摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」 (25)


初SSになるのでおみぐるしい面多々あるかと思います。
一部に独自設定があります。
このSSは>>1のプレイ回想録となります。プレイ中に艦娘とこんな会話を…みたいな妄想てんこ盛りです。



2013年4月
太平洋に出現した深海棲艦による被害が多発し、太平洋上の海路・空路がほぼ壊滅。
各国が深海凄艦に対抗するための艦娘を開発し、対応に当たったが世間、特に日本国内での注目度は高いとは言えなかった。
国内政治・経済こそ混乱したものの、東南アジア・中東のシーレーンはまだ無事だった事もあり、国内の民間人の生活自体には大した影

響も無かったのだ。
人々の興味はそれよりも意思のある少女型兵器を意図的に開発する事、その少女達を戦いに向かわせることの非人道さに集中、
国内では艦娘による深海凄艦対策への非難、しいては艦娘そのものへの非難が起こり始めており、艦娘の建造も艦娘を指揮する人材の募

集・育成も思うように捗らなかった。

私は丁度そのころ艦娘募集の張り紙を見て、応募。採用が決まり、当時唯一の艦娘の拠点である横須賀鎮守府に配属される事になった。

「アンタが私の司令官ね?さえない顔してるけど…まぁ、せいぜい頑張りなさい」
2013年5月26日。私が初めて艦娘と出会った日だった。

「アンタにはこの鎮守府近海の警戒をするよう上から指令が来てるわ。それと艦娘のイメージ向上のための宣伝活動もね」
叢雲と名乗った少女はめんどくさそうに説明をする。
「それって…俺と君の二人でかい?」
「この隊には艦娘は私しか配属されていないもの。成果に応じて新たな艦娘が配属される手はずになってるから。まあ、期待はしてない

わ、艦娘隊の司令なんて職につこうなんていう奴、マトモな人が居ないもの」
叢雲によると日本政府は当初の南西諸島海域奪還を半場諦める形で延期。それ以上に艦娘の増産と国民への周知を優先する事としたらし

い。
しかし、この当時艦娘に興味のあるものなどおらず、興味を持つ少数の物は大抵提督を非人道的な行為を行う悪、艦娘を作られただけの

殺人兵器と嫌う人が殆ど。
意思を持つ艦娘を柔軟に指揮するために100人程度の艦娘を一人の提督に預け、数千の艦娘部隊を編成、深海凄艦を撃滅すると言う計画

は見通しが立たず、そんな状況で着任する者など、興味本位で着任してすぐ逃げ出す者や、最初から艦娘への性的な行為を目的とした者

だけ、というのである。
「あなたは何日持つかしら?明日になったらさようなら、何て事はやめて欲しいわね」
「…努力するよ」

それからは哨戒と言う名の近海のマラソンと、宣伝をかねた輸送活動が毎日の日課だった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413383208

2013年8月
提督や艦娘達の活動の効果があったのか艦娘への批判が弱まり、提督も艦娘も増え、横須賀にしかなかった艦娘鎮守府も日本各地に設置

され始めた。
そして初めての艦娘による大規模作戦、南方海域強襲偵察作戦が開始された。

「なぁ、叢雲。俺たちはこの作戦、参加しないでいいのか?」
「その熱意は認めるわ、でもいまのこの隊の戦力で参加できると思ってる?」
「…だよな」
私たちの隊も活躍が認められ多数の艦娘が配属され、複数の隊を組んで作戦行動をとることも可能になった。
艦娘計画に反対していた野党も折れ、艦娘増産、提督の確保に多額の予算を投入する事が決定され、一気に増強。最近は提督募集者が多

過ぎて鎮守府の受け入れ態勢がままならない状態にまでなって居るらしい。
「それに提督さん、私たちの隊には沖ノ鳥海域奪還って仕事があるじゃない、忘れたの?」
「まさか、忘れてないよ瑞鶴。第一艦隊の皆と各艦隊の旗艦を集めてくれ。作戦会議をしよう」

「作戦は今までどおりに。第一艦隊が敵艦隊攻撃の中心を担い、第二艦隊は第一艦隊予備として後方警戒。第三・第四艦隊は第一艦隊不在時の鎮守府周辺の警備だ。質問は?」

「いいんじゃない?特に問題はないと思うわ」
伊勢。本部隊で初めての戦艦だ。叢雲と交代しながら第一艦隊の旗艦を務めてくれて今では一番錬度の高い主力艦になっている。

「私も問題はない。この部隊にとっては初めての決戦と言える戦いになる…腕が鳴るな」
長門。伊勢が航空戦艦になり、仕事が増えてからは最大の火力を発揮する艦隊の要だ。彼女が居なければ危なかったような戦いが何度もあった。

「一つ質問。艦載機の編成はどうするの?今までどうりに艦攻隊を主力にする?」
瑞鶴。本部隊で初めての正規空母だ、第一艦隊の航空戦力の要を担っている。

「他の鎮守府からの連絡に寄れば沖ノ鳥海域を制圧している敵艦隊には空母が多数確認されている。瑞鶴・瑞鳳共に戦闘機を多めに、瑞鶴には五二型二部隊、天山一部隊、九七式を一部隊、瑞鳳は二一型二部隊、彗星一部隊、彩雲一部隊だ」
「瑞鳳の艦爆隊で敵空母の発艦能力を奪い、瑞鶴の艦攻隊で止めを刺す、という流れを作りたい。今回の鍵は二人のチームワークだ。頼んだよ」
「いいかもね!、瑞鶴、よろしくね?」
「こちらこそ、いっそ二人で全滅させる気で行こう!」
瑞鳳。瑞鶴が最初の正規空母なら彼女は最初の空母だ。第一艦隊で一番小柄だが、しっかり物なのか瑞鶴のお姉さん分でもある。対潜・偵察・直援と正規空母の瑞鶴には手の届かないところをカバーしてくれる縁の下の力持ちだ。

「そして叢雲と摩耶だが…」
「わかってるって、戦艦が敵を叩いている中突撃して殴りこむ。だろ?」
「だな、その通りだ」
摩耶。彼女は初めての重巡洋艦だった。口が悪く最初は良く喧嘩したが、良く言えば素直な子で、他の艦娘がなかなか言いにくい事もズバッと言ってきてくれる私にとってはある意味ありがたい存在だ。
余談だが、彼女とは奇妙な縁がある。と思う。
私の祖父の出身地が、彼女の名前の元になった摩耶山の麓だというのだ。
つまり、私と彼女、両方のルーツが同じ所にあると言うわけで、艦娘の中でも一番打解けられる存在なのは正確の他にもそんな理由があるからなんだろう。

「それで、出撃時刻は?」
「明日の夜間だ。夜のうちに沖ノ鳥海域まで接近、夜明けと同時に攻撃を掛ける」
「ふふっ、いよいよ戦場ね、悪くない気分だわ」
そして叢雲。これが我が第一艦隊のメンバーだ。

ごめんなさい、改行がおかしくなっています。治して出直してきます…

横から悪いけどもうちょっと小刻みに投稿するとわかりやすくなると思うよ
応援してる

>>4
ありがとう。
こう言う場合、うまく出来たらこのスレに投下って事でいいのかな?

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