提督「うちの秘書艦はヤリマン」 (37)

※元ネタ漫画を今更読んだ

※下ネタあり


我が鎮守府の秘書艦は常に特定の艦娘が務めている。

その艦娘は私が着任当初から居る者。所謂初期艦
彼女は優秀な人材であり変える必要もなく今後も秘書艦であり続けるだろう。

そんな彼女の特徴。

それはヤリマンであることである。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480848475

上司「着任おめでとう。では初期艦を選べ」

男だらけの海軍にて揉まれることウン年
アーッんなこともこんなこともいっぱいあったけどまさか自分が艦娘部隊を指揮するようになるとは…

今後長い時間を共にする相棒であるからして慎重に選びなさい
と言われたのでじっくり名簿を見ることにした


1……   特徴:はわわ系女子
2…     特徴:ドジっ子
3……   特徴:ヤリマン


3人目の写真と特徴を見た瞬間に僕の心のどこかに稲妻が走った

「この子でお願いします!!!」

5分後、僕の元を楚楚とした美少女が訪れた

彼女はこちらを一瞥すると軽くを頭を下げ、長くて太いものをしごきながら
その形のいい唇を動かして叫ぶ


叢雲「槍マン参上!!  ……ってなにこのセリフ台本」

まさか自分から宣言するとは

提督「君はヤリマンなのか?」

叢雲「そういうことになっているらしいわね」

全く、ネーミングセンスがありえない
だいたい女なんだからマンじゃないし。せめて子くらいつけるべきだわ

と語る彼女
クールに吐き捨てるがその内容は頭くーるくる
無知なのか無恥なのか多分前者であろう
あえて指摘することもあるまい

少なくとも彼女を招き入れる5秒前までの妄想は実現しそうもないのは理解できた。

くそぅ
ヤリマン美少女と同居とか下半身をギラ突かせて待機していたというのに

叢雲「なに? 落ち着きがないのね、大丈夫なの?」

君の言動こそ大丈夫なの?

叢雲「まぁこの叢雲を選ぶくらいの見る目はあるようだから大丈夫だろうけど」

叢雲「どんな敵もこの槍で突いて突いて突きまくって」

叢雲「槍マンの力 見せてあげる!」

だからやりまんやりまん言うなし

叢雲「それは置いておいて早く出して?」

なにを

叢雲「だからほら白くてあったかい」

叢雲「あんたが毎日毎日握って作る」

叢雲「そうそれそれ なぁに小さいわねまぁいいわ」

叢雲「はむっ…はむはむはむ」

おにぎりの話です

叢雲「さて…腹も満たされたしさっそく鎮守府としての活動を始めましょうか」

……大丈夫かなぁ

1 初めての戦闘

叢雲「ふふっ。いよいよ戦場…ってちょっと待ちなさい」

叢雲「せめてもう一人くらいメンバーを加えてから」

叢雲「私の槍マン力をもってしても1対多数は辛いわ」

マン力ってなんか怖い

とりあえず建造すっぺ
カンコンカキンカキーン

でけた

龍田「初めまして、龍田だよ」

エロい服を着たエロい声のエロい美女が着任
そしてその手には

提督「あ、またヤリマンだ」

龍田「……はぁ?」

叢雲「突くだけではなく薙ぎ払えるタイプの槍ね…」

叢雲「なかなかの槍マンとお見受けする ぜひ一勝負」

提督「ぼ、ぼくもできればひとひと勝負夜戦を」

龍田「……いいわよぉ」

その日、僕らは思い出した。
槍は刺すための道具なことを。
穴はお尻にあることを。

敗北D

2 名乗り

はじめての編成任務で着任した白雪を加え3人
初出撃もこなすと深雪も合流しようやく編成が組めるように

白雪「い、委員長マン参上!

深雪「事故マン参上!」

ところで君ら『マン』ってつけないといけないの?

深雪「そーなんだよなー 今の上の人がヒーローモノ好きでさー」

叢雲「勝手に命名されているのよ 馬鹿らしい」

白雪「しかも命名が雑なんです」

深雪「どうせならスーパー深雪スペシャンマンとかにしたかったなぁー」

白雪「それはどうかと…」

深雪「自己満足自己満足」

叢雲「改になったらスーパー槍マンになれるのかしら」

白雪「それもどうかと…」

深雪「スーパー委員長になったらメガネかけろよー」

叢雲「あと黒髪に」

白雪「私の容姿全否定ですか…」

提督「そういやヤリマンさん…じゃなかった龍田さんはなにマンなの?」

龍田「……エンジェルマン」ボソッ

その後爆笑した深雪は知った。

3、演習

天龍「剣マン参上!! フフフまんまだな」

三日月「サンマン参上!! 30分3万円? どういう意味ですか?」 

羽黒「グロ……さ、さんじょ…ダメっ こんな…こんな名前嫌ぁああ!!」

阿武隈「グロマン2号参上!! このグローブつけてると笑われる なんで?

海風「シーマン参上! 別名貴重(レア)マンとも言われています」

愛宕「肉まんよ~♪」

敗北D

鍛えられた対戦相手6人の前にこちらのエース龍田ですら完封
まったく太刀打ちできず初めての演習は大敗に終わった。

叢雲「この槍マンがなすすべもなく… 屈辱っ」

龍田「ほかに屈辱なとこあるわよね~」

深雪「どういう意味ですか龍田お姉さま!?」

龍田「さー? 白雪ちゃんは知ってそうね~」

白雪「そっ、そのあの」

提督「やはり新戦力が必要だな 建造すっか」カキンカキン

叢雲「ま、頑張んなさい。今の資材じゃろくなのは無理だろうけど」

そして…

大鳳「豊満参じょ……死のう」

瑞鳳「豊満2号参上……いっそ」

龍鳳「豊満3号です。あの、水着どうでしょうか?」

秋雲「バクマン着任! 下ネタならまかせなさーい」

雪風「ラッキーマンです! よろしくお願いします!」

阿賀野「ひマン……ってひどーい!」

叢雲「や、やればでき…」

叢雲「っていうかアンタ どんな資材でどう建造したのよ?」

こちらが聞きたい

4、編成

提督「遠征部隊長にはヤリマ…龍田を任命する」

龍田「死にたい提督はどこかしら? ああ、刃のほうを穴に入れて」

提督「ききき旗艦にはムラムラ叢雲を任命」

叢雲「ま、いいわ」

航空部門には豊満3人ぐwwみwwwwwwを

大鳳&瑞鳳「」

龍鳳「はい」

提督「後は状況に応じてグロマン1号…じゃなかった羽黒など重巡を」

羽黒「はい ブラックマンです♪」

改名は通った模様
女の子扱いしたらまたきっと泣きわめくんだろうな

提督「その他肥満やラッキーマンを使い分けるものとする 以上!」

編成会議も終了

自室に戻ろうとする僕に一人の艦娘が声をかけてきた

叢雲「そ、そのちょっといい?」



叢雲「この叢雲の力 槍マンの力 相当なものだとは思うけど…だけど」

叢雲「なんだかんだで能力として秀でているかというとその」

叢雲「アンタはステータス?ってのが見れるんでしょ だったら分かると思うけど別に私は…」

言わんとすることは分かった
でもえこひいきは司令官の特権だよね。しょうがないよね一目惚れだもの

と思い、無言で頭を撫でると叢雲の頭の上の装備がピコピコ揺れた

はて、これはウサ耳的なものなのだろうかと思っていると真っ赤な顔をした彼女のボディブローを食らったので
実際どうだったかは知らない
痛くてそれどころではない

5 チート

叢雲「海の底に、消えろっ!!」(カスダメ)

大鳳「ふふふ 巨人大鵬どかーんどかーん」

瑞鳳「卵焼きは豊満でかつ濃厚な味わいが」

阿賀野「なぁに? ご飯の話~? 阿賀野も混ぜてぇ~」

大鳳・瑞鳳(あっ プリン食いてぇ)


大鳳瑞鳳の航空戦力が揃ったことで我が鎮守府の戦力は急上昇
どんどんと海域を攻略していき資材も家具も整って

叢雲もいつの間にか改二になって槍も手放し

叢雲「ったく 槍のない槍マンなんて締まらないわねぇ」

そうだよね
ヤリマンじゃなくなったら締まるようになるわけでもないだろうけど

叢雲「それにしても…アンタやるじゃない」

叢雲「この鎮守府の戦果はその…悪くないわ」

序盤から大鳳いればそれば
資材確保担当のほうのヤリマンさんは大変そう

叢雲「あと… この戦力で私を旗艦にし続けてくれてることにも…感謝してる」

叢雲「ちょっとだけならご褒美とか…あげてもいいけど?」

ああ、ここで本当のヤリマンならそういうことさせてくれるんだろうね
槍マンにそんなこと言ったら逆に刺されてまた拡張されてしまう

だからこう答える
「いや、別にいいよ」

「べ、別にいいならこっちだっていいわよ! ったくなによ! もう!」
そしたら彼女は顔を真っ赤にして立ち去った。

6.相談

龍田「なるほど それで彼女が怒ったと」

提督「同じヤリマンとして理由がわかれば…」

深雪「龍田お姉さま お茶をお持ちしました」

龍田「ふむ御苦労 あらっ? どうして人は1人しかいないのにお茶は3つ?」

提督「僕だけが人ということですか」

龍田「いいえ? 貴様は水道水でも飲んでなさい」

ひどい

龍田「まぁーそうね 一つだけ言えるとしたら」

龍田「相手と同じ立場になって考えなさい ほら遠征には使わないからあげるわ」つ槍

もらっちった

それからはひたすらに槍を振るった。

1日 2日 3日 そして理解した

槍を掴んでいると……結構疲れる

あと手の皮が剥ける

痛い

こんな努力をして身に付けた槍術をろくに使わせないまま改二にしてしまったとは
確かに魚雷のほうが強いけどちょっとひどかった。

だから思った。

槍術を発揮する場を設けてあげようと

だから言った

提督「僕と突き合ってください!!」

叢雲「ふぇっ!?」

叢雲「本気…?」

叢雲「他にもっと相手はいっぱいいるでしょう それこそ昨日着任した肉まんのほうが」

提督「叢雲のことを思って手の皮が剥けるほど頑張った」
提督「肩が上がらなくなるほど頑張った」
提督「全ては君と…戦うことを思って」

「だから突き合ってください」

と叫ぶと彼女は無言で頷いて、そっと寄り添ってきてその後の展開はご想像にお任せする。

ただ一つ言えること
槍術の試合を申し込まれただけであんなことをする彼女はやはりヤリマンだったのだろうと……

おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月19日 (水) 20:44:52   ID: 2vwEA77v

わろた

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