れんげ「なっつんなっつん。うち、衝撃の事実に気がついてしまったのん！」

夏海「ほう。どうしたれんちょん？」

れんげ「実は去年、のんのんびよりのアニメがやってたのん！」

夏海「いや、知ってるけど・・・」

れんげ「いろんな人がいっぱい見てたのんっ！」

夏海「まぁ、ちょっとしたブームみたいにはなったよなー」

れんげ「みんな楽しんでくれてたのん」

夏海「あー、そうだったかなぁ」

れんげ「のんのんびよりが終わった時にはオタクのおっちゃんたち、いっぱい泣いてたのん！」

夏海「オタクのおっちゃん言うな」

れんげ「でも今、その人たちはどこにも居ないのん！」

夏海「いやぁ、いないって事はないと思うぞー？どっかには一人二人のファンくらいいるだろ」

れんげ「じゃあ、その人たちはどこにいるのん？」

夏海「えっ？」

れんげ「のんのんびよりのファンがいるなら、ここに連れて来て欲しいのん！」

夏海「あー、いや、それはちょっとなぁ」

れんげ「うちは知ってるのん！」

夏海「え、何がだ？」

れんげ「うちは目撃してしまったのん。のんのんびよりが終わった時に泣いてたおっちゃんたちは」

れんげ「今はごちうさ見てるのん！」

夏海「ブッ！」ブホォ！

夏海「ご、ごちうさ・・・？」

れんげ「なっつんは知らないのん？ご注文はうさぎですか？っていうアニメなのん」

夏海「うーん、知ってるっちゃ知ってるけど・・・」

れんげ「のんのんびよりが終わった時に、この世の終わりかのごとく泣いてたおっちゃんたち」

れんげ「今はごちうさ見てにやにやしてるのん！」

夏海「にやにやて・・・」

れんげ「うち、びっくりしたのん！」

れんげ「人情もあったものじゃないのん・・・」

夏海「そんな大げさな」

れんげ「のんのんびよりが終わってから、まだそれ程時間は経ってないとうち思ってたのん」

れんげ「なのにオタクのおっちゃんたちは、もうのんのんびよりの事を忘れてしまったのん！」

れんげ「今はもうのんのんびよりの事は忘れて、ごちうさに夢中なのん」

夏海「い、いやぁ～。いろいろ事情があるんだと思うぞー？オタクのおっちゃんたちにだって」

れんげ「嘘なのん！」

れんげ「おっちゃんたちには、もうのんのんびよりは必要ないのん」

れんげ「だからおっちゃんたちは、ごちうさ見てにやにやしてるん！」

夏海「あー・・・」

れんげ「ごちうさ見ながら、のんのんびよりはオワコンとか言ってるん」

れんげ「うちが言ってたにゃんぱすーって挨拶、おっちゃんたちいっぱい真似してたのん！」

夏海「あったなぁ、そんなの」

れんげ「うちは嬉しかったん！」

夏海「そうなのか？」

れんげ「なのに、今は誰も言ってないのん」

れんげ「なっつん、うちはオワコンなのん？」

夏海「そんな事はないと思うけど・・・」

れんげ「オワコンのうちには、もう値打ちが無いのん・・・」

夏海「そんな大げさな」

れんげ「無いのん！のんのんびよりは終わってしまったのん！」

れんげ「ファンだったオタクのおっちゃんたちは、もう別のアニメに夢中なのん！」

れんげ「うち、気がついてしまったのん！」

夏海「れんちょん・・・」