年下幼馴染み「また、嫌なことがあったの?」 (186)

男「ほんとに嫌になる。もう学校行きたくない!」ギュー

幼馴染み「うわっ!? ......もうっ、だめじゃない」サッ

男「だって」

幼馴染み「だってじゃない」

男「......」

幼馴染み「......」

男「......」

幼馴染み「......はぁ。まぁ、少しくらいなら--」

男「幼馴染み!」ギュー

幼馴染み「はいはい」


※男を相当気持ち悪く書くので注意



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424141033

男「ふぅ、落ち着く」

幼馴染み「そう」

男「暖かい」

幼馴染み「そう」

男「......」ギュー

幼馴染み「......」

男「......」ギュー

幼馴染み「......」

男「......」ギュー

幼馴染み「......ねぇ」

男「......ん?」

幼馴染み「そろそろ10分くらい経ったよ」

男「それが?」

幼馴染み「暑い」

男「冬だからこれくらいがちょうどいい」

幼馴染み「それでも」

男「えー」

幼馴染み「やられる方も疲れる」

男「俺は別に」

幼馴染み「わたしが疲れるし暑いの」

男「......そうか。ごめんな」ナデナデ

幼馴染み「っ......あ、あと5分くらいなら......別に......いいけど」プイッ

男「えっ、いいの?」

幼馴染み「ほんの気まぐれだから。今回だけだから」

男「......ありがとう」ギュー

幼馴染み「別に」

5分後


男「うん、なんか元気になれた。ありがとな」サッ

幼馴染み「どういたしまして」

男「もう遅いし帰らないと。また明日学校で」

幼馴染み「うん」

男「じゃあなっ」ヒョイッ

幼馴染み「......」

幼馴染み(まあ、帰るといっても窓からなんだけどね)

翌朝


幼馴染み「起きて」

男「まだ眠っているから無理」

幼馴染み「学校は?」

男「あー」

幼馴染み「行くんでしょ?」

男「一応行くけど」

幼馴染み「なら早く起きて。時間がない」

男「起き上がる活力が出ない」

幼馴染み「......」

男「だから」

幼馴染み「また?」

男「あぁ」

幼馴染み「......さっさとして」

男「ありがとな」

男「あぁ......やはり落ち着く」ギュー

幼馴染み「制服がしわくちゃになるからあまり強くしないで」

男「分かってるって」ギュー

幼馴染み「......」

男「にしても、身長はあまり伸びないな」

幼馴染み「なんでだろ」

男「分からないけど、まだ成長期だからたぶん大事でしょ」

幼馴染み「そうだといいけど」

男「小さいままでもいいけどな」

幼馴染み「えっ、なんで」

男「どんな姿形だろうと俺には関係ないし」

幼馴染み「......」

男「だからあまり気にしないほうがいいと思う」

幼馴染み「......そんなに気にしてない」

男「なんだそうだったのか。クサイこと言ってごめん」

幼馴染み「ふふっ、本当にね」

男「やめてくれ」

幼馴染み「はいはい」

幼馴染み「じゃあ準備しといてね」

男「悪かったな」

幼馴染み「そう思うなら早くして」

男「はいよ」

用事ができたから休憩

母性愛すき

今のところ男が気持ち悪いと思わないので、このままのペースなら期待続き楽しみ

年下というのがなんかいいな

母性ある年下って七咲思い出したけど結構子供っぽいとこもあったよなと思い直す

にしてもやっぱり幼馴染みってキャラ付けは最高のスパイスだよんr

幼馴染み「じゃ、早く行こうか」

男「悪かったな」

幼馴染み「そんなこと言ってる暇があるなら走って」

男「確かに時間がギリギリ」

幼馴染み「だから走ろ」

男「本当にごめん」

幼馴染み「はやく」タタタッ

男「分かったって!」タタタッ

学校


幼馴染み「わたしあっちだから」

男「おう。じゃあな」

幼馴染み「うん。今日もがんばってね」

男「......あぁ」

教室


男「......」ガラガラガラー

男「......」スタスタ

「あっ、はよー」

男「おう」

「もう時間ギリギリじゃねーか。いつか遅刻しそうだな」

男「朝は苦手だし」

「よく知ってる」

男「はは」

「担任にどやされても知らんぞ」

男「気を付ける」


休み時間


「昨日こんなことあったんだけどさ聞いてくれよー」

男「なに?」

「えーとな......」

「--------」

「ってわけなんだよ」

男「あーそうなんだ。そりゃ大変じゃないか」

「だろ。よく分かってるな。さすが」

男「ほめるなほめるな」

「あっはっは。あっ、飲みもん買ってくるけどついでになんか買ってくる? たまにはおごるぞ」

男「いや......いい」

「そう? んじゃいってくら」

男「おう」

男「......ふぅ」

----

「課題を職員室に出しにいくんだが、ついでにお前のも出すけど。どうする?」

男「あー......まだ終わってないから」

「まーたやってないんか。ちゃんとやったほうがいいんじゃね?」

男「今度からな」

「あーはいはい。また行ってくる」スタスタ

男「おう」

男「......」

男「......ふぅ」

男(まあ、やってあるんだけど)

昼休み


「あーやっと昼か」

男「......」ゲッソリ

「うわっ。顔に全く精気がねえ......」

男「......気のせいだから」

「悪いこと言わんから保健室行けば?」

男「......分かったよ」

「荷物も一応持ってくほうがいいんじゃね?」

男「......悪いな」

----

男「......」

男「......」

男「......あっ」

男(幼馴染みのクラスだ)

幼友「んで、そのときね--」

幼馴染み「へーそうなんだ」

幼友「うんうん」

幼馴染み「それは災難だったね」

幼友「分かってくれるか!」

幼馴染み「うんうん」

幼友「本当に大変だったんだよー」

幼馴染み「そうだね」チラッ


男(おっととっと、さっさと行くか)スタスタ

幼友「じゃあ、お弁当食べよっか」

幼馴染み「あっ、その、用事があって......」

幼友「えっ、なにかあるの?」

幼馴染み「職員室に行かなくちゃ。たぶん昼休みが潰れると思う」

幼友「えー」

幼馴染み「ごめんね」

幼友「それなら仕方ないね。いってらっしゃい」

幼馴染み「ごめんね」

幼友「ほらっ、早くいったほうがいいんじゃない?」

幼馴染み「うん」タタタッ

----

人通りがない廊下


男(......やはり疲れる)

幼馴染み「ねぇ」ニギッ

男「--えっ」クルリ

幼馴染み「きて」タタタッ

男「お、おい!」


空き教室


幼馴染み「ふぅ」

男「こ、ここはどこだ?」

幼馴染み「分からない」

男「じゃあ、なんで連れてきた」

幼馴染み「だって......苦しそうだから」

男「やはりそんな風に見えるのか」

幼馴染み「いつもよりきつそうだから。今日は誰にでも分かるくらい」

男「......」

幼馴染み「だから......」

男「--ごめん」ギュッ

幼馴染み「いいよ」

男「ありがとう」ギュー

幼馴染み「......別に」


10分後

男「......」ギュー

幼馴染み「落ち着いた?」

男「あぁ」サッ

幼馴染み「よかったね」

男「また迷惑を」

幼馴染み「いっしょに食べない?」

男「えっ」


幼馴染み「まだお昼にありつけてないから」

男「でもいいのか」

幼馴染み「なに」

男「クラスの子とか」

幼馴染み「今から戻ってもね」

男「そうか。俺もカバンごと持ってきてるし」

幼馴染み「そうそう」

男「いっしょに食べるか」ニコッ

幼馴染み「うん」

また明日


男は病気か何か?

幼も

>>29
男、人付き合いが苦手に見える
そりゃあ疲れるわなあ

短編のつもりですぐに終わらせる予定だったんですが、考えているうちに設定が多くなったので、今日の投下は無理そうです
ですから明日の夜に投下します


----
男「いただきます」

幼馴染み「いただきます」

男「よいしょっと」ガサガサ

幼馴染み「今日はパン?」

男「いや、今日もパンだ」

幼馴染み「えっ」

男「なに」

幼馴染み「1週間でどのくらいの頻度でパンなの?」

男「んーと......2回くらい」

幼馴染み「そんなんじゃだめ。健康に悪い」

男「これくらい平気だって」

幼馴染み「若いからまだその影響が出ないだけで、年とったら返ってくるから」

男「でも、今日は早く起きられなかったし」

幼馴染み「それでも」

男「仕方ないじゃないか」

幼馴染み「......ごめん」

男「いや、いいよ」

幼馴染み「そう?」

男「あぁ」

幼馴染み「......」

男「......」

幼馴染み「なら......わたしの--食べてみる?」

男「えっ、いいの」

幼馴染み「少しくらいなら」

男「なら、貰わせていただく」ソッー

幼馴染み「--はい。あーんっ」ヒョイ

男「これくらい平気だって」

幼馴染み「若いからまだその影響が出ないだけで、年とったら返ってくるから」

男「でも、今日は早く起きられなかったし」

幼馴染み「それでも」

男「仕方ないじゃないか」

幼馴染み「......ごめん」

男「いや、いいよ」

幼馴染み「そう?」

男「あぁ」

男「えっ」

幼馴染み「ん?」

男「手掴みで食べるつもりだけど」

幼馴染み「手が汚れるでしょ」

男「でも」

幼馴染み「もうっ、いいから」グイッ

男「んぐ!?」

幼馴染み「ほらっ」グイッグイッ

男「ん、んぐ」モグモグ

幼馴染み「どう?」

男「うん......うん! 美味い!」モグモグ

幼馴染み「そう。はい、お茶」スッ

男「おっ、ありがとな」ゴクゴク

幼馴染み「どういたしまして」

男「ふぅ」

幼馴染み「既製品より手作りのほうがいいでしょ」

男「あぁ」

幼馴染み「まあ、冷たいけど」

男「でも、海苔弁って冷たいほうが美味いよな」

幼馴染み「ふぅーん」

男「本当だって」

幼馴染み「うん」

男「......相手にしてくれない」

幼馴染み「してるけど」

男「はぁ」

乙乙


幼馴染み「そんなに好きならもう一回食べる?」

男「いいのか」

幼馴染み「だって好きなんでしょ。はい、あーんっ」ヒョイ

男「恥ずかしいんだけど」

幼馴染み「はやく」

男「わ、分かったよ----あむっ」

幼馴染み「ちゃんと噛んで食べてね」

男「んあぁ」コクッ モグモグ

幼馴染み「はい。お茶」スッ

男「すまん」ゴクゴク

男「ごちそうさま」

幼馴染み「あっ、動かないで」フキフキ

男「お、おい......」

幼馴染み「だって、口の周りが」フキフキ

男「いいって」

幼馴染み「はいはい分かったから----はい終わり」

男「......恥ずかしい」

幼馴染み「そのままのほうが恥ずかしいと思うけど」

男「......そうかもしれないけどさ」

幼馴染み「だからいいの。けっこう食べてたからいっぱいついていたし」

男「半分くらい食べてすまない」

幼馴染み「あまりお腹減っていないし」

男「代わりにならないと思うけど、一応俺のパンとお前がジュースを買えるように120円を渡したい」

幼馴染み「いらない」

男「俺が悪いから。せめてものお礼として」

幼馴染み「......そう」

男「そうそう。はい」スッ

幼馴染み「ありがとね」

男「なんでそっちがお礼を言うんだ」

幼馴染み「ふふっ、そうだね」

キーンコーンカーンコーン


幼馴染み「あっ、掃除の時間だ」

男「悪かったな」

幼馴染み「またお礼?」

男「ごめん。しつこかったな」

幼馴染み「そうそう」

男「ごめん」

幼馴染み「また謝るの?」

男「えっ」

幼馴染み「いつも言ってる」

男「そうだっけ」

幼馴染み「うん」

男「今度から気を付ける」

幼馴染み「別にいいけど」

ガヤガヤ


男「もう時間ないし、じゃあな」タタタッ

幼馴染み「またね」

幼馴染み「......」

幼馴染み「......」

幼馴染み「......」

--------
2日後朝


男「......」スヤスヤ

男「......ん」

男「う~ん......いま......何時」チラッ

男「えっ。なにこの時間」

男「やばい! 遅刻する!」

男「幼馴染みは!?」

男「なぜかいつも起こしに来てくれていた......なにかあったんじゃ......」

男「おーい! 起こしにきたぞー」ガラガラー

幼馴染み「......あぅ」グッタリ

男「大丈夫か!?」

幼馴染み「......うん」ボッー

男「お前、おかしいぞ。明らかにいつもと違う」

幼馴染み「はは、平気だから」フラフラ

男「全くそう見えないけど」

幼馴染み「男を起こしに......いかないと」

男「......」

幼馴染み「はやく......しないと遅刻しちゃう」

男「--今日は無理そうだな。学校を休んでくれ」ガシッ

幼馴染み「あれ......なんでいるの」

男「様子を見にきた。で、ぐでっとしているのを見つけたんだ」

幼馴染み「......そう」

男「今日は休むんだからな」

幼馴染み「でも、心配......」

男「分かった。俺も休む。それならいいだろ」

幼馴染み「......うん」

男「ほら、布団を敷き直すから」

幼馴染み「......うん」

男「よいしょっと」バサー

幼馴染み「......」

男「ふぅ」

幼馴染み「......ねえ」

男「ん?」

幼馴染み「......なんかいいね」

男「なにが」

幼馴染み「......誰かに布団を敷いてもらって、毛布をかけられるのって」

男「......」

幼馴染み「その人のためを労ってやってくれているのがよく分かる」

男「......そうか。話すと、きつくないか?」

幼馴染み「......すこしくらいなら」

ピピピッ


男「あっ」

幼馴染み「んー」

男「どのくらい」

幼馴染み「......はい」

男「--38度8分。うん、休み」

幼馴染み「けっこう......あったね」ゴホゴホ

男「病院に行こうな」

幼馴染み「......うん」

男「おばさんに伝えるから」

幼馴染み「......うん」

--------
男「病院に予約したら、12時だって。だから、それまで安静に」

幼馴染み「......ありがとう」

男「じゃ、俺は勉強するから」バサッ

幼馴染み「えっ、ここで?」

男「あぁ」

幼馴染み「......うつる」

男「目を離すわけにもいかない。それに頼まれたから」

幼馴染み「......そう」

--------
男『うっ......ぐすっ......』

幼馴染み『おーい! 遊びにきたぞー』ガラガラー

男『あっ----おさななじみ!』ダキッ

幼馴染み『うわっ!? なによ、いきなり!』

男『だって、だってどこかに......ううっ』ポロポロ

幼馴染み『は、はずかしいよー///』

男『ごめんなさい、ごめんなさい』ギュー

幼馴染み『あー分かった、分かったから。ほら、はやく泣くのやめて!』

男『だって、だって、お母さんが......うああっ』ポロポロ

幼馴染み『もう、らちがあかないなー』

男『ごめんなさい、ごめんなさい』

幼馴染み『ふふん、これでどう?』ギュー ナデナデ

男『ぁあぁぁぁ、おさななじみぃ』ギュー

幼馴染み『あたしのほうが年は下なんだけどなーいいのかなー』ナデナデ

男『ごめんなさい、ごめんなさい』

幼馴染み『はいはい』ナデナデ


男『っ......おさななじみに抱きしめられると......なんかあたたかい』スリスリ

幼馴染み『わぁっ!? そんなにあたしに抱きつくのがいいの?』

男『----なんか安心する』

幼馴染み『そ、それはあたしだから?///』

男『--うん』

幼馴染み『な、なんでなのかな?///』

男『--だって、信じてるから』

幼馴染み『ん、どういうことなの?』

男『ん......』コクッコクッ

幼馴染み『あれ、眠くなっちゃった?』

男『......うん』

幼馴染み『じゃあ、いっしょに寝てあげるっ!!』

男「......ん』コクッコクッ

幼馴染み『はい、来てもいいよ』ポンポン

男『......ごめんなさい』

幼馴染み『もー謝るのやめて!』

男『だって、だって』

幼馴染み『そこまで言うのなら、どんな頼みでも聞いてくれる?』

男『......できることなら』

幼馴染み『んじゃね、わたしの--------』

--------
幼馴染み(ん、あれ--)パチッ

幼馴染み(なにか夢を見ていた気がする)

幼馴染み(ぼんやりとしてて、はっきり覚えてない......)

幼馴染み(そういえば、なんで寝ているんだろ)キョロキョロ

男「......」カキカキ

幼馴染み(そうだ。わたしは風邪をひいて)

幼馴染み(そっか。それでこの部屋で勉強してるのか)

幼馴染み(--大きくなったあ)

幼馴染み(いつの間にか身長を抜かされて、けっこう経つし)

幼馴染み(それに、また人を--)

幼馴染み(--あれ? なんだろう......この違和感)

幼馴染み(何かが抜け落ちているこの感じ)

幼馴染み(そのあとまたなにか大変なことがあったような)

幼馴染み(ん......何から?)

幼馴染み(うっ、頭が痛い......うあっ)ゴソゴソ

男「あっ、起きて平気か?」サッ

幼馴染み「う、うん」

男「よかった。まだ、おばさんは帰ってこないし先にお粥食べるか?」

幼馴染み「......食べる」

男「じゃあ、作ってくるから」

幼馴染み「--ぁ」

男「どうした」

幼馴染み「その、頭を」

男「なに、俺が撫でんの」

幼馴染み「わたしがするの。だから」

男「......」スッ

幼馴染み「......」ナデナデ

男「......」

幼馴染み「......」ナデナデ

幼馴染み「--はい」

男「......作ってくるから待っててくれ」

幼馴染み「いってらっしゃい」フリフリ

幼馴染み「......」

幼馴染み「なんでだろ」

--------
翌日


男「おはよう」ガラガラー

幼馴染み「おはよ」ゴホゴホ

男「まだダメか?」

幼馴染み「熱が少しあるから」

男「......そうか」

幼馴染み「今日は学校いったほうがいいよ」

男「でも」

幼馴染み「2日連続は大変だから」

男「心配なんだよ」

幼馴染み「お母さんがいるから大事」

男「......分かった。ひとりで行ってくる」

幼馴染み「がんばってね」

男「あぁ」

幼馴染み「あっ、寝癖」スッ

男「お、おい」

幼馴染み「動かないで」

男「......」

幼馴染み「ちょいちょいって。はい、終わり。いってらっしゃい」フリフリ

男「行ってきます」

幼馴染み「うん」

--------
教室


ガラッ


男「......」スタスタ

「お、今日は早いな」

男「これが普通」

「お前が言う台詞じゃないだろ」

男「今日はちゃんとしたから言う権利はあるはず」

「はは、そうだな」

--------
昼休み


「購買行くんだけどさ、なんかいる? そのぶんの金を渡してくれるならついでに」

男「......」

「?」

男「......」

男「--飲み物を頼む」チャリン

「えっ」

男「なに」

「いや、なんでもない」

男「適当なものでいいからはやくな」

「あぁ、頼まれた」

男「いってらー」

「おう」

男「......」

男「はぁ......はぁ......」ドクンドクン

男(ぁあ、ダメだダメだ)ドクンドクン

男(おちつけ、おちつくんだ)

男「ふぅ......ふぅ......」

男「はぁ」

男(やばい。気持ち悪くなってきた)

男(どうする。早退するか?)

男(いや、ダメだ!)

男(俺だけがしていいわけがない)

男(はやくしてくれ! はやくしてくれ!)

20分後


男「......」

男(もう......ダメだ)

男(このままじゃ、意識が)

男(--保健室に行こう)

男(そして、頭痛薬でも--)

ガラッ


「悪い悪い。いつも以上に混んでて遅れちまった。はい、コーラ」コトッ

男「......」

男「--ありがとう」

「おう。ってお前飯食ってないじゃん」

男「あっ、忘れてた」

「もしかして、俺を待ってたのか」

男「んなわけないだろ」

「だよなー」

男「さっさと食べるか」

「............」ジー

男「なんだよ」

「いや別に」

男「気持ち悪い」

「なんとでもいえ」

男「事実だからな」

「そうっすねー」

男「......」

「......」

男「--今までごめん」プイッ

「......そんなんいいからさっさと食べろ!」

男「--すまん」

男(もう俺は完全にそうできなくなってしまったけれど)

男(......少し)

男(ほんの少しくらいなら......)

男(そうしても......いいかな)

--1年後、春


幼馴染み「荷物はちゃんと確認した?」

男「したって」

幼馴染み「忘れ物はない?」

男「たぶん」

幼馴染み「たぶんって......」

男「なにかあってもあっちで買えばいいし」

幼馴染み「--すごく心配なんだけど」ニギッ

男「ごめん」

幼馴染み「別に」ニギニギ

男「......」

幼馴染み「ねえ」

男「なに」

幼馴染み「わたし、今日が誕生日なの」

男「知ってる」

幼馴染み「それもそうね。なんたって、同じ日だものね」

男「西暦だけ除いて、ほかはいっしょ。時刻までピッタリ同じらしいし、忘れるわけがない」

幼馴染み「そうだね」

男「あぁ」

幼馴染み「......」

男「......」

幼馴染み「がんばって」

男「あぁ」

幼馴染み「お祈りしとくからね」

男「お祈り?」

幼馴染み「あっちでしっかりできるようにって」

男「そうか」

幼馴染み「......うん」

男「がんばるから」

幼馴染み「......うん」

男「ひとりでがんばるから」

幼馴染み「......」

男「どうした」

幼馴染み「......なんで、ちょうど行く日と重なるんだろうね」

男「ごめん」

幼馴染み「なんで、こんな日に行くの?」

男「ごめん」

幼馴染み「謝らないでよ」

男「......ごめん」

幼馴染み「結局治らなかったね」

男「もう癖だから」

幼馴染み「......そう」

男「というかお前も少し、その気があると思う」

幼馴染み「えっ」

男「俺のが移ったか」

幼馴染み「ふぅーん、そっか」

男「そうそう」

幼馴染み「なるほど」

男「うんうん」

幼馴染み「......」

男「......」

駅のホームにSLの轟音がこだまする
発車の時刻がもう間近のようだ


男「じゃあ、行くから」

幼馴染み「......うん」

男「......」

幼馴染み「......」

太陽は彼らを照らし、暖かい地面へ2つの影をはっきりと落とすと、家族として繋がれる1つの架け橋によって合わされる


幼馴染み「......」

男「......」

幼馴染み「待って!」

幼馴染み「--ん」チュッ

男「--えっ」


そして、家族として親愛をもち、哀し涙を流しながら、頬へとキスをする


幼馴染み「いってらっしゃい」

男「......あぁ」


彼らの手が離れる


幼馴染み「また会おうね」

男「......あぁ」


いつまでも離れないかのようにいる彼らは距離を拡げていく


幼馴染み「がんばるんだよ」

男「分かったって」


そのような簡単な言葉で彼らは再び去っていった
SLの長い汽笛がだだ広い空間へ鳴り響く
必死の事態であるから、仕方ない
そんなことを思いながら彼女は手を強く振り続ける
しかし、男を元気付けるその顔はとても悲しそうだった



前編終

ここで終わっても問題ない気がしますが、残念ながらまだ続きます


なにこれぇ!早く続きをー

ふむふぬ

時代いつなのか

忙しくて今日の投下は無理そうです
明日か明後日くらいに投下できたらいいな

「えー、そうなんだー」

「でしょでしょ」

「あっはっは」


男「......」スタスタ

男「......」スタスタ

「--へー。じゃあさ、今度行こう」

「えーいいよー」

「いいじゃん」

「考えてあげてもいいよー」


男「......」スタスタ

男「......」スタスタ

男「......ふぅ」

男「......」スタスタ

男「......」スタスタ

男「腹へった」

男「まあ、いいや」

男「......」スタスタ

男「......」スタスタ

ガラッ


「お、やっときたな」

男「すまない」

「さて、じゃあテスト勉強でもしようぜ」

男「あぁ」

「あっ、先に菓子を買ってくるけどついでになんかいる?」

男「あ、あー、あれ、あれで」

「あれってなんだよ」

男「しっとりチョコ」

「わかった。行ってくるわ」

男「あっ、金渡すぞ」

「いや、いいよ」

男「遠慮すんなって」

「そう? なら貰うけど」

男「ほらっ、さっさといってこい」

「はいはい」ガラッ

「うーん......疲れた」

男「ほんとにな」

「もう遅いし俺、家に帰るわ」

男「おう、じゃあな」

「んじゃなー」ガラッ

男「......」

男「俺も帰るか」ガタッ

男「......ふぅ」ガラッ

男「うっ、さむ」

男「やはり冬は寒いな」

男「......」スタスタ

男「ただいまー」ガチャッ


シーン


男「まあ、帰ってくる声はないけど」

男「つい言っちゃうんだよな」

男「ははは」

男「ははは......はは......は」

男「......はぁ」

男「うっ、頭が少し痛い」

男「でも飯を食べないと」

男「えーと、なにかあったっけ」

男「うわっ......ほとんどない」

男「あっ、スーパー寄るの忘れた」

男「最悪」

男「どうしよう? 今から行くか? 」

男「でも、もう開いてないし......」

男「仕方ない。栄養はないがもやししかないな」

男「よいしょっと」ジュージュー

男「はい、もやし炒めの出来上がり」

男「いただきます」

男「うん......うん」モグモグ

男「ケチャップかけると旨いな」

男「うんうん」モグモグ

男「ふぅ。ごちそうさま」

男「すぐに洗わないと」

男「時間がたつと凝り固まって面倒くさいからな」ジャージャー

男「はい。終わり」

男「......」

男「やることなくなった」

男「......」

男「あっ、レポートやらなくちゃ」

男「えーと途中までやってた気が」

男「うんうん」カタカタ

男「後は読みなおして、添削」カチッカチッ

男「はい、終わり」

男「ふぅ」

男「......」

男「風呂に入ったら寝よう」

男「あー温かい」ザブン

男「ふぅ」

男「よし上がるか」ザバン

男「ぁ......」ヨロッ

男「うあっ、うあぁ」フラフラ

男「はぁはぁ、ひぃひぃ」

男「ふぅ......ふぅ......」

男「ふぅ」

男「最近......立ちくらみが多くなった気がする」

男「やばいな」

男「しっかりしないと」

男「あっ、風呂洗わなきゃ」

男「はぁ」ゴシゴシ

男「ひとりぐらしって本当に大変だな」

男「3日に1回くらい買いもの行って、掃除して、バイトして」

男「そして、ひとりで飯を作り、ひとりで食べる」

男「はぁ。きついなぁ」

男「でも、家から通えないし仕方ない」

男「っと終わり」

男「......」チラッ

男「10時か」

プルルルル


男「あっ!」ポチッ

男「もしもし」

幼馴染み『--元気?』

男「開口一番なに」

幼馴染み『いや、なんとなく』

男「そうか。こっちは普通」

幼馴染み『......本当に?』

男「本当だって」

幼馴染み『全く説得力がない』

男「な、なんで」

幼馴染み『震え声』

男「えっ」

幼馴染み『その声はあれ。えーと、少し変になっているときの声』

男「......」

幼馴染み『......』

男「......」

幼馴染み『そういえばさ』

男「......うん?」

幼馴染み『もう、1月の終わりだね』

男「そっちは一番大事な時期だろ」

幼馴染み『そうだね』

男「電話かけてていいの?」

幼馴染み『もうすこしで寝るつもりだったからいいの』

男「余裕だな」

幼馴染み『けっこう頑張ってるから』

男「ふぅーん」

幼馴染み『なに』

男「いや、志望校はどこかなと」

幼馴染み『あれ、言ってなかった?』

男「聞いてない」

幼馴染み『そこ』

男「--へ?」

幼馴染み『そこなんだけど』

男「えっ、ええっ!」

幼馴染み『けっこう頑張ってるから』

男「ふぅーん」

幼馴染み『なに』

男「いや、志望校はどこかなと」

幼馴染み『あれ、言ってなかった?』

男「聞いてない」

幼馴染み『そこ』

男「--へ?」

幼馴染み『そこなんだけど』

男「えっ、ええっ!」

幼馴染み『なんで驚いてるの?』

男「だって」

幼馴染み『勘違いしないで。偶然だから、偶然』

男「でも」

幼馴染み『というか元々そこを受けるつもりだったの』

男「へーそうなんだ」

幼馴染み『そしたら、そっちが勝手にそこを受けて合格したわけ。だから、何の関係もないから。わかった?』

男「あ、あぁ」

幼馴染み『なに? まだ疑ってるの』

男「だってなぁ」

幼馴染み『そもそもそこに受かるためには相当頑張らないと無理だから。あなたのためにとかそんなことするわけないでしょ』

男「うーん、それもそうだな」

幼馴染み『そう、受験は他人のためでなく自分のためにするもの』

男「わかったって」

幼馴染み『ならいいんだけど』

男「うん」

幼馴染み『......』

男「......」

幼馴染み『......』

男「......」

幼馴染み&男『「あ、あのっ」』

男「なに」

幼馴染み『そっちこそ』

男「先に言っていいよ」

幼馴染み『いい』

男「こっちもいい」

幼馴染み『えっ』

男「とりあえず言ってみれば」

幼馴染み『わたしが?』

男「うん」

幼馴染み『うーん』

男「あとで俺も言うから」

幼馴染み『......わかった。あの......』

男「......」

幼馴染み『--もし合格したらそっちのほうに引っ越すわけよね』

男「通えないしな」

幼馴染み『つまり、アパート1部屋を借りることに』

男「そうなるな」

幼馴染み『でもね、それ家賃はけっこうするよね』

男「うーん、どこでも3万5千は確実に越える」

幼馴染み『それ、けっこうきついよね』

男「うん」

幼馴染み『だから......一緒に住まない?』

男「----えっ」

幼馴染み『わざわざ電化製品とかを買って引っ越しするのも大変なことはよく知ってるでしょ』

男「あ、あぁ」

幼馴染み『だから、その代わりと言っていいかわからないけど......御飯を作る』

男「だ、大丈夫だって。ちゃんと食ってるし」

幼馴染み『嘘』

男「......」

幼馴染み『ちゃんとしたの食べてないでしょ』

男「なんで分かるの」

幼馴染み『さっきも言ったでしょ。電話越しで分かるくらいにまいってるのが分かる』

男「......」

幼馴染み『今は若いからまだ平気だけど、いつかつけが返ってくるから』

男「......うん」

幼馴染み『心配なの』

男「......」

幼馴染み『しっかりしてるかー、ちゃんとした飯を食ってるかーとか』

男「......そうか」

幼馴染み『だから----ね』

男「......」

幼馴染み『......』

男「......お願いします」

幼馴染み『--うん』

男「ありがとな」

幼馴染み『まだ受かってないけどね』

男「俺だってできたんだからいけるさ」

幼馴染み『そうかな?』

男「そうだよ。だからがんばれ」

幼馴染み『......うん』

男「......」

幼馴染み『......』

男「また恥ずかしいこと言っちゃったよ」

幼馴染み『別にいいんじゃないの』

男「そうか?」

幼馴染み『うん』

男「......」

幼馴染み『......』

男「もう寝るんだろ。切るか?」

幼馴染み『えっ、そっちも教えてくれるんでしょ』

男「なにが」

幼馴染み『言いかけたこと』

男「あっ」

幼馴染み『......忘れられてた』

男「ごめん」

幼馴染み『謝るなら言ってみればいいと思う』

男「え、えっと」

幼馴染み『......』

男「改めて言うの恥ずかしいんだけど」

幼馴染み『わたししか聞いてないからそんなに恥ずかしがらなくてもいいよ』

男「......」

幼馴染み『......』

男「--同じ」

幼馴染み『同じって? なにが』

男「だから、俺も一緒に住むかって言おうとしたんだよ!」

幼馴染み『へーそうなんだ』

男「そうだ」

幼馴染み『よかった』

男「なにが」

幼馴染み『嫌がられているんじゃないかと内心怖かった』

男「そんなわけないだろ」

幼馴染み『そっか』

男「正直一人暮らしはきついぞ。精神がまいる」

幼馴染み『そっかそっか』

男「だから、大学生や独身の人は1つの場所に寄り集まって遊ぶんだと思う」

幼馴染み『ふぅーん』

男「たぶん悲しさをまぎらわせているんだ」

幼馴染み『そっか』

男「だから----ありがとう」

幼馴染み『--別に』

男「......」

幼馴染み『......またね』

男「あぁ。お休み」

幼馴染み『うん』

男「じゃあな」

幼馴染み『--またね』

----春


男「ここら辺であってるよな?」

男「うん。もう時間だ」

男「......」

男「......」

男「......」

「......」スタスタ

男「......ぁ」

幼馴染み「......久しぶり」

男「--あぁ」

幼馴染み「元気だった?」

男「今は元気だな」

幼馴染み「そう」

男「......」

幼馴染み「......」

男「ありがとな」

幼馴染み「......別に」プイッ

男「......」

幼馴染み「......」

男「じゃあ行くか!」

幼馴染み「--うん」

なんか最後一行切れちゃった
あと、まだ終わりじゃないです



独り暮らしってそんなに独り言言うものなのか?
電話にほっとするのはすごくわかる

欲求開放のとき以外は基本ずっとブツブツ言ってたなぁ

インターホンとか鳴るとびくってなるよな

一人暮らしが好きでたまらない俺にはこの男は理解できんな...

ガヤガヤ


幼馴染み「うわー人がいっぱい」

男「入学式だし」

幼馴染み「勧誘してる人だらけ」

男「あれは無視したほうがいい」

幼馴染み「なんで」

男「ほとんどがサークル勧誘だけど、まともなところはあまりない」

幼馴染み「へー」

男「あと宗教関係もあるから要注意。だから勧誘されて安易についていくと色々な意味で危険」

幼馴染み「じゃあどうすればいいの」

男「えっ、えーと」

男(......なにも考えてなかった)

幼馴染み「サークルは入らないと大変なんでしょ」

男「あぁ。入ったほうがいい」

幼馴染み「ふぅーん」

男「入らなくても行けるけどきついよ」

幼馴染み「あなたがそう言うならそうなんでしょうね」


男「......」

幼馴染み「どこにしようかしら?」

男「......」

幼馴染み「う~ん」

男「......うちのとこにするか?」

幼馴染み「ん?」

男「1年間過ごして分かったけど、しっかりと活動しているまともなサークルだ。だから」

幼馴染み「--分かった。そこにする」

男「......速いな」

幼馴染み「そう?」

男「俺が言うのもなんだが、他に少しくらい体験入部してきても」

幼馴染み「さっきまであんな風に脅したのに、今度は一人でいけと」

男「い、いやそういうつもりじゃ」

幼馴染み「わかってるって。気を遣ってくれているんでしょ。別にしなくてもいいから」

男「......」

幼馴染み「というか、わざわざ知らないところにいく理由がないし、それに怖いし」

男「......」

幼馴染み「選択肢はもともと1つしかないの。だから、そこにする」

男「......あぁ、ありがとな」

幼馴染み「なんでお礼を言っているの?」

男「なんとなく」

幼馴染み「そう。じゃあ、あとで女さんと一緒に行くから」

男「友達か?」

幼馴染み「入学式で隣だった人で仲良くなったんだ」

男「へー」

幼馴染み「ということだから。またね」タタタッ

男「じゃあな」

書く暇があまりなかったから今回は終わり

おつ、さてさえ

明後日くらいに投下する予定

明後日とは

ふむ


部長「でさー」

男「へー」

幼馴染「あ、あの、失礼します」

部長「おつ、もしかして、体験入部?」

女「そうでーす」

部長「よくきたね。さあ、座って座って」

幼馴染「ありがとうございます」

女「まーす」


部長「俺がこのサークルの部長だ。二回生だけど」

女「えっ、なんでですか」

男「上がみんな面倒くさいって言って押し付けたんだ」

部長「言うな」

女「た、大変ですね」

部長「まあ、悪い気はしないけど」

男「いやー意外とちゃんとできて驚いた」

部長「慣れれば平気だし」


男「お前、リーダーシップあったんだな」

部長「あったみたいだな」

男「けっこう心配だったんだぞ」

部長「ふーん。まあいいや。で、なに聞きたい?」

女「え、えーと」

部長「んーと、簡単に説明するとここのサークルは──」

──────
────
──


──
────
──────

女「へ~そうなんですかっ!」

部長「そうそう。よくわかってるね~」

女「ありがとうございまーす」

部長「と、まあこんな感じだから、よかったら入部してね」

女「はーい」

幼馴染「わかりました」


部長「入学して最初のときって、みんな不安だからさ、わからないこととか悩みがあるなら
いま、ここで聞いてもいいよ」

女「はい! 一人暮らしで注意しておくことってありますかー」

男「食材を買い過ぎないことかな」

部長「本当にそれ。安いからって買っても一人だと全く減らないからね」

男「あと、すぐに部屋が汚くなる」

部長「そうなんだよ~。思った以上に毛って落ちるからさ」

女「へ、へー。で、でも自分の思うように生活はできますよねっ!?」

部長「利点はそれだけ。それ以外良いことはない。断言できる」


女「な、なるほど。参考になります!」カキカキ

男「いや、メモるほどのことではないと思うけど……」

女「忘れちゃいますからいいんです!」

部長「えっ、一番頭が働いている時期だよ」

女「ええっ……」

男「お前だけだろ」

部長「そんなこと言うなよ!」


男「そういえば後期で一つ落としたそうじゃないか」

部長「知らん。あんな鬼畜証明問題を出す教授が悪い!」

男「講義でやったとこだけど」

部長「えっ」

男「お前が休んだからそのときのノートを見せたよな」

部長「なんだと」

男「……過去問にばっか目がいくからだ」


部長「お前にも見せてやったじゃないか!」

男「だから、そのお礼としてノートを見せたんじゃないか」

部長「くっ」

男「……はぁ」

部長「ふっ……朝遅く起きたからといって、一限を休むんじゃなかったなぁ」

男「お前、あれか。テストのときだけ講義に出席するタイプになるつもりか」

部長「ううっ、でもそれが大学ってもんだろ」

男「とれてたなら説得力あったんだけどな」

部長「もうやめてくれ」

──────
────
──


幼馴染「……ふふっ」

女「幼馴染ちゃん、どうしたの?」

幼馴染「ううん、なんでもない」

女「んー? まさに、目を細めて微笑んでいる顔って感じ! 初めて見た」

幼馴染「え、まだ会ってから全然時間経ってないからだよ」

女「あーなるほどなー。でも、かわいいよ~」

幼馴染「やめてよ」


女「でもなー事実なんだなー」

幼馴染「女さんは美人だ~」

女「もうっ、やめてよ~」

幼馴染「そうそう。うん、そうだよ」

女「ほうほう。ふむふむ。なるなる」

幼馴染「変なこという子だね」

女「そーかな」

幼馴染「あはは、そうだよ~」

女「なんだとーっ!?」

幼馴染「うそだよ」

女「もしかしたら、幼馴染ちゃんも変な子の可能性が──」

幼馴染「なんだと」

女「まあ、うそだけど」

幼馴染「やめてよ~」

女「仕方ない。赦してやろー」

幼馴染「あはは」


男「……」

部長「おい、どうした。ジロジロと女の子たちを見やがって」

男「違う」

部長「嘘だな。俺は見た。舐めまわすかのように見ていたお前を」

男「なんだと」

部長「おとなしいほうの子ばっか見やがって。お前そういう趣味か」

男「違う」


部長「まあ、可愛いからな。仕方ないな」

男「そうか?」

部長「何言ってんだ、お前。どう見てもお淑やかで可愛いだろ」

男「はぁ」

部長「あれだな、美人だけど身長がそれほどないから可愛いって感じを受けるな」

男「へー」


部長「って俺はなに評価してんだ。自分がクズに思えてきた……」

男「お前最低だな」

部長「くっ」

男「嘘だけど」

部長「お前最低だぞ」

男「違う」

部長「……」

男「……」


部長「はぁ~じゃあなんで見てたわけ」

男「……」

部長「言え」

男「……」

男(言っていいのだろうか。なぜかダメな気がする)

部長「おい」

男「あっ、もうこんな時間だ。お前、用事があったはずだろ」

部長「えっ、うああっ!? やっべ、もう時間ないじゃん」

男「そうそう」

女「あのっ、私、忙しかったのにごめんなさいっ!」


部長「え、いや君は悪くないよ。俺が悪いんだし」

女「そ、そうですか?」

部長「ごめんね。また今度来てくれるかな」

女「あっ、わかりましたー」

部長「この紙に色々な人の連絡先があるから。この『部長』というのに知らせてね」

女「はーい」

幼馴染「分かりました」


部長「今日はもう無理だから大学施設の見学でもしたほうがいいよ」

女「ありがとうございまーす」

幼馴染「わたしたちも行こうか」

女「そだねー」

部長「ということで、じゃーな」タタタッ

男「はいよー」


女「あのっ、今日はありがとうございました」

男「大学生活頑張ってね」

女「やっと親から離れて暮らすことができるんです。そりゃ、楽しみますよー」

男「……ははっそうだね」

女「あのですね、うちのマザーったら色々とうるさくて、少し嫌気が指していたんですよ」

幼馴染「それは心配してくれているからじゃない?」

女「分かってはいるんだけどね、うーん、どうしてもねぇ」

男「もういい年だから仕方ないと思うよ」

女「そうです。私はもう一人でも大丈夫。だから嫌がるのは普通ですよ」

男「うんうん」

女「あのですね、本当に────」


男「ははっ、それは大変だ」

女「ですよねー」

幼馴染「そうだね」

女「でですね──あっ、もうこんな時間! す、すいませんっ!」

男「暇だったから別にいいよ」

女「いえいえ、初対面でいきなり愚痴を漏らしてごめんなさいっ!」

男「そんなことより大学を見て回るんでしょ。いってらっしゃい」

女「そうでした!」


幼馴染「よし、行こっか」

女「うん」

男「よかったら入部して」

女「はい! また今度」ペコリ

男「お疲れさまー」

幼馴染「……さようなら」フリフリ

男「さ、さようなら」ペコリ


バタン


男「……」

男「……ふぅ」

男(幼馴染って同学年の子とはあんな風に話すんだなぁ)

男(全く印象が違う。まあ、そうだよね)

男(学年が違うし、それにあまり学校で話したり友人との会話を聞く機会がなかったからか)

男(はぁ……初対面の人と話して疲れた……)

男(今日は……お疲れだ)コクコク

男(……まだ三時か……少しくらいなら寝ても大丈夫かな)

男「……」グテッ

男「……」

男「……」ウトウト

男「……」

男「……」スースー

久しぶりに書いたから口調がぶれていると思うけど気にしないで

ふむ

女がなにを考えているかわからなくて怖い

wktk

乙乙

予想以上に長くなるのと本人証明のために酉をつけるね
時代設定は現代だからSLは電車に脳内変換しといて
あともしかしたらエロが入るかもしれないから注意
ある程度書き溜めたらまた投下する
では、また今度

パンツ脱いで待機してるわ

はよせいや


========================================
男『お母さーん』

男母『……』

男『ねー』

男母『なーに? いま忙しいの』

男『えっと、これ見て、これ』ピラッ

男母『ん……『七夕の日にみんなで願い事をしましょう』ってなにこれ』

男『んっと、んっと、みんなおとーさんとかおかーさんとかも来るんだって』

男母『へー』

男『おさななじみが自慢してきんだ』

男母『あーあの元気っ子ね』

男『そーそーその子』

幼馴染『呼んだかこらー』ガラガラー


男『うわあああああ』

男母『いらっしゃーい』

幼馴染『おじゃまします。ますます』

男『な、なにしにきたの?』

幼馴染『あたしの名前が聞こえたからだっ!!』

男『……』

男母『あらあらー元気ね』

男『元気すぎるよ』ボソッ

幼馴染『なんだと』

男『なんでもない、なんでもない』

幼馴染『ほんと?』ジーッ

男『うん』

幼馴染『……』


男『そ、そういえばおさななじみは七夕になんて書くの?』

男母『私も気になるー』

幼馴染『もう一人家族がほしいっ!』バッ

男母『ええっ……』

男『も、もう書いたんだ』

幼馴染『今日紙をもらったからねっ!』

男『まだ一週間もあるのに……』

幼馴染『あたしだけじゃなくて、幼友ちゃんとかもう書いてるよっ!』

男『だれ?』

幼馴染『友達だよっ!』

男『知らない子だ』


幼馴染『あれー? そうだっけ?』

男『う、うん』

男母『友達が多いのね』

幼馴染『そうかなー?』

男母『うちの子は全然いないのよ』

男『だって……』

幼馴染『友達と遊ぶと楽しいよっ!』

男母『こう言ってるわよ』

男『そうだけど……ぼくには無理だよ』

幼馴染『あたしがいるじゃないのっ!』

男『うっ』

男母『よかったわねー』

男『……』

男母『あらら、この子ったら恥ずかしがってる』

幼馴染『そーなの?』

男『……』プイッ


男母『素直じゃないのねー』

幼馴染『そーなの?』

男『……』

男母『そんなんじゃダメよ。ちゃんと素直になって』

幼馴染『なれー』

男『……』

男母『ほらほら』

幼馴染『ほれほれ』

男『……』コクリ

男母『よし。手を握ってみようか』

男『えー』

幼馴染『えーってなに? やなの?』

男『恥ずかしいよ』

男母『頑張ってねー』

男『でも……』

幼馴染『まだー?』

男『ううっ、ぼくには無理だよ』

男母『はぁ。かわいそうに』

男『なにが?』

男母『何この子、わかってないの』

男『?』

男母『こんなんで大丈夫かしら?』

男『?』

男母『自分から行かないなんて情けないわね』

男『……』


幼馴染『とりあえずなにかであそぼっ!』

男『えっ、なにかってなに?』

幼馴染『お馬さんごっこ』

男『ま、また?』

幼馴染『楽しいんだもん』

男『ぼくはあまり楽しくない』ボソッ

幼馴染『なに?』

男『なんでもない』

男母『ははっ、頑張ってねー』

男『あっ、そうだ。お母さん七夕の日に来れるよね?』

男母『……』

男『お母さん?』

男母『そうねー。うーん……その子といっしょに遊んでいれば行けるかもね』

男『ほんと?』

男母『んー』

男『信じてるよ。絶対に来てね』

男母『……うん』

男『お母さん、なんか元気ないよ?』

男母『大丈夫だからね。はやく遊んであげなさい』

幼馴染『はーやーくー』

男母『ほら呼んでるわよ』

男『わかったから服引っ張んないで!』

幼馴染『いくどーっ!』ドタドタ

男『うわ!』ドタドタ


バタン


男母『……』

男母『……』

男母『……ごめんね』

========================================


男「う、ああぁぁぁっ!」ビクッ

男「はぁ……はぁ……」ポロポロ

男「ん……夢か」

男「あぁっ、嫌な夢だなぁ」ゴシゴシ

男「はぁ……はぁ……」


プルルルル プルルルル


男「……ん……電話」

男「んぐ……幼馴染……か」グテッ

男「はい」ピッ

幼馴染『まだ大学にいる?』

男「ん、え、んんと、いるよ」

幼馴染『どこに』

男「えっと、サークルの部室」

幼馴染『そっち行くから待ってて』

男「え、もう一人で帰ったんじゃないの?」

幼馴染『まだ禄に道を覚えてないから案内してくれない?』

男「う、うん。わかったよ」

幼馴染『またね』

男「うん」pi

男「……」


ガラッ

幼馴染「失礼します」

男「! よし、帰ろ!」

幼馴染「……? どうしたの」

男「なんでもない、なんでもない」

幼馴染「……」

男「はい、鍵をかけるから行って行って」グイグイ

幼馴染「わ、わかったから押さないで」

男「はい、鍵をかけて──と」ガチャガチャ

男「よし。行こう」

幼馴染「はぁ。よくわからないけどまあいいわ」

男「行こう行こう」スタスタ

幼馴染「?」スタスタ

──────
────
──


1

女「うむむ」

幼馴染「どうしたの」

女「えっと、ここが分からないんだなー」

幼馴染「どこ」

女「ここ」トントン

幼馴染「わたしと同じところだ」

女「うむむ。どうしよう」

幼馴染「……」


ガラッ


男「……ふぅ」スタスタ

部長「ちーっす」

女「あっ、いいところに!」

男「ん?」

女「あの、ここ分からないんですが……」スッ

部長「どれどれ」

男「お前とるなよ」

部長「俺でもたぶん大丈夫……じゃなかった。わかんね」

男「どこ?」

女「ここです、ここ」

男「確かこれは──」

・・・


男「──だったと思う」

女「うむむ。そうですか」

男「もっと教える?」

女「いいんですか!?」

男「暇だからいいよ」

女「わー、ありがとうございまーす」

幼馴染「……ありがとうございます」

男「う、うん。どういたしまして」

部長「ありがとうございますー」

男「変なのが混ざってるんだけど」

部長「気のせいだろ」

男「……」ジトッ

部長「ジト目頂きました~」

男「……」

部長「すまん」

男「あぁ。ならこの前の借りを返してもらおうか」

部長「……あっ、女さんの文字上手いね~」

女「えーそうですかー?」

男「逃げたな」

部長「いや~本当に上手いね~」

幼馴染「達筆」

男「確かにそうだけど、おい話を聞け」

部長「なっはっは。何かやってたの」

女「えっと、習字を習ってたんです」

幼馴染「ふぅーん」

部長「道理で上手いわけだ~」

男「おい」クイッ


部長「なにさ」

男「俺も無理やりしたいわけではないが、逃げられるとしゃくだ」

部長「わ、わかった。今度ゲームを貸すからそれで」

男「えっ、ゲーム?」

部長「耳を貸せ」

男「なによ」

部長「いいから」

男「はぁ」

部長「女の子が出てくるやつだ」

男「……ん?」

部長「だーかーらーその女の子を攻略していくゲーム」

男「……」スー

部長「なぜ逃げる」

男「いや、だって、なぁ」

部長「俺とお前の仲だろ!」

男「解消したくなってきた」

部長「優しい恋は、好きですか?」

男「は?」

部長「一緒に暮らして、くれますか?」

男「やだよ」

部長「守りたいもの、ありますか?」

男「……」

部長「いまでも、優しい恋は好きですか?」

男「大丈夫?」

部長「DVD EDITIONを今度貸してやるからそれでチャラな」

男「えっ」

部長「じゃ、俺もう帰るから。さらば!」タタタッ

男「おい、待てったら!」

女「見てくださいよーこの字!」

幼馴染「ちょっと来てください」チョコッ

男「な、なんだい」


女「ほれほれ」ササッ

幼馴染「それっぽい」

女「どうですか! サインっぽくなってますか!?」

男「そうだね」

女「やっほい! 二人に言われたらそれはもう私のものと言えますよね?」

幼馴染「言えると思うよ」

女「ほうほう。ふむふむ。なるなる」

幼馴染「やったね」

男「よくわからないけどおめでとう」

女「ありがとうございまーす。だからサインしたいです!」

男「あっ、大丈夫です」

幼馴染「わたしはいい」

女「ほら、キュキュっと書きますから! 手を出してください」

男「……」

幼馴染「わたしは遠慮しますから『先輩』がどうぞ」

男「っ……」

女「いきますよー」

男「……はい」

女「キュキュっと」

幼馴染「よかったね」

男「……はい」

女「幼馴染ちゃんにもやってあげよう」

幼馴染「い、いやいいよ」

女「ほれほれ、キュキュっと」

幼馴染「わわ」

女「よしよし」

男「……」フッ

幼馴染「……」


ガラッ


部長「うおおおおおおおおおおい」

男「うわっ、なんだ」

部長「ほらよ、持ってきてやったぞ!」

男「えっ、なにを──っ!?」

部長「頑張れよ。もし、お前のPCで起動できなかったら俺のを貸してやる」

男「い、いやいや、俺はいい」

部長「これで貸しはなしだ。じゃあな!」タタタッ

男「おい、待て」


バタン


女「いきなり戻ってきて部長さんなんだったんだろ」

幼馴染「さあ、なにか渡していたみたいだけど」チラッ

男「……あっ」サッ

女「なにか隠しましたね!」

男「もう今日は何もないからまた明日」タタタッ

幼馴染「あっ」

女「なんだったんだろ」

幼馴染「さあ」

──────
────
──


男「はぁ……はぁ……」

男「アパートまで帰って来てしまった」

男「これを抱えたまま……」

男「これどうすればいいんだ」

男「やれってか」

男「でも、後で感想とか聞いてきそうだし」

男「面倒くさいなぁ」

男「一応やったほうがいいのだろうか」

男「正直抵抗がある」

男「入ってはいけない道に踏み込もうとしているような気がする」

男「……」

男「いやいやいやいやダメだダメだダメだダメだ」

男「ああああぁぁぁあぁぁぁ」







幼馴染「────なにしてるの」


男「うわああああああぁあっぁあぁあぁ!」

幼馴染「驚きすぎ」

男「だって、だって!」ビシィ

幼馴染「指を指さないでくれる」

男「なんでここにいるの」

幼馴染「えっ、わたしももう予定ないから帰ってきたの」

男「玄関の音がしなかったような……」

幼馴染「それくらいできます」

男「忍者だ」

幼馴染「違うけど」

男「分かってるよ」

幼馴染「さて」

男「あっ」

幼馴染「それはなに?」ビシィ

男「えっ、いや、なにが」バッ

幼馴染「何かはわからないけどあったのはわかるから隠しても遅いんだけどね」

男「……」


幼馴染「見せて」

男「やだ」

幼馴染「ねぇねぇ」

男「拒否する」

幼馴染「ふぅーん」

男「これはプライバシーの侵害だ」

幼馴染「いまさら?」

男「……」

幼馴染「……」

男「ごめん」

幼馴染「うん」

男「でも、無理」スッ

幼馴染「へぇ。ならわたしは何も知らない」

男「そういうことになる」

幼馴染「ふぅ」

男「はぁ」

幼馴染「なにか食べる? ついでに作ろうと思うんだけど」

男「うん」

幼馴染「なにを所望?」

男「えっと、なんでも」

幼馴染「……」

男「チャーハン」

幼馴染「わかった」

男「ありがと」

幼馴染「はいはい」トテトテ


男「……ふぅ」

男(危なかった。これを見られたらいくらなんでもまずいよ)

男(それにしてもなぜこういうもので貸しを返すのか)

男(いい人だと思うけどやめてほしい)

男「はぁ」

──ねぇ

男「なに」

──これ消費期限大丈夫かな

男「見てないけど平気じゃないの

──ちょっと食べてみて

男「そっち行くから待ってて」

──うん

男「で、なにを食べ──」ガクッ



男は転ぶ
長い間床に座っていたことによって、脚に痺れが溜まってしまっていたのだ
要するに、ふらつく足取りで歩みを進めたのだから、転ぶことは当たり前なのである
さらに悪いことに手に持っていた件のそれが、転倒した衝撃によって、幼馴染の足元へ
届けられてしまう。
これはいけない
絶対に見られてはいけないものが、見られようとしている
その事実に驚愕と焦り、罪悪感、羞恥が噴き出してくる男であった


幼馴染「だいじょう──……」ヒョイッ

男「あっ」

幼馴染「…………なにこれ」サッ

男「あの、違うんだよ。それは」

幼馴染「……」ジトッ

男「うっ」

幼馴染「えっち」

男「……」

幼馴染「変態」

男「……」

幼馴染「えっちすけっちわん──」

男「やめて!」

幼馴染「いいの? やるんでしょ。仕方ないよ。そういうお年頃なんだから。
わたしはあなたに口出しはしない。できない。否定できない
だから、そのときは外に出てくるから。思うがままにどうぞ」フリフリ

男「返してくる!」

幼馴染「わたしに気を遣わなくてもいいんだよ」スタスタ

男「待って、待ってくれ」ガシッ



歩を進める幼馴染の脚へ、男は必死に縋りつく

幼馴染「なに」

男「行かないで!」

幼馴染「だからなにが」

男「今から外に出て行くつもりなんだよね」

幼馴染「なに言ってんの」

男「このまま外に行くのやめてよ。置いていかないで」

幼馴染「……ただ油をとろうとしただけなんだけど」

男「────えっ?」

幼馴染「チャーハンを作ることを忘れたの?」

男「……そうだった」

幼馴染「というわけだから離れて」

男「……うん」トコトコ

幼馴染「……」


男「……」

幼馴染「はい、どうぞ」コトッ

男「ありがと」

幼馴染「はいはい」

男「……」

幼馴染「どうしたの」

男「なんかいつもより豪華」

幼馴染「気のせい」

男「え、でも」

幼馴染「はやく食べれば」

男「は、はい」パクッ

男「……」モグモグ

幼馴染「……」

男「……」モグモグ

幼馴染「……」

男「ねぇ」

幼馴染「なに」

男「こっち見ないで」

幼馴染「ちゃんと美味しいのかなーって思って見てただけ」

男「え、あー、美味しいよ」

幼馴染「ふぅーん。そう」

男「食べづらいからもう見ないで」

幼馴染「考えといてあげる」

男「……ぱくっ」

幼馴染「……ふふっ」ニコニコ

今更だけど更新ペースはけっこう遅いよ

一向に構わん

手を抜かないなら問題ない

良いぞ良いぞ

けっこう長くなりそうだな

幼馴染みは・・・いいものだ

最後までのプロットは考えてあるけど仕事が忙しく全然書けません。ごめんなさい
一ヶ月以内には投下したい

私待つわ

いつまでも待つわ

落とさない

書きます

ふむ

いつ書くの?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月27日 (土) 22:55:12   ID: pohiVwa9

僕この話好きですよ
続き待ってます

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