コニー「おい、アニ起きろ」(91)

アニ「ん…?」

コニー「早く起きろ!日が暮れちまうぞ!」

アニ「コニー…あんた髪伸びてないかい?」

コニー「俺坊主だけど大丈夫かお前?」

アニ「悪いね…長い夢を見てたみたいでさ」

コニー「頭がボケてるんだな、つーか何でお前泣いてんの?」

アニ「えっ?」グスッ

アニ「私が泣いてたこと誰にも言うんじゃないよ」

コニー「は?なんでだよ?」

アニ「何ででも」ギロッ

コニー「あ…わかったよ…」

コニー「で、でもよ…理由もなく涙が出るなんておかしいだろ、一度おじさんに診てもらえよ」

アニ「お父さんにこんなこと言いたくない…」

カンカンカン

コニー「ん?」

チョウサヘイダンガカエッテキタンダ
ショウメンノモンガヒラクゾ
エイユウノガイセンダ

アニ「行くよ!コニー!」グッ

コニー「あ、ああ」ダッ

ザワザワ

アニ「ううっ…人垣で見えない」

コニー「もういいじゃん帰ろうぜ?」

アニ「やだ!憧れの調査兵団を…」

ワタシガムノウナバカリニヘイシヲシナセテゴメンナサイッ!!

アニ「えっ…」



町人a「ひでーもんだな、兵士なんて金の無駄遣いだ」

アニ「」ピクッ

町人b「これじゃあ俺らの税を溝に捨ててるようn」

ドゴッ!!

町人b「」

コニー「!?バッ…バカ野郎!何やってんだ!逃げるぞ!」ダッ

アニ「離して!わかったから!」ズルズル

ズルズル

アニ「もうっ!」

ブンッ

コニー「いってぇ!」ガシャアアアン

アニ「コニー、調査兵団に入りたいって気持ちは変わった?」

コニー「(何かおかしくね?)」

ガチャッ

アニ「ただいま」

コニー「ただいまー!!アニが調査兵団に入りたいだって!!」

カルラ「」

グリシャ「」

アニ「」

コニー「ん?どうした」

アニ「コニーのバカ!!!」ダッ!!

コニー「え?何だよ?どうしたんだよ?」

不良a「ううっ…!」

不良b「」

不良c「」

ライナー「お前らも懲りないよな…」

コニーノバーカシンジャエハゲ!

オイ!ドウシタンダヨ!

ライナー「お、アニとコニーじゃん」

ライナー「おーいどうしたんだお前ら」

アニ「あのね!コニーがかくかくしかじか」

コニー「いいじゃん別によ」

ライナー「まあまあ」

アニ「!?…ってライナーも何よこの状況!不良共死にそうじゃない!」

ライナー「だってよぉ…こいつらが」

コニー「人のこと言えねーだろ」

アニ「は?」ギロッ

コニー「そうだぞライナー!最低だ!」

ライナー「何だよおまえら!掘っただけだぞ!」

アニ「あっ、そうなんだ…」

コニー「なら大丈夫だな!」

アハハハハハハ
モウライナーッタラ!オドカサナイデヨ!
スマンスマンシンパイカケチャッタナ
エ?デモホッタダケッテドウイウコト?

ドオン!!!

一同「「「!?なんだ!?」」」

訂正: 一同「「「!?なんだ!?」」」

「「「!?どこ訂正したの!?」」」

>>14ごめんなさい、私の勘違いでした

アニ「壁の方から…行こう、2人とも!」ダッ

コニー「あっ!待てよ」ダッ

ライナー「一体何が…」ダッ

カベコワサレタゾー!
50メーオルハアルキョジンガデタゾ!ニゲロ!!

アニ「何なの一体…」ハァハァ

コニー「おい!あれを見てみろ!」

キャータスケテー
カベノハヘンガトンデクルゾ!ハヤクヒナンシロ!

ライナー「あれが50m級の巨人…!?」

アニ「コニー!早く家に!母さん達が危ない!」ダッ

コニー「そうだ!おじさん達が」ダッ

ライナー「でけぇ…」

アニ「(あの角を曲がれば、いつもの…いつもの家が…)」ハァハァ

コニー「(どっちに曲がるんだっけ…)」ハァハァ

ザッ

アニ「(嘘…家が…)」ウルウル

カルラ「アニ!コニー!無事だったのね!」

アニ・コニー「「えっ!?」」クルッ

カルラ「あなた達が家を飛び出していったから心配して探してたの…無事でよかった…」

アニ「お母さんも無事でよかった」グスン

-船-

アニ「私達の家が…町が…壊されて行く…」

コニー「でも…おじさんは一体どこに?」

カルラ「別の船のはずよ」

アニ「お母さん、私絶対調査兵団に入るから、憎い巨人を駆逐して外の世界を知りたい…」

コニー「俺も」

カルラ「うん、頑張って」

アニ「頑張る」

2年後

ザッ ザッ ザッ ピタッ

クリスタ「き…貴様は何者だ!///」カァァ

ライナー「!?シ…シシ!!シシガンシシナ区です!!ライナーブラウン!!」

クリスタ「え?」

ライナー「!?あ…失礼しました!シガンシナ区出身!ライナーブラウンです!」

クリスタ「あ…そう…(キモ)」

ライナー「(結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい結婚したい)」

クリスタ「貴様は何しにここに来た!?///」カァァ

ライナー「結婚してください!!」

クリスタ「」

一同「」

ライナー「あ」

モブ兵士a「やってるな、お前も訓練兵のときはあれだったろ?」

モブ兵士b「ええ…懐かしいです。私もつい結婚してくださいと声に出しちゃいましたよw」

モブ兵士a「だよなw俺もw」

モブ兵士b「しかし、あの恫喝には何の意味が…」

モブ兵士a「バカ野郎!教官(クリスタ)の照れた顔なんか向けられたら男女問わずやる気爆発に決まってんだろ!!」

モブ兵士b「あ、そういう理由なのか…何も言われてない子がいるようですが…」

モブ兵士a「まだハートを奪えてない奴だけに恫喝を入れてんだよ!何も言われてない奴はとっくに教官の虜になってんだよ!」

モブ兵士b「教官はハートを奪えてる子とそうでない子の判別が出来てるんですね…」

モブ兵士a「あたりめーだろ!!てめぇ!?教官をバカにしてんのか!?」

モブ兵士b「す…すいません」

モブ兵士a「ああっ!もう教官最高!結婚してくれええええええええ!!」

モブ兵士b「(何なのこの人…)」

ウヘヘ・・キョウカンカワイイナァ
セイセキガタカケレバキョウカンモホメテクレルダロウナァ
キョウカントケッコンスルノハオレダ!

モブ兵士b「(キモすぎる…)」

クリスタ「貴様は何者だ//」

エレン「トロスト区出身!エレンイェーガーです!」

クリスタ「貴様は何しにここに来た//」

エレン「……憲兵団に入って内地で暮らすためです!」

クリスタ「そうなんだ…エレンは内地に行きたいんだ//」

エレン「はい!」

チュッ

エレン「えっ//」

ライナー「は?」

モブ兵士「」

他訓練生「」

クリスタ「頑張ってね///」

エレン「は…はい///」

アノオトコ…クチクシテヤル…
オレノトクギハニクヲソギオトスコト

クリスタ「貴様は何者だ」

ジャン「ウォールローゼ南区ジナエ町出身!ジャンキルシュタインです(女神だ…)」

クリスタ「そう、頑張ってね」

ジャン「え、何しに来たかのりy」

クリスタ「貴様は何者だ!!」

ジャン「」

ミカサ「ウォールローゼ南区ラガコ村出身ミカサアッカーマンです」

クリスタ「…」

クリスタ「逆だミカサアッカーマン」ミシッ

クリスタ「最初に教わったはずだ、この敬礼の意味は己の心臓を捧げる決意を示すものだと」

クリスタ「貴様の心臓は右にあるのかミカサ」ミシミシ

ミカサ「…」

クリスタ「痛いから離せ」

パッ

クリスタ「うっ…」ドサッ

クリスタ「貴様…覚悟は出来ているのだろうな…」

ミカサ「申し訳ありません、あまりにも可愛かったので」

クリスタ「許してあげる!でも次はないからね///」

ムシャムシャ

クリスタ「ん?」

マルコ「モグモグハフッ」

クリスタ「おい貴様何をしている」

クリスタ「貴様だ!貴様に言っているんだ!貴様…何者だ!」

マルコ「!?」ビクッ

マルコ「ウォールローゼ南区ダウパー村出身!マルコボットです!」

クリスタ「貴様が今右手に持っているものは何だ」

マルコ「蒸かした芋ですよw調理場にいいものがあったもんでw」

クリスタ「貴様盗んだのか、なぜ今芋を食べだした」

マルコ「へへw教官が可愛かったからですよw」フゥー

一同「」

-夕食-

ワイワイガヤガヤ

アニ「だから見たことあるっていってるじゃないか」

ミカサ「皆も巨人のことを知りたがってる、早く話して」

アニ「壁から首を出すぐらいだったはず」

ミカサ「顔は?鎧の巨人は?」

ジャン「普通の巨人は?」

アニ「顔は皮膚がほとんどなかった、普通の巨人と鎧の巨人は知らない」

アニ「大丈夫、実際巨人なんて大したことない、私達が立体起動装置を使いこなせればあんなの敵じゃないよ」

アニ「石拾いや草むしりじゃなくてやっと訓練できる、私は巨人を駆逐して外の」

エレン「おいおい」

エレン「お前正気か?調査兵団に入るっていったのか?」

アニ「…あんたは確か憲兵団に入って楽したいんだよね?」

エレン「俺は正直者だからな、心底怯えながら勇敢気取ってる奴よりよっぽど爽やかだと思うぞ?」

アニ「なに?それ私のこと?」ギロッ

エレン「いや!違うぞ!お前の気を悪くさせる気は無いんだ!」

アニ「もうわかったよ…」

カンカンカン

ジャン「晩飯は終わりだ、片付けるぞ」

エレン「お前の考えを否定したいんじゃないだ、どう生きようが人の勝手だからな」

アニ「はいはい、私も喧嘩腰だったね」

エレン「ああ、これで手打ちにしよう」

アニ「はいよ」

ドゴッ!

エレン「いってぇ!」ピョンピョン

アニ「」スタスタ

エレン「まだ怒ってるじゃねーか!痛てて足が…」

スッ

エレン「ん?」

エレン「…」

エレン「な…なあ、お前」

コニー「え?」

エレン「いや、見慣れない顔立ちだと思ってな…つい…///」

コニー「え?え?」

エレン「!?すまねぇ…その…とても素敵な髪型だ///」

コニー「お、おう…」

エレン「(なんて綺麗な人なんだ///)」

エレン「(ん?)」

アニ「喧嘩になんかなっちゃいないよ」

コニー「少し目を離すとすぐこうなるよなお前」

アニ「またそれか…そんなことより」

アニ「この髪は長すぎなんじゃないのかい?」ジョリ

アニ「訓練で事故になっても知らないからね」

コニー「お前頭大丈夫か?」

エレン「…」

ズリイィィィ

ミカサ「!?」ビクッ

エレン「あ」

ミカサ「…今私の服で足を拭いた…何を拭いた?」ゴゴゴゴゴゴ

エレン「ひ…人との信ら

ズドオオォォォン!!!!!!

コニー「今すごい音がしなかったか?」

アニ「ほっときな」

マルコ「ハァハァ…やっと終わった…」フラフラ

マルコ「(本当に死ぬ寸前まで走らされた…)」フラフラ

マルコ「(故郷を出れば旨い物が食べれると思ったのに)」フラッ

マルコ「(おそらく朝には飢えて死んでる)ドサッ

マルコ「(どうせなら…教官……を…食べた…かっ……た…)」

ザッ ザッ ザッ

マルコ「」スウッ

ドオッ

サシャ「!?ぎゃあああああああああ!!」

ドサッ

マルコ「(これは!?)」

マルコ「パ「パァンです!!」

サシャ「それだけしか無いですけど取っておいたんですよ!」

マルコ「…」

サシャ「でも喉カラッカラでしょうから水を先に飲んでください!」

マルコ「(神様!?)」

サシャ「どうしたんですか?」

マルコ「(神様!?)

サシャ「もう!食べないなら私が食べます!」ヒョイ パク

マルコ「」

サシャ「おいしいです!ちょうどお腹減ってたので!」バクバク

アルミン「ねえ、何してるの?」

サシャ「何でしょうか?パンならあげませんよ!!」サッ

アルミン「…」

アルミン「いや、もう何でもないよ…」

サシャ「変な人ですね!」バクバク

アルミン「とにかくこの人を運ぼう。君じゃ運べないでしょ?」

サシャ「あなたの方が運ぶの難しそうですけど!?」

アルミン「な…何言ってるんだ!?僕だって男なんだ!」

サシャ「偉いですね、やっぱりパン少しあげましょうか?」

アルミン「いらないよ…この人に貸しを作って恩を着せるために運んであげるんだ!…」ガッ

サシャ「可愛い顔の割にゲスいこと考えてるんですね」

翌日

クリスタ「まずは貴方達の適性を見ます!両腰にロープをかくかくしかじか」

クリスタ「それでは適性検査を始めます!」

コニー「」フラフラ

ミカサ「」シーン

サシャ「」フラフラ

エレン「」フラフラ

アニ「(何これ、すごい揺れる…気を抜いたら…)」ギシッギシッ

クリスタ「(今年は出来る子が多いなぁ)」

翌日格闘術の訓練

ウオオオオォォォォォォ!!!!

アニ「今日は皆気合入ってるね」

キース「何せ、1番頑張ったペアには教官からのハグだからな」

キース「さあアニ!私達も喋ってないで訓練に励もう!トップを目指すぞ!」

アニ「ハァ…全く男ってのは…ん?」

キース「どうした!早く…ん?」

ベルセルク「…」

キース「ああ…ベルベットか…」

アニ「いや、ベロベルトだろう?また教官にバレないようにサボってるね」

キース「よし、アニ!あの不真面目な奴に兵士とはどうあるべきか教えてやろう!」

アニ「トップを目指すんじゃないの?」

ベテルギウス「…」

キース「教官のハグは嫌か?」

キース「これ以上名前を間違えて欲しくなかったら」

キース「ここに来た時のことを思い出して真面目にやるんだな」

アニ「何よそのいい草…」

アニ「あ…?」

ベルベルト「うぅ…」グスッ

アニ「泣いてるじゃん…」

キース「なぜ泣くんだ!?注意しただけだろう!?」

アニ「悪口入ってるよ…」

キース「情けない!たかが悪口で泣くとは…貴様それでも兵士か!!」

キース「悔しかったら怒りを体でぶつけて来い!!ベルモンド!!」

キース「その貧弱なメンタルとサボりぐせを叩き直し

ベルゼバブ「うわああああぁぁああぁぁん」ドバッ

キース「」ビクッ

アニ「」ビクッ

紅芋タルト「ただ組んでくれる人が居ないだけなのにィィーーー!!!」ダダダダダ

キース「…」

アニ「…」

キース「何か…悪いことしてしまったな…

クリスタ「はい!今日の訓練は終わり!ハグは嘘!解散!」

一同「」

-夕食-

ザワザワ

エレン「えっと…そんな時は一瞬だけガスを吹かせばいいんじゃないか?」

エレン「そうやって慣性を利用するばガスの消費も少なくて済む、俺出来ないけど」

エレン「いや!でも俺は対人格闘術なら!」

ライナー「アニの言う通りだな、ウォールマリアがペラペラ」

アニ「(こいつらは、巨人から離れるために巨人殺しの技術を身につけてる、おかしい)」

エレン「俺の対人格闘が強いからって言いふらすんじゃねーぞ、ライバルが増えちまうからな」

アニ「ねえエレン」

エレン「なんだアニ?」

アニ「あんたおかしいと思わないの?巨人から離れるために巨人殺しの技術を身につけるって仕組みが」

エレン「確かにおかしいな、でも俺は内地で暮らしたいんだ!」

アニ「このクズ野郎…息の根を止めてやらないとね…」ガタッ

エレン「何だ!?やんのか!?俺の喧嘩なら負けねーぞ!」ガタッ

アニ「ねえ、どうやって勝つって言うの?出来る奴ばかり内側にこもってさ…」

エレン「俺に言われても知らねーよ…つーかお前…」

エレン「…」

コニー「今日も飯がまずいな…」

アニ「…」

エレン「…」

エレン「羨ましいんだy

ドスッ

エレン「」バタン

エレン「(畜生…でもアニの言う通り…」

エレン「(俺はこのまま、巨人から逃げるために内地に行って満足なのか?)」

エレン「バカにされ…見返すことも出来ないまま…」

エレン「俺は…」

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
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3年後

クリスタ「では、これより訓練成績が良かった上位10名を発表します!」

首席 キース・シャーデス

2番 ミカサ・アッカーマン

3番 アニ・レオンハート

4番 ライナー・ブラウン

5番 エレン・イェーガー

6番 ライナー・ブラウン

7番 ベルトルト・フーバー

8番 ジャン・キルシュタイン

9番 コニー・スプリンガー

10番 サシャ・ブラウス

マルコ「」

アニ「(遂に、この日が来た…)」

アニ「(エレン…あんたにも私の想いが伝わってよかった…)」

アニ「(調査兵団に入って…私は外の世界を冒険するんだ…)」

アニ「(この夢のために…この世の巨人を一匹残らず駆逐してやる!)」

終わり

もっと書きたい気持ちは有りましたが疲れたので唐突に終わらせた感じでした
見てくださった方はありがとうございました

間違えました…6番をベルトルトにして7番をマルコでお願いします!

あとキースの名前はキース・シャーディスでした!!

ユミルをベルトルさんポジで出すこと忘れてました。
こめんなさい

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