【正義】安価でワンパンマン【悪】 (302)

となりのヤングジャンプで連載中の『ワンパンマン』の安価スレです。

皆様の安価で生まれたキャラで物語を作っていきたいと思っています。
とりあえず人がいれば安価などを。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401025707

では、キャラ安価を始めたいと思います。

まず、あなたの性別は?

1.男?
2.女?
3.それとも……

すいません、安価先忘れてました。

このレス下で

>>7 2
あなたは女性です。

あなたは何者?

人間、怪人、サイボーグ、宇宙人etc……
あなたの正体を教えて欲しい。

正体指定
下2レスより決定

怪人

>>10 怪人

あなたの正体は怪人です。

どのような怪人なのか、簡易な説明をお願いします。

下2レスより決定

帝国軍人

>>15 帝国軍人

あなたは、帝国軍人としての怪人です。

あなたの性格を教えてください。

下1~4までの安価より決定
複数採択

脳筋

根性論大好き

弱肉強食

ツンデレ

>>19 脳筋
>>20 根性論大好き
>>21 弱肉強食
>>22 ツンデレ

以上があなたの性格です。

あなたの強さはどれほどのもの?

1 C級下位
2 C級上位
3 B級下位 災害レベル狼
4 B級上位 災害レベル虎
5 A級下位 災害レベル虎
6 A級上位 災害レベル鬼
7 S級17~13位 災害レベル鬼
8 S級12~4位 災害レベル竜
9 S級3~1位 災害レベル竜
0 測定不能 災害レベル神

下スレ3・コンマ一桁より決定

へ?

>>28 9
あなたの力はとても強大なものです。

あなたの知名度はどれほど?

コンマ一桁が0に近いほど無名、9に近いほど有名

下3より決定

>>35 7
あなたはかなりの知名度を誇ります。

あなたの容姿はどのようなものですか?


下1~3までの安価より決定
複数採択

戦傷多数

全身に重火器装備

白髪のか弱そうな少女

>>37 戦傷多数
>>38 全身に重火器装備
>>39 白髪のか弱そうな少女

以上があなたの容姿です。

あなたにまつわる事件などはありますか?

下1~4までの安価より決定
複数採択

首相官邸占拠

病弱の兄に代わって鎧を着て、戦地をかけた

海面の高さが下降、陸地が増える

ちょっとでも反国的な人を見かけるところしちゃう

>>42 首相官邸占拠
>>43 病弱の兄に代わって鎧を着て、戦地をかけた
>>44 海面の高さが下降、陸地が増える
>>45 ちょっとでも反国的な人を見かけるところしちゃう

以上があなたにまつわる事件です。

あといくつかで終了となります。

あなたには必殺技のようなものはありますか?

下1~3までの安価より決定
複数採択


愛国心

クロックアップ

水分蒸発

>>50 愛国心
>>51 クロックアップ
>>52 水分蒸発

以上があなたの必殺技です。

あなたの名前はなんといいますか?
通称などもあればお願いします。

下1~4までの安価からコンマ一桁が一番高いものを採用

>>57 ま

あなたの名前は「ま」に決まりました。

通称は本編中に設定します。

最後に、あなたの交友関係をおしえてください。

下1~3までの安価より決定
1レス1キャラ

主人公

ガロウ 顔見知り

キング 殺意

>>64 ガロウ 顔見知り
>>65 キング 殺意

>>63 主人公
サイタマとの関係を設定します。
下3より決定

片思い

>>69 片思い

サイタマ 片思い
に決定しました。

以上でキャラクター設定を終了します。

というわけで皆様ご協力ありがとうございました。
後日キャラのプロフィールをまとめて投下させて頂きます。
なんか色々と初回から飛んでるキャラ設定になってしまいましたが、なんとかやっていきたいと思います。
投下する際には事前にお知らせしますので、その時はよろしくお願いします。

とりあえずプロローグだけ投下したいと思います。
安価が必要な話を投下する際には事前予告をいたします。

薄暗い研究室の中、白衣を着た男がブツブツと呟きながらあるモノを見ている。

巨大な培養液が満たされたカプセルの中、そこには白髪の少女が浮かんでいた。

「ふ、ふふふ、もうすぐだ……。 これが完成すれば……」

カプセルに浮かぶ少女を狂気的な目で見ながら、男がひきつったような笑みを浮かべた。

生来体が弱かった男は、しかし常人の数倍の頭脳を持っていた。

そのせいか幼少より自分以外の者は全て見下し、彼の周りからは人がいなくなっていった。

しかし男はそのようなことは気にせず、自身の目的の為に邁進していった。


男の目的とは、ずばり世界征服。


自分と比較してあまりに愚かな人類を、男は支配するべき対象としか見ていなかった。


各主要都市制圧の為の兵器開発から始まった男の計画は、しかし意外な所で躓く。


男の不穏な動きを察知した国家機関が先手を打ち、研究所を強襲したのだ。


なんとか追撃は逃れたが、すでに男の顔は全世界へと指名手配されていた。


慢心し切っていた男はこれを教訓として、まず自身の手足となる存在の創造に着手した。


人には収まりきらないスペックを持ったその存在は順調に成長し、洗脳教育も施された。


「さぁ、今こそ目覚めの時だ、我が妹よ」


感慨深げに戯れを口にしながら、カプセルから培養液を排出させる。


硬化複合ガラスのカプセルから全身を濡らした少女が、ゆっくりと歩み出た。


裸体のままで男の元に近寄った少女は、煩わし気に口を動かす。


「何か着る物はないか? このままでは少々間抜けだ」


「ああ、そこにお前用の服があるだろう。 それを着るといい」


男が指さした服に目をやりながら、少女の体が淡く光り出す。


光はすぐに消え、不思議なことにずぶ濡れだった少女の体には雫一滴残っていなかった。



「ほう、水分蒸発の力はちゃんと機能しているようだな」


今起こった不思議な現象に、男は得意げに目を細めた。


少女を調整していく過程で、偶然の産物により幾つもの特殊な力が開花していった。


少女がいま起こした蒸発能力もそのうちの一つだ。


「ふむ、軍服か。 なかなかに悪くない」


外套付きの軍服に身を包んだ少女は、薄らと笑みを浮かべる。


「さて、お前に早速任務を与える。 すぐに頭に叩き込め」


「ん?」


その男の言葉に、少女は不思議そうな反応を返す。



「なぁ、ひとつ聞いていいか?」


「何だ、なるべく早く済ませろ」


自身の話を中断されたせいか、若干苛立ちながら男が言う。


「お前は私よりどれ位強いんだ?」


「……何だその質問は、意味が分からん」


初期動作によるエラーを検討しながら、少女の質問に答える。


「お前は一個人としては破格のスペックを持っている。 そのような質問はナンセンスだ」


「そうか……」


「無駄な事に時間を使った。 さぁ、早く任務内容を覚えろ」


そう言って、任務を纏めた資料を渡すために男は少女に近づく。



この時、男は気付くべきだった。


力のみならず頭脳も大幅に強化されている少女が、培養液にいる間ただ教育を受けていただけではなかったことを。


少女の男を見る目が、男が周りの者を見る目と同じようなものに変わったということに。


無防備に近づく男は、少女を従順に従う人形としか思っていない。


「まぁ、安心しろ。 お前の代わりに、世界征服は私がこの国を頂点にする形で成し遂げてやる」


「は? 何を言って―――」


男は、最後まで気付かなかった。


男の心臓を手刀で貫いた少女は人形などではなく、弱者を喰らう獅子であったことを。



「ふむ、病弱だったとはいえ純粋な人間の強度はこの程度か」


自身の創造主を殺めたにも関わらず、つまらなそうに少女は男を打ち捨てる。


「さて、幸いにも残されたこの施設は有効に使えるな」


椅子に腰かけながら、女は笑みを深くする。


「まぁ時間はまだまだある、ゆっくりと進めていくとするか」


これからの道のりを想うように、少女は目を閉じる。


未曾有の怪人が生まれたことを、世界はまだ知らない。


プロローグ終了。
主人公は純粋培養の怪人という立ち位置にさせて頂きました。
本編は原作1話からのスタートを予定しています。
質問やご要望などがございましたら、お気軽に書いて頂いてください。
可能な限り答えていきたいと思っています。

それではまた、本編投下の際によろしくお願いします
お読み頂きありがとうございました。

頑張ればリア中爆発しろと叫びたくなるような
ハゲマントさんとラブラブ新婚生活的な展開にもできますか!?
もちろん18禁な展開も込みで

>>90
安価次第ではそのような展開の可能性もありえると思います。
相当に修羅の道だとは思いますが(コンマと自分の力量的な意味で)

皆様こんばんは。
ちょっと諸事が立て込んでおり投下が遅くなっております。
近いうちに投下はしたいと思っていますので、しばしお待ち頂けると幸いです。
今回は主人公の住所を安価で決定させて頂きます。

下3より決定


質問や要望などもお気軽にお書きくださって結構ですので、よろしくお願いします。

すいません、住所はワンパンマン世界のアルファベット表記の市でお願いします。

再安価
下2より決定

応答が遅くなり申し訳ありませんでした。
安価により、主人公の住所はM市に決定しました。

とりあえず主人公のプロフィール投下します。
それと、本編はいつごろから開始がよろしいでしょうか?
ご希望の開始時期があるならば、お手数ですが書き込みお願いします。

名前 ま
種族 怪人 (帝国軍人)
性別 女性
住所 M市
性格 脳筋 根性論好き 弱肉強食 ツンデレ
強さ S級3~1位 災害レベル竜
知名度 かなり有名
容姿 白髪のか弱そうな少女 全身に戦傷
装備 重火器
必殺技 愛国心 高速移動 水分蒸発
交友関係 サイタマ 片思い
     ガロウ  顔見知り
     キング  殺意
エピソード 首相官邸占拠
      病弱の兄に代わって鎧を着て、戦地をかけた
      海面の高さが下降、陸地が増える
      ちょっとでも反国的な人を見かけるところしちゃう

すいません、どうやら誤解を生んでしまったようで。
原作のいつごろを本編の開始時期とするかということでした。
紛らわしい言い方で大変申し訳ありませんでした。
投下は明日の夜ごろを予定しています。

時間が取れたので10:30に投下したいと思います。
投下時間までに開始時期を募集し、一番多かった時期で始めます。

投下開始したいと思います。
開始時期は多かった就活からにします。



「まぁ、そこに座って」


「はぁ、失礼します」


木漏れ日が心地よく降り注ぐカフェテラス。


そこに一組の男女が向かい合うように座っていた。


「何か注文するか? 昼食がまだなら遠慮しなくていい」


スーツをビシリと着こなしているのは女性で、豊かな白髪が風に靡いている。


「それじゃあ、このナポリタンを」


向かい合う男性もスーツは着ているが、こちらは着られている感が否めない。


活力に欠けた目も男性の印象を下げるものとなっている。



(物怖じせずに頼めるのは好印象だが、全体的に覇気に欠けるな。 この男もだめか?)


運ばれてきた料理を食べている男を見て、少女は内心で早々に見切りをつけていた。


社会に出てからすぐに、少女は配下を求めて会社を作り上げていた。


幸いにも男が遺したものは兵器以外にも多々あり、立ち上げるのにそれほど苦労はしなかった。


会社といってもまともなものではなく、その証拠にいまだ人員は少女一人だ。


これまで何人も見てきたが、少女の眼鏡に叶う者はいなかった。


(どいつもこいつも定型文のようなことしか言わん。 一人くらい私の地位を奪ってやると言うような者はおらんのか)


面接にきた者に求めるものではないことを愚痴りながら、少女は目の前の男に視線を戻す。




(やはりこの男も駄目だな、早々に切り上げよう)


これ以上は時間の無駄と判断し、少女は小さくため息をついた。


なかなかに人材集めは難しいと思いながら、雲一つない青空を仰ぐ。


(今日はもう基地に戻るか……)


男に不採用を容赦なく突き付けた後、少女はあてもなく道を歩いていた。


(そもそも配下なんていらないんじゃないのか? 人間の限界などたかだか知れているだろうし)


ここ数日周りの人間を観察した結果を整理しながら、面接の行為の不毛さを感じていた。


「はぁ、まったくままならな」


少女がまたため息を吐こうとしたその時



「かかってこいコラ!」


声のした方を見れば、先ほどの男が頭から血を流しながら叫んでいた。


男が対峙しているのはカニの怪人で、どうやら男は倒そうとしているようだ。


「キミに勝機なんてねーよ!」


蔑笑と共に怪人の爪が男に叩きつけられる。


(まぁそんなものか……。 少しは期待もしてたんだが)


なすすべもなく嬲られる男を見て、少々の落胆を少女は感じた。


これ以上見るべきものもないと踵を返そうとした時、それは少女の目に飛び込んできた。


全身を痛めつけられながらも、男のその目は光を宿していた。


先程の死んだ魚のような目ではなく、それはもっと別の……


(な、何だ、本当にさっきの男なのか?)


少女は男のあまりの変わりように内心で驚く。


一方カニの怪人は、勝ち誇るように笑い声をあげる。


「プーックック」


そんな余裕の怪人の、突き出た目になにかが巻き付いた。


「ク?」


巻き付いたそれは男のネクタイで、一切の躊躇いなく男は引っ張る。


「グアアァアアァッはああぁぁあ!?」


引っ張られた怪人のほうはたまったものではなく、地面にその巨体を沈める。


「ハァ、ハァ、ハァ」


疲労困憊な様子の男だが、その目は輝きに満ちていた。


(ッ!?)


その輝きに得体の知れない感情をおぼえ、少女は全力でその場をあとにした。


(な、何だ、あの男は!?)


風に等しい速度で奔る少女は、動揺の極みだった。



男が怪人を倒したことではない。


いや、人間の可能性をみられたそれは貴重だったが、そうではない。


あの男の目に宿った光。


(あれを見た瞬間、理解できない感情が湧き出てきた)


いまだ収まらないこの感情は一体なんなのか?


(何だ、この感情は? 一体この感情は……)


少女が戸惑う感情の正体、それは……。



コンマ一桁が7以上で片思いを自覚
下3より決定


コンマは次回から直下といたします。


(分からない、分からない分からない分からない!?)


これまで分からないことことがなかった少女は混乱した。


(くそ、基地に戻って調整を施さねば。 考えるのはそれからだ)


いまだ己の感情を理解できぬまま、少女は奔る。


その感情の正体を少女が知るのは、まだ先の話……。


(あの男、確か名前は……)


面接の時に聞いた男の名を思い出す。


男の名は……


(サイタマ……と言ったか。 刻んでおくぞ、サイタマ!)


お付き合い頂きありがとうございました。
今回の投下は以上で終了となります。
とりあえずこんな感じでこれからも投下していきたいと思います。
よろしければ次回もよろしくお願いします。

交友関係だけ更新されたので載せておきます。


交友関係 サイタマ 片思い(自覚なし)
     ガロウ  顔見知り
     キング  殺意


ところで皆様主人公の軍服とかってどのようなものをイメージされていますかね?
自分は加藤保憲みたいな恰好でイメージしてます。
あと全身重火器って設定はACのネクストみたいなのでもいいんでしょうか(フロム脳)

帝都物語の加藤だな。
最近ならエロゲの戦神館の主人公みたいな奴。

話題に上がってた戦神館をふと調べてたら正田卿じゃないか……。
kkkやってから目を通してなかったから知らなかった。
春香さんも出てることだしこりゃ買うっきゃない(ステマ)

あ、投下は明日の夜ごろになりそうです。

加藤モチーフ戦神館やってたからと勝手に思っていた。
戦神館は帝都物語元ネタの一つでラスボスは加藤がモチーフのキャラ。

絶望時代

狛枝凪人

ギャーヒィータスケテタスケテ

狛枝「おっかしいな?僕みたいな塵屑を乗り越えて子育ての希望でしょ何で皆死んじゃうかな?」

モブ「ば、化物!?」

狛枝「あはっ、嬉しいな化け物みたいな絶望なんでしょ早く乗り越えてよ」

グチャ
狛枝「あーあ、死んじゃったまったく希望がいないなんて絶望するよ」

花村 輝々

花村「どう美味しい?」

モブ「うまっ!?なにこれこんな時代にこんな旨いもの食えるなんて」

花村「よかった。僕は料理人だからね美味しいものたべさせるのが本分さ」

モブ「あ、ありがとうございます母ちゃんにも食べさせたいんですが」

花村「おかしなこというね、そのステーキが君のお母さんだよ」

ごめんなさい投下ミスです

>>1ってもしかして進撃の巨人のエレン達観物書いてた?

投下は今夜の21時頃を予定しています。

>>169
自分は進撃の巨人ssは書いたことないですね。
いくつかの安価ssと咲×モノノ怪が自分の過去作です。

すいません、遅れました。
投下開始します。



「夢……か」


ソファーに体を横たわせながら、少女が呟く。


「何か懐かしいような……。 ふむ、悪くない目覚めだ」


身を起こし、そばに掛けてあった外套を羽織る。


軍帽もかぶれば、不思議と頭が冴えわたってくるような気持ちだ。


「さて、今日はどうするか」


特に予定はなく、手持ち無沙汰な状態だ。



1.テレビを見る(内容指定、原作のイベント限定)
2.街に出掛ける(場所指定、安価によるキャラとの交流)
3.自由安価


 下2より決定


「そうだな、今日は配下の者たちでも見てくるか」


すでに少女が生まれてから数年、ダミーとして建てた会社も一流企業へと成長していた。


それに伴い、配下の者たちが充実しているのも想像に難くない。


少女の配下は……


直下のコンマ一桁により配下の人数決定
下2のコンマ一桁により配下の実力決定

下3まで配下の設定指定

その配下、総勢300名。

なかなかの人員数だが、その真価は個人個人の質である。

配下一人が、近年設立されたヒーロー協会のA級ヒーロー上位陣に匹敵し、それを纏める3幹部は主である少女すら時に凌ぐほどの力を持っているのだ。

これほどの戦力が自身の元に集まったのは、ある種の奇跡だろう。

「諸君、おはよう」

3幹部を自室に呼んだ少女は、彼らを眺めながらそう思った。

「呼んだかね、少女よ」

白衣を着た人物が、少女に話かける。

白衣は主に科学研究に秀でた者で、配下に来てから停止していた数多くの基地施設が稼働を再開した。

研究において才を発揮しているが、それは白衣の一面のみの話だ。

いざ戦闘となれば自身の開発した研究成果を惜しみなく使い、敵はなすすべもなく蹂躙されることとなる。

「おい貴様、いい加減マスターに対するその態度を改めろ」

黒スーツにサングラスの人物が、白衣に強い口調で注意する。

配下の中で少女の片腕を自称する黒スーツだが、その忠誠心は嘘偽りのないものだ。

間違いなく少女の敵を一番葬っているのは黒スーツであり、その功績は揺るぎのないものだろう。

「さてはて、一体今日は何用で?」

少女と同じような軍服姿の人物は、つかみどころのない表情で尋ねる。

ある日ふらりやってきた軍服は、少女に対して決闘を申し込んだ。

三日三晩の対決の末、軍服は少女から直々に幹部へと招待される形となった。

二人の間になにがあったのか、それは当人たちしか知りえない話だ。

「なに、ちょっと今日は諸君たちの様子でも見ようかと思ってな」

悪戯めいた笑みを浮かべながら、少女が己の目的を話す。


修正

×総勢300名
○総勢30名

300名とかヒーロー協会涙目過ぎる


「見ての通り、私の所はいつもと同じだよ」


少女の話を聞いた3人は各々の持ち場へと戻り、少女の来訪を待つ形となった。


まず少女が向かったのは白衣の研究室。


そこでは白衣の部下たちが、なにやら怪しげな研究を各々試していた。


「ふふはふは、素晴らしい素晴らしい時が見えるあれは滅亡の光あkjdぐy!」
「やっべーおれ天才だわ天才過ぎる俺にしか分かんねーわこれ」
「人間がフラスコに見えるぜヒャハハハァ!!」
「いいな、惹かれるな、これ……」
「その目だれの目」
「奇跡のような科学を! 科学のような奇跡を!」


「うん、今日もどうやら絶好調のようだな!」


「ええまぁ、ここにいる連中は皆自分の研究が認められなかった人種ですからねぇ」


自分たちの認められなかった研究がここでは大手を奮ってできるのだ。


彼らにとってここは楽園以外の何物でもない。


「っと少女よ、そろそろ他の者の所へ行ったほうがいいのでは?」


でないとあの忠犬が落ち込んでしまうぞと暗に言いながら、白衣は少女を促す。


「そうだな、他の者を待たせるのも悪いか」


その真意を知ってか知らずか、少女はその言葉に頷く。


「ではな、諸君。 偉大なる諸君らの研究に実りあれ」


そう言って、少女はその場を後にした。

すいません、ちょっと投下が続けられそうにないので今日はここで中断とさせて頂きます。
せっかくお付き合い頂いた皆様には本当に申し訳ありません。
再会はなるべく急ぎますので、また次回よろしければお付き合いください。

部下の中にバロネス教授混ざっとるな

友人とTVを見ている時、さけるチーズのCMが放送されました。
それを見た友人が自分に向かって、「なんだかいやらしいな……」と感慨深げに呟いてきました。
自分はその言葉を聞き「やっぱりこいつは本物だ」と確信しました。

投下は明日の夜ごろを予定しています。

>>197
気付いていただきありがとうございます。
最近になり完全版の足洗邸を読み、一気にはまってしまいました。
てめぇはスーパーマンなんかじゃねぇ!のくだりは誰かにやらせたいです。

投下は22時頃を予定しています。

蒼天航路を最近になって読み直したのですが、やはり面白いです。
同作者の達人伝も面白いですし、是非お勧めしたい作品です。
なんかワンパンマンの話を全くといっていいほどしてない気がします。

投下開始します。



「ようこそお越しくださいました、マスター」


黒スーツが少女を迎えた部屋では、巨大モニターが鎮座し数人がオペレーターなどの役割を果たしていた。


「我々は企業です。 与えられた報酬分の成果をあげることは当然の義務かと」
「一度は敵に回った貴様らがどうなろうと知ったことか! グダグダ言わずに話を聞け!」
「M市にて怪人とS級ヒーローが交戦。 ヒーローの威圧により怪人が失神しました」
「そちらにとっても、悪い話ではないと思いますが?」
「マークしていた組織から構成員がパワードスーツを持って逃走。 監視を続行せよ」
「ネズミの駆除終~了。 体は研究室の方に持っていってくれ」


少女の組織は表も裏も、ここの人間たちによってほとんどの交渉や指示が行われている。


もしここの人間たちが一斉に働くのをやめれば、裏はともかく表は確実に機能しなくなってしまう。


まぁ、そのようなことは黒スーツが許しはしないだろうが。


「相変わらず皆一生懸命にやってくれているな」


「勿体ないお言葉です、マスター。 ところで……」


黒スーツが少々声を落としながら、少女に語りかける。



「軍服の件はやはり承諾してもらえませんか? 一度はマスターの命を狙った身、監視をつけるくらいは」


「私はあの者を信頼している、そのようなことは不要だ」


「……はい」


少女にそう言われてしまえば、黒スーツはそれ以上何も言えない。


「もちろん、ここの室長のことも同じくらい信頼している」


「!? あ、ありがたき言葉!」


少女に対して一番単純なここの室長は、その言葉に勢いよく返事をする。


「そろそろ次に向かわねば。 報告書は後で頼む」


「はっ! 全てこの自分にお任せ下さい!」


現金なその反応に、何人かが苦笑ともとれる表情をつくる。


「ではな、諸君。 諸君らの尽力に無限の感謝を」


そう言って、少女はその場を後にした。



「何もない所だが、まぁ悪巧みならいくらでも彼らが生み出してくれる」


軍服が笑いながら見る先には、円卓に座る者たちが何やら言葉を交わしていた。


「あと10、いや20は戦力となる者が欲しいな」
「随分と臆病なことだ。 私に任せてくれれば問題なく制圧できると思うがな」
「馬鹿な、どう考えても数が足りん。 動けば警察・軍・協会に背後を衝かれるぞ」
「そもそも制圧した後の方が問題なのを理解できないのか」
「然り、どうやら我が主の意向を理解できていないようだ」
「いちいち理由を求めるのも馬鹿らしいと思うがね。 私はただ胸躍る戦争がしたいだけだ」
「私も同感だな。 この脳髄より溢れる知略を解き放ちたくてたまらぬ」
「言葉は慎みたまえ。 これは我が主が世に示す義挙なのだ」


「皆一様に良い笑顔だ。 実に頼もしい」


どう見ても良い笑顔には見えない一同だが、少女の目にはそう見えるらしい。


「はは、さすがは主殿で。 叶いませぬ」


曖昧な笑みを貼り付けながら、軍服が相槌を打つ。


円卓にて討論を交わしている者たちは皆どこかの軍人だった者たちだ。




ここに来るまでの過程は皆それぞれの理由があるが、所属していた軍から追われているという点は一致している。


「それで軍服よ、実際の所はどう考える? 今の戦力でどこまでいけたものか」


「質としては十分ですが、やはり数かと。 これは戦のみならず、のちの国内統一にも言えることですが」


「やはりそうか……」


軍服の言葉に少女はしばし考え込む。


「……いや、実に有意義な時間だった。 この調子で頼むぞ」


「主殿に頼まれては、発奮せぬわけにはまいりませぬなぁ」


最後まで変わらぬ笑みをもって、軍服は少女の相手をする。


「ではな、諸君。 諸君らの指揮に、至上の栄光を」


そう言って、少女はその場を後にした。



自室に戻った少女は、頭の中で今日の情報を含め整理していた。


(当面の間に我々が注意しなければならない相手は、警察、軍隊、ヒーロー協会)


(この内、警察と軍隊は保有している兵器だけで6割の損害を与えることが可能であり、深刻な脅威になる可能性は低い)


(問題はヒーロー協会だ)


(C級390名、B級100名、A級38名、S級16名、これがヒーロー協会の全戦力)


(対して我々は私を入れて31名。 質では負けていないと自負しているがやはり数が足りない)


(仮に協会に大打撃を与えられたとしても、その隙を警察と軍隊に衝かれるのは必至)


(その後の統治にも影響を与えるだろうし、やはり少なすぎるな)


(最初は簡単に成せると思っていたが、なかなかどうしてままならない)


長い思考の末、少女は目を伏せる。


(しかし……)


だがそれも一瞬のことで、目は開かれる。


(だからこそ、この燃えたぎるような気持ちが生まれてくるというものよ!)


その目には己の激情を映すがごとく、炎が渦巻いていた。


「困難を乗り越えてたどり着くからこそ誰もが夢に恋い焦がれるのだ! 私もその一人に他ならない!」


覇気をのせた言葉が少女の口から発せられ、部屋が歓喜に震えるように揺れる。


「待っていろ世界。海よりも深い愛でお前を満たし、天よりも高い情熱でお前を照らし、必ず私は迎えにいくぞ!」


楽しそうに、激しく、激しく少女は吼えた。


世界に恋い焦がれる少女を世界が知るのは、もう少し先の話。


お付き合い頂きありがとうございました。
今回の投下は以上で終了となります。
毎回投下量が短く申し訳ございません、なるべく多く投下できるように頑張ります。
次回の最初に出来ればキングとの出会いを投下できたらと思っています。
よろしければ次回もよろしくお願いします。

投下は明日の夜ごろになりそうです。

自分的に村田先生版のキャラは印象が違うのが数名いるのですが、その中でも閃光のフラッシュさんは一番でした。
なんかオシャレな髪飾りとかつけてるし、ロン毛になってるし。

投下は今夜の22時30分を予定しています。
よろしければお付き合いください。

最近ワンパンマンを読み返し、タツマキってお姉ちゃんしてるんだなぁって描写が結構ありました。
対してフブキは毛嫌いしてるし、そう考えるとタツマキが不憫なお姉ちゃんに思えてきます。

それでは投下開始します。




「そこのコスプレのお嬢ちゃん! よかったら寄っていかない?」


街を歩いていた少女に、いかにも軽い感じの男が声をかけてきた。


軍服に軍帽、日本刀を身に着けている少女の姿は、他人から見ればたしかにコスプレイヤーにしか見えない。


「私のことか?」


しかし少女にそのような自覚はなく、自身のことかと尋ねる。


「そうそう、そこの白い髪の君。 暇だったら遊んでかない?」


男がそう言って指さす先には、華やかな光と音を放つ建物があった。


代表的な娯楽施設、ゲームセンターである。



「いまイベント中でさ、きっと楽しめると思うよ」


「ふむ……」


その言葉に、少女は暫し考える。


近頃設立されたヒーロー協会という組織についての対策が少々難航し、気分転換のため街に繰り出してきた。


基地は配下に任せてぶらついていた少女に、さして予定があるわけでもない。


「たまにはよいか……、こんな過ごし方も」


そう言うと、少女はゲームセンターの入り口に歩みだす。


「お客様一名、ご来店~!」


軽そうな男の軽い声を背に、少女はゲームセンターに入っていく。



「ふむ、理解した」


ゲームセンターに入って少女は、一通りのゲームをプレイした。


どれもまぁ楽しめたが、中でも格闘ゲームに少女は強い興味を示す。


人気タイトルの一つであるそれをプレイし、そのゲームのコツを覚えるのに十分はいらなかった。


「しかし、NPCが相手では味気ないな。 やはり人が───」


少女がそう呟いた瞬間、


【CHALLENGER!!】


「おお、言ったそばから」


顔に喜色をにじませ、キャラクター選択画面へと移動する。



個性豊かなキャラクターの中から、少女は陣羽織を羽織ったキャラクターを選び出す。


一目見てこれだと決めたこのキャラクターは、スピードに優れた日本刀使いである。


他人の気がしない少女は、髪の色も同じにすべく31Pカラーへと変更を決めた。


この少女、意外と凝り性である。


「さて行くぞ、まだ見ぬ猛者たちよ」


興奮を隠そうともせず、対戦へと少女は臨む。



「失せろ、てめーなんかには家庭用版がお似合いだ! 帰ってプレイしてな!」


罵声と共に攻めてくる相手に、カウンターの逆袈裟切が決まる。


「すまないが、これが初プレイだ」


「嘘……だろ?」


You Win


一人目、撃破。


「防御を固めとけば負けやしねぇって兄貴が言ってたぜー、がはははは!」


「一理あるが、今この状況では間違いだったな」


気合一閃、ガードブレイクの必殺技が相手のキャラクターに炸裂する。


「おぃ、まじかよ……。 夢なら覚め」


You Win


「次からは攻撃にも手をのばすといい」


二人目、撃破。


「俺からは逃げられないって知ってるでしょ?」


距離を一気に詰めてきた相手の攻撃を、寸前で避ける。


急いで離れようとする相手を逆に追いかけ、唐竹割りの一撃が放たれる。


「寡聞にして知らんのだ、申し訳ない」


「そんな……あんまりっすよ……」


You Win


三人目、撃破。





「なかなかに楽しいな。 いつもの鍛錬とはまた違った感じがよい」


声を弾ませる少女に、またも対戦相手が現れる。


相手はバニーガールのキャラクターで挑んでくるようだ。


「ふふ、どんな相手でも全力を尽くすのみだ」


対戦前のカウントダウンを聞きながら、闘志を漲らせる。


向かいに座っているであろう相手の反応は一切なく、今までの対戦相手とは違う。


しかし伝わってくる覇気は一番のもので、少女は期待に胸が高鳴る。


「いくぞ!」


四戦目、その戦いの幕がついに開ける。



遠慮容赦一切無用とばかりに、臆することなく陣羽織は突貫する。


一見すればそれは蛮勇に見えるが、その実考えられた攻撃である。


相手のバニーガールはトリッキーな攻撃が特徴で、その実力が真価を発揮するのは中距離からである。


接近戦は得意とせず、単発の威力も乏しい。


対して少女の陣羽織は接近戦を得意とし、連撃は不得意だが一撃の威力は全キャラでも上位に位置する。


「まずは一撃、馳走しよう」


自信をもっての発言だったが、次の瞬間少女が固まる。



当たると確信した刀での突きを、なんとバニーガールは胸でパリィしたのだ。


ファンの間では『オッパリィ』などと頭の悪い呼称で知られている技だが、とても実戦で使えるようなものではなく、専ら一部の者たちの鑑賞用となっている技である。


そのような事情は知らぬ少女だが、対戦相手の技量が凄まじいものだということは実感していた。


パリィを決められ無防備な姿を晒している陣羽織に、バニーガールは攻撃をしかける。


それは一撃では終わらず、二撃三撃とつながる拳打の嵐が陣羽織を襲う。


「くっ、立て直せない……!」


なんとか嵐から抜けだそうと操作するが、全て反応する前につぶされてしまう。


画面を縦横無尽に駆けるバニーガールの攻撃に、陣羽織のHPバーがみるみる減っていく。


そしてついには、陣羽織の膝が力なく地面についていた。


You Lose



「負けた……か」


静かに、少女が画面を見ながら言う。


是非対戦相手に挨拶したいと思い、少女は向かいの席に足を運ぶ。


「……何か?」


「失礼、いま貴方と対戦をしていた者だ。 いや、完敗というほかない」


座っていたのは男性で、左目には三本の傷跡が厳めしく主張していた。


眼光は鋭く、常人にさえ感じられる覇気はただ者ではないことが分かる。


(これは思わぬ出会いかもしれないぞ!)


内心喜びをかみしめながら、少女は手を差し出す。


「大変勉強になる対戦だった。 機会があればまた」


差し出された手に、男が応えようと立ち上がる。


互いに握手をしようとした、その時……。


直下のコンマ一桁により少女のスタイル決定。
1に近いほどスレンダー、9に近いほどグラマー。
0で黄金比率の肉体。



事が起こる前に言わせてもらうと、それは事故だった。


彼の名誉を守るために言わせてもらえば、足下に転がっていた空き缶でバランスを崩してしまったのだ。


バランスを崩した体は前へと傾き、差し出した手は少女の手ではない別の所へと向かう。


止めようもないその手は、ただただ前へと向かう。


間もなくその手は、空中を浮翌遊したあと山へと着地する。


神秘の塊のようなそれは、山であり山にあらず。


世界中の男性が渇望してやまないその山は、常に二つの偉容を誇示している。


柔らかく、人類の根源的な癒しを象徴する双子山の中でも、少女のそれは特別だった。


世界でも数えるほどしかいないであろうその名山は、男ならば一度は目指してしかるべきものだ。


つまり男の手が豪快に少女の胸をわしづかみ、オパイタッチしているのも大宇宙の真理であると言えるのだろう。



……そんな真理ならば打ち壊しても構わないというのが一般常識なのは、言うまでもない。



「な、なるほど。 勝者が敗者を好きにするのは世の常だからな、ま、全く問題ない」


すぐに男は手を離したが、少女には先ほどまでの余裕はない。


これが生まれたばかりの少女なら気にもしなかったが、最近配下になった者に女性としての自覚などを指導され、女性的な恥じらいを持つようになっていた。


声も僅かに震え、なにやら異音まで二人の間に響いている。


「すまない……、そんなつもりは」


「い、いや、き、気にしなくていい」


落ち着こうと深呼吸をし、少女は男を見据える。


「此度は私が負け、その辱めは正当なものであることは疑いようもない」


「しかし、自惚れだが私は自分を安い女だとは思っていない」


「然るに、いずれ必ず相まみえることをここに宣言しておく」


「……ああ、そう考えると、今から血が滾ってくるなぁ」


獅子すら睨み殺せそうな眼光を男に向けながら、凄絶に少女は笑う。


「ではまた、交差する時に……」


マントを翻しながら、少女は店を出て行く。


宣言された男は、こちらも眼光鋭く少女の背中を見ていた。


手を握ったり開いたりしているのは、いずれ来る再戦への興奮を抑えるためか。


ここに、強者同士の誓いがなされたことを、世界はまだ知らない。





ちなみに、この件を知った少女の配下の一人が近隣の怪人を特定の場所に執拗に扇動し続けたことと、それから少し経ち新しいS級ヒーローが誕生したことは、完全に余談である。


申し訳ありません、今回は以上で終了とさせていただきます。
お付き合い頂きありがとうございました。
キングとの出会いはヒーロー協会設立当初という形にさせて頂きました。
最近何かと忙しくなり、なかなか時間がとれません。
しかし最後まで書きたいとは思っていますので、皆様よろしくお願いします。


今回、投下中に他の方の作品を読んでたら酉をつけたまま書き込んでしまいました。
やっぱり投下中は読むのはやめようと再認識いたしました。

新たにスタイルが追加、交友関係が更新されたのでプロフィールを投下しておきます。
脳筋の設定がほぼ死んでる件

名前 ま
種族 怪人 (帝国軍人)
性別 女性
住所 M市
性格 脳筋 根性論好き 弱肉強食 ツンデレ
強さ S級3~1位 災害レベル竜
知名度 かなり有名
容姿 白髪のか弱そうな少女 全身に戦傷
スタイル 黄金比率の肉体
装備 重火器
必殺技 愛国心 高速移動 水分蒸発
交友関係 サイタマ 片思い(自覚なし)
     ガロウ  顔見知り
     キング  殺意(再戦の誓い)

今日の夜に投下を予定しています。
よろしければお付き合いください。

質問などありましたらお気軽にどうぞ。
描写不足の点もありいまいち分からない点も多々あると思いますので。

今夜の21時くらいに投下します。
よろしければお付き合いください。



「さて、今日は何をするかな」

差し迫った用事があるわけでもない少女は、ぽつりと呟く。


1.報告を受ける(内容指定、原作のイベント限定)
2.街に出掛ける(場所指定、安価によるキャラとの交流)
3.自由安価

直下のレスにより決定

内容もじゃね?

よかったら、ゾンビマンが他のある研究所から逃げ出したらしい。

>>251
原作指定ですので、また番外の形であつかわせて頂きます。



「マスター、こちら本日の報告書になります」


「ああ、ご苦労」


黒スーツから受け取ったそれに目を通しながら、少女が礼を言う。


いくつかの案件があるが、その中で少女の目に止まったのは……


下1から3までのレスから原作イベントの指定
コンマ一桁が一番大きいイベントを採用



「新しいS級ヒーロー?」


写真付きの資料を手に取りながら、少々の驚きの声を上げる。


S級とはヒーロー協会のランクでも最上位を意味し、その存在は畏怖を持って語られる存在だ。


「昇級ではなく試験を受けての認定とは、随分な大型新人だな」


A級が積み上げてきた功績でS級になったのではなく、今日試験を受けにきたいわば新人がS級になったということだ。


なかなか目にかからない快挙であり、これには少女も興味津々になる。


「ふむ、どうするか……ん?」


考え込む少女の目に、なにかが……


直下のレスのコンマ一桁が6以上で隠れた情報を発見




新しいS級資料に隠れるように、それは添付されていた。


内容はC級ヒーローのものであり、どうやら同時期に認定されていたようだ。


写真に写っている顔は覇気に欠けたもので、どうにも不真面目な印象が拭えない。


見事な禿頭のC級ヒーローの名前は、こう記されていた。


サイタマ、と。


「……」


食い入るようにその資料を見つめている少女に、黒スーツが語りかける。


「マスター、どうかなさいましたか? その男がなにか」


「黒スーツ」


言葉を遮るように放たれたその言葉には、尋常ではない覇気が込められていた。


少女が黒スーツに語ったのは……


下2レスにより決定
少女の行動指定



「気に食わない顔だ。 私が潰してくる」


そう一方的に宣言し、少女が部屋を出ようと歩く。


「え? あ、あのマスター?」


一方的に宣言された黒スーツだが、はいそうですかと簡単にうなずくわけにはいかない。


少女の前に立ちはだかり、それには及ばぬと話す。


「お待ちください、そのような三流に御自ら出向くなどあってはなりません」


「今からバーラット部隊を向かわせます。 彼らなら何の苦もなく」


「私が行くと言っている」


対等なものではなく、主従である関係を感じさせる声色で放たれたそれに、黒スーツは膝を着く。


久しく感じさせなかったものを感じ、それでも少女への忠義で黒スーツは声を上げる。


「ならば、ならばせめて理由を! 何故自ら出向くなどと言われるのですか!?」


その言葉に、少女は振り返らずに答えた。


「私が信じた可能性の種を、確かめにいくだけだ」


怒気すら混じっていそうな声を残し、少女は部屋を出た。




すいません、安価先間違えました。
少々お待ちを。



「この男について調査しろ。 ただし戦闘は禁じる」


「は、ただちに人員を向かわせます」


少女から資料を受け取り、即座に黒スーツは行動を起こす。


何C級ヒーローの方を調べるのかなどの疑問は抱かない。


少女に危険が及ぶ選択肢でない限り、黒スーツが命令に背くことはありえない。


「それではマスター、本日はこれで失礼します」


送り込むメンバーを選ぶ為、黒スーツが退室する。


一人になった少女は、椅子に深く身を預けながら目を閉じた。


(本当にお前なのか、サイタマ? 本当にお前が……)


(だとしたら、私は確かめなければいけない)


(あの日、可能性を見せてくれたお前が。 あの日、可能性を教えてくれたお前が)


(どのような存在になっているのか、私は知らなければならない)


今でも忘れることのない、あの日の記憶に浸りながら思う。


(そして、私は気付かなければいけない)


(奴との出会いにより生まれたこの感情の正体を、私は知らなければならない)


この気持ちは果たしてなんなのか。


自身の体をかき抱き、少女はじっと目を伏せる。




「奴か、ボスが調べろって言ったのは」


「あの禿頭、写真とも一致する。 まず間違いなくターゲットのサイタマだろう」


「しかしS級のジェノスまでいるとは……。 交流があるというのは本当だったか」


周囲を岩に囲まれた地に、五つの影が落ちていた。


二つの影は、大きな窪みになっている穴におり、なにやら話している。


S級ヒーローのジェノスと、C級ヒーローのサイタマである。


会話から察するに、どうやらサイタマとジェノスが稽古を始めるそうだ。


別段おかしくない話のようにも聞こえるが、残りの三つの影は訝し気に様子を見ている。


その三つの影は、サイボーグであるジェノスと比較しても異形であった。


まだ人間らしさが残るジェノスとは違い、その姿は完全に機械といってもよかった。


それぞれ、黄、緑、青といった色の違いはあるものの、三つの機械はある共通した形を取っていた。


日本では田舎に行けば会うのも珍しくないあの動物。


そう、機械兵とも呼べる三つの影は、あの猿を模したような姿をしているのだ。


緑色の猿機兵が装備されている日本刀を弄りながら呟く。


「どういうことだ、普通は逆じゃないか?」


その言葉の意味は、サイタマとジェノスが交わしている会話にある。


普通はランク的に考え、稽古ならS級のジェノスがC級のサイタマにつけると考えるのが自然だ。


しかし二人の間ではその逆で、サイタマがジェノスに稽古をつけるというのだ。


「あのサイタマとかいう奴、実力を隠していたということか?」


「しかし何故そのようなことをする? それならば態々試験を受けに受けに来たりはしないだろう」


三人が困惑していると、ジェノスが突如動き出した。


周りの岸壁を削り飛ばしながら、猛打をサイタマに浴びせ続けている。


「早いな、初見ならギリギリ躱せるかどうか……」


「だがマスターほどではない」


「あんなスピードを出せる存在が他にいてたまるか」


存外余裕そうな声で、三人は目の前の戦闘を分析する。



しかしその余裕も、次の瞬間には吹き飛んでいた。


「……おい、気付いたか?」


「ああ、まさかとは思ったが……」


「何者なんだ、奴は……?」


三人の驚愕は、すぐにジェノスにもおとずれた。


攻めていたと思っていたサイタマが、どこにもいないのだ。


それはつまり、最初から残像を相手にしていたという事に他ならない。


付近を索敵し、ジェノスがサイタマを補足する。


再び始まった攻防を観察しながら、三人は重苦しい雰囲気を漂わせていた。


「見えなかった。 全く反応できなかった」


「あの速さ、もしかしたらマスターと」


「馬鹿なことを言うな!」


声を荒げる黄色の猿機兵だが、その声色は僅かに震えていた。


「どうする、今ならまだ俺たちの存在は奴等には把握できてない。 撤退するなら今だと思うが」


「確かに、データは十分に取ることが出来たな」


緑と青の猿機兵の言葉は、黄色に判断をあおぐ形だ。


「そうだな……」


黄色の猿機兵の答えは……


直下レスにより決定
行動指定

戦闘禁止命令があるから無効かな?



「今のが現実か試すために俺が襲い掛かる」


その言葉に、二人が僅かながらに驚く。


「おいおいマジかよ。 得策とはお世辞にも言えないぜ」


「まぁ、それがお前の意思なら俺たちは止めはしないがな」


「すまない、恩に着る」


二人の言葉に、黄色の猿機兵が頭を下げる。


「お前らの内、一人はこの戦闘を観察、もう一人は念のために今の情報だけを基地に持ち帰ってくれ」


「了解、俺が欠けたらステルスは完全じゃなくなる。 気をつけろよ」


「承知」


そう言うや否や、緑の猿機兵はすぐにこの地を離れ基地の方角に飛翔していった。


「武運を」


「心配するな、まだマスターの夢の手伝いが残ってるんだ」


軽く答えると、稽古が終わった様子のサイタマとジェノスに黄猿機兵が音もなく近づく。


彼らは少女の組織内では、三猿部隊と呼ばれている凄腕の隠密部隊である。


黄色の光学欺瞞、緑の音声欺瞞、青の熱源欺瞞を駆使し、これまで幾度となく活躍してきた。


三体の欺瞞装備を複合すればほぼ完璧な隠密活動が取れるのである。


しかし、今回は一体が欠けた不完全なものであり、不安は拭い切れない。


「うどん食いに行こうぜ」


「……行きましょう」


和やかな会話をしている二人のすぐ背後にまで迫り、黄猿機兵は装備の日本刀を八双に構える。


(サイタマ、我等の障害となるか、試させてもらうぞ)


狙うは首。 そよ風が起こるよりも早く目標に到達する、最速の突きを喰らわせる。


(喰らえぃ、サイタマァ!)



下1から2レスまでのコンマ二桁の合計が60以上で無事生還


>>273
あ、そうでした……。


すいません、ちょっと変更いたします。
なんか今日はいつにも増してダメダメです。



『戦闘を禁じる、これはマスターの慈悲の心だということを忘れるな。 君たちの誰が欠けてもマスターは悲しむのだから』


(はっ!)


サイタマの首に刃が届く寸前、基地内での会話が突如として頭に浮かんだ。


体はそのまま動かず、ターゲットはもう必殺の間合いからは遥か遠くにいる。


あのまま刃が到達していれば、自分は勝てただろうか?


そんな疑問は、すぐに打ち消された。


(そんなわけがない、そんなわけがないんだ!)


崩れ落ち、地面を拳で打ちながら否定する。


突如として頭に浮かんだあの言葉、あれは自身が自身を救うために思い出させたのだろう。


優れた戦士としてのものだが、今はただただ情けなかった。


少女の心を無視したこと、敵に臆したこと、どれが正解なのか分からない。


正体の分からない情けなさに、ただただ拳を打ち付けることしか、一匹の猿には出来なかった

今回は以上で終了とさせていただきます。
お付き合い頂きありがとうございました
今日はいつも以上にグダグダとしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
なんか収拾をつけるためのはずがどんどん広げていってしまっています。
今回もオリキャラ出しちゃいましたし、ちょっと一度全体を見直す必要がありそうです。

つきましては、近いうちに他の組織メンバーの案を募集することになるかもしれません。
この件につきまして、よろしかったら皆様の意見もお聞かせくだされば幸いです。

報告も出来ず申し訳ありませんでした。
試験期間がまだ終わらず投下できそうにありません。
投下の際には必ず報告するので、よろしくお願いします。

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