霊夢「鎮守府…?」 (77)

──────浜辺

那智「あの提督が着任してから数日が経つ訳だが…」

那智「あの提督、どう思う?」

龍田「そうねぇ…」

龍田「そんな話するのは早いと思うけど…強いて言うなら、良い提督だと思うわよ~?」

龍田「建造や出撃のテンポが早いのは大変だけど、新米さんじゃ仕方ないんじゃないかしら?」

龍田「そこらへんは時間が解決すると思うから、心配しなくとも良いと思うわ~」

那智「んー、そうか」

那智(直らなかったら後で本人に伝えておくか…)

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龍田「それはそうと那智ちゃん?」

那智「那智でいい…で、なんだ?」

龍田「あそこに倒れてるのって誰かしら?」

那智「あれは…どう見ても艦娘ではないな。艤装もないし。とすると一般人か?」

龍田「一般の人にしては随分派手な服装ねぇ?」

龍田「何はともあれ、保護すべきじゃないかしら?」

那智「そうだな。龍田はあの一般人を救護室に。提督には私が伝えておく」

龍田「りょーかい♪」

──────救護室

霊夢「…ん」

霊夢(あー…ここは?全く見覚えがないんだけど…)

霊夢(状況を整理すべきかしら?確かさっきまで…宴会やってて…魔理沙が酔って、パチュリーに絡んで…)

霊夢「…ダメだ、思い出せない」

龍田「あら、目を覚ましたのね~?」」

霊夢「!?」バッ

龍田「ちょっと待っててね~?今提督さん呼んでくるから~」

霊夢「…」

霊夢(何よ今の…。頭の上になんかついてたんだけど…)

霊夢「…とりあえず調べられることだけでも調べておくべきかしら」

霊夢「今私が乗ってるのは、大きな台座の上に布団を敷いたもの」

霊夢「周りには…花瓶に、なんか透明な幕みたいのがあるわね。結界かしら?それにしては随分脆そうね…」

霊夢「その向こうには巨大な湖が見えるわ…。幻想郷のよりも遥かにデカイわね」

霊夢「今確認できるのはこれくらいかしら…」

霊夢「そろそろ『提督』とやらがくるか?」

龍田「提督を連れて来たわ~」

提督「鎮守府の砂浜にに一般人が打ち上げられるなんてあるのか…。で、彼女が件の?」

龍田「そうよ~?」

提督「ありがとう、龍田。どうも、提督です」

霊夢「こちらこそ。提督さん…でいいかしら?」

提督「ああ、構わないよ」

霊夢「そう、ありがと」

霊夢「時に提督さん?」

提督「なんだい?」

霊夢「…今私が置かれている状況を説明して欲しいのだけれど」

提督「実はだな…」

かくかくしかじか

提督「…という訳なんだ。オッケー?」

霊夢「お、オッケー…?」

提督(…なんで疑問系なんだ?)

霊夢(オッケーって何よ…)

提督「まあいい…じゃあ、今から君を元いた場所に帰そうと思うんだ」

提督「だから、どこから来たか教えてくれないか?」

霊夢(…言っても大丈夫かしら)

霊夢(まあ知らないなら知らないで大丈夫かしらね)

霊夢「幻想郷よ」

提督「…え?幻想郷?」

霊夢(これは知ってたやつ?だとすると色々めんどくさそうなことに…)

提督「龍田、聞いたことある?」

龍田「いえ…一度も」

霊夢(ほっ…)

提督「そうか…」

提督「…今のを聞いてたらわかると思うけど、我々はその幻想郷?がどこにあるのかわからない」

提督「すまないが、帰すことはできなさそうだ」

霊夢「…そう。因みに聞くけど、ここは?」

提督「あ、まだ言ってなかったか」

提督「ここは鎮守府。敵と戦うための拠点の一つだ」

霊夢「鎮守府…?」

今日はおしまい

おかしい。艦これ始める前までひたすら紅魔郷やってたのに
盲点でした。以後修正しときます

─────同室・夜

霊夢「…」

霊夢「戦争、ねぇ…」

霊夢「言葉自体は聞いたことあるけど、どんなものかは知らなかったけど、こんな感じなのね…」

霊夢「実際目の当たりにしてる訳じゃないから今もイマイチわからないけど」

霊夢「こっちで言う異変みたいな感じかしら、実際に命をやりとりする」

霊夢「死ぬ、ねぇ…向こうにいた時は考えもしなかったわね」

トテトテ…

霊夢「…ん、足音?」

???「あれ、お姉ちゃん誰?」

霊夢(子供…?なんでこんな所に)

霊夢「私はとある事情でここを借りてる者よ。明日の内にはここを出るつもりよ。多分」

???「そうなんだ~」

霊夢「そういうあなたは?聞いた話だとここって戦争の拠点って聞いたけど…」

???「ボク?ふふー、聞いて驚かないでよ?」

???「ボクはこの鎮守府の駆逐艦の1人、睦月型の5番艦!皐月だよ!」

皐月「よろしくね!」

霊夢「自己紹介ありがとう。私は霊夢、博麗霊夢よ。こっちもよろしく」

皐月「うん!」

霊夢「で、あなたは何しにここに?」

皐月「ん?お散歩してただけだよ?」

霊夢「そう」

皐月「ねーねーお姉ちゃん、何かお話しようよー?」

霊夢「んー、お話ねぇ」

霊夢「なんか面白いのあったかしら…」

???「皐月ー?どこ行ったのー?」

皐月「あ、島風だ!」

霊夢「…ここには沢山の人がいるのね」

皐月「んー、でも10人くらいだよ?」

霊夢「へぇ…」

島風「あ、皐月ったらこんなトコに…ってあれ?皐月、その人は?」

皐月「この人は博麗霊夢お姉ちゃんっていう人!」

島風「博麗…霊夢…あ、もしかして砂浜に打ち上げられてたっていう?」

皐月「どうなの?お姉ちゃん」

霊夢「んー…そうっぽいわね」

島風「そっか。あ、私島風。よろしくね」

霊夢「こちらこそ」

島風「ってそうだった。もうご飯だよ皐月。早く来てね」

皐月「あ、もうそんな時間?じゃあ食堂行ってくる!」

タッタッタッタ…

島風「…」

霊夢「…」

島風「…霊夢さんもどうです?」

霊夢「…え、いいの?」

─────食堂

霊夢「…」キラキラ

島風(すごく目を輝かせてる…)

島風「さ、さあ、早く食べよ?」

霊夢「ええ…そうね」

島風(なんか怖い…)

霊夢「…」モグモグ

島風(すごい速さで食べてるなぁ)

霊夢「うまい…」ホロリ

島風「どんな生活してきたんだろ…」

那智「まあそう言ってやるな。間宮の飯と酒は実際美味いだろ?」

島風「いやまあそうだけどさ…いやお酒はわかんないけど」

那智「なら別に何も言わなくてもいいではないか」

那智「して…っと名前をまだ聞いてなかったな。なんて言うんだ?」

霊夢「博麗霊夢。霊夢でいいわ。そちらは?」

那智「私は那智だ。よろしく頼む」

那智「さて霊夢、お前、酒は飲めるか?」

島風「いや飲めないでしょ…ってかなんでこっちきたの?提督と飲んでればいいじゃん」

那智「たまにくる客人だ。もてなさなければならんだろう?」

島風「いやでも飲めないd」

霊夢「いいわ。飲みましょう」

島風「飲めるの!?」

今日は終わり

キャラ崩壊がきつい気がする

生存報告
来週の水曜日に行けそうです

水曜日とはなんだったのか
今夜2300時頃にきます
一応台詞とか性格は原作に近づけますが、修正できなかったとこは勘弁を

霊夢「飲めるわよ酒くらい。当たり前じゃない」

島風「そ、そうですか」

那智「はは、そうか。ならば早く飲むとしようじゃないか。ここの酒はどれも逸品だぞ」

霊夢「そう、それは楽しみね」

霊夢「島風は酒は飲めるのかしら?」

島風「島風は飲めません!」

霊夢「そう…残念ね」

霊夢「じゃ、私たちだけで飲みましょうか、那智?」

那智「そうだな。杯はあるか?」

霊夢「あるわよ」

那智「ちょっと貸してくれ。酒を注いでやる」

霊夢「あら、ありがとう。優しいのね」杯ヒョイッ

那智「さっき言ったろう?『客人にはもてなさなければ』と」トクトク…

霊夢「そんなかしこまらなくてもいいのに。こっちもやりずらいわ」

那智「そうか、それは済まなかったな。今からは少し砕けて話すとしよう」杯テワタシ

霊夢「ありがと」

霊夢「じゃあまずは一口、いただくわね」コクッ

霊夢「…」

霊夢「ん。中々うまいわね。そこまで強くないけど」

那智「だろう?まあゆっくり話しながら飲もう。別に酒が逃げるわけでもない」

霊夢「いいわよ。私もこういう時ぐらい飲み比べじゃなくて普通に飲みたいし」

那智「ほう、霊夢には共に飲み比べするような友人もいるのか。是非会ってみたいものだな」

霊夢「友人っていうか成り行きで知り合いになったような奴ばっかだけど」

那智「よし、なら、その知り合いについて教えてくれないか?」

霊夢「一つ目の話題ってとこね。話していいのかわからないけど…まあいいわ。ただ飲むだけもいいけど、それじゃつまらないものね」

霊夢「んーそうね、まあ似たような奴がいっぱいいるわけだけど、」

霊夢「その中に萃香って阿呆みたいな酒好きがいるの」

那智「一度会ってみたいものだな」

霊夢「冗談でもおすすめしないわ」

霊夢「そいつがまた面倒くさい奴で。勝手にうちの神社に居候した挙句、家事も何もしないのよ?」

霊夢「ほんっとに信じられないわ」

霊夢「あいつ大丈夫かしら…?」

明日いきます

那智「なかなか愉快そうな友人だな」

霊夢「ただのめんどくさいヤツよ。さっきも言ったけど」

那智「口元が緩んでいるぞ」

霊夢「気のせいよ」

那智「…そういうことにしておくか」

霊夢「事実だもの」

那智「はは、そうか」

霊夢「じゃあ、次は貴女の番よ、那智」

霊夢「私ばっかりじゃ面白くないでしょう?」

那智「私か…。そうだな、では、私の姉妹の話をするか」

霊夢「ほー、姉妹ねぇ」

那智「ああ。姉も妹もいいやつだ。まだこの鎮守府にはいないがな」

那智「まずは私の姉の話でもするか。私の姉は妙高といって…」


──────────
─────
──

──────────救護室

霊夢「食事が終わったから戻ってきたわ」

霊夢「どっちかというと戻って来れたわ」

霊夢「勘はいつでも健在ね」

霊夢「さて、明日には神社に戻れると思うけど…」

霊夢「正直確証が持てないのよね…大結界の管理に関わってるのは今は紫だけだから…」

霊夢「迎えは今夜にも来るんじゃないかとは思うけど」

霊夢「…」チラッ

霊夢「…それまで、窓の外を見てるのもいいかもしれないわね」

霊夢「…後、誰かが私の巫女服を洗濯して乾燥してくれたみたいね」

霊夢「ありがたいわね」

───────同室、翌朝

霊夢「…ん、うん?」

霊夢「朝…?寝ちゃったっぽいわね…」

霊夢「外はまだ暗い…、中途半端な時間に起きちゃったのかしら」

霊夢「…そうだ、紫は」

霊夢「…来た気配も、くる気配もない」

霊夢「参ったわね」

霊夢「これじゃ帰れないじゃない」

霊夢「…ってこれ…毛布?」

霊夢「誰かが掛けてくれたのかしら」

──────鎮守府内、早朝

霊夢「とりあえず巫女服に着替えたけれど」

霊夢「やっぱりこっちの方がしっくりくるわね」

霊夢「にしても…この服、こっちで洗濯してもらった後からはまるで新品のよう」

霊夢「こっちにきたのは結構運が良かったのかしら」

霊夢「…それでも不幸中の、ってとこかしら」

霊夢「…流石にこの時間帯はまだ誰もおきていないわね」

霊夢「少し建物内をブラブラしてるけど、人気がない」

霊夢「何か規則でもあるのかしら?」

霊夢「…ってあれ?あそこだけ部屋に光が」

霊夢「なんか華やかなというか落ち着いてるっていうか…そんな雰囲気がでてるわね」

霊夢「暇だし行ってみるか」

──────喫茶『間宮』

間宮「…ちょっといつもより早起きしてしまいました」

間宮「どうしましょう…」

間宮「今からご飯とかを準備するには早いですし、二度寝するとなると遅くなってしまいますし」

間宮「中途半端な時間に起きてしまいましたね」

間宮「…道具の確認でもしましょうか」

ガチャッ…ガチャッ…

間宮「!」

間宮「こんな時間に?誰かしら…」

霊夢「…鍵かかってるのかしら」

霊夢「仕方ないわね、もしかしたら二度寝しちゃったのかもしれないし」

霊夢「他の場所に行こ」

ガチャッ

霊夢「…」

間宮「…」

霊夢「えっと…おはようございます?」

間宮「お、おはようございます」

間宮「…どちら様でしょうか?」

間宮「あ、立ち話もあれなので…」

間宮「よかったら、中へどうぞ」

霊夢「…いいんですか?」

間宮「ええ、大丈夫ですよ」

霊夢「…ありがとうございます」

間宮(…艦娘ではないわよね。もしかして、昨日保護されたって娘かしら)

霊夢(…手にフライパン…)

霊夢「お、おじゃまします」

間宮「ええ、どうぞ。今お茶を出しますよ」

霊夢「え、そんな悪いですよ」

間宮「大丈夫ですよ、お茶の一杯くらい」

間宮「小腹もすく時間ですし、何ならお茶うけも出しましょうか?」

霊夢「いや、流石にそれは遠慮したいかなと…」

霊夢(空腹には慣れてるし)

間宮「そうですか…」

間宮(んー…断られてしまいましたね)

間宮(もしかして、保護された側だから、とか一人で食べるのはちょっと、とかかしら)

間宮「じゃあ霊夢さん、一緒に小腹を満たしませんか?」

霊夢「う…」

間宮「どうでしょう?」

霊夢「…」

間宮「…」ウワメヅカイ

霊夢「わ、わかりましたよ…」

霊夢「食べます、いただきます!」

間宮「はい、わかりました!」

間宮「今簡単なものを用意します!」ニコッ

―――――――――――――
――――――
―――

間宮「お待たせしました」

霊夢「あ、ありがとうござ…って間宮さん、それなんですか」

間宮「え?お茶に大福…」

霊夢「いえ、盆の上にあるのじゃなくて、腕に掛けてる方です」

間宮「これですか?」

間宮「これは掛布団ですけど」

霊夢「…私たち今からちょっと早いお茶の時間にするんですよね?」

間宮「暖かくなってきたとはいえ、まだまだこの時間は冷えるでしょう?」

間宮「昨日保護されたお客さまが風邪をひかれてしまってはなりませんからね」

霊夢「…んあー」

霊夢(…もういいや、ここまで来たら好意全部受け取っちゃえ)

霊夢「間宮さん、何から何までありがとうございます」

間宮「ふふ、どういたしまして」

間宮「さ、お茶もずっと熱いわけじゃないし」

間宮「冷めないうちに飲んじゃいましょう」

霊夢「そうですね」

霊夢「ではまずお茶から…」ズズッ…

間宮「どうぞご遠慮なく…」ニコニコ

霊夢「…」

間宮「…」ニコニコ

霊夢「ッ!!」カッ

霊夢「美味しいッ!!」

少ないですが

間宮「ふふ、そういってもらえると作ってる側としてもうれしいわ」

霊夢「いや、もう今まで飲んだ緑茶の中でも『一二を争うくらい』に美味しいです」

間宮「…」ピシッ

霊夢「香りも味も申し分なくて…って間宮さん、表情固まってますけど」

霊夢「大丈夫ですか?」

間宮「え、ええ、大丈夫…」

霊夢「…?」

間宮(もっとおいしいお茶が…)

間宮(これはいつか飲んでみなければ!)

間宮(そうすれば私の料理の腕ももっと上がるはず!)

間宮「霊夢さんっ!」テヲトリッ

霊夢「」ブハッ

霊夢「」ゲホッゴッ

霊夢「な…なんですか間宮さん」

間宮「その…」ウワメヅカイ

霊夢「…」ドキッ

間宮「霊夢さんが飲んだことのある美味しいお茶、今度飲ませてもらえませんか!?」

霊夢「え、ぇ、いいわよ」

間宮「ありがとうございます!!」

間宮「やった!ありがとうございます!」

霊夢「え、ええ」

霊夢「気を取り直して、この大福」

霊夢「いたただきます」

間宮「はい!召し上がれ!」

霊夢「はむっ…」

霊夢「…」モチュモチュ

霊夢「うん、これもとっても美味しいです!」

間宮「ふふ、ありがと」

せ、生存報告です
中々最近忙しくて…

やべ30日かと思ってた
今日投げると思います多分



─────────

───
──


間宮「……っと、もうこんな時間ね」

霊夢「あ、いつの間にか日がそこそこの高さに」

間宮「そろそろ朝礼が始まる頃ね……」

間宮「じゃあ霊夢さん、渡した湯呑と小皿くださいな。ちゃちゃっと洗ってくるから」

霊夢「そんな、悪いですよ。片づけくらい私も手伝います」

間宮「いいのよ、ぜひ食べてほしいって言ったのは私だし」

間宮「それに、お客様のお手を煩わせるなんて、ここの鎮守府の実質的な料理長としてのメンツが潰れちゃうわ」

霊夢「……わかりました、そこまでいうならお言葉に甘えていただきます」つ湯呑小皿

間宮「ありがと♪」

霊夢「……」

霊夢「……?」

霊夢「……いや気のせいか」

霊夢「……」

霊夢「やっぱりこの時間は暇ね」

霊夢「暇な時間は好きだけど、」

霊夢「他の人、それも今日知り合ったばかりの人の時間を貰って得た暇な時間は罪悪感があるわ」


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