イリアステル滅四星で桃太郎 (25)

昔々、あるところに、Z-ONEとアポリアが住んでいました

アポリア「それでは私はこれから出かける」

Z-ONE「気をつけていきなさい」

Z-ONE「…さてと、私も出かけましょう」
 
アポリアは山へシンクロモンスターを狩りに、Z-ONEは川へ時械神を洗いに行きました

Z-ONE「やはりこの川が一番汚れが取れますね…おや、あれは?」

Z-ONEが川で時械神を洗っていると、上流からドンブラコ、ドンブラコと、デルタイーグルが流れてきました

Z-ONE「ほう…D-ホイールですか、解体して部品を売ったらお金になりますね」
 
Z-ONEはデルタイーグルをひろいあげて、アーククレイドルに持ち帰りました

アーククレイドルでは、アポリアが帰っていて、デルタイーグルを見て驚きました

アポリア「これは見事なD-ホイールだ、早速スクラップにしよう」


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Z-ONEとアポリアがデルタイーグルを解体してみると、なんと中からブルーノが飛び出してきました

ブルーノ「おぎゃー! おぎゃー!」

アポリア「何!? 何故D-ホイールからブルーノが生まれてきたのだ!?」

Z-ONE「しかし跡継ぎがいない私たちにとっては絶好の機会ではありませんか?」

アポリア「確かにそうだ、これこそが希望か」

Z-ONE「これもきっと何かの縁です、大切に育てましょう」

子どもがいなかったZ-ONEとアポリアは、大喜びです

アポリア「だとするとこのD-ホイールは売らないほうが良いな」

Z-ONE「将来、彼のためにとっておきましょう」

デルタイーグルから生まれたブルーノを、Z-ONEとアポリアはアンチノミーと名付けました

アンチノミーはスクスク育って、やがて強いデュエリストになりました

一方、村では未来から来たパラドックスが悪さをしていました

パラドックス「貴様らのカードはいただいていく、さらばだ歴戦のデュエリスト達よ」

アンチノミーはパラドックスの悪行を見て激怒しました

アンチノミー「人のカードを奪うとは、許せない!」

そしてアンチノミーは決心し、Z-ONEに言いました

アンチノミー「Z-ONE、私は未来へ行って、悪いパラドックスを退治します」

Z-ONE「大丈夫ですか? パラドックスは強いですよ」

アンチノミー「わかっています、しかし私がやらなかったら誰がやるのですか!」

アポリア「いい心がけだ、気に入ったぞ…Z-ONE」

Z-ONE「わかりました、それでは支度をしましょう」

Z-ONEはアンチノミーのために旅支度をしました

アンチノミーはZ-ONEから日本一と書かれた旗、デルタイーグル、デッキをもらいました

Z-ONE「さあ、これで準備はできました、健闘を祈ります」

アポリア「お前が最後の希望だ」

アンチノミー「きっと無事に戻ってきます」

Z-ONE「これは餞別です、受け取りなさい」

アンチノミー「ありがとう、それではいって来る」

Z-ONEに時械神団子を作ってもらうと、未来へ出かけました

出かけている途中でアンチノミーはふと思いました

アンチノミー「しかし一人だと勝算は薄い、仲間が必要だな」

アンチノミー「どこかに頼りになる仲間はいないだろうか…」

アンチノミーは旅の途中で、ルチアーノに出会いました

ルチアーノ「おいそこのグラサン、どこへ行くつもりだい?」

アンチノミー「未来へ、パラドックス退治に行くんだ」

ルチアーノ「ふーん、そうか…それじゃ頑張ってね、バイバーイwww」

アンチノミー「待て、一緒に行ってはくれないのか?」

ルチアーノ「はぁ? 行くわけないじゃん、それに行ったら僕にメリットなんてあるの?」

アンチノミー「この団子をやろう、食べてみるがいい」

ルチアーノ「そんなもので僕が乗せられるとでも思ってんの?」モグモグ

ルチアーノ「ふんふん…、何これ、チョーうまいじゃん!」

ブルーノ「時械神を一度すり潰してペースト状にして、さらに別の時械神を混ぜて蒸しあげたんだ」

ルチアーノ「なるほど、時械神にそんな調理法があったのか…、覚えておくか」

アンチノミー「それでどうだ、僕と一緒に行く気は?」

ルチアーノ「気が変わったからいいよ、僕がいればパラドックスなんて雑魚だし!」

ルチアーノは時械神団子をもらい、アンチノミーのお供になりました

そして、今度は行き倒れているプラシドに出会いました

プラシド「は、腹が減った…」

ルチアーノ「キャハハハハ!!!プラシドの奴行き倒れてるよ!」

プラシド「わ、笑ってないで早く食い物をよこせ…」

アンチノミー「ああ、わかった、ほら、団子だ」

プラシド「どれ…ほぉ…なかなか美味だな、何で作られているんだ?」モグモグ

アンチノミー「時械神だ」

プラシド「何、時械神だと!? 時械神は食い物だったのか!?」

ルチアーノ「プラシド、何当たり前なこと言ってるんだ、腹減りすぎておかしくなったのか?」

プラシド「うっ…うるさい!」

アンチノミー「それで、頼みがある、私たちと共にパラドックスを倒してくれないか?」

プラシド「…材料には驚いたが美味であったぞ、団子の礼だ、貴様たちの旅についていこう」

アンチノミー「礼を言う」

プラシドが仲間になりました

さらに歩いていると、今度はホセに会いました

ホセ「そこの青年よ」

ルチアーノ「あ、ホセだ」

アンチノミー「おじいさん、どうかしたのか」

ホセ「腹が減ったから団子を……むっ!?」

アンチノミー「…どうした?」

ホセ「……なんという好青年だ///」

ホセはアンチノミーに一目惚れしました

ホセ「ワシ好みの男だ…この世にこれほどの男がいたとは…///」

アンチノミー「どうかしたのか?」

ホセ「い、いや…何でもない…///」

ホセ「ところで青年よ、もしよろしかったら、ワシと共に茶でも?」

アンチノミー「悪いけど、今これからパラドックスを退治に未来へ行かなきゃ行けないんだ」

ホセ「そうか、ならワシもお供しよう、パラドックスは強敵だからな、少しでも仲間はいたほうが良いだろう」

アンチノミー「礼を言う」

ホセ「そしてもし戦いが終わったら、ワシと茶でもよろしいかな?」

アンチノミー「ああ、約束しよう」

ホセ「それでは共に参ろう///」

ホセは頬を赤らめ、アンチノミーたちと一緒にパラドックス退治に行きました

イリアステル三皇帝を従えたアンチノミーは、未来へいきました

未来では、パラドックスが村から盗んだカードをならべて、鑑賞の真っ最中です

パラドックス「ふつくしい…これがクリアウィング・シンクロ・ドラゴン…これがNo.107 銀河眼の時空竜か…」

パラドックス「これをSin化させたらもっとふつくしいカードに仕上がるだろう…」

パラドックスが惚れ惚れしてカードを見ていると、アンチノミーたちがやってきました

アンチノミー「見つけたぞ、パラドックス!」

パラドックス「誰だ!?」

アンチノミー「消えゆく者に名乗る名前は無い!」

パラドックス「何!?」

プラシド「フッ…俺好みの答えだ」

アンチノミー「行け、三皇帝たちよ!」

三皇帝「ウオオオオオオオオ!!!」

プラシドは剣でパラドックスの腕を切り裂き

ルチアーノはスキエルでパラドックスの目を潰し

そしてホセは腹パンしました

パラドックス「ぐっ…がはっ…」

パラドックスは反撃しましたが、相手が強すぎて手も足も出ません

パラドックス「も、もうわかった…降参…だ…だから…」

アンチノミー「貴様に慈悲などない!」

キイイイイイイイイイイイイイン

パラドックス「な、何を…!」

ヒュゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!

パラドックス「うわあああああああああああああ!!!」

パラドックスはアンチノミーが発生した宇宙に吸い込まれ、ブラックホールによって素粒子レベルにまで分解されました

アンチノミー「未来を脅かすものは私が許さない!」

アンチノミーは悪いパラドックスを懲らしめることができました

アンチノミーと三皇帝は、パラドックスから取り上げたカードをデルタイーグルに積んで、アーククレイドルに帰りました

Z-ONE「アンチノミー、戻ってきてくれたのですね…本当によかった」

アポリア「お前は私たちの誇りだ」

アンチノミー「ありがとう、二人とも」

Z-ONEとアポリアは、アンチノミーが戻ってきて大喜びです

こうしてみんなは、手に入れたカードのおかげでいつまでも幸せに暮らしましたとさ

おしまい

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