モノクマ「絶望スポーツテスト」 (135)






※コロシアイのない平和な学園生活

※基本的に1の話ですが2のキャラも数人出ます






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不二咲「え?スポーツテスト?」

石丸「そうだ!今朝学園長から話があったのだ!」

石丸「今週の金曜に1日かけて実施するらしい」

石丸「諸君も各自準備しておくように!!!」ビシッ

桑田「おっしゃあぁぁぁぁぁ!!! 授業なしだぜえぇぇぇぇ!!!」

葉隠「確かに授業がつぶれるのはラッキーだべ!」

石丸「何を言ってるんだ君達!もちろん補習授業は行うぞッ!!!」

桑田「アポ?」

朝日奈「えー!?わざわざそんなことするの!?」

石丸「ハッハッハ、学園長は1日くらいかまわないとおっしゃっていたのだがな。やはり学生たるものきちんと勉学に励むべきと考え僕が提案したのだ!」

桑田「このアホ! 余計なことしてんじゃねーよ!」

石丸「なんだと!?」

苗木「あはは…なんていうか、石丸クンらしいね…」

セレス「まったく迷惑な話ですわ」

石丸「な、苗木君にセレス君まで…」

大和田「あー、兄弟…これは仕方ねえわ」

石丸「ぐっ…兄弟までそんなことを…!」

舞園「まあいいじゃないですか。石丸君も皆のことを考えてやってくれたわけですし」

舞園「それに私はスポーツテストも結構楽しみです!」

朝日奈「うんうん! 私も楽しみだよ!」

腐川「フン…脳筋連中はこれだから面倒なのよ…」

朝日奈「もう!腐川ちゃんもたまには運動しないと!」

山田「一日中運動なんてしたら死んでしまいますぞ!」

セレス「あら、それは楽しみですわね」ニコッ

山田「鬼畜ktkr!!!」

江ノ島「スポーツテストだってさ。残念なお姉ちゃんが活躍できる最初で最後のイベントだね!」

戦刃「そ、そんなこと… 体育祭とかもあるし…」

江ノ島「いやいや、アンタに体育祭なんて無理だって。借り物競争やらなんやらで残念な姿を晒すだけだって」

戦刃「うぅ… そうかも…」

舞園「江ノ島さん、あんまりいじわる言っちゃ駄目ですよ」

江ノ島「はいはい、味方がいてよかったねお姉ちゃん」

舞園「戦刃さん!頑張りましょうね!」

戦刃「う、うん…頑張る…」

石丸「と、とにかく! 僕は伝えたぞ!」

石丸「しかし、なんということだ… まさか補習授業がこれほど反感を買うとは…」

石丸「やはり僕は空気が読めないということなのか…!?」グヌヌ

大和田「ま、まあ気にすんなよ。こういう時はサウナでも入って落ち着こうぜ」

石丸「む、そうか。では、兄弟も付き合ってくれるか?」

大和田「おう! 早速行こうぜ!」

石丸「では諸君失礼するぞッ!!!」









苗木「スポーツテストかぁ… ちょっと憂鬱だなぁ」

不二咲「え?苗木君はあんまりやりたくないのぉ?」

苗木「やりたくないっていうか…ウチのクラスって女子も含めてすごい人多いしボクみたいな普通の人間は少し肩身が狭いような気がするんだよね」

霧切「あら、私は楽しみよ?何種目苗木君に勝てるのかとかね」

苗木「あはは…半分くらいは勝ちたいなぁ…」

霧切「なら、負けた方は勝った方の言うことを一つ聞くことにしましょうか」ニヤッ

苗木「え!?いや、それは…」

苗木(霧切さんがなんか悪い顔してる!?)

霧切「フフ…自信がないのかしら?」

苗木「そ、そんなことは…」

苗木(さすがにないとは言えないよな…)

霧切「ならきまりね。楽しみにしてるわ」







苗木「うぅ…また心配事が増えた…」

不二咲「だ、大丈夫だよ!勝てばいいんだから!」

不二咲「それに霧切さんだってそんなに無茶なことは言わないって!」

苗木「いや、なんだか霧切さんが悪いこと考えてるような気がするんだ…」

不二咲「そんなことないと思うけど…」

不二咲「で、でもさ!自分がどこまでやれるかちょっと楽しみじゃない?」

苗木「え…ああ、そういえば不二咲クンは最近トレーニングしてるもんね」

不二咲「大和田君に手伝って貰って大神さんや朝日奈さんにもアドバイス貰ったしちょっとは強くなれてるといいなぁ」

苗木「不二咲クンなら大丈夫だよ。きっと結果は出てるはずだからさ!」

不二咲「えへへ、ありがとう苗木君」



当日 グラウンド




霧切「苗木君、例の約束覚えてるわよね?」

苗木「う、うん…もちろんだよ」

霧切「それなのに私より遅れて来るなんて、苗木君の癖に生意気ね」

苗木「い、いいじゃないか…時間には全然間に合ってるんだし…」

苗木「むしろ霧切さんは大分早く来てたんじゃない?」

霧切「……そんなことないわ」

舞園「霧切さんも楽しみにしてたんですね!」

霧切「ま、舞園さん!?べ、別に楽しみになんてしてないわ…」

苗木「あれ?でもこの前楽しみにしてるって…」

霧切「そ、それはそういう意味じゃなくて……あなたが負けて私の言うことを聞くことになるのが楽しみと言ったのよ!」

舞園「あの、言うことを聞くとかって…なんの話ですか?」

霧切「私達、今日のスポーツテストで負けた方がなんでも言うことを聞くっていう勝負をしてるのよ」

舞園「なるほど、面白そうですね!」

苗木「そ、そうかな…?」

舞園「私も勝ったら苗木君に何かして貰おうかなぁ?」チラ

苗木「えぇ!?舞園さんも!?」

舞園「ウフフ、冗談ですよ!さすがに苗木君には勝てませんって!」

霧切「あら、舞園さんだって結構運動は得意だし案外苗木君くらいになら勝てるんじゃないかしら?」

霧切「少なくとも私は勝つつもりよ」フッ…

苗木「あはは…酷い言われようだなぁ…」

舞園「霧切さんが珍しく張り切ってますね。だったら私は霧切さんを応援します!」

霧切「フフ、苗木君、舞園さんにも見放されたわね」

苗木「お、お手柔らかにね…?」


桑田「オイコラ苗木! テメーばっかり舞園ちゃんと喋ってんじゃねーよ!」

苗木「く、桑田君!? ボクは別にそんなんじゃ…」

舞園「苗木君…私と話すの嫌だったんですか…?」

苗木「えぇ!? い、いや、そんなことは…」

霧切「今の言い方だとそうとしか聞こえないけど?」

苗木「ご、ごめん! そんなことないよ!!! むしろもっと話していたいっていうか… その…」

舞園「もっと話したいんですか…?」

苗木「え、あ…その……うん、そういうことだね…あはは」

舞園「ウフフ、うれしいです」

苗木「舞園さん…」カァアア

桑田「何ちょっといい雰囲気になってんだよッ!!!ちくしょおおおおおおおッ!!!」

石丸「桑田君!何を騒いでるんだッ!!!」

桑田「うるせー!今大事なとこなんだよ!!!」

石丸「どう見ても君が3人に絡んでいるようにしか見えなかったぞ!」

石丸「そんな元気があるなら僕と一緒に準備体操でもしようではないか!」

桑田「ハァ!?誰がやるかよンなこと!」

石丸「準備運動を馬鹿にしてはいけないぞ!君も野球選手ならその重要さはわかっているだろう!」

桑田「そーいう問題じゃねーっての!」

石丸「さあいくぞ!ラジオ体操をアレンジした僕のオリジナル準備体操を教えてあげよう!」ガシッ

桑田「ちょ、離せ!このアホ!」

石丸「ハッハッハ、遠慮はいらんぞ!2人でたっぷりと準備体操をしようではないか!」ズルズルズル

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!」ズルズルズル



霧切「邪魔者は消えたわね」

舞園「邪魔者なんて言ったら可哀想ですよ…?」

苗木「まあ…桑田君だからね…」






戦刃「…」

不二咲「戦刃さん、どうかしたのぉ?」

戦刃「盾子ちゃんがいない…」

大和田「おお、そういやあの女だけ来てねえな」

戦刃「もう始まるのに…」

大和田「どうせどっかでサボってんだろ」

戦刃「でも盾子ちゃん今日のこと楽しみにしてて、色々準備してたのに…」

十神「待て、準備だと?」

不二咲「あ、十神君…」

十神「準備とは何の準備だ?まさかあいつがスポーツテストのための練習などしていたわけではないだろう」

戦刃「私もよくはわからない… でもテストを使って何かするみたい…」

十神「ふん、何をする気か知らんがどうせろくなことではないだろう」

大和田「まあ…確かにいい予感はしねえかもな」

戦刃「盾子ちゃんはホントはいい子… わかってあげて欲しい…」

不二咲「う、うん。大丈夫だよ!ちゃんとわかってるから!」

戦刃「さすが不二咲君…」

モノクマ「なんの話?」

不二咲「うわぁ!」ビクッ

戦刃「盾子ちゃん!」

大和田「い、いきなり出てくんじゃねえよッ!!!」

モノクマ「やだなぁ、ボクはどこからでも出てくるものだよ?」

十神「ふん、まるでゴキブリだな」

モノクマ「おやおや、随分な言い草ですなぁ十神の坊ちゃん」

十神「黙れ。それより何の真似だ。何故モノクマの姿で出てきた?」

モノクマ「うぷぷ、それはもちろんこれから始まるスペシャルなイベントのためですよ」

不二咲「イベントって…何をするの?」

モノクマ「うぷぷ、説明するには皆に集まって貰わないとね」

モノクマ「戦刃さん、皆を呼んできてくれる?」

戦刃「うん!わかったよ盾子ちゃん!」

モノクマ「オイ!ボクはモノクマだってば!」

戦刃「ご、ごめんね… 盾子ちゃん、ごめんね…」

モノクマ「ハァ…全く、残念な奴だよ…」







モノクマ「さて、皆揃ったかな?」

石丸「江ノ島君!今日はスポーツテストの日だぞ!悪ふざけは止めたまえ!」

朝日奈「そうだよ!早くやりたいよー!」

モノクマ「うぷぷ、もちろんやりますよ…」

セレス「だったら何故このように全員を集めたりしたのですか?」

モノクマ「……あぁ!誰かと思ったらセレスティアなんとかさんじゃないですか!」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクです」

モノクマ「いやぁ、ウィッグをしてないからわからなかったよ!」

セレス「私の最高級のウィッグが汚れてはいけませんので…」

モノクマ「その髪型だともうセレスさんっていうよりも多恵子さんだよね!」

セレス「おいこのビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!その名前でよぶんじゃねええええええ!!!!!」

山田「ヒイィッ!!!安広多恵子殿が怒ってますぞぉぉぉぉ!!!」

セレス「だからその名前で呼ぶんじゃねえっつてんだろーがぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

山田「ぶひぃぃぃぃぃ!」

モノクマ「あのねぇ…そのネタはさっきやったんですけど…」

十神「オイ、いつまでやってる。さっさとこの茶番が何なのか説明しろ!」

モノクマ「わかってますって!」

モノクマ「今日オマエラにやってもらうのは“絶望スポーツテスト”だよ!」

苗木「ぜ、絶望スポーツテスト…?」

葉隠「なんか物騒な名前だべ…」

腐川「い、一体何をするって言うのよ…」

モノクマ「まあ、内容は通常のテストと同じだよ。ただし、テストを盛り上げるためにボクがあるルールを追加したのです!」

十神「あるルールだと?」

モノクマ「うぷぷ、それはね…

モノクマ「まず、キミたち15人の中で各種目の順位に応じてポイントが与えられます」

モノクマ「そして、全競技が終わった時点の総合得点によって全体の順位を付けます」

モノクマ「最後に下位の人にはその全体順位に応じた“おしおき”を行うというルールです!」

山田「あのー、その“おしおき”というのは…」

モノクマ「まあ、そんなにハードなものじゃないから安心してよ」

モノクマ「ちょっと恥ずかしい秘密を皆に暴露したりとか…」

モノクマ「とにかく全然大したことないよ!」

霧切「信用できないわね」

山田「ものすごく不安ですぞ…」

葉隠「ところで秘密ってどんなんだ?」

モノクマ「そうだねぇ、順位によってレベルの違うものを用意してるけど、例えば大神さんの場合…」

大神「なっ!?我だと!?」

モノクマ「昨夜ケンイチロウさんへの手紙を書いては消し書いては消しを繰り返してたこととかね!」

大神「ば、馬鹿な!?何故そのことを…!」

セレス「あらあら、乙女ですわね」

山田「意外な一面ですぞ」

大神「ぐ、ぐうぅぅぅ…」

朝日奈「さ、さくらちゃん…」

朝日奈「ちょっと酷いよ!!!何もしてないのにさくらちゃんだけバラすなんて!!!」

モノクマ「だって大神さんなんて絶対“おしおき”にはならないじゃん…」

モノクマ「それに大神さんの恥ずかしい秘密ってこれくらいしか出てこなかったんだよね」

モノクマ「だから思い切って見せしめになってもらいました!」

大神「ぬぅ…なんということだ…!」

モノクマ「あ、他の皆の秘密はこんなものじゃないから安心してよ!」

大和田「全然安心できねえ…」

霧切「まったく…こんなことだと思ったわ」

腐川「な、なにがおしおきよ…!ア、アタシはそんなものに参加する気はないわよ…!」

モノクマ「うーん…まあ、別に嫌ならやらなくてもいいけどね」

モノクマ「でも、参加する気がなくても点数はこっちで勝手に付けられるし“おしおき”も問答無用で執行できるんだよ?」

腐川「な…!?」

モノクマ「ちなみに欠席は0点扱いだからね」

モノクマ「うぷぷ、オマエラはもう逃げられないんだよ…」

苗木「え、江ノ島さん!いくらなんでも…」

石丸「はっはっは!別にいいじゃないか!!!」

苗木「えぇっ!?」

セレス「石丸君、気は確かですか?こういったことはあなたが率先して止めるべきではありませんか?」

石丸「僕はこういった行事があるたびに思っていたのだ… 君達は関心のないイベントに対して無気力すぎると…」

石丸「特に腐川君、十神君、そしてセレス君!君達3人がだ!!!」

腐川「ハァ…!?」

十神「ふん…」

セレス「…」

葉隠「いや、最近の十神っちは皆で集まるイベントには結構ノリノリd」

十神「葉隠、テストが終わったら貴様は鳥葬だ」

葉隠「なんでだべ!?」

石丸「確かに君達には他の誰にも負けない才能がある… しかし、だからといってそれ以外のことを疎かにしてはいけないのだ」

石丸「学生たるもの、勉学、学校生活、そして行事!あらゆることに全力で取り組むことが大切だとは思わないか!?」

セレス「思いません」

石丸「そうだ!!!そうして培った努力の力こそが僕達の未来の糧となるのだッ!!!」

腐川「問いかけといて無視するんじゃないわよ…!」

石丸「だからこそこれはいい機会だと僕は思う… このことをきっかけに君達にも全力で物事に取り組む楽しさを知って貰いたい!」

大和田「さっすが兄弟!いいこと言うじゃねえか!」

石丸「はっはっは!そうだろうそうだろう!」

腐川「か、勝手なこと言ってんじゃないわよ…!そりゃあアンタらは得意だからいいかもしれないけど…」

腐川「アタシみたいな文化系の人間には不利じゃない…!」

霧切「でも石丸君の言うことも一理あるわ」

腐川「ハァ…!?」

霧切「どうせ私達には止められない。だったらせめて気構えだけでも楽にしておく方がいいんじゃないかしら?」

石丸「そういうことだ!」

石丸「江ノ島君、約束したまえ!“おしおき”とやらがどんなものかは知らんが、学校行事として度を越したような禁止だ!!!」

モノクマ「うぷぷ、わかってるよ。ボクはクマ一の良識派としてサファリパークでは有名だったんだから」





不二咲「うぅぅ…どうしよう…」

桑田「なんだかめんどくせーことになってきたなぁ」

十神「まったくあいつは何を考えてる」

戦刃「盾子ちゃん…」

霧切「そんなに深刻になっても仕方ないわ」

霧切「度を越したものは禁止という言質も取った… いくら江ノ島さんでもそんなに無茶はしないわ」

朝日奈「そうだよ!どうせなら皆楽しもうよ!」

腐川「アンタはお気楽でいいわね… 栄養が全部胸に行って頭まで届いてないせいかしら…?」

朝日奈「ふ、腐川ちゃん!?何言ってんの!?」

苗木「いや、霧切さんや朝日奈さんの言う通りだよ」

舞園「苗木君…?」

苗木「気にしても仕方ない。それなら今日を楽しく過ごすことだけ考えようよ!」

苗木「きっと大丈夫だよ。江ノ島さんだって皆のことが嫌いなわけじゃないんだから皆を傷つけるようなことはしないって!」

山田「なるほど…一理あるかもしれませんな」

石丸「そうだ!僕達は何も気にせず今日のテストに精一杯臨めばいいのだ!」

セレス「確かに今の時点でできることは一つでも上に行くことだけですわね」

朝日奈「うんうん!皆頑張ろうね!」






不二咲「うーん…大丈夫かなぁ…」

大和田「なんだ不二咲。オメー心配なのか?」

不二咲「う、うん…僕こんなだし、多分おしおきになっちゃうよね」

不二咲「それは仕方ないんだけど、もしトレーニングの成果が出なかったらって思うと…」

不二咲「大和田君にもいっぱい手伝って貰ったのに…」

不二咲「最初はどれだけ強くなったか楽しみだったんだけど、段々不安になってきちゃって…」

大和田「…なんだよ、そんなこと考えてたのかよ!」

不二咲「え…?」

大和田「心配すんなって!あんだけトレーニングしたんだからよぉ!」

大和田「オメーは強くなってる!間違いねえ!」

不二咲「ほ、ほんとぉ…?」

大和田「おう!オメーは努力したんだからな!」

大和田「兄弟が言ってたぜ?努力すれば必ず報われるってよ!」

不二咲「う、うん!大和田君、ありがとう!」

不二咲「えへへ、僕頑張るね!」

大和田「お、おう…///」



モノクマ「えー、ではでは。そろそろ始めちゃいますかね」

モノクマ「最初にルールを説明していきたいと思います!」

________________________________________

ルール1

種目は希望が峰学園スポーツテストにおいて実施している9種目とし、テストの実施は希望が峰学園の実施要項に従って行います。


ルール2

参加者は各種目の順位に応じてポイントを付与します。


ルール3

全9種目が終了した時点での合計得点で総合順位を決定します。


ルール4

総合順位での下位5名には“おしおき”を行います。中でも最下位は…うぷぷ。


ルール5

競技中の他の生徒への妨害行為や不正行為等、スポーツマンシップに反する行為は禁止です。


ルール6

欠場した競技は0点扱いとします。


ルール7

このルールに違反した生徒は自動的に総合順位で最下位の扱いとなります。


ルール8

各種目の順位点は以下の通りです。

 1位 10点 2~4位 7点 5~8位 5点 9~12位 3点 13~14位 1点 15位 0点

____________________________________________

モノクマ「ちなみに、今回は勝負の均衡を保つため、体育会系の才能を持つ生徒にはハンデとして-15点からスタートしてもらいます!」

桑田「ハァ!?なんでだよ!?」

モノクマ「だからハンデだってば… まったくゆとり世代の理解力には驚かされるよ…」

桑田「そーじゃねえって!!!なんで罰ゲームありなのにそんなことされなきゃなんねーんだよ!!!」

モノクマ「あのねぇ、“おしおき”は下位5名ですよ…?まさかその程度で危なくなる程度の才能なんですか…?」

桑田「-15点じゃ1位取ってもマイナスのままじゃねーかッ!!!」

大和田「オイオイ、男ならそんくれー受け止める器のデカさを見せるとこだろ…」

桑田「テメー!自分が関係ねーからって適当なこと言ってんじゃねーよッ!!!」

山田「他の皆さんはどうですかな?」

大神「我はかまわんが?」

朝日奈「私もいいよ!このくらいの逆境の方が燃えるしね!」

桑田「アポ?」

舞園「女性の2人はこう言ってますけど、桑田君はやっぱりハンデは嫌なんですか…?」

桑田「そ、そんなわけねーじゃん!俺だって全然余裕だっての!」

舞園「フフ、流石桑田君ですね!」

桑田「だろぉ!?」

葉隠「桑田っちチョロ過ぎだべ」

桑田「なあなあ舞園ちゃん!俺が総合1位になったら週末デートしてくんね!?」

舞園「うーん…考えておきますね!」ニコッ

桑田「やったぁーーー!!!!」

十神「馬鹿か貴様は。まだ考えておくとしか言ってないぞ」

桑田「ハッ!なんだよお前。ひょっとしてうらやましーのか?」

十神「もういい。貴様と話してると頭が悪くなりそうだ」

桑田「ンだとテメーッ!!!」

モノクマ「ハイハイ、おしゃべりはそこまで!それじゃあ早速第一種目に入りますよ!」


総合順位

1 舞園さやか 5点
1 霧切響子  5点
1 腐川冬子  5点
1 セレス   5点
5 苗木誠   0点
5 石丸清多夏 0点
5 十神白夜  0点
5 大和田紋土 0点
5 山田一二三 0点
5 葉隠康比呂 0点
5 不二咲千尋 0点
12 桑田怜恩  -15点
12 朝日奈葵  -15点
12 大神さくら -15点
12 戦刃むくろ -15点


苗木「あれ?既に女子に5点入ってる…?」

モノクマ「はい!か弱い女性にボクからのささやかなプレゼントです!」

葉隠「女子ばっかりズリーぞ!!!差別だべ!!!」

石丸「これくらいしないと競争にならないではないか!!!」

葉隠「腐川っちやセレスっちがいれば俺は確実に最下位を回避できんだ!どうしてくれるんだべ!!!」

山田「さすが葉隠康比呂殿。安定のクズっぷりですなぁ」

戦刃「私も-15点からなんだ…」

モノクマ「軍人の才能は体育会系かどうか微妙なところだったんですが戦刃さんは残念な脳筋なので同じ扱いにしました!」

戦刃「うぅ…」

朝日奈「相変わらず戦刃ちゃんにだけ厳しいね…」

霧切「いつも通りね」

モノクマ「それでは第一種目“50m走”!!!」






日向「よーし。それじゃあこのラインからスタートだ。順番は自由でいいぞ」

苗木「日向クン…!?どうしてここに…」

日向「俺は競技の手伝いで呼ばれたんだ。俺たち77期生は昨日でテストが終わってるからな」

狛枝「ちなみに僕もいるよ」

苗木「狛枝クンも…」

狛枝「超高校級の身体能力をこの目で見られると聞いてね」

狛枝「どんな才能を目の当たりにできるのか…ワクワクするなぁ!」ネットリ

苗木「あはは…相変わらずだね…」

日向「昨日からずっとこの調子なんだ…」

狛枝「さあ!早く始めようよ!じゃあまずは苗木君から測ろうか!」

苗木「えっ!?ボク!?」

狛枝「うん、そうだよ。確かに君は平凡な身体能力かもしれないけど、まずはそういう人が走って皆の指針になるべきでしょ?」

狛枝「それに君は僕のようなゴミみたいな幸運じゃなくて真の希望足り得る人物だと思うんだ!」

苗木「そんな…買い被りすぎだよ…」

山田「希望(意味深)」

セレス「オイ豚ァッ!!!」バシッ

山田「ブヒィッ!!」

霧切「まあいいじゃない。誰から走っても同じよ」

石丸「その通りだ!苗木君!先陣は任せたぞッ!!!」

苗木「う、うん。わかったよ」







日向「苗木、準備はいいか?」

苗木「うん!いつでもいいよ!」

日向「よし……位置について…よーい、ドン!」

苗木「…!」ダッ



朝日奈「おお!スタートは結構いいじゃん!」

舞園「苗木君!頑張ってください!」



苗木「……っ!?」ズサァッ!!!



不二咲「あっ!」

葉隠「うおっ!こけたべ!」

大和田「あーあ、何やってんだよアイツ…」

腐川「ふふっ…無様ね…!」

舞園「な、苗木君…!!!」

霧切「あの転び方はちょっとマズイわね…」






苗木「うぅ…」フラフラ

狛枝「はい、ゴールだね。…苗木君、大丈夫?」

苗木「うん…なんとか…」

舞園「苗木君!」タッタッタッ

舞園「苗木君!大丈夫ですか!?」

石丸「苗木君!大丈夫か!?」

大和田「同じこと聞いてどうすんだよ…」

苗木「あ、舞園さん。ボクは大丈夫だよ」

舞園「膝擦り剥いてるじゃないですか!すぐに手当しないと!」

狛枝「そうだね。おーい、罪木さーん!」

罪木「は、はいぃぃぃぃぃ!」

不二咲「罪木さんもいたんだね」

罪木「す、すみませぇん!私なんかがいてすみませぇん!」

不二咲「あ!そ、そういう意味じゃないよ!」

罪木「そ、そうなんですか…?」

日向「罪木、今は苗木の手当が先じゃないか…?」

罪木「そ、そうでしたぁ!すみませぇん!ノロマですみませぇん!」

不二咲「ぼ、僕の方こそごめんね… 余計なこと言っちゃって…」

罪木「い、いえ、いいんです… えっと…それじゃあ始めますね」

もしかして大喜利やクッキングバトルの人?

霧切「とはいっても、傷の方は大したことなさそうね」

大神「あれほど派手な転び方をしたのに血も出ていないようだな」

狛枝「あはは!流石は超高校級の幸運だね!」

日向「狛枝、お前もそうじゃないか」

狛枝「日向くぅん…苗木君を僕みたいなゴミと一緒にしたら彼に失礼だよ?」

苗木「いや、もういいって…」

罪木「はい、手当終わりました。大した怪我ではないので競技に支障はないと思いますけど無理はしないでくださいね?」

苗木「うん、わかったよ。罪木さん、ありがとう!」

罪木「い、いえ…私は保険委員として当然のことをしただけですから…」

狛枝「ちなみに苗木君のタイムは11.7秒だよ。これはさすがに種目最下位確定かな?」

モノクマ「うぷぷ、トップバッターが皆の前で転ぶなんて…苗木君かっこ悪いなぁ」

苗木「あはは…そうかもね」

舞園「そんなことありません!」

苗木「舞園さん…?」

舞園「転んでも頑張って最後まで走り切った苗木君はかっこよかったです!」

苗木「ま、舞園さん…///」

モノクマ「…ふん!なにさなにさ!小学校低学年並のタイム出した癖に!」

モノクマ「まあいいよ。どうせこれより遅い人なんていないし、苗木君のおしおきが近づいただけだもんね!」

戦刃「盾子ちゃん…」

モノクマ「何君…?いたの?」

戦刃「いたよ…」



>>28
違いますよ





山田「なんだかゴール地点の方で盛り上がってますなぁ」

桑田「チクショウ…苗木の奴、転んだだけで舞園ちゃんに心配してもらいやがって…」

葉隠「桑田ってが転んでも舞園っては行かねーだろうな」

桑田「俺があんなだせーヘマするわけねーじゃん!」

十神「おい!なんでもいいからさっさと競技を再開しろ!いつまで茶番に付き合ってるつもりだ!」

セレス「あら、意外ですわね。あなたが進行を気にするなんて…」

十神「そういうわけではない。ただ“超高校級の完璧”として愚民共に格の違いを見せてやろうと思っただけだ」

葉隠「十神っちやる気満々だべ」

十神「馬鹿を言うな!!誰がこんなくだらん行事にやる気など出すか!!」

セレス「素直じゃありませんこと…」



モノクマ「はーい、第一種目終了ー!」

モノクマ「結果は以下の通りでーす!」


50m走順位              総合順位

1 桑田怜恩  +10点        1 舞園さやか  8点
2 朝日奈葵  +7点        1 霧切響子   8点
3 大神さくら +7点        1 腐川冬子   8点
4 石丸清多夏 +7点        4 石丸清多夏  7点
5 葉隠康比呂 +5点        5 セレス    6点
6 戦刃むくろ +5点        6 十神白夜   5点
7 十神白夜  +5点        6 大和田紋土  5点
8 大和田紋土 +5点        6 葉隠康比呂  5点
9 霧切響子  +3点        9 不二咲千尋  3点
10 腐川冬子  +3点        10 山田一二三  1点
11 舞園さやか +3点        11 苗木誠    0点
12 不二咲千尋 +3点        12 桑田怜恩  -5点
13 山田一二三 +1点        13 朝日奈葵  -8点
14 セレス   +1点        13 大神さくら -8点 
15 苗木誠    0点        15 戦刃むくろ -10点


あれ?ずれとる…



苗木「うーん、やっぱり最下位だったかぁ」

霧切「まあ仕方ないわね」



桑田「舞園ちゃーん!どうよ!?俺トップだったぜ!?」

舞園「朝日奈さん!すごく速かったですね!」

朝日奈「えへへ、そうかなぁ?」

舞園「はい!かっこよかったですよ!」

大神「我に勝つとは…やるな」

桑田「アポ?」



不二咲「うぅ…全然駄目だったよぉ…」

大和田「気にすんなって。3点入ってんじゃねえか!」

大和田「まだまだこれからだぜ!」

石丸「そうだぞ不二咲君!諦めてはいけないぞ!」

不二咲「うん!そうだね!」



山田「葉隠康比呂殿は意外と速いですな」

葉隠「まあ、借金取りから逃げ回ってたこともあるからな。足には結構自信あるべ!」

十神「馬鹿な…!俺が葉隠に負けただと…?」

腐川「びゃ、白夜様…」

十神「何故だ!?どういうことだ葉隠!!!何故貴様ごときがそこにたどり着けた!?」

十神「この俺でさえ…たどり着けなかったところに…」

セレス「うふふ、まさか葉隠君のかませになるとは思いませんでしたわ」

十神「ぐっ…」



モノクマ「戦刃さんは思ったより速くなかったね。まったく…こういうところも残念だよ」

戦刃「綺麗なグラウンドを走ることってあんまりないから…」



狛枝「すごい…すごいよ!桑田君に朝日奈さんに大神さん!希望があふれている…!」ビクンビクン

狛枝「おまけに十神君のところには絶望が生まれてるね… これがどんな希望に変わるのか楽しみだよ」

日向「おい狛枝。俺たちは次の競技の準備に行くぞ」






モノクマ「はい!次はハンドボール投げです!」

日向「まずやり方を説明するぞ」

日向「投球は地面に描かれた半径2mの円の中から行う」

日向「ラインを超えたり、踏んだりした場合、記録は無効だ」

日向「計測には1m間隔に引かれた線を使う」

日向「投球は2回でいい方の記録とる」

日向「こんなところか。まあこれは誰でもやったことあるだろうからわかるだろ?」

狛枝「うん、実に分かり易い説明だったよ。さすがは超高校級の相談窓口だね」

モノクマ「予備学科上がりの癖に生意気だぞ!」

日向「そ、それは今は関係ないだろ…」



日向「それじゃあ、始めるぞ」

桑田「ハイハイハイ!俺トップバッター行きまーす!!!」

腐川「な、何よ… うるさいわね…」

桑田「こんなん俺の最大の見せ場じゃねーか!」

桑田「舞園ちゃんとのデートもかかってるし、ここは一ついいところを…」

山田「相変わらず記録や競技への情熱は皆無ですな」

苗木「桑田クンらしいと言えば桑田クンらしいかもね…」






桑田「オラァッ!!!!」ブンッ!

苗木「うわ!すごい飛距離だ!」

大和田「弾道もすげえぞ… レーザービームみてえだ…」

大神「やはり格が違うな」

十神「ふん、それくらいしか取り柄がないんだ。これくらい当然だろう」

不二咲「うわぁ…かっこいいなぁ…」


狛枝「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!!すぅごぉい!これこそ希望!!!」ビクンビクン

日向「飛距離はすごいけど…測定用のラインを超えちゃったぞ… これじゃ正確な距離がわからないじゃないか」

日向「…とりあえず上限いっぱいの100mにしておくか」カキカキ


桑田「舞園ちゃん!どうだった!?」

舞園「すごかったですよ!桑田君!」

桑田「へっへー!まあ俺にかかればこんなもんよ!」

セレス「不愉快なくらい調子に乗ってますわね」

大和田「いいんじゃねえか?こんな時ぐらいしか活躍できねえんだしよ」

葉隠「大和田っちも意外と辛辣だべ」







モノクマ「まあこんなのは前座みたいなもんだし、さっさと次行こうか」

桑田「なんでだよッ!?ぜってー俺がまた1位だろッ!!!」

モノクマ「桑田君はどうあがいてもそういう扱いなんだよ!」

セレス「否定はできませんわね」

桑田「チクショウォォォォォォォッ!!!」

狛枝「なんか桑田君ってウチの左右田君と被るね」




日向「じゃあ次は…」

大神「我だ」

狛枝「次は大神さんか… こっちも期待できそうだね」

朝日奈「さくらちゃん!頑張ってね!」

大神「ああ… 先ほどの桑田の投球を見て我の血が滾っている」

葉隠「ヒイッ!?オーガの戦闘民族の血が目覚めたべ!」

霧切「普通なら馬鹿馬鹿しいって言うところだけど… 彼女の場合あながち間違いでもないわね」

苗木「そういえば大神さんの家は代々300年続く道場だったよね」

大和田「こっちもすげえのが見られそうだな」







大神「ハァァァァァ……フンッ!!!!!」ゴオォォォォォ!!!!!

 ズドォォォォォォン!!!

苗木「」

葉隠「」

霧切「」

大和田「」

日向「」

朝日奈「あー、横に逸れちゃったかぁ…」

狛枝「飛距離は桑田君にも負けてなさそうだけどこれじゃあ記録は付けられないね」

石丸「しかも飛んで行ったボールが体育倉庫を破壊してしまったぞ!!!大神君駄目じゃないか!!!」

大神「すまぬ…」

朝日奈「ドンマイ!さくらちゃん!もう一回あるし大丈夫だよ!」

狛枝「次は気を付けてね?でないとほら…計測係の日向君の命が危ないからさ…」






日向「に、2回目行くぞ…!」ブルブル

大神「次は成功させる…!」

桑田「肩に力が入り過ぎなんだって!もっと楽に投げろよ!」

桑田「神経は指先に集中させて、まっすぐ前を見て投げんだよ」

大神「ふむ…桑田よ、礼を言うぞ…」



大神「ハァァァァァ……」ゴゴゴゴゴゴ…

大神「フ…」パーン!

大神「む…?」

苗木「え…?」

葉隠「ハ、ハンドボールが…」

山田「割れたぁぁぁぁぁぁぁ!?」

大和田「あ、ありえねーだろ…」

腐川「ば、化け物じゃないのよぉぉぉぉぉ!!!」

戦刃「大神さんすごい…」

桑田「神経を集中させろって言っただろッ!力を集中させてどうすんだよッ!」

日向「」バタリ

狛枝「うーん…これはこれでありかもしれないね。記録は無しだけど」

朝日奈「あはは…残念だったねさくらちゃん」

大神「無念だ…」



モノクマ「第二種目終了ー!」

モノクマ「結果は以下の通りでーす!」


ハンドボール投げ結果


1 桑田怜恩  +10点
2 戦刃むくろ +7点
3 大和田紋土 +7点
4 朝日奈葵  +7点
5 石丸清多夏 +5点
6 十神白夜  +5点
7 苗木誠   +5点
8 葉隠康比呂 +5点
9 山田一二三 +3点
10 霧切響子  +3点
11 舞園さやか +3点
12 不二咲千尋 +3点
13 セレス   +1点
14 腐川冬子  +1点
15 大神さくら  0点



総合順位


1 石丸清多夏  12点
1 大和田紋土  12点
3 舞園さやか  11点
3 霧切響子   11点
5 十神白夜   10点
5 葉隠康比呂  10点
7 腐川冬子   9点
8 セレス    7点
9 不二咲千尋  6点
10 苗木誠    5点
10 桑田怜恩   5点
12 山田一二三  4点
13 朝日奈葵  -1点 
14 戦刃むくろ -3点
15 大神さくら -8点



石丸「やったぞ兄弟!僕達2人がトップだッ!!!」

大和田「おう!このままぶっちぎりだぜ!」

不二咲「すごいなぁ… 僕ももっと頑張らなきゃ…!」



十神「馬鹿な… また葉隠と同順位だと…?」

葉隠「ん?十神っちって意外と大したことねーのか?俺と互角じゃねーか!」

腐川「ちょ、調子に乗るんじゃないわよ…!たまたまこうなってるだけで白夜様に比べたらアンタなんかゴミよ…!」

狛枝「腐川さん、今僕のこと呼んだ?」

腐川「よ、呼んでないわよ…!あっち行きなさい…!」



山田「ま、まずいですぞ… このまま体育会系軍団が順位を上げていけば僕が最下位ですぞ!」

セレス「あら、丸く収まっていいじゃありませんか」

山田「僕が犠牲になってるんですが!?」



モノクマ「うぷぷ、まだまだ序盤でハンデが効いてるね。面白くなるのはこれからだよ…」

霧切「私達も上位だからって油断しない方がよさそうね」

舞園「はい!頑張りましょう!」

霧切「でもこのままいけば苗木君に…」ボソ

舞園「楽しみですね!」

霧切り「…!?な、なんのことかしら…?」

舞園「フフ、わかってますよ?エスパーですから」


モノクマ「第三種目は…立ち幅跳び~!」

山田「今の発音…どことなくなつかしいですな」



狛枝「ルールは説明しなくてもわかるよね?」

狛枝「踏切線の手前から助走なしで飛んで着地点の一番後ろから踏切線までの距離が記録だよ」

狛枝「着地の時に後ろ向きに手を突いたりすると手の位置までが記録になっちゃうから注意してね?」



狛枝「それと…ハンドボール投げの時に日向君が気絶しちゃったから誰か代わりに計測を手伝ってくれないかな?」

石丸「ふむ、そうだな… では」

十神「腐川、やれ」

腐川「はい!白夜様!」

セレス「うふふ、やはり腐川さんと十神君はこういう時に便利ですわね」

腐川「い、言ってなさいよ…!アタシは白夜様にしか従わないんだから…!」

狛枝「それじゃあよろしくね。腐川さん」





狛枝「さてと…今回のトップバッターは…」

十神「ふん、ならこの俺g」

朝日奈「はーい!私行きたい!」

山田「イきたい?」

大神「おい…」メリ

山田「ぎゃああああああああ!!!」

朝日奈「さ、さくらちゃん!?何やってんの!?」

不二咲「い、今のは…山田君が悪いかな…」

朝日奈「え?そうなの?よくわからないんだけど…」

舞園「朝日奈さんは知らなくていいことですよ」

苗木「そ、そうだよ!朝日奈さんは気にしなくていいよ!」

朝日奈「うーん…皆がそういうなら気にしないことにするよ」





朝日奈「行っくよーーーー!」

腐川「うるさいわね…!いいからさっさと飛びなさいよ…!」

朝日奈「…っ!」ズザァッ!

朝日奈「どうだった!?」

腐川「ま、待ってなさいよ… 今測るから…」

腐川「えっと…285cm…」

朝日奈「やったぁー!新記録ー!」バサァ!

腐川「うぷっ…!」ブワァ

モノクマ「うぷぷ?」

朝日奈「あ!ごめん腐川ちゃん!砂飛んじゃった!?」

腐川「ア、アンタ何やって…ヘ、ヘ、ヘックシュ!!」

苗木「あ…」

ジェノ「パンパカパーン!!!笑顔は素敵な殺人鬼でーす!!!ゲラゲラゲラゲラッ!!!」

霧切「ジェノサイダー翔…!」

十神「また面倒な時に面倒な奴が出てきたな…」

ジェノ「あららーん?今どういう時間?なんでアタシブルマなんて穿いてんの?」

モノクマ「スポーツテストをやってるんだ。今は立ち幅跳びを測ってるところだよ」

ジェノ「ふーん、あの根暗似合わないことしてんのね」

不二咲「全員参加だからねぇ…」

ジェノ「むほほ!何々ちーたん!?そのブルマ姿チョー萌えるんですけど!?」

不二咲「え…?」

ジェノ「まあ一番萌えるのは白夜様なんですけどね!ねえ白夜様もブルマとか穿いてみない!?」

十神「黙れ。誰がそんな馬鹿みたいな真似するか」

不二咲「うぅ…」

大和田「オイ十神ィ!テメー不二咲馬鹿にしてんじゃねえぞッ!!!」

十神「うるさいぞプランクトン」

大和田「あぁ!?」

石丸「止めないか兄弟!!!」

不二咲「お、大和田君…僕なら平気だから…」

大和田「チッ…ならいいけどよ」

霧切「ブルマといえば…」

苗木「霧切さん、どうしたの?」

霧切「山田君もブルマを穿いてるわよね?」

山田「!?」

朝日奈「あ、そういえば…」

戦刃「確かに…それブルマだよね…?」

葉隠「山田っちの体型が特殊過ぎて今まで違和感を感じなかったけど、よく考えたらおかしいべ!」

モノクマ「はにゃにゃ?これは衝撃の事実発覚だね」

霧切「山田君、どういうことか説明してくれるかしら?」

石丸「そうだぞ山田君!説明したまえ!」

ジェノ「ちーたんならともかくひふみんのブルマとか誰得だっつーの!」

山田「あのー…そもそもこれブルマじゃなくて皆さんと同じ普通の短パンなんですが…」

苗木「それは違うよ!」

山田「違いませんぞ!!!」

不二咲「あ、よく見てみると確かに裾が上がってるだけで普通の短パンだね」

石丸「そうか!山田君の体型に合わせて服が変形したのだな!」

大和田「なんだよまぎらわしいな」

セレス「どのみち変態に変わりはありませんわね」

石丸「山田君!制服の変形は校則違反だぞッ!!!」

山田「理不尽過ぎませんか!?」

朝日奈「山田は太り過ぎなんだよ!もっと運動しないと!」

山田「ぼ、僕はこの体型に誇りを持っているのですぞ…!」

狛枝「十神君みたいなこと言うんだね」

十神「俺はそんあこと言ってないぞ」

狛枝「ああ、77期生の方だよ!」

十神「ちっ、いい加減あの恰好は止めさせろ」

狛枝「あはは…それは僕の方ではどうにも…」


モノクマ「そんなこんなで立ち幅跳びも終わりましたよ!」

モノクマ「結果はご覧の通りです!」



立ち幅跳び結果


1 腐川冬子  +10点
2 戦刃むくろ +7点
3 大神さくら +7点
4 桑田怜恩  +7点
5 朝日奈葵  +5点
6 十神白夜  +5点
7 石丸清多夏 +5点
8 大和田紋土 +5点
9 葉隠康比呂 +3点
10 苗木誠   +3点
11 霧切響子  +3点
12 舞園さやか +3点
13 不二咲千尋 +1点
14 山田一二三 +1点
15 セレス    0点



総合順位


1 腐川冬子   19点
2 石丸清多夏  17点
2 大和田紋土  17点
4 十神白夜   15点
5 舞園さやか  14点
5 霧切響子   14点
7 葉隠康比呂  13点
8 桑田怜恩   12点
9 苗木誠    8点
10 セレス    7点
10 不二咲千尋  7点
12 山田一二三  5点
13 朝日奈葵   4点 
14 戦刃むくろ  4点
15 大神さくら -1点





モノクマ「戦刃さん惜しかったねぇ。普通にやればトップだったのに…」

戦刃「ジェノサイダー翔はズルい…」

ジェノ「だって久しぶりに出てこれたんだもーん!ゲラゲラゲラゲラッ!!!」



大和田「また同点か… やるじゃねえか…!」

石丸「まだまだこれからだ兄弟ッ!!!」



セレス「あら…苗木君に抜かされてしまいましたね」

苗木「結構ギリギリだけどね」

セレス「私達、このままですと危ない位置ですわね」

苗木「うん、頑張らないと…」

セレス「うふふ、私はそういうキャラではありませんから…」

苗木「え?でもそれだとおしおきが…」

セレス「なるようになりますわ」

苗木「あはは、セレスさんらしいね」

セレス「それとも、もしもの時は苗木君が守ってくださいますか?」

苗木「え?あ、うん。あんまり酷いようだったら止めるつもりではあるけど…」

セレス「うふふ、頼りない返事ですこと…」



十神「ククク…!ついに葉隠を抜いたぞ」

十神「まあこんなものだ。この俺が葉隠のような愚民の中でもムシケラのような存在と同格なはずがない」

朝日奈「あんた…それでいいの?葉隠がライバルみたいになってるけど…」

十神「何だと!?そんなことがある訳ないだろッ!!!」

葉隠「今日は何かと十神っちと一緒になるな。なんだか十神っちと仲良くなった気がするべ」

十神「ふざけるなッ!誰が貴様などとッ…!オイ苗木!なんとかしろ!」

葉隠「これは借金も払ってくれるフラグだべ!」

朝日奈「結局そこなんだ…」



今回はここで終わりです

モノクマ「はい、それでは以上で午前の部を終了します!」

モノクマ「昼休みの後、残りの種目を行いますので体育館に再集合してください!」



石丸「諸君!今日は学園長の計らいで弁当が用意してあるぞ!」

葉隠「それ無料か?」

石丸「無論だ!」

葉隠「ヒュー!学園長太っ腹だべ!」

舞園「あの、今日は天気もいいですし、折角ですから皆で外で食べませんか?」

朝日奈「あー!それいいね舞園ちゃん!」

桑田「さっすが舞園ちゃん!ナイスアイデアだぜ!」

石丸「ふむ、学友同士青空の下で食事をしながら親交を深める… 悪くないな」

セレス「この恰好で校内をうろつくのも嫌ですし… たまにはいいかもしれませんわね」ニコッ

苗木「霧切さんはどう?」

霧切「ええ、構わないわ」

石丸「では決まりだな!僕は皆の分の昼食を取ってくるとしよう!」







戦刃「盾子ちゃん、盾子ちゃんも一緒にごはん食べよ」

モノクマ「ボクはモノクマだって言ってるだろこの残姉!」

戦刃「で、でもお昼休みだし…」

モノクマ「クマに休みは無いんだ!あっち行け!ぼっちは便所飯でもしてろ!」

戦刃「うぅ…」

苗木「江ノ島さん!そんな酷いこと言っちゃ駄目だよ!」

戦刃「え…?苗木君…?」

モノクマ「ん?何が酷いのかな?」

苗木「もう少し戦刃さんにも優しくしてあげてよ!」

モノクマ「やれやれ…謎の正義感に目覚めちゃった感じですか?」

苗木「戦刃さん、ボク達と一緒に食べようよ!」

戦刃「いいの…?」

苗木「もちろんだよ!皆待ってるよ!」

戦刃「う、うん…ありがとう…///」

苗木「江ノ島さんはどうする?」

モノクマ「おやおや、ボクにも気を使ってくれるなんて苗木クンは優しいねぇ」

モノクマ「でもボクは遠慮させて貰うよ。だってボクはクマだからね!」

モノクマ「勢い余って皆のことも食っちまうかもしれないぜ?」

モノクマ「キャー!昼間から卑猥なことを言ってしまいましたぁ!」

モノクマ「じゃ、またあとでね」







石丸「弁当を持ってきたぞ!」

朝日奈「ドーナツもあるよ!」

大和田「またドーナツかよ…」

朝日奈「ドーナツはいくら食べてもいいんだよ!こんなにおいしいんだから!」

大神「それでどこで食べるのだ?」

舞園「そうですね… どこか日陰になってるところがいいですけど…」

十神「まったく… 今になってそんなことを考えだすとはな」

朝日奈「何よ!そんな言い方することないじゃん!」

十神「事実を言ったまでだ。そして、そんな準備の悪いお前らのために俺が既に場所を用意してある」

朝日奈「え?ホントに?」

十神「当然だ。お前らが案山子のように立ち尽くしている間、向こうにビニールシートを敷いておいた」

苗木「ホントだ、飲み物まで用意してあるよ…!」

不二咲「うわぁ、十神君すごいなぁ。こんなに早く…」

腐川「流石白夜様…!そこのボンクラ共とは訳が違うわ…!」

舞園「すいません十神君…こういうことは言いだしっぺの私がやるべきなのに…」

十神「気にするな。何をするにも俺とその他とで差が出来てしまうのは当然だ。こんな小さなことであってもな」

十神「こんな催しを思いついただけでも愚民にしては上出来だ」

舞園「フフ、ありがとうございます!」

腐川「キイィィィィィッ!!!!アイドルだからって白夜様といい感じになってんじゃないわよぉぉぉ!!!」

十神「うるさいぞ腐川」

腐川「は、はぃ…すみません…」

霧切「十神君、随分と張り切ってるのね…」

セレス「少し前までは考えられなかったことですわ…」

山田「だいぶデレの割合が大きくなってきましたな」

桑田「ていうかいつの間にか腐川が戻ってね?」





十神「おい苗木!俺の飲み物がないぞ!」

腐川「はい!お注ぎします!」

十神「誰がお前に言った」

石丸「む?十神君、飲み物がないのか?よし!僕が注がせて貰おうじゃないか!」

十神「うるさいぞ!おとなしくしていろ!」

腐川「そ、そうよ!アタシがやるんだからアンタは引っ込んでなさいよ!」

十神「黙れ!お前にもやらせん!」

十神「苗木!おい苗木!」



朝日奈「うるさいなぁアイツ…」

大神「奴なりに楽しんでいるのだろう。今日くらいは大目に見てやれ」

不二咲「お弁当食べる準備までしてくれるなんて前じゃ考えられなかったもんねぇ」モグモグ

朝日奈「あれ?不二咲ちゃん、もしかしてそのドーナツ2個目?」

不二咲「うん。あ、もしかして1人1個だった…?」

朝日奈「ううん、そんなことないよ!1人に付き4個は用意したから!」

大神「それは用意しすぎではないか…?」

朝日奈「えー、そうかなぁ?これくらいは皆食べると思ったんだけど…」

大和田「不二咲最近食う量増えたんじゃねーか?」

不二咲「そうだね。前より食べられるようになったかも…」

不二咲「前は間食とかするとごはんが食べられなくなっちゃったりしたんだけど、今は平気になったしごはんも前より食べられるようになったんだ!」

大和田「最近トレーニングしてるし、そのせいだろーな」

不二咲「うん、多分そうだね」

大神「食べられる量は内臓の強さに比例する。そして内臓の強さは体の強さに直結する。お主もトレーニングの成果が出ているようだな」

大神「おそらく不二咲の成長はこれからが本番だろう」

不二咲「本当!?えへへ、うれしいなぁ!」

大和田「こりゃあ午後も気合入れてかねーとな!」

大神「残りの種目はこれまでやった種目よりも鍛えた成果の出やすいものが多いだろう…」

大和田「お!だったら不二咲ももっと上に来るんじゃねえか!?」

朝日奈「苗木くらいだったら抜けるかもね!」

不二咲「えぇ!?それは無理だよぉ…」

大和田「何言ってんだ!男ならそんくれーの気合見せろや!」

不二咲「大和田君… う、うん!僕頑張るよ!皆にもたくさん手伝ってもらったしね!」

朝日奈「そうと決まったら体力つけなきゃ!ドーナツもう1個どうぞ!」

不二咲「さ、さすがにお腹いっぱいだよぉ…」

朝日奈「うーん…まだまだ小食だね」

朝日奈「ていうかうちのクラスの男子は皆小食だよ!」

大和田「そうかぁ?不二咲以外は普通以上じゃねえか?」

大和田「まあ基本的に質素な兄弟がそう見えんのは仕方ねえかもしれねえけどよ」

大和田「十神もあんま食ってるイメージねえけど、あんだけ立っ端あったらそれなりに食ってねえとああはならねえだろ」

朝日奈「男子ならもっと食べないと!山田はそれなりに食べるけどあんなだし…」

朝日奈「私の弟も小食なんだよねぇ」

大神「む?そうなのか?普段お主から聞いている話ではそんな印象はなかったが…」

朝日奈「私の半分…とは言わないけど、3分の2くらいしか食べないんだよ」

大和田「オメーの3分の2って相当食ってんじゃねえか?」

朝日奈「あ!ちょっとそれどういう意味!?」

大和田「いや…オメー自覚ねえのか…?」

朝日奈「うぅ…わかってるよ… やっぱりもうちょっと控えた方がいいのかなぁ…」

朝日奈「最近ちょっと太ったみたいなんだよね…」

不二咲「そ、そんなことないと思うけど…」

朝日奈「そうかなぁ…」

不二咲「うん、全然太ってないよ!むしろちょうどいいくらいじゃないかなぁ?」

朝日奈「そ、そっか!ならよかったよ!」

朝日奈「でも油断したら駄目だよね!これからも運動ガンガンしないと!」

大神「フッ、ならば我も負けていられんな」

大和田「全くよぉ…オメーらは元気だぜ…」

朝日奈「………ちょ、ちょうどいいって…///」ボソ

大和田「あぁ?どした?」

朝日奈「な、なんでもないよ!」

大和田「おぅ、そうか」

大神「フフッ」

朝日奈「あー!さくらちゃん笑った!!!」

大神「すまぬ…フフッ」

朝日奈「また笑ったぁ!」

大和田「…?なんだってんだ?」

不二咲「さあ…?」







桑田「くっそぉ…舞園ちゃん、また苗木と一緒じゃねえか!」

葉隠「いつものことじゃねーか。ってか桑田っちはいい加減諦めるべ」

桑田「なんでだよッ!!!」

葉隠「桑田っちに望みはねーべ。これは占わなくてもわかるぞ」

桑田「そんなのわかんねーだろ!昨日だって一緒に昼食べたしよぉ!」

葉隠「まあ友達くらいにはなれてるってことでいいじゃねーか。それか舞園っちのサービスだべ」

葉隠「無料サービスなんて舞園っち気前いいべ!俺なら金取るところだべ!」

桑田「テメェと飯食うのに誰が金なんか払うんだっつーのッ!!!」


セレス「…山田君」

山田「セレスティア・ルーデンベルク殿、なんでしょうか?」

セレス「何故私がこのような位置に座らなければなりませんの?」

山田「あー…それはもしかして葉隠康比呂殿と桑田怜恩殿が隣にいることでしょうか?」

セレス「騒々しくてたまりませんわ」

山田「確かにあの2人の隣というのはいただけませんなぁ…」

セレス「言っておきますがあなたも同レベルですわよ?」

セレス「喘ぎ君ならまだしも、それ以外の男子など全員Dランクですわ」

山田「そ、そうですか…」

セレス「山田君、場所を変わってくださいますか?」

山田「場所ですか…?」

セレス「葉隠君と山田君にはさまれているくらいならあなた一人が隣の方がまだマシですので…」

山田「むひょひょ!これは拙者独り占めしたいという…痛い痛い痛い痛い!!!」

セレス「どう解釈すればそうなりますの?」ギリギリギリギリ!

セレス「山田君、私ミルクティーが飲みたいですわ」

山田「ミルクティーですか…?ここはグラウンドですし自販機のものですかな…?」

セレス「そんなはず…ないじゃありませんか」カッ

山田「茶葉から入れてまいります!!!」ダッ






舞園「お弁当すごくおいしかったですね」

戦刃「うん、3日間絶食した後のレーションくらいおいしかった…」

霧切「3日間絶食するってシチュエーションがよくわからないんだけど…」

苗木「学園長に感謝だね。こんなもの用意できるなんてすごいよ」

霧切「別にすごくはないでしょ。あの人が作ったわけでもないんだし…」

舞園「もう…霧切さんはもう少し素直になるべきだと思いますよ?」

苗木「まあまあ、霧切さんも霧切さんなりにお父さんのことは想ってるはずだよ」

霧切「あの人に特別な感情なんてないわ。ただ過去を清算して全部水に流しただけ」

戦刃「あ…でも霧切さん、たまに学園長の部屋に行ってるよね…?」

霧切「…!?どうしてそれを…!?」

戦刃「ご、ごめんなさい… たまたま寄宿舎で見かけて…」

霧切「そう…見られていたのね… それなりに気を付けてはいたのだけれど…」

霧切「でもあれはあの人から学園長として依頼されていた調査の報告をしに行っていただけよ。私的な用事じゃないわ」

舞園「そうなんですか。フフ」

霧切「…何かしら?」

舞園「いえ、本当は毎日学校であったことを話してるんですよね?」

霧切「な、何を言ってるの!?そんな訳…いいえ、そもそも何を根拠にそんなこと言ってるのかしら?」

舞園「私エスパーなんです」

霧切「話にならないわね」

舞園「まあ、エスパーでなくとも学園長の部屋から出てきた時の霧切さんの顔を見れば事務的な会話だけじゃないことは誰でもわかると思いますよ?」

霧切「まさか、あなたも見てたの…?」

舞園「はい、戦刃さんと一緒にたまたま…」

霧切「まったく…あなたも油断ならないわね…」

苗木「あはは、でも霧切さんも思ったよりお父さんと仲良くしてるようでよかったよ」

霧切「どうして?別に苗木君とは何も関係ないはずよ?」ジー

苗木「い、いやぁ…まあそうなんだけどさ!やっぱり心配だったから…」

苗木「ここに来たばっかりの時の霧切さんって学園長のこと本当に嫌ってるって感じだったけど…」

苗木「学園長を見る時は何だか思いつめたような雰囲気でちょっと気になってたんだ」

霧切「…」

苗木「あ!ご、ごめん!わかったようなこと言っちゃって!」

霧切「…別にいいわ。大体その通りだから」

苗木「え?」

霧切「確かにあなたの言う通り、最初はあの人のことを嫌っていた…というより憎んでいたわ」

霧切「でも、私の中には小さい頃の…父と過ごした楽しかった頃の記憶がずっと残っていた…」

霧切「そのせいであの人を憎み切ることもできず、かといって歩み寄ることもできずにいたの」

苗木「霧切さん…」

霧切「でも、あなた達と出会って変わったわ」

霧切「少しずつ父と話すようになっていった… 元々父は私と話したかったのでしょうね。拍子抜けするあっさりだったわ」

霧切「何年も思い悩んでいたのが馬鹿らしくなったわ」フフッ

霧切「全部あなた達のおかげよ」

霧切「あなた達のおかげで、誰かといることの楽しさを思い出した… 人と向き合うことの大切さを知った…」

霧切「だから…その…ありがと…///」

苗木「霧切さん…そんな風に思ってたんだね」

舞園「今度は素直に言えましたね!」

霧切「う、うるさいわね」

舞園「でもやっぱり苗木君はすごいです。霧切さんにここまで言わせるなんて」

戦刃「うん、苗木君はすごい…」

苗木「べ、別にボクはなにも…」

霧切「ええ、私は“あなた達”と言っただけで苗木君については一言も言ってないわよ」

霧切「まあ、苗木君も…入ってはいるけど…」

苗木「うん!ボクはそれで十分うれしいよ!」

霧切「何をそんなに喜んでるの…?」

苗木「折角同じクラスで友達になったんだし霧切さんにももっと楽しく過ごして貰いたいって前から思ってたんだけど…」

苗木「思ったよりも楽しく過ごしてたみたいで安心したよ。それにボクも少しは霧切さんの力になれてたみたいでうれしいんだ!」

霧切「…こそこそとそんなことを考えてるなんて、苗木君の癖に生意気ね」

苗木「き、厳しいね…」

舞園「苗木君、霧切さんは照れてるだけですよ」

苗木「うん、なんとなくわかるよ」

霧切「………///」



今日はここまで





モノクマ「えー、全員揃ってますかね。それでは絶望スポーツテスト午後の部を開始します!」

狛枝「やあ皆、引き続きよろしくね。日向君の代わりも連れてきたからさ」

左右田「あーめんどくせー。なんで俺が日向の代わりなんかしなきゃなんねーんだよ…」

狛枝「まあまあ、その分午後の授業免除になるんだしいいじゃない」

左右田「拘束時間はこっちの方がぜってーなげーだろ!」

左右田「今日の放課後はソニアさんと過ごす予定だったのによぉ…」

狛枝「ソニアさんなら田中君と飼育小屋の掃除をするって言ってたしどっちにしろその予定は無理だったと思うよ?」

左右田「だーっ!うっせうっせ!あんなヤローとの予定なんて俺が誘えばキャンセルしてくれるかもしれねえだろッ!!!」

モノクマ「はいはい、進行も押してるし雑用係に時間を回してられないからさっさと始めるよ」

左右田「なんでボランティアでこんな扱いされなきゃなんねーんだ…」




モノクマ「午後一番!第4種目は“握力測定”です!」

不二咲「…!」



狛枝「握力測定は専用の計測器を使用するよ」

狛枝「左右の手で2回ずつ測ってもらってそれぞれのいい方の数字を記録するからね」

狛枝「ちなみに今回の計測器は左右田君が改造した特別性で通常の倍、200kgまで測れるよ」

狛枝「“超高校級”を図るテストでもあるからね。やっぱり規格も増やさないと!」

狛枝「実は先日のテストは通常の計測器を使ったんだけど、弐大君が使った時にメーターが振り切れて壊れちゃったんだ」

狛枝「今回は十分測れるようにしてあるから思う存分皆の希望を見せてよ!」

モノクマ「それでは計測開始でーす!」





朝日奈「さくらちゃん!まずはさくらちゃんから!」

大神「む?我か…」

狛枝「いきなり大本命だね…」

苗木「大神さんかぁ… どんなすごい記録が出るのか楽しみだね」

朝日奈「さあさあ!まずは景気づけにドーンとやっちゃってよ!」

大神「ふむ…では我から行かせて貰おうか」




大神「フンッ!!!」バキッ!

苗木「」

大和田「」

葉隠「」

左右田「ぎにゃああああああああ!!!俺の計測器がああああああ!!!」

狛枝「あああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ビクンビクンドピュッ!



朝日奈「すごい…すごいよさくらちゃん!これって200kg以上ってことだよね!?」

大神「フッ…過去最高の記録だな」

不二咲「やっぱりすごいなぁ…」

桑田「あ、ありえねー…」

山田「完全に人間辞めてますなぁ」

石丸「グヌヌ…また大神君が備品を壊してしまった… しかし今回は正規の使用方法で壊れたのだから仕方ないか…」

左右田「えーと…狛枝も気絶しちまったし俺が進行やんのか?」

左右田「じゃ、じゃあ右はMAXの200kgってことにして次は左な…」





大和田「おっし!次は俺が行くぜ!!!」

不二咲「え?大和田君が?」

大和田「おう!俺が男ってもんを見せてやるからよ!」

石丸「そうだ兄弟!皆に見せてやるのだッ!」

山田「しかし大神さくら殿の後は中々ハードルが高いですぞ?」

石丸「だからこそだッ!あえて逆境に立ち向かうその姿こそ日本男子の姿じゃないかッ!」

大和田「さっすがよくわかってんじゃねえか兄弟!」


セレス「大和田君は随分やる気ですわね」

桑田「まあ、ヤンキーって握力鍛えるの好きだからな」

苗木「不二咲クンにいいところ見せて勢いを付けてあげたいのかもね」

舞園「なるほど、そういうことですか!」

桑田「あ、俺もそう思ってたぜ!?」

舞園「はい」



大和田「ふっ…!」グググ!

大和田「…!どうだ!?」バッ

左右田「…74kgだな」

不二咲「うわぁっ…!」

大和田「チッ、まあまあか…」

桑田「やっぱ鍛えてんだなぁ」

苗木「ボクの倍以上ありそうだね…」

霧切「情けないわね。半分くらいはいけるでしょ?」

苗木「あはは…一応頑張ってみるよ」

左右田「つーかお前ら一人ずつやってないでドンドン測れよ!計測器はいっぱいあんだからよ!」

十神「お前は見ていなくていいのか?不正行為があるかもしれんぞ?」

左右田「あァ?いいよめんどくせー。俺には関係ないし早く帰りてーんだよ」

石丸「問題ない!!!不正行為などこの僕が許さないからな!!!」

十神「ではさっさと始めるぞ」





不二咲「よし!僕も…」

大和田「お!不二咲もやんのか?」

不二咲「うん!」

苗木「頑張って不二咲クン!」

不二咲「それじゃあ…やるよ!」

不二咲「んっ…!くぅ…!///」プルプル

苗木(かわいい)

不二咲「はあっ…!ど、どう!?」バッ

大和田「21kgだな」

苗木「に、21…?」

不二咲「わぁ!僕20kg超えたの始めてだよぉ!」

大和田「何言ってんだまだ全然だろ!大神も言ってただろ?これから伸びるってよ!」

不二咲「うん!次は30kgを目指すよ!」

苗木「そっか…不二咲クンは努力してその数字にたどり着いたんだね」

大和田「当たり前じゃねえか。何言ってんだ」

苗木「うん!ボクも不二咲クンを応援するよ!」

不二咲「あ、ありがとう!苗木君!」

大和田「そうと決まったら次は苗木だな!」

苗木「うん、それじゃあ測らせてもらうよ」






大和田「35kgか…まあ苗木ならこんなもんだな」

苗木「やっぱり大和田クンみたいにはいかないよ」

不二咲「苗木君もすごいよ。僕より全然強いもん!」

霧切「あら、大和田君の半分には届かなかったのね」ヌッ

苗木「うわっ!霧切さん!」

霧切「これはアレね。もうおしおきね」

苗木「な、なんでそうなるんだよ… それより霧切さんはもう終わったの?」

霧切「ええ、もう終わってるわ」

苗木「ちなみにいくつだったの?」

霧切「……28」

苗木「え…?霧切さんって28なの…?」

霧切「…何?」

苗木「あ、いや、霧切さんならもっといってると思ってたから…」

霧切「こんなものでしょ。女子なんだから」

不二咲「うぅ…」

霧切「…!ごめんなさい不二咲君。そんなつもりはなかったのだけれど…」

不二咲「き、霧切さんは悪くないよ!気にしないで!」

不二咲「じゃあ、僕は他の皆を見てくるから」タッタッタ

大和田「俺も行くぜ不二咲」


霧切「不二咲君には悪いことしたかしら…」

苗木「大丈夫だよ!不二咲クンならきっと気にしてないって!」

霧切「…そうね。彼は優しいものね」

霧切「それに、そもそも苗木君が妙なこと聞くからいけないのよ!」

苗木「ご、ごめん…」





不二咲「情けない話だけど、他の人の記録が気になっちゃうんだよね…」

大和田「別にいいんじゃねえか?次の目標にもなるしよ」

不二咲「そっか!そう考えればいいんだね!」



葉隠「セレスっちの記録は…っと」

セレス「13kgですわ」

葉隠「13kg?低すぎねーか?」

セレス「私、非力ですの…」

山田「絶対嘘ですぞ!」

セレス「まあ、何を根拠にそんなこと言いますの?」

山田「僕を叩く時の力はそんなものではありませんでしたぞ!」

セレス「何のことやら…あら?」

不二咲「…」ジー

セレス「…うふふ、では2回目を測りましょうか」

葉隠「おう」

セレス「…」グッ

セレス「はい、終わりましたわ」スッ

山田「25kgですか…やっぱり加減していたのですな」

不二咲「え…!?」

セレス「うふふ、だって私は儚い乙女ですもの」

葉隠「キャラのためにテストの点まで変えることねーべ…」

山田「しかし、何故2回目は普通に測ったのですか?」

セレス「気が変わりましたの。私、こう見えて猫のように気まぐれですから…」

葉隠「訳わからんべ…」

不二咲「うぅ…」ジワ

セレス「うふふふふふ」ゾクゾク



朝日奈「65kgかぁ… やっぱりさくらちゃんには力じゃ全然敵わないね」

不二咲「ろ、ろくじゅう…」


舞園「42kgです!」

石丸「素晴らしいぞ舞園君!文武両道!優等生の鏡だ!」

不二咲「うぅぅ…」


戦刃「99…」

モノクマ「うぷぷ、さすが脳筋だね」

不二咲「ふわああああああん!!!」


腐川「22…まあ文化系だしこんなものよね…」

不二咲「ぁ…あぁぁ……」




不二咲「僕が一番…クラスで非力だったんだね…」ポロポロ

大和田「げ、元気だせよ… 握力が筋力の全てじゃねえんだしよ…」

不二咲「で、でもさ!これが今の僕の力なんだからちゃんと受け止めないと駄目だよね!」ゴシゴシ

大和田「不二咲…」

不二咲「えへへ、次の目標は腐川さんかな…?」

大和田「おう!腐川くれーすぐに追い抜いてやろうぜ!」

不二咲「握力は0点になっちゃうけど、残りの種目で挽回しないとね!」




モノクマ「第4種目終了でーす!」

モノクマ「それでは結果を発表します!」


握力順位


1 大神さくら +10点
2 戦刃むくろ +7点
3 大和田紋土 +7点
4 桑田怜恩  +7点
5 朝日奈葵  +5点
6 石丸清多夏 +5点
7 十神白夜  +5点
8 葉隠康比呂 +5点
9 舞園さやか +3点
10 山田一二三 +3点
11 苗木誠   +3点
12 霧切響子  +3点
13 セレス   +1点
14 腐川冬子  +1点
15 不二咲千尋  0点



総合順位


1 大和田紋土  24点
2 石丸清多夏  22点
3 十神白夜   20点
3 腐川冬子   20点
5 桑田怜恩   19点
6 葉隠康比呂  18点
7 舞園さやか  17点
7 霧切響子   17点
9 苗木誠    11点
9 戦刃むくろ  11点

11 朝日奈葵    9点 
11 大神さくら   9点
13 山田一二三   8点
13 セレス     8点
15 不二咲千尋   7点




モノクマ「うぷぷ、段々ハンデが目立たなくなってきましたね」

モノクマ「それにしても不二咲クン。とうとう最下位になっちゃいましたね?」

不二咲「うぅ…」

苗木「え、江ノ島さん!」

モノクマ「ねえねえどんな気持ち?女子に握力で負けて最下位に落ちるのってどんな気持ち?」

大和田「オイコラァッ!!!ふざけてんじゃねえぞッ!!!!!」

左右田「ヒィッ!!」

モノクマ「キャー、不良が怒ったぁ!」

不二咲「いいんだ大和田君。江ノ島さんを責めないで… 事実だからさ…」

大和田「で、でもよぉ…!」

モノクマ「不二咲クンは優しいんだね。皆も見習って欲しいなぁ」

モノクマ「それにして不二咲クン。ごめんねぇ、ボクのハンデ設定が間違ってたばっかりに…」

モノクマ「お詫びに今からでも不二咲クンにハンデとして5点プレゼントするよ!」

モノクマ「うぷぷ、だってこのままじゃ最下位確定でしょ…?」

大和田「テ、テメー、いい加減に…」

不二咲「い、いらないよ!ボクだって男なんだから!」

苗木「ふ、不二咲クン…!」

不二咲「ボクだって強くなるために頑張ってきたんだもん!皆と同じ条件でやるよ!」

モノクマ「ふーん、でもそんなこと言ったって結果は一緒だよ?だったらおしおきだけでも回避できるようにしておいた方がいいんじゃない?」

モノクマ「うぷぷ、最下位へのおしおきはえげつないよ?ボクもまだ見てないけど“超高校級のスパイ”に頼んで調べてもらった秘密だからねぇ」

不二咲「その時は仕方ないよ。ボクはもう決めたんだ… 強く変わるんだって!」

不二咲「だからこんなことで逃げたくないんだ!」

大和田「不二咲…オメー、男…いや、漢だぜッ!!!」

石丸「ぼ、僕も感動したぞッ!!!君こそ男の中の男だッ!!!」ブッシャァ!!!

苗木「うん!立派だよ!」

舞園「不二咲君、かっこいいです!」

セレス「困難に立ち向かう姿勢は私のナイトに必須の条件ですわ。そろそろ不二咲君もCランクくらいにはして差し上げてもよろしいかもしれませんわね」

大神「強さとは精神的な強さも含めたものだと我は思っている… そういう意味ではお主は既に強さを持っているのかもしれんな」

不二咲「皆…ありがとう…!」

モノクマ「あーやだやだ。ベッタベタな青春モノだよ。こんなことして恥ずかしくないの?」

戦刃「盾子ちゃん、流石に今のはマズイよ… 不二咲君に謝らないと…」

モノクマ「うるさいんだよ!そんなに謝りたいならキミが一人で土下座でもなんでもすればいいだろ!」

戦刃「う、うん…不二咲君…盾子ちゃんが失礼なことを…」

不二咲「い、いいよぉ!土下座なんかしなくても!戦刃さんは何も悪くないんだから!」

 アハハハハハハハ!


左右田「…俺、いない方がいいんじゃね?」





モノクマ「えー次は長座体前屈…」

桑田「なんかもう全然やる気なくね?」

戦刃「多分思ったようにならなくて飽きてきてるんだと思う…」

腐川「あ、飽きたんならもう止めなさいよ…!」

モノクマ「後はもうおしおきだけが楽しみですよ…」

モノクマ「それじゃ左右田君後よろしく」



左右田「とりあえず狛枝も気絶して保健室に運ばれちまったから追加で一人呼んだぞ」

小泉「ハァ…最悪だよ。左右田と2人で雑用だなんて…」

左右田「うっせーよ!俺だって帰りてーんだから我慢しろッ!!!」

小泉「はいはい、わかったわよ。任されたからにはしっかりやらないとね」

小泉「じゃあ始めるわよ!言っておくけど不正は駄目だからね!」




石丸「よし!今度は僕から測るぞ!」

小泉「はい、それじゃあ背中を壁にぴったり付けて」

石丸「これでいいか?」

小泉「うん、そのままゆっくり前に倒して」

石丸「…」スー

苗木「へえ、石丸君体やわらかいんだ」

石丸「ハッハッハ!毎朝ラジオ体操を欠かさずにやっているからな!」

小泉「記録は60cm。まあまあね」


小泉「じゃあ、次はアンタね」

山田「むむ、拙者ですか…」

小泉「ほら!さっさとしなさいよ!」

山田「ふふふ、その程度の叱咤で拙者が揺らぐことはありませんぞ。セレスティア・ルーデンベルクの罵倒に比べればこの程度…」

小泉「ねえ、ここの男子ってこんなめんどくさいのしかいないの?」

苗木「えっと…山田クンは結構特殊な方だから…」

小泉「まあなんでもいいけどさ… とにかく早くしてよ!」

山田「ふむ…そうですな。時間も押しているようですし」

山田「ほ!」

小泉「…」

左右田「…」

山田「…」

小泉「ねえ、まだ?」

山田「……あのぉ、もうやってるんですが…」

小泉「嘘!?これで!?」

左右田「お前固すぎだろ…」

セレス「山田君、もっと頑張りなさいな」グイグイ

山田「ぎゃあああああ切れるぅぅ!!!無理無理無理ィ!!!!」

戦刃「あ、手伝った方がいいんだ…」グイグイ

山田「ヒギィィィィィィ!!!!!!」

小泉「ちょ、ちょっと!手伝ったら駄目だってば!」

苗木「戦刃さん!山田クンが死んじゃうよ!」

モノクマ「うぷぷ、残念な奴だなぁ」




山田「痛た…死ぬかと思いましたぞ…」

小泉「まったく、男子なのに情けないわね」

十神「次は俺だ」

小泉「あ…えっと…十神…?」

十神「何故疑問形なんだ」

小泉「ほ、ほら!私たちとしては十神って言えば太ってる方だから…」

十神「あれは偽物だろう!」

小泉「わかってはいるんだけどね!私達が最初に会ったのは向こうの方だし…」

霧切「仕方ないわ。77期の十神君の方が協調性もリーダーシップも上だし、慕われてるもの」

左右田「まあ、2人に初めて会った時はこっちが偽物じゃねーかって思ったぐらいだしな」

十神「な、なんだと…?」

腐川「な、何言ってんのよ…!本物の白夜様の方が何もかも上よ…!」

苗木「き、気にすることないよ十神クン!ボク達だって十神君の良さはわかってるよ!」

十神「ふ、ふん!やはりわかる者にはわかるらしい… 当然だ。俺は超高校級の完璧だからな!」

腐川「そ、そうです!白夜様!」

十神「黙れ。お前のことじゃない」

朝日奈「相変わらず十神は苗木がお気に入りだね…」

舞園「入学当初孤立してた十神君に話しかけてクラスに馴染むまで付き合ったのが苗木君ですからね」

モノクマ「うぷぷ、苗木クンがいなかったら十神クンなんか戦刃さんと一緒にぼっちだっただろうね」

モノクマ「ねえ戦刃さん?」

戦刃「うん、全部苗木君のおかげ…///」

モノクマ「うわぁ…」

十神「無駄話が過ぎたな。測定に戻るぞ」





十神「…」スゥー

舞園「うわぁ!十神君も柔らかいですね!」

腐川「流石白夜様!なんてしなやかで美しいのかしら!」

十神「俺ほどの人間ともなれば自己管理も一流だ。毎日十神式ストレッチで体調を万全に整えている」

苗木「やっぱり十神君はすごいね!」

十神「フフッ、当然だ…」

大和田「あいつ、今日で一番目立ったな」

朝日奈「すっかりご機嫌だよね…」




モノクマ「はい、第5種目終了」

モノクマ「結果はご覧の通りですよー」


長座体前屈結果


1 朝日奈葵  +10点
2 大神さくら +7点
3 桑田怜恩  +7点
4 十神白夜  +7点
5 舞園さやか +5点
6 石丸清多夏 +5点
7 戦刃むくろ +5点
8 不二咲千尋 +5点
9 葉隠康比呂 +3点
10 大和田紋土 +3点
11 苗木誠   +3点
12 霧切響子  +3点
13 腐川冬子  +1点
14 セレス   +1点
15 山田一二三  0点



総合順位


1 大和田紋土  27点
2 石丸清多夏  27点
3 十神白夜   27点
5 桑田怜恩   26点
7 舞園さやか  22点
6 葉隠康比呂  21点
3 腐川冬子   21点
7 霧切響子   20点
11 朝日奈葵   19点
11 大神さくら  16点
9 戦刃むくろ  16点
9 苗木誠    14点
15 不二咲千尋  12点

13 セレス     9点
13 山田一二三   8点





朝日奈「やったー!初めて1番になったよ!」

小泉「葵ちゃんすごかったわね… 頭が足にぴったりついてたじゃない…」

朝日奈「えへへ~、これは結構自信あったんだよねぇ!」

葉隠「ほぼ二つ折りだったべ… オカルトは信じねーんだ!」

朝日奈「オカルトじゃないよ!努力の成果だよ!」バシッ

葉隠「痛えッ!!!ひでーぞ!ぶつことないべ!」

小泉「あんたが変なこと言うからでしょ!」


舞園「霧切さん、意外と体固いんですねぇ」

霧切「ええ、あなたはすごいわね」

舞園「アイドルですから!キレのある動きが必要なんです!」

霧切「流石はプロね」


不二咲「や、やったぁ!5点だよぉ!」

大和田「やるじゃねえか不二咲!今回は負けたぜ!」

不二咲「えへへ、大神さんに柔軟もやっておくようにって教えて貰ったんだぁ」

大神「フッ、どうやらしっかりやっていたようだな…」


モノクマ「あーあ、不二咲クンもしっかり順位上げてきたよ…」

戦刃「うん、すごいね」

モノクマ「そしてキミはまた微妙な順位だね?」

戦刃「柔軟はあんまり得意じゃない…」





モノクマ「はい次ィ!ドンドン行きますよ!」

霧切「何よ。やる気失くしたと思ったら今度は急かして…」

モノクマ「ボクはさっさとオマエラのおしおきが見たいんだ!調べてもらった恥ずかしい秘密の内容も気になるしね!」

十神「そういえばその秘密とやらはお前が調べたものではないんだったな」

モノクマ「はい!超高校級のスパイに依頼しました!」

モノクマ「ちなみに報酬は戦刃さんの生着替え写真です」

戦刃「!?」

苗木「なっ…!それはいくらなんでも…!」

舞園「そうですよ!あんまりです!」

左右田「き、着替えの写真ってマジかよ… 俺にも手伝いの報酬として一枚…」

小泉「今の発言ソニアちゃんに報告しとくから」

左右田「じょ、冗談だって!」

モノクマ「キミたちがなんと言おうともう渡しちゃったよ。今頃ナニをナニしてるんだろうねぇ?」

苗木「戦刃さんが可哀想だよ!」

モノクマ「もう…わかったよ。じゃあ苗木クンにも一枚あげるからそれでいいでしょ?」

苗木「そういう問題じゃ…!」

戦刃「…///」

セレス「いいみたいですわね」

苗木「えぇ!?」

桑田「畜生ぉぉぉぉぉッ!!!苗木ばっかりィ!!!」

舞園「苗木クン?まさか受け取ったりしませんよね?」ニコッ

苗木「も、もちろんだよ!」

戦刃「苗木君…やっぱり私の写真なんていらないよね…」

苗木「そ、そんなことは…」

舞園「欲しいんですか…?戦刃さんの着替え写真」

朝日奈「苗木サイッテー」

苗木「い、いや…それは…」

霧切「どうなの苗木君」

モノクマ「うぷぷ、面白くなってきたね。少しはやる気出てきたよ」





モノクマ「突如発生した修羅場はさておき… 次の種目を始めますよ」

小泉「えっと…次は上体起こしね」

小泉「まずは抑える人が必要だから…皆で2人組作ってー!」

霧切「」ビクッ

腐川「」ビクッ

戦刃「」ビクッ

モノクマ「うぷぷ…」


朝日奈「さくらちゃん!一緒にやろ!」

大神「ああ、よろしく頼むぞ」


石丸「兄弟!僕と組もうじゃないか!」

大和田「おう!」


葉隠「桑田っちは俺とやるべ!」

桑田「ハァ!?俺は舞園ちゃんとやるっつーの!」

葉隠「流石にそれはマズイべ?」

桑田「………だよな」


不二咲「な、苗木君。僕と組んでもらってもいいかな…?」

苗木「うん!じゃあ2人でやろうか!」

不二咲「あ、ありがとう!」


舞園「霧切さんは私と組みましょう!」

霧切「え、ええ…構わないわ…」ホッ


セレス「山田君、わたくしの足を抑えることを許可しますわ」

山田「な、なんですと!?ありがたき幸せ!!!」

セレス「ただしわたくしはあなたを手伝う気はありませんので、モノクマにやっていただきます」

山田「そ、それは…」

モノクマ「うぷぷ、しょうがないなぁ」

山田「いいの!?」

セレス「ふふ、ではお願いしますわ」ニコッ

山田「大丈夫ですよね…?変なことしたりしませんよね…?」

モノクマ「山田君は心配性だなぁ。殺人インストラクターの異名を持つボクに任せておけば安心だって!」

山田「不安しかありませんぞ!?」




戦刃「えっと…」オロオロ

モノクマ「あれれー?戦刃さん!」

戦刃「じゅ、盾子ちゃん…」ビクッ

モノクマ「どうしてペア組まないのぉ?小泉さんの指示が聞こえなかったのかなぁ?」

戦刃「そ、それは…」

モノクマ「もしかしてぼっち!?ぼっちなの!?」

戦刃「うぅぅ…」ジワ

モノクマ「ダッハッハッハッハッハ!そうだよね!15人だもんね!一人は余っちゃうよね!」

モノクマ「小泉さんも酷いよねぇ… 奇数なのにぼっちに配慮してくれないなんてさ!」

モノクマ「きっとああいう委員長キャラにはぼっちの気持ちなんてわからないんだろうねぇ。うぷぷ」

朝日奈「あ!戦刃ちゃん!」

戦刃「え?」

朝日奈「もしかしてまだペア組んでない?」

戦刃「う、うん…」

大神「そういえば今日は奇数だったな…」

朝日奈「私達と3人でやろうよ!」

戦刃「い、いいの…?」

朝日奈「もっちろん!戦刃ちゃんもすごいから一緒に運動してみたかったんだ!」

大神「我もだ。お主の動きを近くで見てみたい。是非我らと組んでくれないか?」

戦刃「う、うん…!///」

モノクマ「なーんだ…あっさり決まっちゃったか」

モノクマ「まったく、つまんないの!」





小泉「時間は30秒ね!」

小泉「よーい…スタート!」


石丸「うおおおおおおおおおおおおッ!!!」ブンブンブンブン!

大和田「すげえ気合だぜ兄弟ッ!!!」


腐川「ううぅ…!」グググ…

十神「この程度か。やはり使えんな」

腐川「うううううううぅ!」グググ…


セレス「…っ!」プルプル

山田「…」

セレス「…ふぅ」

山田「…」

セレス「もう結構ですわ」

山田「1回も出来ないんですか!?」


不二咲「ふぅ…!ふぅ…!」

苗木「不二咲クン!頑張って!後10秒だよ!」

不二咲「ううぅっ…!」





小泉「はい!そこまで!」


不二咲「はぁ…はぁ…はぁ…」

苗木「不二咲クン、お疲れ様!」

不二咲「うぅ…疲れたぁ…」

苗木「でも精一杯できたんだね」

不二咲「うん!苗木君がしっかり抑えてくれたおかげだね!」

苗木「あはは、それじゃあ今度は不二咲クンが抑えてね?」

不二咲「うん!任せて!」


モノクマ「はいはい、山田クンはボクが抑えるんでしたね」

山田「や、優しくしてね…?」

モノクマ「オイ!気持ち悪いこと言うなよな!」ジャキンッ!

山田「ブヒィッ!?申し訳ありません!」


腐川「うへ…うへへへへへへ…!こ、今度はアタシが白夜様の足を…お、抑える番ですね…!」

十神「いいからさっさとやれ」

腐川「は、はいィィィ!!!」

腐川「うへへへへ…」ギュゥ~

十神「オイ!俺は抑えろと言ったんだッ!!!しがみつけとは言ってないぞッ!!!」

腐川「で、でも…しっかり抑えないと白夜様がやりづらいと…」

小泉「ちょっとそこ!もう始めるわよ!」

十神「くっ…!ならせめて動かないように抑えておけ…!」

腐川「は、はい!」ギュゥ~

十神「うっ…!」ゾワ




小泉「よーい…スタート!」



大和田「うおおおおおおおお!!!!」ブンブンブンブン!

石丸「いいぞ兄弟ッ!いいペースだッ!」


山田「ふぬぬぬぬ…!」プルプル

モノクマ「頑張れ頑張れできるやれるやれるって気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだそこで諦めんな積極的にポジティブに頑張れ頑張れ…」

山田「ぬおおおおおおおおお!!!!」

モノクマ「もっと熱くなれよおおおおお!!!!」


霧切「ふっ…!ふっ…!

舞園「霧切さん!頑張って!まだいけます!」

霧切「ふうぅぅぅぅぅん!」


腐川「うへへへへ…!白夜様の素肌に触れてるわぁ…!」

十神「糞ッ!俺は…!こんなことで…!集中をぉ…!乱したりはぁ…!」


小泉「そこまで!」


葉隠「ふい~…やっと終わったべぇ…」

霧切「腹筋なんてしたのは久しぶりだわ…」

舞園「ウフフ、お疲れ様です!」

石丸「ナイスファイトだったぞ兄弟!」

大和田「おう!オメーもな!」

十神「ククク…!俺は…俺はやりきったぞ…!見たか苗木!」

苗木「う、うん!ちゃんと見てたよ!」

苗木(ホントは見てないけど…)

朝日奈「う~ん!やっぱり時間決めて皆でやると張り合いがあっていいねぇ!」

小泉「それじゃあ記録を集計して…」

大神「待て。まだ戦刃が終わっておらぬぞ」

小泉「え?そうだったの?」

戦刃「うん」

小泉「あ、そっか!今日は奇数だったんだね… ごめんねむくろちゃん!これから始めてもらうね!」



小泉「30秒。よーい…スタート!」

戦刃「………」バババババババババッ!

桑田「な、何だこの動きッ!?」

モノクマ「ひえ~キモイよぉ~!」

大神「ぬう…抑えてる方もすさまじい反動だ…!」

不二咲「こ、こんな動きを人間ができるなんて…!」

霧切「1秒間に2回…いえ、2.2回ってところかしら…」


小泉「そこまで!」

戦刃「…」ピタ

セレス「息一つ乱れていませんわね…」

朝日奈「戦刃ちゃーん!」ダキッ

戦刃「あ、朝日奈さん…」

朝日奈「すっごいじゃん!さくらちゃんより速かったよ!」

大神「うむ。見事だったぞ」

戦刃「えへへ…」

苗木「すごかったよ!戦刃さん!」

戦刃「…///」

モノクマ「やれやれ、いい加減にして欲しいよまったく…」

モノクマ「でもまあ、これくらいしか見せ場もないし今日くらい許してあげましょうかね…」

舞園「ウフフ!」

モノクマ「何かな?枕園さん」

舞園「いえ、なんだかんだ言っても江ノ島さんはお姉さん思いですね!後、舞園です」

モノクマ「な、何言ってるのかなぁ?ボクはあんな残念な奴知らないよ?」

戦刃「盾子ちゃん!私のこと気にしてくれてるの!?」バッ

モノクマ「反応が早ーよ!こっちくんな!」


モノクマ「えー、では、今回の結果です」


上体起こし結果


1 戦刃むくろ +10点
2 大神さくら +7点
3 朝日奈葵  +7点
4 桑田怜恩  +7点
5 石丸清多夏 +5点
6 大和田紋土 +5点
7 十神白夜  +5点
8 舞園さやか +5点
9 苗木誠   +3点
10 葉隠康比呂 +3点
11 不二咲千尋 +3点
12 霧切響子  +3点
13 山田一二三 +1点
14 腐川冬子  +1点
15 セレス    0点



総合順位


1 桑田怜恩  33点
2 石丸清多夏 32点
2 十神白夜  32点
2 大和田紋土 32点
5 舞園さやか 27点
6 朝日奈葵  26点
6 戦刃むくろ 26点
8 葉隠康比呂 24点
9 霧切響子  23点
9 大神さくら 23点
11 腐川冬子  22点
12 苗木誠   17点
13 不二咲千尋 15点

14 山田一二三  9点
14 セレス    9点



朝日奈「うぅ~、中々追いつけないよぉ」

腐川「ア、アンタはもう上位余裕じゃない… こんな順位にこだわったって意味ないわよ…」

朝日奈「そんなことないよ!スポーツとなればやるからには勝つよ!」

腐川「う、うるさいわよ…!わかったから大声出すんじゃないわよ…!」


不二咲「うーん…思ったよりはやれてるのかなぁ…」

大和田「まあ、そこそこじゃねえか?でもどうせならもっと上を狙ってこうぜ!」

不二咲「うん!そうだね!だとすると次は苗木君を目標にすればいいのかな…?」

大和田「そういうことだな。2点差ならまだまだいけんだろ!」

石丸「そうだ不二咲君!頑張って苗木君を打ち倒すのだ!」

苗木「あはは…」


モノクマ「勝負も終盤へと差し掛かって参りました!次は反復横とびです!」


小泉「じゃあこの種目は2人一組で回数を数えて貰うから今のペアでラインのところへ…」

十神「待て」

小泉「な、何よ…」

十神「ペアを変えさせろ。こんな女と何度もペアなど組めるか」

左右田「何だよめんどくせーなー…」

小泉「もう…わかったわよ!じゃあ誰か十神と変わってあげてくれる?」

一同「…」

十神「オイどうした!?不二咲!俺と変われ!」

不二咲「えっとぉ…」チラ

腐川「キィ~~~…」ギリギリギリ

不二咲「ご、ごめんね?僕苗木君と組んでるから…」

十神「何…!?」

小泉「はいはい!誰も変わってくれないみたいだからさっさと始めるわよ!」

十神「愚民どもめ…」グヌヌ




セレス「まあ今回は回数をカウントするだけですから、特別にわたくしも協力して差し上げますわ」

山田「ハイィィッ!!ありがたき幸せぇ!!!」

モノクマ「うぷぷ、ならボクはぼっちの戦刃さんを手伝うよ」

戦刃「やった…!盾子ちゃんと一緒だ…!」

モノクマ「うっぷ…うっぷ… キミのあまりのお花畑っぷりに吐き気がしてきたよ…」





モノクマ「ハイ終了」

桑田「はえーなオイ!!」

モノクマ「まあ特に見どころもないからね」

モノクマ「ところで左右田クン、今のツッコミキミの仕事じゃない?」

左右田「いやいやいや!別に俺の仕事はツッコミじゃねーから!」

モノクマ「オイオイ!超高校級のツッコミが職務放棄は困るんだよッ!」

左右田「メカニックだっつーのッ!!!」

モノクマ「今日のキミ日向クンの代わりに来たくせに全然喋ってないじゃん。いる意味あるの?」

左右田「ダァーッ!もう帰らせろッ!!!」

小泉「ちょっと!そうしたらアタシ一人になっちゃうじゃん!」

モノクマ「そうだよ。せめて雑用くらいはちゃんとやっていってよ」

モノクマ「でないとソニアさんの座った食堂の椅子からソニアさんのものと思われる髪の毛を採取してたことバラしちゃうよ!」

左右田「全部言ってんじゃねーかッ!!!つーかなんで知ってんだッ!!!」

小泉「えぇ!?ホントなの!?」

左右田「あ…いや、それはその…なんつーか…」

小泉「ま、待って…本気で気持ち悪いんだけど…」

左右田「オ、オイ!ソニアさんには黙っててくれよ!?ちゃんと仕事するから!」

小泉「言えるわけないじゃん!馬鹿!」

モノクマ「丸く収まったようなので続きにいきますよ」

左右田「どこが丸く収まってんだよッ!!!」


反復横とび順位


1 戦刃むくろ +10点
2 大神さくら +7点
3 桑田怜恩  +7点
4 朝日奈葵  +7点
5 十神白夜  +5点
6 石丸清多夏 +5点
7 大和田紋土 +5点
8 舞園さやか +5点
9 霧切響子  +3点
10 山田一二三 +3点
11 苗木誠   +3点
12 葉隠康比呂 +3点
13 不二咲千尋 +1点
14 腐川冬子  +1点
15 セレス    0点



総合順位


1 桑田怜恩  40点
2 石丸清多夏 37点
2 十神白夜  37点
2 大和田紋土 37点
5 戦刃むくろ 36点
5 朝日奈葵  33点
7 舞園さやか 32点
8 大神さくら 30点
9 葉隠康比呂 27点
10 霧切響子  26点
11 腐川冬子  23点
12 苗木誠   20点
13 不二咲千尋 16点
14 山田一二三 12点
15 セレス    9点





桑田「よっしゃ!このままいけば舞園ちゃんとデートだぜ!」

石丸「桑田君!勝負はまだ終わってないぞ!」

朝日奈「そーだよ!私だってまだ一番狙ってるんだから!」

桑田「いや石丸はともかく朝日奈は7点差付いてんだぞ!?無理だろ!」

朝日奈「え?そうなの?」

大神「不可能とは言わぬが…朝日奈が1位になるには次の種目1位を取りつつ桑田が9位以下、石丸十神大和田が5位以下になる必要があるぞ」

石丸「もしくは朝日奈君が2~4位で、桑田君が最下位、僕と兄弟と十神君と戦刃君が9位以下になることだな」

朝日奈「可能性があるなら手は抜かないよ!桑田がノロウイルスになって倒れるかもしれないし!」

桑田「さらっと嫌なこと言うんじゃねーよッ!!!」


十神「フン、2位か…」

十神「ハンデありとはいえ超高校級の脳筋共相手に2位なら悪くない… が、この俺が目指すのは頂点以外あり得ん!」

腐川「白夜様…!なんて凛々しいのかしら…!」

不二咲「ぼ、僕だって頑張るよぉ!」


山田「むっふっふ…この山田一二三、コミケで鍛えたフットワークで見事最下位を脱出しましたぞ!」

セレス「うふふ、それは何よりですわね」

苗木「でもセレスさんが単独最下位になっちゃったね」

セレス「まあ仕方ありませんわね。種目最下位ですから」

山田「し、しかし…それではオシオキになってしまいますぞ?」

セレス「あら、まだテストは終わってませんわよ?」

セレス「勝負は最後まで何が起こるかわからない… ギャンブルの鉄則ですわ」ニコッ

苗木「じゃあ、次の種目で挽回するってこと?」

セレス「さあ?どうでしょうね」

今日はここまで

モノクマ「それでは!いよいよ最後の種目ですよ!」

左右田「やっと終わりかよ。もうすぐ6時だぜ…」

小泉「…」

左右田「な、なんだよ?」

小泉「話しかけないで」

左右田「………グス」



大神「残る種目はシャトルランか…」

大和田「おう兄弟!ここは久しぶりに男の勝負と行こうぜ!」

石丸「それはいいな!体力と根性は試される…限界を超えた勝負!男同士の戦いにはうってつけじゃないか!」

不二咲「お、男の戦い…!」

朝日奈「走り込みは運動の基本だよ!私だって負けられないよ!」

桑田「舞園ちゃんとのデートが懸かってんだ…!ぜってーに勝つ…!」

戦刃「体力には自信がある… 徹夜の進軍も何度も経験した…」


十神「やれやれ、無駄に長いこの茶番もようやく終わりか… まあ最後くらいは本気を出すか」

葉隠「そんなことより聞きてーことがあるんだけどよ…」

十神「何だ?」

葉隠「俺がオシオキを回避するにはどうしたらいいんだ?」

十神「そんなこともわからんのか… 貴様から見て不二咲以下は既に逆転不可能… 貴様が舞園や大神を抜くこともあり得んだろう」

十神「つまり苗木、腐川、霧切の内2人が貴様より下になればいい」

十神「あいつらが獲得する点数などせいぜい3点…多くて5点程度だろう。12位以上に入ればほぼ回避できる」

葉隠「なるほど!よくわかんねーけど3人脱落してから止めればいいんだな!」





苗木「なんか皆結構やる気だね」

セレス「勝負ごとですもの。そうでなくては面白くありませんわ」

苗木「そういうセレスさんはそれほど本気を出してないみたいだけど…」

セレス「うふふ、わたくしはそういうキャラではありませんから」

霧切「それに苗木君だって人のこと言えないわよ。最低でも私を抜かないとオシオキ確定じゃない」

苗木「あはは…実はもう半分覚悟してるんだよね…」

苗木「まあでも、最後まで頑張ってみるよ!皆ここまで一生懸命なんだしね!」

セレス「さすがですわよ苗木君」




小泉「じゃあ全員一斉にスタートね!一応見てるから不正は駄目よ!?」

罪木「あ、あのぅ、私みたいなノロマが測定のチェックなんか出来るんでしょうか…」

小泉「大丈夫大丈夫!ちゃんと時間内にライン踏めてるか見ててくれればいいから!」

小泉「アタシと…もう一人じゃさすがに厳しいしさ」

左右田「名前も呼びたくねーのかよッ!?」

罪木「は、はいぃ!お役に立てるように頑張りますぅ!」

西園寺「ハァ?あんたが何の役に立つって言うのかなー?」

罪木「ひゃああああああああああ!!!」

西園寺「ちょ、ちょっと!大声出さないでよ!」

小泉「日寄子ちゃん!?」

弐大「ガッハッハ!ワシらもいるぞぉ!!!」

花村「ちょうどいいタイミングだったみたいだね」

小泉「どうしたのよ皆して…」

西園寺「わたしは小泉おねぇと晩御飯食べようと思って… ここにいるって聞いたから」

弐大「スポーツテストと聞けば、“超高校級のマネージャー”として黙ってられんわい!」

小泉「もうほとんど終わってるんだけど…」

弐大「なんじゃとぉ!?苦ッ…不覚…!」

小泉「で?花村は何しにきたの?」

花村「これからシャトルランが始まるって聞いてね。ぼく、こう見えてシャトルランに目がないんだ!」

小泉「そ、そうなんだ… なんか意外かも…」

花村「滴る汗…上がる息…上気した顔…涎が止まりませんなぁ!」

小泉「前言撤回。アンタらしいわ」

西園寺「ねえねえ小泉おねぇ!こんな奴ら放っておいてごはん食べに行こ!」

小泉「だ、駄目よ!まだ仕事残ってるんだから!」

西園寺「えー?そんなのこいつらにやらせればいいじゃん。どうせ普段は対して役に立ってないんだし。ねえゲロブタ?」

罪木「はいぃぃぃぃぃ!私は役に立たないゲロブタですぅぅぅぅ!」

小泉「そ、そういうことじゃなくて、駄目な物は駄目なの!任されたからには最後までやらないと」

西園寺「おねぇは真面目過ぎだよ…」ブー

小泉「晩御飯は先に食べてていいわよ」

西園寺「ねえねえ、これってもうすぐ終わるんでしょ?」

小泉「そうね後1種目だしそんなにはかからないかな…」

西園寺「じゃあ小泉おねぇと一緒に待ってるー!」

小泉「まあそれならいいけど… あと花村と弐大は見てるのは構わないけど測定手伝ってよね!」

弐大「応ッ!任せておけッ!」

花村「ンフフ、不正をした悪い子猫ちゃんはぼくがたっぷりお仕置きしてあげるからね」

モノクマ「オイ!オシオキはボクの仕事だぞ!」

西園寺「そんなことどうでもいいからさっさと始めようよー。わたしお腹空いてるんだからさー」

小泉「そうね。早く終わらせちゃおっか!」

弐大「ところで左右田よ。お前さんさっきから全然喋らんが、どうしたんじゃ?」

左右田「……ほっといてくれ」


今日はここまでです

長らく放置して申し訳ありません

これから更新します




小泉「それじゃあ…」

モノクマ「あ、待って待って!ボクが押す!ボクが押すよ!」

小泉「べ、別にいいけど… なんでそんなに張り切ってるのよ…」

モノクマ「うぷぷ、やっぱりこういうのはボクがやらないと締まらないからねぇ」

モノクマ「それでは張り切っていきましょう!測定ターイム!」ポチッ

 デデデーンデン♪(お馴染みのあの音)


石丸「兄弟!時間をギリギリまで使って走りきるくらいがいいぞ!ペースを一定に保つ方が息が上がりにくいからな!」

大和田「はっ!人にアドバイスしてる余裕なんかあんのかよッ!」

石丸「僕はまだまだ余裕だよ!校歌でも歌いたいくらいだ!」

弐大「お前さんらッ!!!そうやって喋っているのが一番体力を消耗するんじゃぞぉぉぉぉッ!!!」

左右田「声がデケェよッ!そんなに叫ばなくても聞こえるっつーの!」





山田「っと…これで一回ですかな。僕でもまだまだ余裕ですぞ」

セレス「ギブアップしますわ」

山田「なぬーーーーっ!?」

左右田「早過ぎんだろ!?」

セレス「わたくし、汗をかいて走り回るなんて趣味じゃありませんの」

モノクマ「うぷぷ、いいの?今そんなことしたら最下位確定だよぉ?」

セレス「構いませんわ。元々逆転の厳しい点差でしたし…」

弐大「諦めたら…そこで試合終了ぜよッ!!!」

小泉「ぜよ!?」

セレス「あら、試合はまだ終わっていませんわよ?」

西園寺「ハァ?競技やめたら順位確定じゃん。頭大丈夫?」

モノクマ「まあ棄権は自由ですけどね… なんだかパッとしない人が最下位になっちゃったなぁ…」

セレス「確かにもっと面白い反応を見せる方は大勢いたでしょうね」

左右田「つーか落ち着きすぎだろ…」

花村「君達!さっきからうるさいよ!僕は集中してるんだから静かにしてよ!」

西園寺「はいはい、脳筋ドーナツ女の胸の脂肪が揺れててよかったねー。花村キモおにぃ」

花村「ンフフ、残念ながら今注目してるのは石丸君だよ。あの引き締まった体は素晴らしいものがあるよねぇ」

花村「よし!僕が夜の風紀委員になって石丸君を取り締まってあげようかなぁ!」

西園寺「うわあああああああん!!!予想をはるかに超えて気持ち悪いよー!」

弐大「無ッ!?そんなことを言ってる間にまた一人脱落したぞッ!」

小泉「あ、喋りながらもちゃんと見てたんだ…」




腐川「ゼエ…ゼエ… も、もう…限界よ…」

罪木「お、お疲れ様ですぅ… 大丈夫ですか…?」

モノクマ「大丈夫じゃないよ。これで腐川さんは下位5名確定だからね」

腐川「うぐぐ…だから無理だって言ったのよ…!」


セレス「次の脱落者は腐川さんでしたか」

小泉「けど既に山田も遅れ始めてるわよ」

弐大「あの下半身では長くは持たんのう。情けない体じゃあ」

花村「豊満な上半身に反してか弱い下半身っていうのも中々だよねぇ」


山田「フヒィー、僕はここで止めておきますぞ。腐川冬子殿に勝てばまあギリギリ面目は立ちますかな」

弐大「バッカもーんッ!!男なら限界までいかんかいッ!!!」

西園寺「行かなくていいって!早く帰りたいよー!」

短いですが今回はここまで

最近は仕事が忙しくて中々更新できてませんが少しずつ書いてます

明日辺り投稿する予定です


60回付近(葉隠君は山田君が脱落してから一回分だけ走ってリタイアしました)


不二咲「ハァ…ハァ…」

大神「不二咲、あまり無理はするな」

不二咲「だ、だいじょ…」

大神「答えなくともよい。だが限界が来る前に止めるのだ。体を壊しては元も子もないぞ」

不二咲「ハァ…ハァ…」コクリ


葉隠「おー皆頑張ってんなぁ」

小泉「アンタももうちょっと頑張りなさいよ!」

葉隠「オシオキは回避できたんなら後はもう休むべ。頑張るだけ損だべ」

西園寺「まあそんなクズでもスタートで転んで一回も走れなかった奴よりは全然マシだよねー」

罪木「す、すみませぇん!ドジですみませぇん!」

西園寺「アンタのせいで小泉おねぇまで走れなかったじゃん!責任取りなさいよこのゲロブタ!」

罪木「そ、そうですよね… 小泉さんは転んだ私を助けてくれて…」

小泉「別にいいって!気にしなくていいよ蜜柑ちゃん!」

罪木「うゆぅ…ありがとうございますぅ…」

セレス「うふふ、今回はそういうことがないようにあなた達がいるのです。せいぜい働いてくださいな」




不二咲「ハァ…!ハァ…!…ぅ」フラフラ

大和田「お、おい不二咲!オメーもう止めとけって!フラついてんじゃねーか!」

石丸「兄弟ッ!限界に挑戦しようとする彼を止めてはいけないぞッ!」

朝日奈「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

苗木(もう60回超えてるのに… 皆元気だなぁ…)

大神「不二咲、もう止めておいた方がいい。これ以上無理をしてもいいことはないぞ」

不二咲「…」

大神「お主の強さは我が十分見届けた。トレーニングの成果も十分出ていただろう」

不二咲「あ、あと一回だけ…っ!」ダッ



不二咲「ハァ…!ハァ…!」バタリ

小泉「ち、千尋ちゃん!大丈夫!?」

不二咲「ま、間に合…」

弐大「応ッ!ラスト一回は滑り込みセーフぜよッ!」

不二咲「ハァ…ハァ… よかったぁ…」

弐大「落ち着いて息を整えるんじゃあッ!気合じゃああああああああッ!!!!」

左右田「気合はいらねーだろッ!」

罪木「ふ、不二咲さん!あっちで少し休みましょう!」



葉隠「それにしても不二咲っち、随分と無理したべ?」

セレス「これも不二咲くんのこだわる強さの内…ということなのでしょうね」

花村「感動的だねぇ… 汗だくで喘ぐ不二咲君に興奮したっていうのは、言わないでおいた方がよさそうだね」

腐川「完全に言ってんじゃないのよ…」

西園寺「ふん、こんなことでムキになるなんてばっかみたい」

小泉「コラ日寄子ちゃん!そんなこと言っちゃ駄目よ!」



苗木(不二咲クン…あんなに頑張れるなんてすごいなぁ…)

苗木(ボクはこういうのいつも程々で止めちゃうけど…)

苗木(今日はもう少し頑張ってみようかな!)



モノクマ「終了~!」

モノクマ「不二咲クン辺りで茶番という名のプチドラマが生まれたり、それを見て苗木クンが奮起するもすぐにへばったり、脳筋の方々が全247回を完走したりと色々ありましたが…終了です」

苗木「な、なんでそんなことがわかるのさ…」

モノクマ「うぷぷ、ボクには全てお見通しだよ」

舞園「苗木君、そんなこと考えてたんですね」

苗木「頑張ってる不二咲クンを見てたらなんかボクも少し頑張りたくなっちゃって…」

舞園「苗木君も結構頑張り屋さんですもんね!」

苗木「ま、舞園さん…///」

霧切「……けど、その割には不二咲君の次に脱落してたじゃない」

苗木「き、霧切さん…?何を怒ってるの…?」

霧切「怒ってないわ」

苗木「いや、でも…」

霧切「怒・っ・て・な・い」

苗木「ご、ごめん…」

霧切「なんで謝るの?怒ってないって言ってるでしょ」

苗木(やっぱり怒ってるじゃないか…)



20mシャトルラン結果


1 朝日奈葵  +10点
1 大神さくら +10点
1 戦刃むくろ +10点
4 桑田怜恩  +7点
5 石丸清多夏 +5点
6 大和田紋土 +5点
7 十神白夜  +5点
8 霧切響子  +5点
9 舞園さやか +3点
10 苗木誠   +3点
11 不二咲千尋 +3点
12 葉隠康比呂 +3点
13 山田一二三 +1点
14 腐川冬子  +1点
15 セレス    0点




苗木「戦刃さんと朝日奈さんと大神さんは247回なんてすごいね。ボク、シャトルランの音源が終わるところなんて初めて聞いたよ」

西園寺「アンタら走り過ぎだよ!!!早く帰りたいって言ったじゃん!!!」

朝日奈「挑戦だよッ!こういうのは限界まで挑戦だよッ!」

西園寺「もー!コイツと話してると頭悪くなりそうだよー!」


石丸「うぐぐ…何故努力もしていない桑田君がこんなに走れるのだ…!」

桑田「今更かよ… つーか走るだけなのに努力も何もなくね?」

石丸「くっ…!僕はこんな人間に負けたのか…!やはり努力が足りなかったのか…!?」

弐大「お前さんに足りないのは努力ではない… 気合じゃあああああああッ!!!」

石丸「なるほど…!兄弟とのギリギリの勝負に競り勝ったことで気が緩んでしまったのか…!」

石丸「僕は自分が情けないッ!!!!」ブッシャアッ!


舞園「霧切さんもすごいですね。私結構自信あったんですけど勝てなかったです」

霧切「フフ…探偵には体力も必要なのよ。アイドルもそうでしょうけど…」


モノクマ「うぷぷ、盛り上がってますね。それではいよいよ最終結果発表ですよ~!」

今日はここまで

総合順位


1 桑田怜恩  47点
2 戦刃むくろ 46点
3 朝日奈葵  43点
4 石丸清多夏 42点
4 十神白夜  42点
4 大和田紋土 42点
7 大神さくら 40点
8 舞園さやか 35点
9 葉隠康比呂 32点
10 霧切響子  31点
11 苗木誠   25点
12 腐川冬子  24点
13 不二咲千尋 21点
14 山田一二三 13点
15 セレス    9点


桑田「やったああああああああああああッ!!!!!」

大和田「うるせえよッ!」

桑田「ハッ!なんとでも言えや!これで俺は週末舞園ちゃんとデートだからな!」

桑田「だよな舞園ちゃん!?俺、1位取ったよな!?」

舞園「フフ、もう…桑田君ったら!」

桑田「うおおおおおおおッ!なあ苗木!これっていい感じじゃね!?」

苗木「そ、そうかな…?」

桑田「んだよオメーまで!ま、いっか。今の俺はマキシマムにカッケーからな!」

桑田「すごくね?あれだけハンデあったのに最後はトップだぜ?」

朝日奈「ウザイけど私も同じ条件で負けてるから言い返せない…」

石丸「なんということだ… まさか桑田君に総合でも負けてしまうとは…」グヌヌ

モノクマ「ハイハイ、そろそろいいかな?」

戦刃「…?まだ何かあるの?」

モノクマ「忘れたのか!オシオキタイムだよ!」

山田「出来れば忘れてて欲しかったですぞ…」

モノクマ「そうはいかないよ。この愉快なオシオキタイムこそが一番の楽しみなんだからね!」

モノクマ「今回のオシオキ対象者は苗木クン、腐川さん、不二咲クン、山田クン、安広さんの5人です!」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクです」

モノクマ「さてと、最初のオシオキは…腐川さんから行ってみましょう~!」

腐川「な、何する気よ… さっさと終わらせてよね…」

モノクマ「腐川さんには…」




モノクマ「これから24時間左右田クンと2人っきりで同じ部屋で過ごして貰います!」

腐川「いやあああああああああああああああああああああああッ!!!!!」

左右田「そんなに嫌なのかよッ!!!」

左右田「つーかなんで俺まで巻き込まれてんだよッ!俺は関係ねーだろッ!」

腐川「こ、こ、こ、こんなケダモノと一緒の部屋に24時間なんて…危険すぎるわよッ!」

小泉「本気で同情するわ…」

石丸「男女が一つの部屋で過ごすなど…風紀が乱れるッ!」

花村「ンフフ、けしからんよね」

腐川「絶対妊娠するわ…!許さないわよ…!あたしは白夜様以外の子を孕む気なんてないのに…!」

十神「そうか。ならお前の子供が生まれてくることは未来永劫ないわけだ」

朝日奈「ちょ、ちょっと!そういう話は止めてよ!///」カァアア

左右田「ダアアァッ!!!誰がオメーなんかに手ぇ出すかよッ!!!」

左右田「それ以前にコイツってクシャミとかするとヤベーんだろ!?24時間一緒とか無理だっての!」

セレス「ですがジェノサイダー翔が興味を持つのはイケメンだけと聞きましたわ」

西園寺「あ、それなら大丈夫だねー。こんな童貞丸出しのクズがイケメンに見える人間なんている訳ないもん」

左右田「オイ!もう俺のオシオキみてーになってんじゃねーか!」

弐大「左右田よ… 男なら耐えるぜよ…」

モノクマ「2人にはこれが終わったら早速部屋に行ってもらいます!」



モノクマ「次は不二咲クンです!」

不二咲「うぅぅ…」

モノクマ「不二咲クンにはこれから一週間メイド服で過ごしてもらいます」

不二咲「えぇ!?」

大和田「テメー、ふざけたこと言ってんじゃねーぞッ!」

石丸「そうだッ!学校でそのような恰好をするなど風紀が乱れるッ!」

朝日奈「あんたさっきからそれしか言ってないけど…」

不二咲「大和田君、いいんだよ。僕は負けたんだから…」

大和田「…まあ、オメーがそういうなら俺は何も言わねーよ」

石丸「待ちたまえ!本人がよくても風紀委員の僕は認めないぞッ!」

桑田「いや、空気読めよ…」

山田「むほほ!ちーたんのメイド服が一週間も見れるとは!」

セレス「はしゃぐのも結構ですが次は自分のオシオキということをお忘れですか?」

山田「ブヒィィィィッ!!!」

モノクマ「うぷぷ、そんなに慌てなくても今から山田クンの方もやるよ…」

モノクマ「不二咲クンのメイド服は宿舎の方に送ってあるので明日から着てくださいね!」



モノクマ「さて、ここに山田クンが今書いている同人誌があります」

山田「!?」

苗木「同人誌?」

葉隠「どんな内容だべ?」

モノクマ「舞園さんと霧切さんの百合モノです」

舞園「えぇ…!?///」

霧切「まったく…」

小泉「なんてもの描いてるのよ!?しかも同級生で…」

セレス「残念ながら78期生の間では日常茶飯事ですわ」

石丸「くっ…!僕の努力が足りないばかりに…!」

戦刃「ねえ今私のこと呼んだ?」

桑田「呼んでねーって… 残念に反応してんじゃねーか…」

朝日奈「ユリって何?」

花村「朝日奈さんと大神さんみたいな関係のことだよ」

朝日奈「じゃあユリっていい物なんだね!」

花村「うん!そうだよ!」

大神「おい…」メリ

花村「いやあああああああん!!!」

大神「なっ…!我のアイアンクローを喜んでいるだと…!?」

山田「あのー…僕の同人誌はどうなるのでしょうか…?」

セレス「皆さん山田君の処遇についてはあまり興味がないようですわね。まあわたくしも同じですが」

山田「酷い!」

モノクマ「どうなる…というか、もうやってるというか… 全てのコマに花村クンを描きこんでおきました!」

山田「ちょっとおおおおおおおおッ!!!」

不二咲「ホントだぁ… よく見ると全部のコマにいるね」

葉隠「しかも全然違和感ねえべ」

小泉「ここのさやかちゃんの部屋のシーンに花村とかヤバすぎでしょ…」

花村「いやぁ、光栄だなぁ。2人のいい感じの場面にまで出させてもらえるなんてさ」

花村「リアルでも是非そうなりたいものだねぇ」ニヤァ

西園寺「キモッ!」

山田「ああぁ… 僕のインスピレーションが犯されていくぅ…」

霧切「一番の被害者は私達じゃないかしら?」

セレス「元はと言えばこのブタが全て悪いのです」

苗木(できればもっとちゃんと見たかったなぁ。元のやつを…)


今日はここまで

次で最後まで行きたいですね

モノクマ「ところでセレスさん?さっきから随分と余裕だけど次はキミの番だからね!」

セレス「あら、苗木君はよろしいのですか?」

モノクマ「うぷぷ、お楽しみは最後にとっておくものだよ…」

セレス「わたくしを前座にするなんて苗木君も中々ですわね」

苗木「いや…できればさくっと終わらせて欲しいんだけど…」

モノクマ「おやおや、そんなに焦らなくても苗木クンにはとっておきのヤツを用意してますよ」

苗木「ボク、一応オシオキ組の中では一番上の順位だったのに…」

モノクマ「順位?じゃあ聞くけど最下位が一番ハードなオシオキだなんてボクがいつ言ったのさ?」

不二咲「あれ…でもルールには…」

モノクマ「確かにオシオキに関するルールはあったよ?でもオシオキの内容には触れてないので問題ありませーん!」

モノクマ「セレスティアなんとかさんへのオシオキは、ズバリ!恥ずかしい秘密の暴露です!」

山田「セレスティア・ルーデンベルク殿の恥ずかしい秘密ですとぉ!?」

モノクマ「今回は“超高校級のスパイ”が仕入れたネタです!実はボクもまだ見てないんだぁ」

モノクマ「だからボクもオマエラと一緒に楽しませて貰うよ」

十神「スパイだと?」

霧切「聞いたことがあるわ。この学園には“超高校級のスパイ”がいるって…」

石丸「そんな人物が僕達の秘密を調べていたというのか!?」

桑田「オメーはぜってえ大した秘密じゃねーだろ…」

石丸「何を言うんだ!そんな簡単なことではない!僕にも恥ずかしい思い出はあるのだ… あれは小学6年生の時、僕は修学旅行に…」

桑田「ここで話せる時点で大したことじゃねえっつーの!」

モノクマ「うんうん、石丸クンの秘密なら興味はないよ。まあセレスさんの秘密もそこまで興味ないけどね」

セレス「だったら止めていただけますか?」

モノクマ「そうはいかないよ!ルールですから!それに秘密には興味なくても秘密をバラされたキミの絶望には興味あるからね…」

セレス「そうですか… ではご自由に…」

モノクマ「それではオマエラ、正面にあるモニターをご覧ください!そこにセレスさんの秘密が映し出されます!」

モノクマ「張り切っていきましょう!オシオキターイム!」






 パチッ

七海『………』

七海『……あー…』

七海『ここにあるのは普通のテーブルでーす』

七海『テーブルクロスと食器が上に乗ってまーす』

七海『今からこのテーブルクロスを食器を倒さずに引き抜きまーす』

七海『……』

七海『…!』バサッ

七海『成功…だと思うよ?』

七海『…どや!』

 ブツッ




モノクマ「……」

苗木「……あ、あの…」

モノクマ「なんだよコレ!」

苗木「こっちが聞きたいんだけど…」

狛枝「どうやら上手くいったみたいだね」

弐大「無ッ!狛枝じゃねえか!どうしてお前さんが…」

霧切「その口ぶりからすると…今のはあなたの仕業ね?」

狛枝「うん、もちろんだよ」

狛枝「“絶望スポーツテスト”なんて言われてボクが黙って見てるわけないでしょ?」

モノクマ「ていうか今の映像はなんだよ!」

狛枝「キミが“超高校級のスパイ”から受け取ったデータは全て消去させて貰ったよ。不二咲クンのアルターエゴを使ってね」

不二咲「あ、それでさっきの映像が流れたんだね」

モノクマ「じゃああの宴会芸は!?」

狛枝「それは彼女が勝手にやったことだよ。映すものがないから気を使ったんじゃないかな?」

狛枝「さて、どうする?秘密をバラされる心配がなくなれば皆キミに従う理由もないよね。腐川さんも左右田クンを部屋にいれなくて済む…」

左右田「いや、言い方おかしいだろッ!俺だって被害者だぞッ!?」

モノクマ「うぷぷ、まあいいよ。こんな茶番ただの暇つぶしだしね」

十神「やけにあっさりだな」

モノクマ「じゃあボクは帰るよ。オマエラもさっさと帰るんだよ?」

モノクマ「あ、ちなみに苗木クンの秘密は“小学5年生までおねしょをしていた”ことだよ!」

苗木「!?」

モノクマ「他の人の秘密は見てないからボクも知らないよ。じゃあね」






苗木「………」

舞園「えっと…」

霧切「……フッ」

苗木「……///」






霧切「最後の最後で災難だったわね。苗木君」

苗木「ホントだよ… あの後桑田クンと葉隠クンにもからかわれるし…」

霧切「それにしても意外ね。あなたが小学5年生まで…」

苗木「もういいって!」

霧切「そうね。可哀想だからこの後も程々にしてあげるわ」

苗木「え?この後って?」

霧切「忘れたの?テストで負けた方が一つ言うことを聞くって約束」

苗木「あ…そうだったね… うん、もちろん覚えてるよ」

霧切「約束通り言うことを一つ聞いて貰うわよ」

苗木「そ、そうだね。ボクに出来る範囲なら…」

霧切「フフッ、そんなに身構えなくたって… 大したことじゃないわ。ちょっと買い物に付き合って欲しいだけ」

苗木「買い物?いいけど…何を買うの?」

霧切「それは……プレゼントよ。誕生日の」

苗木「誕生日?誰の?」

霧切「舞園さ…いえ、葉隠君よ」

苗木「葉隠クン?葉隠クンの誕生日ってまだ大分先だけど…」

霧切「!? ……迂闊だったわ。まさか葉隠君の誕生日を覚えてる人間がいるなんて…」ブツブツ

苗木「どうかした?」

霧切「な、なんでもないわ。とにかく明日は一日付き合って貰うから。いいわね?」

苗木「うん、もちろん!霧切さんとだったら喜んで付き合うよ!」

霧切「…ッ!そ、そう…ならいいわ。それじゃあ、また明日」カァアア

苗木「うん、また明日ね!」




翌日は霧切さんと1日出かけた。

買い物に行った後は霧切さんオススメの喫茶店に行ったり、なんだかデートっぽくて楽しかったな。

これ言ったら霧切さん怒ると思うけど…

そういえば葉隠クンへのプレゼントは結局買わなかったけど良い物がなかったのかな?

色々なことがあった今回のスポーツテストだけど、こんな休日を過ごせたなら案外悪くはなかったと思う。案外皆楽しんでたしね。

ちなみに舞園さんは元々仕事の予定があったらしく、桑田クンとデートに行くことはなかった。

確かに『1位になったら考える』としか言ってなかったかも…





終里

以上です

ありがとうございました

書き忘れてましたが妹様はテストに参加してないので後日一人でテストを受けさせられます

それではHTML化依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月07日 (日) 20:31:22   ID: dpKv9a64

七海かわええ

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