ユミル「つまんねーこと聞くなよ!」(26)

ユミル「おあとがよろしいようで」

パチパチパチパチ


ガラッ

ユミル「あのさ」

ユミル「つまんねーこときくなよ!」



――このssは女の子の可愛さをお楽しみいただくため、邪魔にならない程度さし障りのない会話をお楽しみいただくssです――



サシャ「いえ、まだ何も聞いてませんけど」

ユミル「あ……ああ、そうだな……」

ユミル「で、何話してたんだ?」

アニ「宝くじ当たったら、何買う?」

ユミル「やっぱりつまんねー事じゃねーか!」

サシャ「まぁまぁ」

ユミル「ったく、そんなの決まってるだろ。ちょ――」

ミカサ「貯金するとか答える人間。そんな人間だけにはなりたくない」

ユミル「」パクパク

サシャ「あー、やですねそれ。夢がない」

ミカサ「そういう人間だけにはなりたくない」

サシャ「そういう人って『生まれかわったらどんな動物になりたい』って質問に、『にんげーん』って答えるタイプですよね」

ユミル「」グサッ

ユミル「……あ、あはは……そういうミカサは何に使うんだ?」

ミカサ「私?私は……」

ミカサ「借金を返す」

ユミル「夢のなさは貯金と変わんないだろ!貯めるか返すかの違いだろ!」

アニ「3億……3億あったら私は……」

アニ「行方不明の母を探すね」

ユミル「」

ユミル「え……と……そ、そうなのか……」

サシャ「私は……当たったら……」

サシャ「必ず真犯人を見つけ出します」

ユミル「真犯人って何のだよ!?」

アニ「見つかるといいね」

サシャ「ええ!」

ユミル「お前らどんなプライベートしてんだよ!」

ユミル「借金だ、行方不明の母だ、真犯人だ、もう少し夢のあること言えないのか!?」

ユミル「いいか、宝くじってのは夢を買うんだ!1枚300円は妄想賃なんだよ!」

ユミル「妄想賃払って夢のない事言ったら損だろ!」

ユミル「」ハァハァ

ユミル「……そういえば、クリスタは当たったら何に使うんだ?」

クリスタ「えっ」

ユミル「……」ジー

アニ「……」ジー

サシャ「……」ジー

ミカサ「……」ジー

クリスタ「(な……何か……期待されてる!?)」

クリスタ「え、ええっと……」

クリスタ「ステキな王子様と、おうち立てる……かな」

サシャ「かわいいですねー」ナデナデ

ユミル「さすが私のクリスタ、結婚してくれ」ギュー

クリスタ「(なわけねーっつの!期待通りの答えをするのも疲れるわ……)」チッ

アニ「あのさ、根本的なこと聞くけど」

アニ「もし宝くじが当たっても、誰も絶対他人には言わないんじゃ」

   ・・・・・・

ユミル「たしかに。言わないな」

サシャ「絶対言いませんね」

   ・・・・!!

ユミル「(まさか)」

クリスタ「(この中に)」

ユミクリサシアニカサ「(当選者がいる!!??)」

ユミル「……」タラッ

アニ「……」ジッ

ミカサ「……」

サシャ「(この中の)」ゴクリ

クリスタ「(いったい)」タラリ

ユミル「(誰が!?)」

サシャ「そーいえばユミル!最近私服を新調してましたよね!」

ユミル「!?」

サシャ「お金まわりがよくなったんじゃないですか!?」

ユミル「おい芋女、何が言いたい!?」

サシャ「……当たっちゃってるんじゃないかなぁーと思いまして」

ユミル「な!?」

ユミル「そ……そういうお前だって!」

ユミル「今日馬車で来てただろ!!」

ミカサ「馬車……」

アニ「あやしい」

サシャ「ワ、ワンメーターですよ!」

サシャ「そ、そんなこと言うなら私見たんですよ!ミカサが!」

サシャ「エレンの下着をクンカクンカしてるのを!!」

クリスタ「エレンの下着を!?」

ユミル「クンカクンカ!?」

サシャ「宝くじでも当たらなければそんな贅沢はしません!」

アニ「いや、その理屈はおかしい」

ミカサ「だったらクリスタも」

ミカサ「カバンの中に壁外旅行のパンフレットが入っていた」

クリスタ「それはおばあちゃんに頼まれて!」

クリスタ「そもそも人のカバン勝手にあらさないでよ!」

クリスタ「だったらみんなのカバンの中身も出してよ!」バラバラ

アニ「なんてことするのさ!?」

クリスタ「あー!」つハンケン

サシャ「アニ、レディースデーでもないのに劇見てます!」

クリスタ「しかも『ハ○ジと巨人』なんてビミョーな映画、お金をドブに捨てる気にならないと観れないよ!」

アニ「もうやめにしないかい?お互いを傷つけうのは……!」

ユミル「(みんな……)」

クリスタ「(互いに……)」

サシャ「(疑心暗鬼に……)」

アニ「(なっている……)」

ミカサ「(……!!)」

サシャ「お金持ちっていうのは物質的に量れないところにあらわれるんですよ!」

サシャ「宝くじに当たったからには人間、言う事からして違ってくるものです」

サシャ「そーいえばユミル、この間こんなこと言ってませんでした?」

ユミル「何て?」

ユミル『尊敬する人物は両親です』

サシャ「って」

クリスタ「」

サシャ「そんな発言、気持ちに余裕が無いとできっこありません!」

サシャ「3億円くらい持っていて心に余裕が無いとできっこないです!!」

サシャ「ユミルですよ犯人は!」

ユミル「ち……違う!」

アニ「犯人じゃなくて当選者ね」

クリスタ「いったい誰なの!?いいかげん名乗りでてよ!!」

ミカサ「待って。聞いたことがある」

ミカサ「宝くじ当選者が、他言せず、隠し通していても、プロは金の匂いを嗅ぎつけて来る。そう、アルミンが言っていた」

ユミル「はぁ?プロって?」




「すみませ~ん」




ニック「神のお言葉をお伝えに参りました」

ミカサ「ほら来た。プロなら、わかるはず。誰がお金を持っているか」

ミカサ「この中で一番入信させたいのは誰?」

アニ「誰が当選者なんだい?」

ニック「え?」

ニック「(一番信心が足りなそうで悪魔にとりつかれていそうなのは…)」

ニック「彼女です」m9( ゚д゚)

ユミル「」

ユミル「当たってねーよ!!」ボゴォ

ニック「」グハッ

ユミル「いい加減なこと言うなぁぁ!!」

サシャ「暴力はダメですよ!!」



おしり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom