岡部「紅莉栖を絶頂させる未来ガジェット…」(190)


岡部「フーッハッハッハ!!我ながら才能が恐ろしいな!名付けて“未来ガジェットxx号デスクリムゾン~悔しいけど感じちゃう~だ!!」

ダル「まさか本当に作っちゃうとは思わなかったお…」

岡部「この俺が助手をギャフンと言わせるためならば不可能はない!」

ダル「その力を別のところに使わないオカリンに痺れる憧れるぅ!」


岡部「元はと言えば、助手が俺様のガジェットを毎度毎度ガラクタ扱いするから悪いのだ。然るべき報いを受けるのは当然と言えよう…」

ダル「どうみてもガラクタです。本当にありがとうございました」

岡部「黙れダルよ。貴様もこのガジェット製作に乗り気だったではないか!」

ダル「牧瀬氏は僕に宣戦布告してきたんだお。受けて立つのが道理なんです!」

岡部「…ほぉ?」


ー数日前ー

あぁん//お兄ちゃん///

そんなところ…らめぇ///



紅莉栖「大音量でのエロゲは止めろ!!!」

ダル「ふぅ…残念ながら、紳士の嗜みは何人たりとも邪魔することはできないのだぜ?」

紅莉栖「ヘッドホンぐらいしろ*いやそもそもラボですんな*………そもそもそういう事って家でするもんでしょ!」

ダル「なるほどなるほど。つまり牧瀬氏はホテルでお楽しみというわけですな。ハァハァ」

紅莉栖「黙れhentai!!!」


ダル「ホテルでしない…だと…!?ならその抑えきれない欲望はいつ何処でぶつけてるんだお?」

紅莉栖「す、するか!そんないやらしいことなんか!!そもそも、橋田は欲求を抑えることを知れ!」

ダル「ほーーん」

紅莉栖「な、何よ…」

ダル「なら、牧瀬氏は性欲なんか簡単に抑えてるってことなん?」

紅莉栖「と、当然よ!私ぐらいになったら三大欲求なんか抑えられるんだからなっ!」

ダル「その割にオカリンからは天才hentaiしょ」

紅莉栖「頭に電極ぶっさして一人僕らのウォーゲームを楽しみたいかしら」

ダル「やめてください死んでしまいます」


紅莉栖「と、とにかく!私はあんたみたいな性欲の塊とは違うの!アンダスタン!?」

ダル「結論的に牧瀬氏は僕が言うところのやらしい事には一切興味がないって事でfa?」

紅莉栖「質問に質問で返すな!当然でしょ!んな欲望にまみれる事があった日には猫耳メイドだろうがなんだろうが身につけて秋葉を駆け抜けてやるわ!」

ダル「ほほぅ…」






ダル「ってな事があったんだお」

岡部「…何て言うか、クリスティーナは一度掘った墓穴をそのまま
mr.ドリラーよろしく掘り進むタイプってのは分かった」

ダル「一番ギャンブルとかやらせちゃいけないタイプだと思われ」

岡部「何にせよ、そのようなやり取りのおかげで我が右腕にしてスーパーハカーのお前が協力してくれたのは僥倖か」

ダル「ハッカーでよろ」


岡部「しかし…このガジェットを対象者に貼り付け、遠隔操作で対象者の快楽神経を刺激させるとは…俺の灰色の脳も全く恐ろしい…ククク」

ダル「やってる事はavによくあるリモコンの奴と同じだと思う」

岡部「ぶぅぁあかめ!我が崇高なるオペレーションアザゼルわ大衆向けの淫らな映像と同じにするでなぁい!!」

ダル「(アザゼルって淫煩じゃないの?)」


岡部「さて、問題はこのガジェットをいかに助手に装着させるかだが…それについてはこちらが策を講じてある」


ダル「見た目はただの大きめのピップ◯レキバンだから簡単につけられそうだお」

岡部「あとは紅莉栖がラボ内にいる時を監視する機材だが…」

ダル「その辺は抜かりないお!部屋の大まかな部分にカメラをつけてこちらでモニタリングできるようにしましたぞ!勿論音声も聴き取り可能!」

岡部「流石だなダルよ。しかし、こんな短時間でよくここまで出来たな」


ダル「ジョパンニが一晩でやってくれたので!」

岡部「……?」

ダル「細けぇ事は良いんだよぅ!」








岡部「さて、ラボのビルの屋上に来たわけだが」

ダル「説明乙!このモニターからラボの様子が見えるお!そしてこのリモコンであのガジェットが対象者に伝える快感を調節できるのだ!」

岡部「よし。そろそろ助手がラボにくる時間だな。まゆりとルカ子はコスプレイベント、閃光の指圧師はmr.ブラウン親子と買い物…」

ダル「フェイリスたんはメイクイーンの客いれ時だお!」

岡部「妨害が入る事もない。……俺だ。これより、オペレーションアザゼルを開始する。罪深き娘に裁きの鉄槌を下すときが来たようだ。あぁ…また連絡する。エル・プサイ・コングルゥ」


ー数分後ー

ダル「オカリン!いよいよ牧瀬氏が来たんだお!」

岡部「よぉし!ここからが本番だ。気合を入れていけスーパーハカーダルよ」

ダル「ハッカーと言ってるお…」





ーラボー

ガチャ

紅莉栖「ハロー岡部…ってあれ?誰もいないじゃない。せっかく時間が開いて来てやったのに!」

紅莉栖「最近講演とかで忙しいからラボに入り浸れないってのに……岡部のバカ…」


紅莉栖「ん?何これ。ピップ◯レキバンにしては大きいけど……置き手紙」


助手へ

喜べクリスティーナよ!貴様の目の前に置いてあるそれはこの鳳凰院凶真の最新の未来ガジェットxx号「刺激君(仮)」だ!!

そいつは高性能なマッサージ機能を有しており、身につけた者の身体に合わせた刺激を身体に与えるという優れものなのだ!!まったく我ながら恐ろしいものを作ってしまった。フーッハッハ!!

今回は特別にそのガジェットの試運転を助手であるクリスティーナにさせてやろうではないか光栄に思うが良い!

紅莉栖「……あの馬鹿。こんな胡散臭い装置なんて誰が使うか!…ってあら?裏面も何か書いてるわね」

追申
最近忙しいようだな。それなのにわざわざラボに足を運んでくれて感謝している。

このガジェットはお前の為に作ったようなものだ。無理はするなよ。
お前は俺の大切な助手なのだ。


紅莉栖「…………」


紅莉栖「/////////////」ボフッ

ー屋上ー

岡部「??助手が紙の裏面を見て沈黙したが、一体何が書いてあるのだ?このモニターでは見えんぞ」

ダル「さぁー(ってかあの追申無しの状態で牧瀬氏にガジェットを付けられると思ったオカリン半端ねぇす!)」



ーラボー

紅莉栖「ば、馬鹿///そんな事書かれたら使わないわけにいかないじゃない…岡部が、私の為に作ってくれたんだから…」

ー屋上ー

岡部「??」

ダル「気にしちゃあダメだお」

ーラボー

紅莉栖「でも確かに最近講演の為の資料纏めたりでデスクワークも多かったから肩は凝ってるのよねー」

紅莉栖「これが桐生さんやまゆりだってらもって凝ったりするのかしら……」ツルーン

紅莉栖「そう考えたらやっぱり無い方が得よね!所詮は脂肪の塊なんだし!」

紅莉栖「…………………」

ー屋上ー

岡部「助手が死んだ目でガジェットを肩に付けようとしているぞ」

ダル「(いたたまれなさ過ぎる…)」

岡部「よぉーしダルよ。助手が感じちゃう


ー屋上ー

岡部「助手が死んだ目でガジェットを肩に付けようとしているぞ」

ダル「(いたたまれなさ過ぎる…)」

岡部「よぉーしダルよ。助手が“悔しいでも感じちゃう“の装置が完了次第奴を快楽の海に落としてなるのだぁが」

ダル「ちょっと待つんだオカリン!」


岡部「なんだダルよ!今更怖気づいたか!」

ダル「オカリン…貴族を毒で暗殺する際に、いきなり致死量の毒を盛る事はしない。何故だかわかる?」

岡部「何をいきなり……暗殺と周りに知られたくないからではないのか?」

ダル「その通り。徐々に徐々に毒の量を増やし相手を衰弱させていく。そうする事によって周りに病死と思わせるんだお」

岡部「だがその話を何故今ここで?」

ダル「確かに、今この瞬間に牧瀬氏を絶頂させる事は可能だお。でもそれをしたら確実にあのガジェットのせいだと牧瀬氏は理解するお」

岡部「!!」

ダル「その先に待つのはオカリンへのカタストロフ。現代に具現する地獄」

岡部「ならば…どうすれば…そうか!」

ダル「そう。最初はほんの心地よい程度の刺激から始め、だんだん強くしていくんだお。牧瀬氏に自分の身体がいやらしくなってると錯覚させるためにね」

岡部「ダルよ…今日ほどお前を右腕にした甲斐があったと思う日があるだろうか…」

ダル「よせやい照れる」


ーラボー

紅莉栖「取り敢えず、こんな感じで貼り付けたら良いのかしら」

紅莉栖「………あ、気持ちいい」

ー屋上ー

岡部「おや、助手が温泉に浸かった如く恍惚な表情を浮かべてるな」

ダル「最初は本当にマッサージ機程度の刺激からにしてるからね」

ーラボー

紅莉栖「はぁぁぁ///癒されるわー///
岡部にはしては随分とまともなガジェットを作ったじゃない。肩に付けただけで全身を優しくマッサージされてるような感覚だわ」

紅莉栖「このガジェットなら市販に回せばもしかしたらかなりの利益になるんじゃないかしら……」

紅莉栖「でも……」

このガジェットは紅莉栖(脳内変換
)の為に作ったようなものだ…

紅莉栖「(私の為…何だよね…)」


ー屋上ー

岡部「なんだ?助手がニヤニヤが溢れてるような顔をしているんだが…」

ダル「余程心地よい刺激なんだと思われ」

ダル「(大方、追申の内容を思い出してニヤニヤしてるってとこれか……普段なら壁ドンや犯罪係数が上がるところだが、今回はその感情を利用させて貰うお!)」

ーラボー

紅莉栖「ラボの今後の資金源を考えるならそりゃあ改良して量産ってのが一番なんだろうけど……でも……」

紅莉栖(脳内変換)のために作った
紅莉栖(脳内変換)のために作った
紅莉栖(脳内変換)のために作った



紅莉栖「岡部……///」

紅莉栖「…っん///」ジュン

紅莉栖「!!私ったら何考えてるの!?よりにもよってラボでなんて…」

紅莉栖「ホテルで毎晩…ちゃんとシてるのに…岡部の事考えてシてる…のに///」

紅莉栖「身体が…疼いちゃってるぅ…んぁ///」

ー屋上ー

岡部「」

ダル「オカリン」

岡部「」

ダル「オカリン!!」

岡部「あ、あぁ。すまない」

ダル「オカリン…俺たちは既に引き返せない茨の道を歩いてるんだ(関voice)」

岡部「!」

ダル「そんな俺たちがすべき事はなんだ?立ち止まり足踏みする事か?違うだろう。(関voice)」

岡部「ダル…」

ダル「この身が尽きるまで前を見て進む事だ。それがどんなに苦しく、犬畜生な道だったとしても……それこそがマッドサイエンティストだろ?オカリン。(関voice)」

岡部「……あぁ!!」

岡部「すまない。紅莉栖が俺をお、オカズにしていることに不覚にも狼狽えてしまった」

ダル「(むしろ他にどんなオカズがあるんだお。ショタリンぐらいじゃね?)」

岡部「すまない。狂気のメァッドサイエンティストの俺がそのような俗世の事で動揺するわけにはいかんな。フゥーッハッハッハ!!」

ダル「そこでだ。オカリン。私に良い考えがある」

岡部「コンボイ司令!!」

ーラボー

紅莉栖「はぁ…はぁ…///」

紅莉栖(何でこんなに昂ぶっちゃってるの…///ここまでアソコがキュンキュンした事なんて今まで一度もなかった……のにぃ///)

紅莉栖「……中、どうなってるんだろ…」

紅莉栖(って!?ななな何を考えてんのやだ!よりにもよってラボよ!ここは…でも)

ジュン

紅莉栖「っん///……調べるだけ…だから」

ゴソゴソ

紅莉栖「う……うわぁ…」

紅莉栖(水の都ってレベルじゃねーぞ…)

紅莉栖(や…やだ…こんなにビチョビチョになってる…流石に沁みにはならないだろうけど…///)

紅莉栖(う…うぅ…触りたい…///)

紅莉栖「ば、馬鹿馬鹿馬鹿!流石にそれは変態過ぎるだろ常考!」

紅莉栖(ただでさえこの前橋田にあれだけ大口叩いたのに……)

紅莉栖「あっ…///……ぁぅ…///」

紅莉栖(た、確かめるため)

紅莉栖「そうよ…確かめるため…なんだならな…」

ニチュ…

紅莉栖「んんん///!?」

紅莉栖「な、何だこれ何だこれぇ///」

紅莉栖(身体全体が電流が走るように気持ちよくなって…)

紅莉栖「こんなの…直ぐにイっちゃうよぉ///」

紅莉栖(駄目!いつラボの誰かが帰って来るかわからないのに…でもぉ…」

紅莉栖「直ぐイくからぁ…直ぐイくから良いよね…岡部ぇ…///」

クチュ!ニチュ!

紅莉栖「岡部ぇ///駄目ぇ///もう…イく…イっちゃ…」

ガチャ!ガチャ!

岡部「んん?さっき出た時に鍵をかけた覚えはないのだが…誰かラボの中にいるのか?」

紅莉栖「!!!???」

紅莉栖「お、岡部ぇ!?」

岡部「ん?その声はクリスティーナか?良いから早く鍵を開けるのだ!」

紅莉栖「ちょ、ちょっと待ちなさい!(か、鍵なんて私かけたかしら?全然覚えてない…)

ゴソゴソ



ガチャ!

岡部「遅いぞクリスティーナよ。俺が呼んでから30秒も掛かったじゃないか」

紅莉栖「30秒も待てないとか人間小さい!…べ、別に何もしてないからな!」

紅莉栖(どうしよう…岡部の顔…直視出来ない…)

岡部(ダルよ…お前のタイミングは神がかっていたようだ)

岡部「どうした助手よ。随分と狼狽しているようだが?」

紅莉栖「ろ、狼狽なんかしとらんわ!ななな何を言うとるか!?」

岡部「それに随分と汗をかいているようだが?」

紅莉栖「そ、それはラボにエアコンの一つもないからだ!」

岡部「窓ぐらい開けたら良いものを…」

紅莉栖「そんなことしたら…声が…」

岡部「ん?」

紅莉栖「何でもないわ!このhentai!!」

岡部(変態はどっちだ…)

ジュン…

紅莉栖(うっ…///…さっきイく直前だったから…疼く…///)

岡部「紅莉栖?」

じわぁ…

紅莉栖「ひぃぁぁあ///」

岡部「どうした!紅莉栖」

紅莉栖「い…///…いきなり名前で呼ぶなぁ…///」

紅莉栖(イきかけた…またイきかけたよぉ…///)

ー屋上ー

ダル(あのタイミングでオカリンにラボに突入させ、出来る限り優しく接してくれと言ってみたけど…)

モニター内の紅莉栖「名前で呼ぶなぁ…///」

ダル「予想以上に、効果覿面だった件について」

ダル「でも、今牧瀬氏は絶頂したくても出来ない生き地獄を味わってる……そろそろ




救ってあげるお」ニヤリ


ーラボー

岡部「紅莉栖、やはり今日のお前様子がおかしいんじゃないのか?」

紅莉栖「だ…大丈夫…大丈夫だから…」

紅莉栖(岡部が…心配してくれてる…それだけで…///)

岡部「やはり…最近忙しいから無理をしてるんじゃないか?」

紅莉栖(それだけで…///)

岡部「ふむ…顔も心なしか赤いな」

紅莉栖(イきそうにな)

ピト

岡部「熱があるんじゃないか?」

ビクン!!!

紅莉栖「あぁぁぁぁあ!!!」

紅莉栖(あぁ……イっちゃったぁ……)

岡部「紅莉栖?」

紅莉栖(岡部におでこ触られて……イっちゃったぁ///)

岡部「紅莉栖!!」

紅莉栖「ふぁ///?………はっ!!!」

岡部「熱はないようだが…」

紅莉栖「ごごごごめん!!やっぱり体調おかしいみたい!!帰るね!!」

岡部「おい!!」

紅莉栖「が、ガジェット返すね。じゃ、じゃあまたね!!」

ガチャ

ドタドタドタ……

岡部「…………」ピッ

岡部「ダル。任務完了。速やかに帰還せよ」

ダル「オーキードーキー」


岡部「……」

ダル「……」

岡部「正直予想以上で驚いている」

ダル「どの口が性欲を抑えられるって言ってるんだと思った件について…」

岡部「正直、紅莉栖から多少なりとも好意を抱かれてるのは…まぁ、流石の俺でもわかっていたが…」

ダル「あそこまで苛烈とは思わなかった感じですかい」

岡部「うぅむ…」

岡部(世界線漂流の際には、キスしかしてなかったから尚更衝撃が…)

ダル「牧瀬氏の気持ちに応えるつもりはあるん?」

岡部「それに関しては、然るべき時に此方から応えるつもりだ」

ダル「なら良いお。………ってなわけで!!オペレーション何たらはフェイズ2に移行するお!」

岡部「!」

岡部「フェイズ2だと?」

ダル「いかにも!あの時は僕の神がかっていた刺激のタイミングで、牧瀬氏も絶頂の原因がガジェットにあるという正常な判断が出来なかったはずだけど…」

岡部「賢者タイムになって冷静になった紅莉栖なら直ぐにガジェットを怪しむはず…か!」

ダル「yes!おそらく明日にはオカリンに問い詰めに来ると思われ」

岡部「むむむ…」

ダル「何がむむむだ!それは置いといて、そこで僕の提案するフェイズ2なんだお!」

岡部「!」

ダル「次にすべき事は、牧瀬氏に“ガジェットは無関係だ“も錯覚させる必要があるお!」

岡部「なるほど…して、その方法はいかなものだ」

ダル「ラボメンのみんなに協力してもらうんだお。勿論、計画については教えずに」

岡部「…!そういう事か…よし。本日はこれにて解散としよう」

その夜ーホテルー

紅莉栖「はぁ…はぁ…んっ///」

グチュ

紅莉栖「岡部ぇ…イっちゃう…イっちゃうぅぅ!!!」

ビクン!!!!

紅莉栖「んあああっっ///」

紅莉栖「はぁ……何やってるのかしら…私…」

紅莉栖(ホテルに帰ってから…もう三回も慰めちゃってる…)

紅莉栖「~~~///」クッションに顔うずめ

紅莉栖「何で…今日の私…あんなにおかしくなっちゃったんだろ…」

紅莉栖「だいたい!!岡部が悪いんだぞっ!あんなに顔近づけて頭触ったり……私の為にガジェット作ったり……///」

紅莉栖(ガジェッ…ト…?)

紅莉栖「!!…もしかしなくても…アレのせいよね!?」

紅莉栖「岡部…明日覚えてなさい……」ゴゴゴ

紅莉栖「そうとわかったら、明日に備えてもう寝ようかしら」

紅莉栖「…………」

紅莉栖(寝る前にもう一回だけ…///)

次の日
ーラボの扉前ー

紅莉栖(昨日の私は明らかにおかしかった…そして、昨日私の身の回りで起きた事と言えば……未来ガジェットしかない!!)

フーッハッハ!

紅莉栖「岡部はラボに居るわね…徹底的に問い詰めてやる…!」

ガチャ!
紅莉栖「岡部!あんたに聞きたい事が…」

まゆり「あ~紅莉栖ちゃ~ん!トゥットゥル~♪」

紅莉栖「あ、ハローまゆり!…ってあなたが身につけてるそれって…!?」

まゆり「これね~!オカリンが作った新しいガジェットなんだよ身体に貼るだけでマッサージ機能があるのです♪」

岡部「おぉ、助手ではないか!貴様ぁ昨日は我が最新のガジェットの感想も言わずに帰るとは全く持ってけしからんな!」

紅莉栖「……まゆり、そのガジェット使って変な感じになってない?」

まゆり「ん~変な感じって?」

紅莉栖「それは…その…痛かったり…くすぐったかったり…?」

まゆり「全然大丈夫なのです!むしろマッサージチェアーに座ってるように気持ちいいよ?」

岡部「その感想を聞く為に昨日紅莉栖を呼んだのに慌てて帰ったのではないか」

紅莉栖「へ?……あぁ、そうだったのね。ごめんなさい…」

紅莉栖(あのガジェットは無関係…?)

紅莉栖(じゃあ……私が…イったのは…私の身体に問題が?)

ダル「牧瀬氏が難しい顔をしてエロい妄想を始めた件について」

紅莉栖「あんたと一緒にするな!hentai!!」

紅莉栖(あながち否定できない…)

まゆり「じゃあ!そんな悩んでる紅莉栖ちゃんにこれを譲るのです!」

紅莉栖「えっ!?ちょっと待っ…」

ピタッ

紅莉栖「…………」

紅莉栖(あれ?…普通に気持ちいい…)

まゆり「どう~?紅莉栖ちゃん。気持ちいいでしょ?」

紅莉栖「え?うん。そうね、確かに気持ちいいわ」

ダル「まゆ氏まゆ氏、今の発言を小悪魔っぽく」

岡部&紅莉栖「止めんか変態」

まゆり「でも、こんな凄いガジェットを作ったオカリンは天才さんなのです♪」

岡部「まゆりよ。火が明るいのと同じぐらい常識的な事にようやく気づくとはお前もまだまだだな!フーッハッハ!」

紅莉栖(……って事は、私の身体がおかしい……の?)

岡部「しかし、無事に動いてるようで何よりだ。助手はこのガジェットを使って日頃の疲れを癒すが良い」

紅莉栖「あ…ありがと…///」

キュン!

紅莉栖「んんっ///」

紅莉栖(ま、また!?)

まゆり「紅莉栖ちゃん?」

紅莉栖「な、何でもない!」

まゆり「?」

ダル(……………)

ダル「でも、牧瀬氏調子悪いって聞いてたけど、元気そうでよかったお。まぁ、一番心配してたのはオカリンだけど」

岡部&紅莉栖「え?」

まゆり「そうだね~紅莉栖ちゃんが来る前のオカリン凄くソワソワしてたもん!」

ダル(まゆ氏!無意識ながらナイスアシストにもほどがあるお!)

紅莉栖「お、岡部?」

岡部「……ラボメンの身を案ずるのは所長の務めだからなっ!」

岡部(問い詰めてくるであろう紅莉栖にビビってたのが実際のところだが…)

紅莉栖「……はぅ///」

キュンキュン!

紅莉栖「~~~!!!////」

      y^´  .死  ∨    ,∠ ,,勹/              . ヽ  }´ こ .な 〈
       〉    ぬ  〈   き斤ミテ≦廴ノツ     人 _,.斗'"´    〈  の に /
        〈    の   そ   l|ア ,.'-‐、匁/y`   ./''"´从八     l 丿 s よ {

     人)   !?    (   |ヾひ_(回)ノ〃ハ /  'ア≠≡双少 .!!く.  s   (_

 ト、__/   ヽ、_,.イ    /   |:::::::``` :::::::::::イ...´.. ソ后)ヽ_チ!   ! ).  ! !   /
ト'    h    ,イ⌒ヽ/     l し   j ::::::::::::::::::::``ゞふ彳 /  ノ  `y⌒ヽ/^y
l      e   (ハ ヽ l      !    , -―-、_   ′::::::::::::: //! /
ヽ.    n    〉 \ ! i    l人ゞ /_,. ―- 、_``ヽ、  ι  〃,'/!
 !    t   /  ヽ! ii   l   /'〆⌒ヽー-、 `ヽ、!   / ハ ノヽ._人_从_,.
 |    a.  {    ,! ll   l`、 {y     ヽ  ヽ '  '´   λ ',}  バ   (
.丿    i    ∨  / ,',! l l  l ヽ`、        ∨   し /! ∨  カ   ,ゝ
∧     / /   ヾノ //l l l  l、_ヽ\       , '   ,.イ |ノ.   な   (
/ノ__  ゚ ゚  (⌒`〃'j | l  l   l `ヽ `ヽ、.  _,. '′ ,.イl {  | ヽ   の   ,ゝ
/ /`y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l   l   l   } ヽ、._   ,.イ l | ! !  |  )_.  ?


岡部「紅莉栖?」

紅莉栖(なん…でよ…岡部の
事良いなって思った瞬間に…///)

紅莉栖「だ…大丈夫…///あはは。今日みたいに暑い日だからちょっとバテちゃっただけ…///」

まゆり「大丈夫?紅莉栖ちゃん。飲み物持ってこようか?」

紅莉栖「んっ///…ありがと…お願いできる?」

岡部「なら、これをやろう。夏バテにはドクペに限る」

紅莉栖「あ、ありがと岡部…」

紅莉栖(う~顔みてお礼が言えない///)

紅莉栖「~っぷはぁ!こういう時には知的飲料とやらも悪くないわね」

紅莉栖(あれ…でもこのドクペ蓋が元々空いて…」

紅莉栖「岡部…?これってもしかして…?」

岡部「ん?あぁ、俺が先ほど飲んだ飲みかけですまないな。まぁ、子供じゃああるまいし気にすることないだろう」

紅莉栖(…ってことは…もしかしなくても……

間接キス!!!???)

ビクビクビクン!!!

紅莉栖「あぁっ///ぁぁあああああ///////」

まゆり「く、紅莉栖ちゃん!?」

紅莉栖「らぁ…///らいじょお…ぶらから…///」

ダル(パソコンをしてるフリしながらリモコンで調整してるけど……正直愚息がやばい件について)

岡部「紅莉栖よ…やはりまだ体調が悪いんじゃないか?」

紅莉栖「だ、大丈夫だから!」

ガタッ!

ビチャ!

岡部「うお!?俺の白衣が知的飲料にぃ!?」

紅莉栖「あ!!ごめん!!」

まゆり「オカリン!他の服に沁みちゃうから早く脱いで!」

岡部「っとすまん。まゆり」ヌギヌギ

まゆり「洗濯籠に入れとくから早く洗濯するんだよ?」トトト…

ダル「幼馴染力半端ねー」

岡部「あいつはああ見えて世話焼きだならな…ふっ」

紅莉栖「うぅ……お、岡部…その…本当に…ごめんね?」

岡部「な、何を泣く寸前のような顔をしているのだ!」

紅莉栖「な、泣いてなんかいないわばかぁ…///」

岡部「紅莉栖」

ポン!

紅莉栖「ぁ…///」ジュン

岡部「白衣の事は気にしていない。同じものが何着もあるからな。だからそんな顔するな」ナデナデ

ビクビクビクン!

紅莉栖「ッッッ~~~//////」

ダル(あれ?)

紅莉栖「…ぁぁ…ぅぅ…///」

ダル「オカリンオカリン」ボソ

岡部「ん?」

ダル「これこれこういう事で…」ボソボソ

岡部「?…わかった」

紅莉栖(私…いやらしい女に、なっちゃったの…?…)

岡部「紅莉栖」

紅莉栖「ひゃい!?」

岡部「俺とダルは飯を買いに行ってくるが…何か買ってきて欲しいものはあるか?お前はラボで休んでろ」

紅莉栖「へ…?あぁ、じゃあ適当にカップ麺でいいわ」

岡部「わかった。…まゆりはどうする?」

まゆり「まゆしぃは朝ご飯食べたの遅かったしこのままメイクイーンにバイトに行くのです♪」

岡部「ってなわけでクリスティーナにはラボの留守番がてら休んでもらうが…一人になったからって変な事するなよ?」

紅莉栖「そ、そんなhentaiな事するか!!」

岡部「え?」

紅莉栖「え?」

紅莉栖「……何でもないっ…///」

岡部「あと、その身につけている刺激君(仮)を返してくれるか?ついでにルカ子のところに行ってこのガジェットの感想を聞きたいのだ」

紅莉栖「え、えぇ…わかったわ」

紅莉栖(本当は渡したくないんだけどな…)

岡部「では行くぞダルよ。まゆり、鍵は一応かけといてくれ。鍵はいつもみたいにポストに入れといて構わない」

まゆり「了解なのです♪」

ー外ー

岡部「ガジェットがリモコン通りに作動してない……だと?」

ダル「その可能性があるお」

岡部「どういう事だ?」

ダル「さっき、オカリンが牧瀬氏の頭を撫でた時に牧瀬氏あの反応だと絶頂したと思われ」

岡部「あぁ。我が右腕ながら、涙目の紅莉栖にも容赦ないなと内心思ったものだ」

ダル「……ここで問題が起きたんよ。あの時の僕は、良心の呵責に耐えられなかったんだお」

岡部「…なんだと?」

ダル「つまり、僕はあの時にリモコンを強くしてない」

岡部「馬鹿な!?」

ダル「本気(マジ)も大本気(オオマジ)。だから直ぐにガジェットを回収してオカリンに話す時間を作る必要があったんだお」

岡部「………」

ダル「だから、牧瀬氏をあのままにするのは危険だろうから…」

岡部「それはそうだ…制御の効かない機械程危険なものはないからな…」

ダル「何にせよ、このオペレーションは一時凍結した方が良いかと!」

岡部「うむ。…それに、快楽に悶える紅莉栖は…その…精神衛生上よくない」

ダル「激しく同意」


ーラボー

まゆり「じゃあ紅莉栖ちゃんはゆっくり休んでてね?」

紅莉栖「ありがと。…そうするわ」

紅莉栖(元々体調自体は悪くないんだけどね)

まゆり「じゃあまゆしいはバイトに言って来るのです!」

紅莉栖「うん。いってらっしゃい!」

まゆり「寂しかったらオカリンに早く帰ってこーいといえば良いのです♪」」

バタン!

紅莉栖「………」

紅莉栖「寂しくなんか…ないんだならな…「


紅莉栖「昨日もそうだったけど…ラボに私一人ってのも珍しいわよね。いつもは三人のうち誰かがいたわけだし…」

紅莉栖(いつもはわちゃわちゃしてるラボだけど、一人になったら体感以上に広く感じるわね)


紅莉栖「ふ…」



紅莉栖「フーッハッハ!この私が狂気のマッドサイエンティストの一番助手、鳳凰院クリスティーナよ!!」

紅莉栖「…………」

紅莉栖「っっ~~/////」ジタバタ

紅莉栖「な…何だこれ!?とんでもなく恥ずかしいぞっ!!!これをあの馬鹿はいつもやっとんのかっ!!」


紅莉栖「…その度胸は逆に凄いかもしれないわね…」


ジト…

紅莉栖「変なことしたから汗かいちゃった…」

紅莉栖(顔洗お…)

ー洗面所ー

バシャバシャ!

紅莉栖「うー冷たい!キンキンに冷えてやがるー」

紅莉栖(あ…鏡の私…たしかに顔赤い…)

紅莉栖「…そりゃ、あんな事あったんだから…」

紅莉栖「あんな…」

紅莉栖「はぅ…///」

ちらり


紅莉栖「ハッ…いかんぞ私!気をたしかにもて!」顔パンパン!

紅莉栖「それにしても…岡部のやつ洗濯物を貯め過ぎじゃあないかしら…」

紅莉栖「いくら、コインランドリー代を節約したいからって限度があるぞ限度が」

紅莉栖(こんなんじゃあ、本格的に一人暮らしとか始めたら日にはとんでもない事になるんじゃ…)

紅莉栖「あっ…これってさっき汚しちゃった白衣…よね?

紅莉栖(まゆりはあぁ言ってたけど、岡部の事だからほっときそうよね…)

紅莉栖「これだけでも今洗ってきてあげようかし……あっ」

紅莉栖(当り前だけど、私の白衣より大きい…)

紅莉栖「……岡部…」

ギュゥゥゥゥ…

紅莉栖「…岡部の…匂いが…する///」


紅莉栖(女の子のようにシャンプーの匂いじゃない…アメリカのお洒落な教授がつけてるような香水の匂いでもない……でも…)

紅莉栖「この匂い…好きぃ…///」

ジュン…

紅莉栖「ふぁぁ///」

紅莉栖(ま、まただぁ…///また…疼きだしちゃって…る…///)

紅莉栖(だって…岡部の白衣……さっきまで岡部が着てた白衣が……岡部の匂いが…するんだもん…///)

紅莉栖「我慢出来るわけ……んっ///…ないよぉ…」

紅莉栖(私…hな…女の子なんだ…岡部の白衣で興奮しちゃう女の子になっちゃったんだぁ…)

ー・ー・ー・ー・ー・ー

岡部「さて、買い物も済ませたしラボに戻るか」

ダル「カップ麺だけじゃなくサラダとプリンまで買ってあげてるオカリンまじ紳士!」

岡部「だ、黙れ!助手には被験体の任を与えているのだ!この程度の施しは当然と言えよう」

ダル「お互い素直じゃないって面倒くせーまじ面倒くせー」

岡部「そんな事はどうでも良い!それより、オペレーションアザゼルは一時凍結となった。ならば、ラボ内に仕掛けたカメラなども回収せねばなるまい」

ダル「同意。ラボメンにもプライバシーはあるし」

岡部「それもそうなのだが…ダルよ。その機材はラボのコンセントに繋いでいるな?」

ダル「とーぜんですが何か?」

岡部「うむ…このままま放置すると光熱費がだな…」

ダル「オカリンちっちぇー…人としての器がちっちぇー…」

岡部「う…うるさいっ」

岡部「とにかく、カメラは早急に取り除くべきだ。…しかし、ラボ内を見渡せるようにわりとたくさん仕掛けたから、どこに仕掛けたか記憶が曖昧なのが問題だな…」

ダル「それに関してはモニターを見たらだいたいわかるっしょ。待ってて、今映すから」

岡部「ククク…せっかくだから一人寂しく佇むクリスティーナを観測してやロウでないか!」

ダル「一人になってテンション上がってオカリンみたいに厨二病を発症してたりして」

岡部「……流石の助手もそのような馬鹿な真似はするまい」

ダル「じゃあ、映すぜい」

ピッ

紅莉栖『んぁああっ///岡部ぇ…!!!岡部ぇ…///』クチュクチュ




岡部「」

ダル「」

紅莉栖『んぁあ///岡部の匂いがぁ……岡部の匂いが…///』

紅莉栖『…あ、襟のところ…ちょっとだけ汗の匂いが…』クンカクンカ

紅莉栖『~~~っっっ』

紅莉栖『ば…馬鹿ぁ…///…軽く…イきかけたじゃない…馬鹿ぁ…///』

紅莉栖『…許さないから、嗅覚や触覚、視覚だけじゃなく味覚も味わってやるぅ…』

ハムッ

紅莉栖『んぁああん///』

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

岡部「…………」

ダル「…………」

岡部「よし、メイクイーンに(裏声」

ダル「なかった事にはしてはいけない」

岡部「どどどどういう事だ!!紅莉栖が…お、俺の…」

ダル「オカリンの白衣オカズにオナってたって?」

岡部「ストレートに言えばなっ!!何故だ…ガジェットは俺たちが持っているのに…」

ダル「オカズン…」

岡部「やめろ!!」

ダル「オカリン…僕の考えてた一つ心配していた予感が的中したのかもしれないお…」

岡部「詳しく聞かせてくれ…」

ダル「僕たちは、このガジェットを使って耳年増なのに自分は興味ないと一点張りの牧瀬氏にギャフンと言わせたかった…おk?」

岡部「俺はガジェットを馬鹿にする紅莉栖への仕返しだがな」

ダル「“耳年増な牧瀬氏“…そもそもその前提が間違ってた。牧瀬氏は…」

岡部「紅莉栖は…」

ダル「毎晩オカリンではぁはぁする超絶ムッツリスケベだったっ!!」

岡部「っっっ!!!ぐぅぅ…」


ダル「そんな牧瀬氏があのガジェットにより、ラボ内、しかもオカリンの目の前でイった事で牧瀬氏の中に潜む淫獣の枷が外れた……規制は終わったんだお」

岡部「し、しかし…あそこまで豹変するってのは…」

ダル「オカリン…牧瀬氏のこれまでの環境を考えてみ?」

岡部「環境?」


ダル「そう。牧瀬氏はちっちゃい頃からアメリカで過ごし、飛び級で大学を卒業したんだよね?」

岡部「うむ」

ダル「そんな、特別な環境で心を許せる人間が果たしていたのか…」

岡部「…………」

ダル「周りは歳の離れた人間ばかり、それに大学の人間からすれば、ポッと出のジャリガールだお」

岡部「しかし…面倒を見てやろうという人ぐらいいたのではないか?」

ダル「忘れたの?牧瀬氏はサイエンス誌に名前が載る天才なんだお」

岡部「周りからはその才能に嫉妬した…か」

ダル「勿論理解者が0じゃ無かったとは思うけど、少なくとも同世代で仲の良い男なんて出来る環境じゃなかったはず……

そんな時に現れたのがオカリンだお!」

岡部「俺…か」

ダル「いつも論破してるとは言え、ああやってお互い言いたい事を言い合える相手ってのは牧瀬氏からすれば望んでもない人間なんだお」

ダル「そもそも、ファーストコンタクトでオカリンが牧瀬氏の命を瀕死の重傷負いながら助けてるわけだし」

岡部「あれは…まぁ、たまたま現場に居合わせてだな…」

ダル「最初から命を救われた好意から始まり、そこから今に至る…端から見たら今の牧瀬氏の好感度は既にmax振り切ってるわけで。陽ノ下光ちゃんもビックリだお」

岡部「誰だそれ」

ダル「僕の青春だお。とにかく、牧瀬氏の抑圧されてきた欲望、オカリンへの思い、そこにガジェットが起爆剤の役割を果たし…」

紅莉栖『……岡部の汗…しょっぱひけど…ぁぅ…///…おいひぃ…///』

岡部「このような形になったわけかっ…」

ダル「とりあえず、これから僕たちはどうする?」

岡部「…適当に時間が経ってから戻ることにしよう」

ダル「了解だお」

岡部「…紅莉栖の顔を直視できない気がする」

ダル「ま、まぁ直ぐに元に戻ると思われ」


ーラボー

紅莉栖(あふぅ…///結局三回も…しちゃった…)

カツーン!カツーン!
紅莉栖「!!誰かが上がってくる」

紅莉栖(えっと…白衣はちゃんと戻した、衣服の乱れも直した、髪は…まぁ、横になってたって言えば良いか…)

ガチャ
岡部「じょ…助手よ。今帰ったぞ」

紅莉栖「あ…おかえり…//」

岡部「う…うむ」

ダル「オカリン平常心平常心」ボソ

岡部「わかってるっ…」ボソ

紅莉栖「…何?二人でヒソヒソして」

岡部「な、何でもない!」

紅莉栖「ふーん…まぁ、ロクな事じゃないんだろうけど…」

岡部(…顔がすこし赤いのはとにかく、思いのほか普通…か?)

岡部「それより、頼まれていた品物だ」

紅莉栖「サンクス。…ってあれ?サラダとプリンも?」

岡部「か、カップ麺だけでは味気ないと思ってだな…栄養が偏るだろ…」

紅莉栖「……………」

岡部「ま、まぁ!ラボの所長たるこの俺だ。ラボメンの体調管理も仕事の」

紅莉栖「岡部…」

クイ…

紅莉栖「あ、ありがと…///」

岡部「」

ダル(白衣の袖つまんでからの顔真っ赤上目遣いありがとう、きたあああああいあああああああああ!!!!オカリンは!?)

岡部「」

ダル(そりゃそうだお…遠くから見ていた僕でさえこのダメージだ…それを直撃したオカリンは…)

岡部「ハナガサイタヨー」

ダル(何か凄い事になってる!!)

紅莉栖「岡部?大丈夫?岡部!」

岡部「はっ!?…あ、あぁ大丈夫だ、問題ない…」

紅莉栖「本当?ボーっとしてたけど、熱はない?」

岡部「あ、あぁ…」

ダル(これは昨日は逆でオカリンの頭に牧瀬氏が手を…)

コツン

紅莉栖「ん…熱はないわね」

岡部「」

ダル(手じゃなく額を額に当てて来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)

ダル(しかも、身長差があるから牧瀬氏が頑張って背伸びして額を持って行ってるおおおおおお)

ダル(これ、端から見たら彼氏に頑張ってキスしようとしてる彼女な件についてぇぇぇぇぇぇ)


岡部「だだだだだだだ大丈夫だから心配するな」

紅莉栖「そう?無茶しちゃ駄目なんだからな…?」

岡部(顔が近い…)
紅莉栖(あぅ…///岡部の顔がこんなに近くに…唇近づけたら…駄目だよ…ね…)

岡部「と、とにかくせっかく買ってきたし腹も減ってるだろ。食べるが良い」バッ

紅莉栖「ぁ…うん」シュン

岡部(そ、そんな名残り惜しそうな顔しないでくれ…)


紅莉栖「♪」

岡部「ダル…」ヒソヒソ

ダル「言いたい事はわかるお、牧瀬氏に何が起きてるか…でしょ?」ヒソヒソ

岡部「そうだ」ヒソヒソ

ダル「多分、ラボのなかであんな事をしたってのもあり、牧瀬氏の中で、ある程度恥ずかしい行動に耐性が付いた…早い話がいつもより素直にデレてくるって話だお」ヒソヒソ

岡部「…素直な紅莉栖がここまで破壊力があるとは」ヒソヒソ

紅莉栖「あ、岡部!」

岡部「な、何だ!?」

紅莉栖「ラーメンとサラダ食べ終わったらさ……このプリンだけど…」

岡部「牧瀬プリンがどうかしたか?」

紅莉栖「一緒に食べよ?丸々貰うの悪いし…///」

岡部「い、いやぁ…お前の為に買ってきたわけだからだな。そのぉ…」

紅莉栖「…嫌?」ジィィ

岡部「あ、いや、いただきます」

岡部(そ…その、上目遣いは止めてくれ…)

紅莉栖「良かった///」パァァ!

岡部(その無邪気な笑顔もだっ!)

ダル(今までより素直に、より積極的になった牧瀬氏……あれ?これってよく考えなくても悪くないんじゃね?)

ダル(今までお互いに好き同士なのは明らかなのにもどかしかった距離が縮まったのかも…)

ー数分後ー

紅莉栖「じゃあ岡部…口開けろ…食べさせてあげるから…///」

岡部「ばばば馬鹿いうな!スプーンを取ってくるから」

紅莉栖「洗いもんが無駄でしょ!ほらっ!」

岡部「あむ!?」

紅莉栖「え、えへへ…///どう?美味しい…?」

岡部「あぁ(裏声)」

岡部(味がしない)

ダル(問題はオカリンの精神力だお…)




ー夕方ー

紅莉栖「じゃあ、私そろそろホテルで仕上げないといけない書類あるから帰るね?」

岡部「あ、あぁ。…無理なんかせずにひと段落着くまではラボに通わなくても良いんだz」

紅莉栖「わ、私が好きで来てるのっ!!」

岡部「………」

紅莉栖「……////」カァァ…

紅莉栖「…じゃあ…また明日…」

ガチャ

岡部「……んだ…」

ダル「オカリン…?」

岡部「何なんだ!!!あの愛くるしい生き物は!!!」

岡部「理性か!!??俺に理性を吹っ飛ばせと言いたいのか!!??」

岡部「何だ!?あの白衣つまみからの上目遣いは!?」

岡部「何なのだ!?プリンを断ろうとした時に、フルフルとあの胸を締め付けられる表情は!?」

岡部「どういう事だ!?そこからのあの純真な笑顔は!?」

岡部「アレがクリスティーナか!?アレがザ・ゾンビか!?」

岡部「アレじゃあ萌エスティーナじゃないか!?」

岡部「フルフルと震えるザ・バンビ(産まれたて)ではないか!?」

ダル「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」

岡部「あぁ…俺だ。機関の奴らはとんでもない刺客を用意してきた…このままでは俺の命にかかわ…おい!応答せよ!応答せよ!」

岡部「くっ!奴もデレスティーナの犠牲になったか…」

ダル「変わってる件について」

岡部「しかし…明日以降俺はどうすれば良いのだ…」

ダル「……はぁぁぁぁ」

岡部「そこ!!何を飽きれたようなため息を吐いてる!?」

ダル「オカリン。今日の牧瀬氏が積極的になったのは確かにガジェットが原因だお。でも…」

岡部「でも何だ?」

ダル「あの行動はガジェットに操られた訳でも無理矢理してるわけでもない、牧瀬氏が自らの意志でやってるわけで」

岡部「!」

ダル「だから、オカリンが必要なのは受け入れる事じゃね?それがどんな牧瀬氏でもさ」

岡部「どんな紅莉栖でも受け入れる……」

岡部(わかってるさ…シュタインズゲート世界線の紅莉栖を俺はちゃんと迎え入れらてたではないか…今回だって…!)

岡部「フッ…あの破壊力を目の当たりにしながら簡単に言ってくれる…」

ダル「慣れていけば良いんだお」

ーその夜・ホテルー

紅莉栖「……今日の私、ほんのちょっとだけ…」

紅莉栖「ほんのちょっとだけ……素直になれた…よね?」

ジュン

紅莉栖「ぁぅ///…やっぱりアソコが疼くのは収まってないし…」

紅莉栖(岡部にちょっとだけ素直になれた時…すごいドキドキした…)ドキドキ

紅莉栖(身体の疼きとかとは関係なくて…でも不快とかじゃ全然なくて……)ドキドキ

紅莉栖(むしろ…暖かくて…心地よくて…脳内麻薬なんて目じゃないくらい魅力的で…虜になりそうで…)ドキドキ

紅莉栖「岡部の…ばかぁ…」枕ギュゥウゥ

紅莉栖「もう少し…///」

紅莉栖「もう少しだけ…素直に…なってやるんだからな…///」

岡部(あの時ダルは…時期に慣れていけば良いと言った)

岡部(俺も、最初は悶え苦しむだろうが、何とか耐えられるようになろうと思った…)

岡部(そう…思ってたんだ)

ー次の日・ラボー

岡部「……っつ」

紅莉栖「岡部?どうした?」

岡部「むっ…助手か。何、気にするな」

紅莉栖「助手言うな。って、指から血が出てるじゃない!」

岡部「あぁ。ちょっと紙で切ってしまってな」

紅莉栖「………」

岡部「なぁにこの程度、舐めときゃなお」

紅莉栖「…ぁむ…」パク

岡部「く、くりすさん?」

紅莉栖「んん…ちゅ…」ピチャ…チュル…チュウゥゥ

紅莉栖「…んむ?(くわえたまま上目遣い)」

岡部「」

紅莉栖「はふぅ……ま、待ってて///…今絆創膏取って来るから…///」


ダル「お、オカリン…こいつ立ったまま死んでる!!」

ーまた次の日・ラボの扉前ー

ワイワイ!キャッキャ!

岡部「…?ラボの中が騒がしいな。何を賑やかにしてる?」

ガチャ!

岡部「貴様らぁ!この鳳凰院凶真を差し置いて生贄の宴を開くとは…」

岡部(その時俺の目に映ったのは…)

紅莉栖「お、岡部…///」

岡部(耳の先まで真っ赤にしながらも、フリフリのメイド服に猫耳を身につけた、牧瀬紅莉栖だった)

まゆり「あ~オカリン!トゥットゥル~♪」

フェイリス「ニャニャ!来たな凶真!今回は超強力な助っ人を呼んだんだニャ!覚悟は良いニャ!?」

岡部「フェイリス、まゆりよ…これはお前たちの仕業…か?」

まゆり「えへへ~まゆしぃ達はいつか紅莉栖ちゃんにメイドさんや雷ネットのコスプレをして欲しいと思ってたのです!」

フェイリス「さぁ、クーニャン!さっき教えた通りにやるのニャ!」

紅莉栖「~~~~っっ」

紅莉栖「お…おかえりにゃさいませ…ご主人様…///」

岡部(何だよこれ……何だよこれぇ!!!)

紅莉栖「ぅぅ…///」

フェイリス「取れるニャ!!クーニャンがメイクイーンに来てくれたら、フェイリスとまゆしぃとクーニャンで天下取れるニャ!!」

まゆり「紅莉栖ちゃん!次はコスプレ衣装を取って来るからそれを着て欲しいのです!」バタバタ

フェイリス「フェイリスもクーニャンに似合う服を一緒に探すにゃ!」バタバタ


紅莉栖「お、岡部…?」

岡部「あ、あぁ。良かったではないかクリスティーナよ!これで万が一の時の働き口が出来てな!」

紅莉栖「ば、ばかぁ!こんな恥ずかしい格好して接客なんかできるか!!」

紅莉栖「それに…岡部以外の男に…見られたくない…///」モジモジ

岡部「ぶぐふぅ!!??」

岡部(鳩尾に強力な一撃が……これ以上紅莉栖にキュンとするわけには…!!)

紅莉栖「そ、それで…?」

岡部「はい?」

紅莉栖「…どうなのよ?」

岡部「助手よ。主語を頼む」

紅莉栖「こ、この服着た私がどうかっていってんのよ!」

岡部(ぐ!?その不安そうな目はヤバい…フェイリスの“チェシャ猫の微笑(チェシャー・ブレイク)“よりヤバい!!)グルッ

岡部「うむ…あー…メイド服というのは、数多くの男に好まれてるものでだな、だから、その…」

ギュ

岡部(て、手を握られ…)

紅莉栖「そんな第三者的な意見は…いや…私は岡部の主観が聞きたいの…」

岡部「お、俺の主観んん!?」

紅莉栖「…そう」

岡部「う…む。に、似合ってると」

紅莉栖「こっち向いて目を見て言って」

岡部「っっ!!……うむ。よく…似合ってると思うぞ」

紅莉栖「じゃあ…可愛い…?」

岡部「そ、そうだな」

紅莉栖「…本当?」

岡部「ま、マッドサイエンティストに二言はないっ」

紅莉栖「そっか……エヘヘ…///」

紅莉栖「それなら…頑張って着た甲斐も…あったかにゃ///」

岡部「」

紅莉栖「……ぅ~~///何か言えよぉ」ポカポカ

岡部(はい死んだ。キュン死した)

ーまた更に次の日・ラボー

岡部(昨日今日と、紅莉栖に惨敗させられたが…どうしたものだろうか…)

岡部(今紅莉栖はソファーに座り書類とにらめっこ状態なのだが…)




紅莉栖「んっんーー…書類見るだけってのも疲れるわね。ちょっと休もうかしら…」

岡部「どうした?クリスティーッッナよ!随分と年寄りじみた発言ではないか!」

岡部(ここは、守りに入ってはいけない。いつもの空気を作り出すのだ!)

紅莉栖「……………」

岡部「疲れた身体には知的飲料を入れると良い。俺のように灰色の脳が活性化するぞ?助手よぉ!」

紅莉栖「……………」

岡部「んん?どうした?それとも疲れを癒すには香り漂う紅茶とお茶菓子を片手に@ちゃんねるかぁ?セレセブ及び…ねらーよ!」

紅莉栖「……………」

岡部(あ、あるぇ~?いつもなら真っ先に“ティーナって呼ぶな“と帰ってくるのだが…総スルー?)

紅莉栖「……だ…」

岡部(もしかしてお怒り?素直紅莉栖タイム終了のお知らせ?って事は闇雲に怒らせただけ?)

岡部「す、すまんな助s」

紅莉栖「……やだ」

岡部「え?」

紅莉栖「名前で呼んでくれなきゃ……やだ」ジィ

岡部(終わったと思ったらそんな事なかったあああああああ)



紅莉栖「……り、倫太郎///」

岡部「……ぱーどぅん?」

紅莉栖「あんたが名前で呼ばないなら…これから倫太郎って言うもん…///」

岡部(あばばばばばばばば)

紅莉栖「ど、どうしたの…倫太郎」

岡部「ぐぅあああ!?た、頼む。下の名前呼びは勘弁してくれ!!」

紅莉栖「な…なら!私が言いたい事はわかるでしょ!!……倫太郎…」

岡部「す…すまんかった…紅莉栖」

紅莉栖「はぅ…///…それで…良い……冷蔵庫から飲み物…もらうね…岡部」

岡部「好きにしろ…紅莉栖…」


紅莉栖(ぁぅぁぅぁ…///流石に今のは恥ずかしかった///)

紅莉栖(私が岡部って呼ばない事とか…あるのかな…)

岡部(紅莉栖が今みたいに倫太郎と呼ぶ事が果たしてあるのか…)

岡部&紅莉栖「…あ!」

岡部「」プシュー 紅莉栖「」プシュー

まゆり「ダル君!二人から煙が出てるよ!」

ダル「厨二病型巨人とデレデレ型巨人だお」

ー翌日・ラボー

岡部「私の前世なんだが実はアメリカシロヒトリでだな…」ブツブツ

ダル「オカリンが遂に大佐になっちゃったお…」

ダル(今日は牧瀬氏も前々から準備してた講演があるからラボには来ないだろうし…まぁ、そっとしといてあげるお)

ガチャ

まゆり「トゥットゥル~♪まゆしぃです♪」

岡部「川西能勢口、絹延橋、滝山、鴬の森…おぉ、まゆりか」

まゆり「あれ~紅莉栖ちゃんは今日はいないの?」

岡部「紅莉栖は今日講演があるらしくてな。終わるのは夜だし来ないだろう」

まゆり「そっかぁ…残念なのです」

ダル「まゆ氏牧瀬氏に用事でもあったん?」

まゆり「う~ん…そうじゃないけど、最近の紅莉栖ちゃんはいつにもまして可愛いからずっと見ていたいな~って♪」

岡部(流石にまゆりも気づくか)

ダル(むしろ気づかなかったらギャルゲの主人公ってレベルじゃねーぞ)

岡部「…まぁ、紅莉栖にも何かしらの心境の変化があったんじゃないか?」

ダル(僕たちが原因でもあるわけだが)

まゆり「……むぅぅぅ」

岡部「…?どうした?まゆり」

まゆり「まゆしぃは最近の紅莉栖ちゃんを見ててキュンキュンするけど、オカリンを見てるとヤキモキするのです」

岡部「ど…どういう事だ?」

まゆり「オカリン…紅莉栖ちゃんの気持ちには気づいてるんでしょ?」


ドキン…

岡部「ま、まゆり?」

まゆり「それに…オカリンも紅莉栖ちゃんの事が大好きなんだよね?」

岡部「な…狂気のマッドサイエンティストは恋愛に現をぬかすなど」

まゆり「オカリン」

岡部「あ、はい」

まゆり「まゆしぃやダル君に紅莉栖ちゃんの事をいつもの調子で紹介した時にね、オカリン凄く暖かい目をしてたんだよ?」

岡部「…………」

まゆり「優しくて、ほんのちょっぴり寂しそうな目だったんだ」

岡部(そんな目をしていたのか…俺は)

まゆり「それでね、ラボメンになった紅莉栖ちゃんはあっという間にラボに馴染んで…オカリンと難しい話をたくさんたくさんしたりして…まるでこれまでずっと仲良しだったようでね」

岡部「………」

まゆり「そんな二人を見てまゆしぃはわかったのです♪オカリンの隣にいるべきなのは紅莉栖ちゃんなんだなって」

ダル「まゆ氏…」

まゆり「だからね、時々思うんだ。このまま、まゆしぃはオカリンの人質で良いのかなって…もうオカリンには人質はいらないんじゃないかって…思うんだ…」

岡部「馬鹿いえ」

ワシワシ

まゆり「ふわぁ…///」

岡部「お前は何があろうと俺の人質だ。脱走など許さんからな」

まゆり「えへへ…了解なのです♪……オカリンはやっぱり優しいね」

岡部「そ…そんな事ない!」

ダル(やべー…ウォール幼馴染が僕を阻んで何も言えない)

まゆり「だから、その優しさをもっと素直に紅莉栖ちゃんに出さないとダメなのです!」

岡部「うぐ…そこに話が戻るのか…」

まゆり「オカリン、女の子が好きな人の前で素直になるのって凄く勇気がいるんだよ!」

岡部「そ、そうなのか?」

まゆり「そうだよ!“拒絶されたらどうしよう”って気持ちと、“受け入れてくれたらどんなに嬉しいか”って気持ちがぐちゃぐちゃになって、頭の中が真っ白になるんだよ!」

ダル(やっぱり、女の子の口から言われると説得力が凄いお)

まゆり「だから……オカリンはちゃんと紅莉栖ちゃんと向き合ってあげてね?」

ー夕方・屋上ー

岡部(あの二人が帰ってから…ラボの屋上で考えていた…)

岡部「まさか…あんな悪ふざけで作ったガジェットからこんな事になってしまうとは…」

岡部「クリスティーナからエロスティーナへ、そこから萌エスティーナとデレスティーナと来たもんだ」

岡部「………………」

岡部「紅莉栖を受け入れる…か…まさかダルとまゆりの二人から同じ事を言われるとはな…」

岡部(シュタインズゲート世界線に辿り着いた時には…生きていてくれればそれで良いと思ってた…)

岡部(だが俺と紅莉栖は出逢い、紅莉栖はラボに戻ってきた…)

岡部「これ以上…望んでいいのだろうか…」

岡部(これも…運命石の扉〈シュタインズゲート〉の選択…なのか?)

ヴゥゥゥ…

岡部「ん?メールか。萌郁あたりか…」

メール着信 助手

岡部「っと…渦中の紅莉栖ではないか。講演中じゃなかったのか?」

from 助手
sub 疲れる~(つд`)ノ

午後の部が終わって、夜の部まで休憩中ヽ(*゚д゚)ノ

やっぱり人前で喋るのは中々なれそうにないわ(ーー;)

あんたみたいに変な質問飛んで来ないから講演自体はスムーズではあるけどねε-(´∀`; )

岡部「…ふふ」

to 助手
sub ご苦労

ふん。この俺のレベルについて来れないなどその講演を受けている人間も底が知れるな!

何にせよ問題無く講演が進んでるようで何より。

講演の成功は即ち未来ガジェット研究所の発展の第一歩なのだからな!

岡部「送信っと」


ヴゥゥゥ…

岡部「む、返信か早いな…」

from 助手
sub ワロスワロス

言ってろε-(´∀`; )

でもまぁ、みんな素直に聞き過ぎて質問とかないから時間が余っちゃうんだよな(-。-;

そういう意味では、あの時は岡部がいてくれて助かったのかも(=゚ω゚)ノ

じゃあ、夜の部の打ち合わせ言ってくるヽ(*゚д゚)ノ


岡部「“頑張れよ”っと送信」

岡部「さて、これからどうしようか…」

岡部(このまま我が家に帰っても良いのだが…)

岡部「…そう言えば大学のレポートがあったのだな」

岡部「今日はこのままラボでレポートやってそのまま寝泊まりするか…」

ー夜・講演会場ー

紅莉栖(ふぅ…ようやく長かった講演も終わるわね…)

紅莉栖「私からお話したい事は以上になりますが…」チラッ

紅莉栖「まだ少しだけ時間がありますね。今なら皆さんからの疑問質問にお答えします。プライベートな質問以外で」

アハハハハハ

受講生「じゃあ、質問良いですか?」

紅莉栖「はい。どうぞ」

受講生「専門外の分野だと思い恐縮なのですが、


つい先日タイムマシーンに関する論文を持ち、ロシアに亡命を企て、日本に送還されたdr.中鉢氏について、牧瀬さんは科学者としてどのようなお考えをお持ちですか?」

紅莉栖「…っ!!!」

ザワザワ…

dr.中鉢ってあれだよな?ちょっと前にニュースになった…

あぁ、オカルトとかsfとかそっち系のバラエティで色ものコメンテーターとしてたまに出てた…

ザワザワ

スタッフ「す、すいません。流石に専門分野外の質問は牧瀬さんも返答に困r」

紅莉栖「大丈夫です」ニコリ

紅莉栖(ダメ…)

紅莉栖「中鉢氏に関してのニュースは私も聞いています。彼がどのような研究をしていたのかも」

紅莉栖(それ以上は…ダメ…)

紅莉栖「彼がロシアに持ち込もうとした論文がどのような内容かはわかりません。燃えてしまったらしいですし」

紅莉栖(やっと自分に自信が出て…素直になろうって思ってる自分がいたのに…)

紅莉栖「しかし、どのような論文であろうと…タイムマシーンの実現という内容について私が言える事は一つです」

紅莉栖(自分で自分を…)

紅莉栖「そんなものは妄想の産物にすぎません」ニコリ

紅莉栖(嫌いにさせないでっ!!!!)



スタッフ「牧瀬さん、今日は一日本当にお疲れさまでした」

紅莉栖「いえ、こちらこそ楽しかったです」

スタッフ「すいませんね。質疑応答となると…こう、どうしても野次馬みたいな変な質問が…」

紅莉栖「気にしてません。以前の、講演ではタイムマシーンの存在について支離滅裂な理論を出して来た人もいましたから」

スタッフ「なら良いのですが…」

紅莉栖「ご心配ありがとうございます。あ、すいませんが御手洗いにいってきます」



紅莉栖「……なんで、あんな…」

紅莉栖「あそこまでパパの事を…私の論文の事を…否定しちゃったの…」

ズキッ

紅莉栖「痛い……胸が…痛いよ…」


紅莉栖「会いたい……」


紅莉栖「岡部に…会いたい…」

ー同時刻・ラボー

岡部「ふぅ、取り敢えずこんなところか…」

岡部(む、結構な時間になってしまったな。少し早いかもしれんが寝るか……最近は紅莉栖の一件で寝不足だしな)

岡部「…そろそろ紅莉栖も講演が終わった頃か。労いのメールぐらい送って…」

ヴゥゥゥ
着信中 助手

岡部「ってぬわ!?助手からだと!?しかも電話か?」

岡部「…もしもし?クリスティーナよ、講演は終わったのか?」

『……………』

岡部「い、いや紅莉栖よ何か大事な用件でも…」

『岡部…今ラボにいる?』

岡部「ん?あぁ、今の今までレポートをやっててな。このままラボで寝ようとしたところだ」

『…そっか…良かった』

岡部「…紅莉栖?」

『何でもない…お休み』ピッ

岡部「おい紅莉…何だったのだ?」


スタッフ「あ、紅莉栖さん。この後スタッフ一同で打ち上げを予定しているのですが…」

紅莉栖「あ…えあつ申し訳ありません。流石に疲れちゃったので、

誤爆


ー講演会場・廊下ー(=゚ω゚)ノ

スタッフ「あ、紅莉栖さん。この後スタッフ一同で軽い打ち上げを予定しているのですが…」

紅莉栖「…えっと…申し訳ありません。流石に疲れちゃったので最初だけ顔出すだけで構いませんか?」

スタッフ「わかりました。帰りのタクシー手配しときますね。ホテルまでで良いんですよね?」

紅莉栖「あ…それなんですけど……」





ーラボー

岡部(ぐぅ…やはり蒸し暑いラボで寝るってのはいささか辛いもののがあるな…)

岡部(しかし…あの紅莉栖の電話はなんだったのだ…)

岡部「まさか、“講演終わってラボで寝るー”とか言い出すんじゃなかろうな…さ、流石にそれは無いか…」

岡部「……………」

岡部「鍵だけ…開けとくか…」


ー講演会場・廊下ー

スタッフ「あ、紅莉栖さん。この後スタッフ一同で軽い打ち上げを予定しているのですが…」

紅莉栖「…えっと…申し訳ありません。流石に疲れちゃったので最初だけ顔出すだけで構いませんか?」

スタッフ「わかりました。帰りのタクシー手配しときますね。ホテルまでで良いんですよね?」

紅莉栖「あ…それなんですけど……」





ーラボー

岡部(ぐぅ…やはり蒸し暑いラボで寝るってのはいささか辛いものがあるな…)

岡部(しかし…あの紅莉栖の電話はなんだったのだ…)

岡部「まさか、“講演終わってラボで寝るー”とか言い出すんじゃなかろうな…さ、流石にそれは無いか…」

岡部「……………」

岡部「鍵だけ…開けとくか…」





ー2時間後・ラボー
ガチャ
紅莉栖「鍵かけてない…岡部…入る…わよ…」

紅莉栖「んと…真っ暗ね、電気はたしか…この辺」パチ

岡部「……zzz」

紅莉栖「岡部…やっぱり寝ちゃってるわよね……あっ」

紅莉栖(岡部…ソファーがあるのにわざわざ地べたで寝て…ソファーにはブランケットまで置いて…)

紅莉栖(鍵も開いてたし…私が来た時の為…?)

キュン…

紅莉栖「岡部…そんなことされたら…余計に…好きになっちゃうじゃない…!」

紅莉栖「でも…岡部は…わかってない…私が一番いたい場所はホテルでもソファーでもない…」

ギュゥゥ…

紅莉栖「岡部の…隣なんだから…///」

ジュン!!!

紅莉栖「んあっ!!…んぐっ!!」

紅莉栖(岡部が起きちゃう…!)

紅莉栖(でも…岡部とこんなに近い距離にいて…)

岡部「…zzz」

紅莉栖(視覚、聴覚…)

ギュウウ… クンクン

紅莉栖(触覚…嗅覚…)

クビスジペロッ

紅莉栖(ん…味覚…)

紅莉栖(岡部を五感全てで感じてるのに……)

紅莉栖「我慢なんか…///…できるわけ…なぃ///」


はぁ…はぁ…///
岡部ぇ…岡部ぇ…///

ーん?俺を呼ぶのは誰だー

やだぁ…私から離れたら…やなのぅ…///

こんな事してるのばれたら…岡部に…嫌われちゃうのに…嫌われたくないのにぃ…///

ー何をそんな色っぽい声を出してるー

はぅ……///
岡部の指…食べちゃうもん……///

今度はもっと…味わっちゃうもん…///

あむっ…はむ…ぴちゃ…ちゅる…

ーうぉ!?何だ!?指先がなんかヌルッとしだしたぞ!?ー

岡部ぇ…気持ち良い?…ちゅるる…ちゅ…ぴちゃ…本当は…もっと気持ちいとこに…あむっ…ペロペロしても…良いんだよ?


ー何…だと!?いや、それは流石にまずいだろ…待て待て待てー

ダメかなぁ…でも…ちょっとだけなら…本当にちょっとだけなら…良い…かな?

ぁぅ…///やっぱり…それは流石に…ダメ…かな…

ーダメに決まっておろう!!しかし、何故視界が真っ暗なのだー

じゃ、じゃあ…!今度は…岡部が触って…///

フニ

ー!!!この感触はまさか…ー

んんっ///
凄い…身体に電流が走ったみたい…///

そ、そりゃあまゆりや萌郁さんみたいに立派じゃないけど……

フニフニ

あふぅ…///
私にだって胸はあるし…ちゃんと…感じるんだよ///

ーまずいまずいまずいまずい!何だこれは、夢か!?夢なら醒めてくれ!!流石にやばい!!ー

次は…下も触って…?岡部///
ごめんなさい…もう…下着としての機能を果たしてないぐらい…凄い事になってるの…///

ーちょ、ちょちょちょー
岡部「まてぇぇぇい!!!」ガバッ

紅莉栖「…ふぁぁ!?」

紅莉栖「お…おかべ?」

岡部「っ!!!」

岡部(俺の目には、服こそ着てるものの、自慰行為真っ最中からか、もう色んな所がちらり途中下車の旅をしている淫魔サキュバスもとい牧瀬紅莉栖だった…)

岡部「紅莉栖よ…何ていうかその…」

紅莉栖「おかべ…おかべだぁ…///」

ムギュウゥゥゥ!

岡部「ふぁ!?」

岡部(何故だ!?積極的にはなったとはいえ、流石に俺に見られたんだから止まるんじゃないのか!?」

岡部「く、紅莉栖…お前」

紅莉栖「ゆーめっ」

岡部「はい?」

紅莉栖「これは…岡部の見てる夢だから…///」

岡部「どういう…」

紅莉栖「夢の中の私だから…何をしても…良いよね///?」

岡部(うむ、夢なら仕方ないな)

岡部「っていやいやいやいや!!ばっちり!ばっちり意識あるから!」

紅莉栖「岡部の髭…じょりじょりしてる…えへへ…///」

岡部(無視ですか!?俺の意識の件無視ですか!?)

岡部「く、紅莉栖!こんなリアルな感触な夢などだなっ!」

紅莉栖「むぅ…」プクゥゥ

岡部(頬膨らます紅莉栖可愛い…いや、違う!違う!そうじゃ、そうじゃない!)

紅莉栖「そうやって減らず口ばっか叩いてる岡部の悪い口は…」

岡部(あ、やば)

紅莉栖「塞いじゃうもん…んちゅ」

岡部「むぐ!?んん!?んむむ~!!」

紅莉栖「んむ…ちゅっ…あむ…」
グイ

岡部(手を首の後ろに!?これ逃げられない類のやt)

紅莉栖「んむ…ちゅ…んぁぁ…んぐ…レロ…」

岡部(しししし舌ぁぁぁぁぁ!!!)

紅莉栖「…んん…ちゅるっ…ぴちゅ…ちゅるぅぅぅ……はふぅ…///」

岡部「ぷはっ!…く、紅莉栖っ」

紅莉栖「おかべ…」レロ

岡部「っ!首筋なんか舐め…るな」

紅莉栖「ぅぅ…じゃあ、こっち?」
ハム

岡部「うぐっ!?耳もくわえるんじゃない…」

紅莉栖「えへへ///」

ピチュ

岡部「どわぁ!?耳の中なんか舐めるな!?汚いだろ!!」

紅莉栖「ぁぅ…///…岡部も感じてるんだ…可愛い…///」

岡部(いかんっ!…このままでは…完全に飲み込まれてしまう…!)

紅莉栖「……ねぇ、岡部…」

岡部「な、何だ?」

紅莉栖「最後まで…しよ?」

岡部「っっ!!??」

紅莉栖「私の初めて……うぅん、私の全部を…あなたに貰ってほしいの…」

岡部「ま、待て…」

紅莉栖「やだ。待てない」
パサ…シュルル…

岡部(そ、そんなことしたら下着が…)

紅莉栖「ごめんね…?勝負下着なんて着けてないから…それは…また今度ね…?」

岡部「止めるんだ…紅莉栖っ!」

紅莉栖「やだぁ…私の全部をあげる代わりに、岡部の全部を貰うんだから…」

岡部(紅莉栖は俺を馬乗りにした…紅莉栖は本気だ…)

岡部(俺はこのまま…)

紅莉栖「おかべ…」

岡部(このまま流されるような形で紅莉栖を抱いて良いのか…)

紅莉栖「おかべぇ…」

岡部(んなわけあるか…俺はまだ紅莉栖に…)

紅莉栖「嫌なこと全部忘れるくらい…」

岡部(俺自身の気持ちを伝えていないっ!!!)

紅莉栖「全部無茶苦茶にして!」

岡部「止めろ!!!」

紅莉栖「おか…べ…?」

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

中鉢『止めろ!!!!』

中鉢『楽しいか…?お前は…そうやって私を愚弄して楽しいのか!!!』

中鉢『お前なんか…お前なんかいなければ!!!』

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

紅莉栖「あ…ああ…嫌だ…嫌だよっ…」

岡部「紅莉栖…!?」

紅莉栖「嫌だよ…また…私…大好きな人に…嫌だ…そんなの…嫌だ…」

岡部「紅莉栖!!」ガシ!

紅莉栖「っ!!……おかべ…」

岡部「紅莉栖…大丈夫か?」

紅莉栖「…ごめん…なさい…大丈夫……大丈夫…だから…」

岡部「紅莉栖……」

岡部「…………」

紅莉栖「…………」

岡部「…………」

紅莉栖「…………」

岡部(気まずい…何かしら話題を振った方が…良いのか?)

岡部「ま、全く…お、お前らしくなかったぞ…あんな強行手段に出るとは…」

紅莉栖「…っ!」ピクッ

岡部(ぐっ…今のはいわゆる地雷を踏んでしまったか…?)

紅莉栖「…おかべに…」

岡部「ん?」

紅莉栖「岡部にとって、私らしいって…何?」

岡部「そ、それはだなぁ…」

紅莉栖「生意気で負けず嫌いで理論で相手を抑え付けるところ?」

岡部「だ、誰もそこまで言ってないだろ…卑下し過ぎた」

紅莉栖「…ううん、今言ったのは紛れもなく牧瀬紅莉栖の人間を穿った意見。それを言われたら私は否定できない」

岡部「………」

紅莉栖「それにね、岡部が知らないだけで岡部にとって私らしくないところなんて沢山あるの…」

岡部「…………」

紅莉栖「相手の事傷つけている事にまるで気づいていなかったり…岡部の事考えて…いやらしい事したり…あまつさえ…襲いかかったり…」

紅莉栖「そんな醜いところも…全部私なんだよ…」

岡部「紅莉栖…」

紅莉栖「触らないでっ…!」

岡部「…っ!」

紅莉栖「今…岡部に触られたら…また弱い私が出てきちゃう…」ポロポロ

紅莉栖「岡部の優しさに…甘えちゃう…」

紅莉栖「わかってた…岡部はみんなに優しい事なんて…わかってたのに…」

紅莉栖「もしかしたら…もしかしたら私が…岡部にとって特別なのかもしれないって…自惚れていた…」

岡部「………」

紅莉栖「あはは…本当馬鹿よね…自惚れが始まったら…もう止まらなくて……岡部の優しさに甘えるのがどうしようもなく心地よくて……だんだん、エスカレートしちゃって…」

岡部「……………」

紅莉栖「挙句の果てに…あなたを…傷つけてしまった…」

紅莉栖「また…嫌われてしまった…大切な人…なの…に…」

岡部「言いたいことはそれだけか?紅莉栖」


岡部「この大馬鹿者が」ギュ…

紅莉栖「岡部…だめっ…だめなの…」

岡部「うるさい黙れ大馬鹿クリスティーナよ」

紅莉栖「こ…このタイミングでその呼び名を使うなぁ…」

岡部「やかましい。どこか一つ勘違いをしてるだけならまだ馬鹿者で済んだが、二つ三つと勘違いしてるお前は大馬鹿ティーナだ」

紅莉栖「…かん…違い…?と、とにかく離せ!離…して…」

ギュウゥゥゥゥ

紅莉栖「はぅわっ///な、なんで強くしてんだ…ふぁぁ…///」

岡部「まず一つ、俺は紅莉栖に迫られた事に対して傷ついてもなければ、怒ってもいない」

紅莉栖「えっ?」

岡部「あの時、紅莉栖はこれは夢だから何をしても良いと言った。そんな曖昧な気持ちでお前の…は、初めてなんて貰えるわけなかろう…例え本当に夢だとしてもだ」

紅莉栖「えっえっ?」

岡部「二つ目。お前は、俺にとって自分が特別な存在だと自惚れていたと言った。……自惚れなどではないわ。…馬鹿者」

紅莉栖「えっ?えっ?えっ?」

岡部「最後に三つ目。お前は俺に嫌われてしまったと言った」

岡部(女の子が素直になるのはとっても勇気がいる…か)

岡部「確かに、衝突もするだろう。口論や喧嘩もあるに違いない…だがな」

岡部(まゆりよ…一つ教えてやろう)

岡部「誰よりも大切なお前を…俺は決して嫌うわけがない。離しもしない」

岡部(男も十分恥ずかしいぞ)

紅莉栖「えっ?えっ?えっ?えっ?岡部さん?それは何と言うか…アレですか?ひょっとして」

岡部「あぁ。俺は牧瀬紅莉栖…お前が好きだ。この世界の誰よりもな」

紅莉栖「」

紅莉栖()

紅莉栖()

紅莉栖(え…何ぞこれ)

紅莉栖(嫌われたと思い切ってた人から、いきなり告白された件について…)

岡部「…紅莉栖」

紅莉栖「や…ちょっと…今本当に顔見ないでください。涙と鼻水と口角の釣り上がり具合で、とても世間様に見せられるものじゃ」

岡部「紅莉栖…」

ギュウウウウ

紅莉栖「〒%$☆♭⇒*×£!!??」

岡部「紅莉栖…お前の気持ちを聞かせてくれ…」

紅莉栖「…っと、言いますとぉ!?」

岡部「その…告白の返事を貰っては無いではないか…」

紅莉栖「いや、あの、その、だって、あそこまでやろうとしちゃったわけだし…何と言うか…察していただくという形で…」

岡部「だが断る。お前の口から聞きたいんだ」

紅莉栖「ぅぅぅぅ~~…///」


紅莉栖「こちらこそ、不束者ですが……よろしくお願い…します///」

岡部「あ……あぁ…///」

紅莉栖「………///」

岡部「………///」

紅莉栖(激流に身を任せ同化したい…///)

紅莉栖(お互いに顔を見れない状態だった。それでも背中合わせで横座りあってた…)

紅莉栖(不思議…さっきまでもっと過激な事をしていたのに…ただ背中合わせに互いにもたれ合うだけで…私は満たされていた)

紅莉栖「え…えへへ…///」

岡部「どうした?」

紅莉栖「この世界の誰よりも好きだ」

岡部「っ!?」

紅莉栖「この世界の…誰よりも好きだ…」

岡部「や、やめんか!」

紅莉栖「ふふっ…岡部の癖にかっこつけちゃって…」

岡部「そのかっこつけた台詞でニヤニヤしてるお前はとんだスイーツ(笑)だな」

紅莉栖「だ、誰がスイーツ(笑)だ!」バッ

紅莉栖(ムキになって振り返ったら、岡部も私を見てて…それも真っ直ぐ、真剣な眼差しで)

紅莉栖「おか…べ?」

岡部「ただな、紅莉栖。俺はお前を守るためならば全人類…いや世界すらも敵にまわそう。いや、実際に敵にまわした…か…」

紅莉栖「岡部…それって…」

岡部「…ふっ…

紅莉栖(ムキになって振り返ったら、岡部も私を見てて…それも真っ直ぐ、真剣な眼差しで)

紅莉栖「おか…べ?」

岡部「ただな、紅莉栖。俺はお前を守るためならば全人類…いや世界すらも敵にまわそう。いや、実際に敵にまわした…か…」

紅莉栖「岡部…それって…」

岡部「…ふっ、いつものふざけた妄想だ。気にするな」

紅莉栖(違う…)



紅莉栖(本当に妄想なら…そんな顔はしない…そんなに、胸を締め付けられるような顔なんか出来ない!!)

紅莉栖「岡部…前に少しだけ話した…世界線が何とかって話と…関係あるの…?」

岡部「…っ」

紅莉栖「もしかして…もしかしてそれは…岡部に命を助けられた7月28日に関係があるの…?」

岡部「…っっ!!」

紅莉栖「やっぱり……そうなんだね」

岡部「……あぁ」

紅莉栖「話して」

岡部「何?」

紅莉栖「全部話して。岡部があの7月28日までに見てきた事…してきた事を」

岡部「触りを話したが、まるで相手にしなかったではないか」

紅莉栖「あ、あれはあんたがいつもの厨二秒のノリでめちゃくちゃな内容を話してたからだっ!自業自得!」

岡部「……普通に話しても、とても信じられるような内容じゃないんだけどな」

紅莉栖「いい……岡部の言う事なら…信じる」

岡部「っ?」

紅莉栖「な、何だその顔はっ」

岡部「い、いや…」

紅莉栖「どうせ、また私らしくないなんて思ってるんでしょ」

岡部「そんな事は…」

紅莉栖「図星か…なら教えといてやる。恋は盲目なんだぜぃ」

紅莉栖「……………」

紅莉栖「ぁぅ…///」

岡部(自分で言って自分で照れるとは忙しいやつだ…)

岡部「…辛い思いもさせるかもしれない」

紅莉栖「覚悟は…出来てる…」

岡部「……わかった」

岡部(それから俺は、全てを話した。最初は紅莉栖を傷つけないようにある程度オブラートに包んで話そうかとも思ったが、紅莉栖の眼差しを見て、その考えは霧散した。

軽い気持ちで始めた過去改変

何度繰り返しても変わらないまゆりの死という世界線の収束

仲間の思いを奪い続けて辿り着いた先の紅莉栖の死という現実

未来から来た鈴羽と…シュタインズゲート世界線

リーディングシュタイナーや、タイムリープマシンなど、普段なら真っ先に突っ込んでくるであろうとんでも科学な内容にも、紅莉栖は黙って聴いてくれていた。

そして全てを聴き終えた紅莉栖からは、大粒の涙が流れていた)

紅莉栖「…ぅぅ…うっ…」

岡部「記憶には無いと思う。しかし、俺は一度お前を見殺しにする選択を選んだ。謝っても謝りきれないが…本当にすまなか」

紅莉栖「ばかぁ!…そういう事で…そんなんで泣いてるんじゃない!!」

岡部「ならどうして…」

紅莉栖「岡部が…岡部が無事で…良かった…良かったよぉ…」ギュ

岡部「元はといえば、俺が遊びのような気持ちで始めたんだ…当然の…報いだ」

紅莉栖「そんな事ない!!…こんなの…岡部が壊れちゃっててもおかしくなかったんだよ!?」

岡部「実際…壊れていたのかもしれないな…」

紅莉栖「…へ?」

岡部「まゆりが死んでしまう事に…いつからか動じなくなっていった…まゆりの死の時間を確かめようとしたことさえあった…」

岡部「…そうだな、俺は壊れていたのかもしれな」

紅莉栖「んっ!」チュ!

岡部「んん!?……ぷはっ…く
、紅莉栖!?」

紅莉栖「戻すから…」

岡部「へ?」

紅莉栖「もしまた岡部が壊れちゃいそうになっても…私が必ず戻すから…」

岡部「…口づけで…か?」

紅莉栖「そ、それは要相談だ…馬鹿///」

岡部「…おっと、随分長い話をしてしまったな。そろそろ寝ようではないか」

紅莉栖「そ、そうね…寝ましょっ」

岡部「うむ。電気消すぞ」カチ

紅莉栖「ぁ…」

岡部「??…どうした?」

紅莉栖「あの…その…///」

岡部「紅莉栖…?」

紅莉栖「こ、このまま…さっき…しようとしていた事とかに…なったり…?」

岡部「し…痴れ者がっ!どこまで脳内スイーツ(笑)なのだっ」

紅莉栖「で、ですよね!あはっあはは…」

岡部「紅莉栖」

紅莉栖「ひゃい!」

岡部「そ、その…そういう事はもう少しだけ待ってくれないか…?」

紅莉栖「……………」

岡部「いや、お前の大切な…は、初めてをこんな埃っぽい場所ってのも…よく無いし…それにだな…」

紅莉栖「…くすっ」

岡部「ふぁ!?」

紅莉栖「だって…そういう台詞って普通女の子が言うものじゃないのって」

岡部「だ、黙れ///それはお前がhentai処女だからだっ」

紅莉栖「っ!言ってろ!しょ、処女なのも今のうちだからな!!」

岡部「え?」

紅莉栖「え?」

紅莉栖「………………」

紅莉栖「」プシュープシュー

岡部(墓穴ティーナだなこいつは…)

紅莉栖「こ、このヘタレ///!」

岡部「う、うるさいっ!」

紅莉栖「やーいやーいヘタレ!he・ta・re!」

岡部(小学生か!!)

岡部「えぇい!!まどろっこしい!!」グイッ

紅莉栖「ちょっ、何を…ん!」チュ

岡部「んく…」

紅莉栖「んん…ちゅっ……ふわぁ///」

岡部「今夜は、これで手打ちにしてくれ…」

紅莉栖「……やぁ///」

岡部「紅莉栖!?」

紅莉栖「私がいいっていうまでギュッてしたまま…一緒に寝てくれないと…やぁ///」

岡部「…お安い御用だ」ギュ

紅莉栖「おかべ…あったかぁい…私が良いっていうまで…だからなぁ…」

岡部「…あぁ」

岡部(それから数分もしないうちに紅莉栖は静かに寝息をつき始めた。……つまり、良いという言葉を貰ってないない以上、俺はこのままというわけだ)

岡部「ふふ…この策士め…」

岡部(シャンプーなのか、紅莉栖からか、甘い匂いがするな…)ナデナデ

紅莉栖「……すぅ…」

岡部(安心しきった顔で寝ている)

岡部(俺は……お前のそんな笑顔を守る。この命にかえてもな)

岡部(そんな紅莉栖の寝顔を堪能しながら、俺の意識も薄れていった…)

ー朝ー
岡部「……ん、んんっ!朝か」

岡部(久しぶりによく眠れた気がする…心臓はドキドキしてるがな)

岡部「紅莉栖、起きろ。朝だぞ」

紅莉栖「ふぁ…?…お…か…べ?…どうして…おかべといっしょに…?」

岡部「馬鹿もん。結局解放させないまま寝たのは紅莉栖ではないか…」

紅莉栖「…ぁ、じゃあ…夢じゃないんだ…岡部と恋人になったの…夢じゃないんだ…」

岡部「…なんならお前の頬を抓ろうか?」

紅莉栖「…や。ほっぺにならチューがいい…」

岡部「」

ダル「地面か… フンッ! うわ、なんだこれ!熱っ! マグマ!?マグマだお!」

岡部「」

紅莉栖「」

ダル「…」ニコリ

岡部「」

紅莉栖「」

ダル「さくやはおたの」

岡部&紅莉栖
「ぶるぁああああああああああああああああああああああああああいあああああああああ!!!!!」

岡部「いつからだ!!いつからだ!!」

ダル「およそ10分前から」

紅莉栖「見てないよな!!橋田は何も見てないよな!!??」

ダル「ほっぺにはチューがお好き」

紅莉栖「あああああああああああああああああああああああ」

紅莉栖「あ、あ、あぁ…」

ダル「おめでとう!ラボはラブホに進化しt」

紅莉栖「しとらんわ!!まだ最後までしとらんわ!!」

ダル「なるほど…bまではしたってわけですねわかります」

紅莉栖「あぐぅ!?」

岡部「もう良い!!喋るな墓穴ティーナよ!!」

紅莉栖「ぼ、墓穴ティーナって何よ!!??紅莉栖って呼びなさいよ!」

ダル「何故さり気なく惚気られるんですかねぇ…」




ダル「ご両名落ち着いた?」

岡部「俺だ…機関のやつらは我が右腕に洗脳工作を仕掛けてだな…」

紅莉栖「不覚だ…橋田に見られるとか一生の不覚だ…」

ダル「二人がくっついた事に関しては…まぁ、遅かれ早かれって事で置いといて…流石にラボで過度にイチャつかれるとこちらも居づらいわけで」

岡部&紅莉栖「仰る通りです」

ダル「これを目撃したのが桐生氏だったら間違いなく写真を撮られてたわけで…」

紅莉栖「恐ろしい…」

ダル「そういうわけだからよろ」

紅莉栖「は、はい…」

岡部(正論すぎる…)

ダル「でも、何だかんだ言ってオカリンと牧瀬氏がくっついてホッとはしてるお」

紅莉栖「え?」

ダル「二人とも変なところで素直じゃないし、そういう微妙なすれ違いから距離が離れていくのもおかしくないわけで」

紅莉栖「え?橋田が恋愛を語る…」

ダル「ソースはエロゲ」

紅莉栖「…だと思った」

ダル「でも実際、牧瀬氏はアメリカ住みなんだから、物理的な距離が離れてしまうのも事実だお」

紅莉栖「そう…よね」

ダル「だから牧瀬氏が日本にいる間にオカリンとくっ付いて良かったお」

紅莉栖「橋田……ありがとっ」

ダル「こっちとしてもガジェットを作った甲斐が……あ」

紅莉栖「……………」

紅莉栖「ガジェット??」

岡部「だ…ダル!?」

紅莉栖「あのガジェット…その反応だと岡部も関係してるのね?」

岡部「そのような事はないっ!」

紅莉栖「話して」

岡部「だが断るっ」

紅莉栖「話せ」

岡部「勘弁してください」

紅莉栖「………橋田」

ダル「oh…」

紅莉栖「ここにまゆりから貰ったメイクイーンの無料券があるわ」ピラッ

ダル「くくっ…見くびって貰っちゃあ困るぜ?牧瀬氏。僕は友を裏切らない主義なんだお。それに僕ぐらいの客になればスタンプカードでいつでも一回は無料に出来る!!」

岡部「ダルっ!」

紅莉栖「そうか」ピラッ

紅莉栖「ここに、この前一緒に撮ったフェイスさんのメイド以外のコスプレ写真が」
ダル「牧瀬氏を絶頂させるガジェットを作りました、まる」

岡部「ダルぅぅぅぅ!!!???」

紅莉栖「…………………」

紅莉栖「ふーーーーーーーーん」

紅莉栖「そうか、そうか、君はそういう奴だったか…」

岡部「く、くりすさん?」

紅莉栖「なぁに?岡部?」バチバチ…
バチバチ

岡部「何かこう、エレクトロニックな音を立てて置いでなんですが…」

紅莉栖「これ?これはお礼よ?」バチバチ

紅莉栖「岡部がマッサージ機を作ってくれたんだから…私も脳のマッサージ機を作ったの」バチバチ…バチバチ

岡部(特性が“ちくでん“のポケモン限定のマッサージ機ではないかっ!!)

紅莉栖「大丈夫よ。えぇ…私が愛情を持ってマッサージしてあげるから…」バチバチ…

岡部(愛情……はっ!)

岡部「紅莉栖っ!!本当に、本当にすまなかった!!だが、結果的に紅莉栖と結ばれたのだ!」

紅莉栖「岡部…」

岡部「確かに最初は紅莉栖の慌てる姿が見たいだけだった…だがこのガジェットのおかげで俺は自分の気持ちを伝える事が出来たのだ!紅莉栖、お前が好きだとな!!」

紅莉栖「おかべ…///」

紅莉栖「私も、同じ。あなたが好き。大好き。誰にも渡したくない///」

岡部「紅莉栖…」

岡部(いけるっ…!)

紅莉栖「でも、それとこれとは話が別よね?」バチバチ!バチバチ!

岡部(が、ダメ…っ!!)

紅莉栖「岡部…私の岡部への愛情として…言い残す事を聞いてあげるわ」バチバチ!!バチバチ!!

岡部「っ!」

岡部(これが…おそらくラストチャンス…どうする…どうする……

決まってる。“発想を逆転させるのだ!!

怒ってる紅莉栖をどうにかするのではなく、紅莉栖を笑わせるのだ!!

ふっ…マッドサイエンティストはピンチな時こそふてぶてしく笑うものだ……やるしかない!!)

岡部「あ……」

紅莉栖「…あ?」

岡部「喘ぎ声が“んあー”じゃなくて本当に良かっ」

紅莉栖「ふんっ!!!」バチィ!!

岡部「跳べよぉぉぉぉぉ!!!!!!


ー完ー


ー後日ー

紅莉栖「お、岡部が巨乳に性的興奮を覚えないガジェットか、貧乳好きになるガジェットをだな…///」

ダル(ダメだこいつ…早く何とかしないと…)

ー本当に完ー

お疲れ様でした(=゚ω゚)ノ
基本的に読む側で、今回初めてのssでした。だからこそ天才hentai処女を書きたかった…!

シュタゲネタのssはあと二つ頭の中でてけとーに考えてるので、書く機会があればぜひぜひ。進撃ネタが流行ってる中シュタゲssを書く立ち回り…

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