー!」

凛「あ、うん、いらっしゃいましたー?」

にこ「あ、凛、ごめん。いらっしゃい」

凛「にこちゃん、こんばんはー」

にこ「こんばんは。あ、えっと、これが妹の…」

ここあ「ここあです!」

凛「ここあちゃん。凛は星空凛だよ、よろしくねー」

ここあ「りんちゃん! よろしく!」ギュッ

にこ(ホント、ここあは人懐っこいわね…)

ここあ「あ、ちょっと待ってて! こころ連れてくる!」タッタッ

にこ「ちょ、ここあ、連れてこなくても行くってば……って、聞いてないし…」

にこ「ごめんね。いつもあんな感じで騒がしくて…」

凛「いやいや、凛、騒がしいの好きだし」

にこ「そう。じゃぁ上がって……って、あれ?」

凛「ん?」

にこ「凛、今日は珍しくスカートはいてるのね」

凛「えっ、あ……こ、これは、その…」

にこ「?」

凛「…その……」ソワソワ

にこ(なんかよく分からないけど、言い辛そうにしてるから、無理に聞くのはやめよう)

にこ「ま、それはさておき、早く上がってよ」

凛「あ、う、うん…」シュン

にこ「?」

―――――

ここあ「りんちゃん、見てみて、これ、ここあが折ったツルー!」

凛「わ、すごい! 上手だにゃー!」

こころ「こころも、うさぎさん」

凛「にゃっ、これは凛も作ったことない…どうやって作るの?」

こころ「教えてあげるね」

凛「わーい、ありがとー!」

にこ(…こうして見ると、同い年の子が三人で遊んでるように見える不思議)

にこ「というか、本当に折り紙でよかったの?」

凛「え? うん、だって凛、折り紙好きだもん! かよちんともよく折り合いっこして遊んでるんだよ~」

にこ(なにそれかわいい)


こころ「それで、ここをこう折って、こう」オリオリ

凛「おー、できた! すごい、本当にうさぎさんだにゃー!」

こころ「にゃー」

ここあ「にゃーっ」

にこ(なんか伝染してる…)

凛「ね、ほら見てみてにこちゃん! うさぎ!」

にこ「あ、うん。上手上手」パチパチ

凛「へへー、褒められちゃった!」

こころ「りんちゃん、次はネコちゃん折ろう!」

ここあ「折ろう!」

凛「うんっ」

にこ(…ここまで折り紙をエンジョイできる女子高生も、そうはいないでしょうね)

にこ(しかし、凛たちは楽しそうだけど、こっちは暇だわ)

にこ(折り紙っていったって、ツルくらいしか折るものないしね)オリオリ

にこ(こころとここあも凛につきっきりだし……ちょっと嫉妬するレベルで。…って、どっちに嫉妬してんのかしら)

にこ(まぁたまにはこんなゆったりした時間も悪く………、あ、なんか眠くなってきた…)フラ

にこ(なんで急に……やっぱりまだ、寝不足完全には、治ってないのかしら…)ウツラウツラ

―――――

にこ「……ん…?」パチ

凛「あ、起きた?」

にこ「凛……って、え、あれ? にこ、なにして…?」

凛「折り紙の途中で寝ちゃってたんだにゃ。覚えてる?」

にこ「あー…うっすらと」

にこ(タオルかかってる……凛がかけてくれたのかしら)

にこ「ごめんね、妹達の世話、任せちゃって…」

凛「ううん、全然。あ、その妹さんたちなんだけど…」チラ

にこ「ん?」

こころ・ここあ「……」スースー

にこ「あー…」

にこ(ホント、よく寝る子たちね…)

にこ「姉妹そろって寝ちゃってごめん……退屈じゃなかった?」

凛「全然平気。ほら、見て!」ジャーンッ

にこ「これって……ハートの折り紙?」

凛「うんっ、こころちゃんに教えてもらったんだにゃ~」

にこ「へえ…可愛いじゃない」

凛「っ、あ、う、うん。可愛いよね…」

にこ「?」

凛「そ、それより、これからどうする? 二人を起こすのはちょっとかわいそうかなって思うんだけど…」

にこ「じゃ、二人でなんかする?」

凛「うんっ。でもなにしよう?」

にこ「凛の好きなことでいいわよ。適当に何か話すのでもいいし」

凛「んー……だったら、>>817


(行動でも話題でも、なんでも)

にこちゃんが誰好きなのか教えて欲しいにゃー

凛「…にこちゃんのこと、もっと知りたいなーなんて思うんだけど…ダメかな?」

にこ「へ? にこのこと? …いや、まぁいいけど」

凛「ほんとっ?」

にこ「うん」

にこ(にこのこと知ってなんの得があるか、よく分からないけど)

凛「じゃぁじゃぁ、早速質問してもいいかにゃ?」

にこ「いいわよ。スリーサイズとかみたいな、変なこと以外なら」

凛「大丈夫だよー。にこちゃんのスリーサイズなんてまったく興味な

にこ「…」ギロッ

凛「じょ、冗談だにゃー」ハハ

にこ「ったく……で、質問って?」

凛「えっとね、にこちゃんが誰を好きなのか、教えて欲しいにゃ!」

にこ「え?」

凛「…」ワクワク

にこ「え、えっと、誰を好きなのか…?」

凛「うんっ」

にこ(ええぇっと……まぁ、この場合の好きな人っていうのは、友達的な意味でってことよね)

にこ(…最近、ちょっと変わった出来事が多かったから、『好き』って言葉に過剰反応しかけるけど。相手は凛だし、深く考えないほうがいいわよね)ウン

にこ(かといって、友達的な意味だとしても、誰か一人に絞ることなんてできないし…)

にこ「えっと……にこが好きなのは、その……みゅ、μ'sのみんなだけど」

凛「えっ!?」

にこ「え?」

にこ(そ、そんなに驚かれること言った?)

凛「え、えっと……にこちゃん、みんなのことが好きなの?」

にこ「う、うん、そりゃね」

凛「そ、そっか……そういうのもアリなのかにゃ…?」

にこ(そういうの?)

凛「凛、好きな人って一人しかつくっちゃダメなのかと思ってたにゃ」

にこ「え? いやー、一人って人のほうが少ないんじゃない?」

にこ(普通に考えて、真っ先に思いつく好きな人っていえば家族だし、その時点で複数の可能性が高いし)

凛「えぇっ!?」

にこ「な、なんでさっきからそんなに驚くのよ」

凛「だ、だって……え? 普通みんな、何人もいるものなの?」

にこ「そうじゃないの? にこも普通とか、よく分からないけど…」

凛「そうなのかにゃぁ…」

にこ「というか、凛は一人だけなの? 好きな人」

凛「え、うん、まぁ……、知ってるでしょ?」

にこ「え?」

にこ(…知らないんだけど…)

凛「にこちゃんには前に言ったもんね。あのときは恥ずかしかったにゃー」

にこ(……ま、まずい、全然覚えてない…けど、まさか覚えてないなんて言えないし……)

にこ(え、というか、凛の好きな人なんて教えられた覚えないわよ? い、一体いつ聞いたのかしら…)

凛「んー…けど、そっかぁ…にこちゃん、好きな人いっぱいいるのかぁ…」ウーン

にこ「いっぱいいちゃ、何か悪いの?」

凛「だってそんなにいっぱいいたら、誰と付き合うかとか困らない?」

にこ「は? …付き合う?」

凛「え? だって好きなんでしょ? だったら付き合うってことにならない?」

にこ「え?」

凛・にこ「………ん?」



にこ「あー……なるほど。凛は恋愛的な意味での好きな人を聞いてたのね」

凛「なんだぁ~、にこちゃんはそういう意味じゃない好きな人のことだと思ってたんだね」

にこ「うん、おかしいと思ってたのよ。やけに話が食い違ってるし」

凛「凛もそうだよー。μ'sのみんなのことが好きなんて、ビックリしたにゃー。そんなこと、あるわけないのに」

にこ(……な、なんか、胸が痛い)

凛「……あの、それで?」

にこ「え?」

凛「さっきの質問の答え。今度こそ聞きたいなーって」

にこ「あー…えっと…」

にこ(つまり、その、そういう意味で好きな人を教えろってことなんだろうけど……ど、どうしよう…なんて答えればいいか分からない…)

にこ「えぇっと……」

にこ(…どうしよう…)



コンマ(一桁)安価↓1

0=素直に言う

1.2.3=メールが送られてくる

4.5.6=電話がかかってくる

7.8.9=誰かがくる


ピリリリリッ


にこ・凛「!」ビクッ

凛「にゃ? 電話かにゃ?」

にこ「あ、う、うん。ごめん、ちょっと出ていい? 向こうで電話してくる」

凛「うん、いいよー」

にこ(正直助かった…)テクテク

にこ(さすがに本当のこと言うわけにもいかないしね……ドン引きされたら嫌だし…)


ピリリリッ、ピリリリッ


にこ(って、ホッとしてる場合じゃなかった。早く出ないと)ピッ

にこ「もしもし?」

にこ(…あ。相手確認するの忘れてた)


>>828

相手

海未ちゃん

海未『ににににこですかっ!?』

にこ「う、うん、にこだけど……海未? どうしたの?」

海未『あ、あの、すみません!』

にこ「へ? なにが?」

海未『わ、私、にことの約束を破ってしまって……!』

にこ「え、え? ごめん、もうちょっと分かりやすく……というか、順序を追って話してよ」

海未『じ、実は、にこの家から帰る途中で、その……会ったんですけど…あの、見られてしまって…』

にこ「いや、とくにかく落ち着きなさいよ」

にこ(そもそも会ったって、誰に会ったのよ)

海未『…す、すみません。落ち着きます。とりあえず、見られてしまったんです』

にこ「なにを?」

海未『その……待ち受けを』

にこ「待ち受け? 海未の携帯の? …それがどうしたの?」

海未『……すみません。あの、私、その直前に、待ち受けをかえたんです』

にこ「なにに?」

海未『…………に、にこの、写真に』

にこ「」

にこ「ちょ、ちょっと待って、海未……まぁ、その待ち受けのことは、深くは聞かないわ」

にこ(多分…というか、絶対にあのおまじないのことだろうし)

海未『は、はい…ありがとうございます』

にこ「で、誰に見られたの?」

にこ(とりあえずそれに尽きるわね。人によっては全然問題ない場合もあるだろうし…逆に問題だらけの場合もあるだろうけど)

にこ(まぁにこはそんなに運は悪くないほうだし……って、今回のことに、にこの運は関係ないけど)

海未『えっと、>>835です』

真姫

海未『えっと…見られたのは、真姫なんですけど…』

にこ「………そ、そう」

海未『にこ? …なんだか声が暗くなりましたけど、大丈夫ですか?』

にこ「う、うん、平気」

海未『まぁ真姫のことですから、言いふらしたりはしないでしょうけど……にことの約束を破ってしまい、本当にすみません…』

海未『なんなら私、切腹して罪を…

にこ「あー、いやいやいや、大丈夫だから! 切腹はやめて!」

海未『すみません…』

にこ(海未は、真姫ちゃんがにこのことを好きだってことは知らないはず。…ということは、焦って電話してきたのは、にことの約束を破ってしまったからってことよね)

にこ(…どこまで律儀なの)

海未『……あの、にこ、怒ってますか? 怒ってますよね…』

にこ「あ、いや、怒ってはいないわ。大丈夫だから」

海未『本当にすみません…』

にこ「いやいや、本当に大丈夫だって。えっと…とりあえず用件は済んだし、ごめんだけど切ってもいい? 今、凛が泊まりに来てくれてるから…」

海未『あ、すみません…今日は凛の番だったんですね。では、失礼します……あ、あの、今日は本当にすみません…』

にこ「いや、だから大丈夫だってば」

にこ(どんだけ気にしてんのよ…)


ピッ


にこ(…とりあえず、真姫ちゃんからの連絡はないわね)ピ

にこ(……でも、よく考えれば海未の携帯の待ち受けがにこだったとしても、分かるのは海未がにこのことを好きかもしれないってことだけだし……大丈夫な気がしてきた。いや、大丈夫なの…?)

にこ(…ま、まぁ、深く考えすぎるのもよくないしね)

にこ(今は凛に集中しよう)

―――――

にこ「ごめん、待たせちゃって…」

凛「ううん、平気だにゃー。電話誰からだったの?」

にこ「海未」

凛「海未ちゃん? めずらしいね?」

にこ「まぁそうかもね。それより、お風呂とかどうする? もうわかしてもいい?」

凛「うん、いいよー。あ、にこちゃん! お風呂一緒に入ろーよ!」

にこ「入らない」

凛「えぇっ」

にこ「というか、このやりとりは穂乃果ともやったわ」

凛「だって一緒にお風呂って定番だよ!?」

にこ「定番だろうとなんだろうと、入らないものは入らないのよ」

凛「にゃー……けちー…」



にこ「…しかし、こころたちもまた中途半端な時間に寝たわね…にこもだけど」

凛「あー…確かに。もういっそ朝まで起こさないほうがいいのかにゃ…?」

にこ「んー…そうかもね」」

にこ(なんか最近、こういうこと多いなぁ…)

にこ(さて、お風呂わくまでなにしよう……)チラ

にこ「ん?」

凛「どうしたの?」

にこ「テレビ、なにつけてるの?」

凛「え? 適当につけたんだけど……あー、気がついたら通販番組になってるね。見てたやつ終わったのかにゃ」

にこ「ふーん」

にこ(この洋服可愛い………あ、そうだ)

にこ「可愛いで思い出した」

凛「にゃ?」

にこ「今日の凛の服装、可愛いわね」

凛「………えっ?」

にこ「いや、確か来た時に言うの忘れてたなって思って」

にこ「凛が私服でスカートなんて珍しいけど、普通に似合うし可愛いし。もっと日ごろから穿けばいいのに」

凛「っ……ほ、ほんと? 似合うかな……か、可愛いかな…」

にこ「うん。にこが言うんだから間違いないわよ」

凛「……そ、そっかぁ……」

にこ「?」

にこ(急にうつむいちゃったけど…どうしたのかしら)

凛「…あのね」

にこ「ん?」

凛「今日のスカート、にこちゃんが言ったから、頑張ってはいてきたんだよ」

にこ「……うん?」

にこ(にこ、そんなこといつ言ったっけ…)

凛「だからにこちゃんに褒められてすっごく嬉しいにゃ!」

にこ「う、うん」

にこ(まずい、覚えてない……ごめん、凛…)

凛「えへへ……にこちゃんっ!」ギュッ

にこ「わ、と……きゅ、急に抱きついたら危ないでしょ」

凛「ごめんね。けど凛、にこちゃんのことホントに大好き!」

にこ(……可愛い。あとなんかすごい温かくて落ち着く)ナデナデ

凛「にゃー」スリスリ

にこ「…やっぱり凛ってネコね」

凛「もうネコでもいいにゃ。にこちゃんが面倒見てくれるなら!」

にこ「まぁにこでいいなら、面倒見るけど」

凛「わーいっ。…にこちゃん、もうちょっとギューってしてていい?」

にこ「ご自由に。あんたの体温かいし、なんかくっついてるとこっちも落ち着くしね」

凛「凛は抱き枕の才能があるって、かよちんに前に褒められたことあるんだにゃ!」

にこ「それ褒めてんのかしら……いや、花陽のことだから褒めてるんでしょうね」

凛「うんっ。だから今日はにこちゃんの抱き枕になってあげる!」

にこ「…ん、ありがと」

凛「えへへ」ギュー

凛「……………あぁぁあっ!!」

にこ「!?」ビクッ

にこ「な、なに? どうしたの、急に…」

凛「凛、パジャマ忘れた……!」

にこ「……そ、そう。じゃぁ」

―――――

凛「わーいっ、みてみてにこちゃん! にこちゃんのパジャマ~!」

にこ「いや、知ってるけど…」

凛「フリフリしてて女の子っぽいね。さすがにこちゃんって感じ」

にこ「なんか褒められてる気がしないわね…」

凛「そんなことないよー。凛のパジャマっていつもTシャツとかだから、憧れるにゃ」

にこ「ふーん」

凛「にこちゃんのパジャマ可愛いよね。出来ればにこちゃんが着てるの見てみたかったけど…ごめんね、凛が忘れちゃったせいで、凛なんかが着ちゃって」

にこ「いや、別に…」

にこ(……なんか、μ'sのメンバーってなんでこう、自分を卑下するというか、自分に自信ない子ばっかなのかしら…)

にこ「…凛、お手」スッ

凛「にゃ?」

にこ「お手」

凛「え、えっと……凛、犬じゃないんだけど…」

にこ「いいから」

凛「んー……、にゃ」ポン

にこ「はい、いい子」ナデナデ

凛「えへへー……って、どうしたの、急に」

にこ「いや、何となくだけど。……にこも言うのは恥ずかしいから、一度しか言わないからね」

凛「え?」

にこ「凛は可愛いわよ、すごく」

にこ「にこも可愛さには自信あるけど、あんたみたいな自然体というか、そういう可愛さとはまた違うから、正直憧れるわ。そのパジャマも、フリフリの服もめちゃくちゃ似合ってるから」ナデナデ

にこ「…分かった?」

凛「…………」

にこ「凛?」

凛「……あっ、う、うん…ありがとう…///」

にこ「ん。じゃぁそろそろ寝ましょっか」ス

凛「あっ………」

にこ「? どうかした?」

凛「あ、あの、もっと撫でてほしいなぁ、なんて……」

にこ「え?」

凛「ダメかな…?」

にこ「いや、それくらいなら全然」

にこ「えっと…これでいい?」ナデナデ

凛「うん」

凛「……」ジ

にこ(…な、なんでこっちをジッと見てくるの…? さすがにそうガン見されると恥ずかしいんだけど…)

にこ(と、とりあえず、撫でることに集中しよう…)

凛「…にこちゃん」

にこ「ん?」

凛「……、だ、大好き、だよ」

にこ「っ……あ、う、うん。ありがとう」

凛「えへへ…」

にこ(と、友達としてよね。うん、友達として…)


―――
――


凛「にこちゃんっ、寝る前になにかお話しない?」

にこ「話? ……いいけど、さっきと同じ話はやめてね」

凛「にゃ? さっきなんの話したっけ?」

にこ(もう忘れたの…?)

にこ「あー、いや、覚えてないならいいわ。で、どんな話がいいの?」

凛「えっとねー…」


>>858

(話題。ざっくりとしたものでも大丈夫です)

次の曲について

凛「次の新曲についてとか!」

にこ「ああ、新曲……楽しみよね」

凛「うんっ。確か今回は可愛い系というか、王道的なアイドルソングでいくって真姫ちゃんが言ってたから、やっぱり明るくて元気がでるような曲になるんだろうね~」

にこ「そうね。しっとりした曲もいいけど、やっぱり明るい曲のほうが歌ってて楽しいしね」

にこ(ダンスはめちゃくちゃ疲れるけど)

凛「そうだよねー。凛も楽しくわーってはしゃげる曲が好きだにゃ」

にこ「ことりも衣装が順調だって言ってたし」

凛「そうなの?」

にこ「ええ。今度は可愛い系の衣装らしいわよ。楽しみね」

凛「可愛い系、かぁ…」

にこ「……似合うかなぁとか思ってないでしょうね?」

凛「えっ……あ、あはは…うん。…にこちゃんがあれだけ言ってくれたんだもん。ちょっとは自信ついたよ」

にこ「ならよかったわ」

にこ「…まぁ、結局可愛い衣装が一番似合うのは、このにこにーなんでしょうけどね!」ドヤァッ

凛「いや、かよちんだよ」

にこ「あんたって、そういうとこだけはブレないわね…」

凛「だってかよちんってば可愛いんだもん! あの可愛さは犯罪的だにゃー」

にこ「まぁ確かに可愛いけどね。こう、ぽわぽわしてるっていうか、愛でたい感じ」

凛「そうそう! もう、思いっきりぎゅーってしたいにゃ! あー、かよちんに会いたいっ」

にこ「穂乃果たちも大概だと思ってたけど……あんたたち二人も結構重症よね」

凛「重症って言い方はひどいにゃー…」

にこ「けど、花陽と一生一緒にいたい、とか普通に思ってるでしょ?」

凛「え? そりゃもちろん!」

にこ「重症じゃない…」

凛「そんなことないよー。だって凛、真姫ちゃんとも一緒にいたいって思ってるもん」

にこ「真姫ちゃんとも?」

にこ(ああ、一年生三人って仲良しだもんね……微笑ましい)

凛「……けどね」

にこ「ん?」

凛「一生一緒にって言うなら、凛が誰よりそう思う相手は、にこちゃんだよ」

にこ「……え?」

凛「にこちゃんと、ずっと一緒にいたい」

にこ「そ、そう。それは光栄だけど…」

にこ(誰よりそう思うって……なんでわざわざそんな言い方…)

凛「…にこちゃん、好きだよ」

にこ「…それはさっきも聞いたわよ」

凛「えへへ、何度でも言いたくなるんだにゃー」

にこ(………まさか凛の言ってる好きって、友達としてじゃなくてもっと特別な……いや、まさかね…)

にこ(……どうしよう)


>>863

1.聞いてみる
2.気のせいだと思う

にこ(……だ、ダメだ、このままじゃ気になって寝れない…)

にこ「あ、あの、凛」

凛「んー?」

にこ「その……間違ってたら、すごい悪くて…自意識過剰で、すごい恥ずかしいんだけど…」

凛「なに?」

にこ「……り、凛って、その……に、にこのことが、好きなの?」

凛「え? 好きだよ?」キョトン

にこ「あ、いや、そうじゃなくて……その、恋してるとか、そういう意味で…」

凛「にゃ? そうだよ?」

にこ「………………えっ!?」

凛「えっ?」



凛「あー……つまり、凛の告白は、告白と捉えられてなかったんだね…」

にこ「…普通に、友達としての好きかと思ってました…ごめんなさい…」

凛「ううん、気にしないで。凛の言い方も、あんまりハッキリしてなかったから」

凛「…けど、誤解は解けたんだよね?」

にこ「えっと…」

凛「…凛の気持ち、もうちゃんと分かってくれてるんだよね?」ギュ

にこ「っ…う、うん」

凛「うん、ならいいんだ」ニコッ

にこ(か、可愛い…)

凛「あ、けど告白のこととか、そういうことはあんまり気にしないでね」

凛「凛はこうやってにこちゃんと普通に過ごせることが一番幸せだから」

にこ「あ、うん……ごめん」

凛「にこちゃん、さっきから謝ってばかりで、なんからしくないにゃー」

にこ「にこだって、さすがに空気くらいは読むわよ…」

凛「凛はそういうの苦手だなぁ。まぁとにかく、いつものにこちゃんでいいよ。ほら、いつもの無駄に偉そうな感じで!」

にこ「…バカにしてんでしょ」

凛「バレた?」

にこ「まったく……」ハァ

にこ(…凛はこう言ってくれてるけど、さすがに何も考えないわけにはいかないわよね)

にこ(というか、それ以前に絵里以外には詳しいことを説明すら出来てない状況だし…)ムゥ

凛「にこちゃん、考え事?」

にこ「あ、いや、なんでも」

凛「そう? じゃぁさっきの話の続きしよーよ」

にこ「あー、えっと、新曲の話よね」

凛「うんっ」


―――――

凛「にこちゃん、一緒のお布団で寝よ!」パアァッ

にこ「う、うん」

にこ(なんていい笑顔……断りづらい…)

凛「やった!」


にこ(まぁ穂乃果のときも一つの布団だったし…いっか。凛なら変なことしてくる心配もないし)モソモソ

凛「じゃぁおじゃましまーす!」モゾ

にこ(…なんかもう眠いっていうね。さっき寝たから、まだ睡魔が残ってんのかしら…)

凛「えへへー、にこちゃんが近いにゃー」

にこ「ん……凛ってやっぱり体温高いわね」

凛「そかな?」

にこ「うん、なんかいい感じ」

凛「ようやく凛の枕力が発揮されるときがきたにゃー」ギュー

にこ「ん……そうね…」ウツラウツラ

凛「にこちゃん、おやすみー」

にこ「おやすみ…」


(にこちゃんの寝不足解消具合)


コンマ(一桁)安価↓1


・1から数字が大きくなるごとに、解消具合が高まっていく

・合計が10になったら完全解消

(ただいまの解消度……5)


―――
――



にこ「んー……っ」ノビー

にこ「なんかすごい体がいい感じ……全然眠くないし…ひょっとしたら寝不足治ったかも」

凛「にゃー…」スースー

にこ「…さすが凛の枕力ね」ナデナデ

凛「ん……えへへ…にこちゃ…」

にこ「可愛い……じゃなくて、眠いみたいだし、もうちょっと寝かせといてあげよ」

にこ(とりあえずにこはご飯作って、こころとここあをお風呂に入らせて…)ムクリ


―――――

ピリリリッ


にこ「ん? 穂乃果から電話…?」ピッ

にこ「もしもし?」

穂乃果『…あっ、に、にこちゃん、グッドモーニング!』

にこ「おはよう。どうしたの、こんな朝早くに」

穂乃果『あのね、今日のにこちゃんの体調はどうかなぁって。その…寝不足の具合とか』

にこ「ああ、そのことね。多分もうよくなったと思うわ」

穂乃果『ほんと!? おめでとう! よかったね!』

にこ「ん。穂乃果たちのおかげよ、ありがとう」

穂乃果『……う、うん。そだね、どういたしまして!』

にこ(? なんか穂乃果の様子がおかしいような…)

穂乃果『あー、じゃぁあのくじはもういらないよね、うん。明日、私からみんなに言っておくね!』

にこ「ん、お願い。ところで穂乃果、あんた何かあった?」

穂乃果『……べ、別に?』

にこ「けど、なんか喋り方が…」

穂乃果『あ、あー! お父さんが呼んでるから、もう切るね! じゃぁにこちゃん、また明日!』ピッ

にこ「あ、ちょ……、一体なんなのよ…」


ガラ

にこ「あ、凛、起きた?」

凛「んー…おはよー、にこちゃん…」コシコシ

にこ「おはよ。…寝癖、すごいことになってるわよ」

凛「えー…どこー…?」フラフラ

にこ「まだ寝ぼけてるのね……ほら、ここ」ペタ

凛「っ」

にこ「髪質自体はいいんだから、ちゃんとクシ通して綺麗にしてあげなさいよ」サラ

凛「……」

にこ「凛?」

凛「う、うん…分かった」コクリ

凛「あ、じゃぁ凛、顔洗ってくるね!」タッ

にこ(……穂乃果といい凛といい、なんなのかしら…)

今日はここで更新止めます

また明日…というか、今日の夜にでも更新再開するかもしれません

しかしこの3スレ目がもうすぐ終わろうとしてますが……物語の根本的には割となにも進展してないような気がして、ちょっと焦ってます
ほのぼのとか修羅場とか場の空気は色々ですが、だらだら日常を書くのが好きなせいですね、ごめんなさい
まだ内容もなにも決まってませんが、4スレ目ではなんとか頑張ります

長々としたレスになりましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございます
ちょくちょく出てくる5話の話題に、5話が楽しみで仕方ないです

では、ゆったり再開していきます



ここあ「いっただきまーす!」パクッ

こころ「いただきます」ペコリ

凛「いただきまーす」ペコリ

にこ「はい、いただきます」

ここあ「ふぉふぁふぃふぇふぁ」モグモグ

にこ「ここあ、口にもの入れたまま喋らないの」

ここあ「っくん……、そういえばりんちゃんって、お花のおねーちゃんと仲よしなんだよね?」

凛「ふぇ? お花?」

にこ「花陽のことよ」

凛「ああ、なるほど! うん、仲良しだよー」

こころ「はなよちゃん、やさしいよねっ」

凛「うんうんっ、かよちんは優しいにゃー」

ここあ「今度は、お花のおねーちゃんとも遊びたいなぁ」

こころ「そうだねー。……」チラ

にこ「あ、あはは…」

にこ(こころの無言の催促がすごい…)

にこ(花陽かぁ……これだけ期待してるんだから会わせてあげたいとは思うんだけど、妹が会いたがってるからってだけで誘うのも迷惑かもしれないし……あの子、ただでさえ良い子だから、にこに気を使いそうだし…)

凛「かよちんの良さが分かるなんて……こころちゃんたち、見る目あるにゃぁ…」ウンウン

にこ(どうしようかなぁ…)ウーン

凛「にゃ? にこちゃん、なにか考え事?」

にこ「ああ、いや、なんでもないわ」

凛「?」

にこ(…とりあえず、もし機会があったら言うだけ言ってみよう)

―――
――


凛「じゃぁにこちゃん、ここあちゃん、こころちゃん、またねー」

ここあ「またね、りんちゃん!」ブンブンッ

こころ「またきてね」ヒラヒラ

凛「ばいばーいっ」


にこ(……そういえば、一応凛に告白されたってことになるのよね…。凛があまりに自然だから、ちょっと忘れかけてたけど)

にこ(まさか凛がにこのこと……まったく考えたことなかっただけに、なんかあんまり実感がわかいというか…)

にこ(……どうしよう)

こころ「にこにー、ぼーっとしてるけど、大丈夫?」

にこ「あ、ううん。大丈夫」

ここあ「にこにー、ここあたちおたんじょーび会行かないとダメだから、早くしたくしたい!」グイグイッ

にこ「そうね。じゃぁ急いで支度しよっか」

ここあ「うんっ」

にこ(やっぱり家にいる間はあんまり考える時間ないわね…」

―――――

にこ(なんとか準備も終わって、こころたちを見送って、ママも仕事から帰って来たけど……)チラ

にこママ「にこと二人じゃ暇ね……」

にこ「にこもよ…」

にこ(希と絵里、早く来ないかなぁ…)

にこママ「ところで、今日呼んだお友達って二人なのよね?」

にこ「うん」

にこママ「そのうちの一人って、もしかして穂乃果ちゃん?」

にこ「え? いや、違うけど…」

にこ(そっか。穂乃果はママと面識あるんだっけ)

にこママ「あら。じゃぁ真姫ちゃん?」

にこ「いや、それも違う。というか、言ったでしょ。同級生だって」

にこママ「そういえばそうだったわね」

にこママ「……」ソワソワ

にこ「…どうかしたの?」

にこママ「…んー…その子たち、何時くらいに着そう?」

にこ「もうすぐだと思うけど……なんで?」

にこママ「実はね、時間がやばいの」

にこ「は?」

にこママ「本当は今日お休みだったはずなんだけど……仕事仲間に急用ができちゃって…助っ人を頼まれちゃって…」

にこ「え、まさか…」

にこママ「………あの、お友達に謝っておいてくれる?」

にこ「………分かったわよ」ハァ


―――――

にこ(仕事だから引き止めるわけにはいかなかったけど……普通に考えて、最悪の状況よね……)

にこ(にこのママが会いたいって言うから無理やり呼んだのに、肝心のママがいない、なんて……)

にこ(どうしよう……今から二人に電話すれば、ギリギリ間に合うかも…)

にこ「……理由もないのに来てもらのも悪いしね」

にこ(どうしよう……)


>>902

1.断りの連絡を入れる
2.入れない

1

にこ(やっぱり断ろう。せっかくの休日を無碍にしちゃったら悪いしね)

にこ(えっと……とりあえず絵里から。アドレス帳一番上だし)ピッ


ピリリリリッ、ピッ


絵里『もしもし?』

にこ「絵里、今どこにいる?」

絵里『家だけど。ちょっと支度に手間取ってて…』

にこ「あ、よかった」

絵里『よかったって?』

にこ「実はママに急に仕事が入っちゃって……今日の予定、キャンセルしてもらってもいい?」

絵里『え………あ、そ、そう、なの…』

にこ「ごめんね。無理にお願いしたのはこっちなのに…」

絵里『あ、いや……別に…』

絵里『………そう。じゃぁ、予定がなくなっちゃったわね』

にこ「う、うん」

にこ(…なんだか声がちょっと低いような…風邪でもひいてるのかしら…)

にこ「ホントにごめんね。この埋め合わせはいつかするから」

絵里『………うん。じゃぁ、またね』

にこ「ん。また」

にこ(絵里の様子がおかしいのが気になるけど……希にも早めに連絡しないと、家出ちゃうかもしれないし)ピッ


ピリリリリッ


希『はーい、もしもしにこっち?』

にこ「あ、希? ごめん、今日のことなんだけど……」



希『あー……なるほど、うん。そういうことなら了解』

にこ「ホントごめん、こんな急に…」

希『いや、それはええんやけど……もしかして、エリちにはもう連絡した?』

にこ「うん、したけど」

希『あちゃー…』

にこ「どうかしたの?」

希『あー……いや、別になんでも。まぁエリちが何も言わへんかったなら、ウチにも言う資格ないしね』

にこ「…?」

希『とりあえず、明日学校でエリちに会うたら優しくしたげてな』

にこ「う、うん…?」


―――――

にこ(絵里と希の予定をつぶすことは回避できたけど……代わりに、にこの予定もなくなっちゃったわね…)

にこ(もう寝不足もなおったし、さすがに日曜日を寝て過ごすのはもったいない……ということで、出かけよう)ウン



にこ(とはいえ、日曜に一人で町中ぶらつくっていうのも切ないものが…)テクテク

にこ(…周りはみんな友達とか家族連ればっかだし……久々に一人ぼっちの気分を思い出したかも…)

にこ(………ん? あれって…)


>>909

(人物名でお願いします。にこの家族以外なら誰でも)

絵里

にこ(…え、絵里? あれ? なんでこんなとこに…)

にこ「絵里!」タッ

絵里「! あ、にこ……え、なんでここに?」

にこ「いや、それはこっちのセリフ」

絵里「私は普通に…予定がなくなっちゃったから、外でも行こうかなって思って…」

にこ「あ、じゃぁにこと一緒」

絵里「……ということは、にこも今ヒマってこと?」

にこ「まぁね。にこだって絵里たちと遊ぶのが予定だったわけだし、それが潰れちゃったのも一緒だし」

絵里「それもそうね。…なら、一緒に遊ばない?」

にこ「え?」

絵里「お互い、一人よりマシでしょ?」

にこ「……それもそうね」

にこ(一人より二人…ってことは、二人よりも複数人のほうがいいのかしら…)


コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=誰も誘わない

5.6.7.8.9=誰か誘う

にこ(…まぁ、複数のほうがいいわよね。絵里もそのほうが楽しいだろうし)チラ

絵里「?」

にこ「絵里、せっかくだし他にも誰か誘わない?」

絵里「……。…そ、そうね。にこがそう言うなら、誘いましょう」

にこ(今一瞬、すごい真顔になった気が……気のせいかしら)

にこ「じゃぁ誰にする?」

絵里「えっ……わ、私が決めるのは、ちょっと…私情が挟まりそうだし…」

にこ「私情? よく分かんないけど、にこが決めればいいの?」

絵里「あ、いや、それもちょっと……なんか複雑だし…」

にこ「ならどうしろってのよ」

絵里「えっと……目を瞑って、適当に」

にこ「はあ…」

にこ(まぁ、いつもそういう感じで決めてるけど……人に提案されるのは変な感じね)ピッ

にこ「じゃ、とりあえず目瞑って決めるわよ」

絵里「ええ」ギュッ

にこ「……別に絵里は目瞑らなくてもいいんじゃない?」

絵里「なんとなく、見たくなくて…」

にこ「そ、そう。じゃぁとりあえず…」ギュ

ピッピッピッピッ

にこ「よし、これで決定…っと」パチッ

にこ「えっと……>>921ね」

うみ

にこ「えっと……海未ね」

絵里「海未……なんだかあの子とは妙に縁があるわね…」

にこ「ああ、確かに一緒になること多いかもね。じゃ、メール送るわよ」ピッ

絵里「ん。……あ、ちゃんと私がいることは言っておいてね」

にこ「分かってるわよ」ピ

にこ「………あ」

絵里「どうかした?」

にこ「あー……いや、希も誘っていい?」

絵里「え? 希? いいけど…どうして?」

にこ「いや、本当は今日、希も呼んでたから。暇してるかなぁって」

絵里「……私、初耳なんだけど」

にこ「なにが?」

絵里「今日、希も呼んでたってこと」

にこ「そうだっけ? ………ああ、確かに言うの忘れてたかも」

絵里「……私だけだと思ってたのに」

にこ「いや、ママに紹介するなら同級生がいいかなーって思って、二人にしたのよ」

にこ(希へのメールも送ってっと……)ピッピッピ

絵里「……ああ、そう」

にこ「よし、送信完了。二人とも来てくれるといいけど」

絵里「…ねぇ」

にこ「なに?」

絵里「さっきは思わず頷いちゃったけど、にこは私と二人じゃ嫌だったの?」

にこ「え? いや……別にそんなことはないけど」

絵里「じゃぁどうして…」

にこ「だって普通、遊ぶんだったら大勢のほうがいいんじゃないの? 絵里もにこと二人じゃつまんないだろうし」

絵里「……あの、にこ。一度思いっきり叩いてもいい?」

にこ「な、なんでよ」

絵里「どこの世界に、好きな人と二人きりになってつまらないなんて思う人がいるのよ」

にこ「好っ……い、いや、それは今関係ないでしょ」

絵里「関係なくないわよ。……本当にちゃんと分かってる? 私はにこのことが好きなのよ?」

にこ「わ、分かってるってば。でも……」

にこ(……でも、そっか。普通、好きな人とは二人きりになりたいって思うものなのよね)

にこ(けど、にこは逆にμ’sのみんなと一緒にいたいって思ってる。もちろん、誰か特定の人と二人きりになるのが嫌なわけでもなくて、むしろ相手が望んでくれるなら誰とだって一緒にいたいって思うだろうし…)

にこ(………やっぱりにこの好きな相手って…)

にこ「……絵里、ごめん」

絵里「それは何に対して?」

にこ「……色々、全部」

絵里「……別に、そこまで本気で怒ってるわけでもないけど」

にこ「いや、でも絵里にはホント、色々迷惑とかかけちゃってるし…」

絵里「平気よ、それくらい。……だってそれって、私が一番にこのこと知ってるってことでもあるわけだし」

にこ「そ、そういうのとはまた違うような気もするんだけど…」

絵里「こんなときくらい、意見をあわせてくれたっていいのに……まぁいいけど」

にこ「……いつかは、ちゃんとハッキリさせるから」

絵里「ええ、待ってるわ。…にこは私のこと選んでくれるって、信じてるからね」

にこ「え、えっと……」

絵里「ふふ、冗談よ」ナデナデ

にこ(正直笑えないんだけど…)

―――――

海未「あ、にこ、絵里」タッ

絵里「海未、おはよう」

にこ「おはよう。ごめんね、急に誘っちゃって」

海未「おはようございます。いえ、誘ってもらえたのは嬉しかったです」

にこ「あ、もうすぐ希も来ると思うから、それまで一緒に待っててくれる?」

海未「はい」

にこ「…にしても、海未、今日はやけに可愛い服着てるわね」

海未「へ? あ、そ、そうですか?」

にこ「ん。なんか昨日見たのとは違って、ひらひらーって感じで」

海未「まぁ今日はそういう気分だったので…」

にこ「ふーん」

にこ(ひらひらした気分ってことかしら…)

絵里「…昨日、ね」

海未「あ、ああ! え、絵里の服も可愛いですよ! ね、にこ!」

にこ「へ? あ、うん。可愛いけど」

絵里「うん、ありがとう。…海未もそんなに気を使わなくてもいいのよ?」

海未「いえ、そんな……」

にこ(…二人の言ってることがイマイチ分からない)

絵里「……」

にこ「……」

にこ(しかし、話すこともないし、暇ね)

海未「…希、早く来るといいですね」

にこ「そうねー」


―――――

希「あ、ごめん三人とも、待たせちゃって…」テクテク

にこ「あ、希、おはよ」

絵里「おはよう」

海未「おはようございます…」

希「えっと……遠めから見た時、三人とも黙りこくってたけど、なにかあったん?」

にこ「いや、ただ話題が見つからなくて」

海未「何を話したらいいか、分からなくて…」

絵里「私は二人が黙ってたから、それに合わせて」

希「そ、そっか」

希「じゃぁ、その……今日はどうする?」

にこ「にこは別になんでもいいし、どこでもいいからみんなに合わせるわ」

絵里「にこっていつも自主性があまりないわよね」

にこ「周りに合わせられるって言ってよ」

海未「けど、私も特に希望はありませんし…」

絵里「私も」

希「…えっ、じゃぁウチが決めるん?」

にこ「ごめん、任せた」

希「まぁええけど…」

希「えっと……じゃぁ>>938とか」


(場所・行動、どちらでも)

ショッピング

希「ショッピングとか」

絵里「あ、だったら、あそこに行かない? ほら、最近この近くに出来たショッピングモール」

海未「ああ……確か家にチラシが届いてました」

希「そこならいろんなお店入ってるやろうし、いいかも」

にこ「んじゃ、決定ね」

―――――

にこ(それにしても、でかい店ね……しかも内装めちゃくちゃおしゃれだし…正直にこ一人じゃまったく縁のなさそうな…)キョロキョロ

希「にこっち、そんなキョロキョロしてたら危ないで?」

にこ「あ、ごめん。つい……って、わっ」ドンッ

にこ「ご、ごめんなさい!」ペコッ

にこ(希に注意された直後にぶつかるとか……なんて間抜けな…)

絵里「それにしても、人多いわね」

海未「まぁ土曜日ですからね」

希「はぐれへんように気を付けへんとね」

絵里「にこは特に小さいから」

にこ「怒るわよ」

絵里「あ、はぐれないように手でも繋ぐ?」

にこ「繋がないわよ。というか、四人そろって手繋いでたら邪魔でしょ」

絵里「そこで、四人そろってって言葉が出てくるのが、にこのダメなところよね」

にこ「どういう意味よ」

絵里「なんでも。それより希は何か買いたいものがあるの?」

希「あー……いや、提案しといてなんやけど、特にないんよね。ショッピングならみんな楽しめるかなぁって思っただけやから」

海未「希のその優しさが今はすごく身に沁みます…」

希「あはは……海未ちゃんたちは何か買いたいものある?」

海未「えっと……私は出来れば本屋に行きたいです。新刊が出てるかもしれないので」

にこ「じゃ、まず本屋に行きましょうか」

絵里「そうね」


―本屋―


にこ「広っ」

絵里「そう? 普通こういうとこなら、これくらいじゃない?」

にこ「あー、うん、そうね、うん」

にこ(普段あんまこういうとこ来ないから…)

海未「では、私は新刊コーナーに行ってきますので、みんなはそれぞれ好きなとこを回ってください」

希「ん、了解」

絵里「分かったわ」

にこ(好きなとこって言っても……どうしよう…)


>>945

1.海未についてく
2.絵里についてく
3.希についてく
4.一人でぶらつく

絵里「じゃぁ、私はついでに参考書でも見てくるわ」テクテク

希「はいはーい」

にこ(さ、参考書……頭が痛くなるから絵里についてくのはやめとこう)

にこ「希はどこ行くの?」

希「ウチ? 漫画のとこ」

にこ(うん、さすが希。安定してる)

にこ「じゃ、にこも一緒についてっていい?」

希「え? あー…うん、ええよ」

にこ「じゃ、行きましょ」テクテク

希「ほいほい」テクテク

―――――

にこ「あ、ここあが好きな漫画の新刊……出てたんだ」ヒョイ

にこ(買おうかな……いや、でも…)

希「こんなときも妹さんたちのことやなんて、にこっちは妹思いやなぁ」

にこ「まーね」

にこ「…あ、これって希の好きなやつでしょ?」ヒョイ

希「そやけど、よく覚えてるね」

にこ「まぁ希のことだし」

希「…そういう言い方をやめたほうがええと思うんよ」

にこ「え、どういう言い方?」

希「ううーん……いや、なんでもない」

希「にしても、今日はちょっと残念やったね」

にこ「残念って?」

希「にこっちのお母さんのこと」

にこ「あー……ごめんね。急に仕事が入っちゃったみたいで」

希「いや、ウチは別にええんやけど。にこっち、久々にお母さんと一緒で楽しみやったんやないかなぁ思うて」

にこ「楽しみって……あんた、にこを子供あつかいしてない?」

希「してる」

にこ「ちょっと!」

希「冗談冗談。ウチもほら、一人暮らしやし、ちょっとはそういう気持ちも分かるし」

にこ「………まぁ、寂しくないって言ったら嘘になるけど」

希「うん。やっぱり素直なほうが可愛いよ」

にこ「…あんたに可愛いとか言われてもバカにされてる気しかしないわ」

希「ひどいなぁ」

希「……あ、これとか、にこっち好きそう」ヒョイ

にこ「あー……うん。面白そう。けど、にこというよりは穂乃果とか凛が好きそうね」

希「なるほど……今度四人で回し読みしたら楽しそうやね」

にこ「そうね。あ、これとかも」

にこ(しかしこのお店、品ぞろえいいわね……まぁこれだけ大きければ当たり前かもしれないけど)

にこ「本屋ってあれよね、買わなくても見てるだけで楽しいわよね」

希「せやね。ウチはにこっちがはしゃいでるの見るだけで楽しいよ」

にこ「…やっぱり子供あつかいしてない?」

希「気のせいやて。まぁ今日は色々大変やろうけど、頑張ろうな」ナデナデ

にこ「うん…?」

にこ(大変ってなにが…?)


―――――

海未「すみません、お待たせしてしまいました」

にこ「いや、にこたちも今来たとこだから」

希「あ、新刊買えたんやね」

海未「はい、おかげさまで」

絵里「……それにしても、すごい量ね」

海未「実は、好きな作家さんの特設コーナーがあって……つい、予想外の買い物を…」

にこ「気持ちは分かるけど、まだ一軒目だっていうのに、そんな荷物抱えたら疲れちゃうでしょ」

海未「大丈夫です。鍛えてますから」

にこ「とはいっても……」

にこ(……すごく重そうなんだけど。そもそもなにあれ、どんだけ分厚い本読むつもりなのよ…)

にこ(…よし)

にこ「ん」スッ

海未「……?」ポン

にこ「いや、お手じゃなくて。にこが持つわ」

海未「へ、いや、いいですよ、そんなの」

にこ「いいから。にこ、体力つけたいから絶賛鍛え中なの」バ

にこ(というのは、半分本音だけど。後輩にあんまり重いもの持たせたくないし……いや、海未のほうが全然力あるんだろうけど)

海未「で、でも、悪いですってば」

にこ「だからにこが鍛えたいからだってば。じゃ、次行くわよ」スタスタ

海未「にこ……」

絵里「……」

希「あー、ほら、にこっちは今鍛えてる最中やから。海未ちゃん、エリち、次のお店いこ」

絵里「そ、そうね、うん。鍛えてるのよね」

海未「そ、そうですね」



にこ「って、次って言ったはいいものの、次はどこ行くの?」

絵里「じゃ、私の行きたいとこでいい?」

希「うん」

海未「いいですよ。私は本屋以外、特に行きたいところもありませんし」チラ

にこ(…やっぱり荷物持たれたままなのは気になるのね。代わりに持つなんて言わないほうがよかったかな…)

絵里「なら、あそこ」スッ

にこ「……にこの目が正しいなら、あれはゲームコーナーじゃない?」

希「せやね。コーナーっていうには、随分と広いけど」

海未「絵里がああいうところに行きたいなんて、珍しいですね」

絵里「前にみんなで行って以来、少しだけ興味が出てきて。せっかくの機会だし」

にこ「じゃ、行きましょうか」

―――――

海未「…近くにくると、すごい音量で音楽が流れてますね…」

希「普通のゲームセンターとあんまり変わらへんのやね」

にこ「置いてあるものとかもね。クレーンゲームとかレースゲームとかプリクラとか」

にこ(あと、周りも結構同じ歳くらいの…というか、中高生が多いのね。まぁそれより小さい子供とかもいっぱいいるけど)

にこ「で、絵里はなにしたいの?」

絵里「えっと………あれとか」


>>958
(ゲームセンターにありそうなものでお願いします)

プリクラ

にこ「プリクラ…王道ね」

絵里「こんな小さな箱で写真が撮れて、それをシールにしてくれるなんて、すごいわよね」

海未「小さな箱というほど小さくない気もしますが…」

希「それにプリクラの写真って、大抵えらいことになるしね」

にこ「えらいこと?」

希「デカ目機能とか」

にこ「え、あれ可愛いじゃない」

希「うん、まぁにこっちはああいうの好きそうやんな」

希「まぁとりあえず、やるのはええけど…」チラ

海未「…」サッ

絵里「海未、ひょっとしてこういうの苦手?」

海未「あ、アイドルとして写真を撮られるのは、最近慣れてきたのですが……こういうのはどうも…」

にこ(昔から穂乃果とかことりに付き合わされてるだろうし、慣れてそうなものなのに)

希「んー…どうする?」

絵里「どうするって言われても…無理強いはよくないし……」

にこ「無理強いなんて大げさな。何事も慣れあるのみでしょ、ほら海未」グイッ

海未「わ、っと……ひ、引っ張らないでくださいっ」

にこ「はいはい、入るわよ。ほら、絵里と希も」

絵里「ええ」

希「はーい。まぁ確かにこういうのは、考えるより慣れろってやつやね」

にこ「一回四百円だから、一人百円ずつね」

にこ(にしても、この四百円って高いのか安いのかよく分からないわね…)チャリン



ジャァ、トルヨー♪


海未「は、はいっ!」ビクッ

にこ「いや、音声にそんなビクつかなくても…」

シタノカメラヲミテネー

絵里「下のカメラ…?」キョロキョロ

希「あ、エリち、その下のやつやで」

絵里「え、どれ?」

にこ(背が高くてカメラが見つからないのかしら……腹立たしい)

イクヨー、3.2.1ー

にこ「あ、というか絵里、屈まないと写らな――」

カシャッ

にこ「あちゃあ…」

希「あー…多分エリち、顔写ってへんね」

絵里「えぇっ」


ツギハウエノカメラダヨ


絵里「あ、上のはあれね」

希「そうそう」


アイズシタラ、ヘンガオヲシテネ!


海未「へ、変顔!? そ、そんなの出来るわけないじゃないですか!」

にこ「いや、そんなマジにならなくても…」

絵里「というより、海未は割と変な顔してる確率高いわよ?」

海未「へっ?」

―――――

海未「つ、疲れました…」グッタリ

にこ「そんな大げさな……ほら、次はらくがきしないと」

海未「私は結構ですから……みんなでやっていてください」

絵里「よほど疲れたのね……なんかごめんなさい」

希「んじゃ、にこっちの顔におひげでも描こか」

にこ「だったらあんたの顔には鼻眼鏡スタンプ押したげるわ。ついでに絵里にも」

絵里「なんで私まで…」

にこ「プリクラでまで無駄に写真写りいいから、八つ当たり」

絵里「理不尽すぎるでしょ…」



にこ「はい、海未の分」

海未「ありがとうございます……本当に目が大きくなってますね…」

にこ「可愛いでしょ! ほら、特にこの三枚目のにことかー」

海未「ああ、確かに。……けど、実物のほうが私は好きですね」

にこ「えっ」

海未「……あっ、い、いや、深い意味はないですよ?」

にこ「そ、そうよね、はは……」

海未「あはは……」

希「じゃ、じゃぁエリち、次はなにする?」

絵里「えっ、あ……えっと、私の意見ばっかりでいいの?」

にこ「いいわよ、別に。ここに来たのも絵里の要望なんだし」

絵里「えっと、じゃぁ……>>965とか」

UFOキャッチャー

絵里「UFOキャッチャーとか…!」

にこ「なんかちょっとテンション上がったわね」

絵里「前から興味があって……ほら、あのぬいぐるみとか可愛い」タッタッ

海未「あ、ホントですね。…なんでしょうか、クマさんですかね」テクテク

絵里「かしらね……ともかく可愛いわ」

海未「ですね」


にこ「あの二人、意外と可愛いものとか好きなのね」

希「可愛いなぁ」

にこ「まぁ否定はしないけど。希は興味ないの?」

希「んー…ないわけやないけどね。ただ、ウチああいうの苦手で」

にこ「UFOキャッチャー? あんたにも苦手なものとかあるのね」

希「にこっちはウチをなんやと思うてんのやろ…」

希「というか、にこっちのほうはどうなん? ああいうゲーム」

にこ「ふふ、実は結構得意なのよ」

希「ありゃ、意外」

にこ「妹たちにせがまれてプレイしてるうちに、いつの間にかね。ま、大きいものとかはさすがに取れないけど」


絵里「にこー、希ー、早くこっちこっち! プレイするわよ」

希「あ、はーい。じゃ、行こか、にこっち」

にこ「はいはい」テクテク

中途半端ですが、ここで更新止めます。今日は更新少なめですみません

レス数的に、次の更新のときに新スレ建てると思いますので、よろしくお願いします

あと、書き忘れてましたが、これまでもちょくちょくやっていましたが、みなさんのレスの中から勝手にネタを拝借していたりします。元々ネタ考えるのがあまり得意なほうではないので
許可をとってないので、もし不快に思われた方がいたなら、申し訳ありません


では、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました

レスありがとうございますー

途切れ途切れに、ゆったり再開していきます

レス数がなんともいえない感じなので、もしかしたら中途半端なところで次スレにうつるかもしれません

絵里「見て、これ!」

にこ「…なにこれ……犬?」

希「いや、クマちゃうん?」

にこ(モチーフがイマイチよく分からない……、変なぬいぐるみね…)

にこ「こんなのが欲しいわけ?」

絵里「えっ、だって可愛いじゃない」

海未「そうですよ。可愛いです」

にこ「ええー……」

希「ま、趣味は人それぞれやし。しかしこれ結構大きいし、とれるかなぁ…」

絵里「何事もチャレンジあるのみよ!」チャリン

海未「頑張ってください、絵里!」

絵里「ええ!」

にこ「何なの、このテンション…」

希「よほど欲しいんやねぇ」



ウィーン

絵里「とれない…」ズーン…

にこ「まぁ大体予想ついてたけど」

海未「しかしこれ、アームの力が弱くありませんか。鍛え方が足りません」

希「いや、これはお店の人が調節してんのやと思うけど」

海未「何故そんなことを?」

希「そりゃお客さんにたくさんお金を使わせるためやん」

海未「なんて卑劣な…」

にこ「向こうだって商売なんだから、仕方ないでしょ」

にこ「ほら、これ以上摂取される前に、さっさと次行くわよ」

絵里「……それもそうね」シュン

希「エリち、元気出して」

絵里「うん…」

にこ(そんな落ち込まなくても…)



海未「あ、ほら、絵里。このゲームとかどうですか、楽しそうですよ」

絵里「なにこれ……洗濯機?」

希「いやいや、リズムゲーム」

にこ「洗濯機がこんなとこに置いてあるわけないじゃない…」

絵里「変わった形してるのね……リズムゲームっていうなら、こっちのマシンのほうが分かりやすい形してるわ」

海未「ああ、確かに……王道的なダンスゲームですね。前にセンターを争ったときに使用したものと似てますし」

絵里・希「センター争い?」

海未「あ、すみません……失念してました」

にこ「あのときはまだ、希も絵里もいなかったしね」

絵里「つまり私たちが加入する前にも、みんなは仲良くゲームセンターに遊びに行ってたのね…」

にこ「いや、あの場は全然仲良くって感じじゃなかったような気も……」

海未「穂乃果たちは楽しそうでしたけどね」

絵里「うらやましいわ…」

にこ「な、なにがよ。というか、なんでそんなテンション低めなのよ」

絵里「いや、あのぬいぐるみのことがまだ忘れられなくて…」

にこ(こう言うのもなんだけど…めんどくさい奴ね…)

にこ「ほら、とりあえずゲームでもプレイすればぬいぐるみの未練も吹っ切れるわよ」

絵里「……それもそうね。ところでこれってどうやってやるの?」

希「えっと、曲に合わせて画面に矢印が出てくるから、それに合わせて足元のパネルを踏んでけばええんよ」

絵里「へー……マシンが二つあるけど、二人用なの?」

希「一人でも二人でも、どっちでも出来るよ」

にこ(絵里って本当にこういうとこ、あんまり来ないのね…)

絵里「そう。……じゃぁにこ、対決しない?」

にこ「えっ」

絵里「スコア、競いましょうよ」

にこ「まぁ別にいいけど……」

にこ(このゲームは結構やってるし、得意な曲だったら高得点出せるし)

海未「では、曲は適当に私が決めますね」

にこ「ちょっ、選ばせてくれないの!?」

希「にこっちに選ばせたら、自分が得意なの選ぶやろうし、フェアやないやん。ただでさえエリちは初心者なんやし」

にこ「ぐ……まぁ、それはそうだけど…」

希「はい、じゃぁ二人とも、位置について」

にこ(…ま、まぁいっか。負けても別に痛くも何ともないし)スタ

絵里「ああ、そうだ。せっかくだし、罰ゲームをつけましょう」

にこ「はっ!? 罰ゲームってなによ!」

絵里「>>983



(罰ゲームの内容)

セクシーポーズ

絵里「セクシーポーズ」

にこ「……はっ?」

絵里「ほら、テレビとかでよくやってるじゃない。グラビア雑誌に載ってる人がするような、あれよ」

にこ「いや、言っている意味は分かってるけど……それをにこがやってるのを見て、楽しいの?」

絵里「割と」

にこ(絵里の考えがよく分からない…)

にこ「まぁいいけど……分かってる? 負けたらあんたが同じことすんのよ?」

絵里「別に私は平気よ。ポーズとるのはバレエで慣れてるから」

にこ「それとこれとはまた違う気がするけど…」

希「あのー、にこっち、エリち」

にこ「ん?」

海未「もう伴奏始まってますよ」

にこ・絵里「あっ」

【勝敗決め】

コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=にこが勝つ

5.6.7.8.9=絵里が勝つ




(この安価を終えた後、次スレに移ります)

次スレ建て終わりました→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399360351

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