夕張「出来ました!○○です!」→夕張「失敗しました!」 (31)


・短編集になります
・独自の世界観・設定・解釈等が含まれています。
・最後にわずかに現在進行中のイベントのネタばれ?が含まれて居ます
それらについては御了承ください。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423579858

酸素魚雷が当たらない



「わたしと日向はこれより砲撃戦に入るよ!」

「神通、水雷戦隊の指揮は任せた」

「了解しました、二水戦、突撃します!」

艦隊旗艦の伊勢さんと日向さんが砲撃を開始する。
私は隷下の駆逐艦たちに後に続くよう指示を出し前に出る。

「先手で魚雷を撃ち数を減らします!その後次発装填を行いつつ突入、肉薄し砲雷撃戦で止めを刺します!」

「了解!吹雪、続きます!」

「距離三万五千…雷速36ノット…撃てっ!」







「え?酸素魚雷が当たらない?」

「そうなんです、それで兵装実験軽巡である夕張さんなら、酸素魚雷にも詳しいのではないかと思い…」

私が食堂で蕎麦を食べていると暗い顔をした神通さんが話しかけてきた。
彼女はいつも気弱と言うか、オドオドしているところはあるけど…こういう風に落ち込んでるって言うのははじめてみる気がする。

「でも、戦闘には勝利したんでしょ?」

「はい…遠距離からの魚雷がすべて外れたので、接近して砲撃戦で仕留めました。しかし百本近くの魚雷がすべて当たらない、というのは…」

確かに、魚雷と言うのは私たち軽巡や駆逐艦にとって戦艦すら仕留めれる必殺兵器、それが1パーセント以下の命中率なんて、いくら強力でも信用できない。
水雷戦隊旗艦の彼女にとっては死活問題かもしれない。

「うーん…そもそも36ノットで発射した魚雷…三万五千メートル先まで届くのに30分ぐらいかかるからねぇ…いくら狙ったって当たるようなものじゃないのかも…」

「ですが、酸素魚雷の最大の利点は長射程であることです、至近距離で撃たなければ命中しないのであれば酸素魚雷を運用する意味が…」

「確かに酸素魚雷、使いにくいものねぇ…」

酸素魚雷の利点は長射程、それが生かせないなら酸素魚雷を無理して使う必要性は少ない…実際に事故も起きているしね。

「…わかった!私が何とか改善法を考えてみる!」

「本当ですか!?よろしくお願いします…!」





「出来ました!」

三日後、夕張さんに呼び出されて工廠の片隅にある彼女のスペースに行くと自信満々で変な物を見せてきた。
それは砲身の無い砲塔の両脇に魚雷がくっついた魚雷発射管…?というのか、とにかくはじめて見る物だった。

*参考画像
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/34/Standard_Missile.jpg/1024px-Standard_Missile.jpg

「酸素魚雷の長所は長射程!でも遠距離では雷速が遅くて命中しない、雷速を早くすれば射程は落ちる…いかにすばやく魚雷を遠くに届けるか?」

彼女はえへん!と一回咳払いをして続けた、そういえば姉さんが夜戦の話をするときをこういう動きをしていた気がする。

「そこで、魚雷の後ろにロケットを付けました!ロケットを敵の目の前に着水、そこで魚雷を始動させることで4万メートル先にも二分で届きます!」

「お…おぉ…」

私には彼女が天使に見えた。
射程と雷速はトレードオフ、もし改善できたとしても射程を落とさずに速度を少し上げる程度で、それでも大幅な魚雷の設計変更に数ヶ月は要すると思ったのに…
それを彼女はたった三日で、それも射程も速度も両方、大幅に向上させることに成功したのだ!!


「と、言うわけで吹雪さん、初雪さん、いいですか?」

「あの…神通さん、本当にこれ、使うんですか?」
「すこし、頼りないきが…機銃とか被弾したら、やばそう…」

「この装備が実用化されれば水雷戦隊の戦闘能力は大いに向上します、駆逐艦での使用についても確認しなければなりませんし…」

演習海域、部下である吹雪さんと初雪さんにもお願いして主砲の変わりに装備してもらった。

「わかった…神通さん、あの…」

「はい、終わったら間宮さんのアイスクリーム、ご馳走させてもらいますね、那珂ちゃんに」

『神通ちゃーん!那珂ちゃんものわっちも、準備はオッケー、だよっ!』

無線を通じて4万メートル先の那珂ちゃんから通信が入った。

「準備はいいですね?それでは…目標、距離四万…撃っ!!」

シュゴォォォ…!という轟音と炎、そして噴煙を残して演習用魚雷を装着したロケットが天に昇って行く。
これは…発砲時の噴煙に視界がさえぎられてしまうかもしれない、後で夕張さんに報告しないと…





「那珂さん、発砲煙確認しました!」

「もーのわっちぃ、那珂さんなんて他人行儀は無し!」

「…1時の方向です」

「もー、ノリ悪いなぁのわっちは…」

仕事ですから、とだけ返して那珂さんと二人で神通さん達が居る方向を見る。
モクモクと白い煙がゆっくりと上っているのが見えた。

「でも結構見えるね?これだと位置、丸見えじゃない?」

「…同時に戦艦や航空隊の皆さんに攻撃を始めてもらえば敵はそれどころではないのでは?」

こっからは白い一筋の線にしか見えない、今日のように快晴でなければ目立つこともなさそうな気もするけど…


「うーん、水雷戦隊だけで行動した時の事も考えないとね、メモメモ…」

那珂さんが「シュピーン!」と言いながらメモ帳を取り出してメモをはじめた。
彼女の字は私とは違って女の子らしい丸っこい文字で可愛い…いや、少々読みづらい。
実は報告書をたまに司令につき返されて、私が書き直しているのは内緒だ。

「そうだ、那珂さん」

「なぁーに?のわっち?」

「あの噴進弾、どこに落ちる予定ですか?」

「えーとねー…私たちの500メートル手前に落ちて魚雷がこっちに向かってくる予定だよー」

「…魚雷は訓練用と言っても、あの噴進弾が私たちに命中したら…危険じゃないですか?」

「…もうちょっとはなれてよっか?」





予定海域より少しだけ移動する。弾着は那珂さんの水偵が確認してくれるから問題ない、はず。
最初の一発目が海水に着水するが…魚雷が浮かんでくる様子は無かった。そのまま海中に沈んでしまったらしい。
二発目が私たちの800メートル手前に着水したが…魚雷はそこから半径100メートルぐらいの円を描いて円運動を始めた。舵が壊れたのだろうか?

そして、最後の一発が…
私たちの目の前に着水した瞬間、魚雷だけ外れて噴進弾が海面を飛び跳ねながらあっちこっちに動き始めた。

『ちょっ…こっち来たぁ!』『那珂さん危ない!』『キャー!?ロケット燃料が!?顔はやめてーッ!!』『な、那珂さーん!?!?』

無線から那珂ちゃんと野分さんの声が響いてきた。
まさか、何かトラブルがあったのだろうか?

「は…初雪ちゃん!?」

後ろから吹雪さんの声が聞こえた、慌てて振り返ると
初雪さんの服が真っ赤に燃えていた。

「…あつい」

「ちょっ…初雪ちゃん!消火消火ぁー!?!?」





実験結果報告書
噴進式酸素魚雷運搬装置・アスロック
○○月○○日、鎮守府前訓練海域で本装備の試験を行った。
結果、以下の問題点が散見された。

1.発射時の噴煙が敵に視認される可能性大。
→運用海域の天候・他兵種との統合運用で問題点は解消可能。

2.噴進弾着水時の衝撃で魚雷が損傷する可能性大。試験時に確認された例では空気室の損傷による沈降、舵損傷による迷走。
→魚雷強度および噴進弾の改良により着水角度を変更する必要あり、落下傘の使用も考慮に入る。

3.噴進弾着水時の衝撃で噴進弾が海面を跳躍、周囲を迷走する事が判明。
→噴進弾の推進剤の調整・落下傘の使用を考慮する必要性あり。

4.発射時の噴煙に駆逐艦娘の擬装では耐えられない事が判明。

以上の点から本試作装備は実用段階まで達せずと判断、更なる試作・改良のための予算と資材を要求するものである。
兵装実験軽巡 夕張



上記兵装は実用化にかかるコストが甚大と判断、上記兵装の研究・実験は無期限延期とする。
○○鎮守府提督





パイロット・サボタージュ



「今日もやりました、こんな艦隊ならまたやりたいわね。…五航戦の子が居なければ」

「んなっ…なによそれ!今日は私なんのミスもして無いじゃない!」

「それは私があなたに合わせただけ、赤城さんや二航戦とならもっと早く敵を殲滅できたわ」

作戦が終了し、帰還。
擬装を整備に預けて更衣室で着替えをしていると今日も加賀さんが突っかかってきた。

「ならどーして私と組んだんですか?そこまで五航戦が嫌いなら提督に直談判でもすればいいじゃない!」

「提督の命令は絶対、あなた、艦娘なのにそんな事もわからないの?」

正直、なぜここまで嫌われるのか私にはわからない。
最初のころのミスばかりの私じゃない、私だって訓練や実践を積んできた。いまや鳳翔さんにだって、一人前と太鼓判を押してもらってる。
錬度や実力で言えば私より下の…新造艦の子だって沢山居るのに、この人は私にだけ突っかかってくる。これ以上どこをどう改善すればいいのか、そんな事も教えてくれない。
わたしはこの人は嫌いだ。




パイロット・サボタージュ



「今日もやりました、こんな艦隊ならまたやりたいわね。…五航戦の子が居なければ」

「んなっ…なによそれ!今日は私なんのミスもして無いじゃない!」

「それは私があなたに合わせただけ、赤城さんや二航戦とならもっと早く敵を殲滅できたわ」

作戦が終了し、帰還。
擬装を整備に預けて更衣室で着替えをしていると今日も加賀さんが突っかかってきた。

「ならどーして私と組んだんですか?そこまで五航戦が嫌いなら提督に直談判でもすればいいじゃない!」

「提督の命令は絶対、あなた、艦娘なのにそんな事もわからないの?」

正直、なぜここまで嫌われるのか私にはわからない。
最初のころのミスばかりの私じゃない、私だって訓練や実践を積んできた。いまや鳳翔さんにだって、一人前と太鼓判を押してもらってる。
錬度や実力で言えば私より下の…新造艦の子だって沢山居るのに、この人は私にだけ突っかかってくる。これ以上どこをどう改善すればいいのか、そんな事も教えてくれない。
わたしはこの人は嫌いだ。


「それにあなたのとこの搭乗員、最近機体に文句を言ってきて居るそうじゃない」

「ちがいますぅー!私はどこぞの石頭とは違って部下の不満もちゃんと聞いて上に報告しているんです!」

「自分の錬度不足を棚に上げて機体のせいにするなんて無能の証よ」

私の中で何かが切れた、いくらなんでも可愛いあの子達の事まで馬鹿にするとか、許せるものじゃない。

「私、搭乗員に生まれ変わっても加賀さんの所属にはなりたくありません、加賀さんから移った搭乗員、なんて言ってるか知ってます?加賀の格納庫は熱すぎて蒸し焼きになっちまうって」

「なんですって?」

「大事な搭乗員を戦わせる前に疲弊させるほうが無能じゃないですか?可哀想に…」

「頭にきました…あなたに堕落させられた搭乗員が可哀想です、すぐ私に配置換えしてください」

「提督の命令は絶対って、さっき言ったのはどこの誰ですか!?」





「そもそも、零戦に防弾版を取り付けろ、だなんて…鍛錬をおこたりそんな物に頼るから堕落してしまうんです、そう思うでしょう?翔鶴?」

「えぇ…まぁ…確かにその通りですけど…」


「いくら運動性が高くたって、敵に先手を取られたら終わっちゃうんです!少しは防弾装備が無いと…そうでしょう!赤城さん!!」

「そうね、確かに先手を取られたら厳しいけど…」


「ちょっと、赤城さん」「ちょっと翔鶴姉!」
「あなた、どっちの味方なんです?」「翔鶴姉はどっちの味方なの!?」



「敵より高高度から先手をかければ一方的に仕掛けれるのは航空戦の常識でしょう?なら敵にそうされたときのことも考えなきゃ!」

「敵が一撃を仕掛けて来たならそれをかわして撃墜すればいいんです、それが出来ないのは鍛錬が出来てないって事よ」

「そのまま敵が降下して逃げてったら追いかけれないじゃない!」

「そのまま敵が逃げれば御の字でしょう、こちらが護衛なら爆撃機は安全だし、迎撃ならその間敵爆撃機は狙い放題よ」

「ぐぬぬぬ…」「とにかく、あなたの言う零戦の改良案は改悪案、と言うことよ」





「ってわけなの。どうにかならないかなぁ…」

「…なんで、わたしに聞いてくるのかなぁ…」

「だって夕張ちゃん、兵装実験軽巡だし」

「ねー」

食堂で蕎麦を食べている私に話しかけてきたのは蒼龍さんと飛龍さん…二航戦の二人だった。

「瑞鶴ちゃんの気持ちもわかるけど…加賀さんの気持ちもわかるからさ」

「そうそう、あの子、ああやって釘をさしておかないと無茶とかしでかしそうなんだよね」

「で…私にどうしろと?」

「夕張ちゃん、兵装実験軽巡でしょ?提督や明石さんに許可もらって試作兵装とか作ってるから」

「あの二人の内、どちらかを納得させれないかなー?って」

この二人は何を考えて私に話しを持ちかけたのか?そもそも私は軽巡、艦上機はまったくの専門外…いや、まてよ?

「…お二人を納得させることは出来ないけど…二人とも納得する飛行機なら、作れるかも…」





「…これが、新型戦闘機…」

「の、試作機?艦攻とかじゃなくて?」

夕張に呼ばれて工廠に行くと変な物を見せられた。
彼女はこれを戦闘機だと言う。しかし、どう見ても先回機銃がついてて、固定機銃は見当たらなかった。

「これは試作中の新型艦攻をベースにした戦闘機です、大出力の発動機を搭載する事で充実した防弾装備を実現しました」

「…本当に戦闘機…なの?お姉?」
「私に聞いてもわからないわ…」

後ろからがやがやと困惑の声が聞こえた。新型機のお披露目…と言うことで、他の空母たちも集まってきたのだ。


「さらに!複座とする事で後部搭乗員が後方・上空を見張りを行うことで敵に上空から一撃離脱戦法で迫られても即座に発見、対応が可能です!」

「へぇ…いいじゃない!」

「…でも、複座で防弾装備となれば運動性は?敵戦闘機を落とせなければ意味は…」

これはいい機体だ!私は直感的にそう思った。
「てきに上空から迫られたら何も出来ない」という、搭乗員たちの不満を解消してくれる、夢の機体だった。
しかし、加賀さんの言うことももっとも…最低限、敵が落とせないと。

「そこでこの旋回機銃です、13mm機銃を二門積んで居ます、この機銃なら全方位の敵機を撃墜出来ます!」

「…全方位に攻撃できる戦闘機…いいかも、しれないわ」

加賀さんも気に言ったらしい。

「なぁ…ウチ、あの機体とんでもない失敗作に思えるんやけど…」
「なぁーに、現物があるんだ、模擬空戦しようぜ!ぱぁーっとな!」





「うしろじょうくう!てっき!うちおとす!」

「みぎにかいひする!」

「ちょっと!いまねらいつけてたのに!」

「うひゃぁあああうたれたぁぁぁぁ!?」



3対3の模擬空戦は散々な結果に終わった。
試作機はペイントまみれで全機撃墜判定。
旋回機銃で戦闘機を落とすなぞ、そもそも無茶だったのだ。

しかし零戦も完勝ではなかった。
零戦のペイント弾は相当数が命中したものの、多くが防弾版に命中しなかなか撃墜判定が出ず、零戦のうち一機はたった一発の被弾が致命傷と判断されて撃墜判定を受けたのだ。





「加賀さん、謝るわ、ごめんなさい。いくら防弾を重視しても運動性が無いんじゃ意味が無かった…」

「私も、自分の過ちを認める必要があります…いくら運動性が高くても、偶然のたった一発で落とされては…ねぇ、瑞鶴」

「はい」

「今度、他の空母も集めて勉強会をしましょう、私もあなたも、まだまだ未熟だわ」

「…ですね」

私は、すこし加賀さんと仲良くなれた。





「と、言うわけで提督!」

執務室で握り飯を食っているとノックもなしに瑞鶴が飛び込んできた。

「私たちは全空母を代表して、提督に要望があります!」

加賀が後に続き、机にドン!と紙切れを叩き付けてきた。
加賀がここまで感情をあらわにして要望を言ってくるとは…俺が気づかなかっただけで、空母連中、かなり腹に据えかねたものが合ったのかもしれない。
ならば、せめて可能な限り要望にこたえてやらなくては…
要望はなんだ?食事か?宿舎の施設か?

「なになに…新型艦上機としてF4Uの配備を要請します。○○鎮守府空母一同…」

なにがどうしてこうなった?



一ヵ月後、要請されたF4U戦闘機3機はアメリカからイギリス―ドイツとわたり、さらにシベリア鉄道を経由すると言うとんでもなくコストのかかる方法で輸送された。
試験的に配備されたF4Uは2機が着艦に失敗、蒼龍の胸の谷間に突っ込むと言う事故を起こした。
胸をプロペラでぺしぺしされ、入渠する蒼龍を思い出し、そして、責任をとらされ自分の給料が減らされた事を思い出し、提督は、泣いた。





敵の飛行場を叩け!(ない)

「むぅ…」

「どうしました?提督?」

報告書類を持って執務室に入ると提督が地図をみなからうんうん唸っていた。

「夕張か…いや、どうも去年叩いたガダルカナルだが…敵は再度要塞化を目論んで居るらしい、ここがまた要塞化されると日豪が遮断される、なんとしてもそれは避けたいが…空母機動部隊だと敵飛行場と殴りあうことになるからなぁ…」

「また高速戦艦で殴りこみをかける…というのは?」

「…おまえ、またあの地獄を味わいたいか?」

「いいえ」

「それに、今回は金剛達でもうまく行かないかもしれん、潜水艦の強行偵察によると敵は多数の魚雷艇をそろえて居るらしい、昼ならまだしも夜襲をかければ…」

「魚雷の集中攻撃で…ボン!ですか…」

空母も駄目、夜襲もだめ。
となると攻撃できる手段なんて…まてよ?


「やっぱり、にらみ合いしかないのか…」

「提督、潜水艦が偵察したって言ってましたよね?潜水艦なら攻撃可能なのでは?」

「どうやってだ?潜水艦の10cmや14cmじゃ無意味だろ?」

「いっそ20cm積むとか…」

「無茶言うな、そんなことしたらしおいすら反動で沈んじまうぞ」

潜水艦に積めて、攻撃力があって、潜水艦でも使用可能な低反動の装備…

「…ありましたよ!提督!臼砲です!!」

「っでかした!」





潜水艦装備の陸上攻撃用臼砲の開発予算を申請します
兵装実験軽巡夕張



承認、予算に糸目はつけない、徹底的に開発せよ
○○鎮守府提督





その後、U-511がドイツの研究装備を持って来日。
ドイツでも失敗作だったことを受け、提督は即座に夕張に開発中止を命じる。

汚名返上に燃える夕張が新型酸素魚雷の試験をU-511に依頼、事故により彼女のスーツが破けてしまうのはまた別の話である。




関係性は無いけどこれまで書いたSS

摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」
摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413383208/)

叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414836562/)

「叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」
叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415878009/)

ケッコンカッコカリノカリ・他
ケッコンカッコカリノカリ・他 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418391866/)

瑞鳳「正規空母のいない機動部隊」摩耶「タスクフォース、だからな」
瑞鳳「正規空母のいない機動部隊」摩耶「タスクフォース、だからな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419168700/)


と言うわけで、完結です。
HTML化依頼出してきます。

ちょっとした小ネタ「夕張がトンデモ兵器を開発して失敗して行く」と言うのを考えてたらゆーちゃんが構想中のそれを持ってきたので、びっくりして急いで書いたり

最後のSS完結してないじゃないか。
自分で作ったSS完結できないなら出てくるなよ。

結局酉つけたんだ

おつ

これが批判を読者に荒らし扱いされて褒める言葉だけを聞いて調子に乗った作者の末路

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