ミカサ「エレンが妊娠した」(155)

ミカサ「孕ませたのは言うまでもなく私」ポッ

アルミン「」

ミカサ「ちなみにもう臨月」

アルミン「」

ミサカ「予定日は来週」

エレン「なんかよく分からんけど、そういうことらしい」ポッコリ

ライナー「」
ベルトルト「」
コニー「男って子ども産めたのか!?」
マルコ「」
ジャン「」真っ白
フランツ「」
サムエル「」
トーマス「」
ナック「」
ミリウス「」

アルミン「えっ」

訓練前の朝礼

キース「注目!!」

キース「既に知っているものもいることと思うが!」

キース「この度、訓練兵の一人であるエレン・イェーガーがめでたく懐妊した!」

ザワザワ

キース「無論! 訓練兵の身でありながら子を宿すなど、本来は言語道断である!」

キース「但し! 今回は男性の身でありながら妊娠したという特殊な事情を鑑み!」

キース「また、エレン・イェーガーの出産次第すぐにでも訓練に復帰するという熱意も考慮し!!」

キース「エレン・イェーガー訓練兵の出産、及び産後も訓練兵団に所属し続けることを許可する!!」

キース「よって貴様らも、イェーガー訓練兵に対し今までと変わらぬ態度で接するように! 以上!!」

エレン「エレン・イェーガーです! こんなことになってしまいましたが、今後もよろしくお願いします!」

アルミン「はっ?」

訓練後

ザワザワ

ミーナ「え、エレン? あのさ、本当に妊娠してるの……?」

エレン「そうだよ。なんか知らないけどみんな疑うんだよなー」

エレン「確かに珍しいことではあるみたいだけど」

アニ「いや、めずらしい、てか、ありえないことだから」

クリスタ「あの、確認なんだけど。エレンは男の子で、ミサカは女の子、なんだよね?」

エレン「何を今さら。つーか、お前は俺が女に見えるのか?」

サシャ「いやいやいや。見えないからこそ問題なわけでして」

ユミル「常識、というか生物学的に考えて男は妊娠できないだろ」

エレン「そうか? 俺の父さんは医者だったけど、男が妊娠する例もまったく無かったわけではないとか言ってたぞ」

アニ「それアンタ遊ばれてたんだよ」

ミカサ「皆が疑うのも無理は無い。けどこうしてエレンのお腹が膨らんでいるのがまぎれもない事実」

ユミル「そこも問題だろが。昨日までそいつの腹いつも通りだっただろ」

ユミル「なんで昨日の今日でそんななってるんだよ」

ミカサ「一般的に男性が妊娠した場合、着床し一週間ほどでお腹が膨らみ、それから一週間ほどで出産すると言われている」

アニ「もうやだこいつ」


エレン「まあ、信じられないのも無理は無いよな。俺だってこうなるまでは、男が妊娠とか正気か?って気分だったし」

エレン「けどこうして俺はミカサの子どもを宿してる。変に思うなとまでは言わないけど、この子が生まれたら祝福くらいしてくれよ?」

クリスタ「……エレンがまったく動じてないってあたりが一番怖いよね」

ユミル「ミカサにあてられたのか? 怖いからあんま聞きたくないけど」

サシャ「それにしても立派に大きなお腹ですねー。ちょっと触って……」

ピシッ

サシャ「痛っ! み、ミカサ?」

ミカサ「……異性の体にみだりに触れることを、一般的にセクハラという」

ミカサ「それにエレンは既に私の伴侶。勝手なことをしてもらっては困る」

サシャ「ミカサ……既にエレンの奥さんになってますね」

クリスタ「むしろこの場合、ミカサは旦那さんでエレンが奥さんってことになるんじゃない?」

クリスタ「そしてミカサが外でお仕事をして、エレンは家庭と子どもを守るの」

ユミル「なんだ。それじゃ今までと大して変わらないな」

エレン「おいおい勘弁してくれ……子を宿したとはいえ俺が男なんだぞ」

ハハハ……

ジャン「……女どもはどうしてああも易々とこの異常事態を受け入れられるんだ」

ジャン「普通に考えておかしいだろ……男のエレンが妊娠って」

ジャン「俺たちこれからどうやってあの死に急ぎ野郎とと接していけばいいんだよ」

アルミン「うん……」

ライナー(アルミンにいつものツッコミのキレがねえ)

ベルトルト(さすがのアルミンも脳の許容範囲を超えたらしいね)

マルコ「そういえばジャン、あまりショック受けてないね。実質ミカサとエレンがくっついちゃったようなものなのに」

ジャン「……あまりの事態に嫉妬するより先に冷静になっちまったんだよ」

ジャン「つかこれ夢なんじゃないのか? いや、希望とか妄想とかじゃなく、ガチで」

ライナー「残念ながら今日の対人格闘訓練でも俺はさんざんアニに痛めつけられたぜ」

ライナー「この痛みは夢じゃねえよ」

ジャン「……あの光景は現実ってか」

エレン「おお、そろそろ就寝の時間だな。それじゃ俺は男子宿舎に行くぜ」

クリスタ「おやすみエレン。よかったら明日も話聞かせてね」

エレン「いいけど、どんな話が聞きたいんだ?」

クリスタ「その……女性に妊娠させられるのって、どういう感じなのかなって///」

ユミル「……!?」ゾクッ

ミーナ「わ、私もちょっと興味あるかも」

アニ「……私はパス」

サシャ「私もどうでもいいですねー。まあエレンもミカサもおめでとうございます末永く爆発せんかい」

エレン「はは、ありがとな。それじゃ俺もう行くわ」

ジャン「おい……あいつこっち来るぞ」

ベルトルト「宿舎は男用のままなんだね……」

ジャン「マジでどうすりゃいいんだよ? 今まで通りに接しろって、無理だろ」

ライナー「しかし教官はそうしろと言っていた。兵士なら、いかに無理な命令でも果たすべきだと……俺は……思う…………」

ベルトルト「そんな自信なさげに言われても説得力ないよ……」

ジャン「あーもうどんどんこっちやって来る……しかもなんかすげえ嬉しそうに手振ってやがる……」

ライナー「こういう時に限って頼りのアルミンは上の空、か」

アルミン「」ボーッ

ベルトルト「ジャンじゃないけど、本当にどうすればいいんだろうね僕ら」

コニー「あ、おーいエレン!」

ジャン「!?」

エレン「おうコニー。すまねえな俺だけ訓練サボっちまってよ」

コニー「何言ってるんだよ。妊娠してるなら当然だろ?」

コニー「それよりお前、びっくりしたぜ! 男でも妊娠できるなんて知らなかったからな!」ガシッ

エレン「ああ、俺もびっくりだぜ」ガシッ

ジャン「なんであの馬鹿は普通に接していられるんだ」

ライナー「馬鹿だからだろ」

ベルトルト「馬鹿ってすごいね」

コニー「それにしてもデケエなお前のお腹!」サワサワ

ライベルジャン「!?」

コニー「おお、固い! ホントにこの中に赤ちゃんいるんだなー!」ナデナデ

エレン「だろ? 俺も初めて触った時、なんか感動しちまったよ」

ジャン「お、おいコニーの馬鹿、馬鹿さが原因で死ぬぞ」

ベルトルト「女の子にすら、エレンのお腹に触れることを許さなかったミカサだ。男が触れたら……」

ライナー「……いや、でもミカサさっきからずっとこっち見てるけど、特に何もねえぞ?」

ベルトルト「本当だ……」

ライナー「な、なあエレン。ミカサはその、男がお前のお腹撫でるの見ても何も言わないのか?」

エレン「は? いや別に男同士だったら腹触るくらい別に何も言わねえだろ」

エレン「腹パンしたいとかだったら話は別だけどよ。……まさかお前」

ライナー「そこまで鬼畜じゃねえよ!」

ベルトルト「……それは鬼畜というよりも物狂いの領域だね」

ジャン「あー、エレン、いちおう確認したいんだが」

エレン「なんだよ」

ジャン「まず、お前は男だな?」

エレン「またそれかよ……なんだったら見せるもん見せて証明して」モゾモゾ

ジャン「いらねえ! いらねえからズボンをあげろ!!」

ジャン「……次に、どうやってお前は妊娠したんだ?」

ライナー「ああ、そういえば肝心なことを聞いてなかったな」

エレン「は? どうって、どういうことだよ」

ジャン「どういうもクソもあるか! 妊娠するっていったら手段はひとつしかねえだろ!」

ベルトルト(やっぱ嫉妬心がないわけじゃないんだね)

ジャン「ヤったのか? ヤったんだよなあそりゃ!? やんなきゃ出来るもんも出来ねえからなあ!!」

ライナー「けど実際にヤったならミカサが妊娠するはずだよな」

エレン「やったってセックスことか?」

ジャン「……! ああそうだよクソッタレ!!」

エレン「そういう意味なら、俺はミカサとセックスなんてしてねえぞ。だいたいそれだったら俺が妊娠するはずねえだろ」

ジャン「ああ? じゃあどうやって……」

エレン「どうやって出来たのかは俺も知らん。気づいてたら妊娠してた」

ジャン「」

ベルトルト「」

ライナー「」

コニー「セックスじゃ男は妊娠できねえのか!?」

ジャン「え、これホラーじゃね」

アルミン「そっか! いつの間にか妊娠しちゃったのか!」

ライベルジャン「!?」ビクッ

アルミン「知らない間に妊娠してたってんなら仕方ないよね、うん!」

エレン「おおアルミン、お前なら分かってくれると思ってたぜ」

エレン「そうなんだよ。気づいてたら孕んでたんだよ」

エレン「こんなんどうしようもない。だから俺には何の落ち度もない、うん」

アルミン「まったくもってその通りだよ。エレンは何も悪くない」

ライナー「おい……」

ベルトルト「ああ……」

ジャン「アルミンのやつ、耐え切れなくなってついに……」

アルミン「けどさーエレン、妊娠するって実際どんな感じなの?」

エレン「は? なんだよ藪から棒に」

アルミン「いやだって」

アルミン「僕も将来的には誰かの子どもを妊娠するんだろうから、今のうちに知っておこうかと」

ライナー「アルミーーーン! 帰ってこーーーーい!!!!」

エレン「ああそうか。俺みたいなのでも妊娠すんだから、アルミンは確実に孕まされるよな」

アルミン「だろ? だから今のうちに」

エレン「……アルミンまさかお前、そんな調子のいいこと言っといて実はミカサの子どもを身篭るつもりじゃ」

アルミン「まっ、まさか! そんなことしないよ! けどミカサがどうしてもって言うなら……」

エレン「駄目だからな!? 絶対に許さんからな!!」

ジャン「アルミンはもうダメだ……」

ベルトルト「というわけで、アルミンがダメになった以上僕らがなんとかしないといけない」

ライナー「なんとかと言ってもな……妊娠してるのは事実だぞ」

ジャン「けどこのまま謎を謎のままにしとくよりかはいいんじゃないのか」

ベルトルト「そうだよ。男が自然に妊娠なんてできるはずがない」

ベルトルト「それなのに妊娠したっていうことは、何かあったってことだ」

ベルトルト「それを知ってるのは、エレンを妊娠させた張本人……」

ジャン「ミカサかよ……」

ライナー「しかし下手に聞けば墓穴を掘りそうな気もするがな」

ベルトルト「だから、女の子たちにも手伝ってもらおうよ」

ベルトルト「今日の反応を見る限り女の子たちは僕らほどエレンの妊娠に抵抗感あるわけじゃなかったみたいだし」

ベルトルト「明日の朝食時にでも、みんなが集まってる時に聞くんだ」

ジャン「なるほどな。俺たちだけよりかはずっといい」

翌朝

ワイワイ

コニー「エレンのやつ、今日も女子たちに引っ張りだこだな」

マルコ「あまり羨ましいとは思えないけどね……アルミンもあっち行っちゃったし」

エレン「あ、今蹴った」

クリスタ「ほんと!?」ワクワク

ユミル「へえ……エレンなんかの腹の中でもしっかり成長できるもんなんだな」

エレン「なんか、とはなんだ! あ、また蹴った」

サシャ「元気いっぱいですねー」

アニ「乱暴なのはアンタ譲りだよ」

ミカサ「きっとエレン似の子供になる」

アルミン「楽しみだよね」

ライナー「昨日は気が無かった連中も、今日はやたらノリノリだな」

ベルトルト「けどそのほうが都合がいいよ」

ジャン「よし、行くぞ……」

ジャン「よ、よおミカサ」

ミカサ「何か用?」

ジャン「い、いや、用ってほどのもんでもないんだけどよ」

ジャン「そろそろ教えてくれねえかなーっと思ってさ。その、エレンを妊娠させた方法」

クリスタ「あっそうだ! 私もすっごい知りたい!」

アニ「……私も」

ベルトルト(アニもか!?)

エレン「そうそう、俺も知りたかったんだよ。俺なんで妊娠したの?」

ライナー「お前なんでそんな他人事なの?」

ミカサ「……それを知ってどうしたいの?」

ジャン「え? どうするってのは、あの」

ベルトルト「別にどうこうするつもりはないよ」

ベルトルト「ただ純粋に疑問に思ったから聞いてみただけなんだけど」

ベルトルト「それとも何? ミカサはとても他人には言えないようなことをしてエレンを妊娠させたの?」

ライナー(ベルトルト……お前も言うときは言えるんじゃねえか)

ミカサ「言えないこととは言ってない。教えること自体はやぶさかではない」

ミカサ「けど今は朝食の時間。この状況で話していいようなことでもない」

ジャン「そ、そっか。確かにそうだよな」

ミカサ「訓練後、宿舎裏に来て。他にも興味がある人たちがいれば来てくれていい」

訓練後

ライナー「で、来てみたわけだが」

クリスタ「ふふっ、楽しみ」

ユミル「なあクリスタ。男を妊娠させる方法を知ってどうするつもりなんだ?」

サシャ「アニも来たんですね。昨日はあんなに興味ないアピしてたのに」

アニ「うっさい。そういうあんたも来てるじゃないか」

ミーナ「じゅ、純粋な好奇心で!」

ハンナ「フランツとの将来を考えて……///」

ジャン「……女どもがこんなに集まるとはな」

ミカサ「待たせた」

エレン「ようお前ら、ってこんなに集まったのか!?」

アルミン「物好きだねえ」ヤレヤレ

ジャン「お前が言うか……」

ベルトルト「それより早速だが本題に入ってくれないか」

ベルトルト「ミカサ、どうやってエレンを妊娠させた?」

ミカサ「……妊娠するには、何をどうしたらいい?」

ジャン「な、な、何をどうしたらって」

ライナー「それをここで言うのは、ちょっと、なあ?」

ミカサ「何を卑猥な妄想をしているの……」

ジャン「え、卑猥って」

アルミン「女性の卵子に男性の精子が着床することによって受精卵となる」

アルミン「受精卵は母体の中で成長し、やがて胎児となる。これが妊娠だよね」

ミカサ「その通り。さすがアルミン」ナデナデ

アルミン「へへっ///」

ユミル「それに比べて男どもは、いったい何を考えてたのかねえ?」ジトッ

アニ「……」ギロッ

ライナー「なんでこうなる……」

ベルトルト「と、とにかく妊娠するには受精卵が必要だ。けどエレンは精子を生産することは出来ても卵子は無理だろ?」

ミカサ「確かにエレンには卵子を製造することはできない」

ミカサ「自力では」

ジャン「……は?」

ミカサ「簡単な話」

ミカサ「卵子は私のを使用する。精子はエレンが寝てる間に抜き取ったものを鮮度の良いうちに使った」

ライナー「既に突っ込み所多いな」

ミカサ「こうしてまず受精卵の完成」

ミカサ「けれど受精卵は母体の中でなければ生きていけない」

ミカサ「だからエレンが寝てる間にに仕込んだ」

ベルトルト「ごめんわけがわからない」

ミカサ「エレンのお腹の中に入った受精卵は無事に成長し、もうすぐ出産される」

エレン「そうだったのか……人体の神秘ってすげえな!」

ジャン「お前もう黙ってろ……」

アルミン「それじゃやっぱりエレンはお母さんってことじゃないか! いや、けど精子を提供したのはエレンだし、うーん?」

ライナー「お前も無理に頭を働かせなくていいんだ」

ベルトルト「け、けどまだ聞きたいことがある!」

ベルトルト「なんでわざわざそんな面倒な手間を踏んでまで、エレンを妊娠させたんだ?

ミカサ「……私はエレンを守る」

ミカサ「エレンを守るには戦わなければならない。けど身重になってしまったら戦うことは出来ない」

ミカサ「だからエレンが妊娠するしかなかった」

ジャン「ミカサお前疲れてるんだよ」

ライナー「とにかく、これで妊娠した理由は分かった。もういいだろう」

ミカサ「まだある。男性のエレンがどうやって受精卵や胎児をお腹で育てることができたのか……」

ベルトルト「もういいよ……」

ジャン「なんつーか、エレン、お前も災難だったな」

エレン「は? なんでお前そんな可哀想なものを見るような目つきで俺を……ッ?!」ガクッ

アルミン「エレン? どうしたのエレン!?」

ミカサ「エレン! しっかりして!!」

エレン「……お腹が痛い…………」

サシャ「えっ?」

クリスタ「大変! 陣痛が始まったんだわ!!」

ジャン「え、おい、いくらなんでも昨日の今日で」

エレン「う、生まれる……」

ジャン「」

キース「現在イェーガー訓練兵は医療班と共に分娩室に入った」

キース「さすがに難産らしく、今晩いっぱいはかかるだろうとのことだった。貴様らはさっさと寝ろ」

ベルトルト(難産って……)

ミカサ「教官。今エレンが産み落とそうとしているのは私の子でもあります。どうかエレンと一緒にいさせてください」

キース「……いいだろう、許可する。ただし明日の訓練を休むことは許さん」

ミカサ「ありがとうございます!」

アルミン「ああーエレン大丈夫かなー不安だよー」

ジャン「お前は何をそんなにテンパってるんだ」

ベルトルト「ねえライナー」

ライナー「なんだ?」

ベルトルト「教官、難産って言ってたよね」

ライナー「何が言いたい?」

ベルトルト「どこから出てくるのかなと思って」

ライナー「」

ベルトルト「肛門から出てくるとは思いたくないし」

ベルトルト「ひょっとして、ホースの入り口から」

ライナー「お前そういうこと言うなよ!!」キリキリ

ベルトルト「……ゴメン」キリキリ

アルミン「エレン……どうか無事でいてくれ……」

ユミル「そんなにあの馬鹿が心配なのか?」

クリスタ「そうだよ! だってアルミンはエレンの親友なんだもん、でしょ?」

アルミン「それもあるけど……エレンが今の子を産んだら、次は僕がエレンを妊娠させる番だってミカサと決めたんだ」

アルミン「だから無事に出産してくれないと僕がエレンを孕ませられない」

ユミル「お前も馬鹿だろ」

サシャ「そういえば皆さん聞きましたか? どうやってエレンが胎児を無事にお腹の中で育てられたか!」

ジャン「聞きたくねーよ」

サシャ「これがまた感動的な話でして! なんでもミカサは妊娠を確信してからずっとエレンの寝所に潜り込んでたそうで」

ジャン「聞きたくねえっつってんだろ! 黙ってろ芋女!!!!!」

ライナー「無駄だ……耳ふさいどけ」

サシャ「ミカサが言うには……」

――――――――――――――――――――――――

エレン「zzz」スヤスヤ

ミカサ「こんばんはエレン。ちょっと布団の中に失礼、といっても聞こえてないはずだけど」モゾモゾ

ミカサ「……うん、胎児はしっかり育ってる」ピッタリ

ミカサ「もうすぐエレンも違和感に気づくはず。そうしたら教えてあげるから」

ミカサ「……けどまだ油断は禁物。男性の妊娠なんて、何が起きても不思議じゃない」

ミカサ「万が一の事態を防ぐために、今日も私の愛をエレンに与えてあげなければ」ギュッ

ミカサ「…………」

ミカサ「妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ妊娠しろ」

ミカサ「ふう、愛の充電完了」

ミカサ「きっと元気な赤ん坊だよ。よかったねエレン」

エレン「zzz」グースカ

――――――――――――――――――――――――

サシャ「ということだそうでして!」

ジャン「怖いんだけど」

翌朝

ジャン「結局ろくに寝れなかった」

ライナー「俺はもうゆうべのサシャの話聞いてから寒気が止まらねえ」

ベルトルト「それよりも、いい加減生まれてておかしくなさそうだけど……」

ガチャ

アルミン「みんな! 生まれた、生まれたよ!」

ジャン「本当か!!」

医療室

ミカサ「よかった……本当によかった…………!」ポロポロ

エレン「ははっ。俺似、というよりは母さん似だな。美人になるぜこの子は」

エレン娘「オギャーオギャー」

アルミン「よかったねエレン……」ポロポロ

クリスタ「うぅ……よかった、よかったよぉ」ポロポロ

ユミル「へっ、なんだクリスタ、お前、自分のことでもないのに、泣きすぎだっての」ポロポロ

アニ「……」グスッ

サシャ「お芋おいしいれす」フガフガ

コニー「エレンおめえ良かったなあ……幸せになれよ……」ポロポロ

キース「……」ブルブル

ジャン「ははっ、なんだよこの空間。まるで本当にエレンが出産できたことを祝うみたいな……」

ジャン「あ、あれ? なんだこれ」グスッ


 その日俺たち訓練兵団は、初めて本当の意味でひとつになった

 今まで俺たちは同じ訓練兵たちを仲間と言いながらも、どこか突き放して相手を見ていた

 競争相手だから、憲兵団に入って内地に行くには相手に勝たなければいけないから、そう考えていては一つになれないのも当然だっただろう

 しかし奇妙な話だが、エレンの妊娠と出産を喜ばないものは一人もいなかった

 そしてエレンの赤ん坊のために、いやそれだけじゃない、将来生まれるであろう俺たちの赤ん坊のためにも

 このクソッタレな世界を、俺たちの子どもの代までに少しでも良くしていくために

 俺たちは一つになれたんだ

 俺がこんなこと言うガラじゃねえってのは分かってるが



 ありがとうな、エレン

もうちっとだけ続くんじゃ

今まではエレンの妊娠を題材にしたミカエレラブロマンスでしたが、
おまけとして生まれたばかりのエレンの娘を中心としたハートフルコメディを投稿しようかと思います

いつの間にやらこんなに長くなってしまい皆様には申し訳ございませんが、どうかもう少しだけお付き合いください

一週間後

エレン娘「おとーさーん」トテトテ

エレン「おおよしよし、俺の娘は可愛いなあ」ナデナデ

ミカサ「エレン……私もなでなでしてほしい」

ライナー「なんつーか、ここにエレンの娘がいる光景にも慣れてきたなあ」

ベルトルト「本来は専用の保育所に送られるところだったんだけどね。教官いわく特例らしいよ」

ユミル「そりゃ生まれてから一週間で歩けるくらいに成長するんだから特例にもなるわな」

ジャン「……まあ、きっちり子育てしてるし文句はねえよ。一点を除けばな」

ライナー「ああ、一転を除けばな」

エレン「おいミカサあんまくっ付くな! お腹の子が危ないだろ!」ポッコリ

アルミン「僕の子だよ!」

ジャン「なんなんだよアレ……」

ミカサ「今、エレンのお腹にいるのはアルミンの子」

ミカサ「正確には私が卵子を提供し、アルミンの精子で受精させ、その受精卵をエレンに宿した」

ジャン「そこまでしてエレンを孕ますその情熱はいったいどこから来るんだ?」

ミカサ「アルミンは私たちの親友。だから寝取られたなんてこれっぽっちも思わない」

ベルトルト「ていうかエレンは借り腹なだけで、本来はアルミンとミカサの子ってことになるんじゃ……」

ライナー「やめとけ。あんま突っ込むとろくなことにならんぞ」

エレン娘「おとーさん、いつごろうまれるの?」

エレン「んー、今までの経験から言って来週かな」

ジャン「月一で妊娠だあ? 畜生どころかもはや昆虫レベルじゃねえか」

ライナー「……アルミンの次はまたミカサ、その次はアニらしいぞ」

ベルトルト「何やってるんだアニ……」

ジャン「つか、エレンはなんで今の状況に疑問を覚えねえんだよ」

エレン「いやなんつーか、この子が生まれたら復讐とかよりも、しっかりこの子を守っていかなくちゃなーって」

ジャン「……あれはもうエレンじゃねえ」

翌日

エレン娘「お父さん見てください!」

エレン「なんだ? おお、立体機動の適正テストかー懐かしいな」

キース「まったくブレがない。アッカーマンと同程度か、それ以上の逸材やもしれん」

ミカサ「ぐぬぬ」

アルミン「さすがエレンとミカサの娘だね。リヴァイ兵長すら超えられるかもしれないよ!」

ジャン「で、昨日まで2歳児くらいだったエレンの娘が、一日で5歳児くらいになってることには誰も突っ込まねえんだな」

ライナー「突っ込んだところで無意味だしな」

ベルトルト「このままでいくと、明日くらいには僕らと同じくらいになってるんじゃない?」

ライナー「ミカサの嫉妬がひでえことになりそうだな」

ジャン「……いやいやまさかそんな」

翌日

エレン娘(15メートル級)「おとぉぉぉーーーーーうさぁーーーーん……」

エレン「どうした娘ー!!」

ライナー「」

ベルトルト「」

ジャン「」

ミカサ「子どもの成長速度は恐ろしいほどに速い」

アルミン「あれならリヴァイ兵長越えは間違いないね!」

ジャン「えっ」

ハンジ「いやーとっても面白そうな光景が広がってるね!」

リヴァイ「何が面白そうだ。おかげで町は大パニックだろうが」

エルヴィン「お久しぶりです」

キース「エルヴィンか。どういう用件かは、まあ聞かずとも分かる」

エルヴィン「はっ、報告は受けております」

エルヴィン「なんでも訓練兵が生んだ子どもが、今朝からあのような姿になっていたと」

リヴァイ「……意味が分からねえんだが。報告が間違ってるなんてわけでは」

キース「間違っていない。あれは間違いなくイェーガー訓練兵の娘だ」

ハンジ「とにかく話を聞いてみようよ! 今のところ害はないみたいだし、討伐なんていつでもできるじゃん」

リヴァイ「……限度はあるぞ」

ハンジ「分かってるって! それで君たちが、あの娘さんの親御さん?」

エレン「ハッ。エレン・イェーガー訓練兵であります」

ミカサ「ミカサ・アッカーマン訓練兵です」

ハンジ「ほほう。これは珍しい組み合わせだね」

ハンジ「いかにもボーイッシュ女の子風な旦那さんと、ボーイッシュ通り越して男にしか見えない奥さんか」

エレン「いやちょっと待ってください。俺が旦那で、こいつが奥さんなんです」

ハンジ「……はえ?」

アルミン「そ、それと今エレンのお腹にいるのは僕の子どもです!」

ハンジ「……ほえ??」

リヴァイ「なんだか胃が痛くなりそうな予感がするんだが」

エルヴィン「奇遇だな。私もだ」

説明終了

ハンジ「なるほど、よく分かりました」

リヴァイ「わからんということだけがわかった」

エルヴィン「ふっ……この事態をどうやって市民と憲兵に伝えろと言うのだ」キリキリ

ハンジ「とにかく街では混乱しまくってるからね。討伐云々は置いといてもなんとかしないと」

エレン「確かにそうですね」

ハンジ「いやそうですねって」

ミカサ「娘ー。戻ってきなさーい」

エレン娘(15m級)「はーい!」

シュポーン

エルヴィン「な、なんだあれは!?」

リヴァイ「巨人のうなじから、何か出てきやがった……!」

ハンジ「あれは……人間!?」

エレン娘「ただいまー」トテトテ

ミカサ「おかえりなさい」ギュッ

ライナー「」

ベルトルト「」

アニ「ほう……私ですら自由に着脱できないのに」

ハンジ「すげえ! 研究させてさせて!」

リヴァイ「……とりあえず一番の厄介ごとは解決になったんじゃないか」

エルヴィン「その代わり新たに数十の厄介ごとが舞い込んできた気分だがな」

数日後

ハンジ「色々と研究してみたけど何も分からなかったよ!」

リヴァイ「使えねえ……」

ハンジ「けど明らかな危険性も認識できなかったし、とりあえず今までどおりでいいんじゃないかな?」

エルヴィン「憲兵団が私の事務所の扉をガンガン叩いてるんだが……」キリキリ

ハンジ「そういえば市民たちへの説明はどうしたんです?」

エルヴィン「集団幻覚ということで押し通した」

リヴァイ「絶対通ってねえと思うがな」

ハンジ「それよりあの娘が自我を保ったまま巨人化できるってことのが重要ですよ!」

エルヴィン「ああ、あの子は間違いなく人類の光明になるだろう」

エレン娘「お父さん。お茶をどうぞ」

エレン「おっサンキュ」ズズッ

エレン娘「無理をしないでくださいね? もうすぐ予定日なんですから」

エレン「分かってるって……娘にこんな心配されちゃ敵わねえや」

ハンジ「なんか調査してる間に娘さん、エレンたちと同じくらいの年頃の見た目になっちゃったね!」

エレン「やっぱお前、母さん……俺の母親のカルラに似てるよ。だよなミカサ?」

ミカサ「……本当に」

エレン娘「そうなんですか? ふふ、父さんが私に母親を重ねて見るなんて、なんだか可笑しいですね」

エレン「ばっ、そういう意味で言ったんじゃねーよ!///」

エレン娘「うふふ……」チラッ

ミカサ「……?」

エレン娘「クスッ」

ミカサ「……!!」

リヴァイ「何やってんだガキども」

エレン「リヴァイ兵長! どうしたんですかこんな所に」

リヴァイ「あー、俺は気が長いほうじゃないから手短に言うぞ」

リヴァイ「その娘を調査兵団に入れ」

エレン「うっ! お腹が……」

ミカサ「大丈夫!?」アセアセ

エレン娘「大変、陣痛だわ! すぐにお医者様へ!!」ダキッ

ミカサ(お姫様抱っこは私のポジションだったのに!)

ワイワイ

リヴァイ「……わざとか? 今のタイミングは」

翌日

アルミン「へえ、これが僕とエレンの娘か」

エレン「アルミンそっくりだよな! この子も可愛くなるぜ」

エレン娘b「オギャーオギャー」

ミカサ「次は私の子どもを生んで」

アニ「待ちな。次は私の番だ」

コニー「なあ誰か俺と子ども作らねえか?」

サシャ「いいですね、私と作ってみましょうか。もちろんコニーが孕むんですよ?」

コニー「サシャか! きっとすげえ元気な子どもになるぜ!」

ジャン(馬鹿の階乗じゃねえか)

ミカサ「……」ギリギリ

アニ「……」ギリギリ

ベルトルト「……アニはもうほっといて。どうするライナー」

ライナー「これはヤバい事態だ。まだ時期じゃないが仕方ない、計画実行を早めるぞ」

ベルトルト「わかった」

クリスタ「ねえライナー?///」

ライナー「うわびっくりした! ってクリスタか、どうした?」

ライナー(やべえ顔赤らめたクリスタマジヤバい。結婚したい)

ライナー(つか何で顔赤くしてるんだ? これはもしかしてアレか? 結婚できるのか?)

クリスタ「ちょっとライナーに話があるんだけど……」チラッ

ベルトルト「……ああそういうことか。僕は先に行ってるね」

ライナー「すまんベルトルト」

ベルトルト(分かってるよね? 不要な深入りは)

ライナー(分かってる)


ライナー「そ、それで用ってのはなんだ?」

クリスタ「あのねライナー。正直に答えてほしいんだけど」

クリスタ「ライナーって私のこと好き?」

ライナー「」

ライナー「え、あ、好きって?」

クリスタ「そのままの意味だけど。女の子に説明させるつもり」

ライナー「いやそんなわけでは!」

ライナー「いやその、好きです、はい」

クリスタ「ほんと!?」

ライナー「……何でばれたんだ? 一応隠してるつもりだったんだが」

クリスタ「ふふっ。それは女のカンってやつかな?」

ライナー「女のカンか。確かにそれじゃどうしようもねえな」

クリスタ「あーでも良かった。ライナーが私のこと好きでいてくれて」

ライナー「は? それってどういう……ま、まさかお前も!?」

ライナー(俺のこと好きなのか!?)

クリスタ「うん、私もなんだ」

クリスタ「つい好奇心のままに、私の卵子とライナーの精子でライナー妊娠させちゃったんだ♪(過去形)」

ライナー「」

クリスタ「けど良かった。ライナーが私のこと好きでいてくれるなら無理やりじゃないよね?」

ライナー「」

クリスタ「あ、それとミカサからの受け売りなんだけど、たぶん明日くらいからお腹膨らみ始めるんだって」

ライナー「」

クリスタ「ふふっ。楽しみだなあ、私とライナーの赤ちゃん」

ライナー「」

クリスタ「あ、私もそこまで鬼じゃないよ! 孕ませた責任はしっかり取るから!」

クリスタ「式はエレンたちと一緒でいいよね? といってもエレンはまた妊娠しそうだからずいぶん先になるかもだけど」

ライナー「」

ミカサ「もう遅い、決着は明日つけよう」ボロッ

アニ「なんだもうへばったのか? 私はまだまだ余裕なんだけど」ボロッ

ミカサ「……上等」

アルミン「ああー僕の娘可愛いなあ」スリスリ

エレン娘b「スヤスヤ」

エレン娘a「お父さん。ちょっといいかしら?」

エレン「ん? なんだどうした??」

エレン娘a「ここでは話しづらい……こっちに来て」

エレン「なんだってこんな暗がりに……」

エレン娘a「お父さんごめんなさい」

エレン「え? 何が……」ドスッ

エレン娘a「当て身」

エレン「」バッタリ

エレン娘a「……」

エレン娘a「うへへ」

翌日

エレン娘a「というわけで、お父さんには私の子を孕んでいただきました」

ミカサ「」

アニ「」

エレン「お前なあ……無理やりはやめろよ」

エレン娘a「ごめんなさい」シュン

エレン「いや別に嫌だってわけじゃないからな?! そんな落ち込むなよ」

エレン娘b「おとーさんだっこー」

アルミン「はは、僕が父さんなんだね。じゃあエレンは?」

エレン娘b「エレンもおとーさん!」

ジャン「やべえぞこの空間……」

ライナー「……というわけでだな………………」

クリスタ「私たちできちゃった結婚になりました!」

ベルトルト「……」

ベルトルト(らいなああああああああああ!!!!!!)

ライナー(仕方ねえだろ……どうすりゃよかったんだよ)

ライナー(つか同意も得ずに寝てる間に孕ますって、これちょっとしたテロ行為だぞ)

クリスタ「あ、ごめんなさいベルトルト! あなたからライナーを奪うつもりはなかったの」

ベルトルト(天使の笑顔が今の僕にはサタンに見えるよ)

クリスタ「けど大丈夫! あなたに興味持ってる子もいっぱいいるから!」

ベルトルト「はい?」

女子a「べ、ベンベルトさん……///」

女子b「ベトルベトさん……///」

女子c「エルンペトさん……///」

男子a「兄貴……///」

ベルトルト「……えっ」

女子abc「あなたのことがずっと好きでした」

女子abc「どうか私の子どもを妊娠してください!」

ベルトルト「……」

ベルトルト「………………」

ベルトルト「あははははははははは」

翌週

ライナー娘「おとーさーん!」

ライナー「いやあ、今となっちゃエレンの気持ちがよく分かるぜ」

クリスタ「本当にね。ライナー子ども産んでからますます頼もしくなったわ」

クリスタ「この調子なら二人めもすぐいけそう?」

ライナー「いや、それは、その///」

ユミル「……私を勝手に孕ませた責任は…………」

クリスタ「だからちゃんと取るって♪」チュッ

クリスタ「ライナーが私の旦那さんで、ユミルが奥さんね♪」

ユミル「……///」

ライナー「クリスタマジ天使という名の魔性」

コニー娘「おなかすいたー!」

コニー「こら! お腹が空いたからって他人のパンを盗んじゃだめだぞ!」

サシャ「さすが私の娘ですね。世の中の厳しさをよく分かっている」

エレン娘b「……というわけで、私とお姉さまが巨人化すれば、シガンシナ区奪還はいとも容易く行われるでしょう」

アルミン「さすが僕の娘! さっそく調査兵団に進言しに行こう!」

エレン娘c「オギャーオギャー」

エレン娘a「私の娘……私に負けず劣らず可愛いわ///」

ミカサ「……よく見せて」

エレン娘a「あらなんですか?  お 婆 ち ゃ ん 」

ミカサ「」ピキッ

エレン「お前らその辺にしとけよ! cちゃんが起きちゃうだろが」

アニ「エレン、次は私の番だよ」

女子a「ほらベンベレロさん! 私たちの娘ですよ!」

女子b「なによ! 私とベトベトンさんの娘のほうが可愛いんだから!」

女子c「私と……ベートーベンさんの娘が……一番……」

男子a「兄貴ぃ……俺には兄貴さえいれば……」ハァハァ

ベルトルト「シュエエアィサィwwwwwwww^q^」

ジャン「誰か助けてくれー!」

ジャン「まともなやつがマジで俺一人しかいねええええええええ!!!!」

マルコ「」

リバイ「大変だぞエルビン! エレンとエレンの娘の間に出来た娘が、150メートル級の巨人に変身したらしい!」

ペトラ「あ……リバイ兵長……エルビン団長は過労とストレスの過剰で…………」

リバイ「なんだと!?」

エルビン「大きな星が点いたり消えたりしている。アハハ、大きい……」

ペトラ「カミーユになってしまいました……」

りばい「」

数ヵ月後

調査兵団団長「……と、いうわけで。我々は新たな局面を迎えている」

団長「エレン・イェーガーの娘たちを始めとした、巨人化能力を自在に操れる最強の軍団」

団長「アルミン・アルレルトとその娘たちを始めとした、知略豊かな軍師たち」

団長「コニー・スプリンガーとその娘たちを……」

団長「キリねえからもういいや」

団長「とにかく! 今の俺たちならシガンシナ奪還もやれる!」

団長「確かにここに至るまでに数多くの犠牲もあった!」

団長「エルビン元団長とリバイ元兵長は精神崩壊してしまった! ベルトルトも今だ直る気配がねえ!」

ベルトルト「ターアィーサィ!!!!!^q^」

団長「だが俺たちには頼もしき味方の巨人たちがいる! 軍師がいる! 無敵のミカサ新兵長もいる!」

エレン「ミカサー頑張ってこいよー」ポッコリ

ミカサ「エレン……!」グッ

ライナー「今エレンのお腹にいる子どもって誰のだっけ?」

ユミル「確か……ミカサのじゃなかったか? いやそれともエレン娘gあたりか? よくわからん」

団長「俺たちならやれる!」

団長「やらなきゃならない! 人類の尊厳を取り戻すために! 壁外への自由のために!」

ジャン団長(そして何よりも俺自身がダメになる前にここから逃げ出すために!!!!!!!)

ジャン「行くぜえええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

獣の巨人「なんか近ごろ人間たちの様子がおかしいと思ったら」

獣の巨人「なんで人間どもに混じって巨人がいるんだ?」

獣の巨人「まあいいや、あそこで後方集団ぶっちぎって先頭飛んでる人に聞いてみよう」

獣の巨人「あのーすみませー」

ジャン「死ねよやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ザクッ

獣の巨人「……あれ?」バッタリ

ジャン「しねええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」ザシュッ

ジャン「しねええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」バチュッ

ジャン「しいいいいいいいねえええええええええええええええええ!!!!!!!!1!!」ドシュッ

ライナー「気合入りすぎじゃねえかあいつ」

コニー「今のでだいたい200体目だな」

ベルトルト「ばしへろんだす^q^」

ミカサ「やった! 討伐数1!!」ホッコリ

エレン娘a(15メートル級)「あれれ? お母さん、まだ1体目なんですか?」

エレン娘c(150メートル級)「今どき一体目なんて小学生までですよねー」

エレン娘f(1500メートル級)「キャハハハハ」

ドドドォーン

ユミル「おい、エレン娘fの笑い声が音響兵器になって巨人をぶっ飛ばしたぞ」

ライナー「もうあいつだけでいいんじゃねえのか?」

ミカサ「……」イライラ

ジャン「このままシガンシナまで一気に突破する!」

ジャン「その勢いのままウォールマリアを突き抜けて外の世界に出る!」

ジャン「そうすりゃこの狂った空間からおさらばだ!!」

ジャン「俺は自由だ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 そしてそのまま破竹の勢いで進み続けた調査兵団たちは、わずか一週間でウォールマリアを奪還

 さらに翌月には壁外を探索し一人の犠牲者も出さないままに数多くの巨人を駆逐することに成功した

 こうして巨人狩りの必勝法を編み出した人類だが、それは人類に味方する巨人の力あってのものであった

 人類が世界の大部分から巨人を駆逐することに成功した頃

 変身能力のある巨人たち同士の間で、誰が親を自分のものとするかで当然のごとくに争いが起きた

 知能のある巨人同士の争いは恐ろしく、巨人の剣、巨人の立体機動装置、果ては巨人の大砲まで作成、使用された

 巨人同士の諍いに巻き込まれることを恐れた人類が、再び壁の中に引き篭もるようになったのは言うまでも無い

おわり

さんざん引っ張っておいてこんなオチで申し訳ございません。

僕自身は単なる頭のおかしいフリした馬鹿なのですが、このssを書いてる最中は本当に頭がおかしくなりそうでした。

ここでも何かネタを仕込もうかと思いましたがさすがに付き合って下さった皆さんに失礼な気がしたのでやめました。

次があればもう少しまともな内容になるようにします。言い訳ばかりですみませんがこれで終わりとさせていただきます。

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