男の子「ロボットだぁ!」(50)

 父「国からの援助として全家庭に配られているそうだ。」
 
 男の子「すっげー!話せるの?」

 父「あぁ、人工知能を持っていて、相手の言動を読み取って家庭に馴染むようにしてあるんだ。」

 母「凄いわねぇ。私が子供の頃も色んなロボットが作られていたけど、ここまで進化したのね。」

 男の子「ねぇねぇ、動かしてみてよ!」

 父「うむ、そうだな。では起動するぞ・・・」

 ウィーン・・・

 男の子「おぉ・・・」

 ピピピ、ピピピ

 父「あ、忘れる所だった。名前をつけてやらないとな。」

 男の子「僕がつける!・・・えっとぉ、じゃぁ・・・」

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

ー5年後ー
 キィー、バタン タダイマー

 男「ノア!今日も遊ぶぞー!」ドタドタ
 ノア「お帰りなさい。あれ?今日は早いのですね。」

 男「うん、何か学校の上級生達が学校に来てないから、緊急で閉校するんだってさ。」ガサゴソ

 ノア「そうなのですか。それは不安ですね・・・。では、何して遊びましょうか。」

 男「ここ最近囲碁やって負けてるから、将棋な!」ドン

 ノア「・・・絶対小学生がやる遊びじゃないですよね。てか将棋まであるんですか。」

 男「えー?昔のマンガで小学生が幽霊といっしょに囲碁をやりはじめてプロになったのあったよー?」トントン

 男「しゃー!準備出来た!どっちからやる?」

 ノア「後攻で良いですよ。」

 男「おのれー、舐めてるな~?ぎゃふんと言わせてやる!」

 ノア「それはフラグというやつですよ?」

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 男「っな?!いつの間にそこに・・・!」

 ノア「ちゃんと見てないからですよ。はい、私の勝ちです。」

 男「ぐぬぬ、もう一回!」

 ノア「ダメですよ、いくら早く帰ってきたからって遊んでばかりじゃ。宿題やってから、またやりましょう。」

 男「ちぇっ。」ストン

 ノア「・・・(それにしても変ですね・・・お母さんから連絡がありません。すこし心配です。)」

 男「ん?ねぇ、ノア。」

 ノア「はい?どうしました?何か分からない事でも?」

 男「いや、そうじゃないんだけど・・・外、騒がしくない?」

 ノア「確かに、そう言われれば。見てきましょうか。」

 男「僕も行くよ。一人じゃ寂しいし。」

 男「・・・!!ノア!あそこ燃えてない?!」

 ノア「本当だ!何故でしょう。火事なんて滅多に起きない地域なのに・・・」

 男「そんなことより、早く誰かに知らせなきゃ!」

 「そうはさせねぇぜ。」ヒュン

 男「うわぁっ?!」
 ノア「?!危ない!」

 カキーン

 ノア「大丈夫ですか?」

 男「う、うん。大丈夫だけど・・・あんた、誰だ!」

 「・・・言えねぇな。俺に名前なんて『つけてもらえなかった』からな。」

 男「え・・・?」

 ノア「どういう・・・」

 カツン

 ノア「くはっ?!」

 男「ノア?!」

 「チッ、邪魔されたか。」

 男「ノア!しっかりして!」

 ノア「・・・」ピー・・・

 「・・・」ザッ

 男「!ま、待て!」

 シュッ

 男「くそっ・・・。ノア!しっかりして!」

 父「男!大丈夫か!!」

 男「父さん!どうして・・・」

 父「騒ぎを聞いて帰って来たんだ!どうやら家庭用のロボット達が暴れ始めたらしいんだ!」

 男「じゃ、さっきのは・・・。いや、そんなことよりノアが!!」

 父「庇ってくれたのか・・・」スッ

 ノア「・・・」ピー・・・

 父「・・・男。これを受け取りなさい。ノアの『心臓』だ。」

 男「心臓?」

 父「あぁ。人工知能が詰め込んである所、それがノアの『心臓』だ。」

 男「でも、これだけじゃダメなんじゃ・・・」

 父「夢を見る事、それは悪い事ではない。夢を持たない者にバカにされても、夢を持つ者は絶対勝つ。」

 男「夢があれば、生き返るの?」

 父「さすが我が息子だ。今はここに長居出来ない。逃げるぞ。」

 男「・・・せめて、せめてお墓を作ろう?それくらいはいいでしょう?」

 父「・・・よし、じゃあ作ろうか。」

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

寝る。誰か見てたら続ける。おやすみ。

不定期更新で申し訳ない。落ちない程度に更新がんばる。

彼らが住んでいた街はロボット達に破壊され、侵略された。
人間達はロボット達の攻撃から身を隠す様に、世界の隅に追い込まれていった・・・

街が侵略され、ロボット達の住処になり10年。人間達は瞬くまに衰弱していき、今では数える事ができる程にもなった。

・・・【滅びた街 ノアの墓】・・・
 男「・・・。ノア。あれからもう10年たった。君の仲間のせいで世界はおかしくなった。」

 男「でも、おかしくなったモノは修正させる事が出来るんだ。」

 男「僕は勉強した。他人にバカにされようと、決して諦めなかった。」

 男「・・・ノア。君に新しい力を与えるよ。」

 ザクッザクッ ガシャ

 男「【心臓】はあの時のまま。けれど違う所がある。」

 カチャカチャ キュ

 男「君に力と夢をあげる。」

 ウィーン

 男「行こう。世界を直しに。」

 ノア「・・・えぇ。行きましょう、マスター。」

 「!人間!そこで何をしている!」

 男「量産型か・・・なら問題ない。ノア!調子はどうだい?」

 ノア「ばっちりです。こんな気持ちで戦うのは初めて!」

 男「それはフラグだよ。」

 「何を話している!消えろ!」ダダダダダ

 男「リンク!ハンドガン!」
 ノア「うららららぁぁあ!」ドドドドドドドッ

 「なっ?!ぐはぁっ」チュドーン

 男「うん、意外といけるもんだね。」

 ノア「なんか、意識が一瞬とんだんですが・・・」

 男「そうか。リンクはお互いの意識を合わせる機能だから、少し慣れるのに時間かかるかな。改良も必要そうだね。」

 ノア「それにしても私、どこに銃の機能なんか・・・」

 男「簡単にアップデートした。周りの瓦礫なんかを弾にするエコ仕様だぞ。」

 男「いや、こんな話は後だ。ここに長居は出来ない。一回帰ろう。」

 ノア「了解。」

・・・ ・・・ ・・・ ・・・
 「『ノア』・・・あの時のロボットが、まさか生き返るとはな・・・」

 「失礼します。出撃準備が整いました。」

 「あぁ、分かった。今は待機しておいてくれ。」

 「御意。」サッ

 「男よ、貴様は何をするつもりだ・・・」

量産型ロボット:街の破壊、侵略後に生産された、殺戮目的のロボット。目的は人間の殺害なので、意思は持っていない。

ノア:男の家に来た家庭支援型ロボット。名付け親が男なのでとても男になついている。女性型。

男:滅びた街の元住人。突然の反乱によりノアをやられ、逃げていた。その後、大型の襲撃により両親を失ったが決して夢を捨てなかった。

終わりの方に登場人物の軽い紹介を載せる事にしました。
といったところで、今回の更新はここまで。寝る。おやすみ。

・・・【滅びた街 南の小島】・・・
 男「お疲れ。ここが今居る人達が住む島だ。海が近いからやつらは好んでこちらには来ない。」

 ノア「え?一応私もロボットですよ?大丈夫なのですか?」

 男「山の上に住居が並んでるからただちに錆びたりはするまい。一応ロボットを連れてくる事も話してあるよ。」

 ノア「そうですか・・・なら安心ですが。」

 男「ただいま戻りました。博士、何とか起動できましたよ。」

 博士「そうか、良かったの。儂の目に狂いは無かったようじゃの、男よ。」

 ノア「初めまして、えっと・・・」

 男「僕が君を生き返らせる上で勉強を教わった先生である、博士だ。」

 博士「よろしくの、ノアよ。」

 ノア「よろしくお願いします。」

 博士「ふむ、それにしても・・・」

 ノア「?」フックラ

 博士「・・・」ペターン

 博士「人間なのにロボットに大きさで負けてしまうとは・・・っ・・・」

 男「博士?どうしました?」

 博士「すまん、今は少し一人にさせてもらうよ・・・」

 男「?変なの。よし、ノア。次は俺の家に行こうか。」

 ノア「男君の家に入るの久しぶりねー!」

 男「おう、口調どうした。」

 ノア「ギャグパートですから。幼馴染み風に。」

少し早いけど、寝る。おやすみ

お ま た せ。
更新速度遅くて申し訳ない。新生活が忙しいのです。来週は更新出来そうにないです。
ギャグパート()男の家編、続きぽーい。。

・・・【山頂付近 男の家】・・・
 男「ただいまー、っと。あ、片付けてないや。」

 ノア「だらしないですねー。食い散らかしてー。緊張感無さすぎです。」ガサガサ

 男「へーへー、わるーございました。さーて、窓開けるかー。」ガチャ、ガラガラガラ

 ビュォォォオオオー

 ノア「紙類がぁー!!」バッサァ

 男「・・・今は閉めとくか。埃っぽくなりそうだけど。」

 ノア「そうしてください。手間がかかります。」ガサガサ

 男「よーし、手分けしてやるかー。俺はこっちの方やるよ。あっちをやってくれ。」

 ノア「はーい。」ガサガサ

 男「・・・。」ガサガサ
  (あっぶねー!危うく秘蔵のあんなのやこんなのが見つかるところだった!何故隠さなかった!昔の俺の馬鹿!)

 ノア「?マスター、手が止まってますよ?」

 男「あ、あぁ。」ガサガサ
  (いっそのことゴミ箱に・・・いや危険すぎる。あいつにバレたら面倒くさそうだし・・・)

 ノア(・・・何か隠してる?こっちから『リンク』できないのかな?ふんっ!)

 男「?なにしてんだ、顔紅くして。」

 ノア「え?あ、いや何でもないですよ。さ、掃除掃除。」ガサガサ

 沈黙「ちょっと通りますよー」

 男「・・・。」ガサ、ポイ

 ノア「・・・。」ガサガサ

 男・ノア((やばい、沈黙が・・・な、なにか話題を・・・))

 男「あ。言うの忘れてた。リンクの説明全然してなかったな。」

 ノア「そういえば。一体何なんですか?」

 男「俺とノアを繋げる楔を形成してるもの、と言えば解りやすいかな?」

 ノア「ほほぅ」

 男「リンクで意識を繋げて、同じ行動をする。つまり前のハンドガンは俺の動作をノアが行動した、ということだ。」

 ノア「私が勝手にマスターの心を読んで動いていると?」

 男「そういうこと。だから慣れない内は意識が少し飛ぶんだ。」

 ノア「こっちからリンクを行うのは無理なんですか?」

 男「まぁ無理ではないけど、メリットがないぞ。実質俺の武器はノアの武器なんだから。」

 ノア「心を読む事自体は不可能ではないと。」

 男「慣れないと(以下略」

 ノア(つまりはマスターの心の中を覗く事ができるという事ですか・・・フッフッフッ)

 男(何かニヤついてんな・・・やな予感しかしねー。)

 沈黙「往復切符だった。」

 男「・・・」ガサゴソ

 ノア「・・・」ガサ、ポイ
    (また沈黙が・・・何か話題を・・・おっ?)ガサガサ

 男「?!スタァァァアップ!!」ビュン

 ノア「ファッ?!」シュン

 ノア「マスター、今の何ですか?」

 男「何のことかなー(棒)」

 ノア「・・・私が見てる時にナニかしたらハチの巣にしますからね。」

 男「ぁぃ・・・」

博士:俗に言うロリババァ。ただし年齢は20代前半(曖昧)。男とは師弟の関係・・・?

沈黙妖精:さっぱり妖精の遠い親戚。無言が続くと現れる。意外と喋る。

不定期更新で申し訳ない。
ネタに繋げるために頑張ってるんです。(という建前で実は現実が忙しい)

 男「ハチの巣で思い出した。確かここに来たばっかりの時に・・・」ガサゴソ

 ノア「何ですか?」

 男「ほれ、ハチのす。」つハチノス

 ノア「きゃぁー?!」

 男「いやー、果物採ろうと木を揺らしたら落ちてきてなー。」

 ノア「どこのどうぶつのもり[ピー]ですか!」

 男「500ベルだぜ?道具ひとつ買えるぞ。あとピー音仕事しろ。」

 ピー音「働いたら負けかなって。」

 男「その時捕まえた蜂はまだケージの中に・・・」

 ノア「売るか逃がして来てください!」

なんだかんだで片付いて休憩中。

 男「ふぁぁ、眠たいなぁ。」セノビ

 ノア「あれだけのゴミを片付けたらそりゃ眠くなりますよ。」

 男「・・・お前には睡眠の概念が無いもんな。」

 ノア「ロボットですから」キリッ

 ピー音:いわゆるNGワードを防ぐ仕事をする筈の音声担当。最近は家に引きこもりがち。

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