モノクマ「死体が発見されました」part2 (66)


前スレ
モノクマ「死体が発見されました」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399179665/)

ダンガンロンパ2のネタばれ注意

オリキャラなしのイフストーリーですので苦手な方はご注意を



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402740645





学級裁判 再開




モノクマ「さて、お前たちは見事に希望ヶ峰学園の謎を暴く事ができたので」

モノクマ「これより卒業の権利が与えられます!」

辺古山「これで本当に・・・おしまいなのか・・・」

小泉「で、でもアタシたち、ここから出て、それでどうなるの・・・」

小泉「だってアタシたちは超高校級の絶望なん・・・でしょ・・・」

左右田「いやいや!そうじゃねぇだろ!」

左右田「おれたちは記憶を消されてるんだぞ!」

左右田「つまりおれたちが現実に戻っても、絶望だったころの記憶は忘れているはずだろうが!」

モノクマ「左右田くん、君は学園生活の記憶を返してほしいのかい?」

モノクマ「それともこの島での記憶のまま、元の世界に戻りたいの?」

左右田「な、なんだよそれ・・・」

モノクマ「あのね、そもそも希望更生プログラムってのは、記憶を書き換えるためのプログラムなんだよ」

小泉「記憶を書き換えるって・・・どういうことよ」

モノクマ「そこらへんはモノミに聞いた方が早いよ」

モノクマ「ほらモノミ、喋っていいから教えてやりな」

モノミ「・・・」

左右田「モノミ、さっさと教えろよ!」

モノミ「・・・」

モノミ「アタチたちの目的は、みなちゃんをこのプログラムの中で」

モノミ「みなちゃんの絶望の心を消去することでちた」

モノミ「そして、現実の記憶を、この島での記憶と書き換えることで」

モノミ「みなちゃんを絶望から更生させようとしたんでちゅ」

モノクマ「はいお疲れ、もう黙ってていいよ」

辺古山「つまり、絶望していたころの記憶を消して、その絶望の心をこの修学旅行という形で緩和させることで」

小泉「アタシたちが、再び絶望に身を染めないようにしようとしたってことね」

左右田「記憶を上書きするってことはよぉ、この島の記憶が引き継がれるってことだよな」

田中「つまり、学園生活の記憶は失われ、代わりにこの島での記憶が永遠と語り継がれるわけだな」

辺古山「なるほど。私たちは学園生活の記憶を取り戻そうとしていたが」

小泉「その学園生活の記憶こそが、アタシたちの絶望だったってわけね・・・」

日向「・・・」

モノクマ「ってゆーかみんな落ちついてよ。まだ裁判は終わってないよ」

田中「なんだと」

辺古山「これ以上何を議論すればいいのだ」

モノクマ「もう、みんな忘れたらダメだよ」


モノクマ「まだ投票タイムが終わってないじゃん」


左右田「投票って・・・」

小泉「誰に投票しろって言うのよ・・・!」

モノクマ「うぷぷっ、まぁボクの説明を聞いてよ」

モノクマ「お前たちの手元には、いつもと違うスイッチがあるはずだよ」

田中「これは・・・俺様たちの名前が書いてあるスイッチと、棄権と書かれたスイッチがあるな」

モノクマ「そう、今回は棄権スイッチが追加されてるのさ」

モノクマ「そのスイッチを押すと、投票を棄権。つまり、誰にも投票しないでいいってことだよ」

左右田「なんだそりゃ。投票しなくていいのかよ」

辺古山「それで、私たちは誰に投票をすればいいのだ」


モノクマ「ルールは簡単だよ」


モノクマ「お前たちは、留年させたい奴に投票すればいいんだよ」


小泉「留年ってなによ」

モノクマ「卒業はこの島から出ることだよ」

左右田「じゃあ留年ってのは・・・」

モノクマ「そう、留年っていうのはこの島に残るってこと」

モノクマ「つまり、この島に閉じ込めておきたい奴を投票で決めるってことだよ」

小泉「そんなの決められるわけないじゃない!」

小泉「アタシたちは全員でこの島を出るんだから・・・!」

辺古山「モノクマ、話が違うではないか」

辺古山「私たちには卒業の権利が与えられたはずだ」

辺古山「だがお前のルールだと、投票に選ばれた一人は必ず留年することになる」

田中「それだと俺様たち全員に卒業の権利が与えられたとは言えないはずだ」

モノクマ「ううん、ちゃんと全員卒業できるよ」

モノクマ「お前たち全員がその棄権スイッチを押せばね」

左右田「そっか、この棄権スイッチを押せば投票は棄権できるのか」

モノクマ「誰か一人でも投票に参加した場合、投票タイムは有効になるよ」

モノクマ「でもお前らが誰一人、投票に参加しなかった場合、投票タイムは無効となり、お前たちは全員卒業できるってわけさ」

モノクマ「ちなみに投票タイムが有効になったときに、その投票数が同率だった場合、同率だった奴全員が留年になるからね」

辺古山「なるほど、ルールは把握した」

辺古山「皆、投票を棄権するぞ」

日向「えっ・・・」

辺古山「私たちは、全員でこの島から脱出する。そのためにここまでがんばってきた」

辺古山「今さら迷うことなどない」

日向「で、でもおれは・・・」

左右田「何言ってんだよ。お前もおれたちの仲間だろうが」

小泉「日向、一緒に帰ろう」

小泉「いろいろ考えるのは元の世界に帰ってからでもいいんじゃない?」

田中「小泉の言うとおりだ」

田中「今我々がするべきことは、全員で卒業をすることだ」

日向「みんな・・・」


モノクマ「お前たちはそれでいいの?」

モノクマ「だって日向くんが卒業したら」



モノクマ「お前たちはまた超高校級の絶望に戻っちゃうんだよ?」



左右田「・・・はっ?」

小泉「な、なによそれ・・・」

モノクマ「あのね、日向くんがこの島から卒業するってことは」

モノクマ「ボクは日向くんの中に戻るってことだよ」

田中「戻るだと?」

モノクマ「うん、ボクはもともと日向くんの心から生まれたんだ」

モノクマ「でもそれは、所詮このゲームの中で起こったバグなんだよ」

モノクマ「ゲームが終わったら、バグなんて関係なくなるよね」

モノクマ「つまり、その瞬間にボクと日向くんは一心同体に戻るってこと」

モノクマ「そしてボクが持つ絶望の心が、日向くんをまた超高校級の絶望に仕立て上げるのさ」

モノクマ「そうなったら、お前たちがまた絶望に伝染するのは時間の問題かもね、うぷぷっ」

小泉「じゃ、じゃあどうすればいいのよ・・・」

左右田「ちくしょう・・・せっかくここまで来たっていうのによぉ・・・」

日向「・・・いや、方法はある」



日向「みんな、おれに投票してくれ」



辺古山「何を言っているのだ!」

田中「そんなことできるはずがないだろう・・・!」

日向「おれが留年したら、おれもモノクマも元の世界には戻れない」

日向「そうしたら元の世界には、希望に更生されたみんなだけが戻ることになる」

日向「みんながもう絶望に染まることはなくなるんだ・・・」

小泉「やめてよ・・・」

小泉「みんなでここから出るって・・・」

小泉「そう言ってたのは日向じゃない・・・」

日向「・・・」

日向「おれには、もうわからない・・・」

日向「もう、見えないんだよ・・・」




日向「希望が・・・もう見えない」




左右田「な、なんでこうなるんだよ・・・」

田中「・・・」

辺古山「私たちは・・・」

辺古山「どうすれば・・・いいのだ」

モノクマ「うぷぷぷぷっ!!!」

モノクマ「これでわかったよね」

モノクマ「お前たちみたいな絶望の塊が、希望なんて持ってても無駄なんだよ!」

小泉「絶望・・・」

小泉「あっあぁ・・・」

小泉「・・・」

モノクマ「絶望しすぎて声も出なくなったのかな?」

モノクマ「でもね、じつはお前たちにもあるんだよ」

モノクマ「お前たち5人が、絶望に染まらないまま生きていく方法がさ」

左右田「・・・そ」

左右田「それは本当なのか・・・?」

モノクマ「うん。その方法はね」


モノクマ「お前たちが全員留年すればいいんだよ」


辺古山「全員で・・・留年だと・・・」

モノクマ「お前たちが全員、自分に投票すればいいんだよ」

モノクマ「そうしたら投票結果は全員同率、お前たちは全員留年できるってことさ」

田中「それはつまり・・・」

小泉「アタシたちは、このままこの島で一生過ごすってこと・・・?」

モノクマ「大正解!」

モノクマ「でもさ、よく考えてみてよ」

モノクマ「お前たちはこの島での生活がそんなに嫌なの?」

辺古山「そ、それは・・・」

モノクマ「コロシアイがなくなった今、この島での生活も悪くないんじゃないかな」

左右田「いやいや・・・そんなわけ、ねーだろ」

左右田「ここはゲームの世界なんだぜ・・・」

モノクマ「それがどうかしたの?」

モノクマ「ゲームの世界だけど、お前たちは実際に生きているような感覚なんだよね」

モノクマ「だったらさ、ここが現実だと思い込んだら、何も問題はないよ」

モノクマ「それに、この島でなら5人で平和に過ごせるんだよ」

モノクマ「外の世界は、お前たちの計画によってもう崩壊してるんだ」


モノクマ「希望ヶ峰学園はもう終わったんだよ」


モノクマ「外の世界に出たとしても、お前たちは永遠に未来機関に監視されながら過ごすことになるんだからね」

モノクマ「それに、外の世界でお前たちが、自分たちのしてしまった取り返しのつかない行いを見てしまったら」

モノクマ「ものすごい罪悪感に襲われ、それこそ絶望しちゃうかもしれないんだよ」

モノクマ「知らぬが仏って言葉があるでしょ?」

モノクマ「知らない方がいいことって、世の中にはたくさんあるんだよ」



日向「・・・」




日向「これが・・・絶望・・・」




日向「おれは・・・絶望・・・?」









モノクマ「さぁ、そろそろ投票をはじめようか」


モノクマ「お前たちが選ぶのは、卒業か、留年か」


モノクマ「まぁどっちを選んでも」


モノクマ「お前たちの未来は絶望しか待ってないんだよ!」





それは違うよ








小泉「えっ・・・?」

左右田「今のは・・・」

日向「・・・」



???「みんな、遅くなってごめん」



モノクマ「うぷぷっやっぱり来ると思ったよ」



モノクマ「苗木くん」




苗木「モノクマ、お前の思い通りにはさせない」


辺古山「お前は・・・?」

苗木「ボクは苗木誠。今は未来機関の一員として、この希望更生プログラムの担当をしている」

田中「未来機関だと」

苗木「大丈夫。ボクは君たちの希望を約束する」

苗木「希望があれば、こんなコロシアイ生活に屈することもないんだ!」

小泉「もしかして・・・」

左右田「お前は、あのコロシアイ学園生活の生き残りなのか・・・?」

苗木「そうだよ、ボクはコロシアイを経験している」

苗木「そして分かっている。超高校級の絶望の恐ろしさをね」


辺古山「それは・・・私たちを助けに来てくれたということでいいのか?」

苗木「うん、本当はもっと早く来れたらよかったんだけど」

苗木「モノクマにプログラムを改ざんされていたから、侵入するのに手こずってしまったんだ」

苗木「みんなには、本当に申し訳ないと思っている。こんなことになってしまって」

苗木「これはボクたち未来機関の責任だ。その責任はきっちりと取らせてもらうよ」

モノクマ「それで、今さら来て何の用だい?」


苗木「みんなを連れてここから脱出する」


小泉「だ、だめよ。全員で卒業したら、日向が・・・」

苗木「大丈夫。外の世界に出て絶望に戻ったとしても」

苗木「ボクたちが再び君たちを希望に更生する」

苗木「未来機関が、君たちの希望に全面協力することを約束するよ」

左右田「そ、それなら・・・いいんじゃねぇか?」

辺古山「先のことはどうなるかわからない」

辺古山「だがこの世界から脱出した後なら、何か解決策ができるかもしれないな」

田中「まずはこの現状を打破するべきなのか」


日向「みんな・・・」

苗木「日向くん、君は自分に絶望しているかもしれない」

苗木「でも、今のみんなが君のことを見捨てるはずがないよ」

苗木「君には才能がある。そう、君の才能は」



苗木「超高校級の希望なんだよ」



日向「超高校級の・・・希望・・・」


日向「違う・・・おれは・・・」


日向「希望なんかじゃ・・・ない・・・」



モノクマ「ところで、苗木くん」



モノクマ「嘘はいけないよ」



小泉「えっ?」

左右田「嘘ってなんだよ・・・」


モノクマ「ボクは知っているんだ」


モノクマ「このプログラムが失敗に終わったとき」



モノクマ「未来機関はお前らから一切手を引くってことをね」


辺古山「どういうことだ」

モノクマ「あのねぇ、このプログラムは言うならば、一大プロジェクトなんだよ」

モノクマ「絶望から更生させるためだけに、仮想世界に閉じ込めるなんて普通のことじゃないでしょ」

モノクマ「つまり、これは未来機関の」


モノクマ「未来をかけたプログラムってことだよ」


モノクマ「つまり、この一大プロジェクトを完遂させて、それでも絶望が更生できなかった場合」

モノクマ「お前らに更生の余地はないと判断し、未来機関は今後一切、お前らと関わらないことが誓約されているのさ」


左右田「はぁ!?」

小泉「つまり、そいつはアタシたちをだまそうとしてたのね」

辺古山「助ける余地はないか・・・」

田中「やはり我らには、絶望への道しか残されていないのだな」


苗木「・・・参ったね」


苗木「まさかモノクマがそこまで知っているなんて」


苗木「でもそれは違うよ、何故なら、ボクたちはそんな誓約に縛られないある方法が残されているんだ」

モノクマ「そんなのあるわけないじゃん」

苗木「モノクマ、お前はやっぱり知らないんだね」



苗木「強制シャットダウンのことを」



小泉「強制シャット・・・ダウン?」


モノクマ「・・・」



モノクマ「そんなの初耳だなぁ」

苗木「もしものときに備えて、強制シャットダウンのプログラムは、この世界のプログラムの奥深くに隠してあったんだ」

苗木「そのプログラムを使えば、この希望更生プログラムは強制的に終了される」

苗木「それと同時に全てのデータは初期化され、リセットされる」

苗木「つまり、この島での出来事は無かったことになるんだ」


小泉「それってつまり・・・」

左右田「おれたち全員、超高校級の絶望に戻ってしまうってことかよ・・・」

苗木「残念ながらそういうことになるね」


苗木「でも、強制シャットダウンを行ったら、希望更生プログラムは途中で終わりを迎える」

苗木「つまり、このプログラムは完遂したことにはならないんだ」

辺古山「なるほど、このプログラムは、私たちが卒業か留年をした場合、完遂したことになるのだな」

苗木「うん、そうだよ」

苗木「そして、完遂扱いにならないから、あの誓約に縛られることもない」

苗木「そしてこの方法が、最善な方法なんだ」


田中「だが、おれたちが絶望に戻り、それを貴様らが更生できる保証はあるのか?」

苗木「残念だけど・・・保証はできない。でもボクたちは全力を尽くし、今度こそ君たちを、絶望から希望に更生させてみせる」


苗木「だから」



苗木「ボクたち未来機関を信じてほしい」



左右田「ど、どうすんだよ・・・」

辺古山「・・・」

田中「・・・」

日向「・・・」

小泉「・・・」



小泉「アタシは信じるわ」


小泉「やっぱり、外の世界に戻りたい」


小泉「外の世界で、この5人で」



小泉「もっと笑い合っていたいの」



小泉「だからアタシは、未来機関に託すわ」




小泉「希望を」






田中「・・・これも因果律の定めか」


田中「ならば己の運命を突き進むしかないようだ」



田中「よかろう、俺さまのこの力を」




田中「貴様ら未来機関に授けてやる」




苗木「小泉さん、田中くん、ありがとう・・・!」





辺古山「・・・まったく、仕方がない奴らだ」


辺古山「いや、それは私も同じなのかもしれないな」



辺古山「私はもう迷わない」



辺古山「その先に」




辺古山「皆が助かる希望があるのなら」






左右田「おいおい、冗談じゃねぇよ」


左右田「細かい事にすぐ文句言う奴」


左右田「何かあったらすぐ竹刀を振り回す恐ろしい奴」


左右田「意味わかんねぇことばっかり言う奴」


左右田「自分一人で何でも背負いこもうとする奴」


左右田「こんな連中といたらこっちの身がもたねぇよ」


左右田「でもよぉ、最近ふと気付いちまったんだよなぁ」


左右田「おれはそんなお前たちのことが」



左右田「大好きだってことがよ」



左右田「だからおれは選ぶぜ」




左右田「みんなで助かる未来をな」




苗木「辺古山さん、左右田くん、ありがとう・・・!」




日向「・・・」

苗木「日向くん・・・」

苗木「君は今絶望しているのかもしれない」

苗木「でも、みんなと一緒なら、きっと乗り越えられるはずなんだ」


小泉「日向・・・」


小泉「大丈夫よ、だって日向には・・・」



小泉「アタシたちがついているんだから」



日向「小泉・・・」



日向「でも、おれは・・・」








『日向くん』




日向(えっ・・・)



日向(今の声は・・・どこから・・・)




『日向くん、私ならここにいるよ』


日向『七・・・海・・・?』


七海『久しぶりだね、日向くん』



日向『七海・・・どこにいるんだ・・・?』


七海『私はもういないよ。今は日向くんの脳に話しかけているの』


日向『えっ・・・?』


七海『モノミちゃんがね、私のプログラムを呼び出してくれたの』


七海『でもあんまり長居はできそうにないかな』


日向『七海、教えてくれ・・・』



日向『おれは一体、どうしたらいいんだ・・・?』



七海『そんなの簡単なことだよ』


七海『日向君は、みんなといっしょにこの世界から出るんだよ』




日向『でも、おれがみんなを絶望に・・・』


七海『違うよ、日向くんは絶望なんかじゃない』


七海『日向君は』




七海『みんなの希望なんだよ』




日向『七海・・・』






七海『だから日向くん』



七海『みんなを』



七海『私を』



七海『自分を信じて』



七海『私はそっちの世界にはいけないけど』



七海『ここでずっと見守っているよ』






日向『七海・・・』



日向『それは違うぞ』



日向『お前もこっちの世界に来るんだよ』



日向『お前はずっと生き続けるんだ』



日向『みんなの』



日向『おれたちの』



日向『心の中で・・・ずっとな』




七海『うん、そうだね』



七海『じゃあみんなで、私を連れて行ってよ』





七海『希望ある世界へ』









日向「・・・みんな」



日向「おれは、超高校級の絶望だ」



日向「それでもおれは・・・」



日向「みんなで掴みたい」




日向「希望に溢れる未来を」




小泉「日向・・・!」


左右田「へへっ、やっぱりお前はそうじゃねぇとな」


田中「それでこそ俺様が認めた特異点よ」


辺古山「私たちなら、必ず未来を掴めるはずだ」


日向「みんな、ありがとう」



日向「聞こえたよ、みんなの声が」




苗木「日向くん、ありがとう・・・!」

苗木「大丈夫、今の君たちは希望に溢れている。絶望なんかに負けたりはしない」

左右田「ところでよぉ、強制シャットダウンってどうすればいいんだ?」

苗木「みんなで一斉に、5人全員の投票スイッチを押せばいいんだ」


モノクマ「お前たちは本当にいいの?」



モノクマ「外の世界に出ても、絶望しかないんだよ?」



日向「絶望しかない。それはわかっている」


日向「だから新しく作るんだ」



日向「おれたちで、希望が溢れる世界を」



モノクマ「・・・」




モノクマ「ボクにはわからないよ、お前たちの希望ってやつが」






日向「モノミ、今までありがとな」

左右田「お前がいたからここまで来れたんだ、感謝してるぜ」


モノミ「みなちゃん・・・」


小泉「ほらっ、めそめそしないの」

辺古山「教師がそれでは、生徒が心配するぞ」

田中「ふははははっ、俺様の邪眼の力に恐れたか!」


モノミ「先生は・・・今とっても嬉しいでちゅよ」


モノミ「先生はここから見届けることにしまちゅ」



モノミ「みなちゃんの・・・未来を」



日向「モノミ・・・いや、ウサミ」



日向「ありがとな」





苗木「じゃあみんな、準備はいい?」


左右田「なんか、緊張すんな」


辺古山「これで本当に、終わるのだな」


田中「いや、これは終わりであり始まりでもあるのだ」


日向「あぁ、そうだな。これは」



日向「新しい未来の始まりなんだ」



小泉「・・・ねぇ、みんな」


小泉「外の世界に戻ったら」



小泉「また一緒にお話ししようね」



日向「あぁ・・・約束だ!」






左右田「じゃあ、またな」



辺古山「次に会うときは」



田中「向こうの世界で」



小泉「笑って会いましょ」



日向「大丈夫だ」



日向「明るい未来は、必ずくる」



日向「だって」





日向「希望は前に進むんだ!」








朝日奈「もう、苗木遅いよ!」

霧切「私たちには時間がないのよ」

苗木「みんなごめん!ちょっと準備に手間取っちゃって」

十神「ふん、まぁいい。さっさと行くぞ」

霧切「これからが大変ね」

苗木「でも、約束したんだ」



苗木「希望を守ってみせるって」





朝日奈「きっと大丈夫だよ」


霧切「そうね、がんばりましょう」


十神「俺が協力するのだ、失敗などありえん」


苗木「じゃあ、みんな」




苗木「行こうか」









CHAPT.6

さよなら絶望学園

END





これにて完結です!
長らくお付き合いしていただきありがとうございました!

ここまで書ききれたのもみなさんの応援のおかげです!

また何か閃いたら新しいSSを書くかもしれないので、どこかでお見かけした際はよろしくおねがいしますー!


七海「読んでくれたみんな、ありがとう」

狛枝「大丈夫、君たちには希望が溢れているよ」

小泉「みんなで力を合わしたら、どんな絶望にも負けないわ」

日向「あぁ、そうだ」


「「「「希望は前に進むんだ!」」」」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月21日 (火) 02:19:15   ID: fRAYNAa5

葉隠・・・

2 :  SS好きの774さん   2015年04月12日 (日) 03:02:56   ID: do5Eu9hh

一人称なんで変えてんだろ、気持ち悪い

3 :  SS好きの774さん   2016年08月19日 (金) 02:49:17   ID: fBIIKvJu

↑お前のほうが気持ち悪い

面白かったです。
イフストーリーSSもたまにはいいかな

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