竜「ついに速度測定……」 龍「なんだかんだで結構緊張するよね」 (37)

注意(?)

・超短編です

・オリジナルです

・初心者です

・一応前作がありますが今回から見ても大丈夫です

宜しければ前回もどうぞ↓
竜「ふう……」 ドラゴン「あれ?お前歩き?飛行通学じゃなかった?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420578280/l50)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425667538

ドラゴン「とりあえず羽大組と羽小組に別れるから、俺と二人は別だけどな」

龍「ドラゴンは羽大組だもんね」

竜「羽大組は基本速いからいいっすよねー」

ドラゴン「いやでも俺は前脚あるからなー、空気抵抗が若干きついんだよ」

竜「あー」

龍「手足を体にくっつけるわけにもいかないのか、体形的に」

ドラゴン「出来る奴は出来るらしいけど、俺体硬いんだよ」

竜「それでも毎回上位だよね」

ドレイク「ほんと、納得出来ませんわ!」

龍「おお、ドレイク嬢」

ドラゴン「どうした突然」

ドレイク「どうしたもこうしたもありませんわ!」

竜「すごい剣幕っすね」

ドレイク「毎回毎回ワタクシの上位に居座って!今回こそは負けませんわよ!」

龍「よくあるパターンだ」

ドレイク「なにかいいまして!?」

龍「なんでもないよ」

竜「さて、体を温めるらしいドレイク嬢は飛びに言きましたけど、ドラゴンさんとはどんな関係なんです?」

ドラゴン「関係も何も無いんだよなあ、よくある幼馴染って奴でもないし」

龍「あれでしょ、空部の一員だからでしょ」

竜「空部?」

龍「早く飛ぶことを目標に頑張るあれだよ、ドレイク嬢は長距離だけど」

竜「あー、毎回ドラゴンさんに負けてるのがドレイク嬢だけってことっす?」

龍「他長距離メンバーは勝ったり負けたりらしいけど、ドレイク嬢は一回も勝ったこと無いんだよね」

ドラゴン「はーん、それ絡んできてたのか……」

竜「龍さんもよく知ってますね」

龍「家柄的によく絡むんだよ」

ドラゴン「まあそれを知った所でどうってわけでもないけどな」

竜「まあそれもそうっすけど」

龍「測定会だしね、まじめにやらないと成績も落ちちゃうし」

竜「さて、そろそろ羽小組スタートっすね」

龍「負けないよ?」

竜「魔術で勝てないぶん早さは負けないっすよー」

ドラゴン「ほらほらスタートするから行ってこーい」

竜「はーい」

龍「それじゃあねー」








龍「で、なにも問題なく終わったわけです」

竜「だれに説明してるんです?」

龍「いや別に」

竜「そういや記録どうでした?途中抜かしたのは気づきましたけど」

龍「風をモロに受けちゃってね、前よりだいぶ落ちたよ……」

竜「あー」

竜「自分たちが飛んでる間に羽大組がスタートしたから……どうします?待ちます?」

龍「うーん、遊技場行くって言ってたし、先行っちゃう?」

竜「しかし先生も粋ですよねー、測定終わったら帰ってもいいなんて」

龍「それ目当てでさっさと終わらせたく記録が上がったのも多いんじゃない?」

竜「まさかそれが狙いで……」





ドラゴン「(さて……スタート直前に先生があんな事を言ったから他の奴、ペースがめちゃくちゃだな)」


ドラゴン「(まあ俺も早く終わらせたくてペース早まっちゃってるけど……修正修正)」バサバサ




ドレイク「はあっ!はあっ!見つけっ……!見つけましたわっ!」

ドラゴン「ん?」

ドレイク「ここであったが……千年……目っ……!今回……っこそは!」

ドラゴン「あー、無理すんな無理すんな」

ドレイク「……無理なんてっ!」

ドラゴン「しかもお前種族的にここの高度じゃないだろ」

ドレイク「心配ご無用ですわ……っ!」

ドラゴン「いや羽がふらついてるし、風も強くなってきてるし」

ドレイク「これで私が……!前に出ればっ!ワタクシの……っ!勝ち!」バッサバッサ

ドラゴン「(話も聞かずに行きやがった)」

ドラゴン「(うーむ、前に出て行ったドレイク嬢が視界に入って気になる)」



ドラゴン「(あーあー、風にながされてるじゃねーか……)」



ドラゴン「(しかも結構な距離……って混濁魔術層に入っていってるじゃねえか!?気でも失ってるのか!……くそっ!)」ヒュッ

ドレイク「フフーン」スイー

ドラゴン「おい!おいってば!」

ドレイク「……え、あら?なんですの」

ドラゴン「なんでこんな所通ってやがる!」

ドレイク「そんな怒鳴らなくても……高度もありますし……?」

ドラゴン「そうじゃねえ!ここはもう混濁魔術層内だ!」

ドレイク「は、はあ」

ドラゴン「魔術がかき乱される空間だが……、お前魔法できるか!?」

ドレイク「ちょ、ちょっと待って下さい流石に魔法は……」

ドラゴン「くっ……、俺も入る前にちょっとしか準備できなかったからお前を持ち上げながら飛ぶのが精一杯だ……!」

ドレイク「あ、あなた魔法使えるんですのね」

ドラゴン「こんな時に何を冷静にっ……!」

ドレイク「忘れまして?ワタクシはドレイク、風とはお友達ですわっ!」

ドラゴン「何を急に……」



ドレイク「種族特徴という奴ですわね、この前授業でやってたでしょう」

ドラゴン「寝てた」

ドレイク「……」

ドレイク「ま、まあとにかく、風の流れ的にはココが一番早いですし?飛べなくても問題無いですのよ?」

ドラゴン「解ったよ、心配して損したよ……」

ドレイク「持ち上げてくださってるから更に楽ですわっ!」ドヤァ



ドラゴン「じゃあ俺先に行くから」

ドレイク「えっ」

ドラゴン「えっ、じゃねえよお前を心配する必要がないなら、持ちあげる必要がない」

ドレイク「ちょ、ちょっと」

ドラゴン「魔術混濁層に入る前の魔法効果もまだ残ってることだし、寄り道して時間食っちまったしな!」


(眼に見えないほどの早さでドレイク嬢視界から消えていくドラゴン)


ドレイク「え」

ドレイク「ちょ、ちょっと」

ドラゴン「魔術混濁層に入る前の魔法効果もまだ残ってることだし、寄り道して時間食っちまったしな!」


(眼に見えないほどの早さでドレイク嬢視界から消えていくドラゴン)


ドレイク「え」

ドレイク「……」ポツーン



ドレイク「ま、またワタクシの負けですの……?」




ドレイク「……………………ハッ!今回は測定で魔術や魔法の使用は禁止のはず!」

ドレイク「つまり反則負けでワタクシの勝ちですわ!」



ドレイク「……なんて言い訳が通るわけ無いですし、部長になんて説明しましょう……」





ドラゴン「ほい、ゴールっと」バサー

ウィルム「おいコラ、ドラゴンお前魔法使っただろ」



ドラゴン「あ、ウィルム先生、違うんすよ、途中で魔術混濁層に入ってくドレイク嬢を見かけまして……助けるために……」

ウィルム「ほほう、それは良いことだな」

ドラゴン「でしょう?なのでお咎め無しに……」

ウィルム「で、ドレイクはどうした?」

ドラゴン「えっ」

ウィルム「風に乗れるドレイクでも、わざわざ好き好んで入らんだろ……」



ウィルム「つまり体調不良か何かだと思うわけだがどうなんだ?」

ドラゴン「いや、特に問題なかったですよ、声もかけたんて大丈夫っすよ!」

ウィルム「ほほう、声をかけて後は放ってきたと?」ピキピキ

ドラゴン「その、あの、大丈夫だって言われたんですよ!」



ドラゴン「しかも……なんていうかその……(ピカーン)」ハッ



ドラゴン「測定だから!そう!測定だから俺も頑張んなきゃなーって!」

ウィルム「まじめに結果を出そうとした、と」

ドラゴン「そうですその通り!」

ウィルム「ふむ、言いたいことは解った」

ドラゴン「じゃあ俺はこれで……」


ウィルム「が、真面目にやろうとしてたなら層を抜けた時点で魔法を解除すべきだったな?」

ドラゴン「あー、それはー、そのー」

ウィルム「言い訳無用」ゴゴゴゴゴゴ

ドラゴン「まって!許してください先生!ついうっかり!ついうっかりなんです!」



ドラゴン「だからブレスは勘弁して下さい!」

ウィルム「はははそんなことしないさ(棒)」キュイーンキラキラキラ

ドラゴン「鳴ってる!なんか効果音鳴ってるから!」

ウィルム「冗談はさておき」ポワワワワワ

ドラゴン「球体に力を凝縮して浮かせるのやめて下さい」



ウィルム「もう一周な、魔法抜きで」ポワワワ ポワワワ

ドラゴン「(増えた)……えー、それは今からということでしょうか」



ウィルム「お、嫌か?(ニッコリ」ポワワキラキラキラ ポワワキラキラキラ

ドラゴン「行きます!今すぐ行きます!」バサッ

ウィルム「気をつけろよー」







竜「ドラゴンさん遅いっすね」

龍「ドラッちは飛行速度早いはずなんだけどなあ、何かあったかな?」



竜「三人対戦はまた今度ですかねー」

龍「とりあえずもう少し遊んでいこう、それじゃないやつで」



竜「んー、じゃあこの高高度ゲーを」

龍「あれだけ飛んだ後にまた飛ぶのはちょっと……」

終わり
19-20連投ミスすみません

読んでくれた方ありがとうございました。

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