エレン「エウレカ?」交響詩編エウレカセブン×進撃の巨人(53)

エウレカと進撃好きな人は読んで。
好きじゃない人も読んで。


キース「では!本日の訓練はここまでとする!解散!」

エレン「ふう……」

アルミン「お疲れエレン!今日もキツかったね。」

エレン「そうだな。だけど、これくらいで音をあげてちゃ、巨人を駆逐する事なんて出来ない。もっと頑張んなきゃな。」

ミカサ「エレン、頑張るのは良いことだけど、オーバーワークは故障や怪我の元。気をつけて。」

エレン「お、おう。そうだな。怪我なんてしたら訓練ど……」グラッ

アルミン「うわあっ!?」グラグラ

ミカサ「これは……!」

アルミン「地震だ!」

教官「全員訓練場から離れろ!このままだとここで地割れが起こるかも知れん!」

エレン「地震なんて滅多に無いのに、急にこんな来んのかよ!?」


アルミン「ここは危険だ!早くこの場から離れないと!でも、どうすれば…走ったところで…」

ミカサ「立体機動装置を使う。宿舎から宿舎へと伝って移動すれば早い。」

エレン「おい、訓練時以外の装置の使用は……」

アルミン「いや、今は非常時だ!そうは言ってられ……」


ビキビキ……ビキッ!……ゴゴゴゴ……


アルミン「!?真下に地割れ!?うわあああああああ!!」ヒュオ

エレン「アルミン!」ガシッ

アルミン「エレン!」グッ

エレン「うおっ!?」ズルッ

アルミン「ダメだエレン!君まで落ちて…」

ミカサ「エレン!」ガシッ

エレン「ミカサ!助かっ……」

ミカサ「クッ!」ズズズ...

アルミン「このままじゃ三人とも……」ズズズ...


ガガガガガガ!!


エレン「ああああああああああ!!!」ヒュオオオオオオ

ミカサ「…………クッ…………………」ヒュウウウウウウ

アルミン「うわああああああああ!!」ヒュイイイイイイ


……ヒュオオオオオオオオ…バゴッ!!!


ホランド「……今、何か音がしなかったか?外から。」

ウォズ「んーと、左舷翼上に、なんか三つ、変な塊がこびりついて……!」

ホランド「ん?どうした?」クルッ

ウォズ「リーダー。左翼のちょい上に、人間三人が倒れてる……」

ホランド「……はああああぁぁぁ!?」

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ハップ「で、結局、君らは一体、何者なんだ?」

エレン「訓練兵ですよ!見たらわかるでしょ!?アンタらこそ何者なんだ!?」

ホランド「いや見た所、お前さん達、変質者にしか見えねえんだが……」

タルホ「塔州連邦軍の訓練兵の服装って、こんな感じだったっけ?」

ホランド「いや、俺がSOFに所属していた時は、こんな時代錯誤な格好では無かった……」

アルミン「………」(どういう事だ?ここは…壁の外?)

ジョブス「その…ちょっと君達が着けているモノ…見せて貰えないか?」


ミカサ「立体機動装置の事?」

ウォズ「おお、立体機動装置と言うのか。どうやってそれは付け外しするんだ?」

ミカサ「えっと、ここをこうやって……」カチャカチャ

エレン「だから俺達は訓練兵だって!!」ズイッ

ホランド「お前らのどこが訓練兵だ!ただの不審者だろうが!!」ズイッ

ヒルダ「やっぱさー、レントンとエウレカ達連れてきた方が良いんじゃない?」

マシュー「あー、見た感じ同じ様な年頃だもんなー。」

タルホ「ちょっとレントン達呼んでくるわ。」スタスタ

アルミン(あの地割れが原因なのは間違いない……確か僕らの住んでる世界は球状に出来てると本で読んだ事があるから……例の地割れで……世界の裏側に来てしまったのか……?)


ジョブス「これは……」

ウォズ「今のリフボードとほぼ同じ原理で出来ている……」

ジョブス「ガスだけでは力が足りないからワイヤーを使っているんだな……」

ウォズ「しかし…これはおかしい。レベル的には千年以上前の技術だ。」

ミカサ「あの…どうかしたの?」

ジョブス「いや、少し不思議なんだ。君達はこれを不便と思わないのかい?」

ミカサ「?むしろこれが無いと巨人を倒せない。」

ウォズ「巨人……?」


タルホ「連れてきたわ。」

レントン「あの……何なんですか?この人達。変な格好して。」

マシュー「どう?お前達の学校の友達に、こういう格好して、登校する奴とか居なかった?」

レントン「居ませんよ!そんな奴!俺の学校はフツーの学校でしたから!」

エレン「おいお前!今のどういう意味だ!?」

アルミン「エレンやめなよ!」

ハップ「やれやれ……」

ウォズ「リーダー!とんでもない事がわかったぞ!」

ホランド「何!?何だ?」


ミカサ「だから、何度も言うように、今は848年。」

ホランド「は…?」

マシュー「……あー、俺、ちょっくら606と対話してくるわー。」

ヒルダ「エウレカかアンタは。」ガシッ

エレン「おい!なんだよ!今は848年だろ!」

アルミン「待ってエレン!何かおかしい!…あ、あの、今は何年なんですか!」

タルホ「一応、2005年よ。」


ウォズ「分かったぞ!」

ハップ「うぉ!いきなり大声出すな。」

ジョブス「彼らは恐らく本当に848年から来たんだ。」

ホランド「あ?それって……」

ウォズ「そう。タイムスリップだ。」

タルホ「どういう事?」

ウォズ「彼ら三人が装備している装置。正式には立体機動装置と言うんだ。」

ジョブス「この立体機動装置。仕様や形状等の発想は今より素晴らしいモノがあるんだが……」

ヒルダ「だが……?」

ウォズ「技術が…千年以上も前のなんだ。」

ハップ「何!?そりゃホントか!?」

ジョブス「ああ。この立体機動装置、システムは極めて単純で、リモコンを操作してワイヤーを飛ばしてアンカーを引っ掛ける。そしてそのワイヤーを巻きつつ後ろにガスを噴射する事で移動するんだ。」

ホランド「ガスだと?トラパーじゃねえのか?」

ウォズ「ああ。だから千年以上前の技術なんだ。」

レントン「あの、じゃあ、なんでこの人達、この船に来れたんですか?ワイヤーがいくら長くても、地上からここまでは届きませんよね……」


タルホ「だから、タイムスリップ説、か。」

エウレカ「この人達、剣みたいなのを持ってるけど、それは武器なの?」

エレン「当たり前だ!これじゃなきゃ巨人を倒せねえんだ!」

ジョブス「さっきから気になってたんだが……君達の言う巨人とは、LFOの事なのか?」

ミカサ「エルエフオー?知らない。巨人は巨人。人類の天敵。」

レントン「そんな話、歴史の教科書には書いてませんでしたよー?」

ウォズ「パラレルワールド、か?」

ジョブス「そうだな。それが今一番しっくり来る。」

ホランド「軍のスパイである可能性も考えられる。とりあえず武装解除だな。」

ハップ「と、言う事だ。とりあえずはその、リッター木戸掃除とか言うのを外して貰えるか?」

エレン「立体機動装置だ。」

アルミン「分かりました。」ガチャガチャ


ホランド「まずは監視が必要だな……レントン!」

レントン「はいー?」

ホランド「お前はコイツらの見張りだ。怪しい事してねえか見とけ。」

レントン「えー、俺がッスかー?」

ハップ「まあ、年も近いしな。」

タルホ「適任よね。」

エウレカ「レントン。私も一緒にやるから。」

エレン「おい!俺達は別に怪しいもんじゃ……」

アルミン「エレン、まずはこの人達の言う通りにしよう。」

ミカサ「アルミンの言う通り。普通にしていればきっと疑いは晴れる。」

エレン「チッ……」

ホランド(このエレンとか言うガキ……なんだ?昔の俺と似た匂いがするぞ……)


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ブリッジ

ハップ「あの三人はどうしてる?」

レントン「何も怪しい事はしてません。子供達と遊んで、すっかり懐かれてます。」

ホランド「ほー、お前の時とは大違いだな。」

タルホ「やっぱ、ママにデレデレしてるかしてないかの違いでしょー?」

レントン「な!?してませんよ!デレデレなんか!!」

タルホ「どーだか。」


ギジェット「え、ちょ…嘘!?周囲にKLF多数!完全に囲まれています!」

タルホ「はあぁ!?」

マシュー「あれ?今何気凄い事言っちゃった気がすんだけど?」

ホランド「どうして今まで気がつかなかった!」

ハップ「とりあえず、全員をブリッジに召集。コイツはマズイぞ……」


レントン「本当なんですか!?囲まれてるって!?」

ホランド「ああ。だが”たったの”二十機だ。」

マシュー「んー?俺606と…」

ヒルダ「対話は出来ないからね。」

ホランド「幸い、母艦は地上に停まっているらしい。俺らが降伏するとでも思ってるんだろ。」

アルミン「あの、敵は何者なんですか?テロリスト?それとも賊?」

タルホ「敵は空軍よ。」

エレン「はあ!?なんで軍と戦ってんだ!」

ハップ「ああ、ドギー、ストナー。コイツらに事情説明してやってくれ。」

ストナー「ま、ここはジャーナリストの出番だな。」

ムーンドギー「なんで俺まで……」


エウレカ「作戦は?」

ホランド「正面突破だ。まず月光号の主砲を至近距離からぶち込んで頭数を減らす。」

タルホ「ま、半分位削れるんじゃない?」

ホランド「後は早々にLFOで片付ける。全員出撃だ。ニルヴァーシュ、909、808、606。」

ヒルダ「状況が良くても十対四か……」

マシュー「中々に厳しいじゃねーの?」


ハップ「無理に全員を相手取る必要はない。主砲を浴びせて、数機を落として敵が怯んだ所でずらかるぞ。」

エレン「クソッ!そういう事なのか!とんでもねえ軍だ!俺達も戦う!」

ホランド「いや、出来るわけねえだろ。」

エレン「立体機動装置がある!」

ホランド「あんな古代のリフボードみてえなもんでKLFを落とせるか!!」

ウォズ「ちょっと待ってくれ、リーダー。」


ホランド「なんだ、ジョブス、ウォズ。お前ら、さっきから居ないと思ったら。」

ジョブス「私達なりに、この立体機動装置を分解、研究し、今の技術と融合させる事が出来ました。」

ハップ「仕事ほったらかして何やってんだか…」

ホランド「どういう事だ?」

ウォズ「つまり、リフボードと同じようにトラパーで活動する事が出来るんだ。」

ジョブス「リモコンと剣も分離させる事に成功。脚、正確には腿を伸ばす事で加速、減速を調節出来るようにしました。」


ホランド「しかし、いくら性能が良くなったって、リフボーダーとKLFじゃ勝負にならんだろ。」

ウォズ「ところが、そうでもないんだ。」

ハップ「んー?」

ジョブス「立体機動装置のオマケの様に付いてた剣、あれがとんでもない材質でした。」

ウォズ「柔軟性を何より重要視していて、かつ鋭い刃で出来ていた。」

ジョブス「アレに少し炭素…ダイヤモンドとグラファイトを混ぜて見ると……」

ウォズ「KLFの素材である合金を破壊出来る程の硬度になった。」

アルミン(この人達、普通に言ってるけど…兵団の兵器を改造って…元の世界に戻ったら僕らは……)

タルホ「でも、剣って刃欠けたりするんじゃないの?」

ウォズ「そう。だから一発で仕留める必要がある。バックエンジンの核。そこを破壊すればKLFは動かなくなる。」

マシュー「でも一発じゃ仕留められねーんじゃねーの?」

ジョブス「だから替えの刃もある。」

ホランド「なるほどな。それなら頭数として数えられなくも無いか。俺は絶対やんねえがな。」

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カタパルト

レントン「ニルヴァーシュ、行きます!」バシュッ

ホランド「909、出るぞ!」バヒュッ

マシュー「606、マシュー、ハニーの為に戦うぜ!」ドヒュッ

ヒルダ「バカ言ってんじゃないの。808、出るわ!」ドシュッ


KLF1「四機出てきたぞ!?戦うつもりか!?」

KLF2「危ない!」

KLF1「え…?」

ガシャン…ビイイイイイィィィィィ…ガシャン…

KLF3「月光号からの主砲発射確認!損害大!八機が落とされた模様!」


タルホ「あちゃー、二機うち損じたかー……」

ケンゴー「ワシの腕が鈍ったのでは無いぞ!」

ホランド「わーってる、わーってる!今のは敵の反応が良かったんだ。不意討ちの主砲発射だったのにな。」

エレン「不意討ち!?」

ホランド「何機か片付けたら退くぞ!」

エレン「逃げるのか!?」

ストナー「お前…少しうるさいぞ。戦闘中だ。」スパー

エレン「戦闘中に煙草吸ってるアンタも…!」

アルミン「す、すみません!!」(しばらくはお世話になるんだろうから波風は立てないように……)


ホランド「オラァ!」バキューン

KLF「」ドオオォォォン

マシュー「お、流石リーダー!SOFはやっぱ違うねえ~!」

ヒルダ「喋ってんじゃないの!」バキューン

KLF「」ドオオォォォン

レントン「うおおおぉぉぉ!」ガキン

KLF「」ドオオォォォン

ホランド「よし、このまま退くぞ!」

ギジェット「ちょっと待って!背後から敵機接近!三機です!」

ホランド「何ィ…!!」


エレン「クソッ!俺が出る!」

ハップ「ハァ!?お前、何言ってるんだ!?」

エレン「リフ?とか言う奴が出来るようにした立体機動装置があるんだろ!それで倒す!」

タルホ「いーんじゃない?コイツら、一応そういう訓練、積んでるんでしょ?」

ジョブス「君がそういってくれるなら、こちらとしてはありがたい。これだ。」スッ

エレン「よし、装備の仕方は一緒だ……」カチャカチャ

ミカサ「エレン。私も行く。」

エレン「ハァ!?何言ってんだ!改造立体機動は一つしか無いんだぞ!」

ミカサ「この普通の立体機動でも、私は十分に自分の能力を発揮出来る。」

タルホ「ここは上空よ。地上じゃないわ。アンカーを外したらおしまい。」

ミカサ「外さない。私は自分をコントロール出来る。」

エレン「とにかく俺は行くからな!俺はあのホランドとか言う奴みたいな腰抜けとは違う!」

ホランド「誰が腰抜けだ!誰が!」

エレン「げっ!なんで聞こえてんだ!?」

ホランド「通信でだだ漏れなんだよこの原始人が!」


エレン「このインカンとか言うのに喋ればお前らと話せるんだな!?」

ハップ「インカムだ。インカンって、そりゃただの判子だ。」

エレン「エレン・イェーガー!行くぞ!」バシュウゥゥ

ミカサ「ミカサ行きます。」バシュウゥゥ

ハップ「あ!?出やがった!マズイ誰かフォロー行け!」


KLF1「なんだ?何だアイツは!?」

KLF2「どうした?」

KLF1「変な物を腰に装着した黒髪の女が…ガッ!」ザーー

KLF3「なんだ?何があった!?撃破されたのか!?」

KLF2「いや、爆発は確認されたないが、落ちていってる!助けるぞ!」

KLF3「お…ドンッ」ザーー


エレン「ミカサ!何やってんだ!無茶すんな!」

ミカサ「エレン。私はもうこれ以上は戦えない。月光号に戻る。」

エレン「当たり前だ!早く戻るぞ!」

KLFα「なんだ?どんどん落ちていくぞ!?」

KLFβ「まだ死んではいないはずだ!助けなければ!」

ホランド「よし!敵は混乱しているぞ!一気に突破する!」

タルホ「了解!二人とも、早く戻ってきて!」

エレン「おう!」

ミカサ「わかった。」


ギジェット「ニルヴァーシュ、606、808、909、エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、回収完了確認しました。」

ハップ「タルホ、全速ブーストだ。」

タルホ「分かってるっ!」グイッ

ゴゴゴゴゴゴオオォォォ………!!
ドシュウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ!!


ホランド「何とか危機は脱したな。」

ミカサ「エレン。怪我はない?」

エレン「お前の方だろ!お前、何て無茶な真似してんだ!」

ミカサ「私なら改造前の立体機動装置でも問題は無いと思った。そして、事実問題は無かった。」

エレン「一撃で仕留めてすぐ帰って来れたから良かったものの、しくじったらどうすんだ!」

ホランド「全くだ。あんな無茶苦茶な事は、やめてもらいたいもんだな。」

ミカサ「貴方が増援の可能性を考えず、無茶苦茶な突破を図ったからこんな無茶苦茶な事をやらざるを得なくなった。」

ホランド「何ィ…!!」

マシュー「なんかコイツら、ヤバそうなのばっかだな。みーんなリーダーに突っ掛かってんじゃん?」

アルミン「す、すみません!」

ヒルダ「この子は違うわよ。むしろ良い子っぽい感じ。」

マシュー「なんか、コイツら、あれだよなぁー。同い年なのに、レントンとかとは全然雰囲気が違うっつーか?」

ホランド「ありゃレントンが特殊なんだよ。」

レントン「ちょっとー。そりゃ無いっすよー!」

ホランド「おら。さっさとブリッジ戻るぞ。」


ハップ「とりあえず。危機は脱したな。」

タルホ「で、次はどこに向かう訳?」

ホランド「…んー……まずは……」

一同「まずは……?」

ホランド「食料、燃料の補給だな。後、その前に金。なんか仕事探さねえとな。」

タルホ「はー…やっぱ結局そうなる?」

ハップ「まあ、そうだろうな。良い仕事ね~……」

んー…どうしよっかな……本編での内容も混ぜてクロスさせっかな……
全く別の話として構築しよっかな……どっちが良いと思う?

ベースはエウレカの本編がいいなー チラッ

>>38
いや、エウレカのお話として話は進めるのよ。
ただ、番外編として書くか、本編の中に進撃トリオを組み込むか。
要するにレントンがKLFは有人と言うことに気付いてゲロンチョしたり、
チャールズ夫妻と出会って大人になったり、とか、そういうシーンに
エレン、ミカサ、アルミンを交えて書くか、
それとも、それとは全然違う時系列のお話として書くか、っつー事。
どっちが良いかな?

レントンとエレン二人で家出からのダブルでモーニンググローリーしちゃうみたいな組み込み希望

>>40早いもん勝ちで、それ採用。
とりあえず、レントンが脱走する理由を描く所らへんからかな。
アレ……?これ、結構長くなりそうだ……

つっても、今日はもう無理。明日だ明日。
全ては明~日~。


マシュー「なあ。レントン。」

レントン「はい?」

マシュー「お前、バンチャの実、って知ってるか?」

レントン「えーっと、健康に良い木の実でしたっけ?」

マシュー「ああ。それで…最近うちのハニーがそれを欲しがってるんだ……」

レントン「そうなんですか。」

マシュー「で、うちのハニー。結構最近機嫌悪いだろ?」

レントン「まあ…言われて見ればそんな気もしなくは……」

マシュー「ここらで俺も、ハニーのご機嫌取っとかなきゃ不味いのよー。」

レントン「ああ!それでバンチャの実を。」

マシュー「そうそう。そういう事。流石レントン君だな!」

レントン「そういえば次、物資補給に行く町はバンチャの実が名産でしたね。」

マシュー「うんうん。」

レントン「ま、頑張って下さい。」スタ

マシュー「待て。」ガシッ

悪い。Wi-Fiぶっ壊れてネット使えなかった。
復帰。再開する。ただし今夜から。


マシュー「お前が月光号に来てすぐ、ボケろよ、と言ってお前が船に馴染めるよう図ったのは誰だ?」

レントン「…マシューさんです……」

マシュー「エウレカの子供達を見て勘違いして慌てるお前に、本当の事を教えたのは誰だ?」

レントン「……マシューさんです………」

マシュー「俺の606をゲロまみれにした時、寛大な心で許したのは誰だ?」

レントン「うう………」

マシュー「な?分かったら来い。エウレカ連れてきて良いから。」


レントン(結局エウレカも来てくれて、エレンもついてきてくれました。)

レントン(ヒルダさんから門限を決められつつ、笑顔で出てったマシューさんと俺たちでしたが……)


マシュー「何だよこれ……」

レントン「一箱1●●●●で、バラ売りなし…とんでもなく高いですね。」

エレン「?これって高いのか?」

マシュー「ホンットに原始人みたいだな。お前は。」

エレン「あぁ!?なんだと!?」

アルミン「エレンやめなよ!」

ミカサ・エウレカ「ケンカは良くない(よ)。」

レントン「でもどうします?こんなの僕らのお金じゃ足りませんし、船のお金使ったら……」

マシュー「ウチの副艦長が目をかっ開いて暴れるだろうな。」

エレン「なあ。俺、さっき木に生えたこの果物見たぞ。」

マシュー「バッカ。あれは農場が管理してる……や…つ…」

レントン「マシュー…さん?まさか…」

マシュー「行くぞレントン少年。若さ故の過ちを犯す時だ。」ガシッ

レントン「…えええええええ!!」


レントン「よいっしょ…ん…っと。」グッグッ

マシュー「ど、どうだ…?と、とれ、そうか?」プルプル

レントン「ダメです。マシューさん、足場なのにふらつき過ぎですよー…」

マシュー「お、お前これ、結、構、大へ…………………も、もぉ…ダメだ…」フラッ

ドタッ ズン


レントン「いてて…何やってんですか…マシューさん…」

マシュー「だって…あれ…キツくてよ…」ゼーゼー

ミカサ「エレン。ここでどう?」

エレン「ああ、んー…もうちょい右だ。」グッグッ

ミカサ「分かった。」スッ

エレン「あ、良いぞ。ベストポジションだ!動くなよ!」グッグッ

ミカサ「ええ。動かない。」ガッチリ

エレン「よし、ここだ!」ググググッ

ブチッ

エレン「よし、取れたぞ!ばあちゃんの実!」

エウレカ「バンチャの実だよ。」

マシュー「もう一々突っ込まなくても良いと思うぞー。」


レントン「それにしても、ミカサって凄い力だなぁ……」

エウレカ「この前子供達と遊んで凄い喜ばれてた。」

レントン「へぇ…どんな遊びを?」

エウレカ「子供達を腕にぶら下げてくるくる回ってた。」

マシュー「人間遊園地か……」

エウレカ「リンクが腕を離してしまって遠心力のせいでかなり強く頭を打ってた。」

レントン「ええ!?泣いて大変だったんじゃ…?」

エウレカ「ううん。大きなたんこぶを作りながらもう一回やってと頼みに行ってた。」


エレン「おーい!五、六個取れたぞー?」

マシュー「よし、充分だろ。」

レントン「でもこれ、手では持って帰れませんよね。俺、ニルヴァーシュ連れてきます。」

マシュー「間違ってもボードは使うなよ!」

レントン「わーかってますってー!」タッタッタ


兵士1「おい、アレ……」

兵士2「ん?…あ!あれは盗人か!貴さ…!!」

兵士1「待て。よく見ろ。」ガシッ

兵士2「…あ、あの真ん中に居る男…恐らくゲッコーステートの…」

兵士1「ああ。手配書に書いてあった人相そっくりだ。」

兵士2「ど、どうする?」

兵士1「応援を呼ぼう。なるべく早く。」

兵士2「お、おう!」

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