苗木「僕は苗木誠。超高校級の喰種だ」葉隠「俺は人間だべ!」 (66)

苗木「こ…コロシアイ学園生活だって…!?」

苗木(僕は苗木誠。何の取り柄もない、強いて言えば少し前向きなだけの普通の男子生徒…と言えれば良かったんだけど、
実は僕は人間じゃなくて、人肉を食らう怪物『喰種(グール)』なんだ)

舞園(私は舞園さやか。『超高校級のアイドル』として活動しているけれど、実は人肉を食らう怪物『喰種』なんです)
霧切(私は霧切響子。喰種であることを隠してこの学園に入学したわ)
桑田(そう俺は喰種)
十神(実は俺は(略))

※以下喰種の自己紹介×8

葉隠(俺は葉隠康比呂。人間だべ。喰種じゃないべ)
江ノ島(戦刃)(私は戦刃むくろ。超高校級の軍人だけど、盾子ちゃんの振り(略))

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415534230

以前ほぼ同タイトルで深夜の方に投稿しましたが、
色々と物足りなかったのでちょっと継ぎ足して再投稿。

楽しんでいただければ幸いです

苗木「舞園さんもここに閉じ込められたんだね。希望ヶ峰学園に入学する事は知っていたけどさ」

舞園「苗木君がいてくれて本当に良かったです♪ 苗木君がいなかったら私、不安で潰されていたかもしれませんね」ニコ

苗木「あはは、僕もだよ。舞園さんがいてくれて良かった」

苗木(舞園さん…やっぱり超高校級のアイドルだけあって、スタイルいいんだよなあ…絶対美味し…
いやダメだダメだ、舞園さんは大事なクラスメイトなんだから食べちゃダメだ)ブンブン

舞園(苗木君…中学の頃からずっと、美味しそうだなって思ってたんですよね…
今までずっと我慢してきたけど、ここで誰かに殺されるくらいならいっそ私が…!)ジュルリ

舞園(あ、つい涎が)フキフキ

苗木「どうかしたの? 舞園さん」

舞園「何でもないですよ、苗木君」ニコッ

大神「破アッ!」ガァン

大神「すまぬ朝日奈…我の力でもこのシェルターを破る事は叶わぬようだ」シュン

朝日奈「そっか…」

大神(我の赫子は『羽赫』…赫子に頼らぬ様鍛錬を積んできたが、やはりこの場では『鱗赫』で無いことが悔やまれる…)

朝日奈(あたしの『甲赫』じゃ破るのは無理かなあ…防御が強いのはいいけど、重いんだよね甲赫…)

セレス(わたくしの『鱗赫』なら破れるかもしれませんが、校則違反の危険は無視出来ませんわね。
黒幕がQバレットやクインケを持っていないとも思えませんし)

苗木(僕の『尾赫』は使いやすくていいんだけど、地味だし決定力に欠けるんだよなあ。
何だか僕のコンプレックスをつつかれてる気分だ…)

桑田(俺の『尾赫』、他三つと比べて見た目もだせーしなあ。鱗赫とか甲赫とかだったらモテそうなのによお)

不二咲(ボクの『羽赫』って消費が早いから、喰種の中でも体力なくて…
お父さんから受け継いだ赫子だけど、やっぱり甲赫が良かったなあ)

大和田(『甲赫』ってのは、自分の身を守ることしか考えてねえ腰抜け野郎の赫子だろうが…クソッ!)

石丸(風紀を守るために、僕の『尾赫』を全力で活用するぞ!)

山田(拙者の『甲赫』だけではカメラを取り戻すのは厳しいでしょうな…
全く、僕のぶー子カメラが訳のわからない連中に取り上げられているなんて…No kidding!)

腐川(何であたしに限って『鱗赫』なのよ…!あれ傷口が汚くて毎回嫌になるのよ!『あいつ』も調子に乗るし!)

舞園(私の『鱗赫』は…アイドルが持つような綺麗な見た目じゃないんですよね…羽赫が良かったなあ)

霧切(この学園内では『羽赫』はあまり使えそうに無いみたいね…)

「「「はぁ…」」」

葉隠「何故か石丸っちと十神っち以外が落ち込んでるべ」

江ノ島(私もクインケ欲しいなー…Qバレットだけじゃ物足りないよ盾子ちゃん)

十神(フッ…この十神白夜は赫子の扱いも『超高校級』と言っていい…例えこの中に喰種がいたとしても俺の『尾赫』に勝てる奴はいない…!)ククク

※ただし大神と霧切(あと不二咲)を除く

十神(流石にもう終わった頃だろう…コーヒーでも飲むか)スタスタ

石丸「十神君! 来るのが遅いぞ! 皆食事に手をつけず君を待っていたんだからな!」

十神「!? ほ、ほう…この十神白夜より先に物を食わない、その愚民としての心意気だけは評価してやろう」
(馬鹿な…何故この場に限って俺を立てるのだ貴様らは!)

朝日奈(出来れば一生来て欲しく無かったよ!)

桑田(うわあ…ついに来ちまった…石丸のヤローが決めやがった地獄の朝食タイム第一回がぁ…)

大和田(相変わらず生臭いぜ、この焼き魚ってやつはよ…)

苗木(まずい、既に吐きそうだ…)

葉隠(やれやれ、やっと食えるべ…先に食おうとしたら皆して止めてくるしよ)

舞園(誰か一人でも食べ始めたら、十神君が来る前に朝食会が始まりかねませんからね。
今となっては意味の無いことですけど)

石丸「では全員揃ったところで食べようではないか!
自然の恵みとこれらの食材を作っていただいた農家の方々と、調理をしてくれた大神君に感謝して!いただきます!」

「「「いただきます…」」」

苗木「こ、この卵焼き、絶妙な甘さだよね…!」
(ゴメン大神さん…豚の内蔵を舐めてるようにしか感じないよ…)

桑田「お、おうっ! まままさか大神がこここここまで料理が上手いなんてな!」
(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ)

山田「トレビアン!」

セレス「人は見かけによりませんわね」

石丸「うむ! 大神君、君の料理は最高だ!」
(作ってくれた大神君と、何よりこの朝食会の和気藹々とした空気のため!僕だけが食事を断るわけにはいくまい!
とにかく耐えるのだ、石丸清多夏!)

不二咲「す、すごいなあ、大神さん…」
(食べなきゃバレる食べなきゃバレる美味しそうに食べないとボクが喰種だってバレちゃう)

朝日奈「ホントにすご、くおい、しいよさくら、ちゃん!」
(さくらちゃんのためさくらちゃんのためこれはさくらちゃんがつくってくれたものだからのこしちゃだめ)

大神「うむ…口に合ったようで何よりだ」
(味の分からぬ料理ではあるが、喜ばれるのならば我も作った甲斐があったものだ…)

十神「……」
(限界だ…ひと口ふた口食えば、演技としては十分だろう)カチャ

十神「くだらん…正に馬糞の如き味だな。愚民にはこれで充分だろうが、この俺が最後まで食うまでm」

「「「 食 え よ 」」」ギロッ

十神「」ビクッ

江ノ島(美味しいけど、やっぱりレーションがいいなー)モグモグ

霧切「……」ウプッ



「「「ごちそうさまでした!」」」ダッ

ガチャバタン(個室in)

「おえええええええ」
「げええええうええ」
「おろろろろろろろろろろろ」
「ゲロビアン!」
「このビチグソがぁああおえええええええ」
「うえええええええ」
「通れっ、通れっ、通れっ!」ボコッボコッボコッ
「うぷっ…うえええええええ」


葉隠「ふー、食った食った」ポンポン

ーーーーーーーーーー

苗木(やっと吐き気がおさまった…コーヒーでも淹れようかな)フラフラ

苗木(ブラックコーヒーだけは美味しく飲めるんだよね…何でだろ)ガリガリ

セレス「あら、ごきげんよう苗木君」ヒョコ

苗木「こんにちはセレスさん。今コーヒー淹れてるんだけど、セレスさんも飲む?
それとも紅茶の方がいいかな」コポコポ

セレス「珈琲をいただきますわ。わたくし、そちらの方が好みですので」

セレス(ロイヤルミルクティー…憧れてはいましたが、いざ飲んでみれば喰種には合わない物でしたわね)

苗木「どうぞ」コトッ

セレス「では…」ズズ

苗木「ど…どうかな?」ドキドキ

セレス「…苗木君」

苗木「は、はい」

セレス「貴方をBランクに認定致しますわ」

苗木「!?」

桑田「お、結構いけんじゃねーか! 苗木ってコーヒー淹れんのうめえんだな」

舞園「とっても美味しかったです! またいただきますね、苗木君!」

霧切「悪くないわね。また頂けるかしら」

大和田「コーヒーの味って淹れる奴でこんなに変わんだな…すっげえな苗木!」

不二咲「すっごく美味しいよ苗木クン!今度コーヒーの淹れ方教えて欲しいなぁ」

石丸「素晴らしい、素晴らしいぞ苗木クン!僕は感動した!」

山田「芳醇(メロウ)…」

大神「苗木よ…真に美味であったぞ」

朝日奈「美味しー! 苗木すごーい!」

腐川「…こ、こんな…珈琲であたしを釣ろうったって、そうは行かないわよ…!」

十神「フン…ただの愚民かと思えば、十神家の雑用係ほどの価値はあるようだな…」

葉隠「なあ苗木っち。こっから出たら一緒にコーヒーの店でも開かねーか?
苗木っちには利益の3割をやるべ!」

江ノ島「んー…まあいけんじゃない?」
(コーヒーってこんなに美味しかったんだ…)

苗木(僕の淹れたコーヒーは皆に気に入ってもらえたみたいだ。この後、僕はしばらく

『超高校級のコーヒーメーカー』

と呼ばれる事になった。人肉以外で唯一飲めるものだったから、せめて美味しく飲めるように努力しただけだったんだけど…)

苗木(案外、超高校級の才能はこんな所から生まれてくるのかもしれない。僕の憧れた『超高校級』が、少しだけ身近なものに感じられた気がした)

苗木(…ちなみに、十神クンは朝食会の一言が原因でしばらく

『馬糞眼鏡』

と呼ばれるようになった)


苗木(最終的に

『かませ馬糞眼鏡』

と呼ばれるようになったけれど、それはまた別の話)

ーーーーーーーーーー

苗木(ところで…今の僕は喰種だけど、元は人間だった)

苗木(この希望ヶ峰学園に超高校級の幸運として入学する前に、ある喰種に襲われたんだ。
その喰種の内蔵を移植されたから生き延びる事こそ出来たけれど、その結果として僕は喰種の身体になってしまった)

苗木(今のところは運良く自殺者の死体を食べ続ける事が出来ていた…でも、ここでは僕はどうすればいいのだろう。
死んでいる人ならまだ納得は出来るけれど、生きるためとはいえ人を殺すのはやっぱり嫌だ)

苗木(…まあ、ここを出てから考えればいいか。しばらくは保ちそうだし、まずは脱出する方法を考えないと。
前向きなのが僕の唯一の取り柄なんだから)

苗木(…それはそれとして……)



苗木(何だか皆、僕に一番よく話しかけてくれる気がする。特にセレスさんや舞園さん、あと十神クンも。
…そんなに僕の淹れたコーヒーが美味しかったのかな?)

今日はここまで。前回と変わらず第一章までになります。

羽赫と言えば天使だよなと思ったので、さくらちゃんとちーたんに装備させました。
あと霧切さんに羽赫は絶対似合う。綺麗に決まってる。

ーーーーーーーーーー

モノクマ「オマエラが全然コロシアイしないので、動機を用意しました!」

苗木(ビデオか…何が写ってるんだろ)カポッ

『ザザザ…』

苗木『すっかり遅くなっちゃったなあ…早く家に帰らないと』タタタ

苗木(あれ? 僕が写ってる?)

???『ハァー…ハァー…』

苗木(えっ…僕の後ろに誰かいるんだけど)

???『美味そうな少年を見つけたぞ…きっと響子も喜んでくれるはずだ…!』ジリジリ

苗木(ぐ、喰種!? …まさか!)

???『少年よ…悪いけど今月の食事になってもらおうか!』グサー

苗木『ぎゃあああああああ!!』

苗木(やっぱり僕を襲った喰種だ!っていうか誰が録ってるんだよ!?)

『果たして苗木誠を襲った喰種は誰なのか!? 正解は卒業の後で!』

苗木(なにこれ滅茶苦茶気になる!)

舞園「苗木君、赫々しかじかで部屋を交換してくれませんか?」

苗木「いいよ!」

舞園(早く脱出しないと…『あんな映像』を見せられたら、黙って助けを待つなんて出来ない…!)

舞園(苗木君…本当はあなたを食べたかったけど、それでは完全犯罪を成立させられないんです…
ここを出られるようになった暁には、また食べに迎えに来ますからね!)フフッ

苗木(なんだろ…二重に寒気が)ブルッ

桑田「やっほー舞園ちゃーん」ヒョコ

舞園「死んでください!」グワッ

桑田「うおおっ!?」ギュルッ

舞園「ぐうっ!?」ズテン

桑田(あっぶねぇ…尾赫で良かったぜ、舞園ちゃんが鱗赫だったなんて…)ダラダラ

桑田「しっかしよお、舞園ちゃん…」ズイ

舞園「ひっ…」

桑田「よりにもよって俺を殺しに来るとはなあ…! 前から喰うなら舞園ちゃんって思ってたけど、殺しに来ちゃったんだから喰われても文句言えねえよなあああーーーーー…」赫眼開眼

桑田「…アポ?」

舞園「…えっ?」

桑田「鱗赫…えっ…」

舞園「尾赫…赫眼……あっ」

桑田「……お前喰種かよおおおおおおっ!?」ズドム

舞園「ごるぱっ!」バタン

※喰種の肉は不味い

ーーーーーーーーーー

モノクマ『事件が発生しました!』

苗木「うわあああああ舞園さあああああん!」

モノクマ「オマエら、学級裁判の説明をするから体育館に集まってください!」

葉隠「こ、こんなところにいられねーべ! 俺は先に体育館行ってるべ!」スタタタタ

江ノ島「あたしも!」スタタタタ

桑田「俺も!」スタタタタ

「「「……」」」

大和田「クソが…誰が舞園をブッ殺したってんだよ…!」

石丸「な、なんと言うことだ…!」

十神「フン、俺より前に殺人を犯す奴がいたか」

腐川「や、やっぱり殺人が起きるんじゃない…!」

朝日奈「ひどいよ…舞園ちゃんが可哀想だよ…!」

「「「……」」」

苗木「えっと…皆、体育館に行かないの?」

セレス「先に行ってくれて構いませんわよ? 苗木君」

山田「後生だ、苗木殿……行ってはくれまいか」

不二咲「だ、だって…」

霧切「舞園さんは私が見ておくわ。後から追い付くから、皆は先に行っておいてくれないかしら」

大神「霧切よ、無理をするな…我に任せておけ」

(((……)))

(((早く出ていって欲しい…久々の死体なのに舞園(メシ)にありつけない……)))


大神(死体を見慣れているものは我だけであろう…我が弔ってやらねばならん)

朝日奈(どうしよう…皆困ってそうだし先に行った方がいいのかな?)

不二咲(舞園さんを一人には出来ないよぉ…!)

石丸(皆がちゃんと体育館に向かったかどうか、見届けるのも風紀委員の役目だ!)


桑田「うええ…舞園ちゃんならうめーかと思ったけど…まっず…」トボトボ

※桑田以外は舞園が喰種だと知らない

※結局全員で体育館に向かった

モノクマ「学級裁判がうんたらかんたら、オシオキがうんたらかんたら!」

石丸「犯人を見付けられなかったら、僕達全員が処刑されると言うのか…!」

江ノ島「はぁ!? 裁判なんて、あたしヤダからね!」フミッ

モノクマ「よくも踏んだな! 校則違反です! 助けてグングニーーーーーあっ」

バコンッ

江ノ島「わーーーーー(棒)」ヒュー

葉隠「江ノ島っちが穴に落ちたべ!」

朝日奈「えっ…生きてるの!?」

モノクマ「うぷぷぷぷ! 江ノ島さんは校則違反をしたので、奈落の底に落ちていただきました!」



モノクマ(あっぶねえ…残姉は人間なんだから、殺したら普通にこいつらのエサじゃん…)

ここまで
ダンガンロンパのメンバーって2含めて美味しそうな子多いよね。食的な意味で。

ただ石丸山田葉隠セレスはまずそう

モノクマ「それじゃあ捜査開始!」


苗木(舞園さん…時々僕を見る目が怪しかったけど、憧れの人だったのに…!)ポタッ

霧切「苗木君」

苗木「分かってるよ霧切さん。舞園さんを殺した犯人を見つけないと、僕達みんな死んじゃうんだ…
落ち込んでなんていられないよね」キリッ

霧切「違うわ苗木君。涎で現場を汚さないでと言いたいの」

苗木「えっ」ジュル

ーーーーーーーーーー

苗木(霧切さんはその後、検死を終えて別の部屋に行った。次は僕の番だ)

大神「苗木よ…分かっているな」

大和田「証拠隠滅なんてしやがったらブッ潰すからな?」

苗木「…うん」

苗木(舞園さんのつまみ食いは出来なさそうだ…)

※苗木は舞園が喰種だとまだ知らない

霧切『苗木君…被害者を襲った喰種の赫子は、被害者の傷で特定出来るわ。舞園さんに致命傷を負わせた赫子は「尾赫」ね』

苗木(霧切さんはそう言っていた…犯人は僕じゃないから、僕の他にも1人喰種がいたって事になる。誰だろう?)

苗木「…あ、ダイイングメッセージだ。11037?」

※1人どころではない

苗木「ごめん舞園さん…少し服をめくらせてもらうね」グイ

苗木(…あれ、舞園さんの腰辺りから何か赤いものが)

苗木(…鱗赫!? 舞園さんも喰種だったの!? ここ3人も喰種いたんだ!?)

※3人どころでもない

ーーーーーーーーーー

苗木(あの動機提示のビデオ…舞園さんのは何が映っていたんだろう。
ちょっと見せてもらうね…)カチッ

『ザザザ…』

『モノクマ3分クッキング』
タララッタッタッタッタ
タララッタッタッタッタ
タララッタッタッタッタッタッタッタ
タッタッタッタッ
タララッタンタン
タララッタンタン
タララッタッタッタッ
タッタッタッタッタ
タララッタンタン
タララッタンタン
タララッタッタッタッタッタ
タララララッタッタッタッ

苗木(うわぁ…色んな髪型したモノクマが回ってる…)

『羽山あやかのソテー ~季節の臓物を添えて~』

羽山『ギャアアアアアアア』バツン

羽山『』ジュー

モノクマ『上手に焼けました!』テテーン

『焼きたての羽山あやかが食べられるのは卒業生だけ!』

苗木(…お腹空いてきた)グウ

ーーーーーーーーーー

苗木「食堂も捜査してみるかな…」スタスタ

朝日奈「あ、苗木だー!」ヒラヒラ

苗木「朝日奈さん! 何してるの?」

朝日奈「ちょっと休憩中…って言うか、ずっと休憩してるんだけどね。
こう言うとき何すればいいか分かんなくて…えへへ…」ポリポリ

苗木「そっか…」

朝日奈「…それと……」チラッ

苗木「?」チラッ

苗木「…ウッ」


ドーナツ「「「ただのドーナツで いいんだなッ!?」」」


苗木「あ、朝日奈さん、これは…」

朝日奈「え、えっと、さっきモノクマが持ってきてさ…」


モノクマ『もう! 朝日奈さん、舞園さんを待ってたから結局朝ごはん食べてないでしょ!? 朝は脳ミソに糖分補給しないと!
さあポン・デ・リングか、フレンチクルーラーか…』

モノクマ『 え ら べ え 』


朝日奈「…って」ハア

苗木「そ、そっか!良かったね!とっても美味しそうだよ!」
(僕なら吐くな…)

朝日奈「で、でしょ!? でも残念だなー、あたしお腹空いてないんだよなー、あーこんなに美味しそうなのになー…
だ、だからさ、苗木が食べなよ! 苗木だって朝ごはん食べてないんだしさ!」ススッ

苗木「っ!? いやいや僕はいいよ! 朝日奈さんこそ食べなよ! 成長期の女の子が食べないのは体に悪いって!」グイ

朝日奈「苗木だって成長期じゃん! そんな事言うから身長伸びないんだよ!」グイグイ

苗木「僕本当にお腹空いてないから! それに元々甘いもの苦手だし!」グイグイグイ

朝日奈「…元々?」

苗木「い、いや、何でもない。言葉のあやだよあはは…
ほら、だからさ、好きな人が食べた方が良いって! 朝日奈さんこそ甘いもの好きなんじゃないの!?」グググ

朝日奈「あたしだって甘いもの好きじゃないよ! 食べたくないって言うか! どっちかと言えば苗木を食べたいよ!」

苗木「!?」

苗木「あ、あの…朝日奈さん?」オズオズ

朝日奈「え? …ハッ!」ガタッ

朝日奈「い、いや、あたしにはそんな趣味なくって、えっと、違う意味っていうか、いやそっちの意味でもなくって!///」アタフタ

苗木「わわわわかったよ朝日奈さん! 落ち着こう!? ね!? ドーナツは一緒に食べよう! ほら!///」アタフタ

朝日奈「う…うん」ストン

ーーーーーーーーーー

苗木「ま、まあ、放っておいたらカビが生えちゃうかもしれないからね…折角の食べ物をカビさせるのは良くないよ…」モグモグ
(カビだ…カビの味がするよ…)

朝日奈「そ、そうだね…」モグモグ
(ば、バレてないよね…? 今のであたしが喰種だってバレてないよね…? …うう…まっずう…)


葉隠「驚いたべ…朝日奈っちは肉食系だったんだな…」

ここまで。
苗木君「が」!食べながら!苗木君「を」!食べたい!そうしたい!

…と言わせられる変態キャラがいない…1はこのベクトルの変態属性に乏しい…

モノクマ「学級裁判、開廷!」ドドンッ

石丸「まずは被害者を殺した凶器についてだ! 舞園くんは『尾赫』で腹を突き破られて殺されたに違いない!」

苗木「舞園さんは喰種だけど、赫包の大部分を損傷したから再生出来なかったんだね…」

朝日奈「ええっ!? 舞園ちゃん喰種だったの!?」

苗木「うん。腰の辺りに赫子の残骸が残ってたんだ」

不二咲「そっか…舞園さん、喰種だったんだ…」

(((2人も喰種(ナカマ)がいたんだな…)))

※2人どころではない

葉隠「おっかねえべ! 舞園っちに喰われるところだったべ!」ガタガタ

~しばらくして~

苗木「この11037ってダイイングメッセージ、逆さにしたらLEONって読めないかな?
つまり桑田クン、君の事なんだ!」

桑田「はぁ!?」

苗木「それに焼却炉はシャッターが閉まっているから、水晶玉を投げてスイッチを押せるのは『超高校級の野球選手』、桑田クンしかいないんだ!」

桑田「ぐっ…!」

石丸(そんなことをしなくても、尾赫を伸ばせばスイッチを押せるのでは?)

セレス(鱗赫でも可能ですわね)

不二咲(羽赫でも、コントロールが良ければできそうだよぉ…)

大和田(甲赫は流石に無理か)

(((喰種ってバレたくないから言わないけど)))


葉隠「俺の水晶玉……( ´・ω・)」

桑田「おっ…俺じゃなくても、尾赫の喰種ならそれでスイッチ押せるじゃねーか!
水晶は俺をハメるために置いただけだろ!」

大神(む、気付いたか)

桑田「だいたい俺が喰種って前提で話進めんじゃねーよ! 証拠がないだろうがこのアホアホアホ!」

苗木「ああ、そうだね…でも証明は出来るよ!」

桑田「…アポ?」

霧切「喰種が舞園さんを殺した事は分かっていたから、少し準備をしてきたの。
…モノクマ」

モノクマ「はいはーい! 舞園さんを待ち続けた腹ペコの桑田クンに! ボクからのプレゼントです!」

モノクマ「じゃじゃーん! 成長期男子の御馳走と言えばコレ!

『超高校級の焼き肉セット10人前』ー!

桑田クンだけのものだから、残さず食べてね! ボクってば生徒思い!」ホンワカ

桑田「…アポポ?」

霧切「あなたが喰種じゃないのなら…全部食べられる筈よ」

苗木「桑田クン…その…今のうちに自白した方が、桑田クンのためだと思う」

桑田「アポ…( ´・ω・)」

~またしばらくして~

桑田「俺は喰種ですっ…うぷっ…俺がっ…やりましたあ…!」オエエ

苗木(桑田クンは3人前まで頑張ったけど、そこで心が折れてしまった。
正直言って、見てるこっちも臭いだけで吐きそうだ…発酵した生ゴミみたいな臭いだ…)

(((よく頑張った桑田(クン)…)))

VOTE 桑田 桑田 桑田

モノクマ「大正解ー! 舞園さやかさんを殺したクロは桑田怜恩クンでしたー!」パチパチパチパチ

葉隠(喰種が二人もいたなんて恐ろしいべ…つーか残すんなら俺に肉くれよ、俺だって朝から何も食えてねーんだぞ)グウウ

モノクマ「と言うわけで、桑田クンにスペシャルなオシオキを用意しました!」

桑田「! は、はは…忘れてんじゃねーよモノクマ。俺は喰種なんだぜ?
オシオキが何なのか知らねーけどよ、俺の身体に普通の武器は効かねえんだ!殺れるもんなら殺ってみろバーカバーカ!」ヒャヒャヒャ

モノクマ「そ…そうなんだよね…桑田クンは喰種なんだから、通常の武器じゃ殺せないんです…」ショボン

桑田「よっしゃー! ざまーみろモノク」

モノクマ「と言うわけで! 桑田クンのオシオキにはこちらを用意しました!
はい!『クインケ』ー!」つ羽赫/ハナムラ

桑田「マー…」

モノクマ「では張り切っていきましょう! オシオキターイム!」ポチッ

『桑田君がクロに決まりました オシオキを開始します』


『千本羽赫』

モノクマ「では桑田クン! 1000から7ずつ引いていってね!」

桑田「…はい」

ズドドドドドドンッ

桑田「っ!? き、993…!」

ズドドドドドドンッ

桑田「ぐえっ…986…」

ズドドドドドドンッ

桑田「979…972…げえっ…965ォ…!」

ズドドドドドドンッ
ズドドドドドドンッ
ズドドドドドドンッ
ズドドドドドドンッ

ーーーーーーーーーーーーーーー

苗木(…彼の人生で何か物語を書くとしたら、
それはきっとーーーーーーーーー悲劇だ)

ーーーーーーーーーー

苗木(初めての学級裁判を終えたあと、僕は改めて一つの決心をした。決してこの牙を皆に向けないという決心だ)

苗木(そう…最初に僕が食らいついてやるのは、モノクマを操り僕らを絶望に叩き落とす黒幕ーーーーーお前の喉笛だ)

苗木(僕は絶望になんて屈しない。希望を捨てたりしない。たとえ喰種の身であっても、全員でここを脱出してやる。希望は前へ進むんだ!)

苗木(そこで喰われるのを待っていろ、黒幕!)

苗木(…ところで、今回の裁判が終わった時モノクマが言っていた事がある)


モノクマ『うぷぷぷぷ! オシオキは人によって、死体が残らないものもあります!』


苗木(今回の桑田クンみたいに死体が残るオシオキもあるみたいだけど、あのモノクマの事だから、
クロを間違えた時はクロ以外の全員、骨も残らないようなオシオキをされるのだろう)

苗木(つまり僕がクロになって周りを騙し通したとしても、皆の死体は処分されて食べられない可能性が高い。
そうなると、僕が確実に食べられる人間は自分で殺す被害者たった1人、リスクを無視しても2人だけなんだ)

苗木(だから、もし僕が人を殺す羽目になっても…)


(((葉隠(クン)は殺さないな。なんか不味そうだし)))


葉隠「…はっ! やったべ! 俺は生きてここから出られるって占いに出たべ!
俺の占いは三割当たる!」

~体育館~

\………/

\盾子ちゃーん/

\ここから出るの手伝ってー/

\………/

\盾子ちゃーん/


~完~

と言うわけで、ここで終了となります。
苗木の首筋にかぶり付く霧切さんとか書きたかったけど、シチュエーションが思い浮かばなかったのでやめました。

食的な意味で、ソニアさんを食べてみたいです。


おまけ一個だけ投下します

苗木「…ん?」ゴソゴソ

苗木(これ、僕が正体を隠すために使ってたマスクじゃないか。
何でこんなところにあるんだろう)ヒョイ

苗木(たまたま家にあったやつだけど…正体を隠すにはちょうどよかったんだよね。被り心地も結構良かったし)ポンポン

苗木(久し振りに被ってみようかな)スポッ


葉隠「おーい苗木っちー…」ヒョコ

葉隠「ぱ、パーカーを着た大仏がいるべ!」

トガミ君

君は

半殺しだ


今度こそおしまいです。ありがとうございましたm(__)m

ちなみに2のメンバーだと

日向(カムクラ) 鱗赫
西園寺 羽赫
罪木 鱗赫
九頭龍 甲赫
終里 尾赫

まではすんなり決まるが後が難しい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2019年08月06日 (火) 20:53:22   ID: x1kevJsC

全員喰種だったらあんまり面白みなさそう。

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